JP2017106589A - 軸継手およびベーンポンプ - Google Patents

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寛二 前田
Kanji Maeda
寛二 前田
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Abstract

【課題】駆動側軸と従動側軸とが着脱自在に連結されるものでありながら、運転初期からでも金属摩耗の発生量を少なくすることのできる軸継手、および、それにより食品や医薬品の搬送に有利なベーンポンプが望まれている。
【解決手段】ベーンポンプの軸継手1は、回転駆動源と連結される駆動側軸2と、駆動側軸2と同軸心となるように配置される従動側軸3とを着脱自在に連結するものであって、駆動側軸2の軸端面2Aに軸心D1方向に突出して形成された駆動側係合凸部6と、従動側軸3の軸端面3Aに軸心D2方向に陥没して形成されていて、軸心D2方向に装着された駆動側係合凸部6と係脱自在に係合する従動側係合凹部7と、から成り、従動側係合凹部7は、従動側軸3の軸心D2方向に見て軸径方向外向きに延びる4つ以下の花びら形状に形成され、駆動側係合凸部6は、駆動側軸2の軸心D1方向に見て軸径方向外向きに延びる4つの花びら形状に形成され、且つ、従動側係合凹部7内に装入される形状に形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、分割された駆動側軸と従動側軸とを着脱自在に連結する軸継手、およびこの軸継手を用いたベーンポンプに関するものである。
従来、この種の軸継手を用いたベーンポンプとしては、例えば下記の特許文献1に開示されたものが知られている。この特許文献1に記載のベーンポンプは、筒状のケーシングと、両側のサイドプレートと、ベーンを有していてケーシング内で回転するロータと、ロータの両側に突設されて両側のサイドプレートに支持されるロータ軸と、を有して成るものである。そして、このベーンポンプでは、ロータ軸が、回転駆動源と連結される駆動側軸と従動側軸とに分割されていて、軸継手における駆動側係合凸部が駆動側軸の軸端面に形成され、軸継手における従動側係合凹部が従動側軸の軸端面に形成され、駆動側係合凸部と従動側係合凹部との係合により駆動側軸と従動側軸とが着脱自在に連結されるように成っている。
このベーンポンプの場合、図10(a),(b)に示すように、駆動側軸72と従動側軸73とから、ベーンポンプのロータ軸74が構成され、駆動側軸72の駆動側係合凸部76と従動側軸73の従動側係合凹部77とから、軸継手71が構成されている。そして、従動側係合凹部77は、従動側軸73の軸心D2方向に見て長方形状に形成され、駆動側係合凸部76は駆動側軸72の軸心D1方向に見て長方形状であって、且つ、従動側係合凹部77内に装入され得る形状および大きさに形成されている。
このように、駆動側軸72と従動側軸73とが着脱自在に連結されることにより、このベーンポンプを食品・医薬品などの搬送処理に用いたのち分解・組立を繰り返しても、駆動側軸72と従動側軸73とが分離可能なため、細部の部品にわたり分解することができて、より丁寧に洗浄・殺菌などを行なえるのである。
特開2009−30536号公報
ところで、前記した従来の軸継手71では、駆動側係合凸部76が駆動側軸72の軸心D1方向に見て長方形状に形成されているため、図10(c)に示すように、駆動側軸72が回転駆動(図中の矢印R方向)すると、駆動側係合凸部76の角部が従動側係合凹部77の平坦な内壁面に接する。すなわち、駆動側係合凸部76は従動側係合凹部77の内壁面に線接触(軸心D1方向に見ると2つの点S,Sの位置で点接触)を行なうのである。これにより、駆動側軸72のトルクが各点Sの位置に集中するから、運転初期の摩耗速度が大きく、短時間で多量の金属磨耗粉が発生することとなる。このように、多量の金属磨耗粉を生じると、食品や医薬品を扱う上でコンタミネーションの問題を生じやすい。
一方、運転時間の経過に伴って磨耗が進むと、駆動側係合凸部76の外壁面および従動側係合凹部77の内壁面が、軸心方向D1またはD2に見て曲線状になっていく。ひいては、図10(c)中の2点鎖線72E,73Eで示す位置まで摩損する。このようになだらかな曲線状になると、駆動側係合凸部76の外壁面および従動側係合凹部77の内壁面は面接触になり、摩耗速度は小さくなって落ち着いてくるのである。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、駆動側軸と従動側軸とが着脱自在に連結されるものでありながら、運転初期からでも金属摩耗の発生量を少なくすることのできる軸継手、および、それを用いて食品や医薬品の搬送に有利なベーンポンプの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る軸継手は、回転駆動源と連結される駆動側軸と、駆動側軸と同軸心となるように配置される従動側軸とを着脱自在に連結する軸継手であって、駆動側軸の軸端面に軸心方向に突出して形成された駆動側係合凸部または軸心方向に陥没して形成された駆動側係合凹部と、従動側軸の軸端面に軸心方向に陥没または突出して形成されていて、軸心方向に装着された駆動側係合凸部または駆動側係合凹部と係脱自在に係合する従動側係合凹部または従動側係合凸部と、から成り、駆動側係合凹部および従動側係合凹部は、駆動側軸または従動側軸の軸心方向に見て軸径方向外向きに延びる3つ以上5つ以下の花びら形状に形成され、駆動側係合凸部または従動側係合凸部は、駆動側軸または従動側軸の軸心方向に見て軸径方向外向きに延びる3つ以上5つ以下の花びら形状に形成され、且つ、駆動側係合凹部内または従動側係合凹部内に装入可能な形状に形成されている構成にしてある。
また、前記構成において、駆動側係合凸部、駆動側係合凹部、従動側係合凸部および従動側係合凹部が、いずれも駆動側軸または従動側軸の軸心方向に見て軸径方向外向きに延びる4つの花びら形状に形成されているものである。
そして、本発明に係るベーンポンプは、筒状のケーシングと、ケーシングの両側の筒開口部を着脱自在に封止してケーシング内にポンプ室を形成する両側のサイドプレートと、ケーシング内に配置されて筒心から偏心した位置の軸心回りに回転するロータと、ロータの両側に突設されて両側のサイドプレートに支持されるロータ軸と、ロータのベーン収容溝にロータ径方向出没自在に収容されるベーンとを有して成り、一方のサイドプレートに軸支されるロータ軸を、ロータから突設された従動側軸と、回転駆動源と連結される駆動側軸とに分割して成るベーンポンプであって、請求項1または請求項2に記載の軸継手における駆動側係合凸部または駆動側係合凹部が駆動側軸の軸端面に形成され、軸継手における従動側係合凹部または従動側係合凸部が従動側軸の軸端面に形成されて、駆動側軸と従動側軸とが着脱自在に連結されるように構成されているものである。
本発明に係る軸継手によれば、駆動側係合凹部および従動側係合凹部が軸心方向に見て3つ以上5つ以下の花びら形状に形成されており、同じく駆動側係合凸部または従動側係合凸部が3つ以上5つ以下の花びら形状に形成され、且つ、駆動側係合凹部内または従動側係合凹部内に装入される形状に形成されているので、駆動側軸が回転駆動すると、駆動側係合凸部または駆動側係合凹部が従動側軸の従動側係合凹部または従動側係合凸部に対し面接触をする。これにより、駆動側軸のトルクが接触部分で分散されるから、駆動側軸および従動側軸の接触摩耗速度が小さくなり、運転初期からでも駆動側軸および従動側軸の接触摩耗を進みにくくさせることができる。
また、駆動側係合凸部、駆動側係合凹部、従動側係合凸部および従動側係合凹部が、いずれも駆動側軸または従動側軸の軸心方向に見て軸径方向外向きに延びる4つの花びら形状に形成されているものでは、駆動側係合凸部または従動側係合凸部が4つの突出部および陥入部で構成されており、従動側係合凹部または駆動側係合凹部も4つの突出部および陥入部で構成されているので、それぞれの突出部および陥入部の曲面の曲率が適度であり、それぞれの突出量および陥入量も適量であってバランスがとれている。これらにより、駆動側軸からのトルクの伝達を十分に行なえ、磨耗量の少ない軸継手を提供することができる。また、駆動側係合凸部、駆動側係合凹部、従動側係合凸部および従動側係合凹部における4つの花びら形状は駆動側軸または従動側軸の軸心を中心として点対称位置に形成されるので、容易に製作できるという利点もある。
そして、本発明に係るベーンポンプによれば、駆動側軸の軸端面の駆動側係合凸部または駆動側係合凹部と、従動側軸の軸端面の従動側係合凹部または従動側係合凸部と、がいずれも軸心方向に見て3つ以上5つ以下の花びら形状に形成されており、これらの係合により駆動側軸と従動側軸とが着脱自在に連結されるので、食品や医薬品などの輸送処理用ベーンポンプとして、頻繁に組立・分解が繰り返されて洗浄処理が施されるものであっても、運転初期から金属摩耗発生量が少なくコンタミネーションを許容範囲以内に抑えることのできるベーンポンプを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る軸継手を有するロータ軸を示す外観図である。 前記軸継手におけるロータ軸の従動側軸およびロータを示す図であって、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 前記ロータ軸の駆動側軸を示す図であって、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 前記ロータ軸の駆動側軸と従動側軸との装着状態を示す図であって、(a)はロータ軸が静止している状態を示す一部断面を含む正面図、(b)は駆動側軸が回転している状態を示す一部断面を含む正面図である。 前記軸継手を用いたベーンポンプの斜視図である。 前記ベーンポンプの側断面図である。 前記ベーンポンプの分解側断面図である。 前記ロータ軸の駆動側軸と従動側軸の軸心が同軸心から若干ズレているときの状態を示す一部断面を含む正面図である。 本発明に係る軸継手を有するロータ軸を示す図であって、(a)は別の実施形態に係るロータ軸を示す一部断面を含む正面図、(b)は他の実施形態に係るロータ軸を示す一部断面を含む正面図である。 従来のロータ軸の駆動側軸と従動側軸との装着状態を示す図であって、(a)はロータ軸が静止している状態を示す部分側面図、(b)は(a)におけるA−A線矢視断面図、(c)は駆動側軸が回転している状態を示していて(a)のA−A線矢視に対応した断面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1は本発明の一実施形態に係る軸継手を有するロータ軸を示す外観図、図2は前記軸継手におけるロータ軸の従動側軸およびロータを示す図であって、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図3は前記ロータ軸の駆動側軸を示す図であって、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
各図において、この実施形態に係る軸継手1は、例えばベーンポンプ21(図6参照)の駆動側軸2と従動側軸3とを着脱自在に連結するものである。この軸継手1を介して、駆動側軸2と従動側軸3が連結されてロータ軸4を構成している。前記の駆動側軸2は、その一端側がモータなど回転駆動源Mの回転駆動軸と連結されるようになっており、前記の従動側軸3は駆動側軸2と同軸心Dとなる目標位置に配置される。
この軸継手1は、駆動側軸2の他端側の軸端面2Aに軸心D1方向に突出して形成されている駆動側係合凸部6と、従動側軸3の一端側の軸端面3Aに軸心方向に陥没して形成されている従動側係合凹部7と、から構成されている。前記の駆動側係合凸部6は、従動側係合凹部7内に軸心D方向に装着されて従動側係合凹部7の内壁面と係脱自在に係合するようになっている。そして、駆動側係合凸部6には、軸心D1方向に見て外壁面が花びら様の円弧の曲線状に形成された4枚の花弁凸部6A,6A,6A,6Aが設けられている。隣り合う花弁凸部6A,6A間は、軸半径方向内向きに陥入した陥入部6Bと成っている。すなわち、花弁凸部6A,6A,6A,6Aは、軸心D1方向に見て円形の軸中心部6C(図3(c)中の1点鎖線で表示)から軸半径方向外向きに突出して形成されている。陥入部6B,6B,6B,6Bは、前記の軸中心部6Cに外接するように形成されている。一方、従動側係合凹部7には、軸心D2方向に見て内壁面が同じく花びら様の円弧の曲線状に形成された4つの花弁凹部7B,7B,7B,7Bが設けられている。隣り合う花弁凹部7B,7B間は、軸半径方向内向きに突出した突出部7Aと成っている。
上記のように構成された軸継手1の作用を説明する。図4(a)は軸継手1において駆動側係合凸部6が従動側係合凹部7内に装入された状態を示している。尚、図4(a),(b)では、駆動側係合凸部6の花弁凸部6Aおよび陥入部6Bと、従動側係合凹部7の突出部7Aおよび突出部7Bとの間を広く開けて記載しているが、これは理解を容易にするためであり実際は目視で認められるほどの隙間もない。
そこで、図4(b)に示すように、回転駆動源Mが駆動して駆動側軸2が回転すると(矢印R方向)、駆動側係合凸部6における4つの花弁凸部6A,6A,6A,6Aの進行方向の前面部S,S,S,Sが、従動側係合凹部7における4つの突出部7A,7A,7A,7Aの各壁面に当接して従動側軸3を従動回転させようとする。このとき、各花弁凸部6Aの外壁面は軸心D1方向に見て円弧の曲線状に形成されており、これらと接する各花弁凹部7Bの内壁面も、軸心D2方向に見て花弁凸部6Aと曲率が近似する円弧の曲線状に形成されているので、各花弁凸部6Aの前面部Sは、各花弁凹部7Bの内壁面に対して面接触(軸心D方向に見ると線接触)を行なう。これにより、駆動側軸2のトルクが前面部Sで分散されるから、駆動側係合凸部6および従動側係合凹部7の接触摩耗速度が著しく小さくなる。従って、運転初期からでも駆動側係合凸部6および従動側係合凹部7の接触摩耗を進みにくくすることができる。その結果、運転初期時における金属摩耗粉の大量発生を防ぐことが可能になる。
また、駆動側係合凸部6は4つの突出部6Aおよび陥入部6Bで構成されており、従動側係合凹部7も4つの突出部7Aおよび陥入部7Bで構成されているので、それぞれの突出部6A,7Aおよび陥入部6B,7Bの曲面の曲率が近似していて適度であり、従動側軸3における従動側係合凹部7の突出部7Aの軸心D2に向かう突出量も適量であってバランスがとれているために、駆動側軸2からのトルクの伝達を十分に行なえ、磨耗量の少ない軸継手1を提供することができる。また、4つの駆動側係合凸部6および従動側係合凹部7は軸心D1および軸心D2を中心として点対称位置に形成されるので、3つまたは5つが形成される場合と比べて極めて容易に製作できる。
続いて、前記の軸継手1を適用したベーンポンプ21を、図5〜図7を用いて説明する。このベーンポンプ21は、ほぼ円筒状のケーシング22と、ケーシング22の両側の筒開口部23,24を封止してケーシング2内にポンプ室40を形成する両側のサイドプレート25,26と、基台上に立設されてサイドプレート26を支持する支持板30と、両側のサイドプレート25,26とケーシング2をそれぞれ連結固定する1対の締付リング36,36とを有している。
ケーシング22内において筒心(図6中の1点鎖線C)から例えば上方の偏心位置(図6中の1点鎖線D)に、正面視円柱状のロータ5が両側のサイドプレート25,26に対して回動自在に支持されている。ロータ5はその軸心Dを前記筒心Cと平行にして配置されている。ロータ5の外周部には、ロータ軸心Dを中心として放射状に、4つのベーン収容溝8,8,8,8が設けられている。これらのベーン収容溝8,8,8,8はロータ軸心D(D2)廻りに90°ずつ変位した位置に設けられている。この場合、対をなすベーン収容溝8,8がロータ直径線上の対角位置に2対設けられている。そして、対をなすベーン収容溝8,8間を連通するピン収容孔9,9がロータ5に穿設されている。これらのピン収容孔9,9はロータ軸心廻りに90度変位した位置に設けられている。ピン収容孔9,9には、所定長のピン11,11が孔芯方向に移動可能に装入されている。
ロータ5の両側に突設されたロータ軸4は、図示せぬ減速機などを介してモータ(回転駆動源)Mと連結されている。この場合、ロータ軸4は、ロータ5からロータ軸心(1点鎖線D)方向に突設された従動側軸3と、モータMと連結される駆動側軸2とに分割して構成されている。そして、従動側軸3の軸端面3Aには、従動側係合凹部7が形成されている。駆動側軸2のロータ側の軸端面2Aには、従動側軸3の従動側係合凹部7と係脱自在に係合する駆動側係合凸部6が形成されている。従動側係合凹部7と駆動側係合凸部6とは、ベーンポンプ21が分解されて従動側軸3がサイドプレート26から取り外される際に離脱する。すなわち、従動側軸3の従動側係合凹部7と駆動側軸2の駆動側係合凸部6との組み合わせにより、従動側軸3と駆動側軸2とを係脱自在に連結する軸継手1が構成される。ベーン収容溝8,8,8,8には、ベーン10,10,10,10がそれぞれロータ径方向出没自在に収容されている。各ベーン10は矩形板状に形成されている。前記したケーシング22の側面には、ポンプ室40に対し移送流体を出し入れする出入口41,42が形成されている。出入口41,42は、ロータ5の逆回転により流体吸込口と流体吐出口とに切り替わるようになっている。
ケーシング22の筒開口部23には、ケーシング22の外周面からケーシング径方向外向きに突出したフランジ部34が全周にわたって設けられ、筒開口部24にも同様にフランジ部37が設けられている。サイドプレート25にはフランジ部35が設けられ、サイドプレート26にはフランジ部38が設けられている。前記のサイドプレート25は正面視円形状に形成され、そのロータ5の側面との対向面には、陥入した軸受収容部と、軸受収容部の中心部分に位置する軸受装着孔43とがそれぞれ形成されている。すべり軸受27は、従動側軸3の一方を回動自在に軸支するすべり軸受部と、このすべり軸受部の全周に形成された円盤状の周鍔部とから構成されている。すべり軸受27は外周の周鍔部がサイドプレート25の軸受収容部内に収容され、すべり軸受部が軸受装着孔43内に収容されている。
前記のサイドプレート26は正面視円形状に形成され、そのロータ5の側面との対向面には、陥入した軸受収容部が形成されている。この軸受収容部の中心部分には、ロータ軸心方向に貫通した軸受装着孔45が形成されている。すべり軸受28は、従動側軸3の他端側を回動自在に軸支する軸受孔を有するすべり軸受部29と、すべり軸受部29のロータ寄り端部の全周に外向きに突出して形成された円盤状の周鍔部と、から構成されている。このすべり軸受28は外周の周鍔部がサイドプレート26の軸受収容部内に収容され、すべり軸受部29が軸受装着孔45内に収容されている。そして、サイドプレート26は後面のボス部が支持板30の装着孔に装着され、ボルト挿通孔を通したボルト32,32で支持板30に固定されている。支持プレート31の軸挿通孔には、駆動側軸2を回動自在に軸支する2つのボール軸受33,33が装着固定されている。これらのボール軸受33,33は焼嵌めなどで駆動側軸2に固定され、支持プレート31の穴内に収容されている。
次に、上記したように構成されたベーンポンプ21の分解動作を説明する。まず、サイドプレート25側の締付リング36をフランジ部34,35から取り外す。サイドプレート25およびすべり軸受27をケーシング22から取り外して筒開口部23を開放する。サイドプレート25からすべり軸受27を抜き取り、すべり軸受27およびサイドプレート25からOリングを外す。次に、ロータ5、ベーン10,10,10,10、およびピン11,11を一体でケーシング22内から取り出す。すると、サイドプレート26側の従動側軸3が駆動側軸2から離脱して軸継手1による係合状態が解除される。そして、各ベーン10および各ピン11はそれぞれ自重によりベーン収容溝8およびピン収容孔9から抜け落ちる。引き続き、サイドプレート26側の締付リング36をフランジ部37,38から取り外す。ケーシング22をサイドプレート26およびすべり軸受28から取り外し、サイドプレート26からすべり軸受28を抜き取る。そして、すべり軸受28およびサイドプレート26から全てのOリングを外す。これで、日常的な洗浄のための分解作業が完了する。このように分解された多数の部品は、図7に示す通りである。
そうして、部品組立ての際は分解時と概ね逆の手順で作業を行なう。すなわち、支持プレート31、サイドプレート26、すべり軸受28を一体にして支持板30に組み付けた後、サイドプレート26にケーシング22を組み付けて締付リング36で固定する。そして、全てのベーン10およびピン11を装着したロータ5を一体でケーシング22の筒39内に挿入する。そして、従動側軸3をすべり軸受28の軸受孔に装入し、従動側軸3の従動側係合凹部7を駆動側軸2の駆動側係合凸部6に係合させる。これにより、駆動側軸2と従動側軸3とが同軸心となる位置を目標配置にして連結され、一体のロータ軸4となる。続いて、ケーシング22の筒開口部23をすべり軸受27およびサイドプレート25で封止して締付リング36で固定する。このとき、従動側軸3の一端側がすべり軸受27に軸支される。これにより、ベーンポンプ21の組立作業が終了する。
上記したように、本実施形態のベーンポンプ21は、駆動側軸2のトルクが駆動側係合凸部6における進行方向の前面部Sで分散されるから、駆動側係合凸部6および従動側係合凹部7の接触摩耗速度が著しく小さくなる。これにより、運転初期からでも駆動側係合凸部6および従動側係合凹部7の接触摩耗を進みにくくすることができる。その結果、食品や薬品などの輸送処理用として頻繁に組立・分解が繰り返されて洗浄処理が施されるポンプでありながら、運転初期から金属摩耗発生量が少なく、搬送に何ら支障を及ぼすことのないベーンポンプ21を提供できるのである。
ところで、駆動側軸2と従動側軸3はそれぞれの軸心D1と軸心D2が同軸心となる位置を目標にして配置されるが、上記したベーンポンプ21の場合、分解・洗浄・組立が繰り返されるので、場合によっては、図8に示すように、駆動側軸2が従動側軸3に対し矢印F方向にずれた配置で組み立てられ、軸心D1と軸心D2とが数ミクロンレベルのズレ△Lを生じた状態になることが多々ある。しかしながら、そのような場合でも、駆動側係合凸部6の突出部6Aと従動側係合凹部7の陥入部7Bは共に曲面で当接するので、それぞれの接触摩耗は少なくて済むという効果は存続される。
また、上記の実施形態では、4つの突出部6A,6A,6A,6Aおよび陥入部7B,7B,7B,7Bを有する駆動側係合凸部6および従動側係合凹部7を例示したが、本発明の軸継手はそれに限定されるものでない。例えば、図9(a)に示すような、3つの突出部6A,6A,6Aおよび陥入部7B,7B,7Bを有する駆動側係合凸部6aおよび従動側係合凹部7aで構成された軸継手1aも、本発明に含まれる。この軸継手1aは、既述した4枚様の軸継手1と同様に、運転初期からでも駆動側係合凸部6aおよび従動側係合凹部7aの接触摩耗が進みにくいものである。一方、従動側軸3の従動側係合凹部7a内壁の突出部が軸継手1よりも軸心D2に向けて突出しているので、軸継手1よりもトルク伝達の応答性が早い反面、駆動側係合凸部6aおよび従動側係合凹部7aの摩耗は早い。
そして、図9(b)に示すような、5つの突出部6A,6A,6A,6A,6Aおよび陥入部7B,7B,7B,7B,7Bを有する駆動側係合凸部6bおよび従動側係合凹部7bで構成された軸継手1bも、本発明に含まれる。この軸継手1bも、既述した4枚様の軸継手1と同様の作用、効果を奏するものである。他方で、従動側軸3の従動側係合凹部7a内壁の突出部が軸継手1よりも軸心D2に向けて浅く突出しているので、軸継手1よりもトルク伝達の応答性が遅く、かつ、早い反面、駆動側係合凸部6bおよび従動側係合凹部7bの摩耗進行により空回りしやすくなる。
尚、上記の実施形態では、従動側軸3の従動側係合凹部7と駆動側軸2の駆動側係合凸部6とから成る軸継手1を例示したが、本発明にいう軸継手は前記した従動側係合凹部7と駆動側係合凸部6との組み合わせ構成に限らない。例えば、従動側軸3の軸端部3Aに設けた従動側係合凸部と、駆動側軸2の軸端部2Aに設けた駆動側係合凹部とから、本発明に係る軸継手を構成することも可能である。この場合も、従動側係合凸部と駆動側係合凹部とが係脱自在に係合する。
また、上記では、本発明の軸継手をベーンポンプに適用した例を示したが、本発明はそれに拘泥されない。本発明に係る軸継手は、ベーンポンプ以外に、例えば回転駆動源を有していて分解および組立が繰り返されるような構造の駆動機械であれば、好ましく適用可能である。
1,1a,1b 軸継手
2 駆動側軸
2A 軸端面
3 従動側軸
3A 軸端面
4 ロータ軸
5 ロータ
6,6a,6b 駆動側係合凸部
7,7a,7b 従動側係合凹部
8 ベーン収容溝
10 ベーン
21 ベーンポンプ
22 ケーシング
23,24 筒開口部
25,26 サイドプレート
27,28 すべり軸受
33 ボール軸受
C 筒心
D,D1,D2 軸心
M 回転駆動源
R 矢印

Claims (3)

  1. 回転駆動源と連結される駆動側軸と、前記駆動側軸と同軸心となるように配置される従動側軸とを着脱自在に連結する軸継手であって、
    前記駆動側軸の軸端面に軸心方向に突出して形成された駆動側係合凸部または前記軸心方向に陥没して形成された駆動側係合凹部と、
    前記従動側軸の軸端面に軸心方向に陥没または突出して形成されていて、前記軸心方向に装着された前記駆動側係合凸部または前記駆動側係合凹部と係脱自在に係合する従動側係合凹部または従動側係合凸部と、から成り、
    前記駆動側係合凹部および前記従動側係合凹部は、前記駆動側軸または前記従動側軸の軸心方向に見て軸径方向外向きに延びる3つ以上5つ以下の花びら形状に形成され、
    前記駆動側係合凸部または前記従動側係合凸部は、前記駆動側軸または前記従動側軸の軸心方向に見て軸径方向外向きに延びる3つ以上5つ以下の花びら形状に形成され、且つ、前記駆動側係合凹部内または前記従動側係合凹部内に装入可能な形状に形成されていることを特徴とする軸継手。
  2. 前記駆動側係合凸部、前記駆動側係合凹部、前記従動側係合凸部および前記従動側係合凹部が、いずれも前記駆動側軸または前記従動側軸の軸心方向に見て軸径方向外向きに延びる4つの花びら形状に形成されている請求項1に記載の軸継手。
  3. 筒状のケーシングと、ケーシングの両側の筒開口部を着脱自在に封止してケーシング内にポンプ室を形成する両側のサイドプレートと、ケーシング内に配置されて筒心から偏心した位置の軸心回りに回転するロータと、ロータの両側に突設されて両側のサイドプレートに支持されるロータ軸と、ロータのベーン収容溝にロータ径方向出没自在に収容されるベーンとを有して成り、一方のサイドプレートに軸支されるロータ軸を、ロータから突設された従動側軸と、回転駆動源と連結される駆動側軸とに分割して成るベーンポンプであって、
    請求項1または請求項2に記載の軸継手における駆動側係合凸部または駆動側係合凹部が前記駆動側軸の軸端面に形成され、前記軸継手における従動側係合凹部または従動側係合凸部が前記従動側軸の軸端面に形成されて、前記駆動側軸と前記従動側軸とが着脱自在に連結されるように構成されていることを特徴とするベーンポンプ。
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