JP2017105765A - 医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】メラノコルチン受容体作動活性を有する新規ピロリジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物の提供。【解決手段】式〔I〕で示されるピロリジン誘導体又はその薬理的に許容し得る塩。〔環Aは置換/非置換のアリール基等;R1は置換/非置換のアルキル基等;R2はハロゲン原子等;R3は置換/非置換のアリール基で置換されたアルキル基等;R4はH又はアルキル基、或いはR3及びR4が互いに末端で結合し、部分的に二重結合を含んでいてもよく置換/非置換の含窒素脂肪族複素環〕【選択図】なし

Description

本発明は、メラノコルチン受容体(MCR)作動活性(アゴニスト活性)を有する新規ピロリジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物に関する。
α−メラノサイト刺激ホルモン(α−MSH)は、プロピオメラノコルチン(POMC)から誘導されるホルモンであり(非特許文献1)、β−MSH、γ−MSH、及び副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)と並んでメラノコルチンペプチドと称される。α−MSHは種々の病態形成に関わる炎症・線維化関連メディエーターの産生抑制作用を示し、大腸炎、ぶどう膜網膜炎、関節炎等の自己免疫疾患モデルで有効性を示すことが知られている(非特許文献2)。また、α−MSHのアナログはプロトポルフィリン症、急性腎不全、又は術後疼痛の治療用途にて開発されている。
α−MSHの受容体であるメラノコルチン受容体(MCR)は7回膜貫通型G−タンパク質共役受容体(GPCR)であり、その活性化により細胞内のサイクリックAMP(cAMP)を上昇させる(非特許文献3)。MCRにはMC1RからMC5Rまで5種のサブタイプが存在する。
MC1Rは主にα−MSHにより活性化される受容体であり、メラニン細胞、免疫・炎症細胞、線維芽細胞、ケラチン生成細胞、内皮細胞、グリア細胞などに発現している。従って、MC1Rを活性化すると、MC1Rが発現している細胞内でcAMPレベルが上昇し、皮膚におけるメラニン形成や外部刺激に対する恒常性維持(非特許文献4)、抗炎症作用、組織の線維化抑制作用(非特許文献5)などの効果を奏することが知られている。MC2Rはα−MSHに対する応答は低く、主にACTHにより活性化される受容体であり、副腎皮質に多く発現している。MC2Rを活性化すると、ステロイド産生効果があることが知られている。MC3Rは主にγ−MSHとACTHにより活性化される受容体であり、中枢神経、マクロファージなどに発現している。MC3Rを活性化すると、自律神経機能の調節、抗炎症作用などの効果を奏することが知られている。MC4Rは主にα−MSHとACTHにより活性化される受容体であり、中枢神経などに発現している。従って、MC4Rを活性化すると、摂食抑制、勃起機能亢進などの効果を奏することが知られている。MC5Rは主にα−MSHにより活性化される受容体であり、外分泌腺、リンパ球などに発現している。MC5Rを活性化すると、外分泌液の調整、免疫機能調整などの効果を奏することが知られている。このように、これらのメラノコルチン受容体(MCRs)を活性化することにより、cAMPの形成を通じて免疫調節、抗炎症、組織の線維化抑制などの効果が得られることが期待される。
ピロリジンの3−位にカルバモイル基を有するピロリジン化合物を開示した文献としては、例えば、特許文献1と特許文献2が知られている。しかし、特許文献1に開示されている化合物は、ピロリジンの2−位にもアルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基を置換基として有する、HDM2に結合して抗ガン作用を示す化合物であって、本発明の有効成分のような、1−位、3−位及び4−位に置換基を有するピロリジン化合物は開示されていない。
また、特許文献2に記載された化合物は、ピロリジンの3−位がカルバモイル基のみで置換された化合物であり、本発明の有効成分のような、ピロリジン3位に置換基を2つ有する、3,3−二置換ピロリジン化合物は開示されていない。
WO2010/028862 WO2008/007930
アンナルズ・オブ・ザ・ニューヨーク・アカデミー・オブ・サイエンス(Annals of the New York Academy of Science),1999;885:p.1−21 ファーマコロジカル・レビュー(Pharmacological Review),2004;56:p.1−29 エンドクリノロジー(Endocrinology),1996;137:p.1627−1633 フィジオロジカル・レビュー(Physiological Reviews),2000;80:p.979−1020 ニューロイミュノモジュレーション(Neuroimmunomodulation),1994;1:p.28−32
本発明は、優れたメラノコルチン受容体(MCR)、特にメラノコルチン受容体1(MC1R)作動活性(アゴニスト活性)を有する新規ピロリジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物に関する。
本発明は一般式〔I〕
Figure 2017105765
〔式中、環Aは置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を表し;
は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は置換されていてもよいカルバモイル基を表し;
はハロゲン原子、アルキル基、又は置換されていてもよいアルコキシ基を表し;
は置換されていてもよいアリール基で置換されたアルキル基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基で置換されたアルキル基であり、かつ、Rは水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に、部分的に二重結合を含んでいてもよく置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環を形成する〕
で示されるピロリジン誘導体、又はその薬理的に許容し得る塩〔但し、下式(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、及び(f):
Figure 2017105765
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を除く〕を有効成分とする医薬組成物に関する。
本発明の有効成分は、メラノコルチン受容体(MCR)作動活性(アゴニスト活性)、とりわけMC1Rアゴニスト活性を奏する。このため、本発明の医薬組成物は、MCRの活性化、特にMC1Rの活性化が関与する各種疾患又は症状の予防又は治療に有用である。
本明細書における各基の定義は、特に明記しない限り、自由に組み合わせることができる。
本明細書において、アルキルとは、炭素数1〜6(C1〜6)の直鎖又は分岐鎖状の飽和炭化水素鎖基をいう。とりわけ炭素数1〜4(C1〜4)の基が好ましい。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、2−メチル−n−ブチル、i−アミル(3−メチル−n−ブチル)、2−メチル−n−ペンチルなどが挙げられる。とりわけ、メチル、エチル、i−プロピル、又はt−ブチルが好ましい。
アルケニルとは、少なくとも1個の二重結合を有する炭素数2〜6(C2〜6)の直鎖又は分岐鎖状の炭化水素鎖基をいう。とりわけ、炭素数2〜4(C2〜4)の基が挙げられる。具体的には、ビニル、プロペニル、ブテニルなどが挙げられる。
シクロアルキルとは、炭素数3〜7(C3〜7)の単環飽和炭化水素基およびアダマンチルをいい、具体的には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びアダマンチルが挙げられる。
シクロアルケニルとは、少なくとも1個の二重結合を有する炭素数3〜7(C3〜7)の環状基をいう。具体的には、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。
アルコキシとは、前記のアルキルが酸素原子と結合した1価基をいい、炭素数1〜6(C1〜6)の直鎖又は分岐鎖状のアルキル−O−が挙げられ、炭素数1〜4(C1〜4)のアルキル−O−が好ましい。具体的にはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシ、2−メチル−n−プロポキシ、3−メチル−n−ブトキシなどが挙げられる。
アルカノイルとは、前記のアルキルにカルボニル(C=O)が結合した基をいい、炭素数1〜6(C1〜6)の直鎖又は分岐鎖状のアルキル−C(=O)−が挙げられ、炭素数1〜4(C1〜4)のアルキル−C(=O)−が好ましい。具体的には、アセチル、プロピオニル、ブチリル等が挙げられる。
アルキレンとは、炭素数1〜6(C1〜6)の直鎖又は分岐鎖状の飽和炭化水素2価基をいい、炭素数1〜4(C1〜4)の基が好ましい。具体的には、メチレン、エチレン、トリメチレン(プロピレン)、テトラメチレン(n−ブチレン)などが挙げられる。
アルキレンオキシとは、前記のアルキレンに酸素原子が結合した2価基をいい、具体的には炭素数1〜6(C1〜6)のアルキレン−O−が挙げられ、炭素数1〜4(C1〜4)のアルキレン−O−が好ましい。アルキレンオキシ基は異なる2つの原子(例えば、炭素原子)上に同時に置換していてもよく、同一原子(例えば、炭素原子)上に置換してスピロ環形成していてもよい。
例えば、「アルキレンオキシ基で置換されたアリール基」のうち「アルキレンオキシ基で置換されたフェニル」には、例えば、下式構造が含まれる。
Figure 2017105765
また、例えば、「アルキレンオキシ基で置換されたシクロアルキル基」には、シクロアルキル基上の任意の同一炭素原子にアルキレンオキシ基が結合したもの(すなわち、スピロ環)が含まれ、例えば、トリメチレンオキシ基(プロピレンオキシ基)で置換されたシクロヘキシル基には下式の基が含まれる。
Figure 2017105765
ハロゲンまたはハロとしては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられる。とりわけ、フッ素原子及び塩素原子が挙げられる。
ハロアルキルとは、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキルをいい、例えば、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロメチル、2−フルオロエチルなどが具体例として挙げられる。
ハロアルコキシとは、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキル−O−をいい、例えば、トリフルオロメトキシなどが具体例として挙げられる。
ヒドロキシアルキルとは、1個の水酸基で置換されたアルキルをいい、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル、4−ヒドロキシ−4−メチル−n−ペンチルなどが具体例として挙げられる。
シアノアルキルとは、1個のシアノ基で置換されたアルキルをいい、例えば、シアノメチルなどが具体例として挙げられる。
アルコキシアルキルとは、1個のアルコキシ基で置換されたアルキルをいい、例えば、メトキシメチル、メトキシエチル、2−メトキシ−1,1−ジメチルエチル、4−メトキシ−4−メチル−n−ペンチルなどが具体例として挙げられる。
アリールとしては、6〜10員の芳香族炭化水素環式基が挙げられる。単環又は二環式のアリールが好ましく、具体的には、フェニル、ナフチルが挙げられ、とりわけフェニルが好ましい。
部分的に水素化されていてもよいアリールとは、前記のアリール及び前記アリールが部分的に水素化されたものの両者を含み、例えばフェニル基とシクロアルキル基が縮合して形成する環状基、及びフェニル基とシクロアルケニル基が縮合して形成する環状基なども含まれる。具体的には、フェニル、ナフチル、ジヒドロフェニル、インダニル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチルなどが挙げられる。
ヘテロアリールとは、硫黄原子、酸素原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜10員単環式または二環式基をいう。好ましくは、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに硫黄原子、酸素原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる異項原子を含んでいてもよい5〜6員単環式のヘテロアリールが挙げられる。また、別の好ましいものは、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式のヘテロアリール基である。具体的には、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、トリアジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾイミダゾリルなどが挙げられる。
脂肪族複素環とは、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜3個の異項原子を含む4〜8員の飽和環式基をいう。また、脂肪族複素環は、環を構成する2個の炭素原子がアルキレン基で架橋されて二環式基又は三環式基を形成してもよく、環内に二重結合を有していてもよい。好ましくは、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式の脂肪族複素環である。また、別の好ましい例としては、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、5〜6員単環式の脂肪族複素環である。具体的には、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、ホモピペラジニル、ホモモルホリニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリルなどが挙げられる。アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシルなどが好ましい。また、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルなどが好ましく、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルが特に好ましい。また、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニルなども好ましい。
脂肪族複素環カルボニルとは、前記脂肪族複素環にカルボニル基が結合した基をいい、硫黄原子、酸素原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜3個の異項原子を含む4〜7員単環式脂肪族複素環−C(=O)−が好ましい。より好ましくは、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに硫黄原子、酸素原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式の脂肪族複素環カルボニルである。特に、少なくとも1個の窒素原子を含む5〜6員単環式の脂肪族複素環カルボニルであって、環中の窒素原子にカルボニル基が結合しているものが好ましい。
脂肪族複素環スルホニルとは、前記脂肪族複素環にスルホニル基が結合した基をいい、硫黄原子、酸素原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜3個の異項原子を含む4〜7員単環式脂肪族複素環−(SO)−が挙げられる。とりわけ、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに硫黄原子、酸素原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環−(SO)−が好ましい。特に、少なくとも1個の窒素原子を含み、窒素原子にスルホニル基が結合した5〜6員単環式脂肪族複素環−(SO)−が好ましい。
本発明の化合物〔I〕における、各記号について、以下に説明する。
環Aで表される「置換されていてもよいアリール基」のアリール部分としては、6〜10員の単環又は二環式アリールが挙げられ、具体的には、フェニル、又はナフチルなどが挙げられる。とりわけ、フェニル基が好ましい。
環Aで表される「置換されていてもよいヘテロアリール基」のヘテロアリール部分としては、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜3個の異項原子を含んでいてもよい5〜6員単環式のヘテロアリールが好ましい。具体的にはピロリル基、フラニル基、チエニル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基などが挙げられる。特に好ましくはピリジニル基である。
環Aで表される「置換されていてもよいアリール基」、及び「置換されていてもよいヘテロアリール基」の各々における置換基としては、各々独立して選ばれる1〜3個の基であってよく、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキレンオキシ基などが挙げられる。具体的には、フッ素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、i−プロピル基、トリフルオロメチル基、シクロプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、エチレンオキシ基などが挙げられる。
環Aとしては、例えば、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアリール基;ハロゲン原子、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール基などが挙げられる。好ましくは、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアリール基、及びハロゲン原子又はアルコキシ基で置換されていてもよいヘテロアリール基である。より好ましくは、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアリール基であり、特に好ましくは、アルコキシ基で置換されていてもよいアリール基である。
ここにおいて、「アルキレンオキシ基で置換されたアリール基」のうち「アルキレンオキシ基で置換されたフェニル」には、例えば、下式構造が含まれる。
Figure 2017105765
環Aとしてはまた、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアリール基;ハロゲン原子、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール基などが挙げられ、より具体的には、フッ素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、i−プロピル基、トリフルオロメチル基、シクロプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、及びトリフルオロメトキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基;ジヒドロベンゾフラニル基;フッ素原子で置換されていてもよいピリジニル基;メトキシ基で置換されていてもよいピリジニル基などが挙げられる。好ましくは、フッ素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、i−プロピル基、トリフルオロメチル基、シクロプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、及びトリフルオロメトキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基であり、より好ましくはメトキシ基で置換されていてもよいフェニル基である。
で表される「置換されていてもよいアルキル基」のアルキルとしては、とりわけt−ブチルが好ましい。
で表される「置換されていてもよいシクロアルキル基」のシクロアルキルとしては、とりわけ、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが好ましい。
で表される「置換されていてもよい脂肪族複素環基」の脂肪族複素環としては、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、5〜6員単環式脂肪族複素環基が好ましい。具体的には、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、又はピペリジニルが好ましい。
で表される「置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基」の部分的に水素化されていてもよいアリールとしては、フェニル、ナフチル、インダニルなどが挙げられる。とりわけ、インダニルが好ましい。
で表される「置換されていてもよいヘテロアリール基」のヘテロアリールとしては、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式のヘテロアリール基が好ましい。とりわけ、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい5〜6員単環式含窒素ヘテロアリールが好ましい。具体的には、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、トリアジニルなどが挙げられる。特に好ましくは、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルなどが挙げられる。
で表される「置換されていてもよいアルキル基」、「置換されていてもよいシクロアルキル基」、「置換されていてもよい脂肪族複素環基」、「置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基」、「置換されていてもよいヘテロアリール基」、及び「置換されていてもよいカルバモイル基」の置換基としては、同一又は異なる、1〜3個の基、好ましくは1〜2個の基であってよく、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;脂肪族複素環スルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキレンオキシ基などが挙げられる。
より詳細には、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基である);ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環は少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環である);脂肪族複素環スルホニル基(ここにおいて、脂肪族複素環は少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキレンオキシ基などが挙げられる。
ここにおいて、「アルキレンオキシ基で置換されたシクロアルキル基」には、シクロアルキル基上の任意の同一炭素原子にアルキレンオキシ基が結合したもの(すなわち、スピロ環)が含まれ、例えば、トリメチレンオキシ基(プロピレンオキシ基)で置換されたシクロヘキシル基には下式の基が含まれる。
Figure 2017105765
で表される「置換されていてもよいアルキル基」の置換基としては、同一又は異なる、1〜3個の基、好ましくは1〜2個の基であってよく、ハロゲン原子;水酸基;シクロアルキル基;アルコキシ基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;脂肪族複素環スルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基などが挙げられる。
より詳細には、ハロゲン原子;水酸基;シクロアルキル基;アルコキシ基;脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基は少なくとも1個の酸素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式の脂肪族複素環基である);ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環は少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいても良い4〜7員単環式の脂肪族複素環である);脂肪族複素環スルホニル基(ここにおいて、脂肪族複素環は少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式の脂肪族複素環基である);及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基が挙げられる。
より具体的には、フッ素原子;水酸基;シクロプロピル基;シクロブチル基;メトキシ基;テトラヒドロピラニル基;フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、及びメトキシメチル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;1〜2個のフッ素原子で置換されていてもよいピペリジニルカルボニル基;モルホリニルカルボニル基;ピロリジニルスルホニル基;ジメチルカルバモイル基などである。
で表される「置換されていてもよいアルキル基」としては、メチル基、エチル基、i−プロピル基、i−アミル基(3−メチル−n−ブチル基)、3−メチル−n−ブチル基、1−フルオロメチル基、2−フルオロエチル基、t−ブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、1,1−ジメチル−2−N,N−ジメチルカルバモイル−エチル基、4−ヒドロキシ−4−メチル−n−ペンチル基、1,1−ジメチル−2−メトキシエチル基、4−メトキシ−4−メチル−n−ペンチル基、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル基、2−N,N−ジメチルアミノカルボニルエチル基、1,1−ジメチル−2−N,N−ジメチルアミノカルボニル−エチル基、3−N,N−ジメチルアミノカルボニル−n−プロピル基、テトラヒドロピラニルメチル基、ピペラジニルカルボニルメチル基、ピロリジニルカルボニル基、2−メチル−ピロリジニルカルボニルメチル基、2−トリフルオロメチル−ピロリジニルカルボニルメチル基、2−メトキシメチル−ピロリジニルカルボニル基、3−フルオロ−ピロリジニルカルボニルメチル基、モルホリニルカルボニルメチル基、4,4−ジフルオロ−ピペリジニルカルボニルメチル基、3−ピロリジニルスルホニルプロピル基などが挙げられ、とりわけ、t−ブチル基が好ましい。
で表される「置換されていてもよいシクロアルキル基」の置換基としては、同一又は異なる1〜3個の基であってよく、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキレンオキシ基などが挙げられる。ここにおいて、アルキレンオキシ基はシクロアルキルの同一炭素上の置換基であってよい。
当該置換基として、より詳細には、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基などが挙げられる。より具体的には、フッ素原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、メトキシメチル基、及びトリメチレンオキシ基(プロピレンオキシ基)からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基などである。とりわけ、メトキシ基、エトキシ基、及びシアノ基が好ましい。
で表される「置換されていてもよいシクロアルキル基」としては、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基が挙げられる。
より詳細には、ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい3〜7員単環式シクロアルキル基、及び水酸基で置換されていてもよいアダマンチル基などが挙げられる。
より具体的には、シクロプロピル基;シクロブチル基;フッ素原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、i−プロポキシ基、及びメトキシメチル基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいシクロペンチル基;フッ素原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、i−プロポキシ基、及びトリメチレンオキシ基(プロピレンオキシ基)からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいシクロヘキシル基;シクロヘプチル基などが挙げられる。
とりわけ、メトキシ基、エトキシ基、及びシアノ基からなる群より選ばれる1個の基で置換されていてもよいシクロペンチル基;メトキシ基、エトキシ基、及びシアノ基からなる群より選ばれる1個の基で置換されていてもよいシクロヘキシル基などが好ましい。
で表される「置換されていてもよい脂肪族複素環基」の置換基としては、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、アルキルスルホニル基などが挙げられる。より具体的には、メチル基、ヒドロキシメチル基、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エチル基、アセチル基、エチルカルボニル基、エチルスルホニル基などである。
で表される「置換されていてもよい脂肪族複素環基」としては、アルキル基、ヒドロキシ基、又はヒドロキシアルキル基で置換されていてもよい、テトラヒドロフラニル基;水酸基、アルキル基、又はヒドロキシアルキル基で置換されていてもよい、テトラヒドロピラニル基;ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピペリジニル基などが挙げられる。
より具体的には、テトラヒドロフラニル基;メチル基、又はヒドロキシメチル基で置換されていてもよい、テトラヒドロピラニル基;1−フルオロメチル基、2−フルオロエチル基、アセチル基、エチルカルボニル基、及びエチルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピペリジニル基などが挙げられ、テトラヒドロピラニル基が好ましい。
で表される「置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基」としては、インダニル基(とりわけ、1−インダニル基、2−インダニル基など)が好ましい。
で表される「置換されていてもよいヘテロアリール基」の置換基としては、同一又は異なる1〜3個の基であってよく、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、カルバモイル基などが挙げられる。より具体的には、シアノ基、メチル基、メトキシ基、カルバモイル基などである。とりわけ、メチル基が好ましい。
で表される「置換されていてもよいヘテロアリール基」としては、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる1個の基で置換されていてもよいピリダジニル基;シアノ基、アルキル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいピリジニル基;アルキル基で置換されていてもよいピリミジニル基などが挙げられる。
より具体的には、シアノ基、メチル基、メトキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる1個の基で置換されていてもよいピリダジニル基;シアノ基、メチル基、及びメトキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいピリジニル基;メチル基で置換されていてもよいピリミジニル基などが挙げられ、とりわけメチル基で置換されていてもよいピリミジニル基、及びメチル基で置換されたピリジニル基が好ましい。
で表される「置換されていてもよいカルバモイル基」の置換基としては、アルキル基が挙げられる。より具体的にはメチル基、エチル基、i−プロピル基などが挙げられ、とりわけメチル基が好ましい。
で表される「置換されていてもよいカルバモイル基」としては、カルバモイル基、モノメチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基などが挙げられ、カルバモイル基、及びモノメチルカルバモイル基が好ましい。
としては、アルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、脂肪族複素環基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基が好ましい。より詳細には、アルキル基;シアノ基、又はアルコキシ基で置換されていてもよいシクロアルキル基;酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、5〜6員単環式脂肪族複素環基;又はアルキル基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式のヘテロアリール基である)が好ましい。具体的には、t−ブチル基;シクロペンチル基;メトキシ基、エトキシ基、又はシアノ基で置換されていてもよいシクロヘキシル基;テトラヒドロピラニル基;又はメチル基で置換されていてもよいピリジニル基が好ましい。
としては、置換されていてもよいシクロアルキル基、又は置換されていてもよい脂肪族複素環基が好ましい。より詳細には、シアノ基、又はアルコキシ基で置換されていてもよい3〜7員単環式シクロアルキル基;アルキル基、ハロアルキル基、又はヒドロキシアルキル基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)が好ましい。具体的には、シクロペンチル基;メトキシ基、エトキシ基、又はシアノ基で置換されていてもよいシクロヘキシル基;ハロアルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基;又はアルキル基、又はヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいテトラヒドロピラニル基が好ましい。
としては、置換されていてもよいシクロアルキル基が特に好ましい。より詳細には、シアノ基、又はアルコキシ基で置換されていてもよいシクロアルキル基が好ましい。具体的には、シクロペンチル基;又はメトキシ基、エトキシ基、及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基が好ましい。
で表される「アルキル基」のアルキルとしては、C1〜3のアルキルが好ましく、具体的には、メチル、エチル、i−プロピルなどが好ましい。
で表される「置換されていてもよいアルコキシ基」のアルコキシとしては、C1〜4のアルコキシが好ましく、具体的にはメトキシ、エトキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシなどである。
で表される「置換されていてもよいアルコキシ基」の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基などが挙げられる。より具体的にはフッ素原子、塩素原子、水酸基、メトキシ基などである。
で表される「置換されていてもよいアルコキシ基」としては、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基などが挙げられ、メトキシ基が好ましい。
としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基などが好適な例として挙げられ、ハロゲン原子、アルコキシ基がより好ましい。フッ素原子、またはメトキシ基がとりわけ好ましい。
で表される「置換されていてもよいアリール基で置換されたアルキル基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基で置換されたアルキル基」におけるアルキルとしては、C1〜4の直鎖又は分岐鎖状のアルキルが好ましい。
アリール部分としては、単環又は二環式のアリール、具体的にはフェニル、ナフチルなどが挙げられる。とりわけ、フェニルが好ましい。
ヘテロアリール部分としては、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜10員単環又は二環式ヘテロアリール基が挙げられる。とりわけ、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい、5〜6員単環式含窒素ヘテロアリールが挙げられる。具体的には、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、トリアジニルなどが好ましい。特に好適な例としてピリジニルなどが挙げられる。
における「置換されていてもよいアリール基」及び「置換されていてもよいヘテロアリール基」の置換基としては、(1)置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び(2)置換されていてもよいアルキル基が挙げられる。
上記(1)「置換されていてもよい脂肪族複素環基」の脂肪族複素環としては、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜8員の単環又は二環式の脂肪族複素環が挙げられる。少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜8員単環又は二環式の脂肪族複素環が好ましい。具体的には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシルなどが好ましい。特に好適な例として、ピペリジニルが挙げられる。ここにおいて、脂肪族複素環基の置換基としては、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環は少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい、4〜7員単環式基である);アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式基である);アルキルスルホニル基;ヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式基である);及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基が挙げられる。カルボキシル基、及びカルバモイル基が好ましく、とりわけカルボキシル基が好ましい。
上記(2)「置換されていてもよいアルキル基」としてはハロアルキル基が好ましく、とりわけ、トリフルオロメチル基、及びジフルオロメチル基が好適な例として挙げられる。
で表される「置換されていてもよいアリール基で置換されたアルキル基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基で置換されたアルキル基」としては、例えば置換されたフェニル基で置換されたメチル基(ここにおいて、フェニル基はカルボキシル基で置換されたピペリジニル基及びトリフルオロメチル基で置換されている)が挙げられる。
で表される「アルキル基」としては、C1〜4の直鎖又は分岐鎖状のアルキルが好ましい。
としては、水素原子、メチル基、エチル基、i−プロピル基などが好ましい。
及びRとしては、R及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に二重結合を含んでいてもよく置換されていてもよい脂肪族複素環を形成している場合が好ましい。
具体的には、R及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に形成する、下式〔II〕
Figure 2017105765
(式中、環Bは、部分的に二重結合を含んでいてもよい含窒素脂肪族複素環基を表し、
環Cはアリール基、又はヘテロアリール基を表し、
及びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基を表し、
は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基を表し、
及びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基を表す)で示される基が好ましい。
さらに好ましくは、Rが置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基を表し、
ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキル部分は水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
また、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び置換されていてもよいアルコキシ基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキル部分は水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基である、前記一般式〔II〕で示される基が挙げられる。
環Bで表される「部分的に二重結合を含んでいてもよい含窒素脂肪族複素環基」としては、式〔II〕に示されている窒素原子の他に、さらに酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜8員単環又は二環式の脂肪族複素環が好ましい。具体的には、アゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピリジニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、又はオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基などが挙げられる。好ましくは、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基などが挙げられる。さらに好適な例として、ピロリジニル基、ピペリジニル基などが挙げられ、ピロリジニルがとりわけ好ましい。
環Cで表される「アリール基」としては、単環又は二環式アリールが挙げられ、具体的にはフェニル、又はナフチルが挙げられ、フェニルが好ましい。
環Cで表される「ヘテロアリール基」としては、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式のヘテロアリールが挙げられる。より具体的にはピリジニルが好ましい。
及びRとしては、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基などが挙げられる。より具体的には、水素原子、フッ素原子、シアノ基、メチル基、フルオロメチル基、シアノメチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、カルボキシル基、ジメチルカルバモイル基、及びメトキシ基からなる群より独立して選ばれる基などが挙げられる。
好適な例として、Rがハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基であり、かつ、Rが水素原子であるか;Rがアルコキシアルキル基であり、かつ、Rがハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であるか;R及びRが共にハロゲン原子であるか;R及びRが共にアルキル基であるか;R及びRが共に水素原子である例などが挙げられる。より具体的には、Rがフッ素原子、シアノ基、メチル基、フルオロメチル基、シアノメチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、カルボキシル基、ジメチルカルバモイル基、及びメトキシ基からなる群より選ばれる基であり、かつ、Rが水素原子であるか;Rがメトキシメチル基であり、かつ、Rがフッ素原子、メチル基、又はメトキシ基であるか;R及びRが共にフッ素原子であるか;R及びRが共にメチル基であるか;R及びRが共に水素原子である例などが挙げられる。
で表される「置換されていてもよいアルキル基」のアルキルとしては、エチル、n−ブチルなどが好ましい。
で表される「置換されていてもよいアルケニル基」のアルケニルとしては、n−ブテニルなどが好ましい。
で表される「置換されていてもよいシクロアルキル基」のシクロアルキルとしては、シクロヘキシルが好ましい。
で表される「置換されていてもよいシクロアルケニル基」のシクロアルケニルとしては、とりわけ、シクロヘキセニルが好ましい。
で表される「置換されていてもよいアリール基」のアリール部分としては、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、とりわけフェニルが好ましい。
で表される「置換されていてもよいヘテロアリール基」のヘテロアリール部分としては、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子から選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい5〜6員単環式ヘテロアリールが好ましい。具体的には、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、トリアジニルなどが好ましい。とりわけピラゾリル及びオキサゾリルが好ましい。
で表される「置換されていてもよい脂肪族複素環基」の脂肪族複素環としては、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜8員単環又は二環式の脂肪族複素環が好ましい。具体的には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシルなどが好ましい。特に好適な例としては、ピペリジニルなどが挙げられる。
で表される「置換されていてもよいアルコキシ基」のアルコキシとしては、メトキシ、n−プロポキシ、2−メチル−n−プロポキシ、3−メチル−n−ブトキシなどが好ましい。
で表される「カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基」としては、具体的には、N−メチル−N−3−カルボキシル−n−プロピルアミノ基などが挙げられる。
で表される「カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基」としては、好ましくは、カルバモイル基が挙げられる。
で表される、「置換されていてもよいアルキル基」、「置換されていてもよいアルケニル基」、「置換されていてもよいシクロアルキル基」、「置換されていてもよいシクロアルケニル基」、「置換されていてもよいアリール基」、「置換されていてもよいヘテロアリール基」、「置換されていてもよい脂肪族複素環基」、及び「置換されていてもよいアルコキシ基」における置換基としては、同一又は異なる1〜2個の基であってよく、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環は好ましくは、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環であり、より好ましくは5〜6員単環式脂肪族複素環である);水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基は好ましくは、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む、5〜6員単環式のヘテロアリール基である);1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基は好ましくは、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基であり、より好ましくは5〜6員単環式脂肪族複素環基である);アルキル基、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基(ここにおいて、該アルキルは、水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい);アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基が挙げられる。
該置換基としては、より具体的には、水酸基、オキソ基、シアノ基、メチル基、カルボキシメチル基、メトキシ基、カルボキシル基、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N−1−カルボキシルメチルカルバモイル基、N−2−ヒドロキシエチルカルバモイル基、N−2−メトキシエチルカルバモイル基、N−ヒドロキシカルバモイル基、N−メチル−N−1−カルボキシルメチルカルバモイル基、N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルカルバモイル基、N−メチル−N−2−メトキシエチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、t−ブトキシカルボニル基、アセチル基、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基、メチルスルホニルアミノカルボニル基、アミノスルホニル基、N,N−ジメチルアミノスルホニル基、N,N−ジメチルアミノ基、N−メチル−N−アセチルアミノ基、N−メチル−N−メチルスルホニルアミノ基、テトラゾリル基、4H−[1,2,4]オキサジアゾール−5−オン−2−イル基、5−ヒドロキシ−イソキサゾリル基、ピロリジンカルボニル基、2−カルボキシルピロリジンカルボニル基、2−オキソピロリジニル基、1,1’−ジオキソイソチアゾリジン−2−イル基などが挙げられる。とりわけ、カルバモイル基、及びカルボキシル基が好ましく、カルボキシル基が特に好ましい。
としては、
(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基(ここにおいて、該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい);アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基などが挙げられる。
具体的には、「(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基」において、ヘテロアリール基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式ヘテロアリール基である。例えば、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、又はトリアジニル基であり、好ましくは、ピロリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、ピリジル基、又はピリミジニル基であり、より好ましくは、オキサゾリル基、又はピラゾリル基である。
「(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基(ここにおいて、該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい);アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基」における脂肪族複素環部分としては好ましくは、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む4〜7員単環式の脂肪族複素環基であり、具体的には、アゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基などである。より好ましくは、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基である。
ここにおいて、「カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基」の該脂肪族複素環は好ましくは、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式の脂肪族複素環であり、例えば、アゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ホモピペラジニル基、又はホモモルホリニル基が挙げられる。ピロリジニル基が特に好ましい。また「1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基」の該脂肪族複素環基は、好ましくは、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式の脂肪族複素環基であり、具体的には、アゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、又はホモモルホリニル基が挙げられる。ピロリジニル基、又はイソチアゾリジニル基が特に好ましい。
「(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基」における、ヘテロアリール基は、好ましくは、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式のヘテロアリール基であり、具体的には例えばピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基が挙げられる。特に好ましくはテトラゾリル基、オキサジアゾリル基、及びイソオキサゾリル基である。
の特に好適な例としては、カルボキシル基で置換されたアルキル基、カルボキシル基で置換されたアルケニル基、カルボキシル基で置換されたシクロアルキル基、カルボキシル基で置換されたシクロアルケニル基、カルボキシル基で置換されたアリール基、カルボキシル基で置換されたヘテロアリール基、カルボキシル基で置換された脂肪族複素環基、カルボキシル基で置換されたアルコキシ基、カルボキシル基で置換された1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルバモイル基などが挙げられる。とりわけ、カルボキシル基で置換された脂肪族複素環基が好ましく、カルボキシル基で置換されたピペリジニル基が特に好ましい。
又はRで表される「水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基」におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、又は塩素原子が好ましい。「アルキル基」としては、メチル基、エチル基、及びi−プロピル基などが好適な例として挙げられる。「ハロアルキル基」としては、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基などが好ましい。「ハロアルコキシ基」としては、トリフルオロメトキシ基などが好ましい。
及びRとしては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、i−プロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基などが好ましい。
特に、Rがフッ素原子、塩素原子、メチル基、i−プロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、又はトリフルオロメトキシ基であり、Rが水素原子である場合が好ましい。また、Rがフッ素原子、塩素原子、メチル基、又はトリフルオロメチル基であり、Rが水素原子である場合がとりわけ好ましい。また、R及びRが共にフッ素原子である場合も好ましい。
本発明の有効成分は、好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aが置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり;
が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
また、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり;
がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり;
が置換されたアリール基で置換されたアルキル基、又は置換されたヘテロアリール基で置換されたアルキル基であり、
ここにおいて、置換されたアリール基、及び置換されたヘテロアリール基における置換基は、カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環基であり、該アリール基及び該ヘテロアリール基は、さらにハロアルキル基で置換されていてもよく、かつ;
が水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
Figure 2017105765
(式中、環Bは、部分的に二重結合を含んでいてもよい含窒素脂肪族複素環基を表し、
環Cはアリール基、又はヘテロアリール基を表し、
及びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基を表し、
は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基を表し、
ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキル部分は水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
また、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び置換されていてもよいアルコキシ基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキル部分は水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
及びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基を表す)で示される基を形成する、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aが置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
環Aで表される置換されていてもよいアリール基のアリール部分は、単環又は二環式のアリールであり、
環Aで表される置換されていてもよいヘテロアリール基のヘテロアリール部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜10員単環又は二環式のヘテロアリールであり;
が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
また、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
さらにR上に置換する、脂肪族複素環カルボニル基、及び脂肪族複素環スルホニル基における脂肪族複素環部分は、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環であり、
で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基における脂肪族複素環部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環であり、
で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む、5〜6員単環式ヘテロアリールであり;
がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり;
が置換されたアリール基で置換されたアルキル基であり、
ここにおいて、置換されたアリール基における置換基は、カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む4〜8員単環又は二環式脂肪族複素環基である)、及びハロアルキル基であり、かつ;
が水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bが、式〔II〕に示されている窒素原子の他に、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよく、部分的に二重結合を含んでいてもよい、4〜8員単環又は二環式脂肪族複素環基であり、
環Cが単環式アリール基、又は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む、5〜6員単環式ヘテロアリール基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基であり、
が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
また、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び置換されていてもよいアルコキシ基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
さらにR上に置換する脂肪族複素環カルボニル基における脂肪族複素環部分は、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環であり、
上に置換するヘテロアリール基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式ヘテロアリール基であり、
で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む、5〜6員単環式ヘテロアリールであり、
で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基における脂肪族複素環部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜8員単環又は二環式脂肪族複素環であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aが置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
環Aで表される置換されていてもよいアリール基におけるアリール部分は、フェニル及びナフチルからなる群より選ばれる基であり、
環Aで表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、トリアジニル、インドリル、イソインドリル、及びベンゾイミダゾリルからなる群より選ばれる基であり;
が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
また、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく、部分的に水素化されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
さらにR上に置換する脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基であり、
上に置換する、脂肪族複素環カルボニル基、及び脂肪族複素環スルホニル基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基であり、
で表される置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基におけるアリール部分は、フェニル、ナフチル、ジヒドロフェニル、インダニル、及びテトラヒドロナフチルからなる群より選ばれる基であり、
で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基であり、
で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、及びトリアジニルからなる群より選ばれる基であり;
がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり;
が置換されたアリール基で置換されたアルキル基であり、
ここにおいて、置換されたアリール基における置換基は、カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基である)、及びハロアルキル基であり、かつ;
が水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bが、アゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピリジニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基であり、
が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
また、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び置換されていてもよいアルコキシ基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
さらに、R上に置換する脂肪族複素環カルボニル基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基であり、
上に置換するヘテロアリール基は、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基であり、
上に置換する脂肪族複素環基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基であり、
で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、及びトリアジニルからなる群より選ばれる基であり、
で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基の脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、ホモピペラジニル、ホモモルホリニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリルからなる群より選ばれる基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基又はナフチル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、トリアジニル基、インドリル基、イソインドリル基、及びベンゾイミダゾリル基からなる群より選ばれる基であり、

(1)ハロゲン原子;水酸基;シクロアルキル基;アルコキシ基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基
(ここにおいて、脂肪族複素環基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基であり、
脂肪族複素環カルボニル基、及び脂肪族複素環スルホニル基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基である)、
(2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、単環式シクロアルキル基、
(3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
(4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基である)、
(5)フェニル基、ナフチル基、ジヒドロフェニル基、インダニル基、及びテトラヒドロナフチル基からなる群より選ばれる基、
(6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルバモイル基、又は
(8)モノ−アルキルカルバモイル基であり、
がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり、
が置換されたフェニル基で置換されたアルキル基であり、ここにおいて、置換されたフェニル基の置換基は、カルボキシル基で置換された脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基である)、及びハロアルキル基であり、かつ
がアルキル基であるか、
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピリジニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、又はオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基である);アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;ヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である);及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
より好ましくは、前記一般式〔I〕において、R及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成する、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
さらに好ましくは、前記一般式〔I〕において、R及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、環Bがピロリジニル基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
より一層好ましくは、前記一般式〔I〕において、R及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、環Bがピロリジニル基であり、環Cがフェニル基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
他に好ましくは、本発明の有効成分として、前記一般式〔I〕において、R
(1)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基;
(2)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基;又は
(3)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
さらに好ましくは、本発明の有効成分として、前記一般式〔I〕において、Rがハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
他に好ましくは、本発明の有効成分として、前記一般式〔I〕において、Rがハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり、
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、環Bがピロリジニル基であり、環Cがフェニル基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩が挙げられる。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子;水酸基;3〜7員単環式シクロアルキル基;アルコキシ基;テトラヒドロピラニル基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群より選ばれる基である);ピロリジニルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
(4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(5)インダニル基、
(6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルバモイル基、又は
(8)モノ−アルキルカルバモイル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
が置換されたフェニル基で置換されたアルキル基であり、ここにおいて、置換されたフェニル基の置換基は、カルボキシル基で置換されたピペリジニル基、及びハロアルキル基であり、かつ;
がアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子;水酸基;3〜7員単環式シクロアルキル基;アルコキシ基;テトラヒドロピラニル基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群より選ばれる基である);ピロリジニルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
(4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(5)インダニル基、
(6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルバモイル基、又は
(8)モノ−アルキルカルバモイル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
が置換されたフェニル基で置換されたアルキル基であり、ここにおいて、置換されたフェニル基の置換基は、(1)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、カルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基、及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、及び(2)ハロアルキル基であり、かつ;
がアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子;水酸基;3〜7員単環式シクロアルキル基;アルコキシ基;テトラヒドロピラニル基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群より選ばれる基である);ピロリジニルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
(4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(5)インダニル基、
(6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルバモイル基、又は
(8)モノ−アルキルカルバモイル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(2)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、又は
(3)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
が置換されたフェニル基で置換されたアルキル基であり、ここにおいて、置換されたフェニル基の置換基は、カルボキシル基で置換されたピペリジニル基、及びハロアルキル基であり、かつ;
がアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;
がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
が置換されたフェニル基で置換されたアルキル基であり、ここにおいて、置換されたフェニル基の置換基は、カルボキシル基で置換されたピペリジニル基、及びハロアルキル基であり、かつ;
がアルキル基であるか、あるいは;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基、及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(2)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、又は
(3)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;
がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基、及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子;水酸基;3〜7員単環式シクロアルキル基;アルコキシ基;テトラヒドロピラニル基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群より選ばれる基である);ピロリジニルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
(4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(5)インダニル基、
(6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルバモイル基、又は
(8)モノ−アルキルカルバモイル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(2)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、又は
(3)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;
がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;

(1)ハロゲン原子;水酸基;3〜7員単環式シクロアルキル基;アルコキシ基;テトラヒドロピラニル基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群より選ばれる基である);ピロリジニルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
(4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(5)インダニル基、
(6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルバモイル基、又は
(8)モノ−アルキルカルバモイル基であり;
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;

(1)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(2)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、又は
(3)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)であり;
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;

(1)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(2)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、又は
(3)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)であり;
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;
がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
(8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
(9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
(10)カルバモイル基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;
がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基であり、
が水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

(1)ハロゲン原子;水酸基;3〜7員単環式シクロアルキル基;アルコキシ基;テトラヒドロピラニル基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群より選ばれる基である);ピロリジニルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基、
(2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
(4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(5)インダニル基、
(6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルバモイル基、又は
(8)モノ−アルキルカルバモイル基であり;
がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

(1)カルボキシル基で置換された、アルキル基、
(2)カルボキシル基で置換された、アルケニル基、
(3)カルボキシル基で置換された、3〜7員単環式シクロアルキル基、
(4)カルボキシル基で置換された、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
(5)カルボキシル基で置換された、フェニル基、
(6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されたアルキル基で置換された、ヘテロアリール基
(ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
(7)カルボキシル基で置換されたアルキル基、及びカルボキシル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換された、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、又は
(8)カルボキシル基で置換された、アルコキシ基であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;
がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
環Cがフェニル基であり、
がカルボキシル基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)であり、
及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり、
がアルキル基;脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルコキシ基及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基;又はアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)であり、
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり、
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
Figure 2017105765
で表される基を形成し、
環Bがアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピリジニル基、及びピペラジニル基からなる群より選ばれ、かつR及びRが水素原子であるか、あるいは、
環Bがピロリジニル基であり、かつRがアルコキシアルキル基であり、Rが水素原子、又はハロゲン原子であり、
環Cがフェニル基であり、
がカルボキシル基で置換された脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)であり、
がハロゲン原子、又はハロアルキル基であり、
が水素原子である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり、
がテトラヒドロピラニル基;又は、アルコキシ基及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員単環式シクロアルキル基であり、
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり、
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
Figure 2017105765
で表される基を形成し、
環Bがピロリジニル基であり、かつRがアルコキシアルキル基であり、Rが水素原子、又はハロゲン原子であり、
環Cがフェニル基であり、
がカルボキシル基で置換されたピペリジニル基であり、
がハロゲン原子、又はハロアルキル基であり、
が水素原子である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分は、他にも好ましい実施態様として、前記一般式〔I〕において、環Aがアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり、
がアルコキシ基及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員単環式シクロアルキル基であり、
がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり、
及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
Figure 2017105765
で表される基を形成し、
環Bがピロリジニル基であり、かつRがアルコキシアルキル基であり、Rが水素原子、又はハロゲン原子であり、
環Cがフェニル基であり、
がカルボキシル基で置換されたピペリジニル基であり、
がハロゲン原子、又はハロアルキル基であり、
が水素原子である、化合物、又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
本発明の有効成分である化合物〔I〕において、R及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成する化合物が好ましい。ここにおいて、化合物〔I〕における他の置換基の定義は、本明細書に記載される本発明のいずれかの実施態様において定義されるものと同一である。
また、本発明の有効成分である化合物〔I〕において、Rがハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基である化合物が好ましい。
さらに、R及びRが、互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式[II]で示される基を形成し、環Bがピロリジニル基であり、環Cがフェニル基である化合物を有効成分とする医薬組成物がより好ましい。
本発明は、他の好ましい実施態様として、
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(エトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-シアノシクロヘキシル)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-フルオロ-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロヘキシル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4S)-4-フルオロ-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{5-クロロ-2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-4-(シアノメチル)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-[2-(1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;及び
1-{2-[(3S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸
からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物が挙げられる。
本発明は、他の好ましい実施態様として、
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(エトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-シアノシクロヘキシル)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-フルオロ-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロヘキシル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4S)-4-フルオロ-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{5-クロロ-2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-4-(シアノメチル)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-[2-(1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;及び
1-{2-[(3S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸
からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物が挙げられる。
本発明は、他の好ましい実施態様として、
1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4S)-4-フルオロ-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{5-クロロ-2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;及び
1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸
からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物が挙げられる。
本発明の有効成分である化合物〔I〕は、分子内に不斉炭素原子を有する場合、当該不斉炭素原子にもとづく複数の立体異性体(すなわち、ジアステレオマー異性体、光学異性体)として存在し得るが、本発明はこれらの内のいずれか1個の立体異性体及びその混合物をいずれも包含するものである。本発明の有効成分である化合物〔I〕は複数の立体異性体の混合物であることを示すために以下の波線で示される結合を用いて表してもよい。
Figure 2017105765
また、本発明の有効成分である化合物〔I〕は、幾何異性体としてcis-およびtrans-異性体を含み得て、更に分子内に軸不斉を有する場合には軸不斉に基づく異性体を含み得て、これらの内のいずれか1個の異性体又はその混合物をいずれも包含するものである。
本発明の有効成分である化合物〔I〕は、同位元素(例えば、H、13C、14C、15N、18F、32P、35S、125I等)等で標識された化合物および重水素変換体を包含する。
本発明の有効成分である化合物〔I〕又はその薬理的に許容し得る塩は、特に優れたMC1Rアゴニスト活性を有する。本発明の目的化合物及びこれを有効成分として含有する医薬組成物は、MC1Rのアゴニスト活性により病態の改善が見込まれる様々な自己免疫疾患や炎症に関する疾患、線維化に関する疾患の治療又は予防のために有用である。このような疾患としては、例えば、関節リウマチ、痛風性関節炎、変形性関節症、炎症性腸疾患、全身性強皮症、乾癬、線維症、プロトポルフィリン症(例えば、赤芽球性プロトポルフィリン症など)、全身性エリテマトーデス、黒色腫、皮膚癌、白斑症、脱毛、白髪、疼痛、虚血/再かん流傷害、脳の炎症性疾患、肝炎、敗血症/敗血症性ショック、腎炎、移植、HIV疾患の増悪、血管炎、ブドウ膜炎、網膜色素変性症、加齢黄斑変性、微生物感染、セリアック病、ネフローゼ症候群、メラノーマ浸潤などが挙げられる。
とりわけ、本発明の目的化合物及びこれを有効成分として含有する医薬組成物は、全身性強皮症、乾癬、プロトポルフィリン症、黒色腫、皮膚癌、白斑症、脱毛、白髪、網膜色素変性症、加齢黄斑変性、ネフローゼ症候群などの治療又は予防のために有用である。特に、全身性強皮症、プロトポルフィリン症、黒色腫、白斑症、網膜色素変性症、加齢黄斑変性、ネフローゼ症候群などの治療又は予防のために有用である。
本発明の有効成分である化合物〔I〕又はその薬理的に許容し得る塩は、上記の通り、MC1Rに対する優れたアゴニスト活性を有するものであり、本願製造例に記載された化合物は後記実験例1記載のアッセイ方法に従い、ヒトMC1Rに対するアゴニスト活性を検討した結果、EC50値はいずれも1000nM以下であった。また、本発明の有効成分である化合物〔I〕又はその薬理的に許容し得る塩は、ブレオマイシンで誘発した炎症モデル(アースリティス・アンド・リューマトロジー(Arthritis and Rheumatology),2009;60:p.592−603に記載の方法に準ずる方法)においても薬効が認められた。加えて、本発明の有効成分である化合物〔I〕には、MC1Rに対して高い選択性を示す化合物が包含される。例えば、本願製造例147に記載された化合物(化学名:1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩)は、ヒトMC1Rアゴニスト活性におけるEC50値(1.7nM)とヒトMC4Rアゴニスト活性におけるEC50値(341nM)の比が約1:200であり、MC1Rに対して高い選択性を示す化合物の一つである。
本発明の有効成分である化合物〔I〕は、遊離の形でも、それらの薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に供することができる。薬理的に許容し得る塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩又は臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル塩又はマレイン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。
本発明の有効成分である化合物〔I〕又はその薬理的に許容し得る塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物或いは水和物、共結晶等をいずれも含むものである。
本発明の有効成分である化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩の1種又は2種以上をそのまま患者に投与してもよいが、好ましくは、本発明の有効成分である化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩と薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加物を混合し、当業者に周知な形態の製剤として提供されうる。
本発明の有効成分である化合物〔I〕又はその薬理的に許容し得る塩は、単独で、或いはこれと薬理的に許容し得る担体とを含有する医薬組成物として、経口的にも非経口的にも投与することができる。薬理的に許容し得る担体としては、当分野で慣用の担体でよく、例えば結合剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガカント、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等)、賦形剤(乳糖、ショ糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシン、マンニトール、結晶セルロース等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、崩壊剤(バレイショデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロース等)および湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム等)等が挙げられる。本発明の医薬組成物は、その他の薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加物、例えばコーティング剤、色素、希釈剤、基剤、及び等張化剤等を適宜含有する。
このような医薬組成物の剤形は特に限定されるものではなく、例えば、経口投与する場合には、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤の如き固形製剤であってよく、溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤であってもよい。一方、非経口投与する場合には、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水溶液等を用いて、注射剤や点滴剤、あるいは、吸入剤、坐剤等の慣用の医薬製剤とすることができる。
投与量は年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、排泄速度、薬物の組合せ、投与時に治療されている患者の病状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因を考慮して決められる。本発明化合物、またはその薬理学的に許容し得る塩は、低毒性で安全に使用することができ、その1日の投与量は、患者の状態や体重、化合物の種類、投与経路などによって異なるが、たとえば非経口的には皮下、静脈内、筋肉内または直腸内に、約0.0001〜1000mg/人/日、好ましくは約0.001〜1000mg/人/日、特に好ましくは約0.01〜500mg/人/日投与され、また経口的には約0.0001〜1000mg/人/日、好ましくは約0.01〜500mg/人/日投与されることが望ましい。
また、本発明の有効成分は、毒性が低いという特徴も有する。
本発明の有効成分である化合物又はその薬理的に許容し得る塩は、例えば、以下のようにして製造することができる。なお、本明細書において使用される略号は、それぞれ以下の意味を表す。
Me:メチル
Et:エチル
製造工程A−1
Figure 2017105765
本発明の有効成分である目的化合物[I]のうち、Rが置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、又は置換されていてもよい脂肪族複素環基である一般式[Ia](式中、R11は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、又は置換されていてもよい脂肪族複素環基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[a](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物又はその塩を、一般式[b](式中、Ra1は置換されていてもよいアルキル基を表す)で示される化合物、若しくはそのカルボニル等価体、又は一般式[c](式中、Ra2及びRa3は各々独立して置換されていてもよいアルキル基を表すか、あるいはRa2及びRa3が互いに末端で結合し、Ra2とRa3が結合する炭素原子と共に、置換されていてもよいシクロアルキル基、又は置換されていてもよい脂肪族複素環基を形成する)で示される化合物、若しくはそのカルボニル等価体との還元的アミノ化反応に付し、所望により生成物を薬理的に許容し得る塩とすることによって、目的化合物[Ia]またはその薬理的に許容し得る塩を得ることができる。
カルボニル等価体としては、例えば、ケタールを挙げることができ、具体的にはアルコキシ−トリアルキルシリルオキシ−ケタールなどが挙げられる。好ましくは化合物[c]のカルボニル等価体として、1−エチルオキシ−1−(トリメチルシリルオキシ)シクロプロパンなどが挙げられる。
化合物[a]の塩としては、例えば、塩酸などの無機酸との塩や酢酸のようなカルボン酸との塩などが使用できる。
化合物[a]又はその塩と、化合物[b]、化合物[c]、又は各々のカルボニル等価体との還元的アミノ化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば還元剤と酸の存在下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、メタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はこれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、例えば、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素及びパラジウム触媒(例えば、活性炭に担持されたパラジウム触媒など)などが挙げられる。酸としては、例えば、酢酸などが挙げられる。化合物[b]、化合物[c]、又はそれらのカルボニル等価体の使用量は、化合物[a]に対して0.1〜10当量、好ましくは1〜5当量とすることができる。還元剤の使用量は、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。酸の使用量は、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。本反応は、−10〜100℃、好ましくは10〜50℃で実施することができる。
製造工程A−2
Figure 2017105765
目的化合物[I]のうち、Rが置換されていてもよいアルキル基である一般式[Ib](式中、R12は置換されていてもよいアルキル基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにしても製造することができる。
化合物[a]又はその塩と、一般式[d](式中、Ra4は置換されていてもよいアルキル基を表し、Xは脱離基を表す)で示される化合物を反応させ、所望により生成物を薬理的に許容し得る塩とすることによって、目的化合物[Ib]を得ることができる。
また、化合物[a]又はその塩と、一般式[e](式中、Ra5は電子吸引性基(例えば、アルコキシカルボニル基、シアノ基、スルホニル基など)を表す)で示される化合物をマイケル付加反応に付し、所望により生成物を薬理的に許容し得る塩とすることによっても、化合物[Ib]またはその薬理的に許容し得る塩を得ることができる。
で表される脱離基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)、メチルスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基などが挙げられる。とりわけ、ハロゲン原子が好適である。
化合物[a]又はその塩と化合物[d]の反応は、例えば、適当な溶媒中、塩基の存在下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、アセトニトリルの如きニトリル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、ジメチルスルホキシド、又はこれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、例えば、ジイソプロピルエチルアミンの如きアミン類、炭酸カリウムの如きアルカリ金属炭酸塩類などが挙げられる。本反応においては、反応を促進させるために反応補助剤を添加してもよい。反応補助剤としては、ヨウ化ナトリウムやヨウ化カリウムの如き無機塩などが挙げられる。化合物[d]の使用量は、化合物[a]に対して0.1〜10当量、好ましくは0.8〜2当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。反応補助剤の使用量は、化合物[a]に対して0.01〜10当量、好ましくは0.1〜1当量とすることができる。本反応は、0〜150℃、好ましくは20〜100℃で実施することができる。
化合物[a]又はその塩と化合物[e]のマイケル付加反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば塩基の存在下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、エタノールの如きアルコール類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルの如きニトリル類、又はこれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミンの如きアミン類、炭酸カリウムの如きアルカリ金属炭酸塩類などが挙げられる。化合物[e]の使用量は、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。本反応は、0〜150℃、好ましくは20〜100℃で実施することができる。
製造工程A−3
Figure 2017105765
目的化合物[I]のうち、Rが置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基である一般式[Ic](式中、R13は置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、以下のようにして製造することができる。
化合物[a]又はその塩と一般式[f](式中、Xは脱離基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物をカップリング反応に付し、所望により生成物を薬理的に許容し得る塩とすることによって、目的化合物[Ic]またはその薬理的に許容し得る塩を得ることができる。
で示される脱離基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子など)、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基などが挙げられる。とりわけ、ハロゲン原子が好適である。
化合物[a]又はその塩と化合物[f]のカップリング反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば塩基の存在下、さらに所望によりパラジウム触媒の存在下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、1,4−ジオキサンやテトラヒドロフランの如きエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、t−ブタノールの如きアルコール類、又はこれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、酢酸パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化パラジウム、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物などが挙げられる。塩基としては、例えば、t−ブトキシナトリウム、t−ブトキシカリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウム、ジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。本反応においては、反応を促進するため、配位子を添加してもよい。配位子としては、例えば、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、2−ジ−t−ブチルホスフィノ−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンなどが挙げられる。化合物[f]の使用量は、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。パラジウム触媒の使用量は、化合物[a]に対して0.001〜0.5当量、好ましくは0.01〜0.3当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。配位子の使用量は、化合物[a]に対して0.001〜0.5当量、好ましくは0.01〜0.3当量とすることができる。本反応は、0℃〜200℃、好ましくは50℃〜150℃で実施することができる。
製造工程A−4
Figure 2017105765
目的化合物[I]のうち、Rが1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基である一般式[Id](式中、R14は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、以下のようにして製造することができる。
化合物[a]又はその塩と一般式[g](式中、Ra6はアルキル基、又はトリアルキルシリル基を表す)又は一般式[h](式中、Ra7及びRa8は各々独立してアルキル基であるか、又はその一方がアルキル基であり、他方が水素原子を表す)で示される化合物を反応させ、所望により生成物を薬理的に許容し得る塩とすることによって、目的化合物[Id]またはその薬理的に許容し得る塩を得ることができる。
化合物[a]又はその塩と化合物[g]又は[h]の反応は、常法に従い、適当な溶媒中、塩基の存在下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はこれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の如きアミン類、炭酸カリウムの如きアルカリ金属炭酸塩類などが挙げられる。化合物[g]又は[h]の使用量は、化合物[a]に対して0.5〜30当量、好ましくは1〜20当量とすることができる。塩基の使用量としては、化合物[a]に対して1〜10当量、好ましくは1〜5当量とすることができる。本反応は、−20〜100℃、好ましくは10〜50℃で実施することができる。
製造工程B
Figure 2017105765
本発明の目的化合物[I](式中、記号は前記と同一意味を有する)は、例えば、以下のようにしても製造することができる。
一般式[i](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物、その塩、又はその酸塩化物と、一般式[j](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物又はその塩を縮合させ、所望により生成物を薬理的に許容し得る塩とすることにより、目的化合物[I]またはその薬理的に許容し得る塩を製造することができる。
化合物[i]又はその塩と化合物[j]又はその塩との縮合反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば、縮合剤の存在下で実施することができる。化合物[i]の塩としては、例えば、ナトリウムやカリウムとの塩が使用できる。化合物[j]の塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩などの無機酸との塩が使用できる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、水、又はこれらの混合物などが挙げられる。縮合剤としては、例えば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDAC)、o−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(DMT−MM)などが挙げられる。本反応においては、反応を促進するため、塩基を添加してもよい。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の如きアミン類、炭酸カリウムの如きアルカリ金属炭酸塩類などが挙げられる。また、反応を促進するため、反応補助剤を添加してもよい。かかる反応補助剤としては、例えば1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、4−ジメチルアミノピリジンなどが挙げられる。化合物[j]の使用量は、化合物[i]に対して0.1〜10当量、好ましくは0.5〜5当量とすることができる。縮合剤の使用量は、化合物[i]に対して0.5〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[i]に対して0〜10当量、好ましくは1〜5当量とすることができる。反応補助剤の使用量は、化合物[i]に対して0.5〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。本反応は、−10〜100℃、好ましくは10〜80℃で実施することができる。また、化合物[i]の酸塩化物と化合物[j]又はその塩との縮合反応は、常法に従い、適当な溶媒中、塩基の存在下に実施することができる。
化合物[i]の酸塩化物は、常法に従い、化合物[i]をチオニルクロリド、オキザリルクロリド等慣用の試薬で処理することにより製造することができる。溶媒や塩基としては、化合物[i]又はその塩と化合物[j]又はその塩との縮合反応で挙げたものを好適に用いることができる。
中間体製法a
Figure 2017105765
前記、製造工程A−1〜A−4で用いられる化合物[a]は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[1](式中、Xはアミノ基保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と化合物[j]を縮合反応に付し、一般式[2](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
得られた化合物[2]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[a]を得ることができる。
で表されるアミノ基保護基としては、ベンジル基、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
化合物[1]と化合物[j]の縮合反応は、前記製造工程Bに記載の化合物[i]と化合物[j]の縮合反応と同様にして実施することができる。
化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応は、常法に従い、実施することができる。例えばXがベンジル基である場合には、適当な溶媒中、水素、及びパラジウム触媒の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、酢酸エチルの如きエステル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、例えば、活性炭に担持されたパラジウム触媒などが挙げられる。また、例えばXがt−ブトキシカルボニル基である場合には、適当な溶媒中、酸の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、1,4−ジオキサンの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。酸としては、例えば、塩酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。
中間体製法b−1
Figure 2017105765
前記、製造工程Bで用いられる化合物[i]は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[3](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と一般式[4](式中、X及びXはカルボキシル基の保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を付加反応に付すことにより、一般式[5](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[5]を還元反応及び環化反応に付し、一般式[6](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[6]を還元反応に付し、一般式[7](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[7]のアミノ基に置換基Rを導入し、一般式[8](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
得られた化合物[8]のカルボキシル基の保護基を除去することで、化合物[i]を得ることができる。
及びXで表されるカルボキシル基の保護基としては、例えば、アルキル基などが挙げられる。
化合物[3]と化合物[4]の付加反応は、常法に従い、適当な溶媒中、行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、トルエンの如き芳香族炭化水素類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、アセトニトリルの如きニトリル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。本反応においては、反応系内にキラル触媒を添加することで立体選択的に付加反応を行うことができる。キラル触媒としては、例えば、1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(1R,2R)−(−)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]チオウレア、6’−ヒドロキシシンコニンなどが挙げられる。
化合物[5]の還元反応及び環化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、還元剤で処理した後、所望により塩基で処理することにより実施することができる。溶媒としては、例えば、メタノールの如きアルコール類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、水素及びパラジウム触媒(例えば、活性炭に担持されたパラジウム触媒など)、水素化ホウ素ナトリウム及び塩化ニッケルなどを用いることができる。本反応においては、還元反応を促進するために、酸を添加してもよい。酸としては、塩酸、酢酸などが挙げられる。次いで、所望により塩基を作用させることで環化反応を行うことができる。塩基としては、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどが挙げられる。
化合物[6]の還元反応は、所望により化合物[6]をアルキル化剤で処理した後、適当な溶媒中、要すれば酸の共存下に還元剤で処理することにより実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、メタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムや水素化ホウ素ナトリウム、ボラン−ピリジン錯体などが挙げられる。酸としては、酢酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。アルキル化剤としては、トリメチルオキソニウムテトラフルオロボラートやトリフルオロメタンスルホン酸メチルなどが挙げられる。
化合物[7]のアミノ基への置換基(R)導入反応は、例えば、前記製造工程A−1〜A−4で示した化合物[a]から化合物[Ia]、化合物[Ib]、化合物[Ic]、又は化合物[Id]への変換反応と同様にして実施することができる。
化合物[8]から化合物[i]へのカルボキシル基保護基の除去反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば塩基の共存下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、メタノールの如きアルコール類、水、又はそれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、例えば、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。
本反応はまた、適当な溶媒中、酸の存在下に実施することもできる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、1,4−ジオキサンの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。酸としては、例えばトリフルオロ酢酸や塩酸などが挙げられる。
中間体製法b−2
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[i]において、光学活性な化合物が必要な場合には、例えば、以下のようにして製造することができる。
まず、一般式[9](式中、Xは不斉補助基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と、一般式[10](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を反応させることにより、一般式[11](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[11]の不斉補助基を除去することにより、化合物[i]を得ることができる。
で表される不斉補助基としては、キラルな4−ベンジル−2−オキサゾリジノン、キラルな4−フェニル−2−オキサゾリジノン、キラルな10,2−カンファースルタムなどが挙げられる。
化合物[9]と化合物[10]の反応は、適当な溶媒中、酸の存在下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、アセトニトリルの如きニトリル類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はこれらの混合物などが挙げられる。酸としては、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。
化合物[11]の不斉補助基の除去反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば、水の存在下、塩基の共存下に実施することができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどが挙げられる。
中間体製法b−3
Figure 2017105765
前記中間体製法b−1で用いられる化合物[7]において、光学活性な化合物が必要な場合には、例えば、以下のようにしても製造することができる。
化合物[9]と一般式[12](式中、Xはアミノ基保護基を表す)で示される化合物を反応させ、一般式[13](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[13]のアミノ基保護基を交換し、一般式[14](式中、XはXとは異なるアミノ基保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物へと変換する。
化合物[14]の不斉補助基を除去し、一般式[15](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
得られた化合物[15]からアミノ基保護基を除去し、カルボキシル基を保護することで、化合物[7]を得る。
で表されるアミノ基の保護基としては、酸性条件で除去されないアミノ基の保護基が好ましく、例えばベンジル基などが挙げられる。
で表されるアミノ基の保護基としては、上記Xと異なるものであればよく、とりわけ、酸で除去することが可能な基が好ましい。具体的には、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
化合物[9]と化合物[12]の反応は、前記中間体製法b−2における化合物[9]と化合物[10]の反応と同様にして行うことができる。
化合物[13]から化合物[14]へのアミノ基保護基の置換反応は、常法に従い、行うことができる。例えばXがベンジル基である場合には、適当な溶媒中、水素、パラジウム触媒、及びアミノ基保護基の供与体の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、エタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、例えば、活性炭に担持されたパラジウム触媒などが挙げられる。アミノ基保護基の供与体としては、例えば、Xがt−ブトキシカルボニル基である場合には、二炭酸ジ−t−ブチルなどが挙げられる。
化合物[14]の不斉補助基の除去反応は、前記中間体製法b−2における化合物[11]の不斉補助基の除去反応と同様に行うことができる。
化合物[15]から化合物[7]への変換反応は、適当な溶媒中、酸の存在下に行うことができる。溶媒としては、メタノールの如きアルコール類が挙げられる。酸としては、塩酸などが挙げられる。また、本反応はメタノールの如きアルコール類と塩化チオニルを組み合わせて行うこともできる。
中間体製法c
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、R及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に、アリール基又はヘテロアリール基で置換されている含窒素脂肪族複素環を形成する基である、一般式[20](式中、r及びsは各々独立して1又は2の整数を表し、rとsの和が3であり、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[16](式中、Xはアミノ基保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と一般式[17](式中、X10は脱離基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物をカップリング反応に付し、一般式[18](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[18]を接触水素化反応に付し、一般式[19](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[19]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[20]を得ることができる。
で示されるアミノ基保護基としては、ベンジル基、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
10で表される脱離基としては、ハロゲン原子などが挙げられる。
化合物[16]と化合物[17]のカップリング反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えばパラジウム触媒、及び塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、ジオキサンの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、t−ブタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、例えば、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物などが挙げられる。塩基としては、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。
化合物[18]の接触水素化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば水素ガス、及びパラジウム触媒の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、エタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、酢酸エチルの如きエステル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、活性炭に担持されたパラジウム触媒などが挙げられる。
化合物[19]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法d
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[24](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[21](式中、X11はアミノ基保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と、一般式[22](式中、X12は脱離基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を反応させることで、一般式[23](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[23]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[24]を得ることができる。
11で表されるアミノ基保護基としては、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
12で表される脱離基としては、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子)などが挙げられる。
化合物[21]と化合物[22]の反応は、適当な溶媒中、塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、トルエンの如き芳香族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどが挙げられる。
化合物[23]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける、化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様に実施することができる。
中間体製法e−1
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[32](式中、Re1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基を表し、Re2はアルコキシ基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[25](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と、一般式[26](式中、X13及びX14はそれぞれ独立してカルボキシル基の保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を付加反応に付すことで、一般式[27](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を製造する。
次いで、化合物[27]を還元反応及び環化反応に付すことにより、一般式[28](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を製造する。
得られた化合物[28]を還元反応に付すことにより、一般式[29](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を製造する。
得られた化合物[29]を一般式[30](式中、X15はアミノ基保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物に変換する。
得られた化合物[30]の水酸基をアルキル化して、一般式[31](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を製造する。
化合物[31]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[32]を得ることができる。
13及びX14で表されるカルボキシル基の保護基としては、アルキル基などが挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基などが挙げられる。
15で表されるアミノ基保護基としては、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
化合物[25]と化合物[26]の付加反応は、前記中間体製法b−1における化合物[3]と化合物[4]の反応と同様にして実施することができる。本反応においても、キラル触媒を添加することにより立体選択的に付加反応を行うことができる。キラル触媒としては、例えば、1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(1R,2R)−(−)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]チオウレア、1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(1S,2S)−(−)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]チオウレア、6’−ヒドロキシシンコニンなどが挙げられる。
化合物[27]の還元反応及び環化反応は、前記中間体製法b−1における化合物[5]から化合物[6]への反応と同様にして実施することができる。
化合物[28]の還元反応は、常法に従い、適当な溶媒中、還元剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、エタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウムなどが挙げられる。
化合物[29]の化合物[30]への変換反応は、適当な溶媒中、アルキル化剤、還元剤、及び保護基供与体の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、メタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。アルキル化剤としては、例えば、トリメチルオキソニウムテトラフルオロボラートなどのトリアルキルオキソニウムテトラフルオロボラートやトリフルオロメタンスルホン酸メチル等などが挙げられる。還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウムやボラン−ピリジン錯体などが挙げられる。保護基供与体としては、例えば、二炭酸ジ−t−ブチルなどが挙げられる。
化合物[30]における水酸基のアルキル化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば塩基及びアルキル化剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、例えば、水素化ナトリウムや水酸化ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられる。アルキル化剤としては、ハロゲン化アルキル(例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなど)などが挙げられる。
化合物[31]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法dにおける、化合物[23]のアミノ基保護基の除去反応と同様に実施することができる。
中間体製法e−2a
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[39a]及び[39a’](式中、Re3は水素原子、シアノ基、又はアルコキシ基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[33a](式中、X16は不斉補助基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と、一般式[34](式中、X17はアミノ基の保護基である)で示される化合物を反応させることで、一般式[35a]又は[35a’](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[35a]又は[35a’]のアミノ基保護基を変換することで、一般式[36a]又は[36a’](式中、X18はX17とは異なるアミノ基保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[36a]又は[36a’]を還元反応に付すことにより、一般式[37a]又は[37a’](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[37a]又は[37a’]を変換することにより、一般式[38a]又は[38a’](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
そして得られた化合物[38a]又は[38a’]のアミノ基の保護基を脱保護して、式[39a]または[39a’]で示される化合物を製造することができる。
16で表される不斉補助基としては、キラルな4−ベンジル−2−オキサゾリジノン、キラルな4−フェニル−2−オキサゾリジノン、キラルな10,2−カンファースルタムなどが挙げられる。
17で表されるアミノ基保護基としては、ベンジル基などが挙げられる。
18で表されるアミノ基保護基としては、X17と異なるものであればよく、好ましくはt−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
中間体製法e−2における各反応は、以下のようにして実施することができる。
化合物[33a]と化合物[34]の反応は、前記中間体製法b−3における化合物[9]と化合物[12]の反応と同様にして行うことができる。
化合物[35a]から化合物[36a]、又は化合物[35a’]から化合物[36a’]への変換反応は、前記中間体製法b−3における化合物[13]から化合物[14]への変換反応と同様にして行うことができる。
化合物[36a]又は化合物[36a’]の還元反応は、常法に従い、適当な溶媒中、還元剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、エタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、水、又はそれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウムなどが挙げられる。
化合物[37a]から化合物[38a]、又は化合物[37a’]から化合物[38a’]への変換反応は、Re3がアルコキシ基である場合には、前記中間体製法e−1に記載の化合物[30]から化合物[31]への変換反応と同様にして行うことができる。
化合物[37a]から化合物[38a]、又は化合物[37a’]から化合物[38a’]への変換反応は、Re3がシアノ基である場合には、適当な溶媒中、アゾジカルボン酸誘導体、ホスフィン誘導体、及びシアノ基供与体の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。アゾジカルボン酸誘導体としては、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルなどが挙げられる。ホスフィン誘導体としては、例えば、トリフェニルホスフィンなどが挙げられる。シアノ基供与体としては、アセトンシアノヒドリンなどが挙げられる。
化合物[37a]から化合物[38a]、又は化合物[37a’]から化合物[38a’]への変換反応は、Re3が水素原子である場合には、適当な溶媒中、アゾジカルボン酸誘導体、ホスフィン誘導体、及び脱酸素化剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。アゾジカルボン酸誘導体としては、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルなどが挙げられる。ホスフィン誘導体としては、例えば、トリフェニルホスフィンなどが挙げられる。脱酸素化剤としては、N’−イソプロピリデン−2−ニトロベンゼンスルホノヒドラジドなどが挙げられる。
化合物[38a]又は化合物[38a’]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして実施することができる。
中間体製法e−2b
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[39b](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物及び一般式[39b’](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、一般式[33b](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物から製造することができる。具体的には、前記中間体製法e−2aにおける化合物[33a]から化合物[39a]又は化合物[39a’]への変換反応と同様に、化合物[33b]を処理することにより、実施することができる。化合物[39b]及び化合物[39b’]を選択的に製造することが必要な場合には、化合物[33b]のXとして適切な不斉補助基を選択すればよい。また、化合物[39b]と化合物[39b’]を混合物として得た後、次工程以降のいずれかの工程において各ジアステレオマーを分離してもよい。その場合、分離は通常の方法、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィー等で実施することができる。
中間体製法e−3
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[42](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
化合物[28](式中、記号は前記と同一意味を有する)のカルボキシル基の保護基を除去することにより、一般式[40](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[40]を脱炭酸反応に付すことにより、一般式[41](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[41]を還元することにより、化合物[42]を得ることができる。
化合物[28]から化合物[40]への変換の反応は、中間体製法b−1における化合物[8]のカルボキシル基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
化合物[40]の脱炭酸反応は、適当な溶媒中、加熱下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、トルエンの如き芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、ジメチルスルホキシド、又はそれらの混合物などが挙げられる。本反応においては、反応促進のために反応補助剤を添加してもよい。反応補助剤としては、酢酸などが挙げられる。
化合物[41]の還元反応は、中間体製法b−1における化合物[6]の還元反応と同様にして行うことができる。
中間体製法f
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[50](式中、Rはハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)又は一般式[50’](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[43](式中、X19はアミノ基保護基を表し、X20は脱離基を表し、X21はヒドロキシ基保護基を表し、nは1または2を表す)で示される化合物をボロン酸エステル供与体で処理して、一般式[44](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[44]と一般式[45](式中、X22は脱離基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物をカップリング反応に付すことにより、一般式[46](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[46]のヒドロキシ基保護基を除去することにより、一般式[47](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[47]を立体選択的に還元することにより、一般式[48](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物、又は一般式[48’](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[48]又は化合物[48’]のヒドロキシ基を種々の置換基のいずれかに変換することにより、一般式[49](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物、又は一般式[49’](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[49]又は化合物[49’]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[50]又は化合物[50’]を得ることができる。
19で示されるアミノ基保護基としては、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
20で表される脱離基としては、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基などが挙げられる。
21で表されるヒドロキシ基保護基としては、t−ブチルジメチルシリル基などのトリアルキルシリル基が挙げられる。
22で表される脱離基としては、ハロゲン原子やトリフルオロメチルスルホニルオキシ基などが挙げられる。
化合物[43]の化合物[44]への変換反応は、適当な溶媒中、パラジウム触媒、塩基、及び配位子の存在下、ボロン酸エステル供与体と反応させることにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、1,4−ジオキサンの如きエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、t−ブタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物などが挙げられる。配位子としては1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンなどが挙げられる。塩基としては、酢酸カリウムなどが挙げられる。ボロン酸エステル供与体としては、ビス(ピナコラート)ジボランなどが挙げられる。
化合物[44]と化合物[45]のカップリング反応は、前記中間体製法cにおける化合物[16]と化合物[17]のカップリング反応と同様にして実施することができる。
化合物[46]のヒドロキシ基保護基の除去は、除去される保護基の種類により、常法に従って、適当な溶媒中、例えば脱保護剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、メタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。脱保護剤としては、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムなどが挙げられる。
化合物[47]の立体選択的な還元反応は、常法に従い、適当な溶媒中、水素ガス、及び触媒の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、トルエンの如き芳香族炭化水素類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、メタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、酢酸エチルの如きエステル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。触媒としては、例えば、化合物[48]の如きシス体(例えば、(2R,4S)体や(2S,4R)体)を得るためには、活性炭に担持されたパラジウム触媒などを用いることができ、化合物[48’]の如きトランス体(例えば、(2S,4S)体や(2R,4R)体)を得るためには、クラブトリー触媒などを用いることができる。
化合物[48]から化合物[49]、又は化合物[48’]から化合物[49’]への変換反応は、Rがシアノ基、又はアルコキシ基である場合には、前記中間体製法e−2に記載の化合物[37]から化合物[38]、又は化合物[37’]から化合物[38’]への変換反応と同様にして実施することができる。
化合物[48]から化合物[49]、又は化合物[48’]から化合物[49’]への変換反応は、Rがフッ素原子である場合には、適当な溶媒中、フッ素化剤と反応させることにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類などが挙げられる。フッ素化剤としては、例えば(ジエチルアミノ)サルファートリフルオリドなどを用いることができる。
化合物[49]又は化合物[49’]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
なお、化合物[48]と化合物[48’]が混合物として得られた場合には、当該工程あるいは当該工程以降に分離すればよい。分離は通常の方法、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィー等で実施することができる。
中間体製法g
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[55](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[51](式中、X23はアミノ基保護基を表す)で示される化合物をヨウ化して、一般式[52](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[52]と一般式[53](式中、X24は脱離基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物をカップリング反応に付すことにより、一般式[54](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[54]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[55]を得ることができる。
23で表されるアミノ基保護基としては、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
24で表される脱離基としては、ハロゲン原子(例えば、臭素原子など)などが挙げられる。
化合物[51]から化合物[52]へのヨウ化反応は、適当な溶媒中、ヨウ素の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、トルエンの如き芳香族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。本反応においては、反応促進のために、反応補助剤を添加してもよい。反応補助剤としては、トリフェニルホスフィン、イミダゾールなどが挙げられる。
化合物[52]と化合物[53]のカップリング反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えば亜鉛試薬及びパラジウム触媒の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、ジメチルアセトアミドの如きアミド類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。亜鉛試薬としては、亜鉛粉末、塩化亜鉛(II)などが挙げられる。パラジウム触媒としては、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物などが挙げられる。本反応においては、反応促進のため、反応補助剤を添加することができる。反応補助剤としては、ヨウ化銅などが挙げられる。
化合物[54]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして実施することができる。
中間体製法h
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[59](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[56](式中、X25はアミノ基保護基を表す)で示される化合物と一般式[57](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を置換反応に付すことにより、一般式[58](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[58]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[59]を得ることができる。
25で表されるアミノ基保護基としては、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
化合物[56]と化合物[57]の置換反応は、常法に従い、適当な溶媒中、塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、N−メチルピロリドンの如きアミド類、アセトニトリルの如きニトリル類、1,4−ジオキサンの如きエーテル類、ジメチルスルホキシド、又はそれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、炭酸カリウムなどが挙げられる。
化合物[58]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして実施することができる。
中間体製法i
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、Rが置換されていてもよいアリール基で置換されたアルキル基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基で置換されたアルキル基であり、Rが水素原子、又はアルキル基である、一般式[63](式中、Rは置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を表し、tは1〜3の整数を表す)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[60](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と一般式[61](式中、X26はアミノ基保護基又は水素を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を還元的アミノ化反応に付すことにより、一般式[62](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
ついで要すれば化合物[62]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[63]を得ることができる。
26で表されるアミノ基保護基としては、ベンジル基などが挙げられる。
化合物[60]と化合物[61]の還元的アミノ化反応は、前記製造工程A−1における化合物[a]と化合物[b]又は化合物[c]の還元的アミノ化反応と同様にして行うことができる。
化合物[62]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法j
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[69](式中、Rは置換されていてもよいアルコキシ基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[64](式中、X27は脱離基を表し、X28はヒドロキシ基保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と一般式[65](式中、X29はアミノ基保護基を表す)で示される化合物を反応させ、一般式[66](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得る。
化合物[66]を変換することにより、一般式[67](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[67]のヒドロキシ基をアルキル化することにより、一般式[68](式中、Rは置換されていてもよいアルコキシ基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[68]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[69]を得ることができる。
27で表される脱離基としては、ハロゲン原子などが挙げられる。
28で表されるヒドロキシ基保護基としては、ベンジル基が好ましい。
29で表されるアミノ基保護基としては、t−ブトキシカルボニル基、ベンジル基などが挙げられる。
化合物[64]と化合物[65]の反応は、適当な溶媒中、金属化試薬の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、ヘキサンの如き脂肪族炭化水素、又はそれらの混合物などが挙げられる。金属化試薬としては、n−ブチルリチウムなどが挙げられる。
化合物[66]から化合物[67]への変換反応は、適当な溶媒中、トリアルキルシラン、酸、水素、及びパラジウム触媒の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。トリアルキルシランとしては、トリエチルシランなどが挙げられる。酸としては、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。パラジウム触媒としては、例えば、活性炭に担持されたパラジウム触媒などが挙げられる。
化合物[67]における水酸基のアルキル化反応は、前記中間体製法e−1における化合物[30]のアルキル化反応と同様にして行うことができる。
化合物[68]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法k
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[72](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[70](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と化合物[12](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を反応させることにより、一般式[71](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[71]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[72]を得ることができる。
化合物[70]と化合物[12]の反応は、適当な溶媒中、酸の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、アセトニトリルの如きニトリル類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。酸としては、例えば、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。
化合物[72]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法l
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[77](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにしても製造することができる。
一般式[73](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物のラクタム基を保護することにより、一般式[74](式中、X30はラクタム基の保護基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[74]をフッ素化することにより、一般式[75](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[75]のラクタム基の保護基を除去することにより、一般式[76](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[76]を還元反応に付すことにより、化合物[77]を得ることができる。
30で表されるラクタム基の保護基としては、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
化合物[73]のラクタム基の保護基の導入反応は、常法に従い、適当な溶媒中、ラクタム基の保護基供与体の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、アセトニトリルの如きニトリル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。保護基供与体としては、二炭酸ジ−t−ブチルなどが挙げられる。本反応においては、反応促進のために反応補助剤を添加してもよい。反応補助剤としては、4−ジメチルアミノピリジンなどが挙げられる。
化合物[74]のフッ素化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えばフッ素化剤及び塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。フッ素化剤としては、N−フルオロベンゼンスルホンイミドなどが挙げられる。塩基としては、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドなどが挙げられる。
化合物[75]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
化合物[76]の還元反応は、中間体製法b−1における化合物[6]の還元反応と同様にして行うことができる。
中間体製法m
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[81](式中、Rm1及びRm2は各々独立してアルキル基又はアルコキシアルキル基を表す)で示される化合物は、例えば、以下のようにしても製造することができる。
一般式[25](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と、一般式[78](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を付加反応に付すことで、一般式[79](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[79]を還元反応及び環化反応に付すことにより、一般式[80](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[80]を還元反応に付すことにより、一般式[81](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[25]と化合物[78]の付加反応は、常法に従い、適当な溶媒中、例えばアルキル化剤及び塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、ヘキサンの如き脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。アルキル化剤としては、イソ酪酸エチルなどが挙げられる。塩基としては、リチウムジイソプロピルアミドなどが挙げられる。
化合物[79]の還元反応及び環化反応は、前記中間体製法b−1における化合物[5]の環化反応と同様にして実施することができる。
化合物[80]の還元反応は、前記中間体製法b−1における化合物[6]の還元反応と同様にして実施することができる。
中間体製法n
Figure 2017105765
前記、製造工程Bで用いられる化合物[i]は、例えば、以下のようにしても製造することができる。
化合物[82](式中、記号は前記と同一意味を有する)と一般式[10](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を反応させ、一般式[8](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[8]のカルボキシル基の保護基を除去することで、化合物[i]を得ることができる。
化合物[82]と化合物[10]の反応は、前記中間体製法b−2における化合物[9]と化合物[10]の反応と同様にして行うことができる。
化合物[8]から化合物[i]へのカルボキシル基保護基の除去反応は、前記中間体製法b−1における化合物[8]から化合物[i]の反応と同様にして行うことができる。
中間体製法o
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[88](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[64](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と一般式[83](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物をカップリング反応に付すことにより、一般式[84](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[84]のヒドロキシ基保護基を除去することにより、一般式[85](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[85]のヒドロキシ基を脱離基(例えば、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基)に変換することにより、一般式[86](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[86]を所望のボロン酸化合物またはそのエステルと反応させることにより、一般式[87](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[87]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[88](式中、記号は前記と同一意味を有する)を得ることができる。
化合物[64]と化合物[83]のカップリング反応は、前記製造工程A−3における化合物[a]から化合物[Ic]への反応と同様にして行うことができる。
化合物[84]から化合物[85]への変換反応は、例えば、常法に従い、適当な溶媒中、水素、及びパラジウム触媒の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、酢酸エチルの如きエステル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、例えば、活性炭に担持されたパラジウム触媒などが挙げられる。
化合物[85]から化合物[86]への変換反応は、常法に従い、例えば、適当な溶媒中、塩基の存在下、酸無水物と反応させることにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、アセトニトリルの如きニトリル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。塩基としては、例えば、ジイソプロピルエチルアミンの如きアミン類、炭酸カリウムの如きアルカリ金属炭酸塩類などが挙げられる。酸無水物としては、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸無水物などが挙げられる。
化合物[86]から化合物[87]へ変換する工程は、常法に従い、例えば、適当な溶媒中、パラジウム触媒、及び塩基の存在下、所望のボロン酸化合物又はそのエステルと反応させることにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、1,4−ジオキサンの如きエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、t−ブタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。パラジウム触媒としては、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物などが挙げられる。塩基としては、炭酸ナトリウム、酢酸カリウムなどが挙げられる。
化合物[87]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法p
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[94](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[89](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と一般式[90](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物をカップリング反応に付すことにより、一般式[91](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[91]をハロゲン化することにより、一般式[92](式中、X31はハロゲン原子を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物得ることができる。
得られた化合物[92]を所望のボロン酸化合物またはそのエステルと反応させることにより、一般式[93](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[93]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[94](式中、記号は前記と同一意味を有する)を得ることができる。
化合物[89]と化合物[90]のカップリング反応は、前記製造工程A−3における化合物[a]から化合物[Ic]への反応と同様にして行うことができる。
化合物[91]から化合物[92]へのハロゲン化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、ハロゲン化剤を反応させることにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、クロロホルムのごときハロゲン化脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。ハロゲン化剤としては、例えば、N−ブロモスクシンイミドなどが挙げられる。
化合物[92]を所望のボロン酸化合物又はそのエステルと反応させて化合物[93]へ変換する反応は、前記中間体製法oにおける化合物[86]から化合物[87]への反応と同様にして行うことができる。
化合物[93]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法q
Figure 2017105765
前記製造工程Bで用いられる化合物[j]のうち、一般式[101](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[95](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物と一般式[64](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を反応させることで、一般式[96](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[96]のヒドロキシ基を変換することにより、一般式[97](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[97]のヒドロキシ基保護基を除去することにより、一般式[98](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[98]のヒドロキシ基を脱離基に変換することにより、一般式[99](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[99]を所望のボロン酸化合物またはそのエステルと反応させることにより、一般式[100](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[100]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[101](式中、記号は前記と同一意味を有する)を得ることができる。
化合物[95]と化合物[64]の反応は、適当な溶媒中、金属化試薬の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、ヘキサンの如き脂肪族炭化水素、又はそれらの混合物などが挙げられる。金属化試薬としては、臭化イソプロピルマグネシウムなどが挙げられる。本反応においては、反応促進のため、反応補助剤を添加することができる。反応補助剤としては、ヨウ化銅などが挙げられる。
化合物[96]から化合物[97]への変換反応は、前記中間体製法e−1に記載の化合物[30]から化合物[31]への変換反応と同様にして行うことができる。
化合物[97]の化合物[98]への変換反応は、前記中間体製法oにおける化合物[84]から化合物[85]への反応と同様にして行うことができる。
化合物[98]の化合物[99]への変換反応は、前記中間体製法oにおける化合物[85]から化合物[86]への反応と同様にして行うことができる。
化合物[99]の化合物[100]への変換反応は、前記中間体製法oにおける化合物[86]から化合物[87]への反応と同様にして行うことができる。
化合物[100]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法r
Figure 2017105765
製造例340の原料は、例えば、上記スキームに従い以下のようにして製造することができる。
一般式[102](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を還元反応に付すことにより、一般式[103](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[103]を変換ことにより、一般式[104](式中、Xr1は脱離基を表し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物得ることができる。
得られた化合物[104]を変換ことにより、一般式[105](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物得ることができる。
得られた化合物[105]を還元反応に付すことにより、一般式[106](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[106]のアミノ基保護基を除去することにより、化合物[107](式中、記号は前記と同一意味を有する)を得ることができる。
r1で表される脱離基としては、メチルスルホニルオキシ基などが挙げられる。
化合物[102]の還元反応は、常法に従い、適当な溶媒中、還元剤を反応させることにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、水、又はそれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウムなどが挙げられる。
化合物[103]から化合物[104]への変換反応は、適当な溶媒中、スルホニル化剤及び塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、アセトニトリルの如きニトリル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。スルホニル化剤としては、例えば、メタンスルホニルクロリドなどが挙げられる。塩基としてはジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。
化合物[104]の化合物[105]への変換反応は、適当な溶媒中、塩基の存在下、加熱することにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、テトラヒドロフランの如きエーテル類、アセトニトリルの如きニトリル類、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。塩基としては1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどが挙げられる。
化合物[105]の接触水素化反応は、前記中間体製法cにおける化合物[18]の接触水素化反応と同様にして行うことができる。
化合物[106]のアミノ基保護基の除去反応は、前記中間体製法aにおける化合物[2]のアミノ基保護基の除去反応と同様にして行うことができる。
中間体製法s
Figure 2017105765
前記中間体製法fにおいて、一般式[43](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[108](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を還元反応に付すことにより、一般式[109](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[109]を変換することにより、一般式[110](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[110]を酸化反応に付すことにより、一般式[111](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[111]を変換することにより、一般式[43](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[108]の還元反応は、常法に従い、適当な溶媒中、還元剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムなどが挙げられる。
化合物[109]から化合物[110]への変換反応は、保護基の種類に応じ慣用の方法により実施することができる。例えば、X21としてトリアルキルシリル基を有する化合物への変換は、適当な溶媒中、シリル化剤及び塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、アセトニトリルの如きニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、又はそれらの混合物などが挙げられる。シリル化剤としては、例えば、t−ブチルジメチルシリルクロライドなどが挙げられる。
化合物[110]の酸化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、ラジカル反応剤及び酸化剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、塩化メチレンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、アセトニトリルの如きニトリル類、水、又はそれらの混合物などが挙げられる。ラジカル反応剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルなどが挙げられる。酸化剤としては、例えば、トリクロロイソシアヌル酸、メタクロロ安息香酸などが挙げられる。
化合物[111]から化合物[43]への変換反応は、適当な溶媒中、スルホニル化剤及び塩基の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。スルホニル化剤としては、例えば、N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)などが挙げられる。塩基としてはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどが挙げられる。
中間体製法t
Figure 2017105765
前記中間体製法sにおいて、一般式[109]で表される化合物のうち、一般式[114](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[112](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を還元反応に付すことにより、一般式[113](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
得られた化合物[113]のアミノ基保護基を変換することで、一般式[114](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[112]の還元反応は、常法に従い、適当な溶媒中、還元剤の存在下に行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、又はそれらの混合物などが挙げられる。還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムなどが挙げられる。
化合物[113]から化合物[114]への変換反応は、前記中間体製法b−3における化合物[13]から化合物[14]への変換反応と同様にして行うことができる。
中間体製法u
Figure 2017105765
前記中間体製法gの[53]で示される化合物のうち、一般式[116](式中、X24aはハロゲン原子を表し、Ru1及びRu2は、Ru1が置換されていてもよいアルキル基であり、Ru2が水素原子又はアルキル基であるか、あるいはRu1およびRu2が互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に、置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環を形成し、その他の記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
一般式[115](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物をハロゲン化することにより、一般式[116](式中、記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物を得ることができる。
化合物[115]のハロゲン化反応は、常法に従い、適当な溶媒中、ハロゲン化剤を反応させることにより行うことができる。溶媒としては、本反応に支障のないものであればよく、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、メタノールの如きアルコール類、クロロホルムのごときハロゲン化脂肪族炭化水素類、又はそれらの混合物などが挙げられる。ハロゲン化剤としては、例えば、N−ブロモスクシンイミドなどが挙げられる。
上記方法における原料化合物は、既知方法及び/又は後記製造例に記載の方法と同様にして製造できる。
なお、官能基への保護基の導入及び官能基保護基の除去は、既知の方法(PROTECTIVE GROUPS in ORGANIC SYNTHESIS(Theodora W. Greene,Peter G.M.Wuts著)等)を参照して実施することができる。
また、上記方法により製造される本発明化合物、及び中間体化合物は、さらに、後記製造例に記載の方法及び/又は既知方法又はそれらの組合せによって、別の目的化合物、又は中間体に構造変換することができる。具体的には以下の方法が挙げられる。
(1)アルコキシカルボニル基等からカルボキシル基への変換
アルコキシカルボニル基を水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの如き水酸化アルカリ金属塩基で加水分解することにより、ベンジルオキシカルボニル基の場合には水素雰囲気下、パラジウム炭素で処理して水素化分解することにより、又はt−ブトキシカルボニル基の場合には、塩酸、トリフルオロ酢酸の如き酸で処理することにより、対応するカルボキシル基へと変換できる。
(2)カルボキシル基からカルバモイル基への変換
カルボキシル基、又はその塩を縮合剤の存在下にアミンと反応させるか、あるいはカルボキシル基、又はその塩をアシルハライドに変換した後にアミンと反応させることなどにより、対応するカルバモイル基へと変換することができる。
(3)シアノ基からテトラゾリル基への変換
シアノ基に対し、トリブチルスズアジドを反応させることにより、対応するテトラゾリル基へと変換することができる。
(4)シアノ基からオキサジアゾリル基への変換
シアノ基に対し、例えば、塩基の存在下にヒドロキシルアミン塩酸塩を反応させ、1,1’−カルボニルジイミダゾールを反応させることにより、対応するオキサジアゾリル基へと変換することができる。
(5)アミノ基からカルバモイルアミノ基への変換
アミノ基に対し、所望のイソシアネートと反応させるか、所望のカルバモイルハライドと反応させることにより、対応するカルバモイルアミノ基へと変換することができる。
(6)アミノ基からスルホニルアミノ基への変換
アミノ基に対し、所望のスルホニルハライドを反応させることにより、対応するスルホニルアミノ基へと変換することができる。
(7)アミノ基からアミノスルホニルアミノ基への変換
アミノ基に対し、所望のアミノスルホニルハライドを反応させることにより、対応するアミノスルホニルアミノ基へと変換することができる。
(8)ヒドロキシ基からハロゲン原子への変換
ヒドロキシ基に対し、例えば、(ジエチルアミノ)サルファートリフルオリドの如きフッ素化剤や塩化チオニルの如き塩素化剤などと反応させることにより、対応するハロゲン原子へと変換することができる。
(9)ヒドロキシ基からシアノ基への変換
ヒドロキシ基に対し、例えば、アセトンシアノヒドリンと反応させることにより、対応するシアノ基へと変換することができる。
(10)ヒドロキシ基からアルコキシ基への変換
ヒドロキシ基に対し、塩基の存在下に所望のアルキル化剤を反応させることにより、対応するアルコキシ基へと変換することができる。又は、アゾジカルボン酸ジエチルの存在下、所望のアルコールを反応させることによっても、対応するアルコキシ基へと変換することができる。
(11)ヒドロキシ基からアリール基への変換
ヒドロキシ基を常法により脱離基(トリフルオロメチルスルホニルオキシ基など)へと変換し、所望のアリールハライドなどとカップリングすることにより、対応するアリール基へと変換することができる。
(12)ホルミル基からヒドロキシメチル基への変換
ホルミル基を水素化ホウ素ナトリウムなどで還元することにより、ヒドロキシメチル基へと変換することができる。
(13)ハロゲン原子からシクロアルキル基への変換
ハロゲン原子を有する化合物に対し、例えば、シクロアルキルボロン酸などとカップリングするか、あるいはシクロアルケニルボロン酸エステルなどとカップリングした後、水素及びパラジウム炭素などで還元することにより、対応するシクロアルキル基へと変換することができる。又は、アルキルリチウムなどを反応させ、対応するシクロアルカノンなどと反応させた後、生じたヒドロキシ基を酸の存在下トリアルキルシランなどで還元することで、対応するシクロアルキル基へと変換することができる。
(14)カルボニル基からアミノ基への変換
カルボニル基に対し、還元剤の存在下に所望のアミンを反応させることにより、アミノ基へと変換することができる。
(15)ハロゲン原子からアルキル基への変換
ハロゲン原子を有する化合物に対し、例えば、アルキルボロン酸誘導体などとカップリングするか、あるいはアルケニルボロン酸誘導体などとカップリングした後に水素及びパラジウム炭素などで還元することにより、対応するアルキル基へと変換することができる。又は、アルキルリチウムなどを反応させ、対応するアルカノンなどと反応させた後、生じたヒドロキシ基を酸の存在下トリアルキルシランなどで還元することで、対応するアルキル基へと変換することができる。
(16)ホルミル基からジハロゲン化アルキル基への変換
ホルミル基に対し、例えば、ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリドの如きフッ素化剤と反応させることにより、対応するジハロゲン化アルキル基へと変換することができる。
(17)スルフィド基からスルホニル基への変換
スルフィド基に対し、例えばオキソンのような酸化剤を反応させることにより、対応するスルホニル基へと変換することができる。
(18)ヒドロキシメチル基からカルボキシル基への変換
ヒドロキシアルキル基に対し、酸化剤を反応させることにより、対応するカルボキシル基へと変換することができる。
(19)ヒドロキシ基からシクロアルキル基への変換
ヒドロキシ基を脱離基(トリフルオロメチルスルホニルオキシ基など)へと変換し、シクロアルケニルボロン酸誘導体などとカップリングした後、水素及びパラジウム炭素などでアルケニル基を還元することにより、対応するシクロアルキル基へと変換することができる。
(20)カルバモイル基からシアノ基への変換
カルバモイル基に対し、例えばシアヌル酸クロリドなどの脱水化剤と反応させることにより、対応するシアノ基へと変換することができる。
(21)アルコキシカルボニルアルキニル基から3−ヒドロキシイソキサゾリル基への変換
アルコキシカルボニルアルキニル基に対し、塩基の存在下にヒドロキシルアミン塩酸塩を反応させることにより、対応する3−ヒドロキシイソキサゾリル基へと変換することができる。
(22)カルボニル基からヒドロキシ基への変換
カルボニル基を水素化ホウ素ナトリウムなどで還元することにより、ヒドロキシ基へと変換することができる。
(23)カルボキシル基からヒドロキシメチル基への変換
カルボキシル基をクロロギ酸イソブチルなどで活性化した後、水素化ホウ素ナトリウムなどで還元することにより、ヒドロキシメチル基へと変換することができる。又は、水素化アルミニウムリチウムなどで還元することにより、ヒドロキシメチル基へと変換することができる。
(24)アルケニレン基からアルキレン基への変換
アルケニレン基を水素及びパラジウム炭素などで還元することにより、対応するアルキレン基へと変換することができる。
(25)シアノ基からホルミル基への変換
シアノ基に対し、例えば、水素化ジイソブチルアルミニウムの如き還元剤と反応させることにより、対応するホルミル基へと変換することができる。
(26)アセタールからアルコキシ基への変換
アセタールに対し、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルの存在下にボランを反応させることにより、対応するアルコキシ基へと変換することができる。
(27)ハロゲン原子からアルケニル基への変換
ハロゲン原子を有する化合物に対し、例えば、アルケニルカルボン酸誘導体やアルケニルボロン酸誘導体などのアルケニル基を有する化合物とカップリングすることにより、対応するアルケニル基へと変換することができる。
(28)ハロゲン原子からアリール基への変換
ハロゲン原子を有する化合物に対し、例えば、アリールボロン酸などとカップリングすることにより、対応するアリール基へと変換することができる。
(29)ホルミル基からアルコキシカルボニルアルケニル基への変換
ホルミル基に対し、所望の(アルコキシカルボニルメチレン)トリフェニルホスホランと反応させるか、所望のホスホノ酢酸トリアルキルと反応させることにより、対応するアルコキシカルボニルアルケニル基へと変換することができる。
上記のようにして製造される本発明の有効成分である化合物もしくはその原料化合物は、その遊離形態のままあるいはその塩として単離され、精製される。塩は、通常用いられる造塩処理に付すことにより製造できる。単離精製は、抽出、濃縮、結晶化、ろ過、再結晶、各種クロマトグラフィーなどの通常の化学的操作を適用して実施できる。
本発明の有効成分である化合物又はその薬理的に許容し得る塩が不斉炭素に基づく光学異性体として存在する場合、通常の光学分割手段(例えば、分別結晶法、キラルカラムを用いた分割法)により個々の光学異性体に分離することができる。また、光学的に純粋な出発物質を用いて、光学異性体を合成することもできる。さらに、不斉補助基や不斉触媒を利用して各反応を立体選択的に行うことによっても、光学異性体を合成することができる。
[製造例]
製造例1
Figure 2017105765
化合物(142 mg)及び化合物(26 μL)のジクロロメタン溶液(2 mL)に酢酸(20 μL)を加えて室温で10分間撹拌した後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(74 mg)を加えて16時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、エチル 1-[2-(1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボキシレート(154 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 690 [M+H]+
製造例2
Figure 2017105765
化合物(80 mg)及び化合物(528 μL)のジクロロメタン(2 mL)溶液に酢酸(76μL)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(336 mg)を加えて加熱還流下16時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30)にて精製し、エチル 1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボキシレート(29 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 646 [M+H]+
製造例3
Figure 2017105765
化合物(150 mg)、ブロモ酢酸t−ブチル(44 μL)、ジイソプロピルエチルアミン(66 μL)及びヨウ化ナトリウム(19 mg)のアセトニトリル(2 mL)懸濁液を窒素雰囲気下80℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:25〜60:40)にて精製し、エチル 1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボキシレート(159 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 720 [M+H]+
製造例4
Figure 2017105765
化合物(150 mg)、アクリル酸t−ブチル(44 μL)及びトリエチルアミン(53 μL)のエタノール(2 mL)混合液を80℃にて16時間撹拌した。アクリル酸t−ブチル(88 μL)及びトリエチルアミン(106 μL)を追加し、更に4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製し、エチル 1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-(3-tert-ブトキシ-3-オキソプロピル)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボキシレート(89 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 734 [M+H]+
製造例5
Figure 2017105765
化合物(100 mg)、化合物(31 mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(15 mg)、(±)-2,2'-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ビナフチル(20 mg)及びt−ブトキシナトリウム(46 mg)のトルエン混合液(2 mL)を窒素雰囲気下110℃にて21時間撹拌した。化合物(21 mg)を追加し、更に6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:60〜0:100)にて精製し、メチル 1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボキシレート(36mg)を淡橙色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 714 [M+H]+
製造例6
Figure 2017105765
(1)化合物(100 mg)、化合物(73 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(197 μL)のテトラヒドロフラン(2 mL)溶液を、窒素雰囲気下4時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、化合物(107 mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 358 [M+H]+
(2)化合物(106 mg)のエタノール(2 mL)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、297 μL)を加えて70℃にて6時間攪拌した。塩酸水(2 mol/L、297 μL)を加えた後、反応液を減圧濃縮し、化合物物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(138 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 344 [M+H]+
(3)化合物(65 mg)、化合物(50 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(55 mg)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(39 mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)に加え、室温にて13時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜40:60)にて精製し、メチル 1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボキシレート(64 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 676 [M+H]+
製造例7
Figure 2017105765
(1)化合物(300 mg)のクロロホルム混合物に水酸化ナトリウム水溶液(1 mol/L、1.03 mL)および水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣、化合物(333 mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(95 mg)、(±)-2,2'-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ビナフチル(129 mg)及びt−ブトキシナトリウム(299 mg)のトルエン混合物(4 mL)を窒素雰囲気下100℃にて15時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却して水で希釈し、塩酸水(1 mol/L)を加えて中和し、濾過した。濾液をクロロホルムにて洗浄し、得られた水層を減圧濃縮することで化合物を、塩化ナトリウムなどを含む粗体(344 mg)として得た。
(2)化合物(68 mg)、化合物(68 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(49 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(35 mg)及びトリエチルアミン(53 μL)をN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)に加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜40:60)にて精製し、メチル 1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボキシレート(28 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 714 [M+H]+
製造例8
Figure 2017105765
化合物(90 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(40 μL)のジクロロメタン(2 mL)溶液に、氷冷下メチルアミノホルミルクロリド(17 mg)のジクロロメタン(1 mL)懸濁液を滴下した後、室温にて1時間撹拌した。テトラヒドロフラン(1 mL)、アセトニトリル(1 mL)、メチルアミノホルミルクロリド(51 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(120 μL)を追加し、更に2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:60〜0:100)にて精製し、エチル 1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-カルバモイル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボキシレート(77 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 649 [M+H]+
製造例9
Figure 2017105765
化合物(200 mg)及びトリエチルアミン(157 μL)のジクロロメタン溶液(8 mL)に、撹拌下イソシアン酸トリメチルシリル(894 μL)を加えた後、室温にて17時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸ナトリウム水溶液(5 mL)および水(80 mL)を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜90:10)にて精製し、エチル 1-[2-(1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(メチルカルバモイル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボキシレート(192 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 663 [M+H]+
製造例10
Figure 2017105765
化合物(116 mg)、化合物(120 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(85.5 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(60.7 mg)及びトリエチルアミン(109.7 μL)をN,N-ジメチルホルムアミド(2.4 mL)に加え、室温にて5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、エチル 1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボキシレート(181 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 662 [M+H]+
製造例11
Figure 2017105765
化合物(181 mg)のエタノール溶液(2 mL)に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、1.09 mL)を加えて12時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、1.09 mL)を加え、減圧濃縮した。残渣をジオールシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SHOKO SCIENTIFIC Purif-Pack(登録商標)球状シリカゲル 30g)(クロロホルム:メタノール=100:0〜95:5)で精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、254 μL)を加え、溶媒を減圧留去した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(134 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 634 [M+H]+
製造例12〜39
対応原料化合物を、前記の製造例1、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表1に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例40
対応原料化合物を、前記の製造例2、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表2に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例41
Figure 2017105765
(1)化合物(150 mg)及び化合物(45 mg)を、製造例1と同様に処理することにより化合物(180 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI) m/z 762 [M+H]+
(2)化合物(180 mg)のテトラヒドロフラン溶液(1.2 mL)に室温にて塩酸水(2 mol/L、1.2 mL)を滴下後、15時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、2.4 mL)を氷冷下に滴下後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、1.2 mL)を加え、減圧濃縮した。残渣をクロロホルムに懸濁して濾過し、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜85:15)にて精製した。得られた化合物の1,4-ジオキサン溶液(1 mL)に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、71 μL)を加え、溶媒を減圧濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(4-オキソシクロヘキシル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(81 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 704 [M+H]+
製造例42〜46
対応原料化合物を、前記の製造例3、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表3に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例47〜64
対応原料化合物を、前記の製造例5、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表4に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例65〜66
対応原料化合物を、前記の製造例6、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表5に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例67〜68
対応原料化合物を、前記の製造例7、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表6に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例69
対応原料化合物を、前記の製造例8、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表7に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例70
対応原料化合物を、前記の製造例9、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表8に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例71〜202
対応原料化合物を、前記の製造例10、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表9に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765




Figure 2017105765


Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例203〜211
対応原料化合物を、前記の製造例10と同様に処理し、さらに得られた化合物のジクロロメタン溶液に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L)を2もしくは3当量以上加えた。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテル等で粉末化して濾取、減圧乾燥することにより、下記表10に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例212a、及び製造例212b
Figure 2017105765
(1)化合物(90 mg)及び化合物(85 mg)を製造例10と同様に処理することにより、化合物(106 mg)を得た。MS (ESI) :m/z 716 [M+H]+
(2)化合物(100 mg)をキラルHPLC(ダイセル社 CHIRALPAK IE(20 x 250 mm)、移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=75/25/0.1、流量:10 mL/分)にて精製し、光学活性な化合物(43 mg)および(42 mg)を無色の粉体として得た。化合物:MS (ESI) :m/z 716 [M+H]+(ダイセル社 CHIRALPAK IE-3(4.6 x 150 mm)、移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=75/25/0.1、流量:0.500 mL/分、カラム温度:25℃の条件でのHPLC上の化合物およびの保持時間はそれぞれ10.23分、11.64分であった。)
(3)化合物(43 mg)のクロロホルム溶液(1 mL)に、氷冷下トリフルオロ酢酸(300μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物をクロロホルムで希釈した後、水酸化ナトリウム水溶液(1 mol/L)を加えてpH=7に中和した。有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜85:15)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、25 μL)を加えた後、溶媒を減圧濃縮、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4,4-ジメチルピロリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(30 mg)の一方の立体異性体を無色の粉体として得た(製造例212a)。MS (ESI) :m/z 660 [M+H]+
(4)上記(3)と同様にして化合物より1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4,4-ジメチルピロリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩のもう一方の立体異性体を得た(製造例212b)。MS (ESI) :m/z 660 [M+H]+
製造例213〜221
対応原料化合物を、前記の製造例212aと同様に処理することにより、下記表11に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例222
Figure 2017105765
(1)化合物及び化合物を、前記製造例10と同様に処理することにより化合物(138 mg)を得た。 (ESI) : m/z 727 [M+H]+)
(2)化合物のメタノール(6 mL)溶液に、10% パラジウム炭素(約50%含水、41 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて3時間撹拌した。反応混合物を濾過した後、ろ液を減圧濃縮した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、100 μL)を加えた。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで4-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2,2-ジメチルブタン酸 塩酸塩(127 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI): m/z 637 [M+H]+
製造例223
Figure 2017105765
(1)化合物及び化合物を前記製造例10と同様に処理することにより化合物(300 mg)を得た。 MS (ESI) : m/z 879 [M+H]+
(2)化合物のテトラヒドロフラン溶液(2 mL)に、室温にて水酸化リチウム(1水和物)(17 mg)の水溶液(1 mL)を加えて20時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(1 mol/L、410 μL)を加えた後、水およびジクロロメタンを加えて撹拌した。有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜80:20)にて精製して(3R,4S)-4-{2-[4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-1-イル]-4-(トリフルオロメチル)フェニル}-1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-カルボン酸(204 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 720 [M+H]+
製造例224
Figure 2017105765
(1)化合物(116 mg)の1,2-ジメトキシエタン溶液(2 mL)に、窒素気流下氷冷しながらN-メチルモルホリン(20 μL)及びクロロギ酸イソブチル(23 μL)を加え、同温にて1時間撹拌した。析出した不溶物を濾去し、濾液を窒素気流下氷冷しながら水素化ホウ素ナトリウム(9 mg)の水溶液(1 mL)を加えて同温にて2時間攪拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70)にて精製して化合物(97 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 706 [M+H]+
(2)化合物(94 mg)のジクロロメタン溶液(1 mL)に、氷冷下トリフルオロ酢酸(500μL)を加えた後、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=7に中和し、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜75:25)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、67 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去した。残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(84 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 650 [M+H]+
製造例225
対応原料化合物を、前記の製造例224と同様に処理することにより、下記表12に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例226
Figure 2017105765
(1)化合物(80 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(2 mL)にジメチルアミン(2 mol/Lテトラヒドロフラン溶液、220 μL)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(84 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(60 mg)及びトリエチルアミン(61 μL)を加え、室温にて6時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜20:80)にて精製し、化合物(55 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 747 [M+H]+
(2)化合物(53 mg)のジクロロメタン溶液(2 mL)に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、6 mL)を加えて室温にて4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(ジメチルカルバモイル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(50 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 691 [M+H]+
製造例227
Figure 2017105765
(1)化合物(140 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(2 mL)に塩化アンモニウム(20 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(73 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(52 mg)及びトリエチルアミン(106 μL)を加え、室温にて64時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜94:6)にて精製し、化合物(129 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 719 [M+H]+
(2)化合物(128 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(2 mL)に氷冷下シアヌル酸クロリド(99 mg)加え、同温にて1時間撹拌した。反応混合物に氷水と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜93:7)にて精製し、化合物(118 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 701 [M+H]+
(3)化合物(117 mg)のジクロロメタン溶液(1 mL)に、氷冷下トリフルオロ酢酸(500μL)を加えた後、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=7に中和し、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜85:15)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、84 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-シアノピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(100 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 645 [M+H]+
製造例228
Figure 2017105765
(1)対応原料化合物を、前記製造例223と同様に処理して得られた化合物(150 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(2 mL)にヨウ化メチル(19 μL)及び炭酸カリウム(55 mg)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製し、化合物(111 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 746 [M+H]+
(2)化合物(110 mg)のテトラヒドロフラン溶液(2 mL)に窒素雰囲気下氷冷しながらメチルマグネシウムブロミド(3mol/mL、172 μL)を滴下し、室温にて4時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルを加えた。有機層を分離し、水および飽和食塩水にて洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、化合物(30 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 746 [M+H]+
(3)化合物(29 mg)のジクロロメタン溶液(1 mL)に、氷冷下トリフルオロ酢酸(500μL)を加えた後、室温にて17時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=7に中和し、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜85:15)にて精製し精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、20 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(18 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 690 [M+H]+
製造例229
Figure 2017105765
(1)化合物及び化合物を、前記製造例10と同様に処理することにより化合物(93 mg)を得た。(MS(APCI) m/z 819 [M+H]+
(2)化合物の1,4-ジオキサン溶液(1 mL)に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、500μL)を加えた。室温にて2時間撹拌後、溶媒を減圧留去した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜94:6)にて精製して化合物を得た。(MS (ESI) :m/z 704 [M+H]+
(3)化合物のエタノール溶液(1 mL)に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、220 μL)を加えて2時間攪拌した。塩酸水(2 mol/L、220 μL)を加えた後、反応液を減圧濃縮した。残渣にクロロホルムおよび水を加えて撹拌後、有機層を分離して乾燥、減圧濃縮した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、55 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-[2-(1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(65 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 676 [M+H]+
製造例230
対応原料化合物を、前記の製造例229と同様に処理することにより、下記表13に記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例231
Figure 2017105765
化合物(101 mg)のジクロロメタン溶液(2 mL)にメチルアミン塩酸塩(21 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(61 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(65 mg)及びトリエチルアミン(111 μL)を加え、室温にて4時間撹拌した。メチルアミン塩酸塩(21 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(61 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(44 mg)及びトリエチルアミン(111 μL)を追加し、室温にて15時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製した。得られた化合物のクロロホルム溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、100 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-N-メチルピペリジン-4-カルボキサミド 2塩酸塩(50 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 647 [M+H]+
製造例232〜267
対応原料化合物を、前記の製造例231と同様に処理することにより、下記表14記載の化合物を得た。
Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例268
Figure 2017105765
(1)化合物(60 mg)、グリシンメチルエステル塩酸塩(15 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(31 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(22 mg)及びトリエチルアミン(45 μL)をN,N-ジメチルホルムアミド(1 mL)に加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜30:70)にて精製し、化合物(57 mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 747 [M+H]+
(2)化合物(56 mg)のメタノール溶液(1 mL)に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、300 μL)を加えて1時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、300 μL)を加えた後、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルに懸濁し濾過、濾液を減圧濃縮した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-1,4-酢酸エチル溶液(4 mol/L、94 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することでN-[(1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-イル)カルボニル]グリシン 2塩酸塩(82 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 733 [M+H]+
製造例269〜271
対応原料化合物を、前記の製造例268と同様に処理することにより、下記表15記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例272
Figure 2017105765
化合物(150 mg)のクロロホルム(1 mL)/テトラヒドロフラン(2 mL)溶液にN,N-ジメチルスルファミド(62 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(96 mg)及び4-ジメチルアミノピリジン(16 mg)を加え、室温にて65時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜91:9)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、63 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジイソプロピルエーテルおよびヘプタンの混合溶媒中で粉末化して濾取、減圧乾燥することで4-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-N-(ジメチルスルファモイル)ブタナミド 塩酸塩(159 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 715 [M+H]+
製造例273〜276
対応原料化合物を、前記の製造例272と同様に処理することにより、下記表16記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例277
Figure 2017105765
(1)化合物(200 mg)、カルバジン酸t−ブチル(66 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(127 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(90 mg)及びトリエチルアミン(138 μL)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(2 mL)を室温にて65時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜95:5)にて精製し、化合物(188 mg)を無色の粉体として得た。 MS (ESI) :m/z 723 [M+H]+
(2)化合物(180 mg)のジクロロメタン溶液(1 mL)に、氷冷下トリフルオロ酢酸(1 mL)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をテトラヒドロフランに溶解し、1,1'-カルボニルジイミダゾール(203 mg)を加えて室温にて14時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜90:10)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、63 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで5-{3-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロピル}-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン 塩酸塩(93 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 649 [M+H]+
製造例278
Figure 2017105765
化合物(310 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(4.5 mL)に氷冷下シアヌル酸クロリド(166 mg)加え、同温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に氷水と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜30:70)、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜94:6)にて精製し、化合物(185 mg)を無色の粉体として得た。化合物(35 mg)のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、26 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボニトリル 2塩酸塩(34 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 673 [M+H]+
製造例279
Figure 2017105765
化合物(80 mg)及びトリ−n−ブチルスズアジド(331 μL)のトルエン溶液(2 mL)を17時間加熱還流した後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜90:10)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(2 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、60 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピロリジン-3-イル][(3R,4S)-3-(メトキシメチル)-4-{2-[4-(1H-テトラゾール-5-イル)ピペリジン-1-イル]-4-(トリフルオロメチル)フェニル}ピロリジン-1-イル]メタノン 2塩酸塩(66 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 716 [M+H]+
製造例280
Figure 2017105765
化合物(193 mg)及びトリ−n−ブチルスズアジド(901 μL)のトルエン溶液(6 mL)を14時間加熱還流した後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜95:5〜80:20)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、100 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル](4-{2-[3-(1H-テトラゾール-5-イル)プロポキシ]-4-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-1-イル)メタノン 塩酸塩(66 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 633 [M+H]+
製造例281
Figure 2017105765
(1)化合物及び化合物を前記製造例10と同様に処理することで、化合物(500 mg)を得た。
(2)化合物のメタノール(10 mL)/テトラヒドフラン(10 mL)溶液に、10% パラジウム炭素(約50%含水、250 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて3時間撹拌した。反応混合物に酢酸(10 mL)および10% パラジウム炭素(約50%含水、125 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて1時間撹拌した。不溶物を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣にジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、有機層を分離した。得られた有機層を乾燥した後、減圧濃縮して[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]{4-[2-(ピペラジン-1-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-1-イル}メタノン(379 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 591 [M+H]+
製造例282
Figure 2017105765
化合物(90 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(52 μL)のジクロロメタン溶液(2 mL)に、氷冷下アセチルクロリド(16 μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水およびジクロロメタンを加えて撹拌後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=75:25〜25:75)にて精製し、得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、100 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{4-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-イル}エタノン 2塩酸塩(86 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 633 [M+H]+
製造例283
Figure 2017105765
化合物(90 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(52 μL)のジクロロメタン溶液(2 mL)に、氷冷下メタンスルホニルクロリド(17 μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水およびジクロロメタンを加えて撹拌後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜40:60)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、100 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル](4-{2-[4-(メチルスルホニル)ピペラジン-1-イル]-4-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-1-イル)メタノン 2塩酸塩(93 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 669 [M+H]+
製造例284
Figure 2017105765
化合物(90 mg)及びトリエチルアミン(71 μL)のジクロロメタン溶液(3 mL)に、撹拌下イソシアン酸トリメチルシリル(406 μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜88:12)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、100 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで4-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-カルボキサミド 2塩酸塩2(87 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 634 [M+H]+
製造例285
Figure 2017105765
化合物(90 mg)及び米国特許公開公報第US5192785号記載の手法に従って合成した化合物(39 mg)のクロロホルム(1.5 mL)/アセトニトリル(1.5 mL)溶液に、撹拌下トリエチルアミン(105 μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜93:7)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、75 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで4-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン-1-スルホンアミド 2塩酸塩(87 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 670 [M+H]+
製造例286a、286b
Figure 2017105765
(1)化合物(430 mg)及び化合物(343 mg)を製造例10と同様に処理することにより、化合物(492 mg)をジアステレオマー混合物として得た。MS (APCI) :m/z 648 [M+H]+
(2)化合物(420 mg)をキラルHPLC(ダイセル社 CHIRALPAK IA(20 x 250 mm)、移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=60/40/0.1、流量:10 mL/分)にて分離精製し、光学活性な化合物(184 mg)および光学活性な化合物(169 mg)を無色の粉体として得た。いずれもMS (APCI) :m/z 648 [M+H]+。(ダイセル社 CHIRALPAK IA-3(4.6 x 150 mm)、移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=60/40/0.1、流量:0.500 mL/分、カラム温度:25℃の条件でのHPLC上の化合物および化合物の保持時間はそれぞれ6.28分、7.52分であった。)参考例100に記載の方法で得られた光学活性なアミンと化合物を縮合したアミド化合物が化合物と一致し、化合物および化合物がそれぞれ表記の立体構造であることを確認した。
(3)化合物および化合物を製造例11と同様に処理することにより、それぞれ1-{2-[(3S)-1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(製造例286a)および1-{2-[(3R)-1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(製造例286b)を無色の粉体として得た。いずれもMS (APCI) :m/z 620 [M+H]+
製造例287〜294
対応原料化合物を前記の製造例286と同様に処理して中間体であるエステル化合物を得、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表17記載の化合物を得た。エステル中間体のHPLC分析にあたっては、ダイセル社製HPLCカラム(4.6 x 150 mm)を用い、流量:0.500 mL/分、カラム温度:25℃で下記に記載の条件にて実施した。
分析条件:
A:CHIRALPAK IA-3、移動相:ヘキサン/イソプロパノール/テトラヒドロフラン/ジエチルアミン=80/10/10/0.1
B:CHIRALPAK IC-3、移動相:エタノール/ジエチルアミン=100/0.1
C:CHIRALPAK IA-3、移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン=80/20/0.1
D:CHIRALPAK IA-3、移動相:ヘキサン/イソプロパノール/テトラヒドロフラン/ジエチルアミン=80/10/10/0.1
Figure 2017105765
製造例295
Figure 2017105765
化合物(300 mg)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(42 mg)及びトリエチルアミン(106 μL)のエタノール溶液(4 mL)を室温にて62時間撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜90:10)にて精製した。得られた混合物(165 mg)及び1,1'-カルボニルジイミダゾール(215 mg)のテトラヒドロフラン溶液(3 mL)を70℃にて6時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に水およびクロロホルムを加えて撹拌後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜93:7)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、66 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで3-{3-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロピル}-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン 塩酸塩(57 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 649 [M+H]+
製造例296a、296b、296c
Figure 2017105765
(1)化合物(302 mg)のクロロホルム(7 mL)溶液に氷冷下トリフルオロ酢酸(3.5mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。氷冷下、反応混合物を、水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/mL)を加えてpH=8とし、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。得られた化合物(化合物)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(7.1 mL)に化合物(314 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(272 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(193 mg)及びトリエチルアミン(200 μL)を加え、室温にて16時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(403 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 604 [M+H]+
(2)化合物(88 mg)のジクロロメタン溶液(1.5 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、70 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-オン 2塩酸塩(製造例296a、69 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 604 [M+H]+
(3)化合物(314 mg)のメタノール(5 mL)溶液に氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(24 mg)を加え、同温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(202 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 606 [M+H]+
(4)化合物(100 mg)のジクロロメタン溶液(1.7 mL)に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、83 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]{4-[2-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-1-イル}メタノン 2塩酸塩(製造例296b、105 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 606 [M+H]+
(5)化合物(150 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(1.2 mL)に、氷冷下水素化ナトリウム(60% in oil、15 mg)を加えて10分間撹拌後、ヨウ化メチル(31 μL)を加えて室温にて24時間撹拌した。反応混合物に水素化ナトリウム(60% in oil、50 mg)およびヨウ化メチル(160 μL)を追加し、60℃にて2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、水および酢酸エチルを加えて撹拌し、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、50 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]{4-[2-(4-メトキシピペリジン-1-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-1-イル}メタノン 2塩酸塩(製造例296c、62 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 620 [M+H]+
製造例297a、297b、297c
Figure 2017105765
(1)化合物(348 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(15 mL)に、室温にてトリエチルアミン(422 μL)及びN,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(204 μL)を加えて30分間撹拌した。化合物(349 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(290 mg)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(206 mg)を加え、室温にて15時間撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜50:50)にて精製することでメチル 1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボキシレート(製造例297a、406 mg)を得た。MS(ESI) : m/z 676 [M+H]+
(2)窒素雰囲気下、化合物(101 mg)のジクロロメタン溶液(3 mL)に氷冷下 (ジエチルアミノ)サルファートリフルオリド(59 μL)を加えた後、室温にて15時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜60:40)、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70)にて精製し、1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(フルオロメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(製造例297b、45 mg)を得た。MS (ESI) :m/z 678 [M+H]+
(3)化合物(119 mg)及びトリフェニルホスフィン(370 mg)のテトラヒドロフラン溶液(4 mL)に、室温にてアセトンシアンヒドリン(129 μL)及びアゾジカルボン酸ジエチル(2.2 mol/L トルエン溶液、640 μL)を加えた後、14時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70)にて精製し、メチル 1-{2-[(3S,5S)-5-(シアノメチル)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボキシレート(製造例297c、90 mg)を得た。MS (ESI) :m/z 685 [M+H]+
製造例298〜300
上記製造例297a、製造例297b、及び製造例297cに記載の化合物を、前記の製造例11と同様に処理することにより、下記表18記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例301
Figure 2017105765
(1)化合物(500 mg)、プロパルギルブロミド(114 μL)及び炭酸カリウム(400 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド懸濁液(5 mL)を窒素気流下70℃にて2時間加熱撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物2(553 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 284 [M-Boc+H]+
(2)化合物(340 mg)の1,4-ジオキサン溶液(2 mL)に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、2 mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた化合物を未精製で次工程に用いた。
(3)化合物及び化合物(316 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド混合液(3 mL)に、室温にてトリエチルアミン(496 μL)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(341 mg)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(242 mg)を加え、15時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製することで化合物(417 mg)を無色の粉体として得た。 MS(ESI) : m/z 561 [M+H]+
(4)化合物(410 mg)のジエチルエーテル溶液(3 mL)に、窒素気流下−78℃にてメチルリチウム-ジエチルエーテル溶液(1.14 mol/mL、772 μL)を滴下して1.5時間撹拌した後、クロロギ酸メチル(138 mg)のジエチルエーテル溶液(1 mL)を加え、同温にて1時間撹拌した。さらに室温にて3時間撹拌後、反応混合物に水および酢酸エチルを加えて撹拌した。有機層を分離し、得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜95:5)にて精製することで化合物(416 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI) : m/z 619 [M+H]+
(5)ヒドロキシルアミン塩酸塩(410 mg)のメタノール溶液(4 mL)に氷冷下水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/mL、860 μL)を加えた後、化合物(410 mg)のメタノール溶液(2 mL)を滴下し、室温にて20時間撹拌した。反応混合物をクエン酸水溶液にて中和後、水および酢酸エチルを加えて撹拌した。有機層を分離し、得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜90:10)にて精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、165 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで[(3R,4R)-1-tert-ブチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル](4-{2-[(3-ヒドロキシイソキサゾール-5-イル)メトキシ]-4-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-1-イル)メタノン 塩酸塩(140 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) : m/z 620 [M+H]+
製造例302
Figure 2017105765
(1)化合物(152 mg)の1,4-ジオキサン溶液(1.5 mL)に、塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、1.5 mL)を加えた後、室温にて22時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣にN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)、ジメチルアミン水溶液(50%、38 μL)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(81 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(57 mg)及びトリエチルアミン(117 μL)を加え、室温にて18時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水および酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:60〜0:100)にて精製した。
(2)化合物(73 mg)のエタノール溶液(2 mL)に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、636 μL)を加えて1時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、650 μL)を加え、減圧濃縮した。残渣に水およびジクロロメタンを加えて撹拌した後、有機層を分離し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜85:15)で精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、60 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-[2-(1-{[(3R,4R)-1-[2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル]-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(72 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 663 [M+H]+
製造例303〜318
対応原料化合物を、前記の製造例302と同様に処理することにより、下記表19記載の化合物を得た。
Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例319
Figure 2017105765
(1)シクロペンタンカルボキシアルデヒド(51 μL)のジエチルエーテル溶液(1 mL)に氷冷下臭素(18 μL)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。臭素(18 μL)を追加し、さらに30分間撹拌した。反応液に氷水を加えて撹拌、酢酸エチルにて抽出し、乾燥、減圧濃縮した。残渣に1,2-ジメトキシエタン(2 mL)、炭酸カリウム(100 mg)及び化合物(150 mg)を加え、80℃にて15時間撹拌した。シクロペンタンカルボキシアルデヒド(51 μL)から同様にして別途調製した1-ブロモ-シクロペンタンカルボキシアルデヒドの粗体を追加し、80℃にて4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、水及び酢酸エチルを加えて撹拌し、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜40:60)にて精製することで化合物(111 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 718 [M+H]+
(2)化合物(110 mg)のテトラヒドロフラン(1 mL)/メタノール(1 mL)溶液に、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(7 mg)を加え、20分間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜20:80)にて精製することで化合物(98 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 720 [M+H]+
(3)化合物(96 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(1 mL)に氷冷下水素化ナトリウム(60% in oil、6.4 mg)を加え、5分間撹拌した後、ヨウ化メチル(12.5 μL)を加えて室温にて1時間撹拌した。水素化ナトリウム(60% in oil、6.4 mg)およびヨウ化メチル(12.5 μL)を追加し、室温にて1時間撹拌した。反応液に水および1N 塩酸を加えてpH=7に調整後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をメタノール(1 mL)に溶解し、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、266 μL)を加えて14時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、266 μL)を加えて撹拌後、減圧濃縮した。残渣をクロロホルムに懸濁し、不溶物を濾去した後、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜90:10)で精製した。得られた化合物のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、50 μL)を加えた後、溶媒を減圧留去、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-[1-(メトキシメチル)シクロペンチル]-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸 2塩酸塩(70 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 720 [M+H]+
製造例320〜322
対応原料化合物を、前記の製造例319と同様に処理することにより、下記表20記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例323
Figure 2017105765
(1)化合物(312 mg)のクロロホルム溶液(3.9 mL)に、氷冷下トリフルオロ酢酸(1.9 mL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物にクロロホルムを加えて希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えアルカリ性とし、有機層を分離した。水層をクロロホルムで抽出し、有機層をあわせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄、乾燥、減圧濃縮して化合物(280 mg)を黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 705 [M+H]+
(2)化合物(100 mg)及びトリエチルアミン(60 μL)のジクロロメタン溶液に、氷冷下アセチルクロリド(20 μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物にクロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:50〜100:0)にて精製し、メチル 1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボキシレート(62 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 747 [M+H]+
製造例324〜325
対応原料化合物を、前記の製造例323と同様に処理することにより、下記表21記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例326〜328
前記製造例323、製造例324、及び製造例325に記載の化合物を、前記の製造例11と同様に処理することにより、下記表22記載の化合物を得た。
Figure 2017105765
製造例329〜331
対応原料化合物を、前記の製造例1、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表23に記載の化合物を得た。
表23
Figure 2017105765
製造例332〜345
対応原料化合物を、前記の製造例10、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表24に記載の化合物を得た。
表24
Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765
製造例346、347
対応原料化合物を前記の製造例286と同様に処理して中間体であるエステル化合物を得、次いで製造例11と同様に処理することにより、下記表25記載の化合物を得た。エステル中間体のHPLC分析にあたっては、ダイセル社製HPLCカラム(CHIRALPAK IF(4.6 x 150 mm))を用い、流量:0.500 mL/分、カラム温度:25℃、移動相:ヘキサン/メタノール/テトラヒドロフラン/ジエチルアミン=83/5/12/0.1の条件にて実施した。
表25
Figure 2017105765
製造例348
Figure 2017105765
(1)化合物(100 mg)及び化合物(124 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3 mL)混合液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(96 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(68 mg)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を水および飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜65:35)にて精製し、化合物をジアステレオマー混合物の無色粉体(118 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 760 [M+H]+
(2)化合物(115 mg)のメタノール(2 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、605 μL)を加えて室温にて4時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、605 μL)を加えて撹拌、減圧濃縮し、ジクロロメタン及び水を加えて撹拌後、有機層を分離し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(58 mg)及び化合物(49 mg)をそれぞれ無色の粉体として得た。MS (APCI) :いずれもm/z 746 [M+H]+ TLC(クロロホルム:メタノール=95:5)にて化合物のRf値≒0.30、化合物のRf値≒0.15(TLCプレートはMerck KGaA社製 1.05715.0001 TLC Silica gel 60 F254を使用した)。製造例146と化合物の1H-NMRデータが一致したことから、化合物が表記の立体構造であることを確認した。
(3)化合物(54 mg)のジクロロメタン溶液(1 mL)に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L、90 μL)を加え、溶媒を減圧留去した。残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで化合物(45 mg)を淡桃色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 746 [M+H]+
製造例349、350
対応原料化合物を、前記の製造例348と同様に処理することにより、下記表26に記載の化合物を得た。
表26
Figure 2017105765
[参考例]
参考例1
Figure 2017105765
(1)窒素雰囲気下、2-フルオロ-2-ホスホノ酢酸トリエチル(55.6 g)のテトラヒドロフラン(100 mL)溶液に、氷冷下、臭化マグネシウム-ジエチルエーテル錯体(71.3 g)及びトリエチルアミン(35.3 mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に、氷冷下、化合物(25 g)のテトラヒドロフラン(375mL)溶液を滴下後、室温にて15時間撹拌した。反応混合物を、容積が約半分になるまで濃縮し、水(400 mL)と酢酸エチル(500 mL)を加えて撹拌した。不溶物を濾去し、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣のテトラヒドロフラン(210 mL)/エタノール(210 mL)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、188 mL)を加えた。反応混合物にエタノール(300 mL)とテトラヒドロフラン(100 mL)を追加して撹拌し、1時間後に塩酸水(1 mol/L、390 mL)を加えた後、テトラヒドロフランを減圧留去した。得られた懸濁液に水(300 mL)を加え、室温で1時間撹拌した後、析出物を濾取した。水、次いでジイソプロピルエーテルにて析出物を洗浄し、60℃にて12時間通風乾燥することで化合物(26.63 g)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 197 [M+H]+
(2)化合物(26.6 g)のジクロロメタン(270 mL)懸濁液に塩化チオニル(29.7 mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.04 mL)を加え、4時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、残渣をトルエンにて2回共沸濃縮した。残渣のジクロロメタン(532 mL)溶液に、化合物(26.3 g)及び塩化リチウム(12.5 g)を加え、窒素雰囲気下、氷冷しながらトリエチルアミン(65.9 mL)を滴下した後、室温にて15時間撹拌した。反応懸濁液を、氷冷下クエン酸水溶液(クエン酸 102 g + 水950 mL)に注ぎ、クロロホルム(300 mL)で抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルにて粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(44.7 g)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 356 [M+H]+
(3)化合物(10 g)及び化合物(13.3 g)のジクロロメタン(100 mL)懸濁液に室温にてトリフルオロ酢酸(215 μL)を加え、窒素雰囲気下1時間加熱還流した。反応液に化合物(3.34 g)及びトリフルオロ酢酸(54 μL)を室温にて追加し、さらに30分間加熱還流した。反応液を氷冷下、クエン酸水溶液(クエン酸35 g + 水350 mL)に注ぎ、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜40:60)にて精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶化することで化合物(6.06 g)及び化合物(3.3 g)をそれぞれ無色の粉体として得た。MS (APCI) :いずれもm/z 489 [M+H]+ TLC(ヘキサン:酢酸エチル=80:20)にて化合物のRf値≒0.45、化合物のRf値≒0.2(TLCプレートはMerck KGaA社製 1.05715.0001 TLC Silica gel 60 F254を使用した)。化合物を少量のジクロロメタンおよび酢酸エチルの混合溶液に溶解し、ジエチルエーテルを添加して再結晶した。得られた結晶を用い、X線結晶構造解析をすることで、化合物および化合物がそれぞれ表記の立体構造であることを確認した。
(4)化合物(6.05 g)及び二炭酸ジ-t-ブチル(2.84 g)のエタノール(85 mL)/テトラヒドロフラン(150 mL)溶液に、撹拌下10% パラジウム炭素(約50%含水、1.8 g)を加え、水素雰囲気下(1 atm)24時間撹拌した。析出物をクロロホルム(100 mL)およびメタノール(20 mL)に溶解し、パラジウム炭素を濾去した。濾液を濃縮し、残渣をヘキサンで粉末化して濾取、減圧乾燥することで化合物( 6.28 g)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 399 [M-Boc+H]+
(5)化合物(6.28 g)のテトラヒドロフラン(45 mL)懸濁液に、氷冷下水酸化リチウム水溶液(水酸化リチウム(1水和物) 635 mg + 水 20 mL)を加え、室温にて1時間撹拌後、テトラヒドフランを留去した。残渣に水(20 mL)を加えた後、酢酸エチルとジエチルエーテルの(1:1)混合液(30 mL)で4回洗浄した。得られた水層を塩酸水(1 mol/L、15.5 mL)で酸性にした後、クロロホルムにて2回抽出した。得られた有機層をあわせ、飽和食塩水で洗浄、乾燥、溶媒を留去することで化合物(4.11 g)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 338 [M-H]-
参考例2
Figure 2017105765
(1)化合物(6 g)のメタノール(45 mL)溶液に、氷冷下塩化チオニル(5.16 mL)を滴下した。室温にて3時間撹拌後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで化合物(4.906 g)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 254 [M +H]+
(2)化合物(579 mg)、及びシクロヘキサノン(248 μL)のジクロロメタン(15 mL)懸濁液に酢酸ナトリウム(197 mg)を加えて室温にて30分間撹拌した後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(509 mg)を加えて15時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(678 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 336 [M+H]+
(3)化合物(655 mg)のメタノール(6 mL)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、1.27 mL)を加えて2時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、1.27 mL)を加えて撹拌後、反応液を減圧濃縮することにより、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(780 mg)として得た。MS (ESI) :m/z 322 [M+H]+
参考例3〜16
対応原料化合物を、前記参考例2と同様に処理することにより、下記表27に記載の化合物を得た。
表27
Figure 2017105765

Figure 2017105765
参考例17
Figure 2017105765
(1)化合物(500 mg)及び酢酸ナトリウム(142 mg)のジクロロメタン(20 mL)懸濁液に、室温にて化合物(413 mg)、酢酸(99 μL)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(585 mg)を加えて15時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)にて精製し、化合物(720 mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 437 [M+H]+
(2)化合物(719 mg)のジクロロメタン(14 mL)溶液に、氷冷下トリフルオロ酢酸(4 mL)を加えた後、室温にて3時間撹拌した。反応混合物にジクロロメタンを加えて希釈後、撹拌下で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、有機層を分離した。得られた有機層を乾燥した後、減圧濃縮した。残渣のジクロロメタン(24 mL)溶液に化合物(741 mg)、酢酸(101 μL)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(967 mg)を加えて15時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜65:35)にて精製し、化合物(283 mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 415 [M+H]+
(3)化合物(280 mg)のメタノール(6 mL)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、405 μL)を加えて2時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、405 μL)を加えて撹拌後、反応液を減圧濃縮することにより、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(320 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 401 [M+H]+
参考例18a、参考例18b
Figure 2017105765
(1)化合物(200 mg)及び化合物(128 mg)のジクロロメタン(7 mL)溶液に、室温にて水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(219 mg)を加えて16時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜0:100)にて精製し、化合物(シス体)(81 mg)及び化合物(トランス体)(10 mg)を無色の粉体として得た。TLC(展開溶媒:酢酸エチル)にて化合物のRf値≒0.35、化合物のRf値≒0.45であった(TLCプレートはMerck KGaA社製 1.05715.0001 TLC Silica gel 60 F254を使用した)。化合物のジイソプロピルエーテル溶液から得られた結晶を用いてX線結晶構造解析を行い、化合物および化合物はそれぞれ表記の立体構造であることを確認した。いずれもMS (ESI) :m/z 392 [M+H]+
(2)化合物(40 mg)のメタノール(1 mL)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、220 μL)を加えて2.5時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、220 μL)を加えて撹拌後、反応液を減圧濃縮し、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(参考例18a、52 mg)として得た。MS (ESI) :m/z 378 [M+H]+
(3)化合物(110 mg)を上記工程(2)と同様に処理することにより、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(参考例18b、125 mg)として得た。MS (ESI) :m/z 378 [M+H]+
参考例19
Figure 2017105765
(1)化合物(7.45 g)及びWO2004/089307記載の手法に従って合成した化合物(8.54 g)を参考例1と同様に処理することにより、化合物(3.58 g)を淡黄色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 455 [M+H]+
(2)化合物(27.9 g)のテトラヒドロフラン(140 mL)溶液に氷冷下水酸化リチウム水溶液(水酸化リチウム(1水和物) 3.09 g + 水 70 mL)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(1 mol/L、73.7 mL)を加えて攪拌し、テトラヒドロフランを減圧留去した。得られた水溶液を酢酸エチルで3回洗浄し、水層を減圧濃縮した。残渣をジオールシリカゲル(FUJI SILYSIA CHEMICAL LTD.)を用いたカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=97:3〜80:20)にて精製、ジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで化合物(18.04 g)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 296 [M+H]+
参考例20〜31
対応原料化合物を、前記参考例19と同様に処理することにより、下記表28に記載の化合物を得た。
表28
Figure 2017105765

Figure 2017105765
参考例32
Figure 2017105765
(1)化合物(1.3 g)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液に、窒素雰囲気下、氷冷しながらリチウムジイソプロピルアミド-テトラヒドロフラン溶液(2 mol/mL、14 mL)を滴下した後、50℃にて3時間攪拌した。反応混合物に氷冷下、ヨウ化メチル(1.87 mL)を滴下し、室温にて19時間撹拌した。反応混合物に10% クエン酸水溶液(20 mL)を加えて撹拌後、テトラヒドロフランを減圧留去し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、化合物(1.05 g)を淡褐色の粉体として得た。化合物(896 mg)のトルエン(37 mL)溶液にトリエチルアミン(1.12 mL)及び化合物(1.39 mL)を加え、窒素雰囲気下、85℃にて17時間攪拌した。反応液に氷冷下水酸化ナトリウム水溶液(1 mol/mL、27 mL)を滴下し、酢酸エチルおよび水を加えた後、有機層を分離した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮し、化合物の粗体(671 mg)を褐色の粘体として得た。化合物(665 mg)のテトラヒドロフラン(55 mL)溶液に、濃塩酸(3.05 mL)及び水(5.5mL)の混合溶液を加え、室温にて48時間攪拌した。反応液を減圧濃縮することで、化合物の粗体(558 mg)を淡褐色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 116 [M+H]+
(2)化合物(630 mg)、(クロロメチル)トリメチルシラン(695 μL)、ヨウ化ナトリウム(746 mg)及び炭酸カリウム(1.38 g)のアセトニトリル(10 mL)懸濁液を窒素雰囲気下、80℃にて88時間攪拌した。室温に冷却後、不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜90:10)にて精製し、化合物(500 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 202 [M+H]+
(3)化合物(400 mg)に氷冷下ホルムアルデヒド液(37 %、216 μL)、次いでメタノール(488 μL)を加え、室温にて12時間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウム(720 mg)を加えて室温にて12時間撹拌後、不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮することで、化合物を含む粗体を得た。本粗体はそのまま全量を次の工程に使用した。MS (ESI) :m/z 202 [M+H]+
(4)化合物(283 mg)および化合物を参考例1と同様に処理することにより化合物(59 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 497 [M+H]+
(5)化合物(59 mg)のテトラヒドロフラン(1 mL)溶液に、氷冷下、水酸化リチウム水溶液(水酸化リチウム(1水和物) 7 mg + 水 500 μL)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、83.5 μL)を加えて攪拌した後、酢酸エチルとジエチルエーテルの(1:2)混合液で3回洗浄し、水層を減圧濃縮することで化合物10を、塩化リチウムを含んだ無色の粗体(48 mg)として得た。MS (ESI) :m/z 338 [M+H]+
参考例33
Figure 2017105765
(1)文献記載の方法(J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 119-125)に従い、化合物を製した。即ち、化合物(1 g)及び化合物(1534 μL)のトルエン(10 mL)溶液に1-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-3-[(1R,2R)-(-)-2-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]チオウレア(231 mg)を加え、室温にて24時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製後、ジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで化合物(1294 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 342 [M+H]+ 光学純度 92.18% e.e.
(2)化合物(1200 mg)のメタノール(36 mL)溶液に塩酸水(1 mol/L、3867 μL)および10% パラジウム炭素(約50%含水、240 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて21時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣にトルエンを加えて再度減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで、化合物(1174 mg)を無色粉体として得た。MS(APCI): m/z 312 [M+H]+
(3)化合物(1170 mg)のジクロロメタン(23 mL)懸濁液に、-70℃にて1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン(1258 μL)を加え、同温にて4時間撹拌した。反応混合物に塩酸水(1 mol/L、10 mL)と水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜40:60)にて精製し、化合物(577 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 280 [M+H]+
(4)化合物(570 mg)のジクロロメタン(11 mL)溶液にトリメチルオキソニウムテトラフルオロボラート(604 mg)を加え、室温にて6時間撹拌した。トリメチルオキソニウムテトラフルオロボラート(604 mg)を追加し、室温にてさらに22時間撹拌した(反応液A)。別途、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1026 mg)のメタノール(11 mL)溶液に酢酸(1167 μL)を加え、0℃に冷却した(反応液B)。反応液Aを反応液Bに0℃にて滴下した後、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜93:7)にて精製し、化合物(367 mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 266 [M+H]+
(5)化合物(320 mg)及びシクロヘキサノン(131 μL)のジクロロメタン(6 mL)懸濁液に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(383 mg)を加え、室温にて7時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(345 mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 348 [M+H]+
(6)化合物(343 mg)のエタノール(7 mL)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、987 μL)を加えて70℃にて13時間攪拌した。室温に冷却後、反応混合物に塩酸水(2 mol/L、987 μL)を加えて撹拌、減圧濃縮し、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(423 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 334 [M+H]+
参考例34〜40
対応原料化合物を、前記参考例32と同様に処理することにより、下記表29に記載の化合物を得た。
表29
Figure 2017105765
参考例41
Figure 2017105765
(1)化合物(100 mg)、化合物(73 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(197 μL)のテトラヒドロフラン(2 mL)溶液を窒素雰囲気下3時間加熱還流した。反応溶液に化合物(24 mg)およびジイソプロピルエチルアミン(66 μL)を追加し、1時間加熱還流した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製することで、化合物(107mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 358 [M+H]+
(2)化合物(106 mg)を参考例33の工程(6)と同様に処理することにより、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(138 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 344 [M+H]+
参考例42
Figure 2017105765
(1)化合物(265 mg)のメタノール(2 mL)溶液に濃硫酸(20 μL)を加えて50℃にて30分間撹拌した。反応混合物に濃硫酸(200 μL)を追加して70℃にて3時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜40:60)にて精製し、化合物(217 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 358/360 [M+H]+
(2)化合物(105 mg)、シクロプロピルボロン酸(38 mg)、トリシクロヘキシルホスフィン(8.1 mg)、及びリン酸カリウム(123 mg)のトルエン(2 mL)/水(100 μL)混合液を脱気後、酢酸パラジウム(3.3 mg)を加えて窒素雰囲気下、100℃にて14時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)及びNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜75:25)にて順次精製し、化合物(78 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 320 [M+H]+
(3)化合物(77 mg)のメタノール(2 mL)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、480 μL)を加えて15時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、480 μL)を加えて撹拌後、減圧濃縮することにより、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(130 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 306 [M+H]+
参考例43
Figure 2017105765
(1)化合物(700 mg)のメタノール(5 mL)溶液に塩化チオニル(205 μL)を加えて室温にて6時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮し、化合物(585 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 314/316 [M+H]+
(2)化合物(580 mg)の1,2-ジクロロエタン(5 mL)溶液にクロロギ酸1-クロロエチル(300 μL)を加えた後、70℃にて撹拌した。反応混合物にジイソプロピルエチルアミン(484 μL)の1,2-ジクロロエタン(5 mL)溶液を滴下し、同温にて1時間撹拌した。反応混合物にクロロギ酸1-クロロエチル(300 μL)の1,2-ジクロロエタン(5 mL)溶液を滴下した後、ジイソプロピルエチルアミン(484 μL)の1,2-ジクロロエタン(5 mL)溶液を滴下し、同温にて19時間撹拌した。反応混合物にメタノール(5 mL)を加え、70℃にて1時間撹拌後、反応液を減圧濃縮した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜93:7)にて精製し、化合物(165 mg)を褐色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 258/260 [M+H]+
(3)化合物(80 mg)及び化合物(34 μL)のジクロロメタン(2 mL)懸濁液に酢酸(27 μL)を加え、室温にて30分間撹拌した後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(100 mg)を加えて室温にて17時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌した後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製し、化合物(93 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 342/344 [M+H]+
(4)化合物(93 mg)のメタノール(2 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、540 μL)を加え、40℃にて1時間攪拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、540 μL)を加えて撹拌後、減圧濃縮し、化合物を、塩化ナトリウムを含んだ無色の粉体(151 mg)として得た。MS (ESI) :m/z 328/330 [M+H]+
参考例44
対応原料化合物を、前記参考例43と同様に処理することにより、下記表30に記載の化合物を得た。
表30
Figure 2017105765
参考例45
Figure 2017105765
(1)化合物(167 mg)及び化合物(150 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(3 mL)混合液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(126 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(89 mg)及びトリエチルアミン(183 μL)を加え、室温にて2.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜70:30)にて精製し、化合物(218 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 706 [M+H]+
(2)化合物(218 mg)のジクロロメタン(4.4 mL)溶液に、氷冷下トリフルオロ酢酸(1.1 mL)を加えた後、室温にて4時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈後、撹拌下に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をアルカリ性になるまで加えた後、有機層を分離した。得られた有機層を乾燥した後、減圧濃縮し、化合物(186 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 606 [M+H]+
参考例46〜48
対応原料化合物を、前記参考例45と同様に処理することにより、下記表31に記載の化合物を得た。
表31
Figure 2017105765
参考例49
Figure 2017105765
(1)対応原料化合物を参考例1と同様に処理することにより得られる化合物(735 mg)のテトラヒドロフラン(8 mL)溶液に、氷冷下水酸化リチウム水溶液(水酸化リチウム(1水和物) 78 mg + 水 4 mL)を加えて室温にて2時間攪拌した後、テトラヒドフランを留去した。残渣に水(20 mL)を加えた後、酢酸エチルとジエチルエーテルの(1:3)混合液(20 mL)で3回洗浄した。得られた水層に塩酸水(2 mol/L、935 μL)を加えた後、減圧濃縮し、化合物を、塩化リチウムを含んだ無色の粉体(610 mg)として得た。MS (ESI) :m/z 314[M+H]+
(2)化合物(200 mg)、化合物(303 mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(184 mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(131 mg)及びトリエチルアミン(357 μL)をN,N-ジメチルホルムアミド(5 mL)に加え、室温にて17時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜65:35)にて精製し、化合物(280 mg)を無色の粘体として得た。
MS (ESI) :m/z 696[M+H]+
(3)化合物(280 mg)のメタノール(5 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、80 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)2時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去して濾液を減圧濃縮することで化合物(240 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 606 [M+H]+
参考例50〜51
対応原料化合物を、前記参考例49と同様に処理することにより、下記表32に記載の化合物を得た。
表32
Figure 2017105765
参考例52
Figure 2017105765
(1)化合物(590 μL)、化合物(3162 μL)及び炭酸カリウム(1191 mg)のN-メチルピロリドン(3 mL)懸濁液をマイクロウェーブ照射下180℃にて2時間加熱した。反応液を室温まで冷却して水に注いだ後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜90:10)にて精製し、化合物(3.336 g)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 380/382 [M+H]+
(2)化合物(3336 mg)及び化合物(3256 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(67 mL)溶液に、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、3.16 mL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(358 mg)を加え、窒素気流下80℃にて4時間加熱撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、化合物(3483 mg)を淡黄色粘体として得た。MS(APCI): m/z 483 [M+H]+
(3)化合物(3000 mg)のエタノール(30 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、600 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて4.5時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(2880 mg)を無色粘体として得た。MS(APCI): m/z 485 [M+H]+
(4)化合物(2880 mg)の1,4-ジオキサン(57.6 mL)/エタノール(10 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、14.86 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジエチルエーテルで粉末化、濾取後に減圧乾燥することで化合物(2454 mg)を淡黄色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 385 [M+H]+
参考例53〜63
対応原料化合物を、前記参考例52と同様に処理することにより、下記表33に記載の化合物を得た。
表33
Figure 2017105765

Figure 2017105765
参考例64
参考例55の原料は以下の手法で合成した。
Figure 2017105765
(1)化合物(1.296 mg)のジクロロメタン(12 mL)溶液に冷却下ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド(1.294 mL)を滴下し、室温にて12時間撹拌後、反応液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜92:8)にて精製し、化合物(1.38 g)を無色の液体として得た。
(2)化合物(1.38 g)、化合物(1.6 mL)及び炭酸カリウム(1.61 g)の1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(6 mL)溶液をマイクロウェーブ照射下、180クで24時間加熱した後、ヨウ化エチル(1.43 mL)及び炭酸カリウム(924 mg)を加え、50℃にて4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜80:20)にて精製し、化合物(1 g)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 362/364 [M+H]+
参考例65
参考例56の原料は以下の手法で合成した。
Figure 2017105765
(1)化合物(1574 mg)のジクロロメタン(10 mL)溶液に、氷冷下ジメチルアミン水溶液(50% 水溶液、2 mL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に塩酸水(0.5 mol/L)及びクロロホルムを加えて撹拌後、有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮することにより、化合物(1.609 g)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 327 [M+H]+
(2)化合物(1.57 g)のメタノール(5 mL)/テトラヒドロフラン(20 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、300 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて2時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮し、化合物(906 mg)を無色粉体として得た。MS(APCI): m/z 193 [M+H]+
(3)化合物(880 mg)、化合物(556 mg)及び炭酸カリウム(665 mg)の1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(5 mL)溶液を、窒素雰囲気下190℃にて5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜60:40)にて精製し、化合物(119 mg)を無色の固体として得た。MS (ESI) :m/z 415/417 [M+H]+
参考例66
参考例57の原料は以下の手法で合成した。
Figure 2017105765
化合物(2 g)、化合物(2.01 g)、硫酸マグネシウム(950 mg)及びトリエチルアミン(2.75 mL)のテトラヒドロフラン(40 mL)溶液を室温にて15時間撹拌した。不溶物を濾去後、濾液を減圧濃縮した。残渣のジクロロメタン(40 mL)溶液に、氷冷下ブロモトリクロロメタン(2.33 mL)、次いで1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン(3.55 mL)を加え、1時間撹拌した。室温にて6時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製し、ヘキサンで粉末化、濾取後に減圧乾燥することで化合物(936 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 327 [M+H]+
参考例67
参考例58の原料は以下の手法で合成した。
Figure 2017105765
(1)化合物(3 g)及び化合物(2.47 mL)を、参考例52と同様に処理することにより化合物(1.71 g)を黄色の粘体として得た。
(2)化合物(1.7 g)のN-メチルピロリドン(30 mL)溶液にオキソン(Sigma-Aldrich社、4.8 g)を加え、室温にて5時間撹拌した。反応混合物に水及び酢酸エチルを加えて撹拌後、有機層を分離した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(1055 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 358/360 [M+H]+
参考例68
参考例60の原料は以下の手法で合成した。
Figure 2017105765
(1)化合物(1 g)、化合物(794 μL)及びトリフェニルホスフィン(2.177 g)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液に撹拌下アゾジカルボン酸ジエチル(40 wt% トルエン溶液、3.722 mL)を滴下した。70℃にて4時間加熱した後、溶媒を減圧留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて撹拌後、析出した不溶物を濾去した。濾液を濃縮後、再度同じ操作を繰り返した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(1319 mg)を淡黄色の粘体として得た。
(2)化合物(1310 mg)及び化合物(1369 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(26 mL)溶液に、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、5.533 mL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(151 mg)を加え、窒素気流下80℃にて5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物(1423 mg)を無色粘体として得た。MS(APCI): m/z 458 [M+H]+
参考例69
Figure 2017105765
(1)化合物及び化合物を参考例52と同様に処理して、化合物(305 mg)を得た。
(2)化合物のクロロホルム(6.5 mL)溶液に、氷冷下トリフルオロ酢酸(3.2 mL)を加えた後、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮することでラセミ体の化合物(235 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 371 [M+H]+
参考例70〜73
対応原料化合物を、前記参考例69と同様に処理することにより、下記表34に記載の化合物を得た。
表34
Figure 2017105765
参考例74
参考例73の原料は以下のように合成した。
Figure 2017105765
(1)化合物(1385 mg)及び化合物(740 mg)を参考例52と同様に処理することにより化合物(1104 mg)を無色の粉体として得た。MS(ESI) m/z 310/312 [M+H]+
(2)オキサリルクロリド(525 μL)のジクロロメタン(20 mL)溶液に、-78℃にてジメチルスルホキシド(652 μL)のジクロロメタン(15 mL)溶液を滴下した後、同温にて10分間撹拌した。反応混合物に化合物(950 mg)のジクロロメタン(10 mL)溶液を滴下した後、同温にて1時間撹拌した。反応混合物にトリエチルアミン(2.56 mL)を滴下した後、室温にて10分間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄、乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣のt−ブタノール(15 mL)/水(3 mL)溶液にリン酸二水素ナトリウム(807 mg)、2-メチル-2-ブテン(6.5 mL)を加えた。反応混合物を氷冷し、亜塩素酸ナトリウム(609 mg)を加えて室温にて1時間撹拌した後、水及び飽和食塩水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=98:2〜80:20)にて精製し、化合物(788 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 324/326 [M+H]+
(3)化合物(780 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(15 mL)溶液に炭酸カリウム(500 mg)及びヨウ化メチル(180 μL)を加え、室温にて12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈後、水及び飽和食塩水にて洗浄、乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜85:15)にて精製し、化合物(766 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 338/340 [M+H]+
参考例75
参考例59の原料として、対応原料化合物を前記参考例74と同様に処理することにより、下記表35に記載の化合物を得た。
表35
Figure 2017105765
参考例76
Figure 2017105765
(1)国際公開公報第WO2006/47277号記載の方法で得られた化合物を参考例52と同様に処理することにより化合物(250 mg)を得た。
(2)化合物(250 mg)を塩酸-メタノール溶液(2 mol/L、12 mL)に溶解し、50℃にて14時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣にトルエンを加えて再度濃縮することでラセミ体の化合物(193 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 371 [M+H]+
参考例77
Figure 2017105765
(1)化合物(3 g)、化合物(3.07 mL)及び炭酸カリウム(2.76 g)のN-メチルピロリドン(3 mL)懸濁液をマイクロウェーブ照射下190℃にて2時間加熱した後、室温まで冷却し、水に注いだ。反応混合物を酢酸エチルにて抽出し、得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜93:7)にて精製し、化合物(2.449 g)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 438/440 [M+H]+
(2)化合物(1 g)及び化合物(450 μL)のN,N-ジメチルホルムアミド(30 mL)溶液に、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、3.42 mL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(93 mg)を加え、窒素気流下、80℃にて3時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物(768 mg)を淡黄色粘体として得た。MS(ESI): m/z 353 [M+H]+
(3)化合物を参考例52の工程(2)と同様に処理することにより、化合物を得た。MS(APCI) m/z 359 [M+H]+
参考例78
Figure 2017105765
(1)化合物(1.5 g)、化合物(1618 μL)及び炭酸カリウム(2073 mg)のN-メチルピロリドン(15 mL)懸濁液をマイクロウェーブ照射下190℃にて1.5時間加熱した後、室温まで冷却し、水に注いだ。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜85:15)にて精製し、化合物(731 mg)を無色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 337/339 [M+H]+
(2)化合物(730 mg)のトリフルオロ酢酸(4 mL)溶液に濃硫酸(1 mL)を加え、室温にて7日間撹拌した。反応液を氷水に滴下した後、1N 水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで、化合物(664 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 355/357 [M+H]+
(3)化合物(640 mg)および化合物(613 mg)を参考例52の工程(2)と同様に処理することにより、化合物(631 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI) m/z 458 [M+H]+
(4)化合物(620 mg)を参考例52の工程(3)と同様に処理することにより、化合物(621 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI) m/z 460 [M+H]+
(5)化合物(500 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(10 mL)溶液に氷冷下シアヌル酸クロリド(590 mg)を加え、1.5時間撹拌した。反応液に氷水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、化合物(459 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 442 [M+H]+
(6)化合物(458 mg)を参考例52の工程(4)と同様に処理することにより、化合物(458 mg)を無色の粉体として得た。MS(ESI) m/z 342 [M+H]+
参考例79
Figure 2017105765
(1)化合物を参考例52の工程(1)と同様に処理することにより、化合物(393 mg)を得た。
(2)化合物(393 mg)のエタノール(4 mL)/酢酸(4 mL)溶液に酸化白金(IV)(99 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて16時間撹拌した。不溶物を濾去した後、濾液に水および酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜80:20)にて精製し、化合物(202 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 451/453 [M+H]+
(3)化合物(200 mg)を参考例52の工程(4)と同様に処理することにより、化合物(181 mg)を無色の粉体として得た。MS(ESI) m/z 351/353 [M+H]+
参考例80
Figure 2017105765
(1)化合物(4 g)のメタノール(80 mL)溶液に氷冷下濃硫酸(1.94 mL)を加え、15時間加熱還流した。メタノールを減圧留去した残渣に氷水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜85:15)にて精製し、化合物(3.68 g)を無色の粘体として得た。MS(APCI): m/z 283/285 [M+H]+
(2)化合物を参考例52と同様に処理することにより、化合物を無色の粉体として得た。MS(ESI) m/z 288 [M+H]+
(3)化合物を製造例10と同様に処理することにより、化合物を無色の粉体として得た。MS(ESI) m/z 565 [M+H]+
(4)化合物を製造例11と同様に処理することにより、化合物を無色の粉体として得た。MS(ESI) m/z 551 [M+H]+
参考例81
Figure 2017105765
(1)化合物(2 g)及びベンジルブロミド(1086 μL)のN,N-ジメチルホルムアミド(40 mL)溶液に、氷冷下水素化ナトリウム(60% in oil、398 mg)を加えた後、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜90:10)にて精製し、化合物(2.7 g)を無色の粉体として得た。
(2)化合物(1 g)及び化合物(1027 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(20 mL)溶液に、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、4.53 mL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(123 mg)を加え、窒素気流下80℃にて4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物(935 mg)を淡黄色粘体として得た。MS(APCI): m/z 334 [M-Boc+H]+
(3)化合物(930 mg)のメタノール(19 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、186 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて4時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を濃縮し、化合物(723 mg)を無色の粉体として得た。
(4)化合物(300 mg)のジクロロメタン(3.6 mL)溶液に氷冷下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(183 μL)、次いでトリエチルアミン(182 μL)を加えて10分撹拌した後、室温に昇温して1時間撹拌した。反応混合物に氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(43 μL)、次いでトリエチルアミン(43 μL)を追加し、室温にて14時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びジクロロメタンを加えて撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を乾燥し、減圧濃縮した。残渣のN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)溶液に4-メトキシカルボニルフェニルボロン酸(45 mg)、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、251 μL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(7 mg)を加え、窒素気流下80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、化合物(62 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI): m/z 464 [M+H]+
(5)化合物(60 mg)の1,4-ジオキサン(1.2 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、324 μL)を加え、室温にて23時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(49 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 364 [M+H]+
参考例82
Figure 2017105765
(1)化合物(800 mg)のジクロロメタン(23 mL)溶液に氷冷下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(487 μL)、次いでトリエチルアミン(484 μL)を加えて10分撹拌した後、室温に昇温して5時間撹拌した。反応混合物に氷水を加え、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を乾燥し、減圧濃縮した。残渣の半量及びWO2013/187496記載の方法で得られた化合物(361 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(8 mL)溶液に、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、1759 μL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(48 mg)を加え、窒素気流下60℃にて2.5時間加熱した。反応混合物に化合物(164 mg)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(48 mg)を追加し、60℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、ラセミ体として化合物(502 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 482 [M+H]+
(2)化合物(100 mg)の1,4-ジオキサン(2 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、519 μL)を加え、室温にて24時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(81 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 382 [M+H]+
参考例83
Figure 2017105765
(1)化合物(173 mg)及び化合物2を参考例82と同様に処理することにより、化合物(102 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 482 [M+H]+
(2)化合物(95 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(72 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 382 [M+H]+
参考例84
Figure 2017105765
(1)化合物(400 mg)のエタノール(8 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、80 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて3.5時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮し、化合物(390 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 384 [M-Boc+H]+
(2)化合物(290 mg)のt-ブタノール(6 mL)溶液に、t−ブトキシカリウム(74 mg)を加えた後、40℃にて4時間加熱した。反応混合物に水(30 μL)を加えて1.5時間撹拌後、さらに水(50 μL)を加えて同温にて16時間撹拌した。反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、900 μL)を加え、30℃にて0.5時間撹拌後、室温にて2日間静置した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、1200 μL)を加えた後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をヘキサンにて粉末化して濾取、減圧乾燥することで、化合物(トランス体)(210 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI): m/z 454 [M-H]-
(3)化合物(205 mg)のメタノール(3 mL)溶液に、氷冷下塩化チオニル(174 μL)を加えた後、室温まで16時間昇温した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルにて粉末化して濾取、減圧乾燥することで、化合物(180 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI): m/z 370 [M+H]+
参考例85
Figure 2017105765
(1)化合物(200 mg)、化合物(100 μL)及び炭酸カリウム(160 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(4 mL)懸濁液を窒素気流下70℃にて2.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜80:20)にて精製し、化合物(263 mg)を無色の粘体として得た。MS(APCI): m/z 460 [M+H]+
(2)化合物(263 mg)の1,4-ジオキサン(5 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、1431 μL)を加え、室温にて22時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジエチルエーテルで粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(184 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 360 [M+H]+
参考例86
Figure 2017105765
(1)化合物(200 mg)、化合物(70 μL)及び炭酸カリウム(160 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(4 mL)懸濁液を窒素気流下70℃にて2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製し、化合物(245 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 413 [M+H]+
(2)化合物(240 mg)のジクロロメタン(3 mL)溶液に、氷冷下トリフルオロ酢酸(2 mL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、クロロホルムにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(175 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 313 [M+H]+
参考例87
Figure 2017105765
(1)化合物(200 mg)、化合物(193 mg)及びトリフェニルホスフィン(304 mg)のテトラヒドロフラン(4 mL)溶液に室温にてアゾジカルボン酸ジエチル(40 wt% トルエン溶液、526 μL)を加えた後、70℃にて2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して減圧濃縮し、ジイソプロピルエーテルを加えて撹拌し、析出した不溶物を濾去後、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜85:15)にて精製し、化合物(124 mg)を無色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 550 [M+H]+
(2)化合物(123 mg)の1,4-ジオキサン(2.5 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、1120 μL)を加え、室温にて14時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(103 mg)を無色の粉体として得た。MS (APCI) :m/z 450 [M+H]+
参考例88
Figure 2017105765
(1)化合物(3 g)、化合物(3.54 g)及び炭酸カリウム(2.56 g)の1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(6 mL)溶液を120℃にて16時間加熱した後、室温まで冷却し水に注いだ。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20)にて精製し、化合物(1.14 g)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 366/368 [M+H]+
(2)化合物(769 mg)のテトラヒドロフラン(4 mL)溶液に塩酸水(2 mol/mL、1.05 mL)を滴下した後、室温で5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:30)にて精製し、化合物(494 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 322/324 [M+H]+
(3)化合物(494 mg)及び化合物(570 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(12 mL)溶液に、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、1.5 mL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(125 mg)を加え、窒素気流下80℃にて15時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜60:40)にて精製し、化合物(641 mg)を淡黄色粘体として得た。MS(ESI): m/z 425 [M+H]+
(4)化合物(641 mg)のエタノール(15 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、213 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて17時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜30:70)にて精製することで、化合物(213 mg)を無色粘体として得た。MS(ESI): m/z 427 [M+H]+
参考例89
Figure 2017105765
(1)化合物(150 mg)及びジメチルアミン-テトラヒドロフラン溶液(2 mol/mL、210 μL)の1,2-ジクロロエタン(2 mL)溶液に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(112 mg)を加えて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100)にて精製し、化合物(134 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 456 [M+H]+
(2)化合物(134 mg)のクロロホルム(3 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1.5 mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。有機層を乾燥、濃縮することで化合物(102 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 356 [M+H]+
参考例90
Figure 2017105765
(1)化合物(300 mg)及びメチルアミン-メタノール溶液(40 %、90 μL)の1,2-ジクロロエタン(3.5 mL)溶液に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(224 mg)を加えて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮し、化合物(307 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 442 [M+H]+
(2)化合物(100 mg)のクロロホルム(1 mL)溶液に、氷冷下トリエチルアミン(40 μL)及び塩化アセチル(20 μL)を加えた後、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に水及びクロロホルムを加えて撹拌後、有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜20:80)にて精製し、化合物(86 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 484 [M+H]+
(3)化合物(85 mg)のクロロホルム(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1.8 mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(63 mg)を無色の固体として得た。MS (ESI) :m/z 384 [M+H]+
(4)化合物(100 mg)及びトリエチルアミン(80 μL)のクロロホルム(2 mL)溶液に、氷冷下メタンスルホニルクロリド(40 μL)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に水及びジクロロメタンを加えて撹拌後、有機層を分離し飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜40:60)にて精製し、化合物(64 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 520 [M+H]+
(5)化合物(64 mg)のクロロホルム(1.2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.6 mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(48 mg)を無色の固体として得た。MS (ESI) :m/z 420 [M+H]+
参考例91
Figure 2017105765
(1)化合物(400 mg)及びベンジルアミン(120 μL)の1,2-ジクロロエタン(5 mL)溶液に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(298 mg)を加えて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加えて撹拌した後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮し、化合物(408 mg)を無色の固体として得た。MS (ESI) :m/z 518 [M+H]+
(2)化合物(400 mg)のテトラヒドロフラン(6 mL)/ジイソプロピルエーテル(2 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、80 mg)および20% 水酸化パラジウム炭素(約50%含水、80 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて5時間撹拌した。不溶物を濾去した後、濾液を濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:50〜0:100)にて精製し、化合物(222 mg)を無色粘体として得た。MS(ESI): m/z 428 [M+H]+
(3)化合物(100 mg)のクロロホルム(2.3 mL)溶液に、氷冷下トリエチルアミン(40 μL)及び4-クロロブチリルクロリド(30 μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加えて撹拌した後、有機層を分離して飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣のN,N-ジメチルホルムアミド(2.3 mL)溶液に氷冷下水素化ナトリウム(60 % in oil、11 mg)を加えて2時間撹拌した後、氷冷下で水素化ナトリウム(60 % in oil、11 mg)を追加し、室温にてさらに2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルを加えて撹拌後、有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=30:70〜0:100)にて精製し、化合物(87 mg)を淡黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 496 [M+H]+
(4)化合物(87 mg)のクロロホルム(1.8 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.88 mL)を加え、室温にて4時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。有機層を乾燥、濃縮することで化合物(65 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 396 [M+H]+
(5)化合物(80 mg)のジクロロメタン(1.9 mL)溶液に、氷冷下ピリジン(100 μL)及び3-クロロプロパンスルホニルクロリド(60 μL)を加えた後、室温にて15時間撹拌した。反応混合物に水及びクロロホルムを加えて撹拌後、有機層を分離し飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣のN,N-ジメチルホルムアミド(1.9 mL)溶液に、室温にて水素化ナトリウム(60 % in oil、8.2 mg)を加えて2時間撹拌した後、60℃にて1.5時間加熱し、室温にてさらに2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルを加えて撹拌後、有機層を分離し、飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(25 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 532 [M+H]+
(6)化合物(25 mg)のクロロホルム(0.5 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.5 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(18 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 432 [M+H]+
参考例92
Figure 2017105765
(1)化合物(4 g)のトルエン(31 mL)溶液に化合物(6.06 g)を加えた後、1時間加熱還流した。反応液を濃縮後、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて撹拌した。不溶物を濾去後、濾液を減圧濃縮、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜80:20)にて精製し、化合物(4.7 g)を淡黄色の粘体として得た。MS (APCI) :m/z 323/325 [M+H]+
(2)化合物を用いて、参考例52と同様に処理することにより、化合物を無色の粉体として得た。MS(APCI) m/z 330 [M+H]+
参考例93
Figure 2017105765
(1)化合物(1 g)のジクロロメタン(10 mL)溶液に、窒素気流下-78℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム-トルエン溶液(1 mol/L、9.6 mL)を滴下し、0℃にて2時間撹拌した。反応混合物に氷水を加えた後、酒石酸ナトリウムカリウム 四水和物を加え、酢酸エチルを加え室温にて15時間撹拌した。不溶物を濾去した後、濾液の有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=67:33〜40:60)にて精製し、アルコール体(252 mg)を無色粘体として得た。
(2)オキサリルクロリド(111 μL)のジクロロメタン(5 mL)溶液に、ジメチルスルホキシド(137 μL)のジクロロメタン(1 mL)溶液を-78℃にて滴下し、10分間撹拌した。反応混合物に、上記(1)で得たアルコール体(250 mg)のジクロロメタン(5 mL)溶液を同温にて滴下し、30分間撹拌した。反応混合物にトリエチルアミン(540 μL)を同温にて滴下後、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧留去し、化合物(263 mg)を淡黄色の粘体として得た。
(3)化合物(262 mg)のトルエン(1.4 mL)溶液に化合物(262 mg)を加えた後、70℃にて2.5時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮後、残渣にジイソプロピルエーテルを加えて撹拌した。析出した不溶物を濾去後、得られた濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、化合物(208 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 456 [M+H]+
(4)化合物(60 mg)を参考例52と同様に処理することにより化合物(51 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI) m/z 356 [M+H]+
(5)化合物(145 mg)のエタノール(3 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、29 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、化合物(140 mg)を淡黄色粘体として得た。MS(ESI): m/z 458 [M+H]+
(6)化合物(139 mg)を参考例52と同様に処理することにより化合物(118 mg)を無色の粉体として得た。MS(APCI) m/z 358 [M+H]+
参考例94
Figure 2017105765
(1)化合物(15 g)及びベンジルブロミド(7 mL)のN,N-ジメチルホルムアミド(120 mL)溶液に炭酸カリウム(12.9 g)を加えた後、室温にて17時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(19.67 g)を無色の粘体として得た。
(2)化合物(19.66 g)のテトラヒドロフラン(60 mL)溶液に、窒素雰囲気下-78℃にてn-ブチルリチウム-ヘキサン溶液(1.59 mol/L、39.2 mL)を滴下し、1時間撹拌した。反応混合物に化合物(3.39 g)のテトラヒドロフラン(60 mL)溶液を滴下後、室温にて17時間撹拌した。反応混合物に塩酸水(1 mol/L、80 mL)を滴下後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(2.76 g)を橙色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 365 [M-H]-
(3)化合物(2.75 g)のメタノール(25 mL)溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン-ヘキサン溶液(2 mol/L、30 mL)を滴下し、室温にて17時間撹拌した。反応混合物に酢酸を発泡がなくなるまで滴下し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜75:25)にて精製し、化合物(2.019 g)を淡黄色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 379 [M-H]-
(4)化合物(2.01 g)、トリエチルシラン(4.2 mL)及びトリフルオロ酢酸(3.9 mL)の混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物(1.31 g)を淡黄色の粘体として得た。MS(ESI): m/z 379 [M-H]-
(5)化合物(1.3 g)のメタノール(20 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、650 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて2時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(865 mg)を無色粉体として得た。MS(APCI): m/z 275 [M+H]+
(6)化合物(855 mg)のジクロロメタン(15 mL)溶液を氷冷し、窒素雰囲気下トリエチルアミン(652 μL)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(629 μL)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液とジクロロメタンを加えて撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣のN,N-ジメチルホルムアミド(15 mL)溶液に化合物(1.06 g)、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、4.68 mL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(127 mg)を加え、窒素気流下80℃にて16時間加熱撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(シス体)(465 mg)及び化合物10(トランス体)(164 mg)を無色の粘体として得た。いずれもMS(APCI): m/z 440 [M+H]+
(7)化合物(460 mg)のメタノール(3 mL)/酢酸(3 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、230 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて2時間撹拌した。パラジウム炭素をセライト濾去した後、得られた濾液を濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製した。得られた化合物(405 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物11(314 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 342 [M+H]+
(8)化合物10を用いて、工程7と同様に処理することにより化合物12を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 342 [M+H]+
参考例95
Figure 2017105765
(1)化合物(1 g)及び化合物(870 mg)のトルエン(2.5 mL)溶液に、窒素雰囲気下室温にてカリウムビス(トリメチルシリル)アミド-トルエン溶液(0.5 mol/L、8.23 mL)を加えた後、15分間加熱還流した。反応混合物に氷冷下飽和塩化アンモニウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を塩酸水(1 mol/L)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜80:20)にて精製し、化合物(1.08 g)を淡黄色の粘体として得た。MS(APCI): m/z 333/335 [M-Boc+H]+
(2)化合物(160 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(3 mL)溶液に4-メトキシカルボニルフェニルボロン酸(93 mg)、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、554 μL)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(14 mg)を加え、窒素気流下80℃にて2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却して水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜67:33)にて精製し、化合物(164 mg)を無色の粉体として得た。
(3)化合物(164 mg)の1,4-ジオキサン(3 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、1680 μL)を加え、室温にて14時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(134 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 389 [M+H]+
参考例96
Figure 2017105765
化合物(200 mg)のクロロホルム(4.1 mL)溶液に、氷冷下トリフルオロ酢酸(2 mL)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。反応混合物をクロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、有機層を分離した。得られた有機層を乾燥した後、減圧濃縮し、化合物(186 mg)を無色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 383 [M+H]+
参考例97
対応原料化合物を用いて、前記参考例52および前記参考例96と同様に反応、処理することにより下記表36に記載の化合物を得た。
表36
Figure 2017105765
参考例98
Figure 2017105765
国際公開公報第WO2006/47277号記載の方法で得られた化合物を用いて、参考例52と同様に処理することにより化合物(106 mg)を導いた。化合物2を塩酸-メタノール溶液(2 mol/L、5.2 mL)に溶解し、50℃にて18時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮、トルエンを加えて再度減圧濃縮することで化合物(180 mg)を得た。MS (ESI) :m/z 369 [M+H]+
参考例99
Figure 2017105765
(1)化合物(3.05 g)、化合物(3.25 g)及び炭酸カリウム(3.3 g)のN-メチルピロリドン(40 mL)懸濁液を80℃にて19時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチルを加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜88:12)にて精製し、化合物(4.61 g)を黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 358 [M+H]+
(2)化合物(4.61 g)のジクロロメタン(16 mL)溶液に化合物(4.43 g)のジクロロメタン(16 mL)溶液を加え、室温にて16時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜85:15)にて精製し、化合物(5.16 g)をE体:Z体≒88:12の淡黄色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 414 [M+H]+
(3)化合物(3.8 g)のメタノール(20 mL)/テトラヒドロフラン(10 mL)溶液に、氷冷下水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、5.05 mL)を加えて室温にて16時間撹拌した。反応混合物に塩酸水(2 mol/L、5.05 mL)を加えて撹拌後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜96:4)にて精製し、化合物(2.07 g)をE体:Z体≒95:5の淡黄色の粉体として得た。MS (ESI) :m/z 398 [M-H]-
(4)化合物(2.06 g)及びN,N-ジメチルホルムアミド(10滴)のジクロロメタン(30 mL)溶液に氷冷下、オキサリルクロリド(873 μL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジクロロメタン(30 mL)に溶解し、氷冷下にて塩化リチウム(437 mg)、化合物(1 g)及びトリエチルアミン(1.58 mL)を加えて室温にて16時間撹拌した。氷冷したクエン酸水溶液(クエン酸10gおよび水100 mL)に反応液を注ぎ、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、化合物(2.21 g)を黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 559 [M+H]+
(5)化合物(2.21 g)及び化合物(2.82 g)のジクロロメタン(20 mL)溶液に氷冷下、トリフルオロ酢酸(30 μL)を加えて40℃にて1時間撹拌した。氷冷下、反応混合物に水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びジクロロメタンを加えて撹拌し、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜60:40)にて精製し、化合物10(1.19 g)及び化合物11(1.15 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :いずれもm/z 692 [M+H]+ TLC(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて化合物10のRf値≒0.8、化合物11のRf値≒0.4(TLCプレートはMerck KGaA社製 1.05715.0001 TLC Silica gel 60 F254を使用した)。化合物10の酢酸エチル溶液に塩酸-酢酸エチル溶液(4 mol/L)を1.2当量添加して得られた塩酸塩結晶12を用いてX線結晶構造解析をすることにより、化合物10及び11が表記の立体構造であることを確認した。
(6)化合物11(288 mg)のメタノール(6 mL)/テトラヒドロフラン(6 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、150 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)、室温にて2時間撹拌した。パラジウム炭素をセライト濾去し、濾液を減圧濃縮することで化合物13(261 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 602 [M+H]+
参考例100
Figure 2017105765
(1)化合物(500 mg)のテトラヒドロフラン(7.2 mL)溶液に氷冷下、水酸化リチウム(1水和物)(36 mg)の水溶液(0.7 mL)を滴下して室温にて3時間撹拌した。減圧下テトラヒドロフランを留去し、残渣にクロロホルムおよび水を加えた後、有機層を分離した。水層をクロロホルムにて2回抽出し、得られた有機層をあわせて飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜85:15)にて精製し、化合物(328 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 533 [M+H]+
(2)遮光下化合物(260 mg)のジクロロメタン(2.5 mL)溶液にN-ヒドロキシピリジン-2-チオン(75 mg)を加えた後、氷冷し、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(102 mg)を加えて同温にて10分間、室温にて3時間撹拌した。1,4-ジオキサン(5.0 mL)、2,2'-アゾビス(イソブチロニトリル)(12 mg)、及び水素化トリブチルスズ(0.40 mL)を加えて100℃にて2時間撹拌した。反応混合液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(125 m)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 489 [M+H]+
(3)化合物(120 mg)のクロロホルム(2.5 mL)溶液に氷冷下、トリフルオロ酢酸(1.2 mL)を加えて室温にて2時間撹拌した。反応液を氷冷し、クロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣のN,N-ジメチルホルムアミド(2.5 mL)溶液に氷冷下、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(61 mg)及びエタノール(0.15 mL)を加えて室温にて16時間撹拌した。反応混合物に水及び酢酸エチルを加え、有機層を分離した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(70 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 461 [M+H]+
(4)化合物(70 mg)のエタノール(1.5 mL)溶液に酢酸(0.6 mL)、10% パラジウム炭素(約50%含水、42 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)、室温にて15時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈後、飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(16 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 371 [M+H]+
参考例101
Figure 2017105765
(1)化合物(30.5 g)、化合物(25 g)及び炭酸カリウム(33 g)のN-メチルピロリドン(150 mL)懸濁液を130℃にて15時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、水及び酢酸エチルを加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜85:15)にて精製し、化合物(48.28 g)を黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 316 [M+H]+
(2)ジエチルホスホノ酢酸 t-ブチル(2.08 g)のテトラヒドロフラン(40 mL)溶液に氷冷下、臭化マグネシウム-ジエチルエーテル錯体(2.56 g)及びトリエチルアミン(1.26 mL)を加えて室温にて1時間撹拌した後、化合物(2.00 g)を加えて室温にて23時間撹拌した。反応混合物に水素化ナトリウム(60% in oil、507 mg)を加えて室温にて23時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮することで化合物(3.17 g)を黄色粘体の粗体として得た。本化合物は未精製で次行程に用いた。MS (APCI) :m/z 414 [M+H]+
(3)化合物(53.0 g)のジクロロメタン(500 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(160 mL)を加え、室温にて5時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣にジイソプロピルエーテルを加えて撹拌後、析出物を濾取することで化合物(26.3 g)を淡黄色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 358 [M+H]+
(4)前記参考例98と同様に処理することで、化合物(34 g)より化合物(45.6 g)を黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 517 [M+H]+
(5)前記参考例98と同様に処理することで、化合物(45 g)より化合物(26.89 g)および化合物(22.34 g)をいずれも淡黄色粉体として得た。MS (APCI) :いずれもm/z 650 [M+H]+
(6)化合物(24 g)及び二炭酸ジ-t-ブチル(8.45 g)のメタノール(200 mL)/テトラヒドロフラン(200 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、4.8 g)を加え、水素雰囲気下(1 atm)、室温にて17時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜60:40)にて精製し、化合物(23.06 g)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 660 [M+H]+
(7)化合物(10.0 g)のテトラヒドロフラン(100 mL)/水(20 mL)溶液に氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(1.15 g)を加えて同温にて3.5時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、化合物10(6.93 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 487 [M+H]+
(8)化合物10(3.82 g)のN,N-ジメチルホルムアミド(80 mL)溶液にヨウ化メチル(4.9 mL)を加えて-15℃に冷却し、水素化ナトリウム(60% in oil、411 mg)を加え、-10℃で1時間、0℃で2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物11(3.19 g)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 501 [M+H]+
(9)化合物11(3.18 g)のジクロロメタン(30 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(15 mL)を加えて室温にて19時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、クロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥後、減圧濃縮することで化合物12(3.16 g)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 401 [M+H]+
(10)上記工程(6)から(9)と同様にして、化合物から化合物13を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 401 [M+H] MS (ESI) :m/z 401 [M+H]+
参考例102〜104
対応原料化合物を、前記参考例101と同様に処理することにより、下記表37に記載の化合物を得た。
表37
Figure 2017105765
参考例105
参考例104の中間体は以下の手法で合成した。
Figure 2017105765
(1)化合物(2 g)、化合物(1.78 g)、ホスフィンリガンド(483 mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(474 mg)及び炭酸セシウム(10.1 g)の1,4-ジオキサン(103 mL)懸濁液を窒素雰囲気下100℃にて16時間加熱撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜75:25)にて精製し、化合物(1266 mg)を黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 256 [M+H]+
(2)化合物(700 mg)のクロロホルム(27 mL)/メタノール(13 mL)溶液に、氷冷下N-ブロモスクシンイミド(488 mg)を加えた後、室温にて5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加えた後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜80:20)にて精製し、化合物(747 mg)を淡黄色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 334/336 [M+H]+
(3)化合物(1.5 g)、化合物(2.88 g)、トリ-o-トリルホスフィン(273 mg)、酢酸パラジウム(100 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(1.53 mL)のN,N-ジメチルホルムアミド(15 mL)懸濁液を、窒素雰囲気下マイクロウェーブ照射により140℃にて2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却後、酢酸エチル及び水を加えて撹拌した。有機層を分離し、水及び飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜80:20)にて精製し、化合物(1.455 g)を黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 382 [M+H]+
参考例106
Figure 2017105765
(1)化合物(400 mg)及びヨウ化エチル(656 μL)のN,N-ジメチルホルムアミド(4 mL)溶液を氷冷し、水素化ナトリウム(60% in oil、39 mg)を加えて同温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(148 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 515 [M+H]+
(2)化合物(140 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(110 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 415 [M+H]+
参考例107
対応原料化合物を、前記参考例106と同様に処理することにより、下記表38に記載の化合物を得た。
表38
Figure 2017105765
参考例108
Figure 2017105765
(1)化合物(600 mg)、アセトンシアノヒドリン(228 μL)及びトリフェニルホスフィン(648 mg)のテトラヒドロフラン(2 mL)溶液に氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(40 wt% トルエン溶液、1.12 mL)を加えて室温にて30分撹拌後、アセトンシアノヒドリン(228 μL)、トリフェニルホスフィン(648 mg)及びアゾジカルボン酸ジエチル(40 wt% トルエン溶液、1.12 mL)を追加して室温にて14時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、ジイソプロピルエーテルを加えて撹拌した。析出物を濾去後、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=84:16〜70:30)にて精製し、化合物(838 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 496 [M+H]+
(2)化合物2(120 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.5 mL)を加えて室温にて30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、ジクロロメタンで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、有機層を抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(55 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 396 [M+H]+
参考例109
Figure 2017105765
(1)窒素雰囲気下、化合物(342 mg)のテトラヒドロフラン(1.5 mL)溶液に-40℃にてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド−テトラヒドロフラン溶液(1.09 mol/L、1.26 mL)を加えて同温にて1時間撹拌した後、ヨウ化メチル(85 μL)を加えて室温にて15時間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜80:20)にて精製し、化合物(167 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 515 [M+H]+
(2)化合物(162 mg)のクロロホルム(4 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(4 mL)を加えて室温にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(146 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 415 [M+H]+
参考例110
Figure 2017105765
(1)化合物(500 mg)のテトラヒドロフラン(10 mL)溶液に氷冷下、トリフェニルホスフィン(484 mg)、N'-イソプロピリデン-2-ニトロベンゼンスルホノヒドラジド(474 mg)及びアゾジカルボン酸ジエチル(40 wt% トルエン溶液、833 μL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液にフェニルヒドラジン(564μL)を加えて室温にて15時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和塩化アンモニア水溶液で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜60:40)およびNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜65:35)にて精製し、化合物(168 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 421 [M+H]+
(2)化合物(165 mg)のジクロロメタン(1.6 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.8 mL)を加え、室温にて6時間撹拌した。反応液を濃縮後、酢酸エチル及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮することで化合物(149 mg)を淡橙色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 321 [M+H]+
参考例111
Figure 2017105765
(1)2-フルオロ-2-ホスホノ酢酸トリエチル(1.01 g)のテトラヒドロフラン(18mL)溶液に氷冷下、臭化マグネシウム-ジエチルエーテル錯体(1.29 g)及びトリエチルアミン(638 μL)を加え、室温にて1時間撹拌した後、化合物(1.14 g)のテトラヒドロフラン(5 mL)溶液を加えて室温にて6時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮することでZ体:E体≒85:15の化合物(1.41 g)を黄色粉体として得た。本化合物は未精製で次行程に用いた。MS (APCI) :m/z 446 [M+H]+
(2)化合物(2.65 g)のエタノール(13 mL)/テトラヒドロフラン(13 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、5.95 mL)を加えて室温にて1時間撹拌した。反応液に塩酸水(1 mol/L、10 mL)を加えて撹拌後、有機溶媒を減圧留去した。析出物を濾取し、酢酸エチル及び塩酸水(0.1 mol/L)の混合液に溶解、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(1.79 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 418 [M+H]+
(3)化合物(500 mg)を前記参考例99と同様に処理することで、化合物(123 mg)を黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 577 [M+H]+
(4)化合物(400 mg)を前記参考例99と同様に処理することで、化合物(107 mg)を橙色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 710 [M+H]+
(5)化合物(105 mg)を参考例101と同様に処理することで、化合物(119 mg)を黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 720 [M+H]+
(6)化合物(100 mg)を参考例101と同様に処理することで、化合物(57.9 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 547 [M+H]+
(7)化合物(56 mg)を参考例101と同様に処理することで、化合物(50.3 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 561 [M+H]+
(8)化合物(48 mg)のメタノール(1.9 mL)溶液に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、1.9 mL)を加えて50℃にて5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、減圧濃縮した。残渣にジクロロメタン及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を乾燥後、減圧濃縮することで化合物(37.9 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 419 [M+H]+
参考例112
Figure 2017105765
(1)化合物(10.0 g)、化合物(14.0 g)及び炭酸カリウム(13.1 g)の1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(80 mL)懸濁液を100℃にて15時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜90:10)にて精製し、化合物(19.0 g)を黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 324/326 [M+H]+
(2)化合物(15.3 g)及びニトロメタン(12.8 mL)のメタノール(76.5 mL)溶液にナトリウムメトキシド−メタノール溶液(5 mol/L、0.94 mL)を加えて室温にて4時間撹拌後、ニトロメタン(25.6mL)を追加して室温にて15時間撹拌した。反応液に塩酸水(1 mol/L、4.7 mL)を加えて中和し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルと水で希釈し、塩酸水(1 mol/L)を加えて酸性にした後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣のテトラヒドロフラン(76.5 mL)溶液に氷冷下、メタンスルホニルクロリド(4.39 mL)及びトリエチルアミン(16.46 mL)を滴下し、同温にて40分間撹拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、残渣に水(200 mL)を加えて撹拌した。析出物を濾取し、酢酸エチルに溶解させた後、飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜85:15)にて精製し、冷却したヘキサンで粉末化して濾取、減圧乾燥することで化合物(11.12 g)を黄色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 367/369 [M+H]+
下記(3)及び(4)に記載した通り、化合物を文献記載の方法(J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 119-125)と同様に処理することにより、化合物を製した。
(3)化合物(11.12 g)のトルエン(55.6 mL)溶液に1-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-3-[(1S,2S)-(-)-2-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]チオウレア(630 mg)及びマロン酸ジエチル(9.2 mL)を加えて室温にて62時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(16.13 g)を淡橙色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 527/529 [M+H]+
(4)化合物(16.13 g)及び塩化ニッケル6水和物(7.27 g)のメタノール(161.3 mL)溶液に氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(6.95 g)を加えて室温にて2時間撹拌した。反応液を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、メタノールを減圧留去した。残渣にクロロホルムと水を加えて撹拌し、有機層を分離した。得られた有機層を水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=67:33〜40:60)にて精製することで化合物(3.52 g)を淡橙色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 451/453 [M+H]+
(5)化合物(2.31 g)のエタノール(45 mL)溶液に氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(775 mg)を加えて室温にて10分間、40℃にて4時間撹拌した。反応液を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜93:7)にて精製後、ジイソプロピルエーテルで粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(1.84 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 409/411 [M+H]+
(6)トリメチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.32 g)のジクロロメタン(36 mL)溶液に化合物(1.82 g)を加えて室温にて2時間撹拌後、トリメチルオキソニウムテトラフルオロボラート(330 mg)を追加して室温にて1時間撹拌した。反応液を容積が1/3程度になるまでジクロロメタンを減圧留去した後、メタノール(36 mL)及び二炭酸ジ-t-ブチル(1.07 g)を加えて氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム(505 mg)を加えて同温にて30分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜60:40)にて精製し、化合物(1.18 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 495/497 [M+H]+
(7)化合物(1.16 g)及びヨウ化メチル(1.46 mL)のN,N-ジメチルホルムアミド(23.2 mL)溶液を-20℃に冷却し、水素化ナトリウム(60% in oil、123 mg)を加え、窒素雰囲気下-15℃にて1時間、-8℃にて3時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製し、化合物(1.21 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 509/511 [M+H]+
(8)化合物(1.16 g)のメタノール(2 mL)溶液に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、17.6 mL)を加えて50℃にて15時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、メタノールを減圧留去し、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物10(839 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 367/369 [M+H]+
参考例113〜114
対応原料化合物を、前記参考例112と同様に処理することにより、下記表39に記載の化合物を得た。
表39
Figure 2017105765
参考例115
Figure 2017105765
(1)化合物から前記参考例112に従って製した化合物(100 mg)、4-メトキシカルボニルフェニルボロン酸(47 mg)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(20 mg)、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、300 μL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)の混合物を窒素雰囲気下、80℃にて20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、酢酸エチルと水を加えて撹拌し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜50:50)にて精製し、化合物(52.7 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 480 [M+H]+
(2)化合物(51 mg)、酢酸(18 μL)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(30 mg)及び4-ジメチルアミノピリジン(6.5 mL)のN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)溶液を室温にて3時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜50:50)にて精製し、化合物(47 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 422 [M-Boc+H]+
(3)化合物(45 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、室温にて17時間撹拌した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(35 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 422 [M+H]+
(4)化合物(250 mg)及びヨウ化メチル(110 μL)のN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(60% in oil、31 mg)を加えて同温にて2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(166 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 382/384 [M-tBu]+
(5)前記工程(1)にて化合物から化合物を得た反応と同様にして化合物(160 mg)を処理し、化合物(171 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 394 [M-Boc+H]+
(6)化合物(165 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、室温にて17時間撹拌した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物(130 mg)を無色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 394 [M+H]+
参考例116
Figure 2017105765
(1)化合物を参考例112と同様に処理することにより、化合物(36.2g)を得た。
(2)化合物のエタノール(360 mL)溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(1 mol/L、82.2 mL)を加えて室温にて1時間撹拌した。エタノールを減圧留去し、残渣を水で希釈後、氷冷下pH=4になるまで塩酸水(1 mol/L)を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣にトルエン(180 mL)を加えて2時間加熱還流した後、反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜95:5)にて精製後、ヘキサンにて粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(27.5 g)を無色固体として得た。MS (ESI) :m/z 413 [M+H]+
(3)化合物(4.12 g)のテトラヒドロフラン(82 mL)溶液にトリメチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.77 g)を加えて室温にて1時間半撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣にメタノール(82 mL)を加え、氷冷下、酢酸(4.46 mL)及び水素化ホウ素ナトリウム(3.04 g)を加え、室温にて30分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0〜80:20)にて精製し、化合物(2.95 g)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 399 [M+H]+
参考例117
対応原料化合物を、前記参考例116と同様に処理することにより、下記表40に記載の化合物を得た。
表40
Figure 2017105765
参考例118
Figure 2017105765
(1)参考例112で得た化合物(2 g)を、参考例116と同様に処理することで化合物(829 mg)を得た。MS (ESI) :m/z 379/381 [M+H]+
(2)化合物(300 mg)の1,4-ジオキサン(6 mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(300 mg)及び酢酸(454 μL)を加えて100℃にて30分間撹拌した。反応液を氷冷し、メタノール(3 mL)を加えて撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を水洗し、乾燥、減圧濃縮した。残渣のメタノール(2 mL)溶液を氷冷し、塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、16 mL)を加えて18時間加熱還流した。室温にて反応混合物に酢酸エチル及び水を加えて撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(128 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 323/325 [M+H]+
参考例119
Figure 2017105765
(1)化合物を参考例112と同様に処理することにより、化合物(3.39 g)を得た。
(2)化合物(3.39g)のエタノール(39 mL)溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(1 mol/L、8.58 mL)を加えて室温にて3時間撹拌した。エタノールを減圧留去し、残渣を水で希釈後、氷冷下塩酸水(1 mol/L、8.8 mL)を加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣にトルエン(34 mL)を加えて1時間加熱還流した後、反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜97:3)にて精製することで化合物(2.8 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 363 [M+H]+
(3)化合物(2.63 g)の1,4-ジオキサン(53 mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(1.37 g)及び酢酸(2.08 mL)を加えて100℃にて25時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水(5滴)を加えて撹拌後、メタノール(19 mL)を加えた。10% パラジウム炭素(約50%含水、530 mg)を加え、室温にて3日間撹拌後、パラジウム炭素を濾去し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮後、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0〜98:2)にて精製し、化合物(1.226 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 349 [M+H]+
参考例120
Figure 2017105765
(1)化合物(10.0 g)、化合物(30.5 g)及び炭酸カリウム(17.1 g)の1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(50 mL)溶液を155℃にて5時間撹拌した。室温にて反応混合物を酢酸エチルで希釈し、不溶物を濾去、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(8.70 g)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 380/382 [M+H]+
(2)トリエチルアミン(4.18 mL)及びギ酸(0.384 mL)のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)溶液にジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(205 mg)、化合物(1.90 g)、化合物(3.98 g)及びN,N-ジメチルホルムアミド(10 mL)を加えて95℃にて2時間撹拌した。室温にて反応混合物に酢酸エチル及び水を加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜50:50)にて精製し、ラセミ体の化合物(1.14 g)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 461 [M+H]+
(3)化合物(611 mg)のエタノール(12 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、611 mg)を加えて水素雰囲気下(1 atm)、室温にて16時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去後、濾液を減圧濃縮し、ラセミ体の化合物(447 mg)を濃褐色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 371 [M+H]+
参考例121
Figure 2017105765
(1)化合物(20 g)、ピペリジン-4-カルボン酸(15.9 g)及び炭酸カリウム(34.12 g)のN-メチルピロリドン(160 mL)懸濁液を窒素雰囲気下、190℃にて4時間撹拌した。反応混合物を氷冷した塩酸水(1 mol/L、480 mL)に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した後、水で希釈して酢酸エチルにて2回抽出した。得られた有機層をあわせ、水及び飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムおよび活性炭を加えて撹拌後に濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をイソプロピルエーテルにて粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(14.1 g)を無色固体として得た。MS (APCI) :m/z 352/354 [M+H]+
(2)化合物(21.3 g)及び二炭酸ジ-t-ブチル(15.8 g)のアセトニトリル(200 mL)懸濁液に4-ジメチルアミノピリジン(1.48 g)を加えて室温にて1時間撹拌後、トリエチルアミン(8.42 mL)を加えて室温にて15時間撹拌した。トリエチルアミン(4.21 mL)及び二炭酸ジ-t-ブチル(2.60 g)を加えて室温にて2時間撹拌した。反応混合物を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜96:4)にて精製し、化合物(20.4 g)を無色固体として得た。MS (APCI) :m/z 408/410 [M+H]+
(3)化合物を文献記載の手法(J. Org. Chem. 2003, 68, 3923-3931)に従って製造した。
(4)カリウムビス(トリメチルシリル)アミド−トルエン溶液(2 mol/L、18.14 mL)のテトラヒドロフラン(110 mL)溶液を-78℃に冷却し、化合物(2.49 g)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液を滴下し、同温にて25分間撹拌した後、N-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(4.05 g)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液を滴下し、室温で15時間撹拌した。反応混合物に0℃にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5)にて精製し、化合物(3.39 g)を淡黄色粘体として得た。
(5)化合物(1.5 g)の1,4-ジオキサン(11 mL)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(991mg)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(133 mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(90 mg)及び酢酸カリウム(958 mg)を加えて100℃にて50分間撹拌した。室温にて反応混合物に水を加えて撹拌し、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣にN,N-ジメチルホルムアミド(11 mL)、水(3 mL)、化合物(1.33 g)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(133 mg)及び炭酸ナトリウム(1.03 g)を加えて100℃にて2.5時間撹拌した。室温にて反応混合物に水を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(1.63 g)を淡黄色粘体として得た。
(6)化合物(1.63 g)のテトラヒドロフラン(6 mL)溶液にテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液(1 mol/L、2.80 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、クロロホルムにて抽出し、得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)にて精製し、化合物(1.16 g)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 527 [M+H]+
(7)化合物(917 mg)のジクロロメタン(34.8 mL)溶液にクラブトリー触媒(14 mg)を加えて水素雰囲気下(1 atm)、室温にて19.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)にて精製し、化合物(870 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 529 [M+H]+
(8)化合物(870 mg)のテトラヒドロフラン(8 mL)溶液にヨウ化メチル(1.03 mL)及び水素化ナトリウム(60% in oil、99 mg)を加えて室温にて2時間15分撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(864 mg)を無色粘体として得た。
(9)化合物(31.4 g)のメタノール(314 mL)溶液に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、314 mL)を加えて50℃にて10時間撹拌した。溶媒を減圧留去後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮し、化合物10(23.8 g)を褐色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 401 [M+H]+
参考例122〜124
対応原料化合物を用い、参考例121と同様に処理することにより下記表41に記載の化合物を得た。
表41
Figure 2017105765
参考例125
Figure 2017105765
化合物(529 mg)に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、25 mL)を加えて50℃にて15時間撹拌した。溶媒を減圧留去後、残渣にトルエンを加えて減圧濃縮し、化合物(460 mg)を淡褐色粉体として得た。MS (ESI):m/z 387 [M+H]+
参考例126
Figure 2017105765
(1)文献記載の手法(J. Org. Chem. 2012, 77, 5286-5296)に従って製した化合物(2.25 g)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.83 g)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(245 mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(166 mg)及び酢酸カリウム(1.77 g)の1,4-ジオキサン(60 mL)懸濁液を窒素雰囲気下、80℃にて1.5時間撹拌した。室温にて反応混合物に水を加えて撹拌し、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣に化合物(2.45 g)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(490 mg)、2M 炭酸ナトリウム水溶液(9 mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(60 mL)を加えて窒素雰囲気下、80℃にて30分間撹拌した。室温にて反応混合物に水及び飽和食塩水を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(1.23 g)を淡黄色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 555 [M+H]+
(2)化合物(373 mg)のメタノール(7 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、75 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて2時間撹拌した。10% パラジウム炭素(約50%含水、150 mg)を追加し、水素雰囲気下(1 atm)、室温でさらに1時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(293 mg)を無色粉体として得た。MS(APCI): m/z 485 [M+H]+
(3)化合物(282 mg)のテトラヒドロフラン(4 mL)/メタノール(1 mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(77 mg)及び塩化リチウム(86 mg)を加えて室温にて30分間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌し、クロロホルムにて抽出した。有機層を乾燥、減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30)にて精製し、化合物(254 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 529 [M+H]+
(4)化合物(248 mg)のテトラヒドロフラン(5 mL)溶液にヨウ化メチル(292 μL)及び水素化ナトリウム(60% in oil、28 mg)を加えて室温にて5分間撹拌後、50℃にて20分間撹拌した。室温にて反応混合物に水を加えて撹拌し、クロロホルムにて抽出した。有機層を燥、減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜75:25)にて精製し、化合物(167 mg)を淡黄色粘体として得た。
(5)化合物(160 mg)と塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、8 mL)の混合物を60℃にて6時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮することで化合物(140 mg)を褐色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 401 [M+H]+
参考例127
対応原料化合物を、参考例126と同様に処理することにより、下記表42に記載の化合物を得た。
表42
Figure 2017105765
参考例128
Figure 2017105765
(1)対応原料化合物を参考例126と同様に処理することにより、化合物(260 mg)を得た。
(2)化合物(260 mg)のテトラヒドロフラン(4 mL)/メタノール(1 mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(71 mg)及び塩化リチウム(79 mg)を加えて室温にて10分間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌し、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30)にて精製し、化合物(270 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 527 [M+H]+
(3)化合物(240 mg)のジクロロメタン(10 mL)溶液にクラブトリー触媒(7.3 mg)を加えて水素雰囲気下(1 atm)、室温にて15時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30)にて精製し、化合物(218 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 529 [M+H]+
(4)化合物を参考例126と同様に処理することにより、化合物を得た。MS (ESI) :m/z 401 [M+H]+
参考例129
Figure 2017105765
(1)化合物(2.0 g)のトルエン(115 mL)溶液にイミダゾール(2.36 g)、トリフェニルホスフィン(6.06 g)及びヨウ素(4.4 g)を加えて100℃にて1時間45分撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、ヨウ素を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜75:25)にて精製し、化合物(3.23 g)を無色液体として得た。
(2)窒素雰囲気下、亜鉛(292 mg)のN,N-ジメチルアセトアミド(0.9 mL)懸濁液に1,2-ジブロモエタン(0.04 mL)を加えて65℃にて10分間撹拌後、トリメチルシリルクロリド(0.09 mL)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に化合物(1.04 g)のN,N-ジメチルアセトアミド(1.8 mL)溶液を滴下し、室温にて1時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を化合物(1 g)、ヨウ化銅(50 mg)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(107 mg)のN,N-ジメチルホルムアセトアミド(3.6 mL)懸濁液に滴下し、窒素雰囲気下85℃にて15時間撹拌した。室温にて不溶物を濾去し、濾液を酢酸エチルで希釈し、水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜50:50)にて精製し、化合物(543 mg)を黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 457 [M+H]+
(3)化合物(110 mg)のジクロロメタン(2.4 mL)溶液に2,6-ジメチルピリジン(0.11 mL)を加えて0℃に冷却し、トリメチルシリルトリフラート(0.13 mL)を滴下して同温にて2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈後、希炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮し、粗体の化合物(96.9 mg)を黄色の粘体として得た。MS (ESI) :m/z 357 [M+H]+
参考例130
Figure 2017105765
(1)化合物(5.52 g)、炭酸カリウム(6.28g)及び化合物(4.65 g)のN-メチルピロリドン(70 mL)懸濁液を190℃にて3時間撹拌した後、室温にて二炭酸ジ-t-ブチル(4.96 g)を加えて同温にて30分間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。ヘキサンを加えて撹拌し、析出物を濾去後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(3.80 g)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 409/411 [M+H]+
(2)化合物(1.23 g)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(122 mg)、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、4.5 mL)及び4-メトキシカルボニルフェニルボロン酸(649 mg)のN,N-ジメチルホルアミド(30 mL)懸濁液を窒素雰囲気下、80℃にて1時間撹拌した。室温にて反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜80:20)にて精製し、化合物(1.19 g)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 465 [M+H]+
(3)化合物(1.16 g)の1,4-ジオキサン(20 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、6.25 mL)を加えて室温にて15時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、化合物(1.09 g)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 365 [M+H]+
(4)化合物(1.5 g)、WO2013/187496記載の方法で得られた化合物(732 mg)及び炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、3.56 mL)のN,N-ジメチルホルムアミド(30 mL)懸濁液に、窒素雰囲気下ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(122 mg)を加えて80℃で3.5時間撹拌した。室温にて反応混合物に酢酸エチル及び水を加えて撹拌し、不溶物を濾去した。濾液の有機層を分離し、食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、ラセミ体の化合物(1.15 g)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 483 [M+H]+
(5)化合物(1.0 g)のエタノール(20 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、200 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)、室温にて6時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮し、化合物(943 mg、シス:トランス=2.1:1)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 485 [M+H]+
(6)化合物(943 mg)のt−ブタノール(19 mL)溶液にt−ブトキシカリウム(240 mg)を加えて35℃にて2時間撹拌した。反応混合物に水(25 μL)を加えて同温にて10分間撹拌後、水(25 μL)を追加して5時間撹拌し、さらに水(25 μL)を加えて同温にて1時間撹拌した。反応液を半分量まで減圧濃縮後、酢酸エチル及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をヘキサンにて粉末化、濾取後に乾燥することでトランス体の化合物(747 mg)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 457 [M+H]+
(7)化合物(747 mg)のメタノール(11 mL)溶液を氷冷し、塩化チオニル(597 mg)を加えて同温で1時間撹拌後、室温にて15時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、ジイソプロピルエーテルにて粉末化、濾取後に乾燥することでトランス体の化合物10(702 mg)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 371 [M+H]+
参考例131
Figure 2017105765
(1)化合物(3.0 g)のN-メチルピロリドン(30 mL)溶液に化合物(2.64 mL)及び炭酸カリウム(3.22 g)を加えて130℃にて2時間撹拌した。室温にて反応混合物に水及び酢酸エチルを加えて撹拌した後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物(4.94 g)を黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 330 [M+H]+
(2)化合物(600 mg)及びメチルアミン−エタノール溶液(33 wt%、257 mg)のジクロロメタン(10 mL)溶液に、酢酸(156μL)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(579 mg)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、ジクロロメタンにて抽出し、有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、化合物(435 mg)を淡桃色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 345 [M+H]+
参考例132〜133
対応原料化合物を用い、前記参考例131と同様に処理することにより下記表43に記載の化合物を得た。
表43
Figure 2017105765
参考例134
Figure 2017105765
(1)前記参考例81の中間体(化合物)である化合物(500 mg)のテトラヒドロフラン(10 mL)溶液を-78℃に冷却し、窒素雰囲気下、n-ブチルリチウム-ヘキサン溶液(1.6 mol/L、1.04 mL)を滴下して同温にて5分間撹拌後、化合物(308 mg)を加えて40分間撹拌し、室温にて15時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌し、酸酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜65:35)にて精製し、ラセミ体の化合物(288 mg)を淡黄色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 438 [M+H]+
(2)化合物(100 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液を-30℃に冷却し、トリエチルシラン(197 μL)及びトリフルオロ酢酸(289 μL)を加えて同温にて30分間撹拌後、室温にて15時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、ジクロロメタンで抽出し、得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣(73 mg)に二炭酸ジ-t-ブチル(59 mg)、トリエチルアミン(63 μL)及びテトラヒドロフラン(1 mL)を加えて室温にて15時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜82:18)にて精製した。得られた粗体(35 mg)のメタノール(2.4 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、17.5mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)、室温にて15時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をヘキサンにて粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(21 mg)を無色粉体として得た。
(3)化合物(21 mg)及び炭酸カリウム(17.5 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.80 mL)懸濁液に4-ブロモ酪酸エチル(10.9 μL)を加えて70℃にて15時間撹拌した。室温にて反応混合物に酢酸エチル及び食塩水を加え、有機層を分離した。得られた有機層を食塩水で洗浄し、乾燥、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、化合物(28 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 446 [M+H]+
(4)化合物(25 mg)の1,4-ジオキサン(2 mL)溶液に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、140 μL)を加え、室温にて15時間撹拌した。反応混合物に塩酸-1,4-ジオキサン溶液(4 mol/L、840 μL)を追加して室温にて8時間撹拌後、減圧濃縮することでラセミ体の化合物(21 mg)を紫色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 346 [M+H]+
参考例135
Figure 2017105765
(1)参考例101の中間体(化合物)である化合物(315 mg)のテトラヒドロフラン(10 mL)溶液に、氷冷下ジブロモジフルオロメタン(365 mg)及びトリス(ジメチルアミノ)ホスフィン(727 μL)を加え、同温にて1時間撹拌した後、亜鉛(262 mg)を加えて1時間加熱還流した。室温にて反応混合物に水を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水と飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜85:15)にて精製し、化合物(159 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 350 [M+H]+
(2)化合物(105 mg)及び化合物(214 mg)のジクロロメタン(2 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(4.5 μL)を加え、16時間加熱還流した後、化合物(214 m)及びトリフルオロ酢酸(4.5 μL)を追加し、2時間加熱還流した。反応混合物にトリフルオロ酢酸(9.0 μL)を追加して18時間加熱還流した後、室温に冷却し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜88:12)にて精製し、ラセミ体の化合物(86 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 483 [M+H]+
(3)化合物(266 mg)のメタノール(4 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、80 mg)及び酢酸(5 mL)を加え、水素雰囲気下(1 atm)、室温にて2時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜93:7)にて精製し、ラセミ体の化合物(184 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 393 [M+H]+
参考例136
Figure 2017105765
(1)参考例116の中間体(化合物)である化合物(3.24 g)、二炭酸ジ-t-ブチル(2.06 g)及び4-ジメチルアミノピリジン(0.01 g)のアセトニトリル(32.4 mL)溶液を室温にて6時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(3.78 g)を淡黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 530 [M+NH4]+
(2)化合物(3.34 g)のテトラヒドロフラン(25 mL)溶液を-78℃に冷却後、窒素雰囲気下、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド-テトラヒドロフラン溶液(1.09 mol/L、6.28 mL)を滴下し、同温にて1時間撹拌した後、N-フルオロベンゼンスルホンイミド(4.11 g)のテトラヒドロフラン(8 mL)溶液を滴下し、同温にて6時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加えて撹拌後、不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物(2.08 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 548 [M+NH4]+
(3)化合物(1.0 g)のメタノール(10 mL)溶液に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、10 mL)を加えて50℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、クロロホルム及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮することで化合物(711 g)を淡黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 389 [M+H]+
(4)化合物(350 mg)のジクロロメタン(7 mL)溶液にトリメチルオキソニウムテトラフルオロボラート(1.11g)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応液を、0℃に冷却したシアノ水素化ホウ素ナトリウム(630 mg)及び酢酸(717μ1)のメタノール(7 mL)溶液に滴下し、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜94:6)にて精製し、化合物(244 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 375 [M+H]+
(5)化合物(710 mg)のテトラヒドロフラン(10 mL)溶液に窒素雰囲気下-78℃にてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド-テトラヒドロフラン溶液(1.09 mol/L、1.29 mL)を滴下し、同温にて1時間撹拌した後、2,6-ジ-t-ブチルフェノール(331 mg)のテトラヒドロフラン(4 mL)溶液を滴下し、同温にて4時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜85:15)にて精製し、化合物(308 mg)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 548 [M+NH4]+
(6)化合物を、上記工程(3)及び(4)と同様に処理することで化合物を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 375 [M+H]+
参考例137
Figure 2017105765
(1)ジフェニルホスフォノ酢酸エチルエステル(3.05 g)のテトラヒドロフラン(143 mL)溶液に氷冷下水素化ナトリウム(60 % in oil、381 mg)を加え、窒素雰囲気下同温にて30分間撹拌した。反応液を-78℃に冷却し、参考例99の中間体(化合物2)である化合物(3.40 g)のテトラヒドロフラン(48 mL)溶液を滴下し、同温にて3時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて室温にて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜90:10)にて精製し、化合物(3.65 g)を淡黄色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 428 [M+H]+
(2)化合物(3.64 g)のエタノール(30 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、4.69 mL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応液を氷冷し、塩酸水(2 mol/L、4.69 mL)を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルおよびヘキサンの混合溶媒(混合比=1:2)にて粉末化、濾取後に乾燥することで化合物(1.84 g)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 400 [M+H]+
(3)化合物(300 mg)及び炭酸カリウム(207 mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(2 mL)溶液に氷冷下ヨウ化メチル(70 μL)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水及び酢酸エチルを加え、有機層を分離した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜91:9)にて精製し、化合物(294 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 414 [M+H]+
(4)化合物(288 mg)及び化合物(499 mg)のジクロロメタン(3 mL)溶液に氷冷下、トリフルオロ酢酸(5.4 μL)を加え、室温にて2時間撹拌した後、化合物(499 mg)及びトリフルオロ酢酸(10.8 μL)を追加して室温にてさらに1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食潜水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜75:25)にて精製し、化合物(335 mg、61%)をシス体(ラセミ体)の無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 547 [M+H]+
(5)化合物(330 mg)及び二炭酸ジ-t-ブチル(137 mg)のメタノール(5 mL)/テトラヒドロフラン(5 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、99 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)、室温にて5時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30)にて精製し、化合物(315 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 557 [M+H]+
(6)化合物(240 mg)のメタノール(1 mL)/テトラヒドロフラン(4 mL)溶液に氷冷下、水素化ホウ素リチウム(37 mg)を加えて同温にて2時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜60:40)にて精製し、化合物(187 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 529 [M+H]+
(7)化合物(210 mg)及びヨウ化メチル(212 μL)のN,N-ジメチルホルムアミド(4 mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(60% in oil、19 mg)を加え、同温にて3時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液および水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(200 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 543 [M+H]+
(8)化合物(195 mg)のメタノール(1 mL)溶液に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、2.7 mL)を加え、50℃にて3時間撹拌した。室温にて反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮することで化合物10(133 mg)をシス体(ラセミ体)の無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 401 [M+H]+
参考例138
Figure 2017105765
(1)化合物を、参考例112と同様に処理することで化合物を得た。
(2)窒素雰囲気下、−78℃にてテトラヒドロフラン(1.1 mL)にn-ブチルリチウム−ヘキサン溶液(1.6 mol/L、1.4 mL)を加えた後、ジイソプロピルアミン(0.32 mL)を滴下し、氷冷下にて10分間撹拌した。-78℃にて反応液にイソ酪酸エチル(0.28 mL)を滴下して同温で30分間撹拌した。反応液に化合物(750 mg)のテトラヒドロフラン(2 mL)溶液を滴下し、−78℃〜−40℃にて1時間撹拌した。氷冷下反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜75:25)にて精製し、化合物(816 mg)を黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 517 [M+H]+
(3)化合物(1.23 g)、ギ酸アンモニウム(1.31 g)及び10% パラジウム炭素(約50%含水、410 mg)のメタノール(24 mL)懸濁液をマイクロウェーブ照射下120をで15分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、不溶物を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100)にて精製し、化合物(428 mg)を無色粉体(ラセミ体)として得た。MS (ESI) :m/z 441 [M+H]+
(4)化合物(220 mg)およびトリメチルオキソニウムテトラフルオロボラート(148 mg)のジクロロメタン(5 mL)溶液を室温にて1時間半撹拌した。反応液を、0応に冷却したシアノ水素化ホウ素ナトリウム(314 mg)及び酢酸(0.29 mL)のメタノール(5 mL)溶液に滴下し、同温にて30分間撹拌後、室温にて5時間撹拌した。反応液を氷冷し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層飽和食塩水で洗浄し、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物(85 mg)をラセミ体の無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 427 [M+H]+
参考例139
Figure 2017105765
(1)化合物(5.13 g)及び化合物(1.3 mL)のメタノール溶液(45 mL)に濃硫酸(350 μL)を滴下し、50℃にて2時間撹拌した。室温にて反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、クロロホルムを加えて撹拌した。有機層を分離後、飽和食塩水にて洗浄、乾燥して減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜85:15)にて精製し、化合物(6.2 g)を淡黄色の液体として得た。
(2) 化合物(6.2 g)のメタノール溶液(60 mL)に氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(4.4 g)を加えた後、室温にて5時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、メタノールを室温にて減圧留去した。得られた水溶液にクロロホルムを加えて撹拌後、有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥して室温にて減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜94:6)にて精製し、化合物(3.65 g)を無色の液体として得た。 1H-NMR (CDCl3) δ 1.18 (s, 6H), 1.55-1.68 (m, 4H), 2.28 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.20 (s, 3H), 3.64 (td, J = 5.7, 5.7 Hz, 2H)
(3)ジメチルスルホキシド(4.81 mL)のジクロロメタン溶液(40 mL)に、-78℃にてオキサリルクロリド(2.91 mL)のジクロロメタン溶液(60 mL)を滴下し、2分間撹拌した後、同温にて化合物(3.64 g)及びピリジン(4.97 mL)のジクロロメタン溶液(30 mL)を滴下し、15分間撹拌した。同温にて反応混合物にトリエチルアミン(21.5 mL)のジクロロメタン溶液(15 mL)を滴下後、氷冷下1時間撹拌した。反応混合物に塩酸水(1 mol/L、240 mL)を加えて撹拌し、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥して室温にて減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜75:25)にて精製し、化合物(3.29 g)を淡黄色の液体として得た。1H-NMR (CDCl3) δ 1.16 (s, 6H), 1.82 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.49 (td, J = 7.5, 1.5 Hz, 2H), 3.15 (s, 3H), 9.78 (t, J = 1.8 Hz, 1H)
参考例140
Figure 2017105765
化合物(3.54 g)のテトラヒドロフラン溶液(50 mL)に氷冷しながら窒素雰囲気下ピロリジン(2.13 g)及びトリエチルアミン(1.9 mL)のテトラヒドロフラン溶液(20 mL)を滴下後、室温にて1時間撹拌した。不溶物を濾去後、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30)にて精製し、化合物(3.99 g)を得た。MS (APCI) :m/z 212/214 [M+H]+
参考例141
Figure 2017105765
化合物(1 mL)のジエチルエーテル溶液(60 mL)に窒素雰囲気下-15℃にてメチルマグネシウムブロミド(0.99 mol/L、15.6 mL)を滴下した後、室温に昇温して18時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液及び塩酸水(1 mol/L、10mL)を順次加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、乾燥して室温にて減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜75:25)にて粗精製し、得られた化合物(853 mg)をそのまま次工程に用いた。
参考例142
対応原料化合物を、前記参考例1と同様に処理することにより、下記表44に記載の化合物を得た。
表44
Figure 2017105765
参考例143
Figure 2017105765
(1)化合物を参考例1と同様に処理することにより、化合物(1240 mg)を淡黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 484 [M+H]+
(2)化合物(620 mg)のジクロロメタン(6.2 mL)溶液に1−クロロエチルクロロホルメイト(550 mg)を加えて加熱還流下で2時間撹拌した後、ジイソプロピルエチルアミン(998 μL)を加えて加熱還流下にてさらに1時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、減圧濃縮して得られた残渣にメタノール(6.2 mL)を加えて加熱還流下にて30分間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、二炭酸ジ−t−ブチル(336 mg)を加えて室温にて1時間撹拌した。二炭酸ジ−t−ブチル(672 mg)及びジイソプロピルエチルアミン(998 μL)を追加して室温にて15時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜70:30)にて精製し、化合物(374 mg)を橙色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 249 [M-Boc+H]+
(3)化合物(365 mg)のメタノール(3.7 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(1.0 mol/L、1.3 mL)を加えて室温にて30分間撹拌した。反応混合物を氷冷し、塩酸水(1.0 mol/L、1.3 mL)を加えた後、酢酸エチルおよび水を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮することにより、化合物(331 mg)を淡黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 333 [M-H]-
参考例144
対応原料化合物を、前記参考例33と同様に処理することにより、下記表45に記載の化合物を得た。表45
Figure 2017105765
参考例145
Figure 2017105765

(1)対応原料化合物を、前記参考例33と同様に処理することにより得られた化合物(1.19 g)のテトラヒドロフラン(11.9 mL)溶液に塩酸水(1.0 mol/L、11.9 mL)を加えて室温にて16時間15分撹拌した後、40℃にて3時間45分撹拌した。室温に放冷後、反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液(1.0 mol/L)を加えてアルカリ性(pH 8)にし、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜95:5)にて精製し、化合物(757 mg)を無色液体として得た。MS (ESI) :m/z 390 [M+H]+
(2)化合物(376 mg)のエタノール(3.76 mL)溶液にオルトぎ酸トリエチル(715 mg)、フッ素化ホウ素リチウム(109 mg)を加えて室温にて1.5時間撹拌後、80℃にて43時間30分撹拌した。室温に放冷後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜80:20)にて精製し、化合物(430 mg)を無色液体として得た。MS (APCI) :m/z 464 [M+H]+
(3)化合物(425 mg)のジクロロメタン(4.3 mL)溶液に-63℃にてボラン−テトラヒドロフラン錯体−テトラヒドロフラン溶液(1 mol/L、1.0 mL)を加えた後、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(414 μL)を加えて同温にて1.5時間撹拌した。反応混合物にエタノール(1 mL)を加えた後、氷冷下にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を乾燥し、減圧濃縮した。残渣をメタノール(8.5 mL)に溶かし、10% パラジウム炭素(約50%含水、98 mg)を加えて撹拌後、セライト濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜60:40)にて精製し、化合物(159 mg)を無色液体として得た。MS (ESI) :m/z 420 [M+H]+
(4)化合物(425 mg)のエタノール(1.5 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(2.0 mol/L、906 μL)を加えて室温にて30分間、60℃にて1時間撹拌した。反応混合物に塩酸水(1.0 mol/L)を加えて中和した後、減圧濃縮することにより、化合物(246 mg)を塩化ナトリウムを含む無色固体として得た。MS (ESI) :m/z 392 [M+H]+
参考例146
対応原料化合物を、前記参考例145と同様に処理することにより、下記表46に記載の化合物を得た。
表46
Figure 2017105765
参考例147
Figure 2017105765
(1)化合物を文献記載の手法(Tetrahedron 1994, 50, 7543-7556)と同様に処理することにより化合物(47.6 g)を無色液体として得た。MS (APCI) :m/z 223 [M+H]+
(2)文献記載の手法(J. Med. Chem. 1996, 39, 314-322、WO2007/006760、J. Med. Chem. 2013, 56, 10003-10015、W2004/089307)と同様に製した化合物(984 mg)のジクロロメタン(6 mL)溶液を45℃に加熱した化合物(400 mg)、トリフルオロ酢酸(42μL)のジクロロメタン(6 mL)溶液に滴下し、同温にて3時間撹拌した。氷冷したクエン酸水溶液(クエン酸10 g+水100 mL)に室温まで放冷した反応液を注ぎ、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:50〜0:100)にて精製し、化合物をラセミ体(シス体)の淡黄色液体(522 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 392 [M+H]+
(3)化合物(520 mg)のエタノール(10 mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(2 mol/L、1328 μL)を加えて70℃にて20時間攪拌した。室温に冷却後、反応混合物に塩酸水(2 mol/L、1328 μL)を加えて撹拌、減圧濃縮し、化合物を塩化ナトリウムを含んだラセミ体(シス体)の無色粉体(656 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 378 [M+H]+
参考例148
Figure 2017105765
(1)文献記載の手法(Chemistry Letters 2008, 37, 809-810)と同様に製した化合物(565 mg)を参考例1と同様に処理することで、化合物(341 mg)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 186 [M+H]+
(2)化合物(320 mg)と化合物(310 mg)を参考例1と同様に処理することで、化合物(529 mg)を灰色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 331 [M+H]+
(3)化合物(520 mg)と化合物(1121 mg)を参考例1と同様に処理することで、化合物(439 mg)を淡黄色液体として得た。MS (APCI) :m/z 464 [M+H]+
(4)化合物(435 mg)を参考例49と同様に処理することで、化合物を、塩化リチウムを含んだ無色の粉体(307 mg)として得た。MS (APCI) :m/z 319 [M+H]+
(5)化合物(75 mg)と化合物(80 mg)を参考例49と同様に処理することで、化合物(116 mg)を無色液体として得た。MS (APCI) :m/z 701 [M+H]+
(6)化合物(113 mg)を参考例49と同様に処理することで、化合物10(85 mg)を無色液体として得た。MS (APCI) :m/z 611 [M+H]+
参考例149
対応原料化合物を、前記参考例45と同様に処理することにより、下記表47に記載の化合物を得た。
表47
Figure 2017105765
参考例150
Figure 2017105765
(1)化合物(108 mg)と化合物(142 mg)を前記参考例45と同様に処理することにより、化合物(129 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 718 [M+H]+
(2)化合物(129 mg)と塩酸−メタノール溶液(2 mol/L, 449 μL)の混合物を室温にて17時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮することで化合物(117 mg)を淡黄色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 618 [M+H]+
参考例151
Figure 2017105765
(1)文献記載の手法(Tetrahedron 2012, 68, 9578-9582)と同様に製した化合物(14.34 g)のテトラヒドロフラン(80 mL)/メタノール(20 mL)混合溶液に氷冷下にて水素化ホウ素リチウムを少しずつ加え、同温にて1時間撹拌した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、塩化ナトリウムを加え、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:60〜0:100)にて精製した。得られた粗体(10.69 g)のジクロロメタン(166 mL)溶液にトリエチルアミン(20.55 mL)、t−ブチルジメチルシリルクロライド(8.16 g)をこの順で加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、クロロホルムにて抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40)にて精製することにより、化合物(13.24 g)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 232 [M-Boc+H]+
(2)化合物(13.24 g)のジクロロメタン(201 mL)溶液を氷冷後、トリクロロイソシアヌル酸(9.23 g)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(624 mg)を加え、同温にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を塩酸水(0.5 mol/L)で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜85:15)にて精製し、化合物をラセミ体の無色液体(13.22 g)として得た。MS (APCI) :m/z 330 [M+H]+
(3)ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド−トルエン溶液(1.0 mol/L、10 mL)のテトラヒドロフラン(30 mL)溶液を-78℃に冷却し、化合物(3.0 g)のテトラヒドロフラン(6 mL)溶液を滴下して同温にて1時間撹拌した後、N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(4.89 g)のテトラヒドロフラン(12 mL)溶液を滴下し、室温で18時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル100:0〜95/5)およびNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル98:2〜90/10)にて精製し、化合物(3.57 g)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 462 [M+H]+
(4)化合物(3.57 g)の1,4−ジオキサン(36 mL)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(2.36 g)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(318 mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(216 mg)及び酢酸カリウム(2.28 g)を加えて100℃にて1時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷し、化合物(3.16 g)、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、11.6 mL)を加えて100℃にて1.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷して水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)およびNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(2.55 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 641 [M+H]+
(5)化合物(2.54 g)のテトラヒドロフラン(10 mL)溶液にテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液(1 mol/L、4.36 mL)を加え、室温にて15時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)およびNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、化合物(2.01 g)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 527 [M+H]+
(6)化合物(1.0 g)のジクロロメタン(35 mL)溶液にクラブトリー触媒(31 mg)を加えて水素雰囲気下(1 atm)、室温にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜65:35)にて精製し、化合物(518 mg)をトランス体(ラセミ体)の淡黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 529 [M+H]+
(7)化合物(511 mg)のテトラヒドロフラン(5.1 mL)溶液に氷冷下、ヨウ化メチル(604 μL)及び水素化ナトリウム(60% in oil、46 mg)を加えて室温にて4時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物10(433 mg)をトランス体(ラセミ体)の淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 543 [M+H]+
(8)化合物10(427 mg)に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、8.5 mL)を加えて50℃にて3時間撹拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をクロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮し、化合物11(329 mg)をトランス体(ラセミ体)の淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 401 [M+H]+
参考例152
対応原料化合物を、前記参考例101と同様に処理することにより、下記表48に記載の化合物を得た。
表48
Figure 2017105765
参考例153
参考例152の中間体は以下の手法で合成した。
Figure 2017105765
(1)化合物(15 g)のエタノール(150 mL)溶液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム(2.0 g)を加えて同温にて10分間後、室温にて30分間撹拌した。反応混合物を氷冷し、塩酸水(1.0 mol/L)を加えて撹拌後、減圧濃縮した。クロロホルムにて抽出し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)にて精製し、化合物(6.44 g)をシス体(ラセミ体)の無色粉体として得た。MS(APCI): m/z 288 [M+H]+
(2)化合物(6.43 g)のテトラヒドロフラン(130 mL)溶液にジイソプロピルエチルアミンを加えた後、氷冷下にてメタンスルホニルクロリド(3.84 g)を滴下し、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出し、乾燥、減圧濃縮した。残渣のテトラヒドロフラン(130 mL)溶液に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(5.0 mL)を加えて70℃にて30分間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(5.59 g)を無色液体として得た。MS (APCI) :m/z 287 [M+NH4]+
(3)化合物(5.58 g)のエタノール(112 mL)溶液に10% パラジウム炭素(約50%含水、560 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて5時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を減圧濃縮し、化合物(5.37 g)をラセミ体の無色液体として得た。MS(APCI) : m/z 272 [M+H]+
(4)化合物(5.36 g)の1,4−ジオキサン(15 mL)溶液に塩酸−1,4−ジオキサン溶液(4 mol/L, 15 mL)を加えて室温にて23時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、ジエチルエーテルで粉末化して濾取、減圧乾燥することで化合物を無色粉体として得た。MS(APCI) : m/z 172 [M+H]+
参考例154
対応原料化合物を、前記参考例115と同様に処理することにより、下記表49に記載の化合物を得た。
表49
Figure 2017105765
参考例155
Figure 2017105765
(1)4−ヨードベンゾトリフルオリド(1015 mg)、パラジウム(II)ジベンジリデンアセトン(67 mg)、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(92 mg)、t−ブトキシナトリウム(565 mg)のトルエン(20 mL)懸濁液に化合物(1000 mg)を加えて85℃にて6時間撹拌した。室温に放冷後、反応混合物に水を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(644 mg)を橙色液体として得た。MS (APCI) :m/z 357 [M+H]+
(2)化合物(376 mg)のクロロホルム(5 mL)溶液に氷冷下にてN−ブロモスクシンイミド(320 mg)を加えて室温で14時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加えて撹拌後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜75:25)にて精製し、化合物(663 mg)を淡黄色液体として得た。MS (APCI) :m/z 435/437 [M+H]+
(3)化合物(660 mg)を前記参考例115と同様に処理することで、化合物(602 mg)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 491 [M+H]+
(4)化合物(590 mg)を前記参考例115と同様に処理することで、化合物(500 mg)を淡黄色液体として得た。MS (APCI) :m/z 391 [M+H]+
参考例156
Figure 2017105765
(1)化合物(5.0 g)、ベンジルブロミド(2.96 mL)、炭酸カリウム(4.3 g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.7 mL)懸濁液を80℃にて90分間撹拌した。室温に放冷後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2)にて精製し、化合物(6.34 g)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 329/331 [M-H]-
(2)化合物(1000 mg)、化合物(714 μL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(138 mg)、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(188 mg)及びt−ブトキシナトリウム(581 mg)のトルエン(10 mL)溶液を窒素雰囲気下100℃にて15時間撹拌した。室温に放冷後、反応混合物をセライト濾過して得られた濾液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(1070 mg)を無色液体として得た。MS (ESI) :m/z 451 [M+H]+
(3)化合物(1070 mg)のエタノール(7.9 mL)溶液に、10% パラジウム炭素(約50%含水、214 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)6.5時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を濃縮することにより、化合物(798 mg)を黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 361 [M+H]+
(4)化合物(400 mg)、ピリジン(449 μL)のジクロロメタン(5.5 mL)溶液を氷冷し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(280 μL)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製した。得られた化合物(537 mg)の1,4−ジオキサン(3.6 mL)/水(364 μL)溶液に4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(294 mg)、炭酸ナトリウム(347 mg)及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(45 mg)を加え、100℃にて19.5時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷し、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られて有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(410 mg)を無色液体として得た。MS (ESI) :m/z 479 [M+H]+
(5)化合物(101 mg)と塩酸−メタノール溶液(2 mol/L, 1.01 mL)の混合物を室温にて13.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮することで化合物(88 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 379 [M+H]+
参考例157
Figure 2017105765
(1)化合物(2.0 g)、化合物(1.8 mL)、炭酸カリウム(2.1 g)のアセトニトリル(26 mL)懸濁液を60℃にて17時間撹拌した。室温に放冷後、反応混合物に水を加えて撹拌し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(2.9 g)を無色液体として得た。MS (APCI) :m/z 381/383 [M+H]+
(2)化合物(2.9 g)と化合物(3.3 mL)を前記参考例105と同様に処理することで、化合物(2.8 g)を黄色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 429 [M+H]+
(3)前記参考例101と同様に処理することで、化合物より化合物(48mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 502 [M+H]+
(4)化合物(48 mg)と塩酸−メタノール溶液(2 mol/L, 479 μL)の混合物を室温にて18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮することで化合物(45 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 402 [M+H]+
参考例158
Figure 2017105765
(1)対応原料化合物を参考例121と同様に処理することにより、化合物(1108 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 466 [M+H]+
(2)化合物(1070 mg)のエタノール(7.9 mL)溶液に、10% パラジウム炭素(約50%含水、222 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)3時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を濃縮することにより、化合物(496 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 374 [M-H]-
(3)化合物(200 mg)、化合物(126 mg)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(309 μL)、トリフェニルホスフィン(419 mg)のテトラヒドロフラン(2.7 mL)溶液にを室温にて24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化アンモニウム水溶液にて洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(183 mg)を無色粘体として得た。MS (ESI) :m/z 516 [M+H]+
(4)化合物(180 mg)と塩酸−メタノール溶液(2 mol/L, 873 μL)の混合物を室温にて6.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮することで化合物(157 mg)を無色粉体として得た。MS (ESI) :m/z 416 [M+H]+
参考例159
Figure 2017105765
(1)水素化ホウ素リチウム(622 mg)のテトラヒドロフラン(25 mL)懸濁液に文献記載の手法(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 1996, 6, 963-966)と同様に製した化合物(2.0 g)のテトラヒドロフラン(15 mL)溶液を加え、室温にて1時間撹拌した後、メタノール(5 mL)を加えて室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥し、減圧濃縮することにより、化合物(2.09 g)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 236 [M+H]+
(2)化合物(2.09 g)及び二炭酸ジ-t-ブチル(2.03 g)のメタノール(42 mL)溶液に撹拌下、10% パラジウム炭素(約50%含水、625 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて1.5時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を濃縮することで化合物(2.33 g)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 232 [M+H]+
(3)化合物(2.33 g)およびt−ブチルジメチルシリルクロライド(1.67 g)のN,N−ジメチルホルムアミド(47 mL)溶液に氷冷下にてトリエチルアミン(2.10 mL)を加え、室温にて72時間撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄後に乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)にて精製し、化合物(1.99 g)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 346 [M+H]+
(4)化合物(1.99 g)のジクロロメタン(30 mL)溶液を氷冷後、トリクロロイソシアヌル酸(1.34 g)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(90 mg)を加え、同温にて30分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(1.67 g)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 344 [M+H]+
(5)ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド−トルエン溶液(1 mol/L、5.3 mL)のテトラヒドロフラン(50 mL)溶液を-78℃に冷却し、化合物(1.67 g)のテトラヒドロフラン(10 mL)溶液を滴下して同温にて40分間撹拌した後、N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(2.60 g)のテトラヒドロフラン(7 mL)溶液を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷下にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル98:2〜93/7)にて精製し、化合物と化合物の混合物を無色粘体(2.43 g)として得た。MS (APCI) :m/z 476 [M+H]+
(6)化合物と化合物の混合物(2.43 g)の1,4−ジオキサン(24 mL)溶液にビス(ピナコラート)ジボロン(1.55 g)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(416 mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(282 mg)及び酢酸カリウム(1.50 g)を加えて100℃にて1時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷し、化合物(2.08 g)、炭酸ナトリウム水溶液(2 mol/L、7.63 mL)を加えて85℃にて17時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷して水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜92:8)にて精製し、化合物と化合物10の混合物を無色粉体(1.50 g)として得た。MS (APCI) :m/z 655 [M+H]+
(7)化合物と化合物10の混合物(1.49 g)のテトラヒドロフラン(7.5 mL)溶液にテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液(1 mol/L、3.4 mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)およびNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)にて精製し、化合物11と化合物12の混合物を無色粉体(1.53 g)として得た。MS (APCI) :m/z 541 [M+H]+
(8)化合物11と化合物12の混合物(1.17 g)のメタノール(23 mL)溶液に撹拌下、10% パラジウム炭素(約50%含水、350 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて89時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を濃縮することで化合物13をジアステレオマー混合物の無色粉体(1.15 g)として得た。MS (APCI) :m/z 543 [M+H]+
(9)化合物13(1.23 g)のN,N−ジメチルホルムアミド(25 mL)溶液にヨウ化メチル(1.41 mL)を加えた後、氷冷下にて水素化ナトリウム(60% in oil、109 mg)を加えて室温にて21時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物14(683 mg)を無色粉体として、化合物15(164 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :いずれもm/z 557 [M+H]+ TLC(ヘキサン:酢酸エチル=80:20)にて化合物14のRf値≒0.55、化合物15のRf値≒0.50(TLCプレートはMerck KGaA社製 1.05715.0001 TLC Silica gel 60 F254を使用した)。化合物の立体構造および1D NOESYスペクトルより、化合物14が表記の立体構造であることを確認した。
(10)化合物14(500 mg)に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、5 mL)を加えて50℃にて4時間撹拌した。塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、2 mL)を追加して60℃にて2時間撹拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をクロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮し、化合物16(367 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 415 [M+H]+
(11)化合物15(149 mg)に塩酸−メタノール溶液(2 mol/L、4 mL)を加えて60℃にて5時間撹拌した。硫酸(0.15 mL)を追加して60℃にて2時間撹拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、ジクロロメタンにて抽出した。得られた有機層を乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜90:10)にて精製し、化合物17(80.4 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 415 [M+H]+
参考例160
Figure 2017105765
(1)化合物(3.0 g)のジクロロメタン(30 mL)溶液に3−クロロ過安息香酸(8.74 g)を加え、室温にて22時間撹拌した。反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液(1.0 mol/L)を加えて撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。得られた有機層を水酸化ナトリウム水溶液(1.0 mol/L)で洗浄し、乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜60:40)にて精製し、化合物(2.52 g)を無色液体として得た。MS (APCI) :m/z 130 [M-tBu+2H]+
(2)化合物(1.29 g)のテトラヒドロフラン(9 mL)溶液に氷冷下にて臭化イソプロピルマグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(2 mol/L, 2.1 mL)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物を再度氷冷し、ヨウ化銅(62 mg)および化合物(600 mg)のテトラヒドロフラン(4 mL)溶液を加え、室温にて17時間撹拌した。反応混合物を氷冷し、塩酸水(1.0 mol/L)を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜40:60)にて精製し、化合物(2.52 g)をトランス体(ラセミ体)の淡黄色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 338 [M-Boc+H]+
(3)化合物(460 mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.6 mL)溶液に氷冷下にてヨウ化メチル(262 μL)および水素化ナトリウム(60% in oil, 50 mg)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜80:20)にて精製し、化合物(362 mg)をトランス体(ラセミ体)の無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 352 [M-Boc+H]+
(4)化合物(355 mg)のメタノール(4 mL)/テトラヒドロフラン(2 mL)溶液に撹拌下、10% パラジウム炭素(約50%含水、106 mg)を加え、水素雰囲気下(1 atm)室温にて15時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去した後、濾液を濃縮することで化合物(280 mg)をトランス体(ラセミ体)の無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 262 [M-Boc+H]+
(5)化合物(275 mg)及び化合物を参考例82と同様に処理することで、化合物(293 mg)をトランス体(ラセミ体)の無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 380 [M-Boc+H]+
(6)化合物(287 mg)を前記参考例115と同様に処理することで、化合物(215 mg)をトランス体(ラセミ体)の淡黄色液体として得た。MS (APCI) :m/z 380 [M+H]+
参考例161
Figure 2017105765
(1)化合物(150 mg)、トリフェニルホスフィン(186 mg)のテトラヒドロフラン(3 mL)溶液に四塩化炭素(68 μL)を加えて60℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷し、不要物を濾去した。濾液を減圧濃縮後、アセトニトリル(3 mL)およびトリメチルシリルシアニド(133 μL)、テトラフルオロアンモニウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液(1 mol/L, 1.06 mL)を加えて80℃にて3時間撹拌した。トリメチルシリルシアニド(44 μL)、テトラフルオロアンモニウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液(1 mol/L, 354 μL)を追加して80℃にてさらに2時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷し、水を加えて撹拌後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)にて精製し、化合物(120 mg)を無色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 333/335 [M-Boc+H]+
(2)化合物(118 mg)のトルエン(3 mL)溶液を-78℃に冷却し、水素化ジイソブチルアルミニウム−トルエン溶液(1.01 mol/L, 674 μL)を加えて同温にて1時間撹拌後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物を氷冷し、1規定塩酸水を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗体のテトラヒドロフラン(4 mL)/水(1 mL)溶液に氷冷下にて水素化ホウ素ナトリウム(12 mg)を加えて同温にて10分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて撹拌後、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜40:60)にて精製し、化合物(59 mg)を無色粉体として得た。MS (APCI) :m/z 338/340 [M-Boc+H]+
(3)化合物(87 mg)を前記参考例115と同様に処理することで、化合物(71 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 352/354 [M-Boc+H]+
(4)化合物(69 mg)を前記参考例115と同様に処理することで、化合物(79 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 408 [M-Boc+H]+
(5)化合物(78 mg)を前記参考例115と同様に処理することで、化合物(77 mg)を淡黄色粘体として得た。MS (APCI) :m/z 408 [M+H]+
[実験例]
実験例1 MCR アゴニスト測定(cAMP測定)
(1)細胞の培養方法
ヒトMC1Rアゴニスト活性測定にはヒトメラノーマ細胞株HBLを用いた。HBLの培養:10%FCS、Penicillin-streptomycin を含むF-10 Nutrient Mixture を用いて培養した。
(2)cAMPアッセイおよびデータの算出
各濃度の化合物溶液をcAMPアッセイバッファー(10mM HEPES、0.1%BSAを含むHBSS(Hank's Balanced Salt Solution))と混和し、96 wellプレートに分注した。HBLは5×104 / mLとなるように0.5 mM IBMXを含むcAMPアッセイバッファーに懸濁し、上記96 wellプレートに分注後に混和し、37℃ 30分間静置後、細胞内cAMP濃度を Envisionを用いた蛍光法により測定した(ex. 320 nm,em. 590 nmおよび665 nm)。得られたデータはratio値(665 nm測定値 / 590 nm測定値 × 10000)から、Prism 5.02を用いてcAMP濃度の定量値を算出し、induction %値(vehicleのcAMP濃度平均値を0%、αMSHの10-6 MでのcAMP濃度平均値を100%としたときの各サンプルの%)を算出し、EC50値およびIntrinsic Activity(IA)%値を計算した。結果を下記表50に示す。
表50
Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765

Figure 2017105765
本発明の有効成分である化合物〔I〕又はその薬理的に許容し得る塩は優れたMCRアゴニスト活性、特にMC1Rアゴニスト活性を有することから、本発明の医薬組成物は、MC1Rの活性化により病態の改善が見込まれる各種の疾患及び/又は症状、例えば、関節リウマチ、痛風性関節炎、変形性関節症,炎症性腸疾患、全身性強皮症、乾癬、線維症、プロトポルフィリン症、全身性エリテマトーデス、黒色腫、皮膚癌、白斑症、脱毛、白髪、疼痛,虚血/再かん流傷害、脳の炎症性疾患、肝炎、敗血症/敗血症性ショック、腎炎、移植、HIV疾患の増悪、血管炎、ブドウ膜炎、網膜色素変性症、加齢黄斑変性、微生物感染、セリアック病、ネフローゼ症候群、メラノーマ浸潤などの予防、又は治療、或いはこれら疾患の予後改善剤として使用することができる。

Claims (24)

  1. 下式〔I〕
    Figure 2017105765
    〔式中、環Aは置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基を表し;
    は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は置換されていてもよいカルバモイル基を表し;
    はハロゲン原子、アルキル基、又は置換されていてもよいアルコキシ基を表し;
    は置換されていてもよいアリール基で置換されたアルキル基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基で置換されたアルキル基であり、かつ;
    は水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に、部分的に二重結合を含んでいてもよく置換されていてもよい含窒素脂肪族複素環を形成する〕
    で示されるピロリジン誘導体、又はその薬理的に許容し得る塩〔但し、下式(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、及び(f):
    Figure 2017105765
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を除く〕を有効成分とする医薬組成物。
  2. 環Aが置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり;
    が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
    また、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり;
    がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり;
    が置換されたアリール基で置換されたアルキル基、又は置換されたヘテロアリール基で置換されたアルキル基であり、
    ここにおいて、置換されたアリール基、及び置換されたヘテロアリール基における置換基は、カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環基であり、該アリール基及び該ヘテロアリール基はさらにハロアルキル基で置換されていてもよく、かつ;
    が水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
    Figure 2017105765
    (式中、環Bは、部分的に二重結合を含んでいてもよい含窒素脂肪族複素環基を表し、
    環Cはアリール基、又はヘテロアリール基を表し、
    及びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基を表し;
    は置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基を表し、
    ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキル部分は水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    また、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び置換されていてもよいアルコキシ基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキル部分は水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり;
    及びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基を表す)で示される基を形成する、
    請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 環Aが置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
    環Aで表される置換されていてもよいアリール基のアリール部分は、単環又は二環式のアリールであり、
    環Aで表される置換されていてもよいヘテロアリール基のヘテロアリール部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜10員単環又は二環式のヘテロアリールであり;
    が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
    また、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜3個の基であり、
    さらにR上に置換する、脂肪族複素環カルボニル基、及び脂肪族複素環スルホニル基における脂肪族複素環部分は、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環であり、
    で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基における脂肪族複素環部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環であり、
    で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む、5〜6員単環式ヘテロアリールであり;
    がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり;
    が置換されたアリール基で置換されたアルキル基であり、
    ここにおいて、置換されたアリール基における置換基は、カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む4〜8員単環又は二環式脂肪族複素環基である)、及びハロアルキル基であり、かつ;
    が水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
    式〔II〕中、環Bが、式〔II〕に示されている窒素原子の他に、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよく、部分的に二重結合を含んでいてもよい、4〜8員単環又は二環式脂肪族複素環基であり、
    環Cが単環式アリール基、又は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む、5〜6員単環式ヘテロアリール基であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基であり、
    が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    また、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び置換されていてもよいアルコキシ基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜7員単環式脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    さらにR上に置換する脂肪族複素環カルボニル基における脂肪族複素環部分は、少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選ばれる1個の異項原子を含んでいてもよい4〜7員単環式脂肪族複素環であり、
    上に置換するヘテロアリール基は酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む5〜6員単環式ヘテロアリール基であり、
    で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜4個の異項原子を含む、5〜6員単環式ヘテロアリールであり、
    で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基における脂肪族複素環部分は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より独立して選ばれる1〜2個の異項原子を含む、4〜8員単環又は二環式脂肪族複素環であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、
    請求項1又は2のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  4. 環Aが置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    環Aで表される置換されていてもよいアリール基におけるアリール部分は、フェニル及びナフチルからなる群より選ばれる基であり、
    環Aで表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、トリアジニル、インドリル、イソインドリル、及びベンゾイミダゾリルからなる群より選ばれる基であり;
    が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく、部分的に水素化されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    また、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基、及び置換されていてもよいヘテロアリール基における置換基は、ハロゲン原子;水酸基;オキソ基;シアノ基;アルキル基;ハロアルキル基;シクロアルキル基;アルコキシ基;ヒドロキシアルキル基;アルコキシアルキル基;アルカノイル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;アルキルスルホニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    さらにR上に置換する脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基であり、
    上に置換する、脂肪族複素環カルボニル基、及び脂肪族複素環スルホニル基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基であり、
    で表される置換されていてもよく部分的に水素化されていてもよいアリール基におけるアリール部分は、フェニル、ナフチル、ジヒドロフェニル、インダニル、及びテトラヒドロナフチルからなる群より選ばれる基であり、
    で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基であり、
    で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、及びトリアジニルからなる群より選ばれる基であり;
    がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり;
    が置換されたアリール基で置換されたアルキル基であり、
    ここにおいて、置換されたアリール基における置換基は、カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基である)、及びハロアルキル基であり、かつ;
    が水素原子、又はアルキル基であるか、あるいは;
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
    式〔II〕中、環Bが、アゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピリジニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、
    環Cがフェニル基、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基であり、
    が置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、置換されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基であり、
    ここにおいて、置換されていてもよいアルキル基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    また、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい脂肪族複素環基、及び置換されていてもよいアルコキシ基における置換基は、水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基;1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;及び、アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基であり、
    さらに、R上に置換する脂肪族複素環カルボニル基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基であり、
    上に置換するヘテロアリール基は、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基であり、
    上に置換する脂肪族複素環基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基であり、
    で表される置換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロアリール部分は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアジニル、及びトリアジニルからなる群より選ばれる基であり、
    で表される置換されていてもよい脂肪族複素環基の脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、ホモピペラジニル、ホモモルホリニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリルから選ばれる基であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  5. 環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基又はナフチル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
    ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、トリアジニル基、インドリル基、イソインドリル基、及びベンゾイミダゾリル基からなる群より選ばれる基であり、

    (1)ハロゲン原子;水酸基;シクロアルキル基;アルコキシ基;脂肪族複素環基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基;脂肪族複素環スルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基であり、
    脂肪族複素環カルボニル基、及び脂肪族複素環スルホニル基における脂肪族複素環部分は、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基である)、
    (2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、単環式シクロアルキル基、
    (3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
    (4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基である)、
    (5)フェニル基、ナフチル基、ジヒドロフェニル基、インダニル基、及びテトラヒドロナフチル基からなる群より選ばれる基、
    (6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
    (ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である)、
    (7)カルバモイル基、又は
    (8)モノ−アルキルカルバモイル基であり、
    がハロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基であり、
    が置換されたフェニル基で置換されたアルキル基であり、ここにおいて、置換されたフェニル基の置換基は、カルボキシル基で置換された脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基である)、及びハロアルキル基であり、かつ
    がアルキル基であるか、
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
    式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピリジニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、又はオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
    環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
    環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
    環Cがフェニル基、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニルからなる群より選ばれる基であり、

    (1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
    (2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
    (3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
    (4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
    (5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
    (6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
    (ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である)、
    (7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、及びホモモルホリニルからなる群より選ばれる基である);アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、及びホモモルホリニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;ヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である);及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、イミダゾリニル基、チアゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ホモピペラジニル基、ホモモルホリニル基、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基である)、
    (8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジニル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チアジニル基、及びトリアジニル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
    (9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
    (10)カルバモイル基であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  6. 環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であるか、又は、ハロゲン原子及びアルコキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ピリジニル基であり;

    (1)ハロゲン原子;水酸基;3〜7員単環式シクロアルキル基;アルコキシ基;テトラヒドロピラニル基;ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい脂肪族複素環カルボニル基(ここにおいて、脂肪族複素環はピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群より選ばれる基である);ピロリジニルスルホニル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、アルキル基、
    (2)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
    (3)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基、
    (4)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)、
    (5)インダニル基、
    (6)シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、及びカルバモイル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
    (ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)、
    (7)カルバモイル基、又は
    (8)モノ−アルキルカルバモイル基であり;
    がハロゲン原子、C1-3アルキル基、又はアルコキシ基であり;
    が置換されたフェニル基で置換されたアルキル基であり、ここにおいて、置換されたフェニル基の置換基は、カルボキシル基で置換されたピペリジニル基、及びハロアルキル基であり、かつ;
    がアルキル基であるか、あるいは;
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
    式〔II〕中、環Bがアゼチジニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、及びオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル基からなる群より選ばれる基であり、かつ、R及びRが共に水素原子を表すか、
    環Bがピペリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、シアノ基、及びアルコキシアルキル基からなる群より独立して選ばれる基であるか、あるいは
    環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
    環Cがフェニル基、又はピリジニル基であり、

    (1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
    (2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
    (3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
    (4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
    (5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
    (6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
    (ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
    (7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
    (8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
    (9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
    (10)カルバモイル基であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  7. 及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
    Figure 2017105765
    で表される基を形成する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の医薬組成物。

  8. (1)ハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基;
    (2)水酸基で置換されていてもよい、アダマンチル基;又は
    (3)アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロアルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である)である、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  9. 及びRが、互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式[II]
    Figure 2017105765
    で示される基を形成し、環Bがピロリジニル基である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  10. がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基である、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  11. 環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;
    がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
    がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
    式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
    環Cがフェニル基であり、

    (1)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルキル基、
    (2)カルボキシル基で置換されていてもよい、アルケニル基、
    (3)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基、
    (4)カルボキシル基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルケニル基、
    (5)カルボキシル基で置換されていてもよい、フェニル基、
    (6)カルボキシル基、又はカルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基
    (ここにおいて、ヘテロアリール基はオキサゾリル基、及びピラゾリル基からなる群より選ばれる基である)、
    (7)水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)、
    (8)シアノ基;カルボキシル基;水酸基、又はオキソ基で置換されていてもよいヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はイソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、及びテトラゾリル基からなる群より選ばれる基である);1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニルアミノカルボニル基;及びアルキルスルホニルアミノカルボニル基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、アルコキシ基、
    (9)カルボキシル基で置換されていてもよい1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい、アミノ基、又は
    (10)カルバモイル基であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  12. 環Aがハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、フェニル基であり;
    がハロゲン原子、水酸基、オキソ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、及びアルキレンオキシ基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基であり;
    がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり;
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕で表される基を形成し、
    式〔II〕中、環Bがピロリジニル基であり、かつ、R及びRが各々、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、及びアルコキシ基からなる群より独立して選ばれる基であり、
    環Cがフェニル基であり、
    が水酸基;オキソ基;シアノ基;カルボキシル基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ基;アルカノイル基;カルボキシル基;アルコキシカルボニル基;アルキル基(該アルキルは水酸基、アルコキシ基、又はカルボキシル基で置換されていてもよい)、及び水酸基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいカルバモイル基;アルキルスルホニルアミノカルボニル基;カルボキシル基で置換されていてもよいピロリジニルカルボニル基;アルキル基、アルカノイル基、及びアルキルスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基;1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はピロリジニル基及びイソチアゾリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルキルスルホニル基;テトラゾリル基;及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基からなる群より独立して選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい、脂肪族複素環基
    (ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)であり、
    及びRが各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ハロアルキル基、及びハロアルコキシ基からなる群より選ばれる基である、
    請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 環Aがアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり、
    がアルキル基;脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はテトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、及びピペリジニル基からなる群より選ばれる基である);アルコキシ基及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい、3〜7員単環式シクロアルキル基;又はアルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基(ここにおいて、ヘテロアリール基はピリダジニル基、ピリジニル基、及びピリミジニル基からなる群より選ばれる基である)であり、
    がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり、
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
    Figure 2017105765
    で表される基を形成し、
    環Bがアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピリジニル基、及びピペラジニル基からなる群より選ばれ、かつR及びRが水素原子であるか、あるいは、
    環Bがピロリジニル基であり、かつRがアルコキシアルキル基であり、Rが水素原子、又はハロゲン原子であり、
    環Cがフェニル基であり、
    がカルボキシル基で置換された脂肪族複素環基(ここにおいて、脂肪族複素環基はアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基からなる群より選ばれる基である)であり、
    がハロゲン原子、又はハロアルキル基であり、
    が水素原子である、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  14. 環Aがアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり、
    がテトラヒドロピラニル基;又は、アルコキシ基及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員単環式シクロアルキル基であり、
    がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり、
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
    Figure 2017105765
    で表される基を形成し、
    環Bがピロリジニル基であり、かつRがアルコキシアルキル基であり、Rが水素原子、又はハロゲン原子であり、
    環Cがフェニル基であり、
    がカルボキシル基で置換されたピペリジニル基であり、
    がハロゲン原子、又はハロアルキル基であり、
    が水素原子である、
    請求項13に記載の医薬組成物。
  15. 環Aがアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり、
    がアルコキシ基及びシアノ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員単環式シクロアルキル基であり、
    がハロゲン原子、又はアルコキシ基であり、
    及びRが互いに末端で結合し、これらが結合する窒素原子と共に式〔II〕
    Figure 2017105765
    で表される基を形成し、
    環Bがピロリジニル基であり、かつRがアルコキシアルキル基であり、Rが水素原子、又はハロゲン原子であり、
    環Cがフェニル基であり、
    がカルボキシル基で置換されたピペリジニル基であり、
    がハロゲン原子、又はハロアルキル基であり、
    が水素原子である、
    請求項14に記載の医薬組成物。
  16. 1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(エトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-シアノシクロヘキシル)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-フルオロ-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロヘキシル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)-1-(2-メチルピリジン-4-イル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4S)-4-フルオロ-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{5-クロロ-2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-4-(シアノメチル)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-[2-(1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;及び
    1-{2-[(3S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸
    からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物。
  17. 1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(エトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-シアノシクロヘキシル)-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-フルオロ-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロヘキシル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4S)-4-フルオロ-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{5-クロロ-2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-4-(シアノメチル)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-[2-(1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;及び
    1-{2-[(3S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸
    からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物。
  18. 1-{5-フルオロ-2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-(trans-4-エトキシシクロヘキシル)-3-メトキシ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,5S)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-5-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4S)-4-フルオロ-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{5-クロロ-2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-3-フルオロ-1-(trans-4-メトキシシクロヘキシル)-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸;及び
    1-{2-[(3S,4R)-1-{[(3R,4R)-1-シクロペンチル-3-フルオロ-4-(4-メトキシフェニル)ピロリジン-3-イル]カルボニル}-4-(メトキシメチル)ピロリジン-3-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-4-カルボン酸
    からなる群より選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物。
  19. 線維化抑制剤である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  20. メラノコルチン受容体1の活性化により病態の改善が見込まれる各種の疾患及び/又は症状の予防又は治療、或いはこれら疾患の予後改善に使用される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  21. 関節リウマチ、痛風性関節炎、変形性関節症,炎症性腸疾患、全身性強皮症、乾癬、線維症、プロトポルフィリン症、全身性エリテマトーデス、黒色腫、皮膚癌、白斑症、脱毛、白髪、疼痛、虚血/再かん流傷害、脳の炎症性疾患、肝炎、敗血症/敗血症性ショック、腎炎、移植、HIV疾患の増悪、血管炎、ブドウ膜炎、網膜色素変性症、加齢黄斑変性、微生物感染、セリアック病、ネフローゼ症候群、又はメラノーマ浸潤の予防又は治療剤である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  22. 全身性強皮症、乾癬、プロトポルフィリン症、黒色腫、皮膚癌、白斑症、脱毛、白髪、ネフローゼ症候群、網膜色素変性症、又は加齢黄斑変性の予防又は治療剤である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  23. 全身性強皮症、プロトポルフィリン症、黒色腫、白斑症、ネフローゼ症候群、網膜色素変性症、又は加齢黄斑変性の予防又は治療剤である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  24. プロトポルフィリン症が赤芽球性プロトポルフィリン症である、請求項21〜23のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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