JP2017105737A - 石けん系皮膚洗浄剤および保存安定性向上方法 - Google Patents

石けん系皮膚洗浄剤および保存安定性向上方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低温下で透明を保ち、泡質・泡量が良好であり、充分な粘性を保持することに優れる石けん系皮膚洗浄剤を提供する。【解決手段】エタノール、および直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く)を含有することを特徴とする石けん系皮膚洗浄剤であって、脂肪酸及びそのカリウム塩を合計で石けん系皮膚洗浄剤全量に対し15〜40質量%(脂肪酸:カリウム塩の質量比が1:99〜0:100)、エタノールは石けん系皮膚洗浄剤全量に対し3〜10質量%、直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く)は石けん系皮膚洗浄剤全量に対し3〜5質量%含有することを特徴とする皮膚洗浄剤。【選択図】なし

Description

本発明は石けん系皮膚洗浄剤および保存安定性向上方法に関する。詳細には、低温環境下で透明を保ち、泡質・泡量が良好である石けん系皮膚洗浄剤、及び石けん系皮膚洗浄剤の低温環境下における保存安定性を向上させる方法に関する。
従来の液体洗浄剤は、サッパリとした洗い上がりの感触を重視し、カリウム石けんを原料として用いることが一般的であった。しかしながら、このようなカリウム石けんを原料として含む液体洗浄剤は、カリウム石けんや未中和の脂肪酸がクラフト点以下の温度環境下において析出してしまい、外観が白濁するという問題が生じていた。
これらの問題を解決するため、従来の石けん系皮膚洗浄剤では、低温下で透明を保つことを実現することを目的に、分鎖飽和アルキル基をもつ非イオン界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、アミンオキサイド系界面活性剤などを配合することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2007−326820号 特開平9−157154号
しかしながら、従来技術で提案されたこれらの透明な石けん系皮膚洗浄剤の低温環境下における透明性は1ヶ月時点での保存安定性に留まり(特許文献1、2参照)、寒暖の差が激しい日本の温度環境ではこの期間のみで安定性を担保することは難しいという問題があった。
本発明者らは上記問題点を鑑みて鋭意研究した結果、エタノール、直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く)、エタノール、および特定の脂肪酸組成を有するカリ石けん及び水を組み合わせることにより、これまでの問題点を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はエタノール、直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く)、および特定の脂肪酸組成を有するカリ石けん及び水を組み合わせることを特徴とする石けん系皮膚洗浄剤である。
さらに本発明は、直鎖型脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く)およびエタノールを、脂肪酸および脂肪酸のカリウム塩からなる石けん系皮膚洗浄剤に配合することにより、石けん系皮膚洗浄剤の低温環境下における透明性を維持する方法である。
さらに上記石けん系皮膚洗浄剤において特定の脂肪酸組成を有するカリ石けんの脂肪酸組成がラウリン酸15〜45質量%、ミリスチン酸10〜40質量%、パルミチン酸0〜3
5質量%であり、前記脂肪酸及びそのカリウム塩を合計で15〜40質量%含有し、脂肪酸:カリウム塩の質量比が1:99〜0:100であることが好ましい。また、エタノールの配合量は石けん系皮膚洗浄剤全量に対し、3〜10質量%であることが望ましい。また、直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く)の配合量は石けん系皮膚洗浄剤全量に対し、2〜5質量%であることが望ましい。
本発明によれば、低温で長期間透明性を保ち(0℃、3ヶ月)、泡質・泡量が良好である石けん系皮膚洗浄剤を提供することができる。 また石けん系皮膚洗浄剤の低温環境下における透明性を維持する方法を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤に使用するエタノールはアルコール類である。エタノールの配合量は石けん系皮膚洗浄剤全量に対し、3〜10質量%が必要であり、好ましくは4〜7質量%である。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤に使用する直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤は親水基と親油基がアミド結合した非イオン界面活性剤である。直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤の配合量は石けん系皮膚洗浄剤全量に対し3〜5質量%必要であり、好ましくは3〜4質量%である。
直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は、本発明における直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤の対象から除く)の配合量が3質量%未満の場合は低温安定性が悪化し、直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤の配合量が5質量%より多い場合は極度に増粘し、剤の水溶けなど使用性に不具合が生じてしまう。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤に使用する特定の脂肪酸組成を有するカリ石けんは、陰イオン系カルボン酸が他界面活性剤である。特定の脂肪酸組成を有するカリ石けんの脂肪酸の配合量は石けん系皮膚洗浄剤全量に対し、ラウリン酸15〜45質量%、ミリスチン酸10〜40質量%、パルミチン酸0〜35質量%が必要であり、好ましくはラウリン酸20〜40質量%、ミリスチン酸15〜35質量%、パルミチン酸5〜30質量%である。これらの脂肪酸は、それぞれ高純度の脂肪酸を前記のような脂肪酸組成となるように混合して用いてもよく、あるいはヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、パーム油脂肪酸のような混合脂肪酸を用い、これに適宜構成脂肪酸を加えて前記の脂肪酸組成となるようにしてもよい。混合脂肪酸を用いた場合、カプリル酸、カプリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸等が少量混ざってくることがあるが、本発明の効果を損なわない範囲であるなら構わない。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤には、前記脂肪酸及びそのカリウム塩を合計で15〜40質量%、好ましくは20〜30質量%配合し、脂肪酸:脂肪酸のカリウム塩の質量比は1:99〜0:100であり、好ましくは0.5:99.5〜0:100である。これらの範囲外では、低温で透明を保ち(0℃3ヶ月)、泡質・泡量が良好であることはできない。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤に使用する水は、純水である。水の配合量は石けん系皮膚洗浄剤全量に対し、45〜75質量%が必要であり、好ましくは60〜70質量%である。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤は、前記の組成となる脂肪酸及びそのカリウム塩をそれぞれ
配合することにより製造することができるが、典型的には60〜90℃に加温した水酸化カリウムを含む水溶液に、60〜90℃に加温融解した過剰量の脂肪酸を含む油相を撹拌しつつ加え、この石けん水溶液の温度が50℃以下でエタノール及び直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤に分散させた水溶性高分子を加えていき、充分に分散させる方法で製造することができ、pH9〜10になるように調整することが好ましい。
本発明の石けん系皮膚洗浄剤は、上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えばアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン化高分子、非イオン性高分子、粉体(顔料、色素、樹脂等)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
上記アニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、例えばα−ラウロイルスルホン酸ナトリウム、ミリストイルアリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸グルタミン酸カリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記両面界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、β−アミノプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンモノイソステアレート、ポリオキシエチレンジオレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールモノラウリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記カチオン化高分子としては、特に限定されるものではないが、例えば塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム、塩化ジメチルアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
上記非イオン性高分子としては、特に限定されるものではないが、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、及びポリビニルアルコール等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
また、上記粉体としては、例えば赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号A1レーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー
、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
上記生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防止剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン剤、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激残和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。
上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、例えばアシタバエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コラーゲン、サルビアエキス、サボンソウエキス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブクリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分以外の成分としては、例えば、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等の保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン類(A、B2、B6、C、D、E)、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α―ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、1−メントール、ハッカ油等の冷感剤、レチノール、レチノール誘導体
等の創傷治癒剤等が挙げられる。
以下、本発明を実施例及び比較例を例示することにより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。まず、実施例に用いた評価方法、及び評価基準を示す。
(1)低温安定性
(試験法)
0℃下における試料の透明度を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:低温安定性極めて良好 3ヶ月以上透明維持
×:低温安定性不良 3ヶ月未満透明維持
(2)泡量
(試験法)
1000mL容器の撹拌機付き円筒形シリンダーに、実施例及び比較例の試料1%水溶液を80mL入れ、5000rpmで30秒間撹拌した後の泡容積を測定し、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:泡量極めて良好 泡容積500mL以上
○:泡量良好 泡容積400mL以上、500mL未満
△:泡量普通 泡容積300mL以上、400mL未満
×:泡量不良 泡容積300mL未満
(3)粘性
(試験法)
試料をブルックフィールド型粘度計において30℃の粘度を測定し、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:粘性極めて良好 2000mPa・s以上、2500mPa・s未満
○:粘性良好 1500mPa・s以上、2000mPa・s未満
2500mPa・s以上、3000mPa・s未満
△:粘性普通 1000mPa・s以上、1500mPa・s未満
3000mPa・s以上、3500mPa・s未満
×:粘性不良 1000mPa・s未満、3500mPa・s以上
(4)泡質
(試験法)
8名の専門パネルにより、試料使用時の泡の質感(クリーミィ性)を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:極めて良好 泡質が良いと答えた人が7人以上
○:良好 泡質が良いと答えた人が5人以上7人未満
△:普通 泡質が良いと答えた人が3人以上5人未満
×:不良 泡質が良いと答えた人が3人未満
<実施例1〜9及び比較例1〜10>
表1に示す実施例1〜9及び比較例1〜10の各処方による石けん系洗浄剤を調製し、これらを使用した時の透明性、泡量、泡質、粘性について調べ、その結果を表1に示した。
なお、以下全ての実施例及び比較例における配合量は質量%である。
Figure 2017105737
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜9の洗浄剤は比較例1〜10の洗浄剤に比べていずれも優れた性能を見出した。

Claims (3)

  1. 下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする石けん系皮膚洗浄剤。
    (A)エタノール 3〜10質量%
    (B)直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く) 3〜5質量%
    (C)脂肪酸:脂肪酸のカリウム塩の質量比が1:99〜0:100である脂肪酸およびそのカリウム塩 15〜40質量%
  2. (B)成分が直鎖脂肪酸ジエタノールアミド型非イオン界面活性剤若しくは直鎖脂肪酸メチルエタノールアミド型非イオン界面活性剤である請求項1に記載の石けん系皮膚洗浄剤。
  3. 直鎖脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(但し、直鎖脂肪酸モノエタノールアミド型非イオン界面活性剤は除く)およびエタノールを、脂肪酸および脂肪酸のカリウム塩からなる石けん系皮膚洗浄剤に配合することにより、石けん系皮膚洗浄剤の低温環境下における透明性を維持する方法。
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