JP2017105615A - 引上装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、巻上機等の重量物を、より不都合が少なく引き上げることが可能な新規な構成の引上装置を得る。
【解決手段】実施形態の引上装置は、揚重機構と、支持構造と、台車と、を備える。揚重機構は、線状の牽引部材を引く。支持構造は、揚重機構を支持する。台車は、載置台と、ローラと、連結部と、を有する。載置台は、運搬物を載置する。ローラは、載置台に回転可能に支持され斜面上で転動する。牽引部材との連結部は、載置台に設けられる。台車は、牽引部材に引かれることにより斜面を上る。
【選択図】図7

Description

実施形態は、引上装置に関する。
建物に設置されるエレベータは、巻上機等の重量物を備えている。従来、建物等の階段において重量物を運搬するための装置が知られている。
特開2008−247577号公報
例えば、巻上機等の重量物を、より不都合が少なく引き上げることが可能な新規な構成の引上装置が得られれば、有意義である。
実施形態の引上装置は、揚重機構と、支持構造と、台車と、を備える。揚重機構は、線状の牽引部材を引く。支持構造は、揚重機構を支持する。台車は、載置台と、ローラと、連結部と、を有する。載置台は、運搬物を載置する。ローラは、載置台に回転可能に支持され斜面上で転動する。牽引部材との連結部は、載置台に設けられる。台車は、牽引部材に引かれることにより斜面を上る。
図1は、実施形態の引上装置の例示的かつ模式的な側面図である。 図2は、実施形態の引上装置の上部の例示的かつ模式的な斜視図である。 図3は、実施形態の引上装置に含まれる台車の例示的かつ模式的な側面図である。 図4は、実施形態の引上装置に含まれる台車の例示的かつ模式的な正面図である。 図5は、実施形態の引上装置に含まれる台車の例示的かつ模式的な側面図であって、収納ローラが収納された状態を示す図である。 図6は、実施形態の引上装置の例示的かつ模式的な側面図であって、台車がレールの途中にある状態を示す図である。 図7は、実施形態の引上装置の例示的かつ模式的な側面図であって、台車がレールの上端部にある状態を示す図である。 図8は、実施形態の引上装置の例示的かつ模式的な側面図であって、台車がレールと上床との境界部上にある状態を示す図である。 図9は、実施形態の引上装置の例示的かつ模式的な側面図であって、台車が上床上にある状態を示す図である。
以下、引上装置の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成や制御(技術的特徴)、ならびに当該構成や制御によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。
図1は、引上装置1の側面図である。図2は、引上装置1の上部の斜視図である。引上装置1は、運搬物Lを台車40に載せて、階段Sの下に位置された下床Flから階段Sの上に位置された上床Fuに、階段Sを覆うように設置されたレール20の斜面21(図2)に沿って、引き上げる。下床Flおよび上床Fuは、フロアや階段Sの踊り場等である。運搬物Lは、例えば、エレベータの巻上機であるが、これには限定されない。運搬物Lは、重量物とも称されうる。
引上装置1は、支持構造10と、レール20と、揚重機構30と、台車40と、を備える。
支持構造10は、上床Fu上に載置される。支持構造10は、ベース部11と、スタンド部12と、サポート部13と、を含む。
図2に示されるように、ベース部11は、上床Fuに沿って、横方向(例えば水平方向)に延びている。ベース部11は、階段Sの幅方向に沿う横部材11aと、幅方向と交差する方向に沿う縦部材11bとを含む。本実施形態では、図2に例示されるように、二つの横部材11aと二つの縦部材11bとによって、四角形状のフレームが構成されている。
スタンド部12は、階段Sから離れた位置で、上床Fuと交差する方向、すなわち上下方向(例えば鉛直方向)に延びている。また、スタンド部12は、階段Sから離れた位置で、ベース部11と接続されている。スタンド部12は、上下方向に延びる柱部材12aと、横方向に延びる梁部材12bと、を含む。本実施形態では、図2に例示されるように、二つの柱部材12aと、二つの柱部材12aの上端部間で架け渡される梁部材12b1と、上床Fuに近い位置で二つの柱部材12a間で架け渡されるもう一つの梁部材12b2と、ベース部11の階段Sから離れた横部材11a1とによって、二つの四角形が上下に並べられたラダー状のフレームが構成されている。
サポート部13は、固定部13aと、斜行部13bと、を含み、スタンド部12を斜め方向に支えている。図2に示されるように、固定部13aは、例えば、階段Sのいずれかのステップ面上で階段Sの幅方向に延びた棒状に構成されている。固定部13aは、階段Sの二つの側面Sa間で階段Sの幅方向に突っ張ることにより、二つの側面Sa間に挟まれた状態で固定されている。側面Saと固定部13aの端部との間には、適宜、緩衝材等が設けられてもよい。斜行部13bは、固定部13aとスタンド部12の柱部材12aの上部との間で斜め方向に架け渡されている。斜行部13bには、不図示の長さ調整機構が設けられている。よって、階段Sの傾斜角度等のスペックに合わせて斜行部13bの長さを可変設定することができる。これにより、例えば、ベース部11が部分的に上床Fuから浮いたり、斜行部13bが階段Sのステップと干渉したり、固定部13aが階段Sのステップ間の凹部に収まらなかったりといった、設置上の不都合な事象が、回避されやすくなる。すなわち、斜行部13bが、その長さを変更可能に構成されていることにより、作業者は、支持構造10を、階段Sのスペックに合わせて、よりしっかりと設置することができる。サポート部13は、スタンド部12が階段S側または階段Sとは反対側に倒れるのを抑制している。
図2に示されるように、階段S上には、二つのレール20が、階段Sの幅方向に離間した状態で設置されている。レール20には、台車40のローラ42(図1)が転動する斜面21と、ローラ42の斜面21からの逸脱を制限する壁部22と、が設けられている。斜面21には、ローラ42との間に適度な摩擦力を与える凹凸が設けられてもよいし、エラストマ等によって構成された摩擦力の比較的高い滑り止め部位が設けられてもよい。
ベース部11に含まれる横部材11aのうち、階段S側の横部材11a2には、レール20の上端部が結合される結合部14が、設けられている。レール20の上端部は、結合部14において、階段Sの幅方向に延びた中心軸Ax1回りに回動可能に接続されている。また、レール20には、不図示の長さ調整機構が設けられている。このように、レール20が横部材11a2に回動可能に支持されるとともに、レール20に長さ調整機構が設けられていることにより、レール20は、階段Sの段数(長さ)に応じた長さに設定されうるとともに、階段Sの傾斜角度に応じた姿勢(角度)に設置されうる。また、レール20は、サポート部13の固定部13aと接続されている。よって、レール20も、サポート部13の固定部13aを介して階段Sに固定される。レール20は、支持構造10の一部を構成していると言うことができる。上述したように、支持構造10およびレール20は、自重による上床Fuとの摩擦力や、固定部13aの側面Sa間での突張力による側面Saとの摩擦力等により、階段Sが設けられた場所に極力建物を傷つけることなく設置できるよう、構成されている。
また、レール20が接続される横部材11a2は、階段Sにおける最上段のステップの角部を覆うL字状の断面形状を有している。よって、作業者は、横部材11a2を角部を覆うように押し当てることにより、支持構造10を上床Fuに位置決めすることができる。
また、ベース部11に含まれる二つの縦部材11b、およびサポート部13に含まれる二つの斜行部13bは、階段Sの幅方向に離間した平行な姿勢で設置されている。階段Sの幅方向における二つの縦部材11bの間隔と、二つの斜行部13bの間隔とは同じである。また、これらの間隔は、二つのレール20の間隔よりも広い。このような構成により、台車40または台車40による運搬物Lが、階段S上あるいは上床Fu上に位置された状態で、縦部材11bまたは斜行部13bと干渉するのが、抑制されている。
図2に示されるように、揚重機構30は、ワイヤ50を引き上げるウインチ31と、ワイヤ50が掛けられる滑車32,33と、を有する。ウインチ31は、梁部材12b1に吊り下げられている。ウインチ31は、図1,2に例示されるような手動式であってもよいし、電動式であってもよい。また、ウインチ31は、ワイヤ50を巻き取る巻取式であってもよいし、ワイヤ50を送る送り式であってもよい。また、ウインチ31は、梁部材12b1に固定されてもよい。
滑車32は、ベース部11の横部材11a1とスタンド部12の梁部材12b2とに渡って設置され、滑車33は、横部材11a2に固定されている。図1に示されるように、ワイヤ50の揚重機構30とは反対側の端部50aは、台車40に接続されている。ワイヤ50は、滑車32,33を経由してウインチ31と台車40との間に架け渡されている。よって、操作あるいは制御されたウインチ31がワイヤ50を引くことにより、台車40が斜面21に沿って上る。ワイヤ50は、線状の牽引部材の一例である。なお、滑車32,33に替えて、支持構造10に固定されてワイヤ50をスライド可能に支持する滑り部材(スライド部)が設けられてもよい。滑車32,33は、ガイド部とも称されうる。牽引部材は、ワイヤ50以外の部材、例えばチェーンやロープ等であってもよい。また、揚重機構30は、ウインチ31には限定されない。
図3は、台車40の側面図、図4は、台車40を移動方向の前方から見た正面図(前面図)、図5は、台車40の側面図であって、収納ローラ43が収納された状態が示された図である。図3〜5には、台車40が水平面P上に載置された状態が示されている。ワイヤ50によって引かれた台車40は、図3,5の左方が前方かつ上方となる姿勢で、斜面21を上る。台車40が斜面21、上床Fu、あるいは下床Fl上に位置された状態では、図3,5の紙面と垂直な方向および図4の左右方向が、階段Sの幅方向である。
台車40は、載置台41と、ローラ42と、収納ローラ43と、可動部44と、を有する。
載置台41は、四角形状でありかつ枠状あるいは板状である。載置台41は、上面41aと下面41bとを有する。上面41aには、運搬物Lが載置される。載置台41には、雌ねじ穴や貫通孔が設けられている。運搬物Lは、雌ねじ穴に結合されたねじや、貫通孔に通されたワイヤ等により、載置台41に固定される。載置台41は、台車40の移動方向の前方、すなわち図3,5では左側の前端部41cと、台車40の移動方向の後方、すなわち図3,5では右側の後端部41dと、を有する。
ローラ42は、載置台41の下面41bに設けられている。ローラ42(42f,42r)は、載置台41の前部および後部の左右にそれぞれ設けられている。ローラ42は、階段Sの幅方向に延びた回転中心Ax回りに回動可能に、載置台41に支持されている。ローラ42は、車輪とも称されうる。
可動部44は、載置台41の後部の左右のそれぞれに、載置台41の後方の位置(降下位置、図3)と、載置台41の上方の位置(跳上位置、図5)との間で移動可能、すなわち階段Sの幅方向に沿う回転中心Ax2回りに回動可能に、支持されている。収納ローラ43は、可動部44に設けられており、載置台41に対する可動部44の位置(角度、姿勢)が変更されることにより、接触位置P1(図3)と、接触位置P1よりも上方の収納位置P2(図5)との間で移動することができる。
収納ローラ43は、可動部44に回転中心Ax回りに回動可能に支持されている。可動部44は、載置台41の後方の位置(図3)、および載置台41の上方の位置(図5)のそれぞれで、不図示の固定機構によって載置台41に固定されうる。すなわち、台車40は、可動部44とともに収納ローラ43が後方に引き出されて使用可能な伸長状態(図3)と、可動部44とともに収納ローラ43が上方(前方)に収納されて使用不能な縮小状態(図5)とで、使用されうる。接触位置P1では、収納ローラ43は、各位置で、斜面21や、上床Fu、下床Fl等と接触し、かつ転動することができる。収納位置P2では、収納ローラ43は、斜面21や、上床Fu、下床Flとは離間する。収納ローラ43は、補助ローラや、移動ローラ、収納車輪、補助車輪、移動車輪等とも称されうる。接触位置P1は、引出位置や、使用位置等とも称されうる。収納位置P2は、引込位置や、離間位置、非使用位置等とも称されうる。
載置台41には、ワイヤ50の端部50aが結合される連結部45と、ワイヤ50を案内するガイド部46と、が設けられている。連結部45は、台車40が水平面P上に載置された場合に、載置台41の下方(図3〜5の下方)となる位置に、設けられている。また、連結部45は、載置台41の前端部41cと後端部41dとの間に設けられている。また、連結部45は、図3,5に示されるように、前側のローラ42fと後側のローラ42rとの間に設けられている。
ガイド部46は、図4に示されるように、前側の二つのローラ42fの間に位置されるとともに、図3,5に示されるように、連結部45よりも載置台41の前端部41cの近くに位置されている。よって、ガイド部46は、連結部45よりも台車40の移動方向の前方、すなわち連結部45とウインチ31との間で、ワイヤ50をガイドする。また、台車40が水平面P上に載置された場合にあっては、ガイド部46によるワイヤ50のガイド位置Pg(図4)は、連結部45によるワイヤ50の連結位置Pc(図3)よりも、低い、すなわち水平面Pに近い。
ガイド部46は、滑車46aと、カバー46bと、を有する。滑車46aは、ローラ42の回転中心と平行な図4の左右方向に延びる回転中心回りに回転可能に支持されている。カバー46bは、滑車46aの下方を隙間Gをあけて覆っている。ワイヤ50は、この隙間Gを通る。滑車46aは、上側支持部の一例であり、カバー46bは、下側支持部の一例である。滑車46aは、ローラとも称されうる。なお、滑車46aに替えて、載置台41に固定されてワイヤ50をスライド可能に支持する滑り部材(スライド部)が設けられてもよい。
ここで、図1、6〜9を参照しながら、引上装置1が運搬物Lを引き上げる各段階について説明する。図1には、台車40が下床Flに位置された状態が示され、図6には、台車40がレール20の途中(図2の斜面21上)に位置された状態が示され、図7には、台車40がレール20の上端部に位置された状態が示され、図8には、前側のローラ42fが上床Fuに位置されるとともに後側のローラ42rがレール20上に位置された状態が示され、図9には、台車40が上床Fuに位置された状態が示されている。
図1,6の状態では、ワイヤ50は、ガイド部46の滑車46a(図4参照)に、下に凸の状態で掛けられる。連結部45が、ウインチ31によって引かれたワイヤ50によって、滑車32,33、およびガイド部46を介して引っ張られ、これにより、ローラ42および収納ローラ43が斜面21上を転動しながら、台車40が斜面21を上る。
図6の状態では、連結部45がレール20の斜面21(図2)から離れるほど、ワイヤ50からの引張力により、運搬物Lを載せた台車40の後方が浮き上がりやすく、すなわち、運搬物Lを載せた台車40が図6の反時計回り方向に傾きやすくなる。この点、本実施形態では、連結部45が、載置台41の下面41bに設けられているため、運搬物Lを載せた台車40の後方が浮き上がるのが、抑制される。
また、図6の状態では、可動部44が載置台41の後方の位置で固定され、収納ローラ43が接触位置P1に位置している。これにより、可動部44が載置台41の上方に位置され、収納ローラ43が収納位置P2(図5参照)に位置された場合に比べて、自重等により、運搬物Lを載せた台車40の前方が浮き上がる、すなわち、運搬物Lを載せた台車40が図1,6の時計回り方向に傾くのが、抑制される。
また、上述したように、支持構造10は上床Fu上に載せられており、階段S上のレール20と中心軸Ax1回りに回転可能に接続されている。このため、仮に、干渉等によってサポート部13が設けられなかった場合に、図7の状態において、ワイヤ50から支持構造10の滑車32に作用する力に基づいて支持構造10に作用する中心軸Ax1回りの図7の時計回り方向の回転モーメントが大きいと、ベース部11のうち階段Sから遠い部位が上床Fuから浮き上がる、すなわち、支持構造10が図7の時計回り方向に傾く、すなわち前傾する虞がある。支持構造10に作用する図7の時計回り方向の回転モーメントは、図7中に二点鎖線で示されるように、滑車32から離れるにつれて上床Fuからワイヤ50がより大きく離れるほど、すなわち、図7中の角度αが大きいほど、大きくなる。この点、本実施形態では、連結部45が、載置台41の下面41bに設けられているため、角度αをより小さくし、ひいては、支持構造10の傾きを抑制することができる。また、本実施形態では、連結部45が載置台41の前端部41cと後端部41dとの間に位置されていることも、図7中の角度αをより小さくするのに寄与している。すなわち、本実施形態では、連結部45が載置台41の前端部41cと後端部41dとの間に位置されているため、角度αをより小さくし、ひいては、支持構造10の傾きを抑制することができる。
図8の状態では、前側のローラ42fは上床Fuと接触し、後側のローラ42rはレール20の斜面21(図2)と接触し、収納ローラ43は、斜面21から離間している。図8の状態では、連結部45は、図7の状態に比べると、より上方に位置されている。しかしながら、本実施形態では、ワイヤ50は、載置台41において、連結部45よりも前端部41cの近くでありかつ下面41bから離れて位置されたガイド部46に掛かっている。このため、角度α(図7)をより小さくし、ひいては、支持構造10の傾きを抑制することができる。
図9の状態では、可動部44が載置台41の上方の位置で固定され、収納ローラ43が収納位置P2に位置している。これにより、台車40の長さが短くなる分、台車40が建物や作業者等と干渉するのが抑制されやすい。また、上床Fuが狭い(短い)場合にも対応しやすくなる。
以上、説明したように、本実施形態では、台車40におけるワイヤ50(牽引部材)との連結部45が、載置台41に設けられている。また、連結部45は、台車40が水平面P上に載置された場合に載置台41の下方となる位置に、設けられている。よって、ワイヤ50が運搬物Lに連結されるような場合に比べて、連結部45が斜面21により近づくため、例えば、台車40が斜面21上にある状態で、運搬物Lを載せた台車40がワイヤ50に引かれて移動方向の前方側に傾くのが抑制される。また、図7,8のように、台車40が斜面21(レール20)の上端部や、斜面21と上床Fuとの境界部に位置されている状態で、ワイヤ50から支持構造10に作用する力によって支持構造10に作用する回転モーメントをより小さくすることができるため、支持構造10がワイヤ50に引かれて前方に傾くのが、抑制される。
また、本実施形態では、連結部45は、台車40の前端部41cと後端部41dとの間に設けられている。よって、連結部45が前端部41cに位置された構成に比べて、台車40が斜面21(レール20)の上端部や、斜面21と上床Fuとの境界部に位置されている状態で、ワイヤ50と上床Fuとの角度α(図7)が大きくなるのが、抑制されやすい。したがって、支持構造10がワイヤ50に引かれて傾くのが、抑制されやすい。また、連結部45が後端部41dに位置された構成に比べて、台車40が斜面21上にある状態における台車40の安定性が向上しやすい。
また、本実施形態では、載置台41には、ワイヤ50を連結部45と揚重機構30の間でガイドするガイド部46が設けられている。よって、ガイド部46が無い構成に比べて、ワイヤ50の位置や角度を、より適切に設定しやすい。よって、台車40や支持構造10の安定性がより向上しやすい。
また、本実施形態では、台車40は、接触位置P1と収納位置P2との間で移動可能な収納ローラ43を有する。よって、例えば、斜面21上では、台車40の安定性が向上し、上床Fuや下床Flでは、台車40がよりコンパクトになるという利点が得られる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、実施形態の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、支持構造は、フレームによる構成には限定されず、例えば、壁や板等の他の部材を含んでもよい。また、斜面は、レールの面には限定されず、例えば、板の面等、他の部材に設けられた面であってもよい。また、台車の形状や構成も、種々に変更して実施可能である。
1…引上装置、10…支持構造、21…斜面、30…揚重機構、40…台車、41…載置台、41c…前端部、41d…後端部、42,42f,42r…ローラ、43…収納ローラ、45…連結部、46…ガイド部、50…ワイヤ(牽引部材)、L…運搬物、P1…接触位置、P2…収納位置。
実施形態の引上装置は、揚重機構と、支持構造と、台車と、を備える。揚重機構は、線状の牽引部材を引く。支持構造は、揚重機構を支持する。台車は、載置台と、ローラと、連結部と、を有する。載置台は、運搬物を載置する。ローラは、載置台に回転可能に支持され斜面上で転動する。牽引部材との連結部は、載置台に設けられる。台車は、牽引部材に引かれることにより斜面を上る。また、連結部は、台車が水平面上に載置された場合に載置台の下方となる位置に設けられ、かつ、台車は、連結部に対して揚重機構の反対側で斜面と接触可能な接触位置と、接触位置よりも上方の収納位置と、の間で移動可能な収納ローラを有する。

Claims (5)

  1. 線状の牽引部材を引く揚重機構と、
    前記揚重機構を支持する支持構造と、
    運搬物を載置する載置台と、前記載置台に回転可能に支持され斜面上で転動するローラと、前記載置台に設けられた前記牽引部材との連結部と、を有し、前記牽引部材に引かれることにより前記斜面を上る台車と、
    を備えた、引上装置。
  2. 前記連結部は、前記台車が水平面上に載置された場合に前記載置台の下方となる位置に、設けられた、請求項1に記載の引上装置。
  3. 前記連結部は、前記載置台の、前記台車の移動方向における前端部と後端部との間に設けられた、請求項1または2に記載の引上装置。
  4. 前記載置台は、前記牽引部材を前記連結部と前記揚重機構との間でガイドするガイド部を有した、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の引上装置。
  5. 前記台車は、前記連結部に対して前記揚重機構の反対側で前記斜面と接触可能な接触位置と、前記接触位置よりも上方の収納位置と、の間で移動可能な収納ローラを有する、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の引上装置。
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