JP2017105408A - 車両用助手席乗員保護システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、前突前に、助手席乗員のヒップポイントを下げることができる車両用助手席乗員保護システムを提供することを目的とする。【解決手段】車両用助手席乗員保護システムは、シートクッション22を有し、キャビン12における車両前側に設けられる助手席20と、シートクッション22に設けられ、作動することにより当該シートクッション22を車両上下方向に変位させる機構を有し、車両10の前面衝突が予測された場合に、シートクッション22を車両下側へ変位させるシートクッション変位手段50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用助手席乗員保護システムに関する。
衝突センサと、助手席のシートクッションを下げる電磁アクチュエータと、衝突センサによって車両の前面衝突(以下、「前突」という)が検出されたときに、電磁アクチュエータを作動させる制御装置とを備える乗員姿勢制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された技術では、前突時に、電磁アクチュエータによって助手席のシートクッションが車両下側へ変位される。この結果、助手席に着座した乗員(以下、「助手席乗員」という)のヒップポイントが下げられる。これにより、特許文献1に開示された技術では、前突に伴って車両前部が沈み込んだ状態で助手席乗員が車両前側へ慣性移動した場合に、当該助手席乗員の頭部が天井材を介してフロントルーフヘッダ等に接触することを抑制している。
なお、乗員保護に関する技術としては、特許文献1とは別に、例えば、下記特許文献2〜4がある。
特開平3−227745号公報 特開2006−151139号公報 特開2005−263018号公報 特開2005−008081号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、衝突センサによって前突が検知された後に、制御装置が電磁アクチュエータを作動させる。そのため、シートクッションが車両下側へ変位される前に、すなわち助手席乗員のヒップポイントが下がる前に、助手席乗員が車両前側へ慣性移動し、当該助手席乗員の頭部が天井材を介してフロントルーフヘッダ等に接触する可能性がある。
そこで、本発明は、前突前に、助手席乗員のヒップポイントを下げることができる車両用助手席乗員保護システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用助手席乗員保護システムは、シートクッションを有し、キャビンにおける車両前側に設けられる助手席と、前記シートクッションに設けられ、作動することにより該シートクッションを車両上下方向に変位させる機構を有し、車両の前突が予測された場合に、前記シートクッションを車両下側へ変位させるシートクッション変位手段と、を備える。
上記の構成によれば、シートクッション変位手段は、シートクッションに設けられ、作動することにより当該シートクッションを車両上下方向に変位させる機構を有している。このシートクッション変位手段は、前突が予測された場合に、助手席のシートクッションを車両下側へ変位させる。これにより、助手席乗員のヒップポイントを下げることができる。したがって、前突に伴って車両前部が沈み込んだ状態で助手席乗員が車両前側へ慣性移動した場合であっても、当該助手席乗員の頭部が天井材を介してフロントルーフヘッダ等に接触することが抑制される。
請求項2に記載の車両用助手席乗員保護システムは、請求項1において、前記車両の前突が予測された場合に、前記車両を制動する自動ブレーキ手段を備え、前記シートクッション変位手段は、前記自動ブレーキ手段が前記車両を制動する前に、前記シートクッションを車両下側へ変位させる。
上記の構成によれば、自動ブレーキ手段は、前突が予測された場合に、車両を制動する。これにより、前突が回避され、又は前突時の衝撃が低減される。
ここで、自動ブレーキ手段が車両を制動すると、助手席乗員が車両前側へ慣性移動し、当該助手席乗員がシートクッションから離れようとする。特に、助手席乗員がシートベルトを装着していない場合は、助手席乗員がシートクッションから離れ易くなる。このように助手席乗員がシートクッションから離れようとした状態では、シートクッション変位手段によってシートクッションを車両下側へ変位させても、助手席乗員のヒップポイントが下がり難い。
この対策として本発明では、前突が予測された場合であって、自動ブレーキ手段が車両を制動する前に、シートクッション変位手段が助手席のシートクッションを車両下側へ変位させる。これにより、助手席乗員が車両前側へ慣性移動する前に、すなわち助手席乗員がシートクッションから離れようとする前に、シートクッションを車両下側へ変位される。この結果、助手席乗員のヒップポイントを下げることができる。したがって、前突に伴って車両前部が沈み込んだ状態で助手席乗員が車両前側へ慣性移動した場合であっても、当該助手席乗員の頭部が天井材を介してフロントルーフヘッダ等に接触することが抑制される。
請求項3に記載の車両用助手席乗員保護システムは、請求項1又は請求項2において、前記シートクッション変位手段は、前記シートクッションにおける車両前後方向のクッション前部及びクッション後部のうち、少なくとも前記クッション後部を車両下側へ変位させる。
上記の構成によれば、シートクッション変位手段は、前突が予測された場合に、シートクッションの車両前後方向のクッション前部及びクッション後部のうち、少なくともクッション後部を車両下側へ変位させる。
ここで、シートクッション変位手段がクッション後部を車両下側へ変位させずにクッション前部を車両下側へ変位させても、助手席乗員のヒップポイントの下がり量が小さい。
これに対して本発明では、シートクッション変位手段は、少なくともクッション後部を車両下側へ変位させる。したがって、助手席乗員のヒップポイントが下がり易くなる。
請求項4に記載の車両用助手席乗員保護システムは、請求項1〜請求項3の何れか1項において、前記助手席に着座した乗員の頭部の車両前後方向の位置を検出する頭部検出手段と、前記車両の前突が検知された場合に、前記助手席に対する車両前側で膨張展開される助手席用エアバッグと、前記車両の前突が予測され、かつ、前記頭部検出手段で検出された前記頭部の位置と、膨張展開時の前記助手席用エアバッグの後面との間隔が所定値よりも広い場合に、前記助手席を車両前側へ移動させて前記間隔を前記所定値とし又は該所定値に近づける助手席移動手段と、を備える。
上記の構成によれば、助手席用エアバッグは、前突が検知された場合に、助手席に対する車両前側で膨張展開される。この助手席用エアバッグの後面により、前突時に車両前側へ慣性移動した助手席乗員の頭部が拘束される。
ここで、膨張展開時の助手席用エアバッグの後面と助手席乗員の頭部との間隔が所定値よりも広い状態で前突が発生すると、助手席乗員の頭部が助手席用エアバッグの車両上側を通過し、天井材を介してフロントルーフヘッダ等に接触する可能性がある。
この対策として本発明では、助手席移動手段は、前突が予測され、かつ、頭部検出手段で検出された頭部の位置と、膨張展開時の助手席用エアバッグの後面との間隔が所定値よりも広い場合に、助手席を車両前側へ移動させ、当該間隔を所定値とし又は所定値に近づける。その後、前突が検知された場合に、助手席乗員に対する車両前側で助手席用エアバッグが膨張展開される。
このように前突が予測された場合に、膨張展開時の助手席用エアバッグの後面と助手席乗員の頭部との隙間を予め所定値とし又は予め所定値に近づけておくことにより、前突に伴って車両前側へ慣性移動した助手席乗員の頭部を助手席用エアバッグの後面によって早期に拘束することができる。この結果、前突時に、助手席乗員の頭部が助手席用エアバッグの車両上側を通過することが抑制される。したがって、前突に伴って車両前部が沈み込んだ状態で助手席乗員が車両前側へ慣性移動した場合であっても、当該助手席乗員の頭部が天井材を介してフロントルーフヘッダ等に接触することが抑制される。
以上説明したように、本発明に係る車両用助手席乗員保護システムによれば、前突前に、助手席乗員のヒップポイントを下げることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用助手席乗員保護システムが適用された車両の助手席を車両幅方向外側から見た側面図である。 前突に伴って車両前部が沈み込んだ状態を示すとともに、助手席のシートクッションが車両下側へ変位された状態を示す図1に対応する側面図である。 助手席のクッションスライド機構及びシートクッション変位手段を示す図1の拡大側面図である。 (A)は、クッションリフト機構が作動した状態を示す図3に対応する拡大側面図であり、(B)は、前側クッションリフト機構が作動した状態を示す図3に対応する拡大側面図であり、(C)は、クッションスライド機構が作動した状態を示す図3に対応する拡大側面図である。 車両用助手席乗員保護システムのシステム構成を示すブロック図である。 車両用助手席乗員保護システムの処理の流れを示すフローチャートである。 比較例に係る助手席を示す図2に対応する側面図である。 参考例に係るリヤサスペンションによって車両後部が下げられた状態を模式的に示す車両の側面図である。 参考例に係るフロントサイドメンバが車両上側へ凸を成すように屈曲された状態を模式的に示す車両の側面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る車両用助手席乗員保護システムについて説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは、車両前側(車両前後方向前側)を示し、矢印UPは、車両上側(車両上下方向上側)を示している。また、以下の説明における前後、上下及び左右は、特に断りがない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下及び車両幅方向の左右をそれぞれ意味する。
図1には、本実施形態に係る車両用助手席乗員保護システムが適用された車両10の車両前部10Fが示されている。この車両10のキャビン12の左前側には、助手席20が配置されている。なお、キャビン12の右前側には、図示しない運転席が配置されている。また、車両10の天井部14の前端側には、車両幅方向に延びるフロントルーフヘッダ16が設けられている。このフロントルーフヘッダ16には、サンバイザ18の固定部18Aが固定されている。
(助手席の構成)
助手席20は、シートクッション22と、シートクッション22の後端部に車両前後方向に傾倒可能に設けられたシートバック24と、シートバック24の上端部に設けられたヘッドレスト26とを有している。このシートクッション22は、後述するシートクッション変位手段50を介して車両フロア28上に設けられている。また、シートクッション22の上面は、後述する助手席乗員Pが着座する座面22Uとされている。
助手席20には、乗員を模擬した衝突試験用のダミー(ダミー人形)Pが着座されている。このダミーPとしては、Hybrid−3 AM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)等が用いられる。
ダミーPは、衝突試験法で定められた標準的な着座姿勢で助手席20に着座(設置)されている。また、シートクッション22の車両前後方向の位置、及びシートクッション22に対するシートバック24の傾倒角度(傾斜角度)は、ダミーPの上記着座姿勢に対応した基準位置に調整されている。なお、以下では、説明の便宜上、助手席20に着座したダミーPを助手席乗員Pとする。
(助手席用エアバッグ装置の構成)
図2に示されるように、助手席20の車両前側のインストルメントパネル30内には、図示しない助手席用エアバッグ装置が収納されている。助手席用エアバッグ装置は、助手席用インフレータ31(図5参照)と、助手席用インフレータ31からガスの供給を受けて、インストルメントパネル30と助手席乗員Pとの間で膨張展開される助手席用エアバッグ32とを有している。なお、助手席用インフレータ31には、後述する助手席乗員保護ECU92が電気的に接続されている。
(クッションスライド機構の構成)
図3に示されるように、助手席移動手段としてのクッションスライド機構40は、スライドレール42と、スライダ44とを有している。スライドレール42は、車両フロア28上に車両前後方向に沿って配置されている。このスライドレール42は、前側ブラケット46及び後側ブラケット48を介して車両フロア28に固定されている。
スライダ44は、スライドレール42に沿って車両前後方向に移動可能にスライドレール42に支持されている。また、スライダ44には、当該スライダ44をスライドレール42に対して車両前後方向に移動させる図示しないボールネジ機構が設けられている。ボールネジ機構には、図示しない電動モータが接続されている。この電動モータを作動させることにより、スライダ44がスライドレール42に沿って車両前後方向に移動される。なお、電動モータには、後述する助手席乗員保護ECU92(図5参照)が電気的に接続されている。
(シートクッション変位手段の構成)
シートクッション変位手段50は、クッションリフト機構52と、前側クッションリフト機構80とを有している。クッションリフト機構52は、ベースブラケット54と、前側リンク56と、後側リンク62と、駆動ギア68とを有している。これらのベースブラケット54、前側リンク56、及び後側リンク62は、リンク機構を構成している。
ベースブラケット54は、長手方向を車両前後方向として配置されており、シートクッション22を構成する図示しないシートクッションフレームに固定されている。前側リンク56の下端部は、スライダ44の前部44Fに、回動軸58を介して回動可能に連結されている。一方、前側リンク56の上端部は、ベースブラケット54の前部54Fに回動軸60を介して回動可能に連結されている。
後側リンク62の下端部は、スライダ44の後部44Rに、回動軸64を介して回動可能に連結されている。一方、後側リンク62の上端部は、ベースブラケット54の後部54Rに、回動軸66を介して回動可能に連結されている。また、後側リンク62の上部には、扇状の従動ギア部62Aが設けられている。従動ギア部62Aには、ベースブラケット54に設けられた駆動ギア68が噛み合わされている。
駆動ギア68には、図示しない電動モータが接続されている。この電動モータを作動し、駆動ギア68を所定方向に回転させると、図4(A)に矢印V1で示されるように、後側リンク62及び前側リンク56が車両後側へ倒れるように回動する。これにより、シートクッション22の車両前後方向のクッション前部22F及びクッション後部22Rが車両下側へ変位される。一方、電動モータによって駆動ギア68を逆回転させると、従動ギア部62A及び前側リンク56が車両前側へ起き上がるように回動する。これにより、シートクッション22のクッション前部22F及びクッション後部22Rが持ち上げられる。
図3に示されるように、従動ギア部62Aには、円弧状に延びる長孔70が形成されている。この長孔70には、ベースブラケット54から突出するストッパピン72がスライド可能に挿入されている。ストッパピン72は、後側リンク62の回動に伴って、長孔70内をスライドする。そして、ストッパピン72が長孔70の長手方向両側の縁部に接触することにより、後側リンク62の回動範囲が制限される。
前側クッションリフト機構80は、リフトフレーム81と、リンク部材82と、連結リンク83と、駆動ギア86とを有している。リフトフレーム81は、ベースブラケット54の前部の上側に配置されている。このリフトフレーム81の後端部は、回動軸85を介してベースブラケット54に回動可能に連結されている。また、リフトフレーム81には、クッションスプリング87が連結されている。なお、図4(A)〜図4(C)では、クッションスプリング87の図示が省略されている。
リンク部材82は、回動軸84を介してベースブラケット54に回動可能に連結されている。このリンク部材82の前端部は、連結リンク83を介してリフトフレーム81に連結されている。具体的には、リンク部材82の前端部には、連結リンク83の下端部が回動軸91(図4(B)参照)を介して回動可能に連結されている。また、連結リンク83の上端部は、回動軸89を介してリフトフレーム81の車両前後方向の中間部に回動可能に連結されている。
一方、リンク部材82の後部には、扇状の従動ギア部82Aが設けられている。従動ギア部82Aには、ベースブラケット54に設けられた駆動ギア86が噛み合わされている。また、駆動ギア86には、図示しない電動モータが接続されている。この電動モータを作動し、駆動ギア86を所定方向に回転させると、図4(B)に矢印V2で示されるように、リンク部材82が回動する結果、矢印V3で示されるように、リフトフレーム81が回動し、当該リフトフレーム81の前端部が車両下側へ移動される。これにより、シートクッション22のクッション前部22Fが車両下側へ変位される。一方、電動モータによって駆動ギア86を逆回転させると、リンク部材82が逆方向へ回動し、リフトフレーム81の前端部が車両上側へ移動される。
図3に示されるように、従動ギア部82Aには、円弧状に延びる長孔88が形成されている。この長孔88には、ベースブラケット54から突出するストッパピン90がスライド可能に挿入されている。ストッパピン90は、リンク部材82の回動に伴って、長孔88内をスライドする。そして、ストッパピン90が長孔88の長手方向両側の縁部に接触することにより、リンク部材82の回動範囲が制限される。
(助手席乗員保護ECU)
車両10には、図5に示されるように、制御装置としての助手席乗員保護ECU92が設けられている。助手席乗員保護ECU92には、監視センサ94、衝突センサ96、及び頭部検出手段98が電気的に接続されている。また、助手席乗員保護ECU92には、警報装置100、シートクッション変位手段50、クッションスライド機構40、自動ブレーキ手段102、及び助手席用インフレータ31が電気的に接続されている。
監視センサ94は、例えば、車両10の前方を監視するカメラ及びレーダの少なくとも一方を含んで構成される。この監視センサ94は、車両10の前方の障害物、先行車両、及び歩行者等(以下、「障害物等」という)を検出するとともに、検出した障害物等の情報(以下、「障害物情報」という)を助手席乗員保護ECU92に出力する。助手席乗員保護ECU92は、監視センサ94から入力された障害物情報に基づいて、警報装置100、シートクッション変位手段50、及び自動ブレーキ手段102を制御する。
なお、障害物情報には、例えば、車両10の前方の所定エリア内における障害物等の存否情報が含まれる。また、所定エリア内に障害物等が存在する場合、障害物情報には、車両10から障害物等までの距離情報、及び障害物等の形状情報等が含まれる。また、助手席乗員保護ECU92には、図示しない速度センサから車両10の速度情報が入力される。また、助手席乗員保護ECU92による警報装置100、シートクッション変位手段50、及び自動ブレーキ手段102の制御方法については、本実施形態の作用及び効果とともに後述する。
警報装置100は、前突の可能性があることを知らせる警報音を発生させるとともに、前突の可能性がある旨のメッセージを図示しない運転席側の表示パネルに表示する。自動ブレーキ手段(緊急ブレーキ手段)102は、車両10の図示しない制動機構を作動し、車両10を減速又は停止させる。
衝突センサ96は、例えば、車両10の前端側に設けられ、車両10に対する前突を検知可能とされている。この衝突センサ96は、検知した衝突情報を助手席乗員保護ECU92に出力する。助手席乗員保護ECU92は、衝突センサ96から入力された衝突情報に基づいて、助手席用インフレータ31を制御する。
頭部検出手段(頭部検出装置)98は、例えば、助手席乗員Pの頭部Hを撮影するカメラとされる。この頭部検出手段98は、助手席乗員Pの頭部Hの位置を検出し、助手席乗員保護ECU92に出力する。助手席乗員保護ECU92は、頭部検出手段98で検出された助手席乗員Pの頭部Hの位置情報に基づいて、クッションスライド機構40を制御する。なお、助手席乗員保護ECU92によるクッションスライド機構40、及び前述した助手席用インフレータ31の制御方法については、本実施形態の作用及び効果とともに後述する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(助手席乗員保護ECUの制御方法)
先ず、助手席乗員保護ECU92による車両用助手席乗員保護システムの制御方法について説明する。図5には、車両用助手席乗員保護システムのシステム構成の一例が示されている。また、図6には、助手席乗員保護ECU92の処理の流れを示すフローチャートの一例が示されている。このフローチャートは、例えば、車両10の走行時に実行される。なお、以下の説明では、特に断りがない限り、車両用助手席乗員保護システムの各構成要素は図5を参照し、助手席乗員保護ECU92の処理の各ステップは、図6を参照するものとする。
助手席乗員保護ECU92は、先ず、ステップS1において、車両10の前方の障害物等を検出する。具体的には、助手席乗員保護ECU92は、車両10の前方の所定エリア内における障害物情報を監視センサ94から取得する。
次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS2において、監視センサ94から取得した障害物情報に基づいて、車両10に対する前突の可能性を予測する。具体的には、車両10の前方の所定エリア内における障害物等の存否情報、及び車両10から障害物等までの距離情報、及び車両10の速度等から前突の可能性を予測する。そして、助手席乗員保護ECU92が、車両10に対する前突の可能性がないと判断した場合には、ステップS1へ戻る。
一方、助手席乗員保護ECU92が車両10に対する前突の可能性(不可避の前突も含む)があると判断した場合には、助手席乗員保護ECU92は、ステップS3において、警報装置100を作動させる。これにより、前突の可能性を知らせる警報音が発生するとともに、図示しない運転席側の表示パネルに前突の可能性を知らせるメッセージ等が表示される。
次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS4において、車両10の前方の障害物等を再び検出する。次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS5において、監視センサ94から取得した障害物情報に基づいて、車両10に対する前突の可能性を予測する。そして、助手席乗員保護ECU92が、車両10に対する前突の可能性がないと判断した場合には、ステップS1へ戻る。
一方、助手席乗員保護ECU92が車両10に対する前突の可能性があると判断した場合には、助手席乗員保護ECU92は、ステップS6において、シートクッション変位手段50を作動させる。具体的には、図4(A)に示されるように、駆動ギア68に接続された図示しない電動モータを作動させ、当該駆動ギア68を所定方向に回転させる。これにより、矢印V1で示されるように、前側リンク56及び後側リンク62が車両後側へ倒れるように回動し、車両フロア28に対してシートクッション22のクッション前部22F及びクッション後部22Rが車両下側へ変位される。この結果、シートクッション22に着座した助手席乗員PのヒップポイントQ(図1参照)が下げられる。
また、助手席乗員保護ECU92は、駆動ギア68に接続された電動モータを作動した後、駆動ギア86に接続された図示しない電動モータを作動させる。これにより、図4(B)に矢印V2で示されるように、リンク部材82が回動する結果、矢印V3で示されるように、リフトフレーム81の前端部が車両下側へ移動する。これにより、シートクッション22に着座した助手席乗員PのヒップポイントQ(図1参照)が下げられる。なお、図1には、クッションリフト機構52及び前側クッションリフト機構80の両方が作動した後の助手席乗員PのヒップポイントQが二点鎖線で示されている。
ここで、本実施形態では、理解を容易にするために、クッションリフト機構52を作動させた後に前側クッションリフト機構80を作動させたが、クッションリフト機構52及び前側クッションリフト機構80を同時に作動させても良いし、クッションリフト機構52を作動させる前に、前側クッションリフト機構80を作動させても良い。また、助手席乗員保護ECU92は、シートクッション変位手段50を作動させる際に、助手席乗員P用のシートベルトのプリクラッシュ機構を作動し、シートベルトを所定量巻き取らせることで、シートベルトによる助手席乗員Pの拘束力を高めても良い。
次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS7において、頭部検出手段98から助手席乗員Pの頭部Hの位置情報を取得する。次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS8において、頭部検出手段98から取得した助手席乗員Pの頭部Hの位置情報に基づいて、当該頭部Hと膨張展開時の助手席用エアバッグ32の後面32Rとの間隔S(図2参照)を算出し、算出した間隔Sが所定値よりも広いか否かを判定する。そして、助手席乗員保護ECU92は、間隔Sが所定値以下と判断した場合には、ステップS10へ進む。なお、ここでいう間隔Sとは、例えば、展開完了時の助手席用エアバッグ32の後面32Rと、二点鎖線で示される助手席乗員Pの頭部Hとの最短距離とされる。
一方、助手席乗員保護ECU92は、間隔Sが所定値よりも広いと判断した場合には、クッションスライド機構40を作動し、図4(C)に矢印Tで示されるように、シートクッション22を車両前側へ移動させて間隔Sを所定値にする。ここで、本実施形態では、所定値がゼロに設定されている。そのため、クッションスライド機構40が作動されると、図2に実線で示されるように、助手席乗員Pの頭部Hが助手席用エアバッグ32の後面32Rの膨張展開位置へ移動し、間隔Sがゼロになる。その後、後述のように、前突が検知された場合に、助手席用エアバッグ32が膨張展開される。
なお、所定値は、ゼロに限らず、例えば、助手席用エアバッグ32の膨張展開誤差等を考量して適宜設定することができる。また、本実施形態のクッションスライド機構40は、間隔Sが所定値になるようにシートクッション22を車両前側へ移動させるが、本実施形態ではこれに限らない。クッションスライド機構40は、間隔Sが所定値には達しないが当該所定値に近づくように、シートクッション22を車両前側へ移動させても良い。なお、助手席乗員保護ECU92がステップS8で算出した間隔Sを間隔S0とすると、「間隔Sを所定値に近づける」とは、所定値<間隔S<間隔S0を満たす範囲内で、シートクッション22を車両前側へ移動させることを意味する。
次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS10において、車両10の前方の障害物等を再び検出する。次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS11において、監視センサ94から取得した障害物情報に基づいて、車両10に対する前突の可能性を予測する。そして、助手席乗員保護ECU92は、車両10に対する前突の可能性がないと判断した場合には、ステップS1へ戻る。
一方、助手席乗員保護ECU92が車両10に対する前突の可能性があると判断した場合には、助手席乗員保護ECU92は、ステップS12において、自動ブレーキ手段102を作動する。これにより、自動ブレーキ手段102によって車両10が制動され、車両10が減速又は停止される。
次に、助手席乗員保護ECU92は、ステップS13において、衝突センサ96から入力された衝突情報に基づいて、車両10の前突を検知したか否かを判定する。そして、助手席乗員保護ECU92が前突を検知しなかった場合は、前突が回避されたものとして、ステップS1へ戻る。
一方、助手席乗員保護ECU92が前突を検知した場合には、助手席用インフレータ31を作動させ、処理を終了する。これにより、助手席乗員Pの車両前側で助手席用エアバッグ32が膨張展開される。この結果、助手席用エアバッグ32の後面32Rによって助手席乗員Pの頭部Hが拘束される。
また、助手席乗員保護ECU92は、助手席用インフレータ31を作動させる際に、助手席乗員P用の図示しないシートベルトのプリテンショナー機構を作動させ、シートベルトを所定量巻き取らせることで、シートベルトによる助手席乗員Pの拘束力を高めても良い。なお、シートベルトがフォースリミッター機構を有する場合には、シートベルトに所定値以上の荷重がかかった場合に、シートベルトが所定量巻き出され、助手席乗員Pの胸部等に対する荷重が低減される。
(作用及び効果)
先ず、比較例に係る助手席について説明する。図7に示されるように、比較例に係る助手席110には、本実施形態のシートクッション変位手段50(図3参照)を備えておらず、シートクッション112が車両フロア28に対して所定の高さで保持されている。ここで、図7に矢印Eで示されるように、前突に伴って車両前部10Fが沈み込む場合がある。このような状態で、二点鎖線で示されるように、助手席110に着座した助手席乗員Pが車両前側へ慣性移動すると、当該助手席乗員Pの頭部Hがサンバイザ18の固定部18A又は天井材を介してフロントルーフヘッダ16に接触する可能性がある。
この対策として、前突時に、助手席110のシートクッション112を車両下側へ変位させることで助手席乗員PのヒップポイントQを下げ、助手席乗員Pの頭部Hをフロントルーフヘッダ16等から車両下側へ遠ざけることが考えられる。
しかしながら、前突が発生すると、助手席乗員Pが車両前側へ慣性移動し、当該助手席乗員Pがシートクッション112の座面112Uから離れようとする。特に、助手席乗員Pがシートベルトを装着していない場合は、助手席乗員Pがシートクッション112の座面112Uから離れ易くなる。このように助手席乗員Pがシートクッション112の座面112Uから離れようとした状態では、シートクッション22の座面22Uが下げられても、助手席乗員PのヒップポイントQが下がり難い。
これに対して本実施形態の助手席乗員保護ECU92は、前述のように前突が予測された場合に、シートクッション変位手段50を作動させ、助手席20のシートクッション22を車両下側へ変位させる。これにより、図1に示されるように、前突に伴って助手席乗員Pが車両前側へ慣性移動する前に、すなわち助手席乗員Pがシートクッション22の座面22Uから離れようとする前に、シートクッション22の座面22Uを下げることができる。この結果、助手席乗員PのヒップポイントQを下げることができる。
そして、助手席乗員PのヒップポイントQが下がると、図2に示されるように、フロントルーフヘッダ16等から助手席乗員Pの頭部Hが遠ざかる。この結果、車両前部10Fが沈み込んだ状態でのフロントルーフヘッダ16と頭部Hとの間隔Jが広くなる。したがって、前突に伴って車両前部10Fが沈み込んだ状態で助手席乗員Pが車両前側へ慣性移動した場合であっても、当該助手席乗員Pの頭部Hがフロントルーフヘッダ16等に接触することが抑制される。
また、本実施形態では、前述したように、助手席乗員保護ECU92は、前突が予測された場合に、自動ブレーキ手段102を作動し、車両10を制動させる。これにより、前突が回避され、又は前突時の衝撃が低減される。
ここで、自動ブレーキ手段102が車両10を制動すると、前突時と同様に、助手席乗員Pが車両前側へ慣性移動し、当該助手席乗員Pがシートクッション22の座面22Uから離れようとする。そのため、シートクッション変位手段50によってシートクッション22の座面22Uを下げても、助手席乗員PのヒップポイントQが下がり難い。
この対策として本実施形態では、助手席乗員保護ECU92は、前突が予測された場合であって、自動ブレーキ手段102が車両10を制動する前に、シートクッション変位手段50を作動させ、助手席20のシートクッション22を車両下側へ変位させる。これにより、車両10の制動に伴って助手席乗員Pが車両前側へ慣性移動する前に、すなわち助手席乗員Pがシートクッション22の座面22Uから離れようとする前に、シートクッション22の座面22Uを下げることができる。
ここで、比較例として、例えば、シートクッション変位手段50がシートクッション22のクッション後部22Rを車両下側へ変位させずにクッション前部22Fを車両下側へ変位させても、助手席乗員PのヒップポイントQの下がり量が小さい。
これに対して本実施形態のシートクッション変位手段50は、シートクッション22のクッション前部22F及びクッション後部22Rの両方を車両下側へ変位させる。たがって、助手席乗員PのヒップポイントQが下がり易くなる。
また、図7に示されるように、膨張展開時の助手席用エアバッグ32の後面32Rと助手席乗員Pの頭部Hとの間隔Sが所定値よりも広い状態で前突が発生すると、助手席乗員Pの頭部Hが助手席用エアバッグ32の車両上側を通過し、天井材を介してフロントルーフヘッダ16等に接触する可能性がある。
この対策として実施形態の助手席乗員保護ECU92は、前述のように前突が予測された場合であって、頭部検出手段98で検出された助手席乗員Pの頭部Hの位置と、膨張展開時の助手席用エアバッグ32の後面32Rとの間隔Sが所定値よりも広い場合に、クッションスライド機構40を作動させる。これにより、図2に矢印Tで示されるように、シートクッション22がスライドレール42に沿って車両前側へスライドされ、間隔Sが所定値(本実施形態ではゼロ)になる。つまり、図2に実線で示されるように、助手席乗員Pの頭部Hが、助手席用エアバッグ32の後面32Rの膨張展開位置へ移動される。その後、前突が検知された場合に、助手席乗員保護ECU92が助手席用インフレータ31を作動し、助手席用エアバッグ32を膨張展開させる。
このように前突が予測された場合に、隙間Sを予め所定値にしておくことにより、前突に伴って車両前側へ慣性移動した助手席乗員Pの頭部Hを助手席用エアバッグ32の後面32Rによって早期に拘束することができる。したがって、助手席乗員Pの頭部Hが助手席用エアバッグ32の車両上側を通過することが抑制されるため、当該助手席乗員Pの頭部Hが天井材を介してフロントルーフヘッダ16等に接触することが抑制される。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、シートクッション変位手段50がシートクッション22のクッション前部22F及びクッション後部22Rの両方を車両下側へ変位させたが、上記実施形態はこれに限らない。シートクッション変位手段は、クッション前部22F及びクッション後部22Rのうち、少なくともクッション後部22Rを車両下側へ変位させるように構成されても良い。このようにシートクッション変位手段によって少なくともクッション後部22Rを車両下側へ変位させることにより、クッション前部22Fのみを車両下側へ変位させる場合と比較して、助手席乗員PのヒップポイントQの下がり量が大きくなる。したがって、シートクッション22に着座した助手席乗員PのヒップポイントQを効率的に下げることができる。
また、上記実施形態では、シートクッション変位手段50がクッションリフト機構52等のリンク機構によって構成されるが、シートクッション変位手段は、例えば、電磁アクチュエータ等によって構成されても良い。また、上記実施形態では、シートクッション変位手段50がシートクッション22を昇降可能に構成されるが、シートクッション変位手段は、シートクッション22を少なくとも降下可能であれば良い。
また、上記実施形態では、助手席移動手段がクッションスライド機構40によって構成されるが、助手席移動手段は、従来周知のスライド機構によって構成されても良い。
また、上記実施形態では、頭部検出手段98で検出された助手席乗員Pの頭部Hの位置情報に基づいて、当該助手席乗員Pの頭部Hと膨張展開時の助手席用エアバッグ32の後面32Rとの間隔S(図2参照)を算出したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、頭部検出手段としてのカメラ等によって助手席20のヘッドレスト26の位置を検出し、検出されたヘッドレストの位置から助手席乗員Pの頭部Hの位置を予測しても良い。
また、頭部検出手段としての助手席乗員保護ECU92によって、シートバック24を傾倒させる図示しない電動リクライニング機構及びクッションスライド機構40の作動状態からヘッドレスト26の位置を算出するとともに、算出されたヘッドレスト26の位置から助手席乗員Pの頭部Hの位置を検出(予測)することも可能である。
また、上記実施形態では、車両10にクッションスライド機構40が設けられるが、クッションスライド機構40は適宜省略可能である。また、上記実施形態では、車両10に自動ブレーキ手段102が設けられるが、自動ブレーキ手段102も適宜省略可能である。
(参考例)
次に、前突時における車両前部10Fの沈み込みを抑制する方法について説明する。
図8に示されるように、自動ブレーキ手段102(図5参照)が車両10を制動する際に、矢印aで示されるように、リヤサスペンション120を下げることで、車両後部10Rを下げても良い。これにより、矢印bで示されるように、前突荷重Fの入力位置に対して車両10の重心Gが下がるため、前突に伴う車両前部10Fの沈み込み(図2の矢印E)を抑制することができる。
また、自動ブレーキ手段102が車両10を制動する際に、例えば、矢印cで示されるように、バックドア等の後部パネル122を車両上側へ跳ね上げ、空気抵抗によって車両後部10Rを下げることも可能である。この場合も、上記と同様に、車両10の重心Gが下がるため、前突に伴う車両前部10Fの沈み込みを抑制することができる。
また、図9に矢印dで示されるように、前突時にフロントサイドメンバ124を車両上側へ凸を成すように屈曲させることで、前突に伴う車両前部10Fの沈み込みを抑制しても良い。また、前突の際に、図示しないフロントサスペンションを上げて車両前端側を持ち上げることで、前突荷重Fによって車両前部10Fが浮き上がるように構成しても良い。この場合も、前突に伴う車両前部10Fの沈み込みを抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
12 キャビン
20 助手席
22 シートクッション
22F クッション前部
22R クッション後部
32 助手席用エアバッグ
40 クッションスライド機構(助手席移動手段)
50 シートクッション変位手段
52 クッションリフト機構(機構)
80 前側クッションリフト機構(機構)
98 頭部検出手段
102 自動ブレーキ手段
P 助手席乗員
H 頭部
S 間隔(頭部検出手段で検出された助手席乗員の頭部の位置と、膨張展開時の助手席用エアバッグの後面との間隔)

Claims (4)

  1. シートクッションを有し、キャビンにおける車両前側に設けられる助手席と、
    前記シートクッションに設けられ、作動することにより該シートクッションを車両上下方向に変位させる機構を有し、車両の前面衝突が予測された場合に、前記シートクッションを車両下側へ変位させるシートクッション変位手段と、
    を備える車両用助手席乗員保護システム。
  2. 前記車両の前面衝突が予測された場合に、前記車両を制動する自動ブレーキ手段を備え、
    前記シートクッション変位手段は、前記自動ブレーキ手段が前記車両を制動する前に、前記シートクッションを車両下側へ変位させる、
    請求項1に記載の車両用助手席乗員保護システム。
  3. 前記シートクッション変位手段は、前記シートクッションにおける車両前後方向のクッション前部及びクッション後部のうち、少なくとも前記クッション後部を車両下側へ変位させる、
    請求項1又は請求項2に記載の車両用助手席乗員保護システム。
  4. 前記助手席に着座した乗員の頭部の車両前後方向の位置を検出する頭部検出手段と、
    前記車両の前面衝突が検知された場合に、前記助手席に対する車両前側で膨張展開される助手席用エアバッグと、
    前記車両の前面衝突が予測され、かつ、前記頭部検出手段で検出された前記頭部の位置と、膨張展開時の前記助手席用エアバッグの後面との間隔が所定値よりも広い場合に、前記助手席を車両前側へ移動させて前記間隔を前記所定値とし又は該所定値に近づける助手席移動手段と、
    を備える、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用助手席乗員保護システム。
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