JP2017105315A - フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法 - Google Patents

フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017105315A
JP2017105315A JP2015240527A JP2015240527A JP2017105315A JP 2017105315 A JP2017105315 A JP 2017105315A JP 2015240527 A JP2015240527 A JP 2015240527A JP 2015240527 A JP2015240527 A JP 2015240527A JP 2017105315 A JP2017105315 A JP 2017105315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
state
flywheel
regeneration system
switching mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015240527A
Other languages
English (en)
Inventor
嘉裕 倉橋
Yoshihiro Kurahashi
嘉裕 倉橋
亮文 板倉
Akifumi Itakura
亮文 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2015240527A priority Critical patent/JP2017105315A/ja
Publication of JP2017105315A publication Critical patent/JP2017105315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

【課題】動力伝達状態の切替に高い自由度を確保することができ、併せてコスト面でも良好なフライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法を提供する。
【解決手段】フライホイール回生システム100は、変速機TMを備えた車両200に適用され、互いに相対回転するサンギヤS、リングギヤR及びキャリアCを含む遊星歯車機構PGと、サンギヤSに接続されるフライホイールFWと、リングギヤRに接続されるモータジェネレータMGと、遊星歯車機構PGの接続状態を切り替える切替機構SGであって、第1切替状態、第2切替状態及び第3切替状態と、を有する切替機構SGと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法に関する。
車両減速時に車両の運動エネルギをフライホイールに蓄える技術が例えば特許文献1で開示されている。
特表2012−516417号公報
車両の運動エネルギをモータジェネレータとフライホイールとで回生するフライホイール回生システムは、遊星歯車機構を介して変速機の入力軸、モータジェネレータ及びフライホイール間で動力伝達を行うように構成することができる。
ところがこの場合には、動力伝達が複雑になる。このため、具体的な構成の仕方によっては、動力伝達状態の切り替えに多くのクラッチが必要になり、コスト面で不利になる虞がある。また、動力伝達状態の切替時には、モータジェネレータで回転同期を図りながら必要なクラッチを接続していく。ところが、クラッチの数が多いほど動力伝達状態の切替手順が複雑になり、切替応答性が低くなる虞がある。
さらに、遊星歯車機構では、キャリア、サンギヤ及びリングギヤの3つの要素のうち2つの要素間で動力伝達を行おうとしても、残りの要素の負荷が軽過ぎると、その残りの要素の空転によって動力伝達が妨げられる。このため、遊星歯車機構を介してモータジェネレータ及びフライホイール間で動力伝達を行うためには、変速機の入力軸に接続される要素が空転しないようにする必要がある。
ところが、変速機の変速レンジが、Nレンジ又はPレンジ、すなわちニュートラルレンジ又はパーキングレンジの場合には、変速機内で入力軸と出力軸とが切り離される。また、変速機の入力軸は、車両の運転状態に応じて、エンジンクラッチやトルクコンバータのロックアップクラッチによってエンジンと切り離されることもある。
このため、例えばこれらの状況が重なり、変速機の入力軸が変速機の出力軸及びエンジンと切り離された場合には、フライホイールで回生したエネルギを利用してモータジェネレータで発電しようとしても、そのような発電を実施できない虞がある。また、フライホイールを良好に作動させるべくモータジェネレータでフライホイールに初期回転を与えようとしても、そのような動作を実施できない虞がある。
すなわち、モータジェネレータ及びフライホイール間で動力伝達を行おうとしても、動力伝達状態を切り替える機会が、これらの状況が重ならないような場合に制限される虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、動力伝達状態の切替に高い自由度を確保することができ、併せてコスト面でも良好なフライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様のフライホイール回生システムは、変速機を備えた車両に適用されるフライホイール回生システムであって、互いに相対回転する第1要素、第2要素及び第3要素を含む遊星歯車機構と、前記第1要素に接続されるフライホイールと、前記第2要素に接続されるモータジェネレータと、前記遊星歯車機構の接続状態を切り替える接続状態切替機構であって、前記第3要素と前記変速機の入力軸とを接続する第1切替状態と、前記第3要素と前記入力軸とを切り離す第2切替状態と、前記第3要素と前記入力軸とを切り離しつつ前記第1要素及び前記第2要素に対する前記第3要素の相対回転或いは前記第3要素の回転そのものを制限する第3切替状態と、を有する接続状態切替機構と、を備える。
本発明の別の態様によれば、変速機を備えた車両に適用され、互いに相対回転する第1要素、第2要素及び第3要素を含む遊星歯車機構と、前記第1要素に接続されるフライホイールと、前記第2要素に接続されるモータジェネレータと、前記遊星歯車機構の接続状態を切り替える接続状態切替機構と、を備えるフライホイール回生システムの制御方法であって、前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3要素と前記変速機の入力軸とを接続する第1切替状態に切り替えることと、前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3要素と前記入力軸とを切り離す第2切替状態に切り替えることと、前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3要素と前記入力軸とを切り離しつつ前記第1要素及び前記第2要素に対する前記第3要素の相対回転或いは前記第3要素の回転そのものを制限する第3切替状態に切り替えることと、を含むフライホイール回生システムの制御方法が提供される。
これらの態様によれば、第1切替状態、第2切替状態及び第3切替状態に切替可能な接続状態切替機構で遊星歯車機構の接続状態を切り替えることで、必要な動力伝達状態の切り替えを行うことができる。このため、動力伝達状態を切り替えるためのクラッチをさらに設けずに済む分、コストを低くすることができる。
また、これらの態様によれば、第1切替状態と第2切替状態とによって第3要素と変速機の入力軸との断接を行うだけでなく、遊星歯車機構を介したモータジェネレータ及びフライホイール間での動力伝達を行う際に、第3切替状態によって、変速機の入力軸と独立させた状態で、第3要素を空転させないようにすることができる。
したがって、変速機の入力軸が変速機の出力軸及びエンジンと切り離されていても、遊星歯車機構を介してモータジェネレータ及びフライホイール間で動力伝達を行うことができる。
このため、これらの態様によれば、動力伝達状態の切り替えに高い自由度を確保することができ、併せてコスト面も良好にすることができる。
車両の概略構成図である。 接続状態切替機構の第1切替位置の説明図である。 接続状態切替機構の第2切替位置の説明図である。 接続状態切替機構の第3切替位置の説明図である。 第1の制御の一例をフローチャートで示す図である。 第1の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第1図である。 第1の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第2図である。 第1の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。 第2の制御の一例をフローチャートで示す図である。 第2の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第1図である。 第2の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第2図である。 第2の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第3図である。 第2の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。 第3の制御の一例をフローチャートで示す図である。 第3の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第1図である。 第3の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第2図である。 第3の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第3図である。 第3の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第4図である。 第3の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第5図である。 第3の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第6図である。 第3の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。 第4の制御の一例をフローチャートで示す図である。 第4の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第1図である。 第4の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第2図である。 第4の制御に対応する各要素の動きを説明する共線図の第3図である。 第4の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。 フライホイール回生システムの変形例の要部を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る車両200の概略構成を示している。
車両200は、駆動源としてのエンジンENGを備え、エンジンENGの出力回転がエンジンクラッチCLE、トルクコンバータ220、変速機TM、差動機構240を介して駆動輪250に伝達される構成である。
エンジンクラッチCLEは、油圧によって締結状態を切り換えることができる油圧クラッチである。エンジンクラッチCLEを解放することで、エンジンENGのみをパワートレインから切り離すことができる。エンジンクラッチCLEは例えば、電磁クラッチであってもよい。
トルクコンバータ220は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータである。
変速機TMは、一対の溝幅可変のプーリと、一対のプーリの間に巻き掛けられるベルトとを備え、一対のプーリの溝幅を変更することで変速比を無段階に変更することができるベルト無段変速機である。変速機TMは、この他、前進後進を切り換える前後進切換機構を備える。変速機TMの入力軸231には、チェーン232を介してオイルポンプOPが接続されている。
差動機構240は変速機TMの出力回転を左右の駆動輪250に振り分ける。
駆動輪250及び図示しない従動輪に設けられるタイヤブレーキ270は、ブレーキペダル271とマスターシリンダ272とが機構的に独立しているブレーキである。運転者がブレーキペダル271を踏み込むと、ブレーキアクチュエータ273によってマスターシリンダ272のピストンが変位し、これによって、タイヤブレーキ270に油圧が供給されて制動力が発生する。
エンジンクラッチCLE及び変速機TMには油圧回路280が接続されている。油圧回路280は、後述するコントローラ290からの指示に従い、オイルポンプOPが吐出する油による油圧を元圧としてエンジンクラッチCLE及び変速機TMで必要とされる油圧を生成し、エンジンクラッチCLE及び変速機TMに供給する。車両200はさらに、オイルポンプOP停止時に油圧回路280に油圧を供給可能な電動オイルポンプを備えることができる。
フライホイール回生システム100は、遊星歯車機構PGと、フライホイールFWと、モータジェネレータMGと、補助ブレーキSBと、切替機構SGと、を備える。
遊星歯車機構PGは、複数のピニオンギヤPと、サンギヤSと、リングギヤRと、キャリアCと、を備える。サンギヤS、リングギヤR及びキャリアCは互いに相対回転する第1要素、第2要素及び第3要素を構成する。
具体的には、複数のピニオンギヤPに外歯で噛み合うサンギヤSが、第1要素に対応する。また、複数のピニオンギヤPに内歯で噛み合うリングギヤRが、第2要素に対応する。また、複数のピニオンギヤPの回転軸を支持するキャリアCが、第3要素に対応する。
サンギヤSには、フライホイールFWが接続される。サンギヤSは、ワンウェイクラッチやドグクラッチ等のクラッチを介することなくフライホイールFWに接続されている。
リングギヤRには、モータジェネレータMGが接続される。リングギヤRは、ギヤ列G1を介してモータジェネレータMGに接続されている。リングギヤRも、サンギヤSと同様、クラッチを介することなくモータジェネレータMGに接続されている。
キャリアCには、変速機TMの入力軸231が接続される。キャリアCは具体的には、キャリアCの回転軸110、切替機構SG、ギヤ列G2及びギヤ列G3を介して入力軸231に接続される。ギヤ列G2のギヤG21は、キャリアCの回転軸110に回転自在に設けられる。
ギヤG21の回転速度Niは、フライホイール回生システム100の入力回転速度となる。回転速度Niは、変速機TMの入力軸231の回転速度とギヤ列G2及びギヤ列G3のギヤ比とに基づき求めることができる。
フライホイールFWは、金属製であり、回転時の風損を低減するために真空又は減圧された容器内に収容されている。
モータジェネレータMGは、図示しないインバータによって駆動される三相交流電動機であり、力行又は発電が可能である。モータジェネレータMGは、図示しないバッテリの電力で駆動する。モータジェネレータMGが発電した電力はバッテリに充電される。
補助ブレーキSBは、モータジェネレータMGの回転軸に設けられる。補助ブレーキSBは、モータジェネレータMGの回転を制動する。補助ブレーキSBは例えば、リングギヤRの回転を制動するように遊星歯車機構PGに設けられてもよい。
切替機構SGは、キャリアCの接続状態を切り替える接続状態切替機構であり、キャリアCの回転軸110に設けられる。切替機構SGは具体的には、ドグクラッチで実現されており、ハブHBとスリーブSLVとを備える。
ハブHBは、キャリアCの回転軸110に設けられる。ハブHBは、回転軸110に固定される。スリーブSLVは、ハブHBに設けられ軸方向に摺動する。スリーブSLVは、ギヤG21の係合部及び固定部材FMの係合部と選択的に係合する。
図2Aから図2Cは、切替機構SGが有する切替位置の説明図である。図2Aは第1切替位置を、図2Bは第2切替位置を、図2Cは第3切替位置をそれぞれ示す。図2Aから図2Cでは、フライホイール回生システム100の構成要素の動きを説明するための共線図を併せて示す。
共線図は、縦軸に回転速度、横軸に遊星歯車機構PGの要素であるサンギヤS、キャリアC及びリングギヤRを配置した図である。横軸上に示されるサンギヤS(フライホイールFW)とキャリアC(変速機TM)との距離を1とした場合、キャリアCとリングギヤR(モータジェネレータMG)との距離はサンギヤSの歯数をリングギヤRの歯数で割った大きさである。
図2Aに示すように、スリーブSLVをギヤG21側に駆動しギヤG21の係合部と係合させると、キャリアCの回転軸110とギヤG21とが接続される。したがって、キャリアCと変速機TMの入力軸231とが接続される。
第1切替位置では、ハブHBに対してスリーブSLVが軸方向一方側に偏って位置する。切替機構SGは、キャリアCと変速機TMの入力軸231とを接続する第1切替状態として、第1切替位置を有する。
共線図に示すように、第1切替位置では、キャリアCからのトルクが、矢印で模式的に示すように、サンギヤS及びリングギヤRに伝達される。キャリアCから伝達されるトルクは、リングギヤRのほうがサンギヤSよりも大きくなる。キャリアCとの回転速度差は、サンギヤSのほうがリングギヤRよりも絶対値で大きくなる。
図2Bに示すように、スリーブSLVをハブHB中央に移動させギヤG21の係合部との係合を解除すると、キャリアCの回転軸110とギヤG21とが切り離される。したがって、キャリアCと変速機TMの入力軸231とが切り離される。
第2切替位置では、ハブHBに対してスリーブSLVが軸方向中央に位置する。第2切替位置では、スリーブSLVは固定部材FMの係合部とも係合しないので、キャリアCの接続が断たれ、キャリアCが空転可能になる。すなわち、キャリアCがフリーになる。切替機構SGは、キャリアCと変速機TMの入力軸231とを切り離す第2切替状態、具体的にはキャリアCの接続を断つ第2切替状態として、第2切替位置を有する。
共線図に示すように、第2切替位置では、キャリアCがフリーになるので、サンギヤS、キャリアC及びリングギヤRの回転速度が一直線上に並ばなくなる。
図2Cに示すように、スリーブSLVを固定部材FM側に駆動し固定部材FMの係合部と係合させると、キャリアCの回転軸110と固定部材FMとが接続される。したがって、キャリアCは、固定部材FMによって回転そのものが禁止され、これによりサンギヤS及びリングギヤRに対する相対回転が禁止される。
第3切替位置では、ハブHBに対してスリーブSLVが軸方向他方側に偏って位置する。切替機構SGは、キャリアCと変速機TMの入力軸231とを切り離しつつサンギヤS及びリングギヤRに対するキャリアCの相対回転或いはキャリアCの回転そのものを禁止する第3切替状態として、第3切替位置を有する。
共線図に示すように、第3切替位置では、キャリアCの回転速度Ncがゼロに固定される。結果、矢印で模式的に示すように、サンギヤS及びリングギヤR間でトルクが伝達される。
切替機構SGでは、図示しないアクチュエータでスリーブSLVを駆動することで、切替位置を変更することができる。切替機構SGは例えば、スリーブSLVを係合させる際に回転同期を促進するシンクロリングをさらに備えたシンクロリング付きのドグクラッチとして構成されてもよい。
図1に戻り、フライホイール回生システム100は、コントローラ290をさらに備える。コントローラ290は、CPU、RAM、入出力インターフェース等で構成される。コントローラ290には、アクセルペダル274の開度であるアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ291、ブレーキペダル271の踏み込み状態であるブレーキ状態BRKを検出するブレーキセンサ292、車速VSPを検出する車速センサ293、変速機TMの入力回転速度を検出する回転速度センサ294、エンジンENGの回転速度Neを検出する回転速度センサ295等からの信号が入力される。
コントローラ290にはさらに、変速機TMに対して選択されている変速レンジを検出するインヒビタスイッチ296、エンジンENGへの始動及び停止指示操作を行うためのイグニッションスイッチ297、サンギヤSの回転速度Nsを検出する回転速度センサ298、リングギヤRの回転速度Nrを検出する回転速度センサ299、キャリアCの回転速度Ncを検出する回転速度センサ300等からの信号が入力される。以下、イグニッションスイッチをIGSWと称す。
コントローラ290は、入力される信号に基づき各種演算を行い、エンジンクラッチCLEの締結状態や切替機構SGの切替位置や変速機TMの変速を制御する。
ところで、フライホイール回生システム100では、運転者がブレーキペダル271を踏み込んだことを受けて車両200を減速させる場合は、フライホイールFWを用いて車両200の持つ運動エネルギをフライホイールFWに蓄積するFW回生を行うことができる。
また、フライホイール回生システム100では、運転者がアクセルペダル274を踏み込んだことを受けて車両200を発進加速させる場合は、フライホイールFWに蓄積されている運動エネルギを解放し、これを車両200の発進加速に利用するFW力行を行うことができる。FW力行では、発進加速時にエンジンENGが消費する燃料量を抑えることで、車両200の燃費を向上させることができる。
さらに、フライホイール回生システム100では、フライホイールFWに蓄積されている運動エネルギを利用してモータジェネレータMGを発電するFW発電や、モータジェネレータMGでフライホイールFWに初期回転を与えるFWイニシャライズを行うことができる。FWイニシャライズを行うことで、フライホイールFWの回転中にFW回生が行われるようにし、これによりFW回生やその後のFW力行が良好に行われるようにすることができる。
これらを実現するために、本実施形態ではコントローラ290が、以下に説明する第1の制御から第4の制御を行う。
(第1の制御)
まず、FWイニシャライズを行うための制御である第1の制御について、図3から図5を用いて説明する。
図3は、第1の制御の一例をフローチャートで示す図である。図4A、図4Bは、第1の制御に対応するフライホイール回生システム100の構成要素の動きを説明するための共線図である。図5は第1の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。
以下の説明では、図3に示すフローチャートに沿って第1の制御について説明し、その理解を容易にするために適宜図4A、図4B、図5を参照する。コントローラ290は、図3に示すフローチャートの処理を例えば微小時間毎に繰り返し実行することができる。
ステップS11で、コントローラ290は、IGSW297がONになったか否かを判定する。ステップS11で否定判定であれば、本フローチャートの処理は一旦終了する。ステップS11で肯定判定であれば、処理はステップS2に進む。
ステップS12で、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第3切替位置に制御する。これにより、キャリアCが固定されるので、モータジェネレータMG及びフライホイールFW間で動力伝達を行うことができる。
ステップS13で、コントローラ290は、モータジェネレータMGに力行させてフライホイールFWを駆動する。これにより、モータジェネレータMGでフライホイールFWに初期回転を与えることができる。
ここまでの各パラメータの状態は、図5において、タイミングT12までの状態で示される。図5につき、タイミングT12までの各パラメータの状態を具体的に説明すると、次の通りである。
すなわち、タイミングT11前では、車速VSPはゼロであり、IGSW297はOFFである。また、変速レンジはPレンジであり、アクセル開度APOはゼロであり、ブレーキ状態BRKはONすなわち踏み込み状態である。また、変速機TMの変速比は最Low変速比であり、回転速度Ne、サンギヤSの回転速度Ns、リングギヤRの回転速度Nr、キャリアCの回転速度Nc及びギヤG21の回転速度Niはゼロである。また、切替機構SGの切替位置はキャリアCがフリーとなる第2切替位置であり、モータジェネレータMGのトルクであるMGトルクはゼロである。また、補助ブレーキSBとエンジンクラッチCLEとは、ともにOFFすなわち解放されている。
タイミングT11では、IGSW297がONになる。結果、エンジンENGが始動し、回転速度Neが立ち上がる。但し、エンジンクラッチCLEがOFFのため、回転速度Neが立ち上がっても、回転速度Nc、回転速度Ns、回転速度Nr及び回転速度Niはゼロのままである。
タイミングT12では、切替機構SGの切替位置がキャリアCをロックする第3切替位置に制御される。また、モータジェネレータMGに力行をさせるので、MGトルクは力行トルクとなる。ここでは、フライホイールFWの回転速度NFWを高めるためにモータジェネレータMGでリングギヤRを逆転させる必要があるので、MGトルクはリングギヤRを逆転させる逆転側で力行トルクになる。この点については後述する。
図3に戻り、ステップS14で、コントローラ290は、フライホイールFWの回転速度NFWが所定回転速度NFW1よりも高いか否かを判定する。フライホイールFWの回転速度NFWは、サンギヤSの回転速度Nsと同じなので、回転速度センサ298からの信号に基づき検出することができる。所定回転速度NFW1は、フライホイールFWに与える初期回転の回転速度であり、実験等により予め設定することができる。
ステップS14で否定判定であれば、処理はステップS13に戻る。結果、ステップS14で肯定判定されるまでの間、モータジェネレータMGによってフライホイールFWの回転速度NFWが高められる。そして、回転速度NFWが所定回転速度NFW1よりも高くなると、ステップS14で肯定判定され処理はステップS15に進む。
ステップS15で、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第2切替位置に制御する。これにより、モータジェネレータMG及びフライホイールFW間で動力伝達が行われようとしても、その動力伝達はキャリアCの空転によって妨げられることになる。
ステップS16で、コントローラ290は、モータジェネレータMGに力行を中止させる。ステップS16の後には、本フローチャートの処理は一旦終了する。
ここまでのフライホイール回生システム100の構成要素の動きは、図4Aにおいて、動作M11として示される。また、ここまでの各パラメータの状態は、図5において、タイミングT12からタイミングT13までの状態で示される。
図4Aに示すように、サンギヤSの回転速度Nsを高めるためには、キャリアCがロックされている関係上、リングギヤRの回転速度Nrを低下させる必要がある。そして、このときに回転速度Nrは負になるので、回転速度Nsを高めるためにはリングギヤRを逆転させる必要がある。
このため、図5に示すように、タイミングT12からは、MGトルクはリングギヤRを逆転させる逆転側で力行トルクとなり、これに応じてサンギヤSの回転速度Ns、したがってフライホイールFWの回転速度NFWが上昇する。
タイミングT13では、サンギヤSの回転速度Nsが所定回転速度NFW1よりも高くなる。このため、タイミングT13では、切替機構SGの切替位置が第2切替位置に制御され、キャリアCがフリーになる。タイミングT13では、モータジェネレータMGの力行も中止される。結果、リングギヤRの回転がモータジェネレータMGによって減衰し、MGトルクが発電トルクとなる。
タイミングT13からは、各パラメータは次のように変化する。すなわち、モータジェネレータMGの発電に応じて、リングギヤRの回転速度Nrは絶対値で小さくなる。そして、タイミングT14で回転速度Nrがゼロになると、発電が行われなくなる。なお、キャリアCは、サンギヤSによって空転される。タイミングT13からタイミングT14までのフライホイール回生システム100の構成要素の動きは、図4Bで動作M12として示される。
コントローラ290は、切替機構SGを制御する制御部として、上述してきた第1の制御を行う。コントローラ290は、図3のステップS11及びステップS12に示すように、エンジンENGの始動に応じて切替機構SGの切替位置を第3切替位置に制御する。このとき、コントローラ290は具体的には、切替機構SGの切替位置を第2切替位置から第3切替位置に切り替える。
(第2の制御)
次に、コントローラ290が行う第2の制御について説明する。第2の制御は、前述したFW回生を行うための制御であり、車両200の走行中に行われる。
図6は、コントローラ290が行う第2の制御の一例をフローチャートで示す図である。図7Aから図7Cは、第2の制御に対応するフライホイール回生システム100の構成要素の動きを説明するための共線図である。図8は、第2の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。
ステップS21で、コントローラ290は、減速要求があったか判断する。減速要求は、運転者がブレーキペダルを踏み込んだことがブレーキセンサ292によって検出された場合に減速要求ありと判断される。
ステップS21で否定判定であれば、処理が一旦終了する。ステップS21で肯定判定であれば、処理がステップS22に進む。ステップS22で、コントローラ290は、エンジンクラッチCLEを解放する。
ステップS23で、コントローラ290は、ギヤG21の回転速度NiがキャリアCの回転速度Ncよりも高いか判断する。回転速度Niが回転速度Ncよりも高い場合はステップS24及びステップS25の処理が行われる。
ステップS24及びステップS25は、ギヤG21の回転速度NiとキャリアCの回転速度Ncとを一致させるための同期処理である。この同期処理により、後述するステップS26で切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する際の締結ショックを抑制する。
ステップS24で、コントローラ290は、モータジェネレータMGに力行させることでリングギヤRの回転速度Nrを上昇させる。このとき、切替機構SGの切替位置は第2切替位置になっており、キャリアCの回転速度Ncは回転速度Nrに応じて上昇する。このため、コントローラ290は、モータジェネレータMGに力行させることで、回転速度Ncを上昇させて、キャリアCの回転速度Ncを回転速度Niに近づける。
ステップS25で、コントローラ290は、タイヤブレーキ270を作動させて、運転者の要求する減速度を実現する。コントローラ290は同期処理としてさらに例えば、変速機TMをアップシフトさせて回転速度Niを下げてもよい。
ステップS25の後には、処理がステップS23に戻る。そして、回転速度Niと回転速度Ncとが等しくなったら処理がステップS23からステップS26に進み、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する。
図7AはステップS23からステップS26の処理が行われるときのフライホイール回生システム100の構成要素の動き(動作M21)を示している。動作M21では、モータジェネレータMGに力行させることでリングギヤRの回転速度Nrが上昇し、これを受けてキャリアCの回転速度Ncが上昇する。
図8では、タイミングT21からタイミングT22までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。なお、このときにはリングギヤRを正転させるので、MGトルクは正転側で力行トルクとなる。
動作M21が終了すると、処理がステップS27に進む。
ステップS27で、コントローラ290は、フラグFLGが1か判断する。フラグFLGは後述する動作M22が終了したか否かを示すフラグである。フラグFLGには初期値としてゼロがセットされ、動作M22が終了すると1がセットされる。このため、動作M21が終了した時点ではフラグFLGはゼロであり、処理がステップS28に進む。
ステップS28で、コントローラ290は、リングギヤRの回転速度Nrがゼロになったか判断する。回転速度Nrがゼロでない場合は、回転速度NrがゼロになるまでステップS28の処理が繰り返される。この間に、フライホイール回生システム100では、モータジェネレータMGに発電させてリングギヤRの回転速度Nrを低下させる。
ステップS28で、リングギヤRの回転速度Nrがゼロになったと判断されると、処理がステップS29に進む。ステップS29で、コントローラ290は補助ブレーキSBを締結することでリングギヤRの回転速度Nrをゼロに固定して動作M22を終了する。また、コントローラ290は、ステップS30でフラグFLGに動作M22が終了したことを示す1をセットする。
図7Bはこのときのフライホイール回生システム100の構成要素の動き(動作M22)を示している。動作M22では、モータジェネレータMGの発電によりリングギヤRの回転速度Nrが低下し、これに応じてサンギヤSの回転速度Ns、すなわちフライホイールFWの回転速度NFWが上昇する。結果、フライホイールFWに運動エネルギが蓄積される。
図8では、タイミングT22からタイミングT23までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
動作M22が終了すると、フラグFLGが1になるので、次回フローチャートを実行する際には処理がステップS27からステップS31に進む。
ステップS31で、コントローラ290は、エンジンクラッチCLEを解放状態、補助ブレーキSBを締結状態に維持したまま、変速機TMをダウンシフトさせて回転速度Niを上昇させる。これにより、サンギヤSの回転速度Ns、すなわちフライホイールFWの回転速度NFWを上昇させ、フライホイールFWに運動エネルギを蓄積する。またこれにより、運転者が要求する減速度を実現する。
ステップS32で、コントローラ290は、変速機TMの変速比が最Low変速比に到達したか判断する。変速機TMの変速比が最Low変速比に到達していない場合はステップS31の処理が繰り返されることになり、変速機TMの変速比が最Low変速比に到達したら処理がステップS33に進む。
図7Cはこのときのフライホイール回生システム100の動き(動作M23)を示している。動作M23では、変速機TMがダウンシフトすることで回転速度Niが上昇し、キャリアCの回転速度Ncが上昇する。また、これに応じてサンギヤSの回転速度Ns、すなわちフライホイールFWの回転速度NFWが上昇する。結果、フライホイールFWに運動エネルギが蓄積される。
図8では、タイミングT23からタイミングT24までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
動作M23が終了すると、処理がステップS33に進み、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第2切替位置に制御する。また、コントローラ290は、ステップS34で補助ブレーキSBを解放状態にし、ステップS35でフラグFLGにゼロをセットする。ステップS35の後には処理が終了する。
このときには、キャリアCと変速機TMの入力軸231とが切替機構SGによって切り離されているので、回転速度Niが低下しても、キャリアCの回転速度Nc及びサンギヤSの回転速度Nsそれぞれを動作M23によって高められた回転速度に維持することができる。
図8では、タイミングT24以降の各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
コントローラ290は、切替機構SGを制御する制御部としてこのような第2の制御をさらに行う。コントローラ290は、ステップS21及びステップS26に示すように、車両200の減速要求時に切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する。このとき、コントローラ290は具体的には、ステップS22からステップS25に示すように、回転速度Ncが回転速度Niと異なる場合には、モータジェネレータMGに力行させて回転速度Ncを回転速度Niに近づける同期制御を行った上で、切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する。
(第3の制御)
次に、コントローラ290が行う第3の制御について説明する。第3の制御は、前述したFW力行を行うための制御である。第3の制御はさらに、車両200走行中に前述したFW発電を行うための制御を含む。第3の制御は、フライホイールFWが運動エネルギを蓄えている場合に行うことができる。
図9は、コントローラ290が行う第3の制御の一例をフローチャートで示す図である。図10Aから図10Fは、第3の制御に対応するフライホイール回生システム100の構成要素の動きを説明するための共線図である。図11は、第3の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。
ステップS41で、コントローラ290は、発進加速要求があったか判断する。ステップS41では、運転者がアクセルペダルを踏み込んだことがアクセル開度センサ291によって検出された場合に発進加速要求ありと判断される。ステップS41で肯定判定であれば、車両200の発進加速時であり、処理がステップS42に進む。ステップS41で否定判定であれば、処理は一旦終了する。
ステップS42からステップS44は、ギヤG21の回転速度NiとキャリアCの回転速度Ncとを一致させるための同期処理である。この同期処理により、後述するステップS45で切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する際の締結ショックを抑制する。
ステップS42で、コントローラ290は、ギヤG21の回転速度NiとキャリアCの回転速度Ncとが等しいか判断する。両者が等しい場合は処理がステップS45に進み、そうでない場合は処理がステップS43に進む。
ステップS43で、コントローラ290は、モータジェネレータMGに力行させることでリングギヤRの回転速度Nrを逆転させ、絶対値で大きくする。このとき、切替機構SGの切替位置は第2切替位置になっており、キャリアCの回転速度Ncは回転速度Nrに応じて低下する。このため、コントローラ290は、モータジェネレータMGに力行させることでキャリアCの回転速度Ncを低下させ、回転速度NcをギヤG21の回転速度Niに近づける。
ステップS44で、コントローラ290は、ギヤG21の回転速度NiとキャリアCの回転速度Ncとが等しくなったか再び判断する。両者が等しくない場合は処理がステップS43に戻され、ステップS43及びステップS44の処理が繰り返される。両者が等しい場合は処理がステップS45に進む。
なお、車両200の発進加速時でも、フライホイールFWが運動エネルギを蓄えている場合には、サンギヤSの回転に応じてキャリアCが空転するため、上記同期処理が必要になる。初期状態でギヤG21の回転速度NiとキャリアCの回転速度Ncとが共にゼロの場合、ステップS42で直ちに肯定判定されるので、上記同期処理は行われない。
図10Aは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M31)を示している。また、図11では、タイミングT31からタイミングT32までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
ステップS45で、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する。これにより、フライホイールFWから変速機TMの入力軸231及びモータジェネレータMGに動力を伝達することができる。このため、フライホイールFWに力行させることで、車両200を発進加速させることができる。また、モータジェネレータMGに発電させることができる。
ステップS46で、コントローラ290は、リングギヤRの回転速度Nrがゼロか否かを判定する。ステップS46で否定判定であれば、処理がステップS45に戻る。ステップS46で肯定判定であれば、処理はステップS47に進む。
図10Bは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M32)を示している。また、図11では、タイミングT32からタイミングT33までの各パラメータの状態が、このときの動作に対応する。
ステップS47からステップS49は、ギヤG21の回転速度NiとエンジンENGの回転速度Neとを一致させるための同期処理である。この同期処理により、後述するステップS50でエンジンクラッチCLEを締結する際の締結ショックを抑制する。
ステップS47で、コントローラ290は、補助ブレーキSBを締結し、リングギヤRを固定する。また、ステップS48で、コントローラ290は、変速機TMをアップシフトさせる。
リングギヤRを固定し、フライホイールFWに力行させることで、後述する動作M33に示すようにサンギヤSの回転速度Nsの低下に応じて、キャリアCの回転速度Ncを低下させることができる。したがって、回転速度Niを低下させることができる。また、変速機TMをアップシフトさせることで、車両200の発進中に回転速度Niを低下させても、車速VSPを適切に制御することができる。
ステップS49で、コントローラ290は、ギヤG21の回転速度Ni´がエンジンENGの回転速度Neと等しいか否かを判定する。回転速度Ni´は、エンジンクラッチCLEにおける回転速度Niに応じた回転速度である。回転速度Ni´は、ギヤG21及びエンジンクラッチCLE間のギヤ比に基づき回転速度Niを換算して得られる回転速度とすることができる。エンジンENGは、ステップS47で補助ブレーキSBを締結した後に始動される。ステップS49で否定判定であれば、処理はステップS48に戻る。ステップS49で肯定判定であれば、処理はステップS50に進む。
ステップS50で、コントローラ290は、エンジンクラッチCLEを締結する。また、ステップS51で、コントローラ290は、補助ブレーキSBを解除する。さらに、ステップS52で、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第2切替位置に制御する。
ステップS50からステップS52の処理を行うことで、車両200の駆動をフライホイールFWでの駆動からエンジンENGでの駆動に切り替えることができる。変速機TMの変速比は、以後変速マップに基づき制御することができる。ステップS52の後には、処理はステップS53に進む。
図10Cは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M33)を示している。また、図11では、タイミングT33からタイミングT34までの各パラメータの状態が、このときの動作に対応する。なお、図11では説明の便宜上、回転速度Ni´が回転速度Niと等しくなる場合を例示する。
ステップS53及びステップS54は、FW発電を可能にするためのFW発電準備処理である。FW発電準備処理により、後述するステップS55で切替機構SGの切替位置を第3切替位置に制御する際の締結ショックを抑制する。
ステップS53で、コントローラ290は、ステップS43と同様にモータジェネレータMGに力行させることでキャリアCの回転速度Ncを低下させる。
ステップS54で、コントローラ290は、キャリアCの回転速度Ncがゼロか判断する。ステップS54で否定判定であれば、処理がステップS53に戻り、ステップS54で肯定判定であれば、処理がステップS55に進む。
図10Dは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M34)を示している。また、図11では、タイミングT35からタイミングT36までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。タイミングT34からタイミングT35までの期間は、ステップS52の処理が実行されてからステップS53の処理が実行されるまでの期間に対応する。
ステップS55で、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第3切替位置に制御する。これにより、変速機TMの入力軸231と独立してモータジェネレータMG及びフライホイールFW間で動力伝達を行うことが可能になり、FW発電が可能になる。
ステップS56で、コントローラ290は、フライホイールFWの回転速度NFWが所定回転速度NFW2よりも低いか否かを判定する。所定回転速度NFW2は、FW発電を禁止するための回転速度であり、実験等により予め設定することができる。ステップS56で否定判定であれば、処理はステップS55に戻る。ステップS56で肯定判定であれば、処理はステップS57に進む。
ステップS57で、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第2切替位置に制御する。これにより、フライホイールFWが回転してもキャリアCが空転するようになるので、FW発電を禁止することができる。
図10Eは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M35)を示している。また、図11では、タイミングT36からタイミングT37までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
その後は、フライホイールFWの回転に応じてキャリアCが空転し始めることで、回転速度Ncが上昇する。また、リングギヤRの回転が減衰し、回転速度Nrがゼロになる。
図10Fは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M36)を示している。また、図11では、タイミングT37からタイミングT38までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
コントローラ290は、切替機構SGを制御する制御部としてこのような第3の制御をさらに行う。コントローラ290は、ステップS41及びステップS45に示すように、車両200の発進加速時に切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する。このとき、コントローラ290は具体的には、ステップS42からステップS44に示すように、回転速度Ncが回転速度Niと異なる場合に、モータジェネレータMGを駆動して回転速度Ncを回転速度Niに近づける同期制御を行った上で、切替機構SGの切替位置を第1切替位置に制御する。
(第4の制御)
次に、コントローラ290が行う第4の制御について説明する。第4の制御は、選択レンジがDレンジ以外の変速レンジである場合にFW発電を行うための制御である。第4の制御は、フライホイールFWが運動エネルギを蓄えている場合に行うことができる。
図12は、コントローラ290が行う第4の制御の一例をフローチャートで示す図である。図13Aから図13Cは、第4の制御に対応するフライホイール回生システム100の各要素の動きを説明するための共線図である。図14は、第4の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。
ステップS61で、コントローラ290は、Dレンジ以外の変速レンジが選択されているか否かを判定する。このような判定は、インヒビタスイッチ296の出力に基づき行うことができる。ステップS61で否定判定であれば、本フローチャートの処理は一旦終了する。ステップS61で肯定判定であれば、処理はステップS62に進む。
ステップS62及びステップS63は、FW発電準備処理であり、前述したステップS53及びステップS54と同様である。ステップS63で肯定判定であれば、処理がステップS64に進む。
図13Aは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M41)を示している。また、図14では、タイミングT42からタイミングT43までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。図14に示す例では、タイミングT41からタイミングT42にかけて変速レンジがDレンジからPレンジに切り替えられている。
ステップS64で、コントローラ290は、前述したステップS55と同様、切替機構SGの切替位置を第3切替位置に制御する。これにより、FW発電が可能になる。
ステップS65で、コントローラ290は、IGSW297がONであるか否かを判定する。ステップS65で肯定判定であれば、処理はステップS66に進む。
ステップS66で、コントローラ290は、フライホイールFWの回転速度NFWが所定回転速度NFW2よりも低いか否かを判定する。ステップS66で否定判定であれば、処理はステップS65に戻る。そして、IGSW297がOFFにされた場合には、ステップS65で否定判定され、処理はステップS67に進む。ステップS67以降の処理を行うために必要なコントローラ290等への給電は、IGSW297がOFFになった後も継続される。
図13Bは、このときのフライホイール回生システム100の動き(動作M42)を示している。また、図14では、タイミングT43からタイミングT44までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
ステップS67で、コントローラ290は、フライホイールFWの回転速度NFWがゼロであるか否かを判定する。すなわち、コントローラ290は、フライホイールFWが停止したか否かを判定する。
ステップS67で否定判定であれば、ステップS67の処理が繰り返し行われる。これにより、FW発電を最大限継続することができる。ステップS67で肯定判定であれば、処理はステップS68に進む。
ステップS68で、コントローラ290は、切替機構SGの切替位置を第2切替位置に制御する。これにより、次にエンジンENGを始動した際の切替機構SGの切替位置を第2切替位置にすることができる。IGSW297のOFF後に継続していた給電は、ステップS68の処理を実行した後に停止することができる。
ステップS66で肯定判定であった場合にも、処理はステップS68に進む。この場合には、FW発電を禁止することができる。
図13Cは、ステップS67からステップ68にかけてのフライホイール回生システム100の動き(動作M43)を示している。また、図14では、タイミングT44からタイミングT45までの各パラメータの状態がこのときの動作に対応する。
コントローラ290は、切替機構SGを制御する制御部としてこのような第4の制御をさらに行う。コントローラ290は、ステップS61及びステップS64に示すように、変速機TMに対してDレンジ以外の変速レンジが選択されている場合に、切替機構SGの切替位置を第3切替位置に制御する。このとき、コントローラ290は具体的には、ステップS62及びステップS63に示すように、モータジェネレータMGに力行させて回転速度Ncをゼロに近づけるFW発電準備を行った上で、切替機構SGの切替位置を第3切替位置に制御する。
次に、フライホイール回生システム100の主な作用効果について説明する。
フライホイール回生システム100は、変速機TMを備えた車両200に適用され、互いに相対回転するサンギヤS、リングギヤR及びキャリアCを含む遊星歯車機構PGと、サンギヤSに接続されるフライホイールFWと、リングギヤRに接続されるモータジェネレータMGと、遊星歯車機構PGの接続状態を切り替える切替機構SGと、を備える。切替機構SGは、キャリアCと変速機TMの入力軸231とを接続する第1切替状態、キャリアCと入力軸231とを切り離す第2切替状態、及びキャリアCと入力軸231とを切り離しつつサンギヤS及びリングギヤRに対するキャリアCの相対回転或いはキャリアCの回転そのものを禁止する第3切替状態と、を有する。
このような構成のフライホイール回生システム100によれば、第1切替状態、第2切替状態及び第3切替状態に切替可能な切替機構SGで遊星歯車機構PGの接続状態を切り替えることで、必要な動力伝達状態の切り替えを行うことができる。このため、動力伝達状態を切り替えるためのクラッチをさらに設けずに済む分、コストを低くすることができる。
また、このような構成のフライホイール回生システム100によれば、第1切替状態と第2切替状態とによってキャリアCと変速機TMの入力軸231との断接を行うだけでなく、遊星歯車機構PGを介したモータジェネレータMG及びフライホイールFW間での動力伝達を行う際に、第3切替状態によって、変速機TMの入力軸231と独立させた状態で、キャリアCを空転させないようにすることができる。
したがって、変速機TMの入力軸231が変速機TMの出力軸及びエンジンENGと切り離されていても、遊星歯車機構PGを介してモータジェネレータMG及びフライホイールFW間で動力伝達を行うことができる。
このため、このような構成のフライホイール回生システム100によれば、動力伝達状態の切り替えに高い自由度を確保することができ、併せてコスト面も良好にすることができる(請求項1、10に対応する効果)。
フライホイール回生システム100では、切替機構SGは、第3切替状態でキャリアCを固定部材FMと接続する。
このような構成のフライホイール回生システム100によれば、第3切替状態でキャリアCの回転そのものを禁止することができる(請求項2に対応する効果)。
フライホイール回生システム100は、コントローラ290をさらに備える。コントローラ290は、エンジンENGの始動に応じて切替機構SGの切替状態を第3切替状態に制御する。
このような構成のフライホイール回生システム100によれば、クラッチの断接制御として、切替機構SGの切替状態を第3切替状態に制御するだけでFWイニシャライズを行えるので、FWイニシャライズを容易に行うことができる(請求項4に対応する効果)。
コントローラ290をさらに備えるフライホイール回生システム100では、コントローラ290は、車両200の減速要求時に切替機構SGの切替状態を第1切替状態に制御する。
このような構成のフライホイール回生システム100によれば、クラッチの断接制御として、切替機構SGを第1切替状態に制御するだけでFW回生を行えるので、FW回生を容易に行うことができる(請求項5に対応する効果)。
コントローラ290をさらに備えるフライホイール回生システム100では、コントローラ290は、車両200の発進加速時に切替機構SGの切替状態を第1切替状態に制御する。
このような構成のフライホイール回生システム100によれば、クラッチの断接制御として、切替機構SGの切替状態を第1切替状態に制御するだけでFW力行を行えるので、FW力行を容易に行うことができる(請求項6に対応する効果)。
コントローラ290をさらに備えるフライホイール回生システム100では、コントローラ290は、変速機TMに対してDレンジ以外の変速レンジが選択されている場合に、切替機構SGの切替状態を第3切替状態に制御する。
このような構成のフライホイール回生システム100によれば、クラッチの断接制御として、切替機構SGの切替状態を第3切替状態に制御するだけでFW発電を可能にすることができるので、FW発電を可能にすることが容易である(請求項7に対応する効果)。
フライホイール回生システム100では、切替機構SGは、ハブHBとスリーブSLVとを備え、第1切替状態として第1切替位置を、第2切替状態として第2切替位置を、第3切替状態として第3切替位置をそれぞれ有するドグクラッチで構成される。
このような構成のフライホイール回生システム100によれば、切替機構SGを簡素に構成することができるので、制御の簡素化やコストの面で有利である(請求項8に対応する効果)。
フライホイール回生システム100では、遊星歯車機構SGにつき、第1要素はサンギヤSとされ、第2要素はリングギヤRとされ、第3要素はキャリアCとされる。
フライホイール回生システム100はこのような構成である場合に、動力伝達状態の切り替えに高い自由度を確保することができ、併せてコスト面も良好にすることができる(請求項9に対応する効果)。
フライホイール回生システム100は例えば、次のように構成されてもよい。
図15は、フライホイール回生システム100の変形例の要部を示す図である。この例では、切替機構SGは、第3切替状態でキャリアCをサンギヤSと接続するように構成される。切替機構SGは、第3切替状態でキャリアCをリングギヤRと接続するように構成されてもよい。或いは切替機構SGは、第3切替状態でサンギヤSをリングギヤRと接続するように構成されてもよい。
これら場合、切替機構SGは、共線図の関係からわかるように、第3切替状態でサンギヤS及びリングギヤRに対するキャリアCの相対回転を禁止することができる(請求項3に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、切替機構SGが第3切替状態でサンギヤS及びリングギヤRに対するキャリアCの相対回転或いはキャリアCの回転そのものを禁止する場合について説明した。
しかしながら、切替機構SGは例えば、第3切替状態で摩擦負荷を与えることによって、サンギヤS及びリングギヤRに対するキャリアCの相対回転或いはキャリアCの回転そのものを制限してもよい。
この場合でも、遊星歯車機構PGを介したモータジェネレータMG及びフライホイールFW間での動力伝達を行う際に、第3切替状態によって、変速機TMの入力軸231と独立させた状態で、キャリアCを空転させないようにすることができる。
上述した実施形態では、切替機構SGが1つのドグクラッチで構成される場合について説明した。しかしながら、切替機構SGは例えば、2つのドグクラッチによって第1切替状態、第2切替状態及び第3切替状態を実現するように構成されてもよい。
上述した実施形態では、変速機TMがベルト無段変速機である場合について説明した。しかしながら、変速機TMは例えば、トロイダル型無段変速機や、有段自動変速機すなわち所謂オートマチックトランスミッションや、マニュアルトランスミッションであってもよい。
上述した実施形態では、コントローラ290によって制御部が構成される場合について説明した。しかしながら、制御部は例えば、複数のコントローラで構成されてもよい。
100 フライホイール回生システム
200 車両
231 入力軸
280 油圧回路
290 コントローラ(制御部)
ENG エンジン(駆動源)
FW フライホイール
MG モータジェネレータ
PG 遊星歯車機構
SG 切替機構(接続状態切替機構)
TM 変速機

Claims (10)

  1. 変速機を備えた車両に適用されるフライホイール回生システムであって、
    互いに相対回転する第1要素、第2要素及び第3要素を含む遊星歯車機構と、
    前記第1要素に接続されるフライホイールと、
    前記第2要素に接続されるモータジェネレータと、
    前記遊星歯車機構の接続状態を切り替える接続状態切替機構であって、前記第3要素と前記変速機の入力軸とを接続する第1切替状態と、前記第3要素と前記入力軸とを切り離す第2切替状態と、前記第3要素と前記入力軸とを切り離しつつ前記第1要素及び前記第2要素に対する前記第3要素の相対回転或いは前記第3要素の回転そのものを制限する第3切替状態と、を有する接続状態切替機構と、
    を備えることを特徴とするフライホイール回生システム。
  2. 請求項1に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記接続状態切替機構は、前記第3切替状態で前記第3要素を固定部材と接続する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  3. 請求項1に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記接続状態切替機構は、前記第3切替状態で前記第1要素、前記第2要素及び前記第3要素のうちいずれか2つの要素を接続し固定する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記接続状態切替機構を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記車両の駆動源の始動に応じて、前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3切替状態に制御する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  5. 請求項1から3いずれか1項に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記接続状態切替機構を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記車両の減速要求時に、前記接続状態切替機構の切替状態を前記第1切替状態に制御する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  6. 請求項1から3いずれか1項に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記接続状態切替機構を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記車両の発進加速時に、前記接続状態切替機構の切替状態を前記第1切替状態に制御する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  7. 請求項1から3いずれか1項に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記接続状態切替機構を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記変速機に対して前進用以外の変速レンジが選択されている場合に、前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3切替状態に制御する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  8. 請求項1から7いずれか1項に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記接続状態切替機構は、
    前記第3要素の回転軸に設けられたハブと、
    前記ハブに設けられ軸方向に摺動するスリーブと、
    を備え、
    前記第1切替状態として、前記スリーブが前記ハブに対して軸方向一方側に偏って位置する第1切替位置を、
    前記第2切替状態として、前記スリーブが前記ハブに対して軸方向中央に位置する第2切替位置を、
    前記第3切替状態として、前記スリーブが前記ハブに対して軸方向他方側に偏って位置する第3切替位置を、
    それぞれ有するドグクラッチである、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  9. 請求項1から8いずれか1項に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記遊星歯車機構は、複数のピニオンギヤを備え、
    前記第1要素は、前記複数のピニオンギヤに外歯で噛み合うサンギヤであり、
    前記第2要素は、前記複数のピニオンギヤに内歯で噛み合うリングギヤであり、
    前記第3要素は、前記複数のピニオンギヤの回転軸を支持するキャリアである、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  10. 変速機を備えた車両に適用され、互いに相対回転する第1要素、第2要素及び第3要素を含む遊星歯車機構と、前記第1要素に接続されるフライホイールと、前記第2要素に接続されるモータジェネレータと、前記遊星歯車機構の接続状態を切り替える接続状態切替機構と、を備えるフライホイール回生システムの制御方法であって、
    前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3要素と前記変速機の入力軸とを接続する第1切替状態に切り替えることと、
    前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3要素と前記入力軸とを切り離す第2切替状態に切り替えることと、
    前記接続状態切替機構の切替状態を前記第3要素と前記入力軸とを切り離しつつ前記第1要素及び前記第2要素に対する前記第3要素の相対回転或いは前記第3要素の回転そのものを制限する第3切替状態に切り替えることと、
    を含むことを特徴とするフライホイール回生システムの制御方法。
JP2015240527A 2015-12-09 2015-12-09 フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法 Pending JP2017105315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015240527A JP2017105315A (ja) 2015-12-09 2015-12-09 フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015240527A JP2017105315A (ja) 2015-12-09 2015-12-09 フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017105315A true JP2017105315A (ja) 2017-06-15

Family

ID=59058553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015240527A Pending JP2017105315A (ja) 2015-12-09 2015-12-09 フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017105315A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019194078A1 (ja) * 2018-04-06 2019-10-10 日本電産株式会社 モータユニット
WO2019194076A1 (ja) * 2018-04-06 2019-10-10 日本電産株式会社 モータユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019194078A1 (ja) * 2018-04-06 2019-10-10 日本電産株式会社 モータユニット
WO2019194076A1 (ja) * 2018-04-06 2019-10-10 日本電産株式会社 モータユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6113910B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
KR101260419B1 (ko) 스포츠 및 이코노미 모드를 포함한 하이브리드 변속기의 고정속도 작동
US8602936B2 (en) Automobile driving system and control method thereof
WO2014087856A1 (ja) ハイブリッド車両のモード切り替え制御装置
EP3121081B1 (en) Hybrid vehicle controller
WO2013129112A1 (ja) 電動車両の変速制御装置
WO2012160912A1 (ja) ハイブリッド車両の変速制御装置
JP2013136326A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2017110427A1 (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
WO2014065302A1 (ja) ハイブリッド車両のモード切り替え制御装置
JP2019166936A (ja) 電動車両のトルク制御方法及びトルク制御装置
JP5838884B2 (ja) 車両用変速装置
JP2017105315A (ja) フライホイール回生システム及びフライホイール回生システムの制御方法
JP2015116936A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2015146385A1 (ja) フライホイール式回生システム
JP3852403B2 (ja) ハイブリッド駆動装置の制御装置
WO2016159120A1 (ja) 制御装置
JP6303783B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6273505B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2014087819A1 (ja) ハイブリッド車両のモード切り替え制御装置
JP2016088379A (ja) フライホイール回生システム及びその制御方法
JP2017065505A (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
JP2010247772A (ja) ハイブリッド自動車
WO2014091838A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2016056818A (ja) フライホイールシステム及びその制御方法