JP2017105184A - 熱可塑性樹脂と強化用繊維とが混合溶融された溶融樹脂を射出する射出成形機及び射出成形機用スクリュー - Google Patents

熱可塑性樹脂と強化用繊維とが混合溶融された溶融樹脂を射出する射出成形機及び射出成形機用スクリュー Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、溶融樹脂に強化用繊維を混合して射出成形する際に、強化用繊維を溶融樹脂内に均一に分散させることができる射出成形機及びそのスクリューを提供する。【解決手段】射出成形機1に設けられたスクリュー7は、圧縮部18の下流側に混練部17が設けられている。混練部17には3条の螺旋状のフライト17a(x,y,z)が設けられており、このフライト17a,17a’の向きと逆方向或いは同方向に3条の螺旋状に配置された溝部17b,17b’が形成されている。この溝部17b,17b’によって、強化用繊維の繊維長を長く保つことができ、圧縮部18において強化用繊維が絡み合ったとしても、混練部17内で解繊され、溶融樹脂内に長繊維のせん断が緩和され強化用繊維が均一に分散され良好な製品が得られる。【選択図】図4

Description

本発明は、型閉された金型のキャビティ内に熱可塑性樹脂と強化用繊維とが混合溶融された溶融樹脂を射出する射出成形機、及びその射出成形機に用いるスクリューに関し、特に、より長繊維の強化用繊維を使用することのできる射出成形機、及びその射出成形機に用いるスクリューに関する。
近年では、樹脂成形品の強度を高めるために、フィラーと呼ばれる竹やパルプ等の天然繊維や、ガラス繊維・炭素繊維等の繊維を樹脂と混合して射出成形することが行われている。具体的には、射出成形機内に繊維材料を投入し、溶融した樹脂と繊維とを混練して射出成形する場合もあるが、より長い強化繊維の場合は、予め長繊維が含まれた長繊維強化熱可塑性樹脂ペレットと称される樹脂ペレットを材料として溶融して射出成形する場合もある。
本願発明者等は、金型のキャビティへ射出充填される繊維強化熱可塑性樹脂に含まれた強化用繊維の破断を抑制すると共に分散性を高め、所定強度の成形体を得られるようにする射出成形機を提供することを課題として、射出ノズルから型閉された金型のキャビティに熱可塑性樹脂と強化用繊維とからなる繊維強化熱可塑性樹脂を射出する射出成形機であって、加熱シリンダ、加熱シリンダ内に回転可能に設けられたスクリューを備え、スクリューには、供給口から供給されてきた繊維強化熱可塑性樹脂を射出ノズル側へ移送させながら溶融・混練する圧縮部、圧縮部から搬送されてきた溶融・混練された繊維強化熱可塑性樹脂の計量が行われる計量部を備え、計量部と圧縮部の間に強化用繊維を分散させるダルメージ部を形成する射出成形機を既に開示している(特許文献1)。
特許文献1における射出成形機では、以下の効果が述べられている。
(1)スクリューの計量部と圧縮部の間にダルメージ部を形成したことで、射出ノズルを介して金型のキャビティに射出充填される直前に、加熱シリンダ内で溶融・混練された繊維強化熱可塑性樹脂のうち、強化用繊維の解繊作用を大きくできるため繊維分散性が良好となる。よって、強化用繊維の分散性を向上することで所定強度の成形体を得ることができる。
(2)さらに、スクリューには、計量部と圧縮部の間にダルメージ部を形成したことにより、強化用天然繊維の分散を効果的に行うことができる一方で、比較的折れたり破断し易い強度の弱い強化用天然繊維(竹、ジュート、麻等の天然繊維)であったとしても、所定寸法よりも短くならぬよう抑制することができる。従って、強化用天然繊維の残存繊維長が短くならぬように抑制すること、及び熱可塑性樹脂に対する強化用天然繊維の混練分散性の両立を図ることができ、所定強度の成形体を得ることができる。
(3)さらに、スクリューのダルメージ部は、射出ノズルから離れた圧縮部ではなく、射出ノズルに近い計量部と圧縮部の間に形成したことにより、スクリューの回転に伴い圧縮部で強化用繊維が絡みあったとしても、ダルメージ部で絡み合った強化用繊維をほどいて分散させ、分散された強化用繊維を含む繊維強化熱可塑性樹脂を、射出ノズルを介して金型のキャビティに射出充填することができるから、より確実に所定強度の成形体を得ることができる。
現在では、自動車部品や航空機部品などに、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂(GFRTP)や炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)等が多く用いられている。これらの強化熱可塑性樹脂の強度は、成形品中の繊維の長さに大きく依存しており、繊維をできるだけ長く残した状態で成形することが好ましい。
そこで、長繊維の強化熱可塑性樹脂を使用することも試みられている。しかしながら、ガラス繊維や炭素繊維は、熱可塑性樹脂に混合して射出成形を行うと、スクリューによる混練可塑化工程でのせん断作用により、繊維が折れて繊維長が数%の長さにまで短くなりやすい。さらには、樹脂に混入される繊維の長さが長くなると、射出成形機の圧縮部内で溶融樹脂に混練された繊維が絡み合い、繊維が分散されにくくなるおそれがある。
特開2012−131042号公報
本発明は、熱可塑性樹脂と強化用繊維とを混合溶融された溶融樹脂を射出する射出成形機、及びその射出成形機に用いるスクリューの改良を目的とする。詳しくは、溶融樹脂にフィラーとしての強化用繊維を混合して溶融・射出する際に、強化用繊維を溶融樹脂内でのせん断力により切断されずに均一に撹拌し混合することができる射出成形機及びそれに用いるスクリューを提供することを目的とする。さらに詳しくは、樹脂と混合する強化用繊維の長さが長くなった場合であっても、長繊維が短繊維に分断され難く、長繊維を樹脂内に均一に分散することができる射出成形機及びその射出成形機に用いるスクリューを提供することを目的とする。つまり、本発明の課題は、溶融樹脂中の長繊維を均一に分散して射出成形機を影響することであり、その作用効果は射出成形機の効果として享受されるものである。
前記目的を達成するために、本発明の射出成形機は、加熱シリンダ内に回転可能に設けられたスクリューを備え、該加熱シリンダの先端に装着した射出ノズルから型閉された金型のキャビティ内に熱可塑性樹脂と強化用繊維とが混合溶融された溶融樹脂を射出する射出成形機であって、
前記スクリューには、材料を前方へ移送させながら溶融・混練し圧縮する圧縮部と、該圧縮部から移送される熱可塑性樹脂と強化用繊維からなる溶融材料を撹拌・混練し分散する混練部とを備えており、前記圧縮部、及び当該圧縮部の下流側の混練部は、夫々、螺旋状のフライトにより圧縮部及び混練部を構成されており、
前記圧縮部の螺旋状のフライトは、材料の移送方向に沿って漸次ピッチが狭くなる一条の連続した螺旋状のスクリューフライトにより形成され、
前記混練部の螺旋状のフライトは、連続した螺旋状のフライトとならないように、前記フライトの表面に複数の溝部が形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の射出成形機によれば、前記混練部のフライトの表面に形成された複数の溝部は、当該フライトの螺旋方向と交差角度αをもって交差する方向の螺旋状に配置されて、前記混練部の材料を撹拌・混練し分散する機能を奏していることを特徴とする。
ただし、30°≦α≦150°とする。
本発明の射出成形機用スクリューは、射出成形機の加熱シリンダ内に回転可能に設けられるスクリューであって、
該スクリューは、後端側から、熱可塑性樹脂と強化用繊維からなる溶融材料を前方へ移送させながら溶融・混練し圧縮する圧縮部と、熱可塑性樹脂と強化用繊維からなる溶融材料を撹拌・混練し分散する混練部とを備えており、
前記圧縮部、及び当該圧縮部の下流側の混練部は、夫々、螺旋状のフライトにより圧縮部及び混練部を構成されており、
前記圧縮部の螺旋状のフライトは、材料の移送方向に沿って漸次ピッチが狭くなる一条の連続した螺旋状のスクリューフライトにより形成され、
前記混練部の螺旋状のフライトは、連続した螺旋状のフライトとならないように前記フライトの表面に複数の溝部が形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の射出成形機用スクリューにおいては、前記混練部のフライトに形成された複数の溝部の螺旋状の配置は、前記混練部のフライトの螺旋方向に対して、30°〜150°の角度で交差するように形成されていることが好ましい。前記溝の角度を前記範囲とすることにより、繊維長の長い繊維材料であっても、容易に解繊することができる。
さらに、本発明の射出成形機用スクリューにおいては、前記複数の溝部が配置される螺旋状のピッチPaと、前記混練部のフライトのピッチPbとの比は、前記フライトの螺旋状のピッチPbを1とすると、前記複数の溝部が配置される螺旋状のピッチPaは、
1Pb≦Pa≦3Pbに形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の射出成形機用スクリューにおいては、前記複数の溝部が配置される螺旋状のピッチPbとスクリュー径Dの比は、前記スクリュー径Dを1とすると、1D≦Pb≦2Dに形成されていることを特徴とする。
本発明は、樹脂と混合する強化用繊維の長さが長くなった場合であっても、長繊維が短繊維に切断され難く、長繊維を樹脂内に均一に分散することができる射出成形機及びその射出成形機に用いるスクリューを提供する。
本発明では、混練部のフライトに、そのフライトが連続した螺旋状のフライトとならないように、そのフライトの螺旋方向と交差する螺旋方向に複数の溝部を形成しているので、射出成形機内に樹脂が投入された場合、溶融された樹脂は混練部のフライトに沿って移送される流れ(図6の矢印A)と、溝部に沿って移送方向と交差する逆の流れ(図6の矢印B)が生じる。これにより、混練部内での樹脂流れが分散され十分に撹拌混合される。
また、材料の樹脂に繊維材料が混合されている樹脂ペレットを用いた場合は、圧縮部において繊維材料が絡み合った場合でも、分散・撹拌混練部で絡みが解かれる。このため、本発明の射出成形機においては、長繊維材料が混合された材料であっても、繊維材料を樹脂中に均一に分散させ撹拌することができる。
本発明の一実施形態の射出成形機を示す概略構成図。 本発明の一実施形態の射出成形機での成形工程を示す図。 本発明の一実施形態の射出成形機に用いるスクリューを示す説明図。 図3のスクリューの混練部を示す説明図。 第3とは別の実施形態のスクリューの混練部を示す説明図。 図3のスクリューの圧縮部の螺旋状フライトと混練部のフライトとの配置関係を示すためのスクリューの円周方向の展開図。 図6の混練部におけるフライトの螺旋状と溝部の螺旋状配置との交差の関係を示す説明図。 第1成形品及び第2成形品の繊維長の分布を示すヒストグラム。
以下、本発明の一実施形態である射出成形機、及びそれに用いられるスクリューについて、図1〜7を参照して説明する。図1に示す射出成形機1は、型閉された金型のキャビティ内に溶融された樹脂を射出する状態の射出成形機である。射出成形機1は、機台2と、その上に配設された射出ユニット3と、型締ユニット4とを備えている。
本明細書における「前方」「後方」との用語は、図1に示された左側方向を「前方」、右側方向を「後方」を意味する用語として用いている。
本発明においては、先の出願における発明と比較して、その構成においては何ら相違するものではなく、当該構成に基づく機能及び作用を詳細に検討することにより明瞭に説明しているものである。
射出ユニット3は、筒型の加熱シリンダ5と、加熱シリンダ5の先端に設けられた射出ノズル6と、加熱シリンダ5の内部に設けられたスクリュー7と、スクリュー7を回転駆動する回転駆動手段8と、材料が投入されるホッパ9と、ホッパ9から投入された材料をスクリュー7に供給するホッパブロック10とを備えている。一般的には、ホッパ9から投入される材料は、長繊維強化熱可塑性樹脂ペレットと称されるものである。
加熱シリンダ5の周囲には、加熱シリンダ5を加熱するための加熱ヒータ11が設けられている。また、ホッパブロック10の内部には、ホッパ9内の材料を加熱シリンダ5及びスクリュー7に向けて供給するための供給口10aが設けられている。
型締ユニット4は、固定ダイプレート12と、可動ダイプレート13と、トグルリンク機構14とを備えており、固定ダイプレート12には固定金型15が取り付けられ、可動ダイプレート13には可動金型16が取り付けられている。トグルリンク機構14は、図示しないモータによって駆動され、可動ダイプレート13を図1において左方向に移動させて型開し、右方向に移動させて型閉する。
次に、図3乃至図7を参照して、本実施形態の射出成形機に用いられるスクリュー7の構成について説明する。スクリュー7は、図3の左側を前方、右側を後方と称する。スクリューは、図3において、材料の供給側から前方に向けて順に、材料を溶融・混練し圧縮する圧縮部18、その前方に材料を撹拌・混練し分散する混練部17、チェックリング部20が設けられている。
スクリュー7の後方に設けられた圧縮部18は、スクリュー7の表面に1条の連続した螺旋状のスクリューフライト18aが形成されており、このフライト18aは供給側の後方部分のピッチが広くなっており、前方に向かうに従って漸次ピッチが狭くなっている。このように前方に向けて漸次狭いピッチの連続した1条の螺旋形状のスクリューフライト18aにより、溶融された材料の混練機能と圧縮機能が奏せられる。ここで「1条の螺旋」との用語は、一つの連続した螺旋形状を意味するものである。
圧縮部18に続く混練部17は、図4及び図6に示すように、本実施形態では3条の螺旋状(図6のx,y,z)が形成されている。つまり、混練部17のフライト17aは、3条の螺旋状により形成されており、圧縮部18のスクリューフライト18aと同方向の螺旋巻き構造となっている。
本実施形態での混練部17は、3条の螺旋状のフライト17a(x,y,z)から構成されている。夫々、連続した3条の螺旋状に配置されているが、夫々が連続の螺旋状フライトとはならないように溝部17bによって分断されており、各1条の螺旋状に配置された複数の独立したフライト要素17cとして構成されている。溝部17bは、夫々、3条の螺旋状のフライト17a(x,y,z)に対して複数形成されており、その配置も3状の螺旋状(m,n,o)となるようにされており、その方向は、圧縮部18の螺旋状の螺旋の方向とαの角度で交差するように逆方向に形成されている(図6)。
図6は、圧縮部18に設けた1条の螺旋状フライト18aと、それに続く混練部17に設けた3条の螺旋状フライト17a(x,y,z)と、各3条の螺旋状フライト17aに形成された溝部の3状の螺旋状配置(m,n,o)との関係を、スクリュー7の円周方向の展開図により示したものである。このように形成された螺旋状フライトの形状は、一般駅に総称してダルメージ型と言われている。
この溝部17bは、フライト17aの表面から内部に向けて凹入する3条の螺旋状(m,n,o)に配置された溝部17bであり、フライト17aの螺旋状(x,y,z)との交差角度αが30°〜150°の範囲となるように形成される。本実施態様においては、特に好ましい例として、51.04°で交差されている。ここで、「凹入」との用語は、その加工方法までも限定する意味ではなく、繋がった螺旋状のフライト17aが溝部17bによって分断して、独立した複数のフライト要素17cを構成するものであれば良い。
図7に示すように、螺旋状のフライト17aと螺旋状に配置された複数のフライト要素17cとの交差角度αが30°≦α≦150°の範囲を許容するということは、
(1)30°≦α<複数のフライト要素17cの螺旋状配置がスクリュー軸に垂直状態
(2)複数のフライト要素17cの螺旋状配置がスクリュー軸に垂直状態<α≦150°
の二つの状態がある。
上記(1)の状態での交差は、螺旋状のフライト17aに対して螺旋状に配置された複数のフライト要素17cの螺旋方向が同一の方向で形成される場合であり、上記(2)の状態での交差は、螺旋状のフライト17aに対して螺旋状に配置された複数のフライト要素17cの螺旋方向が反対方向で形成される場合である。
このように、本発明の射出成形機用スクリューにおいては、混練部の溝部の螺旋状配列は、混練部のフライトの螺旋方向とは逆方向(上記(2))の交差状態とすることは好ましい。また、混練部の溝部の螺旋状配列を、混練部のフライトの螺旋方向と同じ方向(上記(1))の交差とすることも可能である。本発明においては、このような構成により、溶融樹脂を前記溝部17bを通して移送する際に、溶融材料の流れが、流れに沿った移送方向Aと逆方向Bに分流されることにより、長繊維を分散させ撹拌効果を上げることができる。
また、混練部の溝部17bの螺旋状配置のピッチPbは、混練部の1条のフライト17aの螺旋状ピッチPaと同一又は異なるピッチに形成することが可能である。つまり、混練部の溝部17bの螺旋状配置のピッチPbと混練部のフライト17aとのピッチPaの比は、フライトのピッチPaを1とすると、Pbを1〜3に形成することが好ましい。
1Pa≦Pb≦3Pa
なお、図6の展開図で示した実施態様においては、Pa=Pb=36mmである。
また、好ましい一実施例として、溝部17bの螺旋状配置のピッチPbは、フライト17aの螺旋状ピッチPaを、Pa=1とするとPb=2となるように形成しても良い。溝部17bの深さHbは、図4に示すように、フライト17aの高さHaとほぼ同一寸法となっている。また、フライト17aの螺旋状ピッチPaは、スクリュー径Dを1とすると、
1D≦Pa≦2D が好ましい。
なお、図6の展開図で示した実施態様においては、Pa=1.5D=36mmである。
なお、本発明においては、混練部17のフライトの機能又は作用を説明する際に、各フライト要素の機能を説明する場合は、フライト要素17cの作用として説明するが、混練部17のフライト全体の機能を説明する場合は、フライト17aの作用として説明する。
次に、本実施形態の射出成形機1の作動について、図1を参照して説明する。
まず、射出ユニット3においては、加熱ヒータ11によって加熱シリンダ5が加熱されている。型締ユニット4においては、トグルリンク機構14によって可動ダイプレート13が図1において右側に移動され、可動金型16と固定金型15とが型閉されている。この可動金型16と固定金型15の内部には、図示しないキャビティが形成されている。
このような構成の射出成形機1に材料(長繊維強化熱可塑性樹脂ペレット)が投入される。投入される材料は、予め強化用繊維が含まれている熱可塑性樹脂ペレットである。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、或いはポリブチレンテレフタレート樹脂等、成形品の使用目的等に応じて適宜選択される。
また、強化用繊維としては、竹やパルプ等の天然繊維の他、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、或いはカーボンナノファイバー等の繊維が適宜選択される。また、繊維長も、成形品の使用目的等に応じて適宜選択される。繊維長は3mm以上の長さであり、好ましくは5mm以上10mm程度の長繊維が好ましい。
図2において、本発明の実施態様の射出成形機による射出工程を説明する。熱可塑性樹脂及び強化用繊維は、強化用繊維の長さが長くなればなる程、均一な混練が困難となるので、ホッパ9から別々に、或いは適宜混合された状態で投入することも考えられるが、一般には、予め強化用繊維が含まれている熱可塑性樹脂ペレットが使用される。
S10において、ホッパ9内に投入された材料ペレットは、供給口10aを介して加熱シリンダ5内に導入される。加熱シリンダ5内では、スクリュー7が回転駆動手段8によって回転されており、スクリュー7の回転によってホッパ9から供給された原料が供給口10aの近傍から加熱シリンダ5の前方に移送される。
加熱シリンダ5内では、スクリュー7の圧縮部18に設けられたスクリューフライト18aによって材料が前方に移送されると共に、加熱ヒータ11からの熱によって徐々に熱可塑性樹脂が溶融され、強化用繊維と一緒に混練される。スクリュー7の圧縮部18によって十分に溶融及び混練された材料は、漸次、スクリューフライト18aのピッチが狭くなっている圧縮部18により溶融・混練され圧縮されて(S20)前方に移送され、混練部17に到達する。
図6により、混練部17の詳細構成を説明する。図6は、図3のスクリューの圧縮部の螺旋状フライトと混練部のフライトとの配置関係を示すためのスクリューの円周方向の展開図であり、混練部17におけるフライト17aの構成がより詳細に示されている。図6の展開図をO−O軸の回りに360°丸めればスクリュー7の円周上での各フライトの配置位置となる。
混練部17においては、溶融された材料が、3条の螺旋状のフライト17a(x,y,z)によって、圧縮部18での混練に続いて撹拌・混練されながら繊維が分散される。また、混練部17の各フライト17aは、夫々、連続した螺旋形状ではなく、夫々が各フライト17aの螺旋方向と逆方向の螺旋状に設けられた3条の溝部17bの螺旋状配列(m,n,o)によって、各フライト17aは、連続した螺旋形状が断たれて、各々独立した複数のフライト要素17cの並びによって構成される。それにより混練部17の撹拌・混練し分散する機能が奏される(S30)。本明細書においては、最適な実施例として、3条の溝部17bの螺旋状配列(m,n,o)としているが、3条の螺旋配列に限られるものではない。1条の螺旋状配列でも良いし、他の複数の螺旋状配列でも良い。
以上のような混練部17のフライト17aの配置構成により、図6中の矢印A及びBで示すように、例えば、螺旋配列zのフライト要素17cにより、材料の圧縮・移送の方向に送り出された溶融樹脂は、溝部17bにより一つ前の螺旋配列xに移送されると、矢印Aの方向と矢印Bの方向とに分流する。このようにして、各フライト要素17cにより移送される材料の方向とは逆の方向に溶融された材料の流れが生じる。この一部の溶融材料の逆流Bにより、撹拌効果が生じて、溶融樹脂内の強化用繊維が溶融樹脂内にさらに均一に分散される。また、一部の溶融材料が矢印Bの方向に逆流することにより、連続的に圧縮を継続するのではないので、樹脂に作用するせん断力が緩和されて、長繊維に作用する破断力も緩和される。これにより、撹拌・混練・分散動作(S30)が達成される。
材料として熱可塑性樹脂内に強化繊維が混入されている場合、加熱シリンダ5内では、スクリュー7の圧縮部18によって樹脂が溶融されて強化繊維と混練されるが、スクリュー7に形成されたフライト18aのピッチが漸次狭くなっていることから、混練されながら圧縮されるために、強化繊維にせん断力が作用し、強化繊維の長さによっては、圧縮部内で絡み合い、長繊維が短く切断されることもある。本実施形態では、スクリュー7の圧縮部18の前方側に上記構成の混練部17が設けられているため、絡み合った強化繊維が、混練部17内の溶融材料の一部の逆流する流れによってせん断力が解放されて解繊され、長い強化繊維が溶融樹脂内に均一に分散される。
本明細書において、「解繊」との用語は、絡まり合った長い繊維が撹拌により、ほどかれる作用を意味する用語として用いる。
このように、混練部17内で強化繊維が分散された溶融材料は、混練部17からチェックリング部20に移送されて計量された(S40)材料が、射出ノズル6を介して型閉された金型15,16内に射出される(S50)。金型15,16内では、射出された溶融材料に強化繊維が均一に分散されているため、強度が均一な成形品が形成される。
次に、第2の実施形態の射出成形機1’及びそれに用いるスクリュー7’について、図1及び図5を参照して説明する。射出成形機1’は、加熱シリンダ5の内部に設けられたスクリューの構成が異なる以外は、上記第1の実施形態の射出成形機1と同様の構成を備えている。この第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明は省略する。射出成形機1’の成形手順は、図2と同様であるので、再度の説明はしない。
スクリュー7’は、図5に示すように、材料の移送方向に沿って、圧縮部18が設けられ、その前方には混練部17’が設けられ、さらにその前方の端部近傍にはチェックリング部20が設けられており、計量された材料の射出時の逆流を防ぐように構成されている。
スクリュー7’は、図5に示すように、圧縮部18に1状の螺旋状のフライト18aが形成されており、混練部17のフライト17a’は、第1の実施形態と同様に、3条ねじ構造となっている。圧縮部18の1状の螺旋状のフライト18aと混練部17のフライト17a’の螺旋方向は同じ方向の螺旋状の構造となっている。
本実施形態の混練部17は、3条の螺旋状のフライト17a’に、その螺旋の方向とは同方向に形成された溝部17b’を備えたものが図示されている。この溝部17b’は、フライト17a’の表面から内部に向けて凹入する3条の螺旋状の切込みとしての溝部17b’であり、連続したフライトの構造を避け、複数の独立したフライト要素17c’が、螺旋状配置により形成された混練部17を構成するものである。
具体的な第2の実施形態においては、複数のフライト要素17c’が並んだ螺旋状配置の螺旋の角度と、フライト17a’の螺旋形状の交差角度α’は、30°(角度αの値で表現すれば、150°)となるように形成されている。また、溝部17b’のピッチPb’は、フライト17a’のピッチPa’を1とすると、
Pb’=3×Pa’
となるように形成されている。
また、溝部17b’の深さは、フライト17a’の高さとほぼ同一となっている。また、フライト17a’のピッチPa’は、スクリュー径Dを1とすると
Pa’1.5×D
となるように形成されている。
次に、上記第1の実施形態のスクリュー7を備えた射出成形機1と、第2の実施形態のスクリュー7’を備えた射出成形機1’により得られた成形品について説明する。ここで、第1の実施形態の射出成形機1により製造された成形品を第1成形品、第2の実施形態の射出成形機1’により製造された成形品を第2成形品とする。
第1成形品及び第2成形品共に、原料としてガラス繊維強化熱可塑性樹脂(GFRTP)ペレット(ファンクスターLR22W、日本ポリプロ社製)を用いた。ガラス繊維含有量は20質量%で、ペレット内の繊維長は10mm、繊維径は16μmである。また、成形機には、東洋機械金属社製射出成形機(PLASTER ET−40V)を用いた。この成形機にて「JIS K 7161」に基づいたダンベル形試験片を射出成形した。成形条件を表1に示す。
Figure 2017105184
これら第1成形品及び第2成形品について、残存繊維長(mm)、繊維分散性、引張強度(MPa)、引張強度ばらつきについて測定した。
Figure 2017105184
表2に示すように、第1成形品の残存繊維長は6.37mmである。第2成形品の平均残存繊維長は5.34mmとなっている。これらの繊維長は、以下の手法で測定した。まず、試験片を550℃の電気炉内で焼き、樹脂のみを気化させ、ガラス繊維を取り出した。取り出した繊維をシャーレ内で水中分散させ、実体顕微鏡にて繊維を撮影した。撮影した画像をコンピュータに取り込み、画像処理ソフトを用いて繊維長を測定した。測定本数は各スクリューで1000本測定した。繊維長の評価方法には数1の重量平均繊維長Lを用いた。ここでLは各繊維長である。
Figure 2017105184
通常、この種のガラス繊維の残存繊維長は、長くても3mm程度と言われており、第1成形品及び第2成形品共に良好な結果が得られた。また、第1成形品と第2成形品とを比較すると、第1成形品は第2成形品に比べて約19.2%の向上が見られた。
ここで、第1成形品及び第2成形品の繊維長の分布を図5のヒストグラムに示す。このヒストグラムでは、第1成形品は繊維長が長いものの割合が多くなっている。第2成形品は、3〜5mmの部分にピークが見られるものの、既存のスクリューを用いた成形品に比べてそのピークが繊維長の長い方にシフトしている。
この結果からわかるように、第1成形品及び第2成形品は、既存の射出成形機で成形されたものに比べて残存繊維長が長くなっている。射出成形における繊維の折損の要因はいくつかあるが、その中でもせん断応力が大きく起因すると言われている。このせん断応力は、スクリュー表面と樹脂との間や、加熱シリンダ内面と樹脂の間の速度差などが大きく影響する。第1及び第2実施形態のスクリュー7,7’では、混練部に溝部17b、17b’が設けられているため、結果として溶融樹脂の流路が広がって流速が低下し、せん断の影響を受けにくくなったため、繊維の折損を抑制できたと推測される。
また、表2に示すように、第1成形品の繊維分散性は0.785であり、第2成形品は0.711であった。繊維分散性の評価には「フラクタル次元」を用いた。まず、試験片を中央部分で切断し、エポキシ樹脂を用いて樹脂埋めし、断面表面を研磨した。研磨面を顕微鏡にて撮影し、画像内の繊維にのみ色を塗り、二値化した。対象となる分散画像の縦および横をn分割し、n2個のエレメントを得る。各エレメント内における繊維の面積率を算出するとともに、その平均値aおよび標準偏差σaを算出し、次式より変動係数Cv(n)を求めた。
Figure 2017105184
具体的には、nを種々変化させてCv(n)を求め、x軸に1/n、y軸をCv(n)として両対数プロットする(図示省略)。両者の間に直線関係が成立した場合、その直線の傾きに−1を乗じたものがフラクタル次元Dとなる。フラクタル次元Dが大きいほど分散性が良好である。本実験ではn=27〜34の1刻みで設定し、8枚の写真からフラクタル値を算出した。
通常、この種のガラス繊維を含む成形品の繊維分散性は、0.6程度と言われており、第1成形品及び第2成形品共に良好な結果が得られた。また、第1成形品と第2成形品とを比較すると、第1成形品は第2成形品に比べて約10.4%の向上が見られた。
また、表2に示すように、第1成形品の引張強度は90.73MPaであり、第2成形品は87.90MPaであった。引張強度は「JIS K 7164」を基準として測定した。通常、この種のグラスファイバーを含む成形品の引張強度は、85程度と言われており、第1成形品及び第2成形品共に良好な結果が得られた。また、第1成形品と第2成形品とを比較すると、第1成形品は第2成形品に比べて約3.2%の向上が見られた。
次に、引張強度のばらつき(標準偏差)を見ると、第1成形品の最大が94.11MPaで最小が85.00MPaであり、標準偏差は3.12であった。第2成形品は、最大が92.30MPaで最小が78.91MPaであり、標準偏差は3.98であった。通常、この種のグラスファイバーを含む成形品の引張強度のばらつきは4を超えると言われており、第1成形品及び第2成形品共に良好な結果が得られた。また、第1成形品と第2成形品とを比較すると、第1成形品は第2成形品に比べて約25.5%の向上が見られた。
なお、上記実施形態においては、混練部17に設けられた溝部17bを3条の螺旋状に形成したが、これに限らず、溝部を設置する螺旋条数は強化繊維の材質や長さによって適宜変更してもよい。また、溝部17bとフライト17aとの角度αは、30°〜150°に設定することができ、好ましくは50°〜85°である。
また、溝部17bのピッチPbは、フライト17aのピッチPaに対しての割合を図示の状態に限らず、1:1から3:1程度の割合とすることができる。また、溝部17bの形状は、螺旋状ではなくランダムに配置された溝部の配列としてもよい。
本発明は、加熱シリンダの先端に装着した射出ノズルから型閉された金型のキャビティに熱可塑性樹脂と強化用繊維とからなる溶融樹脂を射出する射出成形機であって、前記加熱シリンダと、該加熱シリンダ内に回転可能に設けられたスクリューとを備え、前記スクリューは、材料を前方へ移送させながら溶融・混練する圧縮部と、前記圧縮部から移送された材料を計量する計量部と、前記圧縮部と前記計量部との間に螺旋状のフライトを有するダルメージ型の混練部とを備え、前記混練部は、前記フライトの表面に内部に向けて凹入する溝が形成され、前記溝は、前記フライトの螺旋方向と交差する方向に設けられていることを特徴とする射出成形機を構成することができる。
また、本発明は、射出成形機の加熱シリンダ内に回転可能に設けられたスクリューであって、前記スクリューは、材料を前方へ移送させながら溶融・混練する圧縮部と、前記圧縮部から移送された材料を計量する計量部と、前記圧縮部と前記計量部との間に螺旋状のフライトを有するダルメージ型の混練部とを備え、前記混練部は、前記フライトの表面に内部に向けて凹入する溝が形成され、前記溝は、前記フライトの螺旋方向と交差する方向に設けられていることを特徴とする射出成形機用スクリューを構成することができる。
つまり、本発明は、射出成形機においてもそれに使用されるスクリューにおいても、圧縮部と計量部との間に螺旋状のフライトを有する混練部とを備えることが必須なものではなく、圧縮部の下流側に混練部を設けることが発明の本質的な技術的特徴点である。つまり、計量部を設けることが必須のものではない。
1,1’…射出成形機
5…加熱シリンダ
7,7’…スクリュー
17…混練部
17a,17a’…フライト(混練部)
17b,17b’…溝部
18…圧縮部
18a…フライト(圧縮部)
20…チェックリング部

Claims (6)

  1. 加熱シリンダ内に回転可能に設けられたスクリューを備え、該加熱シリンダの先端に装着した射出ノズルから型閉された金型のキャビティ内に熱可塑性樹脂と強化用繊維とが混合溶融された溶融樹脂を射出する射出成形機であって、
    前記スクリューには、材料を前方へ移送させながら溶融・混練し圧縮する圧縮部と、該圧縮部から移送される熱可塑性樹脂と強化用繊維からなる溶融材料を撹拌・混練し分散する混練部とを備えており、前記圧縮部、及び当該圧縮部の下流側の混練部は、夫々、螺旋状のフライトにより圧縮部及び混練部を構成されており、
    前記圧縮部の螺旋状のフライトは、材料の移送方向に沿って漸次ピッチが狭くなる一条の連続した螺旋状のスクリューフライトにより形成され、
    前記混練部の螺旋状のフライトは、連続した螺旋状のフライトとならないように、前記フライトの表面に複数の溝部が形成されていることを特徴とする射出成形機。
  2. 前記混練部のフライトの表面に形成された複数の溝部は、当該フライトの螺旋方向と交差角度αをもって交差する方向の螺旋状に配置されて、前記混練部の材料を撹拌・混練し、分散する機能を奏することを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
    ただし、30°≦α≦150°とする。
  3. 射出成形機の加熱シリンダ内に回転可能に設けられるスクリューであって、
    該スクリューは、後端側から、熱可塑性樹脂と強化用繊維からなる溶融材料を前方へ移送させながら溶融・混練し圧縮する圧縮部と、熱可塑性樹脂と強化用繊維からなる溶融材料を撹拌・混練し分散する混練部とを備えており、
    前記圧縮部、及び当該圧縮部の下流側の混練部は、夫々、螺旋状のフライトにより圧縮部及び混練部を構成しており、
    前記圧縮部の螺旋状のフライトは、材料の移送方向に沿って漸次ピッチが狭くなる一条の連続した螺旋状のスクリューフライトにより形成され、
    前記混練部の螺旋状のフライトは、連続した螺旋状のフライトとならないように前記フライトの表面に複数の溝部が形成されていることを特徴とする射出成形機用スクリュー。
  4. 前記混練部のフライトに形成された複数の溝部の螺旋状の配置は、前記フライトの螺旋方向に対して、
    30°〜150°の角度で交差するように形成されていることを特徴とする請求項3記載の射出成形機用スクリュー。
  5. 前記複数の溝部が配置される螺旋状のピッチPaと、前記混練部のフライトのピッチPbとの比は、前記フライトの螺旋状のピッチPbを1とすると、前記複数の溝部が配置される螺旋状のピッチPaは、
    1Pb≦Pa≦3Pbに形成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の射出成形機用スクリュー。
  6. 前記複数の溝部が配置される螺旋状のピッチPbとスクリュー径Dの比は、前記スクリュー径Dを1とすると、1D≦Pb≦2Dに形成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の射出成形機用スクリュー。
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