JP2017105102A - 液体収容容器及び液体収容構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体パックの着脱を容易に行うことができると共に、パック容量の選択に自由度を持たせてユーザビリティを向上することができ、更には交換部品の点数を極力少なくして、省資源化を図ることができる液体収容容器及び液体収容構造体を提供する。
【解決手段】液体収容容器は、液体パック10の一部を囲うように形成され、かつ、液体供給口12の突出方向であるZ方向に延設される壁21と、Z方向と直交するX方向から液体パック10を挿入するための挿入口22と、液体供給口12をZ方向下方へ突出させるための開口部23と、開口部と連通し且つX方向に延設され、液体供給口12を開口部23に導入するための導入溝部24とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報を被出力媒体に出力するための液体を収容する液体収容容器及び液体収容構造体に関し、特にインクジェットプリンタで使用されるインクを保持する液体パックを収容する液体収容容器及び液体収容構造体に関する。
従来、インクジェット方式で印刷を行う印刷装置が広く用いられている。インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出することにより、紙やフィルムなどの被出力媒体に印刷を行っている。
このようなインクジェットプリンタでは、通常、インクジェットヘッドにインクカートリッジ(液体収容容器)が脱着可能に固定されており、移動するインクジェットヘッドに当該インクカートリッジからインクを供給する。そして、インクカートリッジからインクジェットヘッドに供給されたインクが微滴化され、該微滴化されたインクが、インクジェットメディアに吐出される。
従来のインクカートリッジの一例として、例えば図11(a)及び(b)に示す構成がある。同図(a)に示すように、インクケース180は、該インクケース内に収容されるインクパック190を交換することができるように開閉可能に設けられたケースである。このインクケース180は、切欠部184、第1ケース部材188、第2ケース部材189及びインクパック固定部材185を有している。
インクパック190をインクケース180に収容する際には、図11(b)に示すように、インク供給口191が切欠部184上に位置するようにインクケース180にインクパック190を搭載し、インクパック固定部材185を用いてインクパック190をインクケース180に位置決めする。また、インクパック固定部材185は中央の一部がインク供給口191に合わせて凹んでいる凹部186を有しており、インク供給口191は切欠部184と凹部186との間に位置決めされる。この状態でインクケース180を閉じることにより、インクパック190がインクケース180内に収容される(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−188790号公報
しかしながら、上記特許文献1のインクカートリッジでは、第1ケース部材(カートリッジ本体)にヒンジ固定された第2ケース部材(蓋)を開閉してインクパックをセットしなければならず、また、第1ケース部材にネジ止めされた固定部材を脱着してインク供給口をカートリッジ本体に固定しなければならないため、部材点数が多く、インクパックの装着作業が煩雑であるという問題がある。
本発明の目的は、液体パックの装着を容易に行うことができる液体収容容器及び液体収容構造体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体収容容器は、内部に液体を内包する液体貯留部と、当該液体貯留部から外方へ突出した液体供給口とを有する液体パックを収容する液体収容容器であって、前記液体パックの一部を囲うように形成され、かつ、前記液体供給口の突出方向である第一方向に延設される壁と、前記壁と協同して前記液体パックを保持する底部と、前記第一方向と直交する第二方向から前記壁により仕切られた内部へ前記液体パックを挿入するための挿入口と、前記底部に形成された前記液体供給口を外部へ突出させるための開口部と、前記開口部と連通し且つ前記第二方向に延設され、前記液体供給口を前記開口部に導入するための導入溝部と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、液体収容容器に、第一方向と直交する第二方向から液体パックを挿入するための挿入口と、液体供給口を外部へ突出させるための開口部とが設けられている。そして導入溝部が、開口部と連通しており、且つ上記第二方向に延設されている。よって、挿入口から液体パックを挿入し、液体供給口を導入溝部に沿って開口部まで案内することで、液体パックを容易に装着することができ、且つ液体パックを確実に収容することができる。
前記壁の前記第二方向の一方端側に前記挿入口が設けられており、前記導入溝部は、前記開口部と前記挿入口の間に設けられている。
これにより、液体パックを挿入口に挿入した後、その挿入方向と同じ方向(第二方向)に液体パックを押し込むことができ、液体パックを液体収容容器に容易に挿入することができる。
前記第二方向において、前記壁の高さは、前記挿入口側から前記挿入口の反対側に向かって高くなるように形成されていてもよい。
このように、挿入口側の壁を低くすることで、使用者が液体パックを把持し易くなり、液体パックの挿入や取り出しが容易となる。
また、前記液体収容容器は、前記開口部に一体的又は別体で設けられ、かつ前記液体供給口を保持するための供給口保持部を更に有し、前記供給口保持部は、前記導入溝部と連通するように設けられた連通溝と、前記液体供給口を挟持する挟持部と、前記連通溝と前記挟持部の間に設けられ、前記液体供給口の前記第二方向への移動を規制する規制部とを有している。
本構成によれば、導入溝部と連通した連通溝を介して挟持部まで液体供給口を移動させることで、簡単に装着が可能となり、かつ、液体供給口の第二方向への移動が規制部によって規制されることで、装着後の液体供給口の位置ずれを容易に抑制することができる。
また、前記供給口保持部は、前記規制部による規制を解除する解除部を更に有し、前記規制部は、前記第一方向及び前記第二方向の双方に直交する第三方向に関して互いに対向するように設けられた一対の突起部を有し、前記解除部は、前記一対の突起部の間隔を広げることが可能に構成されている。
本構成によれば、液体供給口の第二方向への移動が一対の突起部によって規制され、かつ、一対の突起部の間隔が解除部によって広がることにより、液体供給口の規制状態を解除状態に切り換えることが可能となる。よって、液体供給口の規制状態を簡単に解除することができ、液体パックを容易に交換することができる。
また本発明では、前記液体収容容器と、該液体収容容器に着脱可能に取り付けられ、前記開口部から前記液体供給口が外部に突出した状態で前記液体収容容器に収容される液体パックとを有する液体収容構造体が提供される。
本発明によれば、液体パックの装着を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る液体収容容器が搭載されたインクジェットヘッドの構成を概略的に示す斜視図である。 (a)は、図1のインクジェットヘッドの側面図、(b)は、図1のインクジェットヘッドの前面図である。 図1のインクジェットヘッドの鉛直方向断面図である。 図1における液体収容容器に液体パックが収容される状態を示す斜視図である。 図4の液体収容容器を底部側から見上げた斜視図である。 図5における液体収容容器の底部及び供給口保持部を示す平面図である。 (a)は、液体パックの液体供給口が供給口保持部に保持された状態を示す側面図であり、(b)は、供給口保持部の側面図である。 (a)は、液体供給口の規制状態、(b)は、液体供給口の解除状態を示す側面図である。 図5の液体収容容器を複数個重ねて積載した状態を示す斜視図である。 (a)は、図9の積載状態を示す側面図であり、(b)は、Z方向に沿う断面図である。 従来のインクカートリッジの構成を示す斜視図であり、(a)はインクケース内にインクパックが載置された状態、(b)はインクケース内にインクパックが固定された状態を示す。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る液体収容容器が搭載されたカートリッジ装着部の構成を概略的に示す斜視図、図2(a)は、図1のカートリッジ装着部の側面図、(b)は、図1のインクジェットヘッドの前面図である。図1のカートリッジ装着部を備えるインクジェットプリンタは、プラテン上に搬送されたインクジェットメディアにインクを吐出することで、画像や文字などをインクジェットメディアに印刷するものである。なお、図1の液体収容容器はその一例を示すものであり、本発明に係る液体収容容器の構成は、図1のものに限られないものとする。
図1に示すように、カートリッジ装着部1は、液体収容容器20を支持するための載置面1aを有する略箱型構造である。液体収容容器20には、インクを内包する液体パック10が収容される。液体収容容器10及び液体収容容器20は、本発明の液体収容構造体2を構成している。
液体パック10は、図3に示すように、内部にイエローY、マゼンダM、シアンC、ブラックK等のインクを内包する可撓性の液体貯留部11と、該液体貯留部からの下端部から外方に突出して取り付けられ、液体貯留部11に内包されるインクを下方(外部)に供給するための液体供給口12とを有している。液体パック10のパック容量は、特に制限されないが、例えば数百ミリリットル〜数リットルである。
液体貯留部11は、例えばピロー形状を有しており(図4参照)、ポリエレン等の樹脂或いはアルミニウム等の金属からなるフィルム、又は該フィルムを基材とするラミネート材で形成されている。液体貯留部11は、ピロー形状以外に、ガゼット形状などの他の形状を有することができる。
液体供給口12は、液体貯留部11の内部11aとカートリッジ装着部1内に設けられたインク流路1bとを連通するための貫通孔が設けられた略ボビン型の部材であり(図7(a)参照)、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等で形成されている。液体供給口12は、液体パック10が液体収容容器20に収容される際、供給口保持部30に保持される。
カートリッジ装着部1には、軸部1cを支点としてZ方向に移動可能に固定されたレバー1dが内蔵されている(図3)。液体パック10はZ方向に移動可能であり、自重によりZ方向下方に下がる。ただし、カートリッジ装着部1には、液体パック10を下方から所定の位置で支える不図示の支持部材が設けられているため、液体パック10は、当該支持部材によって鉛直方向の所定位置で支持される。レバー1dは、この支持部材をZ方向に移動可能に構成されており、レバー1dが下がった状態(図3の実線で示す位置)からレバー1dを上げることにより(図3の破線で示す位置)、支持部材によって液体パック10を支える位置が鉛直下方向に下がる。これにより、液体パック10はZ方向下方に移動し、カートリッジ装着部1の挿入部材1fが液体供給口12を介して液体貯留部11内に挿入され、液体貯留部11内のインクがインク流路1bに供給される。
液体収容容器20は、図4及び図5に示すように、液体パック10の一部を囲うように形成され、かつ、液体供給口12の突出方向であるZ方向(第一方向)に延設される壁21と、Z方向と直交するX方向(第二方向)から壁21により仕切られた内部へ液体パック10を挿入するための挿入口22と、後述する底部に形成された液体供給口12をZ方向下方(外部)へ突出させるための開口部23と、該開口部と連通し且つX方向に延設され、液体供給口12を開口部23に導入するための導入溝部24とを有する。挿入口22には、蓋部材25が着脱可能に取り付けられており(図1〜図3参照)、液体パック10の収容時には必要に応じて蓋部材25が挿入口22に装着されて当該挿入口が閉塞され、液体パック10の交換時には蓋部材25が取り外される。また、本実施形態では液体収容容器20のZ方向側にも挿入口22’が設けられており、Z方向(第一方向)から液体パック10を挿入することが可能となっている。
壁21は、具体的には、X方向に沿って対向配置される一対の壁部21a,21aと、Y方向(第三方向)に沿って配置され、一対の壁部21a,21aの挿入口22側とは反対側の端部を連結する壁部21bとを有している。また、載置面1aと当接する部分には、開口部23及び導入溝部24が形成された底部21cが形成されている。すなわち本実施形態の壁21は、四方のうち三方を覆う一対の壁部21a,21a及び壁部21bで構成されており、壁部21bと対向する側に挿入口22が形成されている。そして、挿入口22と開口部23との間に導入溝部24が設けられている。壁部21bには、X方向外方に延出した側面視略コの字型の延出部21b−1が形成されている(図3)。液体パック10は、上記の一対の壁部21a,21a、壁部21b及び底部21cで画定される内部空間Aに収容される。なお、底部21cは、壁21の下端(Z方向において載置面1a側)と接続されており、壁21と協同して液体パック10を保持している。
X方向(第二方向)において、壁21の高さは、挿入口22側から該挿入口の反対側に向かって高くなるように形成されている(図2(a)参照)。すなわち、一対の壁部21a,21aにおいて、その上端部21a−1,21a−1が挿入口22側から壁部21b側に向かって傾斜している。このように、挿入口22側の壁部21a,21aを低くすることで、使用者が液体パック10を把持し易くなり、液体パック10の挿入や引抜きを容易に行うことができる。
また、液体収容容器20は、開口部23に取り付けられ、かつ液体供給口12を保持するための供給口保持部30を有している。具体的には、図6及び図7(a),(b)に示すように、供給口保持部30は一体成形された部材であって、開口部23の一部を覆うように配置された底部31と、該底部のY方向両端部からそれぞれZ方向に延出した一対の延出部32,32と、一対の延出部32,32にそれぞれ並設され、一対の延出部32,32よりも挿入口22側に配置された一対の延出部33,33とを有している。一対の延出部32,32及び一対の延出部33,33は、底部21cの近傍に形成された一対のリブ部21d,21dを外側両端から挟持しており、これにより供給口保持部30が液体収容容器20に固定される。なお本実施形態では、供給口保持部30は液体収容容器20と別体で設けられているが、これに限らず、液体収容容器20と一体で設けられてもよい。
この供給口保持部30は、その底部31において、導入溝部24と連通するように設けられた連通溝34と、液体供給口12を挟持する挟持部35と、連通溝34と挟持部35の間に設けられ、液体供給口12のX方向への移動を規制する規制部36とを有している。
連通溝34は、X方向、すなわち液体収容容器20の導入溝部24と同一方向に形成された切り欠き部をなし、導入溝部24と挟持部35とを連通する。また、連通溝34は、X方向に沿って形成された一対のガイド部34a,34a間に設けられており、その溝幅が導入溝部24から挟持部35に向かって狭くなるように形成されている。
挟持部35は、平面視略鍵穴形状の孔部をなし、平面視略矩形の液体供給口12が嵌め込まれる構造を有している。液体供給口12は、上述のように略ボビン型の部材であり、筒状部12aと、該筒状部の両端に形成されたフランジ部12b,12cとで構成されている(図7(a))。挟持部35は、その内側面35aが筒状部12aの外周面12a−1と当接する。
規制部36は、Z方向及びX方向の双方に直交するY方向(第三方向)に関して互いに対向するように設けられた一対の突起部36a,36aを有している。一対の突起部36a,36aは、ガイド部34a,34aの内側面34a−1,34a−1からそれぞれ内方に延出しており、一対の突起部36a,36aの頂点位置にて連通溝34の幅が最も小さくなるように構成されている。この一対の突起部36a,36aが協働して液体供給口12を係止することで、液体供給口12がX方向に位置決めされる。
また、供給口保持部30は、規制部36による規制を解除する解除部37を更に有している。解除部37は、連通溝34のZ方向下方に配置されており、該連通溝の下方を通ってガイド部34a,34a同士を接続する。この解除部37は、Y方向に延出した長尺状部材であってレバー1eの押圧部と係合する係合部37aと、該係合部37aの両端からZ方向上方に延出し、ガイド部34a,34aにそれぞれ連結される湾曲部37b,37bを有している。係合部37aの下面37a−1には、レバー1eの押圧部との摩擦力を増大させるための凹凸部37cが形成されている。この解除部37は、係合部37aに付与されるZ方向の応力により、ガイド部34a,34aをY方向に変形することでき、これにより一対の突起部36a,36aの間隔を広げることが可能に構成されている。
上記のように構成されるインクカートリッジ1は、以下の様に組み立てられる。先ず、液体収容容器20の挿入口22,22’に液体パック10を挿入する。このとき、挿入口22側の壁21の高さが低く形成されているため、液体パック10が内部空間Aに挿入される際、作業者が液体パック10を持ち易く、また液体パック10を内部空間AのX方向奥側まで挿入することができる。次いで、液体パック10の液体供給口12を導入溝部24に挿入し、その挿入状態を維持しながら導入溝部24に沿って押し込む。これにより液体供給口12は導入溝部24に沿ってX方向に移動し(図4)、次いで連通溝34に導入されて、該連通溝に沿ってX方向に移動する。また、液体供給口12が規制部36、すなわち一対の突起部36a,36a間を通過する際、ガイド部34a,34aが互いに離間する方向(Y方向)に弾性変形する。これにより液体供給口12のX方向への移動が許容されて、液体供給口12が挟持部35に嵌め込まれ(図6及び図7(a))、当該挟持部によって挟持される。また、液体供給口12が挟持部35に挟持されると、ガイド部34a,34aが元の形状に戻り、一対の突起部36a,36aによって液体供給口12がX方向に規制される(図8(a))。これにより、液体供給口12が供給口保持部30で位置決めされ、液体パック10が液体収容容器20に装着される。また、必要に応じて、挿入口22に蓋部25を取り付けて当該挿入口を閉塞する。なお、本実施形態では一対のガイド部34a,34aを可撓させるための解除部37を設けているが、解除部37を設けない構成であってもよい。また、一対のガイド部が可撓性を有していない構成であってもよい。一対のガイド部が可撓性を有しない場合には、一対の突起部の段差量を小さくすることで着脱可能に構成することができる。
一方、液体収容容器20から液体パック10を取り外す際には、レバー1dを押し下げて針状部材1fを液体供給口12の貫通孔から待避させた後、解除部37をZ方向下方から上方に押圧する(図8(b))。このとき、ガイド部34a,34aが互いに離間する方向(Y方向)に弾性変形し、該弾性変形に伴って一対の突起部36a,36aの間隔が広がり、当該一対の突起部による規制状態が解除される。これにより、液体供給口12のX方向への移動が許容される。その後、使用者が液体貯留部11を把持してX方向に移動させることで、液体供給口12が連通溝34及び導入溝部24に沿ってX方向に移動し、液体パック10が液体収容容器20の内部空間Aから取り出される。
上述したように、本実施形態によれば、液体収容容器20に、Z方向と直交するX方向から液体パック10を挿入するための挿入口22と、液体供給口12をZ方向下方へ突出させるための開口部23とが設けられている。そして導入溝部24が、開口部23と連通しており、且つ上記X方向に延設されている。よって、挿入口22から液体パック10を挿入し、液体供給口12を導入溝部24に沿って開口部23まで案内することで、液体パック10を容易に装着することができ、且つ液体パック10を確実に収容することができる。また、液体収容容器20に液体パック10用の挿入口22,22’が設けられているため、液体パック10の容量(体積)が大きい場合であっても、当該液体パックの一部が挿入口22,22’から外部にせり出すことで収容可能となる。よって、パック容量の選択に自由度を持たせることができ、ユーザビリティを向上することができる。また、液体パック10内のインクが無くなった際には、液体パック10のみを交換すればよく、既設の液体収容容器20をそのまま使用することができる。よって交換部品の点数を極力少なくして、省資源化を図ることが可能となる。
また、上記従来技術の構成において、インクケースの閉状態では、インクパックの主面(広い面)がケース部材から応力を受けることがあり、その応力により可撓性のインクパックが幅方向に押圧された状態で保持される。しかし、上記インクケースの内部は閉空間であるため、インクパック容量が実質的に制限されることとなる。よって、容量の大きいインクパックを使用したい場合、インクケースを閉じることができず、そのインクパックを収容可能な新たなインクケースを製造しなければならず、交換部品の点数が増大する。特に、大判インクジェットプリンタの場合、多量のインクを吐出するために大容量のインクパックが必要とされることから、パック容量の自由度が少ないとユーザビリティの低下を招くこととなる。一方、本実施形態によれば、交換部品の点数の増大を抑制しつつパック容量の選択に自由度を持たせることができ、ユーザビリティが向上する。
また、液体収容容器20に挿入口22,22’を設けることで、液体パック10の形状変形により液体パック10内のおおよその液体残量を視認することができる。また、液体パック10として半透明又は透明のパックを用いれば、液体パック10内の液体残量を容易に視認することが可能となる。更に、液体パック10の一部、特に挿入口22,22’から外部にせり出した部分に、インクの色・種類等を示す情報を直接印字又はラベリングすることにより、液体収容容器20を開閉・分解することなく当該印字やラベリングを視認することができる。よって、液体パック10の製品情報を一見して把握することができ、ユーザビリティを向上することができる。
また、壁21のX方向の一方端側に挿入口22が設けられ、挿入口22と開口部23の間に導入溝部24が設けられるので、液体パック20を挿入口22に挿入した後、その挿入方向と同じ方向(X方向)に液体パック10を押し込むことができ、液体パック10を液体収容容器20に容易に挿入することができる。
また、上記X方向において、壁部21a,21aの高さは、挿入口22側から壁部21b側に向かって高くなるように形成されているので、挿入口22側の壁部21a,21aを低くすることで、使用者が液体パック10を把持し易くなり、液体パック10の挿入や取り出しが容易となる。
更に、導入溝部24と連通した連通溝34を介して挟持部35まで液体供給口12を移動させることで、簡単に装着が可能となり、かつ、液体供給口12のX方向への移動が規制部36によって規制されることで、装着後の液体供給口12の位置ずれを容易に抑制することができる。
更に、液体供給口12のX方向への移動が一対の突起部36a,36aによって規制され、かつ、一対の突起部36a,36aの間隔が解除部37によって広がることにより、液体供給口12が規制状態から解除状態に切り換えられる。よって、液体供給口12の規制状態を簡単に解除することができ、液体パック10を容易に交換することができる。
図9は、図5の液体収容容器20を複数個重ねて積載した状態を示す斜視図であり、図10(a)は、図9の積載状態を示す側面図、図10(b)はZ方向に沿う断面図である。本実施形態の液体収容容器20は、そのX方向側部及びZ方向上部にそれぞれ挿入口22,22’が形成され、かつ、壁部21bがZ方向上部から下部に向かってテーパ状に形成されている。図10(b)に示すように、一対の壁部21a,21aにおいて、上部のY方向の幅寸法をW1、下部のY軸方向の幅寸法をW2としたとき、W1>W2である。これにより、液体収容容器20の内部空間Aに他の液体収容容器20の一部を収容することができ、複数の液体収容容器20同士を積載することができる。このように複数の液体収容容器20同士を積載すれば、非積載時と比較して全体積が小さくなり、納品時などの搬送の際に嵩を抑制することができ、あるいは限られたスペースでより多くの液体収容容器を搬送することができる。
具体的には、液体収容容器20の壁部21aの外周側面BにZ方向に延設された凸状の係止用突起部27(27−1,27−2)と、壁部21aの挿入口22’側に設けられ、Z方向に延設された切欠き部26(26−1,26−2)を用いて、液体収容容器20の積載位置を決定する。
図9のように、積載方向の下部側に液体収容容器20(1)を配置し、液体収容容器20(1)に液体収容容器20(2)を重ねる場合、液体収容容器20(1)のZ方向上部の挿入口22’から液体収容容器20(2)を挿入する。このとき、液体収容容器20(1)の切欠き部26−1に、液体収容容器20(2)の係止用突起部27−2が挿入され、切欠き部26−1の下端に係止用突起部27−2の下端が突き当たることで、液体収容容器20(2)の液体収容容器20(2)に対する位置決めが行われる。このため、係止用突起部27は切欠き部26の形状に対応する形状に形成されているのが好ましい。なお、切欠き部26の下端の位置は、液体収容容器20の載置位置に応じて設定することができ、切欠き部26の下端に係止用突起部27の下端が突き当たらない構成であってもよい。また、係止用突起部27の下端の位置は、液体収容容器20の載置位置に応じて設定すればよいが、液体収容容器20がカートリッジ装着部1に装着された際に、係止用突起部27の下端位置がカートリッジ装着部1の載置面1aと同じ位置となるように設けることが好ましい。液体収容容器20がカートリッジ装着部1に挿入された際に、係止用突起部27の下端部がカートリッジ装着部1の載置面1aに突き当たることで、当該突き当てられた箇所がカートリッジ装着部1による液体収容容器20の支持点とすることができる。
また、図9のように、液体収容容器20の壁部21aの外周側面BにZ方向に延設された凸状の突起部28を更に有することで、液体収容容器20がカートリッジ装着部1に装着された際に、突起部28の下端部がカートリッジ装着部1の載置面1aに突き当たることで、当該突き当てられた箇所がカートリッジ装着部1による液体収容容器20の支持点となる。これにより壁部21aのそれぞれの面においても支持点が複数に設けられることで、液体収容容器20をカートリッジ装着部1に装着した際の装着位置を精度よく位置決めすることができる。
以上、上記実施形態に係る液体収容容器及び液体収容構造体について述べたが、本発明は記述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば上記実施形態では、液体収容容器20が挿入口22,22’を有しているが(図9)、これに限らず、挿入口22のみを有していてもよい。また、壁21の高さは、X方向において挿入口22側から該挿入口の反対側に向かって高くなるように形成されるが、これに限らず、X方向において同じ高さを有していてもよい。このような構成でも、液体パック10を容易に装着することができ、且つ液体パック10を確実に収容することが可能となる。
また、上記実施形態では、挿入口22と導入溝部24の間に底部21cが形成されているが(図5)、挿入口22と導入溝部24の間に底部21cが設けられず、挿入口22と導入溝部24が一体的に設けられてもよい。本構成により、液体供給口12を挿入口から導入溝部に更に挿入し易くなり、液体パック10をより容易に装着することが可能となる。
また上記実施形態では、液体パック10の液体貯留部11の形状は、ピロー形状あるいはガゼット形状であるが、これに限らず、ボックス形状や球体型であってもよい。更に、液体パック10は、液体貯留部11及び液体供給口12が一体的に成形される構成であってもよい。
1 カートリッジ装着部
1a 載置面
1b インク流路
1c 軸部
1d レバー
1e レバー
1f 針状部材
10 液体パック
11 液体貯留部
11a 内部
12 液体供給口
12a 筒状部
12a−1 外周面
12b フランジ部
12c フランジ部
20 液体収容容器
20(1) 液体収容容器
20(2) 液体収容容器
21 壁
21a 壁部
21a−1 上端部
21b 壁部
21b−1 延出部
21c 底部
A 内部空間
B 外周側面
22 挿入口
22’挿入口
23 開口部
24 導入溝部
25 蓋部材
26 切欠き部
26−1,26−2 切欠き部
27 係止用突起部
27−1,27−2 係止用突起部
28 突起部
30 供給口保持部
31 底部
32 延出部
33 延出部
34 連通溝
34a ガイド部
34a−1 内側面
35 挟持部
35a 内側面
36 規制部
36a 突起部
37 解除部
37a 係合部
37a−1 下面
37b 湾曲部
37c 凹凸部

Claims (6)

  1. 内部に液体を内包する液体貯留部と、当該液体貯留部から外方へ突出した液体供給口とを有する液体パックを収容する液体収容容器であって、
    前記液体パックの一部を囲うように形成され、かつ、前記液体供給口の突出方向である第一方向に延設される壁と、
    前記壁と協同して前記液体パックを保持する底部と、
    前記第一方向と直交する第二方向から前記壁により仕切られた内部へ前記液体パックを挿入するための挿入口と、
    前記底部に形成された前記液体供給口を外部へ突出させるための開口部と、
    前記開口部と連通し且つ前記第二方向に延設され、前記液体供給口を前記開口部に導入するための導入溝部と、を有することを特徴とする液体収容容器。
  2. 前記壁の前記第二方向の一方端側に前記挿入口が設けられており、
    前記導入溝部は、前記開口部と前記挿入口の間に設けられている、請求項1記載の液体収容容器。
  3. 前記第二方向において、前記壁の高さは、前記挿入口側から前記挿入口の反対側に向かって高くなるように形成されている、請求項1又は2記載の液体収容容器。
  4. 前記開口部に一体的又は別体で設けられ、かつ前記液体供給口を保持するための供給口保持部を更に有し、
    前記供給口保持部は、前記導入溝部と連通するように設けられた連通溝と、
    前記液体供給口を挟持する挟持部と、
    前記連通溝と前記挟持部の間に設けられ、前記液体供給口の前記第二方向への移動を規制する規制部とを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体収容容器。
  5. 前記供給口保持部は、前記規制部による規制を解除する解除部を更に有し、
    前記規制部は、前記第一方向及び前記第二方向の双方に直交する第三方向に関して互いに対向するように設けられた一対の突起部を有し、
    前記解除部は、前記一対の突起部の間隔を広げることが可能である、請求項4記載の液体収容容器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体収容容器と、
    前記液体収容容器に着脱可能に取り付けられ、前記開口部から前記液体供給口が外部に突出した状態で前記液体収容容器に収容される液体パックと、を有する液体収容構造体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017215321A (ja) * 2016-05-27 2017-12-07 ユカインダストリーズ株式会社 油入機器の異常診断における過熱温度推定方法

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