JP2017104821A - シリンジポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンジポンプの吐出精度を向上する。
【解決手段】シリンジポンプ10は、一端に吐出部13が設けられ他端に開口部14が設けられたシリンジ11内の液体Lを吐出部13から吐出する。シリンジポンプ10は、シリンジ11内に開口部14から挿入されるピストン26と、ピストン26とシリンジ11との間をシールするシール部材32とを有し、シリンジ11の内部と外部とを連通する排気孔33がピストン26に設けられている。シリンジ11内の液体Lとピストン26との相対接近時に排気孔33を介してシリンジ11内の空気を排出し、空気が排出されると排気孔33は開閉部材34により閉じられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンジ内に充填された液体をシリンジの吐出部から吐出するシリンジポンプに関する。
シリンジポンプは、シリンジ内に充填された薬液やペースト状の接着剤等の液体をシリンジの吐出部から定量吐出するために使用され、液体ディスペンサーとも言われる。予め液体が充填されたシリンジからシリンジポンプにより液体を吐出するときには、シリンジはシリンジポンプのピストンと同軸状に支持台に装着され、シリンジポンプにより液体が吐出される。一方、シリンジが支持台に装着された状態のままで、空のシリンジ内に液体を充填し、充填後に液体を吐出するようにした形態のシリンジポンプがある。この形態においては、シリンジ内への液体の充填は、ピストンがシリンジから取り出された状態のもとで行われる。シリンジ内に液体が充填されると、シリンジ内の空気は液面上昇により外部に排出される。
特許文献1に記載されるシリンジポンプと、特許文献2に記載される液体ディスペンサーは、予めシリンジに充填された液体をシリンジから吐出する形態である。特許文献1に記載されたシリンジポンプにおいて、シリンジ内に挿入されたピストンはモータ等の機械的手段で駆動され、シリンジ内に充填された薬液を生体に注入するために使用される。
特許文献2に記載された液体ディスペンサーは、シリンジ内に挿入されるプランジャは圧縮空気により押され、シリンジ内に充填されたペースト状の電子材料や接着剤等の液体材料を圧縮空気によりシリンジから吐出させて被塗布部に塗布するために使用される。圧縮空気によりプランジャを介して液体が加圧されると、圧縮空気の圧力変動、気温変化による液体の粘度変動などにより、吐出流量が変動する。
特開平06−296690号公報 特開2000−317370号公報
予め液体が充填されたシリンジからシリンジポンプにより液体を吐出するために、ピストンがシリンジ内に挿入されると、ピストンと液体との間に空気が残ってしまう。この残留空気は、ピストンにより液体の吐出動作を行うときに、ピストン駆動直後の圧縮と、その後の緩慢な膨張とを繰り返す。従って、液体が定量吐出されるようにピストンが正確に一定長さだけ挿入移動されても、シリンジからの液体の吐出量は変動し、吐出精度を向上させることができない。ピストンをシリンジに挿入したときに、ピストンと液体との間に空気が残っているか否かを外部から観察することができるように、シリンジを透明性の素材で構成することがある。液体とピストンとの間に空気が残っている場合には、ピストンの挿入操作をやり直す必要があり、非常に煩雑である。
一方、支持台にシリンジが装着された状態のままで、空のシリンジ内への液体の充填操作と、充填後の液体の吐出動作とを連続的に行うようにした形態のシリンジポンプにおいても、吐出動作時にシリンジにピストンを挿入する。この場合、液体が充填されたシリンジ上部の開口部にはピストンと液体との間に空気が残ってしまうことがある。残留空気があるために、ピストンの移動量と液体の吐出量が一致せず、ピストンの移動量が正確であっても吐出精度を向上させることができない。さらに、液体の充填操作が行われてから、液体の吐出操作に迅速に切り換えることができず、吐出操作性を向上させることができない。
本発明の目的は、シリンジポンプの吐出精度を向上することにある。
本発明のシリンジポンプは、一端に吐出部が設けられ他端に開口部が設けられたシリンジ内の液体を前記吐出部から吐出するシリンジポンプであって、前記シリンジ内に前記開口部から挿入されるピストンと、前記ピストンと前記シリンジとの間をシールするシール部材と、前記ピストンに設けられ、前記シリンジの内部と外部とを連通する排気孔と、前記排気孔を前記ピストンの内方端面側で開閉する開閉部材と、を有する。
シリンジポンプは、シリンジ内に挿入されるピストンを有し、シリンジの内部と外部とを連通する排気孔がピストンに設けられ、排気孔は開閉部材により開閉されるので、ピストンとシリンジ内の液体とが相対的に接近すると、液面とピストンとの間の空気は、外部に排出される。したがって、ピストンをシリンジ内に移動させて、シリンジの吐出部から液体を吐出する際には、ピストンは液体を直接駆動することができる。これにより、吐出部からの液体の吐出流量は、ピストンの前進ストロークに対応する体積の変化量と完全に一致し、シリンジポンプの吐出精度を向上させることができる。
(A)は空のシリンジ内に液体容器内の液体を充填している状態におけるシリンジポンプを示す断面図であり、(B)はシリンジ内に液体が充填された状態におけるシリンジポンプを示す断面図である。 シリンジ内に充填された液体を吐出している状態におけるシリンジポンプを示す断面図である。 予め液体が充填されたシリンジが配置された状態のシリンジポンプを示す断面図である。 (A)はピストンがシリンジの開口端部に装着された状態におけるシリンジポンプを示す断面図であり、(B)はピストンと液体との間の残留空気が外部に排出された状態におけるシリンジポンプを示す断面図である。 シリンジポンプのピストンの一例を示す断面図である。 シリンジポンプのピストンの他の一例を示す断面図である。 シリンジポンプの他の実施の形態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2に示されるシリンジポンプ10は、シリンジ11の中に液体Lを充填し、充填操作に引き続いてシリンジ11内の液体Lを吐出する。シリンジ11は、円筒形状の本体部12と、本体部12の一端部に設けられた吐出部13と、他端部に設けられた開口部14とを有し、フランジ15が径方向外方に突出して開口部14に設けられている。
シリンジ11内に充填される液体Lは、上端に開口部を有する液体容器16に収容され、液体容器16は加圧容器17内に配置される。加圧容器17は開閉自在の蓋部材17aを有し、液体容器16を加圧容器17内に配置したり、加圧容器17内から取り出したりするときには、蓋部材17aは開閉される。必要に応じて、圧縮空気が加圧容器17に圧縮空気供給源18から供給される。液体供給管19が液体容器16内に挿入され、液体供給管19は吐出部13に接続される。蓋部材17aが閉じられた状態のもとで、加圧容器17に圧縮空気を供給すると、液体容器16に圧縮空気が流入し、液体容器16の液面は加圧される。これにより、液体容器16内の液体Lの液面が加圧上昇されて、液体Lがシリンジ11内に充填される。図1(A)は、空のシリンジ11内に液体容器16内の液体を充填している状態を示す。
シリンジポンプ10は、支持台21に設けられたコラム22を有し、駆動アーム23がコラム22に上下方向に往復動自在に装着されている。モータ24がコラム22に装着され、モータ24により回転駆動される図示しない送りねじがコラム22の内部に設けられ、駆動アーム23は送りねじにねじ結合される。駆動ロッド25の基端部が駆動アーム23に取り付けられ、駆動ロッド25の先端部にピストン26が取り付けられる。ピストン26は、図1および図2に示されるように、シリンジ11内に開口部14側から挿入される。
ピストン26がシリンジ11内に挿入されるときには、シリンジ11は開口部14を上端とし、吐出部13を下側として駆動ロッド25と同軸状に支持台21に配置される。環状溝31がピストン26の先端部に設けられ、この環状溝31にシール部材32が装着される。これにより、ピストン26がシリンジ11内に挿入されると、ピストン26の外周面とシリンジ11の内周面との間はシールされる。なお、ピストン26が長い場合には、シリンジ11の内面に環状溝を設け、シール部材32をシリンジ11側の環状溝に設けるようにしても良い。排気孔33がピストン26に設けられており、シールされた密閉空間であるシリンジ11の内部と大気つまり外部とは、排気孔33を介して相互に連通する。
開閉部材34がピストン26の先端に設けられ、シリンジ11内の液体の液面とピストン26とが相互に接近するときには、開閉部材34は排気孔33を開放する。これにより、液体Lとピストン26との間の空気は排気孔33を介して外部に排出される。空気が排出されると、液体Lはピストン26の先端面つまり内方端面35に接触する。空気が排出された後には、開閉部材34により排気孔33が閉じられる。開閉部材34は、ピストン26の先端面つまり内方端面35に接触するシール面36を備えており、シール面36が内方端面35に接触すると、液体Lは排気孔33内へ流入しない。
排気孔33は、ピストン26の内方端面35に開口しピストン26の径方向中心部に軸方向に伸びる軸方向孔33aと、この軸方向孔33aに対して直角方向に伸びる径方向孔33bとを有する。径方向孔33bは、シール部材32よりもピストン26の後端部側つまり図1および図2において上端部側に開口しており、シリンジ11の外部と軸方向孔33aは径方向孔33bを介して相互に連通する。
空のシリンジ11内に液体容器16内の液体Lを充填するには、図1(A)に示されるように、シリンジ11が支持台21に配置され、シリンジ11の吐出部13に液体供給管19が接続される。さらに、ピストン26がシリンジ11の上端部つまり開口部14内に装着される。このときには、ピストン26は、シール部材32がシリンジ11の内周面に接触する位置となるまでシリンジ11内に挿入された位置で停止される。この状態のもとで、圧縮空気供給源18から加圧容器17内に圧縮空気を供給すると、液体容器16内の液面には圧縮空気の圧力が加えられる。これにより、液体容器16内の液体Lは、液体供給管19によりシリンジ11内に充填され、液体Lの液面がピストン26に向けて接近する。
図1(A)は、液体容器16内の液体がシリンジ11内に充填される状態を示しており、液体充填操作時には開閉部材34は排気孔33を開放する。これにより、液面とピストン26との間の空気は、液面上昇に伴って排気孔33を介してシリンジ11の外部に排出される。液体の充填操作がさらに進んで、図1(B)に示されるように、液体Lがピストン26の内方端面35に接触すると、シリンジ11内の空気は完全に外部に排出され、液体Lの充填が完了する。このときに、開閉部材34が上端まで上昇し、開閉部材34のシール面36はピストン26の内方端面35に接触し、排気孔33が閉じられ、液体Lのみがシリンジ11の内部に封入された状態となる。このように、シリンジ11内の空気の排出が完了すると、開閉部材は排気孔を閉じる。
開閉部材34は、内方端面35に接触する円形のシール面36と、シリンジ11の吐出部13に向けて突出する先端側の頂部とを有し、開閉部材34の断面は円錐形状となっている。円錐形状の開閉部材34は先端から外周に向けて傾斜した傾斜面37を有しており、液面が開閉部材34の先端に接触してから更に上昇すると、液体Lは先端の頂部から外周に向けて案内される。これにより、液面がピストン26に接近すると、開閉部材34と液面との間の空気は、開閉部材34の外周に案内されて、シリンジ11の内部に残留することなく、確実に外部に排出される。開閉部材34の断面形状としては、円錐形状に限られることなく、先端部が突出した断面半円形としても良い。
開閉部材34は、ピストン26の内方端面35で排気口33を開閉する。つまり、液面に一番近い場所で、開閉部材34は排気口33を開閉する。液面から離れた場所で排気口33を開閉すると、液面から開閉箇所までの距離がデッドボリュームとなって空気が残留することになる。本発明では、開閉部材34は、液面に一番近い場所で排気口33を開閉するので、そのようなデッドボリュームが生じることはなく、空気がシリンジ11の内部に残留することはない。
シリンジ11内への液体の充填が完了すると、加圧容器17はシリンジ11の下方から撤去され、図2に示されるように、シリンジ11の下方には被塗布部材Wが配置される。図2は被塗布部材Wに対して液体Lを吐出している状態を示す。このように、被塗布部材Wが配置される吐出作業ステージに、シリンジポンプ10を設けると、液体が空となったり、残量が低下したシリンジ11内に、液体容器16の液体Lを充填し、充填後に直ちに被塗布部材Wに対して液体塗布操作を行うことができる。これにより、被塗布部材Wに対する液体の吐出操作性を向上させることができる。
さらに、液体塗布時には、ピストン26と液面との間には、空気が残留していないので、駆動ロッド25を下降移動させてピストン26を下方に向けて前進移動させると、吐出部13から吐出される液体の吐出流量は、ピストン26の前進ストロークに対応する体積の変化量と完全に一致する。これにより、吐出部13から吐出されるシリンジポンプ10の吐出精度を向上させることができる。
駆動ロッド25は、上述のように、モータ24により駆動される形態であるが、駆動ロッド25を往復動するための駆動手段としては、モータ24に限られず、空気圧シリンダや油圧シリンダを使用しても良い。
図1および図2は、被塗布部材Wに液体を塗布する塗布作業ステージにおいて、シリンジ11内への液体の充填操作と、塗布操作とを行う場合を示す。シリンジ11には、液体充填と液体吐出とを繰り返して行うタイプと、予め液体が充填されたシリンジ11を塗布作業ステージに配置して、液体の吐出作業のみを行うタイプがある。
図3および図4は、予め液体が充填されたシリンジ11を用いて液体の塗布作業を行う場合のシリンジポンプ10を示す。シリンジポンプ10の構造は、上述した場合と同様である。
図3に示されるように、予め液体Lが充填されたシリンジ11は支持台21に配置される。液体Lはシリンジ11の上端面の位置までは充填されておらず、シリンジ11の開口部14には空気が入り込んでいる。予め液体が充填されたシリンジ11の吐出部13と開口部14は、シール部材によりシールされており、シリンジ11はシール部材が取り除かれてピストン26の下方に配置される。この状態のもとで、図4(A)に示されるように、駆動ロッド25がモータ24により下方に駆動され、ピストン26はシリンジ11の開口部14内に挿入される。
図4(A)は、ピストン26のシール部材32がシリンジ11の内周面に接触する位置となるまでピストン26がシリンジ11内に挿入される状態を示す。このときには、液体Lの液面とピストン26の間には空気が残留しており、開閉部材34は排気孔33を開放している。ピストン26をシリンジ11の吐出部13に向けて前進移動させると、ピストン26は液体に接近する。ピストン26の接近移動により、残留空気は、排気孔33を通って外部に排出される。
ピストン26を液体に接近させて、残留空気が全て外部に排出されると、図4(B)に示されるように、液体Lがピストン26の内方端面35に接触する。これにより、シリンジポンプ10は液体の吐出操作を開始できる状態となる。このときに、開閉部材34により排気孔33が閉じられると、開閉部材34のシール面36はピストン26の内方端面に接触し、液体Lのみがシリンジ11の内部に封入された状態となる。つまり、液体の吐出操作を開始できる状態となる。
吐出操作が開始可能となると、図2に示した場合と同様に、シリンジ11の下方には被塗布部材Wが配置され、被塗布部材Wに対して液体Lが吐出される。液体吐出時には、ピストン26と液面との間には、空気が残留していないので、駆動ロッド25を下降移動させてピストン26を下方に向けて前進移動させると、吐出部13から吐出される液体の吐出流量は、ピストン26の前進ストロークに対応する体積の変化量と完全に一致する。これにより、吐出部13から吐出されるシリンジポンプ10の吐出精度を向上させることができる。
シリンジ11内の液体が全て吐出されたら、液体が充填された新たなシリンジ11が支持台21に装填され、上述のように、液体吐出操作が繰り返して行われる。
図5は、シリンジポンプ10のピストン26の一例を示す断面図である。ピストン26は、先端部26aと、これと一体となった基端部26bとを有する。往復動軸40が先端部26aの軸方向孔33aを貫通してピストン26に装着されている。往復動軸40は軸方向孔33aよりも小径となっており、往復動軸40と軸方向孔33aとの間には空気が流れる隙間が形成される。駆動機構41がピストン26に設けられ、駆動機構41は往復動軸40を軸方向に駆動し、往復動軸40の先端に設けられる開閉部材34は排気孔33を開閉する。
ピストン26の基端部26bは駆動機構41を構成する円筒部42であり、案内孔43が円筒部42の内周面に形成されている。案内孔43は軸方向孔33aと連通しており、空気圧ピストン44が案内孔43に案内されて軸方向に往復動自在に装着される。案内孔43は空気圧ピストン44によりばね室45と空気圧室46とに仕切られている。開閉部材34のシール面36に対して、ピストン26の内方端面35に向かうばね力を付勢するために、圧縮コイルばね47がばね部材として、ばね室45に装着されている。圧縮コイルばね47は、空気圧ピストン44を空気圧室46に向けて押し上げる。空気圧ピストン44と開閉部材34は連結され、または一体に形成されているので、開閉部材34はばね部材のばね力によってピストン26の内方端面35に向かって押し付けられる。
ポートプラグ48が円筒部42に取り付けられ、ポートプラグ48は駆動ロッド25の先端に取り付けられる。空気圧室46に連通する給排流路49が、駆動ロッド25とポートプラグ48に設けられ、空気圧室46には外部から圧縮空気が供給される。空気圧室46に圧縮空気を供給すると、空気圧ピストン44はばね力に抗してストッパ51に当接し、開閉部材34は内方端面35から離れる。これにより、図5に示されるように、排気孔33は開放される。空気圧ピストン44がストッパ51に向けて駆動されるときには、ばね室45内の空気は、息付き孔52と、円筒部42の外周面とシリンジ11の内周面との間の隙間を介して外部に排出される。
空気圧室46内の圧縮空気が排出されると、開閉部材34は圧縮コイルばね47のばね力によりピストン26の内方端面35に接触し、排気孔33は閉じられる。ピストン26の内方端面35とシール面36との間をシールするために、シール部材53がシール面36に設けられている。シール部材53は、開閉部材34のシール面36の環状溝に設けられる。環状の溝は、往復動軸40を取り囲むように設けられている。このように、図5に示されるピストン26においては、空気圧シリンダにより構成される駆動機構41を備えている。
図5に示されるように、往復動軸40を駆動するため駆動機構41としての円筒部42は、開閉部材34により排気孔33を開放するときに、空気圧室46に圧縮空気を供給する形態であるが、圧縮空気により排気孔33を閉じるように駆動する形態としても良い。さらに、排気孔33を閉じるときと、開放するときのいずれも圧縮空気により空気圧ピストン44を駆動するようにしても良い。
図6はシリンジポンプ10のピストン26の他の一例を示す断面図である。このピストン26においては往復動軸40を駆動するための駆動機構41は電磁石つまりソレノイドにより形成される。
図6に示されるように、ソレノイドケース55がピストン26に取り付けられており、ソレノイドケース55に組み込まれるヨーク56内には、コイル57が巻き付けられたボビン58が設けられている。固定鉄心59がボビン58の基端部に取り付けられ、ボビン58の先端部に可動鉄心61が軸方向に往復動自在に装着される。可動鉄心61は往復動軸40に一体に設けられている。ヨーク56の先端部に設けられたカバー62と往復動軸40に設けられたフランジ部63との間には、圧縮コイルばね64がばね部材として装着される。この圧縮コイルばね64は、開閉部材34のシール面36をピストン26の内方端面35から離す方向のばね力を付勢する。したがって、コイル57に電力が印加されないときには、排気孔33は開放される。
一方、コイル57に電力を印加すると、ばね力に抗して可動鉄心61が固定鉄心59に向けて駆動され、開閉部材34はピストン26の内方端面35に接触し、排気孔33は閉じられる。
ソレノイドケース55は、ねじ部材65により駆動ロッド25の先端部に取り付けられている。基板収容孔66が駆動ロッド25の先端面とソレノイドケース55の後端面との間に設けられており、制御基板67が基板収容孔66に設けられている。制御基板67には外部から電力が供給され、コイル57の端子は制御基板67に接続される。このように、図6に示されるピストン26においては、電磁石により構成される駆動機構41を備えている。
図6に示されるように、往復動軸40を駆動するため駆動機構41としての電磁石は、開閉部材34により排気孔33を開放するときには、コイル57に電力を印加することなく、圧縮コイルばね64のばね力により往復動軸40を駆動する形態である。しかしそれに限らず、開閉部材34により排気孔33を閉じるときに、コイル57に電力を印加する形態としても良い。
図7はシリンジポンプ10の他の実施の形態を示す断面図である。図7においては、上述した部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
シリンジ11は、吐出部13が設けられた本体部12と、本体部12よりも大径のホルダー部12aとを有し、本体部12はホルダー部12aの下端部に固定される。ホルダー部12aは本体部12よりも大径の筒体により形成されており、ホルダー部12aの下端面のうち本体部12から迫り出した突き当て面20が支持台21に突き当てられて、シリンジ11は支持台21に装着される。
ピストン26がホルダー部12a内に装着される。ピストン26は先端部26aと、これと一体の基端部26bとを有する。ピストン26とシリンジ11との間をシールするためのシール部材32がシリンジ11の本体部12に設けられた環状溝に装着される。ピストン26が軸方向に移動するときに、シール部材32は先端部26aの外周面に摺動接触する。基端部26bは、駆動機構41を構成する円筒部42であり、案内孔43が円筒部42の内周面に形成されている。案内孔43は軸方向孔33aと連通しており、往復動軸40が軸方向孔33aに装着される。往復動軸40と軸方向孔33aとの間には隙間が設けられており、この隙間により排気孔33が形成される。空気圧ピストン44が往復動軸40の基端部に設けられており、空気圧ピストン44は案内孔43に案内されて軸方向に往復動する。案内孔43は空気圧ピストン44によりばね室45と空気圧室46とに仕切られており、開閉部材34のシール面36をピストン26の内方端面35に向けてばね力を付勢するために、圧縮コイルばね47がばね部材として、ばね室45に装着されている。
給排プラグ71が円筒部42に径方向外方に突出して取り付けられ、給排流路49が給排プラグ71に設けられている。給排プラグ71は、シリンジ11のホルダー部12aに設けられた切欠き部72から外部に突出している。給排プラグ71には、図示しないホースが接続され、ホースを介して外部から空気圧室46に圧縮空気が供給されると、開閉部材34はピストン26の内方端面35から離れる。一方、空気圧室46内の空気がホースを介して外部に排出されると、ばね力により開閉部材34は内方端面35に接触する。
空気圧シリンダ73がホルダー部12aに装着される。ねじ部材74が空気圧シリンダ73の往復動ロッド75に設けられており、ねじ部材74はピストン26の基端部26bにねじ結合される。ねじ部材74は円筒部42に止めねじ76により締結される。空気圧シリンダ73により往復動ロッド75を突出させると、ピストン26は下方に向けて駆動され、往復動ロッド75を後退させると、ピストン26は上方に駆動される。
このように、図5に示されるシリンジポンプ10では、上述したシリンジポンプ10がコラム22に設けられた駆動ロッド25により駆動されるのに対し、図7に示されるシリンジポンプ10では、シリンジ11に設けられた空気圧シリンダ73によりピストン26が駆動される。空気圧シリンダ73は予めホルダー部12aに装着され、ねじ部材74がピストン26の基端部26bにねじ結合される。空気圧シリンダ73が装着された状態のもとで、シリンジ11が支持台21に取り付けられる。ピストン26が設定された原点位置となっているか否かを検出するために、位置検出センサ77がホルダー部12aに設けられている。遮光板78がピストン26の基端部26bに径方向外方に突出して設けられている。位置検出センサ77としては、光透過型の光センサが用いられている。位置検出センサ77は、発光部と受光部とを有し、遮光板78が、発光部から受光部に向けて照射される光を遮断すると、ピストン26が原点位置となったことが検出される。
このシリンジポンプ10は、図1および図2に示されるように、シリンジ11の中に液体を充填し、充填操作に引き続いてシリンジ11内の液体を吐出するために使用することができる。さらに、図3および図4に示されるように、予め液体が充填されたシリンジ11を用いて液体の塗布作業を行うような場合にも使用することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
10 シリンジポンプ
11 シリンジ
13 吐出部
14 開口部
16 液体容器
17 加圧容器
18 圧縮空気供給源
19 液体供給管
21 支持台
22 コラム
23 駆動アーム
24 モータ
25 駆動ロッド
26 ピストン
32 シール部材
33 排気孔
33a 軸方向孔
33b 径方向孔
34 開閉部材
35 内方端面
36 シール面
37 傾斜面
40 往復動軸
41 駆動機構
42 円筒部
44 空気圧ピストン
45 ばね室
46 空気圧室
47 圧縮コイルばね
53 シール部材
55 ソレノイドケース
56 ヨーク
57 コイル
59 固定鉄心
61 可動鉄心
64 圧縮コイルばね

Claims (10)

  1. 一端に吐出部が設けられ他端に開口部が設けられたシリンジ内の液体を前記吐出部から吐出するシリンジポンプであって、
    前記シリンジ内に前記開口部から挿入されるピストンと、
    前記ピストンと前記シリンジとの間をシールするシール部材と、
    前記ピストンに設けられ、前記シリンジの内部と外部とを連通する排気孔と、
    前記排気孔を前記ピストンの内方端面側で開閉する開閉部材と、
    を有するシリンジポンプ。
  2. 請求項1記載のシリンジポンプにおいて、前記開閉部材は、前記シリンジ内の液体と前記ピストンが相互に接近するときに開いて、前記排気孔を介して前記シリンジ内の空気を排出し、空気の排出が完了すると前記排気孔を閉じるシリンジポンプ。
  3. 請求項1または2記載のシリンジポンプにおいて、前記ピストンは前記シリンジに装着され、前記吐出部から前記シリンジ内に充填される液体の液面が前記ピストンに接近するときに前記排気孔から前記シリンジ内の空気を排出する、シリンジポンプ。
  4. 請求項1または2記載のシリンジポンプにおいて、前記ピストンは液体が充填された前記シリンジ内に前記開口部から挿入され、前記ピストンが液体の液面に接近するときに前記排気孔から前記シリンジ内の空気を排出する、シリンジポンプ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリンジポンプにおいて、前記開閉部材は、先端から外周に向けて傾斜した傾斜面を有する、シリンジポンプ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリンジポンプにおいて、前記開閉部材は、前記内方端面側に当接するシール面を有する、シリンジポンプ。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリンジポンプにおいて、前記排気孔は、前記ピストンの内方端面に開口し前記ピストンの軸方向に伸びる軸方向孔と、当該軸方向孔に対して直角方向に設けられ前記軸方向孔と前記シリンジの外部とを連通する径方向孔とを有する、シリンジポンプ。
  8. 請求項7記載のシリンジポンプにおいて、前記軸方向孔を貫通して前記開閉部材に取り付けられる往復動軸と、前記往復動軸を軸方向に駆動して前記開閉部材により前記排気孔を開閉する駆動機構と、を有するシリンジポンプ。
  9. 請求項8記載のシリンジポンプにおいて、前記駆動機構は、前記往復動軸が設けられた空気圧ピストンと、当該空気圧ピストンを軸方向に案内するシリンダとを有し、空気圧により前記往復動軸を駆動する空気圧シリンダである、シリンジポンプ。
  10. 請求項8記載のシリンジポンプにおいて、前記駆動機構は、前記往復動軸が設けられた可動鉄心と、当該可動鉄心が組み込まれるコイルとを有し、当該コイルへ印加される電力により前記往復動軸を駆動する電磁石である、シリンジポンプ。
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