JP2017103885A - 配線ボックス固定装置、及び配線ボックス固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一の配線ボックス固定具により、構造物に対して肉厚の大きく異なる2種類の配線ボックスの取着を可能にする。【解決手段】配線ボックス固定具F1に設けられた一対の取着部は、ボックス当接面3から第1及び第2の各係止爪部N1、N2までの長さの異なる弾性変形可能な第1及び第2の各係止突起E1、E2が、当該一対の取着部の並び方向に沿って対向配置され、一対一組となった二組の第1及び第2の係止突起E1、E2は、前記並び方向に沿って外側及び内側に配置されて、それぞれ第1の配線ボックスB1及び第2の配線ボックスに対応した構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、底壁に一対の貫通孔が形成された有底箱状の配線ボックスと、当該配線ボックスを構造物に固定するための配線ボックス固定具とから成る配線ボックス固定装置、及び配線ボックス固定具に関するものである。
上記用途に使用される「配線ボックス固定具」の一つとして、特許文献1に開示のものが知られている。特許文献1に開示の「配線ボックス固定具」は、板状の取付け台5の前面には、配線ボックスの底壁に形成された一対の貫通孔のピッチと同一の間隔をおいて一対の突起部6が突設され、取付け台5の背面には、棒状の支持材4に対して挟持固定する一対の挟持片9a,9bが設けられた構成であって、一対の突起部6を配線ボックスの底壁の一対の貫通孔に挿入させて、当該突起部6の先端の爪部7を、配線ボックスの底壁の内面の貫通孔周縁に係止させることで、支持材4に対して配線ボックスを取着している。
上記した「配線ボックス固定具」は、取付け台5に一対の突起部6が設けられているのみであるので、取付け台5の表面から、突起部6の爪部7までの間隔に対応する板厚の底壁を有する配線ボックスに対してのみ対応している。従って、底壁の肉厚の異なる複数種類の配線ボックスに対しては、それぞれ専用の「配線ボックス固定具」を製作する必要があり、複数種類の「配線ボックス固定具」を使用する場合には、その識別管理が面倒であった。
一方、配線ボックスには、耐火構造が要求されない一般の建築物には、樹脂製の配線ボックスの使用が可能であるが、耐火構造の建築物には、樹脂製の配線ボックスの使用は許可されず、耐火性を有する鉄製の配線ボックスの使用が求められている。一般の樹脂製の配線ボックスの肉厚は、6mm程度であり、鉄製の配線ボックスの肉厚は、1.5〜2mmであって、両配線ボックスの肉厚は、大きく異なる。
特開2003−319529号公報
本発明は、同一の配線ボックス固定具により、構造物に対して肉厚の大きく異なる2種類の配線ボックスの取着を可能にすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、底壁に一対の貫通孔が形成された有底箱状の配線ボックスと、当該配線ボックスを構造物に固定するための配線ボックス固定具とから成り、
当該配線ボックス固定具は、前記配線ボックスの各貫通孔から内部に挿入されて、当該配線ボックスに取着される一対の取着部と、当該一対の取着部を連結する連結部と、前記構造物に固定される固定部とを備えた配線ボックス固定装置であって、
前記配線ボックスには、底壁の肉厚が相対的に厚い第1配線ボックスと、同じく肉厚が相対的に薄い第2配線ボックスとの二種類があり、
前記各取着部は、前記配線ボックスの底壁の内面における前記貫通孔の周縁部に係止される係止爪部が先端部に形成されて、前記連結部における前記配線ボックスの底壁外面に当接するボックス当接面から前記係止爪部までの長さが異なっていて、前記一対の連結部の並び方向に沿って近接して対向配置される弾性変形可能な異形状の2つの係止突起から成り、
計4つの係止突起のうち前記並び方向に沿って外側及び内側に配置される同一形状の2つの係止突起がそれぞれ対をなしていて、一方の対の係止突起が第1配線ボックスに対応していると共に、他方の対の係止突起が第2配線ボックスに対応していることを特徴としている。
請求項1の発明は、配線ボックスを取着するための配線ボックス固定具に設けられた一対の取着部は、前記配線ボックスの底壁の内面における前記貫通孔の周縁部(以下、単に「相手方被係止部」と略すこともある)に係止される係止爪部が先端部に形成されて、前記連結部における前記配線ボックスの底壁外面と当接するボックス当接面から前記係止爪部までの長さが異なっていて、前記一対の連結部の並び方向に沿って近接して対向配置される弾性変形可能な異形状の2つの係止突起から成り、計4つの係止突起のうち前記並び方向に沿って外側及び内側に配置される同一形状の2つの係止突起がそれぞれ対をなしていて、一方の対の係止突起が第1配線ボックスに対応していると共に、他方の対の係止突起が第2配線ボックスに対応しているため、同一の配線ボックス固定具により、底壁の肉厚の異なる2種類の第1及び第2の各配線ボックスの取着が可能となる。
即ち、相対的に肉厚の厚い第1配線ボックスを取着する際には、第1配線ボックスの一対の貫通孔と配線ボックス固定具の各取着部とを合致させた状態で、配線ボックス固定具に対して第1配線ボックスを押し付けると、最初に、取着部を構成する異形状の2つの係止突起のうち、ボックス当接面から係止爪部までの長さの長い側の第1配線ボックスに対応した一方の対となった2つの係止突起が、配線ボックスの貫通孔に挿入され、その後に、他方の対となった別の2つの係止突起が貫通孔に挿入される。いずれの対の係止突起も弾性変形可能であって、一方の対の2つの係止突起の先端部の係止爪部が、配線ボックスの貫通孔の内周面に弾接することで、他方の対の2つの係止突起の側に弾性変形され、一方の対の2つの係止突起の先端部の係止爪部が貫通孔を脱出すると、当該係止突起の係止爪部は、配線ボックスの底壁の相手方被係止部に係止されることで、構造物に配線ボックス固定具を介して第1配線ボックスが取着される。この状態では、先端部の係止爪部までの長さの短い他方の対の2つの係止突起の当該係止爪部は、配線ボックスの底壁の貫通孔の内周面に弾接することで、一方の対の係止突起の側に傾動した姿勢となることで、当該一方の対の係止突起の係止爪部と、配線ボックスの底壁の相手方被係止部との係止の解除が防止される取着構造となる。
一方、相対的に肉厚の薄い第2配線ボックスを取着する際には、第1配線ボックスとの取着と同様にして、第1配線ボックスの一対の貫通孔と配線ボックス固定具の各取着部とを合致させた状態で、配線ボックス固定具に対して第1配線ボックスを押し付けると、最初に、取着部を構成する異形状の2つの係止突起のうち、一対の連結部の並び方向に沿って対をなす第1配線ボックスに対応した一方の対をなす2つの係止突起が、配線ボックスの底壁の貫通孔に挿入され、その後に、第2配線ボックスに対応した他方の対をなす2つの係止突起が当該貫通孔に挿入される。そして、第1配線ボックスに対応した一方の対をなす2つの係止突起の係止爪部は、前記貫通孔から配線ボックス内に抜け出て、空間配置状態となり、第2配線ボックスに対応した他方の対をなす2つの係止突起の係止爪部が、それぞれ配線ボックスの底壁の相手方被係止部に係止されることで、構造物に同一の配線ボックス固定具を介して第2配線ボックスが取着される。なお、第1及び第2の各配線ボックスの底壁の肉厚とは、当該底壁における貫通孔が形成される部分の肉厚を指す。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記取着部を構成する2つの係止突起のうち並び方向に沿って外側、及び内側で対をなす係止突起の係止爪部は、それぞれ外側、及び内側に向けて突出していることで、当該取着部を構成する2つの異形状の係止突起の係止爪部は、互いに反対側に突出していることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、配線ボックス固定具の一対の取着部を構成していて、近接して対向配置された2つの異形状の係止突起の係止爪部は、当該一対の取着部の並び方向に沿って互いに反対側に突出しているため、同一の配線ボックス固定具により、底壁の肉厚の異なる2種類の配線ボックスを取着する際に、2つの異形状の係止突起の係止爪部の干渉がなくなると共に、第1配線ボックスの取着状態において、配線ボックスの底壁の貫通孔内において、第2配線ボックスに対応した係止突起の傾動角度が大きくなって、第1配線ボックスに対応した係止突起の係止爪部と、配線ボックスの底壁の相手方被係止部との係止の解除を一層確実に防止できる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記第2配線ボックスに対応する他方の対の係止突起の基端は、前記配線ボックス固定具のボックス当接面に対して当該係止突起の突出方向と反対側に位置していることを特徴としている。
一般的に、配線ボックス固定具のボックス当接面から係止爪部までの長さは、底壁の肉厚が相対的に薄い第2配線ボックスに対応した係止突起の方が、当該肉厚が相対的に厚い第1配線ボックスに対応した係止突起よりも短くなるため、双方の係止突起の基端が前記ボックス当接面に存在する場合には、第2配線ボックスに対応した係止突起の弾性変形可能な長さが短くなって、配線ボックスの底壁の貫通孔の通過中には、当該係止突起を弾性変形させ、通過後においては、弾性復元力により原形状に復元させて、配線ボックスの底壁の相手方被係止部に対する前記係止突起の係止爪部の係止がスムーズに行えない。そこで、請求項3の発明のように、第2配線ボックスに対応する他方の対の係止突起の基端を、前記配線ボックス固定具のボックス当接面に対して当該係止突起の突出方向と反対側に位置させることで、当該係止突起の弾性変形可能な部分の長さを長くすることができて、第2配線ボックスに対応した係止突起の係止を、第1配線ボックスに対応した係止突起の係止と同様に、スムーズに行える。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記配線ボックス固定具の連結部は、前記一対の取着部の先端側が互いに近接する方向にわん曲又は屈曲されていて、当該連結部を構成する2つの異形状の係止突起が前記配線ボックスの同一の貫通孔に挿入された状態で、当該連結部は、平坦となる方向に強制変形されることで、原形状に復元しようとする復元力を有していることを特徴としている。
請求項4の発明によれは、配線ボックス固定具の連結部が、一対の取着部の先端側が互いに近接する方向にわん曲又は屈曲されていると、当該連結部のボックス当接面に配線ボックスの底壁が当接した状態では、配線ボックス固定具の連結部は、平坦状に弾性変形されて、わん曲又は屈曲した原形状に復元しようとする復元力が発生する。この復元力は、係止突起の係止爪部と、配線ボックスの底壁の相手方被係止部との係止を確実にするように利用できる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、前記並び方向の内側に配置されて、当該第2配線ボックスの取着状態において、当該他方の対の係止突起の先端の各係止爪部は、互いに近接する方向に付勢されていることを特徴としている。
第2配線ボックスに対応する係止突起の係止状態では、第1配線ボックスに対応する係止突起の係止状態と異なって、第2配線ボックスに対応する係止突起の係止が解除されるような外力は一切作用しない。そこで、請求項5の発明のように、一対の取着部の先端側が互いに近接する方向にわん曲又は屈曲されていると、後述の請求項6の発明のように、第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起を、一対の取着部の並び方向の内側に配置すると、配線ボックス固定具の連結部の原形状に復元しようとする復元力は、第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、相手方との係止がより確実となるように作用するため、当該係止の解除の防止が一層確実となる。
請求項6の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記配線ボックス固定具の連結部は、前記一対の取着部の先端側が互いに離間する方向にわん曲又は屈曲されていて、当該取着部を構成する異形状の2つの係止突起が前記配線ボックスの同一の貫通孔に挿入された状態で、当該連結部は、平坦となる方向に強制変形されることで、原形状に復元しようとする復元力を有していることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項4の発明とは逆に、配線ボックス固定具の連結部は、前記一対の取着部の先端側が互いに離間する方向にわん曲又は屈曲されることで、配線ボックスの取着時において、平坦状に変形されることで、原形状に復元しようとする復元力が発生する。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、前記並び方向の外側に配置されて、当該第2配線ボックスの取着状態において、当該他方の対の2つの係止突起の先端の各係止爪部は、互いに離間する方向に付勢されていることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項5の発明とは逆に、配線ボックス固定具の連結部は、前記一対の取着部の先端側が互いに離間する方向にわん曲又は屈曲されることに対応して、第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、前記並び方向の外側に配置されているため、配線ボックス固定具に第2配線ボックスを取着して、配線ボックス固定具の連結部が平坦状に変形されると、その弾性復元力は、第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起と相手方との係止が一層確実となるように作用する。
請求項8の発明は、請求項4ないし7のいずれかの発明において、前記第1配線ボックスの取着状態において、第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、配線ボックスの各貫通孔の内周面に弾接して、平坦に弾性変形された配線ボックス固定具の連結部が原形状であるわん曲又は屈曲した形状に復元するのを防止していることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、第1配線ボックスの取着状態においては、第2配線ボックスに対応する他方の対の係止突起は、配線ボックスの底壁の貫通孔の内周面に弾接した状態で、当該貫通孔内に配置されることで、配線ボックス固定具の連結部が原形状であるわん曲又は屈曲した形状に復元されるのを防止できる。
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかの発明において、前記係止突起における配線ボックス固定具のボックス当接面から先端までの長さは、第1配線ボックスに対応する係止突起の方が、第2配線ボックスに対応する係止突起よりも長いことを特徴としている。
請求項9の発明によれば、配線ボックス固定具に第1配線ボックスが取着された状態において、一対の貫通孔に挿入された第1及び第2の各配線ボックスに対応する各係止突起のうち、第1配線ボックスに対応する係止突起の係止爪部は、第1配線ボックスの相手方被係止部に係止されて、第2配線ボックスに対応する別の係止突起は、第1配線ボックスに対応する係止突起の先端に近い部分に弾接するため、前記係止の解除が防止される。
請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれかの発明において、前記係止突起の先端の係止爪部における当該係止突起の周囲に突出する側の面は、当該係止突起の先端から基端に向けて当該係止突起から離間するように傾斜していて、その傾斜角度は、第1配線ボックスに対応する係止突起の方が、第2配線ボックスに対応する係止突起よりも相対的に小さいことを特徴としている。
請求項10の発明によれば、配線ボックスの取着時において、配線ボックスの底壁の貫通孔の内周面に対する第1配線ボックスに対応する係止突起の摺動距離は、第2配線ボックスに対応する係止突起の摺動距離よりも長いので、第1配線ボックスに対応する係止突起の係止爪部の傾斜角度を、第2配線ボックスに対応する係止突起の傾斜角度よりも小さくすることで、前記貫通孔に第1及び第2の各配線ボックスに対応する各係止突起を挿入して係止させる作業をスムーズに行える。
請求項11の発明は、底壁に一対の貫通孔が形成されていて、肉厚が相対的に異なる第1及び第2の各配線ボックスを構造物に取着するための配線ボックス固定具であって、
当該配線ボックス固定具は、前記配線ボックスの各貫通孔から内部に挿入されて、当該配線ボックスに取着される一対の取着部と、当該一対の取着部を連結する連結部と、前記構造物に固定される固定部とを備え、
前記各取着部は、前記配線ボックスの底壁の内面における前記貫通孔の周縁部に係止される係止爪部が先端部に形成されて、前記連結部における前記配線ボックスの底壁外面に当接するボックス当接面からの前記係止爪部までの長さが異なっていて、前記一対の連結部の並び方向に沿って近接して対向配置される弾性変形可能な異形状の2つの係止突起から成り、
計4つの係止突起のうち前記並び方向に沿って外側及び内側に配置される同一形状の2つの係止突起がそれぞれ対をなしていて、一方の対の係止突起が第1配線ボックスに対応していると共に、他方の対の係止突起が第2配線ボックスに対応していることを特徴としている。
請求項11の発明は、請求項1の発明を「配線ボックス固定具」の観点から把握して表現したものであって、その構成、及び作用を含めた実質的な内容は、請求項1の発明と同等である。
本発明によれば、同一の配線ボックス固定具によって、底壁の肉厚の異なる2種類の配線ボックスを構造物に専用の配線ボックス固定具と同様にして取着できるため、電気工事の現場において使用する配線ボックス固定具の種類が半減して、配線ボックス取着の作業を迅速に行えると共に、配線ボックス固定具の保管・管理も容易となる。
本発明の実施例1の配線ボックス固定具F1 を介して棒状支持部材72に第1配線ボックスB1 が取着された状態の斜視図である。 同様の状態の拡大縦断面図である。 (a),(b)は、それぞれ水平及び垂直に配置された棒状支持部材72に対して配線ボックス固定具F1 を介して第1配線ボックスB1 が取着される状態を示す分解斜視図である。 (a),(b)は、棒状支持部材72に対して配線ボックス固定具F1 を用いて第1配線ボックスB1 を取着する前半の2つの工程図である。 (c),(d)は、棒状支持部材72に対して配線ボックス固定具F1 を用いて第1配線ボックスB1 を取着する後半の2つの工程図である。 (a),(b)は、それぞれ配線ボックス固定具F1 を前面側、及び背面側から見た斜視図である。 (a)は、平坦状に弾性変形させた配線ボックス固定具F1 の平面図、(b)は、(a)のX−X線断面図である。 棒状支持部材72に配線ボックス固定具F1 を介して第2配線ボックスB2 が取着された状態の一部を破断した斜視図である。 同様の状態の拡大縦断面図である。 図8のY−Y線拡大断面図である。 本発明の実施例2の配線ボックス固定具F2 を介して棒状支持部材72に第2配線ボックスB2 が取着された状態の断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明の実施例3の配線ボックス固定具F3 を異なる方向からみた斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明の実施例4の配線ボックス固定具F4 の斜視図、及び側面図である。
以下、複数の最良の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
最初に、図1ないし図6を参照して、本発明の実施例1の配線ボックス固定具F1 について説明する。配線ボックス固定具F1 は、例えば、図1に示されるような軽量間仕切り壁を構成する支柱である軽量型鋼71に対して水平に支持される雄ねじ棒から成る棒状支持部材72に対して、肉厚の異なる第1及び第2の2種類の配線ボックスB1 ,B2 を取着可能とするものである。肉厚の異なる2種類の配線ボックスとは、底壁の肉厚T1 が6mm程度の樹脂製の第1配線ボックスB1 と、底壁の肉厚T2 が1.5〜2mmの鉄製の第2配線ボックスB2 とを指す。第1及び第2のいずれの配線ボックスB1 ,B2 においても、その底壁81には、前記配線ボックス固定具F1 を含む種々の配線ボックス固定具を介して棒状支持部材72等の構造物に対して取着するための一対一組となった二組の貫通孔82が垂直方向、及び水平方向の双方に沿って形成されている。一対一組となった二組の貫通孔82のピッチP(図2及び図3参照)は、同一である。図3に示されるように、棒状支持部材72が水平に配置されている場合には、上下方向に沿った一対の貫通孔82を使用することで、配線ボックス固定具F1 を垂直方向に配置すると共に、棒状支持部材72が垂直に配置されている場合には、左右方向に沿った一対の貫通孔82を使用することで、配線ボックス固定具F1 を水平方向に配置する。なお、図2及び図3において、83は、第1配線ボックスB1 の底壁81及び各側壁84に形成されたノックアウト孔を示し、85は、配線ボックス開口の側から差し込まれた被探知部材のボルト部を螺合させるために、底壁81の中心の厚肉部に埋設されたナット体を示す。
配線ボックス固定具F1 は、樹脂の射出成形品であって、図5及び図6に示されるように、第1及び第2の配線ボックスB1 ,B2 の双方を取着可能な一対の取着部A1 が、各配線ボックスB1 ,B2 の一対の貫通孔82と同一のピッチPをおいて連結板部1で一体に連結され、当該連結板部1における一対の取着部A1 の並び方向Qに沿った中央部には、前記棒状支持部材72を嵌合状態で挿通して、当該棒状支持部材72の長手方向に沿って摺動することなく固定可能な支持部材固定部2が、前記一対の取着部A1 と反対側にわん曲して一体に形成された構成である。支持部材固定部2は、180°を超える円弧状をなしていて、一対の取着部A1 が形成された側の開口は、棒状支持部材72の挿入開口6となっており、断面円形の棒状支持部材72は、当該挿入開口6を通して、180°を超える円弧状となっている支持部材固定部2に挿入状態で嵌合された後においては、当該支持部材固定部2は、挿入開口6が僅かに広くなるように弾性変形され、その弾性復元力により挟持されることで、当該位置に固定される。なお、図6において、配線ボックス固定具F1 の連結板部1は、非使用状態においては、同図(b)で二点鎖線で示されるように、一対の取着部A1 の先端部が近接する側に屈曲されているが、図6においては、基本形状を理解し易くするために、当該連結板部1が平坦な板状となった状態で図示してある。
第1及び第2の配線ボックスB1 ,B2 の双方を取着可能な一対一組となった各取着部A1 は、第1配線ボックスB1 の貫通孔82に係止可能な第1係止突起E1 と、第2配線ボックスB2 の貫通孔82’に係止可能な第2係止突起E2 とが近接した状態で、一対の取着部A1 の並び方向Qに沿って対向配置されている。その結果、計4つの係止突起E1 ,E2 が前記並び方向Qに沿って配置されて、内側には、一対の第2係止突起E2 が配置され、外側には、一対の第1係止突起E1 が配置される。第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 の横断面形状は、半円よりも僅かに小さな割円状であって(図9参照)、互いに対向する面は、平面状に形成されている。第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 の先端部には、それぞれ第1及び第2の配線ボックスB1 ,B2 の底壁81,81’の相手方被係止部86,86’に係止可能な第1及び第2の各係止爪部N1 ,N2 が、ほぼ半円周の範囲において外方に向けて形成されている結果、第1及び第2の各係止爪部N1 ,N2 は、互いに反対の側を向いている。第1及び第2の各係止爪部N1 ,N2 は、半割截頭円錐状をなしていて、平面状となる部分が内側(他の係止突起E2 ,E1 の側)を向いている。
図6において、配線ボックス固定具F1 の連結板部1における一対の取着部A1 が設けられた側の面は、第1及び第2の配線ボックスB1 ,B2 を取着した状態で、平坦状に弾性変形されることで、各配線ボックスB1 ,B2 の底壁81,81’の外面に当接するボックス当接面3となっている。ボックス当接面3から第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 の各係止爪部N1 ,N2 までの長さL1 ,L2 は、第1及び第2の配線ボックスB1 ,B2 の各貫通孔82,82’の長さに対応していて、ボックス当接面3から第1係止突起E1 の係止爪部N1 までの長さL1 は、第2係止突起E2 の第2係止爪部N2 までの長さL2 よりも長くなっている。
このように、ボックス当接面3から第2係止突起E2 の第2係止爪部N2 までの長さL2 は短く、鉄製の第2配線ボックスB2 の取着時において、第2係止突起E2 は、十分な弾性変形長を確保できないために、第2配線ボックスB2 の貫通孔82’に対する配線ボックス固定具F1 の第2係止突起E2 の係止が不安定となる恐れがある。そこで、第1及び第2の係止突起E1 ,E2 で構成される取着部A1 の部分の横断面がコの字形となるように背面側に突出させて、コの字形突出部4を形成し、第2係止突起E2 の基端を当該コの字形突出部4の底部に配置することで、十分な弾性変形長L2'を確保している。なお、配線ボックス固定具F1 のコの字形突出部4の内側の開口が開き易くなるのを防止すべく、当該コの字形突出部4の背面側には、肉増部5が設けられて、当該コの字形突出部4の部分の耐変形剛性が高められている。
配線ボックス固定具F1 の連結板部1は、支持部材固定部2の部分において前記並び方向Qに沿って分断されていて、非使用状態において、一対の取着部A1 の先端部が近接する方向に支持部材固定部2の部分で屈曲されていて、第1及び第2の配線ボックスB1 ,B2 の取着時において、分断されている連結板部1の各部分が平板状(平坦状)となるように弾性変形させて、弾性復元力を発生させることで、後述のように、計4つの係止突起E1 ,E2 のうち、一対の取着部A1 の並び方向Qに沿って内側に配置された一対の第2係止突起E2 の各第2係止爪部N2 と、第2配線ボックスB2 の底壁81’の相手方被係止部86’との係止を確実にする構造が採用されている。
そして、建物を構成する構造物の一つである棒状支持部材72に対して第1配線ボックスB1 を取着するには、図4ーA(a)に示されるように、配線ボックス固定具F1 と第1配線ボックスB1 とを前記棒状支持部材72を挟んで配置した状態で、前記配線ボックス固定具F1 と第1配線ボックスB1 とを互いに押し付けると、図4ーA(b)及び図4−B(c)に示されるように、前記第1配線ボックスB1 の底壁81の外面が前記棒状支持部材72に近接すると共に、当該棒状支持部材72が相対的に配線ボックス固定具F1 の支持部材固定部2の挿入開口6から内部に挿入される。これにより、一対の取着部A1 を構成する外側の一対の第1係止突起E1 が内方に弾性変形されることで、その先端の第1係止爪部N1 が、第1配線ボックスB1 の底壁81の貫通孔82に挿入されて、当該貫通孔82の内周面に弾接し、その後に、一対の取着部A1 を構成する内側の一対の第2係止突起E2 が内方に弾性変形されて、当該貫通孔82に挿入されることで、その先端の第2係止爪部N2 が、前記貫通孔82の内周面における前記第1係止爪部N1 の弾性部と対向する部分に弾接する〔図4−B(c)参照〕。ここで、配線ボックス固定具F1 の連結板部1は、一対の取着部A1 が互いに近接する方向に予め屈曲されていて、取着部A1 を構成する第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 は、その先端部が互いに近接する方向に僅かに傾斜配置されているため、第1配線ボックスB1 の底壁81の貫通孔82に対する第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 の挿入は、スムーズに行える。
最後に、図4−B(c),(d)に示されるように、当該配線ボックス固定具F1 に対して第1配線ボックスB1 を押し付けると、配線ボックス固定具F1 の支持部材固定部2に棒状支持部材72が完全に挿入された状態で、配線ボックス固定具F1 の屈曲されていた連結板部1は、平面状(平坦状)に弾性変形されて、第1配線ボックスB1 の底壁81の外面に当接し、取着部A1 を構成する外側の一対の第1係止突起E1 の先端の各第1係止爪部N1 は、前記貫通孔82から抜け出て、第1配線ボックスB1 の内部に配置されることで、相手方被係止部86である第1配線ボックスB1 の底壁81の内面の貫通孔82の周縁部に係止される。一方、一対の第2係止突起E2 は、第1配線ボックスB1 の底壁81の貫通孔82を抜け出る長さを有していないので、当該貫通孔82の内周面に弾接した状態で、当該貫通孔82の内部に配置されたままとなる。貫通孔82の内部に配置された第2係止突起E2 の第2係止爪部N2 は、第1配線ボックスB1 の底壁81の相手方被係止部86に対して係止状態の第1係止突起E1 の内面の平面部に当接することで、配線ボックス固定具F1 の連結板部1が屈曲した原形状に復元されるのを防止する機能を果たして、一対の第1係止突起E1 の先端の各第1係止爪部N1 と、第1配線ボックスB1 の底壁81の相手方被係止部86との係止状態が解除されるのを防止して、当該係止状態を維持する。
また、配線ボックス固定具F1 のボックス当接面3から第1係止突起E1 の先端(第1係止爪部の先端の部分)までの長さは、第2係止突起E2 の対応する長さよりも長いため、図4−B(d)に示されるように、第1係止突起E1 の第1係止爪部N1 が、第1配線ボックスB1 の底壁81の相手方被係止部に係止した状態において、第2係止突起E2 の先端部である第2係止爪部N2 の部分は、その全体が貫通孔82内に配置された状態で、第1係止突起E1 の第1係止爪部N1 の直下の部分に弾接して、前記係止の解除が効果的に防止されている。
なお、上記した取着方法とは異なって、配線ボックス固定具F1 を棒状支持部材72に予め固定しておき、この状態で、当該配線ボックス固定具F1 が棒状支持部材72から外れないように保持して、当該配線ボックス固定具F1 に対して第1配線ボックスB1 を押し付けて、取着部A1 を構成する第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 を弾性変形させることで、当該配線ボックス固定具F1 に対して第1配線ボックスB1 を取着してもよい。
次に、図7〜図9を参照して、配線ボックス固定具F1 を用いて、棒状支持部材72に第2配線ボックスB2 を取着する場合について説明する。鉄製の第2配線ボックスB2 においても、その底壁81’には、一対一組となった二組の貫通孔82’が垂直方向及び水平方向の双方に沿ってピッチPで形成されている。第2配線ボックスB2 は、第1配線ボックスB1 の取着と同様にして、水平配置された棒状支持部材72に対して、垂直方向に沿った一対の貫通孔82’を用いて、第1配線ボックスB1 の取着に使用した同一の配線ボックス固定具F1 を介して取着される。
棒状支持部材72に対する第1配線ボックスB1 の取着と同様にして、配線ボックス固定具F1 と第2配線ボックスB2 とを前記棒状支持部材72を挟んで配置した状態で、前記配線ボックス固定具F1 と第1配線ボックスB1 とを互いに押し付けるか,或いは予め棒状支持部材72に固定された配線ボックス固定具F1 に対して第2配線ボックスB2 を押し付けると、最初に、取着部A1 を構成する第1係止突起E1 が内方に弾性変形されることで、底壁81’の貫通孔82’に挿入され、その後に、第2係止突起E2 が外方に弾性変形されることで、当該貫通孔82’に挿入される。第1係止突起E1 のボックス当接面3から第1係止爪部N1 までの長さL1 は、鉄製の第2配線ボックスB2 の底壁81’の肉厚T2 よりも遥かに長いので、配線ボックス固定具F1 のボックス当接面3に第2配線ボックスB2 の底壁81’の外面が当接した状態において、一対の第1係止突起E1 の各第1係止爪部N1 は、第2配線ボックスB2 の底壁81’の内面に対して内部に大きく入り込んで、第2配線ボックスB2 の底壁81’の相手方被係止部86’に対して非係止状態となっているが、一対の第2係止突起E2 の各第2係止爪部N2 は、第2配線ボックスB2 の底壁81’の相手方被係止部86’に対して係止している。この係止構造によって、同一の配線ボックス固定具F1 に対して第2配線ボックスB2 が取着される。
ここで、配線ボックス固定具F1 に第2配線ボックスB2 が取着された状態では、一対の取着部A1 の先端が近接する方向に屈曲されていた連結板部1が平面状に弾性変形されることで、当該連結板部1は、屈曲した原形状、即ち、連結板部1の前記並び方向Qに沿った中央部が、第2配線ボックスB2 の底壁81’の外面から離反しようとする弾性復元力が発生している。一対一組となった二組の計4つの第1及び第2の係止突起E1 ,E2 は、前記並び方向Qに配置されていて、第2配線ボックスB2 の底壁81’の相手方被係止部86’に先端の第2係止爪部N2 が係止してる一対の第2係止突起E2 は、一対の第1係止突起E1 に対して前記並び方向Qの内側に配置されているため、前記弾性復元力は、一対の第2係止突起E2 の第2係止爪部N2 と、第2配線ボックスB2 の底壁81’の相手方被係止部86’との係止をより確実にするように作用するため、第2配線ボックスB2 の底壁81’の肉厚T2 は薄いにもかかわらず、当該係止の解除の恐れが殆どない。なお、図7及び図8において、87は、ボックス開口の側から差し込まれた被探知部材のボルト部を螺合させるために、底壁81’の部分に一体形成された雌ねじ筒部を示す。
よって、同一の配線ボックス固定具F1 を用いて、底壁81,81’の肉厚T1 ,T2 の異なる樹脂製の第1配線ボックスB1 と鉄製の第2配線ボックスB2 とを、建物の構造物の一つである棒状支持部材72に取着できるので、電気工事の現場において使用する配線ボックス固定具の種類が半減して、配線ボックス取着の作業を迅速に行えると共に、配線ボックス固定具の保管・管理も容易となる。
図10には、本発明の実施例2の配線ボックス固定具F2 を用いて、水平配置された棒状支持部材72に鉄製の第2配線ボックスB2 が取着された状態の断面図が示されている。配線ボックス固定具F2 は、上記した配線ボックス固定具F1 に対して、一対の取着部A2 を構成する第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 の配置位置を前記並び方向Qに沿って逆にした点、及び非使用状態において、連結板部1は、一対の取着部A2 の先端部が離間する方向に屈曲されている点の2点が異なるのみであり、残りの構成は、上記した配線ボックス固定具F1 と同一又は同等である。
配線ボックス固定具F2 を使用して、水平配置された棒状支持部材72に鉄製の第2配線ボックスB2 を取着した場合には、各取着部A2 を構成する一対の第2係止突起E2 は、一対の取着部A2 の並び方向Qに沿って外側に配置されており、しかも一対の取着部A2 の先端部が離間する方向に屈曲された連結板部1が、平面状(片端状)に弾性変形されて、第2配線ボックスB2 の底壁81’の外面に当接した状態においては、弾性復元力により、当該連結板部1における前記並び方向Qに沿った両端部が、第2配線ボックスB2 の底壁81’から離反するように作用するので、前記連結板部1の弾性復元力は、一対の第2係止突起E2 の各第2係止爪部N2 と、第2配線ボックスB2 の底壁81’の相手方被係止部86’との係止が一層確実となるように作用するため、当該係止の解除の恐れがないという利点がある。
実施例1の配線ボックス固定具F1 は、連結板部1と支持部材固定部2が同幅であるが、図11に示される実施例3の配線ボックス固定具F3 は、実施例1の配線ボックス固定具F1 において、第1配線ボックスB1 の底壁81に対する当接面積を大きくすべく、当該底壁81は、コの字形突出部4から支持部材固定部2’に向けて漸次幅が広くなっており、その結果として、支持部材固定部2’の長さが長くなって、棒状支持部材72に対して固定力を大きくしたものである。なお、一対一組となった二組の第1及び第2の各係止突起E1 ,E2 の前記並び方向Qに沿った配置は、実施例1の配線ボックス固定具F1 と同一である。
上記した実施例1〜3の各配線ボックス固定具F1 〜F3 は、いずれも棒状支持部材72に固定されるために、本発明に係る配線ボックス固定具は、建物の構造物の任意の部分に固定することで、配線ボックスを取着可能である。例えば、図12に示される本発明の実施例4の配線ボックス固定具F4 は、配線ボックスの取着時において、連結板部11の全体に亘って平面状をなしていて、当該連結板部11は、ビス類を介して構造物に固定される固定部12としても機能している。なお、配線ボックス固定具F4 の連結板部11は、非使用状態では、配線ボックスの取着時において弾性復元力を発生させるために、一対の第1係止突起E1 の先端が近接する方向にわん曲されている。
上記実施例1〜4では、前記並び方向Qに沿って近接した状態で対向配置されることで取着部A1 を構成していて、第1配線ボックスB1 の同一の貫通孔82に挿入される第1係止突起E1 と第2係止突起E2 は、自然状態(非弾性変形状態)において、基端側から先端側に向けて、離間幅が漸次広くなることで、緩やかな逆ハの字形をなしている。よって、第1及び第2配線ボックスB1 ,B2 に対する取着時において、第1及び第2の各係止爪部N1 ,N2 と相手方被係止部86,86’との係止を確実にする作用があるが、各配線ボックスB1 ,B2 の底壁81,81’の内面に対して必要な係止面積を確保できる場合には、前記離間幅は、基端側から先端側に向けて同一であってもよい。
1 ,A2 :取着部
1 :第1配線ボックス
2 :第2配線ボックス
1 :第1係止突起
2 :第2係止突起
1 〜F4 :配線ボックス固定具
1 :ボックス当接面から第1係止爪部までの長さ
2 :ボックス当接面から第2係止爪部までの長さ
2':第2係止突起の弾性変形長
1 :第1係止爪部
2 :第2係止爪部
P:配線ボックス固定具の一対の取着部、及び配線ボックスの底壁の一対の貫通孔のピッチ
Q:一対の取着部の並び方向
1 :第1配線ボックスの底壁の肉厚
2 :第2配線ボックスの底壁の肉厚
θ1 :第1係止爪部の外周面の傾斜角度
θ2 :第2係止爪部の外周面の傾斜角度
1,1’,11:連結板部(連結部)
2,2’:支持部材固定部(固定部)
3,3’:ボックス当接面
12:固定部
72:棒状支持部材(建物の構造物)
81,81’:配線ボックスの底壁
82,82’:配線ボックスの底壁の貫通孔
86,86’:相手方被係止部

Claims (11)

  1. 底壁に一対の貫通孔が形成された有底箱状の配線ボックスと、当該配線ボックスを構造物に固定するための配線ボックス固定具とから成り、
    当該配線ボックス固定具は、前記配線ボックスの各貫通孔から内部に挿入されて、当該配線ボックスに取着される一対の取着部と、当該一対の取着部を連結する連結部と、前記構造物に固定される固定部とを備えた配線ボックス固定装置であって、
    前記配線ボックスには、底壁の肉厚が相対的に厚い第1配線ボックスと、同じく肉厚が相対的に薄い第2配線ボックスとの二種類があり、
    前記各取着部は、前記配線ボックスの底壁の内面の前記貫通孔の周縁部に係止される係止爪部が先端部に形成されて、前記連結部における前記配線ボックスの底壁外面に当接するボックス当接面から前記係止爪部までの長さが異なっていて、前記一対の連結部の並び方向に沿って近接して対向配置される弾性変形可能な異形状の2つの係止突起から成り、
    計4つの係止突起のうち前記並び方向に沿って外側及び内側に配置される同一形状の2つの係止突起がそれぞれ対をなしていて、一方の対の係止突起が第1配線ボックスに対応していると共に、他方の対の係止突起が第2配線ボックスに対応していることを特徴とする配線ボックス固定装置。
  2. 前記取着部を構成する2つの係止突起のうち並び方向に沿って外側、及び内側で対をなす係止突起の係止爪部は、それぞれ外側、及び内側に向けて突出していることで、当該取着部を構成する2つの異形状の係止突起の係止爪部は、互いに反対側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の配線ボックス固定装置。
  3. 前記第2配線ボックスに対応する他方の対の係止突起の基端は、前記配線ボックス固定具のボックス当接面に対して当該係止突起の突出方向と反対側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線ボックス固定装置。
  4. 前記配線ボックス固定具の連結部は、前記一対の取着部の先端側が互いに近接する方向にわん曲又は屈曲されていて、当該連結部を構成する2つの異形状の係止突起が前記配線ボックスの同一の貫通孔に挿入された状態で、当該連結部は、平坦となる方向に強制変形されることで、原形状に復元しようとする復元力を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の配線ボックス固定装置。
  5. 前記第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、前記並び方向の内側に配置されて、当該第2配線ボックスの取着状態において、当該他方の対の係止突起の先端の各係止爪部は、互いに近接する方向に付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の配線ボックス固定装置。
  6. 前記配線ボックス固定具の連結部は、前記一対の取着部の先端側が互いに離間する方向にわん曲又は屈曲されていて、当該取着部を構成する異形状の2つの係止突起が前記配線ボックスの同一の貫通孔に挿入された状態で、当該連結部は、平坦となる方向に強制変形されることで、原形状に復元しようとする復元力を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の配線ボックス固定装置。
  7. 前記第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、前記並び方向の外側に配置されて、当該第2配線ボックスの取着状態において、当該他方の対の2つの係止突起の先端の各係止爪部は、互いに離間する方向に付勢されていることを特徴とする請求項6に記載の配線ボックス固定装置。
  8. 前記第1配線ボックスの取着状態において、第2配線ボックスに対応する他方の対の2つの係止突起は、配線ボックスの各貫通孔の内周面に弾接して、平坦に弾性変形された配線ボックス固定具の連結部が原形状であるわん曲又は屈曲した形状に復元するのを防止していることを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の配線ボックス固定装置。
  9. 前記係止突起における配線ボックス固定具のボックス当接面から先端までの長さは、第1配線ボックスに対応する係止突起の方が、第2配線ボックスに対応する係止突起よりも長いことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の配線ボックス固定装置。
  10. 前記係止突起の先端の係止爪部における当該係止突起の周囲に突出する側の面は、当該係止突起の先端から基端に向けて当該係止突起から離間するように傾斜していて、その傾斜角度は、第1配線ボックスに対応する係止突起の方が、第2配線ボックスに対応する係止突起よりも相対的に小さいことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の配線ボックス固定装置。
  11. 底壁に一対の貫通孔が形成されていて、肉厚が相対的に異なる第1及び第2の各配線ボックスを構造物に取着するための配線ボックス固定具であって、
    当該配線ボックス固定具は、前記配線ボックスの各貫通孔から内部に挿入されて、当該配線ボックスに取着される一対の取着部と、当該一対の取着部を連結する連結部と、前記構造物に固定される固定部とを備え、
    前記各取着部は、前記配線ボックスの底壁の内面の前記貫通孔の周縁部に係止される係止爪部が先端部に形成されて、前記連結部における前記配線ボックスの底壁外面に当接するボックス当接面から前記係止爪部までの長さが異なっていて、前記一対の連結部の並び方向に沿って近接して対向配置される弾性変形可能な異形状の2つの係止突起から成り、
    計4つの係止突起のうち前記並び方向に沿って外側及び内側に配置される同一形状の2つの係止突起がそれぞれ対をなしていて、一方の対の係止突起が第1配線ボックスに対応していると共に、他方の対の係止突起が第2配線ボックスに対応していることを特徴とする配線ボックス固定具。
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