JP2017103078A - 複数の電線の接続体の製造方法及び素線配列治具 - Google Patents

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大地 芦田
直也 西村
Naoya Nishimura
直也 西村
貴章 伊藤
Takaaki Ito
貴章 伊藤
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Abstract

【課題】ある電線の露出芯線部の周りに、他の電線の露出芯線部の素線を容易に配設できるようにすることを目的とする。【解決手段】複数の電線の接続体の製造方法は、(a)第1電線を準備する工程と、(b)第1電線の第1露出芯線部23の周囲に筒形状の内側治具50を配設する工程と、(c)第2電線を準備する工程と、(d)外側治具60の内側環状面を、内側治具50の周囲に対して間隔をあけた位置に配設し、内側治具50の外側環状面と、外側治具60の内側環状面との間に、第2露出芯線部33の複数の素線33aをばらけさせた状態で配設する工程と、(e)第1露出芯線部23の先端側に、内側治具50及び外側治具60を引抜く工程と、(f)第1露出芯線部23に、その外周側にばらけた状態で配設された第2露出芯線部33の複数の素線33aを接合する工程とを備える。【選択図】図8

Description

この発明は、複数の電線の露出芯線部同士を接続する技術に関する。
特許文献1は、アルミ導体と銅導体とを高い固着力で接続するため、銅導体がアルミ導体を包囲した状態で、銅導体とアルミ導体とを超音波接続する技術を開示している。
特開2010-113946号公報
しかしながら、特許文献1では、銅導体中にアルミ導体を挿入して、銅導体の複数の銅素線がアルミ導体を包囲した状態とする必要がある。このような作業は繁雑で、作業性が悪く、コストアップに繋がる恐れがある。
そこで、本発明は、ある電線の露出芯線部の周りに、他の電線の露出芯線部の素線を容易に配設できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る複数の電線の接続体の製造方法は、(a)第1芯線と前記第1芯線を被覆する第1被覆部とを含み、前記第1芯線の端部が前記第1被覆部から露出する第1露出芯線部とされた第1電線を準備する工程と、(b)前記第1露出芯線部の周囲に筒形状の内側治具を配設する工程と、(c)複数の素線の集合体である第2芯線と前記第2芯線を被覆する第2被覆部とを含み、前記第2芯線の端部が前記第2被覆部から露出する第2露出芯線部とされた第2電線を準備する工程と、(d)外側治具の内側環状面を、前記内側治具の周囲に対して間隔をあけた位置に配設し、前記内側治具の外側環状面と、前記外側治具の内側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線をばらけさせた状態で配設する工程と、(e)前記第1露出芯線部の先端側に、前記内側治具及び前記外側治具を引抜く工程と、(f)前記第1露出芯線部に、その外周側にばらけた状態で配設された前記第2露出芯線部の複数の素線を接合する工程とを備える。
第2の態様では、第1の態様に係る複数の電線の接続体の製造方法であって、前記内側治具として、その周方向において複数に分割された複数の内側分割治具を含むものを用いる。
第3の態様では、第1又は第2の態様に係る複数の電線の接続体の製造方法であって、前記外側治具として、その周方向において複数に分割された複数の外側分割治具を含むものを用いる。
第4の態様は、第1〜第3の態様のいずれか1つの態様に係る複数の電線の接続体の製造方法であって、前記工程(d)は、複数の外側分割治具のうちの1つに前記第2露出芯線部の複数の素線を配設し、これに前記内側治具を押付けて、前記第2露出芯線部の複数の素線の一部が前記複数の外側分割治具のうちの前記1つと前記内側治具との間にばらけると共に、前記第2露出芯線部の複数の素線の残部が外部にはみ出た状態とする工程と、前記第2露出芯線部の複数の素線の残部を、前記内側治具と、前記複数の外側分割治具のうちの残りのものとの間にばらけた状態とする工程とを含む。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る複数の電線の接続体の製造方法であって、前記工程(d)は、前記外側治具の内側環状面と前記内側治具の外側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線を配設した状態で、前記内側治具に対して前記外側治具を相対回転させる工程を含む。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る複数の電線の接続体の製造方法であって、前記第1芯線と前記第2芯線の一方が銅製又は銅合金製であり、他方がアルミニウム製又はアルミニウム合金製であり、前記工程(f)において、前記第1露出芯線部と前記第2露出芯線部とを超音波溶接するものである。
第7の態様は、第1電線の第1露出芯線部の周囲に第2電線の第2露出芯線部の複数の素線をばらけた状態に配設するための素線配列治具であって、前記第1露出芯線部の周囲に配設可能な筒形状の内側治具と、前記内側治具の周囲に対して間隔をあけた位置に配設可能な内側環状面を含み、前記内側治具の外側環状面と前記内側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線をばらけさせた状態で配設可能な外側治具とを備える。
第1の態様によると、第1露出芯線部の周囲に筒形状の内側治具を配設し、外側治具の内側環状面を、前記内側治具の周囲に対して間隔をあけた位置に配設し、前記内側治具の外側環状面と、前記外側治具の内側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線をばらけさせた状態で配設し、第1露出芯線部の先端側に、前記内側治具及び前記外側治具を引抜くことで、第1露出芯線部の周囲に、第2露出芯線部の複数の素線を容易に配設できる。そして、この状態で第1露出芯線部と第2露出芯線部とを接合すれば、第1露出芯線部に、その外周側にばらけた状態で配設された前記第2露出芯線部の複数の素線を接合することができ、第1露出芯線部と第2露出芯線部とを比較的高い固着力で接合できる。
第2の態様によると、内側治具内に第1露出芯線部を容易に配設することができる。
第3の態様によると、外側治具内に第2露出芯線部を容易に配設することができる。
第4の態様によると、第2露出芯線部の複数の素線を、内側治具と外側治具との間にうまくばらけさせることができる。
第5の態様によると、前記外側治具の内側環状面と前記内側治具の外側環状面との間に、前記第2芯線の複数の素線を配設した状態で、前記内側治具に対して前記外側治具を相対回転させることで、前記第2露出芯線部の複数の素線を第1露出芯線部の周囲に容易にばらけさせることができる。
銅又は銅合金製の第1露出芯線部とアルミニウム製又はアルミニウム合金製の第2露出芯線部とを超音波溶接した場合、両者の接合強度は弱くなる傾向となる。このような場合において、第6の態様では、第1露出芯線部と第2露出芯線部との接合強度を容易に向上できる。
第7の態様によると、第1露出芯線部の周囲に筒形状の内側治具を配設し、外側治具の内側環状面を、前記内側治具の周囲に対して間隔をあけた位置に配設し、前記内側治具の外側環状面と、前記外側治具の内側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線をばらけさせた状態で配設し、第1露出芯線部の先端側に、前記内側治具及び前記外側治具を引抜くことで、第1露出芯線部の周囲に、第2露出芯線部の複数の素線を容易に配設できる。
実施形態に係る複数の電線の接続体を示す概略側面図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 複数の電線の接続体の製造工程を示す説明図である。 露出芯線部同士を接合した状態を示す概略断面図である。
以下、実施形態に係る複数の電線の接続体の製造方法及び素線配列治具について説明する。図1は複数の電線の接続体10を示す概略側面図である。
この複数の電線の接続体10は、第1電線20と、第2電線30とを備える。
第1電線20は、第1芯線22と第1芯線22を被覆する第1被覆部24とを備える。
第1芯線22は、金属によって形成された線状の部材である。第1芯線22は、複数の素線23aの撚り合せ線によって構成されていてもよいし、単芯線によって構成されていてもよいし、ここでは、第1芯線22は、複数の素線23aの集合体、より具体的には複数の素線23aの撚り合わせ線によって構成されている例で説明する。
第1被覆部24は、樹脂等の絶縁材料によって形成された部分であり、絶縁材料を第1芯線22の周囲に押出被覆等することによって形成されている。
第1電線20の端部において第1被覆部24が剥離されており、これにより、第1芯線22の端部が、第1被覆部24の端部から露出する第1露出芯線部23とされている。
第2電線30は、第2芯線32と第2芯線32を被覆する第2被覆部34とを備える。
第2芯線32は、金属によって形成された線状の部材である。第2芯線32は、複数の素線33aの集合体、より具体的には、複数の素線33aの撚り合せ線によって構成されている。
第2被覆部34は、樹脂等の絶縁材料によって形成された部分であり、絶縁材料を第2芯線32の周囲に押出被覆等することによって形成されている。
第2電線30の端部において第2被覆部34が剥離されており、これにより、第2芯線32の端部が、第2被覆部34の端部から露出する第2露出芯線部33とされている。
また、第2露出芯線部33の複数の素線33aが、第1露出芯線部23の周囲にばらけた状態で配設され、この状態で、各素線33aが第1露出芯線部23に接合されている。ここでは、第1電線20と第2電線30とは並列状に揃えられ、第1露出芯線部23は、第1電線20の他の部分に対して真っ直ぐ延在している。第2露出芯線部33は、その基端部で近い部分で第1露出芯線部23に向けて曲げられている。そして、第2露出芯線部33のうち先端部に近い部分が第1露出芯線部23の周囲にばらけた状態で配設されている。複数の素線33aは、第1露出芯線部23の周囲でなるべく均一に散在していることが好ましいがこれは必須ではない。第1露出芯線部23の周囲の一部で素線33aが存在しない部分が存在してもよい。
この複数の電線の接続体10では、複数の素線33aのそれぞれが第1露出芯線部23に直接的に接合される。このため、第1露出芯線部23と第2露出芯線部33との接合領域を大きくすることができ、第1露出芯線部23と第2露出芯線部33との接合強度を向上させることができる。もっとも、複数の素線33aを、第1露出芯線部23の周りにうまくばらけさせるように配設することは難しい。
以下では、第1露出芯線部23の周りに、第2露出芯線部33の素線33aを容易に配設できるようにするための、複数の電線の接続体10の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、第1芯線22と、第1芯線22を被覆する第1被覆部24とを含み、第1芯線22の端部が第1被覆部24から露出する第1露出芯線部23とされた第1電線20を準備する(工程(a))。
そして、図3及び図4に示すに、第1露出芯線部23の周囲に筒形状の内側治具50を配設する(工程(b))。内側治具50は、内側に第1露出芯線部23を配設可能な筒形状に形成されている。ここでは、内側治具50は、金属等によって形成された部材であり、全体として円筒形状に形成されている。内側治具50の内径寸法は、内部に第1露出芯線部23を配設可能な範囲でなるべく小さいことが好ましい。内側治具50の内径寸法は、例えば、第1露出芯線部23の外径寸法と同じに設定される。内側治具50の厚み寸法は、なるべく小さいことが好ましい。
また、ここでは、内側治具50は、その周方向において複数に分割された複数の内側分割治具52を含む。より具体的には、内側治具50は、円筒を同形状に2分割した内側分割治具52を含む。内側分割治具52は、半円筒形状に形成されている。好ましくは、内側分割治具52の基端部には、複数の内側分割治具52を円筒状に合体させた状態で維持する基部が連結されている。
そして、2つの内側分割治具52の間に第1露出芯線部23を挟込むようにして、2つの内側分割治具52を筒状に合体させると、第1露出芯線部23の周囲に筒形状の内側治具50が配設される。この際、例えば、一方(下側)の内側分割治具52上に第1露出芯線部23を配設し、この上から他方(上側)の内側分割治具52を被せるようにするとよい。なお、内側治具50は、内部に第1露出芯線部23を配設した状態で、第1露出芯線部23の先端側に延出する程度の長さ寸法に設定されている。
内側治具は、3つ以上に分割されていてもよい。また、内側治具は、一つの円筒状の部材によって形成されており、その先端側開口から第1露出芯線部23を挿入するようにしてもよい。
この後、図5に示すように、複数の素線33aの集合体である第2芯線32と第2芯線32を被覆する第2被覆部34とを含み、第2芯線32の端部が第2被覆部34から露出する第2露出芯線部33とされた第2電線30を準備する(工程(c))。
そして、図5〜図8に示すように、外側治具60の内側環状面を、内側治具50の周囲に対して間隔をあけた位置に配設し、内側治具50の外側環状面と、外側治具60の内側環状面との間に、第2露出芯線部33の複数の素線33aをばらけさせた状態で配設する。この際、内側治具50の周方向において、外側治具60の内側環状面と内側治具50の外側環状面との間になるべく均等な隙間が形成されるようにする。
外側治具60は、内側治具50の周りに素線33aを配設したものを配設可能な円柱状の空間が形成された構成とされている。ここでは、外側治具60は、金属等によって形成された部材であり、全体として円筒形状に形成されている。外側治具60の内径寸法は、内側治具50の周りに素線33aが配設されたものを配設可能な範囲でなるべく小さいことが好ましい。外側治具60の内径寸法は、例えば、外側治具60の外径寸法に素線33aの外径寸法を加算した寸法と同じに設定される。外側治具60の外形状は、どのような形状であってもよい。
ここでは、外側治具60は、その周方向において複数に分割された複数の外側分割治具62を含む。より具体的には、外側治具60は、円筒を同形状に2分割した外側分割治具62を含む。外側分割治具62は、半円筒形状に形成されている。好ましくは、外側分割治具62の基端部には、複数の外側分割治具62を円筒状に合体させた状態で維持する基部が連結されている。
そして、2つの外側分割治具62の間に、内側治具50及び素線33aを挟込むようにして、2つの外側分割治具62を筒状に合体させて、内側治具50の外側環状面と、外側治具60の内側環状面との間に、第2露出芯線部33の複数の素線33aをばらけさせた状態で配設する。
具体的には、例えば、図5及び図6に示すように、複数の外側分割治具62のうちの1つ(下側のもの)に第2露出芯線部33の複数の素線33aを配設し、これに内側治具50を押付ける。好ましくは、内側治具50を押付けつつ内側治具50を幅方向に揺らす、或は、内側治具50を押付けつつ内側治具50をその軸周りに一定の角度範囲で往復回転させる。すると、図7に示すように、第2露出芯線部33の複数の素線33aの一部が複数の外側分割治具のうちの1つ(下側のもの)と内側治具50との間にばらけるようになる。また、第2露出芯線部33の複数の素線33aの残部が複数の外側分割治具のうちの1つ(下側のもの)と内側治具50との間から外部にはみ出た状態となる。
この後、図8に示すように、第2露出芯線部33の複数の素線33aの残部を、内側治具50と複数の外側分割治具62のうちの残りのもの(上側のもの)との間に収めるようにして、複数の外側分割治具62を合体させる。すると、第2露出芯線部33の複数の素線33aの残部も、内側治具50と複数の外側分割治具62のうちの残りのもの(上側のもの)との間にばらついた状態となる。これにより、内側治具50の外側環状面と、外側治具60の内側環状面との間に、第2露出芯線部33の複数の素線33aをばらけさせた状態で容易に配設することができる。
また、例えば、図9に示すように、外側治具60の内側環状面と内側治具50の外側環状面との間に、第2露出芯線部33の複数の素線33aを配設した状態で、内側治具50に対して外側治具60を相対回転させる。すると、内側治具50の外側環状面と、外側治具60の内側環状面との間で重なっていた素線33aがほぐされるようにばらける。これにより、外側治具60の内側環状面と内側治具50の外側環状面との間で、第2露出芯線部33の複数の素線33aをばらけさせた状態で容易に配設することができる。
なお、内側治具50に対して外側治具60を相対回転させる工程は、上記図6及び図7で説明した工程を経ずになされてもよいし、図6及び図7で説明した工程を経た後なされてもよい。
なお、外側治具は、3つ以上に分割されていてもよい。また、外側治具は、一つの円筒状の部材によって形成されており、その先端側開口から第2露出芯線部33及び内側治具50を挿入するようにしてもよい。
この後、図10に示すように、第1露出芯線部23の先端側に、内側治具50及び外側治具60を引抜く(工程(e))。なお、図10では、第2露出芯線部33の素線33aの一部のみ図示している。すると、第1露出芯線部23の周囲に第2露出芯線部33の素線33aが散在した状態に配設される。
そして、図11に示すように、第1露出芯線部23にその外周側にばらけた状態で配設された第2露出芯線部33の素線33aを接合する。接合は、2つの接合用ヘッド70、72の間に第1露出芯線部23の外周側に第2露出芯線部33の素線33aがばらけた状態で配設されたものを挟むことで行うことができる。
上記接合方法としては、超音波溶接、抵抗溶接等が想定される。接合方法が超音波溶接である場合、2つの接合用ヘッド70、72の一方は、超音波振動付与用のホーンであり、他方は加工対象部分を受けるアンビルである。接合方法が抵抗溶接である場合、2つの接合用ヘッド70、72は、電流を流すための電極である。
これにより、図12において、概念的に示すように、第1露出芯線部23の周囲に第2露出芯線部33の素線33aがばらけた状態で、第1露出芯線部23と素線33aとが接合される。
以上のように構成された複数の電線の接続体10によると、第1露出芯線部23の周囲に筒形状の内側治具50を配設し、外側治具60の内側環状面を、内側治具50の周囲に対して間隔をあけた位置に配設し、内側治具50の外側環状面と、外側治具60の内側環状面との間に、第2露出芯線部33の複数の素線33aをばらけさせた状態で配設し、第1露出芯線部23の先端側に、内側治具50及び外側治具60を引抜くことで、第1露出芯線部23の周囲に、第2露出芯線部33の複数の素線33aを容易に配設できる。そして、この状態で第1露出芯線部23と第2露出芯線部33とを接合すれば、第1露出芯線部23に、その外周側にばらけた状態で配設された第2露出芯線部33の複数の素線33aを接合することができ、第1露出芯線部23と第2露出芯線部33とを比較的大きい接触面積で高い固着力で接合できる。
また、上記内側治具50と外側治具60とは、第1電線20の第1露出芯線部23の周囲に第2電線30の第2露出芯線部33の複数の素線33aをばらけた状態に容易に配設する素線配列治具として役に立つ。
また、内側治具50は、複数の内側分割治具52に分割されているため、内側治具50内に第1露出芯線部23を容易に配設することができる。
また、外側治具60は、複数の外側分割治具62に分割されているため、外側治具60内に第1露出芯線部23、内側治具50、第2露出芯線部33を容易に配設することができる。
ところで、近年、車両軽量化等の観点から、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の芯線を用いた電線(以下、単に銅電線という)の普及が進んでいる。もっとも、銅製又は銅合金製を用いた電線(以下、単にアルミ電線という)も依然として採用されており、このため、同一の車両において、銅電線とアルミ電線とが併用されており、銅電線とアルミ電線とを直接接続する必要性が生じている。
ここで、接合方法として超音波溶接を想定した場合、銅又は銅合金とアルミニウム又はアルミニウム合金との接合強度は弱くなる傾向にある。
そこで、上記実施形態において、第1芯線22と第2芯線32の一方を銅製又は銅合金製とし、他方をアルミニウム製又はアルミニウム合金製とし、第1露出芯線部23と第2露出芯線部33とを超音波溶接する構成とすれば、銅電線及びアルミ電線とを簡易に強い接合強度で接続することが可能となる。
なお、アルミニウム又はアルミニウム合金は、銅又は銅合金よりも引っ張り強度が小さい。超音波溶接時の振動がアルミニウム製又はアルミニウム合金製の芯線に直接作用してダメージが加わることを抑制するためには、外側の上記第2芯線32が銅製又は銅合金製であり、内側の第1芯線22がアルミニウム製又はアルミニウム合金製であることが好ましい。
もちろん、上記実施形態は、第1芯線22と第2芯線32の材質、接合方法に拘らず、第1露出芯線部23と第2露出芯線部33とを強く接合強度で接続する技術として適用可能である。第1芯線22と第2芯線32とは同種の金属であってもよいし、接合方法は、抵抗溶接等であってもよい。
{変形例}
上記実施形態では、2つの電線の露出芯線部同士を接合する例で説明したが、より多数の電線の露出芯線部同士を接合してもよい。例えば、第1露出芯線部23に他の電線の露出芯線部を束ね、この周囲に第2露出芯線部33の素線33aを配設するようにしてもよい。また、例えば、第1露出芯線部23の周囲に、第2露出芯線部33の素線33a及び他の露出芯線部の素線をばらけた状態に配設するようにしてもよい。
なお、上実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 複数の電線の接続体
20 第1電線
22 第1芯線
23 第1露出芯線部
24 第1被覆部
30 第2電線
32 第2芯線
33 第2露出芯線部
33a 素線
34 第2被覆部
50 内側治具
52 内側分割治具
60 外側治具
62 外側分割治具

Claims (7)

  1. (a)第1芯線と前記第1芯線を被覆する第1被覆部とを含み、前記第1芯線の端部が前記第1被覆部から露出する第1露出芯線部とされた第1電線を準備する工程と、
    (b)前記第1露出芯線部の周囲に筒形状の内側治具を配設する工程と、
    (c)複数の素線の集合体である第2芯線と前記第2芯線を被覆する第2被覆部とを含み、前記第2芯線の端部が前記第2被覆部から露出する第2露出芯線部とされた第2電線を準備する工程と、
    (d)外側治具の内側環状面を、前記内側治具の周囲に対して間隔をあけた位置に配設し、前記内側治具の外側環状面と、前記外側治具の内側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線をばらけさせた状態で配設する工程と、
    (e)前記第1露出芯線部の先端側に、前記内側治具及び前記外側治具を引抜く工程と、
    (f)前記第1露出芯線部に、その外周側にばらけた状態で配設された前記第2露出芯線部の複数の素線を接合する工程と、
    を備える複数の電線の接続体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の複数の電線の接続体の製造方法であって、
    前記内側治具として、その周方向において複数に分割された複数の内側分割治具を含むものを用いる、複数の電線の接続体の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の複数の電線の接続体の製造方法であって、
    前記外側治具として、その周方向において複数に分割された複数の外側分割治具を含むものを用いる、複数の電線の接続体の製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の複数の電線の接続体の製造方法であって、
    前記工程(d)は、
    複数の外側分割治具のうちの1つに前記第2露出芯線部の複数の素線を配設し、これに前記内側治具を押付けて、前記第2露出芯線部の複数の素線の一部が前記複数の外側分割治具のうちの前記1つと前記内側治具との間にばらけると共に、前記第2露出芯線部の複数の素線の残部が外部にはみ出た状態とする工程と、
    前記第2露出芯線部の複数の素線の残部を、前記内側治具と、前記複数の外側分割治具のうちの残りのものとの間にばらけた状態とする工程と、
    を含む複数の電線の接続体の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の複数の電線の接続体の製造方法であって、
    前記工程(d)は、前記外側治具の内側環状面と前記内側治具の外側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線を配設した状態で、前記内側治具に対して前記外側治具を相対回転させる工程を含む、複数の電線の接続体の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の複数の電線の接続体の製造方法であって、
    前記第1芯線と前記第2芯線の一方が銅製又は銅合金製であり、他方がアルミニウム製又はアルミニウム合金製であり、
    前記工程(f)において、前記第1露出芯線部と前記第2露出芯線部とを超音波溶接する、複数の電線の接続体の製造方法。
  7. 第1電線の第1露出芯線部の周囲に第2電線の第2露出芯線部の複数の素線をばらけた状態に配設するための素線配列治具であって、
    前記第1露出芯線部の周囲に配設可能な筒形状の内側治具と、
    前記内側治具の周囲に対して間隔をあけた位置に配設可能な内側環状面を含み、前記内側治具の外側環状面と前記内側環状面との間に、前記第2露出芯線部の複数の素線をばらけさせた状態で配設可能な外側治具と、
    を備える素線配列治具。
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