JP2017101944A - 速度算出装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

速度算出装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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加藤 正浩
Masahiro Kato
正浩 加藤
諒子 新原
Ryoko Niihara
諒子 新原
一嗣 金子
Kazutsugu Kaneko
一嗣 金子
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Abstract

【課題】車体速度を高精度に推定することが可能な速度算出装置を提供する。【解決手段】制御部15は、ライダベース車体速度VLの算出が可能と判断した場合には、ライダベース車体速度VLを推定車体速度VEとして算出すると共に、変換係数K、感度係数A及びオフセット係数Bのキャリブレーション処理を行う。一方、制御部15は、ライダベース車体速度VLの算出が不可と判断した場合には、キャリブレーションされた最新の変換係数K、感度係数A及びオフセット係数Bを用いて、車軸パルスベース車体速度VP及び加速度ベース車体速度Vαをそれぞれ算出し、これらの算出値の信頼度に応じた重み付けを行うことで、推定車体速度VEを算出する。【選択図】図2

Description

本発明は、車体速度を高精度に推定する技術に関する。
従来から、車体速度を高精度に推定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、ライダ(Lidar:Light Detection and Ranging、または、Laser Illuminated Detection And Ranging)等の測定装置により、周辺の物体と自車両との距離及び相対速度を測定し、測定結果に基づき自車両の速度を推定する技術が開示されている。また、特許文献2には、走行中の路面を複数の照明で照らし、照らした路面の撮影画像に基づき自車両の速度を推定する技術が開示されている。
特開2014−089686号公報 国際公開WO2015/68301
特許文献1及び特許文献2によれば、車体速度を高精度に推定することができる。一方、特許文献1及び特許文献2に示す推定方法では、車体速度を推定できない場合が存在する。例えば、特許文献1の推定方法の場合、周辺に物体が存在しないときには、車体速度を推定することができない。この場合、他の方法により車体速度を推定する必要がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車体速度を高精度に推定することが可能な速度算出装置を提供することを主な目的とする。
請求項1に記載の発明は、速度算出装置であって、移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得部と、前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御部と、を備え、前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、速度算出装置が実行する制御方法であって、移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得工程と、前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御工程とを有し、前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、コンピュータが実行するプログラムであって、移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得部と、前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御部として前記コンピュータを機能させ、前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出されることを特徴とする。
車載機の概略構成図である。 推定車体速度算出処理の概要を示すフローチャートである。 車両の走行時における状態を特定する各記号を示した図である。 (A)は、車両の駆動時における摩擦係数とスリップ率との関係を示し、(B)は、車両の制動時における摩擦係数とスリップ率との関係を示す。 (A)は、横軸を真の加速度、縦軸を検出加速度とした場合の両者の加速度の関係を示すグラフであり、(B)は、横軸を検出加速度、縦軸を真の加速度とした場合の両者の加速度の関係を示すグラフである。 真の加速度の時間推移と、時間間隔ごとに得られる検出加速度に基づいて速度を求めるための台形近似の図である。 真の加速度の時間推移と、時間間隔ごとに得られる検出加速度に基づいて速度を求めるための短冊近似の図である。 変形例に係る推定車体速度算出処理を示すフローチャートである。
本発明の好適な実施形態によれば、速度算出装置は、移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得部と、前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御部と、を備え、前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出される。
上記速度算出装置は、取得部と、制御部とを備える。取得部は、移動体の周辺の情報から、移動体の第1速度を取得する。制御部は、第1速度を取得できる場合、第1速度を移動体の第2速度とし、第1速度を取得できない場合、移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた移動体の第2速度を算出する。ここで、2種類の速度は、移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出される。この態様によれば、速度算出装置は、第1速度が取得できる場合には第1速度を優先的に第2速度としつつ、第1速度が取得できない場合であっても、車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出される2種類の速度に基づき第2速度を好適に算出することができる。
上記速度算出装置の一態様では、前記制御部は、地図情報を参照し、前記第1速度を計測するための基準となる地物が存在するか否か判定することで、前記第1速度の取得の可否を判定する。この態様により、速度算出装置は、地物を計測基準とした第1速度の計測を行う場合に、第1速度の取得の可否を的確に判定することができる。
上記速度算出装置の他の一態様では、前記取得部は、照射方向を変えながらパルス状にレーザを照射して当該レーザに対応する散乱光を測定する測定装置が出力する、前記移動体から地物までの距離及び角度の情報に基づいて、前記第1速度を算出する。この態様によれば、速度算出装置は、第2速度として優先的に設定する第1速度を高精度に算出することができる。
上記速度算出装置の他の一態様では、前記制御部は、前記2種類の速度として、前記移動体の車輪回転速度に基づき算出される第1ベース速度と、前記加速度及び所定時間前の前記移動体の速度に基づき算出される第2ベース速度とをそれぞれ算出し、前記第1ベース速度及び前記第2ベース速度に対してそれぞれ重み付けを行うことで、前記第2速度を算出する。この態様により、速度算出装置は、第1速度を取得できない場合であっても、移動体の車輪回転速度に基づき算出される第1ベース速度と、移動体の加速度及び所定時間前の速度に基づき算出される第2ベース速度とに基づき、第2速度を高精度に算出することができる。
上記速度算出装置の他の一態様では、前記制御部は、前記第1速度を算出して前記第1ベース速度を算出するために必要な情報を補正した時刻からの前記移動体の加速度の変化量と、当該時刻からの勾配角の変化量との少なくとも一方に基づき、前記第1ベース速度と前記第2ベース速度に対する重み付けを決定する。移動体の車輪回転速度に基づき算出される第1ベース速度は、一般にキャリブレーション実施後の加速度の変化量が大きいほど、又は勾配角の変化量が大きいほど、精度が低くなる。よって、この態様により、速度算出装置は、第1及び第2ベース速度に対する重み付けをこれらの信頼度に応じて的確に行い、第2速度を高精度に算出することができる。
上記速度算出装置の他の一態様では、前記制御部は、前記第1速度を算出した時刻からの経過時間と、前記第2ベース速度を算出するために必要な情報を補正した時刻からの温度変化量との少なくとも一方に基づき、前記第1ベース速度と前記第2ベース速度に対する重み付けを決定する。一般に、加速度及び所定時間前の移動速度に基づき算出される第2ベース速度は、キャリブレーション実施後の経過時間又は温度変化量が大きいほど、精度が低くなる。よって、この態様により、速度算出装置は、第1及び第2ベース速度に対する重み付けをこれらの信頼度に応じて的確に行い、第2速度を高精度に算出することができる。
上記速度算出装置の他の一態様では、前記第1ベース速度を算出するために必要な情報は、前記車輪回転速度から車体速度に変換するための変換係数であり、前記第2ベース速度を算出するために必要な情報は、前記加速度を検出するセンサの感度に関する係数と、当該センサが検出する加速度に対して適用すべきオフセットに関する係数である。この態様により、速度算出装置は、第1及び第2ベース速度を好適に算出することができる。
本発明の他の好適な実施形態によれば、速度算出装置が実行する制御方法であって、移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得工程と、前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御工程とを有し、前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出される。速度算出装置は、この制御方法を実行することで、第1速度が取得できる場合には第1速度を優先的に第2速度としつつ、第1速度が取得できない場合であっても、車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出される2種類の速度に基づき第2速度を好適に算出することができる。
本発明の他の好適な実施形態によれば、コンピュータが実行するプログラムであって、移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得部と、前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御部として前記コンピュータを機能させ、前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出される。コンピュータは、このプログラムを実行することで、第1速度が取得できる場合には第1速度を優先的に第2速度としつつ、第1速度が取得できない場合であっても、車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出される2種類の速度に基づき第2速度を好適に算出することができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
以下、図面を参照して本発明の好適な各実施例について説明する。
[概略構成]
図1は、本実施例に係る車載機1の概略構成図である。車載機1は、車載機1が搭載された車両の車体速度を高精度に推定する装置であって、主に、センサ群11と、記憶部12と、入力部14と、制御部15と、出力部16とを有する。車載機1は、本発明における「速度算出装置」の一態様である。
センサ群11は、主にライダ21、車速センサ22、加速度センサ23、ジャイロセンサ24と、傾斜センサ25と、温度センサ26と、GPS受信機27とを有する。
ライダ21は、パルスレーザを出射することで、外界に存在する物体までの距離を離散的に測定する。ライダ21は、パルスレーザが反射された物体までの距離と、当該パルスレーザの出射角度との組により示された計測点の点群を出力する。本実施例では、ライダ21は、道路付近に設けられたランドマークの検出に用いられる。ランドマークは、例えば、道路脇に周期的に並んでいるキロポスト、100mポスト、デリニエータ、交通インフラ設備(例えば標識、方面看板、信号)、電柱、街灯などの地物である。
車速センサ22は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなるパルス(「車軸回転パルス」とも呼ぶ。)を計測する。加速度センサ23は、車両の進行方向における加速度を検出する。ジャイロセンサ24は、車両の方向変換時における車両の角速度を検出する。傾斜センサ25は、車両の水平面に対するピッチ方向での傾斜角(「勾配角」とも呼ぶ。)を検出する。温度センサ26は、加速度センサ23の周辺での温度を検出する。GPS受信機27は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波を受信することで、車両の絶対的な位置を検出する。センサ群11の各センサの出力は、制御部15に供給される。
記憶部12は、制御部15が実行するプログラムや、制御部15が所定の処理を実行するのに必要な情報を記憶する。本実施例では、記憶部12は、道路データ及びランドマークの情報を含む地図データベース(DB)10を記憶する。なお、地図DB10は、定期的に更新されてもよい。この場合、例えば、制御部15は、図示しない通信部を介し、地図情報を管理するサーバ装置から、自車位置が属するエリアに関する部分地図情報を受信し、地図DB10に反映させる。なお、記憶部12が地図DB10を記憶する代わりに、車載機1と通信可能なサーバ装置が地図DB10を記憶してもよい。この場合、制御部15は、サーバ装置と通信を行うことにより、地図DB10から必要なランドマークの情報等を取得する。
入力部14は、ユーザが操作するためのボタン、タッチパネル、リモートコントローラ、音声入力装置等であり、出力部16は、例えば、制御部15の制御に基づき出力を行うディスプレイやスピーカ等である。
制御部15は、プログラムを実行するCPUなどを含み、車載機1の全体を制御する。本実施例では、制御部15は、車体速度推定部17とキャリブレーション部18とを有する。
車体速度推定部17は、自車位置の算出等の他の処理に用いるための、車体速度の推定値(「推定車体速度V」とも呼ぶ。)を算出する。ここで、車体速度推定部17は、ライダ21の出力に基づく車体速度の推定が可能な場合には、ライダ21の出力に基づき計測した車体速度(「ライダベース車体速度V」とも呼ぶ。)を推定車体速度Vとして設定する。一方、車体速度推定部17は、ライダベース車体速度Vが算出できない場合には、車速センサ22が出力する車軸回転パルスに基づく車体速度の推定値(「車軸パルスベース車体速度V」とも呼ぶ。)と、加速度センサ23が出力する進行方向の加速度に基づく車体速度の推定値(「加速度ベース車体速度Vα」とも呼ぶ。)とをそれぞれ算出し、これらの推定値に対して所定の重み付けを行うことで推定車体速度Vを算出する。この場合、車体速度推定部17は、処理時刻(「時刻t」とも呼ぶ。)と、温度センサ26が出力する温度(「検出温度T」とも呼ぶ。)と、加速度センサ23が出力する加速度(「検出加速度α」とも呼ぶ。)と、傾斜センサ25が出力する勾配角(「検出勾配角θ」とも呼ぶ。)とに基づき、車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαへの重み付け値を決定する。
キャリブレーション部18は、車体速度推定部17がライダベース車体速度Vを算出した場合に、当該ライダベース車体速度Vに基づき、車輪回転速度から車体速度への変換係数「K」と、加速度センサ23の感度に相当する係数「A」(単に「感度係数A」とも表記する。)と、真の加速度に対する加速度センサ23の検出加速度のオフセット係数「B」(単に「オフセット係数B」とも表記する。)とのキャリブレーションを実行する。オフセット係数Bは、後述するように、加速度センサ23の検出加速度が0である場合の真の加速度の値に相当する。なお、変換係数Kは、車軸パルスベース車体速度Vの算出に用いられ、感度係数A及びオフセット係数Bは、共に加速度ベース車体速度Vαの算出に用いられる。
なお、制御部15は、本発明における「取得部」、「制御部」、及びプログラムを実行するコンピュータの一例である。また、車軸パルスベース車体速度Vは本発明における「第1ベース速度」、加速度ベース車体速度Vαは本発明における「第2ベース速度」、推定車体速度Vは本発明における「第2速度」、ライダベース車体速度Vは本発明における「第1速度」の一例である。また、ライダ21で検出する周辺物体までの距離や方向に関する情報は、本発明における「移動体の周辺の情報」の一例である。
[推定車体速度算出処理の概要]
次に、制御部15が実行する推定車体速度Vの算出方法の概要について説明する。概略的には、制御部15は、ライダベース車体速度Vの算出が可能と判断した場合には、ライダベース車体速度Vを推定車体速度Vとして算出すると共に、変換係数K、感度係数A及びオフセット係数Bのキャリブレーション処理を行う。一方、制御部15は、ライダベース車体速度Vの算出が不可と判断した場合には、キャリブレーションされた最新の変換係数K、感度係数A及びオフセット係数Bを用いて、車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαをそれぞれ算出し、これらの算出値の信頼度に応じた重み付けを行うことで、推定車体速度Vを算出する。
具体的には、制御部15は、ライダ21による車体速度の計測に必要なランドマークがライダ21の測定範囲内に存在すると判断した場合には、ライダ21の出力に基づき特定される当該ランドマークの相対位置の変化に基づき、ライダベース車体速度Vを算出する。また、制御部15は、算出したライダベース車体速度Vを用いて、変換係数Kと、感度係数A及びオフセット係数Bとのキャリブレーションを実行する。ライダベース車体速度Vの算出可否判定及びキャリブレーション方法については、[推定車体速度算出処理の詳細]のセクションで説明する。
一方、制御部15は、ライダベース車体速度Vの算出が不可と判断した場合には、車軸パルスベース車体速度Vを、車速センサ22が出力する車軸回転パルスに基づき計測される車輪回転速度「ω」に対して変換係数Kを乗じた以下の式(1)に基づき算出する。
また、制御部15は、加速度ベース車体速度Vαを以下の式(2)に基づき算出する。
ここで、「t」は、処理基準となる現時刻、「t−1」は、推定車体速度Vを前回算出した時刻、「δt」は、時刻tと時刻t−1との時間間隔を示す。式(1)及び式(2)の導出方法については[推定車体速度算出処理の詳細]のセクションで説明する。
次に、車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαから推定車体速度Vを算出するための重み付けについて説明する。
制御部15は、最後にキャリブレーションを実施した時刻「t」(即ち最後にライダベース車体速度Vを算出した時刻)と現時刻tとの時間差(「時間差Δt」とも呼ぶ。)、同時刻間での検出温度Tの差分(「温度差ΔT」とも呼ぶ。)、検出加速度αの差分(「加速度差Δα」とも呼ぶ。)、及び検出勾配角θの差分(「勾配差Δθ」とも呼ぶ。)をそれぞれ算出する。時刻tは、本発明における「第1速度を算出した時刻」、「第1ベース速度を算出するために必要な情報を補正した時刻」、及び「第2ベース速度を算出するために必要な情報を補正した時刻」の一例である。そして、制御部15は、時間差Δt又は温度差ΔTが大きいほど、加速度ベース車体速度Vαが車軸パルスベース車体速度Vよりも精度が低いと判断し、加速度ベース車体速度Vαに対する重み付けを、車軸パルスベース車体速度Vに対する重み付けよりも小さくする。また、制御部15は、加速度差Δα又は勾配差Δθが大きいほど、車軸パルスベース車体速度Vが加速度ベース車体速度Vαよりも精度が低いと判断し、車軸パルスベース車体速度Vに対する重み付けを、加速度ベース車体速度Vαに対する重み付けよりも小さくする。
以上を勘案し、本実施例では、重み付け方法の一例として、制御部15は、以下の式(3)に基づき、車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαから推定車体速度Vを算出する。
好適には、Δt、ΔT、Δα、Δθの各差分値は、およそ同一範囲の値域(例えば0から1の範囲)になるように正規化されるとよい。
図2は、本実施例に係る推定車体速度算出処理の概要を示すフローチャートである。
まず、制御部15は、現時刻tを認識すると共に、温度センサ26の出力に基づく時刻tでの検出温度T、加速度センサ23の出力に基づく時刻tでの検出加速度α、傾斜センサ25の出力に基づく時刻tでの検出勾配角θをそれぞれ取得する(ステップS101)。
次に、制御部15は、ライダ21による車体速度の計測が可能か否か判定する(ステップS102)。即ち、制御部15は、ライダベース車体速度Vを算出可能か否か判定する。この判定方法の詳細については後述する。そして、制御部15は、ライダ21による車体速度の計測が可能であると判断した場合(ステップS102;Yes)、ステップS103〜ステップS106の処理を実行する。一方、制御部15は、ライダ21による車体速度の計測ができないと判断した場合(ステップS102;No)、ステップS107〜S110の処理を実行する。
まず、ライダ21による車体速度の計測が可能な場合に実行するステップS103〜ステップS106の処理について説明する。
制御部15は、ライダ21の出力から公知の方法に基づきライダベース車体速度Vを算出し、推定車体速度Vとして設定する(ステップS103)。そして、制御部15は、車軸回転パルスから求まる車輪回転速度から車体速度へ変換するための変換係数Kを算出する(ステップS104)。さらに、制御部15は、加速度センサ23の感度係数Aとオフセット係数Bのキャリブレーションを実施する(ステップS105)。ステップS104及びステップS105の処理の詳細については後述する。
そして、制御部15は、ステップS101で検出した時刻t、検出温度T、検出加速度α、検出勾配角θを、それぞれ、時刻「t」、検出温度「T」、検出加速度「α」、検出勾配角「θ」として保存する(ステップS106)。そして、再びステップS101へ処理を戻す。
次に、ライダ21による車体速度の計測ができない場合に実行するステップS107〜ステップS110の処理について説明する。
制御部15は、車速センサ22が出力する車軸回転パルスから車輪回転速度を求め、ステップS104で算出された最新の変換係数Kを用いて、式(1)に基づき、車輪回転速度から現時刻tにおける車軸パルスベース車体速度V[t]を算出する(ステップS107)。次に、制御部15は、ステップS105で算出された最新の感度係数A及びオフセット係数Bを用いて、式(2)に基づき、時刻tにおける加速度ベース車体速度Vα[t]を算出する(ステップS108)。そして、制御部15は、最後にステップS105のキャリブレーションを実施した時刻tと現時刻tとの時間差Δt(=t−t)、温度差ΔT(=T−T)、加速度差Δα(=α―α)、勾配差Δθ(=θ−θ)をそれぞれ算出する(ステップS109)。そして、制御部15は、ステップS107で算出した車軸パルスベース車体速度V[t]、ステップS108で算出した加速度ベース車体速度Vα[t]、ステップS109で算出した各差分値Δt、ΔT、Δα、Δθに基づき、式(3)に従い、時刻tにおける推定車体速度Vを算出する(ステップS110)。
このように、制御部15は、ランドマークによるライダ21の車体速度計測を実施するたびに、変換係数Kと感度係数A及びオフセット係数Bのキャリブレーションを行うことで、ライダ21の車体速度計測ができない場合に算出する車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαの信頼性を好適に維持することができる。また、制御部15は、ライダベース車体速度Vを算出できない場合に、上述した重み付けにより推定車体速度Vを算出することで、経過時間(即ち時間差Δt)及び温度変化(即ち温度差ΔT)に対して誤差が大きくなる加速度ベース車体速度Vαと、加速度変化(即ち加速度差Δα)と勾配角変化(勾配差Δθ)に対して誤差が大きくなる車軸パルスベース車体速度Vのそれぞれの欠点を好適に補うことができる。
[推定車体速度算出処理の詳細]
(1)基本説明
まず、以下の説明において基礎となる事項について説明する。図3は、車両の走行時における状態を特定する各記号を示した図である。ここで、「T」は車軸回りのトルク、「F」は車両の駆動力、「Fdr」は走行抵抗、「ω」は車輪回転速度、「v」は車体速度、「J」は車輪イナーシャ、「M」は車体重量、「r」はタイヤ半径、「λ」はスリップ率、「μ」は摩擦係数、「N」は地面からの垂直抗力、「F」は空気抵抗、「Fr」は転がり抵抗、「Fθ」は勾配抵抗、「ρ」は空気密度、「C」は空気抵抗係数、「S」は車両の前面投影面積、「μ」は転がり抵抗係数、「θ」は勾配角を示すものとする。
この場合、自動車の並進方向の運動方程式は、一般的に以下の式(4)〜(8)により表される。
摩擦係数μとスリップ率λとは、車両の駆動時と制動時とで異なり、さらに路面の状態によっても異なる。図4(A)は、車両の駆動時における摩擦係数μ(縦軸)とスリップ率λ(横軸)との関係を示し、図4(B)は、車両の制動時における摩擦係数μ(縦軸)とスリップ率λ(横軸)との関係を示す。図4(A)、(B)では、それぞれ、路面状況が「乾燥」、「湿潤」、「凍結」の各状態の場合の摩擦係数μとスリップ率λとの関係を示すグラフが示されている。
(2)変換係数K及び車軸パルスベース車体速度の算出
まず、変換係数Kのキャリブレーションの方法について説明する。
上述した式(7)を変形例すると、以下の式が得られる。
ここで、変換係数Kを以下のように設定する。
この場合、以下の式が得られる。
v=Kω
ライダ21による車体速度の計測ができた場合、時刻tのライダベース車体速度Vは、時刻tの車輪回転速度ω[t]を用いて以下の式で示すことができる。
[t]=Kω[t]
以上を勘案し、制御部15は、ライダベース車体速度V[t]を算出した場合、図2のステップS104において、ライダベース車体速度V[t]と、車速センサ22が出力する車軸回転パルスに基づく車輪回転速度ω[t]とに基づき、変換係数K(=V[t]/ω[t])を算出する。そして、制御部15は、ライダ21による車体速度の計測ができない場合、図2のステップS107において、時刻tの車輪回転速度ω[t]を用いて、時刻tの車軸パルスベース車体速度V[t]を、式(1)により算出する。車速センサ22が出力する車軸回転パルスは、本発明における「移動体に関する情報」の一例である。
ここで、車体速度vと車輪速度(「rω」に相当)との関係について補足説明する。
まず、一定速度で走行しているときには、式(4)により、走行抵抗Fdrと同じだけの駆動力Fが必要となることがわかる。その駆動力Fを得るには、式(6)により、摩擦係数μが0よりも大きい必要があることがわかる。また、図4(A)に示すように、摩擦係数μを0より大きくするには,スリップ率λを0より大きくする必要がある。さらに、式(7)により、スリップ率λが0より大きい場合は,車体速度vよりも車輪速度に相当する「rω」が大きくなる。よって、走行抵抗Fdrが大きいほど,車体速度vよりも車輪速度が大きくなる。また、勾配角θが大きいほど勾配抵抗Fθが大きくなり走行抵抗Fdrが大きくなり、勾配角θが小さいほど勾配抵抗Fθが小さくなり走行抵抗Fdrが小さくなる。したがって、一定速度で走行していても、勾配角θによって車輪速度と車体速度の差は変化する。
また,アクセルペダルを踏み込んで加速を行うと、トルクTが増加するため、式(5)によれば、駆動力Fとの差が大きくなり、車輪回転速度ωが増加する。また、式(7)により、「rω」に車輪回転速度ωが増加すると,車体速度vよりも車輪速度(rω)が大きくなる。その結果、図3に示すμ-λ特性より、スリップ率λが大きくなるため、摩擦係数μも大きくなり、式(6)により駆動力Fも大きくなり、式(4)により車体速度vが増加する。したがって,車輪速度の増加から少し遅れて車体速度vが増加するため,加速している最中は,車体速度vよりも車輪速度が大きくなる。その逆に,ブレーキペダルを踏み込んで減速を行うと,加速時と反対の現象となるため、減速している最中は,車体速度vよりも車輪速度が小さくなる。
このように、勾配角θによって変化する走行抵抗Fdrが大きいほど、あるいは加速度の変化が大きいほど、車輪速度と車体速度が異なるため、車輪速度だけでは車体速度を正しく求めることができない。以上を勘案し、本実施例では、制御部15は、信頼性が高いライダベース車体速度Vを算出する度に、変換係数Kをキャリブレーションにより更新する。
(3)加速度差及び勾配差に基づく重み付け
本実施例では、制御部15は、式(3)に従い、車軸パルスベース車体速度Vの重み付けを、加速度差Δα又は勾配差Δθが大きいほど、加速度ベース車体速度Vαに対する重み付けよりも小さくして推定車体速度Vを算出する。以下ではその妥当性について、式(4)〜式(8)の状態方程式及び図3等を参照して説明する。
一般に、タイヤ半径rは空気圧の変化によって生じるが,基本的には大きな変化はないものである。その一方、スリップ率λの変化は走行状態によって動的に変化する。具体的には、車両の加速や減速が生じた場合にスリップ率λが変化するため,加速度の変化が大きい場合は変換係数Kが経時変化し,式(1)は誤差が大きくなる。また、加減速が生じると車体速度vが変化するため、式(8)によれば、空気抵抗Fが変化する。また,勾配角θが変化した場合には、転がり抵抗Fや勾配抵抗Fθが変化する。これらの場合、いずれの場合においても走行抵抗Fdrに変化が生じるため、式(4)に示す車体速度vが変化し、これに伴いスリップ率λも変化し、変換係数Kが変化することになる。即ち、変換係数Kに対するキャリブレーションを最後に実行した時刻tから時刻tまでの間に加速度又は勾配角θが変化した場合、変換係数Kも変化することになり、当該変換係数Kに基づき算出された車軸パルスベース車体速度Vの誤差が大きく(即ち信頼性が低く)なる。
以上を勘案し、本実施例では、制御部15は、最後にキャリブレーションを実施した時点と現時点とでの加速度差Δα又は勾配差Δθが大きいほど、加速度ベース車体速度Vαに対する車軸パルスベース車体速度Vの精度が相対的に低いと見なし、車軸パルスベース車体速度Vに対する重み付けを加速度ベース車体速度Vαに対する重み付けよりも小さくする。これにより、制御部15は、ライダ21の出力に基づく車体速度の推定ができない場合であっても、高精度な推定車体速度Vを算出することができる。
(4)感度、オフセット及び加速度ベース車体速度の算出
次に、感度係数A及びオフセット係数Bのキャリブレーションについて説明する。
図5(A)は、横軸を真の加速度、縦軸を検出加速度αとした場合の両者の加速度の関係を示すグラフである。図5(A)に示すように、一般的に加速度センサは直線性が高いため、真の加速度と検出加速度αとは、ほぼ一次式の関係となる。また、一般的に、感度とオフセットが変化する主因は温度変化であり、かつ、計測間隔δtが十分短ければその間の温度変化は無視できる程度に小さい。よって、本実施例では、計測間隔δtを十分に短い幅に設定し、時刻t−1と時刻tとでの感度及びオフセットはそれぞれ等しいと見なす。さらに、横軸と縦軸を入れ替えたものが図5(B)である。図5(B)において、グラフの傾きは検出加速度αの変化に対する真の加速度の変化の割合を示す感度係数Aであり、グラフの切片は検出加速度αが0のときの真の加速度を示すオフセット係数Bである。また、図5(A)に示すグラフの傾きに相当する感度は、感度係数Aを用いて「1/A」と表され、上述のグラフの切片に相当するオフセットは、感度係数A及びオフセット係数Bを用いて「−B/A」と表される。そして、時刻t−1と時刻tとでの感度及びオフセットがそれぞれ等しい場合には、時刻t−1と時刻tとでの感度係数A及びオフセット係数Bもそれぞれ等しくなる。よって、計測間隔δtを十分に短い幅に設定した場合、時刻t−1の真の加速度は、時刻t−1での検出加速度α[t−1]、感度係数A及びオフセット係数Bを用いて、
Aα[t−1]+B
となり、時刻tの真の加速度は、
Aα[t]+B
となる。
図6は、真の加速度の時間推移と、時間間隔δtごとに得られる検出加速度αに基づいて速度を求めるための台形近似の図である。この例では、時刻t−1と時刻tとの間に挟まれた台形領域70の面積を、時刻t−1から時刻tまでの間に増減した車体速度とみなす。この場合、時刻tのライダベース車体速度V[t]は、以下の式(9)により表される。
さらに、式(9)を変形すると、以下の式(10)が得られる。
ここで、「x[t]」を以下の式(11)、「y[t]」を以下の式(12)に示すように定義すると、
式(10)は、以下の式(13)により表される。
式(13)は1次式であるため、x[t]、y[t]の組が複数あれば、感度係数A及びオフセット係数Bを算出することが可能である。
以上を勘案し、制御部15は、ライダベース車体速度Vが算出できる期間では、計測したライダベース車体速度Vと、検出加速度αと、計測間隔である時間間隔δtとに基づき、x[t]、y[t]の組を算出する。そして、制御部15は、得られた最新の所定個数分のx[t]、y[t]の組を用いて、逐次最小二乗法などの回帰分析に基づき、式(13)の感度係数A及びオフセット係数Bを算出する。これにより、制御部15は、好適に感度係数A及びオフセット係数Bを更新することができる。検出加速度αは、本発明における「移動体に関する情報」の一例である。
また、感度係数A及びオフセット係数Bが得られた場合、時刻t−1の真の加速度は、「Aα[t−1]+B」により算出でき、時刻tの真の加速度は、「Aα[t]+B」により算出できる。よって、制御部15は、式(9)の導出と同様の台形近似に基づき、加速度ベース車体速度Vαを、一時刻前の推定車体速度Vを用いて、上述した式(2)に示す近似式により算出することができる。
(5)時間差及び温度差に基づく重み付け
式(2)は台形近似に基づく計算式であるため、式(2)を用いた場合、ライダ21による車体速度計測を最後に行った時刻(即ち時刻t)からの経過時間が長いほど、積分回数が増えるため、真の車体速度に対する加速度ベース車体速度Vαの誤差が大きくなる。さらに、上述したように、感度係数Aとオフセット係数Bは、主に温度変化によって変化する。よって、式(2)に基づき加速度ベース車体速度Vαを算出する場合、時刻tでの温度と時刻tでの温度差ΔTが大きい場合には、感度係数Aとオフセット係数Bの誤差が大きくなり、真の車体速度に対する加速度ベース車体速度Vαの誤差が大きくなる。
以上を勘案し、制御部15は、時間差Δt又は温度差ΔTが大きいほど、加速度ベース車体速度Vαの精度が相対的に低くなると判断し、加速度ベース車体速度Vαに対する重み付けを車軸パルスベース車体速度Vに対する重み付けよりも小さくする。これにより、ライダベース車体速度Vを算出できない期間であっても推定車体速度Vを高精度に算出することができる。
(6)ライダによる車体速度の計測可否の判定
次に、図2のステップS102におけるライダ21による車体速度の計測可否の判定方法の具体例について説明する。
例えば、制御部15は、ライダ21による車体速度の測定に必要なランドマークが存在するか否か地図DB10を参照して判定する。即ち、制御部15は、ライダ21の測定対象範囲内となる位置に紐付けられたランドマークが地図DB10に登録されているか否か判定する。この場合、地図DB10には、例えば、ライダ21による車体速度の測定時の基準となるランドマークの位置情報と、当該ランドマークの識別に必要な情報(例えば形状情報)とが関連付けられている。
そして、制御部15は、ライダ21による測定対象範囲内となる位置に紐付けられたランドマークが地図DB10に登録されていない場合には、ライダ21による車体速度の計測ができないと判断し、ステップS107へ処理を進める。
この場合、まず、制御部15は、推定又は測定した車両の位置及び進行方向の方位と、予め記憶されたライダ21の測距可能距離及び車両の進行方向に対するレーザのスキャン角度の範囲とに基づき、ライダ21の測定対象範囲を特定する。そして、制御部15は、特定したライダ21の測定対象範囲内の位置に紐付けられたランドマークが地図DB10に登録されているか否か判定する。そして、制御部15は、ライダ21による測定対象範囲内となる位置に紐付けられたランドマークが地図DB10に登録されていない場合には、ライダ21による車体速度の計測ができないと判断する。
また、制御部15は、ライダ21の測定対象範囲内となる位置に紐付けられたランドマークが地図DB10に登録されていると判断した場合であっても、当該ランドマークが実際に存在しないと判断した場合には、ライダ21による車体速度の計測ができないと判断する。
この場合、例えば、制御部15は、地図DB10を参照し、ライダ21の測定対象範囲内に存在するランドマークの形状及び位置を特定する。そして、制御部15は、地図DB10により特定したランドマークの形状及び位置と、ライダ21が出力する点群が構成する形状及び位置との類比判定を行う。そして、制御部15は、地図DB10により特定したランドマークの形状及び位置と類似する形状及び位置を示す点群が存在しない場合には、ランドマークは存在しないと判断し、ライダ21による車体速度の計測ができないと判断する。
これらの例によれば、制御部15は、図2のステップS102におけるライダ21による車体速度の計測可否を的確に判定することができる。
[効果の補足説明]
次に、本実施例による効果について補足説明する。
式(3)に示す推定車体速度Vの算出方法によれば、制御部15は、経過時間(即ち時間差Δt)及び温度変化(即ち温度差ΔT)に対して誤差が大きくなる加速度ベース車体速度Vαと、加速度変化(即ち加速度差Δα)及び勾配角変化(勾配差Δθ)に対して誤差が大きくなる車軸パルスベース車体速度Vの、それぞれの欠点を好適に補って推定車体速度Vを高精度に算出することが可能となる。また、制御部15は、ランドマークによるライダ21の車体速度計測を実施するたびに、変換係数Kと感度係数A及びオフセット係数Bのキャリブレーションを行う(図2のステップS104及びS105参照)。このため、車軸パルスベース車体速度Vと加速度ベース車体速度Vαの信頼性は好適に維持される。
また、ランドマークによるライダ21の車体速度計測が数秒間隔以内であれば急激な温度変化はなく(即ち温度差ΔTが小さく)、また通常走行であれば急激な加速度変化もなく(即ち加速度差Δαが小さく)、通常の路面であれば急激な道路勾配変化もない(即ち勾配差Δθも小さい)と考えられるため、ライダ21での車体速度計測は数秒間隔でも良いことが言える。これは,ライダ21による車体速度計測に用いるランドマークの位置が、ある程度の間隔を持っていても良いことを示している。例えば,100m間隔のキロポストをランドマークとして高速道路を走行する場合、ライダ21の計測可能距離が50mとしても、ライダ21による車体速度の計測ができない時間は、100km/h走行時は1.8秒間となり、50km/h走行時は3.6秒間となる。
[変形例]
以下では、実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて実施例に適用されてもよい。
(変形例1)
制御部15は、式(3)において加速度ベース車体速度Vαと車軸パルスベース車体速度Vの重み付けを決定する各差分値Δt、ΔT、Δα、Δθに対し、それぞれ所定の係数を乗じてもよい。即ち、制御部15は、各差分値Δt、ΔT、Δα、Δθに乗じる係数「w」、「w」、「wα」、「wθ」を設定し、以下の式(14)に基づき推定車体速度Vを算出してもよい。
式(14)によれば、制御部15は、各差分値Δt、ΔT、Δα、Δθのうちの特定の値が誤差に対する影響が特に大きいと推定される場合に、当該特定の値に対する係数を大きくする。これにより、加速度ベース車体速度Vαと車軸パルスベース車体速度Vの重み付けをより的確に設定することができる。
ここで、係数w、w、wα、wθの設定例について説明する。
例えば、制御部15は、計測間隔δtが大きいほど、係数wを他の係数よりも相対的に大きくする。一般に、計測間隔δtが大きいほど、式(2)(図6参照)の台形近似式の誤差が大きくなるため、時間差Δtによる推定車体速度Vの誤差影響度合いが大きくなる。よって、制御部15は、計測間隔δtが大きいほど、係数wを他の係数に対して相対的に大きくすることで、台形近似式の誤差を的確に勘案して重み付けを設定することができる。例えば、制御部15は、計測間隔δtと係数wとのマップ等を予め記憶しておき、当該マップを参照して計測間隔δtから係数wを決定する。上述のマップは、例えば実験等に基づき予め作成される。
他の例では、制御部15は、温度変化に応じた感度係数A及びオフセット係数Bの変化が大きい加速度センサ23ほど、係数wを他の係数よりも相対的に大きくする。例えば、この場合、加速度センサ23として用いる加速度センサの感度係数A及びオフセット係数Bの温度による変化度合を予め実験等により測定しておき、通常の加速度センサよりも感度係数A及びオフセット係数Bの温度による変化度合が大きい場合には、係数wを他の係数より大きくする。例えば、制御部15は、係数wを他の係数の平均値よりも大きくする。
さらに別の例では、制御部15は、車両が走行中の路面が滑りやすい状態であると判断した場合には、係数wαを他の係数よりも相対的に大きくする。式(4)〜式(8)の状態方程式及び図4(A)(B)によれば、湿潤路面や凍結路面など路面が滑りやすい状態の場合は、加速度αの変化が生じた場合はスリップ率λの変化が大きくなり、変換係数Kの変化が大きくなる。この理由は、滑りやすい路面状態の場合はμ-λ特性カーブが緩やかであるため、スリップ率λの変化に対する摩擦係数μの変化の割合が小さいからである。すなわち、加速度αが変化するには駆動力Fが変化しており,駆動力Fが変化するためには摩擦係数μが変化しており、摩擦係数μが変化するにはスリップ率λが大きく変化しているからである。つまり、この場合、加速度変化による誤差への影響度が大きくなる。以上を勘案し、制御部15は、路面が滑りやすい状態であると判断した場合、係数wαを他の係数より大きくする。例えば、制御部15は、図示しない雨滴センサにより雨滴を検出した場合、図示しないサーバ装置から受信した天気情報に基づき雨又は雪が降っていることを認識した場合、又は地図DB10に含まれる路面情報に基づき走行道路の路面が滑りやすいことを認識した場合等では、路面が滑りやすい状態であると判断する。
さらに別の例では、制御部15は、車体重量Mが大きいほど、係数wθを他の係数より大きくする。一般に、車体重量Mが重いほど、道路勾配による走行抵抗Fdrが大きくなるため、勾配差Δθによる誤差への影響が大きくなる。以上を勘案し、制御部15は、車体重量Mが大きいほど、係数wθを大きくする。例えば、制御部15は、座席への着席の有無を検出するセンサの出力等に基づき検出した乗車人数に応じて、係数wθを大きくする。この場合、好適には、制御部15は、車両の基本重量が重い車両ほど、乗者人数が0のときに設定する係数wθの初期値を大きくするとよい。
(変形例2)
加速度ベース車体速度Vαの算出方法は、図6に示す台形近似に基づく式(2)による算出方法に限定されず、短冊(矩形)近似に基づく算出方法であってもよい。以下では、短冊近似に基づく加速度ベース車体速度Vαの算出方法について説明する。
図7は、真の加速度の時間推移と、計測間隔δtごとに得られる検出加速度αに基づいて速度を求めるための短冊近似の図である。なお、時刻tにおける真の加速度は、実施例と同様、「Aα[t]+B」により表される。
図7の例では、時刻t−1から時刻tまでの間に増減した車体速度を、時刻tでの真の加速度(Aα[t]+B)を長辺とし、計測間隔δtを短辺とする短冊領域71の面積に等しいと見なす。この場合、ライダベース車体速度Vは、以下の式(15)により表される。
さらに、式(15)を変形すると以下の式(16)が得られる。
ここで、以下の式(17)に示すように、式(16)の左辺を「y[t]」とし、以下の式(18)に示すように、右辺の検出加速度α[t]を「x[t]」とおく。
この場合、式(16)は、
となる。この式は1次式であるため、x[t]、y[t]の組が複数あれば、感度係数A及びオフセット係数Bを算出することが可能である。
よって、制御部15は、ライダベース車体速度Vが算出できる期間では、計測したライダベース車体速度Vと、検出加速度αと、計測間隔δtとに基づき、ライダベース車体速度Vを算出すると共に、ライダベース車体速度V[t]、V[t−1]、計測間隔δt、検出加速度α[t]を用いて、x[t]、y[t]の組を算出する。そして、制御部15は、得られた最新の所定個数分のx[t]、y[t]の組を用いて、逐次最小二乗法などの回帰分析に基づき、一次式の傾き及び切片に相当する感度係数A及びオフセット係数Bを算出する。
また、感度係数A及びオフセット係数Bが得られた場合、時刻tの真の加速度は、「Aα[t]+B」により算出できる。よって、制御部15は、加速度ベース車体速度Vαを、一時刻前の推定車体速度Vを用いて、以下の式(19)に示す近似式により算出することができる。
図8は、本変形例における推定車体速度算出処理の概要を示すフローチャートである。なお、ステップS201〜S204、S206〜S207、S209〜S210は、それぞれ図2のステップS101〜S104、S106〜107、S109〜S110と同一処理を示すためその説明を省略する。
制御部15は、ステップS205では、式(17)に示すx[t]、式(18)に示すy[t]の複数の組から、逐次最小二乗法等に基づき、感度係数A及びオフセット係数Bを算出する。さらに、制御部15は、ステップS208では、ステップS205で算出した最新の感度係数A及びオフセット係数Bを用いて、上述した式(19)に基づき加速度ベース車体速度Vα[t]を算出する。
このように、本変形例によっても、制御部15は、短冊近似に基づき加速度ベース車体速度Vαを算出し、かつ、感度係数A及びオフセット係数Bのキャリブレーションを実行することができる。なお、短冊近似の場合も、実施例に係る台形近似と同様に、ライダ21による車体速度計測を最後に行った時刻(即ち時刻t)からの経過時間が長いほど、真の車体速度に対する加速度ベース車体速度Vαの誤差が大きくなる。よって、本変形例の場合も実施例と同様に、制御部15は、時間差Δtが大きいほど、加速度ベース車体速度Vαの精度が相対的に低くなると判断し、加速度ベース車体速度Vαに対する重み付けを車軸パルスベース車体速度Vに対する重み付けよりも小さくするとよい。
(変形例3)
実施例では、制御部15は、高精度な車体速度を算出可能なライダ21の出力に基づく車体速度であるライダベース車体速度Vを、優先的に推定車体速度Vとして設定した。しかし、本発明が適用可能な高精度な車体速度の算出方法は、ライダ21の出力に基づくものに限定されない。
例えば、制御部15は、光学路面センサに基づき算出した車体速度を、優先的に推定車体速度Vとして設定してもよい。なお、光学路面センサに基づく車体速度の算出方法については、例えば先行技術文献として例示した特許文献2に開示されている。この場合、制御部15は、光学路面センサに基づき車体速度が算出可能な場合には、当該車体速度を推定車体速度Vとして設定し、光学路面センサに基づき車体速度が算出できないと判断した場合には、式(3)に基づき車軸パルスベース車体速度Vと加速度ベース車体速度Vαから推定車体速度Vを算出する。この場合、制御部15は、例えば、路面センサに基づく車体速度の算出の可否を、車両が走行中の道路の路面状況に基づき判定する。例えば、制御部15は、振動を検知するセンサの出力に基づき、所定幅以上の振動幅を検知した場合には、路面状況が悪いと判断し、路面センサに基づく車体速度の算出ができないと判断する。他の例では、制御部15は、地図DB10内の道路データを参照し、走行中の道路が舗装されていないと判断した場合には、路面センサに基づく車体速度の算出ができないと判断する。その他、制御部15は、路面を撮影するカメラの画像を解析することで、路面状況を判定してもよい。このように、推定車体速度Vとして優先的に設定する車体速度の算出方法は、ライダ21の出力に限定されない。
(変形例4)
制御部15は、式(3)によれば、各差分値Δt、ΔT、Δα、Δθを全て勘案して車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαへの重み付けを決定した。しかし、本発明が適用可能な車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαに対する重み付けの方法は、これに限られない。制御部15は、差分値Δt、ΔT、Δα、Δθのうち、少なくとも1個に基づき重み付けを行ってもよい。
例えば、差分値Δt、ΔT、Δα、Δθの1つに基づき重み付けを行う場合、制御部15は、対象となる差分値(「対象差分値Δ」と表記する)をおよそ0から1の値域になるように正規化を行った上で、車軸パルスベース車体速度V及び加速度ベース車体速度Vαの一方に「1−Δ」を乗じ、他方に「Δ」を乗じる。この場合、制御部15は、対象差分値Δが時間差Δt又は温度差ΔTの場合には、「Δ」を車軸パルスベース車体速度Vに乗じ、「1−Δ」を加速度ベース車体速度Vαに乗じる。一方、差分値Δが加速度の差Δα又は勾配角の差Δθの場合には、「Δ」を加速度ベース車体速度Vαに乗じ、「1−Δ」を車軸パルスベース車体速度Vに乗じる。また、差分値Δt、ΔT、Δα、Δθの2つ以上から重み付けを行う場合には、制御部15は、例えば式(3)と同様に重み付けを行う。
このように、制御部15は、差分値Δt、ΔT、Δα、Δθのうち、少なくとも1個に基づき重み付けを行った場合であっても、推定車体速度Vを好適に算出することができる。
1 車載機
11 センサ群
12 記憶部
14 入力部
15 制御部
16 出力部
17 車体速度推定部
18 キャリブレーション部

Claims (10)

  1. 移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得部と、
    前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御部と、を備え、
    前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出されることを特徴とする速度算出装置。
  2. 前記制御部は、地図情報を参照し、前記第1速度を計測するための基準となる地物が存在するか否か判定することで、前記第1速度の取得の可否を判定することを特徴とする請求項1に記載の速度算出装置。
  3. 前記取得部は、照射方向を変えながらパルス状にレーザを照射して当該レーザに対応する散乱光を測定する測定装置が出力する、前記移動体から地物までの距離及び角度の情報に基づいて、前記第1速度を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の速度算出装置。
  4. 前記制御部は、
    前記2種類の速度として、前記移動体の車輪回転速度に基づき算出される第1ベース速度と、前記加速度及び所定時間前の前記移動体の速度に基づき算出される第2ベース速度とをそれぞれ算出し、
    前記第1ベース速度及び前記第2ベース速度に対してそれぞれ重み付けを行うことで、前記第2速度を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の速度算出装置。
  5. 前記制御部は、前記第1速度を算出して前記第1ベース速度を算出するために必要な情報を補正した時刻からの前記移動体の加速度の変化量と、当該時刻からの勾配角の変化量との少なくとも一方に基づき、前記第1ベース速度と前記第2ベース速度に対する重み付けを決定することを特徴とする請求項4に記載の速度算出装置。
  6. 前記制御部は、前記第1速度を算出した時刻からの経過時間と、前記第2ベース速度を算出するために必要な情報を補正した時刻からの温度変化量との少なくとも一方に基づき、前記第1ベース速度と前記第2ベース速度に対する重み付けを決定することを特徴とする請求項4または5に記載の速度算出装置。
  7. 前記第1ベース速度を算出するために必要な情報は、前記車輪回転速度から車体速度に変換するための変換係数であり、前記第2ベース速度を算出するために必要な情報は、前記加速度を検出するセンサの感度に関する係数と、当該センサが検出する加速度に対して適用すべきオフセットに関する係数であることを特徴とする請求項5または6に記載の速度算出装置。
  8. 速度算出装置が実行する制御方法であって、
    移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得工程と、
    前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御工程とを有し、
    前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出されることを特徴とする制御方法。
  9. コンピュータが実行するプログラムであって、
    移動体の周辺の情報から、前記移動体の第1速度を取得する取得部と、
    前記第1速度を取得できる場合、前記第1速度を前記移動体の第2速度とし、前記第1速度を取得できない場合、前記移動体に関する情報から算出される2種類の速度に基づいた前記移動体の第2速度を算出する制御部
    として前記コンピュータを機能させ、
    前記2種類の速度は、前記移動体の少なくとも車輪回転速度及び加速度からそれぞれ算出されることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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