JP2017101338A - ポリプロピレン系メルトブロー不織布 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布は、不織布ワイパーとして用いられるものであり、ポリプロピレン系の原料樹脂を所定の条件下、メルトブロー法により不織布に形成し、これに所定の条件下で熱エンボス加工することにより得られるものである。
本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布を製造するために用いられるポリプロピレン系の原料樹脂としては、主たる重合単位としてポリプロピレンを含有するポリオレフィン系樹脂であれば、特に制限なく用いることができ、そのような原料樹脂としては、ポリプロピレンホモポリマーや、少なくとも50質量%、より好ましくは75質量%を超えるポリプロピレンと、他のα−オレフィン(エチレン、ブテン−1、オクテン、4−メチルペンテン等)を含むモノマー組成物を重合させた共重合体であるポリプロピレン系共重合体を挙げることができる。これらの中でも、100質量%のポリプロピレンを重合させて得られるホモポリプロピレンを使用してポリプロピレン系メルトブロー不織布を形成することが好ましい。
本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布は、JIS L 1096 摩耗強さC法に準じ、下記(方法1)により測定されるウエットテーバー値が130回転以上250回転以下となるものである。
本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布は、JIS L 1096 引張り伸び率B法に準拠して測定される引張り伸び率が33%以上55%以下、好ましくは35%以上50%以下、より好ましくは40%以上48%以下である。引張り伸び率が上記の範囲内のものであることにより、ポリプロピレン系メルトブロー不織布中の繊維の切断や絡み不足による発塵が抑えられるとともに、加工性や吸水性が良好に維持される。このため、ポリプロピレン系メルトブロー不織布が加工中に断紙することもなく、汚れ等もより効果的に吸着する。
また、本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布は、JIS L 1096 剛軟度A法に準じ、機械方向について長さ150mm、幅25mmの不織布を使用し、n=2で測定される剛軟度が、115mm以上135mm以下であり、好ましくは115mm以上120mm以下である。剛軟度が上記の範囲内のものであることにより、ポリプロピレン系メルトブロー不織布中の繊維の切断や絡み不足による発塵が抑えられるとともに、加工性や吸水性が良好に維持される。このため、ポリプロピレン系メルトブロー不織布が加工中に断紙することもなく、汚れ等もより効果的に吸着する。なお、本発明においては、引張り伸び率及び剛軟度の両者が適切なバランスをもって上記の値の範囲内のものとなることにより、ポリプロピレン系メルトブロー不織布の加工性及び吸水性が良好に維持されるものとなる。
本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布は、上述のとおり引っ張り伸び率と剛軟度のバランスが良好に維持されているため、吸水性が優れたものとなる。具体的には、本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布は、265g/m2以上450g/m2以下の吸水性を有していることが好ましく、290g/m2以上450g/m2以下の吸水性を有していることがより好ましい。このような吸水性を有していることにより、ポリプロピレン系メルトブロー不織布を不織布ワイパーとして使用する際、汚れ等を効果的に吸着することができる。
本発明のポリプロピレン系メルトブロー不織布は、以下に説明する製造方法により製造される。まず、ポリプロピレン系原料樹脂を300℃以上320℃以下の温度で溶融させる。その後、255℃のノズル温度、6kg/cm2の押し出し圧力、255℃の熱風温度、2.1kg/cm2の空気圧力で溶融した樹脂液を吐出して、平均繊維径2.0μm、繊度0.01デニール以上0.03デニール以下であるポリプロピレン系繊維からなるメルトブロー不織布を得る。そして、このメルトブロー不織布に95℃以上110℃以下の温度で熱エンボス加工を施して繊維を融着させることにより、エンボスパターンを有するポリプロピレン系メルトブロー不織布が得られる。
原料樹脂であるホモポリプロピレンを約300℃で溶融した後、255℃のノズル温度、6kg/cm2の押し出し圧力、255℃の熱風温度、2.1kg/cm2の空気圧力で溶融した樹脂液を吐出して、平均繊維径2.0μm、繊維径1μmから4μm、繊度0.01デニールから0.03デニールであるホモポリプロピレン繊維からなるメルトブロー不織布を得た。そして、このメルトブロー不織布に95℃から110℃で熱エンボス加工を施して繊維を融着させることにより、エンボスパターンを有するポリプロピレン系メルトブロー不織布が得られた。以上のようにして得られたポリプロピレン系メルトブロー不織布は、機械方向の引っ張り強さが2500gf/25mm以上、伸び率が46%であった。
原料樹脂の溶融温度を275℃に、ノズル温度を245℃に、押し出し圧力を5kg/cm2に、熱風温度を245℃に変更し、得られたメルトブロー不織布を90℃で熱エンボス加工した点以外は、実施例1と同様に、ポリプロピレン系メルトブロー不織布を得た。得られたポリプロピレン系メルトブロー不織布は、機械方向の引っ張り強さが2000gf/25mm以上、伸び率が31%であった。
JIS B9923(タンブリング法)に準じてポリプロピレン系メルトブロー不織布の発塵試験を行い、パーティクルカウンター(リオン製、製品名「KC−01D1」)にて発塵量の測定を行った。
得られた不織布を4つ折りにした後の状態を目視し、以下の基準に基づき、加工性を評価した。
◎:折り性良好で、加速速度も常速を維持(常速 約160m/min)
○:時々折り不良発生し、加工速度下げる場合あり(160m/min〜130m/min)
△:折り不良、カット不良散発し、低速操業(130m/min)
×:折り部でのシート破れ、その他形状規格外発生し、操業継続不可
Claims (2)
- JIS L 1096 摩耗強さC法に準じ、下記(方法1)により測定されるウエットテーバー値が130回転以上250回転以下であり、
引張り伸び率が33%以上55%以下であり、
JIS L 1096 剛軟度A法に準じて測定される剛軟度が115mm以上135mm以下である、エンボスパターンを有するポリプロピレン系メルトブロー不織布。
(方法1) 十分に濡らしてから水気を切った厚さ0.5mmから0.7mmの試験片を使用した、摩耗輪No.H−18、荷重2.5Nのテーバー試験において、試験片に幅13mmの穴が開くまで摩耗輪を回転させ、摩耗輪の回転数をウエットテーバー値として記録する。 - さらに、吸水性が、265g/m2以上450g/m2以下である、請求項1に記載のポリプロピレン系メルトブロー不織布。
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JP2015233039A JP2017101338A (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | ポリプロピレン系メルトブロー不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7495892B2 (ja) | 2021-02-25 | 2024-06-05 | 日本製紙クレシア株式会社 | ロール状ペーパータオル |
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2015
- 2015-11-30 JP JP2015233039A patent/JP2017101338A/ja active Pending
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JP7495892B2 (ja) | 2021-02-25 | 2024-06-05 | 日本製紙クレシア株式会社 | ロール状ペーパータオル |
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