JP2017101264A - 接合材およびそれを用いた接合方法 - Google Patents

接合材およびそれを用いた接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】予備乾燥膜のクラックや剥離を防止することができるとともに、予備乾燥膜の突起部を介しても被接合物同士を良好に接合することができる、接合材およびそれを用いた接合方法を提供する。【解決手段】ソルビン酸などの炭素数8以下の有機化合物で被覆された平均一次粒子径40〜130nmの銀微粒子と溶剤を混合した銀ペーストからなる接合材において、溶剤として、オクタンジオールなどのジオールを使用し、添加剤として、2−メチルブタン−2,3,4−トリオールや2−メチルブタン−1,2,4−トリオールのような、沸点が200〜300℃で粘度が20℃で2,000〜10,000mPaであるトリオールが混合され、焼結促進剤として、オキシジ酢酸などのジカルボン酸が混合されている。【選択図】なし

Description

本発明は、接合材およびそれを用いた接合方法に関し、特に、銀微粒子を含む銀ペーストからなる接合材およびその接合材を用いて銅基板などの金属基板上にSiチップなどの電子部品を接合する方法に関する。
近年、銀微粒子を含む銀ペーストを接合材として使用し、被接合物間に接合材を介在させ、被接合物間に圧力を加えながら所定時間加熱して、接合材中の銀を焼結させて、被接合物同士を接合することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような接合材を使用して銅基板などの金属基板上にSiチップなどの電子部品を固定する場合、銀微粒子が溶媒に分散した銀ペーストを基板上に塗布した後、加熱して溶媒を除去することにより、基板上に予備乾燥膜を形成し、この予備乾燥膜上に電子部品を配置した後、電子部品に圧力を加えながら加熱することにより、銀接合層を介して電子部品を基板に接合することができる。
しかし、特許文献1の接合方法では、銀ペーストの分散不良や印刷不良などにより、予備乾燥膜の表面のレベリングが必ずしも良好でないので、電子部品を基板に良好に接合するためには、電子部品に加える圧力を高くして、予備乾燥膜の表面を平坦にする必要がある。そのため、近年のSiチップのように、大きく且つ薄い電子部品を基板に接合する場合には、接合時の荷重を高くすることにより電子部品の表面が反ったり、破損するおそれがある。
このような問題を解消するため、銀微粒子を含む銀ペーストに2−ブトキシエトキシ酢酸や2−メトキシエトキシ酢酸などのエーテル結合を有する構造の粘度調整剤を添加して、平坦な塗膜を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−80147号公報(段落番号0014−0020) 国際公開WO2012/169076号公報(段落番号0009−0016)
しかし、特許文献2の方法では、銀微粒子を含む銀ペーストに2−ブトキシエトキシ酢酸や2−メトキシエトキシ酢酸などの粘度調整剤を分散剤として添加して、平坦な塗膜を形成しており、この銀ペーストによって銅基板に電子部品を接合する場合に、分散剤が銅基板の表面と反応して、銅基板の表面に斑な凸状の凝集物が生じ、予備乾燥膜にクラックが生じて、このクラック部分が空隙(ボイド)になったり、予備乾燥膜が剥離して、接合力が低下し易くなる。
また、銀ペーストからなる接合材によって基板上に電子部品を接合するために、基板上にマスクを配置して(メタルマスク印刷やステンシル印刷などの)スキージにより銀ペーストを塗布すると、塗布方向終端側に銀ペーストの突起部が形成され、予備乾燥膜にも突起部が形成される。このような突起部が形成された予備乾燥膜上に電子部品を配置して圧力を加えながら加熱することによって基板上に電子部品を接合すると、電子部品の片当たりによる接合力の低下や電子部品の割れが生じ易くなる。このような電子部品の片当たりを防ぐためには、電子部品の大きさに対して接合材の塗布面積をある程度大きくして、予備乾燥膜の突起部に当たらない位置に電子部品を配置することが考えられるが、そのためには電子部品の大きさに対して十分に大きい(予備乾燥膜の突起部に当たらない位置に電子部品を配置することができる程度に十分に大きい)基板が必要になる。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、予備乾燥膜のクラックや剥離を防止することができるとともに、予備乾燥膜の突起部を介しても被接合物同士を良好に接合することができる、接合材およびそれを用いた接合方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、銀微粒子と溶剤を混合した銀ペーストからなる接合材において、溶剤としてジオールを使用し、添加剤としてトリオールと、焼結促進剤としてジカルボン酸とを銀ペーストに混合することにより、予備乾燥膜のクラックや剥離を防止することができるとともに、予備乾燥膜の突起部を介しても被接合物同士を良好に接合することができる、接合材およびそれを用いた接合方法を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明による接合材は、銀微粒子と溶剤を混合した銀ペーストからなる接合材において、溶剤がジオールであり、添加剤としてトリオールと、焼結促進剤としてジカルボン酸が混合されていることを特徴とする。
この接合材において、添加剤の沸点が200〜300℃であるのが好ましく、添加剤の粘度が20℃で2,000〜10,000mPaであるのが好ましい。また、添加剤としてのトリオールが、2−メチルブタン−2,3,4−トリオールまたは2−メチルブタン−1,2,4−トリオールであるのが好ましい。また、溶剤としてのジオールがオクタンジオールであるのが好ましく、焼結促進剤としてのジカルボン酸がオキシジ酢酸であるのが好ましい。また、添加剤の量が銀ペーストに対して1〜10質量%であるのが好ましく、溶剤の量が銀ペーストに対して5〜25質量%であるのが好ましい。また、焼結促進剤の量が銀ペーストに対して0.0001〜1質量%であるのが好ましく、銀微粒子の量が銀ペーストに対して60〜95質量%であるのが好ましい。また、銀微粒子の平均一次粒子径が40〜130nmであるのが好ましく、銀微粒子が炭素数8以下の有機化合物で被覆されているのが好ましい。この場合、有機化合物がソルビン酸であるのが好ましい。
また、本発明による接合方法は、上記の接合材を被接合物間に介在させて加熱することにより、接合材中の銀を焼結させて銀接合層を形成し、この銀接合層により被接合物同士を接合することを特徴とする。
なお、本明細書中において、「銀微粒子の平均一次粒子径」とは、銀微粒子の走査型電子顕微鏡(SEM)による一次粒子径の平均値をいう。
本発明によれば、予備乾燥膜のクラックや剥離を防止することができるとともに、予備乾燥膜の突起部を介しても被接合物同士を良好に接合することができる、接合材およびそれを用いた接合方法を提供することができる。
本発明による接合材の実施の形態では、銀微粒子と溶剤を混合した銀ペーストからなる接合材において、溶剤がジオールであり、添加剤としてトリオールと、焼結促進剤としてジカルボン酸が混合されている。このように溶剤と似た構造の添加剤を混合することにより、分散剤を添加しなくても、分散性を損なうのを防止することができる。
溶剤の沸点は、好ましくは200〜300℃、さらに好ましくは210〜290である。このような溶剤として、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(沸点244.2℃、20℃の粘度271mPa)のようなオクタンジオール(ODO)や3−メチル−1,3−ブタンジオール(沸点203℃、20℃の粘度250mPa)などを使用するのが好ましい。溶剤の量は、銀ペーストに対して5〜25質量%であるのが好ましく、6〜20質量%であるのがさらに好ましく、7〜15質量%であるのが最も好ましい。
添加剤の沸点は、好ましくは200〜300℃、さらに好ましくは210〜290℃、最も好ましくは220〜285℃である。添加剤の沸点が低過ぎて、溶剤の揮発と同時に全て揮発してしまう温度であると、予備乾燥膜が厚い場合に、予備乾燥膜にクラックが発生するのを防止ことができなくなる。また、添加剤の(20℃の)粘度は、好ましくは2,000〜10,000mPa、さらに好ましくは4,000〜10,000mPa、最も好ましくは5,000〜10,000mPaである。添加剤がある程度粘々した方が、予備乾燥膜の形成時の予備乾燥膜の収縮を緩和する効果がある。このような添加剤として、2−メチルブタン−2,3,4−トリオール(IPTL−A)(沸点255.5℃、(20℃の)粘度9,155mPa)や、2−メチルブタン−1,2,4−トリオール(IPTL−B)(沸点278〜282℃、(20℃の)粘度5,500mPa)などの(1以上のメチル基を有する)トリオールを使用するのが好ましい。また、添加剤の量は、銀ペーストに対して1〜10質量%であるのが好ましく、1.5〜0質量%であるのがさらに好ましく、2〜8質量%であるのが最も好ましい。
焼結促進剤としてのジカルボン酸は、ジグリコール酸(オキシジ酢酸)またはマロン酸であるのが好ましく、ジグリコール酸であるのがさらに好ましい。また、焼結促進剤の量は、銀ペーストに対して0.0001〜1質量%であるのが好ましく、0.001〜0.5質量%であるのがさらに好ましく、0.005〜0.1質量%であるのが最も好ましい。
銀微粒子の平均一次粒子径は、40〜130nmであるのが好ましく、50〜120nmであるのがさらに好ましい。銀微粒子の量は、銀ペーストに対して60〜95質量%であるのが好ましく、70〜90質量%であるのがさらに好ましく、75〜87質量%であるのが最も好ましい。また、銀微粒子がヘキサン酸やソルビン酸などの炭素数8以下の有機化合物で被覆されているのが好ましく、ソルビン酸で被覆されているのがさらに好ましい。
接合材の粘度は、レオメーターにより25℃において5rpm(1.57s−1)で測定したときに100Pa・s以下であるのが好ましく、10〜50Pa・sであるのがさらに好ましく、20〜30Pa・sであるのが最も好ましい。
本発明による接合方法の実施の形態では、上記の接合材を被接合物間に介在させて加熱することにより、接合材中の銀を焼結させて銀接合層を形成し、この銀接合層により被接合物同士を接合する。たとえば、上記の接合材を銅基板上に塗布し、その接合材上に電子部品を配置した後、この電子部品に圧力を加えながら加熱することにより、銀ペースト中の銀を焼結させて銀接合層を形成し、この銀接合層を介して電子部品を銅基板に接合する。
なお、銀微粒子の平均一次粒子径は、例えば、銀微粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)(日立ハイテクノロジーズ株式会社製のS−4700)により所定の倍率で観察した像(SEM像)上の100個以上の任意の銀微粒子の一次粒子径から算出することができる。この銀微粒子の平均一次粒子径の算出は、例えば、画像解析ソフト(旭化成エンジニアリング株式会社製のA像くん(登録商標))により行うことができる。
以下、本発明による接合材およびそれを用いた接合方法の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
300mLビーカーに純水180.0gを入れ、硝酸銀(東洋化学株式会社製)33.6gを添加して溶解させることにより、原料液として硝酸銀水溶液を調製した。
また、5Lビーカーに3322.0gの純水を入れ、この純水内に窒素を30分間通気させて溶存酸素を除去しながら、40℃まで昇温させた。この純水に(銀微粒子被覆用の)有機化合物としてソルビン酸(和光純薬工業株式会社製)44.8gを添加した後、安定化剤として28%のアンモニア水(和光純薬工業株式会社製)7.1gを添加した。
このアンモニア水を添加した後の水溶液を撹拌しながら、アンモニア水の添加時点(反応開始時)から5分経過後に、還元剤として純度80%の含水ヒドラジン(大塚化学株式会社製)14.91gを添加して、還元液として還元剤含有水溶液を調製した。反応開始時から9分経過後に、液温を40℃に調整した原料液(硝酸銀水溶液)を還元液(還元剤含有水溶液)へ一挙に添加して反応させ、さらに80分間撹拌し、その後、昇温速度1℃/分で液温を40℃から60℃まで昇温させて撹拌を終了した。
このようにしてソルビン酸で被覆された銀微粒子(銀ナノ粒子)の凝集体を形成させた後、この銀微粒子の凝集体を含む液をNo.5Cのろ紙で濾過し、この濾過による回収物を純水で洗浄して、銀微粒子の凝集体を得た。この銀微粒子の凝集体を、真空乾燥機中において80℃で12時間乾燥させ、銀微粒子の凝集体の乾燥粉末を得た。このようにして得られた銀微粒子の凝集体の乾燥粉末を解砕して、2次凝集体の大きさを調整した。なお、この銀微粒子の平均一次粒子径を走査型電子顕微鏡(SEM)により求めたところ、100nmであった。
次に、このようにして2次凝集体の大きさを調整した(ソルビン酸で被覆された)銀微粒子の凝集体の乾燥粉末85.0g(85.0質量%)と、溶剤としてのオクタンジオール(ODO)(協和発酵ケミカル株式会社製の2−エチル−1,3−ヘキサンジオール)11.99g(11.99質量%)と、添加剤としての2−メチルブタン−2,3,4−トリオール(IPTL−A)(日本テルペン化学株式会社製、沸点255.5℃、(20℃の)粘度9,155mPa)3.0g(3.0質量%)と、焼結促進剤としてオキシジ酢酸(ジグリコール酸)(みどり化学株式会社製)0.01g(0.01質量%)を混合した。この混合物を、混練脱泡機(EME社製 V−mini300型)を使用して公転速度1400rpm、自転速度700rpmで30秒間混練した後、三本ロール(EXAKT Apparatebaus社製の22851Norderstedt型)を通過させて所定の粒度(グラインドゲージにより測定した平均粒径D50が20μm未満)にし、さらにステンレス製の金属メッシュ(45μm)でろ過し、その後、溶剤としてのオクタンジオール(ODO)で希釈して粘度を調整して、Ag濃度81.5質量%の接合材(銀ペースト)を得た。なお、Ag濃度は熱減量法により測定した。
この接合材(銀ペースト)中に含まれる銀微粒子の粒度を以下のようにグラインドゲージ(BYK社の50μmステンレススチール)により評価した。まず、グラインドゲージを(エタノールを主剤とした)混合溶剤(日本アルコール販売株式会社製のソルミックスAP−7)で清掃して十分に乾燥させた後、グラインドゲージの溝が深い方(50μm側)に5g程度の銀ペーストを置き、スクレーパーを両手の親指と他の指で挟んで、スクレーパーの長辺がグラインドゲージの幅方向と平行になり且つグラインドゲージの溝の深い先端に刃先が接触するようにスクレバーを置き、スクレーパーをグラインドゲージの表面に垂直になるように保持しながら、溝の長辺に対して直角に均等な速度で溝の深さ0まで1秒でグラインドゲージを引き終わって3秒以内に、銀ペーストの模様が見やすいように光を当てて、銀ペーストに顕著な線が現れ始める部分を、溝の長辺に対して直角方向でグ且つグラインドゲージの表面に対して20〜30°の角度の方向から観察し、溝に沿って1本目に現れる線(1stスクラッチ、最大粒径Dmax)と4本目に現れる線(4thスクラッチ)の粒度を得るとともに、10本以上均一に現れる線の粒度として平均粒径D50を得た。なお、顕著な線が現れ始める前のまばらに現れる線は無視し、グラインドゲージは左右1本ずつあるため、その2本で示された値の平均値を測定結果とした。その結果、1stスクラッチは26μm、4thスクラッチは20μm、平均粒径D50は15μmであった。
また、この接合材(銀ペースト)の粘度をレオメーター(粘弾性測定装置)(Thermo社製のHAAKE Rheostress 600、使用コーン:C35/2°)により求めたところ、25℃において5rpm(15.7s−1)で25.7(Pa・s)であり、25℃で測定した5rpmの粘度に対する1rpm(3.1s−1)の粘度の比(1rpmの粘度/5rpmの粘度)(Ti値)は3.6であった。
次に、30mm×30mm×1mmの銅基板(C1020)上に厚さ100μmのメタルマスクを配置し、メタルマスク印刷機により上記の接合材(銀ペースト)を15.5mm×15.5mmの大きさで厚さ(印刷膜厚)100μmになるように銅基板上に塗布した。
その後、接合材を塗布した銅基板をオーブン(アズワン株式会社製)に入れ、大気雰囲気中において130℃で10分間加熱して予備乾燥することにより、接合材中の気泡やガス成分を除去して予備乾燥膜を形成した。この予備乾燥膜をデジタルマイクロスコープ(株式会社キーエンス製のVHX−900)で観察したところ、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されなかった。また、この予備乾燥膜の硬さをナノインデンター(フィッシャー社製のピコデンターHM500)により計測したところ、ビッカース硬さHVは4.2であった。
次に、予備乾燥膜を形成した銅基板を25℃まで冷却した後、厚さ0.3mmのAgめっきが施された(15mm×15mmの大きさの)Siチップを予備乾燥膜(の平坦面および突起部)上に配置し、フリップチップボンダー(ハイソル社製 M−90)により、2MPaで加圧しながら200℃で3秒間保持して、Siチップと予備乾燥膜を仮接合した。このようにして得られた仮接合体の強度(仮接合強度)をボンドテスター(Dage社製のシリーズ4000)により測定したところ、2.6Nであった。また、予備乾燥前の塗布膜と予備乾燥膜の体積を3Dマイクロスコープ(株式会社キーエンス製のVR−3000)により測定し、予備乾燥膜の収縮率(=100−(予備乾燥膜の体積×100/塗布膜の体積))を算出したところ、50%であった。
次に、仮接合体を熱プレス機(DOWAエレクトロニクス株式会社製)に設置して、窒素雰囲気中において5MPaの荷重をかけながら、280℃まで約10秒間で昇温させ、280℃に達した後に90秒間保持する本焼成を行って、銀ペースト中の銀を焼結させて銀接合層を形成し、この銀接合層によってSiチップを銅基板に接合した接合体を得た。
このようにして得られた接合体について、超音波顕微鏡(SONOSCAN社製のC−SAM D950)により銀接合層の剥離率(=Siチップの接合面側の剥離部分の面積/Siチップの接合面側の面積)を測定したところ、剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[実施例2]
溶剤としてのODOの量を13.49g(13.49質量%)、添加剤としてのIPTL−Aの量を1.5g(1.5質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は82.2重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが25μm、4thスクラッチが18μm、平均粒径D50は15μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で25.9(Pa・s)であり、Ti値は3.7であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは4.1であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は3.6Nであり、予備乾燥膜の収縮率は49%であった。また、接合体の剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[実施例3]
溶剤としてのODOの量を9.99g(9.99質量%)、添加剤としてのIPTL−Aの量を5.0g(5.0質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は82.8重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが24μm、4thスクラッチが16μm、平均粒径D50は12μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で25.6(Pa・s)であり、Ti値は3.5であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは5.9であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は3.2Nであり、予備乾燥膜の収縮率は47%であった。また、接合体の剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[実施例4]
溶剤としてのODOの量を7.49g(7.49質量%)、添加剤としてのIPTL−Aの量を7.5g(7.5質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は81.1重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが17μm、4thスクラッチが12μm、平均粒径D50は10μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で24.6(Pa・s)であり、Ti値は3.5であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは4.0であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は3.0Nであり、予備乾燥膜の収縮率は47%であった。また、接合体の剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[実施例5]
溶剤としてのODOの量を11.995g(11.995質量%)、添加剤としてのIPTL−Aの量を3.0g(3.0質量%)、焼結促進剤としてのオキシジ酢酸(ジグリコール酸)の量を0.005g(0.005質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は82.2重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが27μm、4thスクラッチが19μm、平均粒径D50は14μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で25.7(Pa・s)であり、Ti値は3.7であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは5.8であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は1.0Nであり、予備乾燥膜の収縮率は50%であった。また、接合体の剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[実施例6]
溶剤としてのODOの量を11.95g(11.95質量%)、添加剤としてのIPTL−Aの量を3.0g(3.0質量%)、焼結促進剤としてのオキシジ酢酸(ジグリコール酸)の量を0.05g(0.05質量%)とした以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は81.9重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが25μm、4thスクラッチが17μm、平均粒径D50は14μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で26.0(Pa・s)であり、Ti値は3.7であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは3.6であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は2.0Nであり、予備乾燥膜の収縮率は45%であった。また、接合体の剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[実施例7]
溶剤としてのODOの量を11.99g(11.99質量%)とし、添加剤としてIPTL−Aに代えて2−メチルブタン−1,2,4−トリオール(IPTL−B)(沸点278〜282℃、(20℃の)粘度5,500mPa)3.0g(3.0質量%)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は83.7重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが25μm、4thスクラッチが19μm、平均粒径D50は14μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で24.8(Pa・s)であり、Ti値は3.4であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは6.0であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は1.0Nであり、予備乾燥膜の収縮率は41%であった。また、接合体の剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[実施例8]
300mLビーカーに純水180.0gを入れ、硝酸銀(東洋化学株式会社製)33.6gを添加して溶解させることにより、原料液として硝酸銀水溶液を調製した。
また、5Lビーカーに3322.0gの純水を入れ、この純水内に窒素を30分間通気させて溶存酸素を除去しながら、60℃まで昇温させた。この純水に(銀微粒子被覆用の)有機化合物としてソルビン酸(和光純薬工業株式会社製)44.8gを添加した後、安定化剤として28%のアンモニア水(和光純薬工業株式会社製)7.1gを添加した。
このアンモニア水を添加した後の水溶液を撹拌しながら、アンモニア水の添加時点(反応開始時)から5分経過後に、還元剤として純度80%の含水ヒドラジン(大塚化学株式会社製)14.9gを添加して、還元液として還元剤含有水溶液を調製した。反応開始時から9分経過後に、液温を60℃に調整した原料液(硝酸銀水溶液)を還元液(還元剤含有水溶液)へ一挙に添加して反応させ、反応開始時から25分経過した時点で撹拌を終了した。
このようにしてソルビン酸で被覆された銀微粒子(銀ナノ粒子)の凝集体を形成させた後、この銀微粒子の凝集体を含む液をNo.5Cのろ紙で濾過し、この濾過による回収物を純水で洗浄して、銀微粒子の凝集体を得た。この銀微粒子の凝集体を、真空乾燥機中において80℃で12時間乾燥させ、銀微粒子の凝集体の乾燥粉末を得た。このようにして得られた銀微粒子の凝集体の乾燥粉末を解砕して、2次凝集体の大きさを調整した。なお、この銀微粒子の平均一次粒子径を走査型電子顕微鏡(SEM))により求めたところ、60nmであった。
次に、このようにして2次凝集体の大きさを調整した(ソルビン酸で被覆された)銀微粒子の凝集体の乾燥粉末85.0g(85.0質量%)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は78.5重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが31μm、4thスクラッチが20μm、平均粒径D50は14μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で26.2(Pa・s)であり、Ti値は4.0であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは10.7であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は1.6Nであり、予備乾燥膜の収縮率は62%であった。また、接合体の剥離部分は観察されず、剥離率は0%であった。
[比較例1]
溶剤としてのODOの量を14.99g(14.99質量%)とし、添加剤としてのIPTL−AやIPTL−Bを使用しなかった以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は83.9重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが27μm、4thスクラッチが22μm、平均粒径D50は10μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で26.0(Pa・s)であり、Ti値は3.7であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されているとともに、クラックや剥離が観察された。
[比較例2]
2次凝集体の大きさを調整した(ソルビン酸で被覆された)銀微粒子の凝集体の乾燥粉末の量を90.5g(90.5質量%)、溶剤としてのODOの量を8.55g(8.55質量%)とし、添加剤としてのIPTL−Aと焼結促進剤としてのオキシジ酢酸(ジグリコール酸)に代えて分散剤としての2−ブトキシエトキシ酢酸(BEA)(東京化成工業株式会社製)0.95g(0.95質量%)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は89.5重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが22μm、4thスクラッチが12μm、平均粒径D50は8μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で24.6(Pa・s)であり、Ti値は2.9であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは6.9であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は3.3Nであり、予備乾燥膜の収縮率は26%であった。また、接合体の剥離部分が観察され、剥離率は9%であった。
[比較例3]
2次凝集体の大きさを調整した(ソルビン酸で被覆された)銀微粒子の凝集体の乾燥粉末の量を90.5g(90.5質量%)、溶剤としてのODOの量を7.05g(7.05質量%)、添加剤としてのIPTL−Aの量を1.5g(1.5質量%)とし、焼結促進剤としてのオキシジ酢酸(ジグリコール酸)に代えて分散剤としての2−ブトキシエトキシ酢酸(BEA)(東京化成工業株式会社製)0.95g(0.95質量%)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、接合材(銀ペースト)を作製し、この接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度および銀微粒子の粒度を求め、接合材(銀ペースト)の粘度およびTi値を求め、予備乾燥膜のクラックや剥離を観察し、予備乾燥膜の硬さを求め、予備乾燥膜の仮接合体の強度を測定し、予備乾燥膜の収縮率を求め、接合体の剥離率を測定した。
その結果、接合材(銀ペースト)中に含まれるAg濃度は88.5重量%であり、接合材(銀ペースト)中に含まれる銀粒子の粒度は、1stスクラッチが25μm、4thスクラッチが13μm、平均粒径D50は6μmであった。また、接合材(銀ペースト)の粘度は、25℃において5rpm(15.7s−1)で15.0(Pa・s)であり、Ti値は2.3であった。また、予備乾燥膜には、接合材の塗布方向終端側に突起部が形成されていたが、クラックや剥離は観察されず、予備乾燥膜のビッカース硬さHVは7.7であり、予備乾燥膜の仮接合体の強度は0.4Nであり、予備乾燥膜の収縮率は36%であった。また、接合体の剥離部分が観察され、剥離率は13%であった。
これらの実施例および比較例の接合材の製造条件および特性を表1〜表3に示す。
Figure 2017101264
Figure 2017101264
Figure 2017101264

Claims (14)

  1. 銀微粒子と溶剤を混合した銀ペーストからなる接合材において、溶剤がジオールであり、添加剤としてトリオールと、焼結促進剤としてジカルボン酸が混合されていることを特徴とする、接合材。
  2. 前記添加剤の沸点が200〜300℃であることを特徴とする、請求項1に記載の接合材。
  3. 前記添加剤の粘度が20℃で2,000〜10,000mPaであることを特徴とする、請求項1または2に記載の接合材。
  4. 前記トリオールが2−メチルブタン−2,3,4−トリオールまたは2−メチルブタン−1,2,4−トリオールであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の接合材。
  5. 前記ジオールがオクタンジオールであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の接合材。
  6. 前記ジカルボン酸がオキシジ酢酸であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の接合材。
  7. 前記添加剤の量が前記銀ペーストに対して1〜10質量%であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の接合材。
  8. 前記溶剤の量が前記銀ペーストに対して5〜25質量%であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の接合材。
  9. 前記焼結促進剤の量が前記銀ペーストに対して0.0001〜1質量%であることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の接合材。
  10. 前記銀微粒子の量が前記銀ペーストに対して60〜95質量%であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載の接合材。
  11. 前記銀微粒子の平均一次粒子径が40〜130nmであることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれかに記載の接合材。
  12. 前記銀微粒子が炭素数8以下の有機化合物で被覆されていることを特徴とする、請求項11に記載の接合材。
  13. 前記有機化合物がソルビン酸であることを特徴とする、請求項12に記載の接合材。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載の接合材を被接合物間に介在させて加熱することにより、接合材中の銀を焼結させて銀接合層を形成し、この銀接合層により被接合物同士を接合することを特徴とする、接合方法。
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