JP2017100916A - ガラス母材の製造装置および製造方法 - Google Patents

ガラス母材の製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速移動時のガラスロッドの振れ回りの抑制を可能にし、スス付け時のガラス微粒子の重量測定の精度が向上されたガラス母材の製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】ガラス母材22の製造装置10においては、ガラスロッド20の上端部が上端把持部13により把持されるとともにガラスロッド20の下端部が下端支持部30により支持され、ガラスロッド20を回転させつつ上下に往復移動させながらガラスロッド20の外周にガラス微粒子21が堆積される。下端支持部30は、上端把持部13と独立に昇降する昇降機構33と、ガラスロッド20との当接部31に設けられた弾性部材34と、を有している。ガラス母材22の製造装置10は、当接部31のガラスロッド20への押し付けによる弾性部材34の変形量が所定量に達したことを判別する判別部35を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス母材の製造装置および製造方法に関する。
特許文献1は、出発材を回転させつつ引き上げながらガラス微粒子を当該出発材の外周に堆積させる光ファイバ母材製造装置が開示されている。当該製造装置は、上下方向に移動可能に取り付けられた支持台の上に設けられて出発材の下端部を支持する回転自在な治具を備え、当該支持台に重りを接続して支持台を引っ張ることにより出発材下端に常時一定の力を加えられるようにして回転軸と出発材中心軸とのずれを抑制している。
特開平7−109142号公報
特許文献1に記載の光ファイバ母材製造装置においては、出発材を高速で移動させると、支持台上の治具が出発材の高速移動に追い付かず追随できない。そのため、OVD法など出発材を高速で昇降させる必要がある場合には、回転軸と出発材中心軸とのずれの発生(いわゆる出発材の振れ回り)を十分に抑制することができない。回転軸と出発材中心軸がずれた状態でガラス微粒子を堆積させると、ガラスパイプの場合は偏肉を生じ、光ファイバ母材の場合はコア偏心特性を悪化させる。
本発明は、高速移動時のガラスロッドの振れ回りを抑制可能なガラス母材の製造装置および製造方法を提供することを目的とする。
本発明のガラス母材の製造装置は、
ガラスロッドの上端部が上端把持部により把持されるとともに当該ガラスロッドの下端部が下端支持部により支持され、前記ガラスロッドを回転させつつ上下に往復移動させながら前記ガラスロッドの外周にガラス微粒子が堆積されるガラス母材の製造装置であって、
前記下端支持部は、前記上端把持部と独立に昇降する昇降機構と、前記ガラスロッドとの当接部に設けられた弾性部材と、を有し、
前記当接部の前記ガラスロッドへの押し付けによる前記弾性部材の変形量が所定量に達したことを判別する判別部を備えている。
また、本発明のガラス母材の製造方法は、
ガラスロッドを回転させつつ上下に往復移動させながら前記ガラスロッドの外周にガラス微粒子を堆積させるガラス母材の製造方法であって、
上端把持部により前記ガラスロッドの上端部を把持し、
前記ガラスロッドの下端部を支持する下端支持部を、前記上端把持部と独立して上昇させ、
前記下端支持部を、その当接部において前記ガラスロッドに当接させ、
前記当接部の前記ガラスロッドへの当接により前記当接部に設けられた弾性部材が所定量変形した時点で、前記下端支持部の上昇を停止し、
その後、前記上端把持部と前記下端支持部とを同期させながら前記ガラスロッドを上下に往復移動する。
本発明によれば、高速移動時のガラスロッドの振れ回りが抑制可能なガラス母材の製造装置および製造方法を提供することができる。
本発明に係るガラス母材の製造装置の概略図である。 図1に示す製造装置によるガラスロッドの初期位置設定を示す概略図である。 本発明に係るガラス母材の製造方法を示すフローチャートである。 本発明に係る製造装置により製造されたガラス母材の重量測定結果と従来例に係る製造装置により製造されたガラス母材の重量測定結果とを示すグラフである。
<本発明の実施形態の概要>
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
本実施形態にかかるガラス母材の製造装置は、
(1)ガラスロッドの上端部が上端把持部により把持されるとともに当該ガラスロッドの下端部が下端支持部により支持され、前記ガラスロッドを回転させつつ上下に往復移動させながら前記ガラスロッドの外周にガラス微粒子が堆積されるガラス母材の製造装置であって、
前記下端支持部は、前記上端把持部と独立に昇降する昇降機構と、前記ガラスロッドとの当接部に設けられた弾性部材と、を有し、
前記当接部の前記ガラスロッドへの押し付けによる前記弾性部材の変形量が所定量に達したことを判別する判別部を備えている。
この構成によれば、支持装置をガラスロッドの高速移動に追随させながら、適切な押し込み強さでガラスロッドを支持することができる。そのため、高速移動時のガラスロッドの振れ回りが抑制可能なガラス母材の製造装置を提供することができる。
(2)前記上端把持部は、前記ガラスロッドの重量および前記ガラスロッドに堆積される前記ガラス微粒子の堆積量を測定する重量測定器に連結されていることが好ましい。
この構成によれば、ガラスロッドへガラス微粒子を堆積する際のガラス微粒子の重量測定の精度を向上させることができる。
また、本実施形態にかかるガラス母材の製造方法は、
(3)ガラスロッドを回転させつつ上下に往復移動させながら前記ガラスロッドの外周にガラス微粒子を堆積させるガラス母材の製造方法であって、
上端把持部により前記ガラスロッドの上端部を把持し、
前記ガラスロッドの下端部を支持する下端支持部を、前記上端把持部と独立して上昇させ、
前記下端支持部を、その当接部において前記ガラスロッドに当接させ、
前記当接部の前記ガラスロッドへの当接により前記当接部に設けられた弾性部材が所定量変形した時点で、前記下端支持部の上昇を停止し、
その後、前記上端把持部と前記下端支持部とを同期させながら前記ガラスロッドを上下に往復移動する。
この構成によれば、高速移動時のガラスロッドの振れ回りが抑制可能なガラス母材の製造方法を提供することができる。
(4)前記上端把持部に設けられた重量測定器により、前記ガラスロッドの重量および前記ガラスロッドに堆積される前記ガラス微粒子の堆積量を測定することが好ましい。
この構成によれば、ガラスロッドへガラス微粒子を堆積する際のガラス微粒子の重量測定の精度を向上させることができる。
(5)前記弾性部材の前記所定の変形量は、前記当接部による前記ガラスロッドの押し上げ力に換算して0.1kg以上であってガラスロッドの重量以下であることが好ましい。
ガラス母材の振れ回りの抑制およびガラス微粒子の堆積量測定の精度向上の観点から、当接部によるガラスロッドの押し上げ力を上記範囲とすることが好適である。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、本発明に係るガラス母材の製造装置および製造方法の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のガラス母材製造装置10は、例えばOVD法によりガラスロッド20の周囲にガラス微粒子の堆積を行うものである。
製造装置10は、反応容器11を備え、反応容器11の上方から内部にガラスロッド20が吊り下げられている。反応容器11の上方には昇降回転装置12が配置されている。昇降回転装置12から側方に向けて上端把持部13が突出するように配置されている。この上端把持部13によりガラスロッド20の上端部が把持されている。
昇降回転装置12の上端把持部13によりその上端部を把持されたガラスロッド20は、昇降回転装置12によって昇降および回転する。昇降回転装置12は、ガラスロッド20の外周に堆積されるガラス微粒子堆積体21の外径が均一となるように、制御装置14によって昇降速度および回転速度が制御される。また、上端把持部13の近傍には、重量測定器15が配置されている。重量測定器15により、ガラスロッド20の重量およびガラスロッド20の外周に堆積されるガラス微粒子堆積体21の堆積量を測定する。
反応容器11の内部には、ガラス微粒子生成用バーナーであるクラッド用バーナー16が配置されている。このクラッド用バーナー16は、例えば8重管などの多重管バーナーである。クラッド用バーナー16には、ガス供給装置17により原料ガスおよび火炎形成用ガスが供給される。ガス供給装置17は、制御装置14によってガス供給量が制御される。
クラッド用バーナー16には、原料ガスとしてSiCl、火炎形成ガスとしてHやO、バーナーシールガスとしてNなどを投入する。このクラッド用バーナー16により形成される酸水素火炎内で、火炎加水分解反応によりガラス微粒子が生成される。生成されたガラス微粒子がガラスロッド20の周囲に堆積されてガラス微粒子堆積体21が形成されることで、所定外径のガラス母材22が作製される。
反応容器11の下方には、支持装置30(下端支持部の一例)が配置されており、反応容器11の内部から下方に突出するガラスロッド20の下端部が当該支持装置30により支持されている。支持装置30は、ガラスロッド20の下端部と当接する当接部31と、当接部31の下方に配置された昇降機構33とを備えている。当接部31は、ガラスロッド20の振れ回りを抑制するために、ガラスロッド20の下端部に当接されてガラスロッド20を支持する。当接部31から下方に向けて支持棒32が延びており、支持棒32の周囲にはバネ34が配置されている。また、バネ34は、その上端部が当接部31の下部に接して固定されているとともに、その下端部が昇降機構33の上部に接して固定されている。
昇降機構33は、制御装置14によりその昇降速度が制御され、ガラスロッド20の上端部を把持する上端把持部13とは独立または同期して昇降可能である。昇降機構33の内部には支持棒32の下端部が挿入されている。昇降機構33の側方には、センサ35(判別部の一例)が配置されている。図2に示されるように、昇降機構33が上昇して当接部31に対して接近すると、支持棒32の下端部が昇降機構33の内部において下方に移動され、センサ35はその測定点Sにおいて昇降機構33の内部に挿入される支持棒32の下端部の位置を検知することができる。支持棒32の下端部がセンサ35の測定点Sに達すると、センサ35によりバネ34が所定の変形量(縮み量)に達したことが判別されて昇降機構33の上昇が停止される。これにより、バネ34は所定の縮み量を保つこととなるため、当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力が一定の強さで維持される。
なお、昇降機構33を当接部31に対して接近させることによるバネ34の所定の変形量(縮み量)は、当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力に換算して0.1kg以上であってガラスロッドの重量(例えば4.5kg程度)以下であることが好ましい。当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力が0.1kgよりも小さいと、ガラス母材22の振れ回りの抑制効果が得られにくい。一方、当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力が上端把持部13により把持されたガラスロッド20の重量よりも大きいと、ガラスロッド20の把持部が上端把持部13から浮いたり外れたりしてしまうこととなり、重量測定器15によるガラスロッドの重量およびガラス微粒子の堆積量の測定に誤差が生じる。そのため、当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力を上記範囲とすることが好適である。
次に、ガラス母材22の製造方法について以下説明する。図3は、ガラス母材22の製造方法を示すフローチャートである。
まず、図1に示すように、上端把持部13によりガラスロッド20の上端部を把持し、反応容器11内に吊り下げる(ステップS1)。次に、上端把持部13(昇降回転装置12)および/またはガラスロッド20の下端部を支持する支持装置30を互いに独立して昇降させ、ガラスロッド20の下端部に当接部31を当接させる(ステップS2)。
次に、図2に示すように、当接部31をガラスロッド20の下端部に当接させた状態で、昇降機構33を上昇させる(ステップS3)。これにより、当接部31をガラスロッド20へ押し付け、支持棒32の下端部を昇降機構33の内部において下方に移動させる(ステップS4)。このようにして、支持棒32の外周に配置されたバネ34を(圧縮)変形させる。
次いで、センサ35による検知処理を開始する(ステップS5)。センサ35により支持棒32の下端部が検知されない間(ステップS5のNO)は、昇降機構33の上昇を続行する。センサ35により支持棒32の下端部が検知されたとき(ステップS5のYes)、すなわち、バネ34が所定の変形量に達したことをセンサ35が判別した時点で、昇降機構33の上昇を停止する(ステップS6)。昇降機構33の上昇が停止されると、バネ34は所定の縮み量を保つように固定され、これにより、支持装置30によるガラスロッド20の支持工程が終了する。
その後、バネ34の縮み量を保ったまま、すなわち、当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力が一定の強さで維持されたまま、上端把持部13と支持装置30とを制御装置14により同期させながらガラスロッド20を上下に往復移動する(ステップS7)。そして、ガラス微粒子をガラスロッド20の外周に堆積させてガラス母材22を作製する(ステップS8)。このとき、上端把持部13近傍に配置された重量測定器15により、ガラスロッド20の重量およびガラスロッド20の外周に堆積されるガラス微粒子堆積体21の堆積量を測定し、所定の重量(堆積量)に達したときにガラスロッド20外周へのガラス微粒子の堆積を終了する。このようにして、ガラス母材22を作製する。
以上説明したように、本実施形態においては、支持装置30は、上端把持部13と独立に昇降する昇降機構33と、ガラスロッド20との当接部31に設けられたバネ34と、を有しており、当接部31のガラスロッド20への押し付けによるバネ34の変形量が所定量に達したことを判別するセンサ35を備えている。この構成によれば、ガラスロッド20が高速移動する場合であっても、支持装置30をガラスロッド20の移動速度に追随させることができるとともに、バネ34が所定量縮んだ位置で支持装置30の位置決めを行うことで、支持装置30により一定の押し込み強さでガラスロッド20を支持することができる。そのため、ガラスロッド20が高速移動する場合にもガラスロッド20の振れ回りを十分に抑制することができる。ガラスロッド20の振れ回りを抑制することで、ガラスパイプの場合には偏肉の少ないガラスパイプを得ることができ、光ファイバ母材の場合にはコア偏心特性が良好な光ファイバ母材を得ることができる。
また、本実施形態においては、上端把持部13は、ガラスロッド20の重量およびガラスロッド20に堆積されるガラス微粒子の堆積量を測定する重量測定器15に連結されている。支持装置30によりガラスロッド20の振れ回りを十分に抑制できるため、ガラスロッド20へガラス微粒子を堆積する際の重量測定器15によるガラス微粒子の重量測定の精度を向上させることができる。
また、本実施形態においては、バネ34の変形量が当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力に換算して0.1kg以上であってガラスロッド20の重量以下となったとセンサ35により判別されたときに昇降機構33の上昇を停止して、バネ34が所定の縮み量を保つようにしている。当接部31によるガラスロッド20の押し上げ力を上記範囲内とすることで、ガラス母材22の振れ回りの抑制およびガラス微粒子の堆積量測定の精度向上の観点からより好適である。
(実施例)
図4は、本実施形態に係る製造装置により作製されるガラス母材の重量測定結果と従来例に係る製造装置により作製されるガラス母材の重量測定結果とを示すグラフである。図4においては、例1(実施例)として、本実施形態に係る支持装置30を備えた製造装置10により作製されるガラス母材22の重量を測定した結果を時間経過に沿って示している。一方、例2(従来例)として、本実施形態に係る支持装置30とは異なり、ガラスロッドの押上げ力を調整する機構を備えていない治具によりガラスロッドの下端部を支持した場合のガラス母材の重量測定結果を示している。なお、例1および例2において、ガラス母材製造装置(の上端把持部)により把持されたガラスロッドの重量は5kgであり、例1において支持装置によるガラスロッドの押上げ力は4.2kgである。
その結果、図4に示すように、例1は例2に比べてガラス微粒子の重量(堆積量)の変動を有意に抑制できることが確認された。なお、周期的に表れる瞬間的な大変動は、ガラスロッドの上昇と下降の切り返しによるものである。
また、例1のガラス母材製造装置によりガラス微粒子を堆積する際のガラスロッドの振れ回りは0.5mmであり、例2のガラス母材製造装置によりガラス微粒子を堆積する際のガラスロッドの振れ回りは3.0mmであった。このように、本実施形態に係る支持装置を備えたガラス母材製造装置を用いることで、ガラスロッドの振れ回りを有意に抑制することができることが確認された。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記説明した実施形態に係るガラス母材製造装置10は、1本のクラッド用バーナー16を備え、当該1本のクラッド用バーナー16によりガラス母材22をその全長にわたって形成する、全長トラバース方式に適用されるものであるが、この例に限られない。例えば、複数本のバーナーを反応容器11内において上下に配置し、各バーナーによりガラス母材をそれぞれ部分的に形成する部分トラバース方式において、上記実施形態に係るガラス母材製造装置10を適用してもよい。
また、上記実施形態においては、支持装置30によるガラスロッド20の支持工程が終了した後は、上端把持部13と支持装置30とを同期させてガラスロッド20を上下に往復移動してガラス微粒子の堆積を行っているが、支持装置30の昇降機構33の側方にセンサ35を複数配置して支持棒32の下端部の変動を検知し、ガラス微粒子の堆積工程中もバネ34の縮み量を適宜調整するようにしてもよい。これにより、ガラス微粒子の堆積工程中においても常に一定の押し込み力でガラスロッド20を支持することができ、ガラスロッド20の振れ回りをより十分に抑制することができる。
10:ガラス母材の製造装置
11:反応容器
12:昇降回転装置
13:上端把持部
14:制御装置
15:重量測定器
16:クラッド用バーナー
17:ガス供給装置
20:ガラスロッド
21:ガラス微粒子堆積体
22:ガラス母材
30:支持装置(下端支持部の一例)
31:当接部
32:支持棒
33:昇降機構
34:バネ(弾性部材の一例)
35:センサ(判別部の一例)

Claims (5)

  1. ガラスロッドの上端部が上端把持部により把持されるとともに当該ガラスロッドの下端部が下端支持部により支持され、前記ガラスロッドを回転させつつ上下に往復移動させながら前記ガラスロッドの外周にガラス微粒子が堆積されるガラス母材の製造装置であって、
    前記下端支持部は、前記上端把持部と独立に昇降する昇降機構と、前記ガラスロッドとの当接部に設けられた弾性部材と、を有し、
    前記当接部の前記ガラスロッドへの押し付けによる前記弾性部材の変形量が所定量に達したことを判別する判別部を備えている、ガラス母材の製造装置。
  2. 前記上端把持部は、前記ガラスロッドの重量および前記ガラスロッドに堆積される前記ガラス微粒子の堆積量を測定する重量測定器に連結されている、請求項1に記載のガラス母材の製造装置。
  3. ガラスロッドを回転させつつ上下に往復移動させながら前記ガラスロッドの外周にガラス微粒子を堆積させるガラス母材の製造方法であって、
    上端把持部により前記ガラスロッドの上端部を把持し、
    前記ガラスロッドの下端部を支持する下端支持部を、前記上端把持部と独立して上昇させ、
    前記下端支持部を、その当接部において前記ガラスロッドに当接させ、
    前記当接部の前記ガラスロッドへの当接により前記当接部に設けられた弾性部材が所定量変形した時点で、前記下端支持部の上昇を停止し、
    その後、前記上端把持部と前記下端支持部とを同期させながら前記ガラスロッドを上下に往復移動する、ガラス母材の製造方法。
  4. 前記上端把持部に設けられた重量測定器により、前記ガラスロッドの重量および前記ガラスロッドに堆積される前記ガラス微粒子の堆積量を測定する、請求項3に記載のガラス母材の製造方法。
  5. 前記弾性部材の前記所定の変形量は、前記当接部による前記ガラスロッドの押し上げ力に換算して0.1kg以上であってガラスロッドの重量以下である、請求項3または請求項4に記載のガラス母材の製造方法。
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