JP2017100074A - 粘性土の除塩方法および改良方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透水性が小さい浚渫土等の粘性土について効率的に除塩を行うことができる除塩方法および改良方法を提供する。【解決手段】この粘性土の除塩方法は、除塩対象の粘性土に透水性のある透水性改良材を混合する工程と、有機質系材料からなる排水層11を設置する工程と、排水層の上に透水性改良材が混合された粘性土により盛土層21を構築する工程と、降雨および/または給水により盛土層について除塩処理を行う工程と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、浚渫土等の粘性土の除塩方法および改良方法に関する。
わが国では航路や泊地の水深維持を目的として浚渫が行われ、年間約2000万m3の浚渫土が発生し、浚渫土の処分が困難となっている。このため、陸上での有効利用が期待されているが、塩分を含んでいることからその利用が難しい。同様の問題は津波堆積物にもあてはまる(非特許文献1参照)。
非特許文献1は、土壌中に残留する過剰な塩分は十分な量の真水で流し出すことを除塩の基本とし、ほ場内に十分な真水を湛水させ、その浸透水により土壌中の塩分を排除する方法と、土壌中の塩分を湛水中に拡散溶出させ、ほ場の水尻から排水する方法と、を開示し、いずれの方法においても、土壌中の塩分濃度が目標値に達するまで、湛水から排水に至る工程を繰り返す、としている。
特許文献1は、土壌の状態を改良する土壌改良方法であって、樹木の樹皮部、前記樹皮部を粉砕した粉体、前記樹皮部を粉砕した繊維状体のうちの少なくとも1つを含む、樹皮材から成り、前記樹皮材が未発酵の状態である土壌改良材を使用して、塩性アルカリ土壌、揮発性有機塩素化合物による汚染土壌、海水による塩害土壌のうち、少なくとも1つを含む原位置環境において、土壌に前記土壌改良材を、散布及び混入のうちの少なくとも1つを含む方法で供給し、前記原位置環境で前記土壌を改良する土壌改良方法を開示する。
特開2014-214193号公報
「農地の除塩マニュアル 農村振興局」平成23年6月 農林水産省
上述のように、浚渫土(粘性土)に対する効率的な除塩技術が求められているが、次のような問題がある。
(1)細粒分が多い浚渫土は透水性が小さいため、降雨等による塩分濃度の低下が進み難い。特許文献1および非特許文献1は、かかる問題に対して有効な対策を提示していない。
(2)除塩技術として、非特許文献1には、石灰等の施用により土壌の物理性を改善した上で真水により洗い流す方法が示されているが、土壌のpHが高くなる可能性がある。
(3)また、非特許文献1には、土壌中の塩分を下方に押し流す方法(縦浸透法)を用いる場合、30〜40cm下方に暗渠を設置する方法が示されているが、大量の浚渫土等を処理する場合には広大な面積が必要となる。
(4)除塩後、畑土や植栽基盤として使用する場合、必要に応じて土壌改良材を投入することとなる。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、透水性が小さい浚渫土等の粘性土について効率的に除塩を行うことができる除塩方法および改良方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための粘性土の除塩方法は、除塩対象の粘性土に透水性のある透水性改良材を混合する工程と、有機質系材料からなる排水層を設置する工程と、前記排水層の上に前記透水性改良材が混合された粘性土により盛土層を構築する工程と、降雨および/または給水により前記盛土層について除塩処理を行う工程と、を含む。
この粘性土の除塩方法によれば、除塩対象の粘性土に透水性のある透水性改良材を混合することで透水性が向上した混合土を用いて、有機質系材料からなる排水層の上に盛土層を構築し、この盛土層に降雨や散水等の給水により水が供給されると、この供給された水が透水性の向上した粘性土からなる盛土層の内部に浸透し易くなる。この浸透した水に除塩対象の粘性土に含まれる塩分が溶出し、この水が盛土層の内部を流れ、その下部の排水層を通して外部へと排水が促進されることで、盛土層において除塩処理を効率的に行うことができる。
上記粘性土の除塩方法において、前記盛土層の上に有機質系材料からなる別の排水層を設置する工程と、前記別の排水層の上に前記透水性改良材が混合された粘性土により別の盛土層を構築する工程と、降雨および/または給水により前記別の盛土層について除塩処理を行う工程と、を含むことが好ましい。複数の盛土層を構築することで、大量の粘性土を除塩処理することが可能となる。
上述のように、大量の粘性土を除塩処理するために複数の盛土層を構築する場合、降雨や給水により一層目の盛土層について除塩処理を完了してから、二層目の盛土層を構築して同様に降雨や給水により除塩処理を行うようにして複数の盛土層について除塩処理を行うことができる。
一方、複数の盛土層を構築してから各盛土層について同時進行的に除塩処理を行う場合には、中間の排水層に給水部を予め配置しておくことが好ましい。
すなわち、前記盛土層を複数構築し、前記各盛土層の中間に位置する前記排水層に給水部を配置し、前記給水部から前記給水部の下方にある盛土層に給水し、前記複数の盛土層について同時進行的に除塩処理を行うことが好ましい。これにより、大量の粘性土を除塩処理することが可能となる。
また。前記排水層が設置される面に、排水が促進されるように勾配を形成しておくことが好ましい。
また、前記透水性改良材は、製紙灰、製紙灰を原料にした土質改良材、ピートモス、わら、木材チップ、古紙および繊維のいずれか1つ、または、これらの少なくともいずれか2つの混合物であることが好ましい。透水性改良材として、製紙灰、製紙灰を原料にした土質改良材、ピートモス、わら、木材チップ、古紙または繊維を用いることで、透水性の低い粘性土を改良して透水性の高い混合土とすることができ、また、石灰等を用いる場合よりも除塩後の粘性土のpHが高くならない。
また、前記透水性改良材として前記粘性土を団粒化させる高分子ポリマーを用いてもよい。高分子ポリマーを粘性土に混合し、粘性土を団粒化することで、粘性土の透水性が向上する。
また、前記有機質系材料は、チップ状のものが好ましく、木材チップからなることが好ましい。有機質系材料がチップ状であるので、排水層が適度の空間(隙間)を有するため、排水効率がよくなる。木材チップ等の有機質系材料は、長期的に分解するので、除塩処理後に除去処理が不要である。
上記目的を達成するための粘性土の改良方法は、改良対象の粘性土について上述の粘性土の除塩方法により除塩処理を行い、前記除塩処理後の粘性土と前記排水層とを含む改良土を得るものである。
この粘性土の改良方法によれば、除塩処理の完了した盛土層を構成する粘性土と有機質系材料からなる排水層とを含む改良土を得るので、除塩処理のために使用した排水層の除去を行わずに、そのまま改良土として利用することができる。
本発明によれば、透水性が小さい浚渫土等の粘性土について効率的に除塩を行うことができる除塩方法および改良方法を提供することができる。
第1実施形態による粘性土の除塩方法の各工程を説明するためのフローチャートである。 図1の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層を概略的に示す側面図である。 第2実施形態による粘性土の除塩方法の各工程を説明するためのフローチャートである。 図3の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層(二層)を概略的に示す側面図である。 図3の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層(三層)を概略的に示す側面図である。 第3実施形態による粘性土の除塩方法の各工程を説明するためのフローチャートである。 図6の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層(三層)を概略的に示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
〈第1実施形態〉
図1は第1実施形態による粘性土の除塩方法の各工程を説明するためのフローチャートである。図2は図1の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層を概略的に示す側面図である。
図1のように、第1実施形態による除塩方法は、浚渫土を除塩対象とし、まず、浚渫土に透水性のある透水性改良材を混合する(S01)。透水性改良材としては、多孔質の製紙灰、製紙灰を原料にした土質改良材、ピートモス、わら、木材チップ、古紙または繊維を用いることができ、これらの2つまたはそれ以上の混合物を用いてもよい。この透水性改良材の混合により、細粒分の多い浚渫土と混合した混合土の透水性が高くなる。また、石灰を用いないので、混合土のpHが高くなることはない。浚渫土と透水性改良材との混合は、たとえば、管路ミキサを用いて行うことができるが、これに限定されるものではない。
次に、図1,図2のように、除塩処理を行う場所で、地盤面Gの上に排水層11を設置する(S02)。排水層11は、有機質系材料からなり、たとえば、廃木材等から得た木材チップから構成できる。有機質系材料はチップ状であるので、適度の空間(隙間)を有する排水層となって排水効率が向上する。木材チップ等の有機質系材料は、長期的に分解するため、除塩終了後、改良土を土壌として利用する際に、通常の排水フィルターと異なり除去が不要である。
なお、除塩処理を行う場所(処理場)の地盤は、地盤面Gが盛土により変形し難いことが好ましく、たとえば、改質材混合粘性土からなるようにしてもよい。
次に、図1,図2のように、工程S01で得た浚渫土と透水性改良材との混合土により、排水層11の上に盛土層21を構築する(S03)。
次に、盛土層21の上面21aに降雨・散水により水を供給する(S04)。本工程S04では、できるだけ雨水を利用することが天然資源の有効利用やコスト減の観点から好ましいが、降雨量の変動や除塩処理期間短縮等との関係から、適宜、塩分の溶出促進のために散水を利用してもよい。散水は、給水管やスプリンクラー等を用いて行うことができる。また、盛土層21の上面21aは、工程S03で、水が流出せずに浸透し易くなるように締め固めずに平坦面または凹状面にしておくことが好ましい。
盛土層21は、浚渫土に透水性のある透水性改良材を混合することで透水性が向上した混合土からなるので、工程S04の降雨・散水による水は盛土層21に浸透し易く、この浸透した水は、主に上面21aから内部を流れて、その下の排水層11を通して外方向Dへと外部に排出される。浚渫土に含まれる塩分が盛土層21に浸透した水に溶出し、この塩分を含有した水が盛土層21の内部を流れて外部に排出されることで除塩処理が進行する。塩分含有の水の外部への排出は、盛土層21の下部にある有機質系材料からなる排水層11により促進される。このように、透水性改良材を混合することで透水性が向上した混合土から盛土層21を排水層11の上に構築し、盛土層21に降雨・散水により水を供給することで、その水が、透水性の向上した盛土層21の内部に浸透し流れ、その下部の排水層11を通して外部へと排水が促進されることで、盛土層21の脱塩・除塩を効率的に行うことができる。
上述の降雨・散水による除塩処理が完了したと判断すると(S05)、この盛土層21についての除塩処理が終了する。かかる除塩処理の完了として、たとえば、図2の外方向Dへと排出される水の塩素濃度を定期的に測定し、塩分濃度の顕著な低下が見られた段階で、盛土層21の塩素濃度を測定し、たとえば、この測定塩素濃度が0.1%未満になった時と判断することができるが、これに限定されず、たとえば、かかる塩素濃度と給水量(降雨量+散水量)との関係を予め求めておき、所定の塩素濃度に対応する給水量に達した時としてもよい。
次に、除塩処理の完了した盛土層21と排水層11とを混合することで(S06)、改良土を得る(S07)。この混合工程は、盛土をした原位置で移送前に行うことができ、バックホー等により盛土層21と排水層11とを除去する際にあわせて行うことができる。なお、本実施形態での盛土は、道路構築等のためではなく、浚渫土の除塩処理のためのもので、除塩処理完了後、処理場から除去されて移送される。
細粒分が多い浚渫土は透水性が小さいため、降雨等による塩分濃度の低下が進み難いのであるが、本実施形態によれば、透水性改良材として、多孔質の製紙灰、製紙灰を原料にした土質改良材、ピートモス、わら、木材チップ、古紙、繊維、またはこれらの混合物を使用し、浚渫土に混合することで、混合土における透水性の向上を実現でき、かかる混合土からなる盛土に給水すると、混合土に浸透した水に塩分が溶出し易くなり、水が外部に流れることで、塩分濃度の低下が進み、脱塩・除塩を効率的に進行させることができる。
大量の浚渫土の除塩を促進する方法として、盛土中に水平排水フィルターを設置して排水距離を短くする方法があるが、除塩後の土を利用する際にフィルター材を除去し処分する必要がある。これに対し、本実施形態によれば、透水性改良材を混合した混合土を盛土する際に廃木材等から得た木材チップ等からなる有機質系材料による排水層を設置することで除塩を促進し、除塩処理後には、除塩処理の完了した盛土層と有機質系材料からなる排水層とを混合することで改良土を得るので、除塩処理のために使用した排水層の除去を行わずに済み、そのまま改良土として利用することができ、コスト的に有利である。
除塩処理後の除塩改質土と長期的に分解可能な排水層とを混合した改良土は、除塩改質土に堆肥を混合したものと同等であり、植栽基盤として有用な改良土として有効利用が可能である。また、盛土の際、排水層として木材チップを使用する分だけ土量は増加するが、長期的に木材チップの分解が進行するため、最終的な土量増加を抑制することができる。なお、浚渫土に自然由来の重金属等が含まれている場合には、不溶化効果のある改質材を使用することにより、重金属類の溶出を抑制することが好ましい。
なお、排水層のための排水材に生分解性プラスチックを用いる方法もあるが、除塩の進行と分解速度とのバランスをコントロールすることが難しく、除塩終了前にドレーン材が分解する可能性や除塩終了後もドレーン材が残存し有効利用の妨げとなる可能性等があるのに対し、木材チップの場合、未分解部分が残っても長期的に分解し、また、運搬や再利用の妨げにならない。
本実施形態によれば、浚渫土に、透水性改良効果が高く、石灰等と比較してpHの上昇を抑制可能な透水性改良材(製紙灰、製紙灰を原料にした土質改良材、ピートモス、わら、木材チップ、古紙または繊維等)を混合し、透水係数が大きい状態の混合土を盛土し、盛土層について降雨による塩分の溶出を行うことで、除塩処理コストの低減が可能である。また、塩分の溶出促進のために、降雨に限定せずに、適宜、散水を行うことも可能である。透水性改良材は、pHの上昇を抑制できるため、アルカリ水の発生を抑制でき、また、除塩後に改良土を利用する際の植物への影響を低減できる。
また、本実施形態によれば、盛土状態で除塩処理を行うため、大量の浚渫土・粘性土の除塩が可能である。また、通常の排水フィルターと異なり、除塩処理の途中でも盛土全体や一部の移動が可能である。
また、本実施形態によれば、除塩処理のための処理場としては、盛土のための面積を確保できればよく、他の処理が不要であるので、処理場の面積を効率的に使用可能である。
〈第2実施形態〉
図3は第2実施形態による粘性土の除塩方法の各工程を説明するためのフローチャートである。図4は図3の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層(二層)を概略的に示す側面図である。図5は図3の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層(三層)を概略的に示す側面図である。
図3〜図5のように、第2実施形態による除塩方法は、浚渫土を除塩対象とし、盛土層の除塩処理が完了してから、または、塩分濃度の顕著な低下等の完了の見通しが立ってから、その上にさらに構築した盛土層について除塩処理を行うようにして大量の浚渫土の除塩処理を可能とするものである。
図3,図4のように、工程S11〜S14を、図1の工程S01〜S04と同様にして実施し、一層目の盛土層21の除塩処理が完了してから(S15)、次の二層目の盛土層22を構築する場合(S16)、盛土層21の上に木材チップ等の有機質系材料からなる第2の排水層12を設置してから(S12)、排水層12の上に二層目の盛土層22を工程S11の混合土で構築する(S13)。この場合、盛土層22の上面22aは、水が流出せずに浸透し易くなるように締め固めずに平坦面または凹状面にしておく。また、第2の排水層12の設置前に、一層目の盛土層21の上面21aは、排水促進のために勾配をつけることが好ましく、たとえば、図4のように、上面21aを、上面21aの中心が高く、その端が低くなるような逆V字状にすることが好ましい。
次に、盛土層22の上面22aに降雨・散水により水を供給し(S14)、除塩処理を進行させることで、盛土層22の除塩処理が完了する(S15)。
次に、除塩処理を二層目の盛土層22で終了とする場合(S16)、除塩処理の完了した盛土層21、22と排水層11、12とを混合することで(S17)、第1実施形態と同様の改良土を得る(S18)。
また、図5のように、さらに三層目の盛土層23を構築する場合(S16)、同様に、盛土層22の上に木材チップ等の有機質系材料からなる第3の排水層13を設置してから(S12)、三層目の盛土層23を工程S11の混合土で構築する(S13)。この場合、同様に、盛土層23の上面23aを水平方向に平坦な平面とする。また、第3の排水層13の設置前に、二層目の盛土層22の上面22aは、勾配をつけるために、たとえば、図5のように、上面22aを、上面22aの中心が高く、その端が低くなるような逆V字状にすることが好ましい。
次に、盛土層23の上面23aに降雨・散水により水を供給し(S14)、除塩処理を進行させることで、盛土層23の除塩処理が完了する(S15)。次に、除塩処理を三層目の盛土層23で終了とする場合(S16)、除塩処理の完了した盛土層21、22,23と排水層11、12,13とを混合することで(S17)、第1実施形態と同様の改良土を得る(S18)。なお、さらに四層目の盛土層を構築するようにしてもよい。
上述のように、本実施形態によれば、図3,図4の除塩処理により、二層の盛土層についての除塩処理を実施できるので、大量の浚渫土の除塩処理が可能である。また、図3〜図5の除塩処理により、三層の盛土層についての除塩処理を実施できるので、さらに大量の浚渫土の除塩処理が可能である。
本実施形態の除塩処理では、盛土層の除塩処理が完了してから、その上に構築した次の盛土層について除塩処理を実施するので、次の盛土層については降雨・散水による除塩処理がなされ、その下の盛土層については降雨・散水および圧密排水による除塩処理がなされる。したがって、除塩処理が完了と判断された下層の盛土層について、ある程度の除塩処理がさらに進行するので、除塩処理の完了の判断には、この点を考慮に入れることができる。
また、本実施形態では、盛土層の数や各盛土層を配置するタイミングは、作業場所(処理場)の面積や対象土量、塩分濃度等に基づいて設定することが好ましい。
〈第3実施形態〉
図6は第3実施形態による粘性土の除塩方法の各工程を説明するためのフローチャートである。図7は図6の粘性土の除塩方法を説明するために排水層と盛土層(三層)を概略的に示す側面図である。
図6,図7のように、第3実施形態による除塩方法は、浚渫土を除塩対象とし、排水層と盛土層を複数構築してから、複数の盛土層について同時進行的に除塩処理を行い、大量の浚渫土の除塩処理を可能とするものである。
図6,図7のように、工程S21,S22を、図1の工程S01〜S03と同様にして実施し、地盤面Gの上に排水層11を設置し、その上に、一層目の盛土層21を構築する。盛土層21の上に破線で示す給水部31を設置してから、同様に、次の排水層12を設置し、その上に盛土層22を構築する。同様に、盛土層22の上に給水管等からなる破線で示す給水部32を設置してから、次の排水層13を設置し、その上に盛土層23を構築する。盛土層21,22の上面21a、22aは、逆V字状にして勾配をつけ、また、盛土層23の上面23aは、締め固めずに平坦面または凹状面にする。給水部31,32は、孔付きの給水管等からなり、給水管にはポンプ等により水が供給される。
次に、盛土層23の上面23aに降雨・散水により水を供給するとともに、給水部31から盛土層21の上面21aに給水し、給水部32から盛土層22の上面22aに給水し(S23)、各盛土層21〜23について除塩処理を進行させることで、盛土層21〜23の除塩処理が完了する(S24)。
除塩処理の完了した盛土層21、22,23と排水層11、12,13とを混合することで(S25)、第1実施形態と同様の改良土を得る(S26)。この場合、給水部31,32は、適宜、取り除かれる。
上述のように、本実施形態によれば、図6,図7の除塩処理により、三層の盛土層についての除塩処理を同時進行的に実施できるので、比較的短時間で大量の浚渫土の除塩処理が可能である。
一度に大量の浚渫土を除塩処理するために、盛土層と排水層との複数の階層構造をまず構築し、各盛土層の除塩処理を同時進行的に実施する場合、下層の盛土層ほど到達する水の量が減るため除塩が進み難くなるが、本実施形態では、中間の排水層12,13に給水部31,32を設置し、給水部31,32から下層の盛土層21,22に給水することで、下層の盛土層21,22における除塩処理を促進することができる。
以上のように本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。たとえば、本実施形態では、除塩対象を浚渫土としたが、本発明はこれに限定されず、たとえば、主に粘性土からなる津波堆積物に適用できることはもちろんである。また、たとえば、透水係数が10-8m/s以下の塩分含有の粘性土に適用することが好ましい。
また、透水性改良材の粘性土に対する混合割合は、本発明では特に限定されないが、混合後の粘性土(混合土)の透水係数が大きくなって、混合土の透水性が、除塩処理の効率的な進行が可能な程度に高くなればよい。
また、図2,図4,図5,図7において、盛土層11が構築される地盤面Gは、平坦であってよいが、図4,図5,図7の盛土層21,22の上面21a、22aと同様に、勾配をつけてもよく、排水層11における排水がいっそう促進できる。
また、図7では、盛土層を三層構築する場合を説明したが、本発明は、これに限定されず、盛土層は、二層であってもよく、また、四層もしくはそれ以上であってもよい。
また、図7では、給水部31,32を盛土層21,22の上面21a、22aに設置したが、本発明は、これに限定されず、給水部31,32のいずれか一方を省略してもよい。
また、図7のように、排水層と盛土層を複数構築してから、降雨・散水により最上層の盛土層について除塩処理を行い、除塩処理の完了した最上層の盛土層とその下の排水層とを除去し、続いて、その下の盛土層について同様の除塩処理工程および除去工程を行うようにして、順次、下層について除塩工程等を繰り返すことで、すべての盛土層について除塩処理を行うようにしてもよい。この場合、上層の盛土層についての降雨・散水による除塩処理の間に下層でも降雨・散水および圧密排水により除塩処理が若干進行する。また、図7の給水部31,32は省略することができる。
また、透水性改良材として高分子ポリマーを除塩対象の粘性土に混合し、粘性土を団粒化するようにしてもよい。たとえば、固化材と高分子凝集剤を添加する方法や吸水性ポリマーなどの吸水性材料を添加し水分を調整する方法などがある(たとえば、特開2015-127050号公報参照)。これらの高分子ポリマーを単独で使用して粘性土を団粒化することにより、または、上述の透水性改良材と組み合わせて使用して混合土を団粒構造とすることにより、混合土の透水性が向上し、盛土からの除塩を促進できる。高分子ポリマーとしては、吸水性ポリマー(ポリアクリル酸塩系、ポリグルタミン酸塩系等)または高分子凝集剤(カチオン系、アニオン系、ノニオン系)等を用いることができる。
本発明によれば、透水性が小さい浚渫土等の粘性土について効率的に除塩を行うことができる除塩方法を提供できるので、大量発生する浚渫土や津波堆積物を効率的に除塩処理でき、除塩後の改良土を有効利用できる。
11〜13 排水層
21〜23 盛土層
21a〜23a 盛土層の上面
31,32 給水部

Claims (8)

  1. 除塩対象の粘性土に透水性のある透水性改良材を混合する工程と、
    有機質系材料からなる排水層を設置する工程と、
    前記排水層の上に前記透水性改良材が混合された粘性土により盛土層を構築する工程と、
    降雨および/または給水により前記盛土層について除塩処理を行う工程と、を含む粘性土の除塩方法。
  2. 前記盛土層の上に有機質系材料からなる別の排水層を設置する工程と、
    前記別の排水層の上に前記透水性改良材が混合された粘性土により別の盛土層を構築する工程と、
    降雨および/または給水により前記別の盛土層について除塩処理を行う工程と、を含む請求項1に記載の粘性土の除塩方法。
  3. 前記盛土層を複数構築し、前記各盛土層の中間に位置する前記排水層に給水部を配置し、前記給水部から前記給水部の下方にある盛土層に給水し、前記複数の盛土層について同時進行的に除塩処理を行う請求項1に記載の粘性土の除塩方法。
  4. 前記排水層が設置される面に、排水が促進されるように勾配を形成する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の粘性土の除塩方法。
  5. 前記透水性改良材は、製紙灰、製紙灰を原料にした土質改良材、ピートモス、わら、木材チップ、古紙および繊維のいずれか1つ、または、これらの少なくともいずれか2つの混合物である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の粘性土の除塩方法。
  6. 前記透水性改良材として前記粘性土を団粒化させる高分子ポリマーを用いる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の粘性土の除塩方法。
  7. 前記有機質系材料は木材チップからなる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の粘性土の除塩方法。
  8. 改良対象の粘性土について請求項1乃至7のいずれか1項に記載の粘性土の除塩方法により除塩処理を行い、前記除塩処理後の粘性土と前記排水層とを含む改良土を得る粘性土の改良方法。
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