JP2013163776A - 高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土 - Google Patents

高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土 Download PDF

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Abstract

【課題】高含水比泥土に添加・混合することで、強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比汚泥改良土を与える高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土を提供することにある。
【解決手段】高含水比泥土に添加・混合して用いる高含水比泥土改良材であって、該高含水比泥土改良材が、カナダ標準フリーネス550ml以上700ml以下であるセルロース繊維を、2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させたあと脱水、乾燥することにより得られることを特徴とする高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土によって達成される。
【選択図】なし

Description

本発明は、高含水比泥土に添加・混合することで、強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土を与える高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土に関するものである。
本発明における高含水比泥土とは、建設汚泥、浚渫土砂、浄水発生土等を指す。
建設汚泥は、泥水式シールド工法、連続地中壁工法、場所打杭工法等、地下切削面の崩壊防止又は掘削土の流動化排土のために泥水を用いる工法などから生じる建設副産物である。建設汚泥の排出量は、年間1000万トンとも、1500万トンとも言われている。
浚渫土砂は、港湾関係工事における航路、泊地等の浚渫工事に伴い発生する、水域に溜まった泥状の堆積物である。
浄水発生土は、河川等から取水し、浄水工程において大部分の水と分離された土砂のことである。
これら高含水比泥土は、年間2500万トン以上排出されているにも拘わらず、それ自身では一軸圧縮強度が小さいため、緑化基盤材や盛土材料としてリサイクルすることが困難なものである。よってリサイクル率は低く、ごく一部再利用されるものを除き、大部分は産業廃棄物として中間処理施設で脱水処理を施すか、あるいは直接最終処分場に持ち込まれている。
しかしながら、産業廃棄物の最終処分場の残余容量が逼迫している中、高含水比泥土の最終処理量を如何に削減するかは、喫緊の課題となっている。
高含水比泥土は、リサイクルされる場合はセメント系固化材等の添加物によって強度特性、劣化耐久性を付与して、盛土、埋戻し材、緑化基盤材、屋上緑化用軽量土壌等として用いるのが一般的である。また運搬に適するように流動性を小さくすることも求められる。
高含水比泥土に繊維質物質である古紙粉砕物と高分子系改良材を添加し、一軸圧縮強度を向上させ、盛土材料として使用する技術が報告されている(例えば、特許文献1参照)。しかし十分な強度特性を得るためには高分子系改良剤を必要とすることは、緑化基盤材や盛土材料という用途を考慮すると、環境負荷という意味では好ましくない。また、特許文献1では、2価又は3価の水溶性金属塩からなる助剤を添加することで流動性を軽減させることを試みている。しかし、これら水溶性金属塩は高含水比泥土全体に均一に保持されにくく、流動性は十分に小さくなっていないのが現状である。
高含水比泥土にペーパースラッジを添加することで強度特性改良を意図した高含水比泥土改良土に関する報告もなされている(例えば、特許文献2参照)。ペーパースラッジは、紙にできなかった微細繊維、タルクやカオリン等の無機顔料、古紙混入異物等からなる。この報告における改良土の強度特性は、ペーパースラッジの成分比率に大きく依存し、ペーパースラッジの成分比率はバラツキが極めて大きいことから改良土の強度特性にもバラツキが伴い不十分であることが一般的である。
即ち、高含水比泥土に添加・混合することで、強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土を与える高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土に関しては、十分な技術が確立されていないのが現状である。
特許第3799024号公報 特開2007−197902号公報
本発明の目的は、高含水比泥土に添加・混合することで、強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土を与える高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土を提供することにある。
本発明者は、上記の問題を解決すべく鋭意研究した結果、以下のような高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土を発明するに至った。即ち、高含水比泥土に添加・混合して用いる高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土であって、該高含水比泥土改良材が、カナダ標準フリーネス550ml以上700ml以下であるセルロース繊維を、2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させたあと脱水、乾燥することにより得られることを特徴とする高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土によって達成される。
本発明により、高含水比泥土に添加・混合することで、強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土を与える高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土を提供することができる。
以下、本発明の高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土について詳細に説明する。
本発明における高含水比泥土改良材は、高含水比泥土に添加・混合することで高含水比泥土改良土を得るために用いられる。本発明に関して、高含水比泥土の含水量は何ら制限されるものではない。高含水比泥土の含水率は一般的に対乾燥固形分質量で100質量%から500質量%程度であるが、より強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土が得られるという点では、高含水比泥土の含水率が対乾燥固形分質量で150質量%以下であることが好ましい。なおここで言う含水率とは、JIS A 1203に基づいて測定される、「〔水質量(g)/固形分質量(g)×100〕」で表される数値である。
本発明における高含水比泥土改良材はセルロース繊維を用いる。セルロース繊維としては、例えばLBKP、NBKP等に代表される化学パルプ、GP、RMP、TMP等に代表される機械パルプ等の木材パルプ由来繊維、ケナフ、バガス、竹、麻、綿、稲藁、籾殻等に代表される非木材原料由来繊維、古紙その他セルロース系廃棄物を繊維状にしたもの、またはこれら繊維をマーセル化、液体アンモニア処理、フラッフマシン処理など各種処理を施したもの、解繊処理した各種木材チップ等からなる。
本発明における高含水比泥土改良材の高含水比泥土に対する添加量は何ら制限されるものではない。より強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土が得られるという点では、高含水比泥土全乾燥固形分質量に対して10質量%以上であることが好ましい。
本発明における高含水比泥土改良材はカナダ標準フリーネスが550ml以上700ml以下に調整されたセルロース繊維を用いることを特徴とする。カナダ標準フリーネスはJIS P 8121に規定された通常はパルプの濾水性を示す値である。高含水比泥土にセルロース繊維を添加・混合することで高含水比泥土の吸水が進むが、この時、セルロース繊維のカナダ標準フリーネスが550ml未満の場合、セルロース繊維による吸水性が不十分なため、十分に強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土が得られない。カナダ標準フリーネスが700mlより大きい場合、叩解が不十分であることでセルロース繊維の絡み合いが不十分なため、十分に強度特性に優れる高含水比泥土改良土は得られない。
本発明におけるセルロース繊維をカナダ標準フリーネスが550ml以上700ml以下に調整する方法は何ら制限されるものではない。乾式あるいは湿式いずれの方法でも構わない。例えばポケットグラインダー、チェーングラインダー、リンググラインダー等のグラインダー類、シングルディスクリファイナー、ダブルディスクリファイナー、コニカル型リファイナー等のリファイナー類、ビーター等のその他叩解機類、ブレンダー、デフレーカー、ホモジナイザー等の攪拌機器類、デファイブレーター、デファイブライザー等の木材チップ解繊機器類、その他フラッファー等フラッシュ乾燥パルプ製造設備等が挙げられる。
本発明における高含水比泥土改良材は、2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させたあと脱水、乾燥することにより得られるセルロース繊維であることを特徴とする。2価又は3価の金属塩は安定な多価水和物結晶を形成するため、流動性を消失させる効果がある。しかし高含水比泥土に直接添加する場合、これら水溶性金属塩が高含水比泥土全体に均一に保持されにくく、流動性は十分に小さくならない。2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させたあと脱水、乾燥することにより得られたセルロース繊維を高含水比泥土に添加・混合することで、高含水比泥土全体に均一に保持され、セルロース繊維に吸収された水分が効果的に2価又は3価の水溶性金属塩に接触することで、十分に流動性を小さい高含水比泥土改良土が得られる。
本発明における2価又は3価の水溶性金属塩の種類に関しては、何ら制限されるものではない。ここで言う水溶性とは、20℃の水に1質量%以上溶解することを示す。2価又は3価の水溶性金属塩としては例えばアルミニウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、鉄等の金属の、塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩、硝酸塩、蟻酸塩、乳酸塩等を挙げることができる。
本発明において、セルロース繊維を2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させる方法は何ら制限されるものではない。ポンド状の装置によって浸漬させる方法、水溶液をスプレー状の装置で噴きつける方法、ロール状の装置で水溶液を供給する方法等いずれの方法も選択し得る。
本発明における、セルロース繊維に吸着される2価又は3価の水溶性金属塩量は、次のようにして測定した。浸漬に使用した水溶性金属塩水溶液の残りと、浸漬処理後のセルロース繊維を脱水処理した際に発生する水溶性を合わせ、ロータリーエバポレーターを用いて減圧乾燥後、残渣分の質量を測定した。最初の、2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させる工程で実際に使用した2価又は3価の水溶性金属塩の質量から、この減圧乾燥後の残渣の質量を減じた値を、セルロース繊維に吸着される2価又は3価の水溶性金属塩量とした。本発明において、セルロース繊維を2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させることでセルロース繊維に吸着される2価又は3価の水溶性金属塩量は何ら制限されるものではないが、より強度特性に優れ、より流動性の小さい高含水比泥土改良土を与えるという点で、セルロース繊維乾燥固形分に対し10質量%以上であることが好ましい。
セルロース繊維に対して、浸漬させる2価又は3価の水溶性金属塩水溶液の濃度に関しては、何ら制限されるものではない。より強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土が得られるという点では、セルロース繊維乾燥固形分質量に対して、2価又は3価の水溶性金属塩の固形分質量が10質量%以上であることが好ましい。
本発明においては、セルロース繊維をカナダ標準フリーネスが550ml以上700ml以下に調整する工程と、セルロース繊維を2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させる工程、いずれが先に実施されてもよく、また同時に実施されても構わない。即ち、繊維状に調整してから浸漬工程を実施する方法、シート状や塊状のものに浸漬・塗布させてから繊維状に調整する方法、繊維状に湿式解繊する際に2価又は3価の水溶性金属塩水溶液を添加する方法等、いずれも選択し得る。
本発明における高含水比泥土改良材は、高含水比泥土に添加する際、一般的な土壌改良剤として知られる各種助剤を併用することに関して、何ら制限されるものではない。一般的な土壌改良剤としては、例えばポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミド、それらの組み合わせによるコポリマー、それらのポリアルキレングリコールや無水マレイン酸、エポキシ化合物等とのコポリマー等の高分子系土壌改良剤、フライアッシュ、珪藻土、ゼオライト、木炭、各種貝殻やその粉砕粒子等の多孔質系土壌改良剤等が挙げられる。
本発明における高含水比泥土改良材は、2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させたあと脱水、乾燥することにより得られるセルロース繊維であることを特徴とし、その脱水、乾燥の方法は何ら制限されるものではない。例えば箱型乾燥機、気流式乾燥機、回転乾燥機、噴出流乾燥機、多円筒乾燥機等の熱乾燥装置、赤外線乾燥装置、マイクロウェーブ乾燥装置、攪拌型真空乾燥機、二重円錐型回転乾燥機、逆円錐型攪拌乾燥機等の真空乾燥装置、円筒脱水機等が挙げられる。これらの方法を単独あるいは組み合わせて採る方法等いずれも選択し得る。
本発明における高含水比泥土改良材の脱水、乾燥後の含水率は何ら制限されるものではない。ただし、強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比泥土改良土を与えるという本発明の効果がより顕著に発現するという意味で、高含水比泥土改良材は含水率が15質量%以下のセルロース繊維であることが好ましい。
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
各実施例及び比較例における高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土の物性評価は以下の方法で行った。
<高含水比泥土>
本発明の実施例、比較例における高含水比泥土は、泥水式シールド工法を採用した掘削工事によって発生した泥水を脱水プレス機を用いて脱水し、含水率を調整することで得た。含水率が105%、160%の2種類の高含水比泥土を作泥した。
<強度特性>
各実施例、比較例で得られた高含水比泥土改良土をモールドに詰めて成形し、温度20℃の条件下で28日間養生させ、1000kN耐圧圧縮試験機を用いて、JIS A 1216に示される一軸圧縮試験方法に基づき、kN/mで表される圧縮応力の最大値を測定し、一軸圧縮強度とした。高含水比泥土改良材添加・混合後の一軸圧縮強度の上昇の度合いを、高含水比泥土改良材を添加・混合していない場合の一軸圧縮強度に対して、以下の基準に従い比較し、高含水比泥土改良土の強度特性を5段階で評価した。ただし、本発明においては、4点と5点を発明の対象とした。
5点:24%以上、一軸圧縮強度が上昇
4点:16%以上24%未満の範囲で一軸圧縮強度が上昇
3点:8%以上16%未満の範囲で一軸圧縮強度が上昇
2点:0%より大きく8%未満の範囲で一軸圧縮強度が上昇
1点:一軸圧縮強度の上昇が高含水比泥土改良材添加・混合前と同等あるいはそれ以下
<流動性>
各実施例、比較例で得られた高含水比泥土改良土を、日本道路公団規格「エアモルタル及びエアミルクの試験方法」(JHS A 313−1992)で規定されている、「コンシステンシー試験のシリンダー方法」に準じて、平板状に置いた内径8cm、高さ8cmのシリンダー内に高含水比泥土改良土を充填し、シリンダーを引き上げ高含水比泥土改良土の拡がりをmm単位で測定しフロー値とした。高含水比泥土改良材添加・混合後のフロー値を、高含水比泥土改良材を添加・混合していない場合のフロー値に対して、以下の基準に従い比較し、高含水比泥土改良土の流動性を5段階で評価した。ただし、本発明においては、4点と5点を発明の対象とした。
5点:42%以上、フロー値が減少
4点:28%以上42%未満の範囲でフロー値が減少
3点:14%以上28%未満の範囲でフロー値が減少
2点:0%より大きく14%未満の範囲でフロー値が減少
1点:フロー値の減少が高含水比泥土改良材添加・混合前と同等あるいはそれ以下
(実施例1)
実施例1における高含水比泥土改良材は以下のようにして調製した。セルロース繊維として国産材針葉樹チップを24時間水中に浸漬させたあと、熊谷理機工業株式会社製のダブルディスクリファイナーであるKRK高濃度ディスクレファイナーを用いてカナダ標準フリーネスが600mlになるように国産材針葉樹チップ木材粗粉を得た。この国産材針葉樹チップ木材粗粉に対し塩化カルシウム水溶液を添加し、攪拌しながら一時間放置した。得られたものを金網で濾過し、金網上に残った成分を熱風乾燥機により150℃で乾燥させ、実施例1の高含水比泥土改良材を得た。国産材針葉樹チップ木材粗粉に吸着した塩化カルシウム量は、国産材針葉樹チップ木材粗粉乾燥固形分に対し15質量%であった。この高含水比泥土改良材を、含水率105%の高含水比泥土に対し少量ずつ添加し、さらに市販ポリアクリル酸ナトリウムを添加し、混練機を用いて十分に混合して、実施例1の高含水比泥土改良土を得た。この時、高含水比泥土改良材は、高含水比泥土全乾燥固形分質量に対して20質量%となるように添加した。市販ポリアクリル酸ナトリウムは、高含水比泥土全乾燥固形分質量に対して1質量%となるように添加した。一方、実施例1の高含水比泥土改良材を添加しなかった以外は全て実施例1の高含水比泥土改良土と同じように調製し、実施例1の対照用高含水比泥土改良土を得た。両者の一軸圧縮強度、フロー値を測定し、実施例1の強度特性、流動性を求めた。
(実施例2)
実施例1において、塩化カルシウム水溶液をポリ塩化アルミニウム水溶液に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例3)
実施例1において、塩化カルシウム水溶液を硫酸バンド水溶液に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例4)
実施例1において、塩化カルシウム水溶液を塩化第1鉄水溶液に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例5)
実施例1において、塩化カルシウム水溶液を塩化第2鉄水溶液に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例6)
実施例1において、塩化カルシウム水溶液を硝酸カルシウム水溶液に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例7)
実施例1において、塩化カルシウム水溶液を蟻酸カルシウム水溶液に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例8)
実施例2において、木材粗粉をカナダ標準フリーネスが550mlになるように調製方法を変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(実施例9)
実施例2において、木材粗粉をカナダ標準フリーネスが650mlになるように調製方法を変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(実施例10)
実施例2において、木材粗粉をカナダ標準フリーネスが700mlになるように調製方法を変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(実施例11)
実施例2において、含水率105%の高含水比泥土を含水率160%の高含水比泥土に変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(実施例12)
実施例2において、高含水比泥土全乾燥固形分質量に対する高含水比泥土改良材の添加量を20質量%から30質量%に変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(実施例13)
実施例2において、高含水比泥土全乾燥固形分質量に対する高含水比泥土改良材の添加量を20質量%から10質量%に変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(実施例14)
実施例1において、国産材針葉樹チップ木材粗粉を、市販針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)を実験用ナイアガラビーターを用いてカナダ標準フリーネス600mlまで叩解したものに変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例15)
実施例14において針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)を針葉樹サーモメカニカルパルプ(TMP)に変更した以外は全て実施例14と同様にして行い、評価した。
(実施例16)
実施例1において、国産材針葉樹チップ木材粗粉を、新聞古紙を断裁機を用い2cm角に切断し実験用乾式ポケットグラインダーを用いてカナダ標準フリーネス600mlまで解繊した新聞古紙繊維に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例17)
実施例1において、国産材針葉樹チップ木材粗粉を、ジュート麻袋を断裁機を用い2cm角に切断し実験用乾式ポケットグラインダーを用いてカナダ標準フリーネス600mlまで解繊したジュート麻繊維に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(実施例18)
実施例14において、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)に吸着した塩化カルシウム量が、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)乾燥固形分に対し10質量%になるように調製した以外は全て実施例14と同様にして行い、評価した。
(実施例19)
実施例14において、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)に吸着した塩化カルシウム量が、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)乾燥固形分に対し7質量%になるように調製した以外は全て実施例14と同様にして行い、評価した。
(比較例1)
実施例1において、塩化カルシウム水溶液を塩化ナトリウム水溶液に変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(比較例2)
比較例1において、含水率105%の高含水比泥土を含水率160%の高含水比泥土に変更した以外は全て比較例1と同様にして行い、評価した。
(比較例3)
比較例1において、高含水比泥土全乾燥固形分質量に対する高含水比泥土改良材の添加量を20質量%から30質量%に変更した以外は全て比較例1と同様にして行い、評価した。
(比較例4)
比較例1において、高含水比泥土全乾燥固形分質量に対する高含水比泥土改良材の添加量を20質量%から10質量%に変更した以外は全て比較例1と同様にして行い、評価した。
(比較例5)
実施例2において、木材粗粉をカナダ標準フリーネスが500mlになるように調製方法を変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(比較例6)
実施例2において、木材粗粉をカナダ標準フリーネスが750mlになるように調製方法を変更した以外は全て実施例2と同様にして行い、評価した。
(比較例7)
実施例1において、高含水比泥土改良材を、市販針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)スラリーを実験用ナイアガラビーターを用いてカナダ標準フリーネス600mlまで叩解したものに変更した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
(比較例8)
比較例7において、比較例7の高含水比泥土改良材と併用して、比較例7の針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)乾燥固形分に対し、15質量%の塩化カルシウムを後添加で高含水比泥土に添加・混合した以外は、全て比較例7と同様にして行い、評価した。
(比較例9)
実施例1において、塩化カルシウムを、非水溶性金属塩であるカルサイト結晶系合成炭酸カルシウムに変更し、カルサイト結晶系合成炭酸カルシウムを国産材針葉樹チップ木材粗粉乾燥固形分に対し15質量%になるように添加した以外は全て実施例1と同様にして行い、評価した。
実施例1〜19及び比較例1〜9の条件、評価結果を表1に示す。
Figure 2013163776
表1の結果から明らかなように、本発明の高含水比泥土改良材は、高含水比泥土に添加・混合することで、強度特性に優れ、流動性の小さい高含水比汚泥改良土を与えることが分かる。本発明に相当しない、即ち高含水比泥土改良材が、カナダ標準フリーネス550mlに満たないあるいは700mlを上回る、または2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させたあと脱水、乾燥する処理を実施しないセルロース繊維である比較例では、このような効果は得られていない。また、セルロース繊維に吸着される2価又は3価の水溶性金属塩量はより強度特性に優れ、より流動性の小さい高含水比泥土改良土を与えるという点で、セルロース繊維乾燥固形分に対し10質量%以上であることが好ましい。
本発明の高含水比泥土改良材は、建設汚泥、浚渫土砂、浄水発生土など如何なる高含水比泥土に対しても効果を示す。また本発明の高含水比泥土改良材を用いた高含水比泥土改良土は、盛土、埋戻し材、緑化基盤材、屋上緑化用軽量土壌など、強度特性に優れ、流動性の小さいことの特徴を要求される全ての高含水比泥土改良土として利用可能である。

Claims (2)

  1. 高含水比泥土に添加・混合して用いる高含水比泥土改良材であって、該高含水比泥土改良材が、カナダ標準フリーネス550ml以上700ml以下であるセルロース繊維を、2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させたあと脱水、乾燥することにより得られることを特徴とする高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土。
  2. セルロース繊維を2価又は3価の水溶性金属塩水溶液に浸漬させることで、セルロース繊維に吸着した2価又は3価の水溶性金属塩量が、セルロース繊維乾燥固形分に対し、10質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の高含水比泥土改良材及びそれを用いた高含水比泥土改良土。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016112545A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 王子ホールディングス株式会社 汚泥の脱水方法及び汚泥の脱水装置
JP2017100074A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 五洋建設株式会社 粘性土の除塩方法および改良方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016112545A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 王子ホールディングス株式会社 汚泥の脱水方法及び汚泥の脱水装置
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