JP2017098871A - 特性検出装置及び特性検出方法 - Google Patents

特性検出装置及び特性検出方法 Download PDF

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【課題】前置歪み補償処理を含む電力増幅器において、電力増幅器の保守や交換の目安となる補償不能歪みを抽出する特性検出装置を提供する。【解決手段】特性検出装置を有する送信機100は、テスト信号を生成するテスト信号生成手段13と、増幅器で増幅され分配器3によって取得された増幅器出力信号とに基づいて、補償テスト信号が出力される補償テスト信号生成手段14と、テスト信号及び補償テスト信号の一方をスイッチ12へ出力するスイッチ15と、テスト信号と増幅器出力信号とに基づいて増幅器2において付加される歪みを計測する計測手段16とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は特性検出装置及び特性検出方法に関し、特に、電力増幅器の特性変化を検出するための技術に関する。
送信機が備える電力増幅器(PA:Power Amplifier)の入出力特性を示す指標として、AM(Amplitude Modulation)/AM特性、及び、AM/PM(Phase Modulation)特性が知られている。AM/AM特性は、PAへの入力信号の振幅と出力信号の振幅との関係を示す。AM/PM特性は、PAへの入力信号の振幅と出力信号の位相変化量との関係を示す。歪みを持たない理想的なPAのAM/AM特性は、入力信号の振幅の変化に対して出力信号の振幅が直線的に変化することを示す。また、理想的なPAのAM/PM特性は、入力信号の振幅の変化に対して出力信号の位相の変化がなく一定であることを示す。
また、送信機の歪み補償技術として、デジタル前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)が知られている。AM/AM特性やAM/PM特性、及びそれらの分散の測定結果には、DPDで充分に補償可能な歪みと、それ以外の、DPDでは充分に補償できない歪みが含まれる。以下では、「DPDで充分に補償可能な歪み」を「補償可能歪み」、「DPDでは充分に補償できない歪み」を「補償不能歪み」と記載する。補償可能歪みには、リニア特性の変化やメモリ歪みに起因する歪みがある。メモリ歪みは、増幅器の出力信号が過去の入力信号による影響を受けて生じる歪みである。補償不能歪みには、PA全体の経年劣化に起因して生ずる歪み等がある。
PAの歪み測定及び歪み補償に関して、特許文献1には、AM/AM特性及びAM/PM特性に基づいてPAの歪み補償を行う技術が記載されている。特許文献2には、PAの経年変化による特性変化を推定する技術が記載されている。さらに、非特許文献1には、歪みを補償する信号を生成する技術が記載されている。
特開2014−103540号公報 特開2012−178740号公報
J. Jeong et al., "Wideband Envelope Tracking Power Amplifiers With Reduced Bandwidth Power Supply Waveforms and Adaptive Digital Predistortion Techniques", IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, Vol. 57, No. 12, pp. 3307-3314, December 2009, U.S.A.
補償不能歪みには、メモリ歪等を含まない、経年劣化に起因して生ずる歪みが含まれる。従って、PAの出力に含まれる補償不能歪みだけを抽出し、この歪みの経年的な変化を計測することで、PAの保守や交換の目安とすることができる。しかし、一般に、PAに入力される運用中の変調波はランダム信号を含むため、運用中の変調波に含まれる補償可能歪みを完全に補償して補償不能歪みだけを抽出するためには大規模な回路が必要となる。このため、PAの出力から補償不能歪みだけを抽出することは困難である。
(発明の目的)
本発明の目的は、DPDでは充分に補償できない歪み(補償不能歪み)を抽出することが可能な技術を提供することにある。
本発明の特性検出装置は、第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、前記第1の信号と前記第1の信号が増幅器で増幅された第2の信号とに基づいて、前記増幅器による増幅によって前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として出力される第3の信号を生成する第2の信号生成手段と、前記第1の信号及び前記第3の信号の一方を前記増幅器へ出力する第1のスイッチと、前記第1の信号と前記第4の信号とに基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する計測手段と、を備える。
本発明の特性検出方法は、第1の信号を生成し、前記第1の信号と前記第1の信号が増幅器で増幅された第2の信号とに基づいて、前記増幅器による増幅によって前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として出力される第3の信号を生成し、前記第1の信号及び前記第3の信号の一方を前記増幅器へ出力し、前記第1の信号と前記第4の信号とに基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する、手順を備える。
本発明は、DPDでは充分に補償できない歪みを抽出することを可能とする。
第1の実施形態の送信機100の構成例を示すブロック図である。 送信機100の動作例を示すフローチャートである。 補償可能歪みと補償不能歪みとが分離されていない場合のAM/AM特性の例を示す図である。 補償不能歪みが比較的少ない場合の、AM/AM特性の例を示す図である。 補償不能歪みが比較的多い場合の、AM/AM特性の例を示す図である。 第2の実施形態の送信機100Aの構成例を示すブロック図である。 送信機100Aの動作例を示すフローチャートである。
AM/AM特性の分散やAM/PM特性の分散(すなわち、ある一定振幅の信号を与えた時の出力振幅のばらつき及び入出力の位相差のばらつき)を測定することでPAの特性変化を検出できる。以下に説明する実施形態では、主信号とは独立したテスト信号を用いることにより、簡単な仕組みによりPAで生じる補償可能歪みを補償し、PAで生じる補償不能歪みのみが抽出される。さらに、補償不能歪みの量に基づいて、PAの交換や修理時期を判断する実施形態についても説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の送信機100の構成例を示すブロック図である。送信機100は、変調器1、電力増幅器(PA)2及び分配器3を備える。分配器3として、例えば方向性結合器を用いることができる。送信機100は、例えば、テレビジョン信号の送信に用いられる。変調器1は、入力されたデジタルデータを変調して高周波(RF:Radio Frequency)信号に変換する。PA2は、変調器1から出力されたRF信号を、所定の電力に増幅する。PA2の出力には分配器3が配置される。分配器3は、PA2の出力を2分岐する。分配器3は、分岐されたPA2の出力の一部を変調器1へ出力し、他方をアンテナ4へ出力する。アンテナ4は、分配器3から入力されたPA2の出力を電波として放射する。
変調器1は、変調部10、DPD部11、スイッチ12及び15、テスト信号生成部13、補償テスト信号生成部14、計測部16を備える。分配器3から入力されたPA2の出力信号は、DPD部11及び補償テスト信号生成部14へ入力される。
変調部10は、映像信号等のデジタルデータを、ISDB−T等で規定された信号へ変調する。ISDBは「Integrated Services Digital Broadcasting」、ISDB−Tは「ISDB for Terrestrial Television Broadcasting」の略である。
DPD部11は、デジタル前置歪み補償機能を備える。すなわち、DPD部11は、PA2で発生する歪みの逆特性を持つ歪みを、変調部10で変調された信号に付加する。その結果、PA2の出力信号に含まれる補償可能歪みが抑圧される。
スイッチ12及び15は、電気信号の経路を切り替える。スイッチ12及び15として、1入力2出力のスイッチを用いることができる。スイッチ12は、DPD部11から出力される主信号とPA2の状態を診断する診断信号とのいずれかをPA2へ出力する。スイッチ15は、テスト信号と補償テスト信号との一方を診断信号としてスイッチ12に出力する。計測部16は、分配器3から入力される信号とテスト信号とに基づいて、PA2のAM/AM特性、AM/PM特性、及びそれらの分散を計測する。
テスト信号生成部13は、テスト信号を生成して出力する。テスト信号は、既知の繰り返し変調信号である。テスト信号として、ISDB−Tで規定された、変調器1で生成される信号の一部を記録した信号が用いられてもよい。補償テスト信号生成部14は、テスト信号と、テスト信号がPA2で増幅された信号と、に基づいて、補償テスト信号を生成する。補償テスト信号は、PA2で増幅されることによって、テスト信号に含まれる「補償可能歪み」が充分に補償される信号である。補償テスト信号は、テスト信号の全てのサンプルデータに対してそれぞれのサンプルデータ毎にPA2の逆特性を演算することで得られる。すなわち、補償テスト信号は、専用の装置を用意しなくとも、テスト信号とPA2の出力信号とから容易に生成される。
補償テスト信号をPA2で増幅すると、PA2からは、メモリ歪みやリニア特性を含む補償可能歪みが充分に補償された信号が出力される。すなわち、補償テスト信号をPA2で増幅した信号の歪みには補償可能歪みはほとんど含まれず、補償不能歪みのみが含まれると考えてよい。従って、この信号のAM/AM特性及びAM/PM特性、及びそれらの分散から、補償不能歪み、すなわちDPDでは補償できない歪みのみを抽出できる。
(第1の実施形態の動作の説明)
図2は、図1に示した送信機100の動作例を示すフローチャートである。通常は、スイッチ12は、DPD部11の出力がPA2で増幅されるように設定される(「通常モード」)。通常モードでは、PA2の出力の一部が分配器3を介してDPD部11に入力される。DPD部11は、分配器3から入力された信号に基づいて、変調部10が出力した信号にDPDのための処理を行う。
図2のフローチャートは、変調器1が「通常モード」から「PA診断モード」に変更される時点から開始される。まず、変調器1が「PA診断モード」に設定される。PA診断モードの設定指示は、変調器1の外部から保守者が行ってもよい。PA診断モードでは、まず、テスト信号生成部13から出力されるテスト信号がPA2で増幅されるように、スイッチ12及び15が設定される(図2のステップS1)。
次に、補償テスト信号生成部14は、テスト信号とPA2の出力信号とに基づいて、補償テスト信号Xc(t)を生成する(ステップS2)。補償テスト信号Xc(t)は、テスト信号をX(t)、PA2の出力信号をY(t)とすると以下の式(1)を用いて容易に求めることができる。
続いて、補償テスト信号がPA2で増幅されるように、スイッチ12及び15が設定される(ステップS3)。ステップS2からステップS3への移行では、スイッチ15の入力がテスト信号生成部13から補償テスト信号生成部14へ切り替えられる。補償テスト信号がPA2で増幅された場合、PA2からは、補償可能歪みが充分に補償されているが補償不能歪みが残存する信号が出力される。計測部16は、テスト信号と、PA2の出力信号とに基づいて、PA2のAM/AM特性及びAM/PM特性を計測し、さらにそれらの分散を計測する(ステップS4)。PA2の出力信号に含まれる歪みのうち、補償可能歪みは、ステップS2の手順によりあらかじめ補償されている。従って、計測部16で計測された分散が大きいほど、DPDで補償することができない歪みが大きいことになる。
図3は、PA2の出力において、補償可能歪みと補償不能歪みとが分離されていない場合のAM/AM特性の例を示す図である。図3の横軸はテスト信号の振幅P0であり、縦軸はPA2の出力信号の振幅P1である。P0及びP1は任意目盛である。AM/AM特性の縦軸方向のばらつき、すなわち同一の入力電力に対する出力電力の分散が大きいほど、出力信号の歪みが大きい。しかし、図3の分散には補償可能歪みと補償不能歪みとが含まれるため、図3の測定結果から補償不能歪みの大きさのみを求めることはできない。
図4及び図5は、図2の手順により測定された、PA2のAM/AM特性の例を示す図である。図4は補償不能歪みが比較的少ない場合の例であり、図5は、図4と比較して補償不能歪みが大きい場合の例である。図4及び図5の横軸はいずれもテスト信号の振幅P0であり、縦軸はPA2の出力信号の振幅P2である。図4及び図5は、補償テスト信号がPA2に入力された場合の特性の例を示す。図2の手順により、PA2で増幅された補償テスト信号からは、補償可能歪みは除去される。その結果、図4及び図5では、AM/AM特性の分散から補償不能歪みの量を抽出できる。また、補償テスト信号を用いたAM/AM特性の計測を適当な時間間隔で行って分散の経時的な変動を求めることで、補償不能歪みの経時的な変化を知ることもできる。このような手順により、補償可能歪みと補償不能歪みとが分離されない場合と比較して、補償不能歪みの経時的な変化に基づいて、PAの劣化量をより正確かつ定量的に検出できる。
本実施形態では、AM/AM特性の分散の測定結果に基づいて補償不能歪みの量や変化を抽出する手順について説明した。しかし、補償不能歪みの量や変化は、AM/PMの分散の測定結果に基づいて求めることもできる。AM/PM特性では、PA2への入力信号の振幅変化に対する出力信号の位相の変化が測定される。AM/PM特性の分散、すなわち位相変化の分散の大きさを測定することによっても、補償不能歪みの量や変化を抽出できる。また、補償不能歪みの量や変化は、AM/AM特性の分散の値のみ、AM/PM特性の分散の値のみ、あるいはこれらの分散を重み付けした値から求めてもよい。
分散の値から歪みの量を求める手順は特に限定されない。例えば、図4又は図5において、特定の振幅におけるテスト信号の、PA2の出力振幅の分散を歪みの量と定義してもよい。あるいは、複数のテスト信号の振幅に対するPA2の出力振幅のそれぞれの分散を求め、それらの平均値を歪みの量と定義してもよい。
このように、第1の実施形態の送信機100は、PA2で発生する、DPDでは補償できない歪み(補償不能歪み)を抽出できるとともに、DPDで補償できない歪みの量に基づいて、PAの劣化量をより正確かつ定量的に検出できる。
なお、テスト信号生成部13で生成されるテスト信号は、変調器1から出力される変調信号(例えばISDB−Tの信号)から生成された信号に限られない。例えば、テスト信号として、信号の分布(振幅の確率分布)や占有帯域幅が変調信号と同一である他の信号を用いてもよい。また、テスト信号は、「カラーバー」等の繰り返しの映像信号等、放送信号として送信可能な繰り返し信号でもよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態の送信機100Aの構成例を示すブロック図である。送信機100Aは、変調器1Aと、PA2と、分配器3を備える。分配器3として、例えば方向性結合器を用いることができる。第2の実施形態の変調器1Aは、第1の実施形態の変調器1と比較して、検出部17を備える点で相違する。検出部17には、計測部16における、補償不能歪みの量の計測結果が入力される。送信機100Aの検出部17以外の部分の構成及び動作は第1の実施形態の送信機100と同様であるので、同一の機能を備える要素には同一の参照符号を付して、説明は省略する。
検出部17は、計測部16におけるAM/AM特性あるいはAM/PM特性の分散の計測結果に基づいて、PAの劣化を検出する。例えば、検出部17は、AM/AM特性の分散とAM/PM特性の分散の少なくとも一方が一定の値以上である場合には、PA2は劣化していると判定する。PA2の劣化が検出された場合には、検出部17は、PA2の保守を促す警報を外部に出力してもよい。
図7は、図6に示した送信機100Aの動作例を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、図2のフローチャートと比較して、ステップS5が追加されている点で相違する。図7のステップS1〜S4の手順は図2と同様であるので説明は省略する。上述したように、検出部17は、AM/AM特性の分散とAM/PM特性の分散の少なくとも一方が一定の値以上ならば、PA2は劣化していると判定する(図7のステップS5)。
第2の実施形態の送信機100Aは、DPDを用いてもなお抑圧できない歪みの計測結果に基づく診断機能を検出部17として変調器1Aに内蔵する。これにより、第2の実施形態の送信機100Aは、第1の実施形態の送信機100の効果に加えて、PA2の劣化を判定し、判定結果を保守者へ迅速に通知できるという効果を奏する。そして、第2の実施形態の送信機100Aは、専用の装置を必要とせず、簡単な構成でPAの劣化を診断する機能を実現できる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態で説明した効果を奏する構成は、以下の第3の実施形態の特性検出装置においても実現される。以下では、第1の実施形態の図1と対応する要素の名称及び参照符号には括弧を付して説明する。
特性検出装置は、第1の信号生成部(13)と、第2の信号生成部(14)と、第1のスイッチ(15)と、計測部(16)と、を備える。第1の信号生成部(13)は、第1の信号(テスト信号)を生成する。第2の信号生成部(14)は、第1の信号と、第1の信号が増幅器(2)で増幅された第2の信号とに基づいて、第3の信号(補償テスト信号)を生成する。第3の信号(補償テスト信号)は、増幅器(2)によって増幅されて第4の信号として出力される。
ここで、第3の信号は、当該第3の信号が増幅器(2)によって増幅された場合に、DPD処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として増幅器(2)から出力されるように生成される。
スイッチ(15)は、第1の信号(テスト信号)及び第3の信号(補償テスト信号)の一方を増幅器(2)へ出力する。計測部(16)は、第3の信号(補償テスト信号)を増幅器(2)で増幅した第4の信号と、第1の信号(テスト信号)とに基づいて、増幅器(2)において付加される歪みを計測する。
このような構成を備える特性検出装置は、第3の信号を増幅器で増幅した第4の信号ではDPD処理で除去可能な歪みが抑圧されている。このため、第1の信号と第4の信号とに基づいて計測された歪みから、DPD処理で除去不能な歪みのみを抽出できる。その結果、第3の実施形態の特性検出装置は、増幅器の劣化をより正確かつ定量的に検出できる。
各実施形態の計測部は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)及び記憶装置を備えていてもよい。CPU及び記憶装置は、変調器1又は1Aの任意の要素に含まれうる。CPUは、記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって、各実施形態の変調器の機能を実現させる。記憶装置は固定された一時的でない記録媒体である。記録媒体としては半導体メモリ又は固定磁気ディスク装置が用いられるが、これらには限定されない。計測部以外の各部は、計測部からの指示によって制御されてもよい。
本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記第1の信号と前記第1の信号が増幅器で増幅された第2の信号とに基づいて、前記増幅器による増幅によって前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として出力される第3の信号を生成する第2の信号生成手段と、
前記第1の信号及び前記第3の信号の一方を前記増幅器へ出力する第1のスイッチと、
前記第1の信号と前記第4の信号とに基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する計測手段と、
を備える特性検出装置。
(付記2)
前記第3の信号をXc(t)、前記第1の信号をX(t)、前記第2の信号をY(t)とすると、Xc(t)はX(t)×X(t)/Y(t)を満たす、付記1に記載された特性検出装置。
(付記3)
前記計測手段は、前記第1の信号に対する前記第4の信号のAM(Amplitude Modulation)/AM特性の分散及びAM/PM(Phase Modulation)特性の分散の少なくとも一方に基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する、付記1又は2に記載された特性検出装置。
(付記4)
前記第1の信号は、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial Television Broadcasting)に基づく信号である、付記1乃至3のいずれかに記載された特性検出装置。
(付記5)
入力されたデータを変調して第5の信号を出力する変調手段と、
前記増幅器の出力に基づいて前記第5の信号にDPD処理を行った信号を第6の信号として出力する歪み補償器と、
前記第1のスイッチの出力及び前記第6の信号の一方を前記増幅器へ出力する第2のスイッチと、
をさらに備える付記1乃至4のいずれかに記載された特性検出装置。
(付記6)
前記第1の信号は、振幅の確率分布及び占有帯域幅が前記第5の信号と同一である、付記5に記載された特性検出装置。
(付記7)
前記第1の信号は、前記第5の信号に含まれる繰り返し信号である、付記5又は6に記載された特性検出装置。
(付記8)
前記計測手段の計測結果に基づいて前記増幅器の劣化を検出する検出手段を備える、付記5乃至7のいずれかに記載された特性検出装置。
(付記9)
付記5乃至8のいずれかに記載された特性検出装置と、
前記特性検出装置から出力される前記第1の信号、前記第3の信号及び前記第6の信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器の出力の一部を前記特性検出装置の前記第2の信号生成手段及び前記歪み補償器に出力する分配器と、
を備える送信機。
(付記10)
第1の信号を生成し、
前記第1の信号と前記第1の信号が増幅器で増幅された第2の信号とに基づいて、前記増幅器による増幅によって前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として出力される第3の信号を生成し、
前記第1の信号及び前記第3の信号の一方を前記増幅器へ出力し、
前記第1の信号と前記第4の信号とに基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する、
特性検出方法。
(付記11)
特性検出装置のコンピュータに、
第1の信号を生成する手順、
前記第1の信号と前記第1の信号が増幅器で増幅された第2の信号とに基づいて、前記増幅器による増幅によって前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として出力される第3の信号を生成する手順、
前記第1の信号及び前記第3の信号の一方を前記増幅器へ出力する手順、
前記第1の信号と前記第4の信号とに基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する手順、
を実行させるための特性検出プログラム。
本発明の各実施形態は、テレビジョン送信機、ラジオ送信機、携帯電話送信機等の無線送信機や、ケーブルテレビジョン等の有線の伝送装置に適用できる。
1、1A 変調器
2 電力増幅器(PA)
3 分配器
4 アンテナ
10 変調部
11 DPD部
12、15 スイッチ
13 テスト信号生成部
14 補償テスト信号生成部
16 計測部
17 検出部
100、100A 送信機

Claims (10)

  1. 第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
    前記第1の信号と前記第1の信号が増幅器で増幅された第2の信号とに基づいて、前記増幅器による増幅によって前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として出力される第3の信号を生成する第2の信号生成手段と、
    前記第1の信号及び前記第3の信号の一方を前記増幅器へ出力する第1のスイッチと、
    前記第1の信号と前記第4の信号とに基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する計測手段と、
    を備える特性検出装置。
  2. 前記第3の信号をXc(t)、前記第1の信号をX(t)、前記第2の信号をY(t)とすると、Xc(t)はX(t)×X(t)/Y(t)を満たす、請求項1に記載された特性検出装置。
  3. 前記計測手段は、前記第1の信号に対する前記第4の信号のAM(Amplitude Modulation)/AM特性の分散及びAM/PM(Phase Modulation)特性の分散の少なくとも一方に基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する、請求項1又は2に記載された特性検出装置。
  4. 前記第1の信号は、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial Television Broadcasting)に基づく信号である、請求項1乃至3のいずれかに記載された特性検出装置。
  5. 入力されたデータを変調して第5の信号を出力する変調手段と、
    前記増幅器の出力に基づいて前記第5の信号にDPD処理を行った信号を第6の信号として出力する歪み補償器と、
    前記第1のスイッチの出力及び前記第6の信号の一方を前記増幅器へ出力する第2のスイッチと、
    をさらに備える請求項1乃至4のいずれかに記載された特性検出装置。
  6. 前記第1の信号は、振幅の確率分布及び占有帯域幅が前記第5の信号と同一である、請求項5に記載された特性検出装置。
  7. 前記第1の信号は、前記第5の信号に含まれる繰り返し信号である、請求項5又は6に記載された特性検出装置。
  8. 前記計測手段の計測結果に基づいて前記増幅器の劣化を検出する検出手段を備える、請求項5乃至7のいずれかに記載された特性検出装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれかに記載された特性検出装置と、
    前記特性検出装置から出力される前記第1の信号、前記第3の信号及び前記第6の信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力の一部を前記特性検出装置の前記第2の信号生成手段及び前記歪み補償器に出力する分配器と、
    を備える送信機。
  10. 第1の信号を生成し、
    前記第1の信号と前記第1の信号が増幅器で増幅された第2の信号とに基づいて、前記増幅器による増幅によって前置歪み補償(DPD:Digital Pre-Distortion)処理で除去可能な歪みが抑圧された信号が第4の信号として出力される第3の信号を生成し、
    前記第1の信号及び前記第3の信号の一方を前記増幅器へ出力し、
    前記第1の信号と前記第4の信号とに基づいて、前記増幅器において付加される歪みを計測する、
    特性検出方法。
JP2015231645A 2015-11-27 2015-11-27 特性検出装置及び特性検出方法 Active JP6665500B2 (ja)

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