JP2017097227A - 顕微鏡システムおよび顕微鏡システムの細胞計測プログラム - Google Patents

顕微鏡システムおよび顕微鏡システムの細胞計測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電動化されていない顕微鏡にも組み込み可能で、細胞数や細胞密度を精度よく計測可能な顕微鏡システムおよび顕微鏡システムの細胞計測プログラムを提供する。【解決手段】本発明の顕微鏡システム100は、ディッシュ20に収容された試料Sに照明光を照射する透過照明光学系4と、試料Sを透過した観察光を結像する観察光学系10と、観察光学系10により生成された観察像を撮像して画像を取得する撮像部14と、画像中の細胞数および/または細胞密度を計測する計測処理部61と、画像の取得の際の総合倍率情報、撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報と、に基づき、取得された1以上の画像から、ディッシュ20内の培養表面積当たりの細胞数および/または平均細胞密度を算出する算出部62と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、培養容器に収容された試料中の細胞数および細胞密度を計測する顕微鏡システムおよび顕微鏡システムの細胞計測プログラムに関する。
動植物の細胞や微生物などの試料を培養して増殖させ観察することが、生化学分野における研究等において日常的に行われている。培養の進行状況等の判断のために、細胞数等の計測が必要となるが、従来、計測は目視によって行うか、培養容器から試料を剥離してセルカウンター等により行われていた(例えば、特許文献1参照)。
近年、目視による計測や、培養容器からの試料の剥離作業は、時間と手間を要するため、容器に収容された試料を直接カメラで撮像し、得られた画像データから細胞数等を計測する計測装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
米国特許出願公開第2012/0314092号明細書 特開2005−218379号公報
しかしながら、特許文献2に記載の計測装置を顕微鏡システムに組み込む場合、細胞数等の状態の計測に要するパラメータの取得を自動で行うこととなり、システムが大掛かりになってしまい、コストが上昇してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電動化されていない顕微鏡にも組み込み可能で、細胞数や細胞密度を低コストで精度よく計測可能な顕微鏡システムおよび顕微鏡システムの細胞計測プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る顕微鏡システムは、容器に収容された試料に照明光を照射する照明光学系と、前記試料を透過した観察光を結像して観察像を生成する観察光学系と、前記観察光学系により生成された観察像を、撮像素子により撮像して画像を取得する撮像部と、前記画像中の細胞数および/または細胞密度を計測する計測処理部と、総合倍率情報、前記撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報と、に基づき、取得された1以上の前記画像から、培養表面積当たりの細胞数および/または細胞密度を算出する算出部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記発明において、前記計測処理部は、前記画像中の輝点抽出により細胞核を抽出して前記細胞数を計測することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記発明において、前記計測処理部は、バンドパスフィルターにより細胞の微小構造をぼやかし、該細胞毎に輝点抽出することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記発明において、前記総合倍率情報、前記撮像素子のサイズ情報、および前記培養表面積情報等のパラメータの入力を受け付ける操作入力部と、前記試料の画像と、前記細胞数および細胞密度の計測処理に関するパラメータ設定画面と、を表示する表示部を有し、前記表示部は前記バンドパスフィルター周波数帯域を選択する閾値選択画面を表示し、前記操作入力部は前記閾値の入力を受け付けることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記発明において、前記表示部は、選択された前記閾値に基づき計測された細胞核を前記試料の観察像に重ねて表示することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記発明において、前記表示部は、表示する前記画像内に対して計測処理可能な細胞のスケールバーを表示することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記発明において、前記表示部は、前記計測処理部による前記細胞密度の計測の際、細胞領域および背景領域に対応する画素をそれぞれ選択する特徴部位設定画面を表示することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムは、上記発明において、前記表示部は、前記特徴部位設定画面により選択された特徴部位に基づき計測された細胞領域および背景領域を前記試料の観察像に重ねて表示することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡システムの細胞計測プログラムは、容器に収容された試料に照明光を照射する照明光学系と、前記試料を透過した観察光を結像して観察像を生成する観察光学系と、前記観察光学系により生成された観察像を、撮像素子により撮像して画像を取得する撮像部と、を備えた顕微鏡システムの細胞計測プログラムであって、計測処理部が、前記画像中の細胞数および/または細胞密度を計測する計測手順と、算出部が、総合倍率情報、前記撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報と、に基づき、取得された1以上の前記画像から、培養表面積当たりの細胞数および/または細胞密度を算出する算出手順と、を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、電動化されていない顕微鏡システムにも組み込み可能であって、異なる培養容器内の試料についても培養表面積当たりの細胞数や細胞密度の計測が可能になり、細胞計測を低コストで正確かつ簡易に行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る顕微鏡システムを模式的に示す側面図である。 図2は、表示部の表示画面を説明する図である。 図3は、記憶部が記憶する培養容器と培養表面積テーブルの一例を示す図である。 図4は、記憶部が記憶する対物レンズの倍率テーブルの一例を示す図である。 図5は、記憶部が記憶するアダプタレンズの倍率テーブルの一例を示す図である。 図6は、記憶部が記憶する撮像素子−サイズテーブルの一例を示す図である。 図7は、細胞数の計測の際の閾値設定画面を説明する図である。 図8Aは、画像表示部に観察像を表示した図である。 図8Bは、画像表示部に表示される観察像に計測した細胞核を重ねて表示した図である(閾値設定前)。 図8Cは、画像表示部に表示される観察像に計測した細胞核を重ねて表示した図である(閾値設定後)。 図9Aは、細胞密度の計測の際の特徴部位(細胞)の選択を説明する図である。 図9Bは、細胞密度の計測の際の特徴部位(背景)の選択を説明する図である。 図10Aは、画像表示部に観察像を表示した図である。 図10Bは、画像表示部に表示される観察像に計測した細胞領域と背景領域を重ねて表示した図である。 図11は、細胞数および細胞密度の計測結果画面を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
図1は、本発明の実施の形態に係る顕微鏡システムを模式的に示す側面図である。図1に示すように、顕微鏡システム100は、ディッシュ20に収容された試料Sを観察する顕微鏡1と、顕微鏡システム100の各種の操作の入力を受け付ける操作入力部30と、顕微鏡1が撮像した画像データに対応する画像やライブ画像を表示する表示部40と、顕微鏡システム100を駆動する各種プログラムやパラメータ等を記録する記憶部50と、顕微鏡1および表示部40を制御する制御部60と、を備える。顕微鏡1、操作入力部30、表示部40、記憶部50および制御部60は、データが送受信可能に有線または無線で接続されている。
顕微鏡1は、ディッシュ20に収容された試料Sを下方から観察する倒立型の顕微鏡であって、ディッシュ20を載置するステージ2と、試料Sに照明光を照射する透過照明光学系4及び落射照明光学系5とを備える。
顕微鏡1には、試料Sの観察像を目視観察するための接眼部7と、試料Sを撮像するための撮像部14と、が取り付けられた鏡筒6が載置されるとともに、複数の対物レンズ8を保持するレボルバ9が設けられている。また、顕微鏡1の内部には、観察光学系10の一部をなす結像レンズ10a、ミラー10b、10cおよび10e、リレーレンズ10dが取り付けられている。
レボルバ9は回転可能に設けられており、レボルバ9に装着された対物レンズ8のうち一の対物レンズ8を光軸L1上に配置する。
観察光学系10は、試料Sの観察を可能にするもので、顕微鏡1及び鏡筒6にわたって設けられている。観察光学系10は、上述した対物レンズ8、結像レンズ10a、ミラー10b、10cおよび10e、リレーレンズ10d、及び鏡筒6内に設けられた結像レンズ10fを含む。
顕微鏡1の上部には、透過照明光学系4、及び集光レンズ保持部11を支持する柱部12が設けられている。透過照明装置4aから出射した照明光は、透過照明光学系4を構成するミラー4bによって光路を折り曲げられ、集光レンズ保持部11に保持された集光レンズ11aによって試料Sに集光される。このようにして試料Sに照射され、試料Sを透過した光は、対物レンズ8に入射して、観察光学系10に入射する。
落射照明光学系5は、落射照明装置5aおよびフィルターユニット13からなる。フィルターユニット13は、図示しない蛍光ミラーターレットを介して顕微鏡1に支持される。フィルターユニット13は、励起フィルタ、ダイクロイックミラー、バリアフィルタを備えて構成したもので、試料Sに染色された蛍光色素に対応したものがターレットに複数用意してあり、ターレットを所定の軸心回りに回転させることによって最適なものを択一的に光軸L1に挿入することが可能である。
撮像部14は、結像レンズ10a、ミラー10b、および10c、リレーレンズ10d、ミラー10eを経て入射された試料Sの観察像を、図示しない撮像素子により撮像して画像データを生成し、この画像データを制御部60へ出力する。撮像部14は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いて構成される。
操作入力部30は、顕微鏡1の各種の操作の入力を受け付け、この入力操作に応じた指示信号を制御部60へ出力する。操作入力部30は、キーボード、マウス、ジョイスティックおよびタッチパネル等を用いて構成される。また、操作入力部30は、試料Sの細胞数および/または細胞密度の計測のパラメータである、撮像部14が撮像した画像の取得の際の総合倍率情報、撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報に関する入力を受け付ける。
表示部40は、制御部60の制御のもと、撮像部14から入力される画像データに対応する画像を表示する。表示部40は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。
記憶部50は、顕微鏡1に実行させる各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データを記録する。記憶部50は、フラッシュメモリおよびRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて構成される。
制御部60は、CPU等を用いて構成され、顕微鏡1を構成する各部の動作を統括的に制御する。また、制御部60は、記憶部50に記憶された各種の作動プログラムを実行する。制御部60は、撮像部14により撮像され、表示部40に表示された画像中の細胞数、および/または細胞密度を計測する計測処理部61と、画像の取得の際の総合倍率情報、撮像部14内の撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報と、に基づき、取得された1以上の画像から、ディッシュ20内の培養表面積当たりの細胞数および/または平均細胞密度を算出する算出部62と、計測処理部61および算出部62の処理に関するパラメータ、例えば、画像の取得の際の総合倍率情報、撮像部14内の撮像素子のサイズ情報、培養表面積情報、閾値情報、および特徴部位情報等を記憶するパラメータ記憶部63と、を有する。
次に、図2を参照して、顕微鏡システム100における試料の細胞数および細胞密度の計測について説明する。図2は、表示部40の表示画面を説明する図であって、細胞数および細胞密度を計測する際に表示される。
表示部40には、撮像部14が撮像した試料の画像データを表示する画像表示部41と、画像表示部41に表示される画像データを拡大、縮小するズーム画面42と、細胞数および/または細胞密度の計測の際のパラメータを設定、表示するパラメータ設定画面43と、計測可能な細胞の大きさを示すスケールバー46と、が表示される。
ズーム画面42は、画像データを拡大、縮小する操作ボタン421、422と、ピクセル等倍ボタン423と、倍率表示部424とを表示する。観察者は、画像表示部41に表示される画像を縮小したい場合には操作ボタン421をクリックし、拡大したい場合には操作ボタン422をクリックする。また、画像表示部41に表示される画像が拡大または縮小されている場合にピクセル等倍ボタン423をクリックすると、等倍表示となる。
パラメータ設定画面43には、画像源表示部431と、培養表面積表示部433と、対物レンズ表示部435と、アダプタレンズ表示部437と、撮像素子サイズ表示部439と、細胞数計測ボタン441と、細胞密度計測ボタン443と、計測画像数表示部445と、スタートボタン448とが表示される。
まず、観察者は、計測する画像源を、画像源選択ボタン432をクリックして選択する。本発明の実施の形態では、制御部60で制御可能な撮像部14が顕微鏡システム100に接続され、撮像部14が撮像する画像について計測を行うため、「DP」が選択されている。すでに撮像した画像について計測する場合(「画像選択」)や、制御部60で制御されない撮像部14’で撮像しながら計測することもでき(「フォルダ」)、係る場合は、「画像選択」や「フォルダ」を選択すればよい。なお、制御部60で制御されない撮像部14’で撮像した画像データは、有線または無線通信によりフォルダに格納されたものである。
培養表面積表示部433には、試料Sが収容される容器の種類と、培養表面積が表示される。観察者は、培養容器選択ボタン434をクリックして使用する容器を選択する。記憶部50には、図3に示すような、培養容器の種類と培養表面積との関係を示すテーブルが記憶されている。培養容器選択ボタン434がクリックされると、図3のType欄が選択肢として表示され、この選択肢をクリックして培養容器を選択する。培養容器が選択されると、選択された培養容器が培養表面積とともに表示される。図3のテーブルの1〜12に例示される培養容器以外を使用する場合には、カスタムを選択し、培養表面積を直接入力する。
対物レンズ表示部435には、使用する対物レンズ8の倍率が表示される。観察者は、対物レンズ選択ボタン436をクリックして使用する対物レンズを選択する。記憶部50には、図4に示すような、対物レンズ8の倍率テーブルが記憶されている。対物レンズ選択ボタン436がクリックされると、図4のMagnification欄が選択肢として表示され、この選択肢をクリックして対物レンズ8の倍率を選択する。図4のテーブルの1〜3に例示される倍率以外を使用する場合には、カスタムを選択し、倍率を直接入力する。
アダプタレンズ表示部437には、使用するアダプタレンズの倍率が表示される。観察者は、アダプタレンズ選択ボタン438をクリックして顕微鏡1に接続されているカメラアダプタを選択する。記憶部50には、図5に示すような、アダプタレンズの倍率テーブルが記憶されている。アダプタレンズ選択ボタン438がクリックされると、図5のMagnification欄が選択肢として表示され、この選択肢をクリックしてアダプタレンズの倍率を選択する。図5のテーブルの1または2に例示される倍率以外を使用する場合には、カスタムを選択し、倍率を直接入力する。
撮像素子サイズ表示部439には、使用する撮像素子のサイズが表示される。観察者は、撮像素子サイズ選択ボタン440をクリックして顕微鏡1に接続されている撮像部14の撮像素子を選択する。記憶部50には、図6に示すような、撮像素子−サイズテーブルが記憶されている。撮像素子サイズ選択ボタン440がクリックされると、図6のType of Sensor欄が選択肢として表示され、この選択肢をクリックして撮像素子を選択する。図6のテーブルの1〜3に例示される撮像素子以外を使用する場合には、カスタムを選択し、サイズを直接入力する。
細胞数を計測する場合には、細胞数計測ボタン441をクリックしてチェックを入れ、細胞密度を計測する場合には、細胞密度計測ボタン443をクリックしてチェックを入れる。
細胞数および細胞密度の計測は、計測処理部61により行われる。計測処理部61は、細胞数を計測する際、細胞核をピークとするなだらかな領域を抽出するために輝点抽出し、輝点抽出によって得られた点を細胞数として計測する。また、細胞数の計測の際、ノイズを除去するためにバンドパスフィルターを使用する。
細胞数を精度よく計測するために、バンドパスフィルターの周波数領域である閾値を設定する。閾値は、キャリブレーションボタン442をクリックして、図7に示す閾値設定画面47を表示する。本実施の形態では、バンドパスフィルターの上限は固定され、下限を閾値設定画面47により設定する。閾値設定画面47では、スライダーバー471と、閾値操作ボタン472、473と、スライダ474と、閾値表示部475と、OKボタン476と、キャンセルボタン477とが表示される。閾値の調整は、閾値操作ボタン472、473をクリック、またはスライダ474をドラッグするか、閾値表示部475に直接数値を入力すればよい。
図8Aは、画像表示部41に観察像を表示した図である。図8Bは、画像表示部41に表示される観察像に計測した細胞核を重ねて表示した図である(閾値設定前)。図8Cは、画像表示部に表示される観察像に計測した細胞核を重ねて表示した図である(閾値設定後)。
図8Aに示す画像について、計測処理部61が、細胞核の輝点抽出により細胞数を計測すると、表示部40は、図8Bに示すように、計測された細胞核を画像表示部41の試料の観察像に重ねて表示する。計測された細胞核の表示は、例えば、赤丸等で示される。図8Bは、閾値設定前、すなわち、閾値の下限が0の状態のものである。バンドパスフィルターの閾値が設定されていない場合、ノイズを細胞核としてカウントしてしまい、図8Bに示すように、実際の細胞より細胞数を多く計測してしまう。本実施の形態では、観察者が、画像表示部41に表示される試料Sの細胞の観察像と、計測された細胞核の目印となる点(赤丸)とを見ながら、閾値操作ボタン472、473、またはスライダ474を操作して、1つ細胞の中に1つの細胞核を示す点(計測された細胞核を示す赤丸)が表示されるように閾値を設定する。本実施の形態では、観察者が視認しながら閾値を設定できるので、より正確に細胞数を計測することができる。
また、本実施の形態では、表示部40は、スケールバー46を表示する。スケールバー46は、計測可能な細胞のサイズを明示する。スケールバー46は、計測できる細胞の最小サイズ(MIN)と、最大サイズ(MAX)を示している。細胞の大きさが、左端のバーからMINのバーまでの長さより小さい場合は、輝点抽出による細胞核の抽出がし難くなる。細胞の大きさが、左端のバーからMAXのバーまでの長さより大きい場合は、輝点抽出により細胞核以外まで計測してしまう。画像表示部41に表示されている細胞の大きさが、スケールバー46で規定する最小サイズより小さい、または最大サイズより大きい場合は、対物レンズを変更することにより、画像表示部41に表示される細胞の大きさを変更して、細胞数の計測を行うことが好ましい。
一方、細胞密度を計測するためには、観察像中で細胞領域および背景領域に対応する画素を設定する。細胞領域および背景領域の設定は、キャリブレーションボタン444をクリックして、図9Aに示す細胞領域設定画面48−1を表示する。
細胞領域設定画面48−1は、特徴部位設定部481と、OKボタン482と、キャンセルボタン483と、を表示する。細胞領域の設定は、特徴部位設定部481に表示される部分のうち、細胞部分をドラッグすることにより行う。ドラッグした線は、たとえば、青色等で明示される。細胞領域の設定後、OKボタン482をクリックすると、図9Bに示す、背景領域設定画面48−2が表示される。
背景領域設定画面48−2は、特徴部位設定部484と、OKボタン485と、キャンセルボタン486と、を表示する。背景領域の設定は、特徴部位設定部484に表示される部分のうち、細胞部分以外の背景をドラッグすることにより行う。ドラッグした線は、たとえば、緑色等で明示される。背景領域の設定後、OKボタン485をクリックすると、図2に示す、パラメータ設定画面43が表示される。
細胞領域設定画面48−1および背景領域設定画面48−2により特徴領域が設定されると、計測処理部61は、輝度変化の大きい細胞領域と、輝度変化の少ない背景領域の特徴ベクトルを生成し、細胞領域と背景領域との分離を行い、細胞密度を計測する。表示部40は、画像表示部41に表示される観察像に、計測処理部61により計測された細胞領域および背景領域を重ねて表示する。
図10Aは、画像表示部41に観察像を表示した図である。図10Bは、図10Aの画像表示部41に表示される観察像に計測した細胞領域と背景領域を重ねて表示した図である。観察像に計測した細胞領域と背景領域を重ねて表示する場合、例えば、細胞領域を青色、背景領域を緑色等で色分けして示す。
細胞領域設定画面48−1および背景領域設定画面48−2での特徴部位の設定が不十分な場合、背景領域まで細胞領域として計測してしまう。本実施の形態では、観察者が、図10Bに示すように、画像表示部41に表示される試料の観察像と、計測された細胞領域および背景領域とを見て、実際の細胞領域と計測された細胞領域の整合がとれていないと判断した場合、再度、キャリブレーションボタン444により細胞領域設定画面48−1および背景領域設定画面48−2を表示させ、特徴部位設定部481、484を操作して、特徴部位を設定すればよい。本実施の形態では、観察者が視認しながら特徴部位を設定できるので、より正確な細胞密度を計測することができる。
計測画像数表示部445は、細胞数および/または細胞密度を計測する画像数を表示する。計測画像数は、画像数設定ボタン446、447をクリックして設定する。
画像源、培養表面積、対物レンズ倍率、アダプタレンズ倍率、撮像素子サイズ等のパラメータ、ならびに閾値および特徴部位の設定が完了後、パラメータ設定画面43のスタートボタン448がクリックされると、画像データの細胞数および細胞密度が計測される。
図11は、細胞数および細胞密度の計測結果画面を説明する図である。計測結果画面49には、細胞数表示部491と、細胞密度表示部492と、スナップボタン493と、ストップボタン494とが表示される。
細胞数表示部491には、直前に測定した画像の細胞数(Single)と、それまでに計測した画像の細胞数の平均(Average)と、培養表面積当たりの細胞数(Estimation)とが表示される。培養表面積当たりの細胞数は、画像の取得の際の総合倍率情報、撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報と、に基づき、算出部62が算出した数値である。また、算出部62は、取得した1以上の画像から、細胞数の平均(Average)を算出する。
細胞密度表示部492には、直前に測定した画像の細胞密度(Single)と、それまでに計測した画像の細胞密度の平均(Average)と、が表示される。算出部62は、取得した1以上の画像から、細胞密度の平均(Average)を算出する。
以上のようにして、画像表示部41に表示される画像について細胞数および/または細胞密度を計測する。試料Sについて再度画像を取得し、細胞数および/または細胞密度を計測する場合は、ディッシュ20を移動して撮像位置を変更し、ピントを調整した後、スナップボタン493をクリックすることにより、画像表示部41に表示される画像について、細胞数および/または細胞密度の計測を行うことができる。
なお、倍率情報、前記撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報の入力は、リスト、及び、テキストボックスで説明しているが、ボタン選択/チェックボックスによる入力でも良く、画像を縮小、拡大する操作は、ボタンによる操作以外に、ピンチアウト、ピンチインといったタッチパネル主体の操作でもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る顕微鏡システム100は、電動化されていない、比較的低価格の顕微鏡システムに導入可能であって、試料Sを培養容器から剥離することなく、正確に細胞数および/または細胞密度の計測を行うことができる。
1 顕微鏡
2 ステージ
4 透過照明光学系
4a 透過照明装置
4b ミラー
5 落射照明光学系
5a 落射照明装置
6 鏡筒
7 接眼部
8 対物レンズ
9 レボルバ
10 観察光学系
10a、10f 結像レンズ
10b、10c、10e ミラー
10d リレーレンズ
11 集光レンズ保持部
11a 集光レンズ
12 柱部
13 フィルターユニット
14 撮像部
30 操作入力部
40 表示部
41 画像表示部
42 ズーム画面
421、422 操作ボタン
423 ピクセル等倍ボタン
424 倍率表示部
43 パラメータ設定画面
431 画像源表示部
432 画像源選択ボタン
433 培養表面積表示部
434 培養容器選択ボタン
435 対物レンズ表示部
436 対物レンズ選択ボタン
437 アダプタレンズ表示部
438 アダプタレンズ選択ボタン
439 撮像素子サイズ表示部
440 撮像素子サイズ選択ボタン
441 細胞数計測ボタン
442、444 キャリブレーションボタン
443 細胞密度計測ボタン
445 計測画像数表示部
446、447 画像数設定ボタン
448 スタートボタン
46 スケールバー
47 閾値設定画面
471 スライダーバー
472、473 閾値操作ボタン
474 スライダ
475 閾値表示部
476、482、485 OKボタン
477、483、486 キャンセルボタン
48−1 細胞領域設定画面
48−2 背景領域設定画面
481、484 特徴部位設定部
49 計測結果画面
491 細胞数表示部
492 細胞密度表示部
493 スナップボタン
494 ストップボタン
100 顕微鏡システム

Claims (9)

  1. 容器に収容された試料に照明光を照射する照明光学系と、
    前記試料を透過した観察光を結像して観察像を生成する観察光学系と、
    前記観察光学系により生成された観察像を、撮像素子により撮像して画像を取得する撮像部と、
    前記画像中の細胞数および/または細胞密度を計測する計測処理部と、
    総合倍率情報、前記撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報と、に基づき、取得された1以上の前記画像から、培養表面積当たりの細胞数および/または細胞密度を算出する算出部と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記計測処理部は、前記画像中の輝点抽出により細胞核を抽出して前記細胞数を計測することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記計測処理部は、バンドパスフィルターにより細胞の微小構造をぼやかし、該細胞毎に輝点抽出することを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記総合倍率情報、前記撮像素子のサイズ情報、および前記培養表面積情報等のパラメータの入力を受け付ける操作入力部と、
    前記試料の画像と、前記細胞数および細胞密度の計測処理に関するパラメータ設定画面と、を表示する表示部を有し、
    前記表示部は前記バンドパスフィルター周波数帯域を選択する閾値選択画面を表示し、前記操作入力部は前記閾値の入力を受け付けることを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記表示部は、選択された前記閾値に基づき計測された細胞核を前記試料の観察像に重ねて表示することを特徴とする請求項3または4に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記表示部は、表示する前記画像内に対して計測処理可能な細胞のスケールバーを表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の顕微鏡システム。
  7. 前記表示部は、前記計測処理部による前記細胞密度の計測の際、細胞領域および背景領域に対応する画素をそれぞれ選択する特徴部位設定画面を表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の顕微鏡システム。
  8. 前記表示部は、前記特徴部位設定画面により選択された特徴部位に基づき計測された細胞領域および背景領域を前記試料の観察像に重ねて表示することを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡システム。
  9. 容器に収容された試料に照明光を照射する照明光学系と、前記試料を透過した観察光を結像して観察像を生成する観察光学系と、前記観察光学系により生成された観察像を、撮像素子により撮像して画像を取得する撮像部と、を備えた顕微鏡システムの細胞計測プログラムであって、
    計測処理部が、前記画像中の細胞数および/または細胞密度を計測する計測手順と、
    算出部が、総合倍率情報、前記撮像素子のサイズ情報、および培養表面積情報と、に基づき、取得された1以上の前記画像から、培養表面積当たりの細胞数および/または細胞密度を算出する算出手順と、
    を、コンピュータに実行させることを特徴とする顕微鏡システムの細胞計測プログラム。
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