JP2017096436A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキ装置の機械効率を向上させる。【解決手段】ブレーキ装置100は、ブレーキ本体10に対して一端部31と他端部33との間の支持部32が回動可能に支持されてブレーキディスク1aの両面に臨んで各々設けられ、一端部31どうしが連結部材35によって連結され、他端部33の各々がブレーキライニング2を支持する一対のリンクアーム30と、連結部材35に設けられてロッド21を進退させるアクチュエータ20と、ロッド21の進退によって回動するレバー40と、一対のリンクアーム30の一方の一端部31に設けられ、レバー40の回動によって回転軸を中心に回転する偏心カムと、偏心カムの回転に伴って進退して他方の一端部31を押圧し、一方の一端部31と他方の一端部31との間の距離を拡縮するスリーブ61と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキ装置に関するものである。
従来から、支点を中心に回動可能な一対のリンクアームの力点にアクチュエータによる力を作用させ、リンクアームの作用点に支持されるブレーキライニングをブレーキディスクに摺接させて車輪の回転を制動するブレーキ装置が用いられている。
特許文献1には、キャリパレバーの一方の端部が互いに連結され他方の端部が各々ブレーキパッドに枢着され、キャリパレバーの両端部の間の支点に設けられた偏心体伝動装置がキャリパレバーを回動させるブレーキキャリパユニットが開示されている。偏心体伝動装置は、ブレーキ力発生器による力を受けて回転する偏心ピンを有し、この偏心ピンの回転によって一方の端部を中心にキャリパレバーを回動させるものである。
特表平10−505038号公報
しかしながら、特許文献1のキャリパブレーキユニットでは、ブレーキパッドがブレーキディスクに摺接する制動時にブレーキディスクからブレーキパッドに作用する周方向の接線力は、偏心体伝動装置の偏心ピンに作用する。そのため、制動時に偏心ピンを回転させるためには大きな力が必要であり、機械効率を向上させることが困難であった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ブレーキ装置の機械効率を向上させることを目的とする。
第1の発明は、ブレーキ本体に対して一端部と他端部との間の支持部が回動可能に支持され一端部どうしが連結部材によって連結され他端部の各々がブレーキディスクに摺接して摩擦力を付与するブレーキライニングを支持する一対のリンクアームと、連結部材に設けられて出力部材を進退させるアクチュエータと、出力部材の進退によって回動するレバーと、一対のリンクアームの一方の一端部に設けられレバーの回動によって回転軸を中心に回転する偏心カムと、偏心カムの回転に伴って進退して他方の一端部を押圧し、一方の一端部と他方の一端部との間の距離を拡縮する押圧部材と、を備える。
第2の発明は、偏心カムが、リンクアームの一端部に回動可能に連結されレバーが連結されて回転軸を中心に回転する回転部と、回転軸からオフセットされた位置に中心軸を有しレバーの回動によって前記回転軸を中心として円弧状に回動して押圧部材を進退させる偏心部と、を有する。
第1及び第2の発明では、リンクアームは、一端部と他端部との間の支持部がブレーキ本体に対して回動可能に支持される。そして、レバーの回動によって伝達される力を倍力して支持部を支点にリンクアームを回動させる偏心カムは、リンクアームの一端部に設けられる。そのため、ブレーキ装置の制動時にブレーキディスクからブレーキライニングに作用する周方向の接線力は、支持部に作用して偏心カムには作用しない。
第3の発明は、回転部が、偏心部と比較して小径に形成されて一対設けられ各々にレバーが相対回動不能に設けられ、偏心部が、一対の回転部の間に設けられる。
第3の発明では、偏心カムは、中央から両端部に向かって小径になるため、加工や組み立てが容易である。
本発明によれば、ブレーキ装置の制動時の機械効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るブレーキ装置の平面図である。 ブレーキ装置における連結部材周辺の断面図である。 レバーとアジャスタとの高さ方向の位置関係を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施の形態に係るブレーキ装置100の構成について説明する。
ブレーキ装置100は、主に鉄道車両に適用されるものである。ブレーキ装置100は、車輪1とともに回転するブレーキディスク1aを挟持して車輪1を制動するものである。具体的には、図1に示すように、ブレーキ装置100は、ブレーキディスク1aをその両面から一対のブレーキライニング2で挟持し、ブレーキディスク1aとブレーキライニング2との間の摩擦力によって車輪1の回転を制動する。
ブレーキディスク1aは、車輪1の表裏両面に形成されて車輪1と一体に回転する。ブレーキディスク1aを車輪1と一体に形成する構成に代えて、車輪1とともに回転する別体のブレーキディスク1aを設けてもよい。
ブレーキライニング2は、非制動時には、ブレーキディスク1aと予め設定された所定の間隔をあけて対向する(図1に示す状態)。ブレーキライニング2は、制動時には、ブレーキディスク1aに向かって移動し、ブレーキディスク1aに平行に当接して押圧される。
ブレーキライニング2は、ブレーキ装置100のライニング保持部3に支持される裏板部2aと、制動時にブレーキディスク1aに当接する摩擦部材2bと、を有する。摩擦部材2bは、複数のセグメントからなり、裏板部2aの表面に固定される。ブレーキライニング2は、摩擦部材2bとブレーキディスク1aとの当接によって発生する摩擦力によって、車輪1の回転を制動する。
ライニング保持部3は、ブレーキライニング2の裏板部2aが挿入されるアリ溝(図示省略)を有する。ライニング保持部3の上下の端部には、一対のアンカボルト5によってライニング保持部3に固定されるアンカブロック4が各々設けられる。アンカブロック4は、ブレーキライニング2の裏板部2aの長手方向(図1では紙面垂直方向)の端部を固定する。これにより、アリ溝に挿入されたブレーキライニング2は、ライニング保持部3に保持される。
図1に示すように、ブレーキ装置100は、ブレーキ本体10と、ブレーキ本体10に対して一端部31と他端部33との間の支持部32が回動可能に支持される一対のリンクアーム30と、リンクアーム30の一端部31どうしを連結する連結部材35と、連結部材35に設けられて出力部材としてのロッド21を進退させるアクチュエータ20と、ロッド21に回動可能に連結されロッド21の進退によって回動するレバー40と、一対のリンクアーム30の一端部31のうち一方に設けられ、レバー40の回動によって伝達される力を倍力して支持部32を支点にリンクアーム30を回動させる倍力ユニット50と、ブレーキライニング2の摩耗が進行したときにブレーキディスク1aとのクリアランスを一定に維持するアジャスタ60と、を備える。
ブレーキ本体10は、ブレーキ装置100が鉄道車両に適用される場合には、台車(図示省略)に支持される。ブレーキ本体10は、ブレーキ装置100が鉄道車両以外の車両に適用される場合には、車体(図示省略)に支持される。
図2に示すように、アクチュエータ20は、油圧等の液圧や空気圧など作動流体の圧力によって作動する流体圧アクチュエータである。アクチュエータ20は、運転者の制動操作に基づいて作動してロッド21を進退させる。アクチュエータ20は、電動モータの回転によって作動する機械式アクチュエータなど他の形式であってもよい。
アクチュエータ20は、作動流体の圧力によって弾性変形してロッド21を進退させる弾性膜としてのダイヤフラム22と、ロッド21を作動流体の圧力に抗して付勢する戻しばね23と、を有する。
ダイヤフラム22は、ケース20aとカバー20bとの間に挟持されて、カバー20bとの間に圧力室(図示省略)を画成する。ダイヤフラム22は、圧力室に作動流体が給排されることによって変形する。
ロッド21は、ダイヤフラム22の変形に伴って進退する。具体的には、ロッド21は、圧力室に作動流体が供給された場合に、ブレーキ装置100が制動状態となる方向に退出し、圧力室から作動流体が排出された場合に、ブレーキ装置100が非制動状態となる方向に進入する。ロッド21は、ダイヤフラム22に面接触する平面部21aを有する。
ロッド21は、ブレーキ本体10に対して進退するとともに、ブレーキライニング2が移動可能な方向(図1では左右方向)に揺動可能である。ロッド21が往復動する中心軸の延長線上には、ブレーキディスク1aの中心が位置する。
戻しばね23は、ブレーキ装置100が非制動状態となる方向にロッド21を押し戻す。圧力室に作動流体が供給されて、圧力室内の作動流体がロッド21を押し出す力が戻しばね23の付勢力に打ち勝つと、ロッド21は、ブレーキ装置100が制動状態となる方向に押し出される。
リンクアーム30は、ブレーキディスク1aの両面に臨んで各々設けられる。一対のリンクアーム30の一端部31どうしは、連結部材35によって連結される。リンクアーム30の他端部33は、ブレーキディスク1aに摺接して摩擦力を付与するブレーキライニング2を揺動可能に支持する。リンクアーム30は、上下に設けられる一対のアーム部30aを有する。
図1に示すように、一方のリンクアーム30の一端部31には、連結部材35とリンクアーム30とを貫通して連結する連結シャフト31aが設けられる。他方のリンクアーム30の一端部31には、連結部材35とリンクアーム30と一対のレバー40とを貫通して連結して、アクチュエータ20のロッド21の進退による力を倍力してリンクアーム30を回動させる倍力ユニット50が設けられる。倍力ユニット50については、後で詳細に説明する。
リンクアーム30の支持部32には、リンクアーム30とブレーキ本体10とを貫通して連結するアームシャフト32aが設けられる。リンクアーム30は、アームシャフト32aによってブレーキ本体10に回動可能に支持される。ブレーキ装置100の制動時にブレーキディスク1aからブレーキライニング2に作用する周方向の接線力は、支持部32からアームシャフト32aを介してブレーキ本体10に作用する。
リンクアーム30の他端部33には、リンクアーム30とライニング保持部3とを貫通して連結するライニングシャフト33aが設けられる。ライニング保持部3は、ライニングシャフト33aによってリンクアーム30に回動可能に支持される。これにより、ブレーキライニング2は、リンクアーム30に対して揺動可能となり、制動時にブレーキディスク1aに常に平行に当接することができる。
図2に示すように、レバー40は、アクチュエータ20のロッド21の進退による力を倍力ユニット50に伝達する。レバー40の一端部41は、ロッド21に回動可能に連結される。レバー40の他端部42は、倍力ユニット50の後述する回転部としての小径部52に連結される。レバー40は、ロッド21がブレーキ本体10に対して進退すると、ロッド21と小径部52との間で回動する。図3に示すように、レバー40は、アジャスタ60等の他の部材を避けるように上下に一対設けられる。
倍力ユニット50は、一対のリンクアーム30の一方の一端部31に設けられてレバー40の回動によって回転軸A1を中心に回転する偏心カム51を有する。偏心カム51は、アジャスタ60の後述する押圧部材としてのスリーブ61を押圧する。スリーブ61は、偏心カム51の回転に伴って進退して一対のリンクアーム30の他方の一端部31を押圧し、一方の一端部31と他方の一端部31との間の距離を拡縮する。本実施形態では、アジャスタ60のスリーブ61が押圧部材として機能するが、アジャスタ60とは別に独立した押圧部材を設けてもよい。
偏心カム51は、リンクアーム30の一端部31に回動可能に連結されて回転軸A1を中心に回転する一対の小径部52と、回転軸A1からオフセットされた位置に中心軸A2を有し、小径部52と比較して大径に形成される偏心部53と、を有する。偏心カム51の回転軸A1は、リンクアーム30に対する位置が、連結シャフト31aの中心軸と同じ位置となるように設けられる。
小径部52は、偏心部53と比較して小径に形成される。小径部52の中心軸は、偏心カム51の回転軸A1である。一対の小径部52には、各々にレバー40の他端部42が相対回動不能に連結される。よって、ロッド21が進退してレバー40が回動すると、小径部52が回転軸A1を中心として回転する。
偏心部53は、一対の小径部52の間に設けられる。即ち、小径部52は、偏心部53の軸方向両側に各々設けられる。偏心部53は、レバー40の回動によって回転軸A1を中心に回転軸A1と中心軸A2との間の距離を半径として円弧状に回動し、スリーブ61を軸方向に進退させる。
偏心カム51は、軸方向の中央に偏心部53を有し、その両端に偏心部53よりも小径な小径部52を有する。よって、偏心カム51は、中央から両端部に向かって小径になるため、加工や組み立てが容易である。
アジャスタ60は、ケース20a内に中心軸まわりに回転可能に設けられるスリーブ61と、スリーブ61に挿入されるロッド62と、を有する。ロッド62は、スリーブ61と螺合する螺合部62aを有する。
ブレーキライニング2の摩耗が規定量よりも進行すると、図示しないリンクを介してスリーブ61が回転する。これにより、ロッド62は、ブレーキライニング2の摩耗量に対応する大きさだけスリーブ61から退出する。これにより、アジャスタ60は、ブレーキディスク1aとブレーキライニング2とのクリアランスを常に一定の大きさに維持する。
図2に示すように、アジャスタ60は、アクチュエータ20及び倍力ユニット50とともに、ひとつの組立体として設けられるため、設計自由度が高い。
次に、ブレーキ装置100の作用について説明する。
ブレーキ装置100は、運転者の制動操作に基づいてアクチュエータ20が作動すると、非制動状態(図1に示す状態)から制動状態になる。
アクチュエータ20が作動して、圧力室に作動流体が供給されてロッド21が退出すると、レバー40が回動する。アクチュエータ20がロッド21を退出させる力は、レバー40を介して偏心カム51の小径部52に伝達される。
偏心カム51では、レバー40を介して伝達された力によって小径部52が回転軸A1を中心として回転し、偏心部53が回転軸A1を中心とする円弧状に回動することによって一方向(図1では反時計回り)に回転する。これにより、偏心部53がスリーブ61を押圧して、一対のリンクアーム30の他方の一端部31を押圧し、一方の一端部31と他方の一端部31との間の距離を拡大させる。
リンクアーム30は、支持部32によってブレーキ本体10に回動可能に支持されるため、一端部31が互いに離間する方向に移動すると、他端部33は互いに近接する方向に移動する。よって、ブレーキライニング2が、ブレーキディスク1aに向かって移動して、ブレーキディスク1aに平行に当接して押圧され、車輪1の回転が制動される。
このとき、図2に示すように、偏心カム51は、レバー40の長さL3と、回転軸A1と偏心部53の中心軸A2との間の距離L4とのレバー比によって、ロッド21からレバー40を介して伝達される力をL3/L4倍に倍力してリンクアーム30に伝達する。よって、大型のアクチュエータを設けることなく、大きな制動力を得ることができる。したがって、ブレーキ装置100の小型軽量化が可能である。
また、図1に示すように、リンクアーム30は、一端部31と他端部33との間の支持部32がブレーキ本体10に対して回動可能に支持される。レバー40の回動によってロッド21に伝達される力を倍力してリンクアーム30を回動させる偏心カム51は、リンクアーム30の一端部31に設けられる。そのため、ブレーキ装置100の制動時にブレーキディスク1aからブレーキライニング2に作用する周方向の接線力は、支持部32のアームシャフト32aに作用することとなり、偏心カム51には作用しない。したがって、偏心カム51が回転する際の摩擦抵抗が大きくなることがないため、ブレーキ装置100の制動時の機械効率を向上させることができる。
図1に示すように、偏心カム51からリンクアーム30の一端部31に伝達される力は、一端部31と支持部32との間の距離L1と、支持部32と他端部33との間の距離L2とのレバー比によって、L1/L2倍に倍力される。ブレーキ装置100では、距離L1と比較して距離L2の方が大きいため、ブレーキライニング2をブレーキディスク1aに押圧する力は、偏心カム51からリンクアーム30の一端部31に伝達される力よりも小さな力となる。
しかしながら、ブレーキ装置100では、偏心カム51によってアクチュエータ20のロッド21からレバー40を介して伝達される力が大きな倍率で倍力されている。そのため、ブレーキ装置100の小型軽量化のためにリンクアーム30を短くして距離L1を小さくしても、充分に大きな制動力を得ることができる。
なお、ブレーキ装置100では、偏心カム51をリンクアーム30の一端部31に設けることによって、支持部32のアームシャフト32aの位置の設計自由度が高くなっている。そのため、アームシャフト32aを車輪1の側面に臨む位置に配置することも可能である。よって、距離L1を距離L2と比較して大きくすることもでき、偏心カム51によって倍力された力を更に倍力してブレーキライニング2をブレーキディスク1aに押圧することも可能である。
ブレーキ装置100は、運転者の制動解除操作に基づいてアクチュエータ20が制動時とは逆の方向に作動すると、制動状態から非制動状態(図1に示す状態)になる。
アクチュエータ20が作動し、圧力室から作動流体が排出されて、戻しばね23の付勢力によってロッド21が進入すると、レバー40はロッド21に引っ張られて回動する。アクチュエータ20がロッド21を進入させる力は、レバー40を介して偏心カム51の小径部52に伝達される。
偏心カム51は、レバー40を介して伝達された力によって、偏心部53が回転軸A1を中心とする円弧状に回動することによって他方向(図1では時計回り)に回転する。これにより、一対のリンクアーム30の一端部31は、互いに近接する方向に移動する。よって、一対のリンクアーム30の他端部33は、互いに離間する方向に移動する。これにより、ブレーキライニング2がブレーキディスク1aから離間して、車輪1の制動が解除される。
このとき、ブレーキライニング2の摩耗量が規定量よりも進行すると、アジャスタ60が機能してロッド62がスリーブ61から退出する。これにより、ブレーキディスク1aとブレーキライニング2とのクリアランスは、常に一定の大きさに維持される。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
リンクアーム30は、一端部31と他端部33との間の支持部32がブレーキ本体10に対して回動可能に支持される。レバー40の回動によってロッド21に伝達される力を倍力してリンクアーム30を回動させる偏心カム51は、リンクアーム30の一端部31に設けられる。そのため、ブレーキ装置100の制動時にブレーキディスク1aからブレーキライニング2に作用する周方向の接線力は、支持部32のアームシャフト32aに作用することとなり、偏心カム51には作用しない。したがって、偏心カム51が回転する際の摩擦抵抗が大きくなることがないため、ブレーキ装置100の制動時の機械効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
本実施形態では、車輪1とともに回転するブレーキディスク1aを挟持して制動するブレーキ装置100は、車体又は台車に支持されるブレーキ本体10と、ブレーキ本体10に対して一端部31と他端部33との間の支持部32が回動可能に支持されてブレーキディスク1aの両面に臨んで各々設けられ、一端部31どうしが連結部材35によって連結され、他端部33の各々がブレーキディスク1aに摺接して摩擦力を付与するブレーキライニング2を支持する一対のリンクアーム30と、連結部材35に設けられてロッド21を進退させるアクチュエータ20と、ロッド21に回動可能に連結されロッド21の進退によって回動するレバー40と、一対のリンクアーム30の一方の一端部31に設けられ、レバー40の回動によって回転軸A1を中心に回転する偏心カム51と、偏心カム51の回転に伴って進退して他方の一端部31を押圧し、一方の一端部31と他方の一端部31との間の距離を拡縮するスリーブ61と、を備える。
また、本実施形態では、偏心カム51は、リンクアーム30の一端部31に回動可能に連結され、レバー40が連結されて回転軸A1を中心に回転する小径部52と、回転軸A1からオフセットされた位置に中心軸A2を有し、レバー40の回動によって回転軸A1を中心として円弧状に回動してスリーブ61を進退させる偏心部53と、を有する。
これらの構成では、リンクアーム30は、一端部31と他端部33との間の支持部32がブレーキ本体10に対して回動可能に支持される。レバー40の回動によってロッド21に伝達される力を倍力してリンクアーム30を回動させる偏心カム51は、リンクアーム30の一端部31に設けられる。そのため、ブレーキ装置100の制動時にブレーキディスク1aからブレーキライニング2に作用する周方向の接線力は、支持部32のアームシャフト32aに作用することとなり、偏心カム51には作用しない。したがって、偏心カム51が回転する際の摩擦抵抗が大きくなることがないため、ブレーキ装置100の制動時の機械効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、小径部52は、偏心部53と比較して小径に形成されて一対設けられ、各々にレバー40が相対回動不能に設けられ、偏心部53は、一対の小径部52の間に設けられる。
この構成では、偏心カム51は、中央から両端部に向かって小径になるため、加工や組み立てが容易である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、偏心カム51における偏心部53の外周に、転がり軸受としてのニードルベアリング(図示省略)を設けてもよい。偏心部53の外周にニードルベアリングを設けることで、アクチュエータ20の作動時に偏心部53とスリーブ61との接触部が擦れることを防止できるため、ブレーキ装置100の機械効率を向上させることができる。
100・・・ブレーキ装置,1・・・車輪,1a・・・ブレーキディスク,2・・・ブレーキライニング,10・・・ブレーキ本体,20・・・アクチュエータ,21・・・ロッド(出力部材),30・・・リンクアーム,31・・・一端部,32・・・支持部,33・・・他端部,35・・・連結部材,40・・・レバー,50・・・倍力ユニット,51・・・偏心カム,52・・・小径部(回転部),53・・・偏心部,60・・・アジャスタ,61・・・スリーブ(押圧部材)

Claims (3)

  1. 車輪とともに回転するブレーキディスクを挟持して制動するブレーキ装置であって、
    車体又は台車に支持されるブレーキ本体と、
    前記ブレーキ本体に対して一端部と他端部との間の支持部が回動可能に支持されて前記ブレーキディスクの両面に臨んで各々設けられ、前記一端部どうしが連結部材によって連結され、前記他端部の各々が前記ブレーキディスクに摺接して摩擦力を付与するブレーキライニングを支持する一対のリンクアームと、
    前記連結部材に設けられて出力部材を進退させるアクチュエータと、
    前記出力部材に回動可能に連結され前記出力部材の進退によって回動するレバーと、
    前記一対のリンクアームの一方の前記一端部に設けられ、前記レバーの回動によって回転軸を中心に回転する偏心カムと、
    前記偏心カムの回転に伴って進退して他方の前記一端部を押圧し、一方の前記一端部と他方の前記一端部との間の距離を拡縮する押圧部材と、を備えることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記偏心カムは、
    前記リンクアームの前記一端部に回動可能に連結され、前記レバーが連結されて前記回転軸を中心に回転する回転部と、
    前記回転軸からオフセットされた位置に中心軸を有し、前記レバーの回動によって前記回転軸を中心として円弧状に回動して前記押圧部材を進退させる偏心部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記回転部は、前記偏心部と比較して小径に形成されて一対設けられ、各々に前記レバーが相対回動不能に設けられ、
    前記偏心部は、一対の前記回転部の間に設けられることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
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