JP2017095453A - 高純度フルオレセインナトリウム - Google Patents
高純度フルオレセインナトリウム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017095453A JP2017095453A JP2016221921A JP2016221921A JP2017095453A JP 2017095453 A JP2017095453 A JP 2017095453A JP 2016221921 A JP2016221921 A JP 2016221921A JP 2016221921 A JP2016221921 A JP 2016221921A JP 2017095453 A JP2017095453 A JP 2017095453A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescein
- sodium
- aqueous solution
- propanol
- butanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K49/00—Preparations for testing in vivo
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/78—Ring systems having three or more relevant rings
- C07D311/80—Dibenzopyrans; Hydrogenated dibenzopyrans
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D493/00—Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
- C07D493/02—Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D493/10—Spiro-condensed systems
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B11/00—Diaryl- or thriarylmethane dyes
- C09B11/28—Pyronines ; Xanthon, thioxanthon, selenoxanthan, telluroxanthon dyes
Abstract
【解決手段】フルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えて、フルオレセインナトリウムを結晶化させることを含む、フルオレセインナトリウムを精製する方法。
【選択図】なし
Description
(15)また、本発明は、眼科用診断ないし眼疾患の診断のための試薬の製造のための(11)〜(13)の何れか1項に記載のフルオレセインナトリウムの使用又は応用である。
(16)また、本発明は、眼科用診断試薬ないし眼疾患診断試薬を製造するための、(11)〜(13)の何れか1項に記載のフルオレセインナトリウムの使用又は応用である。
(17)また、本発明は、眼科用診断試薬ないし眼疾患診断試薬としての使用のための(11)〜(13)の何れか1項に記載のフルオレセインナトリウムである。
(18)また、本発明は、眼科用診断ないし眼疾患の診断のための(11)〜(13)の何れか1項に記載のフルオレセインナトリウムの使用又は応用である。
(19)また、本発明は、(11)〜(13)の何れか1項に記載のフルオレセインナトリウムを用いて眼科用診断を行う方法又は眼疾患を診断する方法である。
(20)また、本発明は、眼科用診断ないし眼疾患の診断を必要とする対象に(11)〜(13)の何れか1項に記載のフルオレセインナトリウムを適用することにより、眼科用診断を行う方法又は眼疾患を診断する方法である。
(21)また、本発明は、前記眼科用診断ないし眼疾患の診断が角結膜障害、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、及び眼内の炎症からなる群より選択される少なくとも1つの診断である、(14)〜(20)の何れか1項に記載の発明である。
(22)また、本発明は、前記角結膜障害がドライアイ、角結膜の擦過傷、潰瘍、及び角膜ヘルペスからなる群より選択される少なくとも1つである(21)に記載の発明である。
(23)また、本発明は、前記試薬が点眼剤及び/又は造影剤である、(14)〜(17)の何れか1項に記載の発明である。
(24)また、本発明は、前記フルオレセインナトリウムが点眼剤及び/又は造影剤に含まれる、(14)〜(22)の何れか1項に記載の発明である。
本発明のフルオレセインナトリウムを精製する方法は、フルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えて、フルオレセインナトリウムを結晶化させることを含む。具体的には、本発明のフルオレセインナトリウムを精製する方法は、精製に供するフルオレセインナトリウムに水を加えて、フルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液を得る工程、前記水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加える工程、及び、前記2−プロパノール又は2−ブタノールを加えた後の前記水溶液中のフルオレセインナトリウムを結晶化させる工程を含む。精製に供するフルオレセインナトリウムにメタノール及びエタノールからなる群より選択される少なくとも1つと水とを加えて、フルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液を得る工程を含む。上記水溶液に溶解させるフルオレセインナトリウムは、典型例としては、精製に供するフルオレセインナトリウム(通常、精製に供するフルオレセインナトリウム組成物である。以下、同様。)であり、これは下記のように表される。
実製造における現実的な量でフルオレセインナトリウムを溶解できる有機溶媒としては、メタノール、エタノールなどが好ましい。具体的には、上述の、精製に供するフルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液を得る工程は、精製に供するフルオレセインナトリウムにメタノール及びエタノールからなる群より選択される少なくとも1つと水とを加えて、フルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液を得る工程であることが好ましい。かかる工程において、精製に供するフルオレセインナトリウムに対し、メタノール及びエタノールからなる群より選択される少なくとも1つと水とは実質的に同時に加えてもよいが、前者を加えた後、後者の水を加えることが好ましく、具体的には、まず初めに、精製に供するフルオレセインナトリウムを少量の良溶媒となるメタノール又はエタノールに溶解させた後、水を加えて水溶液とすることが好ましい。該水溶液を得る工程において、より具体的には、精製に供するフルオレセインナトリウムをメタノール又はエタノールに溶解させた後、ガラスフィルターなどの濾材を用いて濾過し、好ましくはさらに、先に用いたメタノール又はエタノールで洗浄して得られる濾液又は該濾液の濃縮物(湿固体であってもよい)に水を加えてもよいし、該濾液の濃縮物(湿固体であってもよい)若しくは乾固物に対し、先に用いたメタノール又はエタノールを加えてフルオレセインナトリウムの溶液を得た後、該溶液に水を加えてもよい。そして、この水溶液に貧溶媒となる2−プロパノール又は2−ブタノールを加えて熟成し、再結晶化させることによってフルオレセインナトリウムを精製することができる。
熟成温度は、5℃以上75℃以下が好ましく、65℃以上(かつ75℃以下)に加温した後、15℃以下(かつ5℃以上)まで冷却(自然冷却も含む)することがより好ましい。熟成時間は、回収量にもよるが、1時間以上が好ましく、3時間以上24時間以内がより好ましい。上記条件で熟成することにより、実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウム、又は高純度フルオレセインナトリウムを得ることが可能となる。
本発明の実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウム又は高純度フルオレセインナトリウムを製造する方法は、商用グレードのフルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えて、フルオレセインナトリウムを結晶化させることを含む。当該方法は、上述したフルオレセインナトリウムを精製する方法で説明した条件と同様の条件により、実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウム又は高純度フルオレセインを製造する方法である。
フルオレセインナトリウムは、下記の式で示される。
装置:Waters製HPLC (Waters 2998 Photodiode Array Detecter, Waters e2695 Separations Module、SMC Column Heater)
カラム:XBridge C8 4.6×150mm、3.5μm
カラム温度:45℃
検出波長:UV 280nm
移動相A:1%酢酸水溶液(pH2.8)
移動相B:メタノール
流速:1.0mL/min
クランジェント条件:下記の表1の通りである。
この結晶形態Aは、CuKα放射線を使用する粉末X線回折において、回折角(2θ±0.2°)16.9°のピーク強度を100%とした場合、回折角(2θ±0.2°)26.4°に相対強度が25%以上の回折ピークを有し、回折角(2θ±0.2°)7.0°以下には相対強度が25%以上の回折ピークを有さないことによって特徴付けられる。さらに、結晶形態Aを特徴付ける相対強度が25%以上の回折ピークとして、回折角(2θ±0.2°)9.7°、14.0°の回折ピークが挙げられ、さらに、回折角(2θ±0.2°)22.6°の回折ピークが挙げられる。なお、粉末X線回折においては、回折角の値は±0.2°の測定誤差を生じる。回折角(2θ±0.2°)26.4°の回折ピークの相対強度は、50%以上であってよく、70%以上であってもよい。
(測定条件)
X線源: Cu
電圧: 40kV
電流: 40mA
発散スリット: 1.0mm
発散縦制限スリット: 10mm
散乱スリット: 開放
受光スリット: 開放
第1スリット: なし
第2スリット: なし
入射スリット: なし
受光スリット: なし
走査モード: 連続
サンプリング幅: 0.0200°
走査範囲: 5.0000°−40.0000°
積算回数: 1
スキャンスピード: 4.000°/min.
走査軸: 2θ/θ
θオフセット: 0.0000°
上述した実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウム又は高純度フルオレセインナトリウムは、眼科用検査用試薬として用いることができる。眼科用検査用試薬は、通常、眼疾患の診断のための試薬であり、眼科用診断試薬ともいう。具体的には、点眼剤として、角結膜障害の診断、例えばドライアイ、角結膜の擦過傷、潰瘍、角膜ヘルペスなどの診断に有効である。また、造影剤として、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、眼内の炎症などの識別にも有効である。
実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウム若しくは高純度フルオレセインナトリウムを用いて眼科用診断を行う方法又は眼疾患を診断する方法もまた、本発明の一つである。かかる診断方法は、通常、実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウム若しくは高純度フルオレセインナトリウムを含む眼科用診断試薬を点眼剤として眼に滴下し、例えば、黄緑色に染色すれば角結膜障害があると診断することができ、また、造影剤として眼に滴下し、例えば、血管の状態を把握することができ、病変を検出できれば加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、眼内の炎症などであると診断することができる。
市販のフルオレセインナトリウム試薬[試薬A]1gを特級エタノール(濃度99.5体積%)2mLに加えて1時間かけて撹拌溶解させ、水1.4mLを加えて、75℃まで加熱した。特級2−プロパノール(濃度99.7体積%)10mLを加えた後、約18時間かけて撹拌冷却して12℃とした。析出した固体を減圧下で固液分離し、特級2−プロパノール1mLで3回洗浄した。得られた湿固体を減圧下80℃で乾燥し、医薬品グレードのフルオレセインナトリウム(結晶形態A、収率35.7%)を得た。減圧は0.1kPa以上、1kPa以下の範囲内で行った(以下、同様)。
実施例1の[試薬A]の代わりに市販のフルオレセインナトリウム試薬[試薬B]を用いること以外は、実施例1と同様な操作を行うことにより、医薬品グレードのフルオレセインナトリウム(結晶形態A、収率44.1%)を得た。
実施例1の[試薬A]の代わりに市販のフルオレセインナトリウム試薬[試薬C]を用いること以外は、実施例1と同様な操作を行うことにより、医薬品グレードのフルオレセインナトリウム(結晶形態A、収率42.1%)を得た。
図2に示す試薬Aの商用グレードのフルオレセインナトリウムの茶褐色の粉末は、図1に示す高純度フルオレセインナトリウムの橙色の粉末に精製された。他の実施例でも同様であった。表3から明らかなように、商用グレードのフルオレセインナトリウム(試薬A〜C)から、残留溶媒が0.2%以下である、高純度フルオレセインナトリウムを得られることが確認された。したがって、実施例1〜実施例3により得られるフルオレセインナトリウムは医薬品グレードのフルオレセインナトリウムとして適用できる。
市販のフルオレセインナトリウム(試薬D:純度99.2%)20gと特級エタノール(濃度99.5体積%)200mLの混合溶液を室温で1時間15分間撹拌した後、濾過補助剤を充填したガラスフィルターでろ過し、特級エタノール20mLで4回洗浄した。濾液を減圧下濃縮・乾固し、特級2‐プロパノール(濃度99.7体積%)40mLを加えて減圧下濃縮する操作を3回繰り返した。核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)にてエタノール、2−プロパノールの残存量を確認後、これらの有機溶媒が含まれるフルオレセインナトリウムを原料として使用し、添加する各有機溶媒の総量が表4中にあるエタノール量、2−プロパノール量となるようにした。そして、表4に示すように原料1gとエタノールの混合液に水を加え、各温度で、特級2−プロパノールを加えて数時間〜24時間撹拌した。析出した各固体を減圧濾過し、特級2−プロパノール1mLで数回洗浄し、得られた湿固体を80℃で減圧乾燥して乾燥固体を得た。
実施例4‐4で得られた結晶形態Aのフルオレセインナトリウム0.59gを5mLのバイアル管に充填し、深さ1.5cm程度であることを確認した。50℃、100%RHにした乾燥機内へ、このバイアルを15時間静置した。1H−NMRにて2−プロパノールの質量%を確認したところ、0.028%に低減できた。これを80℃で減圧乾燥し、0.52g回収した(回収率:88.1%)。
表4の結果から明らかなように、実施例4−1〜実施例4−17におけるフルオレセインナトリウムは、何れも純度が99.5%を超え、残留溶媒の含有量も極めて少ない。さらに、実施例4−18の操作を加えたフルオレセインナトリウムは、さらに残留溶媒の含有量を低減させることができた。また、実施例4−1〜実施例4−18におけるフルオレセインナトリウムは、粉末X線回折の分析結果から、表2に示す特有のピークを有する、結晶形態Aであることが確認された。
市販のフルオレセインナトリウム(試薬F:純度93.7%、茶褐色)1gと特級エタノール(濃度99.5体積%)10mLの混合溶液を室温で1時間撹拌した後、濾過補助剤を充填したガラスフィルターでろ過し、特級エタノール1mLで4回洗浄した。濾液を減圧下濃縮し、濃縮残渣2.3gを取得した。この残渣に特級エタノール0.47mL、水1.4mLを加え、外温75℃で、特級2−プロパノール(濃度99.7体積%)9.5mLを加えて溶解した後、外温12.5℃で15時間37分間撹拌した。析出した各固体を減圧濾過し、特級2−プロパノール1mLで3回洗浄し、得られた湿固体を80℃で減圧乾燥し、医薬品グレードのフルオレセインナトリウム(結晶形態A、収率47.3%、純度99.6%、エタノール含有量:検出されず、2−プロパノール含有量:0.21質量%)を得た。
実施例5におけるフルオレセインナトリウムは、何れも純度が99.5%を超え、残留溶媒の含有量も極めて少ない。実施例5におけるフルオレセインナトリウムは、粉末X線回折の分析結果から、表2に示す特有のピークを有する、結晶形態Aであることが確認された。
市販のフルオレセインナトリウム(試薬E:純度99.4%)0.98gと特級エタノール(濃度99.5体積%)10mLの混合溶液を室温で2時間撹拌した後、濾過補助剤を充填したガラスフィルターでろ過し、特級エタノール1mLで4回洗浄した。濾液を減圧下濃縮した。核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)にてエタノールの残存量を確認後、3v/wになるようにエタノールを添加した。この混合液に水1.5mLを加え、内温75度まで加熱し、特級2−ブタノール9.80mLを加えた後、12.5℃へ冷却し、14時間撹拌した。析出した固体を減圧濾過し、特級2−ブタノール2mLで4回洗浄し、得られた湿固体を80℃で減圧乾燥して結晶形態Aとして0.76g(収率:76.3%、純度99.6%、エタノール含有量:0.044質量%、2−ブタノール含有量:0.31質量%)を得た。
フルオレセインナトリウム試薬[試薬D]5gと特級エタノール(濃度99.5体積%)50mLの混合溶液を室温で1時間撹拌した後、濾過補助剤を充填したガラスフィルターでろ過し、特級エタノール5mLで4回洗浄した。濾液を11.4gになるまで濃縮し、特級2−プロパノール(濃度99.7%)50mLを加え、5分割した後、80℃で24時間撹拌した。析出した各固体を減圧濾過し、特級2−プロパノール1mLで2回洗浄し、湿固体を80℃で減圧乾燥して乾燥固体を得た。結果を表5に示す。
表5及び表6の結果から明らかなように、再結晶化の際に、フルオレセインナトリウム水溶液を用いない比較例1では、残留溶媒の含有量が多く、実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウムは得られなかった。
フルオレセインナトリウム[試薬D]5gと特級エタノール50mLの混合溶液を室温で1時間撹拌した後、濾過補助剤を充填したガラスフィルターでろ過し、特級エタノール5mLで4回洗浄した。濾液を13.0gになるまで濃縮し、特級2−ブタノール50mLを加え、5分割した後、15℃、95℃の各温度で22時間撹拌した。析出した各固体を減圧濾過し、特級2−ブタノール2mLで2回洗浄し、湿固体を80℃で減圧乾燥して乾燥固体を得た。結果を表7に示す。
表7及び表8の結果から明らかなように、再結晶化の際に、フルオレセインナトリウム水溶液を用いない比較例2では、何れの温度においても、残留溶媒の含有量が多く、実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウムは得られなかった。
Claims (14)
- フルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えて、フルオレセインナトリウムを結晶化させることを含む、フルオレセインナトリウムを精製する方法。
- 商用グレードのフルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えて、フルオレセインナトリウムを結晶化させることを含む、純度99.5%を超えるフルオレセインナトリウムを製造する方法。
- 商用グレードのフルオレセインナトリウムを溶解させた水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えて、フルオレセインナトリウムを結晶化させることを含む、実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウムを製造する方法。
- 前記水溶液は、エタノール又はメタノールを含む、請求項1〜3の何れか1項記載の方法。
- フルオレセインナトリウムにメタノール又はエタノールを加えるステップ、前記ステップで得られた溶液に水を加えて水溶液を得るステップ、前記水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えるステップ、及び、前記2−プロパノール又は2−ブタノールを加えた後の前記水溶液中のフルオレセインナトリウムを結晶化させるステップを含む、フルオレセインナトリウムを精製する方法。
- 商用グレードのフルオレセインナトリウムにメタノール又はエタノールを加えるステップ、前記ステップで得られた溶液に水を加えて水溶液を得るステップ、前記水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えるステップ、及び、前記2−プロパノール又は2−ブタノールを加えた後の前記水溶液中のフルオレセインナトリウムを結晶化させるステップを含む、純度99.5%を超えるフルオレセインナトリウムを製造する方法。
- 商用グレードのフルオレセインナトリウムにメタノール又はエタノールを加えるステップ、前記ステップで得られた溶液に水を加えて水溶液を得るステップ、前記水溶液に2−プロパノール又は2−ブタノールを加えるステップ、及び、前記2−プロパノール又は2−ブタノールを加えた後の前記水溶液中のフルオレセインナトリウムを結晶化させるステップを含む、実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウムを製造する方法。
- 前記2−プロパノール又は2−ブタノールを加えた後の前記水溶液の温度が5℃〜75℃である、請求項1〜7の何れか1項記載の方法。
- 前記2−プロパノール又は2−ブタノールを加えた後の前記水溶液から結晶化したフルオレセインナトリウムを分離し、乾燥させる操作/ステップを伴う、請求項1〜8の何れか1項記載の方法。
- 除塵操作を伴う、請求項1〜9の何れか1項記載の方法。
- 純度99.5%を超えるフルオレセインナトリウム。
- 実質的に有機溶媒を含有しないフルオレセインナトリウム。
- CuKα放射線を使用する粉末X線回折において、回折角(2θ±0.2°)16.9°のピーク強度を100%とした場合、回折角(2θ±0.2°)26.4°に相対強度が25%以上の回折ピークを有し、回折角(2θ±0.2°)7.0°以下には相対強度が25%以上のピークを有さない、フルオレセインナトリウム。
- 請求項11〜13の何れか1項記載のフルオレセインナトリウムを含む、眼科用診断試薬。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015222186 | 2015-11-12 | ||
JP2015222186 | 2015-11-12 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017095453A true JP2017095453A (ja) | 2017-06-01 |
Family
ID=58695558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016221921A Ceased JP2017095453A (ja) | 2015-11-12 | 2016-11-14 | 高純度フルオレセインナトリウム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017095453A (ja) |
WO (1) | WO2017082430A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10745373B2 (en) * | 2018-08-01 | 2020-08-18 | Delmar Chemicals Inc. | Process for preparing fluorescein quinoid form |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023037158A1 (en) * | 2021-09-09 | 2023-03-16 | Macsen Drugs | Process for preparation of crystalline fluorescein sodium from diacetylfluorescein or fluorescein |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101270124A (zh) * | 2008-05-08 | 2008-09-24 | 山东省分析测试中心 | 一种提纯制备高纯度荧光素及荧光素盐的新方法 |
CN101628907A (zh) * | 2009-07-28 | 2010-01-20 | 广州白云山明兴制药有限公司 | 荧光素钠的精制方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE58908041D1 (de) * | 1988-11-17 | 1994-08-18 | Ciba Geigy Ag | Veretherte Fluoresceinverbindungen. |
MX2009005679A (es) * | 2006-12-11 | 2009-06-08 | Alcon Res Ltd | Fluoresceina sustancialmente pura. |
-
2016
- 2016-11-14 JP JP2016221921A patent/JP2017095453A/ja not_active Ceased
- 2016-11-14 WO PCT/JP2016/083730 patent/WO2017082430A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101270124A (zh) * | 2008-05-08 | 2008-09-24 | 山东省分析测试中心 | 一种提纯制备高纯度荧光素及荧光素盐的新方法 |
CN101628907A (zh) * | 2009-07-28 | 2010-01-20 | 广州白云山明兴制药有限公司 | 荧光素钠的精制方法 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
RU 2572718 C1, JPN7020003584, ISSN: 0004383790 * |
平山令明, 有機化合物結晶作製ハンドブック, JPN6014035600, 2008, pages 17 - 23, ISSN: 0004383789 * |
畑一夫 他, 化学実験法 第1版, JPN6020043049, 1960, pages 79 - 81, ISSN: 0004383791 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10745373B2 (en) * | 2018-08-01 | 2020-08-18 | Delmar Chemicals Inc. | Process for preparing fluorescein quinoid form |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2017082430A1 (ja) | 2017-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2170904B1 (en) | Process for preparing amorphous rifaximin and the amorphous rifaximin thus obtained | |
JP2019510128A (ja) | スガマデクスの調製のための改善されたプロセス | |
WO2017082430A1 (ja) | 高純度フルオレセインナトリウム | |
TW201617336A (zh) | 鉀離子競爭性酸阻滯劑的晶型及其製備方法 | |
EP3967677A1 (en) | Method for producing binaphthyl carboxylic acid | |
WO2020215835A1 (zh) | 氟哌啶醇的纯化方法 | |
CA2178369C (en) | Process for the purification and crystallisation of iopamidol | |
JP6252991B2 (ja) | ナファモスタットメシル酸塩の製造方法 | |
JP5827684B2 (ja) | 2−[3−シアノ−4−(2−i−ブトキシ)フェニル]−4−メチル−5−チアゾール−カルボン酸(フェブキソスタット)の結晶形Aを調製するための方法 | |
KR100270411B1 (ko) | (s)-n,n'-비스[2-히드록시-1-(히드록시메틸)에틸-5-[(2-히드록시-1-옥소프로필)아미노]-2,4,6-트리요오도-1,3-벤젠디카복사미드의물로부터의결정화방법 | |
TWI496789B (zh) | 表柔比星(epirubicin)鹽酸鹽之結晶 | |
TWI680983B (zh) | 一種鈉-葡萄糖共同轉運蛋白2抑制劑的l-脯胺酸複合物、其一水合物及晶體 | |
WO2017177781A1 (zh) | Ahu377的晶型及其制备方法与用途 | |
CN114008023B (zh) | 索吡溴铵的晶型及其制备方法 | |
JP4849374B2 (ja) | (±)2−(ジメチルアミノ)−1−{〔O−(m−メトキシフェネチル)フェノキシ〕メチル}エチル水素サクシナート塩酸塩のI形結晶とII形結晶の混晶の製造法 | |
JPS6155901B2 (ja) | ||
CN106117179A (zh) | 一种琥珀酸曲格列汀的精制方法 | |
CN113272284A (zh) | 制备考布曲钙的方法 | |
JP2004196560A (ja) | ヨウ化アルカリの精製方法 | |
JP6023770B2 (ja) | アリピプラゾール無水物b形結晶の製造方法 | |
JP4655930B2 (ja) | キノリンカルボン酸誘導体溶媒和物の結晶 | |
JP4514017B2 (ja) | 塩酸エピナスチンの製造方法 | |
CN109369425B (zh) | 非诺贝特酸胆碱盐的制备方法 | |
JP2616211B2 (ja) | 光学活性1,2―プロパンジアミンの製法 | |
WO2006080484A1 (ja) | セフカペン ピボキシルのメタンスルホン酸塩 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201110 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210305 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210427 |
|
A045 | Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20210831 |