JP2017093986A - 医療用セラミックス中空粒子の製造方法および医療用セラミックス多孔質体の製造方法 - Google Patents

医療用セラミックス中空粒子の製造方法および医療用セラミックス多孔質体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】医療用セラミックス中空粒子の粒径、空洞径、空洞の表面積および厚さを容易に制御する。【解決手段】本発明は、コア粒子の表面をセラミックス原料で被覆する被覆ステップSA1と、セラミックス原料で被覆されたコア粒子を加熱して該コア粒子を蒸散し、セラミックス原料からなる中空球状の粒子を得る蒸散ステップSA2と、中空球状の粒子を焼成する粒子焼成ステップSA3とを含む医療用セラミックス中空粒子の製造方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、医療用セラミックス中空粒子の製造方法および医療用セラミックス多孔質体の製造方法に関するものである。
従来、スプレー乾燥機を使用して、セラミックスからなり内部に空洞を有する中空粒子を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−326881号公報
しかしながら、特許文献1のようにスプレー乾燥機を使用した場合、中空粒子の粒径および空洞径や空洞の表面積、中空粒子を構成するセラミックスの層の厚さを制御することが難しいという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、医療用セラミックス中空粒子の粒径、空洞径、空洞の表面積および厚さを容易に制御することができる医療用セラミックス中空粒子の製造方法および医療用セラミックス多孔質体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、コア粒子の表面をセラミックス原料で被覆する被覆ステップと、前記セラミックス原料で被覆されたコア粒子を加熱して該コア粒子を蒸散し、前記セラミックス原料からなる中空球状の粒子を得る蒸散ステップと、前記中空球状の粒子を焼成する粒子焼成ステップとを含む医療用セラミックス中空粒子の製造方法である。
本態様によれば、被覆ステップによってセラミックス原料で被覆されたコア粒子を、蒸散ステップによって蒸散することによって、セラミックス原料からなる中空球状の粒子が得られる。この中空球状の粒子を焼成ステップによって焼成することによって、医療用セラミックス中空粒子を製造することができる。
この場合に、コア粒子の粒径および被覆ステップにおいてコア粒子上に形成するセラミックス原料の層の厚さによって、医療用セラミックス中空粒子の空洞径、粒径および厚さを容易に制御することができる。
上記態様においては、前記セラミックス原料の主成分が、リン酸カルシウム化合物であってもよい。
このようにすることで、人工骨の材料として好適な医療用セラミックス中空粒子を製造することができる。前記セラミックス原料の主成分は、β型リン酸三カルシウム(β−TCP)、α型リン酸三カルシウム(α−TCP)、ハイドロキシアパタイト(HAP)、フルオロアパタイト、リン酸四カルシウム、リン酸八カルシウム(OCP)、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム無水和物、リン酸水素カルシウム二水和物、TTCP、二リン酸カルシウム、メタリン酸カルシウム、および炭酸基置換型ハイドロキシアパタイト(CHA)のうちのいずれかであることが好ましい。
また、上記態様においては、前記コア粒子の粒径が、10μm以上1000μm以下であってもよい。
このようにすることで、約10μm以上約1000μm以下の空洞径を有する医療用セラミックス中空粒子が製造される。このような空洞径を有する医療用セラミックス中空粒子は、人工骨として体内に移植された際に、空洞内への骨芽細胞の浸入を促進することができる。コア粒子の粒径は、100μm以上400μm以下であることがさらに好ましい。
また、上記態様においては、前記被覆ステップにおいて、10μm以上の厚さを有する前記セラミックス原料の層を形成してもよい。
このようにすることで、加工に耐える強度を有する医療用セラミックス中空粒子を製造することができる。
また、上記態様においては、前記被覆ステップの前に、前記セラミックス原料を、前記粒子焼成ステップにおける焼成温度よりも低い温度で加熱する仮焼ステップを含んでいてもよい。
このようにすることで、粒子焼成ステップにおけるセラミックス原料の収縮を抑制し、医療用セラミックス中空粒子の空洞径および厚さをさらに正確に制御することができる。
また、上記態様においては、前記被覆ステップの前に、前記コア粒子よりも小さな有機微粒子で前記コア粒子の表面を被覆する前被覆ステップを含んでいてもよい。
このようにすることで、蒸散ステップにおいて、コア粒子と一緒に有機微粒子も蒸散されることにより、医療用セラミックス中空粒子の内表面には多数の微小な凹部が形成される。したがって、有機微粒子の粒径および量(コア粒子の表面上の密度)によって、医療用セラミックス中空粒子の空洞径および空洞内部の表面積を容易に制御することができる。
本発明の他の態様は、上記いずれかに記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法によって製造された医療用セラミックス中空粒子とセラミックス原料とを混合して混合物を得る混合ステップと、前記混合物を成形して成形体を得る成形ステップと、前記成形体を焼成する成形体焼成ステップとを含む医療用セラミックス多孔質体の製造方法である。
本態様によれば、医療用セラミックス中空粒子とセラミックス原料との混合物を成形し、得られた成形体を焼成することによって、医療用セラミックス中空粒子内の空洞からなる気孔を有する医療用セラミックス多孔質体を製造することができる。
この場合に、空洞径および厚さが制御された医療用セラミックス中空粒子を使用することによって、医療用セラミックス多孔質体の構造および機能を制御することができる。
本発明によれば、医療用セラミックス中空粒子の粒径、空洞径、空洞の表面積および厚さを容易に制御することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る医療用セラミックス中空粒子の製造方法を示すフローチャートである。 医療用セラミックス中空粒子の製造過程を示す説明図である。 医療用セラミックス中空粒子の製造方法の変形例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る医療用セラミックス多孔質体の製造方法を示すフローチャートである。 実施例1において医療用セラミックス多孔質体の製造に使用したシステムの構成図である。 HAPスラリーの吹き付け量が0gであるときのPSビーズのSEM写真である。 HAPスラリーの吹き付け量が42gであるときのPSビーズのSEM写真である。 HAPスラリーの吹き付け量が142gであるときのPSビーズのSEM写真である。 HAPスラリーの吹き付け量が205gであるときのPSビーズのSEM写真である。 HAPスラリーの吹き付け量が289gであるときのPSビーズのSEM写真である。 粒子焼成ステップにおける温度プログラムを示すグラフである。 HAPスラリーの吹き付け量が142gであるときのHAP中空粒子のSEM写真である。 HAPスラリーの吹き付け量が205gであるときのHAP中空粒子のSEM写真である。 HAPスラリーの吹き付け量が289gであるときのHAP中空粒子のSEM写真である。 図13のHAP中空粒子の断面を拡大撮影したSEM写真である。 HAPスラリーの吹き付け量が1200gであるときのHAP中空粒子の断面を拡大撮影したSEM写真である。 実施例2において製造されたHAP多孔質体の断面を撮影したSEM写真である。 実施例3におけるHAP多孔質体のサンプルの製造条件を示す図表である。 実施例3において製造されたHAP多孔質体のサンプルの試験結果を示すグラフである。 実施例4で使用したPSビーズおよびPMMAビーズI,II,IIIの粒度分布を示すグラフである。 PMMAビーズIで被覆されたPSビーズのSEM写真である。 PMMAビーズIIで被覆されたPSビーズのSEM写真である。 PMMAビーズIIIで被覆されたPSビーズのSEM写真である。 HAPで被覆されたPSビーズのSEM写真である。 HAP中空粒子の内表面を撮影したSEM写真である。 実施例5における医療用セラミックス多孔質体の製造条件を示す図表である。 実施例5において製造された医療用セラミックス多孔質体のサンプルの試験結果を示すグラフである。 実施例6における医療用セラミックス多孔質体の製造条件を示す図表である。 実施例6において製造された医療用セラミックス多孔質体の断面を撮影したSEM写真である。 図29の医療用セラミックス多孔質体の一部を拡大したSEM写真である。 実施例6において製造された医療用セラミックス多孔質体の成分分析結果を示すX線回折スペクトルである。 図31のX線回折スペクトルから得られた積分強度を示す図表である。 実施例5において製造された医療用セラミックス多孔質体のサンプルの試験結果を示すグラフである。
以下に、本発明の一実施形態に係る医療用セラミックス中空粒子の製造方法について図1および図2を参照して説明する。
本実施形態に係る医療用セラミックス中空粒子の製造方法は、図1に示されるように、コア粒子をセラミックス原料で被覆する被覆ステップSA1と、加熱によってコア粒子を蒸散させてセラミックス原料からなる中空球状の粒子を得る蒸散ステップSA2と、中空球状の粒子を焼成して医療用セラミックス中空粒子を得る粒子焼成ステップSA3とを含む。
コア粒子は、粒子焼成ステップSA3における焼成温度よりも低い温度で燃焼する有機材料からなる。コア粒子として、例えば、ポリスチレン製のビーズが好適である。その他、コア粒子として、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリアセタールなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニルなどのビニルポリマ、ナイロンなどのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリサルフォン・ポリエーテルサルフォン・ポリエーテルエーテルケトン・熱可塑性ポリイミド・ポリアミドイミドなどのエンジニアリングプラスチック、イソプレンゴム・ブタジエンゴム・スチレン-ブタジエンゴム・クロロプレンゴム・ニトリルゴム・ポリイソブチレン・エチレンプロピレンゴム・アクリルゴムなどの合成ゴム、ラテックスなどの天然ゴム、セルロース、でんぷん、ゼラチン、キトサンなどの天然高分子、アクリル樹脂(PMMA)、ポリウレタン、ABS樹脂、ポリカーボネート、シリコーン樹脂など、被覆するセラミックス原料の焼結温度よりも低い温度で蒸散するものであれば、いずれも用いることができる。
コア粒子の粒径(外径)は、医療用セラミックス中空粒子の用途に応じて適宜選択される。後述するように、医療用セラミックス中空粒子を人工骨の材料として使用する場合には、コア粒子の粒径は、骨芽細胞の医療用セラミックス中空粒子内への浸入を促進することができるように、10μm以上1000μm以下であることが好ましく、100μm以上400μm以下であることがさらに好ましい。
セラミックス原料は、リン酸カルシウム化合物を主成分として含む。リン酸カルシウム化合物は、β型リン酸三カルシウム(β−TCP)、α型リン酸三カルシウム(α−TCP)、ハイドロキシアパタイト(HAP)、フルオロアパタイト、リン酸四カルシウム、リン八酸カルシウム(OCP)、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム無水和物、リン酸水素カルシウム二水和物、TTCP、二リン酸カルシウム、メタリン酸カルシウム、および炭酸基置換型ハイドロキシアパタイト(CHA)のうちのいずれかであることが好ましい。
被覆ステップSA1において、図2(a),(b)に示されるように、コア粒子2にセラミックス原料を吹き付けて、コア粒子2の外表面上に該外表面全体を被覆するセラミックス原料層3を形成する。セラミックス原料の吹き付けは、例えば、転動流動コーティング装置を使用し、気流によって粉末状のコア粒子2を空中で撹拌しながらセラミックス原料を含むスラリーをコア粒子2に向かって噴霧することによって行われる。スラリーは、結合剤(バインダ)を含んでいてもよい。転動流動コーティング装置を使用することによって、コア粒子2同士の凝集を防止しながら個々のコア粒子2を均一にセラミックス原料で被覆することができる。
セラミックス原料層3の厚さは、コア粒子2へのセラミックス原料の吹き付け量に応じて決まり、10μm以上であることが好ましい。セラミックス層3の厚さを10μm以上とすることによって、医療用セラミックス多孔質体の製造工程での加工に耐える高い強度を医療用セラミックス中空粒子に付与することができる。さらに、セラミックス原料層3の厚さを10μm以上とすることによって、欠損の無い医療用セラミックス中空粒子1を製造することができる。セラミックス原料層3の厚さが10μm未満である場合には、医療用セラミックス中空粒子1の一部に欠損が生じやすい。
なお、被覆ステップSA1においては、他の方法を使用してセラミックスを被覆してもよい。例えば、流動式混合型複合装置や表面改質装置により、粒子の表面に他の粒子を取り込みながらセラミックスを被覆してもよい。
次に、蒸散ステップSA2において、セラミックス原料層3が形成されたコア粒子2を、粒子焼成ステップSA3における焼成温度よりも低く、かつ、コア粒子2を構成する有機材料が燃焼する温度まで加熱する。これにより、図2(c)に示されるように、コア粒子2が蒸散によって除去され、セラミックス原料層3の内側に空洞が形成される。この空洞の直径は、コア粒子2の粒径と等しくなる。
次に、粒子焼成ステップSA3において、中空球状のセラミックス原料層3をセラミックス原料の焼成温度まで加熱してセラミックス原料層3を焼成する。これにより、図2(d)に示されるように、セラミックスからなる中空球状の医療用セラミックス中空粒子1が製造される。このとき、最高焼成温度は500℃〜1500℃であることが望ましいが、中空粒子の保形性、組成の安定性のためには800℃〜1300℃であることがより好適である。
なお、中空化のための蒸散ステップSA2とセラミックス原料層3を焼成するための粒子焼成ステップSA3は、単一のステップで同時に行ってもよい。
この場合に、本実施形態によれば、医療用セラミックス中空粒子1の空洞径は、コア粒子2の粒径と略等しくなる。したがって、使用するコア粒子2の粒径によって、医療用セラミックス中空粒子1に形成される空洞径および空洞の表面積を容易に制御することができ、任意の空洞径を有する医療用セラミックス中空粒子1を製造することができるという利点がある。
さらに、医療用セラミックス中空粒子1を構成するセラミックスの層の厚さは、被覆ステップSA1においてコア粒子2に吹き付けるセラミックス原料の量に応じて決まる。したがって、セラミックス原料の吹き付け量を調整することによって、医療用セラミックス中空粒子1の厚さを容易に制御することができ、任意の厚さの医療用セラミックス中空粒子1を製造することができるという利点がある。
本実施形態においては、被覆ステップSA1の前に、セラミックス原料を、粒子焼成ステップSA3における焼成(本焼)の温度よりも低い温度で焼成(仮焼)する仮焼ステップをさらに含むことが好ましい。
セラミックス原料層3には焼成の過程で縮みが生じる。仮焼されたセラミックス原料を使用することによって、本焼におけるセラミックス原料層3の縮みが低減される。これにより、医療用セラミックス中空粒子1の空洞径、粒径および厚さをさらに正確に制御することができる。
本実施形態においては、図3(b)に示されるように、被覆ステップSA1の前に、コア粒子2の表面を、コア粒子2よりも小さい粒径を有する有機微粒子4で被覆する前被覆ステップをさらに含んでいてもよい。
有機微粒子4は、コア粒子2と同様に、粒子焼成ステップSA3における焼成温度よりも低い温度で燃焼する有機材料からなる。したがって、蒸散ステップSA2において、コア粒子2と一緒に有機微粒子4も蒸散によって除去され、セラミックス原料層3および医療用セラミックス中空粒子1の内表面には、図3(d)に示されるように、有機微粒子4と等しい内径を有する多数の凹部が形成される。図3においては、蒸散ステップSA2の図示が省略されている。
したがって、使用する有機微粒子4の粒径によって、医療用セラミックス中空粒子1の空洞径をさらに精密に制御することができる。さらに、有機微粒子4の粒径およびコア粒子2の表面における有機微粒子4の密度によって、医療用セラミックス中空粒子1の内部の表面積をさらに精密に制御することができる。
次に、医療用セラミックス中空粒子1を使用した本実施形態に係る医療用セラミックス多孔質体の製造方法について図4を参照して説明する。
本実施形態に係る医療用セラミックス多孔質体の製造方法は、図4に示されるように、ステップSA1〜SA3によって製造された医療用セラミックス中空粒子1を主原料と混合して混合物を得る混合ステップSB1と、混合物を加圧成形して成形体を得る成形ステップSB2と、成形体を焼成する焼成ステップSB3とを含む。
主原料は、セラミックス原料を含む粉末である。主原料中のセラミックス原料は、医療用セラミックス中空粒子1のセラミックス原料と同一の種類であってもよく、異なる種類であってもよい。主原料のセラミックス原料として、医療用セラミックス中空粒子1のセラミックス原料よりも高い強度を有する材料を使用した場合には、医療用セラミックス多孔質体の強度を向上することができる。
混合ステップSB1において、医療用セラミックス中空粒子1と主原料とを混合する。
次に、成形ステップSB2において、混合物を鋳型内に充填し、一軸加圧成形する。この後に、得られた成形体を冷間静水圧プレス(CIP)によってさらに加圧してもよい。
次に、焼成ステップSB3において成形体を焼成することにより、医療用セラミックス多孔質体が製造される。
セラミックス多孔質体には、医療用セラミックス中空粒子1が分散して含まれている。したがって、医療用セラミックス多孔質体には、医療用セラミックス中空粒子1の空洞からなる気孔が形成される。このようなセラミックス多孔質体を体内に移植すると、気孔内に骨芽細胞が浸入し、医療用セラミックス多孔質体を足場として骨形成を行う。これにより、骨を再生することができる。
この場合に、空洞径、粒径、空洞の表面積および厚さが正確に制御された医療用セラミックス中空粒子1を使用することによって、医療用セラミックス多孔質体の気孔径、気孔率、強度および人工骨としての機能を正確に制御することができるという利点がある。
また、医療用セラミックス中空粒子1を構成する材料としてβ−TCPを選択した場合には破骨細胞および骨芽細胞の働きによって骨置換される特性を有するが、力学的強度は小さい。そこで、医療用セラミックス多孔質体の主原料として、β−TCPよりも高い強度を有するHAPを使用することによって、高い強度および高い骨形成能を有する医療用セラミックス多孔質体を製造することができる。
次に、本実施形態の実施例について説明する。
[実施例1]
医療用セラミックス中空粒子の製造方法の実施例について以下に説明する。
図5は、本実施例において使用したシステムを示している。本システムは、図5に示されるように、HAPのスラリー10を収容する容器20と、該容器20の重量を測定する重量計30と、転動流動コーティング装置(株式会社パウレック製、MP−01)40と、容器20から転動流動コーティング装置40にスラリー10を送るポンプ50とを備えている。
重量計30は、転動流動コーティング装置40へのスラリー10の供給量を測定するためのものである。すなわち、重量計30によって計測される重量の減少量が、転動流動コーティング装置40へのスラリー10の供給量として算出される。
コア粒子として、粒径100μm〜400μmのポリスチレン(PS)ビーズを使用した。スラリーは、300gのHAP粉末と、1050gの精製水と、742gのHPC−L(8%水溶液)とを混合して調製した。HPC−L(日本曹達株式会社製、ヒドロキシプロピルセルロース、粘性グレードL)は、バインダである。HAPは、880℃で予め仮焼したものを使用した。
(被覆ステップ)
600gのPSビーズを転動流動コーティング装置内に投入した。次に、スラリーを転動流動コーティング装置内に供給し、80℃でPSビーズにスラリーを吹き付けた。
図6から図10は、HAPで被覆されたPSビーズの走査型顕微鏡(SEM)写真を示している。図6、7、8、9、10において、スラリーの供給量はそれぞれ0、42、142、205、289gである。図6から図10に示されるように、スラリーの供給量(HAPの吹き付け量)が増加するのに伴って、PSビーズの表面に形成されるHAP層の厚さが増大し、全体の粒径が増大する傾向が確認された。
(蒸散ステップ・粒子焼成ステップ)
次に、HAPによって被覆されたPSビーズを高温で加熱することによって、PSビーズの蒸散およびHAP層の焼成を行った。具体的には、図11に示されるように、室温から250℃、300℃、450℃と温度を上昇させながら合計42時間加熱することによってPSビーズを蒸散させ、中空球状のHAP層を生成した。次に、生成されたHAP層を室温まで冷却し、その後、室温から1150℃まで昇温し、HAP層を1150℃で1時間焼成した。これにより、HAP中空粒子を得た。
図12から図14は、得られたHAP中空粒子のSEM写真を示している。図12、13、14において、スラリーの供給量はそれぞれ142、205、289gである。図12および図13に示されるように、スラリーの供給量が142gおよび205gのときには、HAP中空粒子に穴が確認された。一方、図14に示されるように、スラリーの供給量が289gのときには、穴はほとんど確認されず、欠損の無いHAP中空粒子を製造することができた。
図15は、図14のHAP中空粒子を破壊して撮影したHAP中空粒子の断面を示している。図15から分かるように、HAP中空粒子におけるHAP層の厚さは10μm〜15μm程度であり、HAP中空粒子にはサブミクロンサイズの多数の気孔が全体にわたって形成されていることが確認された。この中空粒子において、HAPの収量は259.4g(=86.5重量%)であった。
図16は、600gのPSビーズに対してスラリーの吹き付け量が1200gであるときの、HAP中空粒子の断面を示している。図15および図16から分かるように、スラリーの吹き付け量が4倍増加したときに、HAP中空粒子におけるHAP層の厚さは約2倍増加していた。この結果から、セラミックス原料であるHAPの吹き付け量の調整によって、医療用セラミックス中空粒子のセラミックス層の厚さを制御することができることが確認された。
[実施例2]
次に、医療用セラミックス多孔質体の製造方法の実施例について説明する。
(混合ステップ)
ステップSA1〜SA3により製造されたHAP中空粒子を、HAP粉末と乾式混合した。ここで、880℃で予め仮焼したHAP粉末を使用した。
(成形ステップ)
HAP中空粒子とHAP粉末との混合物を一軸成形した。具体的には、混合物を、縦50mm×横60mmの立方体の鋳型内に充填し、鋳型に上型を被せ、上型を一軸圧縮成形機により10kNの力で30秒間、押圧した。次に、一軸成形された混合物をCIPによって40MPaでさらに加圧した。
(成形体焼成ステップ)
成形ステップによって得られた成形体を900℃で仮焼し、その後、成形体を所定の寸法および形状を有する試験片に加工した。次に、試験片を1150℃で焼成(本焼成)した。これにより、HAP多孔質体を得た。
図17は、製造されたHAP多孔質体のSEM写真を示している。図17に示されるように、HAPからなるブロックの内部に多数のHAP中空粒子が分散しており、HAP中空粒子内の空洞からなる多数の気孔がブロック内に形成されていた。また、本焼成完了まで、試験片には目視で確認できるクラックは生じなかった。
[実施例3]
次に、異なる製造条件1−A〜1−FでHAP多孔質体の6種類のサンプルを製造した。図18に、製造条件1−A〜1−Fを示す。図18に示されるように、異ならせた製造条件は、HAP粉末の仮焼の有無、HAP中空粒子の仮焼の温度、試験片への加工のタイミングである。全てのサンプルにおいて、HAP中空粒子とHAP粉末との混合比率(重量比率)は、HAP中空粒子:HAP粉末=75:25とした。また、CIPの圧力は、30MPaとした。その他の製造条件については、上述した実施例2と同一とした。
図19は、本実施例の6種類のサンプルの単位容積重量および曲げ強さを測定した結果を示している。人工骨としての医療用セラミックス多孔質体には、0.5g/cm〜5.0g/cmの単位容積重量および0.5MPa以上の曲げ強さを有することが要求される。図19に示されるように、全てのサンプルは、実用に適した単位容積重量および曲げ強さを有することが確認された。
[実施例4]
次に、医療用セラミックス中空粒子の製造方法のもう1つの実施例について以下に説明する。
本実施例においては、実施例1の被覆ステップの前に、コア粒子の表面を有機微粒子で被覆する前被覆ステップを行った。
有機微粒子として、異なる粒度分布を有する3種類のポリメチルメタクリレート(PMMA)ビーズI,II,IIIを用意した。図20は、PSビーズ(粒径100μm〜400μm)およびPMMAビーズI,II,IIIの粒度分布を示している。図20に示されるように、PMMAビーズIおよびIIの最頻径(モード径)は20μmであるが、PMMAビーズIは狭い粒度分布を有しており、PMMAビーズIIは広い粒度分布を有している。PMMAビーズIIIの最頻径は40μmであり、広い粒度分布を有している。
(前被覆ステップ)
300gのPSビーズに対して、PMMAビーズIを含むスラリー液を吹き付けた。スラリーは、150gのPMMAビーズIと、525gの精製水と、371gのHPC−SSL(8%水溶液)とを混合して調製した。その他の条件は、実施例1の被覆ステップと同様である。同様に、PMMAビーズIIおよびPMMAビーズIIIをそれぞれPSビーズに吹き付けた。
図21から図23は、PMMAビーズI、II、IIIで被覆されたPSビーズの走査型顕微鏡(SEM)写真をそれぞれ示している。
(被覆ステップ)
PMMAビーズIで被覆されたPSビーズ300gに、HAPを含むスラリーを吹き付けた。スラリーは、300gのHAP粉末と、1050gの精製水と、742gのHPC−SSL(8%水溶液)とを混合して調製した。HAPは、880℃で予め仮焼したものを使用した。図24は、HAPでさらに被覆されたPSビーズの走査型顕微鏡(SEM)写真を示している。
PMMAビーズII,IIIで被覆されたPSビーズについても、同様にしてHAPで被覆した。
蒸散ステップおよび粒子焼成ステップは、実施例1と同様にして行った。
図25は、製造されたHAP中空粒子の内表面を撮影したSEM写真を示している。図25から分かるように、HAP中空粒子の内表面に、PMMAビーズの粒径と同等の内径を有する多数の凹部が確認された。
[実施例5]
次に、医療用セラミックス多孔質体の製造方法のもう1つの実施例について説明する。
実施例4によって製造されたHAP中空粒子を用いて医療用セラミックス多孔質体を製造した。図26は、医療用セラミックス多孔質体の製造条件を示している。図26に示されるように、異なる製造条件2A〜2Rで18種類のサンプルを製造した。その他の条件は、実施例4と同様である。
図27は、18種類のサンプルの単位容積重量および曲げ強さを測定した結果を示している。図27に示されるように、全てのサンプルは、実用に適した単位容積重量および曲げ強さを有することが確認された。
[実施例6]
次に、医療用セラミックス中空粒子および医療用セラミックス多孔質体の主原料の組み合わせと医療用セラミックス多孔質体の強度との関係を調べた。
図28は、医療用セラミックス多孔質体の製造条件3A〜3Fを示している。図28に示されるように、医療用セラミックス中空粒子の主原料としてHAP(3−A〜3−C)またはβ−TCP(3−D〜3−F)を使用し、医療用セラミックス多孔質体の主原料としてHAPを使用して、6種類のサンプルを製造した。
図29は、条件3−D〜3−Fで製造された医療用セラミックス多孔質体の一例のSEM写真を示している。図30は、図29の四角で囲まれた部分を拡大したSEM写真である。図30に示されるように、気孔に隣接するβ−TCPの層と、該β−TCPの層の外側に隣接するHAPの層が確認された。
図31は、条件3−D〜3−Fで製造された医療用セラミックス多孔質体の組成分析結果を示している。医療用セラミックス多孔質体を粉砕し、X線回折による結晶学的組成分析を行った。図31において、白い三角はHAPのピークを示し、黒い四角はβ−TCPのピークを示している。図32は、各X線回折スペクトルから算出した、β−TCPの最強ピークの積分強度とHAPの最強ピークの積分強度との比(β−TCP/HAP)、すなわちβ−TCPの含有率を示している。
図33は、本実施例の6種類のサンプルの単位容積重量および曲げ強さを測定した結果を示している。図33に示されるように、10%〜30%のβ−TCPを含む医療用セラミックス多孔質体(3−D〜3−E)であっても、HAPからなる医療用セラミックス多孔質体(3−A〜3−C)と比べて遜色のない強度を有することが確認された。
1 医療用セラミックス中空粒子
2 コア粒子
3 セラミックス原料層
4 有機微粒子
SA1 被覆ステップ
SA2 蒸散ステップ
SA3 粒子焼成ステップ
SB1 混合ステップ
SB2 成形ステップ
SB3 成形体焼成ステップ

Claims (9)

  1. コア粒子の表面をセラミックス原料で被覆する被覆ステップと、
    前記セラミックス原料で被覆されたコア粒子を加熱して該コア粒子を蒸散し、前記セラミックス原料からなる中空球状の粒子を得る蒸散ステップと、
    前記中空球状の粒子を焼成する粒子焼成ステップとを含む医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  2. 前記セラミックス原料の主成分が、リン酸カルシウム化合物である請求項1に記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  3. 前記セラミックス原料の主成分が、β型リン酸三カルシウム(β−TCP)、α型リン酸三カルシウム(α−TCP)、ハイドロキシアパタイト(HAP)、カルシウム欠損型ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、リン酸四カルシウム、リン八酸カルシウム(OCP)、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム無水和物、リン酸水素カルシウム二水和物、TTCP、二リン酸カルシウム、メタリン酸カルシウム、および炭酸基置換型ハイドロキシアパタイト(CHA)のうちのいずれかである請求項2に記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  4. 前記コア粒子の粒径が、10μm以上1000μm以下である請求項1から請求項3のいずれかに記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  5. 前記コア粒子の粒径が、100μm以上400μm以下である請求項4に記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  6. 前記被覆ステップにおいて、10μm以上の厚さを有する前記セラミックス原料の層を形成する請求項1から請求項5のいずれかに記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  7. 前記被覆ステップの前に、前記セラミックス原料を、前記粒子焼成ステップにおける焼成温度よりも低い温度で加熱する仮焼ステップを含む請求項1から請求項6のいずれかに記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  8. 前記被覆ステップの前に、前記コア粒子よりも小さな有機微粒子で前記コア粒子の表面を被覆する前被覆ステップを含む請求項1から請求項7のいずれかに記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の医療用セラミックス中空粒子の製造方法によって製造された医療用セラミックス中空粒子とセラミックス原料とを混合して混合物を得る混合ステップと、
    前記混合物を成形して成形体を得る成形ステップと、
    前記成形体を焼成する成形体焼成ステップとを含む医療用セラミックス多孔質体の製造方法。
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