JP2017093817A - 保持装置 - Google Patents

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健嗣 川嶋
Kenji Kawashima
健嗣 川嶋
大輔 原口
Daisuke HARAGUCHI
大輔 原口
貴皓 菅野
Takahiro Kanno
貴皓 菅野
翔 吉田
Sho Yoshida
翔 吉田
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Abstract

【課題】省スペースで不動点の位置が変更可能な保持装置を提供する。【解決手段】弾性体21とワイヤ22を有する柔軟関節2と、柔軟関節2の一端に固定され、軸状体100を保持する軸状体保持部1と、柔軟関節2が貫通し、柔軟関節2を支持する貫通支持部3aを有する筺体3と、柔軟関節2の弾性体21の他端が固定された第1駆動部4を駆動する第1アクチュエータ6と、柔軟関節2のワイヤ22の他端が固定された第2駆動部5を駆動する第2アクチュエータ7と、を備えることを特徴とする保持装置Sである。【選択図】図1

Description

本発明は、保持装置に関し、特に鉗子や硬性鏡などの軸状体を保持する保持装置に関する。
腹腔鏡下手術をはじめとした低侵襲医療技術を工学的な見地から研究開発し、医療の現場に役立てようとする動きが広まっている。なかでも、ロボットを用いた手術支援に関する研究開発が盛んに行われている。
腹腔鏡下手術支援ロボットは、鉗子や内視鏡(硬性鏡、腹腔鏡)などの軸状体を保持するマニピュレータ(保持装置)として、剛体平行リンク機構を用いてピボット(不動点)運動を実現するRCM(Remote Center Motion;遠隔運動中心)機構を採用している。これにより、鉗子や内視鏡などの軸状体の回転中心である不動点が剛体平行リンク機構の外側に位置し、軸状体の挿入孔を軸状体の回転中心(不動点)としたピボット運動が実現され、ロボットによる腹腔鏡下手術支援を行うことが可能となっている。
例えば、特許文献1には、内視鏡操作システムに関して、剛体平行リンク機構を備える保持アームユニット(特に、図3参照)が開示されている。
特許第5766150号
しかしながら、特許文献1に示すような剛体平行リンクによるRCM機構を用いた保持マニピュレータは、サイズが大きいため、腹腔鏡下手術を行う術者や助手の作業の妨げとなるという課題や、保持マニピュレータ同士が干渉するため近接する位置に複数台配置することができないという課題がある。また、剛体平行リンクによるRCM機構を用いた保持マニピュレータは、不動点の位置が変更できないため、鉗子や内視鏡などの軸状体の挿入孔と不動点との位置合わせが難しいという課題がある。
そこで、本発明は、省スペースで不動点の位置が変更可能な保持装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る保持装置は、弾性体とワイヤを有する柔軟関節と、前記柔軟関節の一端に固定され、軸状体を保持する軸状体保持部と、前記柔軟関節が貫通し、該柔軟関節を支持する貫通支持部を有する筺体と、前記柔軟関節の前記弾性体の他端が固定された第1駆動部を駆動する第1アクチュエータと、前記柔軟関節の前記ワイヤの他端が固定された第2駆動部を駆動する第2アクチュエータと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、省スペースで不動点の位置が変更可能な保持装置を提供することができる。
第1実施形態に係る保持装置の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る保持装置の構成を示す正面図である。 第1実施形態に係る保持装置の制御を示すブロック図である。 第1実施形態に係る保持装置が不動点に対してピボット運動する動作例を示す正面図である。 第1実施形態に係る保持装置が異なる不動点に対してピボット運動する動作例を示す正面図である。 第2実施形態に係る保持装置の構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係る保持装置の配置例を示す(a)側面図および(b)正面図である。 第1実施形態に係る保持装置が備える柔軟関節の部分拡大図である。 第3実施形態に係る保持装置が備える柔軟関節の部分拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪第1実施形態≫
<保持装置S>
第1実施形態に係る保持装置Sの構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る保持装置Sの構成を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る保持装置Sの構成を示す正面図である。
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る保持装置Sは、鉗子保持部材1と、柔軟関節2と、筺体3と、第1駆動部材4と、第2駆動部材5と、第1空気圧シリンダ(第1アクチュエータ)6と、第2空気圧シリンダ(第2アクチュエータ)7と、サーボモータ8と、を備えている。
ここで、サーボモータ8の回転軸をヨー(Yaw)軸とし、ヨー軸と鉗子100の中心軸との交点を不動点(Pivot point)Pとし、ヨー軸および鉗子100の中心軸と直交する軸をピッチ(Pitch)軸とする。なお、鉗子100の中心軸をロール(Roll)軸とする。
図1に示す第1実施形態に係る保持装置Sは、不動点Pを回転中心として、鉗子(軸状体)100のピッチ軸まわりの回転角θ、および、ヨー軸まわりの回転角ψを制御することができる2自由度の保持装置である。さらに、第1実施形態に係る保持装置Sは、不動点Pの高さ方向の位置(即ち、ピッチ回転の曲率半径r)を制御することができるようになっている。
鉗子保持部材1は、鉗子100を保持する保持部1aを有している。また、鉗子保持部材1は、柔軟関節2の一端と固定されている。
柔軟関節2は、中空の弾性体21と、弾性体21の中空部に配置されたワイヤ22と、を有している。弾性体21は、一端が鉗子保持部材1に固定され、筺体3の貫通支持穴3aを通って、他端が第1駆動部材4に固定されている。ワイヤ22は、一端が鉗子保持部材1に固定され、弾性体21と共に筺体3の貫通支持穴3aを通り、第1駆動部材4の貫通穴4aを通って、他端が第2駆動部材5に固定されている。なお、図2に示すように、鉗子保持部材1の側のワイヤ22の固定位置は、弾性体21の固定位置の中心よりも下側にずれて位置している。また、ワイヤ22が通る第1駆動部材4の貫通穴4aは、弾性体21の固定位置の中心よりも下側にずれて位置している。
ここで、第1実施形態に係る保持装置Sが備える柔軟関節2の構造について、図8を用いてさらに説明する。図8は、第1実施形態に係る保持装置Sが備える柔軟関節2の部分拡大図である。
弾性体21は、弾性を有する樹脂(例えば、ポリプロピレンなどを用いることができる。)からなり、図8に示すように、中空の筒部21aと、同軸に配置した複数の筒部21a同士を弾性体21の長手方向に接続する梁部21bとが、一体に形成されている。なお、このような形状の弾性体21は、3Dプリンタ等により容易に作成することができる。
弾性体21の梁部21bは、弾性体21の長手方向中心からみてそれぞれ反対側(図8の例では、紙面の手前側と奥側)に、2つ形成されている。このような構成により、一方の梁部21bから他方の梁部21bへ向かう方向(図8の例では、紙面の手前側、奥側への方向)の力が弾性体21に加わっても容易に変形しないが、その方向とは垂直な方向(図8の例では、紙面の上下方向)の力が弾性体21に加わると、弾性変形するようになっている。また、弾性体21に外力が加えられていない状態においては、梁部21bの剛性により、弾性体21は略水平となるようになっている。
なお、図8(および図1,2)においては、筒部21aの断面は四角形であるものとして図示しているが、これに限定されるものではない。例えば、円や楕円であってもよい。また、図1において、筒部21aは円筒形状であるものとして図示しているが、これに限定されるものではない。例えば、四角筒形状であってもよい。
図2に戻り、筺体3は、柔軟関節2が挿入される貫通支持穴3aを有している。貫通支持穴3aは、挿入された柔軟関節2を支持する。
第1駆動部材4は、筺体3に設けられたレール(図示せず)に沿って、一方向(貫通支持穴3aの軸方向。図2において、紙面の左右方向。)にのみ移動することができるようになっている。第1駆動部材4の一面側には、柔軟関節2の弾性体21が固定されている。第1駆動部材4の他面側には、第1空気圧シリンダ6のピストンロッド6aが固定されている。また、第1駆動部材4の一面側から他面側へと貫通する貫通穴4aが設けられている。
第2駆動部材5は、筺体3に設けられたレール(図示せず)に沿って、一方向(貫通支持穴3aの軸方向。貫通穴4aの軸方向。図2において、紙面の左右方向。)にのみ移動することができるようになっている。第2駆動部材5の一面側には、柔軟関節2のワイヤ22が固定されている。第2駆動部材5の他面側には、第2空気圧シリンダ7のピストンロッド7aが固定されている。
第1空気圧シリンダ6は、ピストンロッド6aが第1駆動部材4と固定されており、シリンダチューブ6bが筺体3と固定されている。なお、第1空気圧シリンダ6は後述する第1方向制御器62を介して制御部10(後述する図3参照)により制御されるようになっている。
第2空気圧シリンダ7は、ピストンロッド7aが第2駆動部材5と固定されており、シリンダチューブ7bが筺体3と固定されている。なお、第2空気圧シリンダ7は後述する第2方向制御器72を介して制御部10(後述する図3参照)により制御されるようになっている。
サーボモータ8のハウジング(固定子側)は、図示しない懸架支持装置により懸架支持され固定されている。サーボモータ8の回転軸(回転子側)は、筺体3と固定されている。これにより、サーボモータ8は、保持装置Sをヨー軸まわりに回転させることができるようになっている。なお、サーボモータ8は制御部10(後述する図3参照)により制御されるようになっている。
次に、第1実施形態に係る保持装置Sの制御系について、図3を用いて説明する。図3は、第1実施形態に係る保持装置Sの制御を示すブロック図である。
第1位置センサ61は、第1空気圧シリンダ6のストローク量(換言すれば、ピストンロッド6aの位置、第1駆動部材4の位置)を検出し、位置信号を制御部10に送信するようになっている。第1方向制御器62は、第1空気圧シリンダ6の空気圧の流れ方向を制御する。なお、第1方向制御器62は制御部10により制御されるようになっている。
第2位置センサ71は、第2空気圧シリンダ7のストローク量(換言すれば、ピストンロッド7aの位置、第2駆動部材5の位置)を検出し、位置信号を制御部10に送信するようになっている。第2方向制御器72は、第2空気圧シリンダ7の空気圧の流れ方向を制御する。なお、第2方向制御器72は制御部10により制御されるようになっている。
回転角センサ81は、サーボモータ8の回転角を検出し、回転角信号を制御部10に送信するようになっている。
操作入力部9は、術者や助手が入力した鉗子100の操作に関する入力を検出し、その入力信号を制御部10に送信するようになっている。
制御部10は、第1位置センサ61、第2位置センサ71、回転角センサ81、操作入力部9から入力した各種信号に基づいて、第1方向制御器62、第2方向制御器72、サーボモータ8を制御するようになっている。
<保持装置Sの動作>
第1実施形態に係る保持装置Sの動作について、図4および図5を用いて説明する。図4は、第1実施形態に係る保持装置Sが不動点P1 に対してピボット運動する動作例を示す正面図である。図5は、第1実施形態に係る保持装置Sが異なる不動点P2 に対してピボット運動する動作例を示す正面図である。
制御部10は、第1方向制御器62を介して第1空気圧シリンダ6を制御することにより、第1駆動部材4の位置を制御する。また、制御部10は、第2方向制御器72を介して第2空気圧シリンダ7を制御することにより、第2駆動部材5の位置を制御する。
ここで、制御部10は、第1駆動部材4の位置を制御することにより、貫通支持穴3aから鉗子保持部材1までの柔軟関節2の長さ、換言すれば、弾性体21の梁部21bの長さを制御することができる。ここで、図4に示すように、柔軟関節2の曲率半径r(図1参照)を維持しながら貫通支持穴3aから鉗子保持部材1までの弾性体21の長さを制御することにより、不動点P1 を回転中心として、鉗子100のピッチ軸まわりの回転角θ(図4(a)の回転角θ1 、図4(b)の回転角θ2 参照)を制御することができる。
また、制御部10が第1駆動部材4の位置に基づいて第2駆動部材5の位置を制御することにより、第1駆動部材4の位置と第2駆動部材5の位置との差を制御し、第1駆動部材4の貫通穴4aから鉗子保持部材1までの柔軟関節2のワイヤ22の長さを制御することができる。
ここで、貫通支持穴3aから鉗子保持部材1までの弾性体21の梁部21bの長さよりも貫通支持穴3aから鉗子保持部材1までのワイヤ22の長さを短くすることにより、貫通支持穴3aから鉗子保持部材1までの間で柔軟関節2を下方向に屈曲させることができる。このため、制御部10が第1駆動部材4の位置と第2駆動部材5の位置との差を制御することにより、不動点Pから円弧状に屈曲した柔軟関節2の中心までの距離である曲率半径r(図1参照)を制御することができる。換言すれば、制御部10は、曲率半径rを変更することにより、不動点Pの位置(図4(a)の不動点P1 、図5(a)の不動点P2 参照)を変更することができる。
また、図5に示すように、変更した不動点P2 に対しても、不動点P2 を回転中心として、鉗子100のピッチ軸まわりの回転角θ(図5(a)の回転角θ3 、図5(b)の回転角θ4 参照)を制御することができる。
以上のように、第1実施形態に係る保持装置Sは、第1空気圧シリンダ6のストローク量および第2空気圧シリンダ7のストローク量を制御することにより、円弧状に屈曲する柔軟関節2の曲率半径r(図1参照)を制御して不動点Pの高さ方向の位置を変更することができる。これにより、腹腔鏡下手術における鉗子100の挿入孔と、不動点Pとの位置合わせが容易となる。
また、第1実施形態に係る保持装置Sは、第1空気圧シリンダ6のストローク量および第2空気圧シリンダ7のストローク量を制御することにより、設定した不動点P(P1 ,P2 )を回転中心として、鉗子100のピッチ軸まわりの回転角θを制御することができる。加えて、第1実施形態に係る保持装置Sは、サーボモータ8の回転角を制御することにより、設定した不動点P(P1 ,P2 )を回転中心として、鉗子100のヨー軸まわりの回転角ψを制御することができる。これにより、鉗子100の回転角θおよび回転角ψを制御可能な2自由度の保持装置とすることができる。
また、第1実施形態に係る保持装置Sは、特許文献1に示すような剛体平行リンクによるRCM機構を用いた保持マニピュレータと比較して、省スペースに構成することができる。これにより、腹腔鏡下手術を行う術者や助手の作業の妨げとなることを低減することができる。また、保持装置S同士が干渉することを防止できるので、近接する位置に複数台配置することが可能となる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態に係る保持装置Sの構成について、図6を用いて説明する。図6は、第2実施形態に係る保持装置Sの構成を示す斜視図である。なお、図6は下方から第2実施形態に係る保持装置Sを見上げた図である。
図1に示す第1実施形態に係る保持装置Sは空気圧アクチュエータを用いているのに対し、図6に示す第2実施形態に係る保持装置Sは電動アクチュエータを用いている点で異なっている。具体的には、第2実施形態に係る保持装置Sは、筺体3に変えて、筺体13を備えている。また、第2実施形態に係る保持装置Sは、駆動部材4,5を駆動する空気圧シリンダ6,7に変えて、駆動部14A,15Aを駆動する直動アクチュエータ14,15を備えている。また、制御部10(図3参照)は、方向制御器62,72(図3参照)に変えて、直動アクチュエータ14,15が備えるサーボモータ(図示せず)を制御する。また、位置センサ61,71に(図3参照)に変えて、直動アクチュエータ14,15が備えるサーボモータ(図示せず)の回転角を検出する回転角センサ(図示せず)からの回転角信号が制御部10に入力されるようになっている。その他の構成は第1実施形態に係る保持装置Sと同様であり、重複する説明は省略する。
第1直動アクチュエータ(第1アクチュエータ)14は、駆動部14Aとガイド14Bとを備え、ガイド14Bは筺体13に固定されている。直動アクチュエータ14は、ボールねじ(図示せず)によりサーボモータ(図示せず)による回転軸の回転運動を駆動部14Aの直動運動に変換する。第2直動アクチュエータ(第2アクチュエータ)15も同様の構成を有する。
第2実施形態に係る保持装置Sによれば、空気圧アクチュエータ(空気圧シリンダ6,7)に変えて電動アクチュエータ(直動アクチュエータ14,15)を用いても、第1実施形態に係る保持装置Sと同様の作用効果を得ることができる。
また、図1に示す第1実施形態に係る保持装置Sの筺体3は空気圧シリンダ6,7を縦方向に並列して配置したのに対し、図6に示す第2実施形態に係る保持装置Sの筺体13は直動アクチュエータ14,15を横方向に並列して配置している。このように配置することにより、筺体13の高さ方向の厚みを薄くすることができる。
図7は、第2実施形態に係る保持装置Sの配置例を示す図であり、(a)は側面図(図7(b)に示すY方向に見た図)であり、(b)は正面図(図7(a)に示すX方向から見た図)である。図7の例では、2台の第2実施形態に係る保持装置S1,S2が懸架支持装置200に懸架支持され固定されている。
図7に示すように、第2実施形態に係る保持装置S1,S2は、筺体13の高さ方向の厚みを薄くすることができるので、サーボモータ8の回転軸の長さを変更することにより、保持装置S1と保持装置S2とが、高さ方向にすれ違うように配置することができる。これにより、保持装置S1のサーボモータ8の回転軸と保持装置S2のサーボモータ8の回転軸とを近づけて配置することができる。換言すれば、上方から見下ろした状態において、保持装置S1の不動点Pの位置と保持装置S2の不動点Pの位置を近づけることができる。
また、第2実施形態に係る保持装置S1,S2は、第1実施形態に係る保持装置Sと同様に、柔軟関節2の曲率半径r(図1参照)を制御して不動点Pの高さ方向の位置を変更することができる。このため、保持装置S1の筺体13の高さ方向の位置と保持装置S2の筺体13の高さ方向の位置とが異なっていても、保持装置S1の不動点Pの高さ方向の位置と保持装置S2の不動点Pの高さ方向の位置は近づけることができる。
以上のように、第2実施形態に係る保持装置Sは、保持装置S同士の干渉を防止しつつ、保持装置S1の不動点Pの位置と保持装置S2の不動点Pの位置を近づけることができる。
≪第3実施形態≫
次に、第3実施形態に係る保持装置Sについて説明する。第3実施形態に係る保持装置Sは、第1,第2実施形態に係る保持装置Sと比較して、柔軟関節の構造が異なっている。その他の構成は同様であり、重複する説明は省略する。
第3実施形態に係る保持装置Sの柔軟関節12について、図9を用いて説明する。図8は、第3実施形態に係る保持装置Sが備える柔軟関節12の部分拡大図である。
第3実施形態に係る保持装置Sが備える柔軟関節12は、金属スプリングからなる弾性体23と、曲げ剛性を強化する構造部材としてのステンレスロッド24と、屈曲用のワイヤ22と、で構成されている。ステンレスロッド24およびワイヤ22は、弾性体23の内部に収納されている。
ここで、図9に示すように、鉗子保持部材1の側のワイヤ22の固定位置は、弾性体23の固定位置の中心よりも下側にずれて位置している。また、ワイヤ22が通る第1駆動部材4(駆動部14A)の貫通穴4aは、第1,2実施形態と同様に弾性体23の固定位置の中心よりも下側にずれて位置している。
一方、鉗子保持部材1の側のステンレスロッド24の固定位置は、弾性体23の固定位置の中心に位置している。また、第1駆動部材4の側のステンレスロッド24の固定位置は弾性体23の固定位置の中心に位置している。
このような構成により、貫通支持穴3a(13a)から鉗子保持部材1までのステンレスロッド24の長さよりも貫通支持穴3a(13a)から鉗子保持部材1までのワイヤ22の長さを短くすることにより、貫通支持穴3aから鉗子保持部材1までの間で柔軟関節12を下方向に屈曲させることができる。
第3実施形態に係る保持装置Sによれば、柔軟関節を図8に示す柔軟関節2から図9に示す柔軟関節12に変更しても、第1,2実施形態に係る保持装置Sと同様の作用効果を得ることができる。
≪変形例≫
なお、本実施形態(第1〜第3実施形態)に係る保持装置Sは、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
第1実施形態に係る保持装置Sは空気圧シリンダ6,7を縦方向に並列して配置するものとして説明したが、第2実施形態の直動アクチュエータ14,15の様に横方向に並列して配置して配置してもよい。逆に、第2実施形態に係る保持装置Sは直動アクチュエータ14,15を横方向に並列して配置するものとして説明したが、第1実施形態の空気圧シリンダ6,7の様に縦方向に並列して配置して配置してもよい。
また、本実施形態に係る保持装置Sは、鉗子100を保持するものとして説明したが、保持する対象はこれに限定されるものではない。例えば、内視鏡(硬性鏡、腹腔鏡)を保持してもよく、その他の軸状体を保持してもよい。
また、本実施形態に係る保持装置Sの鉗子保持部1が、鉗子100をロール軸まわりの回転と、軸方向の伸縮と、を制御することができるようになっていてもよい。この場合は、4自由度の保持装置となる。このように構成することにより、挿入孔から挿入した鉗子100を自在に移動回転させることができる。
第1実施形態に係る保持装置Sにおいて、第2空気圧シリンダ7のストローク量を検出する第2位置センサ71に変えて、ワイヤ22の張力を検出する張力センサ(図示せず)を用いてもよい。さらに、張力センサ(図示せず)に変えて、第2空気圧シリンダ7の圧縮空気の圧力を検出する空気圧センサ(図示せず)を用いてもよい。曲率半径rを変える際、制御部10が第1駆動部材4の位置と第2駆動部材5の位置との差をもって制御するが、この変化量は、鉗子100のピッチ軸まわりの回転角θを制御する際の第1駆動部材4の位置の変化量と比較して小さな値である。このため、張力センサ(図示せず)や空気圧センサ(図示せず)に基づいて制御することにより、より精度よく曲率半径rを制御することが可能となる。
S,S1,S2 保持装置
1 鉗子保持部材(軸状体保持部)
1a 保持部
2,12 柔軟関節
21 弾性体
21a 筒部
21b 梁部
22 ワイヤ
23 弾性体
24 ステンレスロッド
3,13 筺体
3a,13a 貫通支持穴(貫通支持部)
4 第1駆動部材(第1駆動部)
4a 貫通穴
5 第2駆動部材(第2駆動部)
6 第1空気圧シリンダ(第1アクチュエータ)
7 第2空気圧シリンダ(第2アクチュエータ)
6a,7a ピストンロッド
6b,7b シリンダチューブ
61,71 位置センサ
62,72 方向制御器
8 サーボモータ(モータ)
81 回転角センサ
9 操作入力部
10 制御部
14 第1直動アクチュエータ(第1アクチュエータ)
14A 駆動部(第1駆動部)
15 第2直動アクチュエータ(第2アクチュエータ)
15A 駆動部(第2駆動部)
14B,15B ガイド
P 不動点
θ 回転角
ψ 回転角
r 曲率半径
100 鉗子(軸状体)
200 懸架支持装置

Claims (8)

  1. 弾性体とワイヤを有する柔軟関節と、
    前記柔軟関節の一端に固定され、軸状体を保持する軸状体保持部と、
    前記柔軟関節が貫通し、該柔軟関節を支持する貫通支持部を有する筺体と、
    前記柔軟関節の前記弾性体の他端が固定された第1駆動部を駆動する第1アクチュエータと、
    前記柔軟関節の前記ワイヤの他端が固定された第2駆動部を駆動する第2アクチュエータと、を備える
    ことを特徴とする保持装置。
  2. 前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータの動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータの動作を制御して、不動点を回転中心とする前記軸状体のピボット運動を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータの動作を制御して、前記不動点の位置を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の保持装置。
  4. 前記柔軟関節は、
    中空の筒部と、同軸に配置した複数の筒部同士を長手方向に接続する梁部とが、一体に形成されている弾性体と、
    前記筒部の中空を通るワイヤと、を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の保持装置。
  5. 前記柔軟関節は、
    金属スプリングからなる弾性体と、
    前記弾性体の内部に収納され、曲げ剛性を強化するロッドと、
    前記弾性体の内部に収納されるワイヤと、を備え、
    前記ロッドの一端は前記軸状体保持部に固定され、
    前記ロッドの他端は前記第1駆動部に固定される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の保持装置。
  6. 前記ワイヤの一端は、
    前記弾性体の一端と前記軸状体保持部との固定位置の中心よりも下側にずれた位置で前記軸状体保持部と固定される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の保持装置。
  7. 前記第1駆動部は、前記ワイヤが貫通する貫通穴を有し、
    該貫通穴は、
    前記弾性体の他端と前記第1駆動部との固定位置の中心よりも下側にずれた位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の保持装置。
  8. 前記筺体を回転させるモータをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107263528A (zh) * 2017-07-21 2017-10-20 清华大学 柔性臂的柔性关节结构
JP2019013445A (ja) * 2017-07-06 2019-01-31 リバーフィールド株式会社 マニピュレータシステム
CN110842977A (zh) * 2019-12-04 2020-02-28 南昌航空大学 一种用于装配装夹的大范围变刚度手腕
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KR20200081125A (ko) 2018-12-27 2020-07-07 재단법인대구경북과학기술원 순응 관절

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