JP2017093522A - 美容装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力を適切に制御することで、生体に対して適切に電流を流すことができる美容装置を提供する。【解決手段】肌に当てられる出力電極7と、この出力電極7に出力される電流を検知する通電電流検知回路8と、マイクロコンピュータ2とが美容装置10に備えられ、マイクロコンピュータ2は、肌に出力電極7が当てられているか否かを、通電電流検知回路8によって検知された電流に基づいて判定する判定部と、肌に出力電極7が当てられている状態において検知された電流の変化量に基づいて出力を制御する制御部とが備えられている。【選択図】図1

Description

本発明は、施術部位に電流を流すことで美容を促進させる美容装置に関するものである。
従来、美容施術において、高周波電流を肌に流すことで、また、超音波による振動を肌に与えることで美容を促進させる美容装置は、過度の温度上昇による火傷などを防ぐために様々な制御がなされている。
例えば、下記特許文献1に記載された超音波機器は、肌に接触させて振動を伝達するための超音波発生器に、複数の超音波振動子が備えられている。各超音波振動子は振動周期が時分割されて振動するため、肌の特定の部位に超音波発生器が当て続けられた場合であっても、特定の部位における振動が超音波振動子毎に変化し、振動による生体の温度の上昇が抑止される。
また、下記特許文献2に記載された電気治療器は、電流が流れる電極と発熱原であるヒーターとが導子に備えられ、この導子が肌に貼り付けられているか否かを検知する肌検知回路が備えられている。この肌検知回路によって、肌に対する導子の貼り付けが検知された場合、導子の温度が所定の値以上とならないようにヒーターが制御される。
特開平11−89905号公報 特開平10−248939号公報
しかし、上記したとおり、特許文献1に記載された超音波機器は、超音波発生器における振動が超音波振動子毎に変化するため、意図的に肌の特定の部位を刺激する場合であっても、刺激が分散して適切な施術ができない場合がある。また、特許文献2に記載された電気治療器は、肌検知回路によって、導子が肌に貼り付けられているか否かが検知されるため、施術する部位が変わるたびに貼り替える必要があり、また、施術する部位を目視することが妨げられるものである。
このように、過度の温度上昇による火傷などを防ぐために、出力の制御が必要である。本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、出力を適切に制御することで、生体に対して適切に電流を流すことができる美容装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る美容装置は、生体に当てられるプローブと、前記プローブに出力される電流を検知する電流検知部と、前記生体に前記プローブが当てられているか否かを、前記電流検知部によって検知された前記電流に基づいて判定する判定部と、前記生体に前記プローブが当てられている状態において検知された前記電流の変化量に基づいて前記出力を制御する制御部と、が備えられた、ことを特徴とする。
本発明に係る美容装置は、所定の読み込み時間内における前記電流の平均値が算出される読み込み処理部が備えられ、前記判定部では、前記平均値が、予め設定された平均閾値に至るかによって、前記生体に前記プローブが当てられているか否かが判定され、前記制御部では、所定の判断時間内における複数の前記平均値の変化量に基づいた変化推移値が、予め設定された変化推移閾値以下である場合に、前記出力が制限される、ことを特徴とする。
本発明に係る美容装置は、前記変化推移閾値以下である前記変化推移値をカウントするカウンターが備えられ、このカウンターによるカウント数が、予め設定されたカウント閾値に至った場合に、前記出力が制限される、ことを特徴とする。
本発明に係る美容装置は、前記カウント閾値を、第1カウント閾値と、この第1カウント閾値と異なる第2カウント閾値とから選択する選択部が備えられ、前記出力のうち初期の出力である初期出力における前記カウント数が、前記第1カウント閾値に至った場合に、前記初期出力から、この初期出力よりも出力が低い低出力に変化し、この低出力における前記カウント数が前記第2カウント閾値に至った場合に、前記低出力から、この低出力よりも低い他の低出力に変化する、ことを特徴とする。
本発明に係る美容装置は、前記低出力における前記カウント数が、前記第2カウント閾値に至らなかった場合に、前記出力が前記低出力の直前の出力に変化する、ことを特徴とする。
本発明に係る美容装置は、前記判定部において前記平均値が前記平均閾値未満である場合に、前記出力が前記初期出力に変化する、ことを特徴とする。
本発明に係る美容装置は、上記した構成である。すなわち、生体においてプローブを移動させて生体とプローブとの接触部位が変位すると、通電する電流が変化することから、プローブが生体に当てられている状態において生体を流れる電流の変化量を算出し、この変化量に基づいて、出力を制御する。したがって、生体に対し、過度な温度を与えることなく、適切に電流を流すことができる。
本発明に係る美容装置は、所定の読み込み時間内における電流の平均値が算出される読み込み処理部が備えられ、判定部では、平均値が、予め設定された平均閾値に至るかによって、生体にプローブが当てられているか否かが判定され、制御部では、所定の判断時間内における複数の平均値の変化量に基づいた変化推移値が、予め設定された変化推移閾値以下である場合に、出力が制限されるものである。すなわち、電流の平均値が平均閾値以上である場合は、プローブが生体に当てられていると判定され、この状態で、変化推移値が変化推移閾値以下であれば、電流の変化が少ないと判断されるため、生体とプローブとの接触部位が変位していない(プローブが生体の特定部位に当たり続けている)と推定され、出力が制限される。したがって、生体に対し、過度な温度を与えることなく、適切に電流を流すことができる。
本発明に係る美容装置は、変化推移閾値以下である変化推移値をカウントするカウンターが備えられ、このカウンターによるカウント数が、予め設定されたカウント閾値に至った場合に、出力が制限されるものである。この構成により、カウント閾値に至るまでの間の分だけ電流が制御されるため、カウント閾値を任意に変えることで、プローブが生体の特定部位に当たり続けているか否かを判断するための時間を、調節することができる。
本発明に係る美容装置は、カウント閾値を、第1カウント閾値と、この第1カウント閾値と異なる第2カウント閾値とから選択する選択部が備えられ、出力のうち初期の出力である初期出力におけるカウント数が、第1カウント閾値に至った場合に、初期出力から、この初期出力よりも出力が低い低出力に変化し、この低出力におけるカウント数が第2カウント閾値に至った場合に、低出力から、この低出力よりも低い他の低出力に変化するものである。この構成により、初期出力から低出力に至って、出力が段階的に変化する。すなわち、初期出力から低出力への電流の変化を遅らせる第1カウント閾値と、低出力から他の低出力への電流の変化を遅らせる第2カウント閾値とが異なっているため、生体に流す電流を適度に維持しつつ、出力が段階的に低下する。したがって、生体への負担と美容効果とを考慮して適切に電流を流すことができる。
本発明に係る美容装置は、低出力におけるカウント数が、第2カウント閾値に至らなかった場合に、出力が低出力の直前の出力に変化するものである。すなわち、第2カウント閾値に至らなかった場合、出力が低出力から直前の低出力または初期出力に段階的に上昇する。したがって、生体への負担と美容効果とを考慮して適切に電流を流すことができる。
本発明に係る美容装置は、判定部において平均値が平均閾値未満である場合に、出力が初期出力に変化するものである。すなわち、電流の平均値が平均閾値未満である場合は、プローブが生体に当てられていないと判定され、電流が初期出力に戻る。したがって、効率的に施術することができる。
本発明の第1実施形態に係る美容装置の概略ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る美容装置の読み込み処理部の説明が示された読み込み処理部概略説明図である。 本発明の第1実施形態に係る美容装置の判定部による判定のタイミングの説明が示された判定部概略説明図である。 本発明の第1実施形態に係る美容装置の制御部の説明が示された制御部概略説明図である。 本発明の第1実施形態に係る美容装置における出力の制御の説明が示された出力制御概略説明図である。 本発明の第2実施形態に係る美容装置における出力の制御の説明が示された出力制御概略説明図である。
以下に、本発明の第1実施形態に係る美容装置10を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る美容装置10の概略ブロック図である。
図1に示されているとおり、美容装置10は、電流の出力を選択する出力切替スイッチ1と、この出力切替スイッチ1からの信号が入力されるマイクロコンピュータ2と、このマイクロコンピュータ2に直流電圧を供給する電源部3と、電流の出力状態が表示される状態表示LED4と、高周波の電流を生成する高周波生成部5と、この高周波生成部5で生成された電流が増幅される高周波ドライブ回路6と、被施術者(図示省略)の肌に当てられると共に、高周波ドライブ回路6を経た電流が出力されるプローブとしての出力電極7と、この出力電極7に出力される電流を検知する電流検知部としての通電電流検知回路8と、出力電極7間の過電流を検知する過負荷検知回路9とから構成されている。通電電流検知回路8では、高周波トランス(図示省略)の1次側の電流が抵抗で電圧に変換され、オペアンプ(図示省略)で増幅されたアナログの電流検知信号としてマイクロコンピュータ2に入力される。
出力切替スイッチ1では、電源OFFモードと動作モード(電源ON)とから出力が選択される。動作モードは、電流の出力度合に応じて、出力レベル1から3までが任意に選択される。すなわち、出力切替スイッチ1が操作されると、電源OFFモードから、出力レベル3、出力レベル2、出力レベル1の順で各モードが切り替わる。そのため、例えば電源OFFモードにおいて出力切替スイッチ1を2度操作することで、出力レベル2から稼働させることもできる。動作モードの出力は、出力レベル1、2、3の順で高くなり、例えば、出力レベル1が70%、出力レベル2が85%、出力レベル3が100%などである。出力レベルの段階および出力度合いは任意である。
なお、以下の説明では、電源OFFモードにおいて最初に選択された初期の出力を初期出力とする。例えば、初めに出力レベル3が選択されれば、出力レベル3が初期出力であり、初めに出力レベル2が選択されれば、出力レベル2が初期出力である。
マイクロコンピュータ2は出力ゲートのON/OFFを制御する。制御周期は例えば100msであり、制御デューティは動作モードに応じて決定される。例えば、制御デューティは、出力レベル1において70%、出力レベル2において85%、出力レベル3において100%などである。なお、各出力レベルにおける制御デューティは任意である。
マイクロコンピュータ2は、所定の読み込み時間内における電流の平均値が算出される読み込み処理部と、肌に出力電極7が当てられているか否かを、通電電流検知回路8によって検知された電流に基づいて判定する判定部と、肌に出力電極7が当てられている状態において検知された電流の変化量に基づいて、出力電極7に出力される電流を制御する制御部と、が備えられている。
ここで、読み込み処理部における処理を図面に基づいて説明する。図2は、第1実施形態に係る美容装置10の読み込み処理部の説明が示されている。
図2に示されているとおり、読み込み処理部では、マイクロコンピュータ2の出力ゲートがONの状態の間、1ms毎に電流検知信号がAD(アナログデジタル)変換されてデータとして読み込まれる。読み込まれたデータは、所定の読み込み時間である10ms分(直近のデータ10個分)が記録され、そのデータの中から最大値と最小値とが除かれた8個のデータの平均値が算出され、平均確定データとして記録される。平均確定データの更新は1ms毎に実行されるため、10個のデータのうち1個が更新される度に平均確定データも更新される。なお、所定の読み込み時間は任意である。
次に、判定部における処理を説明する。
判定部では、平均確定データが、予め設定された平均閾値以上であるか否かによって、肌に出力電極7が当てられているか否かが判定される。平均閾値を“16”とすれば、以下のとおりとなる。
肌に出力電極7が当てられていない(無負荷状態):平均値<16(トランス1次電流約85mA)
肌に出力電極7が当てられている(有負荷状態):平均値≧16(トランス1次電流約85mA)
肌に出力電極7が当てられている(過負荷状態):平均値>117(トランス1次電流約630mA)
すなわち、判定部において、平均確定データが平均閾値未満であれば、出力電極7に負荷がかけられていないと推定され、肌に出力電極7が当てられていないと判定される。一方、平均確定データが平均閾値以上であれば、出力電極7に負荷がかけられていると推定され、肌に出力電極7が当てられていると判定される。
判定部では、出力安定期で判定するため、出力ゲートの制御周期(100ms)間隔で、出力ゲートのOFFの直前で実行される。
ここで、判定部における判定のタイミングを図面に基づいて説明する。図3は、第1実施形態に係る美容装置10の判定部における判定のタイミングの説明が示されている。
図3に示されているとおり、例えば、動作モードが出力レベル2(制御デューティ85%)であれば、マイクロコンピュータ2の制御周期100msのうち、出力ゲートがONからOFFに切り替わる直前である85msで判定が実行される。
次に、制御部における処理を図面に基づいて説明する。図4は、第1実施形態に係る美容装置10の制御部の説明が示され、図5は、美容装置10の出力の制御の説明が示されている。
肌において出力電極7を移動させて肌と出力電極7との接触部位が変位すると、通電する電流が変化する。このことから、制御部では、所定の判断時間内における複数の平均確定データの変化量に基づいた変化推移値が、予め設定された変化推移閾値以下である場合、電流の変化が少なく、肌と出力電極7との接触部位が変位していないと判断され、出力が制限される。さらに、制御部は、変化推移閾値以下である変化推移値をカウントするカウンターが備えられ、このカウンターによるカウント数が、予め設定されたカウント閾値に達した場合に、出力が制限される。なお、所定の判断時間、変化推移閾値、カウント閾値は任意である。
例えば、所定の判断時間を“3秒”とし、変化推移閾値を“2”とし、カウント閾値を“5”として詳説すれば、肌に出力電極7が当てられている状態(有負荷状態)において、判定部における判定と同じタイミング(100msのうち出力ゲートのOFFの直前)で、そのときの平均確定データが取り込まれる。図4に示されているとおり、平均確定データは、所定の判断時間である3秒間蓄積され(すなわち、平均確定データの判定が100ms間隔で実行されていることから、平均確定データ30個分が蓄積され)、その中から、最大値と最小値との差が変化推移値として算出される。この変化推移値が、変化推移閾値である2以下であれば、電流の変化が少ないと判断され、肌と出力電極7との接触部位が変位していない(出力電極7が肌の特定部位に当たり続けている)と推定されるため、カウンターがインクリメントされる。一方、変化推移値が3以上であれば、電流が変化していると判断され、肌と出力電極7との接触部位が変位している(出力電極7が、肌の特定部位に留まらず、肌に沿ってスライドして様々な部位に当てられている)と推定されるため、カウンターがクリアされる。なお、この処理は、平均確定データが30個取り込まれる毎(3秒毎)に実行される。
カウンターがインクリメントされ続け、カウント数が、カウント閾値である5に至った場合(すなわち、30個分の平均確定データが5回カウントされて15秒経過した場合)、出力電極7が肌の特定部位に当たり続けていると推定されるため、出力が、電源OFFモードに近い10%に低下する。その際、カウンターはクリアされる。
図5に示されているとおり、15秒の間に、肌に対する出力電極7の動きが少ないと判断されると、出力が低下し、出力電極7の近傍に備えられたインジケータ(図示省略)が点滅する。判定部において、平均確定データが平均閾値未満であれば、直前の出力である初期出力に戻る。詳説すれば、初期出力がいずれの出力レベルであっても、平均確定データが平均閾値である16未満であれば、出力電極7に負荷がかけられていないと推定され、肌に出力電極7が当てられていないと判定されるため、初期出力であるいずれかの出力レベルに戻る。
なお、制御部にカウンターが備えられていない場合は、変化推移値が、変化推移閾値以下であると、すぐに出力が低下する。
次に、第1実施形態の効果を説明する。
上記したとおり、第1実施形態によれば、読み込み処理部では、1ms毎に電流検知信号がAD(アナログデジタル)変換されてデータとして読み込まれ、読み込まれたデータは、所定の読み込み時間である10ms分(直近のデータ10個分)が記録され、そのデータの中から最大値と最小値とが除かれた8個のデータの平均値が算出され、平均確定データとして記録される。平均確定データが平均閾値である16以上であれば、出力電極7に負荷がかけられていると推定され、肌に出力電極7が当てられていると判定される。この有負荷状態において取り込まれた平均確定データは、所定の判断時間である3秒間蓄積され、その中から、最大値と最小値との差が変化推移値として算出される。この変化推移値が、変化推移閾値である2以下であれば、電流の変化が少ないと判断され、肌と出力電極7との接触部位が変位していないと推定されるため、カウンターがインクリメントされる。カウンターがインクリメントされ続け、カウント数が、カウント閾値である5に至った場合、出力電極7が肌の特定部位に当たり続けていると推定されるため、出力が、電源OFFモードに近い10%に低下する。
このように、肌を流れる電流の変化量が算出され、この変化量に基づいて、出力が制御される。したがって、肌に対し、過度な温度を与えることなく、適切に電流を流すことができる。
また、カウント閾値に至るまでの間の分だけ電流が制御されるため、出力電極7に出力される電流を任意のタイミングで低下させることができる。すなわち、カウント閾値を任意に変えることで、出力電極7が肌の特定部位に当たり続けているか否かを判断するための時間を、調節することができる。
第1実施形態によれば、判定部において、初期出力がいずれの出力レベルであっても、平均確定データが平均閾値である16未満であれば、出力電極7に負荷がかけられていないと推定され、肌に出力電極7が当てられていないと判定されるため、初期出力であるいずれかの出力レベルに戻る。したがって、効率的に施術することができる。
第1実施形態によれば、複数の電極に分散させることで温度の上昇を防ぐ構成ではなく、また、施術部位に貼り付ける構成でもないため、施術者が施術部位を意識して施術することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る美容装置20を図面に基づいて説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る美容装置20の出力の制御の説明が示されている。
美容装置20によれば、判定部において、出力電極7に負荷がかけられていると推定され、肌に出力電極7が当てられていると判定された場合に、図6に示されているとおり、初期出力から低出力に、段階的に低下する。ここで、低出力とは、初期出力を基準とすれば、初期出力よりも低い任意の出力をいい、低出力を基準とすれば、この低出力よりもさらに低い任意の出力をいう。例えば、図6(a)において、初期出力が出力レベル3であれば、初期出力よりも15%ずつ下げられた85%、70%、55%、さらに、電源OFFモードに近い10%の各出力が、それぞれ低出力である。また、70%の低出力を基準とすれば、それよりも低い55%、10%が低出力である。なお、このような任意の値ではなく、出力レベル2、出力レベル1を低出力と設定し、出力レベル3から出力レベル1まで段階的に出力を低下させる構成としてもよい。
美容装置20によれば、図6に示されているとおり、初期出力において出力を低下させるまでの間隔(9秒)と、低出力において出力を低下させるまでの間隔(6秒)とを異ならせるために、マイクロコンピュータ2は、出力に応じてカウント閾値を選択する。すなわち、第1カウント閾値と、この第1カウント閾値と異なる第2カウント閾値とからカウント閾値を選択する選択部が備えられている。初期出力では第1カウント閾値が選択され、低出力では第2カウント閾値が選択される。したがって、出力は、初期出力におけるカウント数が第1カウント閾値に至った場合に、初期出力から低出力に変化し、この低出力におけるカウント数が第2カウント閾値に至った場合に、低出力よりも低い値の低出力に変化する。なお、各カウント閾値は任意であり、また、各出力においてカウント閾値が同一であってもよい。
例えば、第1カウント閾値を“3”とし、第2カウント閾値を“2”として詳説すれば、図6(a)に示されているとおり、初期出力が出力レベル3である場合において、初期出力では第1カウント閾値が選択されるため、カウント数が、第1カウント閾値である3に至れば(すなわち、30個分の平均確定データが3回カウントされて9秒経過すれば)、出力は、85%の低出力に低下する。低出力では第2カウント閾値が選択されるため、カウント数が、第2カウント閾値である2に至れば(すなわち、30個分の平均確定データが2回カウントされて6秒経過すれば)、出力は70%の低出力に低下する。同様に、低出力では第2カウント閾値が選択されるため、カウント数が2に至れば(6秒経過すれば)、出力は55%、10%の低出力まで低下する。
美容装置20の制御部では、低出力におけるカウント数が、第2カウント閾値に至らなかった場合に、低出力の直前の出力に変化する。例えば、第2カウント閾値を“2”として詳説すれば、図6(a)に示されているとおり、85%の低出力におけるカウント数が、第2カウント閾値である2未満であれば、変化推移値が変化推移閾値を越えているため、電流が変化していると判断され、肌と出力電極7との接触部位が変化している(出力電極7が、肌の特定部位に留まらず、肌に沿ってスライドして様々な部位に当てられている)と推定されるため、カウンターがクリアされ、直前の出力である出力レベル3に戻る。同様に、55%の低出力であれば、直前の出力である70%の低出力に戻る。
美容装置20の判定部では、低出力において、平均確定データが平均閾値未満であれば、出力が初期出力に戻る。例えば、平均閾値を“16”として詳説すれば、図6(a)に示されているとおり、初期出力が出力レベル3であるが、出力が制御されて85%の低出力で稼働している場合、平均確定データが、平均閾値である16未満であれば、出力電極7に負荷がかけられていないと推定され、肌に出力電極7が当てられていないと判定されるため、85%の低出力から初期出力である出力レベル3に戻る。同様に、図6(b)に示されているとおり、初期出力が出力レベル2であれば、70%、55%の低出力から初期出力である出力レベル2に戻る。
次に、第2実施形態の効果を説明する。
上記したとおり、第2実施形態によれば、第1カウント閾値と、この第1カウント閾値と異なる第2カウント閾値とからカウント閾値を選択する選択部が備えられている。例えば、初期出力である出力レベル3では第1カウント閾値が選択され、カウント数が、第1カウント閾値である3に至れば(9秒経過すれば)、出力は85%の低出力に低下する。低出力では第2カウント閾値が選択され、カウント数が、第2カウント閾値である2に至れば(6秒経過すれば)、出力は70%の低出力に低下する。
すなわち、初期出力から低出力への電流の変化を遅らせる第1カウント閾値と、低出力から他の低出力への電流の変化を遅らせる第2カウント閾値とが異なっているため、肌に流す電流を適度に維持しつつ、初期出力から低出力に至って、出力が段階的に変化する。したがって、肌への負担と美容効果とを考慮して適切に電流を流すことができる。
第2実施形態によれば、例えば、85%の低出力におけるカウント数が、第2カウント閾値である2未満であれば、変化推移値が変化推移閾値を越えているため、電流が変化していると判断され、肌と出力電極7との接触部位が変化していると推定されるため、直前の出力である出力レベル3に戻る。同様に、55%の低出力であれば、直前の出力である70%の低出力に戻る。このように、出力が低出力から直前の低出力または初期出力に段階的に戻る。したがって、肌への負担と美容効果とを考慮して適切に電流を流すことができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発明は、美容装置の他、美容装置の制御方法として実現することができる。
1 出力切替スイッチ
2 マイクロコンピュータ
3 電源部
4 状態表示LED
5 高周波生成部
6 高周波ドライブ回路
7 出力電極(プローブ)
8 通電電流検知回路(電流検知部)
9 過負荷検知回路
10,20 美容装置

Claims (6)

  1. 生体に当てられるプローブと、
    前記プローブに出力される電流を検知する電流検知部と、
    前記生体に前記プローブが当てられているか否かを、前記電流検知部によって検知された前記電流に基づいて判定する判定部と、
    前記生体に前記プローブが当てられている状態において検知された前記電流の変化量に基づいて前記出力を制御する制御部と、が備えられた、
    ことを特徴とする美容装置。
  2. 所定の読み込み時間内における前記電流の平均値が算出される読み込み処理部が備えられ、
    前記判定部では、前記平均値が、予め設定された平均閾値に至るかによって、前記生体に前記プローブが当てられているか否かが判定され、
    前記制御部では、所定の判断時間内における複数の前記平均値の変化量に基づいた変化推移値が、予め設定された変化推移閾値以下である場合に、前記出力が制限される、
    ことを特徴とする請求項1に記載された美容装置。
  3. 前記変化推移閾値以下である前記変化推移値をカウントするカウンターが備えられ、このカウンターによるカウント数が、予め設定されたカウント閾値に至った場合に、前記出力が制限される、
    ことを特徴とする請求項2に記載された美容装置。
  4. 前記カウント閾値を、第1カウント閾値と、この第1カウント閾値と異なる第2カウント閾値とから選択する選択部が備えられ、
    前記出力のうち初期の出力である初期出力における前記カウント数が、前記第1カウント閾値に至った場合に、前記初期出力から、この初期出力よりも出力が低い低出力に変化し、この低出力における前記カウント数が前記第2カウント閾値に至った場合に、前記低出力から、この低出力よりも低い他の低出力に変化する、
    ことを特徴とする請求項3に記載された美容装置。
  5. 前記低出力における前記カウント数が、前記第2カウント閾値に至らなかった場合に、前記出力が前記低出力の直前の出力に変化する、
    ことを特徴とする請求項4に記載された美容装置。
  6. 前記判定部において前記平均値が前記平均閾値未満である場合に、前記出力が前記初期出力に変化する、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載された美容装置。
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