JPH10295834A - 生体刺激装置 - Google Patents

生体刺激装置

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Publication number
JPH10295834A
JPH10295834A JP10631797A JP10631797A JPH10295834A JP H10295834 A JPH10295834 A JP H10295834A JP 10631797 A JP10631797 A JP 10631797A JP 10631797 A JP10631797 A JP 10631797A JP H10295834 A JPH10295834 A JP H10295834A
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JP
Japan
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stimulus
stimulation
frequency
point
living body
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Application number
JP10631797A
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English (en)
Inventor
Koji Asakawa
広次 浅川
Toyokatsu Okamoto
豊勝 岡本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺激ポイント切り替え時にも痛みなどの不快
感を防止する。 【解決手段】 複数の刺激ポイントの刺激処理を左右の
目元に対して手入するに際して、複数の刺激モードから
目的とする刺激モードを選択可能で、その選択した刺激
モードにおいて、最後の刺激ポイントの刺激処理まで刺
激ポイント変更指示と、その変更した刺激ポイントの刺
激処理とを繰り返して一方の目元の手入を終了する。こ
のとき、制御手段2は刺激ポイント変更時に信号発生手
段4に対して電気的低周波刺激を中断するように制御す
るので、刺激ポイント切り替え時にも刺激パルスによる
電流が強く流れて痛みとなる不快感を防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば美容機器、
特に美顔機器などに用いられ、人間の顔などの生体に電
気的低周波刺激を与えて筋肉を強制運動させる生体刺激
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の生体刺激装置は、種々の
美容処理に用いられ、特に、人間の顔などの生体に所定
電圧の刺激パルスによって電気的低周波刺激を与えるこ
とで皮下の筋肉を強制的に運動させ、これによって、皮
下の筋肉を強化させてその健全さを保つと共に、皮下組
織および皮下の筋肉の保水能力を維持して張りのある弾
力性に富んだ皮膚となるようにするために用いられてい
た。また、この電気的低周波刺激と共に、皮膚を叩いた
り振動させたりする機械的刺激を皮下組織や筋肉に与え
ることで皮下組織や筋肉をほぐして血行をよくし、電気
的低周波刺激による筋肉運動の疲労を柔らげていた。
【0003】例えば特開平4−312472号公報や特
開昭62−32973号公報には、肩こりの治療や美容
を目的として、生体に低周波の刺激パルスによる電気的
刺激を与えるパルス伝達導子を備えた生体刺激装置が提
案されている。
【0004】これらの生体刺激装置は、複数の刺激ポイ
ントに変更しつつ、その刺激ポイント毎に、電気的低周
波刺激による強制的な筋肉運動によって筋肉を強化する
ことと、皮下組織や筋肉への血行をよくし表皮活性化の
ための新陳代謝を盛んにすることで、皮下組織および皮
下の筋肉の健全さを向上させると共に、皮下組織および
皮下の筋肉の保水能力を向上させて弾力性を増進させる
電気的刺激効果を実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、刺激パルスによる電気的低周波刺激の刺激ポ
イント変更時に、刺激パルスによる電気的刺激を与える
パルス伝達導子が刺激皮膚位置から離間または、刺激皮
膚位置に当接するとき、そのパルス伝達導子と刺激ポイ
ントとの皮膚表面上の接触面積が著しく狭くなって刺激
パルスによる電流がその部分に集中して強く流れ、それ
が痛みとなって使用者に不快感を与えるという問題を有
していた。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、刺激ポイント切り替え時に痛みなどの不快感を防止
することができる生体刺激装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の生体刺激装置
は、複数の刺激ポイントに対する低周波刺激信号を供給
する電気的低周波刺激処理を行う生体刺激装置におい
て、刺激ポイントにおける電気的低周波刺激処理の終了
および、刺激ポイントの変更報知の何れかに連動して、
電気的低周波刺激を中断するように制御する制御手段を
有することを特徴とするものである。
【0008】この構成により、制御手段は刺激ポイント
変更時に電気的低周波刺激を中断するので、刺激ポイン
ト切り替え時に刺激パルスによる痛みとなる不快感が防
止される。
【0009】また、本発明の生体刺激装置は、複数の刺
激ポイントを順次変更して低周波刺激信号を供給する電
気的低周波刺激処理を行う生体刺激装置において、刺激
ポイントにおける電気的低周波刺激処理の終了および、
刺激ポイントの変更報知の何れかに連動して、痛みを感
じない程度の電気量に電気的低周波刺激レベルを低下さ
せるように制御する制御手段を有することを特徴とする
ものである。
【0010】この構成により、制御手段は刺激ポイント
変更時に電気的低周波刺激レベルを、痛みを感じない程
度の電気量に小さくするので、刺激ポイント切り替え時
にも刺激パルスによる痛みとなる不快感が防止される。
【0011】さらに、好ましくは、本発明の生体刺激装
置における制御手段は、刺激ポイントにおける電気的低
周波刺激処理の終了後または刺激ポイント変更報知後の
スタート処理を検出することによって電気的低周波刺激
を開始するように制御する。
【0012】この構成により、電気的低周波刺激の中断
または電気的低周波刺激レベルの低下の期間は、使用者
がスタート処理を行うまで有効であるので、その時々に
応じた刺激ポイント変更期間となる。
【0013】さらに、好ましくは、本発明の生体刺激装
置において、電気的低周波刺激の中断または電気的低周
波刺激レベルの低下の期間は、所定の期間に設定されて
いる。
【0014】この構成により、刺激ポイント変更期間が
適度な所定期間に設定されているので、この期間経過後
は遅滞なく自動的に次の刺激ポイントにおける刺激処理
に移行することになる。
【0015】さらに、好ましくは、本発明の生体刺激装
置において、生体の刺激ポイントに対する低周波刺激信
号が供給される刺激体と、この刺激体に所定電圧または
電流を与え、その刺激体からの検出値に応じて刺激体と
生体との離間または当接を検知する生体検知信号を供給
する生体検知手段とを有し、制御手段は、刺激ポイント
における電気的低周波刺激処理の終了および、刺激ポイ
ントの変更報知の何れかに連動して生体検知手段を駆動
させ、前記生体検知信号に応じて電気的低周波刺激の開
始または停止を制御する。
【0016】この構成により、刺激体と生体との離間ま
たは当接を生体検知手段からの生体検知信号によって制
御手段が判定するので、常に刺激ポイント切り替え時に
も刺激パルスによって痛みとなる不快感が防止されると
共に、刺激体と生体とが離間して再び当接する期間がそ
のまま刺激ポイント変更期間となって全く無駄がない。
【0017】また、好ましくは、制御手段は、生体検知
信号に応じて電気的低周波刺激の開始または停止を制御
する。
【0018】この構成により、刺激ポイント変更期間だ
けではなく、刺激処理期間において、刺激体と生体とが
離間または当接しても、刺激パルスによって痛みとなる
不快感が防止されることになる。
【0019】さらに、好ましくは、本発明の生体刺激装
置において、電気的低周波刺激の処理期間が設定され、
その設定された処理期間中に、離間した時間を記憶する
記憶手段を有し、制御手段は、設定処理期間のうち離間
した時間の残時間を演算して電気的低周波刺激を設定処
理期間行うように制御する。
【0020】この構成により、刺激処理期間において、
刺激体と生体とが離間しても、その離間した時間だけ設
定処理時間を差し引いて、当初設定されている最適な設
定処理時間である刺激処理時間とする。
【0021】さらに、好ましくは、本発明の生体刺激装
置における制御手段は、電気的低周波刺激を生体に与え
つつ電気的低周波刺激の強度を調整可能な構成としてい
る。
【0022】この構成により、電気的低周波刺激の強度
は、電気的低周波刺激を生体に与えつつ調整を行い得る
ので、各個人毎に実際の肌感覚で適正と思われる程度に
刺激強度を設定することが可能となって、その個人や時
々に応じた刺激強度調整が可能となる。
【0023】さらに、好ましくは、本発明の生体刺激装
置における制御手段は、複数の刺激ポイントの刺激処理
に対する複数の刺激パターンモードから選択した刺激パ
ターンモードにおいて、最後の刺激ポイントの刺激処理
まで刺激ポイント変更指示と、その変更した刺激ポイン
トの刺激処理とを繰り返して一方の目元の手入を終了す
るように制御する。さらに、これに加えて、残る他方の
目元の手入指示を行って、他方の目元における最後の刺
激ポイントの刺激処理まで刺激ポイント変更指示と、そ
の変更した刺激ポイントの刺激処理とを繰り返して他方
の目元の手入を終了するように制御する。
【0024】この構成により、複数の刺激ポイントの刺
激処理を左右の目元に対して手入するに際して、複数の
刺激モードから目的とする刺激モードを選択可能で、そ
の選択刺激モードにおいて、刺激強度調整および所定時
間の刺激処理のうち少なくとも所定時間の刺激処理を、
最後の刺激ポイントまでその都度刺激ポイント変更指示
を行いつつ実施することを、片方または両方の目元の全
ての刺激ポイントについて自動的に行うので、片方また
は両方の目元の手入れが適切なる指示でよりスムーズに
容易に行われ得る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る生体刺激装置
の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明
は以下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0026】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1の生体刺激装置の制御構成を示すブロック図であり、
また、図2は、図1の生体刺激装置における電気的刺激
の刺激パルスaの出力タイミングの一例を示すタイムチ
ャートである。
【0027】図1において、電池などの電源手段1は、
各部を制御する中央演算処理装置(CPU)よりなるマ
イクロコンピュータおよびその周辺回路(図示せず)
や、制御プログラムおよびその制御データなどを記憶す
る記憶部(図示せず)などで構成された制御手段2、モ
ータなどの回転駆動手段3および、図2に示すような刺
激パルスa(図2では例えば周波数10Hzの刺激パル
スを示している)を発生する信号発生手段4に接続され
ており、これらに対して直流電力を供給している。ま
た、操作手段5が接続される制御手段2は、たたき機構
部6を駆動する回転駆動手段3と、陽極と陰極の一組の
パルス伝達導子7にそれぞれ接続された信号発生手段4
とに接続されており、操作手段5で設定された駆動条件
に基づいて、信号発生手段4から所定電圧で所定パルス
幅の刺激パルスaを低周波で発生させて一組のパルス伝
達導子7に出力して生体の筋肉に強制運動をさせる電気
的低周波刺激処理と、回転駆動手段3の回転駆動力でた
たき機構部6を駆動させて生体に機械的なたたき刺激を
与えて皮下の筋肉をほぐす機械的刺激処理とを行うこと
ができるようになっている。
【0028】この制御手段2が接続される操作手段5に
おけるコース選択、刺激強度設定部には、電源のオン/
オフキー、スタートキー、電気的低周波刺激の強度設定
用の強弱キー、機械的刺激の強度設定用の強弱キー、お
よび各種制御プログラムによるモード選択キーなどが配
設されており、また、この各種制御プログラムおよびそ
の制御データは制御手段2内の図示しない記憶部に記憶
されており、使用者のキー操作によるモードパターン選
択に応じた各種制御プログラムおよびその制御データを
選択し、この制御プログラムおよびその制御データに基
づいて制御手段2が制御されて各部を制御するようにな
っている。また、パルス伝達導子7は刺激体10が着脱
自在に構成されており、パルス伝達導子7に刺激体10
が取り付けられて一体構成され、この刺激体10を介し
て、筋肉強化や新陳代謝などの美容のための電気的低周
波刺激および機械的刺激とが生体に付与可能に構成され
ている。
【0029】また、この各種制御プログラムによるモー
ド選択キーとしては、低周波領域でも比較的周波数が高
い100Hzの周波数で刺激パルスaを出力させて、皮
膚組織と皮下の筋肉の浅い部位に電気的低周波刺激を与
えるトリートメントモードのモード選択キーと、比較的
周波数が低い10Hzの周波数で刺激パルスaを出力さ
せて、皮下の筋肉の深い部位にまで電気的低周波刺激を
与えるエクササイズモードのモード選択キーとがある。
【0030】このトリートメントモードでは、制御手段
2は、上記した刺激信号による電気的低周波刺激処理と
機械的刺激処理とを行うべく各部を制御するようになっ
ており、また、エクササイズモードでは、制御手段2
は、電気的低周波刺激処理だけを行うべく各部を制御す
るようになっている。また、このトリートメントモード
においては、電気的低周波刺激による筋肉運動の収縮期
間中に機械的刺激によるほぐし効果で筋肉弛緩作用を筋
肉に与えると、筋肉の収縮運動が阻害されて筋肉の強化
効果が抑制されるため、制御手段2は、たたき機構部6
を駆動させる回転駆動手段3への電力供給タイミング
を、信号発生手段4から出力される刺激パルスaによる
筋肉収縮が終わって筋肉が弛緩を始めるタイミング以降
とするべく各部を制御するようになっている。周波数が
高い100Hzの刺激パルスaの場合には、例えばパル
ス出力期間を約2secとし、パルス休止期間を約1s
ecとしてこれを繰り返すように設定しており、このパ
ルス休止期間中の筋肉弛緩期間中にたたき機構部6によ
る機械的刺激を与えるようにしている。
【0031】このとき、例えば電気的低周波刺激の強度
制御は、制御手段2が信号発生手段4からの刺激パルス
aのパルス幅または刺激パルスaの電圧値、電流値を可
変することで制御している。要は、その電気的刺激が痛
いなどの不快感がないように最大電流1mAに制限して
制御している。この1mAの制限は、定電流ダイオード
(図示せず)と、1mAを越えた場合にパルス出力を停
止する出力停止回路(図示せず)との両方で行ってい
る。刺激パルスaの電圧値や電流値を可変することで、
電気的低周波刺激の強度を制御する場合には、低周波の
刺激パルスaのパルス幅は0.4msecとしている
が、0.1msec〜0.4msecであればよい。こ
の刺激パルスaの電圧値や電流値の可変は、オペアンプ
(図示せず)のゲインを変えることによって基準パルス
を増幅して変化させている。また、刺激パルスaのパル
ス幅はマイクロコンピュータにて可変させることができ
る。この刺激パルスaのパルス幅が0.1msec以上
としているのは、そのパルス幅が0.1msecよりも
小さければ、皮下の筋肉の強制運動のために充分な刺激
を与えることができない。つまり、筋肉が収縮反応する
のに0.1msec程度の時間が必要なためである。ま
た、刺激パルスaのパルス幅が0.4msec以下とし
ているのは、そのパルス幅が0.4msecを越える
と、筋肉の強制運動に対する電気的刺激効果として同じ
効果しかなく、使用者やその使用状態にもよるが、皮下
の筋肉への刺激が強くなって痛く感じたり不快感を感じ
る場合があるためである。このように、最大パルス電流
1mAでパルス幅が0.1msec〜0.4msecの
範囲内の電気量(パルス電流×パルス幅)となるよう
に、制御手段2は、信号発生手段4に対して低周波の刺
激パルスaを発生させるように制御しており、その刺激
パルスaの周波数については、操作手段5からのモード
選択操作によって選択制御するかまたは可変可能に制御
するようになっている。本実施形態では、操作手段5か
らのモード選択操作によって、トリートメントモードで
は周波数100Hz、エクササイズモードでは周波数1
0Hzの刺激パルスaが出力されるようになっている。
【0032】このように、電気的低周波刺激の刺激パル
スを、最大パルス電流1mAでパルス幅が0.1mse
c〜0.4msecの範囲内の電気量とするので、筋肉
運動に最適な刺激効果を奏すると共に、筋肉への刺激が
強くなって痛く感じたり不快感を感じるようなことはな
く、充分な安全性を考慮したものとなる。また、電気的
低周波刺激処理において、刺激開始当初の刺激パルスa
の電圧値を所定電圧値になるまで徐々に上げてソフトス
タートとし、また、刺激終了時の刺激パルスaの電圧値
を所定電圧値から徐々に下げてソフトエンドとすれば、
電気的低周波刺激処理の開始当初と終了時の刺激がソフ
トなものとなる。
【0033】また、機械的刺激は、回転駆動手段3への
電力供給を駆動パルスによって行っているが、モータな
どの回転駆動手段3の回転駆動による、後述するが偏心
カムなどのたたき機構部6によって、刺激プローブ9の
先端部が揺動して皮膚に押し当てている刺激体10を介
して叩かれることで皮下組織および筋肉がほぐされて血
行および筋肉の弛緩が促進されるようになっている。こ
の場合、回転駆動手段3への電力供給用の駆動パルスの
パルス幅は回転駆動手段3のモータ回転軸などを介し
て、後述する偏心カムが少なくとも略1回転する程度の
パルス幅に設定されており、刺激体10で少なくとも1
回だけ皮膚を叩いて皮下の筋肉をほぐすように構成され
ている。この叩き動作は、本実施形態では筋肉弛緩後に
1回としているが、信号発生手段4から次の刺激パルス
aを出力させるまで連続的に複数回行っても良い。ま
た、この叩き動作は、これよりも振幅が小さくて周波数
が高い、筋肉をほぐす効果のある振動動作であってもよ
い。さらに、機械的刺激の強度制御は、後述する偏心カ
ムの場合には、回転駆動手段3の回転速度を可変するこ
とで制御可能である。
【0034】これらの電源手段1、制御手段2、信号発
生手段4および操作手段5は装置本体8に配設され、ま
た、回転駆動手段3、たたき機構部6および陽極と陰極
の一組のパルス伝達導子7は刺激プローブ9に配設され
ており、これらの装置本体8と刺激プローブ9は4芯ケ
ーブル11で接続されている。この4芯ケーブル11は
伸び縮み自在なカールしたスパイラル状に構成されてお
り、装置本体8を机上などに置いて刺激プローブ9の後
述するグリップ部を手で握って一組のパルス伝達導子7
を、目的とする例えば目元などの皮膚上に押し当てて、
一組のパルス伝達導子7の間に刺激パルスaを与えて電
流を流すことで皮膚組織および筋肉に電気的低周波刺激
を与えて筋肉運動と新陳代謝を行わせるようになってい
る。また、この制御手段2には出力手段12が接続され
ており、以下の図3で説明するように制御プログラムに
よる各モードにおいて表示出力したり音声出力したりす
るようになっている。
【0035】図3は、図1の制御手段2および出力手段
12の構成を示すブロック図である。
【0036】図3において、制御手段2は、上記したマ
イクロコンピュータなどの他に、カウンタなどの時間カ
ウント手段13と、この時間カウント手段13でカウン
トされたカウント時間に基づいてブザー音などの音声出
力を制御する音声制御手段14と、この時間カウント手
段13でカウントされたカウント時間に基づいて文字
(数字を含む)出力や点滅出力などの各種表示を制御す
る表示制御手段15とを有している。また、出力手段1
2は、音声制御手段14に接続され、ブザーなどの音声
出力を行う音声出力手段16と、表示制御手段15に接
続され、文字や数字の表示、それらの点滅表示などの各
種表示を行う表示手段17とを有している。
【0037】また、制御手段2は、この各種制御プログ
ラムによるトリートメントモードやエクササイズモード
において、それぞれの制御プログラムに基づいて、低周
波の刺激パルスaを所定期間毎に出力するべく各部を制
御するようになっている。また、制御手段2は、それぞ
れの制御プログラムに基づいて、使用感を向上させるた
めに、その音声制御手段14を制御して刺激パルスaの
出力期間に音声出力手段16を介してパルス出力時の音
声出力としてのブザー音出力を行うように制御すると共
に、表示制御手段15を制御して刺激処理内容を表示手
段17に表示するべく制御するようになっている。さら
に、制御手段2は、それぞれの制御プログラムに基づい
て、刺激パルスによる電気的低周波刺激処理の刺激皮膚
位置を変える刺激ポイント変更時、つまり、電気的低周
波刺激処理の終了または、刺激ポイントの変更報知に連
動して、刺激パルスによる電気的刺激を与えるパルス伝
達導子7が刺激皮膚位置から離間するとき、そのパルス
伝達導子と刺激皮膚位置との接触面積が著しく小さくな
っても、痛みを感じない程度の電気量の刺激パルスaに
電気量を低下させるかまたは刺激パルスaの出力停止処
理を行えばよく、本実施形態1では、刺激ポイント切り
替え時に刺激パルスaの出力停止(中断)処理を行うよ
うに制御するようになっている。
【0038】この刺激ポイント変更時の刺激パルスaの
出力停止処理の開始時または出力停止中に、制御手段2
は、音声制御手段14を制御して、その刺激ポイントに
おける電気的低周波刺激処理の終了を表す特殊なブザー
音などの音声を音声出力手段16を介して出力するよう
に制御すると共に、表示制御手段15を制御して、刺激
出力停止を表示手段17に表示するべく制御するように
なっている。また、制御手段2は、刺激ポイント変更
後、操作手段5のスタートキーを押下することによって
次の刺激ポイントにおける各モードの刺激処理を行うべ
く制御するようになっている。
【0039】また、全刺激ポイントの終了時に、制御手
段2は、音声制御手段14を制御して、全刺激ポイント
における電気的低周波刺激処理の終了を表す特殊なブザ
ー音を音声出力手段16を介して出力するように制御す
ると共に、表示制御手段15を制御して、全刺激ポイン
トの終了を表示手段17に表示するべく制御するように
なっている。また、制御手段2は、全刺激ポイントの終
了後、操作手段5のスタートキーを押下することによっ
て次の全刺激ポイントにおける刺激処理やモードを行う
べく制御するようになっている。
【0040】図4(a)は図1の生体刺激装置における
刺激プローブ9の構成を示す縦断面図であり、図4
(b)は図4(a)のAA線の断面図である。
【0041】図4(a)において、この生体刺激装置の
刺激プローブ9は、上側のプラスチック製カバー部材で
ある外壁部材21と、下側のプラスチック製カバー部材
である断面略楕円形状でグリップ部22を兼ねた外壁部
材23とが、ゴムなどの弾性体によりなる連結部材24
で互いに揺動可能なように連結されている。これらの外
壁部材21,23はそれぞれ縦方向に開くように分割さ
れた筐体状に構成されており、これらの分割された筐体
状の外壁部材21は貫通孔21aを通して、図示しない
ねじとナットで両側から固定可能に構成されている。ま
た同様に、これらの分割された筐体状の外壁部材23は
貫通孔23aを通して、図示しないねじとナットで両側
から固定可能に構成されている。もちろん、これらの図
示しないねじとナットは外壁部材21,23の凹部内に
入って外壁部材21,23の外壁表面からは出ないよう
になっている。また、連結部材24は、中央部に上下に
貫通孔を有する筒状に構成されており、その外形は、外
壁部材21,23と同様の断面略楕円形状である。ま
た、この連結部材24の外周部には上下位置にそれぞ
れ、外壁部材21,23のつば部21b,23bをそれ
ぞれ外周に亘って嵌合可能な各溝部24a,24bがそ
れぞれ形成されている。
【0042】この下側の外壁部材23内には、その下方
端部から内部に引き込まれ、機械的刺激用の駆動パルス
および電気的刺激用の刺激パルス用の4芯ケーブル11
と、この4芯ケーブル11の駆動パルス用の2本のリー
ド線に接続されており、上方に伸びたモータ回転軸25
を回転駆動させる回転駆動手段3としてのモータ26と
が配設されている。また、上側の外壁部材21内には、
モータ26の回転軸25の回転力を伝達する弾性体で構
成された連結部材27を介して連結された回転軸28
と、この回転軸28を回転自在に2個所で軸支している
各軸受部材29と、これらの各軸受部材29の間の回転
軸28に図4(b)に示すように偏心した状態で貫通し
て取り付けられ、回転軸28の回転による遠心力で外壁
部材21と共にパルス伝達導子7を揺動させる偏心分銅
である偏心カム30と、4芯ケーブル11の刺激パルス
用の残る2本のリード線に接続されており、刺激プロー
ブ9の長手方向に所定間隔を空けて2個所外部に突出す
るように配設されると共に、その突出先端部が開放され
た刺激子用の取付穴31が形成された陽極と陰極の一組
のパルス伝達導子7とが配設されている。このパルス伝
達導子7の取付穴31には、本実施形態では、刺激子1
0として綿棒先端部32が水分を含ませた状態で挿入さ
れて取り付け可能な構成となっている。これらの回転軸
28、各軸受部材29および偏心カム30でたたき機構
部6が構成されており、偏心した状態で回転軸28に取
り付けられた偏心カム30の回転によって、その遠心力
で偏心カム30と共に外壁部材21およびパルス伝達導
子7を連結部材24を境として刺激プローブ9の先端部
を振り回して、パルス伝達導子7に取り付けられた綿棒
先端部32で皮下の筋肉などに対してたたき刺激を与え
るように構成されている。
【0043】ここで、40才台の人で歳を感じる体の部
分は目元のシワやたるみというのが多く、そのシワやた
るみの原因は皮下の筋肉が衰えることである。ここで
は、目を開閉する目元周りの筋肉である眼輪筋やこの眼
輪筋を引き上げる額の前頭筋に対して、電気的低周波刺
激処理と機械的刺激処理とを行って筋肉の強化とその新
陳代謝の向上を図ることで目元のシワやたるみを予防す
る場合について説明する。
【0044】図5は、図4(a)の刺激プローブ9で目
元の筋肉に電気的刺激および機械的刺激を与える刺激ポ
イントの一例を示す図である。
【0045】図5に示す刺激ポイント(○が陰極位置で
●が陽極位置)が、生体刺激装置としての美容器の上蓋
を開いた内側に、目元を映す鏡と共に表示されており、
(1)〜(6)がモータポイント(筋肉を効率率的に動
かすことができるポイント)である第1〜第6の刺激ポ
イントに対応している。この刺激ポイントの陰極位置○
に対応する皮膚位置に、図4(a)の刺激プローブ9の
中央(グリップ部22)側のパルス伝達導子7に付けら
れた綿棒先端部32が来るように、また、刺激ポイント
の陽極位置●に対応する皮膚位置に、刺激プローブ9の
外(先端)側のパルス伝達導子7に付けられた綿棒先端
部32が来るように、陰極と陽極の綿棒先端部32を目
元の所定の刺激ポイントの皮膚位置に押し当てて刺激処
理を行うようになっている。第1の刺激ポイントに刺激
プローブ9の両綿棒先端部32を押し当てた場合を、図
6に示している。
【0046】図6に示すように、刺激プローブ9の長手
方向Xと、陰極と陽極の一組のパルス伝達導子7に取り
付けられた刺激子10を結ぶ直線方向Yとが、使用時に
グリップ部22が少なくとも鼻に接触しない程度の角度
θを有している。これは、第1の刺激ポイントに刺激子
10としての綿棒先端部32を押し当てた場合に、手を
握るグリップ部22が鼻の凸部51を避ける程度に傾い
ている必要があるためである。
【0047】このようにして、使用者は、陽極と陰極の
綿棒先端部32を目元のモータポイントである第1回目
の刺激ポイントの皮膚位置に押し当てて、両綿棒先端部
32を介して電気的低周波刺激処理と機械的刺激処理と
を開始し、最終(本実施形態では第6回目)の刺激ポイ
ントまでに順次変更して刺激処理を行うようになってい
る。
【0048】上記構成により、以下、その作用を説明す
る。
【0049】図7は、図1の生体刺激装置の動作を示す
フローチャートである。
【0050】図7に示すように、まず、刺激プローブ9
の両パルス伝達導子7における取付穴31内にそれぞ
れ、水分を含ませた綿棒先端部32をそれぞれ挿入して
セットし、ステップS1で装置本体8の操作手段5にお
ける電源のオン/オフキーを押下することで電源オンと
する。このとき、図8(a)に示すように、表示手段1
7の液晶表示画面41には「コース選択」が表示され、
操作手段5のトリートメントモードおよびエクササイズ
モードの各モード選択キー42,43の近傍の表示ラン
プ44,45が共に点滅する。また、刺激子10として
の綿棒先端部32に水分を含ませるのは、両パルス伝達
導子7に出力される刺激パルスaを綿棒先端部32を介
して生体に伝えるためである。
【0051】次に、トリートメントモードのモード選択
キー42またはエクササイズモードのモード選択キー4
3を押下することによってステップS2のコース選択処
理を行う。このトリートメントモードは皮膚組織と皮下
の筋肉の浅い部位に与える電気的低周波刺激と、機械的
たたき刺激を行うものであり、また、エクササイズモー
ドは皮下の筋肉の深い部位まで電気的低周波刺激を与え
るものである。本実施形態の作用では、トリートメント
モードのモード選択キー42を押下した場合について説
明を行うことにする。このトリートメントモードのモー
ド選択キー42を押下した場合、図8(b)に示すよう
に、液晶表示画面41には「強弱調整OK?→スター
ト」が表示されると共に、手入れポイントエリアに全刺
激ポイント1〜6の数字が表示され、かつ、モード選択
キー42の近傍の表示ランプ44が点灯すると共に、液
晶表示画面41における第1の刺激ポイントを示す数字
「1」が点滅することによって、その第1回目の刺激ポ
イントの刺激処理における、機械的刺激(タッピング)
と電気的低周波刺激との強弱調整をするように指示が為
されていると共に、最初に両パルス伝達導子7を当てて
ほしい第1の刺激ポイントをスタート前に指示してお
く。また、図8(b)に示すように、機械的刺激(タッ
ピング)と電気的低周波刺激の強度を段階的に示す最も
左側の第1段階目の機械的強度表示ランプ46aと電気
的強度表示ランプ47aが点灯して、各強弱レベルは共
に第1段階目の最も小さい刺激レベルで出力され始めて
いる。
【0052】さらに、使用者は、陽極と陰極の綿棒先端
部32を、図6に示すように、目元のモータポイントで
ある第1の刺激ポイントの皮膚位置に押し当てて、両綿
棒先端部32を介して電気的低周波刺激処理と機械的刺
激処理とをそれぞれ、第1段階目の最も小さい刺激レベ
ルからスタートしてステップS3の各刺激強度調整処理
を開始することになる。この第1段階目の最も小さい刺
激レベルで刺激が小さいと判断した場合には、機械的刺
激(タッピング)と電気的低周波刺激の強度を段階的に
上下可能な強弱キー48,49(強キー側を押下する毎
にその強度が段階的に上がり、弱キー側を押下する毎に
その強度が段階的に下がる)を押下することによって、
機械的刺激(タッピング)と電気的低周波刺激の強度を
それぞれ適宜調整することができる。本実施形態では、
図9(a)に示すように、機械的刺激(タッピング)が
第2段階目の刺激レベルで、かつ電気的低周波刺激が第
3段階目の刺激レベルで、使用者が適正であると判断し
た場合について説明を行うことにする。このとき、強弱
キー48,49による機械的刺激(タッピング)と電気
的低周波刺激の強度調整レベルに応じたLEDなどの機
械的強度表示ランプ46a〜46bと電気的強度表示ラ
ンプ47a〜47cが点灯することになる。また、図9
(a)の場合においても、液晶表示画面41には、図8
(b)の場合と同様に、「強弱調整OK?→スタート」
が表示されると共に、全刺激ポイント1〜6の数字が表
示され、かつ、モード選択キー42の近傍の表示ランプ
44が点灯すると共に、液晶表示画面41における第1
の刺激ポイントを示す数字「1」が点滅している。
【0053】さらに、ステップS4で刺激処理を開始す
る。つまり、操作手段5のスタートキーを押下すること
で、制御手段2は、その設定した各刺激強度に基づい
て、第1回目の刺激ポイントの皮膚位置において、信号
発生手段4に対して約2秒間のパルス出力期間(周波数
100Hzの刺激パルスaを出力する期間)と約1秒間
のパルス休止期間とを繰り返えすように刺激パルスaを
発生させ、水分を含んだ各綿棒先端部32を介して所定
位置の目元部の皮下の筋肉に収縮運動を強制的に起こさ
せる。この筋肉収縮運動の後の筋肉弛緩運動が始まる時
点に、制御手段2はモータ26への駆動パルスを出力す
る。この駆動パルスによってモータ26の回転軸25が
回転して偏心分銅である偏心カム30が回転することに
なる。このたたき機構部6を構成する偏心カム30の重
心の偏った回転による遠心力で刺激プローブ9の弾性体
よりなる連結部材24を境にして、それよりも刺激プロ
ーブ9の先端部が振り回されて揺動する。この揺動で、
各綿棒先端部32を介して所定皮膚位置の目元部位に叩
き動作が為されて皮下組織および筋肉がほぐされて血行
などがよくなる。このようにして、次のステップS5で
第1回目の刺激ポイントにおける皮膚位置への刺激処理
が所定時間(本実施形態では5分間)経過したかどうか
を判定し、その刺激処理が所定時間(本実施形態では5
分間)経過するまで行われることになる。
【0054】このとき、スタートキーの押下に連動して
時間カウント手段13で例えば5分間の時間をカウント
開始すると共に、使用感を向上させるべく2秒間のパル
ス供給に同期して音声制御手段14を介して音声出力手
段16からビービービービーというブザー音を出力させ
る。また、このとき、図9(b)に示すように、液晶表
示部41における刺激ポイント「1」の番号を点滅させ
て第1回目の刺激ポイントにおける皮膚位置への刺激処
理であることを表示とすると共に、液晶表示部41にお
ける時間エリアのドット50を点滅させて時間のカウン
ト表現としている。図9(b)に示す時間エリアの「5
分」の表示は時間経過に従って「1分」までは刺激処理
の時間経過と共に分毎に数字が減って行き、「1分」未
満は秒表示(このときドット50の表示はなくなる)と
なるように制御される。
【0055】その後、ステップS5で、第1回目の刺激
ポイントにおける皮膚位置への刺激処理が所定時間(本
実施形態では5分間)経過したと判断した場合には、ス
テップS6で最後(本実施形態では第6回目)の刺激処
理が終了したかどうかを判断する。ステップS6で最後
(本実施形態では第6回目)の刺激処理が終了していな
ければ、次の刺激ポイントにおける皮膚位置への刺激処
理に変更することになる。
【0056】このとき、ステップS7で、図10(a)
に示すように、液晶表示部41における手入れポイント
の表示エリア内の「1」の番号を消灯させると共に、
「2」の番号を点滅させて次の刺激ポイントが第2回目
の刺激ポイントであることを表示して知らせると共に、
音声制御手段14を介して音声出力手段16から刺激ポ
イント変更を示すビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッという
ブザー音を出力させて、刺激ポイントの切り替えの案内
とする刺激ポイント変更指示を行う。また、このときに
は、刺激ポイント切り替え時にも痛みなどの不快感を防
止するために、機械的刺激(タッピング)と電気的低周
波刺激のうち少なくとも電気的低周波刺激の刺激パルス
aの出力を中断する出力停止処理を行う。
【0057】このステップS7の刺激ポイント変更指示
および出力停止処理の後にステップS3の刺激強度調整
処理に移行して、機械的刺激(タッピング)と電気的低
周波刺激の強弱変更を行うことができる。この刺激強度
調整処理を必要としないときにはスタートキーによって
次のステップS4の刺激処理に移行することもできる。
例えば本実施形態では、図10(a)に示すように、強
弱キー48,49をそれぞれ操作することによって機械
的刺激(タッピング)の強度を1段階下げて最も小さい
第1段階目のレベルとし、また、電気的低周波刺激の強
度を1段階上げて第4段階目のレベルとする。このと
き、LEDなどの機械的強度表示ランプ46aと電気的
強度表示ランプ47a〜47dが点灯することになる。
【0058】さらに、ステップS4で第2回目の刺激ポ
イントにおける刺激処理をスタートキーを押下すること
によって開始し、以上のようにして、最後(本実施形態
では第6回目)の刺激ポイントにおける刺激処理終了ま
でステップS3〜ステップS7の各処理を繰り返すこと
になる。図10(b)には、ステップS5で最後(本実
施形態では第6回目)の刺激ポイントにおいて、電気的
低周波刺激処理の時間カウントがあと13秒残っている
状態を示している。このとき、液晶表示部41における
手入れポイントの表示エリア内には「6」の番号しか残
っておらず、時間表示エリアには「13秒」が表示され
ている。
【0059】次に、ステップS6で最後(本実施形態で
は第6回目)の刺激ポイントであると判断した場合には
ステップS8の一連の刺激ポイントにおける刺激処理終
了の報知処理に移行する。このとき、図11(a)に示
すように、液晶表示部41の時間エリアの残り時間は
「0」と表示されると共に、手入れポイントの表示エリ
ア内の全数字が消えている。また、このとき、音声制御
手段14を介して音声出力手段16からピ、ピ、ピ、
ピ、ピッというブザー音を音声出力させて、最終の刺激
ポイントにおける刺激処理の終了のお知らせとし、機械
的刺激(タッピング)と電気的低周波刺激の刺激パルス
aの出力は停止する。これで片側の目元におけるトリー
トメントモードが終了したことになる。
【0060】さらに、ステップS9で両側の目元に対し
て、コース選択したトリートメントモードが終了したか
どうかを判定することになる。この判定は、2サイクル
行ったかどうかで判定することができる。
【0061】さらに、ステップS9で両方の目元におけ
るトリートメントモードが終了していないと判断した場
合には、残る反対側の目元におけるトリートメントモー
ドにおけるステップS10の反対側の目元の手入れ指示
に移行する。このとき、図11(b)に示すように、液
晶表示画面41には「反対側の手入れ→スタート」が表
示されると共に、手入れポイントの表示エリア内に全刺
激ポイント「1」〜「6」の数字が再び表示され、か
つ、トリートメントモードのモード選択キー42の近傍
の表示ランプ44が点灯すると共に、液晶表示画面41
における第1の刺激ポイントを示す数字「1」が点滅す
ることで反対側手入指示を行うことになる。さらに、ス
テップS3の刺激強度調整処理に移行して、また初めか
ら、その第1回目の刺激ポイントにおける機械的刺激
(タッピング)と電気的低周波刺激との強弱調整をする
ことができるが、前回の強弱レベルのままでよいのであ
れば、スタートキーを押下することによって、次のステ
ップS4の刺激処理を開始することができる。
【0062】このようにして、ステップS3〜ステップ
S7の各処理を繰り返して、ステップS8の残る反対側
の目元におけるトリートメントモードにおいても刺激処
理終了の報知が為されることになる。さらに、ステップ
S9で両方の目元におけるトリートメントモードが終了
したかどうかを判断(2サイクル目が終了したかどうか
を判断)し、終了していれば、ステップS11で、スタ
ートキーが押下されたかどうかでコース選択をするかど
うかを判断する。ステップS11でコース選択をしない
のであれば、ステップS12で電源のオン/オフキーを
押下して電源を切って全刺激処理を終了することにな
る。
【0063】以上のように、複数の刺激ポイントの刺激
処理を左右の目元に対して手入するに際して、複数の刺
激モードから目的とする刺激モードを選択可能で、その
選択した刺激モードにおいて、刺激強度調整および所定
時間の刺激処理のうち少なくとも所定時間の刺激処理
を、最後の刺激ポイントまでその都度刺激ポイント変更
指示を行いつつ実施することを、両方の目元の全ての刺
激ポイントについて自動的に行うため、両方の目元の手
入れが適切なる指示でよりスムーズに容易に行うことが
できる。
【0064】このとき、制御手段2は刺激ポイント変更
時に信号発生手段4に対して電気的低周波刺激を中断す
るように制御するので、刺激ポイント切り替え時にも刺
激パルスによる電流が強く流れて痛みとなる不快感を防
止することができる。また、刺激ポイント変更時に刺激
ポイントの変更を示すブザー音などの音声出力するよう
に制御するため、刺激ポイント変更が容易に報知され速
やかに刺激ポイントの変更を行うことができる。さら
に、電気的低周波刺激の強度は、電気的低周波刺激を最
も弱い強度レベルで生体に与えつつ調整を行うように制
御可能なため、実際の肌感覚で適正と思われる程度に刺
激強度を設定することができて、その時々に応じた刺激
強度調整を行うことができる。
【0065】(実施形態2)上記本実施形態1では、次
の刺激ポイントへの位置変更後、スタートキーを押下す
ることで、次の刺激ポイントにおける刺激設定時間をカ
ウント開始すると共に、その設定時間、電気的低周波刺
激の刺激パルスaを出力するように構成したが、本実施
形態2では、第1の刺激ポイントの開始時だけは、スタ
ートキーを押下することで、第1の刺激ポイントにおけ
る刺激設定時間のカウントと、刺激パルスaの出力を行
い、それ以降(第2の刺激ポイント以降)の刺激ポイン
トへの変更時間を所定の時間に規定している。この所定
の時間は、実験データなどから刺激期間経過後遅滞な
く、次の刺激ポイントに移行できる適度な時間に設定す
ることができる。したがって、本実施形態2では、電気
的低周波刺激の刺激パルス出力を一時的に停止させるか
または低下させる時間が所定の最適な固定時間となって
いる点が上記実施形態1の場合とは異なっており、他は
上記実施形態1の場合と同様である。
【0066】ここで、本実施形態2を図3および図12
を用いてより詳しく説明する。
【0067】図3および図12において、まず、両パル
ス伝達導子7に取り付けられた綿棒先端部32と皮膚表
面とを接触させ、スタートキー(スタートスイッチ)を
押下することで、第1の刺激ポイントにおける図12の
設定時間t1が予め時間カウント手段13にプログラム
されており、その設定時間t1の経過時間をカウントす
ると共に、そのカウント開始と連動して電気的低周波刺
激における刺激パルスaの出力を開始し、その設定時間
t1の間、刺激パルスaを出力する。
【0068】次に、第1の刺激ポイントにおける設定時
間t1の終了後、制御手段2はこれに連動させて、音声
制御手段14および表示制御手段15を制御して、第1
の刺激ポイントから第2の刺激ポイントへの皮膚刺激位
置変更を指示すると共に、この皮膚刺激位置変更の指示
に連動して電気的低周波刺激の刺激パルスaの出力を、
一時的に停止(中断)させるかまたは低下させるように
制御する。この第1の刺激ポイントから第2の刺激ポイ
ントへの位置変更用の固定時間t2の終了後、スタート
キーを押下することなく自動的に、第2の刺激ポイント
における図12の設定時間t3が予め時間カウント手段
13にプログラムされており、その設定時間t3のカウ
ントを開始すると共に、そのカウント開始に連動して電
気的低周波刺激における刺激パルスaの出力を開始し、
その設定時間t3の間、電気的低周波刺激の刺激パルス
aを出力する。それ以降も同様に、刺激ポイント変更時
にその変更指示と共に刺激信号aを停止または低下さ
せ、その位置変更用の固定時間t2の終了後、次の刺激
ポイントにおける設定時間のカウントおよび刺激パルス
aの出力を開始することを順次繰り返すようになってい
る。
【0069】これによって、本実施形態2の場合にも、
上記実施形態1の場合と同様に、刺激ポイントの変更時
に皮膚から綿棒先端部32を離す際や、皮膚に綿棒先端
部32を当接させる際の電気的低周波刺激による痛みを
防止することができると共に、一つの刺激ポイントへの
適度な電気的低周波刺激時間および位置変更用の固定時
間t2とすることができる。
【0070】(実施形態3)上記実施形態1では、使用
者は、特殊な音声や表示による刺激ポイント変更指示
(または刺激ポイント設定時間経過後)に連動して刺激
出力停止または低下を行い、また、その刺激ポイント変
更後にスタートキーを押下することで、次の刺激ポイン
トにおける刺激処理を開始するように構成したが、本実
施形態3では、刺激ポイント変更指示(または刺激ポイ
ント設定時間経過後)に連動して刺激出力停止または低
下を行うと共に、人体検知モードに切り替えるようにな
っている。つまり、この人体検知モードとは、生体に微
小電圧を印加して電流が流れないことで生体に刺激体1
0が非接触であると検知する生体検知手段を設け、この
生体検知手段によって、皮膚に流れる微小電流による電
圧が所定値以下になったときに刺激パルスの出力を再開
するようになっている。
【0071】ここで、本実施形態3を、図13および図
14を用いてより詳しく説明するが、上記実施形態1,
2と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0072】図13および図14において、電極61
は、陰極と陽極の両パルス伝達導子7と、両パルス伝達
導子7にそれぞれ取り付けられた各綿棒先端部32で構
成されている。また、これらのパルス電極61に接続さ
れる生体検知手段としての人体検知回路62は制御手段
2aに接続され、人体検知モード時に、人体検知回路6
2からの検知信号に基づいて、制御手段2aは、時間カ
ウント手段13による設定時間をカウント開始すると共
に電気的低周波刺激の刺激パルスaを出力する。
【0073】この構成により、スタートキーを押下する
と、制御手段2aはこれを検知して人体検知回路62を
制御し、図14の期間t4に示すように人体検知回路6
2から人体検知用の微弱電流cを出力する。次に、これ
らの1組の電極61を、例えば図14の時点(A)で生
体に接触させると、制御手段2aは、人体検知回路62
からの検知信号によって電極61が生体に接触したこと
を検知して、その設定時間t5のカウントを開始すると
共に、そのカウント開始に連動して電気的低周波刺激に
おける刺激パルスaの出力を開始し、その設定時間t5
の間、電気的低周波刺激の刺激パルスaを出力する。こ
の第1の刺激ポイントにおける図14の設定時間t5は
予め時間カウント手段13にプログラムされている。
【0074】さらに、第1の刺激ポイントにおける設定
時間t5の終了後、制御手段2はこれに連動させて、音
声制御手段14および表示制御手段15を制御して、図
14の期間t6に示すように第1の刺激ポイントから第
2の刺激ポイントへの皮膚刺激位置変更を、音声出力手
段16としてのブザー音や表示手段17で指示すると共
に、この設定時間t5の終了または皮膚刺激位置変更の
指示に連動して人体検知モードに移行するように制御す
る。
【0075】さらに、この人体検知モードで各電極61
間に電流が流れたことによってその電圧値が低下し、そ
の電圧値が所定電圧以下になったことを人体検知回路6
2が検出してその検出信号を出力し、制御部2aがその
検出信号を検知することで、各電極61が生体に接触し
たと判定した場合、例えば具体的には、図14の時点
(B)で各電極61が生体に接触した場合、制御手段2
aは、第2の刺激ポイントにおける設定時間t6のカウ
ントを開始すると共に、この設定時間t7の終了または
そのカウント開始に連動して電気的低周波刺激における
刺激パルスaの出力を開始し、その設定時間t7の間、
電気的低周波刺激の刺激パルスaを出力する。この第2
の刺激ポイントにおける図14の設定時間t7が予め時
間カウント手段13にプログラムされている。
【0076】これによって、本実施形態2の場合にも、
上記実施形態1の場合と同様に、刺激ポイントの変更時
の皮膚から綿棒先端部32を離す際や、皮膚に綿棒先端
部32を当接させる際の電気的低周波刺激による痛みを
防止することができると共に、一つの刺激ポイントへの
最適な電気的低周波刺激期間および位置変更期間となっ
て無駄がない。
【0077】(実施形態4)本実施形態4では、刺激ポ
イントにおける刺激処理の途中で電極61を皮膚から離
したとしても、その時点を記憶し、電極61を皮膚に接
触させて刺激処理を再開させる際に、その刺激ポイント
において、当初から設定されている設定時間を確保する
ように、残時間だけ刺激処理を行うようにしたものであ
る。
【0078】ここで、本実施形態4を、図15〜図17
を用いてより詳しく説明するが、上記実施形態1〜3と
同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。なお、図13の人体検知回路62の
場合には、電極間に所定電圧を印加して人体の検知を行
っているが、図15の人体検知回路62aの場合には、
電流を電極間に流して人体の検知を行っている。また、
本実施形態4と同様に、上記実施形態3における図13
の制御手段2a内に記憶手段63を設けもよく、刺激ポ
イントにおける刺激処理の途中で電極61を皮膚から離
したとしても、その時点を記憶手段63に記憶し、電極
61を皮膚に接触させて刺激処理を再開させる際に、そ
の刺激ポイントにおいて、当初から設定されている設定
時間を確保するように、残時間だけ刺激処理を行うよう
にしてもよい。
【0079】図15〜図17において、陰極側の電極6
1に接続された生体検知手段としての人体検知回路62
aは、その出力端が制御手段2bの検知ポートに接続さ
れ、生体に電極が接蝕したときに生体に流れる電流を電
圧に変換し、その電圧が所定電圧以下のときに、人体検
知回路62aから制御手段2bの検知ポートに検知信号
を出力し、その検知信号に基づいて、制御手段2bは、
時間カウント手段13による設定時間をカウント開始す
ると共に電気的低周波刺激の刺激パルスaを出力するよ
うになっている。
【0080】図15に示すように、初期設定として、制
御手段2bの検知ポートに入力される人体検知回路62
aからの検知信号としての電圧を、制御手段2bは、基
準電圧との比較で所定の設定電圧以上の場合に、ハイレ
ベルと判断して電極61が生体から離れていると判断
し、また、基準電圧との比較で所定の設定電圧未満の場
合に、ローレベルと判断して電極61に生体が当接して
いる判断し、電極61に生体が当接したと判断した場合
には、刺激パルスaを出力するようにプログラムされて
いる。制御手段2bは、何れの場合にも、電極61に対
して信号発生手段4から微小電流を供給するように制御
するようになっている。
【0081】例えば生体が電極61に当接していない場
合、ダイオードDk1,Dk2と、分割抵抗Rk1,R
k2との並列回路には電流は流れず、トランジスタTk
はオンしないようになっている。制御手段2bの検知ポ
ートに入力される人体検知回路62aからの電圧はアー
スされていないので、電源電圧からプルアップ抵抗Rk
3を介してハイレベルの電圧が入力されて、制御手段2
bは、電極61が皮膚から離間されていると判断するよ
うになっている。また、生体が電極61に当接している
場合、電極61間の皮膚(生体抵抗分Rs)に微小電流
が流れ、この微小電流によってダイオードDk1,Dk
2に電圧が発生し、分割抵抗Rk1,Rk2による分圧
がトランジスタTkのベースに発生するように構成され
ている。この分圧が、トランジスタTkのオン抵抗(約
0.6V)よりも高くなるとトランジスタTkはオンし
て、制御手段2bの検知ポートはアースされるので、そ
の検知ポートには0Vが入力されるようになっている。
この検知ポートに0Vが入力されると、制御手段2bは
ローレベルを認識して電極61が生体に当接されている
と判断するようになっている。
【0082】この構成により、スタートキーを押下する
と、制御手段2bはこれを検知して人体検知回路62a
および信号発生手段4を制御し、図16の期間t4に示
すように信号発生手段4から電極61を介して生体に人
体検知用の微弱電流cが流れ、人体検知回路62にも微
弱電流cが流れる。次に、これらの1組の電極61を、
例えば図16の時点(A)で生体に接触させると、制御
手段2bは、人体検知回路62aからの検知信号によっ
て電極61が生体に接触したことを検知して、その設定
時間t5のカウントを開始すると共に、そのカウント開
始に連動して電気的低周波刺激における刺激パルスaの
出力を開始し、その設定時間t5の間、電気的低周波刺
激の刺激パルスaを出力する。この第1の刺激ポイント
における図16の設定時間t5は予め時間カウント手段
13にプログラムされている。また、この設定時間t5
においても、スタートキーを押下などで、信号発生手段
4から電極61を介して生体に人体検知用の微弱電流c
を出力して人体検知回路62aで人体検知を継続してお
り、その検知信号を制御手段2bの検知ポートに出力す
る。
【0083】さらに、第1の刺激ポイントにおける設定
時間t5の終了後、制御手段2は、音声制御手段14お
よび表示制御手段15を制御して、図14の期間t6に
示すように第1の刺激ポイントから第2の刺激ポイント
への皮膚刺激位置変更を、音声出力手段16としてのブ
ザー音や表示手段17で指示すると共に、この設定時間
t5の終了または皮膚刺激位置変更の指示に連動して人
体検知モードのみに移行するように制御する。このと
き、電気的低周波刺激の刺激パルスaは停止されてい
る。
【0084】さらに、この人体検知モードで各電極61
間に電流が流れたことによって、人体検知回路62a内
の分圧抵抗Rk1,Rk2にも電流が流れ、その電圧値
がトランジスタTkのオン電圧値以上になるとトランジ
スタTkがオンするようになる。トランジスタTkがオ
ンすると、プルアップ抵抗Rk3からトランジスタTk
を介してアースに電流が流れることになって、制御手段
2bの検知ポートには電圧がかからないことになる。こ
のように、制御手段2bは、その検知ポートに印加され
る電圧値が所定電圧以下になったことを検知すること
で、各電極61が生体に接触したと判定する。この場
合、例えば具体的には、図16の時点(B)で各電極6
1が生体に接触した場合、制御手段2aはこれを検知し
て、第2の刺激ポイントにおける設定時間t7のカウン
トを開始すると共に、この設定時間t7の終了またはそ
のカウント開始に連動して電気的低周波刺激における刺
激パルスaの出力を開始し、その設定時間t7の間、電
気的低周波刺激の刺激パルスaを出力する。この第2の
刺激ポイントにおける図16の設定時間t7が予め時間
カウント手段13にプログラムされている。また、この
ときにも、制御手段2bは、人体検知モードを継続する
ように制御する。
【0085】以上のように、人体検知モードは、設定時
間t4〜設定時間t7までの全期間で行われ、図17に
示すように、例えば第1の刺激ポイントにおける設定時
間t5において、時点(D)で使用者が電極61を皮膚
から離した場合にも、設定時間t5を時間カウント手段
13が経過時間をカウントしているが、その時点(D)
での経過時間t5−1を制御手段2b内の記憶手段63
に記憶させ、電気的低周波刺激用の刺激パルス出力およ
び時間カウント手段13によるカウントを中断させるよ
うになっている。この時点(D)から、時点(E)で電
極61を皮膚に接触させるまでの期間t5−2、制御手
段2bは人体検知モードのみに移行するように制御し、
このとき、電気的低周波刺激の刺激パルスaは停止され
ている。
【0086】その後、時点(E)で電極61を皮膚に接
触させて人体を検出した場合、第1の刺激ポイントにお
ける設定時間t5に対して、既に経過している経過時間
t5−1を除いた残時間t5−3だけ、第1の刺激ポイ
ントにおける設定時間t5の残時間t5−3のカウント
を開始すると共に、電気的低周波刺激における刺激パル
スaの出力を開始し、その設定時間t5−3の間、電気
的低周波刺激の刺激パルスaの出力と、人体検知回路6
2aへの人体検知用の微弱電流の供給をする人体検知モ
ードを実行する。この場合、第1の刺激ポイントにおけ
る設定時間t5は、設定時間t5=経過時間t5−1+
残時間t5−3であり、制御手段2bによって、残時間
t5−3は、設定時間t5から、記憶手段63内の経過
時間t5−1を差演算することによって得ている。
【0087】これによって、本実施形態4の場合にも、
上記実施形態3の場合と同様に、刺激ポイントの変更時
の皮膚から綿棒線端部32を離す際や、皮膚に綿棒線端
部32を当接させる際の電気的低周波刺激による痛みを
防止することができると共に、刺激ポイントにおける刺
激処理の途中で電極61を皮膚から離したとしても、一
つの刺激ポイントへの適度な電気的低周波刺激時間(当
初から設定されている設定時間)が確保され、このよう
に、一つの刺激ポイントへの適度な電気的低周波刺激時
間を制御することができる。
【0088】なお、本実施形態では、刺激ポイント変更
時や刺激処理終了時などにそれを示すブザー音を出力す
るようにガイドする構成としたが、「次は・・・して下
さい」などの言葉を発生させることでガイドする構成と
してもよい。
【0089】また、上記実施形態1では説明していない
が、ステップS4の刺激処理中においても、ステップS
3の刺激強度調整処理を行うことができる。
【0090】さらに、本実施形態では、第1の刺激ポイ
ント〜第6の刺激ポイントまで順次刺激ポイントを変更
して操作するように構成したが、これに限定されず、例
えば第1の刺激ポイントと第2の刺激ポイントだけの刺
激処理を行ってもよいし、また、第6の刺激ポイント〜
第1の刺激ポイントまで逆方向に順次刺激ポイントを変
更して操作するように刺激処理を行ってもよい。ところ
が、目元の下の第1の刺激ポイントにて刺激強度調整処
理を行うようにしているのは、第1の刺激ポイントが最
も電流がよく流れて一番感じやすいためである。したが
って、第1の刺激ポイント〜第6の刺激ポイントのうち
第1の刺激ポイントで刺激強度調整処理を行った後に刺
激ポイント毎に実験データから係数をかけて刺激強度を
調整するように制御プログラム中に含ませるようにして
もよい。
【0091】さらに、本実施形態では、パルス伝達導子
7と刺激体10とを一体的に構成し、この刺激体10を
介して電気的低周波刺激と機械的刺激が生体に付与可能
に構成したが、パルス伝達導子7と刺激体10とが別々
に独立して構成されていてもよい。
【0092】さらに、本実施形態では、陰極用のパルス
伝達導子7と陽極用のパルス伝達導子7の1組だけ設け
たが、陽極と陰極の各パルス伝達導子7を2組以上設け
てもよく、陰極用のパルス伝達導子7、陽極用のパルス
伝達導子7さらに陰極用のパルス伝達導子7を並べたパ
ルス伝達導子群を1組または2組以上設けてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上のように請求項1によれば、刺激ポ
イント変更時に電気的低周波刺激を中断するように制御
するため、刺激ポイント切り替え時にも刺激パルスによ
る痛みとなる不快感を防止することができる。
【0094】また、請求項2によれば、刺激ポイント変
更時に、痛みを感じない程度の電気量に小さくするよう
に電気的低周波刺激を制御するため、刺激ポイント切り
替え時にも刺激パルスによる痛みとなる使用者の不快感
を防止することができる。
【0095】さらに、請求項3によれば、電気的低周波
刺激の中断または電気的低周波刺激レベルの低下の期間
は、使用者がスタート処理を行うまで有効であるため、
その時々に応じた刺激ポイント変更期間とすることがで
きる。
【0096】さらに、請求項4によれば、刺激ポイント
変更期間が適度な所定期間に設定されているため、この
期間経過後は遅滞なく自動的に次の刺激ポイントにおけ
る刺激処理に移行することができる。
【0097】さらに、請求項5によれば、刺激体と生体
との離間または当接を生体検知手段からの生体検知信号
によって制御手段が判定するので、常に刺激ポイント切
り替え時にも刺激パルスによって痛みとなる不快感が防
止されると共に、刺激体と生体とが離間して再び当接す
る期間がそのまま刺激ポイント変更期間となって全く無
駄がない。
【0098】さらに、請求項6によれば、刺激ポイント
変更期間だけではなく、刺激処理期間において、刺激体
と生体とが離間または当接しても、刺激パルスによって
痛みとなる不快感を防止することができる。
【0099】さらに、請求項7によれば、刺激処理期間
において、刺激体と生体とが離間しても、その離間した
時間だけ設定処理時間を差し引いて、当初設定されてい
る最適な設定処理時間である刺激処理時間とすることが
できる。
【0100】さらに、請求項8によれば、電気的低周波
刺激の強度は、電気的低周波刺激を生体に与えつつ調整
を行うように制御可能なため、実際の肌感覚で適正と思
われる程度に刺激強度を設定することができて、その時
々に応じた刺激強度調整を行うことができる。
【0101】さらに、請求項9によれば、複数の刺激ポ
イントの刺激処理を左右の目元に対して自動的に行うこ
とができて、両方の目元の手入れが適切なる指示でより
スムーズに容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の生体刺激装置の制御構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の生体刺激装置における電気的刺激の刺激
パルスaの出力タイミングの一例を示すタイムチャート
である。
【図3】図1の制御手段および出力手段の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図1の刺激プローブの構成を示す縦断面図であ
る。
【図5】図1の刺激プローブで目元の筋肉に刺激を与え
る刺激ポイントの一表示例を示すガイド図である。
【図6】図5の第1の刺激ポイントに綿棒先端部を押し
当てた場合にグリップ部が鼻の凸部を避けている状態を
示す図である。
【図7】図1の生体刺激装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図8】図1の生体刺激装置における液晶表示部および
コース選択、刺激強度設定部の状態を示す図であって、
(a)は電源オン時の状態を示す図、(b)は刺激コー
ス選択時の状態を示す図である。
【図9】図1の生体刺激装置における液晶表示部および
コース選択、刺激強度設定部の状態を示す図であって、
(a)は刺激強度調整時の状態を示す図、(b)は刺激
処理開始時の状態を示す図である。
【図10】図1の生体刺激装置における液晶表示部およ
びコース選択、刺激強度設定部の状態を示す図であっ
て、(a)は第1の刺激ポイントの刺激処理終了の報知
状態を示す図、(b)は最後の刺激ポイントの刺激処理
の残時間が13秒の状態を示す図である。
【図11】図1の生体刺激装置における液晶表示部およ
びコース選択、刺激強度設定部の状態を示す図であっ
て、(a)は一方の目元の手入終了状態を示す図、
(b)は他方の目元の手入開始状態を示す図である。
【図12】本発明の実施形態2の生体刺激装置における
信号出力タイミングの一例を示すタイムチャートであ
る。
【図13】本発明の実施形態3の生体刺激装置における
要部構成を示すブロック図である。
【図14】図13の生体刺激装置における信号出力タイ
ミングの一例を示すタイムチャートである。
【図15】本発明の実施形態4の生体刺激装置における
要部構成を示すブロック図である。
【図16】図15の生体刺激装置における信号出力タイ
ミングの一例を示すタイムチャートである。
【図17】図15の生体刺激装置における信号出力タイ
ミングの他の例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 電源手段 2 制御手段 3 回転駆動手段 4 信号発生手段 5 操作手段 6 たたき機構部 7 パルス伝達導子 8 装置本体 9 刺激プローブ 10 刺激体 11 4芯ケーブル 12 出力手段 13 時間カウント手段 14 音声出力制御手段 15 表示制御手段 16 音声出力手段 17 表示手段 21,23 外壁部材 22 グリップ部 24 連結部材 25 モータ回転軸 26 モータ 27 連結部材 28 回転軸 29 軸受部材 30 偏心カム 31 取付穴 32 綿棒先端部 41 液晶表示画面 42,43 モード選択キー 44,45 表示ランプ 46a〜46b 機械的強度表示ランプ 47a〜47d 電気的強度表示ランプ 48,49 強弱キー 50 ドット 61 電極 62,62a 人体検知回路(生体検知回路) 63 記憶手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の刺激ポイントに対する低周波刺激
    信号を供給する電気的低周波刺激処理を行う生体刺激装
    置において、 前記刺激ポイントにおける電気的低周波刺激処理の終了
    および、刺激ポイントの変更報知の何れかに連動して、
    電気的低周波刺激を中断するように制御する制御手段を
    有することを特徴とする生体刺激装置。
  2. 【請求項2】 複数の刺激ポイントを順次変更して低周
    波刺激信号を供給する電気的低周波刺激処理を行う生体
    刺激装置において、 前記刺激ポイントにおける電気的低周波刺激処理の終了
    および、刺激ポイントの変更報知の何れかに連動して、
    痛みを感じない程度の電気量に電気的低周波刺激レベル
    を低下させるように制御する制御手段を有することを特
    徴とする生体刺激装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記刺激ポイントにお
    ける電気的低周波刺激処理の終了後または刺激ポイント
    変更報知後のスタート処理を検出することによって電気
    的低周波刺激を開始するように制御することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の生体刺激装置。
  4. 【請求項4】 前記電気的低周波刺激の中断または電気
    的低周波刺激レベルの低下の期間は、所定の期間に設定
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    生体刺激装置。
  5. 【請求項5】 生体の刺激ポイントに対する低周波刺激
    信号が供給される刺激体と、この刺激体に所定電圧また
    は電流を与え、その刺激体からの検出値に応じて前記刺
    激体と生体との離間または当接を検知する生体検知信号
    を供給する生体検知手段とを有し、 前記制御手段は、前記刺激ポイントにおける電気的低周
    波刺激処理の終了および、刺激ポイントの変更報知の何
    れかに連動して前記生体検知手段を駆動させ、前記生体
    検知信号に応じて電気的低周波刺激の開始または停止を
    制御することを特徴とする請求項1または2に記載の生
    体刺激装置。
  6. 【請求項6】 生体の刺激ポイントに対する低周波刺激
    信号が供給される刺激体と、この刺激体に所定電圧また
    は電流を与え、その刺激体からの検出値に応じて前記刺
    激体と生体との離間または当接を検知する生体検知信号
    を供給する生体検知手段とを有し、 前記制御手段は、前記生体検知信号に応じて電気的低周
    波刺激の開始または停止を制御することを特徴とする請
    求項1または2に記載の生体刺激装置。
  7. 【請求項7】 電気的低周波刺激の処理期間が設定さ
    れ、その設定された処理期間中に、前記離間した時間を
    記憶する記憶手段を有し、前記制御手段は、前記処理期
    間のうち前記離間した時間の残時間を演算して電気的低
    周波刺激を設定処理期間行うように制御することを特徴
    とする請求項6に記載の生体刺激装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記電気的低周波刺激
    を生体に与えつつ前記電気的低周波刺激の強度を調整可
    能な構成としたことを特徴とする請求項1〜7の何れか
    に記載の生体刺激装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、複数の刺激ポイントの
    刺激処理に対する複数の刺激パターンモードから選択し
    た刺激パターンモードにおいて、最後の刺激ポイントの
    刺激処理まで刺激ポイント変更指示と、その変更した刺
    激ポイントの刺激処理とを繰り返して一方の目元の手入
    を終了するように制御することを特徴とする請求項1〜
    8の何れかに記載の生体刺激装置。
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