JP2017093353A - ソフトシェルの生産方法およびソフトシェルの生産装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ソフトシェルの生産方法は、脱皮監視工程および硬化鈍化工程を含んでいる。脱皮監視工程は、ノコギリガザミなどからなる甲殻類Crが自発的な脱皮が可能な水温に調整された飼育水102内で飼育する甲殻類Crの脱皮を所定時間ごとに監視する。硬化鈍化工程は、脱皮した甲殻類Crを外骨格が軟らかいうちに冷飼育水121内に移す。冷飼育水121は、甲殻類Crが生存可能でかつ摂食温度以下の温度に調節されている。
【選択図】 図1
Description
ソフトシェルの生産装置100は、飼育槽101を備えている。飼育槽101は、飼育水102を貯留して甲殻類Crを飼育するためのFRP(繊維強化樹脂)製の水槽であり、上方が開口するとともに所定の深さを有した平面視で方形の箱状に形成されている。この飼育槽101は、内部が樹脂製の板体で格子状に区画されて個室101aが形成されており、複数の甲殻類Crを個別に飼育することができるように構成されている。本実施形態においては、個室101aは、12個の同じ大きさで形成されているが、甲殻類Crの大きさに応じて各個室101aを互いに異なる大きさに形成することもできる。
この支持機構116は、架台117に支持されている。
次に、このように構成したソフトシェルの生産装置100によるソフトシェルの収穫過程について説明する。まず、ソフトシェルを収穫する生産者は、飼育槽101内に飼育水102を導入して送水ポンプ103を作動させつつ飼育槽101内における飼育環境(水質、水温および塩分など)を甲殻類Crを飼育可能な環境に整える。この場合、飼育槽101の各個室101aの水深は、個室101aの上方から甲殻類Crが視認や撮像が可能な深さ、例えば、甲殻類Crの体高の2倍の深さに設定される。また、飼育槽101内の飼育水102の水温は、甲殻類Crが自発的な摂食および脱皮がそれぞれ行なわれる温度、本実施形態においては18℃〜25℃に調整される。
制御装置130は、図3に示すように、支持機構116の作動を制御して定期的(例えば、2時間ごと)に個室101a上に第1カメラ111および/または第2カメラ112を位置決めして個室101a内を上方から撮像して甲殻類Crを写した撮像情報を取得する。この場合、制御装置130は、第1カメラ111を用いて取得した撮像情報では甲殻類Crを特定することが不十分である場合には、送水ポンプ103を一時的に停止させて飼育水102の水面を静止させた状態で再度第1カメラ111で撮像を行なったり、上下動アクチュエータ113の作動を制御して第2カメラ112を飼育水102中に挿し込んで第2カメラ112で水中から撮像を行ったりして甲殻類Crを含む撮像情報を取得することができる。また、甲殻類Crの脱皮監視工程を実行するに際して予め送水ポンプ103を一時的に停止させて飼育水102の水面を静止させた状態で甲殻類Crの脱皮監視工程を実行することもできる。
制御装置130は、前記甲殻類Crの監視工程で取得した画像情報を画像処理することにより個室101a内の甲殻類Crが脱皮したか否かを検出する。具体的には、制御装置130は、監視工程で取得した画像情報(静止画像)を白黒画像に二値化した二値化データから所定のサイズ以下のノイズデータを除去して所定サイズ以上の黒色画像データの塊の輪郭データを抽出する。
制御装置130は、前記パターンフィッティング処理によって基準形状BP(例えば、ノコギリガザミの場合には楕円形状)にパターンフィッティングできた2つの画像情報のうちの面積が大きい方の画像情報に基づく基準形状BPの面積(または寸法)が所定の大きさ以上である場合に、甲殻類Crが収穫可能な大きさに育ったものとして収穫可能であると判定して工程4に進む。
制御装置130は、支持機構116の作動を制御してキャッチャ114を脱皮した甲殻類Cr上に位置決めした後、支持機構116、回動アクチュエータ115およびキャッチャ114の各作動を制御してキャッチャ114を下降させて甲殻類Crを捕獲する。この場合、制御装置130は、前記パターンフィッティング処理によって基準形状BP(例えば、ノコギリガザミの場合には楕円形状)にパターンフィッティングできた2つの画像情報のうちの面積が大きい方の画像情報に基づく基準形状に基づいて算出した重心位置によってキャッチャ114の位置決め位置を特定できるとともに、同画像情報に基づいて算出した寸法を用いてキャッチャ114の向き(回動アクチュエータ115による回動角)を特定することができる。
100…ソフトシェルの生産装置、
101…飼育槽、101a…個室、102…飼育水、103…送水ポンプ、
111…第1カメラ、112…第2カメラ、113…上下動アクチュエータ、114…キャッチャ、115…回動アクチュエータ、116…支持機構、117…架台、118…搬送装置、
120…冷飼育槽、121…冷飼育水、122…水温調節装置、
130…制御装置、131…入力装置、132…表示装置、
140…吸引装置、141…吸引管、142…ホース、143…気液分離槽、144…配管、145…吸引ポンプ。
Claims (8)
- 飼育槽内で飼育する甲殻類の脱皮を監視する脱皮監視工程と、
前記脱皮した甲殻類の飼育環境を前記脱皮した甲殻類の外骨格が軟らかいうちに前記甲殻類が生存可能でかつ摂食温度以下の水温または気温の冷飼育環境に変えて前記脱皮した甲殻類の外骨格の硬化の進行速度を鈍化させる硬化鈍化工程とを含むことを特徴とするソフトシェルの生産方法。 - 請求項1に記載したソフトシェルの生産方法において、
前記硬化鈍化工程は、
前記冷飼育環境が前記甲殻類が静止状態となる温度であることを特徴とするソフトシェルの生産方法。 - 請求項1または請求項2に記載したソフトシェルの生産方法において、
前記硬化鈍化工程は、
前記冷飼育環境の冷飼育槽内に前記脱皮した甲殻類を移し替えることを特徴とするソフトシェルの生産方法。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載したソフトシェルの生産方法において、
前記脱皮監視工程は、
日没から翌朝までの間に行なわれることを特徴とするソフトシェルの生産方法。 - 飼育対象となる甲殻類が脱皮可能な水温の飼育水を貯留して同飼育水内で前記甲殻類を飼育するための飼育槽と、
前記甲殻類が生存可能でかつ摂食温度以下の水温または気温の冷飼育環境に設定されて前記脱皮した甲殻類を外骨格が軟らかいうちに収容するための冷飼育槽とを備えたことを特徴とするソフトシェルの生産装置。 - 請求項5に記載したソフトシェルの生産装置において、さらに、
前記飼育槽内の前記甲殻類を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された画像情報を用いて前記甲殻類の脱皮を判定する脱皮判定手段と、
前記甲殻類の脱皮が判定されたとき、前記甲殻類の脱皮を報知する報知手段とを備えたことを特徴とするソフトシェルの生産装置。 - 請求項5に記載したソフトシェルの生産装置において、さらに、
前記飼育槽内の前記甲殻類を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された画像情報を用いて前記甲殻類の脱皮を判定する脱皮判定手段と、
前記甲殻類の脱皮が判定されたとき、前記飼育槽内の前記甲殻類を捕獲して前記冷飼育槽に移す捕獲手段とを備えたことを特徴とするソフトシェルの生産装置。 - 請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載したソフトシェルの生産装置において、
前記脱皮した甲殻類を吸引して保持する吸引装置を備えたことを特徴とするソフトシェル生産装置。
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---|---|---|---|
JP2015229372A JP2017093353A (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | ソフトシェルの生産方法およびソフトシェルの生産装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN107821266A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-03-23 | 马鞍山绿野生态农业(集团)有限公司 | 一种提高螃蟹抗病能力的养殖方法 |
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-
2015
- 2015-11-25 JP JP2015229372A patent/JP2017093353A/ja active Pending
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