JP2017093331A - ペットキャリー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るペットキャリー1は、底受皿部3と、底受皿部3に着脱可能に設けられてペットの出入り口となる開口部13が形成された本体部5と、本体部5の上部に設けられた持ち手17と、開口13部を開閉可能に覆う扉体7とを備えてなるペットキャリー1であって、底受皿部3は平面視で円形であり、本体部5は下端部が底受皿部3に着脱可能に連結され、かつ前記下端部から上方に立ち上がるドーム形状をしており、該ドーム形状の前面に正面視で円形又は楕円形の開口部13が設けられ、開口部13の縁部にその全周に亘ってフランジ部15が形成されており、扉体7は、本体部5に沿う湾曲形状であって、その両側の基端部が本体部5に回動可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に開示の「愛玩動物用ケース」は、「底受皿部と、この底受皿部の上面開口を被い、かつ上面に提げ手を有する側面視略半円形の筒状の蓋体と、ピンとを有し、上記蓋体をハッチ部と1枚又は左右2枚のドアとにより構成し、このドアを上記ハッチ部の下面に重なり合う形状と大きさに形成し、上記底受皿部の両側面中央に、上記ハッチ部と上記ドアとを、上記ピンにより回転自在に取付け、上記底受皿部、上記ハッチ部及び上記ドアにそれぞれ係止手段を設けて、該ハッチ部と該ドアとを、上記底受皿部に対して開閉自在に連結して成る愛玩動物用ケース。」(特許文献1の請求項1参照)
ペットの出し入れをスムーズにするには、出入り口となる開口部を大きくすることになるが、開口部を大きくすると、剛性を確保するのが難しくなり、ペットを入れて運搬する際に撓みを生じやすくなる。つまり、開口部を大きくすることと剛性の確保とはトレードオフの関係にあると言える。
また、出入り口となる開口部にドアをロックするための係止片が設けられており、人がペットの出し入れを行う場合や、あるいはハウスとして利用した場合におけるペットの出入りする場合に障害となり、また意匠的にも見栄えが悪いという問題もある。
以下、各構成部品を詳細に説明する。
底受皿部3は円形の皿形状からなる。底受皿部3は、バックル方式の係止部材9によって本体部5に着脱可能に連結される。
底受皿部3は、図3に示すように、底部から上方に向かって拡径して、途中で段部11が形成され、段部11からさらに拡径して外方に突出した形状になっている。
本体部5は、下端部が底受皿部3の上端部と同様の円形の突出形状部5aとなっており、この突出形状部5aから上方にむかって立ち上がるドーム形状部5bを有している。このドーム形状部5bはほぼ半球体になっている。
そして、本体部5は、突出形状部5aを係止部材9によって底受皿部3の上端部に連結することで突出形状部5aが底受皿部3と一体化される。このように、本体部5の下端部を底受皿部3と連結することで、連結部が帯状の突出した形状となり、剛性の向上を図っている。
そして、線Aに沿って切欠いた部分の面積、すなわち切欠きがなかったとした場合の切欠き部の球面状の表面積(以下、「切欠き表面積」という)を、切欠きがなかった場合のドーム形状部5b全体の表面積(以下、「ドーム全体表面積」という)を比較すると、切欠き表面積はドーム全体表面積の約29%を占めている。その結果、開口部13の面積が広く、ペットの出し入れを極めて容易に行うことができる。
その一方で、開口部13の周縁には、全周に亘って内向きのフランジ部15が形成されていることで、広い開口でありながら、剛性が高くなっている。
なお、ドーム全体表面積に占める切欠き表面積の割り合いは、25%以上が好ましく、30%以上がより好ましい。もっとも、本体部5の上端部には持ち手17を設ける必要があることから、切欠き表面積のドーム全体表面積に占める面積割合の上限値は、40%程度である。
ドーム形状部5bの開口部13は、ドーム形状部5bの中心線より、前方寄りの位置から、約90°の角度で切欠くように設けられている(図3参照)。
ドーム形状部5bの周壁面には、内部を見えるようにするためのスリット21が複数設けられている。
扉体7は、ドーム形状部5bに沿う湾曲形状であって、その両端の基部がドーム形状部5bに回動可能に取り付けられている
扉体7は側面視で扇形形状をしており、中心角度が75°程度になっている(図3参照)。
扉体7の基端部がドーム形状部5bに回動機構22によって回動可能に取り付けられている。
扉体7が取り付けられている回動機構22について、図6に基づいて説明する。
回動機構22が設けられるドーム形状部5bの左右には外方に突出する突面部23が形成され、さらに突面部23の下方には突面部23よりもさらに外方に突出する台部25が形成されている。
突面部23の中心部には、中空の軸部材27が固定されており、軸部材27には、係止穴29が設けられている。
台部25の上端面は、凹陥する凹陥部31が中央に形成され、凹陥部31を挟む前後には前凸部33と後凸部35が形成されている。
カバー体49は、上部が半円形となった長丸を半分にしたような形状をしている。カバー体49の下辺は、凸辺になっており、ドーム形状部5b側の突出部の凹陥部31に挿入できる形状になっている。カバー体49の内面側には、図7に示すように、扉体7のギザギザの凹凸歯39と噛み合うような凸凹歯51が形成されている。また、カバー体49の内面側には、軸部に挿入されて固定されるように内側に弾性変形可能な挿入筒部53が設けられ、挿入筒部53には係止穴29に係止する係止突部55が設けられている。
扉体7は、軸穴37を軸部材27に挿入し、カバー体49を装着することで、突面部23とカバー体49で挟まれた状態となり、軸部材27を軸として回動する。このとき、弾性リング41が設けられていることで、扉体7は適度な圧力で押圧されており、かつ扉体7の外面側の凹凸歯39とカバー体49の凸凹歯51とが常時こすれ合うことで、任意の回動位置で保持できるようになっている。
この状態では、扉体7の上辺側は、垂直よりも後方側に傾斜した状態になっている。
このため、扉体7は開放した状態で安定することができる。それ故に、扉体7の開放状態を維持するためのロック機構等は不要である。
扉体7を開放した状態では、扉体7は持ち手17を覆うようになるが、持ち手17は、溝部19に収納されているので、扉体7と持ち手17が干渉することがない。
ロック機構57は、扉体7を閉めた状態における扉体7の上辺部に設けられたロック片59と、ドーム形状部5b側に設けられた係止片61によって構成される。ロック片59は、左右方向に移動可能に扉体7に設けられ、扉体7の外面側に操作部63があり、扉体7の内面側に係止片61に係合する係合部65が突出している。
ドーム形状部5b側の係止片61は、図8に示すように、開口の縁の頂上付近に上方に向けて突出するように設けられた台形状の片部材である。
扉体7を開放したい場合には、ロック片59を開放側に移動して係合部65と係止片61の位置をずらすようにすればよい。
ペットキャリー1は運搬具として使用できることに加えて、室内に載置してペットハウスとしても使用できる。
運搬具として使用する場合、ペットを底受皿部3に入れた状態で扉体7を閉止し、ロック機構57によって扉体7の開放を防止した状態で、持ち手17を持って運搬する。
持ち手17でペットキャリー1を提げた状態でも、開口部13の開口縁部の全周に亘ってフランジ部15が形成され、かつ本体部5の下端部が全周に亘って底受皿部3と一体化されているので、剛性が高く、ペットキャリー1の撓みがほとんどない。
また、ロック機構57を扉体7の上辺とドーム形状部5bの頂上付近に設けた係止片61によって構成したことで、開口部13には従来例のような係止片が不要となり、ペットの出し入れの障害がないことに加えて見た目もすっきりとして意匠性に優れる。
3 底受皿部
5 本体部
5a 突出形状部
5b ドーム形状部
7 扉体
9 係止部材
11 段部
13 開口部
15 フランジ部
17 持ち手
19 溝部
21 スリット
22 回動機構
23 突面部
25 台部
27 軸部材
29 係止穴
31 凹陥部
33 前凸部
35 後凸部
37 軸穴
39 凹凸歯
41 弾性リング
43 滑りリング
45 前辺部
47 後辺部
49 カバー体
51 凸凹歯
53 挿入筒部
55 係止突部
57 ロック機構
59 ロック片
61 係止片
63 操作部
65 係合部
67 凸部
Claims (3)
- 底受皿部と、該底受皿部に着脱可能に設けられてペットの出入り口となる開口部が形成された本体部と、該本体部の上部に設けられた持ち手と、前記開口部を開閉可能に覆う扉体とを備えてなるペットキャリーであって、
前記底受皿部は平面視で円形であり、
前記本体部は下端部が前記底受皿部に着脱可能に連結され、かつ前記下端部から上方に立ち上がるドーム形状をしており、該ドーム形状の前面に正面視で円形又は楕円形の開口部が設けられ、該開口部の縁部にその全周に亘ってフランジ部が形成されており、
前記扉体は、前記本体部に沿う湾曲形状であって、その両側の基端部が前記本体部に回動可能に取り付けられていることを特徴とするペットキャリー。 - 前記開口部を閉止した状態において前記扉体が開放するのを防止するロック機構を有し、該ロック機構は前記本体部の上端面に設けた係止片と、前記扉体に設けられて該扉体を閉止した状態で前記係止片に係止可能な係合部とを備えてなることを特徴とする請求項1記載のペットキャリー。
- 前記扉体は、前記開口部を閉止した状態では前記持ち手を覆わないように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のペットキャリー。
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