JP2017093120A - グロメット電線挿通冶具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コネクタ保持部10と、グロメット保持部20と、コネクタ保持部10とグロメット保持部20との間に配置し、複数の電線をグロメット内に挿通するようにガイドする電線ガイド部30と、コネクタ保持部10と、少なくともグロメット保持部20と電線ガイド部30とをスライド移動可能に支持するスライド移動支持部40と、を有する。電線ガイド部30は、複数の電線をグロメットに挿通するようにガイドする複数の電線ガイド溝34を有し、グロメット保持部20を電線ガイド部30とともにグロメット保持部20、電線ガイド部30およびコネクタ保持部10をスライド方向で隣り合うもの同士当接した状態になるまでコネクタ保持部10に向けてスライド移動することによって、グロメットを位置決め配置する。
【選択図】図1
Description
このグロメットは、ドアを解放した際に、電線への浸水を防ぐため、あるいは、電線の損傷を防ぐために用いている。
このため、特許文献1には、電線の捩れを発生しないグロメットの電線挿通方法が記載されている。
本発明の実施例に係るグロメット電線挿通冶具1は、作業者がコネクタCから延びる4本の電線Wにグロメット100を取り付ける作業を補助するものである。
グロメット100は、汎用のものであり、この実施例では、図5に示すように、円錐状に径が拡大した拡径部110と、拡径部110の径が小さい側の端部に連接した筒状部120とを有する。
また、拡径部110は、グロメット100の周方向の位置決めに用いる位置決め突起110bを有する。この位置決め突起110bは、拡径部110の外周面に径外方向に突出するように設けている。
グロメット電線挿通冶具1は、4本の電線Wの一端側に設けたコネクタCを保持するコネクタ保持部10と、グロメット100を保持するグロメット保持部20と、コネクタ保持部10とグロメット保持部20との間に配置し、コネクタ保持部10から延びる複数の電線Wをグロメット保持部20によって保持したグロメット100内の所定の位置に挿通するようにガイドする電線ガイド部30と、コネクタ保持部10と、グロメット保持部20と、電線ガイド部30とを、直線状に並べつつ、少なくともグロメット保持部20と、電線ガイド部30と、をスライド移動可能に支持するスライド移動支持部40と、を有する。
このため、コネクタ保持部10と電線ガイド部30との間に延びる4本の電線Wの周りに空間を確保することができ、作業者が4本の電線Wを取扱い易くなっている。
なお、位置決め当接部13は、当接面13aを必要最小限の大きさに形成するものに限らず、コネクタ保持本体部11の電線ガイド部30側の面の大きな領域を占めるものであっても構わない。
また、グロメット嵌合溝22は、電線ガイド部30側の壁に対向する壁に筒状部120を引き出すための開口22bを形成している。
このため、グロメット嵌合溝22は、スライド方向で電線ガイド部30側の開口22aからグロメット100を引き出すことができるようになっている。
このため、位置決め突起が位置決め溝22cに嵌るようにグロメット100をグロメット嵌合溝22に嵌め込むことによって、グロメット100が所定の姿勢でグロメット保持部20によって保持されるようになっている。
なお、グロメット嵌合溝22は、グロメット100を所定の姿勢で保持することができれば位置決め溝22cを形成しなくてもよい。
各ガイドピン23、23は、筒状部120の一対のスリット120a、120aによって二股に分岐した各分岐片120b、120bを互いに離間する方向に屈曲した状態で保持するようになっている。
この可動式蓋部32は、電線ガイド本体部31の後述する蝶番35を設ける側の角を支点として可動式ガイド溝部33に板端を押圧されることによって、下側電線ガイド溝34の溝開口34aを開放するように傾く。
この可動式ガイド溝部33は、電線ガイド本体部31との間に可動式蓋部32を挟み込むことによって、可動式蓋部32の下側電線ガイド溝34の溝開口34aを塞ぐ面とは反対側の面によって蓋をすることができる2つの電線ガイド溝34(以下、上側電線ガイド溝という。)を形成している。
この2つの上側電線ガイド溝34は、電線ガイド本体部31の可動式蓋部32に当接する側の面に形成し、グロメット保持部20によって保持したグロメット100の上側の2つの電線挿通孔110aに対応した位置に電線Wを挿通するようにガイドする。
このスライド移動支持部40は、一対のガイドレール42、42に、コネクタ保持部10、グロメット保持部20、および、電線ガイド部30のそれぞれの下部を嵌合することによって、コネクタ保持部10、グロメット保持部20、および、電線ガイド部30のそれぞれが一対のガイドレール42、42に沿ってスライド移動できるようにしている。
なお、この実施例では、スライド移動支持部40は、コネクタ保持部10を一対のガイドレール42、42の端部で固定している。
すなわち、スライド移動支持部40は、コネクタ保持部10、グロメット保持部20、および、電線ガイド部30のうち、グロメット保持部20と、電線ガイド部30と、をスライド移動可能に支持している。
図6は、(a)が作業者がグロメット保持部20にグロメット100をセットする様子を示した図であり、(b)が作業者がコネクタ保持部10にコネクタCをセットする様子を示した図であり、(c)がグロメット保持部20と電線ガイド部30とを互いに当接する様子を示した図である。図7は、(d)が作業者がグロメット100の一対の分岐片120b、120bを一対のガイドピン23、23によって互いに離間する方向に屈曲した状態で保持する様子を示した図であり、(e)が作業者がコネクタCから延びる複数の電線Wを引き伸ばす様子を示した図である。図8は、(f)が作業者が電線ガイド部の2つの下側電線ガイド溝に2本の電線Wを挿通する様子を示した図であり、(g)が(f)の作業を上方から視た図であり、(h)がグロメット100の筒状部120側から引き出された2本の電線Wを示した図である。図9は、(i)が作業者が電線ガイド部30の2つの上側電線ガイド溝34に2本の電線Wを挿通する様子を示した図であり、(j)がグロメット100の筒状部120側から引き出された4本の電線Wを示した図である。図10は、(k)が作業者がグロメット保持部20をコネクタ保持部10に向けてスライド移動する様子を示した図であり、(l)がグロメット保持部20をコネクタ保持部10に向けてスライド移動することによって、グロメット保持部20、電線ガイド部30、および、コネクタ保持部10がスライド方向で隣り合うもの同士当接した状態を示した図であり、(m)が作業者がグロメット保持部20、電線ガイド部30、および、コネクタ保持部10をスライド方向で隣り合うもの同士当接した状態で各電線Wの弛みをとるために各電線Wを引っ張っている様子を示した図である。図11は、(n)がグロメット100の一対の分岐片120b、120bを各ガイドピン23、23から外した後のグロメット100の状態を示した図であり、(o)が作業者がグロメット保持部20を電線ガイド部30から離れるようにスライド移動することによってグロメット100をグロメット保持部20から外す様子を示した図である。図12は、(p)が、作業者が電線ガイド部30の両側から製品を掴む様子を示した図であり、(q)が作業者が可動式ガイド溝部33を動かすことによって、各電線ガイド溝34の溝開口34aから各電線Wを取り出すことができるようにしている様子を示した図であり、(r)が作業者が電線ガイド部30から4本の電線Wを取り出している様子を示した図である。
ここで、作業者は、グロメット100の位置決め突起110bが位置決め溝22cに嵌るようにグロメット100をグロメット嵌合溝22に嵌め込む。
これにより、グロメット100がグロメット保持部20によって所定の姿勢で保持される。
これにより、グロメット保持部20によって保持されたグロメット100の各電線挿通孔110aに電線ガイド部30の対応する各電線ガイド溝34が近接するように配置される。
なお、2本の電線Wは、図8(h)に示すように、作業者が各電線Wを掴める長さで筒状部120側から引き出されるようにグロメット100に挿通する。
ここで、2つの上側電線ガイド溝34は、可動式ガイド溝部33に形成された溝であり、可動式蓋部32によって溝開口34aを塞がれている。このため、2本の電線Wは各上側電線ガイド溝34から外れることなくグロメット100の各電線挿通孔110aに誘導される。
なお、2本の電線Wは、図9(j)に示すように、下側電線ガイド溝34に挿通した2本の電線Wと同様に、作業者が各電線Wを掴める長さで筒状部120側から引き出されるようにグロメット100に挿通する。
ここで、グロメット保持部20をコネクタ保持部10に向けてスライド移動すると、グロメット保持部20に押されながら電線ガイド部30も一緒にコネクタ保持部10に向けてスライド移動する。
また、作業者は、電線ガイド部30がコネクタ保持部10の位置決め当接部13に当接するまでグロメット保持部20をコネクタ保持部10に向けてスライド移動する。
また、電線ガイド部30をコネクタ保持部10の位置決め当接部13に当接すると、グロメット保持部20が位置決めされて配置される。これにより、グロメット100が4本の電線Wに対して位置決め配置される。
なお、4本の電線Wが電線ガイド部30の各電線ガイド溝34に収まった状態でグロメット保持部20と、電線ガイド部30とがスライド移動することによって、4本の電線Wを直線状、かつ、所定の位置に保持した状態を維持することができるので、4本の電線Wが捩れたり、絡まったりしない。
ここで、グロメット100の筒状部120が、各分岐片120b、120bを一対のスリット120a、120aの間隔を小さくするようにして弾性的に復元することによって、4本の電線Wが筒状部120内に収まる。
ここで、グロメット保持部20を電線ガイド部30から離れるようにスライド移動すると、グロメット100はグロメット嵌合溝22の電線ガイド部30側の壁に形成した開口22aから引き出される。
このようにしてグロメット保持部20を電線ガイド部30から離れるようにスライド移動するだけで、グロメット100がグロメット嵌合溝22の電線ガイド部30側の壁に形成した開口22aから自然に引き出されるようになっているのでグロメット100の取り付け位置がズレ難い。
また、電線ガイド部30の各電線ガイド溝34から4本の電線Wを外す前に、グロメット保持部20からグロメット100を外すことによって、グロメット100の取り付け位置が後の作業によってズレることを防止できる。
ここで、作業者は、可動式ガイド溝部33を蝶番35の軸を中心にして回動する。すると、可動式蓋部32も可動式ガイド溝部33と間隔を空けつつ同方向に回動することによって、電線ガイド本体部31の2つの下側電線ガイド溝34と、可動式ガイド溝部33の2つの上側電線ガイド溝34のそれぞれと可動式蓋部32との間に隙間ができる。これによって、可動式蓋部32によって溝開口34aを塞がれていた各電線ガイド溝34から各電線Wを外すことができる状態になる。
次に、図13を用いて、本発明の実施例に係るグロメット電線挿通冶具の変形例1について説明する。
図13は、変形例1のグロメット電線挿通冶具2の電線ガイド部50周辺の斜視図であり、可動式蓋部52を各電線ガイド溝34から電線Wを取り出せるように動かした状態を示した図である。
この変形例1のグロメット電線挿通冶具2は、電線ガイド部50がコネクタCから延びる2本の電線Wをガイドするようになっている点で、実施例のグロメット電線挿通冶具1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
次に、図14を用いて、本発明の実施例に係るグロメット電線挿通冶具1の変形例2について説明する。
図14は、変形例2のグロメット電線挿通冶具3のグロメット200を保持したグロメット保持部60周辺の斜視図である。
この変形例2のグロメット電線挿通冶具3は、グロメット保持部60が一対のガイドピン23、23有しない点で、実施例のグロメット電線挿通冶具1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
このため、グロメット電線挿通冶具3は、グロメット200を一対のガイドピン23、23によって内部を開放するように保持する必要がなく、結果的に、一対のガイドピン23、23を有しない構造になっている。
10 コネクタ保持部
11 コネクタ保持本体部
12 コネクタ嵌合溝
12a コネクタ挿入口
12b 電線挿通口
13 位置決め当接部
13a 当接面
20、60 グロメット保持部
21 グロメット保持本体部
22 グロメット嵌合溝
22a、22b 開口
22c 位置決め溝
23 ガイドピン
30、50 電線ガイド部
31 電線ガイド本体部
32、52 可動式蓋部
33 可動式ガイド溝部
34 電線ガイド溝
34a 溝開口
35 蝶番
40 スライド移動支持部
41 基台
42 ガイドレール
100、200 グロメット
110 拡径部
110a 電線挿通孔
110b 位置決め突起
120、220 筒状部
120a スリット
120b 分岐片
C コネクタ
W 電線
Claims (4)
- 複数の電線の一端側に設けたコネクタを保持するコネクタ保持部と、
グロメットを保持するグロメット保持部と、
前記コネクタ保持部と前記グロメット保持部との間に配置し、前記コネクタ保持部から延びる前記複数の電線を前記グロメット保持部によって保持した前記グロメット内の所定の位置に挿通するようにガイドする電線ガイド部と、
前記コネクタ保持部と、前記グロメット保持部と、前記電線ガイド部とを、直線状に並べつつ、少なくとも前記グロメット保持部と、前記電線ガイド部と、をスライド移動可能に支持するスライド移動支持部と、
を有し、
前記電線ガイド部は、
スライド移動方向に沿って直線状に延びることによって前記複数の電線を前記グロメットに挿通するようにガイドする複数の電線ガイド溝を有し、
前記コネクタ保持部によって保持した前記コネクタからの前記複数の電線を前記電線ガイド溝を通して前記グロメットに挿通した状態で、前記グロメット保持部を前記電線ガイド部とともに前記グロメット保持部、前記電線ガイド部、および、前記コネクタ保持部をスライド方向で隣り合うもの同士当接した状態になるまで前記コネクタ保持部に向けてスライド移動することによって、前記グロメットを位置決め配置する
ことを特徴とするグロメット電線挿通冶具。 - 前記グロメット保持部、前記電線ガイド部、および、前記コネクタ保持部をスライド方向で隣り合うもの同士当接した状態で前記グロメットを位置決めするように、前記コネクタ保持部または前記電線ガイド部のいずれか一方からスライド移動方向に一部を突出するように設けた位置決め当接部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のグロメット電線挿通冶具。 - 前記電線ガイド部は、
前記電線ガイド溝の溝開口を開閉するように可動する可動式蓋部を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のグロメット電線挿通冶具。 - 前記電線ガイド部は、
前記電線ガイド溝を形成した電線ガイド本体部と、
前記電線ガイド本体部に可動可能に取り付け、前記電線ガイド本体部との間に配置した板状の前記可動式蓋部に重なる面に前記電線ガイド溝を形成した可動式ガイド溝部と、
を有し、
前記可動式ガイド溝部とともに前記可動式蓋部を動かすことによって、前記可動式ガイド溝部および前記電線ガイド本体部にそれぞれ形成した前記電線ガイド溝の前記溝開口を開閉する
ことを特徴とする請求項3に記載のグロメット電線挿通冶具。
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CN111262184A (zh) * | 2018-11-30 | 2020-06-09 | 株式会社日立制作所 | 线束布线装置 |
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- 2015-11-09 JP JP2015219463A patent/JP6553486B2/ja active Active
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