JP2017092222A - 半田付け装置、および半田付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速に半田付けできる半田付け装置を提供する。【解決手段】スルーホールに半田付けを行う半田付け装置1に、半田片29が通過する孔25aを有してワーク治具9に当接または近接されるノズル25と、前記ノズル25を加熱して前記ノズル25の前記孔25a内の半田片29を溶融させるヒータ23と、前記ノズル25および前記ヒータ23が設けられたヘッド部3を前記ワーク治具9に対して近接離間方向へ移動させる近接離間方向移動ユニット6と、前記近接離間方向と交差する方向へ前記ノズル25を移動させる搬送方向移動ユニット7および搬送幅方向移動ユニット8とを備え、前記ヘッド部3に、前記ノズル25および前記ヒータ23を複数設けた。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、半田付け対象に対して機械的駆動によって半田付けを実行するような半田付け装置、および半田付け方法に関する。
従来、プリント基板に電子部品を機械的に半田付けする半田付け装置が提供されている。この半田付け装置には、半田の液面にプリント基板を接触させて半田付けするフロー半田付け法や、予めパターンに合わせてクリーム半田を基板に印刷しておきクリーム半田に熱を加えて溶かすことで半田付けするリフロー半田付け法等、様々な方式が提案されている。
ここで、出願人は、円筒形の半田ごてを用い、この半田ごて内にプリント基板のスルーホールに挿通された電子部品のピンを挿入し、内部で半田を溶かして半田付けする方式の半田付け装置を開発し、提供している(特許文献1参照)。
この出願人の半田付け装置は、半田付け箇所に筒状のノズルで半田付けすることができ、しかも、熱伝達効率の良いヒータユニットで熱引きの大きい製品に対して短時間ではんだ付けができ、熱供給の偏りがない為不良率も低減され、且つ、導電性異物(はんだボール)も飛散しないはんだ付け装置として自動車メーカー等の顧客から大変好評を得ている。
ここで、このような半田付け装置では、半田付け対象の形状等に合わせてノズルの位置を移動させ、適切な半田付け位置にまで移動したノズルに半田を供給し、加熱溶融し、半田付けする。この動作を連続してスムーズに実行することで、半田付けを短時間で実行することができる。
しかし、半田付けをさらに高速に実施することが望まれていた。
特開2013−120869号公報
この発明は、上述の問題に鑑みて、高速に半田付けできる半田付け装置および半田付け方法を提供することを目的とする。
この発明は、半田付け対象に半田付けを行う半田付け装置であって、半田が通過する半田通過孔を有して半田付け対象部位に当接または近接されるノズルと、前記ノズルを加熱して前記ノズルの前記半田通過孔内の半田を溶融させる加熱手段と、前記ノズルおよび前記加熱手段が設けられたヘッド部を前記半田付け対象に対して近接離間方向へ移動させる近接離間方向移動手段と、前記近接離間方向と交差する方向へ前記ノズルを移動させるノズル位置移動手段とを備え、前記ヘッド部に、前記ノズルおよび前記加熱手段が複数設けられた半田付け装置、およびこれを用いた半田付け方法であることを特徴とする。
この発明により、高速に半田付けできる半田付け装置および半田付け方法を提供できる。
半田付け装置の外観構成を示す右側面図。 半田付け装置のヘッド部の外観構成を示す正面図。 ノズルユニットとXYZ駆動系の構造の右側面断面図。 半田片準備機構の構造を説明する説明図。 半田付け装置の制御部が実行する動作のフローチャート。 実施例2の半田マガジンを用いた場合の構成を示す説明図。
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
図1は、半田付け装置1の外観構成を示す右側面図であり、図2は、半田付け装置1のヘッド部3の外観構成を示す正面図である。
図1に示すように、半田付け装置1は、半田付け対象であるプリント基板などのワーク治具9(半田付け対象)のピン9a(図2参照)が設けられているスルーホール(半田付け対象部位)に半田付けを行うセラミック素材のノズル25(半田ごて)を有するヘッド部3と、ヘッド部3およびノズル25をフローティング状態にするエアーサスペンションユニット5と、エアーサスペンションユニット5およびノズル25を半田付け対象に近接/離間させる方向(図1の上下方向、以下「Z方向」という)に移動させる近接離間方向移動ユニット6(近接離間方向移動手段)と、近接離間方向移動ユニット6およびノズル25をワーク治具9が搬送される搬送方向(図1の奥行方向、以下「X方向」という)に移動させる搬送方向移動ユニット7と、搬送方向移動ユニット7およびノズル25を搬送方向移動ユニット7の搬送幅方向(図1の左右方向、以下「Y方向」という)に移動させる搬送幅方向移動ユニット8とを有している。搬送方向移動ユニット7および搬送幅方向移動ユニット8は、XY方向への移動を行うノズル位置移動手段として機能する。
ヘッド部3の下部には、図2に示すように、ノズル25を備えた複数(例えば10個)のノズルユニット20がX方向に1列で等間隔に整列して設けられており、その上に半田片誘導体60が設けられ、さらにその上に切断半田片収容カセット55がX方向へ移動可能に設けられている。
半田片誘導体60の上方には、前記切断半田片収容カセット55が移動して入ってくる空間を空けてその上に複数の押し込みロッド13が配置されている。押し込みロッド13は、ノズルユニット20と同じ数でノズルユニット20と同様に等間隔で一列に整列してノズルユニット20と対向させて配置されている。
さらにその上方には、全ての押し込みロッド13を固定する支持枠12が設けられ、この支持枠12の上方に支持枠12および全押し込みロッド13を同時にZ方向へ移動させるステッピングモータ等の押し込み駆動部11が設けられている。
また、切断半田片収容カセット55の上方には、複数のノズルユニット20が存在する領域よりもX方向の少し外側位置に、切断上刃51が設けられ、その上方に糸半田リール15がセットされている。
糸半田リール15から切断上刃51までは糸半田16が真っ直ぐ伸ばされており、糸半田リール15の下方位置で糸半田16の送り量を検出する送り量検出ローラ17と、送り量検出ローラ17の下方位置で糸半田16を下方へ送り出す送りローラ18とが設けられている。
切断上刃51は、切断下刃としても機能する切断半田片収容カセット55とZ軸方向の対向面が接触しており、固定されている切断上刃51に対して切断半田片収容カセット55がX方向(若しくはY方向)へ移動することで、糸半田16を所定量で切断して半田片29を作成する機能を有する。
図3は、ノズルユニット20の構成および半田付け装置1のXYZ駆動系の構造を示す右側面断面図である。
図3に示すように、半田付け装置1は、搬送幅方向移動ユニット8(図1参照)に固定されてワーク治具9(図1参照)の搬送路へ向かって真っすぐ伸びるY方向の搬送ガイド7fと、ステッピングモータ等の駆動機構部7eにより搬送ガイド7fに沿って移動する搬送ガイド7cが設けられている。この駆動機構部7eおよび搬送ガイド7fは、搬送幅方向移動ユニット8(図1参照)内に収納されている。搬送ガイド7cは、搬送路の搬送方向(X方向)へ向かって真っすぐ伸びている。
X方向の搬送ガイド7cの上部には、搬送ガイド7cに沿ってX方向に移動する移動体7aと、この移動体7aを搬送ガイド7cに沿ってX方向へ移動させるステッピングモータ等で構成された駆動機構部7bが設けられている。この移動体7a、駆動機構部7b、および搬送ガイド7cは、搬送方向移動ユニット7(図1参照)内に収納されている。この移動体7a、駆動機構部7b、搬送ガイド7c、駆動機構部7e、および搬送ガイド7fは、作業させたい任意の位置へノズル25を移動させるノズル位置移動手段として機能する。
移動体7aには、ノズル25がスルーホールに近接/離間する方向に伸びるZ方向の搬送ガイド5cが設けられている。この搬送ガイド5cには、Z方向に移動するヘッド固定部5a、およびステッピングモータ等で構成される駆動機構部5bが設けられている。ヘッド固定部5a、駆動機構部5b、および搬送ガイド5cは、ノズル25を半田付け対象に近接/離間させる方向へ移動させる近接離間方向移動手段として機能し、近接離間方向移動ユニット6(図1参照)内に収納されている。
このように構成されたY方向の搬送ガイド7fとX方向の搬送ガイド7c、および駆動機構部7b,7eがノズル位置移動手段として機能することにより、ノズル25の位置を半田付けする任意の位置へ移動させることができる。また、Z方向の搬送ガイド5cおよび駆動機構部5bが近接離間方向移動手段として機能することにより、移動させた位置でノズル25を近接方向へ移動させてノズル25の孔26内に半田付けするピン(電子部品の端子など)を挿通しノズル25の先端をスルーホールに当接させ、半田付け後に離間させることができる。
ヘッド固定部5aには、フローティングユニット5dが設けられている。このフローティングユニット5dは、エアーサスペンションユニット5(図1)内に設けられ、供給されたエアによってノズルユニット20を持ち上げ、ワーク治具9(図1参照)に対するフローティングユニット5d(ノズル25が含まれる)の相対的な重みを軽くするものである。例えば、通常の加重を100とするとフローティングユニット5dの加重が10%となるようにするなど、適宜の構成とすることができる。
ヘッド部3は、フローティングユニット5dに固定され、ロッド駆動部11と押し込みロッド13、ノズルユニット20、ヒータ23、SSR23a、および温調器23bを備えている。
ノズルユニット20は、ノズル固定部21内の半田導入筒22と、半田導入筒22の先端側に接続されるノズル25と、半田導入筒22およびノズル25の周囲に当接する円筒形のヒータ23(加熱手段)と、ノズル25をノズル固定部21に固定するノズルホルダ24とを備えている。
ノズル25は、半田ごてとなる円筒形のノズルであり、中央に一直線に貫通する孔25aを備えている。また、ノズル25は、半田付けを行う先端部位近傍に、孔25aと外部を接続する側孔25bを備えている。この側孔25bにより、ノズル25内で発生するヒュームを外部へ排出することができる。
ノズル25の基部側(図示上部側)には、ノズル25の外周を包み込むと共に固定用のネジ溝24a(雌ネジ)を内面に備えたノズルホルダ24が設けられている。このノズルホルダ24は、適宜の回り止め部によってノズル25に対して相対回転しないようにノズル25に固定されている。ノズルホルダ24のネジ溝24aは、ヒータユニットとしても機能するノズル固定部21のネジ溝21a(雄ネジ)に螺合して固定される。ノズルホルダ24の内側とノズル25の外側の間には、筒状のヒータ23が挿入される円筒形の空間が設けられている。この空間は、ノズル25の基部から中央よりも少し先端側まで設けられている。
ノズル固定部21は、円筒形のヒータ23と、ヒータ23の内側に設けられた円筒形の半田導入筒22とが固定されている。この半田導入筒22は、ヒータ23の内部に挿入されたノズル25の基部に先端が当接し、半田導入筒22内の孔22aがノズル25の孔25aと連通する。これにより、上方から供給される半田片29が、孔22aおよび孔25aを通過し、ヒータ23で加熱されたノズル25により加熱溶融される。
ヒータ23は、SSR(ソリッドステート・リレー)23aと温調器23bに接続されており、個別に温度調整が行われる。すなわち、複数のヒータ23(図2参照)がそれぞれSSR23aと温調器23bに接続されており、個別に温度調整が行われることにより、ノズルユニット20毎に異なる温度での半田付けを実行できるようにしている。
なお、このノズル25は、ノズルホルダ24によってノズル固定部21に装着および離脱される着脱式に構成されているが、これに限らず固定式に構成される、あるいはヒータ23を含めたヒータユニットごと着脱できる着脱式に構成さされるなど、適宜の構成とすることができる。
これらの構成要素を駆動するべく、半田付け装置1の各要素は、図示省略する制御部によって制御される。
図4は、切断上刃51と切断半田片収容カセット55による半田片準備機構50の構造を説明する説明図であり、図4(A)は切断前の状態の正面断面図、図4(B)は切断後の状態の正面断面図を示す。
切断上刃51は、ヘッド部3(図1参照)に固定されており、四角柱状の本体中央にZ方向へ貫通する円筒形のせん断刃52が1つ設けられている。このせん断刃52は、内部にZ方向へ貫通する孔53を有し、内周の下端が刃となる硬質金属により形成されている。
切断半田片収容カセット55は、ノズルユニット20(図2参照)の整列方向であるX方向に長い横長の四角柱形状であり、全ノズルユニット20の上方位置に位置するように配置されている。切断半田片収容カセット55は、全ノズルユニット20(図2参照)に対向させて、Z方向へ貫通する孔57(半田片収納部)を有する円筒形のせん断刃56がノズルユニット20と同じ数だけ同じ間隔で設けられている。このせん断刃56は、孔57の内周の下端が刃となる硬質金属により形成されている。この切断半田片収容カセット55のせん断刃56と切断上刃51のせん断刃52は、糸半田切断手段として機能する。
切断半田片収容カセット55は、X方向へスライド可能にガイド部材(図示省略)によってガイドされており、駆動機構部59(半田片収容部移動手段)のローラの外周面が当接している。駆動機構部59は、モータとローラで構成されており、回転によって外周面に当接している切断半田片収容カセット55をX方向へスライド移動させる。
切断半田片収容カセット55の下方位置には、ヘッド部3に固定されている半田片誘導体60が設けられている。この半田片誘導体60は、ノズルユニット20に対向する孔63がノズルユニット20(図2参照)と同じ数だけ設けられており、全ての孔63の上面を被覆するシャッタ61が設けられている。このシャッタ61は、図示省略する駆動機構部によってY方向へスライド移動し、全ての孔63を閉鎖している状態と解放している状態とに一斉に切り替える。
このシャッタ61と複数の押し込みロッド13は、半田片をノズル25へ一斉に供給する半田片一斉供給手段として機能する。
半田片誘導体60の孔63の内径は、半田導入筒22内の孔22aおよびノズル25の孔25aの内径と同じかそれより小さく構成されている。これにより、供給される半田片29がひっかかることや途中で詰まることがなく、安定した半田付けを実現できる。
図5は、半田付け装置1の動作を示すフローチャートである。
半田付け装置1の制御部は、SSR23aと温調器23b(図2参照)によるノズルユニット20毎にヒータ23の温度を調整する温度調整を開始する(ステップS1)。
半田付け装置1の制御部は、搬送方向移動ユニット7(図1参照)および搬送幅方向移動ユニット8によってヘッド部3をXY平面上で半田付け位置へ移動する(ステップS2)。
半田付け装置1の制御部は、図4(A)に示すように、駆動機構部59によって切断半田片収容カセット55を初期位置に移動する(ステップS3)。この初期位置は、切断半田片収容カセット55の一番端の孔57を切断上刃51の孔53と連通させる位置である。
半田付け装置1の制御部は、送り量検出ローラ17(図2参照)で所望の送り量に到達したと検出するまで送りローラ18で糸半田16を繰り出す(ステップS4)。
所望の送り量に達して必要量の長さだけ糸半田16を繰り出すと、半田付け装置1の制御部は、糸半田16を切断する切断処理と、切断半田片収容カセット55の次の孔57を切断上刃51の孔53と連通させる次位置設定処理をまとめて実行する(ステップS5)。すなわち、糸半田16を切断する動作と切断半田片収容カセット55を次の位置へ移動させる動作をひとまとめに一括して行うことで、時間を短縮している。
半田付け装置1の制御部は、全ての孔57へ半田片29を装填し終えるまでステップS4に処理を戻して繰り返す(ステップS6:No)。
全ての孔57へ半田片29を装填し終えると(ステップS6:Yes)、半田付け装置1の制御部は、フローティング状態のヘッダ部3を下降させてノズル25をワーク治具9のスルーホールに当接させる(ステップS7)。
半田付け装置1の制御部は、シャッタ61を駆動してシャッタ61を開き(ステップS8)、複数の押し込みロッド13によって半田片29をノズル25内へ押し込み落下させ(ステップS9)、半田付けを行う(ステップS10)。
半田付け装置1の制御部は、ヘッド部3を上昇させてノズルユニット20を退避させ、(ステップS11)、ステップS1に処理を戻す。
以上の構成および動作により、半田付け装置1は、ノズル25の外へフラックスが飛散することなく不良のない安定した定量スポット半田付けを実現することができる。
半田付け装置1は、糸半田16を切断して得た半田片29を切断半田片収容カセット55の孔57に収納していき、ノズルユニット25をZ軸方向に一度上下動させる間に複数の半田片29を同時に使用して複数箇所の同時半田付けを実現できる。
このとき、ノズルユニット25の上下動作の回数が半田付け箇所の数よりも少なくて済むため、半田付け処理全体を高速化することができる。すなわち、半田付け箇所の個数だけノズルユニット25を上下動させなければならないとすると、それだけ時間がかかるが、ノズルユニット25の上下動回数を半田付け箇所の数よりも少なく(例えばノズルユニット25が10個であれば通常の1/10回の上下動回数)なるため、より高速に完了させることができる。
また、ヒータ23毎にSSR23aおよび温調器23bを備えたため、ノズルユニット20内のヒータ23と他のヒータ23の温度を異ならせることができる。これにより、半田付け条件の異なる半田付け対象に対しても同時に一括して半田づけすることが可能になる。
また、糸半田16から半田片29を作成する動作を、半田付けの動作から独立させることで、半田片29を高速に生産することができる。
また、糸半田16から半田片29を作成する際の切断方向と、切断半田片収容カセット55の移動方向と、押し込みロッド13の整列方向を全て一致させたことにより、半田片29の切断と切断半田片収容カセット55の移動をロスなく実施することができ、半田片29の切断が完了するとすぐに半田付けを実行することができる。
次に、実施例1で説明した半田付け装置1のうち、図2に示した糸半田リール15、送り量検出ローラ17、送りローラ18、切断上刃51、および切断半田片収容カセット55を排除し、変わりに半田マガジン40を備えた実施例2の半田付け装置1について説明する。
図6は、半田マガジン40を説明する説明図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は正面図を示す。
半田マガジン40は、図6(A)に示すように、樹脂素材により略四角形の板状に全体が形成されており、Z方向に貫通する複数の半田片収容孔43がXY方向に等間隔で整列して配置されている。各半田片収容孔43には、所定の外径(例えばφ0.5〜1.6mm)の糸半田が所定長さ(例えば2mm〜15mm)で切断された円柱形状の半田片29が収容されている。この収容は、1つの半田片収容孔43に対して1つの半田片29が収容される形式となっている。半田片収容孔43および半田片29は、1つの半田マガジン40について5,000個以上が一平面(XY平面)に配置されている。
半田マガジン40の底面は、図6(B)に示すように、半田片収容孔43の下方から半田片29の自然落下を防止する支持シート45(半田片係止解放手段)で被覆されている。これにより、半田片29が自然落下することはないが、上方から押し込みロッド13によって半田片29が下方へ押圧されると、その押圧力によって支持シート45に孔が空き、半田片29が下方へ押し出される。この押し込みロッド13は、半田片収容孔43の上方から半田片収容孔43内に挿入されて半田片収容孔43の下方へ突き抜ける位置まで突出する。これにより、半田片29の押し出しを確実にしている。
なお、半田マガジン40の底面を支持シート45で被覆するのではなく、半田片収容孔43の下端に半田片29が抜け落ちることを防止する落下防止突起を備えても良い。この場合、支持シート45を破るのとは違って落下防止突起を変形させて半田片29を繰り出せるため、破片等による機械停止を防止することができる。また、使用済みの半田マガジン40に半田片29を再装填して再利用することもできる。
図6(A)に示すように、マガジン装填部30は、移動ステーション32内に固定されてX方向へ長く搬送チャック36のX方向の移動をガイドするX方向ガイド33と、X方向ガイド33上に設けられてY方向へ長いY方向ガイド34と、Y方向ガイド34上に設けられて半田マガジン40が装着される搬送チャック36が設けられている。
Y方向ガイド34は、X方向ガイド33上での回転動作によってY方向ガイド34のX方向への移動を実行するX方向駆動モータ(図示省略)を備えており、搬送チャック36は、Y方向ガイド34上での回転動作によって搬送チャック36のY方向への移動を実行するY方向駆動モータ(図示省略)を備えている。
搬送チャック36は、平面視四角形の半田マガジン30の隣り合う2辺を側方から支持する構成である。搬送チャック36には、このうちの一辺と対向する半田マガジン30の辺を側方から逆方向へ支持する上下可動爪35が設けられている。この上下可動爪35は、上方へ半田マガジン30の高さ以上に移動した状態で、半田マガジン30の装着/脱着を可能にし、半田マガジン30が装着された状態で上下可動爪35が下方へ移動して搬送チャック36と上下可動爪35で半田マガジン30の側面を挟み込む。これによって、半田マガジン30の装着/脱着を許容するとともに、装着された半田マガジン30が移動時に位置ズレしないように固定する。
マガジン装填部30は、この構成によって、半田マガジン30の装填と、装填して半田マガジン30をXY方向へ移動させて半田片29を順次繰り出すことを可能にしている。
マガジン装填部30は、半田マガジン40をXY方向(図1の前後左右方向)へ移動させる移動ステージ32(マガジン移動手段)と、移動ステージ32の上方位置で半田マガジン40の上面を半田片29が抜けださないように被覆するカバー31を備えている。カバー31は、ノズル25に対して半田マガジン40が相対移動可能な全範囲を被覆する大きさ(広さ)であり、ノズル25に向かって押し込みロッド13が突出してきたときにこの押し込みロッド13の通過を許容する貫通孔31aを備えている。カバー31と半田マガジン40との対向面間の隙間は、隙間を無しとするか、あるいは半田片29の厚み未満の隙間に設定されている。
このマガジン装填部30および半田マガジン40は、実施例1の半田片誘導体60の位置に半田片誘導体60の代わりに設けられる。
その他の構成と動作については、実施例1と同一であるため、同一要素の説明を省略する。
以上の構成により、半田マガジン40から半田片29を一括でノズル25へ供給することができる。従って、さらに高速に半田付け処理を実行することができる。
またこの場合、ヘッド部3から切断上刃51、切断半田片収容カセット55、糸半田リール15、送り量検出ローラ17、および送りローラ18を省略できるため、ヘッド部3の重量を軽量化することができる。これにより、フローティング状態としておくべきユニットの重量を押さえることができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限られず、他の様々な実施形態とすることができる。
例えば、半田マガジン40の底面を支持シート45で被覆するのではなく、半田片収容孔43の下端に半田片29が抜け落ちることを防止する落下防止突起を備えても良い。この場合、支持シート45を破るのとは違って落下防止突起を変形させて半田片29を繰り出せるため、破片等による機械停止を防止することができる。また、使用済みの半田マガジン40に半田片29を再装填して再利用することもできる。
また、SSR23aと温調器23bは、全てのノズルユニット20に設けたが、それに限らず、一部については複数のノズルユニット20について1つのSSR23aと温調器23bを設けて共通化しても良い。この場合、同じ温度に調整すれば良いノズルユニット20は1つのSSR23aと温調器23bで温度調整し、これとは異なる温度に調整するノズルユニット20について個別のSSR23aと温調器23bで温度調整することができる。これにより軽量化とコストダウンを図ることができる。
この発明は、生産設備で半田付けを実行するような産業に利用することができる。
1…半田付け装置
6…近接離間方向移動ユニット
7…搬送方向移動ユニット
8…搬送幅方向移動ユニット
9…ワーク治具
13…押し込みロッド
23…ヒータ
25…ノズル
25a…孔
29…半田片
30…マガジン装填部
40…半田マガジン
52,56…せん断刃
57…孔
61…シャッタ

Claims (6)

  1. 半田付け対象に半田付けを行う半田付け装置であって、
    半田が通過する半田通過孔を有して半田付け対象部位に当接または近接されるノズルと、
    前記ノズルを加熱して前記ノズルの前記半田通過孔内の半田を溶融させる加熱手段と、
    前記ノズルおよび前記加熱手段が設けられたヘッド部を前記半田付け対象に対して近接離間方向へ移動させる近接離間方向移動手段と、
    前記近接離間方向と交差する方向へ前記ノズルを移動させるノズル位置移動手段とを備え、
    前記ヘッド部に、前記ノズルおよび前記加熱手段が複数設けられた
    半田付け装置。
  2. 複数の前記加熱手段は、少なくとも一部の加熱手段を他の加熱手段と異なる温度に調整する個別温度調整手段を備えた
    請求項1記載の半田付け装置。
  3. 複数の前記ノズルに対して半田片を一斉に供給する半田片一斉供給手段を備えた
    請求項1または2記載の半田付け装置。
  4. 糸半田を所定量で切断する糸半田切断手段と、
    供給された半田片を複数の前記ノズルの配置間隔と同じ間隔で収納していく半田片収納部と、
    前記半田片収納部を前記半田切断供給手段から前記ノズルの対応位置まで移動させる半田片収容部移動手段とを備えた
    請求項1、2、または3記載の半田付け装置。
  5. 半田片を複数収容する半田マガジンをセットする半田マガジンセット部を備えた
    請求項1、2、または3記載の半田付け装置。
  6. 半田が通過する半田通過孔を有して半田付け対象部位に当接または近接されるノズルと、
    前記ノズルを加熱して前記ノズルの前記半田通過孔内の半田を溶融させる加熱手段と、
    前記ノズルおよび前記加熱手段が設けられたヘッド部を前記半田付け対象に対して近接離間方向へ移動させる近接離間方向移動手段と、
    前記近接離間方向と交差する方向へ前記ノズルを移動させるノズル位置移動手段とを備え、
    前記ヘッド部に、前記ノズルおよび前記加熱手段が複数設けられた半田付け装置を用いて、
    前記ノズル位置移動手段と前記近接離間方向移動手段を駆動制御して前記ノズルを前記半田付け対象の複数の半田付け部位にそれぞれ当接または近接させた状態で、複数の前記ノズルから一斉に供給した半田片を前記加熱手段により加熱溶融させて半田付けする半田付け処理を実行する
    半田付け方法。
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