JP2017092213A - 有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法 - Google Patents

有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017092213A
JP2017092213A JP2015219601A JP2015219601A JP2017092213A JP 2017092213 A JP2017092213 A JP 2017092213A JP 2015219601 A JP2015219601 A JP 2015219601A JP 2015219601 A JP2015219601 A JP 2015219601A JP 2017092213 A JP2017092213 A JP 2017092213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
metal oxide
layer
bank
organic electroluminescent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015219601A
Other languages
English (en)
Inventor
都築 俊満
Toshimitsu Tsuzuki
俊満 都築
玄一 本村
Genichi Motomura
玄一 本村
宜樹 中嶋
Yoshiki Nakajima
宜樹 中嶋
達哉 武井
Tatsuya Takei
達哉 武井
弘彦 深川
Hirohiko Fukagawa
弘彦 深川
清水 貴央
Takahisa Shimizu
貴央 清水
敏裕 山本
Toshihiro Yamamoto
敏裕 山本
昌彦 関
Masahiko Seki
昌彦 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
NHK Engineering System Inc
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
NHK Engineering System Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, NHK Engineering System Inc filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2015219601A priority Critical patent/JP2017092213A/ja
Publication of JP2017092213A publication Critical patent/JP2017092213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 基板上にバンク構造を有し、画素電極の他、そのバンク構造上にも薄膜が形成される場合において、画素内の発光強度分布の均一化を図り、高画質で長寿命とし得る、有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法を提供する。【解決手段】 この有機EL素子は、赤、緑、青の3色に係る画素が形成されたものであり、基板10上の各画素領域に対応して下部電極20が設けられている。下部電極20の配設領域は谷型に、それ以外の領域は山型に構成されたバンク構造30が設けられている。下部電極20上およびバンク30Aの斜面上に金属酸化物層40が成膜されており、それによって、その上に形成される電子注入層50の膜厚分布の均一化を図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法に関し、特に、有機EL素子の画素構造および画素形成技術に関する。
電界発光(エレクトロルミネッセンス)現象を利用した自発光型表示素子は、次世代フラットパネルディスプレイへの応用が期待されている。中でも、有機材料の電界発光を利用する有機EL素子は、低電圧で高効率発光が得られることから、有機EL材料の性能向上のための研究開発ならびに有機ELディスプレイの研究開発が活発に行われている(非特許文献1を参照)。
有機EL素子の構造は、一対の電極の間に、単層あるいは多層の有機層を挟んだ構造とされており、最近になって、下部電極上に金属酸化物を成膜し、その上に有機材料を積層して有機EL素子を作製する手法が提案されるに到っている。
例えば、下部電極上に、金属酸化物である酸化亜鉛(ZnO)を、さらにその上から電子注入性の高い材料であるポリエチレンイミン(PEI)を、各々塗布成膜してなる素子が高効率発光が得られるものとして提案されている(非特許文献2、3を参照)。
一般に、有機EL素子によりディスプレイを構成する場合、各画素にバンクを形成する。バンクは、画素が形成されている領域以外の領域に形成された高さ数百nmから数μm程度の絶縁物による山型形状をなし、この山型の斜面部分は、各画素の下部電極に向かって傾斜した土手のような構造とされている。また、バンクは、画素と画素の間の領域に沿って縦方向または横方向に並列された複数の平行な列として形成される。
このようなバンクを形成する目的は、インクジェット法で発光色の異なる材料を塗分け成膜する場合の画素間の混色防止、画素電極の端部保護、および下地基板に形成された薄膜トランジスタ回路の保護、等である。
また、バンクの形成手法としては、通常、感光性樹脂を用い、フォトリソグラフィーによってパターニング形成する手法が採られる。その他、インクジェット法を用いて、各画素に材料を塗布成膜する場合には、画素外に液滴が漏れ出ないように、バンクの斜面の濡れ性を低下させる手法が広く用いられる。
バンクの斜面の濡れ性を低下させる手法としては、フッ素化炭素系のガスを用いて基板をプラズマ処理する手法(特許文献1を参照)、バンクを形成する材料にフッ素含有材料を用いる手法(特許文献2を参照)等の各手法が知られている。一方、塗布成膜の手法としては、インクジェット法以外に、スピンコート法、印刷法等が挙げられる。スピンコート法は、溶液を基板に滴下させて回転させるという極めて簡便な手法であり、基板サイズの大小に拘らず対応することができ、低コストで良質な薄膜を得ることができる。
特開2005−52835号公報 特表2005−522000号公報
C.W.Tangら、アプライド・フィジックス・レターズ(Applied Physics Letters),51,913(1987) Young-Hoon Kimら、アドバンスド・ファンクショナル・マテリアルズ(Advanced Functional Materials),24,3808(2014) 深川ら、アプライド・フィジックス・エクスプレス(Applied Physics Express),7,082104(2014)
有機ELディスプレイの画素においては、画素内に形成される各層の膜厚均一性が求められる。仮に、画素内に形成される各層の膜厚が均一でない場合、相対的に膜厚が厚い領域は、相対的に膜厚が薄い領域に比較して電流が注入されにくくなるため輝度が低くなり、相対的に膜厚が薄い領域では相対的に輝度が高く、相対的に膜厚が厚い領域では相対的に輝度が低くなり、これによって、画素内で発光強度の分布にバラつきが生じてしまう。
また、膜厚の薄い領域は、電流が集中して劣化が進行しやすくなるため、膜厚に厚い薄いがあると、薄い部分から膜の劣化が生じてしまうので、素子自体の寿命が短くなってしまう。
ところで、前述したようなバンクを有する基板に対して、スピンコート法によって電子注入層を成膜する場合、バンクの斜面部分の樹脂材料と開口部の画素電極では濡れ性が異なることになり、画素内の周縁部と中央部で膜厚を均一にすることが難しいという課題がある。
また、スピンコート法を用いて成膜した場合、前述のようなフッ素化炭素系のガスを用いて基板をプラズマ処理する手法や、バンクを形成する材料をフッ素含有材料とする手法を用いると、バンクの斜面と開口部との濡れ性の差がさらに大きくなってしまい、より一層膜厚の均一性が損なわれることになる。
また、ディスプレイ製造工程設計の観点からは、従来のように、画素電極上にアルカリ耐性の低い金属酸化物を成膜してからバンク形成のためのフォトリソグラフィーを行うと、アルカリ性の現像液により、ZnOが溶出してしまうという課題もある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、基板上にバンクが形成されている場合にも、画素内の発光強度の均一化を図り、高画質で長寿命とし得る、有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法を提供することを目的とするものである。
前述した本発明の目的は、以下のように構成された有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法により達成される。
すなわち、本発明の有機電界発光素子は、
基板の上方において、少なくとも一方向に並列する、画素電極の境界部分に、所定高さの絶縁性バンクが形成されてなる有機電界発光素子であって、
少なくとも前記画素電極上および前記絶縁性バンクの斜面上に、金属酸化物層および有機材料層が、この順に形成されてなることを特徴とするものである。
また、前記絶縁性バンクは、前記一方向に並列する複数の列状に形成されてなるものであることが好ましい。
また、前記金属酸化物層が、少なくとも亜鉛を含む金属の酸化物からなることが好ましい。
また、前記金属酸化物は、亜鉛およびアルミニウムからなる金属の酸化物と、亜鉛およびガリウムからなる金属の酸化物と、インジウム、ガリウムおよび亜鉛からなる金属酸化物と、インジウム、錫および亜鉛からなる金属の酸化物のうちから選択されるものとすることができる。
また、前記有機材料層は、ポリエチレンイミンを含む高分子材料、または電子輸送性の低分子材料からなる有機材料が成膜されてなるものであることが好ましい。
また、前記バンクの上面に隔壁が形成されていてもよい。
また、本発明の表示装置は、上述したいずれかの有機電界発光素子が構成要素として形成されてなることを特徴とするものである。
また、本発明の有機電界発光素子の製造方法は、
基板の上方に複数の画素電極を形成し、少なくとも一方向に並列する、画素電極の境界部分に、所定高さの絶縁性バンクを形成し、この後、発光層や上部電極層を含む複数の層を積層する有機電界発光素子の製造方法において、
少なくとも前記画素電極上および前記絶縁性バンクの斜面上に、金属酸化物層および有機材料層を、この順に成膜することを特徴とするものである。
また、前記有機材料層は、スピンコート法を用いて、前記金属酸化物層上に成膜することが好ましい。
本願発明者は鋭意検討を重ねた結果、上述したように、画素電極が形成されていない領域にバンクを形成し、画素開口部とバンク斜面に金属酸化物層を成膜した上で有機材料を成膜するとの構成を想起するに至り、これにより画素内の有機材料層の厚みが均一化されることを見出した。すなわち、画素電極上のみならずバンクの斜面部分も金属酸化物でコーティングすることで画素開口部とバンク斜面の濡れ性が一様になり、画素内の膜厚均一化を促進することが可能となる。
したがって、本発明の有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法によれば、有機電界発光素子の製造工程において、バンクが形成された基板に有機材料を成膜する場合に、バンク開口部に塗布成膜される有機材料の膜厚分布のバラつきを小さくすることができるため、画素内の発光強度の均一化を図ることができ、高画質で長寿命化を図ることができる有機電界発光素子を得ることができる。
なお、有機電界発光素子の製造方法において、スピンコート法を用いて有機材料を成膜すれば、バンク開口部に塗布成膜される有機材料の膜厚分布のバラつきを小さくすることができるので、画素内の発光強度の均一化をさらに図ることができ、高画質で長寿命とし得る有機電界発光素子を製造することが可能となる。
さらに、バンクを形成してから酸化物を成膜するため、バンク形成プロセスでのアルカリ現像液による酸化物の溶出を回避することができる。
本発明の実施形態に係る有機EL素子の主要部を示す概略断面図((A)はバンク上に隔壁を設けた構造を有する基板の場合、(B)はバンク上に隔壁を設けていない場合)である。 本発明の実施形態に係る有機EL素子のバンク開口部と隔壁の位置関係を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る有機EL素子の具体的な層構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る有機EL素子の製造方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る、有機EL素子、表示素子および有機EL素子の製造方法について図面を用いて詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係る有機EL素子を概念的に示す平面図であり、図1(A)は、この有機EL素子に係る図2の主要ポイントを示すA−A線断面図である。
すなわち、本実施形態に係る有機EL素子は、図2に示すように、赤、緑、青の3色に係る画素が順次形成されたものであり、基板(10:図1(A)を参照)上の各画素に対応して下部電極20が設けられている。さらに、下部電極20の配設領域は谷型に、それ以外の領域は山型に構成されたバンク構造30が設けられ、山形部分のバンク30Aの各頂上面には隔壁31が設けられている。
また、下部電極20上およびバンク30Aの外表面(斜面および頂上面(隔壁31が設けられている部分については各隔壁31の頂上面))に金属酸化物層40が設けられている。
また、各画素の各色光が出射される領域はバンク開口部50とされている。
なお、各隔壁31は、パッシブ型ディスプレイの場合に適用し、上部電極をストライプ状に分離する機能を有している。この各隔壁31のラインに直交するように、各画素間に配線13が配設されている。
また、本実施形態に係る有機EL素子は、図1(A)の概略断面図からも明らかなように、金属酸化物層40が、下部電極20上のみならずバンク30Aの斜面上に積層されてなる。
このように、下部電極20上のみならずバンク30Aの斜面上に金属酸化物層40を形成することによって、例えば、この上に有機材料からなる電子注入層(50、図3を参照)等をスピンコート手法を用いて成膜した場合に、この電子注入層(50)等の画素内の膜厚分布を均一化することができる。すなわち、上記有機材料を塗布して電子注入層50を成膜する段階で、下部電極層20上とバンク30Aの斜面上の濡れ性が同じとされているため、全成膜領域において電子注入層50を略同様の厚みとすることができる。
なお、上記隔壁31については、アクティブ型ディスプレイのように、上部電極をストライプ状に分離する必要がない場合は、図1(B)に示すように省略することも可能である。
図3は、本実施形態に係る有機EL素子100の具体的な層構成を示す断面図である。なお、この図3に係る有機EL素子100の具体的な層構成は、図1(A)の概略断面図に対応する位置(図2のA‐A線断面)における層構成を示すものである。
図3に示すように、本実施形態に係る有機EL素子100の具体的な層構成は、基板10上に、平坦化層11、ガスバリア層12が積層され、その上の所定領域に下部電極20が積層され、さらにその上にバンク構造30が形成されている。
バンク構造30を構成する、山型部分であるバンク30A上、および下部電極20上には、金属酸化物層40が積層され、その後、上記電子注入層50、発光層60、正孔輸送層70、正孔注入層80、および上部電極90が順次、積層される。
さらに、大気中の酸素や水分の侵入によって有機EL素子100が劣化するのを防止す
るために、ガラス金属や柔軟性のあるフィルム等の封止基材(図示せず)を、接着剤等により有機EL素子100の表面に接着する。
なお、上記基板10としては、ガラスや石英、その他のフレキシブル性を有するプラスチックフィルム等を用いることができる。フレキシブル性を有するプラスチックフィルム材料としては、例えばポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムを用いることができる。
また、ディスプレイ全体の画面サイズとしては、例えば、縦76.2mm、横10.16mm、対角127mmとすることができる。画素数は、例えば160(R,G,B)×120とすることができる。また、R、G、Bの各サブピクセルの画素サイズは、縦:横=3:1(図2では、3Pμm:pμm)とすることができ、具体的には、例えば636μm×212μmとすることができる。なお、バンク開口部50はバンク構造30の谷型領域(下部電極20)を開口することにより形成されており、その開口率は例えば、約50%とされている。
図4は、本発明の実施形態に係る有機EL素子の製造方法を示すフローチャートである。
すなわち、この実施形態に係る製造方法は、まず、バックプレーンを作成し(S1)、次に下部電極20を製膜し(S2)、この後、バンク30Aを形成する(S3)。
次に、下部電極20およびバンク30Aの全面に亘って、金属酸化物層40を成膜し(S4)、この後、この金属酸化物層40上に電子注入層50を成膜する(S5)。
続いて、発光層60を成膜し(S6)、正孔輸送層70を成膜し(S7)、正孔注入層80を成膜し(S8)、この後、上部電極90を成膜する(S9)。
最後に、大気中の酸素や水分の侵入によって有機EL素子が劣化するのを防止するために、封止を行う(S10)。
以下、上記各ステップについて詳しく説明する。
<バックプレーン作製>
まず、上記ステップ1(S1)においては、透明な基板10としてのPENフィルム上に、スパッタ法を用いてSiOを成膜する。
その基板10上に平坦化層11として、スピンコート法を用いてシクロオレフィンポリマーを成膜する。さらにガスバリア層12としてスパッタ法を用いてSiOを成膜する。
その上にストライプ状の配線13を形成するため、モリブデン合金/アルミニウム/モリブデン合金のサンドイッチ構造の積層膜をスパッタ法を用いて成膜した後、フォトリソグラフィー法を用いてパターニングを行う。
なお、基板10としては、ボトムエミッション型のディスプレイとする場合は透明な材料を選択する必要がある。一方、トップエミッション型のディスプレイとする場合は、光学的に透明な材料および不透明な材料の、いずれも用いることができる。
また、基板10の材料としては、前述したように、ガラス、石英、その他プラスチックフィルム等を用いることができ、例えば、プラスチックフィルム等の基板を用いると、可撓性のあるフレキシブルディスプレイを製造することができる。
なお、各画素をTFTによって駆動するアクティブマトリックス型ディスプレイの場合には、所定のタイミングで、このTFTを形成する必要があるのに対し、パッシブマトリクス型ディスプレイの場合には、各画素をTFTによって駆動しないので、TFTの形成は不要である。
<下部電極成膜>
次に、上記ステップ2(S2)においては、陰極として機能する下部電極20として、透明なITOをスパッタ法を用いて成膜する。また、フォトリソグラフィーによりITOを画素サイズに合わせてパターニングする。
下部電極20を画素電極として機能させるため、電圧信号を入力する配線13と接するように形成する。
また、ボトムエミッション型の場合は、透明で導電性の高い材料で形成することが好ましい。たとえば、インジウム−錫−酸化物(以下、ITOと称する)あるいはインジウム−亜鉛−酸化物(以下、IZOと称する)等の導電性透明酸化物を用いることができる。
なお、トップエミッション型とされた場合は、導電性が確保できれば必ずしも透明である必要はない。
配線13と下部電極20は、どちらを先に形成してもよいし、同時に形成してもよい。さらに、配線13と下部電極20は同じ材料によって形成してもよいし、互いに異なる材料によって形成してもよい。
なお、下部電極20上に、素子中に電子を注入するための層として機能する金属酸化物を成膜しておいてもよい。この金属酸化物としては、後述する金属酸化物層40の形成材料と同様に、亜鉛酸化物(ZnO)や亜鉛を含む複数の金属酸化物を用いることができる。亜鉛を含む複数の金属酸化物としては、亜鉛−アルミニウム―酸化物(AZO)、亜鉛−ガリウム―酸化物(GZO)、インジウム−ガリウム−亜鉛酸化物(IGZO)、インジウム―錫―亜鉛酸化物(ITZO)等があげられる。
<バンク形成>
次に、上記ステップ3(S3)においては、下部電極20上に、レジスト材料を用いてバンク構造30を形成する。そして、ITO画素電極である下部電極20上のみを開口し、その他の部分はレジスト材料によるバンク30Aで覆われた構造とする。
すなわち、バンク30Aは、数百nmから数μm程度の高さを有し、これにより、インク
ジェット法で発光色の異なる材料を塗分け成膜する場合の画素間の混色防止、画素電極の端部保護、および下地基板に形成された薄膜トランジスタ回路の保護、等の有用な機能を有する。
また、このようなバンク30Aの上部に上部電極90を成膜する際に、飛来する成膜材料がバンク30Aに遮られて成膜が十分に行われず、接続不良を起こすことがないように、バンク30Aの形状が上方に向かうにしたがって細くなるテーパー形状とすることが好ましい。
また、パッシブマトリクス型ディスプレイの場合、ストライプ状の陽極である上部電極90が、ストライプ状の陰極である下部電極20に対して、互いに垂直方向に配設されるように成膜する必要があるため、隣接するラインを確実に分離し得るように、隔壁31をバンク構造30の上面に形成することが好ましい。この隔壁31は逆テーパー型の柱状形状をなすことが好ましく、これによりパッシブ型ディスプレイのスキャンライン間を電気的に分離することができる。一方、アクティブマトリックス型ディスプレイの場合は、陰極となる上部電極90は共通でよいため、隔壁31は不要である。
<金属酸化物成膜>
次に、上記ステップ4(S4)においては、下部電極20上およびバンク30Aの斜面上の全面に亘って、ZnOからなる金属酸化物層40をスパッタ法を用い、画面全体を5nmの厚みとなるように成膜する。すなわち、下部電極20上のみならず、バンク30A
の斜面上にも金属酸化物層40を形成する。
通常、下部電極20上の金属酸化物層40は、陰極である下部電極20から素子内部(発光層60等)への電子注入を容易にする目的で成膜される。素子内部(発光層60等)への電子注入性に優れる金属酸化物としては、亜鉛酸化物(ZnO)や亜鉛を含む複数の金属酸化物を用いることができる。亜鉛を含む複数の金属酸化物としては、亜鉛−アルミニウム―酸化物(AZO)、亜鉛−ガリウム―酸化物(GZO)、インジウムーガリウムー亜鉛酸化物(IGZO)、インジウム―錫―亜鉛酸化物(ITZO)等があげられる。
本実施形態においては、このような金属酸化物を、バンク30Aの斜面部分についても成膜することで、この上にスピンコート法等を用いて成膜される有機材料(電子注入層50)の膜厚の均一化を図ることができる。
すなわち、下部電極20のみならずバンク30Aの斜面部分も金属酸化物によって一様にコーティングされるため、下部電極20上とバンク30Aの斜面部分の濡れ性が一様になり、この後形成される有機材料(電子注入層50)の画素内における膜厚を均一化することができる。
<電子注入層成膜>
次に、上記ステップ5(S5)においては、金属酸化物層40上に、有機材料からなる電子注入層50を形成する。
すなわち、有機材料としては特に限定されないが、高分子材料であるポリエチレンイミン(PEI)を始めとして、窒素やホウ素等を含む種々の高分子材料や低分子材料を用いることができる。これらの材料を水や有機溶媒に溶解させて塗布成膜すると、画素電極上の突起や異物を覆うことができるため、漏れ電流の少ない安定な素子を作製することができる。
また、有機材料を溶解させる有機溶媒としても、特に限定されるものではなく、一般に用いられている種々の有機溶媒を用いることができる。有機材料を有機溶媒に溶解させた溶液を塗布成膜する手法としては、スピンコート法、印刷法、インクジェット法等が挙げられる。中でも、スピンコート法は、溶液を基板に滴下させて回転させるという非常に簡便な方法であり、基板のサイズに拘らず対応でき、低コストで良質な薄膜を得られる利点がある。
本実施形態の方法によれば、電子注入層50を成膜する前に、下部電極20上およびバンク30Aの斜面上の全面に金属酸化物層40を成膜するようにしているため、スピンコート法を用いて電子注入層50を成膜した場合には、画素内全領域に亘って、膜厚が均一化された電子注入層50を形成することができる。
なお、上記スピンコート法は、例えば、電子注入性に優れる有機材料の溶液(1.6wt%)を基板10上に滴下し、毎分1500回転の速度で60秒間回転させることで電子注入層50を成膜する。
<発光層成膜>
次に、上記ステップ6(S6)においては、赤、緑、青に各々発光する材料をシャドウマスクにより塗分蒸着することにより発光層60を形成する。
発光層60は、下部電極20である陰極から注入された電子と、上部電極90である陽極から注入された正孔とが再結合し、再結合のエネルギーによって発光材料が励起されて光を放出する層である。
なお、他の層で再結合させ、その励起エネルギーを発光層60に移動させることにより、発光層60内の発光材料を励起し、発光させるようにしてもよい。
発光層60に用いられる発光材料としては、蛍光材料や燐光材料を用いることができる。また発光材料として半導体超微粒子からなる量子ドット材料を用いることもできる。
なお、この発光層60、ならびに後述する正孔輸送層70および正孔注入層80は、それぞれを1層ずつ設けてもよいし、複数の材料を積層した構造とされていてもよい。また、1つの層で発光層、正孔輸送層、正孔注入層の機能を併せ有するような構成とすることも可能である。
また、発光層60ならびに、後述する正孔輸送層70、正孔注入層80および陽極である上部電極90の形成手法は、特に限定されるものではなく、真空蒸着法、電子ビーム法、スパッタリング法、スピンコート法、インクジェット法、さらには印刷法等の手法を用いることができる。
<正孔輸送層成膜>
次に、上記ステップ7(S7)においては、陽極である上部電極90から注入された正孔を素子内部(発光層60等)まで輸送する正孔輸送層70を形成する。正孔輸送層70を構成する材料としては、正孔輸送性を有する有機材料が好ましいが、正孔輸送性を有する無機材料を用いることも可能である。特に、N,N’−di(naphthalene
−1−yl)−N,N’−diphenyl−benzidene(NPB)を正孔輸送
層70として用いることができる。
<正孔注入層成膜>
次に、上記ステップ8(S8)においては、陽極である上部電極90からの正孔注入を容易にするための正孔注入層80を形成する。代表的な材料としては酸化モリブデン(MoO)が挙げられるが、有機材料および無機材料のいずれの材料を用いることもできる。
<上部電極成膜>
次に、上記ステップ9(S9)においては、陽極として機能する上部電極90を形成する。上部電極90の材料としては、仕事関数が比較的大きい金属が好ましい。仕事関数の大きい金属を用いることにより、上部電極90から正孔注入層80等へ正孔注入を行う際の障壁を低くすることができ、上部電極90から正孔を注入させ易くすることができるためである。
仕事関数の大きい金属としては、Alの他、例えばAu、Pt、Ag、Fe、Ni、Co等があるが、これらの金属に限定されるものではない。
トップエミッション型のディスプレイの場合は、陽極である上部電極90側から光を出射させる必要があるため、上部電極90としてITOやIZO等の透明な材料を用いることが望ましい。
<封止>
次に、上記ステップ10(S10)においては、大気中の酸素や水分が素子内部に侵入して有機EL素子が劣化するのを防止するため、有機EL素子や有機ELディスプレイを製造する際に、上述した層構成部分について封止を行うのが好ましい。
そのため、ガラス金属や柔軟性のあるフィルム等の封止基材(図示せず)を、接着剤等を用いて有機EL素子表面に接着する。
なお、フィルム状の封止基材としては、表面に粘着性をもたせたバリヤ付フィルムをディスプレイ基板に貼り合わせるようにすれば封止処理を簡便に行うことができる。
また、このような封止処理としては、封止基材を接着する上記手法以外に、有機EL素
子や有機ELディスプレイの全面にガスバリア性を有する膜を成膜する手法を用いることもできる。
なお、本発明の有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法としては上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様のものに変更が可能である。
本実施例に係る有機EL素子は、基本的には、上述した図3に示す構成としているが、さらに具体的な条件は以下のように設定した。
パッシブ型フレキシブル型の有機EL素子(有機ELディスプレイ)として形成した。また、フレキシブルな基板10としてポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムを用いた。画面サイズは、縦76.2mm、横10.16mm、対角127mmとし、画素数は、160(R,G,B各々)×120とした。各R、G、Bサブピクセルの画素サイズは、636μm×212μmとした。また、バンク構造30を用い画素部を開口し、その開口率を約50%とした。
<バックプレーン作製>
PENフィルムからなる基板10の上に、スパッタ法を用いてSiOを成膜した。その上からスピンコート法を用いてシクロオレフィンポリマーを成膜し、平坦化層11を形成した。さらに、スパッタ法を用いてSiOを成膜し、ガスバリア層12を形成した。その上から、モリブデン合金/アルミニウム/モリブデン合金の積層膜をスパッタ法を用いて成膜した後、フォトリソグラフィーによるパターニングを行なって、ストライプ状の配線13を形成した。
<下部電極成膜>
透明電極であるITOをスパッタ法を用いて成膜し、さらに、ITZOをスパッタ法を用いて成膜し、その後、フォトリソグラフィーによるパターニングを行なって、ITO/ITZOを画素サイズに合わせるようにして、下部電極20を形成した。
<バンク形成>
レジスト材料を用いてバンク構造30を形成した。画素電極(下部電極20)上のみを開口し、その他の領域にはレジスト材料により山型とされたバンク30Aを形成し、各画素領域にバンク30Aの斜面部分が配置される構造とした。さらに上部電極90を各々ストライプ状に分離するための隔壁31をバンク30Aの上面に形成した。
<金属酸化物成膜>
スパッタ法を用い、ZnOを画面全体に亘って5nmの厚さに成膜し、金属酸化物層40を形成した。
<電子注入層成膜>
電子注入性に優れる有機材料の溶液(1.6wt%)を基板10上に滴下し、毎分1500回転の速度で60秒間回転させるスピンコート法を用いて成膜し、電子注入層50を形成した。
<発光層、正孔輸送層、正孔注入層、上部電極の成膜>
真空蒸着法を用いて、発光層60、正孔輸送層70、正孔注入層80および陽極である金属電極90を、順次成膜した。発光層60は、赤、緑、青に発光する材料をシャドウマスクにより塗分蒸着した。正孔輸送層70は、N,N’−di(naphthalene
−1−yl)−N,N’−diphenyl−benzidene(NPB)により、正
孔注入層80は酸化モリブテン(MoO)により、さらに、上部電極90はアルミニウ
ムにより、各々形成した。
以上のようにして、実施例に係る有機EL素子(有機ELディスプレイ)を作製した。
比較例
金属酸化物層40を成膜しなかったこと以外は上記実施例と同様の手法を用いて、比較例に係る有機EL素子(有機ELディスプレイ)を作製した。
上述したようにして作製した実施例と比較例の各々について、膜厚分布および画素内発光均一性の評価を行った。
<膜厚分布の評価>
電子注入層50をスピンコート法を用いて成膜した後、段差計(TENCOR製)によって画素内の電子注入層50の膜厚の大小の差を測定した。
その結果、実施例のものにおいては、電子注入層50が画素周縁部近傍まで平坦であり、膜厚分布のバラつきが小さいことが確認できた。
これに対して、比較例のものでは、中央部は平坦とされているものの、画素周縁部の周縁から内側約50μmの領域範囲においては、周縁に向かうにしたがって徐々に膜厚が減少していくことが確認された。
<画素内発光均一性の評価>
各画素に対し、下部電極20側が負電圧、上部電極90側が正電圧となるように電圧を印加して発光させ、下部電極20のITO透明電極側より画素の発光の様子を顕微鏡観察した。
その結果、実施例のものにおいては、赤、緑、青、いずれの画素においても、画素内で輝度ムラのない均一な発光が得られた。これは、スピンコート法を用いて成膜した電子注入層50の膜厚の均一性が良好であることに起因する。
これに対して、比較例のものでは、画素周辺部の発光が強く、中央部の発光が弱いことが確認された。
これは、膜厚分布の評価で確認されたように、スピンコート法を用いて成膜した電子注入層50の膜厚が画素内で均一でないことに起因する。すなわち、電子注入層50の膜厚は周辺部で薄く、中央部で厚くなっているため、画素に電圧印加した際、膜厚の薄い周辺部で注入電流が大きくなったことに起因する。
<結論>
以上の評価から、比較例のものでは、輝度ムラのある発光となることが避けられないのに対し、実施例のものでは、輝度ムラのない均一な発光が得られることが明らかとなった。
本発明は、塗布成膜工程により製造された薄膜よりなる有機EL素子の画質向上と寿命改善に関するものであり、有機EL素子を利用したディスプレイ産業において利用される可能性がある。
10 基板
11 平坦化層
12 ガスバリア層
13 配線
20 下部電極
30 バンク構造
30A バンク
31 隔壁
40 金属酸化物層
50 電子注入層
60 発光層
70 正孔輸送層
80 正孔注入層
90 上部電極
100 有機EL素子

Claims (9)

  1. 基板の上方において、少なくとも一方向に並列する、画素電極の境界部分に、所定高さの絶縁性バンクが形成されてなる有機電界発光素子であって、
    少なくとも前記画素電極上および前記絶縁性バンクの斜面上に、金属酸化物層および有機材料層が、この順に形成されてなることを特徴とする有機電界発光素子。
  2. 前記絶縁性バンクは、前記一方向に並列する複数の列状に形成されてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光素子。
  3. 前記金属酸化物層が、少なくとも亜鉛を含む金属の酸化物からなることを特徴とする請求項1または2に記載の有機電界発光素子。
  4. 前記金属酸化物は、亜鉛およびアルミニウムからなる金属の酸化物と、亜鉛およびガリウムからなる金属の酸化物と、インジウム、ガリウムおよび亜鉛からなる金属酸化物と、インジウム、錫および亜鉛からなる金属の酸化物のうちから選択されるものとすることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の有機電界発光素子。
  5. 前記有機材料層は、ポリエチレンイミンを含む高分子材料、または電子輸送性を有する低分子材料からなる有機材料が成膜されてなるものであることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の有機電界発光素子。
  6. 前記バンクの上面に隔壁が形成されてなることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の有機電界発光素子。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1項記載の有機電界発光素子が構成要素として形成されてなることを特徴とする表示装置。
  8. 基板の上方に複数の画素電極を形成し、少なくとも一方向に並列する、画素電極の境界部分に、所定高さの絶縁性バンクを形成し、この後、発光層や上部電極層を含む複数の層を積層する有機電界発光素子の製造方法において、
    少なくとも前記画素電極上および前記絶縁性バンクの斜面上に、金属酸化物層および有機材料層を、この順に成膜することを特徴とする有機電界発光素子の製造方法。
  9. 前記有機材料層は、スピンコート法を用いて、前記金属酸化物層上に成膜することを特徴とする請求項8記載の有機電界発光素子の製造方法。
JP2015219601A 2015-11-09 2015-11-09 有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法 Pending JP2017092213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015219601A JP2017092213A (ja) 2015-11-09 2015-11-09 有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015219601A JP2017092213A (ja) 2015-11-09 2015-11-09 有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017092213A true JP2017092213A (ja) 2017-05-25

Family

ID=58768325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015219601A Pending JP2017092213A (ja) 2015-11-09 2015-11-09 有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017092213A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110783383A (zh) * 2019-09-19 2020-02-11 纳晶科技股份有限公司 一种显示基板以及显示装置
US10559775B2 (en) 2017-12-18 2020-02-11 Japan Display Inc. Organic EL display device
US10923536B2 (en) 2018-08-13 2021-02-16 Japan Display Inc. Organic el display device and method of manufacturing organic el display device
CN113632590A (zh) * 2019-03-28 2021-11-09 夏普株式会社 显示元件
WO2022059204A1 (ja) * 2020-09-18 2022-03-24 シャープ株式会社 発光素子
CN114447258A (zh) * 2022-01-20 2022-05-06 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 显示面板及显示终端

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10559775B2 (en) 2017-12-18 2020-02-11 Japan Display Inc. Organic EL display device
US10923536B2 (en) 2018-08-13 2021-02-16 Japan Display Inc. Organic el display device and method of manufacturing organic el display device
CN113632590A (zh) * 2019-03-28 2021-11-09 夏普株式会社 显示元件
CN110783383A (zh) * 2019-09-19 2020-02-11 纳晶科技股份有限公司 一种显示基板以及显示装置
WO2022059204A1 (ja) * 2020-09-18 2022-03-24 シャープ株式会社 発光素子
CN114447258A (zh) * 2022-01-20 2022-05-06 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 显示面板及显示终端
CN114447258B (zh) * 2022-01-20 2023-12-01 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 显示面板及显示终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101325577B1 (ko) 유기전계 발광소자 및 그 제조방법
US9954170B2 (en) Recess structure for print deposition process and manufacturing method thereof
JP2017092213A (ja) 有機電界発光素子、表示装置および有機電界発光素子の製造方法
JP4804585B2 (ja) 有機el発光装置
US20050077814A1 (en) Flat panel display device and fabrication method thereof
CN111435676B (zh) 有机el显示面板和制造有机el显示面板的方法
US10510990B2 (en) Groove structure for printing OLED display and manufacturing method for OLED display
US11004920B2 (en) Display device and method of manufacturing the same
EP3255673B1 (en) Display substrate and manufacturing method thereof, and display device
US8975811B2 (en) Light emitting display device that effectively prevent fluorine diffusion to the light emitting layer and method for fabricating the same
WO2006054421A1 (ja) 有機エレクトロルミネセンスパネル及びその製造方法、並びに、カラーフィルタ基板及びその製造方法
JP2005327674A (ja) 有機エレクトロルミネッセント表示素子、それを有する表示装置、及び、その製造方法
CN103872076A (zh) 显示设备及制造该显示设备的方法
WO2012017501A1 (ja) 有機el素子およびその製造方法
JP2016091841A (ja) 有機発光デバイスと有機表示装置
US11024676B2 (en) Organic light-emitting diode display panel and manufacturing method thereof, and display device
WO2019041578A1 (zh) Oled基板及其制作方法
JP2010267428A (ja) 機能膜形成方法および機能膜形成装置
US20160351637A1 (en) Organic light-emitting device and organic display device
JP2010282903A (ja) 有機elディスプレイパネル
US20190067389A1 (en) Oled substrate and fabrication method thereof
CN114420859B (zh) 一种显示基板、显示装置及显示基板的制备方法
KR20160038174A (ko) 유기전계발광 표시장치 및 그 제조 방법
JP4875011B2 (ja) 発光体、発光素子、及び発光表示装置
US11889739B2 (en) OLED with electron transport layer within insulating layer

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200324