JP2017092150A - 固体撮像装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換膜を有する固体撮像装置において、撮像特性の高感度化とオートフォーカス精度の向上を実現することができるようにする。
【解決手段】本開示に係る固体撮像装置は、光電変換膜を狭持する上部電極および下部電極が設けられ、撮像信号の取得に用いられる画素である撮像画素と、上部電極および下部電極が設けられ、位相差検出用の信号の取得に用いられる画素である位相差画素とを備える。位相差画素に設けられる上部電極および下部電極のうち、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる一方の電極の面積が、撮像画素に設けられる上部電極および下部電極のうちの一方の電極の面積より大きい。本開示は、CMOSイメージセンサなどの撮像素子に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本開示は、固体撮像装置および電子機器に関し、特に、光電変換膜を有する固体撮像装置において、撮像特性の高感度化とオートフォーカス精度の向上を実現することができるようにした固体撮像装置および電子機器に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置のオートフォーカスを実現する方式として、光の入射角に対して感度が非対称性をもつ位相差検出用画素からの出力を用いた瞳分割型の位相差検出方式が知られている。
瞳分割型の位相差検出方式を光電変換膜を有する固体撮像装置において実現する技術として特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に記載された固体撮像装置は、シリコン基板の上側に設けた光電変換膜で画像生成用の信号を取得し、シリコン基板内に設けたフォトダイオードで位相差検出用の信号を取得するものである。
また、光電変換膜を狭持する上部電極と下部電極のうちの下部電極の形成領域を、ペアとなる画素同士で異なるようにすることで位相差検出用画素を形成する技術が特許文献2に開示されている。
特開2011−103335号公報 特開2015−50331号公報
特許文献1に記載された固体撮像装置においては、フォトダイオードに入射される光は、光電変換膜で吸収されずに、光電変換膜を透過してきた光となる。従って、フォトダイオードに入射する光の強度が弱く、高いオートフォーカス精度を得ることが難しい。
ところで、通常の撮像信号を得るための画素においては、必要な感度出力が得られる範囲で、下部電極の面積をできるだけ小さくした方が好ましい。下部電極の面積が大きい場合、下部電極の容量が大きくなり、電荷を電圧に変換する際の効率が低下してしまう。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、光電変換膜を有する固体撮像装置において、撮像特性の高感度化とオートフォーカス精度の向上を実現することができるようにするものである。
本開示の一側面の固体撮像装置は、光電変換膜を狭持する上部電極および下部電極が設けられ、撮像信号の取得に用いられる画素である撮像画素と、前記上部電極および前記下部電極が設けられ、位相差検出用の信号の取得に用いられる画素である位相差画素とを備え、前記位相差画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうち、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる一方の電極の面積が、前記撮像画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうちの前記一方の電極の面積より大きい。
前記位相差画素の前記光電変換膜の上部に、入射光を制限する遮光膜をさらに設けることができる。
前記位相差画素の前記一方の電極を、第1の電極、第2の電極、および、前記第1の電極と前記第2の電極を分離する分離部から構成されるようにすることができる。
前記分離部を、前記位相差画素の中央を通るように形成することができる。
前記位相差画素の前記第1の電極の面積と前記第2の電極の面積を等しいものとすることができる。
前記分離部を、前記位相差画素の中央に対して偏った位置に形成することができる。
前記位相差画素の前記第1の電極の面積を、前記第2の電極の面積より小さいものとすることができる。
前記位相差画素の前記第1の電極を、信号電荷を蓄積して位相差信号を外部に出力する、半導体基板に形成された電荷蓄積部に接続することができる。
前記位相差画素の前記第2の電極を、電荷排出部に接続することができる。
前記電荷排出部を、前記位相差画素と隣接する画素との間に形成された金属配線により構成することができる。
前記電荷排出部を、前記位相差画素と隣接する画素との間に、前記第1の電極および前記第2の電極と同一材料を用いて、前記第2の電極と一体的に構成することができる。
本開示の一側面においては、前記位相差画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうち、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる一方の電極の面積が、前記撮像画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうちの前記一方の電極の面積より大きくなるように形成される。
固体撮像装置及び電子機器は、独立した装置であっても良いし、他の装置に組み込まれるモジュールであっても良い。
本開示によれば、光電変換膜を有する固体撮像装置において、撮像特性の高感度化とオートフォーカス精度の向上を実現することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る下部電極の形状を示す平面図である。 第1の実施形態に係る画素の構造を示す断面図である。 下部電極の面積と出力電圧の特性を示す図である。 光の入射角に対する出力電圧の特性を示す図である。 第2の実施形態に係る下部電極の形状を示す平面図である。 図6の位相差画素の下部電極を拡大して示す図である。 撮像画素の下部電極と位相差画素の下部電極を示す図である。 第2の実施形態に係る画素の構造を示す断面図である。 第3の実施形態に係る画素の構造を示す断面図である。 第4の実施形態に係る下部電極の形状を示す平面図である。 第4の実施形態に係る画素の構造を示す断面図である。 光の入射角に対する出力電圧の特性を示す図である。 光の入射角に対する出力電圧の特性を示す図である。 第5の実施形態に係る下部電極の形状を示す平面図である。 第5の実施形態に係る画素の構造を示す断面図である。 第6の実施形態に係る下部電極の形状を示す平面図である。 第6の実施形態に係る画素の構造を示す断面図である。 第7の実施形態に係る下部電極の形状を示す平面図である。 撮像装置の構成例を示すブロック図である。 固体撮像装置の基板構成例を示す図である。 固体撮像装置の適用例を示す図である。
以下、本開示を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.固体撮像装置の構成例
2.第1の実施の形態に係る画素構造の例(位相差画素に遮光膜を設けた例)
3.第2の実施の形態に係る画素構造の例(位相差画素の下部電極を分割した第1の例)
4.第3の実施の形態に係る画素構造の例(位相差画素の両方の下部電極を電荷蓄積部に接続した例)
5.第4の実施の形態に係る画素構造の例(位相差画素の下部電極を分割した第2の例)
6.第5の実施の形態に係る画素構造の例(電荷排出機構を設けた第1の例)
7.第6の実施の形態に係る画素構造の例(電荷排出機構を設けた第2の例)
8.第7の実施の形態に係る画素構造の例(電荷排出機構を設けた第3の例)
9.変形例
<1.固体撮像装置の構成例>
図1は、固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図1の固体撮像装置1は、光電変換膜を有する撮像装置である。固体撮像装置1は、半導体として例えばシリコン(Si)を用いた半導体基板に、画素アレイ部3と周辺回路部とが形成されることによって構成される。
画素アレイ部3は、画素2が行列状に2次元配置されることによって構成される。周辺回路部には、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、水平駆動回路6、出力回路7、制御回路8などが含まれる。
画素2は、入射された光の光量に応じた信号を生成して出力する。各画素2から出力される信号には、光電変換膜において光電変換が行われることによって得られた信号が含まれる。
図2等を参照して後述するように、画素2には、画像生成用の信号を取得するのに用いられる撮像画素2Xと、位相差検出用の信号を取得するのに用いられる位相差画素2Pとがある。画素アレイ部3内の少なくとも一部の画素2が、位相差画素2Pとなる。
以下、適宜、撮像画素2Xから出力される画像生成用の信号を撮像信号と称し、位相差画素2Pから出力される位相差検出用の信号を位相差信号と称する。
画素2は、フォトダイオードや光電変換膜を用いた光電変換部と、複数の画素トランジスタ(いわゆるMOSトランジスタ)から構成される。複数の画素トランジスタは、例えば、転送トランジスタ、選択トランジスタ、リセットトランジスタ、及び、増幅トランジスタの4つのMOSトランジスタである。
制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号、およびマスタクロックに基づいて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、および水平駆動回路6などの動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成し、各部に出力する。
垂直駆動回路4は、例えばシフトレジスタによって構成される。垂直駆動回路4は、画素駆動配線10を選択し、選択した画素駆動配線10に画素2を駆動するためのパルスを供給することによって、画素2を行単位で駆動する。すなわち、垂直駆動回路4は、画素アレイ部3の画素2を行単位で垂直方向に順次選択走査し、各画素2において受光量に応じて生成された画素信号を、垂直信号線9を通してカラム信号処理回路5に供給させる。
カラム信号処理回路5は、画素2の列ごとに配置される。それぞれのカラム信号処理回路5は、1行分の画素2から出力される画素信号を対象として、ノイズ除去などの信号処理を画素列ごとに行う。例えば、カラム信号処理回路5は、画素固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)およびAD変換等の信号処理を行う。
水平駆動回路6は、例えばシフトレジスタによって構成される。水平駆動回路6は、水平走査パルスを順次出力することによって、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から画素信号を水平信号線11に出力させる。
出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線11を通して順次供給される画素信号に対して信号処理を行い、出力する。出力回路7は、バファリング、黒レベル調整、列ばらつき補正などの信号処理を行う。入出力端子12は、外部と信号のやりとりを行う。
以上のように構成される固体撮像装置1は、CDS処理とAD変換処理を行うカラム信号処理回路5が画素列ごとに配置されたカラムAD方式と呼ばれるCMOSイメージセンサである。
<2.第1の実施の形態に係る画素構造の例>
図2は、第1の実施の形態に係る固体撮像装置1の下部電極の形状を示す平面図である。
後に詳述するように、各画素2の光電変換膜は、上部電極と下部電極により狭持して配置される。図2は、平面視における、下部電極の層と、その上に設けられた遮光膜の層の構成を示している。
図2には、画素アレイ部3を構成する画素2のうち、2行×4列の8画素の部分が示されている。図2中の破線は画素2の境界を示す。図2に示す構成と同様の構成が、画素アレイ部3の各部に設けられる。
図2の上から1行目には、撮像画素2Xと位相差画素2Pが交互に並べて配置される。1個の撮像画素2Xを挟んで左右に配置された位相差画素2PAと位相差画素2PBは、位相差を比較するための画素対となる位相差画素2Pである。2行目には4個の撮像画素2Xが配置される。なお、画素アレイ部3を構成する画素2の配置は、図2に示すものに限られるものではない。例えば、位相差画素2PAと位相差画素2PBを隣接して配置することも可能である。
位相差画素2PAには、略正方形の下部電極51Aが設けられる。下部電極51Aは、その中心位置が、位相差画素2PAの中心位置(画素に設けられるオンチップレンズの光軸の位置)となるように配置される。位相差画素2PBにも同様に、略正方形の下部電極51Bが設けられる。下部電極51Bは、その中心位置が、位相差画素2PBの中心位置となるように配置される。
位相差画素2PAには、周囲の細幅部分を除いて、位相差画素2PAの略右半分を覆うように遮光膜52Aが設けられる。また、位相差画素2PBには、周囲の細幅部分を除いて、下部電極51Bの略左半分を覆うように遮光膜52Bが設けられる。
一方、撮像画素2Xには、略正方形の下部電極51Cが設けられる。下部電極51Cは、その中心位置が、撮像画素2Xの中心位置となるように設けられる。
このように、位相差画素2Pと撮像画素2Xには、下部電極が画素毎に分離して設けられるが、両者の面積が異なる。すなわち、位相差画素2Pに設けられる下部電極の面積は、撮像画素2Xに設けられる下部電極の面積より大きい。
以下、適宜、位相差画素2PAに設けられる下部電極51A、位相差画素2PBに設けられる下部電極51B、および撮像画素2Xに設けられる下部電極51Cをそれぞれ区別する必要がない場合、まとめて下部電極51という。
図3は、図2のA−A’線における画素の構造を示す断面図である。
図3に示すように、画素2は、下から順に、半導体基板61、透明絶縁膜71、下部電極51、光電変換膜81、上部電極82、層間絶縁膜91、およびオンチップレンズ101が積層して構成される。
第1導電型(例えば、P型)の半導体基板61には、第2導電型(例えば、N型)の半導体領域で形成された電荷蓄積部62が形成される。
半導体基板61の上方には、光電変換膜81を狭持するように上部電極82と下部電極51が形成される。上部電極82は、複数の画素2に跨がって、画素アレイ部3の全面に配置される。一方、下部電極51は、画素毎に分割して配置される。図3にも示されるように、位相差画素2PAの下部電極51Aと位相差画素2PBの下部電極51Bの面積は、撮像画素2Xの下部電極51Cの面積より大きい。
下部電極51は、電荷移送手段としての金属配線72を介して電荷蓄積部62に接続される。光電変換膜81において光電変換が行われることによって得られた信号電荷は、下部電極51に収集され、電荷蓄積部62に移送されて蓄積される。
位相差画素2PAの層間絶縁膜91内には遮光膜52Aが形成され、位相差画素2PBの層間絶縁膜91内には遮光膜52Bが形成される。画素対となる位相差画素2PAと位相差画素2PBの異なる領域に遮光膜が形成されることにより、それぞれの画素の感度の入射角特性が異なるものとなる。位相差画素2PAと位相差画素2PBから出力される信号は、被写体の位相差を表す位相差信号となる。
このように、撮像画素2Xの下部電極の面積を小さくすることにより、下部電極の容量を小さくすることができ、それに接続される電荷蓄積部62の容量を低減することが可能になる。出力側から見た場合、電気的には、下部電極の容量は、電荷蓄積部62の容量と一体として考えることが可能である。
電荷蓄積部62の容量を低減することにより、電荷から電圧への変換効率を高めること、すなわち、入射光に対する撮像画素2Xの感度を高めることができる。
図4は、下部電極の面積に対する出力電圧の特性の例を示す図である。
図4のグラフの横軸は下部電極の面積を表し、縦軸は出力電圧を表す。出力電圧は容量に反比例するから、図4に示すように、下部電極の面積が大きく、電荷蓄積部の容量が大きいほど、出力電圧が低下する。下部電極の面積を小さくすることにより、電荷から電圧への変換効率を高めることが可能になることになる。撮像画素2Xの下部電極のサイズとしては、必要な感度出力が得られるサイズであれば、できるだけ小さい方が好ましい。
一方、位相差画素2Pの下部電極の面積を大きくすることにより、光の入射角が大きい場合でも、集光スポットが下部電極の形成領域から外れにくくなり、高入射角の光に対する感度を高めることが可能になる。斜め方向からの入射光に対する感度を高くすることで、特に入射角が大きい場合の一対の位相差画素2P間の感度差を大きくすることができ、位相差の検出精度を向上させることが可能になる。
図5は、光の入射角に対する出力電圧の特性の例を示す図である。
図5の左側のグラフの横軸は、光の入射角を表し、縦軸は出力電圧を表す。一対の位相差画素2Pのうち、曲線#1,#11はマイナス方向の入射角の光に対して感度を有する一方の位相差画素2Pの特性を表し、曲線#2,#12はプラス方向の入射角の光に対して感度を有する他方の位相差画素2Pの特性を表す。
実線の曲線#1と曲線#2は下部電極の面積が大きいときの出力電圧を表し、一点鎖線の曲線#11と曲線#12は下部電極の面積が小さいときの出力電圧を表す。
白抜き矢印の先に示す右側のグラフは、規格化後の出力の特性を示す。固体撮像装置1の外部の信号処理部においては、位相差画素2Pから出力された位相差信号を規格化する処理が行われ、規格化された信号に基づいて位相差が検出される。
図5の右側のグラフに示すように、入射角がマイナス方向に一定以上ある場合、曲線#1と曲線#2の差として表される、下部電極の面積が大きいときの出力電圧の差は、曲線#11と曲線#12の差として表される、下部電極の面積が小さいときの出力電圧の差より大きくなる。また、入射角がプラス方向に一定以上ある場合、曲線#1と曲線#2の差として表される、下部電極の面積が大きいときの出力電圧の差は、曲線#11と曲線#12の差として表される、下部電極の面積が小さいときの出力電圧の差より大きくなる。
下部電極の面積を大きくすることにより、画素対となる位相差画素2Pの、光の入射角が大きい場合の出力の差を大きくすることが可能になる。画素対となる位相差画素2Pの出力の差を大きくすることができるということは、位相差検出の精度、すなわちオートフォーカスの精度を高めることが可能になることになる。
このように、位相差画素2Pの下部電極の面積を、撮像画素2Xの下部電極の面積より相対的に大きくすることにより、撮像画素2Xの感度を高めることができるとともに、オートフォーカスの精度を高めることができる。
なお、特性上、撮像画素2Xの面積に対する下部電極の面積の比率は30%以下であることが好ましい。また、位相差画素2Pの面積に対する下部電極の面積の比率は50%以上であることが好ましい。
ここで、上述した図3の断面構造の詳細について説明する。撮像画素2Xの構造について説明し、その後、位相差画素2PAと位相差画素2PBの構造について、撮像画素2Xの構造と異なる部分を説明する。
撮像画素2Xの半導体基板61には、第2導電型の半導体領域を深さ方向に積層して形成することにより、PN接合によるフォトダイオードが形成される(不図示)。例えば裏面に近い側(図中上側)に形成されたフォトダイオードは、青色の光を受光して光電変換を行い、表面に近い側(図中下側)に形成されたフォトダイオードは、赤色の光を受光して光電変換を行う。
半導体基板61の表面側には、フォトダイオードに蓄積された電荷の読み出し等を行う画素トランジスタと配線層なども形成される。
半導体基板61の裏面側に形成された透明絶縁膜71は、例えば、ハフニウム酸化(HfO2)膜とシリコン酸化膜の2層または3層の膜等により構成される。
透明絶縁膜71の上側には、光電変換膜81が、上側の上部電極82と下部電極51Cで挟まれた形で設けられる。光電変換膜81、上部電極82、および下部電極51Cは光電変換部を構成する。光電変換膜81は、緑色の波長光を光電変換する膜として、例えば、ローダーミン系色素、メラシアニン系色素、キナクリドン等を含む有機光電変換材料で形成される。上部電極82と下部電極51Cは、例えば、酸化インジウム錫(ITO)膜、酸化インジウム亜鉛膜等の透明性の電極膜で形成される。
なお、光電変換膜81を赤色の光の光電変換を行う膜とする場合には、例えば、光電変換膜81の材料として、フタロシアニン系色素を含む有機光電変換材料を用いることができる。また、光電変換膜81を青色光の光電変換を行う膜とする場合には、例えば、光電変換膜81の材料として、クマリン系色素、トリス−8−ヒドリキシキノリンAl(Alq3)、メラシアニン系色素等を含む有機光電変換材料を用いることができる。
画素単位に形成される下部電極51Cは、透明絶縁膜71を貫通する金属配線72により電荷蓄積部62と接続されている。金属配線72は、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)などの材料で形成される。
上部電極82の上面には、シリコン窒化膜(SiN)、シリコン酸窒化膜(SiON)、炭化珪素(SiC)等の無機膜により、層間絶縁膜91が形成される。層間絶縁膜91の上には、オンチップレンズ101が形成される。オンチップレンズ101の材料には、例えば、シリコン窒化膜(SiN)、または、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル共重合系樹脂、若しくはシロキサン系樹脂等の樹脂系材料が用いられる。
画素トランジスタが形成される面を半導体基板61の表面とすると、以上のような構造を有する固体撮像装置1は、裏面から光が入射される、裏面照射型のCMOS固体撮像装置である。
また、固体撮像装置1は、緑色の光については光電変換膜81において光電変換を行い、青色と赤色の光については半導体基板61内のフォトダイオードにおいて光電変換を行う縦方向分光型の固体撮像装置である。
位相差画素2Pの画素構造は、上述したように下部電極の面積が異なる点、および遮光膜が画素の一部の領域を覆うように形成されている点を除いて、撮像画素2Xの構造と同じである。
<3.第2の実施の形態に係る画素構造の例>
図6は、第2の実施の形態に係る固体撮像装置1の下部電極の形状を示す平面図である。
図6に示す構成のうち、上述した構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。図6に示す構成は、主に、位相差画素2Pの下部電極が、水平方向に2つに分割して形成されている点、および、位相差画素2Pを覆う遮光膜が設けられていない点で、図2に示す構成と異なる。
図6に示すように、位相差画素2PAの下部電極は、下部電極51A−1、下部電極51A−2、および下部電極分離部51A−3から構成される。下部電極分離部51A−3は、位相差画素2PAの中心を通る、下部電極51A−1と下部電極51A−2の間の領域である。
下部電極51A−1と下部電極51A−2は、B−B’線により表される、位相差画素2PAの中心を通る垂直軸に対して略対称となる位置に形成される。下部電極51A−1と下部電極51A−2の面積はほぼ等しい面積となる。位相差画素2PAには、遮光膜が設けられていない。
同様に、位相差画素2PBの下部電極は、下部電極51B−1、下部電極51B−2、および下部電極分離部51B−3から構成される。下部電極分離部51B−3は、位相差画素2PBの中心を通る、下部電極51B−1と下部電極51B−2の間の領域である。
下部電極51B−1と下部電極51B−2は、位相差画素2PBの中心を通る垂直軸に対して対称となる位置に形成される。位相差画素2PBにも、遮光膜が設けられていない。
図7は、位相差画素2PAの下部電極を拡大して示す図である。
図7に示すように、下部電極51A−1と下部電極51A−2の形状は、それぞれ略縦長長方形である。下部電極51A−1と下部電極51A−2のそれぞれの縦方向の長さは、撮像画素2Xに形成された下部電極51Cの縦方向の長さより長い。下部電極51A−1と下部電極51A−2の間には、破線で示す細幅の下部電極分離部51A−3が形成される。
下部電極51A−1、下部電極51A−2、および下部電極分離部51A−3の3つの領域を合わせた、図8の太線L1で囲んで示す領域が、例えば図2の下部電極51Aの領域に相当する。太線L1で囲む略正方形の領域の中心位置は、位相差画素2PAの略中心位置に一致する。
下部電極分離部51A−3をも下部電極を構成する領域に含めて考えた場合、太線L1で囲む、位相差画素2PAに形成された下部電極の面積は、太線L2で囲む、撮像画素2Xに形成された下部電極51Cの面積より大きい。位相差画素2PBに形成された下部電極についても同様である。
図9は、図6のA−A’線における画素の構造を示す断面図である。
図9に示す構成のうち、上述した構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。各画素の半導体基板61中には電荷蓄積部62が形成されている。
位相差画素2PAの下部電極51A−1と下部電極51A−2のうち、下部電極51A−1は、金属配線72を介して電荷蓄積部62に接続されているが、下部電極51A−2は電荷蓄積部62に接続されていない。位相差画素2PAの光電変換膜81において光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51A−1により収集された信号電荷が電荷蓄積部62に蓄積される。
位相差画素2PBの下部電極51B−1と下部電極51B−2のうち、下部電極51B−2は、金属配線72を介して電荷蓄積部62に接続されているが、下部電極51B−1は電荷蓄積部62に接続されていない。位相差画素2PBの光電変換膜81において光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51B−2により収集された信号電荷が電荷蓄積部62に蓄積される。
このように、図9の位相差画素2Pにおいては、単一の画素内で分割して配置された下部電極のうち、電荷蓄積部62に接続される下部電極が、位相差画素2PAと位相差画素2PBとで左右反対になっている。
位相差画素2PAの下部電極51A−1と下部電極51A−2のうち、電荷出力に寄与する下部電極は、平面視において位相差画素2PAの中心を通る垂直軸より左側に形成された下部電極51A−1となる。また、位相差画素2PBの下部電極51B−1と下部電極51B−2のうち、電荷出力に寄与する下部電極は、平面視において位相差画素2PBの中心を通る垂直軸より右側に形成された下部電極51B−2となる。
電荷出力に寄与する下部電極の形成領域を異なるものとすることによって、画素対となる位相差画素2PAと位相差画素2PBの感度の入射角特性を異なるものとすることができ、遮光膜を設けることなく、位相差信号を取得することが可能になる。
また、位相差画素2Pの下部電極の面積(図8の太線L1で囲む面積)を大きくすることにより、集光スポットが下部電極の形成領域から外れにくくなり、高入射角の光に対する感度を高めることが可能になる。斜め方向からの入射光に対する感度を高くすることで、特に入射角が大きい場合の一対の位相差画素2P間の感度差を大きくすることができ、位相差の検出精度を向上させることが可能になる。
撮像画素2Xの下部電極51Cの面積を抑え、電荷蓄積部62の容量を低減することにより、撮像画素2Xの感度を高めることができる。
なお、電荷出力に寄与する下部電極51A−1,51B−2のそれぞれの面積を、下部電極51Cの面積と略同じ面積にすることが可能である。これにより、同じ量の光が入射した場合に位相差画素2から出力される位相差信号のレベルと撮像画素2Xから出力される撮像信号のレベルを略同じレベルにすることができ、後段の回路において行われる信号処理が容易になる。
<4.第3の実施の形態に係る画素構造の例>
図10は、第3の実施の形態に係る固体撮像装置1の画素の構造を示す断面図である。
平面視の構成は、図6の構成と同じである。図10は、図6のA−A’線における画素の構造を示す。
図10に示す構造は、位相差画素2PAの下部電極51A−1だけでなく下部電極51A−2も電荷蓄積部に接続され、位相差画素2PBの下部電極51B−2だけでなく下部電極51B−1も電荷蓄積部に接続されている点で、図9の構造と異なる。
位相差画素2PAの下部電極51A−1は、金属配線72−1を介して電荷蓄積部62−1に接続される。また、下部電極51A−2は、金属配線72−2を介して電荷蓄積部62−2に接続される。
位相差画素2PAにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51A−1により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−1に蓄積され、下部電極51A−2により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−2に蓄積されることになる。
一方、位相差画素2PBの下部電極51B−1は、金属配線72−1を介して電荷蓄積部62−1に接続される。下部電極51B−2は、金属配線72−2を介して電荷蓄積部62−2に接続される。
位相差画素2PBにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51B−1により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−1に蓄積され、下部電極51B−2により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−2に蓄積されることになる。
このように、図10の位相差画素2Pにおいては、単一の画素内で分割して配置された下部電極がそれぞれ電荷蓄積部に接続されるが、位相差検出に用いられる位相差信号の供給元になる下部電極が異なる。
すなわち、位相差画素2PAからは、下部電極51A−1により収集され、電荷蓄積部62−1に蓄積された信号電荷に応じた信号と、下部電極51A−2により収集され、電荷蓄積部62−2に蓄積された信号電荷に応じた信号とが出力されるが、例えば後者の信号は、位相差検出には用いられない。
位相差画素2PAの電荷蓄積部62−2に蓄積された信号電荷に応じた信号は、固体撮像装置1の外部に設けられた、例えば、位相差検出を行う後段の回路において破棄される。電荷蓄積部62−2に蓄積された信号電荷が固体撮像装置1内で破棄されるようにしてもよい。
また、位相差画素2PBからは、下部電極51B−1により収集され、電荷蓄積部62−1に蓄積された信号電荷に応じた信号と、下部電極51B−2により収集され、電荷蓄積部62−2に蓄積された信号電荷に応じた信号とが出力されるが、例えば前者の信号は、位相差検出には用いられない。
位相差画素2PBの電荷蓄積部62−1に蓄積された信号電荷に応じた信号は、例えば位相差検出を行う後段の回路において破棄される。電荷蓄積部62−1に蓄積された信号電荷が固体撮像装置1内で破棄されるようにしてもよい。
このように、位相差検出に用いられる下部電極が、位相差画素2PAと位相差画素2PBとで左右反対になっている。位相差画素2PAにおける位相差検出に用いられる下部電極は、位相差画素2PAの左側に形成された下部電極51A−1であり、位相差画素2PBにおける位相差検出に用いられる下部電極は、位相差画素2PBの右側に形成された下部電極51B−2である。
位相差検出に用いる下部電極の形成領域を異なるものとすることによって、画素対となる位相差画素2PAと位相差画素2PBの感度の入射角特性を異なるものとすることができ、位相差信号を取得することが可能になる。
これにより、第2の実施の形態に係る図9の構造を採用した場合と同様に、高入射角の光に対する感度を高めることができ、位相差の検出精度を向上させることが可能になる。
また、位相差検出に用いられない方の下部電極により収集された信号電荷を電荷蓄積部に排出することができるため、安定した位相差信号の出力が可能になる。例えば、位相差画素2PAの下部電極51A−2により収集された信号電荷を電荷蓄積部に排出しないとした場合、容量結合が生じ、下部電極51A−2の電位の変動によって、隣接する下部電極51A−1の電位が変動してしまうことがあるが、そのような変動を抑えることが可能になる。また、信号電荷を収集した下部電極51A−2と上部電極82の間でリーク電流が発生することがあるが、そのようなリーク電流の発生を防ぐことが可能になる。
<5.第4の実施の形態に係る画素構造の例>
図11は、第4の実施の形態に係る固体撮像装置1の下部電極の形状を示す平面図である。
図11に示す構成のうち、上述した構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。図11に示す構成は、主に、2つに分割して形成されている位相差画素2Pの下部電極の面積がそれぞれ異なる点で、図6に示す構成と異なる。
図11に示すように、位相差画素2PAの下部電極は、下部電極51A−1、下部電極51A−2、および下部電極分離部51A−3から構成される。下部電極51A−1と下部電極51A−2の縦方向の長さは同じ長さであるが、横方向の長さがそれぞれ異なり、下部電極51A−2の方が長い。下部電極51A−2の面積は、下部電極51A−1の面積より大きくなる。面積が大きい下部電極51A−2は、位相差検出に用いられない方の下部電極である。
細幅の下部電極分離部51A−3は、B−B’線により表される、位相差画素2PAの中心を通る垂直軸より左側に偏った位置に形成される。
同様に、位相差画素2PBの下部電極は、下部電極51B−1、下部電極51B−2、および下部電極分離部51B−3から構成される。下部電極51B−1と下部電極51B−2の縦方向の長さは同じ長さであるが、横方向の長さがそれぞれ異なり、下部電極51B−1の方が長い。下部電極51B−1の面積は、下部電極51B−2の面積より大きくなる。面積が大きい下部電極51B−1は、位相差検出に用いられない方の下部電極である。
細幅の下部電極分離部51B−3は、位相差画素2PBの中心を通る垂直軸より右側に偏った位置に形成される。
下部電極分離部51A−3も含めて考えた場合、位相差画素2PAに形成された下部電極の面積は、撮像画素2Xに形成された下部電極51Cの面積より大きい。位相差画素2PBに形成された下部電極についても同様である。
図12は、図11のA−A’線における画素の構造を示す断面図である。
図12に示す構成のうち、上述した構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。図12に示す構成は、分割して形成された位相差画素2Pのそれぞれの下部電極の横方向の長さが異なる点で、図10の構成と異なる。
位相差画素2PAの下部電極51A−1は、金属配線72−1を介して電荷蓄積部62−1に接続される。下部電極51A−2は、金属配線72−2を介して電荷蓄積部62−2に接続される。
位相差画素2PAにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51A−1により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−1に蓄積され、下部電極51A−2により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−2に蓄積される。
位相差画素2PAからは、電荷蓄積部62−1に蓄積された信号電荷に応じた信号と、電荷蓄積部62−2に蓄積された信号電荷に応じた信号とが出力されるが、例えば後者の信号は、位相差検出には用いられない。
一方、位相差画素2PBの下部電極51B−1は、金属配線72−1を介して電荷蓄積部62−1に接続される。下部電極51B−2は、金属配線72−2を介して電荷蓄積部62−2に接続される。
位相差画素2PBにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51B−1により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−1に蓄積され、下部電極51B−2により収集された信号電荷は電荷蓄積部62−2に蓄積される。
位相差画素2PBからは、電荷蓄積部62−1に蓄積された信号電荷に応じた信号と、電荷蓄積部62−2に蓄積された信号電荷に応じた信号とが出力されるが、例えば前者の信号は、位相差検出には用いられない。
図13は、光の入射角に対する出力電圧の特性の例を示す図である。
図13の左側のグラフは、その上に示すように、下部電極の分離部が、位相差画素2Pの中心を通るように形成されている場合の特性を示す。図13に出力電圧の特性を示す位相差画素2Pは、マイナス方向の入射角の光に対して感度を有する。
一方、図13の右側のグラフは、その上に示すように、下部電極の分離部が、位相差画素2Pの中心に対して、左側に偏った位置を通るように形成されている場合の特性を示す。この場合、グラフ上に白抜き矢印で示すように、出力電圧を示す曲線は、よりマイナス方向の入射角の光に対して高い感度を有するようにシフトする。例えば、図11の位相差画素2PAの出力電圧の特性は、図13の右側のグラフに示すものとなる。
図14は、図11の位相差画素2PAと位相差画素2PBの出力電圧の、規格化後の特性の例を示す図である。
曲線#21,#22は、下部電極の分離部が位相差画素2Pの中心を通るように形成されている場合の特性を表す。曲線#31と曲線#32は、下部電極の分離部が位相差画素2Pの中心に対して偏った位置を通るように形成されている場合の特性を表す。曲線#31は、マイナス方向の入射角の光に対して感度を有する図11の位相差画素2PAの特性を表す。曲線#32は、プラス方向の入射角の光に対して感度を有する図11の位相差画素2PBの特性を表す。
分離部が偏るように下部電極を形成し、出力電圧の特性をシフトさせることにより、白抜き矢印で示すように、入射角が0°の場合における出力電圧を下げることができ、入射角の変化時の感度変化を大きく確保することが可能になる。すなわち、入射角の変化時の位相差検出の精度を向上させることができる。
このように、第4の実施の形態に係る図11、図12の構成を用いた場合、第3の実施の形態に係る図10の構成を用いた場合の効果と同様の効果を得ることができる。また、入射角の変化時の位相差検出の精度を向上させることが可能になる。
位相差検出に用いない方の下部電極である、下部電極51A−2,51B−1を電荷蓄積部に接続しないようにすることも可能である。
<6.第5の実施の形態に係る画素構造の例>
図15は、第5の実施の形態に係る固体撮像装置1の下部電極の形状を示す平面図である。
図15に示す構成のうち、上述した構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。図15に示す構成は、主に、位相差検出に用いられない方の下部電極が、信号電荷の排出部となる金属配線に接続されている点で、図6に示す構成と異なる。金属配線は、固体撮像装置1内において一定の電圧、例えばGNDに接続される。
図15に示すように、位相差画素2PAと、その右側に隣接する撮像画素2Xとの境界には、細幅の金属配線111Aが設けられる。位相差画素2PAの下部電極51A−2は、金属配線111Aの一部として左方向に突出して形成された接続部121Aにコンタクト孔122Aを介して接続される。下部電極51A−2により収集された信号電荷は金属配線111Aに排出され、位相差信号の出力に用いられない。
また、位相差画素2PBと、その左側に隣接する撮像画素2Xとの境界には、細幅の金属配線111Bが設けられる。位相差画素2PBの下部電極51B−1は、金属配線111Bの一部として右方向に突出して形成された接続部121Bにコンタクト孔122Bを介して接続される。下部電極51B−1により収集された信号電荷は金属配線111Bに排出され、位相差信号の出力に用いられない。
図16は、図15のA−A’線における画素の構造を示す断面図である。
図16に示す構成のうち、上述した構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
位相差画素2PAには下部電極51A−1と下部電極51A−2が設けられる。下部電極51A−1は、金属配線72−1乃至72−3を介して電荷蓄積部62に接続される。図16の例においては、下部電極と電荷蓄積部とを接続する金属配線が、金属配線72−1乃至72−3により構成されている。金属配線72−3は、その上に形成された金属配線72−1、および、その下に形成された金属配線72−2より太幅となる。図16の例においては、撮像画素2Xの下部電極51Cと電荷蓄積部62も同様にして接続される。
位相差画素2PAの下部電極51A−2は、コンタクト孔122Aを介して、金属配線111Aと一体的に形成された接続部121Aに接続される。金属配線111Aは、下部電極51A−2の層より下の層に形成される。
位相差画素2PAにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51A−1により収集された信号電荷は電荷蓄積部62に蓄積され、下部電極51A−2により収集された信号電荷は金属配線111Aに排出される。
位相差画素2PBには下部電極51B−1と下部電極51B−2が設けられる。下部電極51B−1は、コンタクト孔122Bを介して、金属配線111Bと一体的に形成された接続部121Bに接続される。金属配線111Bは、下部電極51B−1の層より下の層に形成される。下部電極51B−2は、金属配線72−1乃至72−3を介して電荷蓄積部62に接続される。
位相差画素2PBにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51B−2により収集された信号電荷は電荷蓄積部62に蓄積され、下部電極51B−1により収集された信号電荷は金属配線111Bに排出される。
このように、第5の実施の形態に係る図15、図16の構成を用いた場合、第3の実施の形態に係る図10の構成を用いた場合の効果と同様の効果を得ることができる。また、半導体基板61内に位相差画素2Pの電荷蓄積部を2つずつ設ける必要がなく、半導体基板61内の素子配置のレイアウトの自由度を高めることが可能になる。
位相差画素2Pの下部電極を、図11を参照して説明したように、位相差画素2Pの中心を通る垂直軸を基準として偏った位置に分離して形成するようにしてもよい。信号電荷の排出部となる金属配線を、位相差画素2Pと隣接する撮像画素2Xとの間に水平方向に設けることも可能である。
<7.第6の実施の形態に係る画素構造の例>
図17は、第6の実施の形態に係る固体撮像装置1の下部電極の形状を示す平面図である。
図17に示す構成のうち、上述した構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。図17に示す構成は、主に、位相差検出に用いられない方の下部電極が、下部電極と同一の材料を用いて形成された画素間電極に接続されている点で、図6に示す構成と異なる。
図17に示すように、各画素2を囲むように細幅の画素間電極131が形成される。画素間電極131は固体撮像装置1内において一定の電圧、例えばGNDに接続される。
位相差画素2PAの下部電極51A−2は、位相差画素2PAとその右側に隣接する撮像画素2Xとの境界に形成された画素間電極131の部分に、下部電極延伸部132Aを介して接続される。下部電極51A−2は、画素間電極131および下部電極延伸部132Aと一体的に形成される。下部電極延伸部132Aの縦方向の長さは下部電極51A−2の縦方向の長さと同じ長さである。下部電極51A−2により収集された信号電荷は画素間電極131に排出され、位相差信号の出力に用いられない。
位相差画素2PBの下部電極51B−1は、位相差画素2PBとその左側に隣接する撮像画素2Xとの境界に形成された画素間電極131の部分に、下部電極延伸部132Bを介して接続される。下部電極51B−1は、画素間電極131および下部電極延伸部132Bと一体的に形成される。下部電極延伸部132Bの縦方向の長さは下部電極51B−1の縦方向の長さと同じ長さである。下部電極51B−1により収集された信号電荷は画素間電極131に排出され、位相差信号の出力に用いられない。
下部電極分離部51A−3も含めて考えた場合、位相差画素2PAに形成された下部電極の面積は、撮像画素2Xに形成された下部電極51Cの面積より大きい。位相差画素2PBに形成された下部電極についても同様である。
図18は、図17のA−A’線における画素の構造を示す断面図である。
図18に示す構成のうち、図10に示す構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
位相差画素2PAには下部電極51A−1と下部電極51A−2が設けられる。下部電極51A−2は、下部電極延伸部132Aを介して、右側に隣接する撮像画素2Xとの境界に形成された画素間電極131の部分に接続される。画素間電極131、下部電極延伸部132Aは、下部電極51A−2と同一材料を用いて、同じ層に一体的に形成される。
位相差画素2PAにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51A−1により収集された信号電荷は電荷蓄積部62に蓄積され、下部電極51A−2により収集された信号電荷は画素間電極131に排出される。
位相差画素2PBには下部電極51B−1と下部電極51B−2が設けられる。下部電極51B−1は、下部電極延伸部132Bを介して、左側に隣接する撮像画素2Xとの境界に形成された画素間電極131の部分に接続される。画素間電極131、下部電極延伸部132Bは、下部電極51B−1と同一材料を用いて、同じ層に一体的に形成される。
位相差画素2PBにおいて光電変換が行われることによって得られた信号電荷のうち、下部電極51B−2により収集された信号電荷は電荷蓄積部62に蓄積され、下部電極51B−1により収集された信号電荷は画素間電極131に排出される。
第6の実施の形態に係る図17、図18の構成を用いた場合、第5の実施の形態に係る図15、図16の構成を用いた場合の効果と同様の効果を得ることができる。また、画素2の間に金属配線を形成する必要が無いため、金属配線を形成するための工程が不要になる。
なお、画素間電極131は、画素間で発生した信号電荷を排出するためにも用いられる。光電変換膜81は画素2に跨がって形成されているから、画素間においても信号電荷が発生する。
位相差画素2Pの下部電極を、図11を参照して説明したように、位相差画素2Pの中心を通る垂直軸に対して偏った位置で分離するように形成してもよい。
<8.第7の実施の形態に係る画素構造の例>
図19は、第7の実施の形態に係る固体撮像装置1の下部電極の形状を示す平面図である。
図19に示す構成のうち、図17に示す構成に対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。図19に示す構成は、主に、位相差画素2Pにおける下部電極の分割方向が垂直方向である点で、図17に示す構成と異なる。
位相差画素2PAには略横長長方形の下部電極51A−1が形成される。位相差画素2PAの断面視において、下部電極51A−1は、金属配線72を介して電荷蓄積部62に接続される。
位相差画素2PAには、下部電極51A−1の下に、下部電極51A−1と分離して下部電極51A−2が形成される。下部電極51A−2は、位相差画素2PAとその下側に隣接する撮像画素2Xとの境界に形成された画素間電極131の部分に、下部電極延伸部132Aを介して接続される。
下部電極51A−2、画素間電極131、および下部電極延伸部132Aは一体的に形成される。下部電極延伸部132Aの横方向の長さは下部電極51A−2の横方向の長さと同じ長さである。下部電極51A−2により収集された信号電荷は画素間電極131に排出され、位相差信号の出力に用いられない。
位相差画素2PBには、略横長長方形の下部電極51B−2が形成される。位相差画素2PBの断面視において、下部電極51B−2は、金属配線72を介して電荷蓄積部62に接続される。
位相差画素2PBには、下部電極51B−2の上に、下部電極51B−2と分離して下部電極51B−1が形成される。下部電極51B−1は、位相差画素2PBとその上側に隣接する撮像画素2Xとの境界に形成された画素間電極131の部分に、下部電極延伸部132Bを介して接続される。
下部電極51B−1、画素間電極131、および下部電極延伸部132Bは一体的に形成される。下部電極延伸部132Bの横方向の長さは下部電極51B−1の横方向の長さと同じ長さである。下部電極51B−1により収集された信号電荷は画素間電極131に排出され、位相差信号の出力に用いられない。
第7の実施の形態に係る図19の構成を用いた場合、第6の実施の形態に係る図17、図18の構成を用いた場合の効果と同様の効果を得ることができる。また、位相差画素2Pの下部電極が上下方向に分離していることから、入射光の光軸が上下方向に変化する場合の位相差を精度よく検出することが可能になる。
<9.変形例>
図19を参照して説明したように位相差画素2Pの下部電極を上下方向に分割して形成することは、第2乃至第5の実施の形態における位相差画素2Pの下部電極の構成に適用することも可能である。また、位相差画素2Pの下部電極を、対角線方向(斜め方向)に分割して形成するようにしてもよい。
さらに、画素アレイ部3内に、水平方向に分割された下部電極を有する位相差画素2P、垂直方向に分割された下部電極を有する位相差画素2P、対角線方向に分割された下部電極を有する位相差画素を混在させるようにしてよい。
このように、位相差画素2P内の下部電極の配置位置と形状は限定されるものではない。位相差画素2P内において、下部電極の領域が、入射光の光軸に対して非対称性を持ち、かつ、画素対となる位相差画素2PAの下部電極が互いに対称な配置にあればよい。
また、以上においては、下部電極が画素毎に分離して形成され、上部電極が全画素に跨がって形成されるものとしたが、反対に、上部電極が画素毎に分離して形成され、下部電極が全画素に跨がって形成されるようにしてもよい。この場合、上部電極が、上述したような配置で形成されることになる。
例えば、位相差画素2Pの上部電極が図6に示す配置で形成される場合、分割して形成される上部電極のうちのいずれかが電荷蓄積部62に接続される。光電変換が行われることによって得られた信号電荷は、位相差検出に用いられる方の上部電極に収集され、電荷蓄積部62に移送されて蓄積される。
このように、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる電極を、上部電極とすることも可能である。上部電極を画素毎に分離して形成し、下部電極を全画素に跨がって形成することによっても、上述した各効果を実現することができる。
[電子機器への適用例]
上述した固体撮像装置1は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置、撮像機能を備えた携帯電話機、または、撮像機能を備えたオーディオプレーヤといった各種の電子機器に適用することができる。
図20は、撮像装置の構成例を示すブロック図である。
撮像装置201は、光学ユニット211、固体撮像装置214、制御回路215、信号処理回路216、モニタ217、およびメモリ218を備えて構成される。撮像装置201は、静止画像および動画像を撮像可能な電子機器である。
光学ユニット211は、1枚または複数枚の結像レンズ212や絞り213などを有して構成され、被写体からの光(入射光)を固体撮像装置214に導き、固体撮像装置214の受光面に結像させる。
固体撮像装置214は、上述した固体撮像装置1により構成される。固体撮像装置214は、結像レンズ212や絞り213を介して受光面に結像される光に応じて、一定期間、信号電荷を蓄積する。固体撮像装置214に蓄積された信号電荷は、制御回路215から供給される駆動信号(タイミング信号)に従って転送される。固体撮像装置214は、それ単体でワンチップとして構成されてもよいし、光学ユニット211や信号処理回路216などと一緒にパッケージングされたカメラモジュールの一部として構成されてもよい。
制御回路215は、固体撮像装置214の転送動作およびシャッタ動作を制御する駆動信号を出力して、固体撮像装置214を駆動する。また、制御回路215は、固体撮像装置214から得られる画素信号(位相差信号または撮像信号)に基づいて、光学ユニット211の結像レンズ212や絞り213を調整する。
信号処理回路216は、固体撮像装置214から出力された画素信号に対して各種の信号処理を施す。信号処理回路216が信号処理を施すことにより得られた画像(画像データ)は、モニタ217に供給されて表示されたり、メモリ218に供給されて記憶(記録)されたりする。
上述したように、固体撮像装置214として、上述した各実施の形態に係る固体撮像装置1を用いることで、高感度に位相差を検出することができるので、オートフォーカス精度を向上させることができる。従って、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置201においても、撮像画像の高画質化を図ることができる。
[固体撮像装置の基板構成例]
固体撮像装置1は、図21Aに示されるように、1枚の半導体基板に、複数の画素2が配列されている画素領域221と、画素2を制御する制御回路222と、画素信号の信号処理回路を含むロジック回路223とが形成された構成とされている。
また、固体撮像装置1は、図21Bに示されるように、画素領域221と制御回路222が形成された第1の半導体基板と、ロジック回路223が形成された第2の半導体基板とを積層した積層構造により形成することも可能である。第1の半導体基板と第2の半導体基板は、例えば、貫通ビアやCu-Cuの金属結合により電気的に接続される。
固体撮像装置1は、図21Cに示されるように、画素領域221のみが形成された第1の半導体基板と、制御回路222とロジック回路223が形成された第2の半導体基板とを積層した積層構造により形成することも可能である。第1の半導体基板と第2の半導体基板は、例えば、貫通ビアやCu-Cuの金属結合により電気的に接続される。
[固体撮像装置1の使用例]
図22は、固体撮像装置1の使用例を示す図である。
固体撮像装置1は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・デジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上述した複数の実施の形態の全てまたは一部を組み合わせた形態を採用することができる。
[構成の組み合わせ例]
本開示は、以下のような構成をとることもできる。
(1)
光電変換膜を狭持する上部電極および下部電極が設けられ、撮像信号の取得に用いられる画素である撮像画素と、
前記上部電極および前記下部電極が設けられ、位相差検出用の信号の取得に用いられる画素である位相差画素と
を備え、
前記位相差画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうち、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる一方の電極の面積が、前記撮像画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうちの前記一方の電極の面積より大きい
固体撮像装置。
(2)
前記位相差画素の前記光電変換膜の上部に、入射光を制限する遮光膜がさらに設けられる
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(3)
前記位相差画素の前記一方の電極は、第1の電極、第2の電極、および、前記第1の電極と前記第2の電極を分離する分離部から構成される
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(4)
前記分離部が、前記位相差画素の中央を通るように形成される
前記(3)に記載の固体撮像装置。
(5)
前記位相差画素の前記第1の電極の面積と前記第2の電極の面積が等しい
前記(3)または(4)に記載の固体撮像装置。
(6)
前記分離部が、前記位相差画素の中央に対して偏った位置に形成される
前記(3)に記載の固体撮像装置。
(7)
前記位相差画素の前記第1の電極の面積が、前記第2の電極の面積より小さい
前記(6)に記載の固体撮像装置。
(8)
前記位相差画素の前記第1の電極が、信号電荷を蓄積して位相差信号を外部に出力する、半導体基板に形成された電荷蓄積部に接続される
前記(3)乃至(7)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(9)
前記位相差画素の前記第2の電極が、電荷排出部に接続される
前記(3)乃至(8)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(10)
前記電荷排出部が、前記位相差画素と隣接する画素との間に形成された金属配線により構成される
前記(9)に記載の固体撮像装置。
(11)
前記電荷排出部が、前記位相差画素と隣接する画素との間に、前記第1の電極および前記第2の電極と同一材料を用いて、前記第2の電極と一体的に構成される
前記(9)に記載の固体撮像装置。
(12)
光電変換膜を狭持する上部電極および下部電極が設けられ、撮像信号の取得に用いられる画素である撮像画素と、前記上部電極および前記下部電極が設けられ、位相差検出用の信号の取得に用いられる画素である位相差画素とを含み、前記位相差画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうち、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる一方の電極の面積が、前記撮像画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうちの前記一方の電極の面積より大きい固体撮像装置を備える
電子機器。
1 固体撮像装置, 2 画素, 2X 通常画素, 2P 位相差画素, 3 画素アレイ部, 4 垂直駆動回路, 5 カラム信号処理回路, 7 出力回路, 51A,51B,51C 下部電極, 81 光電変換膜, 82 上部電極

Claims (12)

  1. 光電変換膜を狭持する上部電極および下部電極が設けられ、撮像信号の取得に用いられる画素である撮像画素と、
    前記上部電極および前記下部電極が設けられ、位相差検出用の信号の取得に用いられる画素である位相差画素と
    を備え、
    前記位相差画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうち、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる一方の電極の面積が、前記撮像画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうちの前記一方の電極の面積より大きい
    固体撮像装置。
  2. 前記位相差画素の前記光電変換膜の上部に、入射光を制限する遮光膜がさらに設けられる
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記位相差画素の前記一方の電極は、第1の電極、第2の電極、および、前記第1の電極と前記第2の電極を分離する分離部から構成される
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記分離部が、前記位相差画素の中央を通るように形成される
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記位相差画素の前記第1の電極の面積と前記第2の電極の面積が等しい
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記分離部が、前記位相差画素の中央に対して偏った位置に形成される
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  7. 前記位相差画素の前記第1の電極の面積が、前記第2の電極の面積より小さい
    請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記位相差画素の前記第1の電極が、信号電荷を蓄積して位相差信号を外部に出力する、半導体基板に形成された電荷蓄積部に接続される
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  9. 前記位相差画素の前記第2の電極が、電荷排出部に接続される
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  10. 前記電荷排出部が、前記位相差画素と隣接する画素との間に形成された金属配線により構成される
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  11. 前記電荷排出部が、前記位相差画素と隣接する画素との間に、前記第1の電極および前記第2の電極と同一材料を用いて、前記第2の電極と一体的に構成される
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  12. 光電変換膜を狭持する上部電極および下部電極が設けられ、撮像信号の取得に用いられる画素である撮像画素と、前記上部電極および前記下部電極が設けられ、位相差検出用の信号の取得に用いられる画素である位相差画素とを含み、前記位相差画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうち、信号電荷の出力側となり、画素毎に分割して設けられる一方の電極の面積が、前記撮像画素に設けられる前記上部電極および前記下部電極のうちの前記一方の電極の面積より大きい固体撮像装置を備える
    電子機器。
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