JP2017091485A - 監視支援装置、監視支援方法、及びプログラム - Google Patents

監視支援装置、監視支援方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】予測された異常に対する判断を支援する。【解決手段】予め記憶されているイベントデータと予め記憶されているセンサデータとをマージした第1のマージデータを作成するマージ手段103と、前記複数のデータ系列同士の類似度を算出する第1の算出手段106と、前記算出された類似度に基づいて前記複数のデータ系列を分類した事例データを作成しデータベースに格納する格納手段と、機器又は設備から取得したイベントデータ及びセンサデータをマージした第2のマージデータと前記データベースに格納されている前記事例データとの類似度を算出する第2の算出手段110と、前記算出された類似度に基づいて前記データベースから前記事例データを取得する取得手段111と、前記取得された事例データに基づく出力データを出力する出力手段114と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、監視支援装置、監視支援方法、及びプログラムに関する。
センサの測定データ等の運転データを分析してプロセスの監視や診断を行う方法として、多変量統計的プロセス監視(MSPC:Multivariate Statistical Process Control)と呼ばれる方法が従来から知られている。
また、機器で発生したイベントのログデータの列と異常との関連性を求めることで、機器の異常予測を行う技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第5364530号公報
しかしながら、上記の従来技術では、例えば、プラントの運転員等は、発生が予測される異常や当該異常が発生するまでの時間、発生確率、発生するまでの機器の状態の推移等を総合的に把握することができない場合があった。したがって、例えば、プラントの運転員の経験が浅い場合等には、発生が予測された異常の対応要否、対応内容、優先順位等を判断するまでに時間が掛かることがあった。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、予測された異常に対する判断を支援することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、機器又は設備の監視を支援する監視支援装置であって、予め記憶されている前記機器又は設備において発生したイベントを示すイベントデータと、予め記憶されている前記機器又は設備において測定されたセンサデータとをマージした第1のマージデータを作成するマージ手段と、前記マージ手段により作成された第1のマージデータから、予め指定されたイベントデータを含む複数のデータ系列を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された複数のデータ系列同士の類似度を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された類似度に基づいて、前記複数のデータ系列を分類した事例データを作成し、該作成した事例データをデータベースに格納する格納手段と、前記機器又は設備から取得したイベントデータ及びセンサデータをマージした第2のマージデータと、前記データベースに格納されている前記事例データとの類似度を算出する第2の算出手段と、前記第2の算出手段により算出された類似度に基づいて、前記データベースから前記事例データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された事例データに基づく出力データを出力する出力手段と、を有する。
本発明の一実施形態によれば、予測された異常に対する判断を支援することができる。
第一の実施形態に係る監視支援システムの一例のシステム構成を示す図である。 第一の実施形態に係る支援装置、監視装置、及び履歴管理装置の一例のハードウェア構成を示す図である。 第一の実施形態に係る監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。 第一の実施形態に係る事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。 ログデータの記号化の一例を模式的に説明する図である。 運転データの記号化の一例を模式的に説明する図である。 データ系列の作成の一例を模式的に説明する図である。 出現回数の対応付けを模式的に説明する図である。 データ系列同士の類似度を算出した結果の一例を示す図である。 事例データDBの一例を示す図である。 第一の実施形態に係る予測処理の一例を示すフローチャートである。 対象イベントの発生予測を模式的に説明する図である。 予測結果画面の一例を示す図である。 チャート画面の一例を示す図である。 第二の実施形態に係る監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。 第二の実施形態に係る事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。 データ系列の作成の他の例を模式的に説明する図である。 第二の実施形態に係る予測処理の一例を示すフローチャートである。 対象イベントの発生後における過去の操作手順を模式的に説明する図である。 予測結果画面の他の例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第一の実施形態]
<システム構成>
まず、本実施形態に係る監視支援システム1のシステム構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態に係る監視支援システムの一例のシステム構成を示す図である。
図1に示す監視支援システム1は、支援装置10と、1以上の監視装置20と、履歴管理装置30と、1上の機器制御装置40とを有する。これらの各装置は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。また、機器制御装置40には、1以上の機器50が接続されている。
本システムの動作には、機器50に故障や不正動作等の異常が発生した場合における過去事例を作成する「事例作成」フェーズと、機器50の直近の状態と過去事例とに基づいて異常の発生を予測する「予測」フェーズとがある。基本的に「事例作成」フェーズはオフラインの処理であり、「予測」フェーズはオンラインの処理である。
支援装置10は、「事例作成」フェーズにおいて、履歴管理装置30に蓄積されている過去のイベントログデータ及び運転データに基づいて、所定のイベントが発生した場合における過去事例を示す事例データを作成する。
また、支援装置10は、「予測」フェーズにおいて、機器50の直近の状態と、過去事例を示す事例データとに基づいて、機器50の故障や不正動作等の異常を示す所定のイベントの発生を予測し、予測結果を監視装置20に送信する。
ここで、イベントログデータとは、機器50で何等かのイベントが発生した際に機器制御装置40から送信されるイベントデータ(イベントの発生を示すデータ)の履歴である。イベントには、機器50の故障や不正動作等の異常の発生を示すアラーム、機器50における各種動作、ユーザによる機器50の設定値の変更等の各種操作、当該操作に対する機器50の応答等が含まれる。なお、以降では、イベントログデータを、単に「ログデータ」と表す。
また、運転データとは、機器50が備える流量計や圧力計、温度計等の各種センサの測定データの履歴である。なお、本実施形態では、運転データは、測定データの履歴であるものとして説明するが、運転データには、例えば、機器50が備えるアクチュエータ等の動作データの履歴が含まれていても良い。
監視装置20は、「予測」フェーズにおいて、支援装置10から受信した予測結果を表示する。これにより、例えばプラント等の運転員やオペレータ等のユーザは、機器50において発生が予測された異常を知ることができる。したがって、ユーザは、監視装置20に表示された予測結果に基づいて、発生が予測された異常に対する対応要否や対応内容、対応を行う優先順位等を適切に判断することができるようになる。
履歴管理装置30は、機器制御装置40から受信したイベントデータの履歴(ログデータ)や測定データの履歴(運転データ)を管理する。
機器制御装置40は、機器50を制御する装置である。機器制御装置40は、当該機器制御装置40に接続されている機器50に何等かのイベント(例えば、機器50の状態変化や動作等)が発生した場合、イベントデータを履歴管理装置30に送信する。また、機器制御装置40は、当該機器制御装置40に接続されている機器50が備える各種センサにより測定対象が測定された場合、測定データを履歴管理装置30に送信する。
機器50は、例えば、ガスタービンや蒸気タービン等であり、機器制御装置40により制御される各種機器や設備、プラント等である。
なお、本実施形態に係る監視支援システム1では、機器50の一例として、プラントや設備等を想定するが、これに限られない。本実施形態に係る監視支援システム1は、機器制御装置40により制御される機器50として、例えばルータ等を用いて、ネットワーク機器における異常の発生を予測する場合にも適用され得る。このように、本実施形態に係る監視支援システム1は、機器50として各種の電子機器を用いて、当該電子機器における異常の発生を予測する場合にも適用され得る。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る支援装置10、監視装置20、及び履歴管理装置30のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態に係る支援装置、監視装置、及び履歴管理装置の一例のハードウェア構成を示す図である。なお、支援装置10、監視装置20、及び履歴管理装置30は同様のハードウェア構成を有しているため、以降では、主に支援装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示す支援装置10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、RAM(Random Access Memory)14とを有する。また、図2に示す支援装置10は、ROM(Read Only Memory)15と、CPU(Central Processing Unit)16と、通信I/F17と、記憶装置18とを有する。これら各ハードウェアは、バスBにより通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、処理結果を表示する。なお、入力装置11及び/又は表示装置12は、必要なときにバスBに接続して利用する形態であっても良い。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。これにより、支援装置10は、外部I/F13を介して記録媒体13aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等がある。なお、記録媒体13aには、本実施形態を実現するプログラムが格納されていても良い。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持することができる揮発性の半導体メモリである。ROM15には、支援装置10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)設定、及びネットワーク設定等のプログラムやデータが格納されている。
CPU16は、ROM15や記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出し、処理を実行することで、支援装置10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
通信I/F17は、支援装置10をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、支援装置10は、通信I/F17を介してデータ通信を行うことができる。
記憶装置18は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリであり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(solid state drive)等である。記憶装置18に格納されるプログラムやデータには、本実施形態を実現するプログラム、支援装置10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア等がある。なお、記憶装置18は、格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステム及び/又はDBにより管理している。
本実施形態に係る支援装置10は、上記のハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現できる。
<機能構成>
次に、本実施形態に係る監視支援システム1の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態に係る監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。
図3に示す履歴管理装置30は、ログデータDB301と、運転データDB302とを有する。これら各DBは、記憶装置18を用いて実現可能である。
ログデータDB301は、機器制御装置40から受信したイベントデータの履歴(ログデータ)を格納している。運転データDB302は、機器制御装置40から受信した測定データの履歴(運転データ)を格納している。
このように、履歴管理装置30は、機器50で発生したイベントのイベントデータや機器50が備える各種センサにより測定された測定データをログデータDB301や運転データDB302に蓄積する。
図3に示す支援装置10は、対象イベント設定部101と、記号化部102と、マージ部103と、事例系列作成部104と、回数対応付け部105と、第1の類似度算出部106と、分類部107と、名前付け部108とを有する。また、図3に示す支援装置10は、比較系列作成部109と、第2の類似度算出部110と、取得部111と、確率算出部112と、時間算出部113と、結果作成部114とを有する。これら各機能部は、支援装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU16に実行させる処理により実現される。
さらに、図3に示す支援装置10は、マージデータDB115と、事例データDB116とを有する。これら各DBは、記憶装置18により実現可能である。なお、これら各DBは、例えば、支援装置10にネットワークNを介して接続される記憶装置等を用いて実現されても良い。
対象イベント設定部101は、「事例作成」フェーズにおいて、ユーザにより指定されたイベントを示すイベントデータを、事例データの作成対象イベントとして設定する。なお、以降では、事例データの作成対象イベントを、「対象イベント」と表す。
記号化部102は、イベントデータ及び測定データを所定の文字又は記号等に変換(すなわち、記号化)する。
すなわち、記号化部102は、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベント設定部101により対象イベントが設定されると、当該対象イベントを記号化するとともに、履歴管理装置30からログデータ及び運転データを取得して、当該ログデータ及び運転データを記号化する。
また、記号化部102は、「予測」フェーズにおいて、履歴管理装置30から直近のログデータ及び運転データを取得して、当該ログデータ及び運転データを記号化する。
マージ部103は、「事例作成」フェーズにおいて、記号化部102により記号化されたログデータ及び運転データを時系列に従ってマージして、マージデータを作成する。そして、マージ部103は、作成されたマージデータをマージデータDB115に格納する。
事例系列作成部104は、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベントに基づいて、マージデータDB115に格納されているマージデータから複数のデータ系列を作成する。なお、データ系列とは、対象イベントが含まれる記号列のことである。
回数対応付け部105は、「事例作成」フェーズにおいて、事例系列作成部104により作成されたデータ系列に対して、当該データ系列に含まれる部分データ系列がマージデータDB115に出現する出現回数を対応付ける。
なお、部分データ系列とは、記号列で表されるデータ系列の部分記号列であり、例えば、データ系列が「ABCD」である場合、部分データ系列は、「A」、「AB」、「ABC」、「ABCD」である。
第1の類似度算出部106は、「事例作成」フェーズにおいて、データ系列同士の類似度を算出する。また、第1の類似度算出部106は、「事例作成」フェーズにおいて、算出した類似度を正規化する。
分類部107は、「事例作成」フェーズにおいて、第1の類似度算出部106により正規化された類似度に基づいて、複数のデータ系列を分類する。
名前付け部108は、「事例作成」フェーズにおいて、分類部107により分類されたデータ系列に対して、ユーザにより指定された名前を付与する。そして、名前付け部108は、名前が付与されたデータ系列を事例データとして事例データDB116に格納する。
これにより、本実施形態に係る監視支援システム1では、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベントが発生した場合の過去事例を示す事例データが作成及び保持される。
比較系列作成部109は、「予測」フェーズにおいて、記号化部102により記号化された直近のログデータ及び運転データを、時系列に従ってマージして比較用データ系列を作成する。なお、比較用データ系列とは、事例データDB116に格納されている事例データとの類似度を比較するためのデータ系列である。
第2の類似度算出部110は、「予測」フェーズにおいて、事例データDB116に格納されている事例データと、比較用データ系列との類似度を算出する。また、第2の類似度算出部110は、「予測」フェーズにおいて、算出した類似度を正規化する。
取得部111は、「予測」フェーズにおいて、第2の類似度算出部110により正規化された類似度に基づいて、事例データDB116から事例データを取得する。すなわち、取得部111は、比較用データ系列との類似度が高い事例データを事例データDB116から取得する。
これにより、本実施形態に係る監視支援システム1では、機器50の直近の状態と類似する過去事例を示す事例データを取得することができる。
確率算出部112は、「予測」フェーズにおいて、取得部111により取得された事例データに対応付けられている出現回数に基づいて、当該事例データに含まれる対象イベントの発生確率を算出する。
時間算出部113は、「予測」フェーズにおいて、取得部111により取得された事例データに含まれる対象イベントが発生するまでの時間を算出する。
結果作成部114は、「予測」フェーズにおいて、取得部111により取得された事例データの予測結果を作成する。そして、結果作成部114は、作成した予測結果を監視装置20に送信する。なお、予測結果には、確率算出部112により算出された対象イベントの発生確率や時間算出部113により算出された対象イベントが発生するまでの時間等が含まれる。
マージデータDB115は、マージ部103により作成されたマージデータを格納している。
事例データDB116は、「事例作成」フェーズにおいて作成された事例データを格納している。
図3に示す監視装置20は、表示制御部201を有する。当該機能部は、監視装置20にインストールされた1以上のプログラムが、CPU16に実行させる処理により実現される。
表示制御部201は、支援装置10の結果作成部114から受信した予測結果に基づいて、予測結果画面等を表示させる。
これにより、本実施形態に係る監視支援システム1において、監視装置20を操作している運転員やオペレータ等のユーザは、予測結果画面に基づいて、発生が予測された異常に対する対応要否や対応内容、対応を行う優先順位等を適切に判断することができる。
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る監視支援システム1の処理の詳細について説明する。
≪事例データの作成処理≫
まず、「事例作成」フェーズにおいて、事例データを作成する処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、第一の実施形態に係る事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。
対象イベント設定部101は、ユーザにより入力装置11等を介して指定されたイベントを対象イベントに設定する(ステップS401)。なお、対象イベント設定部101は、2以上のイベントを対象イベントに設定しても良い。
ここで、イベントは、例えば、「空気ブロー弁,開」や「ポンプ,故障」等のように、メッセージとして表される。以降では、対象イベントとして、機器50の異常の発生を示す1以上のイベント(例えば、「ポンプ,故障」や「冷却機器故障」等)が設定されたものとする。
記号化部102は、対象イベント設定部101により設定された対象イベントを記号化する(ステップS402)。
ここで、上述したように、イベントは、メッセージとして表される。したがって、記号化部102は、対象イベント設定部101により設定された対象イベントを表すメッセージを、予め定められた記号と対応付けることで、対象イベントを記号化する。
例えば、対象イベントを表すメッセージが「ポンプ,故障」である場合、当該対象イベントは、「ポンプ,故障」を示す記号「K」に記号化される。同様に、例えば、対象イベントを表すメッセージが「冷却機器故障」である場合、当該対象イベントは、「冷却機器故障」を示す記号「L」に記号化される。
次に、記号化部102は、履歴管理装置30のログデータDB301からログデータを取得して、当該ログデータを記号化する(ステップS403)。
ここで、ログデータの記号化について、図5を参照しながら説明する。図5は、ログデータの記号化の一例を模式的に説明する図である。
図5に示すように、ログデータDB301には、イベントデータの履歴(ログデータ)が格納されている。イベントデータには、イベントが発生した時刻(発生時刻)と、当該イベントを表すメッセージとが含まれる。したがって、例えば、メッセージ「空気ブロー弁,開」が記号「A」に記号化される場合、図5に示すログデータの1行目のイベントデータは、発生時刻T(2015−05−01 00:14:17)と、記号Aとで表すことができる。
すなわち、図5に示すログデータの1行目のイベントデータは、A(T)と表すことができる。図5に示すログデータの2行目のイベントデータについても同様に、発生時刻をTとすれば、B(T)と表すことができる。図5に示すログデータの他のイベントデータについても同様である。
これにより、図5に示すログデータは、「A(T)B(T)E(T)C(T)B(T)K(T)・・・」との記号列に記号化することができる。なお、以降では、特に断らない限り、発生時刻の記載を省略するものとする。したがって、図5に示すログデータは、「ABECBK・・・」との記号列で表されるものとする。
次に、記号化部102は、履歴管理装置30の運転データDB302から運転データを取得して、当該運転データを記号化する(ステップS404)。
ここで、運転データの記号化について、図6を参照しながら説明する。図6は、運転データの記号化の一例を模式的に説明する図である。
図6に示すように、運転データDB302には、測定データの履歴(運転データ)が格納されている。測定データは、測定された時刻(測定時刻)と、測定値を示す変数1〜変数L(図6では、簡単のためL=2の場合を示している。)とが含まれる。
したがって、例えば、変数1の値が「10.0」以上が記号「a」、「10.0」未満が記号「a」に記号化される場合、図6に示す運転データの1行目の測定データに含まれる変数1は、測定時刻tと、記号aとで表すことができる。同様に、例えば、変数2の値が「100.0」以上が記号「b」、「100.0」未満が記号「b」に記号化される場合、図5に示す運転データの1行目の測定データに含まれる変数2は、測定時刻tと、記号bとで表すことができる。
すなわち、図6に示す運転データの1行目の測定データは、a(t)b(t)との記号列で表すことができる。図5に示す運転データの2行目の測定データについても同様に、測定時刻をtとすれば、a(t)b(t)との記号列で表すことができる。図6に示す運転データの他の測定データについても同様である。
これにより、図6に示す運転データは、「a(t)b(t)a(t)b(t)a(t)b(t)a(t)b(t)a(t)b(t)a(t)b(t)・・・」との記号列に記号化することができる。なお、以降では、特に断らない限り、測定時刻の記載を省略するものとする。したがって、図6に示す運転データは、「a・・・」との記号列で表されるものとする。
このように、測定データは、当該測定データに含まれる変数毎に、当該変数の値に応じて、記号化される。すなわち、例えば、変数1について、当該変数1の値が、第1の所定の範囲にある場合には記号「a」、第2の所定の範囲にある場合には記号「a」、第3の所定の範囲にある場合には記号「a」等のように記号化される。
次に、マージ部103は、記号化部102により記号化されたログデータ及び運転データを時系列に従ってマージして、マージデータを作成する。そして、マージ部103は、作成したマージデータをマージデータDB115に格納する(ステップS405)。
すなわち、マージ部103は、記号化されたログデータ及び運転データをマージした上で、イベントデータ及び測定データの時刻(発生時刻又は測定時刻)に従って並び替えた記号列をマージデータとして作成して、マージデータDB115に格納する。
次に、事例系列作成部104は、対象イベント設定部101により設定された対象イベントを1つ取得する(ステップS406)。なお、ここで取得される対象イベントは、記号化部102により記号化された対象イベントである。
次に、事例系列作成部104は、取得した対象イベントに基づいて、マージデータDB115に格納されているマージデータから複数のデータ系列を作成する(ステップS407)。
ここで、データ系列の作成について、図7を参照しながら説明する。図7は、データ系列の作成の一例を模式的に説明する図である。なお、図7では、対象イベント「K」が取得されたものとして説明する。
図7に示すように、マージデータDB115には、マージデータが時系列に従って格納される。このとき、事例系列作成部104は、対象イベント「K」を示すイベントデータの発生前の所定の時間(例えば、30分間)のイベントデータ及び測定データを、データ系列として抽出する。
すなわち、事例系列作成部104は、図7に示すマージデータから第1のデータ系列「ECaBK」、・・・、第Nのデータ系列「CDaK」を抽出する。これにより、事例系列作成部104により、複数のデータ系列が作成される。以降では、図7に示すように、第1のデータ系列〜第Nのデータ系列のN個のデータ系列が作成されたものとして説明する。
なお、事例系列作成部104により抽出される対象イベントの発生前の所定の時間は、ユーザにより任意の時間が設定されて良い。
次に、回数対応付け部105は、事例系列作成部104により作成されたデータ系列毎に、マージデータDB115に部分データ系列が出現する出現回数を対応付ける(ステップS408)。
ここで、データ系列に対する出現回数の対応付けについて、図8を参照しながら説明する。図8は、出現回数の対応付けを模式的に説明する図である。なお、図8では、第1のデータ系列「ECaBK」について、出現回数を対応付ける場合について説明する。
図8に示すように、回数対応付け部105は、マージデータDB115に記号「E」が出現する出現回数Pを算出して、当該Pを第1のデータ系列「ECaBK」における記号「E」に対応付ける。
同様に、回数対応付け部105は、マージデータDB115に記号列「EC」が出現する出現回数Pを算出して、当該Pを第1のデータ系列「E(P)CaBK」における記号「C」に対応付ける。以降も同様である。
これにより、回数対応付け部105は、第1のデータ系列「ECaBK」に対して、出現回数P,P,・・・,Pを対応付けて、第1のデータ系列「E(P)C(P)a(P)b(P)B(P)K(P)」とする。なお、以降では、特に断らない限り、出現回数の記載を省略するものとする。すなわち、特に断らない限り、回数対応付け部105により出現回数が対応付けられた後の第1のデータ系列も「ECaBK」と表すものとする。
次に、第1の類似度算出部106は、データ系列同士の類似度を算出する(ステップS409)。
すなわち、第1の類似度算出部106は、第1のデータ系列と、第1のデータ系列〜第Nのデータ系列それぞれとの類似度を算出する。同様に、第1の類似度算出部106は、第2のデータ系列と、第2のデータ系列〜第Nのデータ系列それぞれとの類似度を算出する。同様に、第1の類似度算出部106は、第3のデータ系列と、第3のデータ系列〜第Nのデータ系列それぞれとの類似度を算出する。以降も同様である。このように、第1の類似度算出部106は、データ系列同士の類似度を算出する。
ここで、データ系列同士の類似度を算出する方法には、例えば、次の(1)又は(2)に示す方法が挙げられる。
(1)データ系列を隠れマルコフモデル(HMM:Hidden Markov Model)からの発生データと見做した場合において、HMM同士の情報量(例えばカルバック−ライブラー情報量)を類似度として算出する方法
(2)あるデータ系列を他のデータ系列に変形するのに必要な手順の最小コストとして定義されるレーベンシュタイン距離を類似度として算出する方法
次に、第1の類似度算出部106は、算出した類似度を正規化する(ステップS409)。すなわち、第1の類似度算出部106は、算出した類似度が、例えば、0以上1以下の値となるように正規化する。
ここで、第1の類似度算出部106により正規化された類似度の算出結果を図9に示す。図9は、データ系列同士の類似度を算出した結果の一例を示す図である。
図9に示すように、本実施形態では、データ系列同士が同一である場合、正規化後の類似度の値は「1.0」となる。一方で、データ系列同士の類似の度合いが低くなるに従って、正規化後の類似度の値が小さくなる。
次に、分類部107は、第1の類似度算出部106により正規化された後の類似度に基づいて、データ系列を分類する(ステップS411)。
ここで、データ系列を分類する方法には、例えば、凝集型階層的クラスタリングの手法を用いて、予めユーザにより指定された数のクラスタに分類する方法が挙げられる。なお、凝集型階層的クラスタリングの手法において、クラスタ間の距離は、例えば、Lance-Williamsの更新式に基づいて更新すれば良い。
次に、名前付け部108は、分類部107により分類されたデータ系列に対して、ユーザにより指定された名前を付与する。そして、名前付け部108は、名前が付与されたデータ系列を、事例データとして事例データDB116に格納する(ステップS412)。これにより、事例データが事例データDB116に格納される。
続いて、事例系列作成部104は、対象イベント設定部101により設定された次の対象イベントがあるか否かを判定する(ステップS413)。
ステップS413において、次の対象イベントがあると判定された場合、事例系列作成部104は、ステップS406に戻る。すなわち、事例系列作成部104は、次の対象イベントを取得して、当該取得した対象イベントに基づいて、複数のデータ系列を作成する。
一方、ステップS413において、次の対象イベントがないと判定された場合、事例系列作成部104は、処理を終了させる。
以上により、対象イベント設定部101により設定された各対象イベントに対して、それぞれ作成された事例データが事例データDB116に格納される。
ここで、対象イベント設定部101により設定された対象イベントが「K」、「L」、及び「M」であり、上記のステップS411でデータ系列が3つのクラスタに分類される場合の事例データDB116に格納された事例データを図10に示す。図10は、事例データDBの一例を示す図である。
図10に示すように、事例データDB116において、対象イベント「K」に基づいて作成された第1のデータ系列(第1の事例データ)〜第Nのデータ系列(第Nの事例データ)が、名前「α」、名前「β」、及び名前「γ」の3つクラスタに分類されている。他の対象イベント「L」及び「M」についても同様である。
なお、同一のクラスタに分類される事例データには、ユーザにより適切な名前が付与されることが好ましい。例えば、測定データを原因として対象イベント「K」が発生する事例データには「測定値異常」等の名前を付与し、運転員の操作ミスを原因として対象イベント「K」が発生する事例データには「操作ミス起因」等を付与する等である。
以上のように、本実施形態に係る監視支援システム1では、過去のイベントデータ及び測定データの履歴に基づいて、対象イベントが発生するまでのデータ系列である事例データを作成する。そして、本実施形態に係る監視支援システム1では、互いに類似する事例データに名前を付与した上で分類して、保持する。これにより、後述する予測処理において、類似する事例データに基づく予測結果をユーザに提示することでき、当該ユーザの予測結果に対する判断を支援することができる。
≪予測処理≫
次に、「予測」フェーズにおいて、異常の発生を予測して、当該予測結果をユーザに提供する処理について、図11を参照しながら説明する。図11は、第一の実施形態に係る予測処理の一例を示すフローチャートである。
記号化部102は、履歴管理装置30のログデータDB301及び運転データDB302から、それぞれ直近のイベントデータ及び測定データを取得して、当該取得したイベントデータ及び測定データを記号化する(ステップS1101)。
すなわち、記号化部102は、ログデータDB301に格納されているイベントデータのうち、現在時刻から過去の所定の時間の間(例えば、過去30分間)に発生したイベントのイベントデータを取得して、当該取得したイベントデータを記号化する。
同様に、記号化部102は、運転データDB302に格納されている測定データのうち、現在時刻から過去の所定の時間の間の測定した測定データを取得して、当該取得した測定データを記号化する。
次に、比較系列作成部109は、記号化部102により記号化されたイベントデータ及び測定データを、時系列に従ってマージして比較用データ系列を作成する(ステップS1102)。
すなわち、比較系列作成部109は、記号化されたイベントデータ及び測定データをマージした上で、イベントデータ及び測定データの時刻(発生時刻又は測定時刻)に従って並び替えた記号列を比較用データ系列とする。
次に、比較系列作成部109は、「事例作成」フェーズにおいて対象イベント設定部101により設定された対象イベントを1つ取得する(ステップS1103)。なお、ここで取得される対象イベントは、記号化部102により記号化された対象イベントである。
次に、第2の類似度算出部110は、比較系列作成部109により作成された比較用データ系列と、比較系列作成部109により取得された対象イベントに対応付けられている事例データとの類似度を算出する(ステップS1104)。
すなわち、比較系列作成部109により取得された対象イベントが「K」である場合、第2の類似度算出部110は、事例データDB116において対象イベント「K」と対応付けられている第1の事例データ〜第Nの事例データを取得する。そして、第2の類似度算出部110は、比較用データ系列と、第1の事例データ〜第Nの事例データそれぞれとの類似度を算出する。
次に、第2の類似度算出部110は、算出した類似度を正規化する(ステップS1105)。すなわち、第2の類似度算出部110は、算出した類似度が、例えば、0以上1以下の値となるように正規化する。
次に、取得部111は、比較用データ系列との類似度が算出された事例データのうち、正規化された類似度が高い上位N件のデータ系列を取得する(ステップS1106)。なお、Nは、ユーザにより予め設定された1以上の自然数である。Nとしては、例えば、1又は2程度とすれば良い。
これにより、取得された事例データにより、対象イベントの発生が予測される。すなわち、例えば、図12に示すように、取得された事例データが「ECaBK」であり、比較用データ系列が「ECa」である場合、データ系列パターン「bB」に続いて対象イベント「K」が発生することが予測される。
次に、確率算出部112は、比較用データ系列と、取得部111により取得された事例データに対応付けられている出現回数とに基づいて、対象イベントの発生確率を算出する(ステップS1107)。
例えば、図8に示すデータ系列「E(P)C(P)a(P)b(P)B(P)K(P)」が事例データであり、比較用データ系列が「ECa」である場合、対象イベント「K」の発生確率は、P/Pにより算出される。他の例として、例えば、比較用データ系列が「EC」である場合、対象イベント「K」の発生確率は、P/Pにより算出される。
このように、対象イベントの発生確率は、マージデータDB115における比較用データ系列の出現回数を、マージデータDB115における事例データの出現回数で除することで算出される。
次に、時間算出部113は、比較用データ系列と、取得部111により取得された事例データに対応付けられている時刻(発生時刻又は測定時刻)とに基づいて、対象イベントが発生するまでの時間を算出する(ステップS1108)。
例えば、事例データが「E(T)C(T)a(t)b(t)B(T)K(T)」であり、比較用データ系列が「ECa」である場合、対象イベント「K」が発生するまでの時間は、T−tで算出される。他の例として、例えば、比較用データ系列が「ECa」である場合、対象イベント「K」が発生するまでの時間は、T−Tで算出される。
次に、比較系列作成部109は、「事例作成」フェーズにおいて対象イベント設定部101により設定された次の対象イベントがあるか否かを判定する(ステップS1109)。
ステップS1109において、次の対象イベントがあると判定された場合、比較系列作成部109は、ステップS1103に戻る。すなわち、比較系列作成部109は、次の対象イベントを取得する。
一方、ステップS1109において、次の対象イベントがないと判定された場合、結果作成部114は、取得部111により取得された各対象イベントの事例データについて、予測結果を作成する。そして、結果作成部114は、作成した予測結果を監視装置20に送信する(ステップS1110)。
ここで、予測結果には、対象イベントが発生するまでのデータ系列パターンと、確率算出部112により算出された対象イベントの発生確率と、時間算出部113により算出された対象イベントが発生するまでの時間とが含まれる。すなわち、予測結果は、対象イベント(異常)の発生予測に対して、ユーザの判断を支援するための各種の情報が含まれる。
これにより、監視装置20では、表示制御部201により、予測結果に基づいて、図13に示すような予測結果画面1000が表示される。
図13に示す予測結果画面1000は、対象イベントを示す名称1001毎に、対象イベントが発生するまでデータ系列のパターン1002と、対象イベントの発生確率1003と、対象イベントが発生するまでの時間1004とが対応付けられた予測結果が表示されている。また、予測結果画面1000では、当該予測結果に対して、後述するチャート画面に遷移するためのチャート表示1005が対応付けられている。
名称1001は、対象イベントの名称(異常名や故障名)等である。パターン1002は、対象イベントが発生するまでの操作や動作のパターンであり、対象イベントが発生するまでのデータ系列パターンに基づいて表示される。発生確率1003は、対象イベントが発生する確率であり、確率算出部112による算出結果に基づいて表示される。発生するまでの時間1004は、対象イベントが発生するまでの時間であり、時間算出部113による算出結果に基づいて表示される。
図13に示す予測結果画面1000では、予測結果が、発生確率1003の降順(発生確率が高い順)に表示されている。すなわち、結果作成部114は、例えば、確率算出部112により算出された対象イベントの発生確率を、当該発生確率の降順となるように予測結果に含めても良い。これにより、ユーザは、発生する確率が高い異常の対応要否や対応内容を優先的に判断することができる。
なお、図13に示す予測結果画面1000では、予測結果を発生確率1003の降順に表示させているが、これに限られず、例えば、発生までの時間1004の昇順(発生までの時間が早い)に表示させても良い。すなわち、結果作成部114は、例えば、時間算出部113により算出された対象イベントが発生するまでの時間を、当該時間の昇順となるように予測結果に含めても良い。これにより、ユーザは、発生までの時間が早い異常の対応要否や対応を優先的に判断することができる。
ここで、図13に示す予測結果画面1000において、チャート表示1005の「表示」ボタンがユーザにより選択されると、表示制御部201は、図14に示すようなチャート画面2000を表示させる。
図14に示すチャート画面2000では、ユーザにより選択された「表示」ボタンに対応付けられた対象イベントの名称2001が、選択可能に表示されている。図14に示すチャート画面2000において、ユーザにより名称2001が選択されることにより、表示制御部201は、選択された名称2001に対応する対象イベントのチャート画面を表示させる。
図14に示すチャート画面2000では、直近の測定データの推移を示す実績グラフ2002と、直近で発生したイベントのイベントデータを示す実績プロット2003とが表示されている。また、図14に示すチャート画面2000では、予測された測定データの推移を示す予測グラフ2004と、予測されたイベントのイベントデータを示す予測プロット2005とが表示されている。
実績グラフ2002及び実績プロット2003は、比較用データ系列に基づいて表示される。一方、予測グラフ2004及び予測プロット2005は、対象イベントに対応する時系列データに基づいて表示される。このため、ユーザは、現時点までの測定データの推移と、異常が発生するまでに予測される測定データの推移とを把握することができる。同様に、ユーザは、現時点までに発生したイベントと、異常が発生するまでに発生が予測されるイベントとを把握することができる。
以上のように、本実施形態に係る監視支援システム1では、発生が予測された異常に対して、発生確率や発生するまでの時間等の各種の情報をユーザに提示する。これにより、本実施形態に係る監視支援システム1では、発生が予測された異常に対して行うユーザの判断(例えば、対応要否の検討、対応内容の検討、対応する異常の優先順位等)を支援することができる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態に係る監視支援システム1について説明する。第二の実施形態では、異常が発生した後に、当該発生した異常に対する復旧操作手順(回復操作手順)をユーザに提示するものである。なお、第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と実質的に同様の機能を有する箇所及び同様の処理を行う箇所には第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
<機能構成>
本実施形態に係る監視支援システム1の機能構成について、図15を参照しながら説明する。図15は、第二の実施形態に係る監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。
図15に示す支援装置10は、事例系列作成部104Aと、結果作成部114Aとを有する。
事例系列作成部104Aは、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベントに基づいて、マージデータDB115に格納されているマージデータから複数のデータ系列を作成する。ここで、事例系列作成部104Aは、対象イベントの発生前後の所定の時間におけるイベントデータ及び測定データを抽出することでデータ系列を作成する。
結果作成部114Aは、「予測」フェーズにおいて、対象イベントの発生後の操作手順を示すデータ系列パターンを含む予測結果を作成する。
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る監視支援システム1の処理の詳細について説明する。
≪事例データの作成処理≫
まず、本実施形態に係る事例データの作成処理について、図16を参照しながら説明する。図16は、第二の実施形態に係る事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図16において、ステップS401〜ステップS406及びステップS408〜ステップS413の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
事例系列作成部104Aは、取得した対象イベントに基づいて、マージデータDB115に格納されているマージデータから複数のデータ系列を作成する(ステップS1601)。
ここで、本実施形態に係るデータ系列の作成について、図17を参照しながら説明する。図17は、データ系列の作成の他の例を模式的に説明する図である。
図17に示すように、マージデータDB115には、マージデータが時系列に従って格納される。このとき、事例系列作成部104Aは、対象イベント「K」を示すイベントデータの発生前後の所定の時間(例えば、前後30分間)のイベントデータ及び測定データを、データ系列として抽出する。
すなわち、事例系列作成部104Aは、図17に示すマージデータから第1のデータ系列「CaBKaDF」、・・・、第Nのデータ系列「CDaKC」を抽出する。これにより、事例系列作成部104Aにより、複数のデータ系列が作成される。
このように、本実施形態に係る監視支援システム1では、マージデータDB115において、対象イベントの発生前後の所定の時間のイベントデータ及び測定データを抽出して、データ系列を作成する。
≪予測処理≫
次に、本実施形態に係る予測処理について、図18を参照しながら説明する。図18は、第二の実施形態に係る予測処理の一例を示すフローチャートである。なお、図18において、ステップS1101〜ステップS1109の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
結果作成部114Aは、取得された各対象イベントの事例データについて、予測結果を作成する。そして、結果作成部114Aは、作成した予測結果を監視装置20に送信する(ステップS1801)。
ここで、予測結果には、対象イベントの発生後における操作手順を示すデータ系列パターンが含まれる。
すなわち、対象イベントが「K」、比較用データ系列が「CaBK」、事例データが「CaBKaDF」である場合、図19に示すように、対象イベント「K」が発生した後のデータ系列パターンを予測することができる。したがって、当該データ系列パターンから操作を示すイベントのイベントデータを取得することにより、対象イベント「K」発生後の操作手順を示すデータ系列パターン「DF」を取得することができる。
これにより、監視装置20では、表示制御部201により、予測結果に基づいて、図20に示すような予測結果画面3000が表示される。
図20に示す予測結果画面3000は、さらに、異常発生後の復旧操作手順を表示させるための復旧操作表示3001が対応付けられている。
図20に示す予測結果画面3000において、復旧操作表示3001の「表示」ボタンがユーザにより選択されると、表示制御部201は、選択された「表示」ボタンに対応付けられた対象イベントに対応する復旧操作手順画面3100を表示させる。
復旧操作手順画面3100には、ユーザにより選択された「表示」ボタンに対応付けられた対象イベントが発生した場合の復旧操作手順が表示される。このような復旧操作手順は、結果作成部114Aにより作成された予測結果に含まれる、対象イベントの発生後における操作手順を示すデータ系列パターンに基づいて表示される。これにより、ユーザは、異常が発生における復旧操作手順を知ることができる。
以上のように、本実施形態に係る監視支援システム1では、異常が発生した場合に、当該異常からの復旧操作手順をユーザに提示する。これにより、本実施形態に係る監視支援システム1では、発生した異常に対する対応内容(発生した異常に対してどのような対応を行えば良いか)の判断を支援することができる。
1 監視支援システム
10 支援装置
20 監視装置
30 履歴管理装置
40 機器制御装置
50 機器
101 対象イベント設定部
102 記号化部
103 マージ部
104 事例系列作成部
105 回数対応付け部
106 第1の類似度算出部
107 分類部
108 名前付け部
109 比較系列作成部
110 第2の類似度算出部
111 取得部
112 確率算出部
113 時間算出部
114 結果作成部
115 マージデータDB
116 事例データDB
201 表示制御部
301 ログデータDB
302 運転データDB
N ネットワーク

Claims (8)

  1. 機器又は設備の監視を支援する監視支援装置であって、
    予め記憶されている前記機器又は設備において発生したイベントを示すイベントデータと、予め記憶されている前記機器又は設備において測定されたセンサデータとをマージした第1のマージデータを作成するマージ手段と、
    前記マージ手段により作成された第1のマージデータから、予め指定されたイベントデータを含む複数のデータ系列を作成する作成手段と、
    前記作成手段により作成された複数のデータ系列同士の類似度を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の算出手段により算出された類似度に基づいて、前記複数のデータ系列を分類した事例データを作成し、該作成した事例データをデータベースに格納する格納手段と、
    前記機器又は設備から取得したイベントデータ及びセンサデータをマージした第2のマージデータと、前記データベースに格納されている前記事例データとの類似度を算出する第2の算出手段と、
    前記第2の算出手段により算出された類似度に基づいて、前記データベースから前記事例データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された事例データに基づく出力データを出力する出力手段と、
    を有する監視支援装置。
  2. 前記取得手段により取得された事例データと、前記第2のマージデータとに基づいて、前記事例データに含まれる前記指定されたイベントが発生する確率を算出する第3の算出手段を有し、
    前記出力手段は、
    前記確率を含む出力データを出力する、請求項1に記載の監視支援装置。
  3. 前記取得手段により取得された事例データと、前記第2のマージデータとに基づいて、前記事例データに含まれる前記指定されたイベントが発生するまでの時間を算出する第4の算出手段を有し、
    前記取得手段は、
    前記時間を含む出力データを出力する、請求項1又は2に記載の監視支援装置。
  4. 前記作成手段は、
    前記マージ手段により作成された第1のマージデータから、予め指定されたイベントデータの発生時刻を含む所定の時間の間に発生したイベントデータ又はセンサデータを抽出することにより、前記複数のデータ系列を作成する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の監視支援装置。
  5. 前記出力手段は、
    前記監視支援装置にネットワークで接続される監視装置に対して前記出力データを送信し、該出力データに基づく所定の画面を前記監視装置に表示させる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の監視支援装置。
  6. 前記第1の算出手段は、
    前記複数のデータ系列同士の類似度として、隠れマルコフモデルに基づくカルバック−ライブラー情報量を算出する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の監視支援装置。
  7. 機器又は設備の監視を支援する監視支援装置に用いられる監視支援方法であって、
    予め記憶されている前記機器又は設備において発生したイベントを示すイベントデータと、予め記憶されている前記機器又は設備において測定されたセンサデータとをマージした第1のマージデータを作成するマージ手順と、
    前記マージ手順により作成された第1のマージデータから、予め指定されたイベントデータを含む複数のデータ系列を作成する作成手順と、
    前記作成手順により作成された複数のデータ系列同士の類似度を算出する第1の算出手順と、
    前記第1の算出手順により算出された類似度に基づいて、前記複数のデータ系列を分類した事例データを作成し、該作成した事例データをデータベースに格納する格納手順と、
    前記機器又は設備から取得したイベントデータ及びセンサデータをマージした第2のマージデータと、前記データベースに格納されている前記事例データとの類似度を算出する第2の算出手順と、
    前記第2の算出手順により算出された類似度に基づいて、前記データベースから前記事例データを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された事例データに基づく出力データを出力する出力手順と、
    を有する監視支援方法。
  8. 機器又は設備の監視を支援する監視支援装置に、
    予め記憶されている前記機器又は設備において発生したイベントを示すイベントデータと、予め記憶されている前記機器又は設備において測定されたセンサデータとをマージした第1のマージデータを作成するマージ手順、
    前記マージ手順により作成された第1のマージデータから、予め指定されたイベントデータを含む複数のデータ系列を作成する作成手順、
    前記作成手順により作成された複数のデータ系列同士の類似度を算出する第1の算出手順、
    前記第1の算出手順により算出された類似度に基づいて、前記複数のデータ系列を分類した事例データを作成し、該作成した事例データをデータベースに格納する格納手順、
    前記機器又は設備から取得したイベントデータ及びセンサデータをマージした第2のマージデータと、前記データベースに格納されている前記事例データとの類似度を算出する第2の算出手順、
    前記第2の算出手順により算出された類似度に基づいて、前記データベースから前記事例データを取得する取得手順、
    前記取得手順により取得された事例データに基づく出力データを出力する出力手順、
    を実行させるためのプログラム。
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