JP6710913B2 - 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6710913B2
JP6710913B2 JP2015165176A JP2015165176A JP6710913B2 JP 6710913 B2 JP6710913 B2 JP 6710913B2 JP 2015165176 A JP2015165176 A JP 2015165176A JP 2015165176 A JP2015165176 A JP 2015165176A JP 6710913 B2 JP6710913 B2 JP 6710913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
event
information
similarity
case
series
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015165176A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017045147A (ja
Inventor
鈴木 聡
聡 鈴木
村上 賢哉
賢哉 村上
正康 熊谷
正康 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2015165176A priority Critical patent/JP6710913B2/ja
Publication of JP2017045147A publication Critical patent/JP2017045147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6710913B2 publication Critical patent/JP6710913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

本発明は、情報提供装置、情報提供方法、及びプログラムに関する。
センサの測定データ等の運転データを分析してプロセスの監視や診断を行う方法として、多変量統計的プロセス監視(MSPC:Multivariate Statistical Process Control)と呼ばれる方法が従来から知られている。
また、多変量統計的プロセス監視において、プラントの管理者や運転員に対して、異常時にどのようなアクションを起こせば良いかの判断の指針を与える技術が従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2014−96050号公報
しかしながら、上記の従来技術では、例えばプラントの運転員等は、異常が発生した際にどのような復旧操作を行えば良いのかを知ることができない場合があった。したがって、例えば、プラントの運転員の経験が浅い場合等には、発生した異常の復旧操作に時間が掛かってしまっていた。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、類似の過去事例を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置であって、時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報から、予め指定されたイベント情報を含む複数のイベント系列を生成する第1の生成手段と、前記第1の生成手段で生成された複数のイベント系列同士の類似度を算出する算出手段と、前記算出手段で算出された類似度に基づいて前記複数のイベント系列を分類して、事例情報を生成し、該事例情報を所定の記憶領域に記憶させる記憶手段と、前記機器又は設備から出力されたイベント情報と、前記所定の記憶領域に記憶されている事例情報との類似度を算出して、該類似度に応じて前記事例情報を出力する情報提供手段と、を有する。
本発明の一実施形態によれば、類似の過去事例を提供することができる。
第一の実施形態の監視支援システムの一例の構成を示す図である。 第一の実施形態の支援装置、監視装置、及び履歴管理装置の一例のハードウェア構成を示す図である。 第一の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。 第一の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。 第一の実施形態のログデータ系列の生成を模式的に説明する図である。 第一の実施形態の運転データ系列の生成を模式的に説明する図である。 ログデータ系列及び運転データ系列の類似度の算出結果の一例を示す図である。 事例DBの一例を示す図である。 第一の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。 過去の操作手順を情報提供する場合について模式的に説明する図である。 過去の原因候補を情報提供する場合について模式的に説明する図である。 第二の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。 第二の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。 第二の実施形態のログデータ系列の生成を模式的に説明する一例の図である。 第二の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。 対象イベントの発生予測を情報提供する場合について模式的に説明する図である。 第三の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。 第三の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第一の実施形態]
<システム構成>
まず、本実施形態の監視支援システム1のシステム構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態の監視支援システムの一例の構成を示す図である。
図1に示す監視支援システム1は、支援装置10と、1以上の監視装置20と、履歴管理装置30と、1以上の機器制御装置40とを有する。これら各装置は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。また、機器制御装置40には、1以上の機器50が接続されている。
本システムの動作には、機器50に故障や異常等が発生した場合における復旧操作手順等の過去事例を作成する「事例作成」フェーズと、機器50で発生したイベント等に応じた過去事例をユーザに提示する「情報提供」フェーズとがある。基本的に「事例作成」フェーズはオフラインの処理であり、「情報提供」フェーズはオンラインの処理である。
支援装置10は、「事例作成」フェーズにおいて、履歴管理装置30に蓄積されている過去のイベントログデータや運転データに基づいて、所定のイベントが発生した場合の過去事例を示す事例データを作成する。また、支援装置10は、「情報提供」フェーズにおいて、機器50で発生したイベント等に応じて、過去事例を示す事例データをユーザに提示する。
監視装置20は、「情報提供」フェーズにおいて、支援装置10から提示された事例データに基づく過去事例を表示する。これにより、例えばプラント等の運転員やオペレータ等のユーザは、機器50において故障や異常等のイベントが発生した場合に、その後に行うべき復旧操作手順等を知ることができる。このように、本実施形態の監視支援システム1では、故障や異常等のイベントが発生した場合における過去事例をユーザに情報提供することで、当該ユーザが復旧操作等を行うことを支援する。
履歴管理装置30は、機器制御装置40から受信したイベントログデータや運転データ等の履歴を時系列で管理する。
ここで、イベントログデータとは、機器50で何等かのイベントが発生した際に機器制御装置40から送信される、イベントの発生等を示すデータである。イベントには、機器50で発生した故障や異常を示すアラーム、機器50における各種動作、ユーザによる機器50の設定値の変更等の各種操作、当該操作に対する機器50の応答等が含まれる。なお、以降では、イベントログデータを、単に「イベントデータ」と表す。
また、運転データとは、機器50が備える流量計や圧力計、温度計等の各種センサの測定データの履歴である。なお、本実施形態では運転データは、測定データの履歴であるものとして説明するが、運転データには、例えば機器50が備えるアクチュエータ等の動作データの履歴等が含まれていても良い。
機器制御装置40は、機器50を制御する装置である。機器制御装置40は、自身に接続されている機器50に何等かのイベント(例えば機器50の状態変化等)が発生した場合や機器50が各種センサで測定対象を測定した場合等に、イベントデータや測定データを履歴管理装置30に送信する。
機器50は、例えばガスタービンや蒸気タービン等であり、機器制御装置40により制御される設備やプラント等である。
なお、本実施形態の監視支援システム1では、機器50の一例としてプラントや設備等を想定するが、これに限られない。本実施形態の監視支援システム1は、機器制御装置40により制御される機器50として例えばルータ等を用いて、ネットワーク機器に故障や異常等が発生した場合の過去事例を情報提供する場合にも適用され得る。また、同様に、機器50として各種電子機器を用いて、各種電子機器に故障や異常等が発生した場合の過去事例を情報提供する場合にも適用され得る。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態の支援装置10、監視装置20、及び履歴管理装置30のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態の支援装置、監視装置、及び履歴管理装置の一例のハードウェア構成を示す図である。なお、支援装置10、監視装置20、及び履歴管理装置30は同様のハードウェア構成を有しているため、以降では、主に支援装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示す支援装置10は、入力装置11、表示装置12、外部I/F13、RAM(Random Access Memory)14を有する。また、図2に示す支援装置10は、ROM(Read Only Memory)15、CPU(Central Processing Unit)16、通信I/F17、記憶装置18を有する。これら各ハードウェアは、バスBにより通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、処理結果を表示する。なお、入力装置11及び/又は表示装置12は、必要なときにバスBに接続して利用する形態であってもよい。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。これにより、支援装置10は、外部I/F13を介して記録媒体13aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等がある。なお、記録媒体13aには、本実施形態を実現するプログラムが格納されてもよい。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持することができる揮発性の半導体メモリである。ROM15には、支援装置10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)設定、及びネットワーク設定等のプログラムやデータが格納されている。
CPU16は、ROM15や記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出し、処理を実行することで、支援装置10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
通信I/F17は、支援装置10をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、支援装置10は、通信I/F17を介してデータ通信を行うことができる。
記憶装置18は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリであり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(solid state drive)等である。格納されるプログラムやデータには、本実施形態を実現するプログラム、支援装置10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア等がある。なお、記憶装置18は、格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステム及び/又はDBにより管理している。
本実施形態に係る支援装置10は、上記のハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現できる。
<機能構成>
次に、本実施形態の監視支援システム1の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。
図3に示す履歴管理装置30は、ログデータDB301、及び運転データDB302を有する。これら各DBは、記憶装置18を用いて実現可能である。
ログデータDB301は、機器制御装置40から送信されたイベントデータを時系列に従って格納する。運転データDB302は、機器制御装置40から送信された測定データを時系列に従って格納する。このように、履歴管理装置30は、機器50で発生したイベントのイベントデータや機器50がセンサで測定した測定データをログデータDB301や運転データDB302に蓄積する。
図3に示す支援装置10は、対象イベント設定部101、事例系列作成部102、第1の算出部103、分類部104、名前付け部105、比較系列作成部106、第2の算出部107、取得部108、及び情報提供部109を有する。これら各部は、支援装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU16に実行させる処理により実現される。
また、図3に示す支援装置10は、事例DB110を有する。当該DBは、記憶装置18を用いて実現可能である。
対象イベント設定部101は、「事例作成」フェーズにおいて、ユーザにより指定されたイベントを事例データの作成対象イベント(以降では、「対象イベント」と表す。)として設定する。
事例系列作成部102は、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベントに基づいて、ログデータDB301に格納されているイベントデータから複数のログデータ系列を作成する。また、事例系列作成部102は、「事例作成」フェーズにおいて、運転データDB302に格納されている測定データから、作成したログデータ系列に対応する運転データ系列を作成する。
第1の算出部103は、「事例作成」フェーズにおいて、ログデータ系列同士の類似度、又は運転データ系列同士の類似度を算出する。また、第1の算出部103は、「事例作成」フェーズにおいて、算出した類似度を正規化する。
分類部104は、「事例作成」フェーズにおいて、第1の算出部103により算出された類似度に基づいて、複数のログデータ系列及び運転データ系列を分類する。
名前付け部105は、「事例作成」フェーズにおいて、分類部104により分類されたログデータ系列及び運転データ系列に対して、ユーザにより指定された名前を付与する。そして、名前付け部105は、名前が付与されたログデータ系列及び運転データ系列を事例データとして事例DB110に格納する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、「事例作成」フェーズにおいて、対象イベントに関する過去事例を示す事例データが作成及び保持される。
比較系列作成部106は、「情報提供」フェーズにおいて、ログデータDB301に格納されているイベントデータのうち、直近のイベントデータからログ比較用データ系列を作成する。また、比較系列作成部106は、「情報提供」フェーズにおいて、運転データDB302に格納されている測定データから、作成したログ比較用データ系列に対応する運転比較用データ系列を作成する。
ここで、ログ比較用データ系列とは、事例DB110に格納された事例データに含まれるログデータ系列との類似度を比較するためのイベントデータのデータ系列である。一方で、運転比較用データ系列とは、ログ比較用データ系列に対応する測定データのデータ系列であり、事例DB110に格納された事例データに含まれる運転データ系列との類似度を比較するためのデータ系列である。
第2の算出部107は、「情報提供」フェーズにおいて、事例DB110に格納された事例データに含まれるログデータ系列と、ログ比較用データ系列との類似度を算出する。また、第2の算出部107は、「情報提供」フェーズにおいて、事例DB110に格納された事例データに含まれる運転データ系列と、運転比較用データ系列との類似度を算出する。
取得部108は、「情報提供」フェーズにおいて、第2の算出部107により算出された類似度に基づいて、事例DB110からログデータ系列及び運転データ系列を取得する。すなわち、取得部108は、ログ比較用データ系列との類似度が高いログデータ系列、及び運転比較用データ系列との類似度が高い運転データ系列を取得する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、機器50の直近の状況と類似の過去事例を示す事例データを取得することができる。
情報提供部109は、「情報提供」フェーズにおいて、取得部108により取得されたログデータ系列及び運転データ系列を評価して、評価結果を監視装置20に送信する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、過去事例の情報を情報提供として監視装置20に送信する。したがって、監視装置20を操作している運転員やオペレータ等のユーザは、情報提供された過去事例の情報に基づいて、例えば、故障や異常等が発生した際に、当該故障や異常等から復旧するための操作手順を知ることができる。換言すれば、本実施形態の監視支援システム1では、例えば、故障や異常等が発生した際に、当該故障や異常等の復旧を支援することができる。
事例DB110は、事例データを格納する。事例データとは、上述したように、ログデータ系列及び運転データ系列に、名前を付与したデータである。事例データの詳細については後述する。
<処理の詳細>
次に、本実施形態の監視支援システム1の処理の詳細について説明する。
≪事例データの作成処理≫
まず、「事例作成」フェーズにおいて、事例データを作成する処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、第一の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS401において、ユーザは、入力装置11等から事例データを作成するイベントを指定する。すると、対象イベント設定部101は、ユーザにより指定されたイベントを対象イベントに設定する。ここで、対象イベント設定部101は、2以上の対象イベントを設定しても良い。
なお、イベントは、例えば、「空気ブロー弁,開」や「冷却機器故障」等のように、メッセージとして表される。このため、イベントを示すメッセージを記号と対応付けることで、イベントを記号化して表すことができる。本実施形態では、イベントは、所定のアルファベット1文字で記号化されているものとして説明する。これにより、例えば、「空気ブロー弁,開」を示すイベントはイベント「A」で表され、「冷却機器故障」を示すイベントはイベント「K」で表される。
以降では、対象イベントとして、機器50の故障の発生を示すイベント「K」が設定されたものとして説明する。
ステップS402において、事例系列作成部102は、対象イベント設定部101により設定された対象イベントに基づいて、ログデータDB301に格納されているイベントデータから複数のログデータ系列を作成する。
ここで、ログデータ系列の作成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第一の実施形態のログデータ系列の生成を模式的に説明する図である。
図5に示すように、ログデータDB301には、イベントデータが時系列に従って格納されている。本実施形態の事例系列作成部102は、対象イベント「K」を示すイベントデータの前後30分間のイベントデータをログデータ系列として抽出して作成する。
より具体的には、「2015−05−01 01:08:18」のイベント「K」の前後30分間に発生したイベント「D」及びイベント「G」を示すイベントデータを抽出して、第1のログデータ系列「DKG」を作成する。
同様に、「2015−05−01 02:15:07」のイベント「K」の前後30分間に発生したイベント「C」及びイベント「A」を示すイベントデータを抽出して、第2のログデータ系列「CKA」を作成する。
このように、事例系列作成部102は、対象イベントの前後の所定の時間の間のイベントを抽出して、複数のログデータ系列を作成する。本実施形態では、事例系列作成部102により、第1のログデータ系列、第2のログデータ系列、・・・、第Mのログデータ系列が作成されたものとして説明を続ける。なお、事例系列作成部102によりイベントデータが抽出される対象イベントの前後の所定の時間は、ユーザにより任意の時間が設定されて良い。
ステップS403において、事例系列作成部102は、運転データDB302に格納されている測定データから、作成したログデータ系列に対応する運転データ系列を作成する。
ここで、運転データ系列の作成について、図6を参照しながら説明する。図6は、第一の実施形態の運転データ系列の生成を模式的に説明する図である。
図6に示すように、運転データDB302には、測定データが時系列に従って格納されている。なお、測定データは、機器50が備える各種センサで測定されたデータであり、変数1〜変数Lで表されるデータである。このようにL次元のベクトルとして表される測定データを、c,c,・・・c12等と表す。
本実施形態の事例系列作成部102は、第1のログデータ系列に対応する第1の運転データ系列を作成する。同様に、本実施形態の事例系列作成部102は、第2のログデータ系列〜第Mのログデータ系列にそれぞれ対応する第2の運転データ系列〜第Mの運転データ系列を作成する。
より具体的には、上述したように、第1のログデータ系列は、ログデータDB301から「2015−05−01 00:38:18」〜「2015−05−01 01:38:18」のイベントデータを抽出して作成したものである。したがって、事例系列作成部102は、運転データDB302から「2015−05−01 00:38:18」〜「2015−05−01 01:38:18」の測定データc〜cを抽出して、第1の運転データ系列「c」を作成する。
同様に、第2のログデータ系列は、ログデータDB301から「2015−05−01 01:45:07」〜「2015−05−01 02:45:07」のイベントデータを抽出して作成したものである。したがって、事例系列作成部102が、運転データDB302から「2015−05−01 01:45:07」〜「2015−05−01 02:45:07」の測定データc〜c11を抽出して、第2の運転データ系列「c1011」を作成する。
以上のように、本実施形態の事例系列作成部102は、第1のログデータ系列、第2のログデータ系列、・・・、第Mのログデータ系列にそれぞれ対応する第1の運転データ系列、第2の運転データ系列、・・・、第Mの運転データ系列を作成する。
ステップS404において、第1の算出部103は、ログデータ系列同士の類似度、又は運転データ系列同士の類似度を算出する。なお、第1の算出部103は、ログデータデータ系列同士の類似度及び運転データ系列同士の類似度の両方を算出しても良い。
すなわち、ログデータ系列同士の類似度を算出する場合、第1の算出部103は、第1のログデータ系列と、第1のログデータ系列〜第Mのログデータ系列それぞれとの類似度を算出する。同様に、第1の算出部103は、第2のログデータと、第2のログデータ系列〜第Mのログデータ系列それぞれとの類似度を算出する。同様に、第1の算出部103は、第3のログデータと、第3のログデータ系列〜第Mのログデータ系列それぞれとの類似度を算出する。このように、第1の算出部103は、自身も含めたログデータ系列同士の類似度を算出する。運転データ系列同士の類似度を算出する場合も同様である。
ここで、ログデータ系列同士の類似度を算出する方法には、例えば、ログデータ系列を隠れマルコフモデル(HMM:Hidden Markov Model)からの発生データと見做した場合において、HMM同士の情報量(例えばカルバック−ライブラー情報量)を類似度として算出する方法が挙げられる。
また、ログデータ系列同士の類似度を算出する方法には、例えば、あるログデータ系列を他のログデータ系列に変形するのに必要な手順の最小コストとして定義されるレーベンシュタイン距離を類似度として算出する方法が挙げられる。
一方、運転データ系列同士の類似度を算出する方法には、例えば、運転データ系列をベクトルと見做した場合において、運転データ系列同士のユークリッド距離やマハラノビス距離等の距離を類似度として算出する方法が挙げられる。
ステップS405において、第1の算出部103は、ステップS404で算出した類似度を0以上1以下の値となるように正規化する。
ここで、第1の算出部103により正規化された類似度の算出結果を図7に示す。図7は、ログデータ系列及び運転データ系列の類似度の算出結果の一例を示す図である。
図7(a)に示す算出結果テーブルは、ログデータ系列同士の正規化された類似度の算出結果の一例を示している。図7(b)に示す算出結果テーブルは、運転データ系列同士の類似度の算出結果の一例を示している。図7(a)に示すように、本実施形態では、ログデータ系列同士が同一である場合には、正規化後の類似度の値は「1.0」となり、ログデータ系列同士の類似の度合いが低くなるに従って、正規後の類似度の値が小さくなる。図7(b)に示す運転データ系列ついても同様である。
ステップS406において、分類部104は、第1の算出部103により正規化された後の類似度に基づいて、ログデータ系列及び運転データ系列を分類する。
ここで、ログデータ系列及び運転データ系列を分類する方法には、例えば、凝集型階層的クラスタリングの手法を用いて、予めユーザにより指定された数のクラスタに分類する方法が挙げられる。なお、凝集型階層的クラスタリングの手法において、クラスタ間の距離は、例えば、Lance-Williamsの更新式に基づいて更新すれば良い。
ステップS407において、名前付け部105は、分類部104により分類されたログデータ系列及び運転データ系列に対して、ユーザにより指定された名前を付与する。そして、名前付け部105は、名前が付与されたログデータ系列及び運転データ系列を事例データとして事例DB110に格納する。これにより、事例データが事例DB110に格納される。
ここで、上記のステップS406において、ログデータ系列及び運転データ系列を凝集型階層的クラスタリングの手法を用いて、3つのクラスタに分類した場合の事例DB110に格納された事例データを図8に示す。図8は、事例DBの一例を示す図である。
図8に示すように、第1のログデータ系列及び第1の運転データ系列、第3のログデータ系列及び第3の運転データ系列、並びに第Mのログデータ系列及び第Mの運転データ系列等に名前「名前α」が付与された事例データが同一のクラスタに分類されている。このように、本実施形態の監視支援システム1は、1以上のログデータ系列及び運転データ系列に名前を付与した上で、事例データとして分類する。
なお、同一のクラスタに分類される事例データには、ユーザにより適切な名前が付与されることが好ましい。例えば、対象イベント「K」の後に復旧操作手順のイベント系列が含まれるログデータ系列の事例データには、名前「イベント「K」の復旧操作事例」等の名前を付与することが好ましい。
また、例えば、対象イベント「K」の他に関連する故障や異常等のイベントが含まれるログデータ系列の事例データには、名前「関連アラームの発生事例」等の名前を付与することが好ましい。
このように、本実施形態の監視支援システム1では、過去のイベントデータや測定データの履歴に基づいて、対象イベントが発生した前後の事例データを作成する。そして、本実施形態の監視支援システム1は、互いに類似する事例データに名前を付与した上で分類し、過去事例として保持する。これにより、後述する情報提供処理において、類似する過去事例の情報をユーザに提示することができ、当該ユーザの操作支援等を行うことができる。
≪情報提供処理≫
次に、「情報提供」フェーズにおいて、ユーザに対して過去事例を示す事例データを情報提供する処理について、図9を参照しながら説明する。図9は、第一の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS901において、比較系列作成部106は、ログデータDB301に格納されているイベントデータのうち、直近のイベントデータからログ比較用データ系列を作成する。
すなわち、比較系列作成部106は、ログデータDB301に格納されているイベントデータのうち、現在時刻から過去の所定の時間の間(例えば過去30分間)に発生したイベントのイベントデータを抽出して比較用データ系列を作成する。より具体的には、比較系列作成部106は、例えば、現在時刻が「03:30:00」である場合、「03:00:00」〜「03:30:00」までに発生したイベントのイベントデータを抽出して、比較用データ系列を作成する。
ステップS902において、比較系列作成部106は、運転データDB302に格納されている測定データから、作成したログ比較用データ系列に対応する運転比較用データ系列を作成する。すなわち、比較系列作成部106は、運転データDB302に格納されている測定データのうち、現在時刻から過去の所定の時間の間における測定データを抽出して比較用運転データ系列を作成する。より具体的には、比較系列作成部106は、例えば、「03:00:00」〜「03:30:00」におけるログ比較用データ系列を作成した場合、「03:00:00」〜「03:30:00」における測定データを抽出して、比較用運転データ系列を作成する。
ステップS903において、第2の算出部107は、事例DB110に格納された事例データと、ログ比較用データ系列及び運転比較用データ系列との類似度を算出する。すなわち、第2の算出部107は、各事例データに含まれるログデータ系列と、ログ比較用データ系列との類似度をそれぞれ算出する。また、第2の算出部107は、各事例データに含まれる運転データ系列と、運転比較用データ系列との類似度をそれぞれ算出する。
ステップS904において、取得部108は、各事例データに含まれるログデータ系列のうち、ログ比較用データ系列との類似度が高い上位N件のログデータ系列を取得する。同様に、取得部108は、各事例データに含まれる運転データ系列のうち、運転比較用データ系列との類似度が高い上位N件の運転データを取得する。なお、N及びNの値はユーザが任意に設定することができるが、例えば、2〜3(件)程度とすれば良い。
これにより、本実施形態の監視支援システム1では、直近で発生しているイベントや測定データと類似する過去事例におけるログデータ系列と運転データ系列が取得される。
ステップS905において、情報提供部109は、ステップS904で取得したログデータ系列及び運転データ系列を評価して、評価結果を情報提供として監視装置20に送信する。
ここで、情報提供部109による情報提供の一例について、図10を参照しながら説明する。図10は、過去の操作手順を情報提供する場合について模式的に説明する図である。
図10に示すように、ログ比較用データ系列が「BDCAK」であり、上記のステップS905で取得されたログデータ系列が「BDCAKGHYQG」であるとする。このとき、情報提供部109は、ログデータ系列「BDCAKGHYQG」において、イベント「K」が発生した後には、「GHYQG」という操作がなされていると評価する。したがって、例えば、異常や故障等を示すイベント「K」が発生した後の復旧操作手順の過去事例として、情報提供部109は、当該ログデータ系列に付与された名前とともに操作手順「GHYQG」を監視装置20に送信する。これにより、運転員やオペレータ等のユーザは、異常や故障等のイベントが機器50で発生した場合の復旧操作手順の過去事例を知ることができる。
また、情報提供部109による情報提供の他の例ついて、図11を参照しながら説明する。図11は、過去の原因候補を情報提供する場合について模式的に説明する図である。
図11に示すように、ログ比較用データ系列が「ABCKE」であり、上記のステップS905で取得されたログデータ系列が「CDEHDCABCKE」であるとする。このとき、情報提供部109は、ログデータ系列が「CDEHDCABCKE」において、イベント「K」が発生した発生原因の候補は「CDEHDC」のイベント列の中にあると評価する。したがって、例えば、異常や故障等を示すイベント「K」が発生した場合に、過去事例における当該イベントの発生原因の候補として、情報提供部109は、当該ログデータ系列に付与された名前とともに原因の候補「CDEHDC」を監視装置20に送信する。これにより、運転員やオペレータ等のユーザは、異常や故障等のイベントが機器50で発生した場合の発生原因の候補を知ることができる。
さらに、情報提供部109は、上記のステップS905で取得された運転データ系列を情報提供として監視装置20に併せて送信する。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、過去事例における測定データの時系列をユーザに提供することができ、故障や異常等を示すイベントの発生原因の特定等を支援することができる。
以上のように、本実施形態の監視支援システム1では、直近で機器50に発生したイベント等に応じて、類似の過去事例をユーザに提供することができる。これにより、本実施形態の監視支援システム1では、例えば、故障や異常等を示すイベントが発生した場合に、ユーザによる当該故障や異常等からの復旧活動を支援することができる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態の監視支援システム1について説明する。第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有する箇所には第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態は、「情報提供」フェーズにおいて、対象イベントの発生予測をユーザに情報提供するものである。
<機能構成>
次に、本実施形態の監視支援システム1の機能構成について、図12を参照しながら説明する。図12は、第二の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。
図12に示す支援装置10は、事例系列作成部102A及び情報提供部109Aを有する。
事例系列作成部102Aは、ログデータ系列及び運転データ系列を作成する。このとき、本実施形態の事例系列作成部102Aは、対象イベントの発生前の所定の時間の間に発生したイベントを示すイベントデータからログデータ系列を作成する。
情報提供部109Aは、取得部108により取得されたログデータ系列及び運転データ系列を評価して、評価結果を監視装置20に送信する。このとき、本実施形態の情報提供部109Aは、対象イベントの発生を予測した評価結果を情報提供として監視装置20に送信する。したがって、監視装置20を操作している運転員やオペレータ等のユーザは、故障や異常等を示す対象イベントの発生を回避やリスクを低減するための対応を行うことができるようになる。
<処理の詳細>
次に、本実施形態の監視支援システム1の処理の詳細について説明する。
≪事例データの作成処理≫
本実施形態の事例データの作成処理について、図13を参照しながら説明する。図13は、第二の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図13におけるステップS401、及びステップS403〜ステップS407の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1301において、事例系列作成部102Aは、対象イベント設定部101により設定された対象イベントに基づいて、ログデータDB301に格納されているイベントデータから複数のログデータ系列を作成する。
ここで、本実施形態におけるログデータ系列の作成について、図14を参照しながら説明する。図14は、第二の実施形態のログデータ系列の生成を模式的に説明する一例の図である。
第一の実施形態と同様に、ログデータDB301には、イベントデータが時系列に従って格納されている。本実施形態の事例系列作成部102Aは、対象イベント「K」を示すイベントデータの発生前45分間のイベントデータをログデータ系列として抽出して作成する。
より具体的には、「2015−05−01 01:08:18」のイベント「K」の前45分間に発生したイベント「D」及びイベント「A」を示すイベントデータを抽出して、第1のログデータ系列「ADK」を作成する。
同様に、「2015−05−01 02:15:07」のイベント「K」の前45分間に発生したイベント「C」及びイベント「A」を示すイベントデータを抽出して、第2のログデータ系列「ACK」を作成する。
このように、本実施形態の事例系列作成部102Aは、対象イベントの発生前の所定の時間の間のイベントを抽出して、複数のログデータ系列を作成する。これにより、本実施形態の事例系列作成部102Aにより作成されるログデータ系列では、当該ログデータ系列に含まれる末尾のイベントが対象イベントとなる。
≪情報提供処理≫
次に、本実施形態の情報提供処理について、図15を参照しながら説明する。図15は、第二の実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャートである。なお、図15におけるステップS901〜ステップS904の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1501において、情報提供部109Aは、ステップS904で取得したログデータ系列及び運転データ系列を評価して、評価結果を情報提供として監視装置20に送信する。
ここで、本実施形態の情報提供部109Aによる情報提供の一例について、図16を参照しながら説明する。図16は、対象イベントの発生予測を情報提供する場合について模式的に説明する図である。
図16に示すように、ログ比較用データ系列が「ADBC」であり、ステップS904で取得されたログデータ系列が「ADBCDFGAK」であるとする。このとき、情報提供部109Aは、ログデータ系列「ADBCDFGAK」において、イベント列「ADBC」が発生した後に、「DFGAK」の発生が予測できると評価する。すなわち、情報提供部109Aは、今後、イベント列「DFGA」が発生した後、対象イベント「K」が発生すると評価する。また、このとき、情報提供部109Aは、対象イベント「K」が発生するまでの発生時間を予測することもできる。
したがって、情報提供部109Aは、当該ログデータ系列に付与された名前とともに予測イベント列として「DFGAK」を監視装置20に送信する。これにより、運転員やオペレータ等のユーザは、対象イベントの発生が予測される事や発生するまでの時間等を知ることができ、故障や異常等を示す対象イベントの発生を回避するための操作やリスクを低減するための対応を行うことができるようになる。
[第三の実施形態]
次に、第三の実施形態の監視支援システム1について説明する。第三の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有する箇所には第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施形態では、「事例作成」フェーズにおいて、ログデータ系列や運転データの類似度を算出する際に、様々な算出方法を用いて柔軟に類似度を算出することができるようにするものである。
<機能構成>
本実施形態の監視支援システム1の機能構成について、図17を参照しながら説明する。図17は、第三の実施形態の監視支援システムの一例の機能構成を示す図である。
図17に示す支援装置10は、第1の算出部103Aを有する。また、本実施形態の第1の算出部103Aは、第1のログ算出部113、第2のログ算出部113、第1の運転算出部123、第2の運転算出部123、及び総合部133を有する。
第1のログ算出部113は、例えば、ログデータ系列をHMMからの発生データと見做し場合におけるHMM同士のカルバック−ライブラー情報量を類似度として算出する。
第2のログ算出部113は、例えば、ログデータ系列同士のレーベンシュタイン距離を類似度として算出する。
第1の運転算出部123は、例えば、運転データ系列同士のユークリッド距離を類似度として算出する。
第2の運転算出部123は、例えば、運転データ系列同士のマハラノビス距離を類似度として算出する。
総合部133は、ユーザにより予め類似度の算出方法毎に設定された重みデータ111に基づいて、類似度に重み付けをした上で合計して、最終的な類似度を算出する。
ここで、本実施形態の重みデータ111には、第1のログ算出部113に対応する重みデータw、及び第2のログ算出部113に対応する重みデータwが含まれる。また、本実施形態の重みデータ111には、第1の運転算出部123に対応する重みデータW、及び第2の運転算出部123に対応する重みデータWが含まれる。すなわち、本実施形態の重みデータ111は、(w,w,W,W)と表される。
このように、本実施形態の第1の算出部103は、ログデータ系列同士の類似度を算出する算出方法毎にログ算出部113を有する。同様に、本実施形態の第1の算出部103は、運転データ系列同士の類似度を算出する算出方法毎に運転算出部123を有する。
なお、上記では、ログデータ系列同士の類似度を算出する算出方法として、カルバック−ライブラー情報量及びレーベンシュタイン距離を例示したが、これらに限られず、種々の算出方法を用いることができる。同様に、運転データ系列同士の類似度を算出する方法として、ユークリッド距離及びマハラノビス距離を例示したが、これらに限られず、種々の算出方法を用いることができる。
したがって、本実施形態の第1の算出部103Aは、種々の類似度の算出方法に応じて、ログデータ系列同士の類似度を算出する任意の数のログ算出部113と、運転データ系列同士の類似度を算出する任意の数の運転算出部123とが含まれる。
<処理の詳細>
次に、本実施形態の監視支援システム1の処理の詳細について説明する。なお、情報提供処理については、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
≪事例データ作成処理≫
本実施形態の事例データの作成処理について、図18を参照しながら説明する。図18は、第三の実施形態の事例データの作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図18におけるステップS401〜ステップS403、及びステップS405〜ステップS406の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1801において、第1の算出部103Aは、ログデータ系列同士の類似度、又は運転データ系列同士の類似度を算出する。
本実施形態において、ログデータ系列同士の類似度は以下のS11)及びS12)により算出される。
S11)まず、第1のログ算出部113及び第2のログ算出部113によりログデータ系列同士の類似度をそれぞれ算出する。
ここで、j≧iを満たす自然数i,jに対して、第1のログ算出部113により算出した第iのログデータ系列と第jのログデータ系列との類似度をd(i,j)とする。
同様に、j≧iを満たす自然数i,jに対して、第2のログ算出部113により算出した第iのログデータ系列と第jのログデータ系列との類似度をd(i,j)とする。
S12)次に、総合部133は、重みデータ111に基づいて、上記のS11)で算出された類似度を重み付けて合計する。すなわち、本実施形態の総合部133は、以下の式により最終的な類似度S(i,j)を得る。
Figure 0006710913
このようにして算出されたS(i,j)が、本実施形態における第iのログデータ系列と第jのログデータ系列との類似度である。
同様に、本実施形態において、運転データ系列同士の類似度は以下のS21)及びS22)により算出される。
S21)まず、第1の運転算出部123及び第2の運転算出部123により運転データ系列同士の類似度をそれぞれ算出する。
ここで、上記と同様に、j≧iを満たす自然数i,jに対して、第1の運転算出部123により算出した第iの運転データ系列と第jの運転データ系列との類似度をD(i,j)とする。
同様に、j≧iを満たす自然数i,jに対して、第2の運転算出部123により算出した第iの運転データ系列と第jの運転データ系列との類似度をD(i,j)とする。
S22)次に、総合部133は、重みデータ111に基づいて、上記のS21)で算出された類似度を重み付けて合計する。すなわち、本実施形態の総合部133は、以下の式により最終的な類似度S(i,j)を得る。
Figure 0006710913
このようにして算出されたS(i,j)が、本実施形態における第iの運転データ系列と第jの運転データ系列との類似度である。
以上のように、本実施形態の監視支援システム1では、種々の算出方法を用いてログデータ系列同士の類似度及び運転データ系列同士の類似度を算出することができる。
また、本実施形態の監視支援システム1では、種々の算出方法で算出された類似度に対する重み付け合計を最終的な類似度として用いる。したがって、ユーザは、類似度に対する重みデータを所望の値に設定することで、最終的な類似度に影響する算出方法に軽重を付ける等、柔軟に類似度を算出することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 監視支援システム
10 支援装置
20 監視装置
30 履歴管理装置
40 機器制御装置
50 機器
101 対象イベント設定部
102 事例系列作成部
103 第1の算出部
104 分類部
105 名前付け部
106 比較系列作成部
107 第2の算出部
108 取得部
109 情報提供部
110 事例DB
301 ログデータDB
302 運転データDB
N ネットワーク

Claims (8)

  1. 機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置であって、
    時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報から、予め指定されたイベント情報、前記指定されたイベント情報の発生時刻の前後の所定の時間幅の間に含まれるイベント情報とでそれぞれ構成される複数の第1のイベント系列を生成する第1の生成手段と、
    前記第1の生成手段で生成された複数の第1のイベント系列同士の類似度を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された類似度に基づいて前記複数の第1のイベント系列を1以上のクラスタに分類して、同一のクラスタに分類された1以上の第1のイベント系列が含まれる事例情報を前記クラスタ毎に生成し、前記クラスタ毎に生成された各事例情報を所定の第1の記憶領域に記憶させる記憶手段と、
    前記機器又は設備から出力されたイベント情報のうち、現在時刻から過去の前記時間幅の間におけるイベント情報の時系列データである第2のイベント系列と、前記所定の第1の記憶領域に記憶されている事例情報に含まれる第1のイベント系列との類似度をそれぞれ算出して、該類似度に応じて前記事例情報を出力する情報提供手段と、
    を有する情報提供装置。
  2. 第2の記憶領域に時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備の運転情報から、前記第1のイベント系列にそれぞれ対応する複数の運転系列を生成する第2の生成手段を有し、
    前記記憶手段は、
    前記分類された第1のイベント系列と、該第1のイベント系列に対応する運転系列とを事例情報として生成し、該事例情報を所定の第1の記憶領域に記憶させる、請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記算出手段は、
    前記第2の生成手段で生成された複数の運転系列同士の類似度を算出する、請求項2に記載の情報提供装置。
  4. 前記複数の運転系列同士の類似度は、ユークリッド距離又はマハラノビス距離である、請求項3に記載の情報提供装置。
  5. 前記複数の第1のイベント系列同士の類似度は、隠れマルコフモデルに基づくカルバック−ライブラー情報量である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  6. 前記記憶手段は、
    前記算出手段で算出された類似度に基づいて、凝集型階層的クラスタリングにより、前記複数の第1のイベント系列を予め設定された数のクラスタに分類して、前記事例情報を生成する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  7. 機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置における情報提供方法であって、
    時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報から、予め指定されたイベント情報、前記指定されたイベント情報の発生時刻の前後の所定の時間幅の間に含まれるイベント情報とでそれぞれ構成される複数の第1のイベント系列を生成する第1の生成手順と、
    前記第1の生成手順で生成された複数の第1のイベント系列同士の類似度を算出する算出手順と、
    前記算出手順で算出された類似度に基づいて前記複数の第1のイベント系列を1以上のクラスタに分類して、同一のクラスタに分類された1以上の第1のイベント系列が含まれる事例情報を前記クラスタ毎に生成し、前記クラスタ毎に生成された各事例情報を所定の第1の記憶領域に記憶させる記憶手順と、
    前記機器又は設備から出力されたイベント情報のうち、現在時刻から過去の前記時間幅の間におけるイベント情報の時系列データである第2のイベント系列と、前記所定の第1の記憶領域に記憶されている事例情報に含まれる第1のイベント系列との類似度をそれぞれ算出して、該類似度に応じて前記事例情報を出力する情報提供手順と、
    を有する情報提供方法。
  8. 機器又は設備の監視を支援する情報を提供する情報提供装置を、
    時系列に従って予め記憶されている前記機器又は設備におけるイベント情報から、予め指定されたイベント情報、前記指定されたイベント情報の発生時刻の前後の所定の時間幅の間に含まれるイベント情報とでそれぞれ構成される複数の第1のイベント系列を生成する第1の生成手段、
    前記第1の生成手段で生成された複数の第1のイベント系列同士の類似度を算出する算出手段、
    前記算出手段で算出された類似度に基づいて前記複数の第1のイベント系列を1以上のクラスタに分類して、同一のクラスタに分類された1以上の第1のイベント系列が含まれる事例情報を前記クラスタ毎に生成し、前記クラスタ毎に生成された各事例情報を所定の第1の記憶領域に記憶させる記憶手段、
    前記機器又は設備から出力されたイベント情報のうち、現在時刻から過去の前記時間幅の間におけるイベント情報の時系列データである第2のイベント系列と、前記所定の第1の記憶領域に記憶されている事例情報に含まれる第1のイベント系列との類似度をそれぞれ算出して、該類似度に応じて前記事例情報を出力する情報提供手段、
    として機能させるためのプログラム。
JP2015165176A 2015-08-24 2015-08-24 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム Active JP6710913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015165176A JP6710913B2 (ja) 2015-08-24 2015-08-24 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015165176A JP6710913B2 (ja) 2015-08-24 2015-08-24 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017045147A JP2017045147A (ja) 2017-03-02
JP6710913B2 true JP6710913B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=58211391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015165176A Active JP6710913B2 (ja) 2015-08-24 2015-08-24 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6710913B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6638260B2 (ja) * 2015-08-24 2020-01-29 富士電機株式会社 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム
JP7363032B2 (ja) * 2019-01-10 2023-10-18 オムロン株式会社 情報管理装置、及び情報管理方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5364530B2 (ja) * 2009-10-09 2013-12-11 株式会社日立製作所 設備状態監視方法、監視システム及び監視プログラム
JP5424989B2 (ja) * 2010-06-09 2014-02-26 日本電信電話株式会社 Posデータ分析装置及び方法及びプログラム
JP5392686B2 (ja) * 2011-09-26 2014-01-22 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置および方法
JP5967931B2 (ja) * 2011-12-26 2016-08-10 大和ハウス工業株式会社 エネルギー管理システム及びエネルギー管理方法
JP5342025B2 (ja) * 2012-01-19 2013-11-13 株式会社東芝 行動推定装置
JP2014048697A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Hitachi Ltd 設備状態監視方法及び設備状態監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017045147A (ja) 2017-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2905665B1 (en) Information processing apparatus, diagnosis method, and program
US20170193372A1 (en) Health Management Using Distances for Segmented Time Series
CN108780315B (zh) 用于优化旋转设备的诊断的方法和装置
JP5684941B1 (ja) 異常予兆診断装置及び異常予兆診断方法
WO2019216941A1 (en) Quality inference from living digital twins in iot-enabled manufacturing systems
JP2013025367A (ja) 設備状態監視方法およびその装置
WO2018071005A1 (en) Deep long short term memory network for estimation of remaining useful life of the components
WO2016039219A1 (ja) 異常検知手順開発装置および異常検知手順開発方法
JP2015026252A (ja) 異常検知装置及びプログラム
US11604447B2 (en) Condition monitoring system
WO2021241576A1 (ja) 異常変調原因特定装置、異常変調原因特定方法及び異常変調原因特定プログラム
CN112449696A (zh) 时序数据诊断装置、追加学习方法及程序
US20140188777A1 (en) Methods and systems for identifying a precursor to a failure of a component in a physical system
JP2017010232A (ja) プラント診断装置及びプラント診断方法
JPWO2020188696A1 (ja) 異常検知装置および異常検知方法
JP2021092970A (ja) 制御方法、制御装置、機械設備、制御プログラム、記録媒体
JP6710913B2 (ja) 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム
JP6668699B2 (ja) 監視支援装置、監視支援方法、及びプログラム
JP2016212642A (ja) アラーム予測装置、アラーム予測方法及びプログラム
EP4160341A1 (en) Abnormal modulation cause identifying device, abnormal modulation cause identifying method, and abnormal modulation cause identifying program
Bect et al. Identification of abnormal events by data monitoring: Application to complex systems
JP6638260B2 (ja) 情報提供装置、情報提供方法、及びプログラム
JPWO2015037066A1 (ja) プラント事故時運転支援システム及びプラント事故時運転支援方法
JP6738943B1 (ja) 異常検知装置および異常検知方法
WO2016163008A1 (ja) 異常診断装置および異常診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6710913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250