JP2017091200A - 表示入力装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】枠画像を容易に拡大表示させることが可能な表示入力装置を提供する。【解決手段】表示入力装置は、罫線枠で囲まれた枠画像を含むページを画面内に表示する表示部と、表示画面に対するタッチ操作を検知するためのタッチパネル部と、タッチパネル部の出力に基づき表示画面に対するタッチ操作を検知するとともに、表示部の表示動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、表示画面を所定時間が経過するまでタッチし続ける長押し操作が枠画像の表示領域に対して行われたと判断したとき、長押し操作を拡大操作として受け付け、枠画像の表示サイズを現在のサイズから拡大させる。【選択図】図8
Description
本発明は、表示入力装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、文字などのテキスト情報を入力するための操作(以下、入力操作と称する)をユーザーから受け付け、入力操作により入力されたテキスト情報を表示する表示入力装置が知られている。このような表示入力装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1の表示入力装置は、タッチパネルディスプレイを備えた携帯端末である。
たとえば、従来の表示入力装置は、入力欄を含むページを表示したときに、ユーザーから入力操作を受け付ける。ここで、ページ内の一領域を罫線枠で囲み、その罫線枠で囲んだ領域を入力欄とする場合がある。この場合、罫線枠で囲まれた枠画像が入力欄として表示される。そして、表示入力装置は、入力操作により入力されたテキスト情報を枠画像の表示領域に表示する。
入力欄として枠画像を表示し、入力操作により入力されたテキスト情報を枠画像の表示領域に表示する場合において、枠画像の表示サイズが小さければ、その枠画像の表示領域に表示されたテキスト情報が見難くなるなどの不都合が生じる。このような不都合を解消するため、表示入力装置には、枠画像を拡大表示するための拡大操作を受け付けるものがある。
ここで、タッチパネルディスプレイを表示手段とする表示入力装置(たとえば、特許文献1のような表示入力装置)では、ピンチアウト操作と称されるタッチ操作を拡大操作として受け付けるのが一般的である。ピンチアウト操作というのは、タッチパネルディスプレイの2点を指でタッチし、2点をタッチしたまま2点間の間隔を広げていくタッチ操作である。すなわち、この構成では、枠画像の表示領域の2点を指でタッチし、2点をタッチしたまま2点間の間隔を広げることによって、枠画像を拡大表示させることができる。
しかし、ピンチアウト操作により枠画像を拡大表示させるには、タッチパネルディスプレイを指でタッチした後、タッチを維持したまま指を移動させなければならないので、タッチパネルディスプレイに対するタッチ操作に不慣れなユーザーからすると、煩わしく利便性が悪い(操作性が悪い)。また、枠画像を拡大表示させるためにピンチアウト操作を行っている最中に、意図せずタッチパネルディスプレイから指が離れてしまうと、再度、ピンチアウト操作を行わなければならない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ページ内の枠画像を容易に拡大表示させることが可能な表示入力装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の表示入力装置は、罫線枠で囲まれた枠画像を含むページを画面内に表示する表示部と、表示部に設けられ、表示部の表示画面に対するタッチ操作を検知するためのタッチパネル部と、タッチパネル部の出力に基づき表示部の表示画面に対するタッチ操作を検知するとともに、表示部の表示動作を制御する制御部と、を備える。そして、制御部は、表示部の表示画面を所定時間が経過するまでタッチし続ける長押し操作が枠画像の表示領域に対して行われたと判断したとき、長押し操作を枠画像の拡大表示を指示するための拡大操作として受け付け、枠画像の表示サイズを現在のサイズから拡大させる。
本発明の構成では、罫線枠で囲まれた枠画像(たとえば、入力欄を示す画像)を含むページが表示されているときに、枠画像の表示領域に対して長押し操作を行うと、その長押し操作が拡大操作として検知され、枠画像が拡大表示される。このため、枠画像を拡大表示させるときには、枠画像の表示領域に対して長押し操作を1回行うだけでよくなる(ピンチアウト操作を行う必要はない)。したがって、容易に、ページ内の枠画像を拡大表示させることができる。なお、長押し操作はタッチパネルディスプレイの1点をタッチし続けるだけのタッチ操作であるので、タッチパネルディスプレイに対するタッチ操作に不慣れなユーザーであっても、容易に行うことができる。また、長押し操作はタッチ後にタッチ位置を移動させる必要はないので、操作中に意図せずタッチが解除される、という不都合は生じ難い。
以上のように、本発明の構成では、ページ内の枠画像を容易に拡大表示させることができる。
以下に、本発明の一実施形態による表示入力装置を備えた画像形成装置について、コピー機能やプリンター機能など複数種の機能が搭載された画像形成装置(複合機)を例にとって説明する。
<画像形成装置の全体構成>
図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取部1および印刷部2を備える。画像読取部1は、原稿を読み取って原稿の画像データを生成する。印刷部2は、用紙搬送路21に沿って用紙を搬送し、画像データに基づきトナー像を形成する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙にトナー像を転写(印刷)する。また、印刷部2は、印刷済みの用紙を排出トレイ22に排出する。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取部1および印刷部2を備える。画像読取部1は、原稿を読み取って原稿の画像データを生成する。印刷部2は、用紙搬送路21に沿って用紙を搬送し、画像データに基づきトナー像を形成する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙にトナー像を転写(印刷)する。また、印刷部2は、印刷済みの用紙を排出トレイ22に排出する。
印刷部2は、給紙部3、用紙搬送部4、画像形成部5および定着部6によって構成される。給紙部3は、ピックアップローラー31および給紙ローラー対32を含み、用紙カセット33に収容された用紙を用紙搬送路21に供給する。用紙搬送部4は、複数の搬送ローラー対41を含み、用紙搬送路21に沿って用紙を搬送する。
画像形成部5は、感光体ドラム51、帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラー55およびクリーニング装置56を含む。そして、画像形成部5は、画像データに基づきトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写する。定着部6は、加熱ローラー61および加圧ローラー62を含み、用紙に転写されたトナー像を加熱および加圧して定着させる。
ここで、画像形成装置100には、操作パネル7が設置される。操作パネル7は、「表示入力装置」に相当する。この操作パネル7は、たとえば、画像形成装置100の正面側(図1の破線で示す箇所)に配置される。
操作パネル7には、図2に示すように、タッチパネルディスプレイ71が設けられる。タッチパネルディスプレイ71は、表示部72およびタッチパネル部73を含む。表示部72は、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどの表示パネルである。タッチパネル部73は、表示部72の表示面を覆うように配置される。たとえば、タッチパネルディスプレイ71は、ジョブ実行条件の設定など各種設定を受け付けるためのソフトウェアキーを表示部72に表示し、タッチパネル部73を介して各種設定をユーザーから受け付ける(ソフトウェアキーに対するタッチ操作を受け付ける)。なお、操作パネル7には、スタートキー、ストップキー、リセットキーおよびテンキーなど種々のハードウェアキー74も設けられる。
<画像形成装置(操作パネル)のハードウェア構成>
図3に示すように、画像形成装置100は、主制御部110を備える。主制御部110は、CPU111、画像処理部112および本体記憶部113を含む。画像処理部112は、画像処理専用のASICなどからなり、画像データに対して画像処理(拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換など)を施す。本体記憶部113は、ROMやRAM、HDDなどからなり、制御用のプログラムおよびデータを記憶する。そして、主制御部110は、制御用のプログラムおよびデータに基づき、画像読取部1の読取動作および印刷部2(給紙部3、用紙搬送部4、画像形成部5および定着部6)の印刷動作を制御する。
図3に示すように、画像形成装置100は、主制御部110を備える。主制御部110は、CPU111、画像処理部112および本体記憶部113を含む。画像処理部112は、画像処理専用のASICなどからなり、画像データに対して画像処理(拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換など)を施す。本体記憶部113は、ROMやRAM、HDDなどからなり、制御用のプログラムおよびデータを記憶する。そして、主制御部110は、制御用のプログラムおよびデータに基づき、画像読取部1の読取動作および印刷部2(給紙部3、用紙搬送部4、画像形成部5および定着部6)の印刷動作を制御する。
操作パネル7は、パネル制御部710を含む。このパネル制御部710は、主制御部110と接続される。また、パネル制御部710は、パネルCPU711およびパネルメモリー712を含む。なお、パネル制御部710は「制御部」に相当する。
パネル制御部710は、主制御部110から指示を受け、表示部72の表示動作を制御する。また、パネル制御部710は、表示部72の表示画面に対するタッチ操作をタッチパネル部73の出力に基づき検知する。さらに、パネル制御部710は、ハードウェアキー74に対する押下操作も検知する。
たとえば、パネル制御部710は、ソフトウェアキーなどを配した画面を表示部72に表示させ、そのソフトウェアキーに対してタッチ操作(ソフトウェアキーの表示領域をタップする操作)が行われると、タッチパネル部73の出力に基づきタッチ操作が行われたソフトウェアキーを検知する。そして、パネル制御部710は、検知したソフトウェアキーに対応する画面が表示されるように、表示画面の切り替えを表示部72に行わせる。
また、主制御部110は、通信部120と接続される。通信部120は、画像形成装置100のユーザーにより使用されるパーソナルコンピューター(PC)200とネットワークを介して通信可能に接続される。これにより、PC200から画像形成装置100に送信した画像データに基づく印刷を画像形成装置100に実行させることができる。さらに、画像形成装置100で実行された原稿読取により得られる原稿の画像データを画像形成装置100からPC200に送信することもできる。
<枠画像の表示>
操作パネル7は、ユーザー名などのテキスト情報(文字や数字、記号など)を入力するための入力操作をユーザーから受け付ける。たとえば、パネル制御部710は、図4に示すようなページ81(署名用の入力欄を含むページ)をタッチパネルディスプレイ71にプレビュー表示させる。すなわち、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80(四角形状の画面)は、ページ81を配した画面となる。そして、パネル制御部710は、ページ81の表示中に、入力操作の受け付けをタッチパネルディスプレイ71に行わせる。
操作パネル7は、ユーザー名などのテキスト情報(文字や数字、記号など)を入力するための入力操作をユーザーから受け付ける。たとえば、パネル制御部710は、図4に示すようなページ81(署名用の入力欄を含むページ)をタッチパネルディスプレイ71にプレビュー表示させる。すなわち、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80(四角形状の画面)は、ページ81を配した画面となる。そして、パネル制御部710は、ページ81の表示中に、入力操作の受け付けをタッチパネルディスプレイ71に行わせる。
たとえば、ページ81は、罫線枠(罫線Rからなる枠)によって囲まれた枠画像82を含む。枠画像82というのは、罫線枠の画像と罫線枠の枠内の画像とを含む画像のことである。枠画像82は、その表示領域がユーザーによる入力操作によって入力されたテキスト情報を表示する領域であることを示す。言い換えると、枠画像82は、入力欄を示す。なお、罫線枠を構成する罫線R以外の罫線Rもページ81内に含まれる場合もある。
この枠画像82の罫線枠は、上下方向に対向するとともに左右方向に延びる一対の罫線R、および、左右方向に対向するとともに上下方向に延びる一対の罫線Rからなる。上下方向というのは、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80の左辺(右辺)が延びる方向である。左右方向というのは、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80の上辺(下辺)が延びる方向であり、上下方向と直交する方向である。
テキスト情報を入力するための入力操作が行われると、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71に指示し、入力操作により入力されたテキスト情報を枠画像82の表示領域(罫線枠の内側)に表示させる。図4では、「kyocera」というテキスト情報が入力された例を図示する。
ここで、操作パネル7には、手書き入力機能が搭載される。たとえば、ページ81に対する署名は、手書き入力でしか行えないようになっている。すなわち、ソフトウェアキーボードなどを用いた入力は行えない。なお、手書き入力は指で行われてもよいし、タッチペンで行われてもよい。
パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71にページ81を表示させると、手書き入力操作が行われたか否かを判断する。ここで、手書き入力では、一般的に、タッチパネルディスプレイ71をタッチしたままタッチ位置を移動させる操作が行われる。あるいは、タッチパネルディスプレイ71をタッチして直ぐにタッチを解除する操作も行われる(当該操作は「点」を書くとき行われる)。このため、パネル制御部710により手書き入力操作として判断される操作は、タッチパネルディスプレイ71をタッチしたままタッチ位置を移動させる操作や、タッチパネルディスプレイ71をタッチして直ぐにタッチを解除する操作である。
<枠画像のサイズ拡大>
ページ81内の枠画像82(入力欄を示す画像)の表示サイズが小さい場合には、手書き入力操作の操作性が悪くなる。このため、パネル制御部710は、枠画像82の拡大表示を指示するための拡大操作の受け付けをタッチパネルディスプレイ71に行わせる。拡大操作というのは、予め定められたタッチ操作である。そして、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71が拡大操作を受け付けると、タッチパネルディスプレイ71に指示し、枠画像82を拡大表示させる。
ページ81内の枠画像82(入力欄を示す画像)の表示サイズが小さい場合には、手書き入力操作の操作性が悪くなる。このため、パネル制御部710は、枠画像82の拡大表示を指示するための拡大操作の受け付けをタッチパネルディスプレイ71に行わせる。拡大操作というのは、予め定められたタッチ操作である。そして、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71が拡大操作を受け付けると、タッチパネルディスプレイ71に指示し、枠画像82を拡大表示させる。
具体的に、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80の1点を所定時間が経過するまでタッチし続ける長押し操作を検知すると、その長押し操作が枠画像82の表示領域に対して行われたか否かを判断する。そして、パネル制御部710は、枠画像82の表示領域に対して長押し操作が行われたと判断すると、長押し操作を拡大操作として扱う(枠画像82が拡大表示される)。
ここで、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80に対して長押し操作が行われると、図5および図6に示すように、パネル制御部710は、長押し操作のタッチ位置P0を認識する。そして、パネル制御部710は、タッチ位置P0を上下方向に挟むとともに左右方向に延びる一対の第1罫線R1がタッチ位置P0から上下方向に第1距離L1を隔てた位置P1までの間(第1距離範囲内)に存在するか否かを判断する(図5参照)。位置P1は、タッチ位置P0から上方向に第1距離L1を隔てた位置、および、タッチ位置P0から下方向に第1距離L1を隔てた位置である。さらに、パネル制御部710は、タッチ位置P0を左右方向に挟むとともに上下方向に延びる一対の第2罫線R2がタッチ位置P0から左右方向に第2距離L2を隔てた位置P2までの間(第2距離範囲内)に存在するか否かを判断する(図6参照)。位置P2は、タッチ位置P0から左方向に第2距離L2を隔てた位置、および、タッチ位置P0から右方向に第2距離L2を隔てた位置である。
その結果、一対の第1罫線R1が第1距離範囲内に存在しており、かつ、一対の第2罫線R2が第2距離範囲内に存在していると判断した場合、パネル制御部710は、表示画面80への長押し操作が枠画像82の表示領域に対して行われたと判断する。言い換えると、パネル制御部710は、一対の第1罫線R1および一対の第2罫線R2がそれぞれ枠画像82の枠を構成する罫線Rであると判断する。
たとえば、図5および図6に示す例では、一対の第1罫線R1が第1距離範囲内に存在し、一対の第2罫線R2が第2距離範囲内に存在する。したがって、パネル制御部710は、枠画像82の表示領域に対して長押し操作が行われたと判断する。すなわち、パネル制御部710は、拡大操作が行われたと判断する。仮に、図7に示すように、タッチ位置P0から第2罫線R2までの左右方向の距離Lが第2距離L2よりも大きい場合(枠画像82の左右方向のサイズが大きい場合)には、枠画像82の表示領域に対して長押し操作を行ったとしても、その長押し操作は拡大操作と判断されない(枠画像82は拡大表示されない)。また、図示しないが、タッチ位置P0から第1罫線R1までの上下方向の距離が第1距離L1よりも大きい場合(枠画像82の上下方向のサイズが大きい場合)にも、枠画像82の表示領域に対して長押し操作を行ったとしても、その長押し操作は拡大操作と判断されない。
なお、第1距離L1および第2距離L2の各値は予め定められているが、任意に変更可能である。たとえば、第1距離L1および第2距離L2の各値を示す距離情報がパネル制御部710のパネルメモリー712に記憶される。そして、距離情報の更新指示をユーザーから受け付けると(距離情報を更新するための操作を操作パネル7が受け付けると)、パネル制御部710は、ユーザーからの指示に基づき距離情報を更新する。すなわち、第1距離L1および第2距離L2の各値が変更される。
また、パネル制御部710は、枠画像82の表示領域に対して長押し操作が行われたか否かを判断するのに際し、OCR(Optical Character Reader)技術を用いて罫線Rを認識する処理である罫線認識処理を行う。この罫線認識処理を行うため、パネル制御部710のパネルメモリー712には、OCRアプリケーションが予め記憶される。
たとえば、パネル制御部710は、罫線認識処理を行うとき、罫線認識処理の対象となる線画像を抽出する。そして、パネル制御部710は、パターンマッチング用の基準罫線画像と抽出線画像とを比較する処理(マッチング処理)を行い、基準罫線画像および抽出線画像の各形状が類似するか否かを判断する。言い換えると、パネル制御部710は、抽出線画像が所定条件を満たす形状を有するか否かを判断する。その結果、基準罫線画像および抽出線画像の各形状が類似すると判断した場合(抽出線画像が所定条件を満たす形状を有すると判断した場合)、パネル制御部710は、抽出線画像を罫線Rと認識する。
パネル制御部710は、枠画像82の表示領域に対して長押し操作が行われた(拡大操作が行われた)と判断すると、図8に示すように、枠画像82の拡大表示をタッチパネルディスプレイ71に行わせる。これにより、枠画像82の表示サイズは現在のサイズから拡大される。すなわち、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80は、拡大後の枠画像82を配した画面となる。図8では、タッチ位置を白丸で示す。
たとえば、図9に示すような位置に対して長押し操作を行っても、その長押し操作は拡大操作と判断されない(表示画面80は変化しない)。なぜなら、図9に示す例では、長押し操作のタッチ位置の上下方向には罫線Rが存在するが、左右方向には罫線Rが存在しないためである。図9では、タッチ位置を白丸で示す。
また、パネル制御部710は、枠画像82の拡大表示をタッチパネルディスプレイ71に行わせるとき、図10に示すように、枠画像82の中心Cを表示画面80の予め定められた中心領域80A(ハッチングを施した部分)に配置させる。
さらに、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80の画面枠83と枠画像82との間に空白領域BAが生じるように枠画像82を拡大表示させる。すなわち、枠画像82の拡大後の表示サイズは、画面枠83のサイズよりも小さい(枠画像82が全画面表示されるわけではない)。なお、画面枠83というのは、タッチパネルディスプレイ71の表示領域(タッチ操作を受け付ける有効領域)を規定する枠である。
また、パネル制御部710は、枠画像82が全周にわたって取り囲まれるように空白領域BAを生じさせる。たとえば、枠画像82の上下方向に存在する空白領域BAの上下方向の長さLe1は、画面枠83の上下方向の長さの数%〜十数%(たとえば、5%)とされる。また、画面枠83の左右方向に存在する空白領域BAの左右方向の長さLe2は、画面枠83の左右方向の長さの数%〜十数%(たとえば、5%)とされる。
<枠画像のサイズ復帰>
枠画像82を拡大表示させた後、パネル制御部710は、復帰操作の受け付けをタッチパネルディスプレイ71に行わせる。なお、復帰操作というのは、予め定められたタッチ操作であり、枠画像82の表示サイズの復帰を指示するための操作である。そして、図11に示すように、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71が復帰操作を受け付けると、タッチパネルディスプレイ71に指示し、枠画像82の表示サイズを拡大操作が行われる直前のサイズに復帰させる。
枠画像82を拡大表示させた後、パネル制御部710は、復帰操作の受け付けをタッチパネルディスプレイ71に行わせる。なお、復帰操作というのは、予め定められたタッチ操作であり、枠画像82の表示サイズの復帰を指示するための操作である。そして、図11に示すように、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71が復帰操作を受け付けると、タッチパネルディスプレイ71に指示し、枠画像82の表示サイズを拡大操作が行われる直前のサイズに復帰させる。
たとえば、パネル制御部710は、空白領域BAの1点(または、複数点)をタッチして直ぐにタッチを解除するタッチ操作(タップ操作と称される操作)が行われると、そのタップ操作を復帰操作として検知する。図11では、タッチ位置を白丸で示す。
なお、空白領域BAに対するタップ操作を連続して2回行うタッチ操作(ダブルタップ操作と称される操作)を復帰操作としてもよいし、空白領域BAをタッチしたままタッチ位置を移動させるタッチ操作(フリック操作やスワイプ操作と称される操作)を復帰操作としてもよい。あるいは、空白領域BAに対する長押し操作を復帰操作としてもよい。
ここで、図12に示すように、拡大後の枠画像82の表示領域に対して、復帰操作に対応するタッチ操作が行われても、パネル制御部710は、当該タッチ操作を復帰操作として検知しない(表示画面80は変化しない)。たとえば、拡大後の枠画像82の表示領域に対して行われたタッチ操作がタップ操作やフリック操作であった場合には、それら操作は手書き入力操作として扱われる。図12では、タッチ位置を白丸で示す。
本実施形態の画像形成装置100の操作パネル7(表示入力装置)は、上記のように、罫線枠で囲まれた枠画像82(入力欄を示す画像)を含むページ81を画面内に表示する表示部72と、表示部72に設けられ、表示部72の表示画面80に対するタッチ操作を検知するためのタッチパネル部73と、タッチパネル部73の出力に基づき表示部72の表示画面80に対するタッチ操作を検知するとともに、表示部72の表示動作を制御するパネル制御部710(制御部)と、を備える。そして、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80を所定時間が経過するまでタッチし続ける長押し操作が枠画像82の表示領域に対して行われたと判断したとき、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80に対する長押し操作を枠画像82の拡大表示を指示するための拡大操作として受け付け、枠画像82の表示サイズを現在のサイズから拡大させる。
本実施形態の構成では、罫線枠で囲まれた枠画像82を含むページ81が表示されているときに、枠画像82の表示領域に対して長押し操作を行うと、その長押し操作が拡大操作として検知され、枠画像82が拡大表示される。このため、枠画像82を拡大表示させるときには、枠画像82の表示領域に対して長押し操作を1回行うだけでよくなる(ピンチアウト操作を行う必要はない)。したがって、容易に、ページ81内の枠画像82を拡大表示させることができる。なお、長押し操作はタッチパネルディスプレイ71の1点をタッチし続けるだけのタッチ操作であるので、タッチパネルディスプレイ71に対するタッチ操作に不慣れなユーザーであっても、容易に行うことができる。また、長押し操作はタッチ後にタッチ位置を移動させる必要はないので、操作中に意図せずタッチが解除される、という不都合は生じ難い。
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71の表示画面80に対して長押し操作が行われると、長押し操作のタッチ位置P0を認識し、タッチ位置P0を上下方向に挟むとともに左右方向に延びる一対の第1罫線R1がタッチ位置P0から上下方向に第1距離L1を隔てた位置P1までの間(第1距離範囲内)に存在しており、かつ、タッチ位置P0を左右方向に挟むとともに上下方向に延びる一対の第2罫線R2がタッチ位置P0から左右方向に第2距離L2を隔てた位置P2までの間(第2距離範囲内)に存在していれば、枠画像82の表示領域に対して長押し操作が行われたと判断する(拡大操作が行われたと判断する)。このように構成すれば、枠画像82の表示領域に対して長押し操作が行われたか否かを容易に判断することができる。
さらに、この構成では、ユーザーからすると、枠画像82の表示領域以外の領域(罫線枠で囲まれていない領域)に対して誤って長押し操作を行ったとしても、当該領域の画像が拡大表示されることはないので、利便性が良い(意図しない領域の画像が不必要に拡大表示されるのを抑制することができる)。仮に、意図しない領域の画像が拡大表示されると、当該領域の画像の表示サイズを元のサイズに戻すための操作を行わなければならないので、ユーザーの利便性が低下する。
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、所定条件を満たす形状を有する線画像を罫線Rと認識する。このように構成すれば、所定条件を満たす形状を有する線画像以外の画像(たとえば、文字や数字などのテキスト画像)が罫線Rと認識されることはない。これにより、一対の第1罫線R1および一対の第2罫線R2がそれぞれ第1距離範囲内および第2距離範囲内に存在するか否かの判断が行われるときに、テキスト画像が第1罫線R1や第2罫線R2として抽出されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、枠画像82の中心Cがタッチパネルディスプレイ71の表示画面80の中心領域80Aに配置されるよう枠画像82を拡大表示させる。このように構成すれば、枠画像82の表示領域に対して手書き入力操作を行うときの操作性が良くなる。
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、タッチパネルディスプレイ71の画面枠83と枠画像82との間に空白領域BAが生じるように枠画像82を拡大表示させる。そして、パネル制御部710は、空白領域BAに対して復帰操作(予め定められたタッチ操作)が行われたとき、枠画像82の表示サイズを拡大操作が行われる直前のサイズに復帰させる(元のサイズに戻す)。ここで、枠画像82の表示領域に対してピンチイン操作(タッチパネルディスプレイ71の2点を指でタッチし、2点をタッチしたまま2点間の間隔を狭めていくタッチ操作)を行うことによっても、枠画像82の表示サイズを元のサイズに戻すことは可能である。しかし、枠画像82の表示領域に対するピンチイン操作を正しく行えなかった場合には、そのピンチイン操作が手書き入力操作として誤検知される恐れがある。一方で、空白領域BAに対して復帰操作を行うと枠画像82の表示サイズが元のサイズに戻る構成では、枠画像82の表示領域をタッチする必要がないので、復帰操作が手書き入力操作として誤検知されるのを抑制することがでる。
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、枠画像82を取り囲むように空白領域BAを生じさせる。このように構成すれば、復帰操作を行うことが可能な領域が増えるので、復帰操作の操作性を向上させることができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
7 操作パネル(表示入力装置)
72 表示部
73 タッチパネル部
80 表示画面
80A 中心領域
81 ページ
82 枠画像
83 画面枠
100 画像形成装置
710 パネル制御部(制御部)
BA 空白領域
C 中心
L1 第1距離
L2 第2距離
R 罫線
R1 第1罫線
R2 第2罫線
72 表示部
73 タッチパネル部
80 表示画面
80A 中心領域
81 ページ
82 枠画像
83 画面枠
100 画像形成装置
710 パネル制御部(制御部)
BA 空白領域
C 中心
L1 第1距離
L2 第2距離
R 罫線
R1 第1罫線
R2 第2罫線
Claims (8)
- 罫線枠で囲まれた枠画像を含むページを画面内に表示する表示部と、
前記表示部に設けられ、前記表示部の表示画面に対するタッチ操作を検知するためのタッチパネル部と、
前記タッチパネル部の出力に基づき前記表示部の表示画面に対するタッチ操作を検知するとともに、前記表示部の表示動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記表示部の表示画面を所定時間が経過するまでタッチし続ける長押し操作が前記枠画像の表示領域に対して行われたと判断したとき、前記長押し操作を前記枠画像の拡大表示を指示するための拡大操作として受け付け、前記枠画像の表示サイズを現在のサイズから拡大させることを特徴とする表示入力装置。 - 前記制御部は、前記長押し操作が行われると、前記長押し操作のタッチ位置を認識し、前記タッチ位置を上下方向に挟むとともに左右方向に延びる一対の第1罫線が前記タッチ位置から前記上下方向に第1距離を隔てた位置までの間に存在しており、かつ、前記タッチ位置を前記左右方向に挟むとともに前記上下方向に延びる一対の第2罫線が前記タッチ位置から前記左右方向に第2距離を隔てた位置までの間に存在していれば、前記枠画像の表示領域に対して前記長押し操作が行われたと判断することを特徴とする請求項1に記載の表示入力装置。
- 前記制御部は、所定条件を満たす形状を有する線画像を罫線と認識することを特徴とする請求項2に記載の表示入力装置。
- 前記制御部は、前記枠画像の中心が前記表示部の表示画面の予め定められた中心領域に配置されるよう前記枠画像を拡大表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示入力装置。
- 前記制御部は、前記表示部の画面枠と前記枠画像との間に空白領域が生じるように前記枠画像を拡大表示させ、予め定められたタッチ操作である復帰操作が前記空白領域に対して行われたとき、前記枠画像の表示サイズを前記拡大操作が行われる直前のサイズに復帰させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示入力装置。
- 前記制御部は、前記枠画像を取り囲むように前記空白領域を生じさせることを特徴とする請求項5に記載の表示入力装置。
- 前記枠画像の表示領域は、テキスト情報を入力するための入力操作をユーザーから受け付ける領域であり、前記入力操作により入力されたテキスト情報を表示する領域であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示入力装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示入力装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2015220213A JP2017091200A (ja) | 2015-11-10 | 2015-11-10 | 表示入力装置およびそれを備えた画像形成装置 |
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