JP2017090985A - プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】既存電子教材のメリットを損なわず、メリットに結び付く動作を容易に設定する。【解決手段】画面上に任意の数の文字、画像、及び複数の文字・画像から成るグループオブジェクト等の表示オブジェクトを配置し、これら表示オブジェクトの配置・外観を自由に設定する手順をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、画面上に配置した表示オブジェクトの中から1つ以上の任意の表示オブジェクトをイベントトリガとして指定する手順と、表示オブジェクトデータ、メディアデータ等をはじめとする1つ以上の任意のデータをイベントターゲットとして指定する手順と、を実行する。これによりイベントトリガに対するイベント呼出操作を行った際に、イベントターゲットのデータ種別ごとに指定された形態で同イベントターゲットのデータが参照される。【選択図】図1

Description

本発明は、画面表示されたオブジェクトを学習者の操作により自由に移動できるよう教材作成者があらかじめ設定可能なプログラムに関する。
近年では、電子教材を使った学習が盛んになりつつある。
電子教材には、情報の即時参照という特徴がある。
情報の即時参照機能とは、文字・画像データの表示やメディアデータの再生を手軽に実行できることである。
また電子教材には、情報参照の連鎖という特徴もある。
情報参照の連鎖機能とは、参照した情報内から別の情報を参照したあと、この参照した情報からさらに別の情報を参照できることである。
また電子教材には、インタラクティブ(表示物への働きかけ(操作)と反応)という特徴もある。
インタラクティブ機能とは、表示物に対するユーザ操作により電子教材の動的な反応を確認できることである。
動的な反応の例としては、表示物を移動させる、表示物を変形させる、表示物を非表示にする/表示する、といったものがある。
電子教材が上記のような特徴を持つことにより、学習者が画面に働きかけた結果として起きる画面内のできごとを元に、自身のペース・興味に従って手軽に効率よく学習を進めていくことができるというメリットが生じる。これにより学習の質を高めるとともに、学習のハードルを下げていくことができる。
なお電子教材を作成可能なソフトウェアの一例としては、以下のようなものが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−333997号公報
一方、既存の紙媒体や黒板ベースの教材と比較した場合、電子教材のデメリットとしては教材の作成が容易でないという点がある。
上記のようなメリットを活かした電子教材としては、学習アプリや電子書籍、ウェブ上の学習サイトなどがあるが、学習アプリ・電子書籍の制作や学習サイトの構築は、教師にはハードルが高い。学習アプリ・電子書籍の制作・学習サイトの構築は、本格的なコーディング(プログラミング)作業を伴うからである。
このような事情から、電子教材はプレゼンテーションソフトウェア(以下、「プレゼンソフト」という)を使って制作されることが多い。
しかしながらプレゼンソフトでは、以下に述べるように電子教材のいい点の多くが設定不可能であるか、ないしは失われてしまう。
プレゼンソフトで情報の即時参照機能・情報参照の連鎖機能を備えた電子教材を作成した場合のデメリットとしては、文字・画像が表示されたページ内のリンクをタッチまたはクリックすると、元のページからリンク先へ移動(画面遷移)してしまうことが挙げられる。すなわち元のページを閲覧したまま、参照先の情報を同一の画面上で見ることができない。
ページの遷移が起こると、リンク先から元のページを参照するためには元のページに戻るという操作が必要になり、学習者の認知的な負担となる。
またプレゼンソフトで作成した電子教材における情報の即時参照機能に関わる他のデメリットとして、メディアデータを再生するために文字・画像の表示とは異なる手法で動作設定をしなければならなかったり、メディアデータを再生させる際のルールを個別に設定しなければならないなど設定時の操作が複雑なことが挙げられる。
プレゼンソフトにおいては、コンテンツの編集を行う際の編集モードとコンテンツを提示する際の提示モードとが分かれており、提示モードにおいては、コンテンツに含まれる表示物をその場で自由に動かしたり、変形させたり、非表示・表示することができないというデメリットが挙げられる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、既存の電子教材のメリットを損なわずに、メリットに結び付く動作を容易に設定できる電子教材の実現を目的とする。
〔第1発明〕
そこで上記の課題を解決するために、本願の第1発明に係るプログラムは、
画面上に任意の数の文字、画像、及び複数の文字・画像から成るグループオブジェクト等の表示オブジェクトを配置し、これら表示オブジェクトの配置・外観を自由に設定する手順をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、

前記画面上に配置した表示オブジェクトの中から1つ以上の任意の表示オブジェクトをイベントトリガとして指定する手順と、
表示オブジェクトデータ、メディアデータ等をはじめとする1つ以上の任意のデータをイベントターゲットとして指定する手順と、を実行することで、

前記イベントトリガに対するイベント呼出操作を行った際に、前記イベントターゲットのデータ種別ごとに指定された形態で同イベントターゲットのデータが参照される構成とした。
上述したイベントトリガとイベントターゲットの組合せは、任意の数だけ設定できる。また上述したイベントの呼出は、イベントトリガに指定された表示オブジェクト(以下、「トリガオブジェクト」という)へのマウスクリックやタッチパネルへのタップ操作等により行われる。
(1)イベントターゲットが「メディアデータ」である場合には、画面上に動画や再生制御パネルがポップアップ表示され、動画や音声の再生が開始される。
なお、イベント呼出操作が行われたときに再生制御パネルをポップアップ表示させない設定も可能である。
(2)イベントターゲットが「表示オブジェクトデータ」である場合には、このデータから復元された表示オブジェクトが画面上にポップアップ表示される。ポップアップ表示された表示オブジェクトには、その周囲を取囲む吹出し枠や背景も表示できる。
「ポップアップ表示」とは、現在表示中の画面範囲の一部に覆い被さるように出現させる表示手法のことをいう。以下では、ポップアップ表示された表示オブジェクトのことを「ポップアップ表示オブジェクト」と称する。
ひとつのポップアップ内に複数のポップアップ表示オブジェクトが含まれる場合もある。
第1発明のプログラムによれば、データ閲覧者(主に学習者など)側のメリットとして、ページ上に配置された1つ以上のトリガオブジェクトについて、当該のトリガオブジェクトを選択指定するだけで、トリガオブジェクトに関連付けられた情報の即時参照が可能であり、かつポップアップ表示ゆえにポップアップ表示オブジェクトや動画を画面遷移なしで参照できる。
また第1発明のプログラムによれば、データ作成者(主に教材作成者など)側のメリットとして、複数のイベントに対する単一の設定規則を習得するだけでイベントの呼出を設定できる。
イベントトリガは表示オブジェクトのなかから選択指定される。
イベントターゲットとなるデータは、音声ファイル・動画ファイル・表示オブジェクトファイルでもよく、端末に装備されたマイクを利用した音声録音・端末に装備されたカメラを利用した動画撮影・表示オブジェクト編集によりイベントターゲットの指定時に即興で作成したデータでもよい。
〔第2発明〕
また上記の課題を解決するために本願の第2発明に係るプログラムは、第1発明に係るプログラムにおいて、
ある特定のイベントのイベントターゲットが表示オブジェクトデータであり、同表示オブジェクトデータが別のイベントのイベントトリガにも設定されている場合、
前記表示オブジェクトデータは、前記特定のイベントの呼出によってデータ参照されている際に前記別のイベントのイベントトリガとして機能する構成とした。
第2発明によれば、ある特定のイベントのイベントターゲットとして設定されており、かつ別のイベントのイベントトリガとしても設定された表示オブジェクトがイベント呼出によりデータ参照(ポップアップ表示)されている場合に限り、同表示オブジェクト(ポップアップ表示オブジェクト)が上述のイベントトリガとして機能する。
この場合、イベントトリガとして設定されたポップアップ表示オブジェクトDOへのイベント呼出操作がされると、図16(c)のように「表示オブジェクトDO・再生制御パネルPL・動画等が、上記ポップアップ表示オブジェクトに重なってポップアップ表示される」という形のデータ参照(情報参照の連鎖)を実現できる。
〔第3発明〕
本願の第3発明に係るプログラムは、第1または第2発明に係るプログラムであって、
イベントトリガ、およびイベントトリガとイベントターゲットのイベント呼出関係をファイルとして保存する際、
(1)埋込関係によるイベント呼出関係を指定すると、
前記イベントターゲットの表示オブジェクトデータないしはメディアデータを前記ファイル内部に保持する手順を実行し、
(2)リンク関係によるイベント呼出関係を指定すると、
前記ファイルの外部に保存されたイベントターゲットのデータにアクセスするための情報を、前記ファイル内に保持する手順を実行する構成とした。
表示オブジェクトデータ、イベントトリガ、およびイベントトリガとイベントターゲットのイベント呼出関係を保持したファイルを、以下では「記録ファイル」という。
埋込関係が設定されている場合、イベントターゲットのデータ(図7のDD−12)が記録ファイル(図7の122−1)内部に保持される。イベントトリガのデータを含む記録ファイルがある端末から別の端末に転送されると、記録ファイルに保持されているイベントターゲットのデータも付随して移動する。
このため移動元端末で設定されていた埋込関係が、移動先の端末でも自動的に維持される。
リンク関係が設定されている場合、記録ファイルの外部に保存されたイベントターゲットのデータにアクセスするための情報が、同記録ファイル内に保持される。
イベントトリガのデータを含む記録ファイルがある端末から別の端末に転送されるときに、イベントターゲットとして設定された外部ファイルを同記録ファイル中に含めることもできる。外部ファイルとして保存されたイベントターゲットデータを記録ファイル中に含めた場合、記録ファイルがある端末から別の端末に転送されたときでも、移動先端末は、同記録ファイルに記述された情報を参照することで、外部ファイルとして保存されたイベントターゲットのデータにアクセスすることができる。
このため移動元端末で設定されていたリンク関係が、移動先の端末でも自動的に維持される。
上述した「記録ファイルの外部に保存されたイベントターゲットのデータにアクセスするための情報」の具体例としては、イベントターゲットのデータ(図6のDD−12、OF−11等)のファイル名・アクセスパスなどが挙げられる。
第2発明で説明したように、イベントターゲットは別のイベントのイベントトリガとしても設定可能なため、リンク関係は一重だけでなく多重に設定できる。多重のリンク関係を設定するときは、最初の起点となるイベントトリガから末端のイベントターゲットに至る間の1つ1つのリンク情報を記録ファイル中に記述する。
これにより第3発明のプログラムは、多重のリンク関係(図7)の最初の起点となるイベントトリガから末端のイベントターゲットまでを階層的にたどることができる。
なお第3発明のプログラムは、リンク関係の起点からリンク先の末端までの外部ファイルのデータを記録ファイル中に含めて移動元端末から移動先端末に送ることができる。
同移動先端末はインポート処理により、受信したデータ集合体を基に元の記録ファイル及び記録ファイル中に含められた外部ファイルを復元する。
これにより移動先端末でも移動元端末と同等に、最初の起点となったイベントトリガのオブジェクトから末端のイベントターゲットのデータまでのデータ参照関係(図8)を階層的にたどることができる。
上述した第1発明〜第3発明のいずれについても、ポップアップ表示された動画や再生制御パネル、表示オブジェクト等の範囲外を指定すると、ポップアップ表示オブジェクトが画面から消されるようなイベントの設定が可能である。
複数のポップアップ表示オブジェクトが表示されている際には、最も後に表示されたポップアップ表示オブジェクトが画面から消される。
そのため画面中の消去ボタンをわざわざ見つける必要がなく、ポップアップ表示オブジェクトの消去操作が容易になる。
さらに第1発明〜第3発明のいずれについても、画面上に配置済みの表示オブジェクトをイベントターゲットとして指定することで、イベントトリガをクリック・タップ(イベント呼出操作)した際に上記イベントターゲットとして指定された表示オブジェクトを非表示にしたり、再度表示させたりすることも可能である。
この際、イベントトリガとして指定した表示オブジェクト自体をイベントターゲットとして指定することで、イベントトリガをクリック・タップした際にイベントトリガ自体を非表示にしたり、再度表示させたりすることも可能である。
〔第4発明〕
本願の第4発明は第1〜第3発明のいずれかに係るプログラムであって、前記イベントトリガに対するイベントターゲットとして、表示オブジェクトを指定する手順と、イベントの種類として、位置・外観情報を指定する手順と、を実行することで、前記イベントトリガに対するイベント呼び出し操作を行った際に、前記イベントターゲットとして指定された表示オブジェクトの位置・外観を前記指定した位置・外観情報に従って変更する構成とした。
第4発明のイベントの種類として設定可能な位置・外観情報には、色・サイズ、透明度、角度、位置、表示のオン/オフ等の情報などがある。また、イベントターゲットとなる表示オブジェクトには、トリガオブジェクト自身を指定してもよい。
なお第1発明同様に、イベントトリガとイベントターゲットの組み合わせは任意の数だけ設定できる。
これにより、ページ上に配置された一つ以上のトリガオブジェクトを選択指定することで、別の表示オブジェクト、またはトリガオブジェクト自身を強調表示したり、隠しておいた状態から表示させたりすることができる。
第4発明のプログラムによれば、データの作成者はデータの閲覧者に対して複数の操作の選択肢を提供することができる。これにより、データの作成者はデータの閲覧時に対して動的な選択操作に応じた動的な表示切り替えによる効率的な情報提示を行うことが可能となる。
実施形態に係る端末の電気的構成を示すブロック図である。 表示オブジェクト管理手段の電気的構成を示すブロック図である。 イベント設定手段の電気的構成を示すブロック図である。 イベント呼出手段の電気的構成を示すブロック図である。 位置・外観設定情報のデータ構造の一例を示す図である。 イベント設定情報のデータ構造の一例を示す図である。 記録ファイルにおける埋込関係・リンク関係の一例を示す模式図である。 埋込関係・リンク関係の具体的な設定例を示す模式図である。 (a)表示オブジェクトが生成された記録ファイルのデータ構造の例を示す図である。(b)表示オブジェクトが埋込関係により関連付けされた記録ファイルのデータ構造の例を示す図である。 使用環境選択画面の一例を示す図である。 表示オブジェクト(文字)を生成したときの画面の一例を示す図である。 編集パネルの一例を示す図である。 表示オブジェクト(文字)を設定するときの画面の一例を示す図である。 イベント呼出関係を設定するときの画面の一例を示す図である。 表示オブジェクトの生成、イベント関係の設定、ポップアップ表示および画面消去の一連の処理における、端末の動作を示すシーケンス図である。 (a)文字が生成されたときの画像の例である。(b)イベントトリガに対するタッチパネル操作・マウスクリック操作により文字がポップアップ表示されたときの画像の例である。(c)ポップアップ表示オブジェクトの文字に対するタッチパネル操作・マウスクリック操作により静止画・再生制御パネルが表示されたときの画像の例である。(d)ポップアップ表示オブジェクトの静止画に対するタッチパネル操作・マウスクリック操作により動画の再生プレーヤが表示されたときの画像の例である。 (a)画面上に2つの表示オブジェクトを配置したときの画像の例である。(b)イベントトリガに指定した画面配置済みの表示オブジェクトへのイベント呼出操作により、イベントターゲットに指定した画面配置済みの表示オブジェクトが消去されたときの画像の例である。(c)画面上に配置済みの表示オブジェクトをイベントターゲットに指定するときのイベント設定情報の一設定例を示す図である。 本発明の実施形態に係る教育システムの全体構成を示すブロック図である。
以下、図1乃至図18を参照して、本発明のプログラムについて説明する。
[実施形態]
本発明の実施形態は、教育を目的として本発明に係るプログラムを実装した端末1の構成例である。
本例のプログラムは、画面上に任意の数の文字、画像、及び複数の文字・画像から成るグループオブジェクト等の表示オブジェクトDOを配置し、これら表示オブジェクトDOの配置・外観を自由に設定する手順をコンピュータに実行させるプログラムにおけるものである。
本例のプログラムは、画面上に配置した表示オブジェクトDOの中から1つ以上の任意の表示オブジェクトDOをイベントトリガとして指定する手順と、表示オブジェクトデータDD、メディアデータMD等をはじめとする1つ以上の任意のデータをイベントターゲットとして指定する手順と、を実行する。
これによりイベントトリガに対するイベント呼出操作を行った際に、イベントターゲットのデータ種別ごとに指定された形態で同イベントターゲットのデータが参照される。
以下、この内容について詳しく説明する。
図1は、実施形態に係る端末1の電気的構成を示すブロック図である。
同図1に示すように端末1は、液晶ディスプレイ(図示略)等の出力部14と、タッチパネル(図示略)ないしはマウス(図示略)等のポインティングデバイスを含む入力部13とを備えている。入力部13は、赤外線センサ等によるジェスチャー認識機能を備えたものでもよい。
また端末1は、任意の演算処理を実行するCPU(中央処理装置)を含む制御部11のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を含む記憶部12、および、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部15を備えている。
通信部15は、インターネットや移動体通信網等の公衆通信回線(図示略)に接続され、他装置との間で各種の通信を行う。通信部15としては、ネットワークインターフェース・モデム・無線通信ユニット等が使用される。
本端末1を、USB(Universal Serial Bus)接続端子など所定のインターフェースまたは通信部15を介してプリンタ(図示略)に接続しておき、教育用アプリケーション121(本願発明に係るプログラム)によりユーザが自ら作成した記録ファイル122内のデータを紙媒体に印刷出力してもよい。
記録ファイル122の一例としては、表示オブジェクトデータDD・メディアデータMDで構成された、設問・設問に対する解答・説明文・説明図などから成る電子教材が挙げられる。
なおユーザは、本発明に係るプログラムを用いることで任意の内容の記録ファイル122を任意の数だけ作成できる。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を有し、ROM・記憶部12に記憶されているアプリケーションプログラム(教育用アプリケーション121)をRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。
本端末1では、使用環境管理手段111および表示オブジェクト管理手段112が実現される。
使用環境管理手段111は、記録ファイル122の使用環境を管理する手段である。
上記ファイル122は、(1)個々の表示オブジェクトDOのデータDDないしはメディアデータMDそのものと、(2)同データDDを管理するための位置・外観設定情報123(いわゆるプロパティ)と、(3)イベント設定情報124と、から構成される。
本例における記録ファイル122の使用環境としては「作成用使用環境」と「閲覧用使用環境」の2つが用意される。
使用環境管理手段111は、ユーザの選択操作に応じて、記録ファイル122の使用環境を「作成用使用環境」もしくは「閲覧用使用環境」に設定する。なお本例では使用環境選択画面(図10参照)により、ユーザ所望の使用環境を選択可能である。
「作成用使用環境」とは、イベントトリガとなる表示オブジェクトDOおよびイベントターゲットの表示オブジェクトDO・メディアデータMDを無制限に操作でき、これらのイベント呼出関係(埋込関係・リンク関係)を任意に設定できる使用環境のことを指す。
なお教材作成者の例としては、教育者・問題作成者などが挙げられる。
また「閲覧用使用環境」とは、操作対象とできる表示オブジェクトDOや、イベント呼出関係(ポップアップイベント呼出関係ないしはオブジェクト表示切替イベント呼出関係)の設定に関して制限がかけられた使用環境を指す。
なお記録ファイル122の使用環境を2種類(作成用使用環境、閲覧用使用環境)用意した技術的意義について説明しておく。
本発明に係るプログラムでは、教材作成者が、任意の端末にインストールされた本プログラム(教育用アプリケーション121)により作成した電子教材(記録ファイル122)を学習者に渡し、これを受取った学習者が、その教材を学習者の所有する端末にインストールされた本プログラム上で操作することも可能である。
しかし電子教材のデータ改変に対する制限がかかっていなければ、学習者が誤って電子教材内の表示オブジェクトデータDD・メディアデータMDを変更・削除してしまうことも起こり得る。特に電子教材のデータが唯一つしか存在しない場合には、元の状態へのデータ復旧ができない事態にもなりかねない。
一方で、学習者からの表示オブジェクトDOに対するアクセスを一切禁止してしまうと、表示オブジェクトDOを操作することによる電子教材の利点を活かしたインタラクティブな学習が不可能となってしまう。
このような課題を解消すべく本発明に係るプログラムでは「作成用使用環境」と「閲覧用使用環境」という制約条件が大きく異なる2つの環境を設けている。
表示オブジェクト管理手段112は、表示オブジェクトDOにまつわる管理全般を司る手段である。
図2に示すように表示オブジェクト管理手段112は、表示オブジェクト生成手段1121と、表示オブジェクト削除手段1122と、位置・外観設定手段1123と、イベント設定手段1124と、イベント呼出手段1125と、を有している。
表示オブジェクト生成手段1121は、入力内容に応じて表示オブジェクトDOを生成する手段である。
ここでいう「入力」とは、表示オブジェクトDO生成にあたっての文字入力操作・描画操作・画像の挿入操作および、それらの配置を指す。
位置・外観設定手段1123は、表示オブジェクトDOに関する登録内容を位置・外観設定情報123(図5)に登録する。
表示オブジェクト削除手段1122は、ユーザの削除操作に応じて、ユーザ指定された表示オブジェクトDOを削除する手段である。
なお表示オブジェクト削除手段1122が表示オブジェクトDOを削除した場合、位置・外観設定手段1123は、同オブジェクトDOに関する登録内容を位置・外観設定情報123(図5)から削除する。
なお本例においては表示オブジェクトDOの生成操作・削除操作は、使用環境が「作成用使用環境」である場合に限り可能である。
位置・外観設定手段1123は、表示オブジェクト生成手段1121が生成した表示オブジェクトDOにまつわる「位置・外観設定情報」(図5)を管理する。
位置・外観設定情報123は、表示オブジェクトDOに割振られたIDと、個々の表示オブジェクトDOに関する属性・設定内容の対応関係を指定する情報である。
図5の例では位置・外観設定情報123において、表示オブジェクトDOを個々に識別するためのIDと、各オブジェクトDOの属性(サイズ・色・配置位置・角度など)とが対応付けされている。
また位置・外観設定手段1123は、位置・外観設定情報123の登録内容(設定値)に基づいて、表示オブジェクトDOの配置ないしは再配置をしたり、同オブジェクトDOの属性(サイズ、色、配置位置、角度、背景色など)を変更する。
図5の設定例では表示オブジェクトDO−11について、オブジェクト種別が「文字」、文字列が「名古屋」、色(文字色)が「黒」、サイズが「26ポイント」、字体が「ゴシック体」、配置位置(座標位置)が「縦120ピクセル、横240ピクセル」(画面領域は図16(a)のように縦1024ピクセル×横768ピクセル)となっている。
表示オブジェクトDOにまつわる位置・外観設定情報123を変更することにより、DO各々の色彩変更・サイズ変更・強調表示(背景色の変更や太字表示)などを自由に設定することができ、個々のユーザがそれぞれ自身にとって分かりやすいように電子教材をアレンジすることが可能になる。
使用環境を作成使用環境に設定した状態で表示オブジェクトDOに対して所定操作を行うと、当該表示オブジェクトDOが編集可能な状態となる。
表示オブジェクトDOが編集可能な状態となると図12のように、画面上に「外観・位置」の設定を開始するボタン(BT−3)や「イベント呼出関係」の設定を開始するボタン(BT−4)等を配置したパネル(同図12の編集パネル)が表示される。
図11において表示オブジェクトDO−11への上記所定操作を行うと、編集パネル(図12)が出力部14に表示される。ユーザは同編集パネル中から、ボタンBT−3もしくはボタンBT−4を択一的に選択(押下)することが可能となる。
図2に示すイベント設定手段1124は、イベントトリガとイベントターゲットのイベント呼出関係(ポップアップイベント呼出関係、もしくは、オブジェクト表示切替イベント呼出関係)の設定全般を行う手段である。
同設定手段1124は、「作成用使用環境」のもと前記編集パネル(図12)内で「イベント呼出関係の設定(BT−4)」が選択された状態で、ユーザの入力に応じて前記表示オブジェクトDOをイベントトリガとしたイベントに関わる各種設定(イベントの登録・削除・再編集等)を行う(図14参照)。
図3に示すようにイベント設定手段1124は、ポップアップイベント設定手段1141と、オブジェクト表示切替イベント設定手段1144と、を有している。
さらに上記ポップアップイベント設定手段1141は、埋込関係設定手段1142と、リンク関係設定手段1143とに、機能別に細分化されている。
埋込関係設定手段1142は、トリガオブジェクトのデータDDを含む記録ファイル122に、イベントターゲットに設定された表示オブジェクトDOのデータDDないしはメディアデータMDを埋込む。
例えば、図9(a)の記録ファイル122−1(トリガオブジェクトのデータDD−11を含むもの)に、イベントターゲットの表示オブジェクトデータDD(図9(b)のDD−12)を埋込む場合、埋込関係設定手段1142は、記録ファイル122−1に上記データDD−12を書込むことで保持する。
このようにして同手段1142は「埋込関係」を設定する。
このとき埋込関係設定手段1142は、イベント設定情報124においてイベントトリガフラグをオフからオンに書換えるとともにイベントターゲットに関する登録内容を記述(保持)する。
また図3の埋込関係設定手段1142は、ユーザ操作により埋込関係の削除が指定されたとき、トリガオブジェクトに対して設定されている埋込関係を削除する。
具体的には同手段1142は、トリガオブジェクトを含む記録ファイル122から、同イベントトリガと埋込関係にあるイベントターゲットのデータを削除する。
このとき埋込関係設定手段1142はイベント設定情報124において、イベントトリガフラグをオンからオフに書換えるとともにイベントターゲットに関する登録内容を削除(空欄に書換)する。
図3に示すリンク関係設定手段1143は、トリガオブジェクトに対して他の表示オブジェクトデータDD・メディアデータMDをリンクする。これにより同手段1143は、リンク関係を設定する。
本例において同手段1143は、イベントトリガのIDとイベントターゲットのIDと動作内容とを対応付けてイベント設定情報124(図6)に記述することで、リンク関係を設定する。
トリガオブジェクトのデータDDを別のイベントのイベントターゲットとして設定することも可能である。このように多重のリンク関係を設定するときは、最初の起点となるイベントトリガから末端のイベントターゲットに至る間の1つ1つのリンク情報を記録ファイル122(同ファイル122に含まれるイベント設定情報124)に記述する。
またリンク関係設定手段1143は、ユーザ操作によりリンク関係の削除が指定されたとき、指定されたイベントトリガに対して設定されているリンク関係を削除する。
具体的には同手段1143は、イベントトリガに設定されている表示オブジェクトデータDOのイベントトリガフラグをオンからオフに書換えるとともに、同トリガに対応付けされているイベントターゲットのID・動作内容の記述をイベント設定情報124から削除する。
図2のイベント呼出手段1125は、図4に示すようにポップアップイベント呼出手段1151と、オブジェクト表示切替イベント呼出手段1154に細分化されている。
上記ポップアップイベント呼出手段1151は、さらにポップアップ表示手段1152と、ポップアップ表示消去手段1153に機能別に細分化される。
ポップアップ表示手段1152は、表示オブジェクトDO(例えば、図16(b)のDO−12)のデータDDとの間にイベント呼出関係が設定されたトリガオブジェクト(例えば、図16(a)のDO−11)に対してイベント呼出操作がされたときに、同オブジェクトDO(図16(b)のDO−12)を画面上にポップアップ表示する(図16(b)参照)。
また図4のポップアップ表示手段1152は、動画または音声のメディアデータMDとイベント呼出関係にあるトリガオブジェクト(例えば、図16(b)のDO−12)へのイベント呼出操作がされたときに、音声を再生するための再生制御パネルPLないしは動画をポップアップ表示する(図16(c)参照)。
なおポップアップ表示手段1152は、再生制御パネルPLや動画のポップアップ表示と同時に動画や音声の再生を開始する(同図16(c))。
図4のポップアップ表示消去手段1153は、ポップアップ表示オブジェクトDO、動画または再生制御パネルPL以外の画面部分への画面タッチやマウスクリックがされると、最も後に表示されたポップアップ表示オブジェクトDOを画面から消去する。
なおポップアップ表示消去手段1153は、最も後に表示されたポップアップ表示オブジェクトDOの消去と同時に動画や音声の再生を終了する。
本実施形態では、最も後に表示されたポップアップ表示オブジェクトDO以外の画面部分を指定(画面タッチやマウスクリック)するだけで、ポップアップ表示消去手段1153が最も後に表示されたポップアップ表示オブジェクトDOを画面上から消去してくれるため、広い画面全体のなかから消去ボタンをわざわざ見つけ出す必要がなくなる。
そのためイベント呼出操作により画面上に出現したポップアップ表示オブジェクトDOを順次消去するときの操作効率が向上し、ユーザ操作負担が大幅に軽減される。
図3のオブジェクト表示切替イベント設定手段1144は、ページ上のある表示オブジェクトDOがタップ・クリックされたときに、ページ上に配置された表示オブジェクトDOの表示状態を変更するように設定する。
イベントトリガに関連付けるイベントターゲットとして現在ページ上に配置済みの表示オブジェクトDOを選択すると、イベントトリガをタップ・クリックした際にイベントターゲットである表示オブジェクトDOの表示状態を切替えることができるように設定できる。
表示の切替の種類には、表示・非表示の変更、透明度の変更、色の変更、サイズの変更、位置の変更などがある。
例えば図17(a)の表示オブジェクトDO−13がタップ・クリックされた際に、表示オブジェクトDO−11が非表示になったり(図17(b))、再度表示されたりするように設定するには、表示オブジェクトDO−13をイベントトリガとして設定し、イベントターゲットとしてDO−11を設定する(図17(c)参照)。そして同図17(c)のように、イベント(動作内容)の種類として「表示・非表示の切替」を設定する。
図4のオブジェクト表示切替イベント呼出手段1154は、オブジェクト表示切替イベント設定手段1144(図3)によって設定されたイベントの呼出を司る。
例えばページ上に配置済みのイベントトリガDO−13(図18(a))をタップ・クリックすると、イベントターゲットであるDO−11の表示が切替えられる。ここではイベントの種類として「表示・非表示の切替」が設定されているため、ページ上に表示されたDO−13をタップ・クリックすることで図18(b)のごとくDO−11が非表示にされる(ページ上から見えなくなる)。
またオブジェクト表示切替イベント呼出手段1154により切替えられた表示状態は、イベントトリガをもう一度タップ・クリックすることで、切替前の状態に戻る。
例えば図18(a)のDO−13をタップ・クリックすることでDO−11を非表示にした後に、もう一度DO−13をタップ・クリックすると、DO−11は再度表示される。
なおオブジェクト表示切替イベント呼出については、同一のイベントのイベントトリガとイベントターゲットに同一の表示オブジェクトを指定することも可能である。
例えば、図12のDO−11をイベントトリガとして設定し、このイベントトリガに対するイベントターゲットとしてDO−11自体を指定する。そして、イベントの種類として「色の変更」を選択し、色を「赤」に選択する。このように設定すると、DO−11をタップ・クリックすることで、DO−11の色が黒から赤に切替わる。そして再度DO−11をタップ・クリックすることで、DO−11の色が元の黒色に戻る。
なおオブジェクト表示切替イベントの種類としては、表示・非表示の切替や色の変更等の他にも、特定のマーク(正解マークや間違いマークなど)をイベントターゲットのオブジェクトに重ねて表示するというものがある。
例えば、表示オブジェクトDO−30をイベントトリガとし、イベントの種類として正解マークの表示を設定し、DO−30自体をイベントターゲットとして設定する。この場合、DO−30に対してタップ操作を行った際にDO−30の上に正解マークが表示されるようになるため、簡単に四択問題などを作成することが可能である。
つぎに、本実施形態に係る端末1の動作について説明する。
ここではユーザ操作による作成用使用環境の選択後、表示オブジェクトDOが生成され、イベントトリガとして設定された表示オブジェクトDOに対してイベントターゲットとイベント呼出関係(埋込関係・リンク関係)が設定され、同トリガに対するイベント呼出操作により表示オブジェクトデータDDの表示と動画・音声の再生が順次行われる動作について説明する。
[図15:ステップS11]
まず図15に示すようにユーザ操作により作成用使用環境が選択されると、使用環境管理手段111は記録ファイル122の使用環境を「作成用使用環境」に設定する。
本例では使用環境選択画面(図10)を介して、ユーザ所望の使用環境を指定する。
[図15:ステップS12]
表示オブジェクト生成手段1121は、ユーザからの入力内容に応じて表示オブジェクトDOを生成する。
図11の例ではユーザの入力内容に応じて、表示オブジェクトDO−11が画面上に配置された状態を表している。
なお図2の位置・外観設定手段1123は、位置・外観設定情報123(図5)に対し、新たに生成された上記オブジェクトDOに関する登録内容を追加する。
[図15:ステップS13]
表示オブジェクトが選択指定されて編集可能状態となり、編集パネルが表示された状態(図12)でユーザにより「位置・外観の設定」(図12のBT−3)が選択されると、選択指定された表示オブジェクトDOのデータDDに関する位置・外観設定情報123が表示され(図13)、選択指定されたDOの編集が可能となる。
なお位置・外観設定手段1123は、ユーザによる入力に応じ位置・外観設定情報123の登録内容(属性の設定値)を更新する。すると、画面表示されているオブジェクトの表示が切替わる。
[図15:ステップS14]
上記編集パネルが表示された状態(図12)においてユーザにより「イベント呼出関係の設定」(図12のBT−4)が選択されると、イベントトリガとして選択された表示オブジェクトDOに対し、任意のデータDD・MDをイベントターゲットとしたイベント呼出関係の設定が可能となる。
なおイベントトリガを選択する場合、同トリガとする表示オブジェクトDOに対して所定の選択操作(画面タッチ・マウスクリック操作など)を行う。
[図15:ステップS15]
上記のステップS11〜S14によりイベントトリガとイベントターゲットの間にイベント呼出関係(ポップアップイベント呼出関係ないしはオブジェクト表示切替イベント呼出関係)が設定されると、同トリガオブジェクトへのイベント呼出操作(画面タッチ・マウスクリックなど)を行うことで、このトリガオブジェクトとイベント呼出関係にあるイベントターゲットが画面上にポップアップ表示される。
図16(a)の画面例ではトリガオブジェクトDO−11に対してイベント呼出操作をすることで、図16(b)のごとく同オブジェクトDO−11とイベント呼出関係にある表示オブジェクトDO−12のデータDD−12が画面遷移することなくポップアップ表示される。
なお表示オブジェクトDO−12(図16(b))のデータDD−12は、表示オブジェクトDO−11のイベントターゲットとして設定されており(図6・1段目)、かつ外部ファイルOF−12をイベントターゲットとしたイベントのイベントトリガとしても設定されている(同図6・2段目)。
この場合、表示オブジェクトデータDD−12から復元された表示オブジェクトであるDO−12は、イベントターゲットOF−12を呼出すためのイベントトリガとして機能する。
そのため図16(b)において上記トリガオブジェクトDO−12に対してイベント呼出操作をすることで、図16(c)のごとく同DO−12のイベントターゲットである外部ファイルOF−20から復元された表示オブジェクト(DO−20)がポップアップ表示される。
[図15:ステップS16]
なおイベントターゲットがメディアデータMDの場合、イベントの呼出時にイベントターゲット(動画や再生制御パネルPL)のポップアップ表示後に動画や音声の再生が開始される。
図16(c)の画面例では、ユーザがイベントトリガ(DO−12)に対してイベント呼出操作をすると、音声用の再生制御パネルPLがポップアップ表示され、音声の再生が開始される。なおイベント呼出操作が行われたときに、再生制御パネルPLをポップアップ表示させない設定も可能である。
また図16(c)の画面例では、ユーザがイベントトリガ(外部ファイルOF−20から復元された表示オブジェクトDO−20)へのイベント呼出操作をすることで、外部ファイルOF−13から復元された動画がポップアップ表示され(図16(d))、動画が再生される。
[図15:ステップS17]
さらにイベントターゲットとして呼出された表示オブジェクトDO・再生制御パネルPLが表示された状態で、これら以外の画面部分に対しタッチパネル操作ないしはマウスクリック操作がされると、ポップアップ表示消去手段1153は、最も後に表示されたポップアップ表示オブジェクトDOを画面から消去する。
例えば図16(b)の表示画面において、表示オブジェクトDO−12以外の画面部分がタッチないしはクリックされると、同画面において最も後に表示された表示オブジェクトDO−12が画面から消去され、図16(a)の状態へと画面が戻る。
以上説明したように、本発明によれば学習者側のメリットとして、表示オブジェクトDO(イベントトリガ)に関連付けられた情報(イベントターゲットのデータDD・MD)の即時参照が可能であり、かつポップアップ表示された情報を画面遷移なしで参照できる。
また本発明によれば教材作成者側のメリットとして、複数のイベントに対する単一のイベント設定規則を習得するだけで複数の種類のイベントの呼出を設定できる。
また黒板の板書や紙媒体と異なり、IT学習に対応した記録ファイル122(電子データ)を編集することで情報の付足しや削除を容易に且つ痕跡を残さずにできるため、学習に必要な知識整理やテキスト管理、ノート作成なども効率的に行うことが可能になる。
なお本実施形態に係るプログラム(アプリケーション)を任意の多機能電子装置に導入することにより、本発明の特徴的な各種機能を付加することができ上記端末1を構成可能である。
また本実施形態によれば多機能電子装置に専用アプリケーションをインストールするだけで、安価に、また簡易かつ短時間で端末1を構成できる。
ここで多機能電子装置としては、望ましくはスマートフォン、タブレット端末またはPC(Personal Computer)、電子黒板等が採用される。オブジェクト処理時はCPUに対しかなりの処理負担がかかるものの、スマートフォンやタブレット端末であれば処理性能が日進月歩の勢いで飛躍的に向上しており、オブジェクト処理を実行する際にも快適な動作速度を担保できる。
また携帯型の多機能電子装置であれば、携行性というメリットを備えるがゆえに、教材作成者が都合のつくときに教材を作成でき、さらに作成された教材を受取った学習者も気軽に学習を行うことできる。
さらにこの携行性ゆえに、教育機関の教材作成者ならびに学生が上記端末1をそれぞれ持寄り、これらを相互に通信接続することで、本端末1を複数台具備して成る教育システム(図18参照)も容易に構成することができるという副次的なメリットも生じる。
なお本例では多機能電子装置を採用しているが、このような装置では入力手段としてタッチパネルを備えることが常識化している。また赤外線センサ等を用いたジェスチャー認識機能を備えた電子装置も実用化されつつある。
これらの装置を利用すれば、表示画面を直接目視しながらジェスチャー入力により操作を行うことで、表示オブジェクトDOを記録ファイル122に追加配置したり、ドラッグ・アンド・ドロップにより既存のDOを再配置できる。
この入力機能により、絵・図表・文字の配置を利用者が直感的に変更することができ、eラーニングによる学習において目で見たままに感覚的に捉えやすいという大きな利点を生み出し得る。
[変形例:教育システム]
さらに上述したプログラムを実装した端末を複数台用意し、各種学校などの教育機関において多人数で利用可能な教育システムを構成することも可能である。
図18に示すように本例の教育システム100は、複数台の端末1を、インターネットや移動体通信網等の公衆通信回線200を介して通信可能な状態で接続したシステムである。
なお、インターネット等の公衆通信回線200を採用する場合には、例えば、VPN(Virtual Private Network)技術等を利用すれば、セキュリティレベルを高く確保可能である。
これら端末1(図18の1−1〜1−3)がネットワークを通じて同一の電子教材(記録ファイル122)を共有することで、教材作成者と学習者の双方が共通の電子教材を通じて改変内容を相互に確認できるため、eラーニングによる学習環境において理解度のチェックや質問・アドバイスなどを円滑に行うこともできる。
また、教材作成者が作成した記録ファイル122を学習者に配布できる。
なお同図18においては、任意の端末1を外部モニタ300に接続する。外部モニタ300は、その画面を通じて教育者・学習者間の情報共有を図る目的で、教育の講義が行われる所定の場所に設置される。
上記教育システム100によれば、教材作成者が予め作成・編集した記録ファイル122を学習者に画面提示しながら、同ファイル122中の表示オブジェクトデータDDを編集・再配置したり、イベントトリガに対するイベント呼出関係を設定することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る各種の変形が可能である。
1 端末
100 教育システム
200 公衆通信回線
300 外部モニタ

Claims (4)

  1. 画面上に任意の数の文字、画像、及び複数の文字・画像から成るグループオブジェクト等の表示オブジェクトを配置し、これら表示オブジェクトの配置・外観を自由に設定する手順をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、

    前記画面上に配置した表示オブジェクトの中から1つ以上の任意の表示オブジェクトをイベントトリガとして指定する手順と、
    表示オブジェクトデータ、メディアデータ等をはじめとする1つ以上の任意のデータをイベントターゲットとして指定する手順と、を実行することで、

    前記イベントトリガに対するイベント呼出操作を行った際に、前記イベントターゲットのデータ種別ごとに指定された形態で同イベントターゲットのデータが参照される
    ように構成されたことを特徴とする、プログラム。
  2. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    ある特定のイベントのイベントターゲットが表示オブジェクトデータであり、同表示オブジェクトデータが別のイベントのイベントトリガにも設定されている場合、
    前記表示オブジェクトデータは、前記特定のイベントの呼出によってデータ参照されている際に前記別のイベントのイベントトリガとして機能する
    ように構成されたことを特徴とする、プログラム。
  3. 請求項1または2に記載のプログラムであって、
    イベントトリガ、およびイベントトリガとイベントターゲットのイベント呼出関係をファイルとして保存する際、
    (1)埋込関係によるイベント呼出関係を指定すると、
    前記イベントターゲットの表示オブジェクトデータないしはメディアデータを前記ファイル内部に保持する手順を実行し、
    (2)リンク関係によるイベント呼出関係を指定すると、
    前記ファイルの外部に保存されたイベントターゲットのデータにアクセスするための情報を、前記ファイル内に保持する手順を実行する
    ように構成されたことを特徴とする、プログラム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプログラムであって、

    前記イベントトリガに対するイベントターゲットとして、表示オブジェクトを指定する手順と、
    イベントの種類として、位置・外観情報を指定する手順と、を実行することで、

    前記イベントトリガに対するイベント呼出操作を行った際に、前記イベントターゲットとして指定された表示オブジェクトの位置・外観を前記指定した位置・外観情報に従って変更する
    ように構成されたことを特徴とする、プログラム。
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