JP2017090701A - 画像投射装置および画像投射装置の制御方法 - Google Patents

画像投射装置および画像投射装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】初期画像の色のバランスを向上させる。
【解決手段】光を出射するランプ17と、ランプ17を制御するランプ制御部23と、ランプ17からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイール5と、カラーホイール5を透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子10aと、画像表示素子10aを制御する画像表示素子制御部21と、を備え、ランプ制御部23は、ランプ17の点灯途中はセグメントに関わらず一定の電流振幅比でランプ17を制御し、ランプ17の点灯完了後はセグメントに応じた所定の電流振幅比でランプ17を制御する画像投射装置1において、画像表示素子制御部21は、ランプ17の点灯途中は入力される映像信号のうち所定色の信号レベルを変更して画像表示素子10aを制御し、ランプ17の点灯完了時に変更した信号レベルを元のレベルに戻す。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像投射装置および画像投射装置の制御方法に関する。
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置、DVDプレーヤーなどの映像再生機器等から送信される画像データに基づいて、光源から照射される光を用いて画像表示素子(光変調素子ともいう)が画像を生成し、生成された画像を複数のレンズ等を含む光学系を通してスクリーン等の被投射面に投射する画像投射装置(プロジェクタ)が知られている。
画像投射装置として、DMD(Digital Micro-mirror Device)を利用したDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式の画像投射装置が普及し、広く利用されるようになってきている。
DLP方式の画像投射装置では、複数色のフィルタ(セグメント)を回転軸周りに配置させたカラーホイールを備え、光源からの光を回転するカラーホイールを通過させることにより、光源からの光を時分割で画像表示素子に投射し、各色の画像データに基づいて光変調して、カラー画像を生成している(色順次方式)。
DLP方式の画像投射装置の光源(ランプ)としては、例えば、高圧水銀ランプ(UHPランプ)が広く用いられている。高圧水銀ランプは、放電容器内の放電空間に発光物質である水銀が封入されているとともに、放電空間内では先端同士が対向する状態で一対の電極が設けられている。そして、ランプの始動点灯は、十数kVの放電パルス電圧を印加して電極間の絶縁破壊をすることにより行われる。高圧水銀ランプは、点灯直後は内管の封入水銀の蒸気圧が低いため、最大の明るさになるまでに所定の時間(数分ほど)がかかる。
画像投射装置において、ランプは交流矩形波であるランプ波形が投入されることで駆動している。ランプ波形は予め制御部に記録されており、一般的には、カラーホイールのセグメントに対応させるように、ランプ波形の電流振幅比が設定されている。各セグメントの駆動電流を変化させることで、光の色バランスを変えることが可能となっている。
画像投射装置に用いられるランプは、点灯時のランプ不点灯を防ぐことや、電極の放電を安定させて点灯性に優れるランプとするために、ランプ点灯直後からランプ点灯が安定するまでの間(以下、「ランプ点灯途中」という)のランプ波形に制限が掛けられていることが多い。一般的には、ランプ点灯途中においては、すべてのセグメントに同じ電流振幅比が設定されたランプ波形が用いられることが多い。すなわち、ランプ点灯途中においては、すべてのセグメントの駆動電流が一定となるように設定される。そして、ランプ点灯が安定してから、ユーザが設定したランプ波形や、設定された画像モードに応じたランプ波形へ切り替わる。
ところで、ランプの分光スペクトルにより、3原色(RGB)の光強度には偏りがあり、緑色成分が、赤色成分と青色成分に比べ光の強度が強いことが知られている。また、光のエネルギーが同じ場合において、各波長について、人間の目が明るさを感じる強度は、異なり、これを比視感度という指標で表すことが知られている。例えば、明所では、555nm付近の光(黄緑系の色)が比視感度が最も高くなる。
このため投射画像上では、緑の光が強く、緑がかって見えてしまうことが多く、投影光の色のバランスをよくするために、緑セグメントの電流振幅比を低く設定することが知られている。しかしながら、ランプ点灯途中においては、上記のようにランプ波形に制約があり、所定のセグメントのみの電流振幅比を低く設定することは困難である。
そして、上記のように、ランプ点灯途中において、すべてのセグメントの駆動電流が一定となるようにランプ波形を設定していると、ランプ点灯途中の投射画像(以下、初期画像ともいう)は緑がかって見えてしまい、初期画像の色のバランスが良くないものとなってしまう。
特許文献1には、初期画像の色再現を補正する目的で、光源からの照明光の赤、青及び緑の光出力をそれぞれ検出する赤、青及び緑の光出力検出素子と、この赤、青及び緑の光出力検出素子からの検出結果に基づいて各液晶パネルの透過率を変更して、色再現性の劣化を防止する液晶表示プロジェクタが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の方式は、色順次方式の画像投射装置には適用できないため、色順次方式の画像投射装置において、初期画像の色のバランスを向上させることに検討の余地が残されていた。
そこで本発明は、初期画像の色のバランスを向上させることができる画像投射装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像投射装置は、光を出射する光源と、該光源を制御する光源制御部と、該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイールと、前記カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子と、前記画像表示素子を制御する画像表示素子制御部と、を備え、前記光源制御部は、前記光源の点灯途中は前記セグメントに関わらず一定の電流振幅比で前記光源を制御し、前記光源の点灯完了後は前記セグメントに応じた所定の電流振幅比で前記光源を制御する画像投射装置において、前記画像表示素子制御部は、前記光源の点灯途中は入力される映像信号のうち所定色の信号レベルを変更して前記画像表示素子を制御し、前記光源の点灯完了時に変更した信号レベルを元のレベルに戻すものである。
本発明によれば、初期画像の色のバランスを向上させることができる。
本発明に係る画像投射装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 画像投射装置の側面図であって、被投射面への投射状態を示した図である。 (A)画像投射装置の外装カバーを外した状態を示す斜視図、(B)(A)の丸囲み部分の拡大構成図である。 照明ユニット、投射ユニット、画像表示素子ユニット、および光源ユニットの断面図である。 カラーホイールの平面模式図(1)である。 カラーホイールの平面模式図(2)である。 カラーホイールの平面模式図(3)である。 画像投射装置の構成を示すブロック図である。 ランプ波形の電流振幅比の一例を示す説明図である。 可視光の分光スペクトルの説明図である 可視光の波長の説明図である。 高圧水銀ランプの分光スペクトルの説明図である。 明所視標準比視感度の説明図である。 ランプ点灯途中のランプ波形の電流振幅比の一例を示す説明図である。 ランプ点灯途中の光強度の説明図である。 信号レベル変更処理をした場合のランプ点灯途中の光強度の説明図である。 ランプ点灯途中の信号レベル変更処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る構成を図1から図17に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(画像投射装置)
図1は、画像投射装置1の一実施形態を示す外観斜視図である。また、図2は、画像投射装置1の側面図であって、被投射面であるスクリーン15への投射状態を示した図である。
画像投射装置1は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置やビデオカメラなどの撮像装置等から入力される映像データを基に映像を生成し、その映像をスクリーン15に投影表示する装置(プロジェクタ)である。
画像投射装置1は、装置内部に光源としてのランプや多数の電子基板を備えており、起動時には、装置の内部温度が上昇する。このため、画像投射装置1には、内部の構成部品が耐熱温度を超えないように、吸気口11および排気口12が設けられている。
図3(A)は、画像投射装置1の外装カバー2を外した状態を示す斜視図である。また、図3(B)は図3(A)の丸囲み部分で示す光学エンジン3と光源ユニット4の拡大構成図である。図3に示すように、画像投射装置1は、光学エンジン3および光源ユニット4を備えている。また、図4は、照明装置である照明ユニット3a(照明光学系)、投射ユニット3b(投射光学系)、画像表示素子ユニット10、および光源ユニット4の上面から見た断面図である。光学エンジン3は、照明ユニット3aおよび投射ユニット3bからなる。
図3に示すように、吸気口11、排気口12の内側には、それぞれ吸気ファン13、排気ファン14が設けられており、吸気ファン13から吸入した外気を排気ファン14から排出することで、装置内の強制気流による空冷がなされる。
画像投射装置1においては、光源ユニット4の光源からの光(白色光)が光学エンジン3の照明ユニット3aに照射される。照明ユニット3a内では、照射された白色光を分光した後、光学部材により画像表示素子ユニット10へ導き、変調信号に応じて画像形成する画像表示素子ユニット10とその画像を投射ユニット3bによりスクリーン15へ拡大投射する構成となっている。
光源ユニット4の光源であるランプ17としては、種々のランプを用いることができるが、例えば、一対の電極間の放電により発光物質が発光する高圧水銀ランプ、キセノンランプなどのアークランプを用いることができる。本実施形態では、高圧水銀ランプを例に説明する。
また、光源ユニット4の側面の一方向側には光源冷却手段としての1つの冷却ファン16が設けられている。冷却ファン16は、光源ユニット4の各部が設定された定格温度範囲内の温度となるように、その回転数が制御される。また、光源ユニット4からの光の出射方向と投射ユニット3bからの映像光の出射方向は、図4に示すように、略90°の関係となっている。
光学エンジン3の照明ユニット3aは、光源から照射された光を時分割によって分光する色分割素子としてのカラーホイール5と、カラーホイール5から出射した光を導くライトトンネル6と、リレーレンズ7、平面ミラー8および凹面ミラー9と、を備えている。また、照明ユニット3a内には、画像表示素子ユニット10が設けられる。
照明ユニット3aでは、先ず、光源からの出射光である白色光が、円盤状のカラーホイール5で単位時間毎にRGB等の各色が繰り返す光に変換され出射される。
カラーホイール5から出射された色分離された光は、ライトトンネル6に導かれる。ライトトンネル6は、入射された光がその内部(内壁)で複数回反射され合成されることで均一化する照明均一変換光学部材である。ライトトンネル6は、例えば、ガラス板に銀コート、誘電体多層膜など蒸着した反射コート面を内側にして4面または多面で対向するように配置されている。
次いで、ライトトンネル6から出射された光は、2枚のレンズを組み合わせてなるリレーレンズ7により、光の軸上色収差を補正しつつ集光される。また、リレーレンズ7から出射される光は、平面ミラー8および凹面ミラー9によって反射されて、画像表示素子ユニット10に集光される。画像表示素子ユニット10は、複数のマイクロミラーからなる略矩形のミラー面を有し、映像データに基づいて各マイクロミラーが時分割駆動されることにより、所定の映像を形成するように投射光を加工して反射する画像表示素子10a(光変調素子、DMD素子)を備えている。
画像表示素子ユニット10は、入力信号に応じてマイクロミラーのオンオフを切り替えることで投射ユニット3bへ光を出力する光を選別するとともに階調を表現する。また、時分割された各色の映像を重畳させることで、一つのカラー画像を生成する。
すなわち、画像表示素子10aにより、時分割で映像データに基づいて、複数のマイクロミラーが使用する光は投射レンズへ反射され、捨てる光はOFF光板へ反射される。画像表示素子ユニット10で使用する光は投射ユニット3bへ反射し、投射ユニット3b内の複数の投射レンズを通り拡大された映像光はスクリーン15上へ拡大投影される。
図5にカラーホイール5の平面模式図を示す。カラーホイール5は、回転モータ51の回転周上に複数のカラーフィルタ52を固定した部材である。カラーフィルタ52は、カラーホイール5の回転中心からずらした位置に配置される形状を有しており、回転モータ51の駆動により、例えば、120Hzで高速回転し、ランプ17から発光された光が回転中のカラーフィルタ52を順に透過する。カラーホイール5を透過した光は、順次各色のセグメントが切り替わるため、肉眼では全てのセグメントの色が積算された映像として目視することができる。
カラーホイール5は、例えば、図5に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の透過特性を持ったカラーフィルタ52R,52G,52Bを有している。また、明るさ重視、色味重視などを実現するために、図6に示すように、白(W)、シアン(C)、黄色(Y)などの補色カラーフィルタ52W,52C,52Yを設けたものも知られている。また、カラーブレーキングを防ぐため、図7に示すように、R、G、B各色のセグメントを2つ設けたものも知られている。
図8は、本実施形態に係る画像投射装置1の一例を示す機能ブロック図である。
画像投射装置1は、主制御部20、ファン25、不揮発性メモリ26、電源ユニット27、本体操作部28、リモコン受信部29、映像信号入力部30、入力端子31、ランプ17、照明ユニット3a、画像表示素子ユニット10、投射ユニット3b、等を備え、スクリーン15に画像を投射する画像投射装置1である。また、遠隔操作手段としてのリモコン32を備えている。
主制御部20は、画像投射装置1の全体の制御を行う。主制御部20は、入力された映像信号に対して、コントラスト調整、明るさ調整、シャープネス調整、スケーリング処理などの画像処理や、メニュー情報などの重畳画面(OSD:On Screen Display)の表示制御、その他各種制御をおこなう。
また、主制御部20は、画像表示素子10aのマイクロミラーのオン/オフ等を制御する画像表示素子制御部21、カラーホイール5の回転駆動等を制御するカラーホイール制御部22、ランプ17のオン/オフや点灯パワー(駆動電力)等を制御するランプ制御部23(光源制御手段)、画像投射装置1内の温度やランプ17の温度が所定の温度となるようにファン25を制御するファン制御部24を備えている。なお、各制御部21〜24は主制御部20とは別途設けられていてもよい。
また、主制御部20は、リモコン受信部29、本体操作部28、映像信号入力部30、不揮発性メモリ26、と接続されており、これらの各機能部を制御する。
主制御部20、および各制御部21〜24は、例えば、マイクロコントローラ(マイコン)で構成され、CPU(中央演算処理ユニット)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)などの演算部および記憶部を有し、CPUがRAMと協働してROMに記憶されているプログラムを実行することで、各部の機能が実現される。
入力端子31は、映像信号を入力するインタフェースであって、D−Subコネクタ等のVGA(Video Graphics Array)入力端子やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、S−VIDEO端子、RCA端子等のビデオ入力端子等である。入力端子31に接続されたケーブルを介してコンピュータやAV機器などの映像供給装置から映像信号を受信する。また、複数の入力端子31を備える場合もある。
映像信号入力部30は、入力端子31に入力された映像信号を処理するものであって、例えば、当該映像信号にシリアル−パラレル変換や電圧レベル変換などの種々の処理を施す。また、映像信号の解像度や周波数などを解析する信号判定機能を有する。
不揮発性メモリ26は、映像信号に対する画像処理やその他各種処理において、データを記憶する。不揮発性メモリ26としては、例えば、EPROMやEEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリを採用することができる。画像投射装置1は、電源オフ後も前回の設定内容(言語設定など)を保存しておくことができる。
本体操作部28は、画像投射装置1を操作するインタフェースであって、ユーザからの種々の操作要求を受け付ける。本体操作部28は、操作要求を受け付けると、当該操作要求を主制御部20に通知する。本体操作部28は、画像投射装置1の外面に設けられる操作キー(操作ボタン)等によって構成される。
リモコン受信部29は、リモコン32からの操作信号を受信する。リモコン受信部29は、操作信号を受信すると、当該操作信号を主制御部20に通知する。
ユーザは、本体操作部28またはリモコン32を操作することにより、各種設定等を行うことができる。例えば、メニュー画面等の表示指示、画像投射装置1の設置状態の選択、投射画像のアスペクト比の変更要求、画像投射装置1の電源OFF要求、ランプ17の光量を変更するランプパワー変更要求、投射画像の画質(高輝度や標準、ナチュラル等)を変更する映像モード変更要求、投射画像を停止するフリーズ要求、などを実行することができる。
電源ユニット27は、画像投射装置1内の各デバイスに接続されており、コンセントなどから入力されたAC(交流)電源をDC(直流)に変換して、画像投射装置1内の各デバイスに電源を供給する。
ファン25は、吸気ファン13、排気ファン14、冷却ファン16等で構成される。吸気ファン13から吸入した外気を排気ファン14から排出することで、画像投射装置1に気流を発生させて空冷がなされる。また、ランプ17の近傍には冷却ファン16が設けられており、ランプ17の温度に基づいて冷却ファンの回転量が制御される。
画像表示素子制御部21は、映像信号入力部30から映像信号を受け取ると、カラーホイール制御部22およびランプ制御部23に同期信号を送る。これにより、画像表示素子10a、カラーホイール5、ランプ17を同期させて駆動させることにより、時分割で各色の映像を生成する。
ランプ17は、交流矩形波で駆動しており、その出力はランプ制御部23により制御されている。ランプ波形はランプ制御部23に複数記録されており、その中から所定のランプ波形が選択されて、ランプ17が駆動される。
図9は、ランプ波形の電流振幅比の一例を示す説明図である。図9に示すように、ランプ波形は各セグメントに電流振幅比が設定されており、ランプ制御部23は、ランプ17のランプ出力を各セグメントに応じた電流振幅比に設定し、出力を制御する。このとき、カラーホイール5の回転周期と、図9に示すランプ波形の1ターンは、同期制御がされている。ここでは、図6に示したカラーホイール5を例にしている。
電流振幅比は、リアルタイムで設定することはできないため、ランプ制御部23は、予め図9に示すようなランプ波形を複数パターン記憶しており、ランプ波形を切り替えることにより、色の明るさバランスを変えることができる。
また、1ターン分のパワー(電力量)は決まっているため、平均の電流振幅比は100%となる。また、1つのセグメントに対して1つの電流振幅比が設定されることが一般的であるが、1つのセグメントに対して複数の電流振幅比を設定するものであってもよい。
次に、ランプ17の光強度の特性および比視感度について説明する。ランプ17の分光スペクトルにより、黄色や緑色の光強度が強く、また、555nm付近の光が比視感度が一番高いことが知られている。
図10は、可視光の分光スペクトルの説明図である。図11は、可視光の波長の説明図である。JISZ8120の定義によると、人間の目が見える光の範囲はおおよそ360−400nm〜760−830nmである。
図12は、高圧水銀ランプの分光スペクトルの説明図である。図12に示すように、3原色(RGB)の光強度には偏りがあり、緑色と黄色成分が、赤色と青色に比べ強く発光する。
図13は、明所視標準比視感度を示すグラフである。比視感度とは、光のエネルギーが同じ場合において、各波長の人の目が明るさを感じる強度を表す指標である。図13に示すように、明所では555nm付近の光がピークとなっており、比視感度はその最大感度からの比率となっている。例えば、ピークからずれた色である赤色や青色の波長では暗く、ピークを含む緑色の波長では明るく感じることとなる。
例えば、図6に示したカラーホイール5では、赤セグメント、青セグメント、を通過した光は暗くなるのに対し、白セグメント、緑セグメント、シアンセグメント、黄セグメントを通過した光は明るくなる。
このため、例えば、明るさを重視する場合、図9に示したように、白セグメント、緑セグメント、シアンセグメント、黄セグメントの電流振幅比を上げ、赤セグメント、青色のセグメントの電流振幅比を下げることで、全体のカラー画像では明るくなる。
しかしながら、ランプ点灯途中においては、点灯性に優れるランプとするために、例えば、図14に示すように、すべてのセグメントに同じ電流振幅比が設定されたランプ波形が強制的に設定されることが多く、その後、図9に示すような色のバランスが考慮されたランプ波形となる。また、一般にランプ点灯途中におけるランプ波形の変更はできない仕様であることが多い。
図15は、ランプ点灯途中のランプ波形の1ターンと、カラーホイールの1回転と、光強度の関係を示す説明図である。ここでは、図7に示したR、G、B各色のセグメントを2つ設けたカラーホイール5を例に説明する。ランプ波形は、図14に示した波形であり、光強度は、投射レンズから出力された光波形を示している。図15に示すように、緑(G)の光強度が最も高くなり、投射画像に緑がかる原因となる。
そこで、本実施形態に係る画像投射装置は、光を出射する光源(ランプ17)と、該光源を制御する光源制御部(ランプ制御部23)と、該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイール(カラーホイール5)と、カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子(画像表示素子10a)と、画像表示素子を制御する画像表示素子制御部(画像表示素子制御部21)と、を備え、光源制御部は、光源の点灯途中はセグメントに関わらず一定の電流振幅比で光源を制御し、光源の点灯完了後はセグメントに応じた所定の電流振幅比で光源を制御する画像投射装置(画像投射装置1)において、画像表示素子制御部は、光源の点灯途中は入力される映像信号のうち所定色の信号レベルを変更して画像表示素子を制御し、光源の点灯完了時に変更した信号レベルを元のレベルに戻すものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
本実施形態では、画像表示素子制御部21は、タイマを有し、電源投入後(ランプ点灯開始後)の経過時間を記録する。そして、電源投入後から所定時間が経過し、ランプ波形(図14)が通常のランプ波形(例えば、図9)に切替るまでの間、緑(G)の信号レベルを、通常より低く設定し、設定した値を、画像表示素子10aに送る。この時の所定時間は、ランプ点灯開始からランプが安定して点灯するまで(点灯完了まで)の時間に基づいて予め設定される値である。
画像表示素子10aは、通常よりも低く設定された信号レベルに基づき動作する。そして、所定時間の経過後、ランプ波形が通常のランプ波形に戻る際に、緑(G)の信号レベルを、通常のレベルに戻すものである。
画像表示素子制御部21による信号レベルの変更処理により、例えば、図16に示すように、ランプ点灯途中のランプ波形においても、投射レンズから出力される光波形をバランスよく補正することができる。
図17は、画像投射装置1が実行する信号レベル変更処理のフローチャートである。画像表示素子制御部21は、映像信号入力部30から受け取った映像信号について、緑(G)の信号レベルを変更する(S101)。画像表示素子制御部21のタイマが電源投入後(ランプ点灯開始後)、所定時間を経過したかどうかを判断し(S102)、所定時間を経過した場合は(S102:YES)、変更していた緑(G)の信号レベルを元に戻して(S103)、投射を継続する。所定時間が経過するまでは(S102:NO)、緑(G)の信号レベルの変更を継続する。
以上説明した本実施形態に係る画像投射装置によれば、色順次方式の画像投射装置において、電源投入後(ランプ点灯開始後)から所定時間が経過するまで、緑(G)の出力信号の信号レベルを低く設定して、画像表示素子10aを制御し、所定時間の経過後(通常ランプ波形への切り替わりタイミング)において、変更していた緑(G)の出力信号の信号レベルを通常レベル設定に戻すことで、初期画像において、緑光を暗くして、緑以外の色とのバランスを良くすることにより、初期画像の色のバランスを向上させることができる。
なお、上記実施形態では通常の明所での使用時を想定し、緑(G)の出力信号のレベルを変更することを説明したが、変更する信号は、使用環境に応じて、適宜設定可能としてもよい。
また、上記実施形態では、緑(G)の出力信号のレベルを低下させることを説明したが、これに併せて、赤(R)、青(B)の少なくとも一方の出力信号のレベルを上げることも好ましい。
また、信号レベルの変更量(補正量)は、入力される映像信号のRGBの信号レベルに応じて、設定することが好ましい。これにより、初期画像ごとに画像に適した補正量とすることができる。
また、照度を検知する照度センサ(照度検知手段)を備え、スクリーン15に投射されている初期画像についてのRGBの明るさを検出し、照度センサの検知結果に基づいて、信号レベルの変更量(補正量)を設定することも好ましい。これにより、初期画像ごとに画像に適した補正量とすることができる。
また、上記実施形態では、画像表示素子制御部21が電源オンからの時間をカウントすることで、ランプの点灯完了(「ランプ点灯途中」の終了)を検出し、変更した信号レベルを元に戻す例を説明したが、ランプの点灯完了の検出方法は、これに限られるものではない。
例えば、画像投射装置1内の任意の位置(例えば、ランプ17の近傍、各光学系の近傍など)において、照度を検知する照度センサ(照度検知手段)を備え、画像表示素子制御部21は、照度センサで検知した照度に基づいて、ランプの点灯完了の検出するものであってもよい。また、照度センサによりスクリーン15に投射されている初期画像の明るさを検出し、これに基づいて、ランプの点灯完了の検出するものであってもよい。
また、画像投射装置1が内部または外部に撮像部を備え、撮像部がスクリーン15を撮像することで、初期画像の撮像データを取得することも好ましい。そして、画像表示素子制御部21は、撮像データに基づいて、投射画像の輝度についてのヒストグラムを取得し、該ヒストグラムに基づいて、ランプの点灯完了を検出するものであってもよい。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 画像投射装置
2 外装カバー
3 光学エンジン
3a 照明ユニット
3b 投射ユニット
4 光源ユニット
5 カラーホイール
6 ライトトンネル
7 リレーレンズ
8 平面ミラー
9 凹面ミラー
10 画像表示素子ユニット
10a 画像表示素子
11 吸気口
12 排気口
13 吸気ファン
14 排気ファン
15 スクリーン
16 冷却ファン
17 ランプ
20 主制御部
21 画像表示素子制御部
22 カラーホイール制御部
23 ランプ制御部
24 ファン制御部
25 ファン
26 不揮発性メモリ
27 電源ユニット
28 本体操作部
29 リモコン受信部
30 映像信号入力部
31 入力端子
32 リモコン
51 回転モータ
52 カラーフィルタ
特開平06−113314号公報

Claims (10)

  1. 光を出射する光源と、
    該光源を制御する光源制御部と、
    該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイールと、
    前記カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子と、
    前記画像表示素子を制御する画像表示素子制御部と、を備え、
    前記光源制御部は、前記光源の点灯途中は前記セグメントに関わらず一定の電流振幅比で前記光源を制御し、前記光源の点灯完了後は前記セグメントに応じた所定の電流振幅比で前記光源を制御する画像投射装置において、
    前記画像表示素子制御部は、前記光源の点灯途中は入力される映像信号のうち所定色の信号レベルを変更して前記画像表示素子を制御し、前記光源の点灯完了時に変更した信号レベルを元のレベルに戻すことを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記画像表示素子制御部は、前記光源の点灯途中は前記映像信号の緑(G)の信号レベルを低く設定し、前記光源の点灯完了時に変更した信号レベルを元に戻すことを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記画像表示素子制御部は、前記光源の点灯途中は前記映像信号の緑(G)の信号レベルを低く設定するとともに、前記映像信号の赤(R)および青(B)の信号レベルを高く設定し、前記光源の点灯完了時に変更した信号レベルを元に戻すことを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  4. 前記画像表示素子制御部は、前記映像信号の各信号の信号レベルに基づいて、信号レベルの変更量を決定することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投射装置。
  5. 投射画像の照度を検知する照度検知手段を備え、
    前記画像表示素子制御部は、前記照度検知手段での検知結果に基づいて、信号レベルの変更量を決定することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投射装置。
  6. 前記画像表示素子制御部は、該画像投射装置の電源オンからの時間をカウントし、カウントされた時間が所定時間となった場合に前記光源の点灯完了を判断することを特徴とする請求項1から5までのいずれか記載の画像投射装置。
  7. 該画像投射装置の内部の任意の位置での照度、または投射画像の照度を検知する照度検知手段を備え、
    前記画像表示素子制御部は、前記照度検知手段での検知結果に基づいて、前記光源の点灯完了を判断することを特徴とする請求項1から5までのいずれか記載の画像投射装置。
  8. 投射画像を撮像する撮像部を備え、
    前記画像表示素子制御部は、前記撮像部が前記投射画像を撮像した撮像データに基づいて、前記投射画像のヒストグラムを取得し、該ヒストグラムに基づいて、前記光源の点灯完了を判断することを特徴とする請求項1から5までのいずれか記載の画像投射装置。
  9. 前記光源は、高圧水銀ランプであることを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の画像投射装置。
  10. 光を出射する光源と、
    該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイールと、
    前記カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子と、を備えた画像投射装置の制御方法において、
    前記光源の点灯途中は前記セグメントに関わらず一定の電流振幅比で前記光源を制御し、前記光源の点灯完了後は前記セグメントに応じた所定の電流振幅比で前記光源を制御する処理と、
    前記光源の点灯途中は入力される映像信号のうち所定色の信号レベルを変更して前記画像表示素子を制御し、前記光源の点灯完了時に変更した信号レベルを元のレベルに戻す処理と、を行うことを特徴とする画像投射装置の制御方法。
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