JP2017090673A - 現像装置、画像形成装置、画像形成システムおよびトナーの選別方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置、画像形成システムおよびトナーの選別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】劣化トナーを有効に排除することが可能な現像装置、画像形成装置、画像形成システムおよびトナーの選別方法を提供する。【解決手段】トナーを静電潜像が形成された像担持体に供給する現像剤担持体と、トナーの吸引口を有し、キャリアーと撹拌されたトナーをキャリアーとともに現像剤担持体に搬送する現像剤搬送路と、吸引口の入口から出口に向かって吸引されたトナーにおいて、帯電量が高いトナーほど入口から排出され、帯電量が低いトナーほど出口に到達するように吸引口に電界を発生させる、フィルター部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、現像装置、画像形成装置、画像形成システムおよびトナーの選別方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づくレーザー光が、一様に帯電した感光体(例えば感光ドラム)に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体にトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写体を介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。
感光体にトナー像を形成する現像方式には、現像剤の主成分としてトナーのみを用いる一成分現像方式と、現像剤の主成分としてトナーとキャリアーを用いる二成分現像方式がある。二成分現像方式では、トナーとキャリアーを混合して、撹拌することにより、トナーに摩擦帯電を生じさせる。
このような二成分現像方式の現像装置は、例えば、磁性現像剤が充填された現像容器からなっている。現像容器内には感光体表面に対面するように現像剤搬送スリーブが収容されている。現像剤搬送スリーブは、アルミ等の非磁性スリーブ内に複数の磁極を有するマグネットを備えた構造を有し、スリーブの回転により、所定の極性に帯電されたトナーを磁気ブラシの形で、現像域に搬送し、現像を行う。
ところで、所定の極性に帯電されたトナー中には、現像装置内での長期間の撹拌により帯電劣化が生じることが知られている。つまり、現像装置内には帯電劣化したトナー(「劣化トナー」と称する)と帯電劣化していない正常なトナーとが混在する。劣化トナーが増加すると、カブリ、トナー飛散、トナーこぼれといった不具合が発生する。なお、劣化トナーとしては、例えば、未帯電(ゼロ帯電)トナーや帯電量の小さい低帯電トナーが含まれる。
例えば、特許文献1には、劣化トナーを排除する技術として、現像剤が充填される現像容器と、現像容器内に感光体表面に対面して配置される現像剤搬送スリーブと、現像剤搬送スリーブと一定間隔で配置された規制部材と、現像剤撹拌部材と、現像容器内に延ばされ、未帯電トナーや低帯電トナーを吸引するための吸引管と、を備えたものが開示されている。
特開2001−134099号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、規制部材にぶつかった衝撃で舞ったすべてのトナーを、劣化トナーとみなして吸引しており、劣化トナーと正常なトナーとを選別しておらず、劣化トナーを有効に排除することができない問題点があった。
本発明の目的は、劣化トナーを有効に排除することが可能な現像装置、画像形成装置、画像形成システムおよびトナーの選別方法を提供することにある。
本発明に係る現像装置は、
トナーを静電潜像が形成された像担持体に供給する現像剤担持体と、
前記トナーの吸引口を有し、キャリアーと撹拌された前記トナーを前記キャリアーとともに前記現像剤担持体に搬送する現像剤搬送路と、
前記吸引口の入口から出口に向かって吸引されたトナーにおいて、帯電量が高いトナーほど前記入口から排出され、帯電量が低いトナーほど前記出口に到達するように前記吸引口に電界を発生させる、フィルター部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
現像装置を備え、当該現像装置によって像担持体上にトナー像を形成し、当該トナー像を用紙に転写させた後、定着させることにより、画像を形成する。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成祖中を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
トナーを静電潜像が形成された像担持体に供給する現像剤担持体と、
前記トナーの吸引口を有し、キャリアーと撹拌された前記トナーを前記キャリアーとともに前記現像剤担持体に搬送する現像剤搬送路と、
前記吸引口の入口から出口に向かって吸引されたトナーにおいて、帯電量が高いトナーほど前記入口から排出され、帯電量が低いトナーほど前記出口に到達するように前記吸引口に電界を発生させる、フィルター部と、
を備える。
本発明に係るトナーの選別方法は、
キャリアーと撹拌され、当該キャリアーとともに搬送されるトナーを、当該トナーの吸引口の入口から出口に向かって吸引し、
帯電量が高いトナーほど前記入口から排出され、帯電量が低いトナーほど前記出口に到達するように前記吸引口に電界を発生させる。
本発明によれば、劣化トナーを有効に排除することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 実施の形態に係る現像装置の水平断面図である。 現像装置の横断面図である。 電界フィルターを概略的に示す図である。 電界フィルターの構造を示す図である。 電界フィルターの一例を示す図である。 スリット内に形成される電界を示す図である。 トナーが受ける力を示す図である。 トナーの挙動の一例を示す図である。 電極に印加される交流の矩形波を示す図である。 電極に印加される交流のsin波を示す図である。 弱帯電トナーの増えた状態の帯電量分布を示す図である。 跳ね上げ部材の一例を示す断面図である。 跳ね上げ部材の一例を示す平面図である。 跳ね上げ部材の変形例を示す断面図である。 跳ね上げ部材の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部(図示略)に格納されている各種データが参照される。記憶部(図示略)は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
また、制御部100は、通信部(図示略)を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成させる。通信部(図示略)は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う(画像濃度制御)。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41及び中間転写ユニット42等を備える。画像形成部40によって形成される画像の書込範囲は予め設定される。
画像形成ユニット41は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kで構成される。画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素についての符号は省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置414は、例えばスコロトロン帯電装置やコロトロン帯電装置等のコロナ放電発生器で構成される。帯電装置414は、コロナ放電によって感光ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成される。露光装置411は、感光ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光ドラム413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、各色成分の現像剤(小粒径のトナーとキャリアーとからなる二成分現像剤)を収容しており、感光ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像剤担持体に現像バイアス電圧が印加され、感光ドラム413の表面と現像剤担持体との電位差によって現像剤担持体上の帯電トナーが感光ドラム413の表面の露光された部分に移動し、付着する。なお、現像装置412の詳細については後述する。
ドラムクリーニング装置415は、感光ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光ドラム413に圧接されることにより、感光ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙へトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙の裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写ユニット42において、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。
上側定着部60Aがベルト加熱方式である場合(図1参照)は定着ベルトが定着面側部材となり、ローラー加熱方式である場合は定着ローラーが定着面側部材となる。また、下側定着部60Bがローラー加圧方式である場合(図1参照)は加圧ローラーが裏面側支持部材となり、ベルト加圧方式である場合は加圧ベルトが裏面側支持部材となる。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙を定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙にトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアーを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙を分離させるエアー分離ユニットが配置されていてもよい。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、第1の搬送部53、及び第2の搬送部54等を備える。
給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット511〜513には、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
第1の搬送部53は、中間搬送ローラー部531、ループローラー部532、及びレジストローラー部533を含む複数の搬送ローラー部を備える。第1の搬送部53は、給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙を画像形成部40(二次転写部)に搬送する。
第2の搬送部54は、複数の搬送ローラー部が配置されたスイッチバック経路541及び裏面用搬送路542を備える。第2の搬送部54は、用紙をスイッチバック経路541に一旦搬送した後、スイッチバックさせて裏面用搬送路542に搬送することにより用紙を反転させ、第1の搬送部53(ループローラー部532の上流)に供給する。
給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙は、第1の搬送部53によって画像形成部40に搬送される。そして、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙の一方の面(表面)に一括して二次転写され、定着部60において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
図2は、実施の形態に係る現像装置412の水平断面図である。図3は、現像装置412の横断面図である。図2に示すように、現像装置412は、現像装置本体80、現像装置本体80にトナーを供給するトナー供給部(図示略)、及び現像装置本体80にキャリアーを供給するキャリアー供給部(図示略)を備える。
現像装置本体80は、現像容器81、撹拌スクリュー82、供給スクリュー83、現像ローラー84(本発明の「現像剤担持体」に対応)および現像剤規制部材85等を備える。
現像容器81は、トナーとキャリアーからなる二成分現像剤を収容する。現像容器81には現像剤搬送路が設けられる。現像剤搬送路は、現像ローラー84の軸方向に平行に延在する、現像ローラー84から遠い方の現像剤撹拌経路811と現像ローラー84から近い方の現像剤供給経路812とを有する。現像剤撹拌経路811と現像剤供給経路812は、隔壁88によって区画される。現像剤撹拌経路811と現像剤供給経路812は、現像剤が循環搬送されるように、軸方向両端部で連通する。すなわち、現像剤撹拌経路811における現像剤搬送方向と、現像剤供給経路812における現像剤搬送方向は逆になる。
現像剤撹拌経路811には、軸方向に沿って撹拌スクリュー82が配置される。撹拌スクリュー82は、駆動モーター823に接続された軸心821のほぼ全長にわたって所定のピッチで螺旋状に羽根822が形成された構成を有する。撹拌スクリュー82が回転することにより、現像剤が撹拌されつつ一方向(図2では下から上)に搬送される。
現像剤供給経路812には、軸方向に沿って供給スクリュー83が配置される。供給スクリュー83は、撹拌スクリュー82と同様の構成を有し、すなわち駆動モーター833に接続された軸心831のほぼ全長にわたって所定のピッチで螺旋状に羽根832が形成された構成を有する。なお、現像剤供給経路812から現像剤撹拌経路811に向かう連通部近傍の羽根832aは、現像剤を現像剤供給経路812に循環させるために、逆向きの螺旋状に形成される。供給スクリュー83が回転することにより、トナーとキャリアーが撹拌されつつ一方向(図2では上から下)に搬送される。
現像剤撹拌経路811及び現像剤供給経路812において現像剤が搬送される際、現像剤に含まれるトナーとキャリアーが摩擦接触し、互いに逆の極性に帯電する。ここでは、キャリアーは正極性、トナーは負極性に帯電されるものとする。正極性に帯電したキャリアーの周囲に、負極性に帯電したトナーが、主として両者の電気的な吸引力により付着する。そして、現像剤は、現像剤供給経路812を搬送される過程で、現像ローラー84に供給される。
現像ローラー84は、静電潜像が形成された感光ドラム413に現像剤を供給する。現像ローラー84は、例えば回転不能に固定された磁石体(図示略)と、磁石体の周囲に回転可能に配置された円筒状の搬送スリーブ(図示略)を有する、いわゆるマグネットローラーである。現像ローラー84の略上方には、現像ローラー84から所定距離だけ離間して、現像剤規制部材85が対向配置される。現像剤規制部材85は、ステンレス鋼材等の磁性体で形成された板状の部材であり、現像ローラー84と平行に延在する。
現像ローラー84の磁石体は複数の磁極を有する。これらの複数の磁極によって搬送スリーブで現像剤を搬送するための磁界(磁力線)が形成される。
搬送スリーブに供給された現像剤は、磁石体によって形成された磁力線に沿って穂立ちし、いわゆる磁気ブラシを形成する。そして、現像剤は、搬送スリーブの回転に伴い反時計周りに搬送され、現像剤規制部材85とのギャップを通過することで一定厚に規制される。搬送スリーブに担持されたトナーが感光ドラム413に供給されることにより、感光ドラム413上の静電潜像が現像される。
図2に示すように、現像容器81は、現像剤撹拌経路811の上方にトナーの補給口81aおよびトナーの吸引口81bを有する。補給口81aは、トナー供給部(図示略)と現像剤撹拌経路811とに連通して、トナー供給部からのトナーを現像装置本体80に補給する。補給口81aは、現像剤撹拌経路811の現像剤搬送方向における最上流部に設けられる。
吸引口81bは、現像剤搬送方向において補給口81aより下流であって、補給口81aから補給された大部分のトナーがキャリアーと良く撹拌され、未帯電のトナーが十分に帯電され、帯電量が所定値以上の正常なトナーとなるように補給口81aから十分に離れた搬送方向における位置に配置される。
吸引口81bは、具体的には、現像剤撹拌経路811の現像剤搬送方向における最下流部の位置に設けられる。なお、吸引口81bは、現像剤供給経路812に設けられてもよい。いずれにしても、吸引口81bの位置は、補給口81aから現像剤搬送方向に十分に離れた位置に設定される。吸引口81bには、現像剤撹拌経路811内のトナーをエアーと共に吸引する吸引部(図示略)がダクトを介して接続される。吸引部に吸引されたトナーは現像装置415の外に出されない。吸引口81bには電界フィルター90(本発明の「フィルター部」に対応)が設けられている。
次に、電界フィルター90の構成について図3から図5を参照して説明する。図4は吸引口81bに設けられた電界フィルター90を概略的に示す図である。図5は、電界フィルター90の構造を示す図である。
図4および図5に示すように、電界フィルター90は、基盤91および電極α,βを有する。基盤91は絶縁性を有する。基盤91には細い溝を有する吸引口81bとしての複数のスリット911が溝の幅方向に等間隔に設けられる。つまり、スリット911には、現像剤撹拌経路811内のトナーがエアーと共に吸引される。スリット911は、エアー吸引によって現像剤撹拌経路811内のトナーが舞い上がる高さ位置に設けられる。
電極α,βは、スリット911の幅方向における両側の溝壁912に設けられる。両側の溝壁912に設けられた電極α,βには、互いに位相がずれている交流が印加される。なお、図5に、二相交流が印加される電極α,βの配置を示す。しかし、本発明の電極の配置はこれに限らない。例えば、三相交流が印加される電極の配置であってもよい。また、位相はずれていればよく、二相、三相に限定されない。さらに、電源α,βに交流が印加されればよく、電界フィルター90が交流電源を有している必要はない。
図6は、電界フィルター90の一例を示す断面図である。図6に示すように、スリット911は逆V字断面形状の溝を有する。スリット911の溝幅は、入口914から出口916に向かって深くなるに応じて狭くされている。以下、入口914から出口916に向かう方向を「吸引方向」または「上方向」という。これにより、両側の溝壁912に設けられた電極α,β間の距離は、吸引方向に深くなるに応じて短くされる。したがって、電界強度は、吸引方向に深くなるに応じて強くなる。また、電気力線は、吸引方向と反対の方向(下方向)に凸に湾曲するように形成される(図6に点線で示す)。電界フィルター90は、入口914から出口916に向かって吸引されたトナーに対し、トナーの帯電量に応じた大きさの下方向の成分の力を付与するようにスリット911に電界を発生させる。
図7は、スリット911内に形成される電界を示す図である。
スリット911の出口916側の幅dは、0.25〜1.0[mm]である。スリット911の高さhは、1.6[mm]である。スリット911の角度θは5〜45°である。スリット911の開口率は、10〜15%である。なお、ここで、開口率とは、開口の面積の総和を基盤91の面積で割った値をいう。
以上の数値を有するスリット911の両溝壁912,912に電極α,βが設けられる。交流が印加される電極α、βの電位をVα,Vβとすると、Vα,Vβは逆位相の関係にある。また、ピークピーク値Vp−pは、800〜3200[V]である。また、交流の周波数fは、2〜12kHzであり、交流波形は、sin波であってもよく、矩形波などであってもよい。なお、交流波形として、sin波を選択するか、矩形波を選択するかは、上述するスリット911の幅d、高さh、角度、開口率、電圧などのパラメータに基づいて設定される。
図8は、トナーが電界フィルター90を通過するときに、トナーが受ける力を示す図である。なお、スリット911には、吸引方向に深くなるに応じて電界強度を強くした電気力線(破線で示す)が形成されている。また、トナーが受ける重力をF1とする。
吸引方向に吸引されるエアーにより、トナーは、吸引力F2を受ける。ここで、吸引力F2は、重力F1より大きいものとする。また、マイナス電荷を帯びたトナーは、電界から斜め方向の力F3を受ける。これによってスリット911に進入したトナーは進行方向を曲げられる。なお、電界から受ける力F3は、トナーが帯びる帯電量が大きくなるに応じて、また、電界強度が強くなるに応じて大きくなる。
図8に示すように、力F3がおおきくなるに応じて合力F4(=F1+F2+F3)における吸引方向と反対の方向(下方向)成分の力が大きくなって、合力F4の向きは下方向に傾く。一方、力F3が小さくなるに応じて合力F4は、下方向成分の力が小さくなって、合力F4の向きは上方向に傾く。これにより、電界フィルター90は、大きい帯電量のトナーに下方向成分の力を付与し、小さい帯電量のトナーに上方向成分の力を付与する。
次に、電界フィルター90を通過するトナーの挙動の一例について図9を参照して説明する。なお、ここでは、大きい帯電量のトナーを正常な帯電量のトナーといい、小さい帯電量のトナーを弱帯電トナーという。なお、弱帯電トナーには未帯電トナーが含まれる。
スリット911における正常な帯電量のトナーQ1は、電界から受ける力F3が大きいため、合力F4の向きが斜め下向きとなり、下方に大きく曲げられて最終的に入口914から現像剤撹拌経路811に戻される。
また、正常な帯電量のトナーQ2は、帯電量がトナーQ1より小さく、入口914側において電界強度が弱いため、合力F4が斜め上向きとなり、出口916側に移動する。出口916側に移動すると、電界強度が強くなるため、合力F4が斜め下向きとなり、最終的に入口914から現像剤撹拌経路811に戻される。このように、トナーQ2が入口914〜出口916〜入口914に移動する間において、電極α,βの極性が切り替えられる度にトナーの移動方向が変更されるため、トナーQ2は、電極α,β間を往復移動する。
弱帯電トナーq1は、帯電量が小さく、電界から受ける力F3が小さいため、合力F4の向きが斜め上向きとなり、あまり曲げられず出口916から現像剤撹拌経路811外に除去される。
弱帯電トナーq2は、弱帯電トナーq1より帯電量が小さく、電界から受ける力F3を受けないため、合力F4の向きが上向きとなり、出口916から現像剤撹拌経路811外に除去される。このように、トナーq2が入口914〜出口916に移動する間において、電極α,βの極性が切り替えられる度にトナーの移動方向が変更されるため、トナーq2は、電極α,β間を往復移動する。なお、トナーはマイナスに帯電されるため、極性がプラスの電極に付着するが、極性がプラスからマイナスに切り替えられたとき、電極から弾き飛ばされる。弾き飛ばされないで電極に付着したままのトナーが電極を汚すことになる。電極の汚れを除去する構成については後述する。
次に、電極α,βに印加される交流について、図10および図11を参照して説明する。図10に、ピークピーク値Vp−pが880[V]、周波数10kHzの矩形波を示す。図11に、ピークピーク値Vp−pが800[V]、周波数10kHzのsin波を示す。
本実施の形態において、電極α,βに印加される交流は、矩形波でも、sin波でもよい。矩形波の場合、一定時間一定の電界から受ける力F3をトナーが受けるため、トナーの動きがシャープになる傾向がある。sin波の場合、トナーの動きがゆるやかになる傾向がある。
図12は、弱帯電トナーの増えた状態の帯電量分布を示す図である。横軸は、帯電量Q[femt−C]と粒径D[μm]とで規定された値を示す。縦軸は個数(個)を示す。弱帯電トナーの分布を図12に破線で囲まれた部分で示す。なお、帯電量が所定値以上のトナーを正常な帯電量のトナーといい、帯電量が所定値未満のトナーを弱帯電トナーという。ここで、所定値とは、例えば、−0.25[fC/μm]である。
電界フィルター90は、この弱帯電トナーの帯電量に対し上向き成分の力を付与するように、かつ、弱帯電トナーの帯電量を超える正常の帯電量のトナーに対し下向き成分の力を付与するように、スリット911に電界を発生させる。これにより、正常な帯電量のトナーと弱帯電トナーとを選別し、正常な帯電量のトナーを吸引せずに入口914から現像剤撹拌経路811に戻し、弱帯電トナーを吸引して出口916から除去することが可能となる。
帯電量の低いトナーは電界から受ける力F3が弱いためあまり曲げられず出口916まで到達する。一方で、吸引の必要ない正常な帯電量のトナーは現像剤撹拌経路811に戻し、スリット911内にとどまらせないことで電極α,βを汚れにくくする。
次に、弱帯電トナーを吸引するタイミングについて説明する。
電界フィルター90は、現像装置412を駆動するとき、トナーを常時吸引し、かつ、電極α,βに交流を印加して、弱帯電トナーを吸引する(常時吸引)。これにより、カブリ等の不具合発生に対し高い抑制効果を奏する。
なお、弱帯電トナーの吸引は、常時吸引に限らない。例えば、電界フィルター90は、トナー吸引動作開始条件を満たした場合、トナー吸引を実施するようにしてもよい(必要時吸引)。ここで、トナー吸引動作開始条件とは、装置内でのトナー帯電量測定結果が閾値(例えば、帯電量が25μC/g)より低いと判断されたとき、または、低カバレッジでの印字が一定枚数(例えば、1000枚)以上連続したときのいずれかである。なお、トナー吸引を実施する時は現像ローラー84は駆動させず、撹拌スクリュー82および供給スクリュー83のみの駆動で現像剤を循環させる。必要時吸引においては、現像ローラー84は駆動させず、撹拌スクリュー82のみの駆動で現像剤を循環させる。必要時吸引以外の通常時は、必要時吸引のときより弱い電圧を電極α,βに印加し、トナーが電界の作用で電極α,βに引きつけられないように抑制する。必要時吸引においては、常時吸引と異なり、時期を限定して弱体電トナーを吸引するため、電極α,βの汚れをより発生し難くすることが可能となる。また、省電力化に寄与することが可能となる。
ところで、撹拌スクリュー82の羽根822の形状や吸引口81bの高さ位置によっては、撹拌スクリュー82によって現像剤撹拌経路811内のトナーが吸引口81bまで舞い上がらない場合がある。そこで、本実施の形態において、トナーを吸引口81bまで舞い上がらせるための跳上げ部材94を設けてもよい。
次に、跳ね上げ部材94について図13および図14を参照して説明する。図13は、跳ね上げ部材94の一例を示す断面図である。図14は、跳ね上げ部材94の一例を示す平面図である。
跳ね上げ部材94は、PET(Polyethylene terephthalate)製で、復元力を有し、内壁に貼り付けられた一端部と、撹拌スクリュー82に摺擦する他端部とを有する。跳ね上げ部材94は、撹拌スクリュー82の回転によりスリット911の入口914に近づく方向と入口914から離れる方向との間で動作し、現像剤を跳ね上げる。
跳ね上げ部材94は、撹拌スクリュー82のスクリューピッチの1/nに相当する幅を有する。ここで、nは2以上の整数である。n個の跳上げ部材94は、軸心821に沿って横並びに貼り付けられる。n個の跳上げ部材94が交互に動くことで現像剤を跳ね上げる回数を増やし、積極的にトナーを飛散させる。なお、弱帯電トナーを積極的に吸引するため、現像剤にストレスを与えてトナーを飛散させる。
次に、跳ね上げ部材94の変形例について図15および図16を参照して説明する。図15は、跳ね上げ部材94の一例を示す断面図である。図16は、跳ね上げ部材94の一例を示す平面図である。
跳ね上げ部材94は軸心821から垂直に伸ばされ、スクリュー半径と同程度の長さを有するパドル96(本発明の「板状部材」に対応)を備える。パドル96は、撹拌スクリュー82における吸引口81bの下方位置に設けられる。パドル96は、撹拌スクリュー82の回転により現像剤を跳ね上げる。なお、複数のパドル96が設けられる場合、複数のパドル96の軸方向における位置関係は、同じでも良く、異なっても良い。
上記の実施の形態に係る現像装置412によれば、現像剤撹拌経路811からスリット911に吸引されたトナー対し帯電量に応じた大きさの下方向の成分力を付与するようにスリット911に電界を発生させ、弱帯電のトナーをスリット911の出口916から除去する。これにより、弱帯電のトナーを有効に排除することができる。
また、補給口81aから補給され、スリット911にくるまでに撹拌されたトナーの帯電量が所定値(例えば、前述する−0.25[fC/μm])以上になるように補給口81aからトナー搬送方向に十分に離れた位置にスリット911を設けられる。これにより、補給口81aとスリット911の間の撹拌によっても正常な帯電量のトナーにならなかった弱帯電のトナーを、スリット911の位置に搬送することができる。
さらに、複数のスリット911が等間隔に幅方向に設けられた基盤91と、スリット911の両溝壁912に設けられた電極α,βとを備えた簡単な構成により、弱帯電のトナーを排除することができる。
さらに、一対の電極α,βに互いに異なる位相の交流電圧を印加する。これにより、弱帯電のトナーと正常な帯電量のトナーとを、一対の電極α,β間で往復移動させながら選別することができる。
さらに、一対の電極α,βの間における電気力線を出口916側から入口914側に向かって湾曲させて形成するように、かつ、電界強度が入口914から出口916に近づくに応じて強くなるように、電圧を印加する。これにより、トナーの帯電量に応じて、また、トナーが出口916に近づくに応じて電界から下方向の成分力を受け、正常な帯電量のトナーを入口914から現像剤撹拌経路811に戻し、弱帯電トナーを出口916から除去することができ、正常な帯電量のトナーと弱体電トナーとの選別をより確実に実施することができる。
上記の実施の形態では、現像装置412を駆動するときは、弱帯電トナーを常時吸引することについて説明したが、本発明はこれに限らない。弱帯電トナーの常時吸引により、トナーが電極α,βに付着する確率増えるため、電極α,βが徐々に汚れてしまう。電極α,βの汚れを除去するために以下のクリーニング構成を設けるようにしてもよい。
電界フィルター90は、弱帯電トナーの吸引を実施しない非吸引時において、電極α,βに吸引時より例えば2〜3倍高い電圧を印加し、トナーが電極α,βからはじき飛ばされるようにする。これにより、電極α,βの汚れを除去することが可能となる。ここで、「非吸引時」とは、前述する必要時吸引以外の時をいう。高電圧を印加する条件は、例えば、印字が一定枚数以上連続したとき、または、吸引実施時間が一定時間を超えたときのいずれかである。例えば、印字10000枚毎に高電圧の印加が実施され、また、吸引実施時間が6時間を超えたとき高電圧の印加が実施される。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置1を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば、後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
80 現像装置本体
81 現像容器
82 撹拌スクリュー
83 供給スクリュー
84 現像ローラー
85 現像剤規制部材
90 電界フィルター
94 跳ね上げ部材
96 パドル
100 制御部
81a 補給口
81b 吸引口
811 現像剤撹拌経路
812 現像剤供給経路
911 スリット
912 溝壁
914 入口
916 出口
α,β 電極

Claims (14)

  1. トナーを静電潜像が形成された像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記トナーの吸引口を有し、キャリアーと撹拌された前記トナーを前記キャリアーとともに前記現像剤担持体に搬送する現像剤搬送路と、
    前記吸引口の入口から出口に向かって吸引されたトナーにおいて、帯電量が高いトナーほど前記入口から排出され、帯電量が低いトナーほど前記出口に到達するように前記吸引口に電界を発生させる、フィルター部と、
    を備える、現像装置。
  2. 前記現像剤搬送路は、トナーの補給口を有し、
    前記吸引口は、前記現像剤搬送路内のトナー搬送方向における前記補給口より下流であって、かつ、前記補給口から補給され、前記吸引口にくるまでに撹拌されたトナーの帯電量が所定値以上になるように前記補給口から離れた位置に設けられることを特徴とする、請求項1記載の現像装置。
  3. 前記フィルター部は、
    溝を有し、溝の幅方向に設けられた前記吸引口としての複数のスリットと、
    前記スリットの前記幅方向における両側の溝壁に設けられた電極と、
    を備える、請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記両側の溝壁に設けられた一対の電極には、互いに異なる位相の交流電圧が印加される、請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記一対の電極には、当該一対の電極の間における電気力線を前記出口側から前記入口側に向かって湾曲させて形成するように、かつ、電界強度を前記出口に近づくに応じて強くするように、前記電圧が印加される、請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記一対の電極には、当該電極に付着したトナーを除去するように、前記電圧より高い電圧が印加される、請求項4または5に記載の現像装置。
  7. 前記スリットに向かって、前記現像剤搬送路内のトナーを跳ね上げる跳上げ部材を備える、請求項3から6のいずれか一項に記載の現像装置。
  8. 前記現像剤搬送路は、トナーをキャリアーと撹拌するように回転する撹拌部材を備え、
    前記跳上げ部材は、前記撹拌部材に連動する、請求項7に記載の現像装置。
  9. 前記跳上げ部材は、復元力を有し、固定端としての一端部と、自由端として他端部を備え、
    前記跳上げ部材の他端部は、前記撹拌部材に摺擦することにより前記吸引口に近づく方向と当該吸引口から離れる方向との間で動作する、請求項8に記載の現像装置。
  10. 前記跳上げ部材は、前記撹拌部材の回転軸に対し直交するように配置される板状部材を備える、請求項8に記載の現像装置。
  11. 前記板状部材は、トナーをキャリアーと撹拌する、請求項10に記載の現像装置。
  12. 前記請求項1から11のいずれか一項に記載の現像装置を備え、当該現像装置によって像担持体上にトナー像を形成し、当該トナー像を用紙に転写させた後、定着させることにより、画像を形成する、画像形成装置。
  13. 画像形成祖中を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    トナーを静電潜像が形成された像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記トナーの吸引口を有し、キャリアーと撹拌された前記トナーを前記キャリアーとともに前記現像剤担持体に搬送する現像剤搬送路と、
    前記吸引口の入口から出口に向かって吸引されたトナーにおいて、帯電量が高いトナーほど前記入口から排出され、帯電量が低いトナーほど前記出口に到達するように前記吸引口に電界を発生させる、フィルター部と、
    を備える、画像形成システム。
  14. キャリアーと撹拌され、当該キャリアーとともに搬送されるトナーを、当該トナーの吸引口の入口から出口に向かって吸引し、
    帯電量が高いトナーほど前記入口から排出され、帯電量が低いトナーほど前記出口に到達するように前記吸引口に電界を発生させる、トナーの選別方法。
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