JP2017089771A - 電熱線コイル製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電熱線の先端部に端子を接続した後、接続検査を行うことができるエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】スピンドル1の外周面に電熱線Wを巻回し、コテ4で電熱線Wを融着させて保形した後、電熱線Wを送り出し機構側の電熱線Wと切り離す。電熱線Wの端部を折り曲げて折り立て部W1を形成し、その先端部から被覆樹脂を除去して芯線W’を露出させる。端子6の芯線挿入孔6aに芯線W’を挿入後圧着する。圧着後、端子6を引っ張る圧着検査と、端子6,6間の抵抗値を測定する抵抗値検査を行った後、スピンドル1から電熱線コイルを取り外す。
【選択図】図5
【解決手段】スピンドル1の外周面に電熱線Wを巻回し、コテ4で電熱線Wを融着させて保形した後、電熱線Wを送り出し機構側の電熱線Wと切り離す。電熱線Wの端部を折り曲げて折り立て部W1を形成し、その先端部から被覆樹脂を除去して芯線W’を露出させる。端子6の芯線挿入孔6aに芯線W’を挿入後圧着する。圧着後、端子6を引っ張る圧着検査と、端子6,6間の抵抗値を測定する抵抗値検査を行った後、スピンドル1から電熱線コイルを取り外す。
【選択図】図5
Description
本発明は、エレクトロフュージョン継手(電気融着式継手)の電熱線コイルを製造し、検査するための装置及び方法に関する。
上下水道管やガス管などのプラスチック管(合成樹脂管)の管継手として用いられるエレクトロフュージョン継手は、通電によって発熱する被覆電熱線のコイルを内周側に埋設した成形品よりなっている。継手内にプラスチック管を挿通後、通電して接続面を加熱溶融することにより、エレクトロフュージョン継手とプラスチック管とが接続される。
かかるエレクトロフュージョン継手の電熱線コイルの製造方法として、スピンドルの外周に樹脂被覆電熱線を隙間なく巻回した後、樹脂被覆電熱線同士を融着させて一体化してコイルとし、その後、このコイルをスピンドルから抜き出す方法が行われている(例えば特許文献1〜3)。
樹脂被覆電熱線をスピンドルに巻回した後、樹脂被覆電熱線をその送り出し装置と巻回されたコイルとの間で切断する。この状態では、樹脂被覆電熱線の両端はコイルから接線方向に延出しているので、コイル軸心線と垂直方向に樹脂被覆電熱線両端部を折り曲げる。次いで、この折り曲げた樹脂被覆電熱線の先端部から被覆樹脂を除去して芯線を露出させ、この露出した芯線に端子を係合させ、カシメによって固着させる(特許文献2,3)。
しかしながら、芯線と端子との係合状態は、外観では判別が難しい。そこで、係合状態の検査装置が考案されており、例えば、特許文献4の0013〜0018段落には、樹脂被覆電熱線を折り曲げて被覆樹脂を除去した先端部に端子を装着し、カシメにより圧着した後、この圧着状況を検査する装置として、電熱線コイルを製造装置で製造した後、製造装置から取り外し、ロボットによって検査装置の受台に運び、次いで端子を所定時間引っ張り、端子が所定以上ズレ動いたときには不良品と判定し、受箱に廃棄する検査装置が記載されている。
このように、従来は、電熱線コイル製造装置とは別個に設けられた検査装置が使用されており、電熱線コイルの移載用ロボットや、検査専用の受台が必要であった。
また、従来の検査装置は、接続強度の検査装置であって、電熱線コイルの抵抗値の検査を行う機構の提案はない。
本発明は、電熱線の先端部に接続された端子の接続検査を容易に行うことができるエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、その一態様において、電熱線コイルの抵抗値検査も容易に行うことができるエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明のエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置は、電熱線巻回体よりなる電熱線コイルを保持するスピンドルと、該スピンドルに保持された電熱線コイルの電熱線の端部に端子を接続する接続機構と、端子が取り付けられた電熱線コイルを該スピンドルから取り外す取り外し機構とを有する電熱線コイル製造装置において、該端子が取り付けられ、該スピンドルに保持されている電熱線コイルの該端子に引張力を加えて接続強度を検査する接続強度検査機構を備えたことを特徴とするものである。
本発明の一態様では、スピンドルに保持されている電熱線コイルの抵抗値を検査する抵抗値検査機構が設けられている。
本発明の一態様では、接続不良と判定された電熱線コイルを収容する接続不良品収容部と、抵抗値不良と判定された抵抗値不良品収容部が設けられている。本発明の一態様の電熱線コイル製造装置は、電熱線の芯線の先端部を端子の芯線挿入孔を挿入する挿入機構を有し、この挿入機構は、前記端子を保持する端子チャックを備えており、前記接続検査機構は、該端子チャックを引っ張ることにより前記端子に引張力を加えるように構成されている。
本発明のエレクトロフュージョン継手の電熱線コイルの製造方法は、かかる製造装置を用いて電熱線コイルを製造し、検査するものである。
本発明では、スピンドルに保持されている電熱線コイルについて端子の接続状況を検査するので、スピンドルから検査装置まで電熱線コイルを移載するためのロボットが不要である。
本発明の一態様では、スピンドルに保持された電熱線コイルについて、接続検査だけでなく、抵抗値の検査も行うことができる。接続強度が適正範囲にある電熱線コイルであっても、例えば、巻回時の張力変動等により、抵抗値が適正範囲にない不良品が生じることがある。抵抗値不良品も強度不良と同様に、外観上の判別が難しい他、施工時のトラブルを引き起こす可能性があるが、本発明の一態様では、抵抗値が適正範囲にある良品を確実に得ることが可能である。
接続検査、抵抗値検査の結果、不良品と判定された場合、それぞれ専用の収容部に収容することにより、圧着不良品や抵抗値不良品が混在することを防ぎ、適正な強度及び抵抗値を有する電熱線コイルを区別して、安定的に回収することができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1〜9は樹脂被覆電熱線を用いてエレクトロフュージョン継手の電熱線コイルを製造する装置及び方法を示し、図10はこの装置による電熱線コイル製造工程のフローを示している。なお、樹脂被覆電熱線Wの樹脂としてはポリエチレン,ポリプロピレン等ポリオレフィンなど、芯線としては、鉄クロム線,銅ニッケル線,ニッケル線などが例示されるが、これに限定されない。また、樹脂被覆電熱線Wの樹脂の形状は、図1〜4では、断面が四角形形状で示されているが、これに限定されない。また、脱型手段の一つとして、筒状の排出スリーブ2を用いて説明するが、脱型手段はこれに限定されない。
このエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置は、スピンドル1と、該スピンドル1を回転させるためのサーボモータ等の回転駆動装置(図示略)と、スピンドル1をその軸心線方向に進退させるための軸心線方向アクチュエータ(図示略)と、スピンドル1が内挿された筒状の排出スリーブ2と、スピンドル1の外周面の接線方向に樹脂被覆電熱線(以下、単に電熱線ということがある。)Wを送り出す電熱線送り出し機構3と、電熱線Wの巻き始端をスピンドル1の外周に押し付けて押えるための電熱線クランプ(図示略)と、スピンドル1の軸心線と垂直方向に進退可能であり、スピンドル1に巻回されたコイルCの外周面に接離可能なコテ4と、送り出し機構3から送り出された電熱線Wと電熱線巻回体との間で電熱線Wを切断するためのカッター(図示略)等を有する。コテ4は、ヒータを有した加熱コテである。該電熱線クランプは、スピンドル1と一体的にスピンドル1と同軸回転可能となっている。
電熱線コイル製造装置は、さらに、コイル状に巻回された電熱線Wの両端をスピンドル1の軸心線と垂直方向に折り曲げて折り立てる折り曲げ機構と、電熱線Wの両端から被覆樹脂を切り出して芯線W’を露出させるためのストリップ機構5と、電熱線Wの両端の露出芯線W’に端子6を係合させ、カシメによって固着するための端子係合及びカシメ機構(図5〜11)を有する。なお、本発明において、接続機構は限定されず、例えば、端子に電熱線を溶接するスポット溶接機構、端子に電熱線を巻回する巻き付け機構、端子を電熱線に圧着する機構などがある。本発明の一態様では、接続機構は、端子を電熱線に圧着する機構を図示する。
この電熱線コイル製造装置を用いてコイルCを製造するには、電熱線Wを送り出し(巻き出し)機構3からスピンドル1の軸心線と直交方向に送り出し、その始端をスピンドル1の外周面に沿わせ、電熱線クランプによってスピンドル1の外周面に固定した後、スピンドル1をその軸心線周りに回転させると共に、スピンドル1及びスリーブ2をその軸心線に徐々に後退させ、スピンドル1の外周面に電熱線Wを巻き付ける。なお、スピンドルに電熱線Wを巻回する場合、電熱線送り出し機構をスピンドルと平行に移動させ、スピンドルは移動させず、軸心回りの回転のみとしてもよい。
スピンドル1が1回転する間にスピンドル1は電熱線Wの幅分だけ後退する。これにより、スピンドル1の外周面に電熱線Wが隙間なく巻き付けられる(図1(b)〜(c))。
電熱線Wをスピンドル1に所定ターン巻き付けた後、スピンドル1を停止すると共に、送り出し機構3からの電熱線Wの送り出しを停止する。次いで、図1(d)の通り、加熱したコテ4を電熱線Wの巻回体の外周面に押し付ける。これにより、図2(a)の通り、巻回された電熱線Wのコテ押し付け部が融着(溶着)し、電熱線Wがコイル状に保形される。図2(a)の符号4aは、コテ4を押し付けることにより形成された融着部を示す。この融着部4aはスピンドル1の軸心線と平行方向に延在する。
次に、図2(a)の通り、カッター(図示略)により送り出し機構3と巻回体との間で電熱線Wを切断した後、図2(b)の通りスピンドル1をその軸心回りに所定角度(図示の例では45゜)ずつ回転させながらコテ4を押し付けて複数条(図示の例では8条)の融着部4aを形成する。
次に、図3(a)の通り、折り曲げ機構(図示略)によって電熱線Wの両先端部をスピンドル1の軸心線と垂直方向に折り曲げて折り立て部W1を形成する。次いで、図3(b)〜(c)の通り、ストリップ機構5によって折り立て部W1の先端部から被覆樹脂を切り取って芯線W’を露出させる。
次いで、図4(a)の通り、端子6の根本部を芯線W’の先端に外嵌させ、カシメ機構によって端子6の根本部をカシメ加工し、端子6を芯線W’に圧着させる。しかる後、スピンドル1をスリーブ2内に後退させ、コイルCをスリーブ2の先端面で押すことにより、コイルCをスピンドル1から脱型する(図4(b)〜(c))。この芯線W’の端子6への挿入及びカシメ固着機構については後述する。
上記説明ではスピンドル1を後退させることによりコイルCを脱型しているが、スリーブ2を前進させることによりコイルCを脱型してもよい。
図11は、このようにして製造されたコイルCを備えたエレクトロフュージョン継手の一例を示すものである。このエレクトロフュージョン継手10は、プラスチック管が差し込まれる差込孔11を両端側に有している。ただし、エレクトロフュージョン継手は差込孔11を3個以上有した多方継手であってもよく、また管の先端を封止するように差込孔を1個だけ有したキャップであってもよい。
次に、芯線W’の先端に端子6を取り付ける機構について図5〜9を参照して説明する。
図5(a)は、スピンドル1に巻回されたコイルCと、該コイルCから折り立てられた折り立て部W1の先端から突出する芯線W’と、この芯線W’を保持するためのガイド板20と、カシメ刃21と、端子6及びそのチャック22とを示すものであり、ガイド板20、カシメ刃21及びチャック22については縦断面として示されている。図5(b)は図5(a)の下部の拡大図である。図6(a)は図5(b)のVIa−VIa線断面図、図6(b)は図7(a)のVIb−VIb線断面図である。図7(a)〜(c)、図8(a)は端子の挿入工程を示すものであり、図7(c)は図7(b)の一部拡大図である。図8(b)はカシメ工程を示すものである。図9は図8(a)の一部の拡大図である。
図5(a)の通り、スピンドル1は軸心線を水平方向としており、コイルCから折り立てられた樹脂被覆電熱線Wの折り立て部W1はスピンドル1の軸心線下方位置から鉛直下方に向って延出している。この折り立て部W1から芯線W’が鉛直下方に突出している。
1対の水平なガイド板20,20が、該芯線W’を挟んで配置されている。ガイド板20はリニアアクチュエータ(図示略)によって、先端辺20a,20a同士が接離するように水平方向に進退可能に設置されている。
ガイド板20の先端辺20aの辺長方向の中央部には、半円形の凹部20bが形成されている。ガイド板20,20の先端辺20a,20a同士を突き合わせた状態では、図6(b)のように凹部20b,20bによって円形のガイド孔20cが形成される。このガイド孔20cの直径は、芯線W’よりも若干大きく設定されている。ガイド孔20cの直径は芯線W’よりも0.05〜0.5mm程度大きいことが好ましい。またガイド孔20cの直径は、後述の端子6のテーパ面6tの最大直径(端子6の先端面における開口径)よりも小さい。
各ガイド板20,20の下側にそれぞれカシメ刃21,21が配置されている。各カシメ刃21,21はエアシリンダ等の進退駆動装置によってガイド板20,20と同一の水平方向に進退可能とされている。ガイド板20、そのリニアアクチュエータ、カシメ刃21及びその進退駆動装置は、共通の支持ベース(図示略)に設置されており、図示のスピンドル1直下位置と、それから退避した退避位置との間を往復移動可能とされている。
端子チャック22は、保持孔22aにエアチャックなどによって端子6を保持可能としている。チャック22は、リニアアクチュエータ等の横方向移動機構によって端子6のストック部(図示略)と、図示の芯線W’の直下位置とを往復移動可能とされていると共に、エアシリンダ等よりなる上下方向移動機構によって上下方向移動可能とされている。
端子6の図の下半部は、ピン状であり、その長手方向を鉛直上下方向として保持孔22a内に収容されて保持される。端子6は、長手方向の中間部にフランジ6fを有している。また、端子6は、その一端部(図では上端部)からフランジ6f付近まで延在する芯線挿入孔6aを有している。この芯線挿入孔6aの入口部は、入口側ほど拡径するテーパ面6tとなっている。テーパ面6tよりも奥側は等径孔部6eとなっている。
上記の端子取付機構によって端子6を芯線W’に固着する工程について次に説明する。
図5(a),(b)の通り、折り立て部W1が鉛直下向きとなる回転方向の位相にてスピンドル1が停止されている。ガイド板20及びカシメ刃21並びに端子6を保持した端子チャック22が該スピンドル1の下方位置に配置される。この際、ガイド板20,20間の中心位置に芯線W’が位置し、芯線W’の鉛直下方に端子6の芯線挿入孔6aが位置するように位置決めされている。また、ガイド板20,20の下面レベルから芯線W’が所定長さだけ下方に延出している。
次いで、図6(b)及び図7(a)のように、ガイド板20,20を前進させて先端辺20a,20aを突き合わせ、ガイド孔20cに芯線W’が挿通された状態とする。
次に、図7(b),(c)の通り、端子チャック22を上昇させ、端子6の芯線挿入孔6aに芯線W’の先端(下端)を挿入する。この際、芯線W’の先端が、テーパ面6tよりも奥側(下側)の等径孔部6eにまで入り込む。
テーパ面6tを設けてあるので、芯線W’の先端はスムーズに芯線挿入孔6aの該等径孔部6eにまで入り込む。また、芯線W’がガイド板20のガイド孔20cに挿通されているので、仮に芯線W’の先端がテーパ面6tに当っても、芯線W’が曲がることが防止される。この図7(b),(c)が芯線W’の芯線挿入孔6aへの1次挿入状態である。
この1次挿入を行った図7(b)の状態において、芯線挿入孔6aのうちテーパ面6tよりも奥側の等径孔部6e内における芯線W’の長さhは、芯線W’の直径d以下であることが好ましく、具体的には該直径dの30〜100%であることが好ましい。hがdよりも大きいと、芯線W’が座屈し易くなるおそれがある。
1次挿入後、図8(a)及び図9の通り、スピンドル1を下降させることにより、芯線W’を芯線挿入孔6aにさらに深く挿入させて2次(最終)挿入状態とする。この2次挿入状態では、端子6の上端と折り立て部W1の被覆樹脂R下側との距離Dを、ガイド板20の厚みtと同一か、それよりもごく僅か(例えば0.5mm以下)大きいものとする。
これにより、端子6のカシメ圧着後における端子6と被覆樹脂Rとの間の芯線W’露出長さが規定の長さDとなる。
この2次挿入に際しても、芯線W’がガイド板20,20のガイド孔20cに挿通されているので、芯線W’に座屈等の変形が生じることがなく、芯線W’はスムーズに芯線挿入孔6a内に深く挿入される。
芯線W’の2次挿入後、図8(b)の通り、カシメ刃21,21をエアシリンダ等によって接近移動させ、端子6の上部を挟圧し、カシメ加工し、端子6を芯線W’先端部に圧着させる。
上記のように端子6の上部をカシメ加工した後、接続強度検査を行う。即ち、カシメ刃21を後退させ、次いで端子チャック22をエアシリンダ等の引き下げ装置(図示略)によって端子6に所定の引き下げ力を所定時間加え、端子6が芯線W’から抜けたり、ズレたりしなければ合格とする品質検査を行う。この際の引き下げ力(引張荷重)は、電熱線の降伏荷重よりも小さいものとする。降伏荷重は、電熱線からJIS
Z2201の金属材料引張試験片に規定する試験片を採取し、JIS Z2241の金属材料引張試験方法にて、荷重−伸び曲線データを採取する。降伏荷重を求める際には永久伸びは継手への影響や設計により適宜、基準を設けてもよいが、完全復元し得る0%基準で考えることが望ましい。
Z2201の金属材料引張試験片に規定する試験片を採取し、JIS Z2241の金属材料引張試験方法にて、荷重−伸び曲線データを採取する。降伏荷重を求める際には永久伸びは継手への影響や設計により適宜、基準を設けてもよいが、完全復元し得る0%基準で考えることが望ましい。
端子6が抜けたり、引き下げられてズレ動いたりした場合には、不合格と判定する。
この場合には、端子チャック22による端子6の保持を解除し、スピンドル1を第1不良品ケース(図示略)の投入口から上方に移動させた後、スピンドル1の後退又はスリーブ2の前進によって電熱線コイルCをスピンドル1から取り外し、落下させて第1不良品ケースに収容する。
接続強度検査結果が合格である場合には、端子チャック22による端子6の保持を解除した後、電熱線コイルCをスピンドル1に保持させたままとしておき、該電熱線コイルCの両端子6,6に抵抗値検査装置(図示略)のコネクタをそれぞれ接続し、端子6,6間の抵抗値を測定する。抵抗値の測定は、抵抗値検査装置に含まれる抵抗測定器によって測定する。抵抗値の測定に際し印加する電流値は、継手に用いる電熱線の材質,線径,巻数等の発熱設計から製造者が規定する値で定める。この抵抗値が規定範囲外であるときには、抵抗値検査は不合格であると判定し、コネクタ接続を解除した後、スピンドル1を第2不良品ケース(図示略)の投入口上方に移動させ、スリーブ2の前進又はスピンドル1から取り外し、落下させて第2不良品ケースに収容する。抵抗値の規定範囲は、継手に用いる電熱線の材質,線径,巻数等の発熱設計,融着接合への影響等から製造者が規定する範囲であり、継手の発熱設計が異なる口径、品種毎に定めることが一般的であるが、継手の発熱設計,融着接合への影響等が同じ場合は同一の規定範囲でもよい。
抵抗値検査結果が合格(抵抗値が規定範囲内)である場合には、コネクタ接続を解除した後、スリーブ2の前進又はスピンドル1の後退によって電熱線コイルをスピンドル1から取り外し、次工程へ移送する。このようにして端子取付強度が十分に高く、抵抗値も適正となっている電熱線コイル良品を効率良く得ることができる。
1 スピンドル
2 スリーブ
3 電熱線送り出し機構
4 コテ
5 ストリップ機構
6 端子
6a 芯線挿入孔
6t テーパ面
6e 等径孔部
20 ガイド板
20c ガイド孔
21 カシメ刃
22 端子チャック
2 スリーブ
3 電熱線送り出し機構
4 コテ
5 ストリップ機構
6 端子
6a 芯線挿入孔
6t テーパ面
6e 等径孔部
20 ガイド板
20c ガイド孔
21 カシメ刃
22 端子チャック
Claims (6)
- 電熱線巻回体よりなる電熱線コイルを保持するスピンドルと、
該スピンドルに保持された電熱線コイルの電熱線の端部に端子を接続する接続機構と、
端子が取り付けられた電熱線コイルを該スピンドルから取り外す取り外し機構と
を有するエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置において、
該端子が取り付けられ、該スピンドルに保持されている電熱線コイルの該端子に引張力を加えて接続強度を検査する接続強度検査機構を備えたことを特徴とするエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置。 - 請求項1において、該スピンドルに保持されている電熱線コイルの抵抗値を検査する抵抗値検査機構を備えたことを特徴とするエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置。
- 請求項2において、接続不良と判定された電熱線コイルを収容する接続不良品収容部と、抵抗値不良と判定された抵抗値不良品収容部とを備えたことを特徴とするエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、電熱線の芯線の先端部を端子の芯線挿入孔を挿入する挿入機構を有し、前記挿入機構は、前記端子を保持する端子チャックを備えており、前記接続検査機構は、該端子チャックを引っ張ることにより前記端子に引張力を加えることを特徴とするエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記接続機構は、端子を電熱線に圧着する機構であることを特徴とするエレクトロフュージョン継手の電熱線コイル製造装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電熱線コイル製造装置を用いて電熱線コイルを製造し、検査するエレクトロフュージョン継手の電熱線コイルの製造方法。
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