JP2017087874A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動走行中に自車両の前方に割り込んできた他の車両に対応する。
【解決手段】車両制御装置は、回生によって発電可能な回転電機と、回生によって発電された電力を蓄電可能な蓄電装置と、を備える車両を制御する。当該車両制御装置は、自車両が所望地点に到達するまでの自車両の目標速度を含む走行計画を生成する生成手段と、走行計画に基づいて自車両が自動的に走行するように自車両を制御する制御手段と、自車両の前方を走行する先行車両を検出する検出手段と、を備える。自動走行が行われている際に走行計画の生成時には検出されず走行計画の生成後に検出された先行車両と、自車両との間の距離を広げる場合であって、蓄電装置の蓄電量が所定値未満である場合、制御手段は、走行計画にかかわらず、回生に起因する制動力が自車両に付与されるように回転電機を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両を自動的に走行させることが可能な車両制御装置の技術分野に関する。
この種の装置として、車両が所望地点に到達するまでの行程における該車両の目標速度を示す目標速度パターンを生成し、該目標速度パターンに基づいて該車両の走行を自動的に制御する装置が知られている。例えば、特許文献1には、所望地点までの行程を複数の区間に分割して各区間での目標速度パターンを生成し、バッテリのSOC(State of Charge:充電状態)が所定値以下の場合には、車両が加速する加速区間において該目標速度パターンが規定する加速よりも大きな加速を行い、車両が減速する減速区間においてはモータの回生による減速を行う、目標速度パターンを再生成する車両制御装置が開示されている。
特開2009−286185号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、自車両とは異なる他の車両の挙動については考慮されていない。すると、車両制御装置が自車両を自動的に走行させている際に、他の車両の自車両前方への予期しない割り込みがあった場合、該車両制御装置による制御内容によっては、自車両の燃費が低下する可能性があるという技術的問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、燃費の低下を抑制しつつ、割り込んできた他の車両に適切に対応することができる車両制御装置を提供することを課題とする。
本発明の車両制御装置は、上記課題を解決するために、回生によって発電可能な回転電機と、前記回生によって発電された電力を蓄電可能な蓄電装置と、を備える車両を制御する車両制御装置であって、前記車両が所望地点に到達するまでの前記車両の目標速度を含む走行計画を生成する生成手段と、前記走行計画に基づいて前記車両が自動的に走行するように前記車両を制御する自動走行を行う制御手段と、前記車両の前方を走行する車両である先行車両を検出する検出手段と、を備え、前記自動走行が行われている際に、前記検出手段により前記走行計画の生成時には検出されず前記走行計画の生成後に検出された先行車両と、前記車両との間の距離を広げる場合であって、前記蓄電装置の蓄電量が所定値未満である場合、前記制御手段は、前記走行計画にかかわらず、前記回生に起因する制動力が前記車両に付与されるように前記回転電機を制御する。
本発明の車両制御装置では、自動走行が行われている間(いわゆる自動運転期間)、制御手段は走行計画に含まれる目標速度を実現するように車両を制御する。ところで、走行計画の生成時に検出されていない車両が、該走行計画の生成後に先行車両として検出された場合(具体的には、他の車両の予期しない割り込みがあった場合)、安全の観点から、当該車両制御装置が搭載された車両(即ち、自車両)と先行車両との間の距離を広げたほうがよいときがある。このとき、制御手段が走行計画に従って車両を制御してしまうと、自車両と先行車両との間の距離を広げることが困難になる可能性がある。
そこで本発明では、自動走行が行われている際に、走行計画の生成時に検出されていない車両が、該走行計画の生成後に先行車両として検出された場合であって、自車両と先行車両との間の距離を広げる場合、制御手段により、蓄電装置の蓄電量が所定値未満であることを条件に(即ち、蓄電装置の充電余力があることを条件に)、該走行計画にかかわらず、回生に起因する制動力(いわゆる回生ブレーキ力)が自車両に付与されるように回転電機が制御される。このように構成すれば、自車両と先行車両との間の距離を好適に広げることができると共に、回生により発電された電力を蓄電装置に蓄えることができる。従って、本発明の車両制御装置によれば、燃費の低下を抑制しつつ、割り込んできた他の車両に適切に対応することができる。
本発明に係る「所定値」は、回生に起因する制動力を自車両に付与されるように回転電機を制御するか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。このような所定値は、予め実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、単位時間当たりに回生により発電される電気量を車速毎に求め、該求められた結果と、回生による制動力を自車両に付与すべき時間と、蓄電装置に蓄えることが可能な電気量の上限値とに基づいて設定すればよい。
「蓄電装置の充電量が所定値未満である」とは、充電量の現在値が所定値未満である場合に限らず、充電量の現在から所定時間後までの期間における値が所定値未満である場合も含む。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
第1実施形態に係るハイブリッド車両の構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る自動走行動作処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る車両制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る車両制御処理により、回生ブレーキ力を用いてハイブリッド車両が減速される場合のタイミングチャートの一例である。 第1実施形態に係る車両制御処理により、惰性走行を用いてハイブリッド車両が減速される場合のタイミングチャートの一例である。 第2実施形態に係る車両制御処理の要部を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両制御処理により、回生ブレーキ力を用いてハイブリッド車両が減速される場合のタイミングチャートの一例である。 第2実施形態に係る車両制御処理により、惰性走行を用いてハイブリッド車両が減速される場合のタイミングチャートの一例である。
本発明の車両制御装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下では、本発明の車両制御装置の一例が適用されたハイブリッド車両を挙げて、本発明の車両制御装置に係る実施形態を説明する。
<第1実施形態>
本実施形態では、「ハイブリッド車両の構成」においてハイブリッド車両の構成の概要を説明し、「自動走行動作処理」において該ハイブリッド車両において実行される自動走行動作処理について説明し、「自動走行中に予期しない割り込み車両がある場合の処理」において、該自動走行動作処理が実行されている際に割り込み車両があった場合の減速・車間距離確保等の処理について説明する。
(ハイブリッド車両の構成)
本実施形態に係るハイブリッド車両の構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係るハイブリッド車両の構成の一例を示すブロック図である。
図1において、ハイブリッド車両1は、センサ11と、GPS(Global Positioning System)受信部12と、地図DB(DataBase)13と、ナビゲーションシステム14と、アクチュエータ15と、HMI(Human Machine Interface)16と、ハイブリッドシステム17と、ECU(Electronic Control Unit)18と、液圧ブレーキシステム19とを備えて構成されている。
ハイブリッドシステム17は、ECU18の制御下でハイブリッド車両1の駆動力を生成するハイブリッド車両1のパワートレインである。ハイブリッドシステム17は、エンジンENGと、モータジェネレータMG1と、モータジェネレータMG2と、動力分割機構171と、インバータ172と、バッテリ173とを備えて構成されている。
動力分割機構171は、図示せぬサンギア、プラネタリキャリア、プラネタリギア、及びリングギアを備えた遊星歯車機構である。サンギアの回転軸はモータジェネレータMG1の回転軸に連結されている。リングギアの回転軸は、モータジェネレータMG2の回転軸に連結されている。サンギアとリングギアとの中間にあるプラネタリギアを支持するプラネタリキャリアの回転軸はエンジンENGの回転軸(つまり、クランクシャフト)に連結されている。エンジンENGの回転は、プラネタリキャリア及びプラネタリギアによって、サンギア及びリングギアに伝達される。つまり、エンジンENGの動力は、2系統に分割される。リングギアの回転軸は、車軸174に連結されている。ハイブリッドシステム17が生成する駆動力は、この車軸174を介して車輪175に伝達される。
モータジェネレータMG1は、発電機として主に機能する。但し、モータジェネレータMG1は、バッテリ173に蓄積された電力を用いて作動することで、ハイブリッド車両1の駆動力を供給する電動機として機能してもよい。
モータジェネレータMG2は、バッテリ173に蓄積された電力を用いて作動することで、ハイブリッド車両1の駆動力を供給する電動機として機能する。モータジェネレータMG2は、更に、発電機としても機能する。この場合、モータジェネレータMG2の回転軸は、車輪175に連結された車軸174からモータジェネレータMG2に伝達される動力(つまり、ハイブリッド車両1の運動エネルギー)によって回転する。つまり、モータジェネレータMG2は、ハイブリッド車両1の運動エネルギーを電力エネルギーに変換する回生動作を行う。その結果、モータジェネレータMG2は、回生動作により電力を生成することができる。加えて、モータジェネレータMG2が回生動作を行っている場合には、車軸174には、回生動作に起因したブレーキトルクが付与される。その結果、ハイブリッド車両1を減速させるように作用する回生ブレーキ力がハイブリッド車両1に付与される。
インバータ172は、バッテリ173から取り出した直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータMG1及びMG2に供給する。更に、インバータ172は、モータジェネレータMG1及びMG2によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ173に供給する。
バッテリ173はモータジェネレータMG1及びMG2が作動するための電力をモータジェネレータMG1及びMG2に供給する電力供給源であると共に、モータジェネレータMG1及びMG2によって発電された電力を蓄電可能な蓄電池でもある。
液圧ブレーキシステム19は、ブレーキ液等の液圧(典型的には、油圧)を利用してハイブリッド車両1に液圧ブレーキ力を付与する。この液圧ブレーキシステム19の液圧は、アクチュエータ15に含まれるブレーキアクチュエータ151により制御される。
ECU18は、ハイブリッド車両1の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットである。本実施形態では特に、ECU18は、ハイブリッド車両1を自動走行させるための自動走行動作処理を実行する。
(自動走行動作処理)
次に、ECU18が実行する自動走行動作処理について、図1に加えて、図2のフローチャートを参照して説明する。
ECU18は、自動走行動作を実行するために、その内部に実現される論理的な処理ブロック又は物理的な処理回路として、車両位置認識部181と、外部状況認識部182と、内部状況認識部183と、走行計画生成部184と、走行制御部185とを備えて構成されている。
車両位置認識部181は、GPS受信部12の計測結果である車両位置情報(即ち、ハイブリッド車両1の位置)、及び地図DB13が格納する地図情報に基づいて、車両位置(特に、地図上での車両位置)を認識する。
外部状況認識部182は、センサ11に含まれる外部センサ111の検出結果に基づいて、ハイブリッド車両1の外部状況を認識する。ここで、外部センサ111は、環境温度センサ1111、カメラ(図示せず)及びレーダー(図示せず)を含む。カメラは、例えば、ハイブリッド車両1のフロントガラスの裏側(内側)に設置されている。カメラは、単眼カメラであってもよいし、いわゆるステレオカメラであってもよい。レーダーは、電波(例えば、ミリ波)を利用してハイブリッド車両1の周囲の物体(例えば、障害物や、他の車両や、歩行者や、動物等)を検出する。
外部状況は、環境温度、及び、ハイブリッド車両1の周囲の物体の状況(例えば、物体の動きの有無、ハイブリッド車両1に対する物体の相対的な位置、ハイブリッド車両1と物体との間の相対的な距離(相対距離)、ハイブリッド車両1に対する物体の相対的な移動方向、及び、ハイブリッド車両1に対する物体の相対的な速度(相対速度)等)を含む。
内部状況認識部183は、センサ11に含まれる内部センサ112の検出結果に基づいて、ハイブリッド車両1の内部状況を認識する。ここで、内部センサ112は、バッテリ温度センサ1121と、SOCセンサ1122と、水温センサ1123と、車速センサ(図示せず)とを含む。内部センサ112は、更に、加速度センサ及びヨーレートセンサを含んでいてもよい。
内部状況は、バッテリ温度、SOC、冷却水温、及びハイブリッド車両1の速度を含んでいる。内部状況は、ハイブリッド車両1の加速度及びハイブリッド車両1のヨーレートを含んでいてもよい。
図2のフローチャートにおいて、ECU18は、搭乗者が自動走行動作の実行を要求しているか否かを判定する(ステップS111)。尚、搭乗者は、該搭乗者とハイブリッド車両1との間で情報の入力及び出力を行うためのインタフェースであるHMI16を用いて自動走行動作の実行を要求することができる。従って、ECU18は、HMI16を介した搭乗者の操作内容を監視することで、搭乗者が自動走行動作の実行を要求しているか否かを判定してよい。
ステップS111の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の実行を要求していないと判定された場合(ステップS111:No)、ECU18は処理を終了する。その後、ECU18は、第1所定期間経過後に、再度図2に示す処理を開始してもよい。
他方で、ステップS111の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の実行を要求していると判定された場合(ステップS111:Yes)、車両位置認識部181は、車両位置情報及び地図情報に基づいて、車両位置を認識する。更に、外部状況認識部182は、外部センサ111の検出結果に基づいて、ハイブリッド車両1の外部状況を認識する。更に、内部状況認識部183は、内部センサ112の検出結果に基づいて、ハイブリッド車両1の内部状況を認識する。(ステップS112)
その後、走行計画部184は、ナビゲーションシステム14が算出した目標ルート、車両位置認識部181が認識した車両位置、外部状況認識部182が認識した外部状況及び内部状況認識部183が認識した内部状況に基づいて、走行計画を生成する(ステップS113)。
ここで、ナビゲーションシステム14は、車両位置情報及び地図情報に基づいて、ハイブリッド車両1の現在位置(或いは、搭乗者が設定した所定の出発位置)から搭乗者によって設定された目的地に至るまでにハイブリッド車両1が走行するべき経路を示す目標ルートを算出する。ナビゲーションシステム14は、複数車線が存在する走行区間においてハイブリッド車両1が走行することが好ましい車線を特定可能な目標ルートを算出していてもよい。尚、ここで言う目標ルートには、特許第5382218号に記載された運転支援装置又は特開2011−162132号公報に記載された自動運転装置における道なり走行ルートが包含される。
走行計画生成部184は、目標ルート、車両位置、外部状況及び内部状況に基づいて、ハイブリッド車両1の目標進路を生成し、該生成された目標進路に応じた走行計画を生成する。目標進路は、目標ルートにおいてハイブリッド車両1が進むべき軌跡を示す。走行計画は、ハイブリッド車両1の複数の配位座標(p,v)を複数含んでいる。尚、“p”は、例えばハイブリッド車両1に対して固定された座標系での、ハイブリッド車両の目標位置である(目標位置pは、該座標系でのx座標及びy座標の位置又は当該位置と等価な情報である)。“v”は、各目標位置pでの、ハイブリッド車両1の目標速度である。
走行計画は、ハイブリッド車両1の挙動(言い換えれば、走行態様)を特定可能である限りは、どのような情報を含んでいてもよい。走行計画は、各目標位置pにハイブリッド車両1が到達するべき目標時間tを更に含み、ハイブリッド車両1が走行する期間中のハイブリッド車両1の目標速度vの推移を特定する速度パターン(複数の配位座標(p,v,t))を含んでよい。走行計画のより具体的な生成方法には、ハイブリッド車両1の挙動を特定することが可能な走行計画を生成可能である限り、既存の生成方法を採用可能である。
その後、走行制御部185は、走行計画生成部184が生成した走行計画に基づいて、ハイブリッド車両1が自動走行するように、ハイブリッド車両1を制御する(ステップS114)。具体的には、走行計画に基づいてハイブリッド車両1が加速する又は定常走行する場合には、走行制御部185は、エンジンENG並びにモータジェネレータMG1及びMG2を制御することで、ハイブリッド車両1を自動走行させる。走行計画に基づいてハイブリッド車両1が減速する場合には、走行制御部185は、回生ブレーキ力を付与するようにモータジェネレータMG2を制御することで、及び/又は、液圧ブレーキ力を付与するようにブレーキアクチュエータ151を制御することで、ハイブリッド車両1を減速させる。その結果、ハイブリッド車両1は、走行計画に基づいて、目標ルート上の目標進路を自動走行する。つまり、ハイブリッド車両1は、搭乗者の操作がなくても、走行計画に基づいて、目標ルート上の目標進路を走行する。
その後、ECU18は、搭乗者が自動走行動作の停止を要求しているか否かを判定する(ステップS115)。ステップS115の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していないと判定された場合(ステップS115:No)、ECU18は、第2所定期間(例えば10秒等)が経過する毎に、ステップS112からステップS114の処理を繰り返す。従って、ハイブリッド車両1は、周期的に生成される走行計画に基づいて自動走行し続ける。
他方で、ステップS115の判定の結果、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していると判定された場合(ステップS115:Yes)、ECU18は処理を終了する。その後、ECU18は、第1所定期間経過後に、再度図2に示す処理を開始してもよい。
尚、搭乗者が自動走行動作の停止を要求していない場合であっても、ハイブリッド車両1が目的地に到達した場合には、ECU18は処理を終了してよい。この場合、HMI16は、搭乗者に対して、ハイブリッド車両1が目的地に到達し且つ自動走行動作が終了する旨を通知してもよい。
(自動走行中に予期しない割り込み車両がある場合の処理)
上述の如く、自動走行動作処理のステップS112からS114の処理(図2参照)は、第2所定期間毎に繰り返し行われる。つまり、走行計画は、第2所定期間毎に生成・更新される。言い換えれば、走行計画が一旦生成された後第2所定期間経過するまでは、走行計画が変更されることはない。
ここで、走行計画が一旦生成された後第2所定期間が経過するまでの間に、ハイブリッド車両1の前方に他の車両が割り込んできた場合に、現在の走行計画を維持するのか否かが問題となる。本実施形態では、ハイブリッド車両1の前方に割り込んできた他の車両と、該ハイブリッド車両1との間の距離(即ち、車間距離)を広げるか否かにより、走行計画を維持するか否かが決定される。加えて、本実施形態では、車間距離を広げる場合、バッテリ173のSOCに基づいて回生ブレーキ力をハイブリッド車両1に付与するか否かが決定される。
走行計画が一旦生成された後第2所定期間が経過するまでの間に、ハイブリッド車両1の前方に他の車両が割り込んできた場合に、ECU18が実行する車両制御処理について、図3のフローチャート、並びに図4及び図5を参照して説明する。尚、図3に示す車両制御処理は、主に、図2に示した自動走行動作処理のステップS112からS114の処理と並行して実行される、いわゆるサブルーチンである。
図3において、ECU18は、ハイブリッド車両1が自動走行中であるか否かを判定する(ステップS121)。具体的には、ECU18は、図2に示した自動走行動作処理のステップS112からS114の処理のいずれか(特に、ステップS114の処理)が行われているか否かを判定する。
ステップS121の判定の結果、ハイブリッド車両1が自動走行中でないと判定された場合(ステップS121:No)、ECU18は処理を終了する。その後、ECU18は、第3所定期間経過後に、再度図3に示す処理を開始してもよい。
他方で、ステップS121の判定の結果、ハイブリッド車両1が自動走行中であると判定された場合(ステップS121:Yes)、ECU18は、ハイブリッド車両1の前方へ新たに割り込んできた車両(以降、適宜、“割り込み先行車両”と称する)があるか否かを判定する(ステップS122)。
具体的には、ECU18に含まれる外部状況認識部182は、外部センサ111に含まれるカメラにより、直前の走行計画生成時(即ち、現在の自動走行動作処理に用いられている走行計画の生成時)に撮像されたハイブリッド車両1の前方の画像データと、該カメラにより現在撮像されたハイブリッド車両1の前方の画像データとを比較する。外部状況認識部182は、現在撮像された画像データに、直前の走行計画生成時に撮像された画像データに含まれていない車両が含まれていた場合、その車両を割り込み先行車両として認識する。ECU18は、外部状況認識部182が、割り込み先行車両を認識した場合に、割り込み先行車両があると判定する。尚、二つの画像データの比較方法には、既存の比較方法を採用可能である。
ステップS122の判定の結果、割り込み先行車両がないと判定された場合(ステップS122:No)、ECU18は処理を終了する。この場合、走行計画は維持される。その後、ECU18は、第3所定期間経過後に、再度図3に示す処理を開始してもよい。
他方で、ステップS122の判定の結果、割り込み先行車両があると判定された場合(ステップS122:Yes)、ECU18は、ハイブリッド車両1が、割り込み先行車両との車間距離を広げる必要があるか否かを判定する(ステップS123)。
具体的には、ECU18に含まれる外部状況認識部182は、外部センサ111に含まれるレーダーにより検出されたハイブリッド車両1と割り込み先行車両との車間距離を取得する。ECU18は、該取得された車間距離と、ハイブリッド車両1の車速に応じた必要車間距離とを比較し、該取得された車間距離が必要車間距離よりも短い場合に、車間距離を広げる必要があると判定する。
ここで、必要車間距離は、例えば、車速0〜10km/hで3m、車速10〜20km/hで5m、車速20〜30km/hで10m、車速30〜40km/hで20m、…等と定められており、ECU18内のメモリ(図示せず)に予め格納されている。尚、本実施形態に係る「新たに割り込んできた車両(割り込み先行車両)」は、本発明に係る「走行計画の生成時には検出されず前記走行計画の生成後に検出された先行車両」の一例である。
ステップS123の判定の結果、車間距離を広げる必要がないと判定された場合(ステップS123:No)、ECU18は処理を終了する。この場合、走行計画は維持される。その後、ECU18は、第3所定期間経過後に、再度図3に示す処理を開始してもよい。
他方で、ステップS123の判定の結果、車間距離を広げる必要があると判定された場合(ステップS123:Yes)、ECU18は、現在の走行計画にかかわらず、車間距離を広げるためにハイブリッド車両1を減速させる。このとき、液圧ブレーキシステム19による液圧ブレーキ力を用いてハイブリッド車両1が減速されると、ハイブリッド車両1の燃費が低下してしまう。そこで、本実施形態では、燃費の低下を抑制するために、回生ブレーキ力又は惰性走行(即ち、エンジンブレーキや空気抵抗等による自然減速)によりハイブリッド車両1が減速される。
回生ブレーキ力及び惰性走行のいずれを用いるかを決定するために、ECU18は、バッテリ173の現在のSOCが、本発明に係る「所定値」の一例としての、判定閾値以上であるか否かを判定する(ステップS124)。具体的には、ECU18は、内部状況認識部183により認識された内部状況の一部としてのバッテリ173の現在のSOCが、判定閾値以上であるか否かを判定する。ここで、判定閾値は、ハイブリッド車両1の車速が高くなるほど低くなり、ハイブリッド車両1の車速が低くなるほど高くなる、ハイブリッド車両1の車速に応じた可変値として設定されていてよい。尚、ステップS124の判定は、バッテリ状態予測部186により行われてよい。
ステップS124の判定の結果、バッテリ173の現在のSOCが判定閾値未満であると判定された場合、即ち、充電余力が十分にあり、ハイブリッド車両1の減速に伴う回生動作によって発電された電力をバッテリ173に好適に蓄えることが可能である場合(ステップS124:No)、ECU18に含まれる減速制御部187は、回生ブレーキ力をハイブリッド車両1に付与するようにモータジェネレータMG2を制御する(ステップS125)。このとき、減速制御部187は、更に、エンジンEGNが停止するように該エンジンEGNを制御する。
他方で、ステップS124の判定の結果、バッテリ173の現在のSOCが判定閾値以上であると判定された場合、即ち、充電余力が不十分である場合(ステップS124:Yes)、減速制御部187は、エンジンEGN及びモータジェネレータMG2が停止するように該エンジンEGN及びモータジェネレータMG2を夫々制御する(ステップS126)。
ステップS125の処理又はステップS126の処理の結果、ハイブリッド車両1は減速し、割り込み先行車両との車間距離が広がる。
その後、ECU18は、必要車間距離が確保されたか否かを判定する(ステップS127)。具体的には、ECU18は、外部状況認識部182により取得された車間距離と、ハイブリッド車両1の車速に応じた必要車間距離とを比較し、該取得された車間距離が必要車間距離以上である場合に、必要車間距離が確保されたと判定する。
ステップS127の判定の結果、必要車間距離が確保されていないと判定された場合(ステップS127:No)、ECU18は、第4所定期間が経過する毎に、ステップS124からステップS127の処理を繰り返す。
他方で、ステップS127の判定の結果、必要車間距離が確保されたと判定された場合(ステップS127:Yes)、回生ブレーキ力又は惰性走行を用いたハイブリッド車両1の減速が終了され、ECU18は処理を終了する。その後、ECU18は、第3所定期間経過後に、再度図3に示す処理を開始してもよい。
ここで、ハイブリッド車両1が回生ブレーキ力を用いて減速し車間距離を広げる動作について、図4のタイミングチャートを参照して説明を加える。
図4の車間距離のグラフに示すように、時刻t11において車間距離が狭まっている。つまり、時刻t11に、ハイブリッド車両1の前方へ車両が割り込んできたものとする。このとき、ECU18は、ステップS122〜S124の処理の結果、回生ブレーキ力を用いて車間距離を広げるようにモータジェネレータMG2を制御するものとする。
尚、上述したステップS122〜S124の処理は、ミリ秒又はサブミリ秒のオーダーで行われる。これに対し、図4のグラフの横軸(時間軸)は、秒オーダーで記載されている。厳密には、ハイブリッド車両1の前方へ車両が割り込んできた時刻と、ハイブリッド車両1が減速を開始する時刻との間には時間差が存在するが、便宜上、ハイブリッド車両1は時刻t11から減速するものとする(図4の車速のグラフ参照)。図5、図7及び図8についても同様。
図4の時刻t11から時刻t12までの間、回生ブレーキ力を用いてハイブリッド車両1が減速された結果、時刻t12において必要車間距離が確保される。言い換えれば、時刻t12において、上述したステップS127の処理で必要車間距離が確保されたと判定され、ハイブリッド車両1の減速が終了される。
ここで特に、ハイブリッド車両1の減速に回生ブレーキ力が用いられているため、時刻t11から時刻t12までの間、回生動作によって発電された電力によりバッテリ173が充電され、該バッテリ173のSOCが上昇する。従って、ハイブリッド車両1の燃費の低下を抑制しつつ、ハイブリッド車両1と割り込み先行車との車間距離を適切に確保することができる。
尚、時刻t13において新たな走行計画が生成されるものとする。その結果、ECU18に含まれる走行制御部185は、時刻t13以降、新たに生成された走行計画に基づいて、ハイブリッド車両1が自動走行するようにハイブリッド車両1を制御する。このとき、ハイブリッド車両1が割り込み先行車を追従して走行するような走行計画が生成されてもよい。
尚、上述の如く、第4所定期間毎にステップS124からステップS127までの処理が繰り返し行われるので、第4所定期間の長さによっては、ハイブリッド車両1の減速中に、再度ステップS124の判定が行われる可能性がある。ステップS124の判定の結果、バッテリ173の現在のSOCが判定閾値以上であると判定された場合、回生ブレーキ力に代えて、惰性走行によりハイブリッド車両1の減速が行われてもよい。
同様に、ハイブリッド車両1が惰性走行により減速し車間距離を広げる動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明を加える。
図5の車間距離のグラフに示すように、時刻t21において車間距離が狭まっている。つまり、時刻t21に、ハイブリッド車両1の前方へ車両が割り込んできたものとする。このとき、ECU18は、ステップS122〜S124の処理の結果、惰性走行を用いて車間距離を広げるようにエンジンEGN及びモータジェネレータMG2を夫々制御するものとする。
図5の時刻t21から時刻t22までの間、惰性走行によりハイブリッド車両1が減速された結果、時刻t22において必要車間距離が確保される。言い換えれば、時刻t22において、上述したステップS127の処理で必要車間距離が確保されたと判定され、ハイブリッド車両1の減速が終了される。
この場合、時刻t21から時刻t22までの間、エンジンENG及びモータジェネレータMG2が停止されるので、液圧ブレーキ力を用いてハイブリッド車両1を減速する場合(この場合、エンジンENGは停止されない)に比べて、ハイブリッド車両1の燃費の低下を抑制することができる。加えて、バッテリ173の劣化を引き起こす過充電を防止することもできる(図5のSOCのグラフの破線参照)。従って、この場合もハイブリッド車両1の燃費の低下を抑制しつつ、ハイブリッド車両1と割り込み先行車との車間距離を適切に確保することができる。
尚、時刻t23において新たな走行計画が生成されるものとする。その結果、ECU18に含まれる走行制御部185は、時刻t23以降、新たに生成された走行計画に基づいて、ハイブリッド車両1が自動走行するようにハイブリッド車両1を制御する。
尚、ハイブリッド車両1の減速中に、再度ステップS124の判定が行われた結果、バッテリ173の現在のSOCが判定閾値を下回ったと判定された場合、惰性走行に代えて、回生ブレーキ力を用いたハイブリッド車両1の減速が行われてもよい(例えば図5では、時刻tx以降、回生ブレーキ力を用いたハイブリッド車両1の減速が行われてもよい)。
本実施形態に係る「ECU18」、「モータジェネレータMG2」、「バッテリ173」、「外部状況認識部182」及び「走行計画生成部184」は、夫々、本発明に係る「車両制御装置」、「回転電機」、「蓄電装置」、「検出手段」及び「生成手段」の一例である。本実施形態に係る「走行制御部185」及び「減速制御部187」は、本発明に係る「制御手段」の一例である。
<第2実施形態>
本発明の車両制御装置に係る第2実施形態について、図6のフローチャート、並びに図7及び図8を参照して説明する。第2実施形態では、回生ブレーキ力及び惰性走行のいずれを用いるかの決定方法が第1実施形態と異なっている以外は、上述した第1実施形態と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図6乃至図8を参照して説明する。
(自動走行中に予期しない割り込み車両がある場合の処理)
図6のフローチャートにおいて、上述したステップS123の判定の結果、車間距離を広げる必要があると判定された場合(ステップS123:Yes)、ECU18に含まれるバッテリ状態予測部186は、ハイブリッド車両1の減速期間を算出する(ステップS131)。具体的には、バッテリ状態予測部186は、外部状況認識部182から(i)ハイブリッド車両1及び割り込み先行車間の相対速度と、(ii)ハイブリッド車両1及び割り込み先行車の現在の車間距離とを取得する。バッテリ状態予測部186は、取得された相対速度及び車間距離と、ハイブリッド車両1の車速に応じた必要車間距離と、モータジェネレータMG2により発生される回生ブレーキ力とから、回生ブレーキ力により必要車間距離が確保されるまでの時間を、減速期間として算出する。
その後、バッテリ状態予測部186は、減速期間内のバッテリ173のSOCの挙動を予測する(ステップS132)。具体的には、バッテリ状態予測部186は、バッテリ173の現在のSOCと、算出された減速期間に回生動作によって発電される電力量とから、減速期間内のバッテリ173のSOCの推移を予測する。尚、SOCの推移の予測方法には、既存の予測方法を採用可能である。
その後、バッテリ状態予測部186は、予測結果に基づいてバッテリ173のSOCが減速期間内にバッテリ173に入力可能な電力の上限値(例えば、Win制限値)を超えるか否かを判定する(ステップS133)。尚、本実施形態に係る「バッテリ173に入力可能な電力の上限値」は、本発明に係る「所定値」の他の一例である。本実施形態に係る「減速期間内のバッテリ173のSOCの推移」は、「現在から所定時間後までの期間における充電量の値」の一例である。
ステップS133の判定の結果、バッテリ173のSOCが減速期間内にバッテリ173に入力可能な電力の上限値を超えないと判定された場合、即ち、充電余力が十分にあり、ハイブリッド車両1の減速に伴う回生動作によって発電された電力をバッテリ173に好適に蓄えることが可能である場合(ステップS133:No)、ECU18に含まれる減速制御部187は、回生ブレーキ力をハイブリッド車両1に付与するようにモータジェネレータMG2を制御する(ステップS125)。このとき、減速制御部187は、更に、エンジンEGNが停止するように該エンジンEGNを制御する。
他方で、ステップS133の判定の結果、バッテリ173のSOCが減速期間内にバッテリ173に入力可能な電力の上限値を超えると判定された場合、即ち、充電余力が不十分である場合(ステップS133:Yes)、減速制御部187は、エンジンEGN及びモータジェネレータMG2が停止するように該エンジンEGN及びモータジェネレータMG2を夫々制御する(ステップS126)。
その後、ECU18は、必要車間距離が確保されたか否かを判定する(ステップS127)。ステップS127の判定の結果、必要車間距離が確保されていないと判定された場合(ステップS127:No)、ECU18は、第4所定期間が経過する毎に、ステップS131からステップS133及びステップS125からステップS127の動作を繰り返す。
ここで、ハイブリッド車両1が回生ブレーキ力を用いて減速し車間距離を広げる動作について、図7のタイミングチャートを参照して説明を加える。
図7の車間距離のグラフに示すように、時刻t31において車間距離が狭まっている。つまり、時刻t31に、ハイブリッド車両1の前方へ車両が割り込んできたものとする。このとき、ECU18は、ステップS122、S123及びS131〜S133の処理の結果、回生ブレーキ力を用いて車間距離を広げるようにモータジェネレータMG2を制御するものとする。
図7の時刻t31から時刻t32までの間、回生ブレーキ力を用いてハイブリッド車両1が減速された結果、時刻t32において必要車間距離が確保される。言い換えれば、時刻t32において、上述したステップS127の処理で必要車間距離が確保されたと判定され、ハイブリッド車両1の減速が終了される。
ここで特に、ハイブリッド車両1の減速に回生ブレーキ力が用いられているため、時刻t31から時刻t32までの間、回生動作によって発電された電力によりバッテリ173が充電され、該バッテリ173のSOCが上昇する。このとき、バッテリ状態予測部186により予測されたように、減速期間中(即ち、時刻t31から時刻t32までの期間)に、バッテリ173のSOCは該バッテリ173に入力可能な電力の上限値を超えない。従って、ハイブリッド車両1の燃費の低下を抑制しつつ、ハイブリッド車両1と割り込み先行車との車間距離を適切に確保することができる。
尚、時刻t33において新たな走行計画が生成されるものとする。その結果、ECU18に含まれる走行制御部185は、時刻t33以降、新たに生成された走行計画に基づいて、ハイブリッド車両1が自動走行するようにハイブリッド車両1を制御する。
同様に、ハイブリッド車両1が惰性走行を用いて減速し車間距離を広げる動作について、図8のタイミングチャートを参照して説明を加える。
図8の車間距離のグラフに示すように、時刻t41において車間距離が狭まっている。つまり、時刻t41に、ハイブリッド車両1の前方へ車両が割り込んできたものとする。このとき、ECU18は、ステップS122、S123及びS131〜S133の処理の結果、惰性走行を用いて車間距離を広げるようにエンジンEGN及びモータジェネレータMG2を夫々制御するものとする。
図8の時刻t41から時刻t42までの間、惰性走行によりハイブリッド車両1が減速された結果、時刻t42において必要車間距離が確保される。言い換えれば、時刻t42において、上述したステップS127の処理で必要車間距離が確保されたと判定され、ハイブリッド車両1の減速が終了される。
この場合、時刻t41から時刻t42までの間、エンジンENG及びモータジェネレータMG2が停止されるので、液圧ブレーキ力を用いてハイブリッド車両1を減速する場合に比べて、ハイブリッド車両1の燃費の低下を抑制することができる。加えて、バッテリ173の劣化を引き起こす過充電を防止することもできる(図8のSOCのグラフの破線参照)。従って、この場合もハイブリッド車両1の燃費の低下を抑制しつつ、ハイブリッド車両1と割り込み先行車との車間距離を適切に確保することができる。
尚、時刻t43において新たな走行計画が生成されるものとする。その結果、ECU18に含まれる走行制御部185は、時刻t43以降、新たに生成された走行計画に基づいて、ハイブリッド車両1が自動走行するようにハイブリッド車両1を制御する。
<変形例>
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、本発明の車両制御装置の一例が適用されたハイブリッド車両1を挙げた。しかしながら、本発明の車両制御装置は、ハイブリッド車両に限らず、エンジンを備えない電気自動車(Electrical Vehicle:EV)にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車両制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…ハイブリッド車両、11…センサ、12…GPS受信部、13…地図DB、14…ナビゲーションシステム、15…アクチュエータ、16…HMI、17…ハイブリッドシステム、18…ECU、19…液圧ブレーキシステム、173…バッテリ、181…車両位置認識部、182…外部状況認識部、183…内部状況認識部、184…走行計画生成部、185…走行制御部、187…減速制御部、ENG…エンジン、MG1、MG2…モータジェネレータ

Claims (1)

  1. 回生によって発電可能な回転電機と、前記回生によって発電された電力を蓄電可能な蓄電装置と、を備える車両を制御する車両制御装置であって、
    前記車両が所望地点に到達するまでの前記車両の目標速度を含む走行計画を生成する生成手段と、
    前記走行計画に基づいて前記車両が自動的に走行するように前記車両を制御する自動走行を行う制御手段と、
    前記車両の前方を走行する車両である先行車両を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記自動走行が行われている際に、前記検出手段により前記走行計画の生成時には検出されず前記走行計画の生成後に検出された先行車両と、前記車両との間の距離を広げる場合であって、前記蓄電装置の蓄電量が所定値未満である場合、前記制御手段は、前記走行計画にかかわらず、前記回生に起因する制動力が前記車両に付与されるように前記回転電機を制御する
    ことを特徴とする車両制御装置。
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