JP2017087111A - 土壌浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】広い地域にわたって多数の土地で発生する大量のVOC含有土壌を受け入れて効果的に浄化することができる土壌浄化システムを提供する。【解決手段】土壌浄化システム1は、土壌収容建屋5と、酸化カルシウム散布車12と、トラクタ15と、炭酸水散布装置16と、ボイラ30と、炭酸水生成システム40とを備えている。炭酸水散布装置16は、それぞれ土壌収容建屋5内に設定された複数の炭酸水散布区画に個別に炭酸水を散布する複数の区画散布器17と、これらの区画散布器17の炭酸水散布態様を制御する炭酸水散布制御器とを備えている。ボイラ30の燃焼炉31は、土壌収容建屋5内の空気で炭化水素系の気体燃料を燃焼させ、該空気中のVOCを処理又は除去する。炭酸水生成システム40は、燃焼炉31の燃焼ガスから加圧状態にある炭酸水を生成して炭酸水散布装置16に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)を含む大量の土壌を土壌収容建屋の内部に搬入し、酸化カルシウムと炭酸水とを用いて該土壌の温度を高め、該土壌中の揮発性有機化合物を気化させて除去するようにした土壌浄化システムに関するものである。
一般に、揮発性有機化合物(以下「VOC」という。)を製造又は使用する施設の敷地又は跡地の土壌はVOCを含んでいるが、その周囲の環境の悪化を防止するために、このようなVOCを含む土壌(以下「VOC含有土壌」という。)はVOCを除去して浄化する必要がある。また、VOCを製造又は使用する施設の敷地又は跡地を掘削した場合、掘削によって生じたVOC含有土壌を、そのまま投棄したり、埋め立て又は盛土に使用したりすると、その周囲の環境を悪化させる。そこで、VOC含有土壌を浄化する土壌浄化装置又は土壌浄化方法が種々提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
具体的には、VOC含有土壌を、該VOC含有土壌が生じた土地(以下「原位置」という。)で浄化するようにした土壌浄化装置が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、VOCで汚染された土地を掘削することにより生じたVOC含有土壌を受け入れて浄化するプラント型の土壌浄化装置も種々提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。
特開2010−227733号公報 特許第3586841号公報 特開2007−209915号公報 特開2012−161768号公報
しかしながら、例えば特許文献1に開示された、VOC含有土壌を原位置で浄化するようにした従来の土壌浄化装置又は土壌浄化方法では、例えば地面の下の深い位置に空気を供給する配管等を土中に埋設する必要があり、したがって装置一式を他の土地に移動させ又は移設するのが容易でないので、VOCで汚染された散在する土地のVOC含有土壌を浄化するのには適していない、といった問題がある。とくに、広い地域にわたって多数の土地で発生したVOC含有土壌を受け入れて浄化する事業を営む者にとっては、このような土壌浄化装置又は土壌浄化方法は実用的なものではない。
また、例えば特許文献4に開示された、掘削により生じたVOC含有土壌を受け入れて浄化するようにした従来のプラント型の土壌浄化装置は、例えば特定の箇所のVOCで汚染された土地におけるシールド工事等で発生するVOC含有土壌を容器に受け入れて該容器内で浄化するものであり、その処理量ないしは処理能力は比較的小さいものである。このため、広い地域にわたってVOCで汚染された多数の土地で発生する大量のVOC含有土壌(例えば、数百〜数千トン/日)を受け入れて浄化する事業を営む者にとって実用的なものではない、といった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、広い地域にわたって多数の土地で発生する大量のVOC含有土壌を受け入れて効果的に浄化することができる土壌浄化システムを提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた、本発明に係る土壌浄化システムは、土壌収容建屋と、酸化カルシウム散布手段と、トラクタと、炭酸水散布手段と、燃焼炉と、燃焼ガス加圧器と、炭酸水生成器と、炭酸水供給手段とを備えている。ここで、土壌収容建屋は、地面又は基礎(例えば、ベタ基礎)の上に設置され、外界と仕切られた建屋内空間を画成する天井壁及び縦壁を有し、その内部に搬入されたVOC含有土壌をその内部の床面(又は地面)の上に収容する。酸化カルシウム散布手段は、土壌収容建屋内の土壌の上に粉体又は粒子状の酸化カルシウム(生石灰;CaO)を散布する。トラクタは、その後部に耕耘装置を有し、土壌収容建屋内の土壌の上を走行する。炭酸水散布手段は、土壌収容建屋内において酸化カルシウム散布手段の最上部より高く、かつトラクタの最上部よりも高い位置に配置され、加圧状態にある炭酸水を放出して土壌に散布する。燃焼炉は、土壌収容建屋の外部に配置され、土壌収容建屋内の空気を取り入れて該空気で炭化水素を含む気体燃料を燃焼させる。燃焼ガス加圧器は、燃焼炉の燃焼ガスの一部又は全部を取り入れ、加圧して吐出する。炭酸水生成器は、燃焼ガス加圧器から吐出された燃焼ガスを、加圧状態で水と接触させ、燃焼ガス中の二酸化炭素を水に溶解させて加圧状態にある炭酸水を生成する。炭酸水供給手段は、炭酸水生成器で生成された加圧状態にある炭酸水を炭酸水散布手段に供給する。
本発明に係る土壌浄化システムを構成する炭酸水散布手段は、それぞれ土壌収容建屋内に設定された複数の炭酸水散布区画に個別に炭酸水を散布する複数の区画散布器と、これらの区画散布器の炭酸水散布態様(どの区画散布器から炭酸水を散布するか等)を制御する炭酸水散布制御器とを有する。これらの複数の区画散布器は、それぞれ、加圧状態にある炭酸水を通す炭酸水通路と、この炭酸水通路を開閉する開閉弁と、炭酸水通路に接続され開閉弁が開かれたときに炭酸水を放出する炭酸水散布器とを有する。炭酸水散布制御器は、ある(任意の)炭酸水散布区画に炭酸水を散布すべきときに、該炭酸水散布区画に対応する区画散布器の開閉弁を開いて、該区画散布器から炭酸水を放出させるように構成されている。
本発明に係る土壌浄化システムは、燃焼ガス加圧器に取り入れられる燃焼ガスを冷却する燃焼ガス冷却器を備えているのが好ましい。また、本発明に係る土壌浄化システムにおいては、炭酸水供給手段は、炭酸水生成器によって生成された加圧状態にある炭酸水を貯留する炭酸水貯槽と、炭酸水貯槽内の加圧状態にある炭酸水を、炭酸水供給管を介して炭酸水散布器の炭酸水通路に供給する炭酸水供給ポンプとを有しているのが好ましい。
本発明に係る土壌浄化システムにおいて、酸化カルシウム散布手段は、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを収容する酸化カルシウム貯槽と、酸化カルシウム貯槽内の酸化カルシウムを土壌の上に散布するカルシウム散布装置とを搭載している自動車であるのが好ましい。
本発明に係る土壌浄化システムにおいて、トラクタは、該トラクタの後部に付設され下側が開かれた箱状の空間部を形成する上壁及び周壁を有し、耕耘装置の上方及び側方を覆う耕耘装置カバーと、該トラクタの内燃機関の排気通路に接続され耕耘装置カバー内又は耕耘装置カバーの下方において耕耘装置によって耕耘されている土壌に内燃機関の排気ガスを吹き付ける排気ガス吹付手段とを備えていてもよい。
本発明に係る土壌浄化システムにおいては、トラクタの位置を検出して炭酸水散布制御器に送信するトラクタ位置検出手段が設けられ、炭酸水散布制御器は、トラクタがある(任意の)炭酸水散布区画を走行しているときに、トラクタ位置検出手段によって検出されたトラクタの位置に基づいて、トラクタ走行方向に関して前記トラクタが走行している炭酸水散布区画の前側に隣接する炭酸水散布区画に炭酸水が散布されるよう、複数の区画散布器の開閉弁を開閉制御するようになっているのが好ましい。また、本発明に係る土壌浄化システムにおいて、トラクタが複数台配備されている場合、トラクタ位置検出手段は、複数のトラクタの位置を検出して炭酸水散布制御器に送信し、炭酸水散布制御器は、トラクタ位置検出手段によって検出された複数のトラクタの位置に基づいて、複数のトラクタが走行している各炭酸水散布区画の前側に隣接する各炭酸水散布区画に炭酸水が散布されるよう、複数の区画散布器の開閉弁を開閉制御するようになっているのが好ましい。
本発明に係る土壌浄化システムによれば、土壌収容建屋内のVOC含有土壌の上に酸化カルシウムを散布した上で、トラクタの前方の炭酸水散布区画に炭酸水を散布しつつトラクタを耕耘走行させて耕耘装置でVOC含有土壌を耕耘すれば、酸化カルシウムと、水及び二酸化炭素との反応によって発生する熱により、耕耘されているVOC含有土壌の温度が上昇し、該VOC含有土壌中のVOCが気化して空気中に放出される。ここで、炭酸水はかなり大量の二酸化炭素を伴っているので、酸化カルシウム又は水酸化カルシウムと二酸化炭素の反応が盛んに起こり、VOC含有土壌の温度の上昇が促進される。よって、VOC含有土壌中のVOCを効果的に除去してVOC含有土壌を効果的に浄化することができる。また、空気中に気化したVOCを燃焼炉で燃焼又は分解させて無害化することができる。
一方、土壌収容建屋は、基本的には天井壁と縦壁とで建屋内空間を画成する単純な箱型の建造物であるので、その内部に適宜に支柱を設置すれば、床面積ないしは建屋面積が非常に大きく大量のVOC含有土壌を搬入ないしは収容することができる土壌収容建屋を容易に設置することができる。そして、広い床面積(例えば、1000〜2000m)をもつ土壌収容建屋内に複数台ないしは多数台のトラクタを投入することにより、非常に大量のVOC含有土壌を短時間で効果的に浄化することができる。したがって、本発明に係る土壌浄化システムは、VOCで汚染された多数の土地で広域的に発生する大量のVOC含有土壌(例えば、数百〜数千トン/日)を受け入れて浄化する事業においても有効に用いることができる。
本発明の実施形態に係る土壌浄化システムの構成を模式的に示す一部断面立面図である。 図1に示す土壌浄化システムの炭酸水散布装置を構成する1つの区画散布器の構成を模式的に示す斜視図である。 土壌収容建屋内に設けられた複数(多数)の炭酸水散布区画及び区画散布器の配列形態の一例を模式的に示す平面図である。 図1に示す土壌浄化システムで用いられるトラクタの模式的な一部断面側面図である。 図4に示すトラクタの耕耘装置まわりの構成要素の構成を模式的に示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る土壌浄化システムを具体的に説明する。
図1に示すように、本発明に係る土壌浄化システム1においては、地面2又は地面2の上の基礎(例えば、コンクリート製のベタ基礎)の上に設置され、その床面3(又は地面)の上にVOC含有土壌4又は浄化された清浄土壌4’を収容する土壌収容建屋5が設けられている。土壌収容建屋5は、外界と仕切られ基本的には外界に対して閉じられた建屋内空間6を画成する天井壁7(又は屋根)及び縦壁8(又は側壁)を有している。
この土壌収容建屋5内へは、ダンプトラック(図示せず)を用いて大量のVOC含有土壌4が搬入される。なお、VOC(揮発性有機化合物)としては、例えば第一種特定有害物質(四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス1,2-ジクロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン)などが挙げられる。
土壌収容建屋5の床面積ないしは建屋面積は、予定しているVOC含有土壌の処理量、VOC含有土壌の浄化に要する時間等に応じて好ましく設定されるが、各地のVOC含有土壌4を受け入れて浄化する事業を営む場合は、例えば、1つの土壌収容建屋5の床面積を1000〜2000m程度とし、VOC含有土壌4の処理量が多い場合は、このような土壌収容建屋5を複数設けるのが実用的である。また、土壌収容建屋5の高さは、ダンプトラックの最大限に傾斜している荷台の高さ(6〜7m程度)より数メートル(例えば2〜3m)高ければ、とくに制限されないが、10〜12m程度とするのが実用的である。なお、ダンプトラックの最大限に傾斜している荷台の高さは、一般に、土壌収容建屋5内に配備される他の種々の車両の最上部よりもかなり高い。
詳しくは図示していないが、VOC含有土壌を積載しているダンプトラックは、土壌収容建屋5に設けられた開閉可能な車両出入口(図示せず)を経由して土壌収容建屋5内に入り、その荷台を傾斜させて重力によりVOC含有土壌を床面3の上に落下させる。そして、ダンプトラックから落下した山盛り状のVOC含有土壌4は、ブルドーザ10を用いて、その上面(表面)がほぼ水平な平坦面となるように地ならし(平坦化)され、かつキャタピラで、車輪で走行する車両がその上を走行できる程度に踏み固められる。なお、ローラ車を用いてVOC含有土壌4を踏み固めるようにしてもよい。
VOC含有土壌4を下したダンプトラックには、ブルドーザ10及び油圧ショベル11(パワーショベル)を用いて、VOCが除去され浄化された清浄土壌4’が積載される。このように清浄土壌4’を積載したダンプトラックは、車両出入口を経由して土壌収容建屋5を退去する。このようなVOC含有土壌4の搬入及び清浄土壌4’の搬出は、複数のダンプトラックを用いて次々に実施される。なお、土壌収容建屋5には、VOC含有土壌4が載置された領域と清浄土壌4’が載置された領域とが、水平方向に離間して存在するので、ダンプトラックは、VOC含有土壌を下した後、適宜に移動して清浄土壌4’を積載する。
土壌収容建屋5内には、地ならし(平坦化)され、適度に踏み固められたVOC含有土壌4(例えば厚さ0.3〜0.6m)の上面に、粉体の酸化カルシウム又は粒子状(例えば、粒子径が0.1〜0.5mmの粒子)の酸化カルシウムを散布する酸化カルシウム散布車12(以下「CaO散布車12」という。)が配備されている。CaO散布車12は、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを収容する酸化カルシウム貯槽13と、酸化カルシウム貯槽13内の酸化カルシウムを土壌の上におおむね均一に散布するカルシウム散布装置14とを備えている。CaO散布車12は全輪駆動(4輪駆動)の車両であり、走行環境が悪いVOC含有土壌4又は清浄土壌4’の上を支障なく走行することができる。さらに、土壌収容建屋5内には、VOC含有土壌4又は清浄土壌4’の上面を耕耘走行し又は非耕耘走行するトラクタ15が配備されている。なお、ブルドーザ10、油圧ショベル11、CaO散布車12及びトラクタ15は、それぞれ、土壌収容建屋5の床面積ないしはVOC含有土壌4の処理量に応じて複数台配備するのが好ましい。
また、土壌収容建屋5内には、VOC含有土壌4の表面に炭酸水(二酸化炭素が溶解し及び/又は気泡状の二酸化炭素を含む水)を散布又は放出する炭酸水散布装置16(炭酸水散布手段)が配設されている。この炭酸水散布装置16は、ダンプトラック、油圧ショベル10、ブルドーザ11、CaO散布車12、トラクタ15等の走行又は動作の妨げとならないように、比較的高い位置(例えば、床面3の上方8〜10m)に配設されている。そして、炭酸水散布装置16は、それぞれ土壌収容建屋5内に設定された複数ないしは多数の炭酸水散布区画R(図3参照)に個別に炭酸水を散布する複数ないしは多数の区画散布器17と、コンピュータを備えた炭酸水散布制御器18(図2参照)とを備えている。炭酸水散布制御器18は、各区画散布器17の炭酸水散布態様、例えばどの区画散布器17から炭酸水を散布するかなどを制御する。
図2に示すように、炭酸水散布装置16を構成する各区画散布器17は、それぞれ、上下方向に伸び加圧状態にある炭酸水を通す炭酸水通路19と、この炭酸水通路19を開閉する電磁開閉弁20と、炭酸水通路19の下端部(先端部)に接続され電磁開閉弁20が開かれたときに炭酸水を放出する炭酸水散布器21とを備えている。ここで、炭酸水通路19の上端部は、炭酸水散布装置16全体に炭酸水を供給する炭酸水供給管22(管路)に接続されている。
炭酸水散布器21は、炭酸水供給管22を介して区画散布器17に供給される加圧された炭酸水を、複数ないしは多数のノズル23を介しておおむね下向きに放出ないしは散布し、該区画散布器17に対応する炭酸水散布区画R(図3参照)の土壌の表面におおむね均一に散布するようになっている。また、炭酸水散布制御器18は、ある(任意の)炭酸水散布区画Rに炭酸水を散布すべきときに、該炭酸水散布区画Rに対応する区画散布器17の電磁開閉弁20を開いて、該区画散布器17から炭酸水を放出させるようになっている。ここで、電磁開閉弁20は炭酸水散布制御器18によって開閉制御されるようになっている。
炭酸水散布器21は、炭酸水通路19の下端部に接続され水平方向に伸びる1本の中央管24と、水平面内において中央管24と垂直な方向に伸びる互いに平行な複数の枝管25とを有している。各枝管25は中央管24に接続される一方、その下部に前記の複数ないしは多数のノズル23が取り付けられている。ここで、炭酸水散布器21は、トラクタ15が耕耘走行する方向に中央管24が伸びるように配置される。なお、トラクタ15の耕耘走行は、土壌収容建屋5が平面視で矩形の場合は、この矩形の長辺と平行な方向に行うのが好ましい。
中央管24の長さL1は、例えばトラクタ15の前後方向の長さないしは全長(例えば、4〜6m)の1〜3倍程度の長さに設定され、枝管25の長さL2は、例えばトラクタ15の耕耘装置の車幅方向の寸法(例えば、2〜3m)と同程度の長さに設定される。互いに平行な枝管25の間隔は、例えば0.1〜0.3m程度に設定される。また、各枝管25に取り付けられる各ノズル23の間隔は、例えば0.05〜0.15m程度に設定される。したがって、炭酸水散布器21は、VOC含有土壌4の上において、平面視で縦及び横の寸法がそれぞれL1及びL2である矩形の領域と、この領域より外側にやや広がった周辺領域(例えば、0.2〜0.5m広がった領域)とに炭酸水を散布することができる。
図3中に破線で示すように、土壌収容建屋5の建屋内空間6は、平面視で矩形をなす複数ないしは多数の炭酸水散布区画Rに区画(区分け)されている。なお、各炭酸水散布区画R間には物理的な区画部材ないしは仕切り部材が存在するわけではなく、建屋内空間6が抽象的ないしは観念的に区画されているだけである。そして、これらの炭酸水散布区画Rにそれぞれ1つの区画散布器17が配設されている。平面視では、炭酸水散布区画Rの形状は、区画散布器17の全体的な形状、すなわち縦及び横の寸法がそれぞれL1及びL2である矩形の形状に対応するように設定されている。すなわち、平面視では、各炭酸水散布区画Rの形状は、該炭酸水散布区画R内に1つの区画散布器17が、これと隣り合う区画散布器17と適切な間隔(例えば、0.2〜0.3m)を保って収容されるように設定される。換言すれば、平面視で矩形の各炭酸水散布区画R内に、全体的な形状が該炭酸水散布区画Rの矩形よりやや小さい矩形である1つの区画散布器17が配設されている。
かくして、複数の区画散布器17のうちの任意の区画散布器17において、炭酸水散布制御器18によって電磁開閉弁20が開かれたときには、炭酸水供給管22から供給される加圧された炭酸水が、その炭酸水散布器21の各ノズル23からおおむね下向きに放出され、この区画散布器17の下方の炭酸水散布領域R(平面視で、縦及び横の寸法がそれぞれL1及びL2である矩形よりやや広い領域)に散布される。ここで、炭酸水散布制御器18は、任意の1つ又は複数の区画散布器17の電磁開閉弁20を、任意のタイミング及び開弁時間で開閉することができる。すなわち、炭酸水散布制御器18は、任意の炭酸水散布区画Rに任意のタイミング及び任意の開弁時間で炭酸水を散布することができる。
再び図2に示すように、土壌浄化システム1には、土壌収容建屋5内のトラクタ15の位置を検出するトラクタ位置検出手段27が設けられている。詳しくは図示していないが、トラクタ位置検出手段27は、各トラクタ15に搭載された発信機(図示せず)から発信される該トラクタ15に固有の波長又は波形をもつ電波を複数の地点で検出することにより、土壌収容建屋5内における該トラクタ15の位置を検出し、検出結果を炭酸水散布制御器18に送信する。これにより、炭酸水散布制御器18は、常時、走行中又は停止中の各トラクタ15の位置を認識又は把握することができる。したがって、炭酸水散布制御器18は、各トラクタ15の位置に応じて、任意の炭酸水散布区画R(例えば走行中のトラクタ15の前方の炭酸水散布区画Rなど)に、任意のタイミング及び任意の開弁時間で炭酸水を散布することができる。
再び図1に示すように、土壌浄化システム1には、土壌収容建屋5の外部に配置され、土壌収容建屋5内の空気を取り入れて該空気で燃料を燃焼させ、該燃焼による熱で水を気化させて水蒸気を生成するボイラ30が設けられている。ボイラ30には、燃焼炉31と蒸発器32とが設けられている。燃焼炉31には、土壌収容建屋5内の空気がブロワ33(送風機)により空気通路34を介して供給される一方、燃料通路35を介して炭化水素を含む気体燃料(例えば、天然ガス、プロパンガス等)が供給される。また、蒸発器32には水供給管36を介して水が供給される一方、該蒸発器32によって生成されたスチームがスチーム供給管37を介して、スチームを使用する各種機器(図示せず)に供給される。
土壌収容建屋5内の空気は、ブロワ33により燃焼炉31に送られ、気体燃料の燃焼に使用される。一方、土壌収容建屋5内の空気には、VOC含有土壌4から気化して該空気中に放出されたVOCが含まれているが、このVOCは燃焼炉31内で燃焼し又は分解され、完全に無害化される。ここで、土壌収容建屋5内には、このように燃焼炉31に送られた空気に相応する量の外部の空気が、空気導入口(図示せず)又は車両出入口まわりの隙間等を経由して流入するので、土壌収容建屋5内は減圧状態とはならない。なお、蒸発器32は、燃焼炉31で生成される熱を有効利用するためのものであり、本発明にとって必須のものではない。したがって、このようなボイラ30に代えて、単なる燃焼炉を設けるだけでもよい。
以下、燃焼炉31(ボイラ30)で発生する燃焼ガスを利用して加圧状態にある炭酸水を生成し、この加圧された炭酸水を、炭酸水供給管22を介して炭酸水散布装置16に供給する炭酸水生成システム40を説明する。炭酸水生成システム40は、水冷式の燃焼ガス冷却器41と、燃焼ガス加圧器42(圧縮器)と、水冷式のガスクーラ43と、炭酸水を生成する炭酸水生成器44と、炭酸水を貯留する炭酸水貯槽45と、炭酸水を圧送する炭酸水輸送ポンプ46とを備えている。
詳しくは図示していないが、燃焼ガス冷却器41は、外周部に多数の伝熱フィンが取り付けられ内部を冷却水が流通する伝熱管47が箱状のハウジング48内に配設された水冷式の熱交換器であり、燃焼炉31から排出される高温の燃焼ガスの一部又は全部を受け入れて、例えば常温〜80℃まで冷却する。燃焼ガス加圧器42は、燃焼ガス冷却器41で冷却された燃焼ガスを、例えば3〜10気圧(300000〜1000000Pa)まで連続的に加圧して吐出する。ガスクーラ43は、燃焼ガス加圧器42における断熱圧縮により温度が上昇した燃焼ガスを、例えば常温〜80℃まで冷却する。
炭酸水生成器44は、例えばラヒシリング等を用いた充填塔型式のガス吸収塔であり、その内部は加圧状態(例えば3〜10気圧)に維持されている。そして、炭酸水生成器44の下部にはガスクーラ43から排出された燃焼ガスが供給される一方、上部には水が供給される。かくして、炭酸水生成器44の充填層50では、上昇する燃焼ガスと下降する水とが接触し、燃焼ガスに含まれる二酸化炭素が水に吸収され、加圧状態にある炭酸水が生成される。なお、加圧下における二酸化炭素の水に対する溶解度は非常に大きく、例えば常温で10気圧の場合は、3〜4wt%であるものと推定される。
このように生成された炭酸水は、重力により炭酸水貯槽45内に流下する。充填層50を上昇した燃焼ガスは排気通路51を介して大気中に排出される。炭酸水生成器44の排気通路51には、炭酸水生成器44内を所定の加圧状態(例えば3〜10気圧)に維持するためのバルブ52が設けられている。なお、本発明において、炭酸水生成器44は充填塔型式のガス吸収塔に限定されるものではなく、種々のガス吸収装置を用いることができる。例えば、スプレー塔、気泡塔、濡れ壁塔などを用いることができる。
炭酸水貯槽45は密閉式のタンクであり、その内部に加圧状態にある炭酸水を貯留している。炭酸水貯槽45内の炭酸水は、炭酸水輸送ポンプ46により、炭酸水供給管22を介して炭酸水散布装置16に供給される。なお、炭酸水輸送ポンプ46を設けず、炭酸水貯槽45内の圧力を利用して、炭酸水供給管22を介して炭酸水散布装置16に炭酸水を供給するようにしてもよい。
かくして、炭酸水散布装置16の各区画散布器17において、電磁開閉弁20が閉じられているときには、電磁開閉弁20より上側(上流側)の炭酸水通路19には、常時、加圧された炭酸水が供給(充満)されている。ここで電磁開閉弁20が開かれると、炭酸水通路19内の炭酸水は、その加圧状態をほぼ維持しつつ、ほぼ瞬時に電磁開閉弁20より下側(下流側)の炭酸水通路19と、中央管24と、枝管25とに供給(充満)される。
そして、枝管25内の加圧状態にある炭酸水はノズル23から下方に放出され、該区画散布器17に対応する炭酸水散布区画RのVOC含有土壌4の上に散布される。その際、枝管25内の加圧状態にある炭酸水は、ノズル23から放出されたときに常圧まで圧力が低下し、水に対する二酸化炭素の溶解度が小さくなる。このため、炭酸水に溶解している二酸化炭素の一部は気化して多数の微細な気泡となる。したがって、ノズル23から放出されVOC含有土壌4に到達した炭酸水ないしはその液滴には、二酸化炭素が溶解している一方、多数の微細な二酸化炭素の気泡が含まれている。
この直後に、後で詳しく説明するように、酸化カルシウムが散布される一方二酸化炭素が溶解しかつ二酸化炭素の気泡を含む炭酸水が散布されたVOC含有土壌4が、トラクタ15によって耕耘される。その際、酸化カルシウム(又は水酸化カルシウム)は炭酸水中の水及び二酸化炭素と反応し、これらの反応熱によりVOC含有土壌4の温度が上昇し、VOC含有土壌4中のVOCが空気中に離脱する。
ところで、ノズル23から放出されVOC含有土壌4に到達した炭酸水中に含まれる多数の微細な二酸化炭素の気泡の一部は、炭酸水から離脱して空気中に散逸する。そこで、炭酸水貯槽45内の炭酸水に、少量ないしは微量(例えば、10〜50mg/L(ppm))の界面活性剤を添加しておき、ノズル23から放出されVOC含有土壌4に到達した炭酸水を泡立てさせ、この泡により炭酸水から離脱した二酸化炭素をVOC含有土壌4の表面又はその近傍に保持させるようにしてもよい。
このような界面活性剤としては、毒性がほとんどなくかつ生物分解性が高いことから、石鹸を用いるのが好ましい。このような石鹸としては、水に溶けやすくかつ泡立ち性(気泡力)の高いラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウムなどを用いるのが好ましい。そこで、炭酸水貯槽45に界面活性剤を供給(添加)する界面活性剤供給手段53が設けられている。
図4に示すように、トラクタ15は、車体55に搭載された内燃機関56(例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等)を動力源とする全輪駆動(4輪駆動)の自動車であり、内燃機関56の出力軸ないしはクランクシャフト(図示せず)のトルクが、変速機57(トランスミッション)及びトルク伝達機構(図示せず)を介して、前輪58及び後輪59に伝達されるようになっている。
トラクタ15は、詳しくは図示していないが、運転席60に乗っている運転者がステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー等の操作機器を操作する有人運転を行うことができるようになっている。さらに、トラクタ15は、無線通信装置(図示せず)及び車載ビデオカメラ(図示せず)等を用いて、土壌収容建屋5の外部から遠隔操作で無人運転を行うことができるようになっている。また、トラクタ15には、その位置をトラクタ位置検出手段27(図2参照)が検出できるように、該トラクタ15に固有の波長又は波形をもつ電波を発信する発信機(図示せず)を搭載している。
トラクタ15の後部ないしは後端部には、回転式の耕耘装置61と、耕耘装置カバー62と、排気ガス吹付器63とが付設されている。耕耘装置61は、耕耘軸64(回転シャフト)に取り付けられ矢印Pで示す方向に回転してVOC含有土壌4を耕耘する複数の耕耘爪65を有している。これらの耕耘爪65へは、変速機57の出力軸(図示せず)のトルクの一部が、動力伝達軸66と動力伝達ケース67とを介して伝達される。なお、複数の耕耘爪65は、トラクタ15の車幅方向に適当な間隔をあけて配置されている(図5参照)。耕耘装置61は、車体55内に配設された油圧シリンダ(図示せず)により、連結機構69を介して上下に移動させることができるようになっている。
すなわち、トラクタ15は、図示していないが、油圧シリンダの2つの油室に供給する油圧の供給状態を切り換えることにより、その運転状態を、耕耘装置61を上側の位置に保持しVOC含有土壌4を耕耘せずに走行する状態(非耕耘走行)と、耕耘装置61を下側の位置に保持しVOC含有土壌4を耕耘しつつ走行する状態(耕耘走行)とに切り換えることができる。なお、本明細書において、「耕耘」は、ほぼ水平方向に広がる種々の土壌を、耕耘爪等で鋤き返しながら、又は耕しながら砕き又はかき混ぜる操作を意味する。
図5に拡大して示すように、耕耘装置カバー62は、上壁71と左側壁72と右側壁73と前壁74(図4参照)と後壁75とを有する、下側が開かれた略直方体の箱形部材であり、耕耘装置61の上方及び側方(前後左右)を覆う(囲む)ように形成されている。左側壁72、右側壁73及び前壁74は、それぞれ、その下端がトラクタ15の走行面(VOC含有土壌4又は清浄土壌4’の上面)との接触を避けるため、該下端が後輪59(図4参照)の最下部よりもやや上側(例えば、5〜15cm上側)の部位に位置するような形状に形成されている。
また、後壁75は、耕耘時におけるVOC含有土壌4の後方への掻き出しの妨げとならないように、あるいは耕耘装置カバー62内に耕耘されたVOC含有土壌4が過剰に滞留しないように、その下端が左側壁72又は右側壁73の下端よりも多少高い部位(例えば、5〜10cm上、あるいは耕耘軸64とおおむね同一の高さ)に位置するような形状に形成される。なお、前壁74を設けず、トラクタ15の車体55の後端面を前壁74として利用してもよい。
排気ガス吹付器63は、内燃機関56(図4参照)の、車体前後方向に伸びる排気通路77に接続された、車体左右方向に伸びる排気管78と、排気管78に取り付けられ、耕耘装置カバー62内又は耕耘装置カバー62の下方において耕耘装置61によって耕耘されているVOC含有土壌4に排気ガスを吹き付ける複数のノズル79とを備えている。
なお、トラクタ15として、内燃機関56の排気ガスを耕耘されているVOC含有土壌4に吹き付ける機構を備えていない普通のトラクタ、すなわち図4及び図5に示すトラクタ15から耕耘装置カバー62と排気ガス吹付器63とを除去したトラクタを用いてもよい。すなわち、本発明においては、炭酸水によって二酸化炭素がVOC含有土壌4に供給されるので、内燃機関56の排気ガスを耕耘されているVOC含有土壌4に吹き付ける機構は、より多くの二酸化炭素をVOC含有土壌4に供給してVOC含有土壌4の温度をより効果的に高めるものである。
以下、土壌浄化システム1におけるVOC含有土壌4の具体的な浄化の手順ないしは浄化方法を説明する。VOC含有土壌4の浄化の手順(方法)は、およそ下記の5つの工程、すなわち土壌搬入工程と、地ならし工程と、酸化カルシウム散布工程と、炭酸水散布・耕耘工程と、VOC処理・炭酸水生成工程とを有している。以下、これらの工程における具体的な操作ないしは動作を説明する。
(1) 土壌搬入工程
土壌搬入工程では、荷台にVOC含有土壌を積載したダンプトラックを、外部から車両出入口を経由して土壌収容建屋5内に進入させ、荷台を傾斜させてVOC含有土壌を重力で土壌収容建屋5の床面3ないしは地面の上に自然落下させる。これにより、VOC含有土壌は、土壌収容建屋5の床面3の上に山盛り状に載置される。このようなダンプトラックによるVOC含有土壌の搬入は、所定量のVOC含有土壌が土壌収容建屋5内に搬入されるまで(例えば、50散布区画分の土壌、床面積500m分の土壌等)、複数のダンプトラックを用いて次々に行われる。
(2) 地ならし工程
地ならし工程では、土壌収容建屋5の床面3の上に載置された多数の山盛り状のVOC含有土壌4を、ブルドーザ10を用いて、その上面(表面)がおおむね水平かつ平坦となるように地ならし(平坦化)する。これと同時に、ブルドーザ10のキャタピラで、VOC含有土壌4を、車輪で走行する車両、すなわちCaO散布車12、トラクタ15、ダンプトラック等がその上を走行することができる程度に踏み固める。なお、ローラ車(ロードローラ)を用いてVOC含有土壌4を踏み固めるようにしてもよい。
(3) 酸化カルシウム散布工程
酸化カルシウム散布工程では、土壌収容建屋5内の地ならしされたVOC含有土壌4(例えば、厚さ0.3〜0.6m)の上面ないしは表面に、CaO散布車12を用いて、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを散布する。酸化カルシウムの散布量は、多ければ多い程、後で説明するVOC含有土壌4の温度上昇効果、すなわちVOC含有土壌4からのVOC除去効果が高まるが、VOC含有土壌1トン当たり10〜100kg程度、とくに40〜60kg程度の酸化カルシウムを散布するのが実用的である。
(4) 炭酸水散布・耕耘工程
炭酸水散布・耕耘工程では、トラクタ15を土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4の上を走行させ、回転式の耕耘装置61の耕耘爪65で土壌を耕耘する一方、走行しているトラクタ15の前方の炭酸水散布区画RのVOC含有土壌4の上に炭酸水を放出ないしは散布する。
具体的には、まずトラクタ位置検出手段27によって検出されたトラクタ15の位置が炭酸水散布制御器18に送信される。そして、炭酸水散布制御器18は、例えばトラクタ走行方向に関してトラクタ15が耕耘走行している炭酸水散布区画Rの前側に隣接する1つ又は複数の炭酸水散布区画Rに炭酸水が散布されるように、該炭酸水散布区画Rに対応する区画散布器17の電磁開閉弁20を、所定時間(所定量の炭酸水を散布することができる時間)開弁する。トラクタ15が走行すれば、これに伴って炭酸水を散布する炭酸水散布区画Rも、炭酸水散布制御器18によって前方に移動させられる。炭酸水の散布量は、酸化カルシウムの散布量に対して30〜40重量パーセントの範囲に設定するのが実用的である。
この炭酸水散布・耕耘工程では、トラクタ15は、その上を通り過ぎる少し前(例えば5〜10秒前)に炭酸水が散布されている、上面(表面)に酸化カルシウムが散布されたVOC含有土壌4の上を、耕耘爪65(耕耘装置61)でVOC含有土壌4を耕耘しつつ走行する。その際、炭酸水と酸化カルシウムとVOC含有土壌4とがかき混ぜられ、水と、炭酸水中に溶解しもしくは気泡として存在している二酸化炭素含又は泡の内側に収容されている二酸化炭素(炭酸水に界面活性剤ないしは石鹸が添加されている場合)と、内燃機関56の排気ガスに含まれている二酸化炭素と、酸化カルシウム又は水酸化カルシウムとが下記の反応式(1)〜(3)で示すように迅速に反応する。

CaO+HO→Ca(OH)+65kJ/g-mol…………………………………(1)
CaO+CO→CaCO+175kJ/g-mol …………………………………(2)
Ca(OH)+CO→CaCO+HO+69kJ/g-mol……………………(3)
ここで、内燃機関36の排気ガスには、例えば15〜20体積%の二酸化炭素が含まれている。そして、耕耘装置61ないしは耕耘爪65の上方と前後左右の大部分は、耕耘装置カバー62によって覆われている(囲まれている)ので、排気ガスノズル79から排出された排気ガスは、耕耘爪65によって耕耘されているVOC含有土壌4の周囲に比較的長く滞留する。
かくして、反応式(1)に係る発熱反応により、酸化カルシウム1kg当たり約1160kJ(65×1000/56=1160)、すなわち約278kcal(1160/4.18=278)の反応熱が生成される。その結果、例えば1トンのVOC含有土壌4に50kgの酸化カルシウムを散布した場合、このVOC含有土壌4に約13900kcal(278×50=13900)の熱が加えられる。
このため、例えば1トンのVOC含有土壌4に50kgの酸化カルシウムを散布した場合、このVOC含有土壌4に約13900kcal(278×50=13900)の熱が加えられるので、VOC含有土壌4の熱容量を土壌の平均的な熱容量である0.25kcal/kg・℃とすれば、その温度はおおむね55℃上昇する(13900/(1000×0.25)=55)。
また、反応式(2)に係る発熱反応により、酸化カルシウム1kg当たり約748kcal(175×1000/(56×4.18)=748)の反応熱が生成され、反応式(3)に係る発熱反応により、水酸化カルシウム1kg当たり約223kcal(69×1000/(74×4.18))の反応熱が生成される。しかしながら、VOC含有土壌4中のすべての酸化カルシウム又は水酸化カルシウムと反応することができる量の二酸化炭素が存在せず、また反応式(2)又は反応式(3)による反応の反応速度は、比較的緩慢であるので、反応式(2)、(3)に係る発熱反応によるVOC含有土壌4の温度上昇は10〜15℃であるものと推定される。
さらに、このように耕耘されているVOC含有土壌4に、排気ガスノズル79から排出される内燃機関56の高温(例えば、ガソリンエンジンでは600〜800℃)の排気ガスが大量に(例えば、2000cc、2500rpmのガソリンエンジンで、毎分約5m)吹き付けられので、排気ガスの顕熱により耕耘されているVOC含有土壌4の温度がさらに5〜10℃上昇する。
かくして、トラクタ15の耕耘爪65によって耕耘されているVOC含有土壌4は、おおむね70〜80℃上昇する。つまり、土壌収容建屋5内の気温が平均的な20℃であるときには、耕耘爪65によって耕耘されているVOC含有土壌4の温度は、迅速に90〜100℃まで上昇し、この状態から徐々に冷却することになる。その際、VOC含有土壌4に含まれているVOCは気化し、VOC含有土壌4は浄化されて清浄土壌4’となる。なお、以上の計算は、1トンのVOC含有土壌4に50kgの酸化カルシウムを散布した場合のものであるので、これより酸化カルシウムの散布量を増やせば、散布量に応じてVOC含有土壌4の温度がさらに上昇し、例えば100〜130℃に達する。
(5) VOC処理・炭酸水生成工程
VOC処理・炭酸水生成工程では、土壌収容建屋5内の空気に含まれるVOCを処理ないしは除去するとともに、炭酸水生成システム40により、加圧状態(例えば、3〜10気圧)にある炭酸水を生成する。このVOC処理・炭酸水生成工程は、VOC含有土壌4を浄化するための前記の各工程と並行して常時実施される。
前記のとおり、炭酸水散布・耕耘工程では、VOC含有土壌4中のVOCが、土壌収容建屋5内の空気中に気化する。そこで、土壌収容建屋5内の空気を、ブロワ33により空気通路34を介してボイラ30の燃焼炉31に送り、該空気に含まれているVOCを燃焼又は分解させるようにしている。したがって、土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4から気化したVOCは大気中には排出されない。ここで、ブロワ33により燃焼炉31に送られる空気と同一量の空気が、外部から土壌収容建屋5の車両出入口あるいは隙間などを経由して土壌収容建屋5内に流入するので、土壌収容建屋5内の空気のVOC濃度は低水準に維持される。
本発明に係る土壌浄化システム1によれば、土壌収容建屋5内のVOC含有土壌4の上に酸化カルシウムを散布した上で、炭酸水を散布しつつトラクタ15を走行させて耕耘装置61(耕耘爪65)でVOC含有土壌4を耕耘すれば、酸化カルシウムと水及び二酸化炭素との反応によって発生する熱により、耕耘装置41により耕耘されているVOC含有土壌4の温度が上昇し、該VOC含有土壌4中のVOCが気化して空気中に放出される。よって、VOC含有土壌4中のVOCを効果的に除去してVOC含有土壌4を効果的に浄化することができる。
一方、土壌収容建屋5は、基本的には天井壁7と縦壁8とで建屋内空間6を画成する単純な箱形の建造物であるので、その内部に適宜に支柱を設置すれば、床面積ないしは建屋寸法が非常に大きく大量のVOC含有土壌を搬入ないしは収容することができる土壌収容建屋5を容易に設置することができる。そして、広い床面積(例えば、1000〜2000m)をもつ土壌収容建屋5内に複数のトラクタ15を投入することにより、大量のVOC含有土壌4を効果的に浄化することができる。したがって、本発明に係る土壌浄化システム1ないしは土壌浄化方法は、VOCで汚染された多数の土地で広域的に発生する大量のVOC含有土壌(例えば、数百〜数千トン/日)を受け入れて浄化する事業においても有効に用いることができる。
R 炭酸水散布区画、1 土壌浄化システム、2 地面、3 床面、4 VOC含有土壌、4’ 清浄土壌、5 土壌収容建屋、6 建屋内空間、7 天井壁、8 縦壁、10 ブルドーザ、11 油圧ショベル、12 酸化カルシウム散布車、13 酸化カルシウム貯槽、14 酸化カルシウム散布機、15 トラクタ、16 炭酸水散布装置、17 区画散布器、18 炭酸水散布制御器、19 炭酸水通路、20 電磁開閉弁、21 炭酸水散布器、22 炭酸水供給管、23 ノズル、24 中央管、25 枝管、30 ボイラ、31 燃焼炉、32 蒸発器、33 ブロワ、34 空気通路、35 燃料通路、36 水供給管、37 スチーム供給管、40 炭酸水生成システム、41 燃焼ガス冷却器、42 燃焼ガス加圧器、43 ガスクーラ、44 炭酸水生成器、45 炭酸水貯槽、46 炭酸水輸送ポンプ、47 伝熱管、48 ハウジング、50 充填層、51 排気通路、52 バルブ、53 界面活性剤供給手段、55 車体、56 内燃機関、57 変速機、58 前輪、59 後輪、60 運転室、61 耕耘装置、62 耕耘装置カバー、63 排気ガス吹付器、64 耕耘軸、65 耕耘爪、66 動力伝達軸、67 動力伝達ケース、69 連結機構、71 上壁、72 左側壁、73 右側壁、74 前壁、75 後壁、77 排気通路、78 排気管、79 排気ガスノズル。
本発明に係る土壌浄化システムを構成する炭酸水散布手段は、それぞれ土壌収容建屋内に設定された複数の炭酸水散布区画に個別に炭酸水を散布する複数の区画散布器と、これらの区画散布器のうちのどの区画散布器から炭酸水を散布するかを制御する炭酸水散布制御器とを有する。これらの複数の区画散布器は、それぞれ、加圧状態にある炭酸水を通す炭酸水通路と、この炭酸水通路を開閉する開閉弁と、炭酸水通路に接続され開閉弁が開かれたときに炭酸水を放出する炭酸水散布器とを有する。炭酸水散布制御器は、ある(任意の)炭酸水散布区画に炭酸水を散布すべきときに、該炭酸水散布区画に対応する区画散布器の開閉弁を開いて、該区画散布器から炭酸水を放出させるように構成されている。

Claims (7)

  1. 地面又は基礎の上に設置され、外界と仕切られた建屋内空間を画成する天井壁及び縦壁を有し、その内部に搬入された揮発性有機化合物を含む土壌をその内部の床面の上に収容する土壌収容建屋と、
    前記土壌収容建屋内の土壌の上に粉体又は粒子状の酸化カルシウムを散布する酸化カルシウム散布手段と、
    その後部に耕耘装置を有し、前記土壌収容建屋内の土壌の上を走行するトラクタと、
    前記土壌収容建屋内において前記酸化カルシウム散布手段の最上部より高く、かつ前記トラクタの最上部よりも高い位置に配置され、加圧状態にある炭酸水を放出して土壌に散布する炭酸水散布手段と、
    前記土壌収容建屋の外部に配置され、前記土壌収容建屋内の空気を取り入れて該空気で炭化水素を含む気体燃料を燃焼させる燃焼炉と、
    前記燃焼炉の燃焼ガスの一部又は全部を取り入れ、加圧して吐出する燃焼ガス加圧器と、
    前記燃焼ガス加圧器から吐出された燃焼ガスを、加圧状態で水と接触させ、燃焼ガス中の二酸化炭素を水に溶解させて加圧状態にある炭酸水を生成する炭酸水生成器と、
    前記炭酸水生成器で生成された加圧状態にある炭酸水を前記炭酸水散布手段に供給する炭酸水供給手段とを備えている土壌浄化システムであって、
    前記炭酸水散布手段は、それぞれ前記土壌収容建屋内に設定された複数の炭酸水散布区画に個別に炭酸水を散布する複数の区画散布器と、前記区画散布器の炭酸水散布態様を制御する炭酸水散布制御器とを有し、
    前記複数の区画散布器は、それぞれ、加圧状態にある炭酸水を通す炭酸水通路と、前記炭酸水通路を開閉する開閉弁と、前記炭酸水通路に接続され前記開閉弁が開かれたときに炭酸水を放出する炭酸水散布器とを有し、
    前記炭酸水散布制御器は、ある炭酸水散布区画に炭酸水を散布するときに、該炭酸水散布区画に対応する区画散布器の開閉弁を開いて、該区画散布器から炭酸水を放出させるように構成されていることを特徴とする土壌浄化システム。
  2. 前記燃焼ガス加圧器に取り入れられる燃焼ガスを冷却する燃焼ガス冷却器を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の土壌浄化システム。
  3. 前記炭酸水供給手段は、前記炭酸水生成器によって生成された加圧状態にある炭酸水を貯留する炭酸水貯槽と、
    前記炭酸水貯槽内の加圧状態にある炭酸水を、炭酸水供給管を介して前記炭酸水散布器の炭酸水通路に供給する炭酸水供給ポンプとを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の土壌浄化システム。
  4. 前記酸化カルシウム散布手段は、粉体又は粒子状の酸化カルシウムを収容する酸化カルシウム貯槽と、前記酸化カルシウム貯槽内の酸化カルシウムを土壌の上に散布するカルシウム散布装置とを搭載している自動車であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の土壌浄化システム。
  5. 前記トラクタは、
    該トラクタの後部に付設され、下側が開かれた箱状の空間部を形成する上壁及び周壁を有し、前記耕耘装置の上方及び側方を覆う耕耘装置カバーと、
    該トラクタの内燃機関の排気通路に接続され、前記耕耘装置カバー内又は前記耕耘装置カバーの下方において前記耕耘装置によって耕耘されている土壌に前記内燃機関の排気ガスを吹き付ける排気ガス吹付手段とを備えていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の土壌浄化システム。
  6. 前記トラクタの位置を検出して前記炭酸水散布制御器に送信するトラクタ位置検出手段が設けられていて、
    前記炭酸水散布制御器は、前記トラクタがある炭酸水散布区画を走行しているときに、前記トラクタ位置検出手段によって検出された前記トラクタの位置に基づいて、トラクタ走行方向に関して前記トラクタが走行している炭酸水散布区画の前側に隣接する炭酸水散布区画に炭酸水が散布されるように、前記複数の区画散布器の開閉弁を開閉制御することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の土壌浄化システム。
  7. 前記トラクタが複数台配備されていて、
    前記トラクタ位置検出手段は、前記複数のトラクタの位置を検出して前記炭酸水散布制御器に送信し、
    前記炭酸水散布制御器は、前記トラクタ位置検出手段によって検出された前記複数のトラクタの位置に基づいて、前記複数のトラクタが走行している各炭酸水散布区画の前側に隣接する各炭酸水散布区画に炭酸水が散布されるように、前記複数の区画散布器の開閉弁を開閉制御することを特徴とする、請求項6に記載の土壌浄化システム。
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