JP2017086597A - モータ制御装置及び洗濯機 - Google Patents

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【課題】高速なハードウェアやCPUを用いることなく、検出した電流に含まれているノイズ成分を除去してベクトル制御を精確に行うことができるモータ制御装置を提供する。【解決手段】実施形態の洗濯機のモータ駆動装置によれば、モータの固定子巻線に流れる電流を検出し、複数の電流検出値を平均して決定した電流に基づいて前記モータをベクトル制御する際に、前記モータの回転数が高くなるのに応じて平均値の演算に使用する電流検出値の数を低減する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータの固定子巻線に流れる電流を検出し、検出した電流に基づいてモータをベクトル制御する装置,及び当該装置を備えてなる洗濯機に関する。
特許文献1には、モータ電流を所定時間毎にA/D変換してサンプリングし、最もかけ離れた電流値をノイズ除去部により除去し、残りのサンプル値を用いて平均化部により平均したものをデジタル情報として出力する技術が開示されている。この場合、前記所定時間をA/D変換時間より短く、且つパルス状のノイズ時間幅よりも長く設定することで、得られる情報に遅れが生じることなくパルス状のノイズ成分を除去するようにしている。
特許第5466482号公報
しかしながら、特許文献1では、ノイズ除去部や平均化部がA/D変換器に内蔵される構成を想定しており、一般的な構成のマイクロコンピュータでは実現できない。また、ノイズ除去部や平均化部の機能をソフトウェアで実現することは可能であるが、それを実用するには高速で高価なCPUが必要となる。
そこで、高速なハードウェアやCPUを用いることなく、検出した電流に含まれているノイズ成分を除去してベクトル制御を精確に行うことができるモータ制御装置及び洗濯機を提供する。
実施形態のモータ制御装置によれば、モータの固定子巻線に流れる電流を検出し、複数の電流検出値を平均して決定した電流に基づいて前記モータをベクトル制御する際に、前記モータの回転数が高くなるのに応じて平均値の演算に使用する電流検出値の数を低減する。
第1実施形態であり、洗濯乾燥機における各モータの駆動制御系を概略的に示す図 ドラム式洗濯乾燥機の構成を示す縦断側面図 脱水運転の動作を概略的に示すフローチャート 電流プローブで測定したモータ電流について、平均の有無による波形の変化を示す図 第2実施形態であり、脱水運転の動作を概略的に示すフローチャート PWM制御のキャリア周期毎に電流のA/D変換を4回行った場合を説明する図 キャリア周期毎に電流のA/D変換を1回行った場合を説明する図 第1実施形態に対応し、脱水運転を一貫してベクトル制御で行った場合のモータの回転数及び消費電力の変化を示す図 第2実施形態に対応するモータの回転数及び消費電力の変化を示す図
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1から図4を参照して説明する。図2は、ドラム式洗濯乾燥機の構成を示す縦断側面図である。外箱1は前板と後板と左側板と右側板と底板と天板を有する中空状をなすものであり、外箱1の前板には貫通孔状の出入口2が形成されている。この外箱1の前板には扉3が装着されている。この扉3は使用者が前方から閉鎖状態および開放状態相互間で操作可能なもので、扉3の閉鎖状態では出入口2が閉鎖され、扉3の開放状態では出入口2が開放される。外箱1の内部には水受槽4が固定されている。この水受槽4は後面が閉鎖された円筒状をなすもので、軸心線CLが前から後に向けて下降する傾斜状態に配置されている。この水受槽4は前面が開口するものであり、扉3の閉鎖状態では扉3が水受槽4の前面を気密状態に閉鎖する。
水受槽4の後板には、水受槽4の外部に位置してドラムモータ5が固定されている。このドラムモータ5は速度制御可能なDCブラシレスモータからなり、ドラムモータ5の回転軸6は水受槽4の内部に突出している。この回転軸6は水受槽4の軸心線CLに重ねて配置されたものであり、回転軸6には水受槽4の内部に位置してドラム7が固定されている。このドラム7は後面が閉鎖された円筒状をなすもので、ドラムモータ5の運転状態で回転軸6と一体的に回転する。このドラム7の前面は水受槽4の前面を介して出入口2に後方から対向しており、ドラム7の内部には扉3の開放状態で前方から出入口2と水受槽4の前面とドラム7の前面を通して洗濯物が出し入れされる。
ドラム7には、複数の貫通孔8が形成されており、ドラム7の内部空間は複数の貫通孔8のそれぞれを通して水受槽4の内部空間に接続されている。このドラム7には複数のバッフル9が固定されている。これら複数のバッフル9のそれぞれはドラム7が回転することに応じて軸心線CLを中心に円周方向へ移動するものであり、ドラム7内の洗濯物は複数のバッフル9のそれぞれに引掛かりながら円周方向へ移動した後に重力で落下することで撹拌される。
外箱1の内部には、給水弁10が固定されている。この給水弁10は入口および出口を有するものであり、給水弁10の入口は水道の蛇口に接続されている。この給水弁10は給水弁モータ11(図2参照)を駆動源とするものであり、給水弁10の出口は給水弁モータ11の回転量に応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この給水弁10の出口は、注水ケース12に接続されており、給水弁10の開放状態では水道水が給水弁10を通して注水ケース12内に注入され、給水弁10の閉鎖状態では水道水が注水ケース12内に注入されない。この注水ケース12は外箱1の内部に水受槽4より高所に位置して固定されたものであり、筒状の注水口13を有している。この注水口13は水受槽4の内部に挿入されており、給水弁10から注水ケース12内に注入された水道水は注水口13から水受槽4の内部に注入される。
水受槽4には、最底部に位置して排水管14の上端部が接続されており、排水管14には排水弁15が介在されている。この排水弁15は排水弁モータ16(図2参照)を駆動源とするものであり、排水弁モータ16の回転量に応じて開放状態および閉鎖状態相互間で切換えられる。この排水弁15の閉鎖状態では注水口13から水受槽4内に注入された水道水が水受槽4内に貯留され、排水弁15の開放状態では水受槽4内の水道水が排水管14を通して水受槽4の外部に排出される。
外箱1の底板には、水受槽4の下方に位置してメインダクト17が固定されている。このメインダクト17は前後方向へ指向する筒状をなすものであり、メインダクト17の前端部には前ダクト18の下端部が接続されている。この前ダクト18は上下方向へ指向する筒状をなすものであり、前ダクト18の上端部は水受槽4の内部空間に水受槽4の前端部で接続されている。メインダクト17の後端部にはファンケーシング19が固定されている。このファンケーシング19は貫通孔状の吸気口20および筒状の排気口21を有するものであり、ファンケーシング19の内部空間は吸気口20を介してメインダクト17の内部空間に接続されている。
ファンケーシング19には、ファンケーシング19の外部に位置してファンモータ22が固定されている。このファンモータ22はファンケーシング19の内部に突出する回転軸23を有するものであり、回転軸23にはファンケーシング19の内部に位置してファン24が固定されている。このファン24は軸方向から空気を吸込んで径方向へ吐出する遠心式のものであり、ファンケーシング19の吸気口20はファン24にファン24の軸方向から対向し、ファンケーシング19の排気口21はファン24にファン24の径方向から対向している。
ファンケーシング19の排気口21には、後ダクト25の下端部が接続されている。この後ダクト25は上下方向へ指向する筒状をなすものであり、後ダクト25の上端部は水受槽4の内部空間に水受槽4の後端部で接続されている。これら後ダクト25とファンケーシング19とメインダクト17と前ダクト18と水受槽4は水受槽4の内部空間を始点および終点のそれぞれとする環状の循環ダクト26を構成するものであり、扉3の閉鎖状態でファンモータ22が運転されている場合にはファン24が一定方向へ回転することに基づいて水受槽4内の空気が前ダクト18内からメインダクト17内を通してファンケーシング19内に吸引され、ファンケーシング19内から後ダクト25内を通して水受槽4内に戻される。
外箱1の内部には、コンプレッサ(圧縮機)27が固定されている。このコンプレッサ27は循環ダクト26の外部に配置されたものであり、冷媒を吐出する吐出口および冷媒を吸込む吸込口を有している。このコンプレッサ27はコンプモータ28(図2参照)を駆動源とするものであり、コンプモータ28は速度制御可能なDCブラシレスモータから構成されている。
メインダクト17の内部には、コンデンサ(凝縮器)29が固定されている。このコンデンサ29は空気を加熱するものであり、蛇行状に曲折する1本の冷媒管30の外周面に板状をなす複数の加熱フィン31のそれぞれを接触状態で固定することから構成されている。このコンデンサ29の冷媒管30はコンプレッサ27の吐出口に接続されており、コンプモータ28の運転状態ではコンプレッサ27の吐出口から吐出された冷媒がコンデンサ29の冷媒管30内に進入する。
図1は、ドラムモータ5,ファンモータ22及びコンプモータ28の駆動制御系を概略的に示すものである。インバータ回路34は、6個のIGBT(スイッチング素子)35a〜35fを三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT35a〜35fのコレクタ−エミッタ間には、フライホイールダイオード36a〜36fが接続されている。インバータ回路34の各相出力端子は、ドラムモータ5の各相巻線に接続されている。
下アーム側のIGBT35d、35e、35fのエミッタは、シャント抵抗37u、37v、37wを介してグランドに接続されている。また、IGBT35d、35e、35fのエミッタとシャント抵抗37u、37v、37wとの共通接続点は、制御回路(マイクロプロセッサ,マイクロコンピュータ)42Aの入力端子に接続されている。
制御回路42Aの内部では、図示しないが、オペアンプなどを含んで構成されレベルシフト回路により、シャント抵抗37u〜37wの端子電圧を増幅すると共にその増幅信号の出力範囲が正側に収まるように(例えば、0〜+3.3V)バイアスを与える。また制御回路42Aには、インバータ回路34の上下アームが短絡した場合に回路の破壊を防止するために過電流検出を行なう機能がある。
そして、ファンモータ22に対しては、同様に構成されるインバータ回路38及びシャント抵抗39(u,v,w)が配置され、コンプモータ28に対しては、インバータ回路40及びシャント抵抗41(u,v,w)が配置されている。インバータ回路38及び40の制御は、もう1つの制御回路42B(マイクロプロセッサ,マイクロコンピュータ),短絡制御手段)によって行われ、制御回路42A,42Bは、シリアル通信による双方向通信が可能となっている。
インバータ回路34,38,40の入力側には、駆動用電源回路43が接続されている。駆動用電源回路43は、100Vの交流電源に対し、一端側にリアクトル(誘導性リアクタ)44を介して接続され、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路45と、全波整流回路45の出力側に直列接続された2個のコンデンサ46a、46bとを備えている。コンデンサ46a、46bの共通接続点は、全波整流回路45の入力端子の一方に接続されている。駆動用電源回路43は、後述するリアクトル44を用いた昇圧動作を行わない場合には、100Vの交流電源を倍電圧全波整流し、約280Vの直流電圧をインバータ回路34等に供給する。
全波整流回路45の入力端子には、同様にダイオードブリッジで構成されるもう1つの全波整流回路47(短絡手段)が並列に接続されており、全波整流回路47の出力端子間には、IGBT48(短絡手段)が接続されている。IGBT48のオンオフ制御は、制御回路42Bが行う。尚、駆動用電源回路43には、全波整流回路47及びIGBT48も含まれている。また、全波整流回路45の入力端子には、AC電圧検出器60が接続されており、AC電圧検出器60の出力端子は、制御回路42A及び42Bの入力端子に接続されている。
インバータ回路34,38の入力端子間には、それぞれ抵抗49a及び49bの直列回路、抵抗50a及び50bの直列回路が接続されており、それぞれの共通接続点は、制御回路42A,42Bの入力端子に接続されている。制御回路42A,42Bは、上記各共通接続点の電圧を参照することで、インバータ回路34,38に入力される駆動電源電圧を検知する。
また、ドラムモータ5に対しては、ロータ位置を検出するため、例えばホールICなどで構成される位置センサ51(u,v,w)が配置されており、位置センサ51が出力するセンサ信号は、制御回路42Aに与えられている。また、交流電源とリアクトル44との間には、例えば電流トランス(CT)などからなる電流センサ52が介挿されており、電流センサ52が出力するセンサ信号は、制御回路42Bに与えられている。
制御回路42A,42Bは、モータ5,22,28の各相巻線に流れる電流を検出し、その電流値に基づいて2次側の回転磁界の位相θ及び回転角速度ωを推定すると共に、三相電流を直交座標変換及びdq(direct-quadrature) 座標変換することで励磁電流成分Id、トルク電流成分Iqを得る。そして、制御回路42A,42Bは外部より速度指令が与えられると、推定した位相θ及び回転角速度ω並びに電流成分Id、Iqに基づいて電流指令Idref 、Iqref を生成し、それを電圧指令Vd、Vqに変換すると直交座標変換及び三相座標変換を行なう。最終的には、駆動信号がPWM信号として生成され、インバータ回路34,38,40を介してモータ5,22,28の各相巻線に出力される。
以上の構成において、インバータ回路34,制御回路42A及び42B,駆動用電源回路43は、駆動装置61を構成している。
次に、本実施形態の作用について図3及び図4を参照して説明する。図3は、脱水運転を行う場合の制御内容を、本実施形態の要旨に係る部分について示すフローチャートである。脱水運転を開始すると、先ずU,V,W各相の電流値を決定するための移動平均演算に使用するA/D変換値のサンプル数を「4」に設定する(S1)。ここで、各相電流のA/D変換はPWM制御の周期毎に行う。制御周期は例えば64μ秒である。そして、ロータの位置決め処理を行うと(S2,S3;YES)、ベクトル制御を開始する(S4)。また、モータ5の起動時は、位置センサ51を用いて駆動制御を行う(S5)。
モータ5の回転数が例えば30rpm以上になると(S6;YES)センサレス駆動方式に切り替え(S7)、更に回転数が例えば200rpm以上になると(S8;YES)、各相の電流値を決定するための移動平均演算に使用するサンプル数を「3」に減らす(S9)。引き続き、回転数が例えば300rpm以上になると(S10;YES)同サンプル数を「2」に減らし(S11)、回転数が例えば500rpm以上になると(S12;YES)移動平均演算を行わず、サンプル数を「1」に、つまりその時点にA/D変換したサンプル値をそのまま電流値として制御に用いる(S13)。
ベクトル制御を行う際に、A/D変換した電流値にノイズが混入すると制御演算に影響を与えるため、モータ5から異音が発生したり、過大な電流が流れて過電流エラーが検出されたり、インバータ回路34を構成するIGBT35が損傷するおそれがある。ノイズの原因としては、IGBT35や、制御用の5V,15V電源に使用されている素子のスイッチング動作等である。
図4は、電流プローブで測定したモータ電流について、平均の有無による波形の変化を示したものである。同図に示すように、ベクトル制御に使用する電流値を移動平均により決定することで、電流波形のノイズが減少していることが分かる。また、実際にモータより発生する異音も低下した。
以上のように本実施形態によれば、制御回路42Aは、モータ5の固定子巻線に流れる各相電流を検出し、複数の電流検出値を平均して決定した電流に基づいてモータ5をベクトル制御する際に、モータ5の回転数が高くなるのに応じて平均値の演算に使用する電流検出値の数を低減するようにした。これにより、制御回路42Aに高速処理を実行可能なマイクロコンピュータを用いずとも、モータ5の回転数が上昇した場合に電流値の平均演算を余裕を持って行い、ノイズを除去することができる。そして、モータ5から異音が発生したり、過電流エラーが発生することを回避できる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図6は、移動平均演算に使用するサンプル数を「4」として、PWM制御のキャリア周期毎に4回サンプリングを行うことを想定した例である。この場合、インバータ回路34の下相側アームがONしている期間内に4回A/D変換を行うことになるが、ノイズの影響を避けるには、前記ON期間内の中央付近でサンプリングするのが好ましい。すると、制御回路42を構成するCPUやA/D変換器の処理速度が不足する場合が多い。
これに対して、図7に示す第1実施形態のように、キャリア周期毎に1回サンプリングを行い複数周期に亘って移動平均演算を行うようにすれば、A/D変換処理を十分な余裕を持って行うことができる。しかしながら、この場合、電流値の処理に時間遅れが生じるため、モータ5の回転速度が低速である場合は問題ないが、高速になると処理の遅れによる影響が及ぶようになる。
そこで、第2実施形態では、モータ5の回転数がある程度上昇した段階で、ベクトル制御から電圧・位相制御に切り替えを行う。このための構成は、例えば特許第3651595号公報などに開示されている。また、電圧・位相制御に切り替えるのに伴い、電流値の移動平均演算も停止する。ベクトル制御においては、その制御ループ中にPI(比例積分)制御が含まれているため、電流値に含まれるノイズの影響が顕著に表れる。一方、電圧・位相制御ではPI制御を行わないため、電流値に多少のノイズが含まれていても電流変動が少ないので問題はない。
図5に示すフローチャートでは、ステップS8〜S13に替えてステップS21〜S23を実行する。ステップS7を実行すると、モータ5の回転数が閾値である例えば280rpm以上になると(S21;YES)、ステップS13と同様に移動平均演算を行わず、その時点にA/D変換したサンプル値をそのまま電流値として制御に用いる(S22)。それから、制御方式をベクトル制御から電圧・位相制御に切り替えると(S23)、ステップS14に移行する。
図8は第1実施形態に対応し、脱水運転を一貫してベクトル制御で行ったもので、モータ5の回転数が1650rpmに達した時点でピークとなる消費電力は670Wである。電流値について移動平均演算を行わない場合は800Wであり、移動平均演算のために時間遅れが発生し、その影響が高速回転時に顕著になり電力低下すなわちモータ出力の低下が発生している。一方、図9は第2実施形態に対応した脱水運転の場合であり、電圧・位相制御に切り替え移動平均演算処理を停止したことで、ピークの消費電力は上記と同様の800W程度に維持されている。
以上のように第2実施形態によれば、制御回路42Aは、モータ5の回転数が予め設定した閾値以上になると、ベクトル制御に替えて電圧・位相制御を行うようにした。これにより、モータ5の高速回転領域において移動平均演算処理を停止した場合でも、ノイズの影響による電流の変動を低減できる。
(その他の実施形態)
制御回路42A,42Bを統合して、1つの制御回路としても良い。
半導体スイッチング素子は、IGBTに限ることなく、バイポーラトランジスタやMOSFETを用いても良い。
ファンモータ22や、コンプモータ28に同様の制御を適用しても良い。
移動平均演算に用いるサンプル数の最大値や減少のパターンについては、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
回転数の閾値の設定も一例であり、同様に個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
乾燥機能を持たない洗濯機に適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、5はドラムモータ、42は制御回路、34,38,40はインバータ回路、61は駆動装置を示す。

Claims (3)

  1. モータの固定子巻線に流れる電流を検出し、複数の電流検出値を平均して決定した電流に基づいて前記モータをベクトル制御する際に、前記モータの回転数が高くなるのに応じて平均値の演算に使用する電流検出値の数を低減するモータ制御装置。
  2. 前記モータの回転数が予め設定した閾値以上になると、前記ベクトル制御に替えて電圧・位相制御を行う請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 洗濯運転を行うための回転駆動力を発生させるモータと、
    このモータを駆動する駆動回路と、
    この駆動回路を介して前記モータの駆動を制御する請求項1又は2記載のモータ制御装置とを備えてなる洗濯機。
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