JP2017086153A - 眼科用レーザ治療装置 - Google Patents

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誠喜 冨田
河合 真人
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【課題】 患者眼の治療部位への照明光の好適な照明と、患者眼の治療部位への治療レーザ光の好適な照射とを共に適切に実行することが可能な眼科用レーザ治療装置を提供する。【解決手段】 患者眼の治療部位に治療光を照射する眼科用レーザ治療装置は、患者眼に治療光を照射する照射光学系と、患者眼に照明光を投光する投光部と、患者眼に対して投光部を上下動させる上下動機構と、患者眼に対して投光部を左右動させる左右動機構と、第1基準地点に対する投光部の上下方向の移動位置を検出する第1検出手段と、第2基準地点に対する投光部の左右方向の移動位置を検出する第2検出手段と、第1検出手段と第2検出手段の検出結果を組み合わせて、治療光の光束に対する投光部の干渉状態を推測する干渉推測手段と、を備えたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本開示は、患者眼の治療部位に治療レーザ光を照射する眼科用レーザ治療装置に関する。
術眼に治療光を照射する光治療装置が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1の光治療装置は、垂直軸Vを中心に旋回可能なスリット光学系を有している。ここで、YAGレーザが選択されると、プリズムはモータ駆動によりその光路外に退出される。一方で、半導体レーザが選択されると、プリズムはモータ駆動により観察光軸のほぼ中央に挿入される。
特開平7−16253号公報
しかし、特許文献1の光治療装置には次に示す問題がある。例えば、YAGレーザ(第1治療光)を照射する場合には、スリット光学系を旋回させたとしても、術眼(患者眼)を下方からしか照明できなかった。また、半導体レーザ(第2治療光)を照射する場合には、スリット光学系を旋回させたとしても、術眼を水平面方向からしか照明できなかった。つまり、特許文献1の光治療装置では、術眼への照明方向が限られていた。
本開示は、患者眼の治療部位への照明光の好適な照明と、患者眼の治療部位への治療レーザ光の好適な照射とを共に適切に実行することが可能な眼科用レーザ治療装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 患者眼の治療部位に治療光を照射する眼科用レーザ治療装置は、患者眼に治療光を照射する照射光学系と、前記患者眼に照明光を投光する投光部と、前記患者眼に対して前記投光部を上下動させる上下動機構と、前記患者眼に対して前記投光部を左右動させる左右動機構と、第1基準地点に対する前記投光部の上下方向の移動位置を検出する第1検出手段と、第2基準地点に対する前記投光部の左右方向の移動位置を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段と前記第2検出手段の検出結果を組み合わせて、前記治療光の光束に対する前記投光部の干渉状態を推測する干渉推測手段と、を備えたことを特徴とする。
(2) 患者眼の治療部位に治療光を照射する眼科用レーザ治療装置は、患者眼に治療光を照射する照射光学系と、前記患者眼に照明光を投光する投光部と、前記患者眼に対する前記投光部の位置を移動させる移動機構と、受光素子を用いて撮影画像を得る撮像手段と、前記撮影画像を用いて、前記治療光の光束に対する前記投光部の干渉状態を推測する干渉推測手段と、を備えたことを特徴とする。
(3) 患者眼の治療部位に治療光を照射する眼科用レーザ治療装置は、患者眼に治療光を照射する照射光学系と、前記患者眼に照明光を投光する投光部と、前記患者眼に対する前記投光部の位置を移動させる移動機構と、前記投光部を向く近接センサーと、前記近接センサーの出力信号を用いて、前記治療光の光束に対する前記投光部の干渉状態を推測する干渉検知手段と、を備えたことを特徴とする。
本開示によれば、患者眼の治療部位への照明光の好適な照明と、患者眼の治療部位への治療レーザ光の好適な照射とを共に適切に実行することができる。
第1実施形態の眼科用レーザ治療装置の外観斜視図である。 図1の眼科用レーザ治療装置の構成を示す概略図である。 鏡筒部の左右回動を説明する図である。 照明部の上下動を説明する図である。 第2実施形態の眼科用レーザ治療装置の構成を示す概略図である。 第3実施形態の眼科用レーザ治療装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態の眼科用レーザ治療装置の制御部の制御を説明するフローチャートである。 第1実施形態の眼科用レーザ治療装置のテーブルデータの説明図である。 第2実施形態の眼科用レーザ治療装置の撮影画像の解析を説明する図である。
以下、図面を用いて、本開示における典型的な実施形態を説明する。図1は、第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aを左斜め後方から見た外観斜視図である。図2は、第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aの構成を示す概略図である。図3は鏡筒部8の左右回動を説明する図である。図4は、鏡筒部8の上下動を説明する図である。なお、以降の説明では、患者が配置される側を前側、術者が配置される側を後ろ側、図1の紙面右上方向を右側、図1の紙面左下方向を左側として説明する場合がある。
<全体の構成>
第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、患者眼Epに治療レーザ光(治療光)を照射できる。なお、本実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aを、デリバリーユニットと呼んでもよい。第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、ヘッドレスト部7、テーブル接続部6、スライドベース部5、本体部2A、接眼部63、操作パネル部62、およびジョイスティック61を備える。ヘッドレスト部7は、患者の顔を固定するために用いられる。スライドベース部5は、ジョイスティック61および上下動機構69を備える。テーブル接続部6は前後左右動機構68を備える。本実施形態では、ジョイスティック61の操作により、本体部2を前後左右方向に移動(スライド)できる。また、ジョイスティック61の操作により、本体部2を上下方向に移動(スライド)できる。接眼部63は、術者が観察部位を観察するために用いられる。操作パネル部62は、術者が眼科用レーザ治療装置1Aの各種設定を行うために用いられる。
本実施形態の本体部2Aは、照明部4Aと光学系本体部3Aを備える。光学系本体部3Aは、スライドベース部5の上下動機構69に連結されている。光学系本体部3Aは、回動機構64(左右動機構)および回動センサー89(第2検出手段)を備える。照明部4Aは、基本部9Aと鏡筒部8(投光部)を備える。基本部9Aは、上下動機構67と上下動センサー91(第1検出手段)を備える。光学系本体部3Aと照明部4Aとは、回動機構64により連結されている。回動機構64は上下方向に伸びる軸VRL(回動軸)を有する。本実施形態では、軸VRLを回転軸として、照明部4Aを左右方向に回動できる。図1では、照明部4Aの左方向への回動を符号M2で示しているが、照明部4Aは右方向(図1の紙面右上方向)にも回動できる。回動センサー89は回動機構64に設けられている。回動センサー89は、照明部4Aの回動位置を検出できる。例えば、回動センサー89は、地点RX(図3を用いて後ほど説明する)を基準位置として、基準位置からの照明部4Aの回動距離を検出してもよい。術者は、照明部4Aを操作(筐体を横から押す等)して、照明部4Aを左右方向に回動できる。ただし、眼科用レーザ治療装置1Aは、モータ等によって照明部4Aを左右方向に回動させてもよい。
基本部9Aと鏡筒部8とは上下動機構67により連結されている。上下動機構67は上下方向に伸びる軸VUD(移動軸)を有する。本実施形態では、軸VUDに沿って、鏡筒部8を上下方向に移動できる(図1の符号M1箇所を参照)。上下動センサー91は上下動機構67に設けられている。上下動センサー91は鏡筒部8の上下動位置を検出できる。例えば、上下動センサー91は、基準位置(例えば、上下方向の駆動可能範囲の下端位置)からの鏡筒部8の上下方向の距離を検出してもよい。術者は、照明部4Aを操作(図示なきベルト部を手で回転)して、鏡筒部8を上下方向に移動できる。なお、眼科用レーザ治療装置1Aは、モータ等によって鏡筒部8を上下方向に移動させてもよい。回動機構64および上下動機構67は、患者眼Epに対する鏡筒部8の位置を移動させる移動機構となる。回動センサー89および上下動センサー91として、例えば、フォトインタラプタと複数のスリットが形成された遮光板との組み合わせ、ポテンシオメーター等を用いてもよい。なお、回動センサー89と上下動センサー91は制御部80に接続されており、制御部80は鏡筒部8の移動位置を検出できる。
本実施形態の鏡筒部8は、筒部66と三角部65を備える。三角部65は筒部66の上端に配置されている。三角部65には後述するミラー23が収容されている。本実施形態の鏡筒部8には照明光学系20が収容されている。照明光学系20は、患者眼Epの観察部位(治療部位)に照明光を投光するために用いられる。
本実施形態の照明光学系20は、照明光源21、光束成形部22、およびミラー23を備える。照明光源21として、例えば、可視光を発するLEDを用いてもよい。照明光学系20は、光軸L2を有する。照明光源21から出射された照明光(可視光)は、光束成形部22でスリット形状に成形された後、ミラー23で患者眼Epの方向に反射(偏向)される。ミラー23で反射された照明光は、患者眼Epの観察部位を照明する。なお、本実施形態では、鏡筒部8の上下動に連動して、ミラー23の上下方向の傾斜角度が変化する。本実施形態では、鏡筒部8の上下動位置に係わらず、光軸L2と光軸L1(第1照射光学系10A等)とが、地点T(図1等参照)で交わる。また、本実施形態では、鏡筒部8の回動位置(左右方向)に係わらず、光軸L2と光軸L1とが地点Tで交わる。なお、本実施形態の照明光学系20は、患者眼Epをスリット光で照明できる。詳細には、光束成形部22は、照明光源21から発せられる光をスリット形状の光に加工できる。術者は、光束成形部22に連結された回転ノブ等を操作して、スリット長、スリット幅、スリット角度を可変できる。
本実施形態の光学系本体部3Aは、第1照射光学系10A、第2照射光学系10B、および観察光学系30を収容する。第1照射光学系10Aは、第1波長レーザ光(第1治療光)を患者眼Epの治療部位に照射するために用いられる。第2照射光学系10Bは、第2波長レーザ光(第2治療光)を患者眼Epの治療部位に照射するために用いられる。なお、第1波長レーザ光と第2波長レーザ光とは光学特性が異なる。観察光学系30は、術者が患者眼Epの観察部位(治療部位)を観察するために用いられる。
本実施形態の第1照射光学系10Aは、治療光源11、光束成形部18、および対物レンズ31を備える。第1照射光学系10Aは更に、ガイド光源12、合波部材13、合波部材17、および合波部材32を備える。また、本実施形態の第2照射光学系10Bは、治療光源14、光束成形部18、および対物レンズ31を備える。第2照射光学系10Bは更に、ガイド光源16と合波部材15を備える。なお、第1照射光学系10Aと第2照射光学系10Bとは、合波部材17から対物レンズ31までの部材を共用する。
本実施形態の治療光源11は、第1波長レーザ光(赤外光であり波長が1064nm)を出射する。また、本実施形態の治療光源14は、第2波長レーザ光(可視光であり波長が532nm)を出射する。治療光源11と治療光源14の各々には、ネオジウムをドープしたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)結晶(Nd:YAG)が、レーザロッドとして使用されている。本実施形態の治療光源11と治療光源14の各々は、Qスイッチ素子を含み、ジャイアントパルス(パルスレーザ光)を出射できる。また、本実施形態の治療光源14はKTP結晶(波長変換手段)を含む。
ガイド光源12は第1ガイド光(可視光)を出射する。また、ガイド光源16は第2ガイド光(可視光)を出射する。ガイド光源12およびガイド光源16は、連続光を出射できる。なお、治療光源11、治療光源14、ガイド光源12、およびガイド光源16は一例に過ぎない。例えば、治療光源11と治療光源14の少なくともいずれかが連続光を発してもよい。また、例えば、眼科用レーザ治療装置1Aが治療光源11のみを有してもよい。
合波部材13は、第1波長レーザ光を透過して、第1ガイド光を反射する特性を有している。また、合波部材17は、第1波長レーザ光および第1ガイド光を透過して、第2波長レーザ光および第2ガイド光を反射する特性を有している。合波部材15は、第2波長レーザ光を透過して、第2ガイド光を反射する特性を有している。例えば、合波部材13、合波部材17、合波部材15、および後述する合波部材32に、ダイクロイックミラーを用いてもよい。
治療光源11から出射された第1波長レーザ光(赤外光)は、合波部材13、合波部材17、光束成形部18、合波部材32、対物レンズ31、コンタクトレンズ92の順で介して、光軸L1上の地点Tにスポットを形成する。ガイド光源12から出射された第1ガイド光(可視光)は、合波部材13、合波部材17、光束成形部18、合波部材32、対物レンズ31、コンタクトレンズ92の順で介して、光軸L1上の地点Tにスポットを形成する。なお、本実施形態の第1波長レーザ光と第1ガイド光は、患者眼Epに入射する際の光束形状が異なる。詳細には、第1ガイド光は、図示なき分離機構により、2つの光束に分離された状態で対物レンズ31から出射される。なお、2つの分離光束の中心を光軸L1が通る。対物レンズ31から出射された第1ガイド光(一対の光束)は、地点Tで1つの光束にまとまる(特開平11−309170号公報などを参照)。なお、対物レンズ31から出射される第1ガイド光の光束径は、第1波長レーザ光の光束径よりも小さい。また、第1ガイド光(一対の光束)は、第1波長レーザ光の光束径の内側に収まっている。本実施形態では、第1波長レーザ光のスポットサイズと第1ガイド光のスポットサイズとが略一致している。しかし、例えば、第1照射光学系10Aがスポットサイズの可変手段を備えてもよい。
治療光源14から出射された第2波長レーザ光(可視光)は、合波部材15、合波部材17、光束成形部18、合波部材32、対物レンズ31、コンタクトレンズ93の順で介して、光軸L1上の地点Tにスポットを形成する。また、ガイド光源16から出射された第2ガイド光(可視光)は、合波部材15、合波部材17、光束成形部18、合波部材32、対物レンズ31、コンタクトレンズ93の順で介して地点Tにスポットを形成する。本実施形態では、第2波長レーザ光のスポットサイズと、第2ガイド光のスポットサイズとが略一致している。しかし、例えば、第2照射光学系10Bがスポットサイズの可変手段を備えてもよい。
なお、本実施形態では、第2波長レーザ光のスポットサイズは第1波長レーザ光のスポットサイズよりも大きい。一方で、対物レンズ31を通過する治療光の光束径は、第2波長レーザ光の光束径の方が第1波長レーザ光の光束径よりも小さい。つまり、本実施形態では、第1波長レーザ光と第2波長レーザ光とは、地点Tへの集光特性が異なる。なお、本実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、この光学特性の違いを、後述する治療光と鏡筒部8の干渉状態の推測(換言するなら予測)に用いている。なお、第1波長レーザ光と第2波長レーザ光の特性は本開示に限るものではない。
なお、上述の説明では省略しているが、本実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aでは、患者眼Epに第1波長レーザ光を照射する際にはコンタクトレンズ92が用いられ、患者眼Epに第2波長レーザ光を照射する際にはコンタクトレンズ93が用いられる。コンタクトレンズ92とコンタクトレンズ93は、コンタクトレンズに入射した光に対する屈折特性が異なる。術者はコンタクトレンズ92(コンタクトレンズ93)を把持して、患者眼Epにコンタクトレンズ92を接触させて使用する。
本実施形態の観察光学系30は、対物レンズ31、レンズ群33、および接眼レンズ34を備える。観察光学系30は更に、合波部材32を備える。本実施形態の観察光学系30は、対物レンズ31と合波部材32を第1照射光学系10A等と共用する。患者眼Epの観察部位から発せられる観察光(観察部位で反射した照明光)は、対物レンズ31、合波部材32、レンズ群33、接眼レンズ34の順で介して術者眼Eoの眼底に集光する。なお、眼科用レーザ治療装置1Aが、術者眼Eoの視度の個人差を吸収する視度補正手段、観察倍率を変更する変倍手段等を備えてもよい。例えば、観察光学系30が術者保護フィルターを備えてもよい。一例として、術者保護フィルターを合波部材32とレンズ群33の間に配置する。この術者保護フィルターは、治療光を減衰する特性を有する。
次いで、本実施形態の制御部80を説明する。制御部80は、CPU81、ROM82、RAM83、および不揮発性メモリ84等を含む。CPU81は、眼科用レーザ治療装置1Aにおける各部の制御を司る。ROM82には、各種プログラム、初期値等が記憶されている。RAM83は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ84は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。
本実施形態の制御部80には、治療光源11、回動センサー89、および上下動センサー91が接続されている。制御部80には更に、治療光源14、ガイド光源16、ガイド光源12、ジョイスティック61、操作パネル部62、およびブザー94が接続されている。なお、ジョイスティック61の上端には、術者が操作するトリガスイッチが配置されている。トリガスイッチは治療光照射のトリガとなる。本実施形態の制御部80は、ジョイスティック61のトリガスイッチが押されたことを検出すると、患者眼Epへの治療光の照射制御を行う。つまり、本実施形態の制御部80は、治療光の照射制御手段である。
操作パネル部62は、眼科用レーザ治療装置1Aの各種設定を入力するために用いられる。つまり、操作パネル部62は、操作入力手段である。操作パネル部62は表示部を有する。制御部80は、操作パネル部62の表示部の表示を制御する。つまり、制御部80は、表示制御手段としての機能を有する。ブザー94は発音手段である。制御部80は、ブザー94の発音を制御する発音制御手段としての機能を有する。
<鏡筒の回動および上下動>
図3と図4を用いて、鏡筒部8の左右回動と上下動を説明する。図3は、鏡筒部8を上方(図1だとY方向)から見た図である。図4は、鏡筒部8を左方向(図1だとX方向)から見た図である。なお、図3と図4では、鏡筒部8の代表的な移動位置を点線で例示している。
先ず、図3を用いて、鏡筒部8の左右回動を説明する。本実施形態の鏡筒部8は、軸VRLを回動軸として、左右方向に回動できる。詳細には、本実施形態の鏡筒部8は、地点RXを基準地点として、左右各々の方向に角度1/2Pだけ回動できる。換言するなら、地点RXは、鏡筒部8の最大回動範囲(角度P)の中間位置である。眼科用レーザ治療装置1Aを上方からみると、光軸L1上に軸VRLと地点RXが配置されている。なお、図3は、鏡筒部8が地点RX(基準位置)から左方向に角度Paだけ回動した状態を示している。
次いで、図4を用いて、鏡筒部8の上下動を説明する。なお、図4は、先に説明した図3の状態を、左方向からみた図である。図4では、鏡筒部8が地点RY(基準位置)から上方に距離Saだけ上昇した状態を示している。本実施形態の鏡筒部8は、軸VUDを移動軸として上下動できる。本実施形態の鏡筒部8は、地点RYを基準地点(高さ)として、地点RYから上方に距離Sだけ移動できる。眼科用レーザ治療装置1Aを側方からみると、地点RYから上方に移動するほど、鏡筒部8は光軸L1に近づいてゆく。本実施形態の治療光は、円錐形状で地点Tに集光されてゆく。なお、図3では、鏡筒部8の一部と治療光とが重なって見える。しかし、鏡筒部8の先端は凸形状で形成されているため、図3で例示した状態では鏡筒部8と治療光とは干渉していない(図4を合わせて参照)。つまり、治療光と鏡筒部8の少なくともいずれかの形状を考慮することで、治療光と鏡筒部8との干渉を抑制しつつ、照明光の照射方向を拡大できる。
<制御部の照射制御>
次いで、図7を併用して、本実施形態の制御部80が実行する、治療光の照射制御の一例を説明する。眼科用レーザ治療装置1Aの電源が投入されると、制御部80は、眼科用レーザ治療装置1Aの初期設定を行う。ここで、本実施形態の制御部80は、鏡筒部8の種類に関する情報を入力する(図7のステップS101参照)。
鏡筒部8の種類を説明する。本実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、光学特性が異なる複数種類の鏡筒部から、少なくともいずれかを装着できる。本実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、図1で例示した標準型の他に、分割照明鏡筒型等を装着できる。分離照明鏡筒型は、例えば、眼科用レーザ治療装置1Aに光凝固専用ユニットを装着する際に用いられる。分割照明鏡筒型は、例えば、患者眼Epに向けて照明光を反射する反射ミラーが、上下2つに分離した態様とされている。図1に示した標準型と、分割照明鏡筒型とは、反射ミラーの支持機構が異なる。つまり、標準型(図1)と分割照明鏡筒型とは、鏡筒上端付近の形状が大きく異なる。詳細は後述するが、本実施形態の制御部80は、鏡筒部の形状を考慮して、治療光と鏡筒部(透光部)の干渉状態を推測する。
本実施形態の制御部80は、鏡筒部8の種類に関する情報を不揮発性メモリ84から読み出す。不揮発性メモリ84には、眼科用レーザ治療装置1Aに装着されている鏡筒部8の種類に関する情報が、眼科用レーザ治療装置1Aの組み立て時に記憶されている。なお、制御部80が、センサー等により鏡筒部8の種類を検出してもよい。
次いで、制御部80は、照射モードに関する情報を入力する(ステップS102参照)。本実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、第1波長レーザ光のみを照射する第1照射モード(YAG照射モード)と、第2波長レーザ光のみを照射する第2照射モード(SLT照射モード)とを備える。術者は、操作パネル部62を操作して、第1照射モードと第2照射モードのいずれかを選択できる。制御部80は、術者が選択した照射モードを受け付ける。以降では、ステップS102で第1照射モード(YAG照射モード)が入力されたとして説明する。
次いで、制御部80は、治療光と鏡筒部8とが干渉すると推測する干渉領域を決定する(ステップS103)。詳細には、制御部80は、ステップS101で入力した鏡筒部8の種類に関する情報と、ステップS102で入力した照射モードの種類に関する情報とから、干渉領域を決定する。本実施形態では、干渉領域を決定するためのテーブルデータが不揮発性メモリ84に予め記憶されている。
図8を用いて、制御部80が不揮発性メモリ84から読み出すテーブルデータを説明する。図8の横方向は、鏡筒部8の左右回動可能範囲を示している。図8の縦方向は、鏡筒部8の上下動可能範囲を示している。地点RXおよび地点RYは基準位置である(図3,図4を合わせて参照)。本実施形態のテーブルデータは、鏡筒部8の左右回動可能範囲(角度P)を20等分し、鏡筒部8の上下動可能範囲(距離S)を10等分した、マトリクス状とされている。なお、本実施形態の回動センサー89と上下動センサー91は、前述したテーブルデータ以上の分解能で鏡筒部8の移動位置を検出できる。
テーブルデータには、治療光と鏡筒部8とが干渉する鏡筒部8の位置(移動位置)と、治療光と鏡筒部8とが干渉しない位置(移動位置)とが、マトリクス状の各ポイント(上下位置/左右位置の各組合せ)に対して規定されている。なお、本実施形態の不揮発性メモリ84には、鏡筒部8の種類に対応した複数種類のテーブルデータが記憶されている。また、本実施形態の不揮発性メモリ84には、第1照射モード用のテーブルデータと第2照射モード用のテーブルデータとが各々記憶されている。例えば、照射光学系10がビーム径の変更手段を備えている場合には、ビーム径毎のテーブルデータが記憶されていてもよい。なお、各テーブルデータは、実験、シミュレーション等で決定されて、不揮発性メモリ84に予め記憶されている。
ステップS103の処理が完了すると、眼科用レーザ治療装置1Aはスタンバイ状態となる。術者は、ヘッドレスト部7に患者の顔を固定する。次いで、術者は、把持したコンタクトレンズ92を患者眼Epの角膜に接触させる。次いで、術者は、接眼部63を覗きながら、治療部位が光軸L1上(観察像の中心)に配置されるようにジョイスティック61を操作してゆく。また、術者は、接眼部63を覗きながら、鏡筒部8の移動(上下動/左右回動)を行う。詳細には、術者は、照明部4Aを操作して、鏡筒部8を上下方向/左右方向に移動させる。術者が照明部4Aの操作ノブを操作して、照明用のスリット光の形状(スリット幅,スリット長,スリット角度)を調節してもよい。なお、術者は、ガイド光源12から発せられる第1ガイド光を用いて、光軸L1と治療部位との精密な位置合わせをできる。
このとき、制御部80は、トリガ入力の有無を逐次検出する。トリガ入力が無い場合は、鏡筒部8の上下動量の検出と、鏡筒部8の左右動(回動)の検出とを繰り返す(ステップS104〜S106参照)。制御部80は、トリガ入力を検出した場合はステップS107に進む。
患者眼Epに対する各種光学系のアライメントが完了すると、術者はトリガスイッチを押す。制御部80は、トリガ入力を検出すると、治療光を照射するか否かを判定する(ステップS107)。詳細には、ステップS103で入力したテーブルデータと、現在の鏡筒部8の上下動位置/左右回動位置を比較する。制御部80は、治療光と鏡筒部8が干渉すると判定(推測)すると、治療光の照射を禁止する。詳細には、制御部80は、操作パネル部62にメッセージを表示(ステップS109)して、ステップS104に進む。なお、術者は、操作パネル部62に表示されたメッセージを確認して、鏡筒部8の配置位置を変更する。なお、制御部80がブザー94を制御して、治療光と鏡筒部8の干渉状態を報知(発音)してもよい。また、眼科用レーザ治療装置1Aがスピーカーを備えて、干渉状態が低減される方向(鏡筒部8の移動方向)がガイドされてもよい。
一方で、制御部80は、治療光と鏡筒部8とが干渉しないと判定(推測)すると、治療光の照射を実行する(ステップS108)。ステップS108では、制御部80は、治療光源11を制御して、治療光源11から第1波長レーザ光を出射させる。つまり、本実施形態の制御部80は、治療光と鏡筒部8との干渉を推測する干渉推測手段として働く。治療光源11から出射された第1波長レーザ光は、対物レンズ31、コンタクトレンズ92を介して患者眼Epの治療部位にスポットを形成する。
以上説明したように、第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、患者眼Epに治療光を照射する照射光学系と、患者眼Epに照明光を投光する投光部と、患者眼Epに対して投光部を上下動させる上下動機構67と、患者眼Epに対して投光部を左右動(左右回動)させる左右動機構を備えている。眼科用レーザ治療装置1Aは更に、第1基準地点に対する投光部の上下方向の移動位置を検出する第1検出手段と、第2基準地点に対する投光部の左右方向の移動位置を検出する第2検出手段と、第1検出手段と前記第2検出手段の検出結果を組み合わせて、治療光と投光部との干渉状態(換言すると、治療光の光路に対する投光部の干渉状態)を推測する干渉推測手段を備えている。これにより、鏡筒部8による減衰が抑制された治療光(第1波長レーザ光等)を患者眼Epの治療部位に照射できる。また、照明光を様々な角度から投光できる。つまり、本実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aは、患者眼Epの治療部位への照明光の好適な照明と、患者眼Epの治療部位への治療レーザ光の好適な照射とを共に適切に実行することができる。また、第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aでは、第1検出手段が上下動機構に設けられ、第2検出手段が前記左右動機構に設けられている。これにより、簡素な構成で鏡筒部8の移動位置を検出できる。
なお、制御部80が治療光と鏡筒部8の干渉状態を推測する際に、ステップS101(鏡筒種類)またはステップS103(干渉領域の事前決定)を省略してもよい。上下動センサー91と回動センサー89の少なくともいずれかが、鏡筒部8(照明部4A)の基準位置からの移動距離を段階的(または線形もしくは非線形)に検出して、推測手段となる制御部80が、上下動センサー91と回動センサー89の検出結果を組み合わせて、治療光と鏡筒部8の干渉状態を推測すればよい。
<第2実施形態の眼科用レーザ治療装置>
次いで、図5,図9を参照して、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1Bについて説明する。第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aと第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1Bとは主に、照明部(照明部4A,照明部4B)と光学系本体部(光学系本体部3A,光学系本体部3B)とが異なる。以降の説明では、第1実施形態と同じ部材の箇所の説明は省略する。第1実施形態とは異なり、第2実施形態の照明部4Bは、回動センサー89と上下動センサー91を備えない。一方で、第2実施形態の光学系本体部3Bは、光路分岐部材35とカメラ36を備える。第2実施形態では、治療光と鏡筒部8との干渉を、カメラ36が取得する撮影画像を用いて推測する。
光路分岐部材35は、観察光学系30の光路上に配置されている。本実施形態では、光路分岐部材35としてハーフミラーを用いている。光路分岐部材35は、観察光の半分を透過して、残りの観察光を反射する。光路分岐部材35で分岐した先にカメラ36が配置されている。カメラ36は受光素子を含む。本実施形態では、軸VUDと光軸L1とが交わる地点と光学的に共役な位置に、カメラ36の受光素子が配置されている。つまり、第2実施形態では、対物レンズ31とカメラ36とにより、治療光の光束を含む範囲を撮像する撮像手段が形成されている。撮影範囲に鏡筒部8が侵入している場合、鏡筒部8から発せられる光は、カメラ36の受光素子に集光される。本実施形態の受光素子は、少なくとも赤外帯域の感度を有する。本実施形態では受光素子としてイメージセンサー(白黒CCD等)を用いている。本実施形態のカメラ36は二次元画像(治療光の光束を含む範囲の撮影画像)を出力する。このようにして、カメラ36は、撮影範囲に鏡筒部8が侵入している場合に、鏡筒部8にピントが合った撮影画像を出力する。なお、双眼観察光学系の対物レンズ31の直後(接眼部に向かう分離光束の間)にカメラ36を配置してもよい。例えば、照明光源21の光(患者眼Epの照明に用いない不要光束)を用いて鏡筒部8を照明してもよい。例えば、光学系本体部3Bが鏡筒部8を照明する照明光源を備えてもよい。また、例えば、カメラ36の代わりにPSDセンサー(光位置センサー)、ラインセンサー等を用いてもよい。
カメラ36は、制御部80に接続されている。制御部80は、カメラ36が撮像した撮影画像を解析する。もちろん、カメラ36が出力する動画(フレーム画像)を解析してもよい。図9は、制御部80の解析を説明する図である。本実施形態の制御部80は、撮像画像の所定範囲(図9の点線で示した円の内側)を治療光が通過する通過領域として、通過領域内に鏡筒部8(像8’)が写り込んでいるか否かを判定する。つまり、第2実施形態においても、制御部80は、治療光の照射前に、治療光と鏡筒部8との干渉状態を推測する干渉推測手段として働く。この推測は、第1実施形態のステップS107(図7)と同様にして、治療光の照射制御に用いる。制御部80は、治療光と鏡筒部8とが干渉すると判定(推測)した場合には、治療光の照射を禁止する。第2実施形態では、照明部4Bの構成を簡素化できる。第1実施形態と同様に、鏡筒部の種類、照射モードの種類、ビーム径等により、干渉状態の判定基準を変更してもよいことは言うまでもない。
以上説明したように、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1Bは、患者眼Epに治療光を照射する照射光学系と、患者眼Epに照明光を投光する投光部と、患者眼Epに対する投光部の位置を移動させる移動機構を備えている。眼科用レーザ治療装置1Bは更に、受光素子を用いて撮影画像を得る撮像手段と、撮影画像を用いて、治療光と投光部との干渉状態を推測する干渉推測手段を備えている。これにより、鏡筒部8による減衰が抑制された治療光(第1波長レーザ光等)を患者眼Epの治療部位に照射できる。また、照明光を様々な角度から投光できる。つまり、前述した第1実施形態と同様にして、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aも、患者眼Epの治療部位への照明光の好適な照明と、患者眼Epの治療部位への治療レーザ光の好適な照射とを共に適切に実行することができる。また、第2実施形態の眼科用レーザ治療装置1Bでは、照射光学系は対物レンズ31を有しており、撮像手段は、対物レンズ31を介して撮像を行う。これにより、治療光の光束に侵入し得る投光部を、簡素な構成で撮像できる。
<第3実施形態の眼科用レーザ治療装置>
次いで、図6を参照して、第3実施形態の眼科用レーザ治療装置1Cについて説明する。第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1Aと第3実施形態の眼科用レーザ治療装置1Cとは主に、照明部(照明部4A,照明部4B)と光学系本体部(光学系本体部3A,光学系本体部3C)とが異なる。前述の第2実施形態と同様に、以降の説明では、第1実施形態と同じ部材の箇所の説明は省略する。第2実施形態と同様に、第3実施形態で示す照明部4Bは、回動センサー89と上下動センサー91を備えない。一方で、第3実施形態の光学系本体部3Cは、近接センサー37を備える。第3実施形態では、治療光の光束内への鏡筒部8の侵入を、近接センサー37を用いて検知する。
本実施形態の近接センサー37は、発光部37Aと受光部37Bを含む。本実施形態の近接センサー37は対物レンズ31の周辺に配置されている。つまり、本実施形態の近接センサー37は、照射光学系の周辺に配置されている。近接センサー37は、鏡筒部8の方向を向いて(詳細には、治療光の光束のうち、鏡筒部8が侵入し得る位置を向いて)組み付けられている。一例として、本実施形態の発光部37Aと受光部37Bは、光学系本体部3Cのヘッドレスト部7側に配置されている。本実施形態の発光部37Aは、鏡筒部8に向けて赤外光を発光する。受光部37Bは、近接センサー37の外部で反射した発光部37Aから発せられた光を受光する。近接センサー37は制御部80に接続されている。治療光の光束内に鏡筒部8が侵入すると、発光部37Aから出射された光の鏡筒部8での反射量が増加する。制御部80は、受光部37Bから出力される信号レベルを監視して、治療光の光束内に鏡筒部8が侵入しているか否かを判定する。この推測は、第1実施形態のステップS107(図7)と同様にして、治療光の照射制御に用いる。制御部80は、治療光と鏡筒部8とが干渉すると判定(推測)した場合には、治療光の照射を禁止する。なお、第1実施形態と同様に、鏡筒部の種類、照射モードの種類、ビーム径等により、干渉状態の判定基準を変更してもよいことは言うまでもない。なお、眼科用レーザ治療装置1Cが近接センサー37を複数有してもよい。
以上説明したように、第3実施形態の眼科用レーザ治療装置1Cは、患者眼Epに治療光を照射する照射光学系と、患者眼Epに照明光を投光する投光部と、患者眼Epに対する照明部の位置を移動させる移動機構を備えている。また、眼科用レーザ治療装置1Cは、投光部を向く近接センサーと、近接センサーの出力信号を用いて、治療光と投光部との干渉状態を推測する干渉検知手段と、を備えている。これにより、簡素な構成で、患者眼Epの治療部位への照明光の好適な照明と、患者眼Epの治療部位への治療レーザ光の好適な照射が可能とされている。
なお、鏡筒部8の移動機構の構成は変更できる。例えば、本実施形態では、鏡筒部8は左右方向に回動する。しかし、鏡筒部8が上下方向に回動できてもよい。もしくは、例えば、鏡筒部8が前後方向に移動できてもよい。鏡筒部8が、少なくとも異なる2方向に移動できればよい。また、本実施形態では、治療光の照射光軸(光軸L1)は、ジョイスティック61の操作により上下/左右/前後方向にスライドするだけである。しかし、鏡筒部8と同様にして、治療光の照射光軸も患者眼Epに対して回動できてもよい。また、治療光が治療部位でスキャンされてもよい。つまり、治療光の照射前に、治療光と鏡筒部8との干渉状態を推測できればよい。干渉状態の推測は、本実施形態で開示した治療光(レーザ光)と鏡筒部8との関係に限定されるものではない無い。例えば、治療光と外部固視灯との干渉を推測してもよい。なお、外部固視灯とは、患者眼Epの視線方向を誘導するアーム形状の部材である(特開2012−50722号公報などを参照)。例えば、カメラ等で外部固視灯を撮像してもよいし、外部固視灯に変位センサーを設けてもよい。照射光学系の光学素子を収容する筐体の外部で生じる、干渉による治療光の減衰を予め抑制できればよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲及びこれと均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A:眼科用レーザ治療装置
8:鏡筒部
10A:第1照射光学系
10B:第2照射光学系
64:回動機構
67:上下動機構
80:制御部
89:回動センサー
91:上下動センサー
L1:光軸

Claims (5)

  1. 患者眼に治療光を照射する照射光学系と、
    前記患者眼に照明光を投光する投光部と、
    前記患者眼に対して前記投光部を上下動させる上下動機構と、
    前記患者眼に対して前記投光部を左右動させる左右動機構と、
    第1基準地点に対する前記投光部の上下方向の移動位置を検出する第1検出手段と、
    第2基準地点に対する前記投光部の左右方向の移動位置を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段と前記第2検出手段の検出結果を組み合わせて、前記治療光の光束に対する前記投光部の干渉状態を推測する干渉推測手段と、
    を備えたことを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  2. 請求項1に記載の眼科用レーザ治療装置であって、
    前記第1検出手段は前記上下動機構に設けられ、
    前記第2検出手段は前記左右動機構に設けられている、
    ことを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  3. 患者眼に治療光を照射する照射光学系と、
    前記患者眼に照明光を投光する投光部と、
    前記患者眼に対する前記投光部の位置を移動させる移動機構と、
    受光素子を用いて撮影画像を得る撮像手段と、
    前記撮影画像を用いて、前記治療光の光束に対する前記投光部の干渉状態を推測する干渉推測手段と、
    を備えたことを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  4. 請求項3に記載の眼科用レーザ治療装置であって、
    前記照射光学系は対物レンズを有し、
    前記撮像手段は、前記対物レンズを介して撮像を行う、
    ことを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
  5. 患者眼に治療光を照射する照射光学系と、
    前記患者眼に照明光を投光する投光部と、
    前記患者眼に対する前記投光部の位置を移動させる移動機構と、
    前記投光部を向く近接センサーと、
    前記近接センサーの出力信号を用いて、前記治療光の光束に対する前記投光部の干渉状態を推測する干渉検知手段と、
    を備えたことを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
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