JP2017085829A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで冷却性能を改善して、回転子の軸方向、周方向に生じる温度差を低減し、回転電機の高信頼性化と長寿命化を図る。【解決手段】本発明に係る回転電機は、固定子10と、前記固定子10の内周面に外周面が対抗するよう配置される回転子7と、前記回転子7を構成するコイル2の極間を支持する複数のコイルサポート4とを備えて成る回転電機であって、前記コイルサポート4は、前記回転子7に対して着脱可能に構成され、前記コイルサポート4の少なくとも1つに、前記コイルサポート4とは別の部材で構成されるフィン5が設けられ、前記フィン5は、前記回転子7の回転に伴って発生する旋回流が通る通風路が、前記コイル2と前記フィン5との間に形成されるよう設けられるものとする。【選択図】 図1A
Description
本発明は、回転電機に関し、特に回転電機の冷却構造に関するものである。
一般に同期電動機、発電機などの回転電機は、回転子側に界磁コイルを、固定子側に電機子コイルを持ち、各コイルに電流が流れることによってジュール損失を発生する。ジュール損失による発熱は、コイル温度を上昇させ、絶縁被覆の劣化を招くとともに、絶縁被覆の焼損による短絡等の事故を発生させる可能性がある。このリスクを避けるために、コイルには温度許容値が設定され、冷却構造を考慮して熱設計される。
このような冷却性能の問題を解決する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1は、回転子を構成する積層鋼板に冷却フィンを設け、通風路を構成し、コイルを冷却している。
また同様の技術として、特許文献2が知られている。特許文献2は、ギャップからの通風冷却がサポートに阻害されるのを避け、コイルとシャフトの間に通風路を設けて冷却する構造が記載されている。
また同様の技術として、特許文献3が知られている。特許文献3は、サポートに通風溝を設け、ギャップを流れる軸流の一部を通風溝の引きこみ、サポートに接する部分のコイルの冷却を改善する構造が記載されている。
このような特許文献1、特許文献2及び特許文献3に関わる技術は、基本的に軸流による通風冷却に依存しており、軸流の流速や流量が減速する部位では、冷却効果を得難いという問題がある。また回転方向の前方と後方で発生する温度差を解消する手段としては考慮されていない。従って、軸方向と周方向の両方で、温度分布が発生することになる。この結果、軸流の流速が最も遅く、回転方向の後方になるコイル部位で、コイル温度が最も高くなる。一方、軸流の流速が最も速く、回転方向の前方になるコイル部位で、コイル温度が最も低くなる。このような状況では、温度差が大きくなるという問題が懸念される。コイルに温度差が発生すると、高温側が温度許容値内におさまる設計をしなければならないため、低温側から見ると過剰な冷却性能が必要になるという問題が懸念される。この場合、高コスト化や低効率化を招くことになる。また、コイルに温度差が発生すると、場所ごとに熱伸びや熱伸びによる応力が異なり、回転子のバランスが悪くなって、寿命や信頼性の低下を招くという問題も懸念される。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、軸方向の流速、流量による界磁コイルの温度差を解消するとともに、回転方向の前方と後方で発生する温度差を解消し、界磁コイルの温度分布を均一にする手段を、より効率的かつ低コストで実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る回転電機は、固定子10と、前記固定子10の内周面に外周面が対抗するよう配置される回転子7と、前記回転子7を構成するコイル2の極間を支持する複数のコイルサポート4とを備えて成る回転電機であって、前記コイルサポート4は、前記回転子7に対して着脱可能に構成され、前記コイルサポート4の少なくとも1つに、前記コイルサポート4とは別の部材で構成されるフィン5が設けられ、前記フィン5は、前記回転子7の回転に伴って発生する旋回流が通る通風路が、前記コイル2と前記フィン5との間に形成されるよう設けられるものとする。
本発明によれば、軸方向の流速に関わらず、軸方向の温度分布及び周方向の温度分布をより均一化できる手段を高効率かつ低コストで実現し、信頼性の高い回転電機を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る回転電機について、図面を参照して説明する。
回転電機のコイル温度上昇を防止するための冷却構造として、回転子端部に軸方向に冷媒を流すファンを設け、回転子と固定子の間のギャップに、通風冷却することが知られている。
回転子に着目すると、回転子はコイルを巻回した複数の界磁極対を構成しており、界磁コイルを支持するため、極間に複数のコイルサポートを断続的に設けている。このコイルサポートは通風を阻害するため、界磁コイルに冷却されにくい部分が発生する。また、構造的に回転方向の前方と後方で冷却性能に差があり、回転方向の後方に位置する界磁コイル導体には風が当たりにくく、冷却しにくい。
まずは、比較例として、図2Aと図2Bを用いて、上記の回転電機の構造について説明する。図2Bには矢印で通風経路を示す。
図2Bは軸方向の中央で対称な構造を有する回転子7と固定子10からなる回転電機の軸方向1/2の断面図である。図2Aは図2B中に示す一点破線部分の断面図で、周方向に1/4の図を示す。
図2Bの矢印に示すように、回転子端部のファン12によって発生する軸方向の通風は、回転子7及び固定子10の表面を冷却するとともに、複数のダクト13を冷媒が通りぬけることによって電機子コイル8及び固定子鉄心9を冷却する。
この時、軸方向の流速はファン12から遠ざかるほど遅くなり、流量も低下する。特に、図2Bに示すように対称な構造でファン12が軸の両端にある場合、軸方向の中心では、軸方向の流速がほぼ零になり、冷却性能が低下するため、この部分で温度が上昇し、コイル部位の温度差の発生する要因となる。
また、図2Aに示すように、界磁極頭部1の回転方向に対し、前方に位置する界磁コイル2aと、回転方向の後方に位置する界磁コイル2bでは、冷媒のあたりにくい回転方向後方の界磁コイル2bの方が高温となってコイル部位の温度差の発生する要因となる。軸方向の温度分布に加え、周方向(回転方向)の温度分布が発生することで、界磁コイル2に発生する最高温度と最低温度の温度差は大きくなる。
また界磁コイルは、回転子表面からの通風冷却により除熱される。図2Aに示すように、コイルサポート4と接する部分のコイル2a、2bは、軸方向の通風冷却を遮られる構造となっているため、軸方向中心で界磁コイルの温度が高くなりやすい。
このように発生する局所的な高温部では、劣化が加速され、絶縁等の信頼性が失われる可能性がある。また、最高温度の部位を温度許容値以下に冷却する必要があるため、全体の流量や流速を増やす等の対策が必要になり、ファンが大きくなる等、コスト増や効率低下を招く可能性がある。
本発明の実施例1を図1A及び図1Bに示す。
図1Bは、図2Bと同じく、軸方向の中央で対称な構造を有する回転子7と固定子10からなる回転電機の軸方向1/2の断面図であり、図1Aは図1B中に示す一点破線部分の断面図である。
図1Aには、界磁極頭部1、界磁コイル2、軸3、コイルサポート4、ボルト6からなる回転子7と電機子コイル8、固定子コア9からなる固定子10及び回転子7と固定子10の間のエアギャップ11を示す。
前記温度差の発生は、コイルサポート4にフィン5を配置することによって解決できる。フィン5は、回転方向後方のコイル2bとの間に通風路を構成する。回転子7の回転によって生じる旋回流は、フィン5にぶつかり、フィン5とコイル2bの構成する通風路に導かれ、回転方向後方のコイル2bの冷却性能を向上することができる。ここで、コイルサポート4は、前記回転子に対して着脱可能に構成されても良い。また、フィン5は、コイルサポートとは別の部材で構成される。
この時、フィン5とコイル2bの構成する通風路はギャップ11より狭い幅とすることにより、旋回流の流速を増加させ、冷却性能を更に向上することができる。図1Bに示すようにコイルサポート4が軸方向に複数配列される場合、軸流の速度が低下し、温度が高くなると推定される位置にあるコイルサポート、例えば図1Bの中央側のコイルサポート4bだけにフィン5を配置しても、界磁コイル2に発生する温度差を低減する効果がある。
このようにコイルの部位による温度分布を均一化し、最高温度を低減した結果、コイルの冷却に係るコストを低減し、効率を向上させ、回転電機の寿命や信頼性を向上することができる。
本発明の実施例2について、図3を用いて説明する。図3は、図1Aと同じく、界磁極頭部1、界磁コイル2、軸3、コイルサポート4、及びコイルサポート締結ボルト6からなる回転子7と、電機子コイル8及び固定子コア9からなる固定子10、また回転子7と固定子10の間のエアギャップ11を示す。
フィン5は、回転方向に対して前方のコイル2aと通風路を形成するフィン5aと、回転方向に対して後方のコイル2bと通風路を形成するフィン5bを設ける。フィン5aとフィン5bの形状、寸法は異なる。フィン5aの径方向端部は、界磁極頭部1の端部の径14と一致する位置にあり、回転子7の回転によって生じる旋回流は、界磁極頭部1にぶつかり、フィン5aとコイル2aの構成する通風路に導かれる。
一方、フィン5bの径方向端部は、固定子10の内径と回転子7の外径の中央になる径15と一致する位置にあり、回転子7の回転によって生じる旋回流は、フィン5bにぶつかり、フィン5bとコイル2bの形成する通風路に導かれる。それぞれの通風路の幅や高さを調整し、流速・流量を揃えることで、回転方向前方と後方の冷却性能を揃え、周方向の温度差を低減する効果がある。
ここで、フィン5の径方向端部が界磁極頭部1の端部の径14よりも小さいと旋回流をフィン5とコイル2で形成する通風路に導く効果が乏しく、フィンの効果が無くなる。また逆に、フィン5の径方向端部が固定子10の内径と回転子7の外径の中央になる径15より大きいと軸の変位により固定子に接触する可能性が高まり、破損等の原因となり得る。
従ってフィン5の径方向端部は、界磁極頭部1の端部の径14以上であり、固定子10の内径と回転子7の外径の中央になる径15以下の範囲で構成することでコイル2とフィン5で構成する通風路に旋回流を効果的に導くことができ、コイルの冷却効果を持つ。
またコイルの温度差を低減した結果、コイルの冷却に係るコストを低減し、効率を向上させ、回転電機の寿命や信頼性を向上することができる。本実施例2におけるフィン5は高磁界の中に設置されるため、FRP、CFRP、ベークライトなど、非導電性で構成され、渦電流損失を発生しないものであるとする。
本発明の実施例3について図4Aを用いて説明する。図4Aは、回転子7と固定子10からなる回転電機の軸方向断面図を表す。図1B及び図2Bとは異なり、ファン12は片側だけに設けている。
回転子端部のファン12によって、軸方向の通風が発生し、回転子7及び固定子10の表面を冷却するとともに、複数のダクト13を冷媒が通りぬけることによって固定子鉄心9を冷却する。
従って、軸方向の流速はファン12から遠ざかるほど遅くなり、流量も低下する。この時、本発明に係るフィン5は、図4Aに示すようにファン12に最も近く、軸流の最も速い位置にあるフィン5cから中央のフィン5d、更にファン12から最も遠く軸流の最も遅い位置にあるフィン5eへと、軸方向の高さが順に高くなるように配置する。すなわち、図中に示すz1<z2<z3となる。またはフィン5の端部の径が順に大きくなるように配置する。すなわち図中に示すx1<x2<x3となる。
同時に、図4B、図4C及び図4Dに示すように、コイル2bとフィン5との距離は順に狭くなるように配置される。すなわち、図中に示すd1>d2>d3である。または図中に示すθ1>θ2>θ3である。図4Aから図4Dに示すようなフィンの配置によって、軸方向の位置によって軸流の流速が異なることにより発生する温度分布に対し、フィンとコイルで構成する通風路に導く旋回流の流量及び流速を調整することができ、軸方向また周方向に生じる温度差を低減する効果がある。
またこのようにフィンと対面する部分のコイル冷却性能を向上させることで、コイルサポートによって通風冷却を阻害される部分のコイル温度の上昇を低減させる効果も得られ、更に界磁コイルの温度分布を均一化することができる。
さらに、界磁コイル2、コイルサポート4及びフィン5を密着して熱抵抗を小さくし、フィンに冷却フィンとしての効果が得られ、冷却性能を向上することができる。これらの冷却性能向上によりコイルの温度差を低減した結果、コイルの冷却に係るコストを低減し、効率を向上させ、回転電機の寿命や信頼性を向上することができる。
本実施例3におけるフィン5は、銅やアルミ合金または鉄やSUSなど、導電性材料で構成され、熱抵抗を小さくするとともに、構造的な信頼性を確保するため、溶接でコイルサポート4に配置されたものであるとする。
本発明の実施例4について、図5A、図5B及び図5Cを用いて説明する。図5Aには図1Aに示した径方向の断面図から見たコイルサポート4、コイルサポート締結ボルト6及びフィン5を示す。図5Bは図5Aの右側面図、図5Cは図5Aの下面図である。
本発明のフィン5はフィン締結ボルト兼フィン高さ調整ネジ16とナット17により、コイルサポート4に設けられる。フィン5の一部はコイルサポート4に設けられた溝18に埋まる構造となり、フィン締結ボルト兼フィン高さ調整ネジ16のネジの長さの範囲で、フィン高さを調整することが可能となる。
同時に、コイルサポート4に設けられた溝18の幅の範囲で、フィンの取りつけ角度を調整することができる。このようなフィンの高さまたは角度を変更可能な構造により、当初想定できなかったような温度分布が界磁コイルに生じた場合も、温度が高い部分に設置されたフィンの調整により、所望の旋回流の流量・流速を得て、温度分布を調整できる。
またその結果、回転電機の寿命や信頼性を向上することができる。
本発明の実施例5について、図6を用いて説明する。図6は図1Bと同じく、軸方向の中央で対称な構造を有する回転子7と固定子10からなる回転電機の軸方向1/2の断面図である。
両端にファン12があるため、軸流がほぼ零になる軸中心近傍のコイルサポート4bにフィン5が設けられる。これらの構造及びその効果は実施例1と同様である。ここでは、実施例1の構造に加え、前記フィン5に相対する位置にあるダクト13の幅S2をフィン5に相対しない位置にあるダクト13の幅S1よりも広くし、S1<S2となるようにダクトの幅を変えた構成とする。
実施例1および実施例2で述べたように、軸流の流速が小さくなり、流量が減る部分で回転子や界磁コイルの温度が上昇するが、同様の原因による温度上昇は固定子側でも発生する。このため、フィン5及びフィン5を設けるコイルサポート4に相対する位置にある固定子10のダクト13の幅を広げる本構造により、ダクトから径方向に抜けて行く冷媒の流量を調整し、高温になる軸方向中心部への流量を確保して、温度勾配を低減することができる。またその結果、回転電機の寿命や信頼性を向上することができる。
またこのように、回転子側のフィンと固定子側のダクトの幅を組み合わせた構成により、冷却性能を向上し、フィン数を最小限にでき、部品点数を増やすことなく実施例1の効果を助長できる。
本発明の実施例6について、図7を用いて説明する。図7は図4Aと同じく、片側にファン12を有する回転子7と固定子10からなる回転電機の断面図である。コイルサポート4a、4b及び4cにそれぞれ設けられたフィン5c、5d及び5eは実施例3で述べたものと同じ特徴と効果を有する。
なおかつここでは、これらのコイルサポート4aとフィン5cに相対する位置にあるダクト13の幅をS1、また4bと5dに相対するダクトの幅をS2、及び4cと5eと各々相対する位置にあるダクトの幅をS3とする時、これらのダクト幅の関係がS1<S2<S3となるよう構成する。S1、S2及びS3は3箇所のコイルサポート及び各コイルサポートに設けたフィンを代表する寸法であるが、ファンに最も近いダクトから、ファンから最も遠いダクトまで、ダクト幅を漸増させた構造も本実施例に含む。
本構造により、ダクトから径方向に抜けて行く冷媒の流量を調整し、高温になる軸方向中心部への流量を確保して、温度勾配を低減することができる。またその結果、回転電機の寿命や信頼性を向上することができる。またこのように、フィンとダクトの幅を組み合わせた構成により、冷却性能を向上し、フィン数を最小限にでき、部品点数を増やすことなく実施例1の効果を助長できる。
本発明の実施例7について、図8A、図8B及び図8Cを用いて説明する。図8Aには図1Aに示した径方向の断面図から見たコイルサポート4、コイルサポート締結ボルト6を示す。本実施例のフィン5は図1A及び図5Aに示したフィン5とはコイルサポート4への設置方法が異なる。
本実施例のフィン5はゴム形成したことを特徴とし、破損しても他の構造物がダメージを受けにくい。また、ステータ挿入時にフィンが界磁極頭部より突出しているため、コンタクトが容易であり、コンタクトしても傷がつく等の問題がなく、生産性が向上する。ゴム形成になるフィン5は、ボルト6を挿入可能な穴を開けて形成し、図9Aに示すように、コイルサポート4と当て板(金属板)20の間に挟むことで固定する。
この場合、フィン5をコイルサポートの溝に挿入することは困難となるので、図8A及び図8Bに示すようにコイルサポート4の一部を切り欠いて配置する。
本発明の実施例8について、図9を用いて説明する。図9は、電源21から本発明に係る構造を有する電動機23を配線22で通電し、電動機23から軸24を介してコンプレッサー25を駆動するコンプレッサーシステムを示す。本発明に係る電動機23を用いたコンプレッサーシステムを構築することにより、システム全体を安定に稼働させ、高信頼化、長寿命化することができる。
1…界磁極頭部(ポールシュー)、2…界磁コイル、2a…回転方向に対して前方、2b…回転方向に対して後方、3…軸、4…コイルサポート、4a…軸方向端部(上流)側、4b…軸方向中心側、4c…軸方向端部(下流)側、5…フィン、5a…回転方向に対して前方、5b…回転方向に対して後方、5c…軸方向端部(上流)側、5d…軸方向中心側、5e…軸方向端部(下流)側、6…コイルサポート締結ボルト、7…回転子、8…電機子コイル、9…固定子鉄心、10…固定子、11…ギャップ、12…ファン、13…ダクト、14…界磁極頭部の端部の最小径、15…固定子内周と回転子外周の中央の径、16…フィン締結ボルト兼フィン高さ調整ネジ、17…ナット、18…コイルサポートの溝、19…フレーム、20…当て板、21…電源、22…配線、23…本発明に係る電動機、24…軸、25…コンプレッサー
Claims (8)
- 固定子と、前記固定子の内周面に外周面が対向するよう配置される回転子と、前記回転子を構成するコイルの極間を支持する複数のコイルサポートとを備えて成る回転電機であって、前記コイルサポートの少なくとも1つに、フィンが設けられ、前記フィンは、前記回転子の回転に伴って発生する旋回流が通る通風路が、前記コイルと前記フィンとの間に形成されるように設けられる回転電機。
- 請求項1において、
前記フィンの端部の径は、前記回転子の界磁極頭部の端部の径以上であり、かつ前記固定子の内周面の径と前記回転子の外周面の径の中央の径以下となる回転電機。 - 請求項1において、
前記フィンと前記コイル間の距離および前記フィンの軸方向長さは、前記コイルサポートの軸方向の位置によって、また通風路を形成する前記コイルの部位が回転方向の前方にある場合と後方にある場合とで異なる回転電機。 - 請求項1において、
前記フィンは、幅、高さ、および角度の少なくともいずれか1つが可変となる回転電機。 - 前記請求項1、2及び4において、前記フィン及び前記フィンを設けたコイルサポートに相対する位置にある前記固定子の軸方向に複数個設けたダクトスペースの幅が、前記フィンに相対しない位置にあるダクトスペースの幅よりも大きくなる回転電機。
- 前記請求項1、2及び4において、前記フィンの幅または高さが最大である、または前記フィンと前記コイルで形成する通風路の幅の最も狭い、前記フィン及び前記フィンを設けたコイルサポートに相対する位置にある、前記固定子の軸方向に複数個設けたダクトスペースの幅が、最大となる回転電機。
- 前記請求項1、2、3、4及び5において、前記フィンをゴム形成とする回転電機。
- 請求項1〜7において、前記電動機をコンプレッサー用駆動機として使用するコンプレッサーシステム。
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