JP2017085513A - アンテナ装置 - Google Patents

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Hoyu Lin
合祐 林
中野 雅之
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Abstract

【課題】水平面の指向性が無指向性で、且つ複数の周波数帯域をサポートするMIMOのアンテナ装置において、放射指向特性を改善し、装置の小型化を図ること。
【解決手段】アンテナ装置は、地板と、地板の一主面に所定の間隔で形成される一または複数対の第1の放射素子とを備え、地板の一主面には複数のスリットが形成され、スリットによって地板は複数に分割され、分割された地板のうちの2つに一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)規格、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)規格などの通信規格が適用される無線通信システムでは、通信品質を向上させるためマイモ(multiple-input and multiple-output: MIMO)技術が利用されている。
MIMO技術に関して、水平面の指向性がほぼ無指向性のアンテナ素子を複数組み合わせ、90度移相器と、90度ハイブリッド回路とを組み合わせることによって、水平面内において、指向方向が90度ずれた2種類の双指向性パターンを1組のアンテナの端子を選択することによって実現する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−284425号公報
無線通信システムでは、必要に応じて水平面の指向性がほぼ無指向性のアンテナ素子を複数組み合わせて双指向性アンテナを構成し、且つ複数の周波数帯域をサポートする構成とすることが要求されている。ここで、2本のアンテナを使用するシングルバンドに対応した2MIMOのアンテナを使用して、2つの周波数帯域をサポートする4MIMOのアンテナを構成することを考える。
2MIMOのアンテナを2個使用することによって、4MIMOのアンテナを構成し、水平面の指向性が無指向性となるアンテナを構成することができる。さらに、その4MIMOのアンテナを2個使用することによって、水平面の指向性が無指向性で、且つ2つの周波数帯域をサポートする4MIMOのアンテナを構成することができる。しかし、2MIMOのアンテナを2個使用したり、2MIMOのアンテナを4個使用したりすると、アンテナのサイズが大きくなるとともに、美観を損ねてしまう。特に、屋内で使用する基地局に使用するアンテナは小型であるのが好ましい。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、水平面の指向性が無指向性で、且つ複数の周波数帯域をサポートするMIMOのアンテナ装置において、放射指向特性を改善し、装置の小型化を図ることを目的とする。
(1)本発明の一態様は、地板と、該地板の一主面に所定の間隔で形成される一または複数対の第1の放射素子とを備え、前記地板の一主面には複数のスリットが形成され、該スリットによって前記地板は複数に分割され、該分割された地板のうちの2つに前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々が形成される、アンテナ装置である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載のアンテナ装置において、前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々が形成される前記2つの地板を接続するピンを有する、アンテナ装置である。
(3)本発明の一態様は、上記(1)又は(2)に記載のアンテナ装置において、前記一または複数対の第1の放射素子は、モノポールアンテナであり、且つ放射する電波の波長をλとした場合、λ/4の長さを有する、アンテナ装置である。
(4)本発明の一態様は、上記(1)から(3)のいずれか1項に記載のアンテナ装置において、前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々は、放射する電波の波長をλとした場合、λ/2隔てて形成される、アンテナ装置である。
(5)本発明の一態様は、上記(1)から(4)のいずれか1項に記載のアンテナ装置において、前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々に対して、所定の位相差を有する信号を入力する移相制御部を有する、アンテナ装置である。
(6)本発明の一態様は、上記(1)から(5)のいずれか1項に記載のアンテナ装置において、クロスダイポールを構成する一または複数対の第2の放射素子を有する、アンテナ装置である。
本発明によれば、水平面の指向性が無指向性で、且つ複数の周波数帯域をサポートするMIMOのアンテナ装置において、放射指向特性を改善し、装置の小型化を図ることができる。
本実施の形態に係るアンテナ装置の外観図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の側面図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の移相制御回路を示す図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の地板に形成されるスリットの一例を示す図である。 スリットを形成しないアンテナ装置の外観図である。 スリットを形成しないアンテナ装置の放射指向特性(第1の周波数の電波を放射する場合)の一例を示す図である。 スリットを形成しないアンテナ装置の放射指向特性(第2の周波数の電波を放射する場合)の一例を示す図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の放射指向特性(第1の周波数の電波を放射する場合)の一例を示す図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の放射指向特性(第2の周波数の電波を放射する場合)の一例を示す図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の外観図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の側面図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置のピンを示す図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の放射指向特性(第1の周波数の電波を放射する場合)の一例を示す図である。 本実施の形態に係るアンテナ装置の放射指向特性(第2の周波数の電波を放射する場合)の一例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施の形態>
<アンテナ装置の構成>
図1は、本実施の形態に係るアンテナ装置の外観図を示す。アンテナ装置100は、地板102(102a、102b、102c、102d)と、一対の垂直偏波素子104(104a、104b)と、一対の垂直偏波素子106(106a、106b)と、一対の水平偏波素子108(108a、108b)と、一対の水平偏波素子110(110a、110b)とを備える。図1において、104c、104d、106c、106d、108c、110cは給電点である。図1おいて、地板102に平行で、且つ互いに直交する方向をx軸およびz軸とし、x軸およびz軸に垂直な方向をy軸とする。
一対の垂直偏波素子104および一対の水平偏波素子108は、金属の導体で構成され、太さが1mm−5mm程度の円柱や角柱である。一対の垂直偏波素子104および一対の水平偏波素子108からは第1の周波数(第1の波長)の電波が放射され、一対の垂直偏波素子106および一対の水平偏波素子110からは第2の周波数(第2の波長)の電波が放射される。本実施の形態に係るアンテナ装置100では、第1の周波数の一例は2.6GHzであり、第2の周波数の一例は3.5GHzである。以下、第1の周波数を「f1」によって示し、第2の周波数を「f2」によって示す。また、第1の波長を「λ1」によって示し、第2の波長を「λ2」によって示す。
地板102は、誘電体で構成され、厚みが略一定である円形の基板である。地板102の一例は、その半径が0.433λ1の円形である。さらに、地板102には、スリットが形成され、スリットによって地板102が複数の領域(102a、102b、102c、102d)に分割される。図1に示す例では、地板102aと地板102bとの間にはスリット102abが形成され、地板102bと地板102cとの間にはスリット102bcが形成され、地板102cと地板102dとの間にはスリット102cdが形成され、地板102dと地板102aとの間にはスリット102daが形成される。
一対の垂直偏波素子104(104a、104b)の各々は、モノポールアンテナで構成され、且つ(λ1)/4の長さを有する。一対の垂直偏波素子104(104a、104b)の各々は、垂直偏波素子104aと、垂直偏波素子104bとを結んだ中点と、地板102の中心とが一致するように、地板102の一主面(102b、102d)に長手方向がy軸と平行になるように立てられる。本実施の形態では、垂直偏波素子104aと、垂直偏波素子104bとを結んだ線分に平行な方向をx軸として説明を続ける。一対の垂直偏波素子104(104a、104b)の各々は、後述する移相制御回路に接続される。
一対の垂直偏波素子106(106a、106b)の各々は、モノポールアンテナで構成され、且つ(λ2)/4の長さを有する。一対の垂直偏波素子106(106a、106b)の各々は、垂直偏波素子106aと、垂直偏波素子106bとを結んだ中点と、地板102の中心とが一致し、且つ一対の垂直偏波素子104、および一対の垂直偏波素子106とが一直線になるように、地板102の一主面(102b、102d)に長手方向がy軸と平行になるように立てられる。一対の垂直偏波素子106(106a、106b)の各々は、後述する移相制御回路に接続される。
一対の水平偏波素子108(108a、108b)の各々は、ダイポールアンテナで構成され、且つ(λ1)/2の長さを有する。一対の水平偏波素子108(108a、108b)の各々は、互いの中点で交差することによってクロスダイポールアンテナを構成する。
一対の水平偏波素子110(110a、110b)の各々は、ダイポールアンテナで構成され、且つ(λ2)/2の長さを有する。一対の水平偏波素子110(110a、110b)の各々は、互いの中点で交差することによってクロスダイポールアンテナを構成する。
図2は、本実施の形態に係るアンテナ装置100の側面図を示す。図2は、図1のZ軸方向から見たアンテナ装置100を示す。垂直偏波素子104aと垂直偏波素子104bとの間の長さは(λ1)/2であり、垂直偏波素子106aと垂直偏波素子106bとの間の長さは(λ2)/2である。また、水平偏波素子108b(108a)と地板102との間の長さは(λ1)/2であり、水平偏波素子110b(110a)と地板102との間の長さは(λ2)/2である。本実施の形態に係るアンテナ装置100では、水平偏波素子108(108a、108b)、および水平偏波素子110(110a、110b)は、z軸方向から見た場合に、その中点が地板102の中心と一致する位置に固定される。
<移相制御回路>
図3は、本実施の形態に係るアンテナ装置100の構成例を示す。アンテナ装置100は、一対の垂直偏波素子104(104a、104b)と接続される移相制御回路112と、一対の垂直偏波素子106(106a、106b)と接続される移相制御回路114とを備える。移相制御回路112は、一対の垂直偏波素子104(104a、104b)に、例えば0度や180度の位相差を与える。また、移相制御回路114は、一対の垂直偏波素子106(106a、106b)に、例えば0度や180度の位相差を与える。
図4は、移相制御回路の一構成例を示す。
移相制御回路112は、入力ポート116と、90°ハイブリッド118と、90°移相器120と、2対1分配器122と、入力ポート124と、90°ハイブリッド126と、90°移相器128と、2対1分配器130とを備える。
90°ハイブリッド118は、入力ポート116(port1)に入力された信号を分岐し、入力信号に対して位相が90°遅れたA信号を90°移相器120へ出力するとともに、入力信号に対して位相が180°遅れたB信号を2対1分配器130へ出力する。
90°移相器120は、90°ハイブリッド118によって入力されるA信号を90°移相し、port1に入力された信号と同位相の信号を2対1分配器122へ入力する。
90°ハイブリッド126は、入力ポート124(port2)に入力された信号を分岐し、入力信号に対して位相が90°遅れたC信号を2対1分配器122へ出力するとともに入力信号に対して位相が180°遅れたD信号を90°移相器128へ出力する。
90°移相器128は、90°ハイブリッド126によって入力されるD信号を90°移相し、port2に入力された信号に対して位相が90°遅れた信号を2対1分配器130へ入力する。
2対1分配器122は、90°移相器120によって入力される信号と、90°ハイブリッド126によって入力されるC信号とを使用して、垂直偏波素子104aから送信する。
2対1分配器130は、90°ハイブリッド118によって入力されるB信号と、90°移相器128によって入力される信号とを使用して、垂直偏波素子104bから送信する。移相制御回路114は、移相制御回路112を適用できる。
<スリット>
図5は、アンテナ装置100の地板102に形成されるスリットを示す。図5では、説明の便宜のため、一対の水平偏波素子108(108a、108b)、および一対の水平偏波素子110(110a、110b)は省略される。
スリット102ab、スリット102bc、スリット102cd、スリット102daの各々について、スリットの長手方向の長さを「Lslit」で表し、スリットの短辺方向の長さを「Wslit」で表す。上述したように、地板102の一例は、その半径が0.433λ1の円形である。この場合、スリットの長手方向の長さLslitは0.25λ1−0.424λ1(0.424λ1≧Lslit≧0.25λ1)であるのが好ましく、スリットの短辺方向の長さWslitは0.004λ1−0.15λ1(0.15λ1≧Wslit≧0.004λ1)であるのが好ましい。
<アンテナ装置の放射指向特性>
本実施の形態に係るアンテナ装置の放射指向特性について説明する。ここでは、地板にスリットを形成しないアンテナ装置の放射指向特性と比較した結果を示す。
図6は、地板にスリットを形成しないアンテナ装置200の外観図を示す。アンテナ装置200は、地板202と、一対の垂直偏波素子204(204a、204b)と、一対の垂直偏波素子206(206a、206b)と、一対の水平偏波素子208(208a、208b)と、一対の水平偏波素子210(210a、210b)とを備える。図6において、204c、204d、206c、206d、208c、210cは給電点である。
一対の垂直偏波素子204および一対の水平偏波素子208からは第1の周波数(第1の波長)の電波が放射され、一対の垂直偏波素子206および一対の水平偏波素子210からは第2の周波数(第2の波長)の電波が放射される。アンテナ装置200では、第1の周波数の一例は2.6GHzであり、第2の周波数の一例は3.5GHzである。
図7は、アンテナ装置200のxy面に沿う方向の放射指向特性の一例を示す。図7は、第1の周波数の電波の放射指向特性を示し、給電信号が同位相、および逆位相の各々について示す。図7によれば、給電信号が同位相である場合には放射方向がx軸方向であり、ヌル方向(y軸方向)の利得は−22.88dBiである。また、給電信号が逆位相である場合には放射方向がy軸方向であり、ヌル方向(x軸方向)の利得は−8.36dBiである。
図8は、アンテナ装置200のxy面に沿う方向の放射指向特性の一例を示す。図8は、第2の周波数の電波の放射指向特性を示し、給電信号が同位相、および逆位相の各々について示す。図8によれば、給電信号が同位相である場合には放射方向がx方向であり、ヌル方向(x軸方向)の利得は−14.12dBiである。また、給電信号が逆位相である場合には放射方向がy軸方向であり、ヌル方向(y軸方向)の利得は−11.69dBiである。
本実施の形態に係るアンテナ装置100の放射指向特性を示す。
図9は、アンテナ装置100のxy面に沿う方向の放射指向特性の一例を示す。図9は、第1の周波数の電波の放射指向特性を示し、給電信号が同位相、および逆位相の各々について示す。図9によれば、給電信号が同位相である場合には放射方向がx軸方向であり、ヌル方向(y軸方向)の利得は−23.86dBiである。また、給電信号が逆位相である場合には放射方向がy軸方向であり、ヌル方向(x軸方向)の利得は−23.95dBiである。
図10は、アンテナ装置100のxy面に沿う方向の放射指向特性の一例を示す。図10は、第2の周波数の電波の放射指向特性を示し、給電信号が同位相、および逆位相の各々について示す。図10によれば、給電信号が同位相である場合には放射方向がx軸方向であり、ヌル方向(x軸方向)の利得は−13.16dBiである。また、給電信号が逆位相である場合には放射方向がy軸方向であり、ヌル方向(y軸方向)の利得は−16.98dBiである。
ヌル方向の利得の比較を表1に示す。給電信号が同位相、および逆位相の放射指向特性の各々において角度ダイバーシティの効果を上げるには、両方の放射指向特性の重なり部分を狭くするのが好ましい。このため、各放射指向特性においてヌル方向の利得を比較する。
Figure 2017085513
表1によれば、本実施の形態に係るアンテナ装置100によって放射される電波のヌル方向の利得は、アンテナ装置200によって放射される電波のヌル方向の利得と比較して、低くなる。これによって、本実施の形態に係るアンテナ装置100は、y軸方向の放射パターンとx軸方向の放射パターンとの間で互いに重なる部分を少なくでき、角度ダイバーシティ方式および偏波ダイバーシティ方式を用いたMIMOの効果を向上できる。
本実施の形態に係るアンテナ装置によれば、同一地板上に複数対の垂直偏波素子を形成し、各対の垂直偏波素子から異なる周波数の電波を送信することできるため、異なる地板上に複数対の垂直偏波素子の各々を形成した場合と比較して、アンテナ装置の小型化を図ることができる。
<第2の実施の形態>
<アンテナ装置>
図11は、本実施の形態に係るアンテナ装置の外観図を示す。本実施の形態に係るアンテナ装置300は、上述したアンテナ装置100において、地板102bと、地板102dとを短絡するピンを備える。
アンテナ装置300は、地板302(302a、302b、302c、302d)と、一対の垂直偏波素子304(304a、304b)と、一対の垂直偏波素子306(306a、306b)と、一対の水平偏波素子308(308a、308b)と、一対の水平偏波素子310(310a、310b)と、ピン312とを備える。図11において、304c、304d、306c、306d、308c、310cは給電点である。図11において、地板102に平行で、且つ互いに直交する方向をx軸およびz軸とし、x軸およびz軸に垂直な方向をy軸とする。
一対の垂直偏波素子304および一対の水平偏波素子308からは第1の周波数(第1の波長)の電波が放射され、一対の垂直偏波素子306および一対の水平偏波素子310からは第2の周波数(第2の波長)の電波が放射される。本実施の形態に係るアンテナ装置100では、第1の周波数の一例は2.6GHzであり、第2の周波数の一例は3.5GHzである。
地板302、一対の垂直偏波素子304(304a、304b)、一対の垂直偏波素子306(306a、306b)、一対の水平偏波素子308(308a、308b)、および一対の水平偏波素子110(110a、110b)は、上述したアンテナ装置100を適用できる。また、移相制御回路についても、上述したアンテナ装置100を適用できる。
図12は、本実施の形態に係るアンテナ装置の側面を示す。図12は、図11のZ軸方向から見たアンテナ装置100を示す。
垂直偏波素子304aと垂直偏波素子304bとの間の長さは(λ1)/2であり、垂直偏波素子306aと垂直偏波素子306bとの間の長さは(λ2)/2である。また、水平偏波素子308b(108a)と地板302との間の長さは(λ1)/2であり、水平偏波素子310b(110a)と地板302との間の長さは(λ2)/2である。
<ピンの詳細>
図13は、本実施の形態に係るアンテナ装置300のピン312の詳細を示す。ピン312は、一対の垂直偏波素子304(304a、304b)、および一対の垂直偏波素子306(306a、306b)が形成された地板302bと、地板302dとの間を短絡する。ピン312のサイズの一例は、0.7mm×2.0mmであり、0.5mm−1.0mm程度の厚さである。
<アンテナ装置の放射指向特性>
本実施の形態に係るアンテナ装置の放射指向特性について説明する。
本実施の形態に係るアンテナ装置300の放射指向特性を示す。
図14は、アンテナ装置300のxy面に沿う方向の放射指向特性の一例を示す。図14は、第1の周波数の電波の放射指向特性を示し、給電信号が同位相、および逆位相の各々について示す。図14によれば、給電信号が同位相である場合には放射方向がx軸方向であり、ヌル方向(y軸方向)の利得は−22.7dBiである。また、給電信号が逆位相である場合には放射方向がy軸方向であり、ヌル方向(x軸方向)の利得は−10.6dBiである。
図15は、アンテナ装置300のxy面に沿う方向の放射指向特性の一例を示す。図15は、第2の周波数の電波の放射指向特性を示し、給電信号が同位相、および逆位相の各々について示す。図15によれば、給電信号が同位相である場合には放射方向がx軸方向であり、ヌル方向(x軸方向)の利得は−13.1dBiである。また、給電信号が逆位相である場合には放射方向がy軸方向であり、ヌル方向(y軸方向)の利得は−14.7dBiである。
ヌル方向の利得の比較を表2に示す。給電信号が同位相、および逆位相の放射指向特性の各々において角度ダイバーシティの効果を上げるには、両方の放射指向特性の重なり部分が狭くするのが好ましい。このため、各放射指向特性においてヌル方向の利得を比較する。
Figure 2017085513
表2によれば、本実施の形態に係るアンテナ装置300によって放射される電波のヌル方向の利得は、アンテナ装置200によって放射される電波のヌル方向の利得と比較して、低くなる。これによって、本実施の形態に係るアンテナ装置300は、y軸方向の放射パターンとx軸方向の放射パターンとの間で互いに重なる部分を少なくでき、角度ダイバーシティ方式および偏波ダイバーシティ方式を用いたMIMOの効果を向上できる。
本実施の形態に係るアンテナ装置300によれば、同一地板上に複数対の垂直偏波素子を形成し、各対の垂直偏波素子から異なる周波数の電波を送信することできるため、異なる地板上に複数対の垂直偏波素子の各々を形成した場合と比較して、アンテナ装置の小型化を図ることができる。
上述した実施の形態において、垂直偏波素子および水平偏波素子の対の数は一例であり、3対以上の垂直偏波素子および水平偏波素子を使用した場合にも適用できる。また、垂直偏波素子および水平偏波素子の長さや間隔についても、放射する電波の周波数に応じて適宜変更可能である。また、上述した実施の形態においては、地板の一例として円形の場合について説明したが、円形に限らず、矩形形状であってもよい。また、上述した実施の形態においては、一対の垂直偏波素子104(104a、104b)と、一対の垂直偏波素子106(106a、106b)が地板の同じ面に形成される場合について説明したが、異なる面に形成されてもよい。また、上述した実施の形態においては、地板に4本のスリットを形成した場合について説明したが、4本に限らず、1−3本でもよいし、5本以上でもよい。
上述した実施の形態において、一対の垂直偏波素子は一対の第1の放射素子の一例であり、一対の水平偏波素子は一対の第2の放射素子の一例である。
本発明は特定の実施例、変形例を参照しながら説明されてきたが、各実施例、変形例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例などを理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアでまたはそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
100 アンテナ装置
102(102a、102b、102c、102d) 地板
104(104a、104b) 垂直偏波素子
106(106a、106b) 垂直偏波素子
108(108a、108b) 水平偏波素子
110(110a、110b) 水平偏波素子
104c、104d、106c、106d、108c、110c 給電点
112、114 移相制御回路
116、124 入力ポート
118、126 90°ハイブリッド
120、128 90°移相器
122、130 2対1分配器
200 アンテナ装置
202(202a、202b、202c、202d) 地板
204(204a、204b) 垂直偏波素子
206(206a、206b) 垂直偏波素子
208(208a、208b) 水平偏波素子
210(210a、210b) 水平偏波素子
204c、204d、206c、206d、208c、210c 給電点
300 アンテナ装置
302(302a、302b、302c、302d) 地板
304(304a、304b) 垂直偏波素子
306(306a、306b) 垂直偏波素子
308(308a、308b) 水平偏波素子
310(310a、310b) 水平偏波素子
304c、304d、306c、306d、308c、310c 給電点
312 ピン

Claims (6)

  1. 地板と、
    該地板の一主面に所定の間隔で形成される一または複数対の第1の放射素子と
    を備え、
    前記地板の一主面には複数のスリットが形成され、該スリットによって前記地板は複数に分割され、該分割された地板のうちの2つに前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々が形成される、アンテナ装置。
  2. 前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々が形成される前記2つの地板を接続するピンを有する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記一または複数対の第1の放射素子は、モノポールアンテナであり、且つ放射する電波の波長をλとした場合、λ/4の長さを有する、請求項1又は請求項2の記載のアンテナ装置。
  4. 前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々は、放射する電波の波長をλとした場合、λ/2隔てて形成される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記一または複数対の第1の放射素子の各一対の第1の放射素子の各々に対して、所定の位相差を有する信号を入力する移相制御部
    を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. クロスダイポールを構成する一または複数対の第2の放射素子
    を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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