JP2017085376A - 通信装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

通信装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】新たに追加されたサービス種別での接続容易性の点で有利な技術を提供する。
【解決手段】通信装置は、外部装置に対して、標準機能をサポートする標準サービスと、標準機能及び拡張機能をサポートする拡張サービスとを選択的に提供することが可能であり、接続履歴を記憶する記憶手段と、接続履歴に基づいて外部装置との接続を制御する制御手段とを有する。制御手段は、接続履歴又は初期設定に基づき通信相手装置に対して標準サービスによる接続処理を行った場合、当該通信相手装置との次回以降の接続時に拡張サービスによる接続処理を可能にするための設定処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
近年、デジタルカメラやプリンタなどの電子機器が無線LANステーション機能を備え、電子機器を無線LANに接続することで電子機器を通信装置として使用することが可能になっている。
また、Wi−Fi AllianceによりWi−Fi Direct(登録商標)という規格が制定された。Wi−Fi Directでは、各電子機器が無線LANアクセスポイントまたは無線LANステーションのいずれとして動作するかを決定するプロトコルが規定されている。このプロトコルを実行することにより、電子機器のどちらが無線LANアクセスポイントになり、どちらが無線LANステーションになるかを自動的に決定できるので、ユーザの利便性が向上している。
特許文献1には、初回接続時に相手機器の情報として相手機器名とサービス種別を接続履歴として記憶しておき、2回目以降の接続時に接続履歴から相手機器名を選択することで、サービス種別も自動的に選択され、接続手順を簡略化する技術が開示されている。さらに、特許文献1には、サービスの一覧を管理テーブルに記憶し、サービスディスカバリ時に管理テーブルの情報を使用して、サービスの検索を行う技術も開示されている。
特開2007−142543号公報
あるサービス(例えばファイル転送サービス)を、規格に定められた「標準サービス」と、標準サービスより高機能な「ベンダー拡張サービス」の両方で実現可能な場合がある。接続履歴を記憶する管理テーブルに機器名とサービス種別を記憶する場合において、初回接続時に標準サービスで接続すると、管理テーブルには機器名とサービス種別として「標準サービス」が記憶されることになる。
その状態において接続履歴から機器を選択して接続すると、記憶しているサービス種別(標準サービス)で接続されることになる。そのため、相手機器が「標準サービス」と「ベンダー拡張サービス」の両方に対応していたとしても、接続履歴から接続する限りベンダー拡張サービスで接続できなくなってしまう。より高機能な「ベンダー拡張サービス」で接続したい場合は、接続履歴からではなく、新規接続を行い、新たに管理テーブルに「ベンダー拡張サービス」を記憶させる必要があり、ユーザの操作性を損なう結果となってしまう。
本発明は、例えば、新たに追加されたサービス種別での接続容易性の点で有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、外部装置に対して、標準機能をサポートする標準サービスと、前記標準機能及び拡張機能をサポートする拡張サービスとを選択的に提供することが可能な通信装置であって、接続履歴を記憶する記憶手段と、前記接続履歴に基づいて外部装置との接続を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記接続履歴又は初期設定に基づき通信相手装置に対して前記標準サービスによる接続処理を行った場合、当該通信相手装置との次回以降の接続時に前記拡張サービスによる接続処理を可能にするための設定処理を行うことを特徴とする通信装置が提供される。
本発明によれば、新たに追加されたサービス種別での接続容易性の点で有利な技術が提供される。
第1実施形態における通信装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるネットワーク構成の一例を示す図である。 第1実施形態における機器接続処理を示すシーケンス図。 第1実施形態における接続履歴情報の例を示す図。 第1実施形態における機器接続処理を示すフローチャート。 第1実施形態における機器情報記憶処理を示すフローチャート。 第2実施形態における機器接続処理を示すシーケンス図。 第2実施形態における機器接続処理を示すフローチャート。 第1実施形態における表示部による表示例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決のために必須のものであるとは限らない。
[第1実施形態]
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態における通信装置101の構成の一例を表すブロック図である。制御部102は、記憶部103に記憶される制御プログラムを実行することにより装置全体を制御する。制御部102は、1つ又は複数のCPUやMPU等のプロセッサを含む。制御部102は、他の装置との間で通信パラメータの設定制御も行う。記憶部103は、制御部102によって実行される制御プログラムと、通信パラメータ等の各種情報を記憶する。また、記憶部103には、通信装置101で生成された、あるいは、外部装置から受信した、画像データやファイル等を記憶することができる。記憶部103は、ROM,RAM,HDD,不揮発性メモリ等の各種メモリによって構成されうる。なお、後述する各種動作は、記憶部103に記憶された制御プログラムを制御部102が実行することにより行われる。
無線部104は、例えばIEEE802.11シリーズに準拠した無線LAN通信を行う。表示部105は、LCDやLED等で構成され各種表示を行う。なお、表示部105に加えて、あるいは表示部105に代えて、スピーカ等の音声出力部を備えていてもよい。
アンテナ制御部107は、無線部104とアンテナ108との間に設けられ、アンテナ108を介して無線通信による信号を送受する。ユーザは、操作部109を介して各種入力等を行うことができる。操作部109は、各種ボタンやタッチパネル等によって構成される。
サービス提供部110は、通信装置101が備えるアプリケーションレイヤのサービスを提供する。例えば、通信装置101がプリンタである場合は、サービス提供部110は印刷機能を提供する。通信装置101がデジタルカメラである場合は、サービス提供部110は撮像機能やファイル転送機能を提供する。なお、図1の構成は一例であり、通信装置101は構成要素を備えていてもよい。
<ソフトウェア構成>
図2は、本実施形態における通信装置101のソフトウェア機能ブロック201を示す図である。ディスカバリ制御部202(Discovery Controller)は、通信相手装置となる通信装置の検索処理を行う。GOネゴシエーション制御部203(GO Negotiation Controller)は、Wi−Fi Direct(登録商標)規格に準拠した制御を行う。具体的には、GOネゴシエーション制御部203は、通信装置間でどちらが無線LANアクセスポイントになり、どちらが無線LANステーションになるかといった無線レイヤにおける役割を決定する。Wi−Fi Directにおいては、無線LANアクセスポイント機能を実行する通信装置をP2Pグループオーナー(GO)、無線LANステーション機能を実行する通信装置をP2Pクライアント(CL)と称する。GOまたは無線LANアクセスポイントとなる場合は、後述の無線LANアクセスポイント機能制御部211が起動され、CLまたは無線LANステーションとなる場合は、後述の無線LANステーション機能制御部210が起動される。このGOネゴシエーションのプロトコルはWi−Fi Direct仕様で規定されている。なお、その詳細は本発明のポイントではないため、説明を省略する。Wi−Fi Directでは、GOが構築したネットワークをP2Pグループという。本実施形態でもネットワークのことをP2Pグループと記載する場合がある。本実施形態においては、これらは同一の意味で記載されている。なお、本実施形態では、P2Pグループオーナー(GO)、P2Pクライアント(CL)および役割が未決定の通信装置群をまとめて、P2Pデバイスという。
DHCPクライアント制御部204は、GOネゴシエーション制御部203において通信装置101の役割が無線LANステーションとなったときに起動される。DHCPサーバ制御部205は、GOネゴシエーション制御部203において通信装置101の役割が無線LANアクセスポイントとなったときに起動される。
WPSエンローリ制御部206(WPS Enrollee Controller)は、無線LANの通信のために必要な通信パラメ―タを、他のWPSレジストラ装置より受信する。DHCPクライアント制御部204と同様に、WPSエンローリ制御部206は通信装置101の役割が無線LANステーションのときに動作する。WPSレジストラ制御部207は、無線LANの通信のために必要な通信パラメータを他のWPSエンローリ装置に提供する。DHCPサーバ制御部205と同様に、WPSレジストラ制御部207(WPS Registrar Controller)は通信装置101の役割が無線LANアクセスポイントのときに動作する。なお、WPSレジストラによって提供される通信パラメータは、ネットワーク識別子としてのSSID、暗号鍵、暗号方式、認証鍵、認証方式等のパラメータである。
無線LANパケット受信部208及び無線LANパケット送信部、209は、上位レイヤの通信プロトコルを含むパケットの送受信を行う。無線LANステーション機能制御部210は、通信装置101が無線LANステーションとして動作するときの認証・暗号処理等を実施し、無線LANアクセスポイントとして動作する装置が構築した無線ネットワークに参加する。無線LANアクセスポイント機能制御部211は、通信装置101が無線LANアクセスポイント機能として動作するときに無線ネットワークを構築し、認証・暗号処理および通信相手装置の管理等を実施する。無線LANステーション機能制御部210および無線LANアクセスポイント機能制御部211は、どちらか一方の機能もしくは同時に動作することが可能である。
パケットルーティング制御部212は、無線LANアクセスポイント機能制御部211が動作しているときに、通信パケットをブリッジおよびルーティングする。データ記憶部213は、ソフトウェアそのものおよび、無線LANパラメータや、前述のDHCPアドレステーブルおよびARPテーブル等の各種テーブルを記憶する。
サービスディスカバリ制御部214(Service Discovery Controller)は、Wi−Fi Direct特有のサービスディスカバリ機能を司る。サービスディスカバリ機能は、IEEE802.11uで定められたアクションフレームを送受信することにより、相手通信装置の保有しているサービス情報をやりとりする。具体的にはSD Queryを送信し、SD Responseを返答として受信する。もしくは、相手装置からのSD Queryを受信し、応答としてSD Responseを送信する。
P2Pインビテーション機能制御部215(P2P Invitation Function Controller)は、Wi−Fi Direct規格で定められたインビテーション機能を制御する。インビテーション機能は、GO機器もしくはCL機器が役割の決まっていないP2PデバイスをP2Pクライアントとして接続を促す機能である。なお、このインビテーション機能についてはWi−Fi Direct仕様に定められており、ここでは詳細な説明を省略する。
アプリケーションレイヤサービス提供部216は、アプリケーションレイヤにおけるサービスの提供を行う。ここでアプリケーションレイヤとは、OSI参照モデルにおける第5層以上の上位レイヤにおけるサービス提供層のことをいう。すなわち、アプリケーションレイヤサービス提供部216は、例えば、印刷機能(印刷サービス)や画像ストリーミング機能(動画像ストリーミングサービス)や、ファイル転送機能(ファイル転送サービス)などを提供する。
アプリケーションレイヤサービス利用部217は、アプリケーションレイヤにおけるサービスの利用を司る。対向となる装置のアプリケーションレイヤサービス提供部216によって提供されるサービスが利用される。すなわち、アプリケーションレイヤサービス利用部217は、印刷サービス提供装置へ印刷物を送信する機能や、デジタルディスプレイに動画像を送信する機能などを司る。
なお、図2に示す全ての機能ブロックはソフトウェアによって提供されるものに限らず、少なくとも一部がハードウェアによって提供されるようにしてもよい。そして、図2に示す各機能ブロックは、相互関係を有するものである。また、図2に示す各機能ブロックは一例であり、複数の機能ブロックが1つの機能ブロックを構成するようにしてもよいし、何れかの機能ブロックが更に複数の機能を行うブロックに分かれてもよい。
また、本実施形態において、アプケリーションレイヤにおけるサービスは、そのサービスを提供する装置と、そのサービスを利用する装置とによって実現される。アプリケーションレイヤにおけるサービスの一例として印刷サービスを例にすると、サービス提供装置はプリンタであり、PC等から送られる印刷データを受信して印刷を行う。一方、サービス利用装置はPC等の装置であり、印刷データを生成してサービス提供装置としてのプリンタに送信する。また、サービスの一例として画像転送サービスを例にすると、サービス提供装置はデジタルカメラであり、撮影した画像データを送信する。一方、サービス利用装置はPCやスマートフォン等の装置であり、受信した画像データの表示や保存を行う。
<接続形態の概要>
図3に、本実施形態におけるネットワーク構成例を示す。ネットワーク31は、通信装置STA−A及びSTA−Bを含む。STA−A及びSTA−Bはそれぞれ、先に説明した図1、図2の構成を有する。
<機器接続シーケンス>
以下、本実施形態における、画像データ等のファイルを転送するサービスについて説明する。なお、ファイル転送に関するサービスとして、規格に定められた標準ファイル転送サービス(以下「標準サービス」という。)と、ベンダーにより定められたベンダー拡張ファイル転送サービス(以下「拡張サービス」という。)が存在するものとする。標準サービスは標準機能をサポートするものであり、拡張サービスは標準機能及び拡張機能をサポートする。拡張サービスは例えば、ベンダー固有のサービスであり、例えば複数枚の画像データを一度に送信可能であったり、分割送信やリサイズ送信が可能であったりといった、標準サービスに対して機能が拡張されたサービスである。なお、ここで扱うサービスはファイル転送サービスであるとして説明するが、印刷サービスや動画像ストリーミングサービス等であってもよい。
また、初回接続時に相手機器(外部装置)の情報として相手機器名(識別情報)とサービス種別(標準サービス/拡張サービス)の情報を接続履歴として記憶するものとする。これにより、2回目以降の接続時に接続履歴から相手機器名を選択することで、サービス種別も自動的に選択され、接続手順を簡略化できる。なお、本実施形態では、接続履歴を記憶する際に、記憶するサービス種別に応じて接続履歴の記憶方法が変更されうる。以下、この手法について説明する。
図4A〜Dは、本実施形態における機器接続処理を示すシーケンス図である。この例では、STA−Aがサービス利用装置として、STA−Bがサービス提供装置として動作している。なお、STA−Aは初期状態では標準サービスにのみ対応しており、後述するサービスの追加により拡張サービスにも対応するものとする。一方、STA−Bは、標準サービスと拡張サービスの双方に対応し、標準サービス及び拡張サービスを選択的に提供することが可能である。
図4Aは、STA−AとSTA−Bが初めて接続したときの処理フローである。図4Bは、STA−Aに拡張サービスが追加され、STA−Bが記憶している接続履歴から初めて接続したときの処理フローである。図4Cは、STA−Aに拡張サービスが追加されて以降、STA−Bが記憶している接続履歴から接続したときの処理フローである。図4Dは、STA−Aから拡張サービスが削除され、STA−Bが再度初回接続したときの処理フローである。
まず、図4Aを参照して、STA−AとSTA−Bが初めて接続する際の動作シーケンスを説明する。ユーザはサービス提供装置であるSTA−Bの操作部109を操作し、サービス提供装置の初回接続操作を指示する(F401)。初回接続操作の指示は、例えばファイル転送のサービスの場合、操作メニューから画像送信機能の選択や、画像共有機能の選択により実行されうる。
STA−Bは接続処理を行うにあたり、ファイル転送サービスとして、標準サービスと拡張サービスに対応していることを周辺機器(外部装置)へ報知するために、サービス報知信号を送信する(F402)。
さらにユーザはサービス利用装置であるSTA−Aの操作部109を操作し、サービス提供装置の検索開始を指示する(F403)。検索開始の指示は、例えば、特定のアプリケーションの起動や、特定のアクションの実行により行われる。例えばファイル転送のサービスの場合、ファイル転送用のアプリケーションの起動や、各種アプリケーションからのファイル転送操作により実行されうる。
STA−Aは、ファイル転送サービスを利用するために、サービス種別を指定して問い合わせ信号(サービス検索信号)を送信する。ここでは、STA−Aは、標準サービスを提供している通信装置を検索するためのサービス検索信号を送信する(F404)。この問い合わせ信号を受信したSTA−Bは、STA−Aに検索応答信号を送信する(F405)。
なお、ユーザによるSTA−Bの接続操作指示と、STA−Aの検索開始指示の順序は上記手順に限定されるものではなく、STA−Aの検索開始指示を行った後、STA−Bの接続操作指示を行ってもよい。
STA−Aは、検索応答信号を受信すると、表示部105に検索応答信号を送信した装置の一覧を表示する。その際の表示例を図9(a)に示す。図9(a)において、表示された一覧901には、検索応答信号を送信したSTA−Bが含まれており、図4Aの動作シーケンスでは、ユーザは操作部109を操作し、接続する相手機器としてSTA−Bを選択する(F406)。
図4Aの動作シーケンスでは、STA−Aは標準サービスのみに対応しているので、STA−Aは、STA−Bに対して、標準サービスでの接続要求を送信する(F407)。STA−Bは、STA−Aからの接続要求(F407)を受信すると、表示部105にSTA−Aからの接続を許可するか否かを決定するための画面を表示する。その際の表示例を図9(b)に示す。接続要求を送信してきた機器名が画面902に表示されており、ユーザは、接続を許可する場合はOKボタン904を、接続を拒否する場合はキャンセルボタン903を選択する(F408)。STA−BにおいてOKボタン904が選択されると、STA−BはSTA−Aに対して接続応答を送信する(F409)。なお、図9(b)の表示画面は一例であり、接続要求(F407)を受信したら、自動的に接続応答(F409)を送信するようにし、STA−Bにおける表示画面を省略することも可能である。
すると、STA−AはSTA−Bが所望のサービスを提供していることを認識するため、無線レイヤでの接続処理(F410)、および、標準サービスにおいて定められた所定の接続処理を実施する(F411)。なお、本実施形態ではサービス検索後に無線レイヤでの接続処理を実施する例を示しているが、あらかじめ無線レイヤの接続処理は実施しておき、F411のサービス接続処理のみを実施してもよい。
また、無線レイヤでの接続処理は、前述したWi−Fi Direct仕様に基づいた接続処理である。すなわちSTA−AまたはSTA−Bのどちらか一方がP2Pグループオーナー(GO)となり、他方がP2Pクライアント(CL)となり、CLはGOが構築した無線ネットワークに参加することによって接続を行う。
接続処理が完了した後、STA−BはSTA−Aとの接続情報を記憶部103に記憶する(F412)。接続情報の詳細は後述するが、図4Aの動作シーケンスでは、少なくとも、機器名(STA−A)と接続したサービス(標準サービス)が記憶される。ここで、接続したサービスが標準サービスである場合は、拡張サービスも併せて記憶される。これは、図4B以降に示すように、今後STA−Aはサービスが追加され、拡張サービスに対応する可能性があるためである。記憶した接続情報は接続履歴として記憶部103で管理され、次回以降の接続時に接続履歴を使用して接続処理を行うことが可能である。
その後、STA−AとSTA−Bとの間でサービス処理を実施する(F413)。
次に、図4Bを参照して、STA−Aに拡張サービスが追加された後に、STA−Bが記憶している接続履歴から接続したときの処理フローを説明する。
ユーザは、サービス利用装置であるSTA−Aの操作部109を操作し、STA−Aに拡張サービスを追加する(F420)。拡張サービスの追加は、例えばベンダーアプリケーションをSTA−Aにインストールすることにより実行される。これによりSTA−Aは標準サービスと拡張サービスの双方に対応するサービス利用装置となる。
ユーザは、サービス提供装置であるSTA−Bの操作部109を操作し、履歴接続を指示する(F421)。履歴接続の指示は、F412において記憶部103に記憶された接続情報を読み出し、表示部105に表示された接続履歴を選択することで実行される。その際の表示例は図9(a)と同様である。すなわち、表示部105には、記憶部103から読み出した接続情報であるSTA−B(901)が表示され、図4Bの動作シーケンスでは、ユーザは操作部109を操作し、接続する機器としてSTA−B(901)を選択する。
F402とF403は図4Aと同様である。F402において、STA−Bは、標準サービスと拡張サービスに対応していることを周辺機器へ報知し、F403において、STA−Aは、サービス提供装置の検索を実行する。
STA−Aは、ファイル転送サービスを利用するために、標準サービス又は拡張サービスを提供している通信装置を検索する問い合わせ信号を送信する(F422)。STA−AはF420で拡張サービスを追加しているので、ここでは拡張サービスを提供している通信装置も検索する。なお、問い合わせ信号は高機能である拡張サービスを提供しているサービス提供装置を初めに検索し、発見できなかった場合は標準サービスを提供するサービス提供装置を検索するようにしてもよい。
この問い合わせ信号を受信したSTA−Bは、STA−Aに検索応答信号を送信する(F423)。STA−Bは標準サービスと拡張サービスの両方に対応しているので、F423では標準サービス、拡張サービスそれぞれに対して検索応答信号を送信する。
なお、ユーザによるSTA−Bの接続操作指示と、STA−Aの検索開始指示の順序は上記手順に限定されるものではなく、STA−Aの検索開始指示を行った後、STA−Bの接続操作指示を行ってもよい。
F406は図4Aと同様である。すなわち、検索応答信号を送信した装置の一覧を表示部105に表示し、ユーザは操作部109を操作しSTA−Bを選択する。図4Bの動作シーケンスでは、STA−Aは標準サービスと拡張サービスに対応しているので、機能が拡張され高機能な拡張サービスでの接続要求を送信する(F424)。
F408からF410までは図4Aと同様である。すなわち、F408で接続許可操作を行い、F409で接続応答を送信し、F410で無線レイヤでの接続処理を行う。その後、拡張サービスにおいて定められた所定の接続処理を実施する(F425)。なお、本実施形態ではサービス検索後に無線レイヤでの接続処理を実施する例を示しているが、あらかじめ無線レイヤの接続処理は実施しておき、F411のサービス接続処理のみを実施してもよい。
また、無線レイヤでの接続処理は、前述したWi−Fi Direct仕様に基づいた接続処理である。すなわちSTA−AまたはSTA−Bのどちらか一方がP2Pグループオーナー(GO)となり、他方がP2Pクライアント(CL)となり、CLはGOが構築した無線ネットワークに参加することによって接続を行う。
接続処理が完了した後、STA−BはSTA−Aとの接続情報を記憶部103に記憶する(F426)。接続情報の詳細は後述するが、図4Bの動作シーケンスでは、少なくとも機器名(STA−A)と接続したサービス(拡張サービス)が記憶され、標準サービスは記憶されない。これは、拡張サービスは標準サービスより高機能であるため、STA−Aとは拡張サービスでの接続を優先するためである。記憶した接続情報は接続履歴として記憶部103で管理され、次回以降の接続時に接続履歴を使用して接続処理を行うことが可能である。
その後、STA−AとSTA−Bとの間でサービス処理を実施する(F427)。
次に、図4Cを参照して、STA−Aに拡張サービスが追加されて以降、STA−Bが記憶している接続履歴から接続したときの処理フローを説明する。
F421は図4Bと同様であり、操作部109を操作し、記憶部103から読み出した接続情報を選択する。STA−Bは履歴情報を用いて接続を行うので、既にSTA−Aが拡張サービスに対応していることを知っている。そのため、図4Cの動作シーケンスでは、STA−Bは接続処理を行うにあたり、拡張サービスのみに対応していることを周辺機器へ通知するために、サービス報知信号を送信する(F431)。
その後のF403とF422はそれぞれ図4A、図4Bと同様であり、STA−Aはサービス提供装置を検索するための問い合わせ信号を送信する。この問い合わせ信号を受信したSTA−Bは、STA−Aに検索応答信号を送信する(F432)。STA−Bは標準サービスと拡張サービスの両方に対応しているが、STA−Aとは拡張サービスで接続可能であることを既に知っており、F431でも拡張サービスにのみ対応していると報知している。したがって、F432では、STA−Bは拡張サービスの検索問い合わせに対してのみ検索応答信号を送信する。
なお、ユーザによるSTA−Bの接続操作指示と、STA−Aの検索開始指示の順序は上記手順に限定されるものではなく、STA−Aの検索開始指示を行った後、STA−Bの接続操作指示を行ってもよい。
以降、F406、F424、F408、F409、F410、F425、F426、F427については、図4A、図4Bと同様である。
次に、図4Dを参照して、STA−Aから拡張サービスが削除され、STA−Bが再度初回接続したときの処理フローを説明する。
ユーザはサービス利用装置であるSTA−Aの操作部109を操作し、STA−Aから拡張サービスを削除する(F440)。拡張サービスの削除は、例えばベンダーアプリケーションをSTA−Aからアンインストールすることにより実行される。これによりSTA−Aは標準サービスのみに対応するサービス利用装置となる。F401からF413は図4Aと同様である。
図4Dの動作シーケンスでは、STA−Aから拡張サービスが削除されているため、STA−Bから履歴接続を行ってもSTA−Aと拡張サービスで接続できないため接続が確立しない。そのため図4Aと同様に初回接続操作を行っている。
<機器接続処理>
図6A、図6Bは、本実施形態の通信装置の動作を示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップは、通信装置の制御部102が入力信号や記憶部103に記憶されたプログラムに従い、通信装置の各部を制御することにより実現される。
F401又はF421において、操作メニューから画像送信機能の選択や、画像共有機能の選択が実行されると、STA−Bの制御部102は機器接続処理を開始する。
S601において、制御部102はユーザにより選択された接続処理が初回接続処理なのか履歴接続処理なのかを判断する。この接続処理が初回接続処理である場合、制御部102は処理をS602に進める。この接続処理が履歴接続処理である場合、制御部102は処理をS603に進める。
S602においては、制御部102はサービス報知を行うパラメータの初期設定を記憶部103から読み出し、処理をS604に進める。STA−Bは標準サービスと拡張サービスの双方に対応しているので、記憶部103に記憶されているパラメータの初期設定は、標準サービスと拡張サービスの双方である。
S603においては、制御部102は記憶部103から接続履歴情報を読み出し、処理をS604に進める。図5に接続履歴情報の例を示す。履歴の個数は、機器番号フィールド501,511によって管理されうる。接続順フィールド502,512には、履歴の使用頻度が記述され、表示部105に接続履歴を表示する際に最近接続したものを上位に表示する場合などに使用される。機器種別フィールド503,513には、接続相手機器の種別が記述される。登録名フィールド504,514は、表示部105に接続履歴を表示する際に使用される。UUIDフィールド505,515には、接続相手機器の機器IDが記述され、相手機器を識別するために使用される。サービス種別フィールド506,507,516,517には、相手機器と接続した際に使用したサービス種別を示す情報が記述される。サービス種別の記憶アルゴリズムについては図6BのS621からS627で後述する。図5の(a)及び(b)では、接続履歴として1つの履歴しか記載していないが、複数個の接続履歴を管理することも可能である。
S604において、制御部102は、S602もしくはS603で読み出したパラメータをサービス報知パラメータとして設定し、処理をS605に進める。S603で読み出した接続履歴情報が複数ある場合は、複数個のサービス報知パラメータを設定する。S605において、制御部102はS604で設定したサービス報知パラメータを使用してサービス報知処理を行い、処理をS606に進め、サービス検索パケットを受信するのを待つ。S606において、制御部102はサービス検索パケットを受信したかを判断する。サービス検索パケットを受信したと判断した場合、制御部102は処理をS607に進める。サービス検索パケットを受信していないと判断した場合、制御部102は処理をS608に進める。
S607においては、制御部102はサービス検索応答処理を行う。サービス検索応答処理はS604で設定したサービス報知パラメータと、S606で受信したサービス検索パケットの双方が対応しているサービスについて検索応答を行う。図4Aの動作シーケンスの場合は、F402でサービス報知信号として標準サービスと拡張サービスを報知しており、F404でサービス検索では標準サービスが検索されているので、双方が対応している標準サービスをサービス検索応答として送信する。また図4Bの動作シーケンスの場合は、F402でサービス報知信号として標準サービスと拡張サービスを報知しており、F404でサービス検索でも標準サービスと拡張サービスが検索されている。そのため、双方が対応している標準サービスと拡張サービスをサービス検索応答として送信する。図4C、図4Dの動作シーケンスの場合も同様であり、それぞれ双方が対応しているサービスをサービス検索応答として送信する。
S608において、制御部102は接続要求を受信したかを判断する。接続要求を受信したと判断した場合、制御部102は処理をS609に進める。接続要求を受信していないと判断した場合、制御部102は処理をS606に戻す。
S609において、制御部102は無線接続処理を実行する。その後、制御部102は処理をS610へ進める。なお、無線レイヤでの接続処理は、前述したWi−Fi Direct仕様に基づいた接続処理である。すなわちSTA−AまたはSTA−Bのどちらか一方がP2Pグループオーナーとなり、他方がP2Pクライアントとなり、CLはGOが構築した無線ネットワークに参加することによって接続を行う。
S610において、制御部102はサービス接続要求として拡張サービス接続要求を受信したかを判断する。拡張サービス接続要求を受信したと判断した場合、制御部102は処理をS611へ進める。拡張サービス接続要求を受信していないと判断した場合、制御部102は処理をS612へ進める。
S611においては、制御部102は拡張サービス接続処理を実行する。サービス接続処理が完了した後、制御部102は処理をS613へ進める。S612においては、制御部102は標準サービス接続処理を実行する。サービス接続処理が完了した後、制御部102は処理をS613へ進める。S613において、制御部102は接続情報を記憶部103に記憶する。
ここで、S613の接続情報記憶処理の詳細フローを、図6Bに示す。
S621において、制御部102は記憶する接続情報のサービス種別が標準サービスかどうかを判断する。標準サービスであると判断した場合、制御部102は処理をS622に進める。標準サービスでないと判断した場合、制御部102は処理をS623に進める。S622においては、制御部102は、通信履歴の第1のサービス種別フィールド506に標準サービスを示す情報を記述し、処理をS623に進める。S623において、制御部102は、第2のサービス種別フィールド507に拡張サービスを示す情報を記述し、処理をS625に進める。S624においては、制御部102は第1のサービス種別フィールド516に拡張サービスを示す情報を記述し、処理をS625に進める。
以上のように、STA−Aと標準サービスで接続し、接続履歴として標準サービスで接続したことを記憶する場合は(S621でYES)、標準サービスを示す情報の他に、拡張サービスを示す情報も併せて接続履歴に記述する(S622,S623)。これは、今後STA−Aはサービスが追加され、拡張サービスに対応する可能性があるため、次回以降の接続時に拡張サービスによる接続処理を可能にするための設定処理である。STA−Aと拡張サービスで接続し、接続履歴として拡張サービスで接続したことを記憶する場合は(S621でNO)、拡張サービスを示す情報を接続履歴に記述し(S624)、標準サービスを示す情報は記述しない。これは、拡張サービスは標準サービスより高機能であり、拡張サービスで接続可能な相手機器とは標準サービスで接続するメリットはなく、拡張サービスを優先するためである。
S625において、制御部102は接続履歴に同一機器の情報があるか判断する。同一機器の情報があると判断した場合、制御部102は処理をS626に進める。同一機器の情報がないと判断した場合、制御部102は処理をS627に進める。S626においては、制御部102はこれから記憶する接続履歴を既に記憶されている同一機器の情報に上書きし、記憶部103に記憶する。S627においては、制御部102はこれから記憶する接続履歴を新規情報として記憶部103に記憶する。
以上が接続情報記憶処理の内容である。図4Aの動作シーケンスの場合は、標準サービスで接続したので、F412においては図5(a)に示すようにサービス種別には標準サービスと拡張サービスを記憶する。図4Bの動作シーケンスの場合は、拡張サービスで接続したので、F426においては図5(b)に示すようにサービス種別には拡張サービスを記憶する。図4Cの動作シーケンスの場合は、拡張サービスで接続したので、F426においては図5(b)に示すようにサービス種別には拡張サービスを記憶する。図4Dの動作シーケンスの場合は、標準サービスで接続したので、F412においては図5(a)に示すようにサービス種別には標準サービスと拡張サービスを記憶する。
なお、標準サービスとともに拡張サービスを併せて記憶するのは、同一のサービス内容(例えばファイル転送サービス)に対して、標準サービスと拡張サービスが存在する場合である。標準サービスしか存在しないサービスについては、記憶時に拡張サービスを記憶しない。
また、S626において、相手機器が同一の場合は接続履歴情報を上書きすると説明したが、これは同一のサービス内容(例えばファイル転送サービス)に関する接続履歴情報が対象である。相手機器が同一で異なるサービス(例えば、ファイル転送サービスと印刷サービス)で接続した場合は、ファイル転送サービスの接続履歴情報と印刷サービスの接続履歴情報は別に管理され、同一機器であっても上書きされることはない。
S614において、制御部102はサービス処理を実行する。サービス処理はサービスが例えば印刷サービスの場合は、印刷パラメータの設定や印刷データの送信などの処理であり、ファイル転送サービスの場合は、画像ファイルの送信などの処理である。サービス処理は、標準サービス、拡張サービスそれぞれ独自の処理方法であってもよい。
[第2実施形態]
上述の第1実施形態では、接続完了後に接続履歴を記憶し、以降記憶した接続履歴を使用して接続を行う場合において、接続履歴を記憶する際にサービス種別に応じて接続履歴の記憶方法を変更する手法を説明した。これにより、標準サービスにのみ対応している機器に拡張サービスを追加した場合においても接続履歴を用いて接続できることを示した。本実施形態では、接続履歴を記憶する際ではなく、接続履歴を使用する際に、サービス種別に応じて使用方法を変更する手法を説明する。本実施形態の場合においても、標準サービスにのみ対応している機器に拡張サービスを追加した場合でも接続履歴を用いて接続できることを示す。
本実施形態においても第1実施形態と同様に、画像データ等のファイルを転送するサービスについて記載する。なお、ファイル転送に関するサービスとして、規格に定められた標準ファイル転送サービス(以下「標準サービス」という。)と、ベンダーにより定められたベンダー拡張ファイル転送サービス(以下「拡張サービス」という。)が存在するものとする。拡張サービスは、標準サービスに対して機能が拡張された、ベンダー固有のサービスであり、例えば複数枚の画像データを一度に送信可能であったり、分割送信やリサイズ送信が可能であったりする。
また、初回接続時に相手機器の情報として相手機器名とサービス種別を接続履歴として記憶するものとする。これにより、2回目以降の接続時に接続履歴から相手機器名を選択することで、サービス種別も自動的に選択され、接続手順を簡略化できるものとする。
なお、本実施形態は第1実施形態と共通する部分が多いため、共通部分の説明は省略し、本実施形態に特有の部分を中心に説明する。ハードウェアの構成、ソフトウェアの構成、接続形態の概要は、第1実施形態と同様であり、それぞれ図1、図2、図3を援用する。
<機器接続シーケンス>
図7A、図7B、図7C、図7Dは、各装置間の動作シーケンスを示す模式図である。なお、図4と同様の処理に関しては同じフロー番号を付しており、ここでは説明は省略する。図7A〜図7Dの例においても第1実施形態の図4A〜図4Dと同様に、STA−Aがサービス利用装置であり、STA−Bがサービス提供装置として動作している。なお、STA−Aは初期状態では標準サービスにのみ対応しており、後述するサービスの追加により拡張サービスにも対応するものとする。STA−Bは初期状態で、標準サービスと拡張サービスの双方に対応しているものとする。
図7Aは、STA−AとSTA−Bが初めて接続したときの処理フローである。図7Bは、STA−Aに拡張サービスが追加され、STA−Bが記憶している接続履歴から初めて接続したときの処理フローである。図7Cは、STA−Aに拡張サービスが追加されて以降、STA−Bが記憶している接続履歴から接続したときの処理フローである。図7Dは、STA−Aから拡張サービスが削除され、STA−Bが再度初回接続したときの処理フローである。
まず、図7Aを用いて、STA−AとSTA−Bが初めて接続する際の動作シーケンスを説明する。図4Aと異なる部分は、接続が完了した後、STA−BがSTA−Aとの接続情報を記憶部103に記憶する処理(F701)である。図4AのF412では、接続したサービスが標準サービスである場合は、拡張サービスも併せて記憶するのに対し、F701では実際に接続した標準サービスのみ記憶すればよい。それ以外の部分は図4Aと同等である。
次に図7Bを用いて、STA−Aに拡張サービスが追加された直後に、STA−Bが記憶している接続履歴から接続したときの処理フローを説明する。図4Bと異なる部分は、サービス報知信号を送信する処理(F711)と、接続が完了した後、接続情報を記憶部103に記憶する処理(F701)である。図4BのF402では、接続履歴情報に従ってサービス報知信号を送信するのに対し、F711では接続履歴のサービス種別の内容に応じてサービス報知信号を送信する。処理の詳細については図8を用いて後述する。また、F701については図7Aと同様であり、それ以外の部分は図4Bと同様である。
次に、図7Cを用いて、STA−Aに拡張サービスが追加されて以降、STA−Bが記憶している接続履歴から接続したときの処理フローを説明する。図4Cと異なる部分は、サービス報知信号を送信する処理(F721)と接続が完了した後、接続情報を記憶部103に記憶する処理(F701)である。図4CのF431では、接続履歴情報に従ってサービス報知信号を送信するのに対し、F721では接続履歴のサービス種別の内容に応じてサービス報知信号を送信する。処理の詳細については図8を用いて後述する。また、F701については図7Aと同様であり、それ以外の部分は図4Cと同様である。
次に、図7Dを用いて、STA−Aから拡張サービスが削除され、STA−Bが再度初回接続したときの処理フローを説明する。図4Dと異なる部分は、接続が完了した後、接続情報を記憶部103に記憶する処理(F701)であるが、これは図7Aと同様である。それ以外の部分は図4Dと同様である。
図7Dの動作シーケンスでは、STA−Aから拡張サービスが削除されているため、STA−Bから履歴接続を行ってもSTA−Aと拡張サービスで接続できないため接続が確立しない。そのため図7Aと同様に初回接続操作を行っている。
<機器接続処理>
図8は、本実施形態の通信装置の動作を示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップは、通信装置の制御部102が入力信号や記憶部103に記憶されたプログラムに従い、通信装置の各部を制御することにより実現される。F401もしくはF421において、操作メニューから画像送信機能の選択や、画像共有機能の選択が実行されると、STA−Bの制御部102は機器接続処理を開始する。S601からS603は第1実施形態と同様であり、初回接続処理なのか履歴接続処理なのかを判断し、それぞれに応じたサービス報知パラメータを読み出し、処理をS801に進める。
第1実施形態では、読み出した報知パラメータをそのまま設定し、サービス報知処理を行ったが、本実施形態ではS801において、制御部102は読み出した報知パラメータが標準サービスであるか判断する。読み出した報知パラメータが標準サービスである場合、制御部102は処理をS802に進める。読み出した報知パラメータが標準サービスではなく拡張サービスである場合、制御部102は処理をS803に進める。S802においては、制御部102はサービス報知パラメータに標準サービスと拡張サービスとを設定し、処理をS605に進める。S803においては、制御部102はサービス報知パラメータに拡張サービスを設定し、処理をS605に進める。
以上のように、接続履歴のサービス種別に標準サービスが記憶されている場合は、標準サービスとともに拡張サービスも併せてサービス報知パラメータに設定し、サービス報知信号を送信する。これは、今後STA−Aはサービスが追加され、拡張サービスに対応する可能性があるためである。一方、接続履歴のサービス種別に拡張サービスが記憶されている場合は、拡張サービスのみ報知パラメータに設定し、サービス報知信号を送信する。これは、拡張サービスは標準サービスより高機能であり、拡張サービスで接続可能な相手機器とは標準サービスで接続する必要がないためである。S605からS612は第1実施形態と同様である。
第1実施形態と異なるのはS804であり、S804において、制御部102は接続したサービス種別を接続履歴として記憶部103に記憶する。第1実施形態では接続したサービス種別に応じて接続履歴に記憶する内容を変更した。一方、本実施形態では、先述したとおり、接続履歴を使用する際にサービス種別に応じて報知信号を変更するので、接続したサービス種別をそのまま接続履歴として記憶してよい。S614は第1実施形態と同様である。
以上が、本実施形態の機器接続処理である。第1実施形態では接続履歴を記憶する際に、サービス種別に応じて記憶する接続履歴情報を変更し、接続履歴を使用する際は接続履歴情報をそのまま利用しサービス報知処理を行った。これに対して、本実施形態では接続履歴を記憶する際は、接続したサービス種別をそのまま記憶し、接続履歴を使用して接続する際に、記憶しているサービス種別に応じて、サービス報知信号の内容を変更している。どちらの場合も、標準サービスにのみ対応している機器に、拡張サービスを追加した場合でも接続履歴を用いて接続することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:通信装置、102:制御部、103:記憶部、104:無線部、105:表示部、109:操作部

Claims (10)

  1. 外部装置に対して、標準機能をサポートする標準サービスと、前記標準機能及び拡張機能をサポートする拡張サービスとを選択的に提供することが可能な通信装置であって、
    接続履歴を記憶する記憶手段と、
    前記接続履歴に基づいて外部装置との接続を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記接続履歴又は初期設定に基づき通信相手装置に対して前記標準サービスによる接続処理を行った場合、当該通信相手装置との次回以降の接続時に前記拡張サービスによる接続処理を可能にするための設定処理を行うことを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記通信相手装置の情報が前記接続履歴になく、初期設定に基づき前記標準サービスによる接続処理を行った場合に、前記設定処理として、前記接続履歴に、前記通信相手装置のサービス種別として前記標準サービスを示す情報の他、前記拡張サービスを示す情報を記述する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、読み出した前記接続履歴又は初期設定が前記標準サービスによる接続処理を示す場合に、前記設定処理として、前記次回以降の接続のために、前記通信装置が前記標準サービスのみならず前記拡張サービスにも対応していることを示すサービス報知信号を送信する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記制御手段は、前記通信相手装置に対して前記拡張サービスによる接続処理を行った場合は、前記設定処理として、前記接続履歴に、前記通信相手装置のサービス種別として前記拡張サービスを示す情報を記述し、前記標準サービスを示す情報は記述しないことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記制御手段は、前記接続処理に係るネゴシエーションとして、
    前記通信相手装置において指定されたサービス種別に対応する装置を検索するためのサービス検索信号を前記通信相手装置から受信し、
    前記受信したサービス検索信号に応答して、前記通信装置が当該サービス検索信号で指定されたサービス種別に対応していることを示す検索応答信号を送信し、
    前記検索応答信号を受信した前記通信相手装置から前記指定されたサービス種別を示す情報を含む接続要求を受信し、該接続要求を受信したことに応じて前記接続処理を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記ネゴシエーションは、Wi−Fi Direct規格に準拠して行われることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記接続要求を送信してきた前記通信相手装置との接続を許可するか否かをユーザに選択させるための画面を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項5又は6に記載の通信装置。
  8. 前記標準サービス及び前記拡張サービスは、ファイル転送サービス、印刷サービス、動画像ストリーミングサービスのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 外部装置に対して、標準機能をサポートする標準サービスと、前記標準機能及び拡張機能をサポートする拡張サービスとを選択的に提供することが可能な通信装置の制御方法であって、
    外部装置と接続したときに、接続履歴を記憶手段に登録する登録ステップと、
    前記記憶手段に記憶された接続履歴に基づいて外部装置との接続を制御する制御ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップは、前記記憶手段に記憶された接続履歴又は初期設定に基づき通信相手装置に対して前記標準サービスによる接続処理を行った場合、当該通信相手装置との次回以降の接続時に前記拡張サービスによる接続処理を可能にするための設定処理を行う
    ことを特徴とする通信装置の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信装置における制御手段として機能させるためのプログラム。
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