JP2017085272A - 電力線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ECUからの供給電力の増加を回避しつつも1個の系に纏められるセンサの個数を増やし、省線化を適切に図る。【解決手段】電力線通信システムにおいて、各センサA,Bは、同期計算とデータ送信とを含むデータ送信処理を互いに重ならない期間で行う。ECUにおいては、複数のセンサに対して同時に同期計算を行う必要がなくなり、1個のセンサに対して同期計算を行えば良くなる。その結果、同期計算期間での供給電力がセンサの個数に依存して増えることがなくなる。【選択図】図5

Description

本発明は、電力線通信システムに関する。
従来より、マスタ装置に接続されている電力線と、スレーブ装置に設けられているコイルとが磁界共鳴することで、マスタ装置とスレーブ装置とが両者の間で電力線を通じてデータ通信を行う電力線通信システムが供されている。この種の電力線通信システムでは、1個の系に複数のスレーブ装置を纏めて配置することで、アナログ信号線による1対1の通信形態や分岐線を必要とするバス状の通信形態よりも省線化を図れる(例えば特許文献1参照)。
特開2013−165383号公報
1個の系に纏めるスレーブ装置の個数を増やすほど省線化を図れるが、1個の系に纏められるスレーブ装置の個数はマスタ装置からの供給電力に制限される事情がある。即ち、マスタ装置においては、通信周期が比較的短いスレーブ装置との間でデータ通信を行えるようにデータを受信するデータ受信期間を除く全ての期間で同期計算を行う。そのため、マスタ装置においては、同期計算を行う同期計算期間でのスレーブ装置への供給電力がスレーブ装置の個数に依存して増え、供給電力の上限が規定されていると、1個の系に纏められるスレーブ装置の個数が制限される。又、磁界共鳴による無線給電が有線給電よりも損失が大きいという事情からも、1個の系に纏められるスレーブ装置の個数が制限される。
ここで、系を増やすことで1個のマスタ装置との間でデータ通信可能なスレーブ装置の個数を増やせるが、その分、マスタ装置に搭載する素子数が増え、コスト高になるという問題がある。又、マスタ装置からの供給電力の上限を引き上げることでも1個のマスタ装置との間でデータ通信可能なスレーブ装置の個数を増やせるが、その分、素子の発熱量が増え、その対策のためにコスト高になるという問題もある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マスタ装置からの供給電力の増加を回避しつつも1個の系に纏められるスレーブ装置の個数を増やすことができ、省線化を適切に図ることができる電力線通信システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、マスタ装置(2)と、マスタ装置に接続されている電力線(13)と、それぞれがコイル(14)を有する複数のスレーブ装置(3)と、を備える。電力線とコイルとが磁界共鳴することでマスタ装置が複数のスレーブ装置と択一的に電力線を通じてデータ通信を行う。複数のスレーブ装置の個々は、データ送信処理の開始条件が所定の通信周期により成立すると、同期計算とデータ送信とを含むデータ送信処理を、他のスレーブ装置がデータ送信処理を行う期間と重ならない期間で行う。
複数のスレーブ装置の個々がデータ送信処理を互いに重ならない期間で行うようにしたので、マスタ装置においては、複数のスレーブ装置に対して同時に同期計算を行う必要がなくなり、1個のスレーブ装置に対して同期計算を行えば良くなる。これにより、スレーブ装置への供給電力がスレーブ装置の個数に依存して増えることがなくなる。即ち、データ送信処理の期間が互いに重ならないように複数のスレーブ装置を1個の系に纏めることで、マスタ装置からの供給電力の増加を回避しつつも1個の系に纏められるスレーブ装置の個数を増やすことができ、省線化を適切に図ることができる。
本発明の一実施形態を示す機能ブロック図 電子制御装置の処理を示すフローチャート センサの処理を示すフローチャート シーケンス図 タイミングチャート(その1) タイミングチャート(その2) 複数のセンサが接続されている態様を示す図 各センサの通信タイミングを示す図
以下、本発明を、車両に搭載される車両用の電力線通信(PLC:Power Line Communication)システムに適用した一実施形態について図面を参照して説明する。電力線通信システム1は、電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)2(マスタ装置に相当)と、センサ3(スレーブ装置に相当)とを有する。尚、図1では1個のECU2と1個のセンサ3とを例示しているが、1個のECU2に対して複数のセンサ3がデータ通信可能に設けられている。複数のセンサ3は、通信周期が同じセンサ3であっても良いし通信周期が異なるセンサ3であっても良い。又、複数のセンサ3は、電源線及びグランド線が共通化されていても良い。
車両に搭載されるセンサ3は、通信周期が比較的短いセンサと、通信周期が比較的長いセンサとに分別される。本実施形態でいう通信周期が比較的短いセンサとは、例えばクランクやカムの回転角を検知する回転角センサ、ノッキングを検知するノックセンサ等であり、その通信周期は数μs程度である。又、本実施形態でいう通信周期が比較的長いセンサとは、例えば吸気圧を検知する圧力センサ、バルブの開度を検知するポジションセンサ、温度を検知する温度センサ等であり、その通信周期は数ms〜数十ms程度である。
ECU2は、電源IC(Integrated Circuit)4と、給電IC5と、給電用の発振子6と、ローパスフィルタ(以下、LPF(Low-Pass Filter)と称する)7と、通信IC8と、通信用の発振子9と、ハイパスフィルタ(以下、HPF(High-Pass Filter)と称する)10と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)11と、フィルタ12とを有する。
電源IC4は、車両に搭載されているバッテリ電源(図示せず)から所定電圧(例えば約12ボルト)の電力を取得し、その取得した電力を給電IC5に供給する。給電IC5は、電源IC4から電力を取得すると、その取得した電力を用い、給電用の発振子6から入力した発振信号により所定周波数の電力用の交流信号を生成してLPF7に出力すると共に、電力用の直流信号を生成して通信IC8に出力する。給電IC5からLPF7に入力される電力用の交流信号は、例えば数MHz〜10MHz(例えば7MHz)の信号である。LPF7は、給電IC5から電力用の交流信号を入力すると、その入力した交流信号の高周波成分を逓減してフィルタ12に出力する。
通信IC8は、給電IC5から電力用の直流信号を入力すると、その入力した直流信号を動作電力とし、通信用の発振子9から入力した発振信号により所定周波数のデータ通信用の交流信号を生成してHPF10に出力する。通信IC8からHPF10に入力される通信用の交流信号は、例えば数百MHz(例えば300MHz)の信号である。HPF10は、通信IC8からデータ通信用の交流信号を入力すると、その入力したデータ信号の低周波成分を逓減してフィルタ12に出力する。フィルタ12は、コモンモードチョークコイルを主体として構成され、電力線13を接続している。フィルタ12は、LPF7から出力された電力用の交流信号にHPF10から出力されたデータ通信用の交流信号が重畳された信号を入力すると、その入力した信号を電力線13に送信する。電力線13は、ツイストペアケーブルから構成されており、一部の箇所のループ13aが他の箇所のループ13bよりも大きく形成されている。
マイコン11は、それぞれSPI(Serial Peripheral Interface)を介して給電IC5及び通信IC8とデータ通信可能に接続されている。マイコン11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びI/O(Input/Output)を有し、非遷移的実体的記録媒体に格納されているコンピュータプログラムを実行することで、コンピュータプログラムに対応する処理を実行し、ECU2の動作全般を制御する。
センサ3は、コイル14と、LPF15と、HPF16と、受電IC17と、通信IC18と、通信用の発振子19と、MCU(Micro Controller Unit)20と、センシングデバイス21とを有する。コイル14は、電力線13のループ13aと近い位置に設けられ、電力線13との間で磁界共鳴することで、電力用の交流信号にデータ通信用の交流信号が重畳された信号を受信し、その受信した信号をLPF15及びHPF16に出力する。LPF15は、コイル14から信号を入力すると、その入力した信号の高周波成分を逓減して受電IC17に出力する。HPF16は、コイル14から信号を入力すると、その入力した信号の低周波成分を逓減して通信IC18に出力する。
受電IC17は、LPF15から信号を入力すると、その入力した信号を用い、電力用の直流信号を生成して通信IC18とMCU20とセンシングデバイス21とに出力する。通信IC18は、受電IC17から電力用の直流信号を入力すると、その入力した直流信号を動作電力とし、通信用の発振子19から入力した発振信号により所定周波数のデータ通信用の交流信号を生成してHPF18に出力する。
MCU20は、SPIを介して通信IC18とデータ通信可能に接続されており、受電IC17から電力用の直流信号を入力すると、その入力した直流信号を動作電力とし、各種動作を行う。MCU20は、CPU、ROM、RAM及びI/Oを有し、非遷移的実体的記録媒体に格納されているコンピュータプログラムを実行することで、コンピュータプログラムに対応する処理を実行し、センサ3の動作全般を制御する。センシングデバイス21は、受電IC17から電力用の直流信号を入力すると、その入力した直流信号を動作電力とし、検知したセンサ値をMCU20に出力する。
上記した構成では、ECU2からセンサ3への信号の伝送は、マイコン11から通信IC8に送信指令が出力されることで、通信IC8、HPF10、フィルタ12、電力線13、コイル14、HPF16、通信IC18、MCU20の経路で行われる。一方、センサ3からECU2への信号及びデータの伝送は、MCU20から通信IC18に送信指令が出力されることで、通信IC18、HPF16、コイル14、電力線13、フィルタ12、HPF10、通信IC8、マイコン11の経路で行われる。
次に、上記した構成の作用について、図2から図8を参照して説明する。ここでは、センサ3のMCU20が行う処理及びECU2のマイコン11が行う処理を説明する。
センサ3において、MCU20は、所定の通信周期によるデータ送信処理の開始条件が成立すると、データ送信処理を開始し、同期要求信号をECU2に送信させ(A1)、ECU2からの同期応答信号の受信を待機する(A2)。ECU2において、マイコン11は、データ受信処理の開始条件が成立すると、データ受信処理を開始し、アイドル状態中に(B1)、センサ3からの同期要求信号の受信を待機する(B2)。マイコン11は、センサ3からの同期要求信号を受信したと判定すると(B2:YES)、同期応答信号を当該同期要求信号の送信元のセンサ3に送信させ(B3)、ECU2からの同期完了信号の受信を待機する(B4)。
センサ3において、MCU20は、ECU2から同期応答信号を受信したと判定すると(A2:YES)、同期計算を開始する(A3)。MCU20は、ECU2との間で同期の確立に成功し、同期計算を完了したと判定すると(A4:YES)、同期完了信号をECU2に送信させる(A5)。ECU2において、マイコン11は、センサ3から同期完了信号を受信したと判定すると(B4:YES)、データ受信の準備としてデータ受信制御を設定する(B5)。
センサ3において、MCU20は、同期完了信号をECU2に送信させると、データ送信を開始し(A6)、センシングデバイス21が検知したセンサ値をECU2に送信させる。そして、MCU20は、データ送信を完了したと判定すると(A7:YES)、ECU2からのデータ受信完了信号の受信を待機する(A8)。ECU2において、マイコン11は、センサ3がデータ送信を開始したことを受けて当該センサ3からのデータ受信を開始する(B6)。そして、マイコン11は、データ受信を完了したと判定すると(B7:YES)、データ受信完了信号をセンサ3に送信させ(B8)、データ受信処理を終了し、次のデータ受信処理の開始条件の成立を待機する。センサ3において、MCU20は、ECU2からのデータ受信完了信号を受信したと判定すると(A8:YES)、データ送信処理を終了し、次のデータ送信処理の開始条件の成立を待機する。
ECU2及びセンサ3が上記した一連の処理を行うことで、ECU2からの供給電力及び複数のセンサ3の消費電力は図5に示すように変動する。ここでは、ECU2が複数のセンサ3としてセンサA,Bの2個のセンサ3とデータ通信を行う場合について例示する。尚、センサA,Bは通信周期が同じであっても異なっても良い。センサA,Bは、データ送信処理の開始条件の成立を待機している期間をスタンバイ期間として動作している。センサAのスタンバイ期間での消費電力を「Ca1」とし、センサBのスタンバイ期間での消費電力を「Cb1」とし、センサA,Bの両方がスタンバイ期間でのECU2からの供給電力を「S1」とすると、以下の関係が成立する。
S1=Ca1+Cb1
「Ca1」及び「Cb1」は後述する同期計算期間及びデータ受信期間での消費電力よりも極めて小さな値であり、例えば10μW程度である。よって、「S1」も後述する同期計算期間及びデータ送信期間での消費電力よりも極めて小さな値であり、数十μW程度である。又、センサA,Bが同種のセンサであれば、「Ca1」と「Cb1」とが同じ値であるが、センサA,Bが異種のセンサであれば、「Ca1」と「Cb1」とが異なる値となる場合がある。ここで、センサAにおいてデータ送信処理の開始条件が成立すると(図5中「t1」)、センサAが同期計算を開始し、スタンバイ期間から同期計算期間に移行することで、センサAの消費電力が「Ca1」から「Ca2」まで上昇する。このとき、ECU2からの供給電力を「S2」とすると、以下の関係が成立する。
S2=Ca2+Cb1
「Ca2」は「Ca1」よりも極めて大きな値であり、例えば10mW程度である。このとき、センサBはスタンバイ期間のままであるので、センサAの消費電力の上昇分のみがECU2からの供給電力の上昇に寄与することになり、「S2」は10mW程度である。次いで、センサAが同期計算を完了すると(図5中「t2」)、センサAの消費電力が「Ca2」から「Ca1」に低下する。このとき、ECU2からの供給電力は、センサAが同期計算を開始する前まで戻り、「S2」から「S1」まで低下する。次いで、センサAがデータ送信を開始すると(図5中「t3」)、センサAの消費電力が「Ca1」から「Ca3」まで上昇する。このとき、ECU2からの供給電力を「S3」とすると、以下の関係が成立する。
S3=Ca3+Cb1
「Ca3」も「Ca1」よりも極めて大きな値である。このときも、センサBはスタンバイ期間のままであるので、センサAの消費電力の上昇分のみがECU2からの供給電力の上昇に寄与することになる。次いで、センサAがデータ送信を完了すると(図5中「t4」)、センサAの消費電力が「Ca3」から「Ca1」まで低下する。このとき、ECU2からの供給電力は、センサAがデータ送信を開始する前まで戻り、「S3」から「S1」まで低下する。このようにセンサAにおいてデータ送信処理の開始条件が成立すると、ECU2からの供給電力は、センサBがスタンバイ期間を継続するので、センサAが同期計算及びデータ送信を行うことに追従して変動する。
センサBにおいてデータ送信処理の開始条件が成立した場合も同様である(図5中「t5」〜「t8」)。即ち、センサBが同期計算を開始すると、センサBの消費電力が「Cb1」から「Cb2」まで上昇し、このとき、ECU2からの供給電力を「S4」とすると、以下の関係が成立する。
S4=Ca1+Cb2
又、センサBがデータ送信を開始すると、センサBの消費電力が「Cb1」から「Cb3」まで上昇し、このとき、ECU2からの供給電力を「S5」とすると、以下の関係が成立する。
S5=Ca1+Cb3
このようにセンサBにおいてデータ送信処理の開始条件が成立すると、ECU2からの供給電力は、センサAがスタンバイ期間を継続するので、センサBが同期計算及びデータ送信を行うことに追従して変動する。
上記した構成では、センサA,Bがそれぞれ同期計算期間及びデータ送信期間を除く期間でスタンバイ期間となり得ることで、ECU2からの供給電力を低減することができる。即ち、図6に示すように、センサA,Bがスタンバイ期間となり得ない従来の構成では、センサAの同期計算期間とセンサBの同期計算期間とが重なるので、センサAの同期計算期間での消費電力を「Ca11」とし、センサBの同期計算期間での消費電力を「Cb11」とし、センサA,Bの両方が同期計算期間でのECU2からの供給電力を「S11」とすると、以下の関係が成立する。
S11=Ca11+Cb11
このとき、「Ca11」が「Ca2」と等しく、「Cb11」が「Cb2」と等しいので、「S11」は「S2」や「S4」よりも大きな値となる。これに対し、本実施形態では、センサA,Bにおいて、データ送信処理を行う期間を除く期間、即ち、同期計算及びデータ送信の何れも行わないスタンバイ期間を設け、データ送信処理を行う期間を他のセンサがデータ送信処理を行う期間と重ならないようにした。その結果、ECU2において、センサ3への供給電力がセンサ3の個数に依存して増えることがなくなる。尚、以上は、ECU2がセンサA,Bの2個のセンサ3とデータ通信を行う場合を例示したが、ECU2が3個以上のセンサ3とデータ通信を行う場合も同様である。
以下、電力通信システム1を構築する際に、自センサのデータ送信処理を行う期間が他センサのデータ送信処理を行う期間と重ならないように複数のセンサ3を選択する一例を説明する。どのような特性のセンサ3を1個の系に纏めるかは同期計算期間及びデータ送信期間に依存する。即ち、同期計算期間とデータ送信期間との和よりも通信周期が短いセンサ3は選択対象外となり、同期計算期間とデータ送信期間との和の数倍よりも通信周期が長いセンサ3が選択対象となる。具体的に説明すると、例えば同期計算期間が「1ms」であり、データ送信期間が「数百μs」であれば、通信周期が数μs程度の回転角センサやノックセンサ等は選択対象外となり、通信周期が数ms〜数十ms程度の圧力センサやポジションセンサや温度センサ等が選択対象となる。
図7に示すように、ECU2に2本の電力線13が接続されており、第1の系としてセンサA〜Iの9個のセンサ3を設け、第2の系としてセンサJ〜Rの9個のセンサ3を設ける場合を説明する。図8は、第1の系に設けるセンサA〜Iの通信周期及び通信タイミングを示す。センサA〜Iの全ての同期計算期間が「1ms」であり、データ送信期間が「数百μs」であれば、センサA〜Iの内訳を、例えば通信周期が4[ms]のセンサ3を1個とし、通信周期が8[ms]のセンサ3を2個とし、通信周期が16[ms]のセンサ3を2個とし、通信周期が32[ms]のセンサ4を4個とし、通信タイミングを重ならないようにずらすことで、1個の系にセンサA〜Iの9個のセンサ3を纏めつつ、ECU2からの供給電力を抑えることできる。第2の系に設けるセンサJ〜Rについても同様である。このように同期計算期間及びデータ受信期間やシステムの仕様上で各センサ3に要求される通信周期を考慮し、1個の系に纏めるセンサ3を選択し、電力通信システム1を構築すれば良い。尚、物理的に近い位置に配置されるセンサ3を同じ系に纏めることで、電力線13の長さを短くすることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
各センサ3において、同期計算及びデータ送信の何れも行わないスタンバイ期間を設け、各センサ3が同期計算とデータ送信とを含むデータ送信処理を互いに重ならない期間で行うようにしたので、ECU2においては、複数のセンサ3に対して同時に同期計算を行う必要がなくなり、1個のセンサ3に対して同期計算を行えば良くなる。これにより、同期計算期間での供給電力がセンサ3の個数に依存して増えることがなくなり、ECU2からの供給電力の増加を回避しつつも1個の系に纏められるセンサ3の個数を増やすことができ、省線化を適切に図ることができる。特に車両に搭載される構成では、省線化により車両重量を軽減することができ、燃費向上に寄与することができる。又、電源線及びグランド線が共通化されている複数のセンサ3を1個の系に纏めることで、配索からの変更を容易とすることができる。
本発明は、上記した実施形態で例示したものに限定されることなく、その範囲を逸脱しない範囲で任意に変形又は拡張することができる。
車両に搭載される車両用の電力線通信システムに適用する構成に限らず、他の用途の電力線通信システムに適用する構成でも良い。
通信周期が比較的長いセンサとして、圧力センサ、ポジションセンサ、温度センサを例示したが、他のセンサを用いても良い。
図面中、1は電力線通信システム、2は電子制御装置(マスタ装置)、3はセンサ(スレーブ装置)、13は電力線、14はコイルである。

Claims (4)

  1. マスタ装置(2)と、前記マスタ装置に接続されている電力線(13)と、それぞれがコイル(14)を有する複数のスレーブ装置(3)と、を備え、前記電力線と前記コイルとが磁界共鳴することで前記マスタ装置が前記複数のスレーブ装置と択一的に前記電力線を通じてデータ通信を行う電力線通信システム(1)において、
    前記複数のスレーブ装置の個々は、データ送信処理の開始条件が所定の通信周期により成立すると、同期計算とデータ送信とを含むデータ送信処理を、他のスレーブ装置がデータ送信処理を行う期間と重ならない期間で行う電力線通信システム。
  2. 請求項1に記載した電力線通信システムにおいて、
    前記マスタ装置は、車両に搭載されている電子制御装置(2)であり、
    前記複数のスレーブ装置は、車両に搭載されている複数のセンサ(3)である電力線通信システム。
  3. 請求項2に記載した電力線通信システムにおいて、
    前記複数のセンサは、圧力センサ、ポジションセンサ、温度センサのうち少なくとも何れかである電力線通信システム。
  4. 請求項3に記載した電力線通信システムにおいて、
    前記複数のセンサは、電源線及びグランド線が共通化されているセンサである電力線通信システム。
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