JP2017082433A - 免震構造物の設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大地震のみならず巨大地震を想定して、免震装置の減衰力及び緩衝材の水平方向の長さを決定する新たな設計方法を提案する。
【解決手段】免震構造物に所定の地震力が入力された場合における下部構造物に対する上部構造物の相対水平変位xmを計算することを、免震装置の減衰力を増加させることによって計算結果が所定距離Lと定数tの差である判定値未満になるまで行うことによって、免震装置の減衰力を決定する。また、所定の地震力を超過する第二地震力が免震構造物に入力された場合における下部構造物に対する上部構造物の相対水平変位xg2を計算して、相対水平変位xg2が前記判定値を超えれば、緩衝材の設置を決定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、免震構造物を設計する方法に関する。
特許文献1〜3に記載された免震構造物は、基礎の周縁部に擁壁が立設されており、擁壁の内側において基礎と建物の間に免震装置が設けられ、免震装置によって建物が水平方向に移動可能に支持されたものである。数百年に一度の程度で極めて稀に発生するような大地震を超える規模の巨大地震の地震力が免震構造物に働いた場合、建物の横揺れが想定以上に大きくなるので、建物が擁壁に衝突する虞がある。そこで、特許文献1〜3に記載された技術では、緩衝材が擁壁に設置されており、巨大地震の発生によって建物が想定した以上に横揺れした際に、建物が緩衝材に衝突することによって、建物及び擁壁の破損が防止されている。
特開2014−77229号公報 特開2012−233362号公報 特開2006−283288号公報
ところで、巨大地震を想定して、建物の横揺れが過大にならないようにするべく、免震装置の減衰力を高め過ぎると、数十年に一度の程度で稀に発生するような大地震(巨大地震よりも地震力が小さいが、発生頻度が巨大地震よりも大きい大地震)の地震力が免震構造物に働いても、免震効果は期待したほど得られない。また、免震装置の減衰力を高めると、巨大地震が発生しても、建物が緩衝材に衝突しない可能性がある。
従って、巨大地震を想定して免震構造物を設計する上で、緩衝材の有無と免震装置の減衰力とは極めて重要な事項である。ところが、従来、免震装置の減衰力と緩衝材の有無を考慮して、巨大地震を想定して免震構造物を設計することは行われていない。
そこで、本発明の目的は、大地震のみならず巨大地震を想定して、免震装置の減衰力及び緩衝材の有無を決定する新たな設計方法を提案することである。
上記課題を解決するために、本発明の免震構造物の設計方法は、下部構造物と、その下部構造物の上に設置された上部構造物と、前記上部構造物と前記下部構造物との間に設けられ、前記上部構造物を水平方向に移動可能に支持する免震装置と、前記上部構造物の所定部位から水平方向に所定距離を置いて配置された離間物と、を備える免震構造物を設計する方法において、前記免震装置の減衰力の値を仮設定する減衰力仮設定工程と、その仮設定した減衰力の条件の下、前記免震構造物に所定の地震力が入力された場合における前記下部構造物に対する前記上部構造物の相対水平変位を計算して第一計算結果を得る第一計算工程とを、前記免震装置の減衰力の仮設定値を増加させることによって前記第一計算結果が前記所定距離未満になるまで行う第一減衰工程と、前記所定の地震力を超過した第二地震力を考慮するか否か判定する第一判定工程と、前記第一判定工程において前記第二地震力を考慮しないと判定した場合に、前記免震装置の減衰力を、前記第一計算結果が前記所定距離未満になったときにおける仮設定値に決定する第一決定工程と、前記第一判定工程において前記第二地震力を考慮すると判定した場合に、前記上部構造物の前記所定部位又は前記離間物に緩衝材の設置を設計する設計工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、所定の地震力の大地震及びそれを超過する第二地震力の巨大地震を想定して、免震装置の減衰力及び緩衝材の水平方向の長さを適切に設計することができる。
免震構造物の概略断面図である。 図1に示すα部の拡大図である。 図2の仕様とは別仕様におけるα部の拡大図である。 図2及び図3の仕様とは別仕様におけるα部の拡大図である。 図2〜図4の仕様とは別仕様におけるα部の拡大図である。 設計方法の工程を示したフローチャートである。 図6の工程に続く工程を示したフローチャートである。 大地震の地震力が免震構造物に入力された場合の上部構造物の変位を示した図面である。 巨大地震の地震力が免震構造物に入力された場合の上部構造物の変位を示した図面である。 巨大地震の地震力が免震構造物に入力された場合の上部構造物の変位を示した図面である。 中間層免震型の免震構造物の概略断面図である。 中間層免震型の免震構造物の概略断面図である。 中間層免震型の免震構造物の概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているので、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の説明において、大地震とは、数十年に一度の程度で稀に発生するような地震と、数百年に一度程度で極めて稀に発生する地震である。巨大地震とは、そのような大地震を超える規模の地震である。また、巨大地震は大地震よりも地震力が大きい。
図1は、設計しようとする免震構造物1の概略図である。図1に示すように、下部構造物である基礎2が地盤に設けられ、基礎2の周縁部に擁壁(離間物)4が立設されている。基礎2上には複数の免震基礎(下部免震基礎)5が凸状に設けられ、免震装置6が免震基礎5上にそれぞれ設置されている。図1に示す建物7は、複数階の上部構造物である。建物7の各柱の下端部には柱脚部(上部免震基礎)8が設けられ、各柱脚部8が免震装置6上に搭載された状態で免震装置6に連結され、免震装置6によって建物7が水平方向に移動可能に支持されている。これら柱脚部8は擁壁4の内側に配置され、柱脚部8の高さ方向の大部分が擁壁4の上端よりも下に位置している。そして、建物7の周縁部に配置された柱脚部8と擁壁4との間に隙間9が設けられている。その隙間9の幅、つまり柱脚部8から擁壁4までの水平距離をL [mm]とすると、L [mm]の具体的な値は例えば500〜700 [mm]である。
基礎2、擁壁4、免震基礎5、免震装置6、建物7及び柱脚部8は既設・新設の何れであってもよい。既設の場合、後述の設計方法による設計事項に従って擁壁4及び免震装置6等を改良工事することによって、後述の設計方法によって設計された免震構造物1を構築する。一方、新設の場合、基礎2、擁壁4、免震基礎5、免震装置6、建物7及び柱脚部8等を新規に施工することによって、後述の設計方法によって設計された免震構造物1を構築する。
図2〜図5は、図1に示すα部を拡大して示すものである。図2〜図5に示すように、免震構造物1には4つの仕様がある。
図2に示すように、第1仕様の免震構造物1では、擁壁4と柱脚部8との間が単なる空間とされており、擁壁4と柱脚部8との間には障害物等が設けられていない。
図3及び図4に示すように、第2及び第3仕様では、周辺部に配置された柱脚部8の近傍において、緩衝材10が擁壁4に設けられている。
第2仕様と第3仕様の相違について説明する。図3に示すように、第2仕様の免震構造物1では、その擁壁4の内側の一部分が緩衝材10となっており、緩衝材10から柱脚部8までの水平距離が柱脚部8から擁壁4までの水平距離Lに等しい。つまり、緩衝材10が擁壁4の内面4aにおいて露出するようにして擁壁4に埋設され、その緩衝材10の表面10aと擁壁4の内面4aが面一となっている。一方、図4に示すように、第3仕様の免震構造物1では、緩衝材10が擁壁4の内面4aに張り付けられるようにして設置され、緩衝材10の表面10aと擁壁4の内面4aとの間に段差が形成されており、緩衝材10から柱脚部8までの距離が柱脚部8から擁壁4までの水平距離Lよりも小さい。
図5に示すように、第4仕様の免震構造物1では、周辺部に配置された柱脚部8の側面に緩衝材10が取り付けられており、緩衝材10から擁壁4までの距離が柱脚部8から擁壁4までの水平距離Lよりも小さい。
緩衝材10は、例えば樹脂製(例えばポリプロピレン製)のハニカム構造板やゴム製の防舷材である。このような緩衝材10が設けられることで、大地震或いは巨大地震の発生時に柱脚部8が緩衝材10に衝突したときに、緩衝材10が塑性的に圧縮されることによって建物7の振動エネルギーが吸収され、柱脚部8や擁壁4の破損を防止できる。また、柱脚部8と緩衝材10の衝突によって建物7の振幅を小さく抑えることができ、免震装置6の過大な変形を防止できる。なお、緩衝材10は、柱脚部8との衝突によって建物7の振動エネルギーを吸収するものであれば、ハニカム構造板に限るものではない。
以下に説明する設計方法によって、免震構造物1の仕様を決定するとともに、緩衝材10の水平長さ(厚さ)T [mm]と免震装置6の減衰力A(具体的には、等価減衰定数)を決定する。
図6及び図7を参照して、免震構造物1の設計方法について説明する。図6及び図7は、免震構造物1の設計方法の工程を示したフローチャートである。
まず、免震装置6の減衰力Aを表す変数aに所定の初期値a0を当てはめる(ステップS1)。変数aは、免震装置6の減衰力Aの仮設定値として用いられるものである。ここで、既設である場合、初期値a0は、設置されている免震装置6の減衰力の実測値又は設計値(ここでいう設計値とは、建物7の建設時における設計値をいう。)である。新設である場合、基礎2、擁壁4、免震基礎5、免震装置6、建物7及び柱脚部8の基本設計において設定された免震装置6の減衰力の基本設計値を初期値a0として設定する。
次に、基本設計による建物7の重量と免震装置6の減衰力A(ここでの減衰力Aは、仮設定した変数aの値である。)の条件の下、所定の地震力(地動加速度)が免震構造物1に入力された場合における基礎2に対する建物7の相対水平変位xm [mm]を所定の解析法(例えば、時刻歴応答解析法)によって計算する(ステップS2)。その解析に入力する所定の地震力は平成12年の建設省(現国土交通省)告示第1461号第4号に規定された加速度応答スペクトル(以下、告示スペクトルという。)を有する極めて稀に発生する地震力(建築基準法施行令第88条第3項に定める地震力)である。
次に、ステップS2で計算した相対水平変位xmと水平距離Lとを比較する(ステップS3)。なお、新設の場合、柱脚部8から擁壁4までの距離の基本設計値を水平距離Lの数値として用い、既設の場合、柱脚部8から擁壁4までの距離の実測値又は建設時設計値を水平距離Lの数値として用いる。
ステップS3での比較の結果、図8の破線31で示すように、ステップS2で計算した相対水平変位xmが水平距離L以上である場合(ステップS3:NO)、変数aに所定の増分Δaを加算することによって変数aを更新し(ステップS4)、建物7の相対水平変位xmを再計算し(ステップS2)、再計算した相対水平変位xmと水平距離Lとを比較する(ステップS3)。なお、ステップS4において変数aを増加させることは、免震装置6の減衰力Aの増強に相当するので、再計算後の相対水平変位xmの値は先に計算した相対水平変位xmの値よりも小さい。
そして、計算した相対水平変位xmが水平距離L未満(ステップS3:YES)になるまで(図8に示す一点鎖線32参照)、ステップS2の再計算、ステップS3の比較及びステップS4の変数aの増加を繰り返して行う。これにより、告示スペクトルに相当する地震力の大地震を考慮して、免震装置6の減衰力Aの数値を設計することができる。
1回目又は複数回目のステップS3の比較において、計算した相対水平変位xmが水平距離L未満である場合(ステップS3:YES)、告示スペクトルに相当する地震力を超過する第二地震力(この第二地震力は、極めて稀に発生する大地震を超過する巨大地震の地震力であり、より具体的には、建築基準法施行令第88条第3項に定める地震力を超える地震力である。)を考慮するか否か検討する(ステップS5)。検討の結果、第二地震力を考慮しない場合(ステップS5:NO)、免震装置6の減衰力Aをその時点での変数aの値に決定する(ステップS6)。更に、緩衝材10を設置しないことに決定して、免震構造物1の仕様として第1仕様(図2参照)を採用する(ステップS6)。その後、このような決定事項(設計事項)に従って免震構造物1を現場に構築(新設工事又は改良工事)する。免震構造物1の改良工事の場合、免震装置6の支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を交換したり、免震装置6に支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を追加したりして、免震装置6の減衰力AをステップS6で決定した値(変数aの値)に調整する。一方、免震構造物1の新設工事の場合、ステップS6で決定した値(変数aの値)の減衰力Aを有した免震装置6を選定して、その免震装置6を設置する。
このように設計・構築された免震構造物1では、建築基準法施行令第88条第3項に定める地震力の大地震が発生しても、建物7の柱脚部8が擁壁4に衝突しないことが想定されるので、免震装置6の免震効果を十分に発揮することができる。
ステップS5の検討結果、第二地震力を考慮する場合(ステップS5:YES)、基本設計による建物7の重量と免震装置6の減衰力A(ここでの減衰力Aはその時点での変数aの値である。)の条件の下、巨大地震の第二地震力(第二地動加速度)が免震構造物1に入力された場合における基礎2に対する建物7の相対水平変位xg1 [mm]を所定の解析法(例えば、時刻歴応答解析法)によって計算する(ステップS7)。なお、この計算に入力する第二地震力は、ステップS3の解析に入力する地震力よりも大きい。
次に、ステップS7で計算した相対水平変位xg1と水平距離Lとを比較する(ステップS8)。その比較の結果、図9の一点鎖線34で示すように、ステップS7で計算した相対水平変位xg1が水平距離L以下である場合(ステップS8:NO)、免震装置6の減衰力Aをその時点での変数aの値に決定する(ステップS9)。更に、緩衝材10を設置しないことに決定して、免震構造物1の仕様として第1仕様(図2参照)を採用する(ステップS9)。その後、このような決定事項(設計事項)に従って免震構造物1を現場に構築(新設工事又は改良工事)する。免震構造物1の改良工事の場合、免震装置6の支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を交換したり、免震装置6に支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を追加したりして、免震装置6の減衰力AをステップS9で決定した値(変数aの値)に調整する。一方、免震構造物1の新設工事の場合、ステップS9で決定した値(変数aの値)の減衰力Aを有した免震装置6を選定して、その免震装置6を設置する。なお、巨大地震の際に柱脚部8が擁壁4に衝突しないことが想定されるので(ステップS8参照)、ステップS9の設計事項のように緩衝材10の無い第1仕様を採用して、コスト削減を図る。
ステップS8の比較の結果、ステップS7で計算した相対水平変位xg1が水平距離Lを超える場合(ステップS8:YES)、免震構造物1の仕様として第2仕様(図3に示すように、緩衝材10が擁壁4の一部である仕様)を採用可能かどうか検討する(ステップS10)。例えば、既設の場合、擁壁4の改良工事が可能であれば、免震構造物1の仕様として第2仕様を採用可能であると判断し、擁壁4の改良工事が不可能であれば、免震構造物1の仕様として第2仕様を採用不可能と判断する。また、例えば、既設又は新設の場合、免震構造物1の建設現場の敷地面積や建物7の建築面積等の都合上、擁壁4の設計変更が可能であれば、免震構造物1の仕様として第2仕様を採用可能であると判断し、擁壁4の設計変更が不可能であれば、免震構造物1の仕様として第2仕様を採用不可能と判断する。
ステップS10の検討の結果、第2仕様の採用が可能である場合(ステップS10:YES)、免震装置6の減衰力Aをその時点での変数aの値に決定する(ステップS11)。また、緩衝材10を設置することに決定し、免震構造物1の仕様として第2仕様(図3参照)を採用するので(ステップS11)、柱脚部8と緩衝材10との間の水平距離を水平距離Lに等しく設計する。また、相対水平変位xg1と水平距離Lの差を計算し、緩衝材10の水平長さTをその差以上の値に決定する(ステップS11)。相対水平変位xg1と水平距離Lの差は、極めて稀に発生する大地震の地震力(建築基準法施行令第88条第3項に定める地震力)を超える第二地震力考慮したものであるので、緩衝材10の水平長さTもその第二地震力を考慮したものとなる。
その後、ステップS11の決定事項(設計事項)に従って免震構造物1を現場に構築(新設工事又は改良工事)する。免震構造物1の改良工事の場合、免震装置6の支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を交換したり、免震装置6に支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を追加したりして、免震装置6の減衰力AをステップS11で決定した値(変数aの値)に調整する。一方、免震構造物1の新設工事の場合、ステップS11で決定した値(変数aの値)の減衰力Aを有した免震装置6を選定して、その免震装置6を設置する。新設、既設のどちらの場合でも、免震構造物1を構築するに際して、水平長さTの緩衝材10を選定して、緩衝材10が擁壁4の一部となるように緩衝材10及び擁壁4を施工することによって、柱脚部8から緩衝材10までの距離を水平距離Lに等しくする。
巨大地震の際に柱脚部8が緩衝材10に衝突することが想定されるところ、巨大地震の第二地震力を考慮して緩衝材10の水平長さTを設計しつつ(ステップS11参照)、水平長さTの緩衝材10を擁壁4の一部として設置する第2仕様(図3)を採用する(ステップS11)ことによって、巨大地震の際に柱脚部8が緩衝材10を突き抜けて振動することを防止できる。また、巨大地震の際に柱脚部8と緩衝材10の衝突により建物7の振動エネルギーを吸収して、建物7の過大な横揺れを抑えることができるとともに、免震装置6の破損も防止することができる。
ステップS10の検討の結果、第2仕様の採用が不可能である場合(ステップS10:NO)、水平距離Lから所定の定数t [mm]を減じて、それらの差(以下、判定値という。)を求める(図7のステップS12)。ここで、定数tは、緩衝材10の水平長さTの仮値である。また、定数tは水平距離Lよりも小さく、定数tの具体的な値は50〜200 [mm]である。なお、上述のように、新設の場合、水平距離Lは柱脚部8から擁壁4までの距離の基本設計値であり、既設の場合、水平距離Lは柱脚部8から擁壁4までの距離の実測値又は建設時設計値である。
次に、ステップS2で計算した相対水平変位xm(ステップ2を二回以上行った場合、最後のステップS2で計算した相対水平変位xm)と判定値とを比較する(ステップS13)。比較の結果、相対水平変位xmが判定値以上である場合(ステップS13:NO)、変数aに所定の増分Δaを加算することによって変数aを更新し(ステップS14)、ステップS2の場合と同様に建物7の相対水平変位xmを再計算し(ステップS15)、再計算した相対水平変位xmと判定値とを比較する(ステップS13)。
そして、計算した相対水平変位xmが判定値未満(ステップS13:YES)になるまで、ステップS14の変数aの増加、ステップS13の再計算及びステップS11の比較を繰り返して行う。これにより、告示スペクトルに相当する極めて稀に生じる地震力の大地震を考慮して、更に緩衝材10の水平長さTの仮値(定数t)も考慮して、免震装置6の減衰力Aの値を設計することができる。
1回目又は複数回目のステップS13の比較において、計算した相対水平変位xmが判定値未満である場合(ステップS13:YES)、基本設計による建物7の重量と免震装置6の減衰力A(ここでの減衰力Aはその時点での変数aの値である。)の条件の下、巨大地震の第二地震力(第二地動加速度)が免震構造物1に入力された場合における基礎2に対する建物7の相対水平変位xg2 [mm]を所定の解析法(例えば、時刻歴応答解析法)によって計算する(ステップS14)。そして、計算した相対水平変位xg2と判定値とを比較する(ステップS17)。
ステップS17での比較の結果、図10の一点鎖線36で示すように、計算した相対水平変位xg2が判定値以下である場合(ステップS17:NO)、免震装置6の減衰力Aをその時点での変数aの値に決定する(ステップS18)。更に、緩衝材10を設置しないことに決定して、免震構造物1の仕様として第1仕様(図2参照)を採用する(ステップS18)。その後、このような決定事項(設計事項)に従って免震構造物1を現場に構築(新設工事又は改良工事)する。免震構造物1の改良工事の場合、免震装置6の支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を交換したり、免震装置6に支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を追加したりして、免震装置6の減衰力AをステップS18で決定した値(変数aの値)に調整する。一方、免震構造物1の新設工事の場合、ステップS18で決定した値(変数aの値)の減衰力Aを有した免震装置6を選定して、その免震装置6を設置する。なお、定数tに等しい水平長さの緩衝材10を擁壁4(図2参照)の内面4aに設置したものとしても、巨大地震の際に柱脚部8が緩衝材10に衝突しないことが想定されるので(ステップS17,S18参照)、ステップS18の設計事項のように緩衝材10の無い第1仕様を採用して、コスト削減を図る。
ステップS17の比較の結果、図10の破線37で示すように、計算した相対水平変位xg2が判定値を超える場合(ステップS17:YES)、計算した相対水平変位xg2と水平距離Lとを比較する(ステップS19)。その比較の結果、計算した相対水平変位xg2が水平距離L未満である場合(ステップS19:YES)、免震装置6の減衰力Aをその時点の変数aの値に決定する(ステップS20)。また、緩衝材10の設置を決定し、免震構造物1の仕様として第3仕様(図4参照)又は第4仕様(図5参照)を採用する(ステップS20)。また、水平距離Lと相対水平変位xg2との差や水平距離Lと相対水平変位xmとの差を計算し、緩衝材10の水平長さTを水平距離Lと相対水平変位xg2との差以上且つ水平距離Lと相対水平変位xmとの差以下の値に決定する(ステップS20)。
その後、このような決定事項(設計事項)に従って免震構造物1を現場に構築(新設工事又は改良工事)する。免震構造物1の改良工事の場合、免震装置6の支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を交換したり、免震装置6に支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を追加したりして、免震装置6の減衰力AをステップS20で決定した値(変数aの値)に調整する。一方、免震構造物1の新設工事の場合、ステップS20で決定した値(変数aの値)の減衰力Aを有した免震装置6を選定して、その免震装置6を設置する。新設、既設のどちらの場合でも、免震構造物1を構築するに際して、水平長さTの緩衝材10を選定して、図4に示すようにその緩衝材10を擁壁4の内面4aに取り付けるか、図5に示すようにその緩衝材10を柱脚部8の側面に取り付ける。
水平長さTの緩衝材10を設置すると(図4又は図5参照)、巨大地震の際に柱脚部8又は擁壁4が緩衝材10に衝突することが想定される(ステップS17,S20参照)。その場合にも、巨大地震の際に柱脚部8(又は擁壁4)と緩衝材10の衝突により建物7の振動エネルギーを吸収して、建物7の過大な横揺れを防止できるとともに、免震装置6の破損も防止することができる。
また、建築基準法施行令第88条第3項に定める地震力に基づいて緩衝材10の水平長さTの値を決定したので(ステップS11〜S13及びステップS20参照)、その地震力以下の地震が発生しても、柱脚部8又は擁壁4が緩衝材10に衝突しないことが想定されるので、免震装置6の免震効果を十分に発揮することができる。
ステップS19の比較の結果、計算した相対水平変位xg2が水平距離L以上である場合(ステップS19:NO)、免震装置6の減衰力Aをその時点の変数aの値に決定する(ステップS21)。また、緩衝材10の設置を決定し、免震構造物1の仕様として第3仕様(図4参照)又は第4仕様(図5参照)を採用する(ステップS21)。また、水平距離Lと相対水平変位xmとの差を計算し、緩衝材10の水平長さTをその差以下の値に決定する(ステップS21)。
その後、このような決定事項(設計事項)に従って免震構造物1を現場に構築(新設工事又は改良工事)する。免震構造物1の改良工事の場合、免震装置6の支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を交換したり、免震装置6に支承材若しくは減衰材又はこれらの両方を追加したりして、免震装置6の減衰力AをステップS21で決定した値(変数aの値)に調整する。一方、免震構造物1の新設工事の場合、ステップS21で決定した値(変数aの値)の減衰力Aを有した免震装置6を選定して、その免震装置6を設置する。新設、既設のどちらの場合でも、免震構造物1を構築するに際して、水平長さTの緩衝材10を選定して、図4に示すようにその緩衝材10を擁壁4の内面4aに取り付けるか、図5に示すようにその緩衝材10を柱脚部8の側面に取り付ける。
緩衝材10を設置すると(図4又は図5参照)、巨大地震の際に柱脚部8又は擁壁4が緩衝材10に衝突することが想定される(ステップS17,S21参照)。その場合にも、巨大地震の際に柱脚部8(又は擁壁4)と緩衝材10の衝突により建物7の振動エネルギーを吸収して、建物7の過大な横揺れを防止できるとともに、免震装置6の破損も防止することができる。また、建築基準法施行令第88条第3項に定める地震力以下の地震が発生しても、柱脚部8又は擁壁4が緩衝材10に衝突しないことが想定されるので、免震装置6の免震効果を十分に発揮することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
上記した設計方法によって基礎免震型の免震構造物1に設計したのに対して、図11〜図13に示すような中間層免震型の免震構造物101,201,301を設計してもよい。
ここで、図11に示すように、下部構造物である複数階の下階構造物102が地盤上に設けられ、この下階構造物102の上端に複数の免震基礎105が凸状に設けられ、免震装置106が免震基礎105上にそれぞれ設置されている。上部構造物である複数階の上階構造物107の下端には複数のピット部108が凸状に設けられ、これらピット部108が免震装置106上に搭載された状態で免震装置106に連結され、これら免震装置106によって上階構造物107が水平方向に移動可能に支持されている。また、下階構造物102の上端に枠状の擁壁(離間物)104が立設され、上階構造物107の下端にストッパ111が凸状に設けられることによってストッパ111が上階構造物107の一部となっており、ストッパ111が擁壁104の内側に配置されている。ストッパ111と擁壁104との間には隙間109が設けられており、ストッパ111から擁壁104までの水平距離(隙間109の幅)をL [mm]とする。
図12に示すように、下部構造物である複数階の下階構造物202が地盤上に設けられ、この下階構造物202の上端に複数の免震基礎205が凸状に設けられ、免震装置206が免震基礎205上にそれぞれ設置されている。上部構造物である複数階の上階構造物207の下端には複数のピット部208が凸状に設けられ、これらピット部208が免震装置206上に搭載された状態で免震装置206に連結され、これら免震装置206によって上階構造物207が水平方向に移動可能に支持されている。また、下階構造物202の上端の周縁部には枠状の擁壁(離間物)204が立設され、上階構造物207の下部が擁壁204の内側に配置されている。上部構造物207の下部の側壁211と擁壁204との間には隙間209が設けられており、側壁211から擁壁204までの水平距離(隙間209の幅)をL [mm]とする。
図13に示すように、下部構造物である複数階の下階構造物302が地盤上に設けられ、この下階構造物302の上端に複数の免震基礎305が凸状に設けられ、免震装置306が免震基礎305上にそれぞれ設置されている。上部構造物である複数階の上階構造物307の下端には複数のピット部308が凸状に設けられ、これらピット部308が免震装置306上に搭載された状態で免震装置306に連結され、これら免震装置306によって上階構造物307が水平方向に移動可能に支持されている。また、下階構造物302の側壁の上端にはストッパ(離間物)304が取り付けられている。また、上階構造物307の下端の周縁部には、枠状のストッパ311が凸状に設けられることによってストッパ311が上階構造物307の一部となっており、ストッパ311がストッパ304の外側に配置されている。ストッパ304とストッパ311との間には隙間309が設けられており、ストッパ304からストッパ311までの水平距離(隙間309の幅)をL [mm]とする。
図6及び図7で説明した設計方法を利用して、免震構造物101,201,301を設計することによって、緩衝材を設置するか否かを決定する。更に、緩衝材を設置する場合には、緩衝材を擁壁104,204、ストッパ304の一部とするか、それとも緩衝材を擁壁104の内壁(又はストッパ111の外周面)、ストッパ304の内壁(又は上階構造物207の下部の側壁211)、ストッパ304の外周面(又はストッパ311の内周面)に取り付けるかを決定する。更に、緩衝材の水平長さも決定する。
1…免震構造物, 2…基礎(下部構造物), 4…擁壁(離間物), 6…免震装置, 7…建物(上部構造物) 10…緩衝材, S1…ステップ(減衰力仮設定工程), S2…ステップ(第一計算工程), S2〜S4…ステップ(第一減衰工程), S5…ステップ(第一判定工程), S6…ステップ(第一決定工程), S7〜S21…ステップ(設計工程), S7…ステップ(第二計算工程), S8…ステップ(第二判定工程), S9…ステップ(第二決定工程), S11…ステップ(第三決定工程), S15…ステップ(第三計算工程), ステップS13〜S15…ステップ(第二減衰工程), S16…ステップ(第四計算工程), S18…ステップ(第六決定工程), S20,S21…ステップ(決定工程), ステップS20…ステップ(第四計算工程), ステップS21…ステップ(第五計算工程)

Claims (9)

  1. 下部構造物と、その下部構造物の上に設置された上部構造物と、前記上部構造物と前記下部構造物との間に設けられ、前記上部構造物を水平方向に移動可能に支持する免震装置と、前記上部構造物の所定部位から水平方向に所定距離を置いて配置された離間物と、を備える免震構造物を設計する方法において、
    前記免震装置の減衰力の値を仮設定する減衰力仮設定工程と、その仮設定した減衰力の条件の下、前記免震構造物に所定の地震力が入力された場合における前記下部構造物に対する前記上部構造物の相対水平変位を計算して第一計算結果を得る第一計算工程とを、前記免震装置の減衰力の仮設定値を増加させることによって前記第一計算結果が前記所定距離未満になるまで行う第一減衰工程と、
    前記所定の地震力を超過した第二地震力を考慮するか否か判定する第一判定工程と、
    前記第一判定工程において前記第二地震力を考慮しないと判定した場合に、前記免震装置の減衰力を、前記第一計算結果が前記所定距離未満になったときにおける仮設定値に決定する第一決定工程と、
    前記第一判定工程において前記第二地震力を考慮すると判定した場合に、前記上部構造物の前記所定部位又は前記離間物に緩衝材の設置を設計する設計工程と、
    を備えることを特徴とする免震構造物の設計方法。
  2. 前記設定工程は、
    前記免震装置の減衰力が前記第一計算結果が前記所定距離未満になったときにおける仮設定値であるとした条件の下、前記第二地震力が前記免震構造物に入力された場合における前記下部構造物に対する前記上部構造物の相対水平変位を計算して第二計算結果を得る第二計算工程と、
    前記第二計算結果が前記所定距離を超えるか否か判定する第二判定工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の免震構造物の設計方法。
  3. 前記設定工程は、
    前記第二判定工程において前記第二計算結果が前記所定距離以下であると判定した場合に、前記免震装置の減衰力を、前記第一計算結果が前記所定距離未満になったときにおける仮設定値に決定し、前記緩衝材を非設置とする第二決定工程と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の免震構造物の設計方法。
  4. 前記設定工程は、
    前記第二判定工程において前記第二計算結果が前記所定距離を超えると判定した場合に、前記免震装置の減衰力を、前記第一計算結果が前記所定距離未満になったときにおける仮設定値に決定し、前記第二計算結果と前記所定距離の差分以上の長さの前記緩衝材を前記離間物の一部として取り付けるように設計する第三決定工程と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の免震構造物の設計方法。
  5. 前記設定工程は、
    前記第二判定工程において前記第二計算結果が前記所定距離を超えると判定し、前記第一計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さの仮値との差以上と判定した場合に、仮設定した前記免震装置の減衰力の条件の下、前記免震構造物に前記所定の地震力が入力された場合における前記下部構造物に対する前記上部構造物の相対水平変位を計算して第三計算結果を得る第三計算工程を、前記免震装置の減衰力の仮設定値を増加させることによって前記第三計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さとの差未満になるまで行う第二減衰工程と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の免震構造物の設計方法。
  6. 前記設定工程は、
    前記免震装置の減衰力を、前記第三計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さの仮値との差未満になったときにおける仮設定値に決定し、前記上部構造物の前記所定部位又は前記離間物に前記所定距離と前記第三計算結果の差分以下の長さの前記緩衝材を取り付けるように設計する決定工程と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の免震構造物の設計方法。
  7. 前記設定工程は、
    前記免震装置の減衰力が前記第三計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さの仮値との差未満になったときにおける仮設定値であるとした条件の下、前記第二地震力が前記免震構造物に入力された場合における前記下部構造物に対する前記上部構造物の相対水平変位を計算して第四計算結果を得る第四計算工程
    を有し、
    前記決定工程は、
    前記第四計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さの仮値との差を超えると判定し、前記所定距離が前記第四計算結果を超えると判定した場合に、前記緩衝材の長さを前記所定距離と前記第四計算結果の差分以上として設計する第四決定工程
    を有することを特徴とする請求項6に記載の免震構造物の設計方法。
  8. 前記設定工程は、
    前記免震装置の減衰力が前記第三計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さの仮値との差未満になったときにおける仮設定値であるとした条件の下、前記第二地震力が前記免震構造物に入力された場合における前記下部構造物に対する前記上部構造物の相対水平変位を計算して第四計算結果を得る第四計算工程
    を有し、
    前記決定工程は、
    前記第四計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さの仮値との差を超えると判定し、前記所定距離が前記第四計算結果以下と判定した場合に、前記緩衝材の長さを前記所定距離と前記第三計算結果の差分以下として設計する第五決定工程
    を有することを特徴とする請求項6に記載の免震構造物の設計方法。
  9. 前記設計工程は、
    前記免震装置の減衰力が前記第三計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さとの差未満になったときにおける仮設定値であるとした条件の下、前記第二地震力が前記免震構造物に入力された場合における前記下部構造物に対する前記上部構造物の相対水平変位を計算して第四計算結果を得る第四計算工程と、
    前記第四計算結果が前記所定距離と前記緩衝材の長さとの差以下と判定した場合に、前記緩衝材を非設置とする第六決定工程と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の免震構造物の設計方法。
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