JP2017081389A - 乗員検知方法及び乗員検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ECUは、シートクッションの四隅に対応する位置に設けられた各荷重センサによる各センサ荷重検出値、及びこれら各センサ荷重検出値の合計値であるシート全体としてのシート荷重の検出値Wxに基づいて、その乗員が着座するシートに生じたシート荷重の偏向を検知する。また、ECUは、シート荷重の検出値Wxが、シートに乗員が着座した状態におけるシート荷重の基準値Wsから減少した状態にあるか否かを判定する。そして、ECUは、シート荷重の偏向が検知されたとき、シート荷重の検出値Wxが当該シート荷重の基準値Wsから減少した状態にある場合には、乗員の着座姿勢が、シート荷重の偏向方向に傾いているものと判定する。
【選択図】図10
Description
上記課題を解決する乗員検知装置は、車両のシート荷重を検出する荷重検出部と、前記シートに対する乗員の着座を検知する着座検知部と、前記シートに乗員が着座した状態における前記シート荷重の基準値を設定する荷重基準値設定部と、前記シート荷重の偏向を検知する荷重偏向検知部と、前記シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にあるか否かを判定する荷重減少判定部と、前記シート荷重の偏向が検知されたとき、該シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にある場合には、前記乗員の着座姿勢が、前記シート荷重の偏向方向に傾いていると推定する傾斜姿勢推定部と、を備えることが好ましい。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3と、を備えている。そして、そのシートバック3の上端には、ヘッドレスト4が設けられている。
(1)荷重検出部、着座検知部及び荷重偏向検知部としてのECU20は、シートクッション2の四隅に対応する位置に設けられた各荷重センサ11による各センサ荷重検出値Wa〜Wd、及びその合計値Wtであるシート1全体としてのシート荷重の検出値Wxに基づいて、その乗員30が着座するシート1に生じたシート荷重の偏向を検知する。また、荷重基準値設定部及び荷重減少判定部としてのECU20は、シート荷重の検出値Wxが、シート1に乗員30が着座した状態におけるシート荷重の基準値Wsから減少した状態にあるか否かを判定する。そして、傾斜姿勢推定部としてのECU20は、シート荷重の偏向が検知されたとき、シート荷重の検出値Wxが当該シート荷重の基準値Wsから減少した状態にある場合には、乗員30の着座姿勢が、シート荷重の偏向方向に傾いているものと推定する。
・上記実施形態では、シート1の下方には、そのシートクッション2の四隅に対応する位置に、それぞれ、荷重センサ11(11a〜11d)が設けられることとした。しかし、これに限らず、シート荷重の検出及びその偏向検知に用いる荷重センサ11の数及びその配置は、任意に変更してもよい。即ち、荷重センサ11の数は、2つでも3つでもよく、5つ以上であってもよい。例えば、シート1の前後方向に離間した2つの荷重センサ11を含む構成であれば、その前後方向におけるシート荷重の偏向を検知することができる。そして、車幅方向に離間した2つの荷重センサ11を含む構成であれば、その車幅方向(内側及び外側)におけるシート荷重の偏向を検知することができる。
(イ)前記荷重基準値設定部は、前記乗員の着座が検知された後、前記シート荷重の検出値が安定している場合に、該検出値を前記シート荷重の基準値として保持すること、を特徴とする乗員検知装置。
(ハ)前記シート荷重は、前記シートと該シートの支持部材との間に介在された荷重センサにより検出されるものであること、を特徴とする。
Claims (8)
- 車両のシート荷重を検出する工程と、
シートに対する乗員の着座を検知する工程と、
前記シートに乗員が着座した状態における前記シート荷重の基準値を設定する工程と、
前記シート荷重の偏向を検知する工程と、
前記シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にあるか否かを判定する工程と、
前記シート荷重の偏向が検知されたとき、該シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にある場合には、前記乗員の着座姿勢が、前記シート荷重の偏向方向に傾いていると推定する工程と、を備える乗員検知方法。 - 請求項1に記載の乗員検知方法において、
前記シート荷重の偏向が検知されたとき、該シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にない場合には、前記乗員の着座位置が、前記シート荷重の偏向方向にずれていると推定する工程を備えること、を特徴とする乗員検知方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の乗員検知方法において、
前記シート荷重の偏向が検知されたとき、該シート荷重の偏向方向が前記シートの後側であり、且つ前記シート荷重の検出値が前記基準値から増加した状態にある場合には、前記乗員の着座姿勢が、後方に傾倒したシートバックにもたれ掛かった姿勢であると推定する工程を備えること、を特徴とする乗員検知方法。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の乗員検知方法において、
前記シート荷重の基準値を設定する工程は、前記乗員の着座が検知された後、前記シート荷重の検出値が安定している場合に、該検出値を前記シート荷重の基準値として保持するものであること、を特徴とする乗員検知方法。 - 請求項4に記載の乗員検知方法において、
前記シート荷重の基準値を設定する工程は、前記シート荷重に偏向がないことを条件として、前記シート荷重の検出値を前記基準値として保持するものであること、
を特徴とする乗員検知方法。 - 車両のシート荷重を検出する荷重検出部と、
シートに対する乗員の着座を検知する着座検知部と、
前記シートに乗員が着座した状態における前記シート荷重の基準値を設定する荷重基準値設定部と、
前記シート荷重の偏向を検知する荷重偏向検知部と、
前記シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にあるか否かを判定する荷重減少判定部と、
前記シート荷重の偏向が検知されたとき、該シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にある場合には、前記乗員の着座姿勢が、前記シート荷重の偏向方向に傾いていると推定する傾斜姿勢推定部と、を備える乗員検知装置。 - 請求項6に記載の乗員検知装置において、
前記シート荷重の偏向が検知されたとき、該シート荷重の検出値が前記基準値から減少した状態にない場合には、前記乗員の着座位置が、前記シート荷重の偏向方向にずれていると推定する位置ずれ推定部を備えること、を特徴とする乗員検知装置。 - 請求項6又は請求項7に記載の乗員検知装置において、
前記シート荷重の偏向が検知されたとき、該シート荷重の偏向方向が前記シートの後側であり、且つ前記シート荷重の検出値が前記基準値から増加した状態にある場合には、前記乗員の着座姿勢が、後方に傾倒したシートバックにもたれ掛かった姿勢であると推定する背もたれ姿勢推定部を備えること、を特徴とする乗員検知装置。
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