JP2017080711A - ストレーナー装置、スラリー処理設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るストレーナー装置1は、スラリーに含まれる粗大粒子を回収する非密閉構造の装置であって、装入されたスラリーを受け入れて貯留する予備分級箱11と、予備分級箱11と隣接して設けられ、篩板21と、スラリー抜出口23を有する抜出部22とを有するストレーナー本体12とを備え、予備分級箱11から溢流したスラリーがストレーナー本体12における篩板21の上を流れ、そのスラリー中の粗大粒子が篩板21にて回収される。
【選択図】図2
Description
本実施の形態に係るストレーナー装置は、固体粒子を含むスラリーの中から、粗大物や凝集により生成した塊状物等の粗大粒子を分離して回収するための装置であって、スラリー用のストレーナー装置である。本実施の形態に係るストレーナー装置は、上部開放型と呼ばれるものであり、密閉構造からなる装置として圧力ポンプ等を使用しながら所定の圧力下で分級操作を行うようなストレーナー装置とは区別され、非密閉構造により構成されているともいえる。
硫酸ニッケルの製造プロセスでは、原料として、ニッケル及びコバルトを含む混合硫化物(Mixed Sulfide、以下「MS」ともいう)が用いられる。このMSは、低ニッケル品位のニッケル酸化鉱石に対して加圧酸浸出(HPAL:High Pressure Acid Leaching)を施し、得られた加圧酸浸出液から鉄をはじめとする不純物を除去した後、例えば硫化水素ガスを浸出液中に吹き込むことで硫化反応を生じさせることによって得られるものであり、NiS等の硫化物を主成分とする。
本実施の形態に係るストレーナー装置は、上述したように、スラリーに含まれる粗大粒子を回収する上部開放型のストレーナー装置である。図2は、本実施の形態に係るストレーナー装置の構成の一例を示す外観斜視図である。なお、このストレーナー装置を「ストレーナー装置1」として示す。また、図3は、ストレーナー装置1の側面図であり、図4は、ストレーナー装置1の上面図である。
予備分級箱11は、粗大粒子を回収する対象であるスラリーが装入され、一時的に貯留する箱部である。この予備分級箱11は、後述するストレーナー本体12に隣接して設けられており、そのストレーナー本体12での粗大粒子の篩分けによる分級に先立ち、対象のスラリーを予め受け入れて貯留する。
ストレーナー本体12は、予備分級箱11に隣接して設けられ、予備分級箱11から溢流したスラリーから粗大粒子を篩別け、その粗大粒子を回収する。具体的に、このストレーナー本体12は、篩板21と、スラリー抜出口23を有する抜出部22とを有する。
篩板21は、スラリーに含まれる粗大粒子を篩別けにより分離し、回収するための部材である。篩板21では、予備分級箱11から溢流したスラリーが、その表面を流れ、篩板21の表面の目開きに応じて、粗大粒子が分離される。
抜出部22は、ストレーナー本体12における上述した篩板21以外の構成をいい、篩板21にて粗大粒子が分離され、その篩板21の篩目を通過した固体粉末と液体成分とからなるスラリーを抜き出す。この抜出部22は、スラリーを抜き出して、配管等を介して他の処理槽に送るための、スラリー抜出口23を有する。
以上詳述したように、本実施の形態に係るストレーナー装置1は、上部開放型のものであって、装入されたスラリーを受け入れて貯留する予備分級箱11と、予備分級箱11と隣接して設けられ、篩板21と、スラリー抜出口23を有する抜出部22とを有するストレーナー本体12とを備える。
なお、ストレーナー装置1の変形例として、例えば、2つの予備分級箱11(説明の便宜上「予備分級箱11A,予備分級箱11B」とする)をストレーナー本体12の両側に対称的に配設し、スラリーの供給を2分割にする構成することができる。なお、この変形例のストレーナー装置を便宜的に「ストレーナー装置1’」とし、その他構成は同じ符号を付して説明する。
次に、上述したストレーナー装置1を備えたスラリー処理設備について説明する。このスラリー処理設備は、固体粉末を溶媒にレパルプして調製したスラリーを、各種の反応を行う処理槽に供給し、また順次複数の処理槽に移送させて、そのスラリーに対して各種の処理を施すための設備である。
硫酸ニッケルの製造原料であるMS(ニッケル・コバルト混合硫化物)を水でレパルプしてMSスラリーを調製するレパルプ槽の自己循環配管の返送口に、図2に構成例を示したストレーナー装置1を設置し、そのMSスラリーに含まれる粗大粒子(鱗片)の回収除去を行った。
実施例2として、実施例1と同様のストレーナー装置1を設置して、MSスラリーに含まれる鱗片の回収除去を行った。この実施例2では、図7に示したように、MSスラリー処理設備である、レパルプ槽と、MSスラリー貯槽と、加圧浸出始液槽とが直列に配列されるように設置された設備において、それぞれの処理槽の前段にストレーナー装置1を設置して、MSスラリーを処理槽に移送させるに伴って、3段階にわたって鱗片を分離除去する操業を行った。ただし、レパルプ槽においてのみ、ストレーナー装置1にはレパルプ槽のスラリーが供給される、いわゆる自己循環の形態を採った。
比較例1では、実施例1と同様に、MSスラリーを調製するレパルプ槽の自己循環配管の返送口にストレーナー装置を設置して操業を行ったが、そのストレーナー装置としては、予備分級箱が備わっておらずストレーナー本体のみからなり、篩板が水平に載置された金網であって、その篩板の下方にストレーナーの底抜きノズルが固定されているものを用いた。MSスラリーは、篩板としての金網上に直接流下させた。なお、その他の条件は、実施例1と同様とした。
5 スラリー処理設備
11 予備分級箱
12 ストレーナー本体
13 溢流板(板)
21 篩板
22 抜出部
22A 抜出部における容器部
23 抜出口
30 取っ手
51,51A,51B,51C 処理槽
Claims (6)
- スラリーに含まれる粗大粒子を回収する非密閉構造のストレーナー装置であって、
装入された前記スラリーを受け入れて貯留する予備分級箱と、
前記予備分級箱と隣接して設けられ、篩板と、スラリー抜出口を有する抜出部とを有するストレーナー本体と、を備え、
前記予備分級箱から溢流したスラリーが前記ストレーナー本体における前記篩板の上を流れ、該スラリー中の粗大粒子が該篩板にて回収される
ことを特徴とするストレーナー装置。 - 前記ストレーナー本体における前記篩板は、多孔板である
請求項1に記載のストレーナー装置。 - 前記ストレーナー本体における前記篩板は、スラリーの流れ方向に向かって下がるように傾斜して設けられている
請求項1又は2に記載のストレーナー装置。 - 前記ストレーナー本体における前記篩板は、取り外しが可能な脱着式である
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のストレーナー装置。 - 複数の処理槽が設置され、粗大粒子を含むスラリーを該複数の処理槽に順次移送して該スラリーに対する処理を施すためのスラリー処理設備であって、
前記複数の処理槽は、前記スラリーの移送方向に対して直列に設置され、
前記複数の処理槽のそれぞれの前段には、前記スラリーに含まれる粗大粒子を回収するためのストレーナー装置が設けられており、
前記ストレーナー装置は、非密閉構造で構成され、
装入された前記スラリーを受け入れて貯留する予備分級箱と、
前記予備分級箱と隣接して設けられ、篩板と、スラリー抜出口を有する抜出部とを有するストレーナー本体と、を備え、
前記予備分級箱から溢流したスラリーが、前記ストレーナー本体における前記篩板の上を流れ、該スラリー中の粗大粒子が該篩板にて回収される
ことを特徴とするスラリー処理設備。 - 前記複数の処理槽のそれぞれの前段に設けられた前記ストレーナー装置において、
前記スラリーの移送方向の上流から下流に向かう前記複数の処理槽の配列の順に、前記ストレーナー本体における前記篩板の目開きが小さくなるように構成されている
請求項5に記載のスラリー処理設備。
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