JP2017079987A - 傘保持具 - Google Patents

傘保持具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017079987A
JP2017079987A JP2015210606A JP2015210606A JP2017079987A JP 2017079987 A JP2017079987 A JP 2017079987A JP 2015210606 A JP2015210606 A JP 2015210606A JP 2015210606 A JP2015210606 A JP 2015210606A JP 2017079987 A JP2017079987 A JP 2017079987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
umbrella
ring body
holding ring
pinching
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015210606A
Other languages
English (en)
Inventor
順 小西
Jun Konishi
順 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2015210606A priority Critical patent/JP2017079987A/ja
Publication of JP2017079987A publication Critical patent/JP2017079987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)

Abstract

【課題】保持した傘を車内の床上に立てて両手を自由にしても傘が倒れない傘保持具が望まれている。【解決手段】この傘保持具1cは、リング内空間27に挿通された傘を保持する保持リング体2と、ズボンなどを挟持する挟み片30A,30Bを有する挟み具3と、を有して成るものであって、挟み具3の一方の挟み片30Bに、保持リング体2が一方の挟み片30Bの2カ所で固定構造4cにより固定されている。固定構造4cはボルト部56とナット部55を備えている。保持リング体2の内周長を可変に設定する内周長可変構造5を備えている。保持リング体2は、ループ部5Aと、ループ部5Aに係脱自在に係止される鉤部5Bとを有して成る面ファスナ21で構成され、内周長可変構造5は面ファスナ21のループ部5Aおよび鉤部5Bで構成されている。【選択図】図11

Description

本発明は、保持リング体に保持させた傘を電車内などの床上に立てた状態にしても両手を自由にすることのできる傘保持具に関するものである。
従来、この種の傘保持具としては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。この傘保持具は、傘を挟むクリップ部材と、利用者のズボンなどを挟む挟み止め具と、クリップ部材と挟み止め具とをつなぐ紐状部材と、から構成されている。この傘保持具によれば、クリップ部材で傘を保持し挟み止め具でズボンなどを挟むから、電車内などで傘の石突を床上に置いて傘から両手を離しても傘は直立していると云われている。
しかしながら、この傘保持具では、クリップ部材と挟み止め具が変形自在の紐状部材を介して連結されているので、クリップ部材と挟み止め具との相対位置が変わり得るし、近づいたり離れたりするのも自由である。そのために、床上に立てられた傘の姿勢が大きく変わりやすく、ひいては石突が床上を滑って逃げて行き、他者の足元まで達するおそれがある。
また、特許文献2に記載の傘保持具は、縦向きに配置された竪基板と、竪基板前面の上下2カ所に設けられて傘が挿通される上下1対の環状体と、竪基板背面の上下2カ所に設けられて利用者の下腿部などに巻き付けられる面ファスナ製のベルト体と、から構成されている。
この傘保持具では、上下2カ所で装着・取外しがなされるから、傘の保持および下腿部への取り付けは確実になるが、2カ所での取り扱いが面倒であり手間がかかる。また、大判の竪基板を用いているので、器具全体が嵩張るために携帯性に難があり見栄えも芳しくない。
登録実用新案第3199858号公報 特開2011−177481号公報 登録実用新案第3194823号公報
そこで、特許文献3に記載されたような傘保持具が提案されている。この傘保持具は、傘の胴部に巻き付けて固定する線条製の傘保持部と、利用者の足や持ち物に巻き付けて固定する線条製の取付固定部と、これらの傘保持部と取付固定部とを回動自在に連結するジョイント部と、から構成されている。
この傘保持具では、傘保持部と取付固定部とが近くに配置され、傘保持部が傘に巻かれて傘を保持するとともに取付固定部が利用者の足などに巻かれて固定するようになっている。しかしながら、傘保持部と取付固定部とがジョイント部を介して回動自在に連結されているために、確りと保持されている傘であっても足などに対しては揺動し得るので、傘の石突が電車の床上を滑って利用者から逃げ、石突が他者の足に当たって迷惑を及ぼすおそれがある。また、傘を保持した傘保持部とズボンを掴んだ取付固定部との向き調整も必要となり、煩わしい。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、簡素な構成でありながら、保持した傘を車内の床上に立てて両手を自由にしても傘が倒れない傘保持具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る傘保持具は、リング内空間に挿通された傘を保持する保持リング体と、ズボンなどを挟持する挟み片を有する挟み具と、を有して成る傘保持具であって、前記挟み具の一方の挟み片における少なくとも2カ所で又は直線状に連続する部位で前記保持リング体を固定する固定構造を備えていることを特徴とする構成にしてある。
また、前記構成に加えて、挟み具の挟み片が、ズボンなどを挟持する挟み部と、指などで摘まれる摘み部とを一体に連結して形成され、固定構造が一方の挟み片の挟み部と摘み部とに設けられているものである。
そして、前記した各構成に加えて、挟み部は挟み片の一体連結方向と直角の方向に長く形成され、保持リング体が当該リング周方向を挟み片の一体連結方向に沿う向きにして固定構造により一方の挟み片に固定されているものである。
また、前記した各構成に加えて、保持リング体の内周長を可変に設定する内周長可変構造を備えているものである。
そして、前記した請求項4の構成において、保持リング体が、ループ部と、当該ループ部に係脱自在に係止される鉤部とを有して成る面ファスナで構成され、前記内周長可変構造が前記面ファスナのループ部および鉤部で構成されているものである。
また、前記した各構成において、固定構造が、一方の挟み片に貫通して形成された第1穴部と、保持リング体に貫通して形成された第2穴部と、第1穴部および第2穴部を通されるボルト体と、第1穴部および第2穴部を通されたボルト体に螺止されるナット体と、から成る2以上の固定部で構成されているものである。
更に、前記した請求項4の構成において、保持リング体が、当該外周面に線長手方向に所定間隔で複数の係止用突起が形成されていて可撓性を有する線条体と、当該線条体の一端部に形成されていて前記線条体および前記係止用突起を挿通可能で、且つ、前記係止用突起を係脱自在に係止する係止用穴部とを有して成るバンド部材で構成され、前記内周長可変構造が前記バンド部材の係止用突起および係止用穴部で構成されているものである。
本発明に係る傘保持具によれば、挟み具の一方の挟み片の少なくとも2カ所で又は直線状に連続する部位で、保持リング体が一方の挟み片に直に接した状態で固定構造により固定されているので、挟み片と保持リング体との固定状態が強固になる。これにより、保持リング体が挟み具に対して揺れ動きにくいから、保持リング体に保持された傘も揺れにくくなる。そうして、保持リング体に保持された傘の石突を床上に置くと、この石突と、傘保持具の挟み具の少なくとも2点と、を合わせた3点以上の支持になるため、傘の支持状態の安定性が極めて高くなる。これにより、保持した傘を電車などの床上に立てて両手を離しても、傘の姿勢は変わらず傘の滑り転倒を防ぐことができる。その結果、利用者自身はもとより近隣の他者に迷惑をかけることを回避できる。一方、この傘保持具を用いれば、立って乗車している利用者でも、ズボンなどに挟みつけて傘を直立に保持することができ、両手を自由に使うことができる。
また、固定構造が一方の挟み片の挟み部と摘み部とに設けられているものでは、離れた2点の位置で保持リング体が固定されるので、保持リング体に対する固定状態が強固になり保持リング体のグラつきが小さくなる。そして、固定構造の一方が挟み部に在ることも併せて、挟み部でズボンなどを挟んだときに、挟み部の間近に在るズボンなどに対し保持リング体は離間しにくくなって確りとしている。これにより、保持リング体に保持されている傘は、床上に立てられてもブラブラすることがなく安定に直立している。このように傘が安定に直立している限り、ズボンなどに接する傘胴部の部位は小さいから、ズボンなどは支障を生じるほどに濡れないのである。
そして、挟み片の挟み部が挟み片の一体連結方向と直角の方向に長く形成され、保持リング体が挟み片の一体連結方向に沿う向きで固定されているものでは、保持リング体のリング内空間内に装入して保持させた傘を床上などに立てると、保持リング体はそのリング周方向が水平方向を向き、保持リング体と直角向きの挟み部はその長手方向が垂直方向を向く。これにより、座っている利用者の下腿部と挟み部が平行になるから、ズボンなどを簡単に挟みやすくすることができる。一方で、このようにしてズボンなどに止めると、挟み片および保持リング体の介在により傘がズボンなどから少し離れているし、傘が安定に立っている限りは、ズボンなどをほとんど濡らさない。
また、保持リング体の内周長を可変に設定する内周長可変構造を備えているものでは、リング内空間に装入された傘の胴部の外周長に応じて、保持リング体の内周長を変えられるので、内周長をしぼめた保持リング体で傘の胴部を確りと掴んで保持することができる。
そして、保持リング体が、ループ部と鉤部とを有して成る面ファスナで構成され、内周長可変構造が面ファスナのループ部および鉤部で構成されているものでは、ループ部と鉤部とを簡単かつ確実に係脱させて係止位置を調整できるので、
内周長の可変操作を容易に行なうことができる。また、極めて安価な面ファスナだけで保持リング体および内周長可変構造の双方に兼用させることができる。
また、固定構造が、一方の挟み片に貫通して形成された第1穴部と、保持リング体に貫通して形成された第2穴部と、第1穴部および第2穴部を通されるボルト体と、第1穴部および第2穴部を通されたボルト体に螺止されるナット体と、から成る2以上の固定部で構成されているので、安価で入手容易なボルト体およびナット体により、比較的強固に保持リング体を挟み具に固定することができる。特に、面ファスナ製の保持リング体と、ボルト体およびナット体との組み合わせは、コンパクトで見栄えが良く、商品化するに好適な傘保持具を提供することができる。
更に、保持リング体が、線条体と係止用穴部とを有するバンド部材で構成され、内周長可変構造がバンド部材の係止用突起および係止用穴部で構成されているものでは、簡素、安価な構成かつ入手容易なバンド部材を使用できるので、完成品がシンプルな外観かつ軽量となり、組み立てが簡単で安価な傘保持具を提供することができる。そして、このバンド部材も保持リング体および内周長可変構造の双方として兼用できる。
本発明の一実施形態に係る傘保持具の斜視図である。 前記傘保持具の平面図である。 前記傘保持具の挟み具の挟み部を開いた状態の正面図である。 前記傘保持具の一部断面を含む側面図である。 前記傘保持具を各部品に分解して展開した状態を示す平面図である。 前記傘保持具の保持リング体に傘などを装入して保持させる態様を示す説明図である。 傘を保持した前記傘保持具をズボンなどに挟持させる態様を示す使用態様図である。 本発明の別の実施形態に係る傘保持具の一部断面を含む側面図である。 本発明の他の実施形態に係る傘保持具の一部断面を含む側面図である。 本発明の最良の実施形態に係る傘保持具の斜視図である。 前記最良の傘保持具の一部断面を含む側面図である。 前記最良の傘保持具の保持リング体を展開した状態を示す底面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1は本発明の一実施形態に係る傘保持具の斜視図、図2は前記傘保持具の平面図、図3は前記傘保持具の挟み部を開いた状態の正面図、図4は前記傘保持具の一部断面を含む側面図である。
各図において、この実施形態に係る傘保持具1は、ズボン(図7参照)などを挟む1対の挟み片30A,30Bを有する挟み具3と、リング内空間27内に装入された傘の胴部を保持する保持リング体2と、一方の挟み片30Bにおける片面の前後方向(本発明で言うところの一体連結方向)の2カ所で保持リング体2を固定する固定構造4と、から構成されている。
前記の保持リング体2は長尺帯状の面ファスナ21で構成されている。面ファスナ21は、例えばトラスコ中山社製の製品マジックバンド結束テープ:MKT−2015が用いられる。この面ファスナ21は、基布21Cの片面に無数のループ部5A,5A,5A,・・・が設けられ、基布21Cの反対面には前記のループ部5A,5A,5A,・・・に係脱自在に係止される鉤部5B,5B,5B,・・・が設けられている。例えば、基布21Cはナイロン製織布であり、ループ部5Aはループ高さが0.8mm程度のナイロンフィラメントであり、鉤部5Bは鉤高さが0.5mm程度のポリプロピレン製である。この傘保持具1は、保持リング体2の内周長を可変に設定する内周長可変構造5を備えている。すなわち、この内周長可変構造5は、面ファスナ21のループ部5Aと鉤部5Bとから構成されている。この保持リング体2は常に環状になっているものでなく、長尺帯状の形態にもなる。そして、一方の切断端部21Bが他方の切断端部21Aに重ね合わせられることにより、ループ部5A,5A,5A,・・・と鉤部5B,5B,5B,・・・が係合して、リング内空間27を有する保持リング体2が形成される。尚、切断端部21B側の面ファスナ21の長さが余っているときは、余巻き部25として巻いておくとよい。
前記の挟み具3は、合成樹脂製で1対の挟み片30A,30Bと、対面した挟み片30A,30Bを揺動自在に枢支する枢支軸10と、枢支軸10に装着されていて挟み片30A,30Bの挟み部6A,6Bを常時閉じさせる方向(図4中の矢印D方向)に弾性付勢するコイルバネ11と、から構成されている。挟み片30A,30Bは、一端側の挟み部6A,6Bと、挟み部6A,6Bに一体的に連結して成型されている他端側の摘み部7A,7Bと、中央部に立設された軸受用リブ9A,9Bと、摘み部7A,7Bに形成された第1穴部8,8と、から構成されている。摘み部7A,7Bの第1穴部8,8は挟み部6A,6Bの先端から比較的離れた位置にあり、挟み部6A,6Bは側面から視て円弧状に形成されている。枢支軸10は、挟み片30Aの軸受用リブ9A,9Aに貫通して形成された軸穴26A,26Aと、挟み片30Bの軸受用リブ9B,9Bに貫通して形成された軸穴26B,26Bと、に挿通される。これらの挟み片30A,30Bは、ズボン60(図7参照)や持ち物などを挟持するようになっている。
前記の固定構造4は、固定部4Aと固定部4Bとから構成されている。固定部4Aは、挟み具3における一方の挟み片30Bの摘み部7Bに保持リング体2を固定するための面ファスナ22で構成されている。固定部4Bは、挟み片30Bの挟み部6Bに保持リング体2を固定するための面ファスナ23と、面ファスナ23による固定を強固にするため及びズボン60への挟持力を強くするための小幅の面ファスナ24,24と、から構成されている。これらの面ファスナ22,23,24も、面ファスナ21と同質のものを使用している。すなわち、固定部4A,4Bは、挟み具3における一方の挟み片30Bの表面に保持リング体2が直に接した状態で、挟み片30Bの前後2カ所の部位で保持リング体2を固定している。特に、前側の固定部4Bは、挟み片30Bの挟み部6Bに保持リング体2を固定している。
この傘保持具1は、図5に示すような、展開部品を組み立てて製作される。
まず、保持リング体2を構成する面ファスナ21が、ループ部5Aの面を上にした状態で挟み具3の挟み片30Bの表面(図中では下側の面)に直に当てがわれる。次に、挟み片30Bの摘み部7Bの位置において、面ファスナ21および摘み部7Bが共に、ループ部5Aの面を上にした面ファスナ22で巻かれ、面ファスナ22の一端のループ部5Aが末端の鉤部5Bに係止されて固定される。このとき、面ファスナ21の下面側の鉤部5Bが面ファスナ22のループ部5Aと係合して強固に固定される。これにより、1つ目の固定構造4Aができ上がる。続いて、挟み片30Bの挟み部6Bおよび面ファスナ21が共に、挟み部6Bの横長手方向の全周にわたり、鉤部5Bを外側にした面ファスナ23が巻き回される。そして、面ファスナ21の左右両側方位置で、挟み部6Bおよび面ファスナ23が共に、面ファスナ24,24で巻かれて固定される。このとき、面ファスナ23の鉤部5Bに面ファスナ24,24のループ部5A,5Aが係合して固定される。こうして、2つ目の固定構造4Bができ上がるのである。
以上のように、簡素、入手容易かつ安価な部品を用い、簡単かつ短時間の組立工程によって、傘保持具1が製作される。尚、面ファスナ21の長さNは、当然ながら環状につながれた保持リング体2の内周長よりも長い。そして、保持リング体2の内周長は、懐中電灯の胴部L(図6参照)を保持するに十分な長さも確保されている。この場合、挟み片30A,30Bの挟み部6A,6Bは、挟み片30A,30Bの 一体連結方向(前後方向=矢印n方向)とは直角θの方向(左右方向=矢印m方向)に長く形成されている。また、保持リング体2は、挟み片30A,30Bの一体連結方向(矢印n方向)に沿う向きで固定される。すなわち、保持リング体2は、そのリング周方向が挟み部6A,6Bに対し直交する向きに配置されている。
引き続き、前記のように製作された傘保持具1の作用を説明する。
まず、図6中の2点鎖線で示すように、傘Hの胴部、または傘Hの胴部を収容した傘袋Jを傘保持具1の挟み片30Bの固定構造4の部位にあてがう。次に、2点鎖線で示した面ファスナ21の切断端部21Aを矢印Eのように傘Hの胴部に押し当てる。そして、2点鎖線で示した面ファスナ21の切断端部21Bを矢印Fのように傘Hの胴部に近づける。更に、面ファスナ21の切断端部21Bの内面を矢印Gのように切断端部21A側の外面に押し付ける。すると、切断端部21B側の鉤部5B,5B,5B,・・・が切断端部21A側のループ部5A,5A,5A,・・・に係合して、切断端部21Bが切断端部21Aに固定され、保持リング体2が実線で示すような環状になって内周長も短くなり、傘Hの胴部を確りと掴んで保持する。
続いて、図6のように傘Hを保持した傘保持具1は、図7に示すように、電車の座席Kに座った利用者Mのズボン60を挟持する。この場合、傘Hの石突H1を電車の床上に置き、その状態で傘保持具1の位置する高さのズボン60の部位を、挟み具3の挟み部6A,6Bで挟みつけるのである。このように保持された傘Hは、傘保持具1における2カ所の固定部4A,4Bと、床上に置かれた傘Hの石突H1との3点支持になるから、傘Hの支持状態の安定性が極めて高い。これにより、傘Hの滑り転倒を防ぐことができ、近隣の他者に迷惑をかけることを回避できる。傘袋J内に収容した傘Hを保持リング体2に保持させると、他者はもとより利用者自身のズボン60も濡らすことなく快適に使用することができる。
そして、保持リング体2は、そのリング周方向が挟み部6A,6Bに対し直交する向きで配置されているので、保持リング体2のリング内空間27内に装入して保持させた傘Hを床上などに立てると、保持リング体2はそのリング周方向(矢印n方向)が水平方向を向き、保持リング体2と直角θ向き(矢印m方向)の挟み部6A,6Bはその長手方向が垂直方向を向く。これにより、挟み部6A,6Bの長手方向が、座っている利用者の下腿部と平行になるから、ズボン60を簡単に挟みやすくなる。
また、固定構造4の固定部4Bが一方の挟み片30Bの挟み部6Bに設けられているので、ズボン60を挟んだときに、保持リング体2を固定している固定部4Bがズボン60の間近に位置しているから、ズボン60に対して保持リング体2がグラつくことがなく確りと定型性を保っている。これにより、保持リング体2に保持されている傘Hが床上に立てられても、傘Hはブラブラと揺れることがなく安定に直立している。このとき、挟み片30Bおよび保持リング体2が介在するので、傘Hはズボン60から少し離れている。加えて、前記のように傘Hが安定に直立している限り、傘Hの胴部が接するズボン60の部位が僅かであることも併せて、ズボン60が濡れることは殆どない。
以上に説明したように、この実施形態に係る傘保持具1では、挟み片30Bと保持リング体2との固定状態が強固である。これにより、挟み具3に対して保持リング体2が揺れ動きにくいから、保持リング体2に保持された傘Hも揺れにくくなる。加えて、保持リング2に保持された傘Hの石突H1を床上に置くと、この石突H1と、傘保持具1の挟み具3の2点とを合わせた3点支持になるため、傘Hの支持状態の安定性が極めて高くなる。これにより、傘保持具1により保持された傘Hを電車内などで立てて両手を自由にしても、傘Hの滑り転倒を防ぐことができる。その結果、利用者自身の濡れはもとより近隣他者への迷惑も回避できる。
また、保持リング体2の内周長を可変に設定する内周長可変構造5の存在により、リング内空間27に装入された傘Hの胴部の外周長に応じて、保持リング体2の内周長を変えられるので、内周長をしぼめた保持リング体2で傘Hの胴部を確りと掴んで保持することができる。そして、保持リング体2および内周長可変構造5が安価で入手容易な面ファスナ21で構成されているので、ループ部5Aと鉤部5Bとの係脱により保持リング体2の内周長を容易に調整することができ、安価に実現され得る。
尚、上記の実施形態では、保持リング体および固定構造の材料として面ファスナを用いた例を示したが、本発明の傘保持具はそれに限定されるものでない。図8に示した傘保持具1aのように、例えばシリコンゴム製のバンド部材34を保持リング体2aの材料として用いることも可能である。このバンド部材34は例えば旭電機化成社製の製品シリコンくるっとバンド:AKD1010であり、可撓性を有する線条体35と、線条体35の外周面に線長手方向に所定間隔で周鍔状に形成された多数の係止用突起36,36,36,・・・と、線条体35の末端部に形成された穴受部38と、穴受部38に形成されていて線条体35および係止用突起36を挿通可能に、且つ、係止用突起36を係脱自在に係止する係止用穴部39と、を有している。すなわち、この傘保持具1aの内周長可変構造5aは、バンド部材34の係止用突起36と係止用穴部39とから構成される。
そして、挟み具3における挟み片30Bの挟み部6Bに、線条体35および係止用突起36を挿通可能な第1穴部8aが貫通して形成されている。バンド部材34は、先端部37が挟み片30Bの第1穴部8を通されて枢支軸10近くの隙間を通過したのち第1穴部8aから出される。そうして、バンド部材34の線条体35がその先端部37から係止用穴部39に挿通される。更に、いくつかの係止用突起36,36,36,・・・が係止用穴部39を通過し、所望の内周長となる位置の係止用突起36が係止用穴部39で係止される。これにより、バンド部材34がリング状の保持リング体2aとなる。このとき、挟み片30Bの第1穴部8と第1穴部8aの2カ所で、係止用突起36がそれぞれ係合して、バンド部材34が挟み片30Bに固定される。すなわち、バンド部材34の係止用突起36と挟み片30Bにおける挟み部6Bの第1穴部8aとから成る1か所と、バンド部材34の係止用突起36と挟み片30Bにおける摘み部7Bの第1穴部8とから成る1か所とから、固定構造4aが構成される。
この傘保持具1aによれば、簡素かつ安価な構成で入手容易なバンド部材34を使用できるので、完成品がシンプルな外観かつ軽量となり、組み立てが簡単で安価な傘保持具1aを提供することができる。そして、上記のバンド部材34は保持リング体2aおよび内周長可変構造5aの双方を兼用できる。
また、上記では、一端部と他端部とが離れていて使用時に環状につながれる保持リング体1,1aを例示したが、図9に示すような傘保持具1bも、本発明に含まれる。この傘保持具1bは、先の実施形態で登場した挟み具3と、後で詳述する保持リング体2bと、保持リング体2bを挟み具3の挟み片30Bに2カ所で固定する固定構造4bと、挟み具52と、から構成されている。挟み具3における挟み片30Bの挟み部6Bには、第1穴部8bが貫通して形成されている。
前記の保持リング体2bは、常時環状につながった例えばシリコンゴム製のベルトリング40で構成されている。ベルトリング40には、挟み片30Bの第1穴部8と対面する位置に第2穴部42が貫通して形成されており、挟み片30Bの第1穴部8bと対面する位置に第2穴部41が貫通して形成されている。そして、ボルト体45が第2穴部42と第1穴部8に挿通されナット体46で螺止されることにより、ベルトリング40が挟み片30Bの摘み部7Bに固定される。また、ボルト体43が第2穴部41と第1穴部8bに挿通されナット体44で螺止されることにより、ベルトリング40が挟み片30Bの挟み部6Bに固定される。すなわち、第2穴部42、第1穴部8、ボルト体45およびナット体46から成る固定部、および、第2穴部41、第1穴部8b、ボルト体43およびナット体44から成る固定部により、固定構造4bが構成される。
前記の挟み具52は挟み具3とほぼ同じ構造を有しているが、挟み具3よりも小型に形成されている。この挟み具52は、1対の挟み片47A,47Bと、挟み片47A,47Bを揺動自在に枢支する枢支軸50と、枢支軸50に装着されたコイルバネ51と、から構成されている。挟み片47A,47Bは、一端側の挟み部49A,49Bと、他端側の摘み部48A,48Bと、を備えている。
この傘保持具1bでは、ベルトリング40の一部を手で摘んで、例えば図9中の矢印Pのように引き出し、引き出した部位を挟み具52の挟み部49A,49Bで挟む。これにより、ベルトリング40の内周長が変わる。すなわち、挟み具52と、挟み具52により摘まれる可撓性を有するベルトリング40とから、内周長可変構造5bが構成される。
この傘保持具1bによっても、ベルトリング40が挟み具3の挟み片30Bに2カ所で固定されているので、挟み具3と保持リング体2bとの固定状態が強固になっているから、傘保持具1bにより保持した傘Hを床上に立てて両手を離しても、傘Hが倒れることを防止できる。
そして、保持リング体2,2a,2bのリング内空間27内に懐中電灯の胴部L(例えば図6参照)を装入し、内周長可変構造5,5a,5bを操作して内周長を短くすることにより、保持リング体2,2a,2bにより懐中電灯を保持させることができる。これにより、夜間の散歩やランニングなどの際の携行が可能になる。更には、保持リング体2および/または挟み具3に、蛍光剤を含浸させたり夜光塗料を塗布したりすることにより、夜間の遠くからでも利用者Mの存在を視認することができ、懐中電灯携行の効果をいっそう引き立てることができる。
また、折り畳んだ傘袋J(図9参照)を挟み具3の挟み部6A,6Bに挟ませておくことにより、雨が降って傘Hを使用したときでも、即座に広げた傘袋J内に傘Hを収容しその状態で、傘保持具1,1a,1bの保持リング体2,2a,2bに保持させることができる。
続いて、本発明の最良の実施形態に係る傘保持具を図10〜図12に示す。図10〜12に示した傘保持具1cは、先の実施形態に既述したものと同質の挟み具3と、同じく既述した面ファスナ21製の保持リング体2と、保持リング体2を挟み具3の挟み片30Bに2カ所の固定部4Aa,4Baで固定する固定構造4cと、から構成されている。挟み片30Bの挟み部6Bには、第1穴部8cが貫通して形成されている。挟み片30A,30Bの各表面には、化粧模様Pが印刷されている。
前記の保持リング体2には、挟み片30Bの第1穴部8と対面する位置に第2穴部57が貫通して形成されており、挟み片30Bの第1穴部8cと対面する位置に第2穴部58が貫通して形成されている。そして、ボルト体56が第1穴部8と第2穴部57とに挿通され、ナット体55(例えば袋ナット)で螺止されることにより、保持リング体2が挟み片30Bの摘み部7Bに固定される。一方、ボルト体56が第1穴部8cと第2穴部58とに挿通されナット体55で螺止されることにより、保持リング体2が挟み片30Bの挟み部6Bに固定される。すなわち、第2穴部57、第1穴部8、ボルト体56およびナット体55から成る固定部4Aa、および、第2穴部58、第1穴部8c、ボルト体56およびナット体55から成る固定部4Baにより、固定構造4cが構成される。すなわち、固定構造4cは、挟み片30Bの挟み部6Bと摘み部7Bとに保持リング体2を固定している。上記のボルト体56は比較的扁平なボルト頭にネジ回し用の溝56Aが刻設されているものであり、ナット体55は袋ナット状に形成されていて頭部が溝無しの緩やかな曲面になっている。これらのボルト体56およびナット体55としては、例えば台紙加除式アルバム帳に用いられるボルト体およびナット体が好適である。
この傘保持具1cは、既述した傘保持具1の実施形態で記載した作用効果と同等の作用効果を奏することに加えて、見た目が良く安価で入手容易なボルト体56およびナット体55を用いたことにより、挟み具3に保持リング体2を比較的強固に固定することができる。特に、面ファスナ21製の保持リング体2と、ボルト体56およびナット体55との組み合わせ構成は、軽量かつコンパクトで見栄えが良い。また、挟み具3の表面に化粧模様P,P,P,・・・が印刷されていることも併せて、商品化に適した傘保持具1cを実現できたのである。尚、ボルト体56は、その溝無しの緩やかな曲面がリング内空間27側に配置されるので、保持リング体2が傘Hを保持したときにボルト体56の滑らかな曲面が傘Hの胴部に触れるから、傘Hの胴部に保持跡や傷をつけることが無い。
尚、上記した実施形態では、保持リング体2,2a,2bが挟み具3の挟み片30Bに2カ所で固着されているが、本発明に係る傘保持具では、保持リング体は挟み片30Bの2カ所以上で固定されていてもよい。あるいは、挟み具の挟み片における一体連結方向に直線状の部位に、接着剤などを用いて連続した線状に固定しても構わない。これらの構造によっても、挟み具の挟み片に保持リング体を安定して強固に固定することができ、挟み具に対して保持リング体が揺れ動きにくいから、保持した傘も揺れにくくなって傘の滑り転倒を防げるのである。
また、上記では、使用部品として、具体的な社名や製品名のものを例示したが、本発明はそれらに拘泥されない。すなわち、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは言うまでもない。
1,1a,1b,1c 傘保持具
2,2a,2b 保持リング体
3 挟み具
4,4a,4b,4c 固定構造
4A,4B,4Aa,4Ba 固定部
5,5a,5b 内周長可変構造
5A ループ部
5B 鉤部
6A,6B 挟み部
8,8a,8b,8c 第1穴部
21,22,23,24 面ファスナ
27 リング内空間
30A,30B 挟み片
34 バンド部材
35 線条体
36 係止用突起
39 係止用穴部
40 ベルトリング
41,42,57,58 第2穴部
43,45,56 ボルト体
44,46,55 ナット体
52 挟み具
60 ズボン
D,G 矢印
H 傘
H1 石突
L 懐中電灯の胴部
N 長さ
m,n 矢印

Claims (7)

  1. リング内空間に挿通された傘を保持する保持リング体と、ズボンなどを挟持する挟み片を有する挟み具と、を有して成る傘保持具であって、前記挟み具の一方の挟み片における少なくとも2カ所で又は直線状に連続する部位で前記保持リング体を固定する固定構造を備えていることを特徴とする傘保持具。
  2. 前記挟み具の挟み片が、ズボンなどを挟持する挟み部と、指などで摘まれる摘み部とを一体に連結して形成され、前記固定構造が前記一方の挟み片の挟み部と摘み部とに設けられている請求項1に記載の傘保持具。
  3. 前記挟み部が前記挟み片の一体連結方向と直角の方向に長く形成され、前記保持リング体が当該リング周方向を前記挟み片の一体連結方向に沿う向きにして前記固定構造により前記一方の挟み片に固定されている請求項1または請求項2に記載の傘保持具。
  4. 前記保持リング体の内周長を可変に設定する内周長可変構造を備えている請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の傘保持具。
  5. 前記保持リング体が、ループ部と、当該ループ部に係脱自在に係止される鉤部とを有して成る面ファスナで構成され、前記内周長可変構造が前記面ファスナのループ部および鉤部で構成されている請求項4に記載の傘保持具。
  6. 前記固定構造が、前記一方の挟み片に貫通して形成された第1穴部と、前記保持リング体に貫通して形成された第2穴部と、前記第1穴部および前記第2穴部を通されるボルト体と、前記第1穴部および前記第2穴部を通された前記ボルト体に螺止されるナット体と、から成る2以上の固定部で構成されている請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の傘保持具。
  7. 前記保持リング体が、当該外周面に線長手方向に所定間隔で複数の係止用突起が形成されていて可撓性を有する線条体と、当該線条体の一端部に形成されていて前記線条体および前記係止用突起を挿通可能で、且つ、前記係止用突起を係脱自在に係止する係止用穴部とを有して成るバンド部材で構成され、前記内周長可変構造が前記バンド部材の係止用突起および係止用穴部で構成されている請求項4に記載の傘保持具。
JP2015210606A 2015-10-27 2015-10-27 傘保持具 Pending JP2017079987A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015210606A JP2017079987A (ja) 2015-10-27 2015-10-27 傘保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015210606A JP2017079987A (ja) 2015-10-27 2015-10-27 傘保持具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017079987A true JP2017079987A (ja) 2017-05-18

Family

ID=58712560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015210606A Pending JP2017079987A (ja) 2015-10-27 2015-10-27 傘保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017079987A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7502236B2 (ja) 2021-07-06 2024-06-18 古河電気工業株式会社 樹脂発泡体への接合対象物の接合構造及び接続方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7502236B2 (ja) 2021-07-06 2024-06-18 古河電気工業株式会社 樹脂発泡体への接合対象物の接合構造及び接続方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9265985B2 (en) Convertible arm cord loop handle
US5921657A (en) Flashlight carrier sleeve and handle
USD578818S1 (en) Adjustable pillow for supporting an infant
US6272704B1 (en) Portable diaper changing board
US20050056746A1 (en) Baggage holder
US20040020524A1 (en) Walking cane retainer
US20100102098A1 (en) Skateboard sling
US1569045A (en) Child carrier
US6560795B2 (en) Light weight supporting board for playyard, pen, cot, and bed
JP2017079987A (ja) 傘保持具
US20160209869A1 (en) Wearable propping display holder apparatus
US20110226829A1 (en) Baggage attachment device
JP4913922B1 (ja) 傘固定具
TWM559629U (zh) 扣具裝置
JP3199858U (ja) 傘ホルダー
JP5749383B1 (ja) 固定具
JP2024064656A (ja) 物品取付具
US9055797B2 (en) Size adjustable carrying apparatus
WO1993000028A1 (en) Carrying device for a closed umbrella or similar elongate article, and method of using such device
JP2004248880A (ja) ベビーホルダー
KR101302275B1 (ko) 가방용 램프
KR101642736B1 (ko) 휠체어용 접이식 테이블
JP3210814U (ja) 足置き台
JP3005787U (ja) リュックサック
US20130299535A1 (en) Multiple Item Carrying Assembly